JP6848290B2 - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents
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請求項19の発明は、請求項18の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップa)は、a−2)前記スキャン画像に前記所定程度以上のグラデーションが存在する場合、前記空間分布状況に基づいて、前記所定程度以上のグラデーションの変化方向をさらに判定するステップ、をさらに有し、前記ステップb−1)において、前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における縦方向と横方向とのいずれかである旨が判定されることを条件として、前記第3判別手法が前記最適手法として決定されるとともに、前記所定程度以上のグラデーションの前記変化方向が前記第3判別手法における前記一の方向として決定されることを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項19の発明に係るプログラムにおいて、前記複数の判別手法は、第4判別手法をも含み、前記第4判別手法は、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法とのいずれかであり、前記ステップb)は、b−3)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における斜め方向である旨が判定されることを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップ、をさらに有することを特徴とする。
請求項21の発明は、コンピュータに、a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記複数の判別手法は、第1判別手法と第3判別手法とを含み、前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、前記第3判別手法は、前記スキャン画像を縦方向と横方向とのうちの一の方向に区分して複数の分割領域に分割するとともに、分割領域ごとの度数分布であってその分割領域内の複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を分割領域ごとの閾値とし、分割領域ごとの当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを分割領域ごとに判別する手法であり、前記ステップa)は、a−1)前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が一定程度よりも大きいか否かを判定するステップと、a−2)前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定するステップと、を有し、前記ステップb)は、b−1)前記度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも大きい旨が判定されることを条件として、前記第1判別手法を前記最適手法として決定するステップと、b−2)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第3判別手法を前記最適手法として決定するステップと、を有することを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項21の発明に係るプログラムにおいて、前記複数の判別手法は、第2判別手法をも含み、前記第2判別手法は、スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、新たに求められる前記原稿外領域ピークの画素値と新たに求められる前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法とのいずれかであり、前記ステップb)は、b−3)前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも小さい旨が判定されることを条件として前記第2判別手法を前記最適手法として決定するステップ、をさらに有することを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項21の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップa)は、a−3)前記スキャン画像に前記所定程度以上のグラデーションが存在する場合、前記空間分布状況に基づいて、前記所定程度以上のグラデーションの変化方向をさらに判定するステップ、をさらに有し、前記ステップb−2)において、前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における縦方向と横方向とのいずれかである旨が判定されることを条件として、前記第3判別手法が前記最適手法として決定されるとともに、前記所定程度以上のグラデーションの前記変化方向が前記第3判別手法における前記一の方向として決定されることを特徴とする。
請求項24の発明は、請求項23の発明に係るプログラムにおいて、前記複数の判別手法は、第4判別手法をも含み、前記第4判別手法は、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法とのいずれかであり、前記ステップb)は、b−4)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における斜め方向である旨が判定されることを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップ、をさらに有することを特徴とする。
請求項25の発明は、請求項24の発明に係るプログラムにおいて、前記複数の判別手法は、第2判別手法をも含み、前記第2判別手法は、スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、新たに求められる前記原稿外領域ピークの画素値と新たに求められる前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法とのいずれかであり、前記ステップb)は、b−5)前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも小さい旨が判定されることを条件として前記第2判別手法を前記最適手法として決定するステップ、をさらに有することを特徴とする。
請求項26の発明は、請求項25の発明に係るプログラムにおいて、前記第2判別手法は、前記第4判別手法と同じ手法であることを特徴とする。
請求項27の発明は、請求項25の発明に係るプログラムにおいて、前記第2判別手法は、前記第4判別手法とは異なる手法であることを特徴とする。
請求項28の発明は、コンピュータに、a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記複数の判別手法は、第3判別手法と第4判別手法とを含み、前記第3判別手法は、前記スキャン画像を縦方向と横方向とのうちの一の方向に区分して複数の分割領域に分割するとともに、分割領域ごとの度数分布であってその分割領域内の複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークの画素値との間の値を分割領域ごとの閾値とし、分割領域ごとの当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを分割領域ごとに判別する手法であり、前記第4判別手法は、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法とのいずれかであり、前記ステップa)は、a−1)前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定するステップと、a−2)前記スキャン画像に前記所定程度以上のグラデーションが存在する場合、前記空間分布状況に基づいて、前記所定程度以上のグラデーションの変化方向をさらに判定するステップと、を有し、前記ステップb)は、b−1)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における縦方向と横方向とのいずれかである旨が判定されることを条件として、前記第3判別手法を前記最適手法として決定するとともに、前記所定程度以上のグラデーションの前記変化方向を前記第3判別手法における前記一の方向として決定するステップと、b−2)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における斜め方向である旨が判定されることを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップと、を有することを特徴とする。
