JP6846569B2 - 塗工装置、及び塗工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、塗工装置、及び塗工方法に関し、例えば、電極材料を塗工するための塗工装置、及び塗工方法に関する。
従来、チャンバ内部に充填された塗工液に接触させながら転写ローラを回転させることにより、転写ロールの外周面に塗工液を付着させ、その付着させた塗工液を被塗工材に転写するグラビア塗工装置が知られている。グラビア塗工装置に使用される転写ロールは、ロール表面に塗工液を保持するための溝が形成されている。グラビア塗工装置は、従来、様々な分野で使用されており、例えば、金属箔に電極材料を塗工するためなどに使用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−222296号公報
電極材料を塗工する際、電極材料は一般的にスラリーであり、そのスラリーの粘度が、比較的高くなることがある。しかし、粘度が高い塗工液を被塗工材に塗工すると、転写ロールの溝形状に応じて、塗膜にスジができたり、塗りむらができたりすることがある。スジや塗りむらは、例えば転写ロールの回転数を大きくすることで解消するが、回転数を大きくすると、ローラの回転に伴ってチャンバの外に溢れる塗工液の量が多くなる。その結果、転写ロールに付着される塗工液の量が少なくなり、塗工抜けなど生じるおそれがある。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、例えば、塗工液の粘度が比較的高い場合などでも、塗膜にスジ、塗りむらなどができたり、塗工抜けが生じたりすることを防止して、良好な塗工性能を有する塗工装置及び塗工方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、チャンバに塗工液を供給する供給口の配置位置、又は供給口の供給量を転写ロールの外周面に形成した溝形状に応じて設定することで上記課題が解決できることを見出し、以下の本発明を完成させた。本発明は、以下の[1]〜[13]を要旨とする。
[1]塗工液が内部に充填されるチャンバと、
前記チャンバ内部に充填される前記塗工液に接触するように配置され、前記塗工液を外周面に付着させて、回転させることで被塗工材に転写させる転写ロールと、
前記チャンバに前記塗工液を供給する供給口とを備え、
前記供給口が主供給口と補助供給口とを有し、
前記転写ロールが回転方向に対して傾斜する溝を外周面に有し、
前記補助供給口が、前記チャンバの横方向において、中央部よりいずれか一方の端部側にずれて配置され、前記一方の端部は、前記転写ロールの回転方向に沿って前記溝を下から上に見たときに、前記溝が向かう側の端部である、塗工装置。
[2]前記チャンバの横方向において、前記供給口からの前記塗工液の供給量が、前記一方の端部側が、他方の端部側より多くなる上記[1]に記載の塗工装置。
[3]前記補助供給口が、前記中央部と前記一方の端部の間に配置される上記[1]又は[2]に記載の塗工装置。
[4]前記チャンバ内部に充填される前記塗工液に接触する位置よりも回転方向下流側で、かつ前記塗工液を前記被塗工材へ転写する位置よりも回転方向上流側において、前記転写ローラに付着された塗工液を掻き取るブレードをさらに備える上記[1]〜[3]のいずれか1項に記載の塗工装置。
[5]前記塗工液の粘度が、1700〜2300mPa・sである上記[1]〜[4]のいずれか1項に記載の塗工装置。
[6]前記補助供給口からの前記塗工液の供給量は、前記主供給口からの前記塗工液の供給量の0.02〜0.2である上記[1]〜[5]のいずれか1項に記載の塗工装置。
[7]前記主供給口は、1以上の供給口からなり、前記補助供給口からの供給量が、前記主供給口を構成するいずれの供給口の供給量よりも少ない上記[1]〜[6]のいずれか1項に記載の塗工装置。
[8]前記被塗工材が、リチウムイオン二次電池用電極材である上記[1]〜[7]のいずれか1項に記載の塗工装置。
[9]前記チャンバから溢れた前記塗工液を循環させて、前記補助供給口より供給させる循環ラインを備える上記[1]〜[8]のいずれか1項に記載の塗工装置。
[10]塗工液が内部に充填されるチャンバと、
前記チャンバ内部に充填される前記塗工液に接触するように配置され、前記塗工液を外周面に付着させて、回転させることで被塗工材に転写させる転写ロールと、
前記チャンバに前記塗工液を供給する供給口とを備え、
前記転写ロールが回転方向に対して傾斜する溝を外周面に有する塗工装置を用いて、前記被塗工材に対して塗工を行う塗工方法であって、
前記チャンバの横方向において、前記供給口からの前記塗工液の供給量を、一方の端部側を他方の端部側より多くし、
前記一方の端部は、前記転写ロールの回転方向に沿って前記溝を下から上に見たときに、前記溝が向かう側の端部である、塗工方法。
[11]前記供給口が主供給口と補助供給口とを有し、
前記補助供給口が、前記チャンバの横方向において、中央部より前記一方の端部側にずれて配置される、上記[10]に記載の塗工方法。
[12]塗工液が内部に充填されるチャンバと、
前記チャンバ内部に充填される前記塗工液に接触するように配置され、前記塗工液を外周面に付着させて、回転させることで被塗工材に転写させる転写ロールと、
前記チャンバに前記塗工液を供給する供給口とを備え、
前記転写ロールが回転方向に対して傾斜する溝を外周面に有し、
前記チャンバの横方向において、前記供給口からの前記塗工液の供給量が、一方の端部側が、他方の端部側より多くなり、
前記一方の端部は、前記転写ロールの回転方向に沿って前記溝を下から上に見たときに、前記溝が向かう側の端部である、塗工装置。
