JP6845452B1 - はんだ接合不良抑制剤、フラックスおよびソルダペースト - Google Patents

はんだ接合不良抑制剤、フラックスおよびソルダペースト Download PDF

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Abstract

【課題】接合不良の発生を抑制しうるはんだ接合不良抑制剤、フラックスおよびソルダペーストを提供する。【解決手段】本発明のフラックスは、ベース樹脂、活性剤、チキソ剤、溶剤、及びはんだ接合不良抑制剤を含み、前記はんだ接合不良抑制剤は、下記式(11)で表される化合物を含む、はんだ接合不良抑制剤である。式(11)において、R9およびR10は、それぞれ独立に、炭素数1〜18の飽和もしくは不飽和の直鎖、分枝状または環状のアルキル基であり、R11およびR12は、それぞれ独立に、カルボキシ基であるか、R11およびR12は、架橋され、カルボン酸無水物基を形成してもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、はんだ接合不良抑制剤、フラックスおよびソルダペーストに関する。
近年、電子機器の薄型化及び小型化に伴い、BGA(Ball Grid Array)等の半導体パッケージが用いられている(例えば、特許文献1)。
特開2008−71779号公報
しかしながら、BGA等の半導体パッケージは、パッケージに使用されている材質が複数あることから、熱膨張係数の違いにより半導体パッケージに反りが発生する。また、半導体パッケージの薄型化により、パッケージの反り量が大きくなっている。このため、はんだバンプとソルダペーストとが基板から離れ、ランド(はんだ付け部分)は、フラックスによる酸化除去が行われず、ランドの表面に酸化被膜が残る。また、ソルダペーストと基板が再接触しても、フラックスの活性(濡れ性)が熱により低下しているため、同様に、フラックスによる酸化除去が十分に行われない。したがって、電子部品と基板が接合せず、接合不良が生じるという問題がある。
そこで、本発明は、接合不良の発生を抑制しうるはんだ接合不良抑制剤、フラックスおよびソルダペーストの提供を目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のはんだ接合不良抑制剤(以下、「抑制剤」ともいう)は、下記式(11)で表される化合物を含む:
Figure 0006845452
前記式(11)において、
およびR10は、それぞれ独立に、炭素数1〜18の飽和もしくは不飽和の直鎖、分枝状または環状のアルキル基であり、
11およびR12は、それぞれ独立に、カルボキシ基であるか、
11およびR12は、架橋され、カルボン酸無水物基を形成してもよい。
本発明のフラックスは、ベース樹脂、活性剤、チキソ剤、溶剤、及びはんだ接合不良抑制剤を含み、
前記はんだ接合不良抑制剤は、前記本発明のはんだ接合不良抑制剤である。
本発明のソルダペーストは、フラックスと、はんだ粉末とを含み、
前記フラックスは、前記本発明のフラックスである。
本発明によれば、はんだの接合不良の発生を抑制できる。
<はんだ接合不良抑制剤>
本発明のはんだ接合不良抑制剤は、下記式(11)の化合物を含む。
Figure 0006845452
前記式(11)において、
およびR10は、それぞれ独立に、炭素数1〜18の飽和もしくは不飽和の直鎖、分枝状または環状のアルキル基であり、
11およびR12は、それぞれ独立に、カルボキシ基であるか、
11およびR12は、架橋され、カルボン酸無水物基を形成してもよい。
本発明のはんだ接合不良抑制剤は、前記式(11)の化合物を含むことが特徴であり、その他の構成および条件は、特に制限されない。
本発明者らは、鋭意研究の結果、本発明の抑制剤を共存させることで、接合不良を抑制できることを見出し、本発明を確立するに至った。したがって、本発明の抑制剤によれば、はんだの接合不良を抑制し得る。
本発明において、「接合不良」は、例えば、はんだと、はんだ付けの対象とが継手形成されないこと(Non Wet Open: NWO)を意味する。前記「接合不良」は、例えば、電気抵抗測定により測定できる。本発明において、「接合不良の抑制」は、例えば、本発明の抑制剤を含まない以外は同様の組成を有する対照のはんだまたはソルダペーストを用いて接合した場合に、有意に接合不良の発生頻度が低下することを意味する。前記接合不良の発生頻度は、後述のNWO評価試験に基づき実施できる。