請求項29の発明は、請求項18から請求項28のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、前記第3判別手法は、前記スキャン画像を縦方向と横方向とのうちの一の方向に区分して複数の分割領域に分割するとともに、前記複数の分割領域のうちの2以上の分割領域であって各分割領域内の複数の画素の画素値に関する度数分布が2以上のピークを有する2以上の分割領域に関して、それぞれの度数分布に存在する複数のピークのうち、前記2以上の分割領域に関する2以上の度数分布における共通の位置にそのピーク位置を有するピークである共通位置ピークを前記原稿領域ピークとして判定し、前記共通位置ピーク以外のピークである非共通位置ピークのうち特定の非共通位置ピークを前記原稿外領域ピークとして判定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を分割領域ごとの閾値とし、分割領域ごとの当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを分割領域ごとに判別する手法であることを特徴とする。
請求項30の発明は、請求項29の発明に係るプログラムにおいて、前記第3判別手法において、前記複数の分割領域のうち、その複数の画素の画素値に関する度数分布が2以上のピークを有しない分割領域の閾値は、他の分割領域の閾値に基づいて求められることを特徴とする。
請求項31の発明は、コンピュータに、a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記複数の判別手法は、第1判別手法と第2判別手法とを含み、前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、前記第2判別手法は、スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、新たに求められる前記原稿外領域ピークの画素値と新たに求められる前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法とのいずれかであり、前記ステップa)は、a−1)前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が一定程度よりも大きいか否かを判定するステップ、を有し、前記ステップb)は、b−1)前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも大きい旨が判定されることを条件として前記第1判別手法を前記最適手法として決定するステップと、b−2)前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも小さい旨が判定されることを条件として前記第2判別手法を前記最適手法として決定するステップと、を有することを特徴とする。
請求項32の発明は、コンピュータに、a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記複数の判別手法は、第1判別手法と第4判別手法とを含み、前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、前記第4判別手法は、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法とのいずれかであり、前記ステップa)は、a−1)前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定するステップ、を有し、前記ステップb)は、b−1)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップと、b−2)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在しないことを条件として、前記第1判別手法を前記最適手法として決定するステップと、を有することを特徴とする。
請求項33の発明は、コンピュータに、a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記複数の判別手法は、第1判別手法と第4判別手法とを含み、前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、前記第4判別手法は、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法とのいずれかであり、前記ステップa)は、a−1)前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が一定程度よりも大きいか否かを判定するステップと、a−2)前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定するステップと、を有し、前記ステップb)は、b−1)前記度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも大きい旨が判定されることを条件として、前記第1判別手法を前記最適手法として決定するステップと、b−2)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップと、を有することを特徴とする。
請求項34の発明は、コンピュータに、a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記複数の判別手法は、第2判別手法と第4判別手法とを含み、前記第2判別手法は、スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして判定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして判定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、前記第4判別手法は、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法とのいずれかであり、前記ステップa)は、a−1)前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定するステップ、を有し、前記ステップb)は、b−1)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップと、b−2)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在しないことを条件として、前記第2判別手法を前記最適手法として決定するステップと、を有することを特徴とする。
図1は、画像形成装置10の外観を示す図である。ここでは、画像形成装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))10を例示する。
図3は、MFP10の動作を示すフローチャートである。
後述するように、図5のようなスキャン画像300(310)が生成される場合は、複数の判別手法のうち第1の判別手法(基本判別手法)が最適手法として決定される。
さて、第1の判別手法(基本判別手法)では、ステップS12にて仮設定された抽出用閾値THがそのまま用いられて、原稿領域と原稿外領域とが判別されている。換言すれば、第1の判別手法では、スキャン画像300内の複数の画素の画素値をそのまま用いて生成されたヒストグラムに基づいて、原稿領域と原稿外領域とが判別されている。
さて、第1および第2の判別手法では、スキャン画像300全体に関する抽出用閾値THに基づいて、原稿領域と原稿外領域とが判別されている。