[13]上記[1]〜[9]、及び上記[12]のいずれか1項に記載の塗工装置を用いて、前記被塗工材に塗工を行う、塗工方法。
本発明では、塗工液の粘度が比較的高い場合などでも、良好な塗工性能を有する塗工装置、及び塗工方法を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る塗工装置を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る塗工装置を後方より見た模式的な斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る塗工装置を後方より見た模式的な斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る塗工装置を示す側面図である。 主供給口の配置位置の変形例を示す模式図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の塗工装置及び塗工方法に関して、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る塗工装置10を示す側面図である。
図1に示すように、塗工装置10は、チャンバ11、転写ロール12、供給口13、ブレード14などを備える。チャンバ11は、内部に塗工液Aが充填された容器であって、液受けパンなどとも呼ばれることもある。転写ロール12は、チャンバ11の上方に配置される。転写ロール12は、チャンバ11内部に充填される塗工液Aに接触するように、少なくとも一部がチャンバ11内部に配置される。転写ロール12は、塗工液Aを外周面12Aに付着させて、回転させることで被塗工材Bに転写させる。
供給口13は、チャンバ11内部に塗工液Aを供給する。供給口13は、後述するように、主供給口31と補助供給口32とからなる。主供給口31及び補助供給口32には、例えば図示しない貯蔵タンクから塗工液Aが供給されるとよい。
なお、本明細書において、転写ロール12の軸に沿う方向、すなわち、図1の紙面に垂直な方向をチャンバの11の横方向とし、横方向におけるチャンバ11の両端をそれぞれ端部11A、11Bとする(図2参照)。また、チャンバ11の供給口13が設けられる側をチャンバ11の前方(すなわち、図2の奥側)、供給口13が設けられる側とは反対側をチャンバ11の後方(すなわち、図2の手前側)として説明する。転写ロール12は、図1に示すように、その下側において、チャンバ11の前方から後方に向けて回転し、上側において後方から前方に向かって回転する。
また、本明細書においては、特に断りの無い限り、便宜上“左”、“右”と述べた場合、それぞれ、チャンバ11の後方側から見たときの“左”、”右“を意味する。
ブレード14は、一般的にドクターブレードと呼ばれ、ブレード板15がホルダ16によって挟み込まれるように保持される。ブレード14は、位置P1において、先端部が転写ローラ12に接触し、転写ローラ12に付着された塗工液を掻き取る。位置P1は、チャンバ11内部の塗工液Aに接触する位置よりも回転方向下流側で、かつ塗工液Aを被塗工材Bへ転写する位置P2よりも回転方向上流側の位置である。ブレード14は、その基端部がブレード台18に固定される。ブレード14は、チャンバ11の後方側から転写ロール12に接触される。また、位置P2は一般的に転写ロール12の上側に配置される。
被塗工材Bは、位置P2において、転写ロール12の外周面と接触するように供給され、転写ロール12の外周面12Aに付着された塗工液Aが被塗工材Bに転写され、これにより、被塗工材Bに塗工液Aが塗工される。なお、位置P2において、転写ロール12の回転方向は、被塗工材Bの進行方向とは反対となる。
塗工装置10には、バックアップロール20が設けられる。バックアップロール20は、位置P2において、被塗工材Bを、転写ロール12との間に挟みこむように配置され、被塗工材Bを加圧する。バックアップロール20によって加圧されることで、塗工液Aは被塗工材Bに転写しやすくなる。バックアップロール20は、例えば、その外周面がゴムにより形成される。なお、バックアップロール20は省略されてもよい。
また、塗工装置10には、チャンバ11に隣接して排出用パン21が設けられる。排出用パン21は、チャンバ11から溢れ出た塗工液Aを受け止めて、排出口22から排出させる。排出口22から排出された塗工液Aは、循環ラインを通って、上記した貯蔵タンクなどに戻されるとよい。
排出用パン21は、チャンバ11の後方側に設けられるとよい。チャンバ11内部の塗工液Aは、転写ロール12の回転によって、溢れることがあるが、転写ロール12の下側は、前方から後方に向けて回転されるので、塗工液Aはチャンバ11の後方側から溢れることが多い。したがって、排出用パン21を後方側に配置させることで、チャンバ11から溢れた塗工液Aを効率よく受け止めることができる。
図2は、第1の実施形態における転写ロール12と、供給口13の配置位置を示した模式的な斜視図である。なお、図2においては、説明のために転写ロール12がチャンバ11の外部に配置されるが、実際には、図1に示すように、転写ロール12は、チャンバ13内部において塗工液に接触するように配置される。後述する図3においても同様である。
図2に示すように、転写ロール12は、その外周面12Aに溝25を有する。溝25は、ロール12の回転方向に対して傾斜するように設けられる傾斜型の溝である。溝25は、例えば、螺旋状に設けられる。転写ロール12は、傾斜型の溝が設けられることで、塗工液Aを被塗工材Bに対して均一に塗布する、いわゆる「ベタ塗り」に好適に使用される。転写ロール12の外周面12Aは、金属又はセラミックなどで形成され、溝25は、その外周面12Aに例えば、彫られて形成されるとよい。