ここにおいて、原稿カバー110が全開状態であっても、スキャン画像300全体に所定程度以上のグラデーションが生じることもある。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態においては、スキャン画像300における所定程度以上のグラデーションの存否判定処理(ステップS13)が行われた後に、スキャン画像300全体に関するヒストグラムにおける度数分布状況の解析処理(ステップS14)が行われているが、これに限定されない。たとえば、度数分布状況の解析処理が行われた後に、グラデーションの存否判定処理が行われてもよい。
また、上記実施形態等においては、ヒストグラムにおいて原稿領域ピークと原稿外領域ピークとの距離が一定程度よりも大きい旨の条件が充足されない場合、入出力特性調整手法が第2の判別手法(ステップS17)として用いられているが、これに限定されない。たとえば、ヒストグラムにおいて原稿領域ピークと原稿外領域ピークとの距離が一定程度よりも大きい旨の条件が充足されない場合、次のような判別手法が第2の判別手法として用いられてもよい。
また、上記実施形態等においては、スキャン画像300全体における所定程度以上のグラデーションの変化方向が当該スキャン画像300における斜め方向である場合、直交点推定手法が第4の判別手法(ステップS19)として用いられているが、これに限定されない。たとえば、スキャン画像300全体における所定程度以上のグラデーションの変化方向が斜め方向である場合、上記のエッジ補完手法が第4の判別手法として用いられてもよい。
また、上記実施形態等においては、第1〜第4の判別手法(ステップS16〜S19)は互いに異なる判別手法であるが、これに限定されず、第1〜第4の判別手法のうちの一部が同じ判別手法であってもよい。たとえば、第2の判別手法と第4の判別手法とが同じ判別手法であってもよい。具体的には、ステップS17とステップS19とにおいては、同じ判別手法(上記のエッジ補完手法あるいは直交点推定処理等)が最適手法として決定されるようにしてもよい。
110 原稿カバー
140 原稿台
300,310,320,330,340 スキャン画像(プレスキャン時)
380〜384 分割領域
400,410,420,430,440 スキャン画像(本スキャン時)
Claims (34)
- 画像処理装置であって、
原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析する分析手段と、
前記分析手段による分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定し、決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する領域判別手段と、
を備え、
前記複数の判別手法は、第1判別手法と第3判別手法とを含み、
前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして判定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして判定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第3判別手法は、前記スキャン画像を縦方向と横方向とのうちの一の方向に区分して複数の分割領域に分割するとともに、分割領域ごとの度数分布であってその分割領域内の複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を分割領域ごとの閾値とし、分割領域ごとの当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを分割領域ごとに判別する手法であり、
前記分析手段は、前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定し、
前記領域判別手段は、
前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第3判別手法を前記最適手法として決定し、
前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在しないことを条件として、前記第1判別手法を前記最適手法として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の画像処理装置において、
前記分析手段は、
前記スキャン画像に前記所定程度以上のグラデーションが存在する場合、前記空間分布状況に基づいて、前記所定程度以上のグラデーションの変化方向をさらに判定し、
前記領域判別手段は、
前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における縦方向と横方向とのいずれかである旨が判定されることを条件として、前記第3判別手法を前記最適手法として決定するとともに、前記所定程度以上のグラデーションの前記変化方向を前記第3判別手法における前記一の方向として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項2に記載の画像処理装置において、
前記複数の判別手法は、第4判別手法をも含み、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記領域判別手段は、前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における斜め方向である旨が判定されることを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 画像処理装置であって、
原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析する分析手段と、
前記分析手段による分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定し、決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する領域判別手段と、
を備え、
前記複数の判別手法は、第1判別手法と第3判別手法とを含み、
前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第3判別手法は、前記スキャン画像を縦方向と横方向とのうちの一の方向に区分して複数の分割領域に分割するとともに、分割領域ごとの度数分布であってその分割領域内の複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を分割領域ごとの閾値とし、分割領域ごとの当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを分割領域ごとに判別する手法であり、
前記分析手段は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が一定程度よりも大きいか否かを判定し、
前記領域判別手段は、前記度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも大きい旨が判定されることを条件として、前記第1判別手法を前記最適手法として決定し、
前記分析手段は、前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定し、
前記領域判別手段は、前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第3判別手法を前記最適手法として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項4に記載の画像処理装置において、
前記複数の判別手法は、第2判別手法をも含み、
前記第2判別手法は、
スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、新たに求められる前記原稿外領域ピークの画素値と新たに求められる前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記領域判別手段は、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも小さい旨が判定されることを条件として前記第2判別手法を前記最適手法として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項4に記載の画像処理装置において、
前記分析手段は、
前記スキャン画像に前記所定程度以上のグラデーションが存在する場合、前記空間分布状況に基づいて、前記所定程度以上のグラデーションの変化方向をさらに判定し、
前記領域判別手段は、
前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における縦方向と横方向とのいずれかである旨が判定されることを条件として、前記第3判別手法を前記最適手法として決定するとともに、前記所定程度以上のグラデーションの前記変化方向を前記第3判別手法における前記一の方向として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項6に記載の画像処理装置において、
前記複数の判別手法は、第4判別手法をも含み、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記領域判別手段は、前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における斜め方向である旨が判定されることを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項7に記載の画像処理装置において、
前記複数の判別手法は、第2判別手法をも含み、
前記第2判別手法は、
スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、新たに求められる前記原稿外領域ピークの画素値と新たに求められる前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記領域判別手段は、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも小さい旨が判定されることを条件として前記第2判別手法を前記最適手法として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項8に記載の画像処理装置において、
前記第2判別手法は、前記第4判別手法と同じ手法であることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項8に記載の画像処理装置において、
前記第2判別手法は、前記第4判別手法とは異なる手法であることを特徴とする画像処理装置。 - 画像処理装置であって、
原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析する分析手段と、
前記分析手段による分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定し、決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する領域判別手段と、
を備え、
前記複数の判別手法は、第3判別手法と第4判別手法とを含み、
前記第3判別手法は、前記スキャン画像を縦方向と横方向とのうちの一の方向に区分して複数の分割領域に分割するとともに、分割領域ごとの度数分布であってその分割領域内の複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークの画素値との間の値を分割領域ごとの閾値とし、分割領域ごとの当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを分割領域ごとに判別する手法であり、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記分析手段は、
前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定し、
前記スキャン画像に前記所定程度以上のグラデーションが存在する場合、前記空間分布状況に基づいて、前記所定程度以上のグラデーションの変化方向をさらに判定し、
前記領域判別手段は、
前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における縦方向と横方向とのいずれかである旨が判定されることを条件として、前記第3判別手法を前記最適手法として決定するとともに、前記所定程度以上のグラデーションの前記変化方向を前記第3判別手法における前記一の方向として決定し、
前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における斜め方向である旨が判定されることを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1から請求項11のいずれかに記載の画像処理装置において、
前記第3判別手法は、前記スキャン画像を縦方向と横方向とのうちの前記一の方向に区分して前記複数の分割領域に分割するとともに、前記複数の分割領域のうちの2以上の分割領域であって各分割領域内の複数の画素の画素値に関する度数分布が2以上のピークを有する2以上の分割領域に関して、それぞれの度数分布に存在する複数のピークのうち、前記2以上の分割領域に関する2以上の度数分布における共通の位置にそのピーク位置を有するピークである共通位置ピークを前記原稿領域ピークとして判定し、前記共通位置ピーク以外のピークである非共通位置ピークのうち特定の非共通位置ピークを前記原稿外領域ピークとして判定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を分割領域ごとの閾値とし、分割領域ごとの当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを分割領域ごとに判別する手法であることを特徴とする画像処理装置。 - 請求項12に記載の画像処理装置において、
前記第3判別手法において、前記複数の分割領域のうち、その複数の画素の画素値に関する度数分布が2以上のピークを有しない分割領域の閾値は、他の分割領域の閾値に基づいて求められることを特徴とする画像処理装置。 - 画像処理装置であって、
原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析する分析手段と、
前記分析手段による分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定し、決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する領域判別手段と、
を備え、
前記複数の判別手法は、第1判別手法と第2判別手法とを含み、
前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第2判別手法は、
スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、新たに求められる前記原稿外領域ピークの画素値と新たに求められる前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記分析手段は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が一定程度よりも大きいか否かを判定し、
前記領域判別手段は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、
前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が一定程度よりも大きい旨が判定されることを条件として前記第1判別手法を前記最適手法として決定し、
前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも小さい旨が判定されることを条件として前記第2判別手法を前記最適手法として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 画像処理装置であって、
原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析する分析手段と、
前記分析手段による分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定し、決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する領域判別手段と、