溝25は、特に限定されないが、例えば、幅300〜1000μm、深さ10〜1000μm、軸方向に沿う溝ピッチ50〜400個/インチとすればよい。また、転写ロール12の外径は、例えば、3〜10cm、軸方向における長さは30〜200cmであればよい。
チャンバ11は、上記したように、主供給口31と補助供給口32とからなる供給口が設けられる。主供給口31からの塗工液の供給量合計は、補助供給口32からの供給量よりも多くなる。すなわち、塗工液Aは、主に主供給口31からチャンバ11に供給され、補助供給口32から補助的に供給される。なお、本明細書において、供給量とは、特に断りがない限り、単位時間あたりに供給される塗工液の容積を意味する。
本実施形態において、主供給口31は、チャンバ11の横方向における中央部11Cに配置される中央供給口31Aと、中央部11Cより端部11A側(左側)に配置される第1の端部側供給口31Bと、中央部11Cより端部11B側(右側)に配置される第2の端部側供給口31Cからなる。第1及び第2の端部側供給口31B,31Cは、それぞれいずれも中央部11Cと端部11A、11Bの間に配置される。これら3つの供給口31A、31B、31Cは、通常、チャンバ11の横方向に沿って均等に配置される。
補助供給口32は、チャンバ11の横方向において、中央部11Cより一方の端部11A側にずれて配置される。ここで、補助供給口32の配置位置は、転写ロール12の溝25の傾斜する方向に応じて決定される。具体的には、補助供給口32が設けられる側の端部11Aは、転写ロール12の回転方向に沿って溝25を下から上に見たときに、溝25が向かう側の端部である。すなわち、転写ロール12の溝25は、図2に示すように、チャンバ11の後方より、下から上に見たとき、溝25は左に向かうように傾斜するので、それに合わせて、補助供給口32は、中央部11Cより左側(すなわち、端部11A側)に配置される。
本実施形態において補助供給口32は、チャンバ11の横方向において、中央部11Cより端部11A側にずれて配置されればよく、端部11Aに配置されてもよいが、図2に示すように、中央部11Cと端部11Aの間の位置に配置されることが好ましい。中央部11Cと端部11Aの間の位置に配置されることで、供給口13から供給された塗工液が端部11Bに偏ることが防止され、チャンバ11内において塗工液Aの液面が均一な高さとなりやすい。
また、補助供給口32の位置は、チャンバ11の横方向において、主供給口31を構成する各供給口31A〜31Cとは重ならないように配置されるとよい。本実施形態では、例えば、中央供給口31Aと第1の端部側供給口32Bの間に配置されるとよいが、勿論、他の位置に配置されてもよい。
このように、主供給口31に重ならない位置は、塗工液Aの液面が低くなりやすい位置であり、そのような位置に補助供給口32を配置することで、チャンバ11内部における塗工液Aの偏在を発生させにくくする。また、中央供給口31Aと第1の端部側供給口32Bの間の位置は、チャンバ11内の液面が最も低くなりやすい位置であり、その位置に補助供給口32を配置することで、チャンバ11内部における塗工液Aの偏在をより発生させにくくする。
本実施形態では、主供給口31からの供給量は、左側(端部11A側)と右側(端部11B側)で異なる。具体的には、第1の端部側供給口31Bからの塗工液の供給量は、第2の端部側供給口31Cからの塗工液の供給量より多くなる。これにより、転写ロール12の回転方向に沿って溝25を下から上に見たときに、溝25が向かう端部側(すなわち、中央部11Cより左側)の主供給口31からの供給量は、反対側(すなわち、中央部11Cより右側)の主供給口31からの塗工液の供給量よりも多くなる。
なお、溝25が向かう端部側の主供給口(すなわち、第1の端部側供給口31B)からの供給量は、反対側の端部側の主供給口(すなわち、第2の端部側供給口31C)からの供給量に対して、特に限定されないが、1.5〜5倍が好ましく、2〜4倍が好ましい。
また、中央供給口31Aからの塗工液の供給量は、第1及び第2の端部側供給口31B,31Cそれぞれからの塗工液の供給量より多くすることが好ましい。さらに、中央供給口31Aからの塗工液の供給量は、第1及び第2の端部側供給口31B,31Cの塗工液の合計供給量よりも多くすることがより好ましい。中央部11Cにおける供給量を多くすることで、端部11A,11Cに塗工液Aが偏在するのを防止する。
主供給口31を構成する供給口31A〜31Cは、チャンバ11の前方側の側面11Dに設けられ、通常、塗工液Aの液面よりも下側に配置される。したがって、主供給口31からの塗工液は、チャンバ11内部の塗工液Aの液中に供給される。補助供給口32は、側面11Dの上方に設けられる。そのため、補助供給口32からの塗工液は、チャンバ11内部の液面の上方から注液される。
塗工装置10は、転写ロール12に傾斜する溝25が設けられることで、転写ロール12の回転に伴って、チャンバ11内の塗工液Aに、溝25が延在する方向に沿って一定の流れを生じさせ、それにより、チャンバ11内部の塗工液Aは、中央部11Cより右側(他方の端部11B側)に偏在しやすくなる。そのような塗工液Aの偏在は、特に、塗工液Aが高粘度のときに生じやすい。
本実施形態では、上記のように、左側の主供給口31からの供給量が、右側の主供給口31からの供給量よりも多くなるので、供給口13からの塗工液の供給量は、一方の端部11A側が他方の端部11B側より多くなり、塗工液Aの偏在が一定量防止される。しかし、主供給口31のみからの塗工液の供給では、特に高粘度のとき、偏在が十分に解消しないことがあり、局所的に液面高さが低くなる部分が生じることがある。したがって、本実施形態では、局所的に液面高さが低くなる部分に、供給量の少ない補助供給口32からも塗工液を供給することで、チャンバ11内部における塗工液Aの液面高さを均一にしている。