を備え、
前記複数の判別手法は、第1判別手法と第4判別手法とを含み、
前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして判定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして判定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記分析手段は、前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定し、
前記領域判別手段は、
前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定し、
前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在しないことを条件として、前記第1判別手法を前記最適手法として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 画像処理装置であって、
原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析する分析手段と、
前記分析手段による分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定し、決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する領域判別手段と、
を備え、
前記複数の判別手法は、第1判別手法と第4判別手法とを含み、
前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記分析手段は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が一定程度よりも大きいか否かを判定し、
前記領域判別手段は、前記度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも大きい旨が判定されることを条件として、前記第1判別手法を前記最適手法として決定し、
前記分析手段は、前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定し、
前記領域判別手段は、前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定することを特徴とする画像処理装置。 - 画像処理装置であって、
原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析する分析手段と、
前記分析手段による分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定し、決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する領域判別手段と、
を備え、
前記複数の判別手法は、第2判別手法と第4判別手法とを含み、
前記第2判別手法は、スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして判定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして判定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記分析手段は、前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定し、
前記領域判別手段は、
前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定し、
前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在しないことを条件として、前記第2判別手法を前記最適手法として決定することを特徴とする画像処理装置。 - コンピュータに、
a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、
b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、
c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記複数の判別手法は、第1判別手法と第3判別手法とを含み、
前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第3判別手法は、前記スキャン画像を縦方向と横方向とのうちの一の方向に区分して複数の分割領域に分割するとともに、分割領域ごとの度数分布であってその分割領域内の複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を分割領域ごとの閾値とし、分割領域ごとの当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを分割領域ごとに判別する手法であり、
前記ステップa)は、
a−1)前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定するステップ、
を有し、
前記ステップb)は、
b−1)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第3判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
b−2)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在しないことを条件として、前記第1判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
を有することを特徴とするプログラム。 - 請求項18に記載のプログラムにおいて、
前記ステップa)は、
a−2)前記スキャン画像に前記所定程度以上のグラデーションが存在する場合、前記空間分布状況に基づいて、前記所定程度以上のグラデーションの変化方向をさらに判定するステップ、
をさらに有し、
前記ステップb−1)において、前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における縦方向と横方向とのいずれかである旨が判定されることを条件として、前記第3判別手法が前記最適手法として決定されるとともに、前記所定程度以上のグラデーションの前記変化方向が前記第3判別手法における前記一の方向として決定されることを特徴とするプログラム。 - 請求項19に記載のプログラムにおいて、
前記複数の判別手法は、第4判別手法をも含み、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記ステップb)は、
b−3)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における斜め方向である旨が判定されることを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップ、
をさらに有することを特徴とするプログラム。 - コンピュータに、
a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、
b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、
c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記複数の判別手法は、第1判別手法と第3判別手法とを含み、
前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第3判別手法は、前記スキャン画像を縦方向と横方向とのうちの一の方向に区分して複数の分割領域に分割するとともに、分割領域ごとの度数分布であってその分割領域内の複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を分割領域ごとの閾値とし、分割領域ごとの当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを分割領域ごとに判別する手法であり、