チャンバ11内の液面が均一な高さになると、被塗工材Bに形成される塗膜にスジがついたり、塗りむらが生じたりすることが防止される。また、塗工液Aの偏在を防止するために、転写ロール12の回転速度を速くする必要がなく、回転速度の増加に伴ってチャンバ11から塗工液Aが大量に溢れたりすることも防止し、塗工性能が優れたものとなる。
主供給口31及び補助供給口32からの塗工液の供給は、転写ロールが回転している間継続して行われるとよい。主供給口31からの塗工液の供給量(すなわち、供給口31A〜31Cの合計供給量)に対する、補助供給口32からの塗工液の供給量の比は、0.02〜0.2が好ましく、0.025〜0.15がより好ましく、0.035〜0.10がさらに好ましい。供給量比をこれら下限値以上とすると、例えば、塗工液Aの粘度が後述する範囲に示すように高粘度にしても、補助供給口32から供給される塗工液により、チャンバ11内における塗工液Aの偏在を効果的に防止し、適切な塗工量での高速塗工を可能にする。また、上限値以下とすることで、補助供給口32から供給される塗工液によって、チャンバ11内において塗工液Aが偏在して、塗工液が溢れたりすることを防止する。
また、補助供給口32からの塗工液の供給量は、主供給口31を構成する、各供給口31A〜31Cのいずれの供給量より少なくするとよい。具体的には、補助供給口32からの塗工液の供給量は、供給口31A〜31Cそれぞれの塗工液の供給量に対して、好ましくは0.75以下、より好ましくは0.6以下、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.02以上である。
具体的な主供給口31及び補助供給口32からの塗工液の供給量は、転写ロール12のサイズ、塗工速度などに応じて適宜調整されればよく、特に限定されないが、例えば、主供給口31からの供給量は5〜20L/分である。また、補助供給口32からの供給量は、例えば、0.1〜10L/分である。これら下限値以上とすることで、塗料の供給量を適切にし、高速塗工可能にする。また、これら上限値以上とすることで、チャンバからの塗料の溢れを抑制し、塗工性を向上させる。
塗工装置10における塗工速度は、例えば5m/min以上であるが、生産性の観点からは、速いほうがよく、好ましくは15m/min以上、より好ましくは20m/min以上、さらに好ましくは25m/min以上である。また、塗工速度の上限値は、特に限定されないが、転写ロールの回転速度を速くしすぎてチャンバ11から塗工液Aが溢れたりすることを防止するために、例えば、50m/min以下とすればよい。なお、塗工速度とは、1分間に被塗工材Bに塗工液Aが塗工される長さを意味し、被塗工材Bの供給速度と同じになる。また、転写ロールの回転速度は、塗工速度に対して、80〜160%の速度比率で運転することが好ましい。
また、塗工液Aの被塗工材Bへの塗工量は、例えば0.1mg/cm2以上であるが、好ましくは0.15mg/cm2以上、より好ましくは0.2mg/cm2以上、更に好ましくは0.3mg/cm2以上である。また、塗工量は、例えば、0.6mg/cm2以下である。このような塗工量とすることで、適切な厚さを有する電極活物質層、絶縁層などを形成可能である。
本実施形態において、被塗工材Bは、シート状、又はフィルム状であることが好ましい。具体的には、金属箔などの金属シート、樹脂フィルム、紙基材、布材、これらから選択される2以上の組み合わせなどグラビア塗工において被塗工材になり得るものであれば特に限定されない。被塗工材Bは、これらの中では、金属箔などの金属シートが好ましい。金属シートを構成する金属としては、銅、アルミニウム、チタン、ニッケル、ステンレス鋼等が挙げられる。被塗工材Bが金属シートである場合、金属シートは適宜表面処理されていてもよいし、金属シートの表面に別の層が積層されていてもよい。また、被塗工材Bは、金属シートなどが樹脂フィルム、剥離シートなどの支持体に保持された積層体であってもよい。
被塗工材Bの厚さは特に限定されないが、例えば、1〜5000μm、好ましくは10〜200μm程度である。
被塗工材Bは、各種電池の電極材となるものが好ましく、好ましくはリチウムイオン二次電池用の電極材である。被塗工材がリチウムイオン二次電池用電極材である場合、電極材は、電極集電体を構成するものがより好ましい。被塗工材Bが電極材である場合、被塗工材は上記した金属シートであることが好ましい。
塗工液Aは、グラビア塗工において塗工液になり得るものであれば限定されないが、各種の樹脂、樹脂に各種添加剤を加えた樹脂組成物、樹脂又は樹脂組成物を有機溶剤又は水に溶解又は分散させた樹脂塗工液、粒子と樹脂バインダーとを有機溶剤又は水に分散させたスラリー液などが挙げられる。
塗工液Aは、電極、特にリチウムイオン二次電池用電極の一部を構成する電極材料用の塗工液がよく、例えば、電極活物質層形成用塗工液、絶縁層形成用塗工液などが好ましい。電極活物質層形成用塗工液は、電極材上に電極活物質層を形成するための塗工液あって、電極活物質と、電極活物質を結着させるための樹脂バインダーとを含み、さらに任意で導電助剤などのこれら以外の成分を含有してもよい。電極活物質は、負極活物質、正極活物質のいずれでもよい。
また、絶縁層形成用塗工液は、電極材に絶縁層を形成するための塗工液であって、絶縁性粒子と、絶縁性粒子を結着させるための樹脂バインダーとを含み、さらに任意でこれら以外の成分を含有してもよい。なお、絶縁層とは、電極と、セパレータ間の絶縁性を確保するために、電極材に設けられる層である。
電極活物質層形成用塗工液、及び絶縁層形成用塗工液は、一般的にスラリー液である。
本実施形態において、塗工液Aの粘度は、1700mPa・s以上であることが好ましい。塗工装置10では、上記した通り、塗工液Aの偏在は、高粘度のときに生じやすい。したがって、粘度を1700mPa・s以上とすることで、補助供給口32を設けたことによる本発明の効果が得られやすい。また、粘度を1700mPa・s以上とすることで、被塗工材と塗膜との密着性が高くなり、剥離強度が高い塗膜を形成しやすくなる。さらに、塗工量が多くなり、被塗工材Bの表面に形成される電極活物質層、絶縁層などの電極材料層の厚さを適切にすることが可能である。塗工液Aの粘度は、これら観点から、1800mPa・s以上がより好ましい。
塗工液Aの粘度は、2300mPa・s以下であることが好ましい。粘度を2300mPa・s以下とすると、チャンバ11内の塗工液Aのレベリング性が向上し、高速塗工なども可能になる。塗工液Aの粘度は、2200mPa・s以下であることがより好ましい。なお、塗工液Aの粘度とは、チャンバ内部の塗工液Aの液温と同じ温度条件下で、B型粘度計で60rpmの条件で測定した粘度である。
以上説明したように、本実施形態では、溝25の傾斜する向きに合わせて、供給口13からの塗工液の供給量は、一方の端部11A側(左側)が他方の端部11B側(右側)より多くなる。さらに、補助供給口32からも塗工液が供給されるので、塗工液Aの偏在が効果的に防止され、チャンバ11内の液面高さが均一となり、塗工性能が優れたものとなる。
なお、本実施形態においては、補助供給口32から塗工液を供給するか否かを、チャンバ11内の塗工液Aの性状などに応じて決定してもよい。
例えば、塗工装置10においては、塗工液Aの粘度に応じて、チャンバ11内部における塗工液Aの偏在状態が異なり、低粘度のときには、塗工液Aの偏在は少なくなり、高粘度のときには塗工液Aの偏在は大きくなり、上記した局所的に液面高さが低くなる部分が生じやすい。
したがって、例えば、塗工液Aが所定の粘度(例えば、1700mPa・s)未満のときには、補助供給口32からの供給を停止して、主供給口31のみから塗工液Aを供給する。一方、塗工液Aが所定の粘度(例えば、1700mPa・s)以上のときには、主供給口31に加えて補助供給口32からも塗工液Aの供給を行う。
このような構成により、高粘度のとき、補助供給口32からの塗工液の供給により、塗工液Aの偏在をより有効に防止できる。一方で、塗工液が低粘度のときに補助供給口32から塗工液を供給しないことで、低粘度のときに生じる少ない偏在に合わせて、チャンバ11内部における塗工液Aの偏在を有効に防止できる。すなわち、本実施形態では、主供給口31を構成する各供給口31A〜31Cよりも供給量が少ない補助供給口32を設け、かつ補助供給口32への供給の有無を変更することで、例えば塗工液の性状に応じてチャンバ11への塗工液Aの供給を細かく調整できるので、簡単な制御により塗工性能を良好にすることができる。
なお、上記では、第1の端部側供給口31Bの供給量を、第2の端部側供給口31Cの供給より多くした例を説明したが、第1及び第2の端部側供給口31B、31Cの塗工液の供給量は、互いに同一としてもよい。互いに同一としても、補助供給口32からの塗工液の供給により、上記塗工液の偏在を一定量防止できる。このような構成は、チャンバ11の横方向の長さが転写ロールよりも十分に長い場合や、塗工液が低粘度のときなど、塗工液の偏在が比較的少なくなる場合に有効である。
また、上記では、中央供給口31Aの供給量を、端部側供給口31B,31Cの合計供給量、及び各供給口31B,31Cの供給量よりも多くする態様を示したが、中央供給口31Aの供給量は適宜設定できる。例えば、中央供給口31Aの供給量は、端部側供給口31B,31Cの合計供給量と同一にしてもよいし、少なくしてもよい。また、中央供給口31Aの供給量は、端部側供給口31B,31Cの一方の供給量と同じにしてもよいし、供給口31B,31C両方の供給量と同じにしてもよい。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る塗工装置40を示す。なお、以下の説明では、第1の実施形態と異なる構成を有する部材については異なる符号を付す。また、同じ構成を有する部材については同じ符号を付し、第1の実施形態と同様の構成を有する部材についてはその説明を省略する。
上記第1の実施形態に係る塗工装置10では、転写ロール12の溝25は、図2に示すように、回転方向に沿って下から上に見たとき、左に向かうように傾斜したが、本実施形態の転写ロール42の溝45は、転写ロール42の回転方向に沿って、下から上に見たとき右に向かうように形成される。ここで、本発明の補助供給口の配置位置は、上記のように、転写ロールの溝の傾斜する向きに応じて決定される。したがって、本実施形態では、転写ロール42の溝45は、図3に示すように、回転方向に沿って下から上に見たとき、溝45は右に向かうように傾斜するので、それに合わせて、補助供給口52は、中央部11Cより右側(すなわち、端部11B側)に配置される。
また、本実施形態でも、主供給口31からの塗工液の供給量は、溝45が向かう方向に合わせて、端部11B側(右側)の供給量が端部11A側(左側)の供給量より多くされるとよい。すなわち、第2の端部側供給口31Cの供給量が、第1の端部側供給口31Bの塗工液の供給量より多くされてもよい。ただし、主供給口31からの塗工液の供給量は、端部11B側の供給量が端部11A側の供給量と同じにされてもよい。また、中央供給口31Aも上記第1の実施形態と同様に供給量が設定されるとよい。