前記ステップa)は、
a−1)前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が一定程度よりも大きいか否かを判定するステップと、
a−2)前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定するステップと、
を有し、
前記ステップb)は、
b−1)前記度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも大きい旨が判定されることを条件として、前記第1判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
b−2)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第3判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
を有することを特徴とするプログラム。 - 請求項21に記載のプログラムにおいて、
前記複数の判別手法は、第2判別手法をも含み、
前記第2判別手法は、
スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、新たに求められる前記原稿外領域ピークの画素値と新たに求められる前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記ステップb)は、
b−3)前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも小さい旨が判定されることを条件として前記第2判別手法を前記最適手法として決定するステップ、
をさらに有することを特徴とするプログラム。 - 請求項21に記載のプログラムにおいて、
前記ステップa)は、
a−3)前記スキャン画像に前記所定程度以上のグラデーションが存在する場合、前記空間分布状況に基づいて、前記所定程度以上のグラデーションの変化方向をさらに判定するステップ、
をさらに有し、
前記ステップb−2)において、前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における縦方向と横方向とのいずれかである旨が判定されることを条件として、前記第3判別手法が前記最適手法として決定されるとともに、前記所定程度以上のグラデーションの前記変化方向が前記第3判別手法における前記一の方向として決定されることを特徴とするプログラム。 - 請求項23に記載のプログラムにおいて、
前記複数の判別手法は、第4判別手法をも含み、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記ステップb)は、
b−4)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における斜め方向である旨が判定されることを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップ、
をさらに有することを特徴とするプログラム。 - 請求項24に記載のプログラムにおいて、
前記複数の判別手法は、第2判別手法をも含み、
前記第2判別手法は、
スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、新たに求められる前記原稿外領域ピークの画素値と新たに求められる前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記ステップb)は、
b−5)前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも小さい旨が判定されることを条件として前記第2判別手法を前記最適手法として決定するステップ、
をさらに有することを特徴とするプログラム。 - 請求項25に記載のプログラムにおいて、
前記第2判別手法は、前記第4判別手法と同じ手法であることを特徴とするプログラム。 - 請求項25に記載のプログラムにおいて、
前記第2判別手法は、前記第4判別手法とは異なる手法であることを特徴とするプログラム。 - コンピュータに、
a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、
b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、
c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記複数の判別手法は、第3判別手法と第4判別手法とを含み、
前記第3判別手法は、前記スキャン画像を縦方向と横方向とのうちの一の方向に区分して複数の分割領域に分割するとともに、分割領域ごとの度数分布であってその分割領域内の複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークの画素値との間の値を分割領域ごとの閾値とし、分割領域ごとの当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを分割領域ごとに判別する手法であり、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記ステップa)は、
a−1)前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定するステップと、
a−2)前記スキャン画像に前記所定程度以上のグラデーションが存在する場合、前記空間分布状況に基づいて、前記所定程度以上のグラデーションの変化方向をさらに判定するステップと、
を有し、
前記ステップb)は、
b−1)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における縦方向と横方向とのいずれかである旨が判定されることを条件として、前記第3判別手法を前記最適手法として決定するとともに、前記所定程度以上のグラデーションの前記変化方向を前記第3判別手法における前記一の方向として決定するステップと、
b−2)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在し且つ前記変化方向が前記スキャン画像における斜め方向である旨が判定されることを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
を有することを特徴とするプログラム。 - 請求項18から請求項28のいずれかに記載のプログラムにおいて、
前記第3判別手法は、前記スキャン画像を縦方向と横方向とのうちの一の方向に区分して複数の分割領域に分割するとともに、前記複数の分割領域のうちの2以上の分割領域であって各分割領域内の複数の画素の画素値に関する度数分布が2以上のピークを有する2以上の分割領域に関して、それぞれの度数分布に存在する複数のピークのうち、前記2以上の分割領域に関する2以上の度数分布における共通の位置にそのピーク位置を有するピークである共通位置ピークを前記原稿領域ピークとして判定し、前記共通位置ピーク以外のピークである非共通位置ピークのうち特定の非共通位置ピークを前記原稿外領域ピークとして判定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を分割領域ごとの閾値とし、分割領域ごとの当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを分割領域ごとに判別する手法であることを特徴とするプログラム。 - 請求項29に記載のプログラムにおいて、
前記第3判別手法において、前記複数の分割領域のうち、その複数の画素の画素値に関する度数分布が2以上のピークを有しない分割領域の閾値は、他の分割領域の閾値に基づいて求められることを特徴とするプログラム。 - コンピュータに、
a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、
b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、
c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記複数の判別手法は、第1判別手法と第2判別手法とを含み、
前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第2判別手法は、
スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、新たに求められる前記原稿外領域ピークの画素値と新たに求められる前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記ステップa)は、
a−1)前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が一定程度よりも大きいか否かを判定するステップ、
を有し、
前記ステップb)は、
b−1)前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも大きい旨が判定されることを条件として前記第1判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
b−2)前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも小さい旨が判定されることを条件として前記第2判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
を有することを特徴とするプログラム。 - コンピュータに、
a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、
b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、
c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記複数の判別手法は、第1判別手法と第4判別手法とを含み、
前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記ステップa)は、
a−1)前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定するステップ、
を有し、
前記ステップb)は、
b−1)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
b−2)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在しないことを条件として、前記第1判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
を有することを特徴とするプログラム。 - コンピュータに、
a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、
b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、
c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記複数の判別手法は、第1判別手法と第4判別手法とを含み、
前記第1判別手法は、前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布に存在する複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして推定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして推定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記ステップa)は、
a−1)前記スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が一定程度よりも大きいか否かを判定するステップと、
a−2)前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定するステップと、
を有し、
前記ステップb)は、
b−1)前記度数分布において、前記原稿外領域ピークと前記原稿領域ピークとの距離が前記一定程度よりも大きい旨が判定されることを条件として、前記第1判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
b−2)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
を有することを特徴とするプログラム。 - コンピュータに、
a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像内の複数の画素の画素値の分布状況を分析するステップと、
b)前記ステップa)における分析結果に基づいて、画像内にて前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを判別するための複数の判別手法の中から、前記スキャン画像に最も適した手法である最適手法を決定するステップと、
c)前記ステップb)にて決定された最適手法を用いて、前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するステップと、
を実行させるためのプログラムであって、
前記複数の判別手法は、第2判別手法と第4判別手法とを含み、
前記第2判別手法は、
スキャン処理における受光素子での受光量を示すアナログ入力値と出力画素値を示すデジタル出力値との間の入出力特性を調整する入出力特性調整処理であって前記入出力特性調整処理前の入出力特性における出力範囲の一部の範囲がより広い出力範囲となるように入出力特性を調整する入出力特性調整処理が施された後に得られる第2スキャン画像の全体における複数の画素の画素値に関する度数分布において、複数のピークのうち、そのピーク位置の画素値が最も小さなピークを、前記原稿外領域に対応するピークである原稿外領域ピークとして判定し、残余のピークを、前記原稿領域に対応するピークである原稿領域ピークとして判定するとともに、前記原稿外領域ピークの画素値と前記原稿領域ピークの画素値との間の値を閾値とし、当該閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別する手法であり、
前記第4判別手法は、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記エッジ候補が直交する4点の直交点の位置に基づき前記原稿領域と前記原稿外領域とを判別するにあたって、前記4点の直交点のうちの少なくとも1点の直交点が検出されない旨が判定される場合、残余の直交点の検出位置の位置関係と幾何学関係とに基づいて、前記4点の直交点が直線で接続されて形成される閉領域が矩形形状を有するように、前記少なくとも1点の直交点の位置を推定し、前記閉領域を前記原稿領域として判別し、前記閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法と、
前記スキャン画像に対して暫定的な閾値に基づく二値化処理およびエッジ抽出処理を施して前記原稿領域のエッジ候補を抽出し、抽出されたエッジ候補のうち、所定値以上の長さの直線部分を前記原稿領域の正規のエッジ部分として特定するとともに、前記直線部分以外の部分を誤検出部分として特定し、前記正規のエッジ部分に基づく補完処理を行って前記誤検出部分を補正して、補正後のエッジ候補で形成される閉領域を前記原稿領域として判別し、当該閉領域以外の領域を前記原稿外領域として判別する手法
とのいずれかであり、
前記ステップa)は、
a−1)前記スキャン画像内の複数の画素の画素値の空間分布状況に基づいて、前記スキャン画像全体に所定程度以上のグラデーションが存在するか否かを判定するステップ、
を有し、
前記ステップb)は、
b−1)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在することを条件として、前記第4判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
b−2)前記スキャン画像全体における前記所定程度以上のグラデーションが存在しないことを条件として、前記第2判別手法を前記最適手法として決定するステップと、
を有することを特徴とするプログラム。
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