本実施形態でも、溝45の傾斜する向きに合わせて、供給口からの供給量が設定されることで、チャンバ11内における塗工液Aの偏在が防止されて、チャンバ11内の液面高さが均一となり、塗工性能が優れたものとなる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図4は、本発明の第3の実施形態に係る塗工装置60を示す。第1の実施形態における塗工装置10では、排出口22から排出された塗工液は、貯蔵タンクに戻されたが、本実施形態では、貯蔵タンクに戻されずに、図4に示すように、循環ライン61を通って、供給口13、具体的には、補助供給口32から再度チャンバ11内に戻される。すなわち、補助供給口32は、貯蔵タンクから送出された一定量の塗工液Aを供給する代わりに、循環ライン61によって循環された塗工液をチャンバ11内部に供給するとよい。
このような構成によれば、塗工液Aの補助供給口32からの供給量は、チャンバ11から溢れた量に応じたものになるので、チャンバ11内部の塗工液Aの実際の偏在状態に応じて、塗工液Aが補助供給口32から供給されることになり、塗工性が良好となりやすい。
なお、循環ライン61には、図示しないポンプなどの吸引吐出装置が設けられて、排出口22から排出された塗工液は吸引吐出装置によって吸引され、かつ吐出されて補助供給口32に送出されるとよい。このように吸引吐出装置を設けておくことで、チャンバ11から溢れた塗工液を高速でチャンバ11に戻すことが可能になる。
なお、本実施形態でも、上記各実施形態で示したように、補助供給口の配置位置は、転写ロールの溝の傾斜する向きに応じて決定されるとよい。したがって、転写ロール12の溝25が、図2に示すように、チャンバ11の背面側から回転方向を下から上に見たとき、左に向かうように傾斜すると、それに合わせて、中央部11Cより左側(すなわち、端部11A側)に配置される補助供給口32が設けられるとよい。また、転写ロール12の溝45が、図3に示すように、チャンバ11の背面側から回転方向を下から上に見たとき、右に向かうように傾斜すると、それに合わせて、中央部11Cより右側(すなわち、端部11B側)に配置される補助供給口52が設けられるとよい。
また、主供給口31からの塗工液の供給量も上記第1の実施形態で説明したとおりに適宜設定されればよい。
また、上記各実施形態では、塗工装置には、排出用パン21が設けられたが、排出用パン21は省略されてもよい。排出用パン21が省略されると、塗工装置から溢れ出た塗工液は、貯蔵タンクに戻されず、また、循環ライン61を通ってチャンバ11の内部に戻されなくなる。
上記各実施形態では、補助供給口が設けられ、また、主供給口からの供給量を適宜調整することで、上記のようにチャンバ11内部の塗工液Aの偏在が防止される。そのため、チャンバの側面の高さをそれほど高くしなくても、転写ロール12の回転によってチャンバ11から塗工液Aが溢れ出にくくなる。したがって、排出用パン21が省略されても大量の塗工液Aが外部に漏れるなどの不具合が生じにくくなる。
なお、上記各実施形態では、主供給口の数は3つである例を示したが、主供給口の数は1つ以上であればいくつでもよい。
具体的には、主供給口が1つである場合には、図5(A)に示すように、その供給口は、中央供給口36Aとして中央部11Cに配置されるとよい。主供給口が2つである場合には、図5(B)に示すように、中央部11Cを挟み込むように第1及び第2の中央供給口37A、37Bが設けられればよい。第1及び第2の中央供給口37A、37Bは、互いに同一の供給量としてもよいし、上記第1の実施形態で示したように、転写ロールの溝の向く方向に合わせて供給量が調整されてもよい。なお、本明細書では、中央部11Cに主供給口を構成する供給口が無い場合には、中央部11Cより端部11A側,中央部11Cより端部11B側それぞれにおいて、中央部11Cに最も近い位置にある供給口を中央供給口として定義され、図5(B)に示す供給口37A、37Bは中央供給口とする。
また、主供給口が4つである場合には、図5(C)に示すように、中央部10Cを挟み込むように第1及び第2の中央供給口38A、38Bが設けられ、その供給口38A、38Bよりもそれぞれ端部11A,11B側の位置に、第1及び第2の端部側供給口38C、38Dが設けられればよい。
この場合には、例えば、第1及び第2の中央供給口38A、38Bの合計供給量が、上記各実施形態の中央供給口31Aと同様の供給量となるように適宜供給量が設定されればよい。また、第1及び第2の端部側供給口38C、38Dは、それぞれ第1及び第2の端部側供給口31B,31Cそれぞれと同様の供給量となるように適宜供給量が設定されればよい。供給口38A〜38Dは、通常、横方向において等間隔に配置される。
また、例えば、主供給口が5つである場合には、図5(D)に示すように、中央部10Cに中央供給口39Aが設けられ、かつ、第1及び第2の端部側供給口39B、39Cが中央部11Cと端部11Aの間に、第3及び第4の端部側供給口39D,39Eが中央部11Cと端部11Bの間に配置されるとよい。供給口39A〜39Eは、通常、横方向において等間隔に配置される。
この場合には、例えば、中央供給口39Aの供給量が、上記各実施形態の中央供給口31Aと同様の供給量となるように適宜供給量が設定されればよい。また、第1及び第2の端部側供給口39B、39Cの合計供給量が、第1の端部側供給口31Bと同様の供給量となるように、また、第3及び第4の端部側供給口39D、39Eの合計供給量が、第2の端部側供給口31Cと同様の供給量となるように適宜供給量が設定されればよい。
さらに、例えば、主供給口が6つ以上である場合も、上記と同様に、中央部10Cに中央供給口が1又は2つ設けられ、かつ、中央部11Cと端部11Aの間と、中央部11Cと端部11Bの間それぞれに、同じ数の端部側供給口が設けられればよい。また、6つ以上の主供給口も、通常、横方向において等間隔に設けられればよい。
この場合も、例えば、中央供給口の供給量が、上記各実施形態の中央供給口31Aと同様の供給量となるように適宜供給量が設定されればよい。また、中央部11Cと端部11Aの間の端部側供給口の合計供給量が、第1の端部側供給口31Bと同様の供給量となるように、また、中央部11Cと端部11Bの間の端部側供給口の合計供給量が、第2の端部側供給口31Cと同様の供給量となるように適宜供給量が設定されればよい。
図5(A)〜(D)の各構成において、又は主供給口が6つ以上の構成において、補助供給口は、上記各実施形態と同様に配置されればよく、例えば、横方向において、主供給口を構成する各供給口とは重ならない位置に配置されるとよい。
上記各実施形態では、補助供給口は、1つのみの構成が示されるが、補助供給口は2つ以上であってもよい。この場合、2つ以上の補助供給口は、いずれも、補助供給口32、52と同様に,転写ロールの回転方向に沿って溝を下から上に見たとき、溝が向かう側の端部側に配置されるとよい。この場合、補助供給口の供給量合計は、上記で説明した補助供給口32(又は、補助供給口52)単独の供給量と同じように設定するとよい。そして、2つ以上の補助供給口それぞれの供給量は、いずれの主供給口の供給量よりも少なくなるとよい。また、補助供給口の供給量合計も、主供給口の合計供給量より少なくなるとよい。
なお、上記の各実施形態では、供給口として、主供給口及び補助供給口の両方が設けられたが、主供給口のみしか設けられなくても、供給口からの塗工液の供給量について、一方の端部側を他方の端部側より多くできる限り、補助供給口は省略してもよい。なお、一方の端部側とは、転写ロールの回転方向に沿って溝を下から上に見たとき、溝が向かう側の端部であり、例えば図2に示す第1の実施形態では中央部11Cより左側、図3に示す第2の実施形態では中央部11Cより右側である。
また、上記各実施形態では、主供給口が、チャンバ11の前方側の側面11Dに設けられ、補助供給口が側面11Dの上方に配置されたが、主供給口、及び補助供給口の配置位置はこれらに限定されない。例えば、補助供給口が側面11Dに設けられてもよいし、主供給口31が側面11Dの上方に設けられてもよい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図1、2に示す塗工装置を用いて、塗工液Aの被塗工材Bに対する塗工試験を実施した。塗工液Aとしては、アルミナと、樹脂バインダーとを含み、溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンで希釈した、濃度19質量%のスラリー液(絶縁層形成用塗工液)を用意した。塗工液Aの25℃における粘度は、2000mPa・sであった。被塗工材Bとしては、厚さ15μmのアルミ箔上に正極活物質層を50μm塗工したものを用意した。塗工装置10においては、転写ロールの外径は60mm、軸方向における長さ70cm、溝25の深さ150μm、溝ピッチ80個/インチであり、チャンバ11の容量は5Lであった。
塗工装置10において、主供給口31を構成する供給口31B,31A,31Cは、横方向に等間隔に並べられ、補助供給口32は、第1の端部側供給口31Bと中央供給口31Aの間に配置されていた。
チャンバ11内部の塗工液Aの温度を25℃に調整して、供給口31A〜31C,及び補助供給口32から表1に示すとおりの供給量で塗工液を供給するとともに、転写ロール12及びバックアップロール20を回転させて塗工を行い、以下の評価方法で塗工性能を評価した。
[評価方法]
本実施例の塗工装置は以下の評価基準で評価した。
<高速塗工性>
各実施例に記載のチャンバ、転写ロール(グラビアロール)、給液条件、及び以下の塗工条件にて、正極活物質層(被塗工材B)上に塗工液Aを塗工した。
(塗工条件)
塗工速度:任意
グラビアロールの回転速度:140%
被塗工材Bの幅:500mm
塗工を開始し、被塗工材Bを1000m塗工するまでに、被塗工材B上に塗工液Aが塗られていない部分が幅方向に50mm以上出現する塗工速度を上げて以下の評価基準で評価した。
(評価基準)
A:25m/min以上
B:20m/min以上25m/min未満
C:15m/min以上20m/min未満
D:15m/min未満
<塗工量評価>
各実施例に記載のチャンバ、転写ロール(グラビアロール)、給液条件、及び以下の塗工条件にて、正極活物質層(被塗工材B)上に塗工液Aを塗工した。
(塗工条件)
塗工速度:20m/min
グラビアロールの回転速度:140%
被塗工材Bの幅:500mm
塗工を開始し、被塗工材Bを30〜100m塗工したときの、被塗工材B上に対する塗工液Aの塗工重量を測定し、以下の評価基準で評価した。計算方法は下記で表される。
(塗工重量)={(塗工後の重量)―(塗工前の重量)}÷(面積)
同一部分の重量測定ができない場合は、グラビアロールを被塗工材Bに意図的に接触させない部分を形成するなどして、未塗工部を塗工部の近傍に形成し、塗工後に切り取って測定、比較することで塗工重量とする。
(評価基準)
A:0.3mg/cm2以上
B:0.2mg/cm2以上0.3mg/cm2未満
C:0.15mg/cm2以上0.2mg/cm2未満
D:0.15mg/cm2未満
[実施例2、3]
実施例2、3は、スラリー液の濃度をそれぞれ17質量%、16質量%にして、塗工液Aの粘度を表1に示すとおりに変更した点を除いて実施例1と同様に実施した。
[実施例4、5]
補助供給口32からの塗工液の供給量を表1に示すとおりとなるように設計した以外は実施例1と同様に実施した。
[実施例6]
補助供給口32から塗工液を供給しなかった点を除いて実施例1と同様に実施した。
[実施例7]
主供給口31を構成する第1の端部側供給口31B,中央供給口31Aの供給量が表1に記載されるとおりとなるように設計した以外は、実施例6と同様に実施した。
Figure 0006846569
以上の各実施例では、比較的高粘度の塗工液を使用して、被塗工材に対して塗工を行ったところ、転写ロールの回転方向に沿って溝を下から上に見たときに、溝が向かう端部側(左側)の塗工液の供給量を、他方の端部側(右側)の塗工液の供給量より多くすることで、チャンバからの溢れなく、塗膜にスジができたり、塗りむらができたりすることなく塗工が行えた。
また、各実施例に示すように、補助供給口から塗工液を供給させ、かつ、補助供給口からの供給量と主供給口からの供給量の比、及び塗工液の粘度を所定の範囲に調整することで、塗工量、及び高速塗工性が優れたものとなった。
符号の簡単な説明
10 塗工装置
11 チャンバ
11A,11B 端部
11C 中央部
12、42 転写ロール
13 供給口
14 ブレード
20 バックアップロール
21 排出用パン
22 排出口
25、45 溝
31 主供給口
32、52 補助供給口
31A、36A、37A、37B、38A、38B、39A 中央供給口
31B、38C、39B 第1の端部側供給口
31C、38D、39C 第2の端部側供給口
39D 第3の端部側供給口
39E 第4の端部側供給口
61 循環ライン
A 塗工液
B 被塗工材

Claims (12)

  1. 塗工液が内部に充填されるチャンバと、
    前記チャンバ内部に充填される前記塗工液に接触するように配置され、前記塗工液を外周面に付着させて、回転させることで被塗工材に転写させる転写ロールと、
    前記チャンバに前記塗工液を供給する供給口とを備え、
    前記供給口が主供給口と補助供給口とを有し、
    前記転写ロールが回転方向に対して傾斜する溝を外周面に有し、
    前記補助供給口が、前記チャンバの横方向において、中央部よりいずれか一方の端部側にずれて配置され、前記一方の端部は、前記転写ロールの回転方向に沿って前記溝を下から上に見たときに、前記溝が向かう側の端部であり、
    前記チャンバの横方向が、前記転写ロールの軸に沿う方向であり、
    前記主供給口は、1以上の供給口からなり、前記補助供給口からの供給量が、前記主供給口を構成するいずれの供給口の供給量よりも少なく、かつ
    前記補助供給口が、前記チャンバの横方向において、前記主供給口を構成する各供給口とは重ならないように配置される塗工装置。
  2. 前記チャンバの横方向において、前記供給口からの前記塗工液の供給量が、前記一方の端部側が、他方の端部側より多くなる請求項1に記載の塗工装置。
  3. 前記補助供給口が、前記中央部と前記一方の端部の間に配置される請求項1又は2に記載の塗工装置。
  4. 前記チャンバ内部に充填される前記塗工液に接触する位置よりも回転方向下流側で、かつ前記塗工液を前記被塗工材へ転写する位置よりも回転方向上流側において、前記転写ローラに付着された塗工液を掻き取るブレードをさらに備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗工装置。
  5. 前記塗工液の粘度が、1700〜2300mPa・sである請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗工装置。
  6. 前記補助供給口からの前記塗工液の供給量は、前記主供給口からの前記塗工液の供給量の0.02〜0.2である請求項1〜5のいずれか1項に記載の塗工装置。
  7. 前記被塗工材が、リチウムイオン二次電池用電極材である請求項1〜のいずれか1項に記載の塗工装置。
  8. 前記チャンバから溢れた前記塗工液を循環させて、前記補助供給口より供給させる循環ラインを備える請求項1〜のいずれか1項に記載の塗工装置。
  9. 塗工液が内部に充填されるチャンバと、
    前記チャンバ内部に充填される前記塗工液に接触するように配置され、前記塗工液を外周面に付着させて、回転させることで被塗工材に転写させる転写ロールと、
    前記チャンバに前記塗工液を供給する供給口とを備え、
    前記転写ロールが回転方向に対して傾斜する溝を外周面に有する塗工装置を用いて、前記被塗工材に対して塗工を行う塗工方法であって、
    前記チャンバの横方向において、前記供給口からの前記塗工液の供給量を、一方の端部側を他方の端部側より多くし、
    前記一方の端部は、前記転写ロールの回転方向に沿って前記溝を下から上に見たときに、前記溝が向かう側の端部であり、
    前記供給口が主供給口と補助供給口とを有し、
    前記補助供給口が、前記チャンバの横方向において、中央部より前記一方の端部側にずれて配置され
    前記チャンバの横方向が、前記転写ロールの軸に沿う方向であり、
    前記主供給口は、1以上の供給口からなり、前記補助供給口からの供給量が、前記主供給口を構成するいずれの供給口の供給量よりも少なく、かつ
    前記補助供給口が、前記チャンバの横方向において、主供給口を構成する各供給口とは重ならないように配置される塗工方法。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の塗工装置を用いて、前記被塗工材に塗工を行う、塗工方法。
  11. 前記主供給口が前記チャンバの前方側の側面に設けられ、前記転写ロールが、その下側において、前記チャンバの前方から後方に向けて回転する請求項1〜のいずれか1項に記載の塗工装置。
  12. 前記補助供給口が前記チャンバの前方側の側面の上方に設けられ、前記転写ロールが、その下側において、前記チャンバの前方から後方に向けて回転する請求項1〜8及び11のいずれか1項に記載の塗工装置。
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