前記式(11)において、RおよびR10は、それぞれ独立に、炭素数1〜18の飽和もしくは不飽和の直鎖、分枝状または環状のアルキル基である。Rは、好ましくは、炭素数1〜18の飽和の直鎖アルキル基であり、より好ましくは、炭素数4〜8の飽和の直鎖アルキル基であり、さらに好ましくは、ペンチル基(−C11)、ヘキシル基(−C13)、またはヘプチル基(−C15)である。R10は、好ましくは、炭素数1〜18の飽和の直鎖アルキル基であり、より好ましくは、炭素数5〜9の飽和の直鎖アルキル基であり、さらに好ましくは、ヘキシル基(−C12)、ヘプチル基(−C14)、またはオクチル基(−C16)である。前記式(11)において、Rは、例えば、炭素数1〜18の飽和の直鎖アルキル基であり、R10は、炭素数1〜18の飽和の直鎖アルキル基である。
11およびR12は、それぞれ独立に、カルボキシ基であるか、架橋され、カルボン酸無水物基を形成してもよい。前記カルボン酸無水物基は、例えば、カルボン酸無水物を含む置換基を意味する。前記架橋は、例えば、R11およびR12が一つの環構造を形成していることを意味する。
ある態様において、前記式(11)で表される化合物は、下記式(12)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 0006845452
ある態様において、前記式(11)で表される化合物は、下記式(13)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 0006845452
前記式(11)で表される化合物は、例えば、下記式(15)で表される化合物を無水マレイン酸と反応させることにより製造できる。前記反応において、下記式(15)で表される化合物の量比は、例えば、無水マレイン酸に対して当量以上、好ましくは1〜1.5倍当量と設定できる。具体例として、前記式(15)で表される化合物は、例えば、無水マレイン酸に対して、0.01〜3重量%、好ましくは、0.01〜1重量%に設定できる。反応温度は、例えば、30〜150℃、好ましくは40〜100℃である。前記反応は、例えば、窒素、希ガス等の不活性ガスの雰囲気下で、0.5〜20時間、好ましくは0.5〜10時間実施する。
Figure 0006845452
<フラックス>
本発明のフラックスは、前述のように、ベース樹脂、活性剤、チキソ剤、溶剤、および前記本発明のはんだ接合不良抑制剤を含む。本発明のフラックスは、前記本発明の抑制剤を含むことが特徴であり、その他の構成および条件は、特に制限されない。本発明のフラックスは、前記本発明の抑制剤の説明を援用できる。本発明のフラックスによれば、はんだの接合時の接合不良の発生を抑制できる。
前記ベース樹脂は、特に制限されず、例えば、ポリエチレングリコール、ロジン(ロジン系樹脂)等があげられる。前記ロジンとしては、例えば、ガムロジン、ウッドロジンおよびトール油ロジン等の原料ロジン;前記原料ロジンから得られる誘導体;等があげられる。前記誘導体は、例えば、精製ロジン;水添ロジン;不均化ロジン;重合ロジン、ならびに前記重合ロジンの精製物、水素化物および不均化物;α,β不飽和カルボン酸変性物(アクリル化ロジン、マレイン化ロジン、フマル化ロジン等)、ならびに前記α,β不飽和カルボン酸変性物の精製物、水素化物および不均化物;等があげられる。前記ロジンは、例えば、一種類を単独で使用してもよいし、二種類以上を使用してもよい。また、前記ベース樹脂は、例えば、ロジン系樹脂に代えて、または加えて、テルペン樹脂、変性テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、変性テルペンフェノール樹脂、スチレン樹脂、変性スチレン樹脂、キシレン樹脂、及び変性キシレン樹脂から選択される少なくとも一種以上の樹脂をさらに含むことができる。前記変性テルペン樹脂は、例えば、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂、水添芳香族変性テルペン樹脂等があげられる。前記変性テルペンフェノール樹脂は、例えば、水添テルペンフェノール樹脂等があげられる。前記変性スチレン樹脂は、例えば、スチレンアクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂等があげられる。前記変性キシレン樹脂は、例えば、フェノール変性キシレン樹脂、アルキルフェノール変性キシレン樹脂、フェノール変性レゾール型キシレン樹脂、ポリオール変性キシレン樹脂、ポリオキシエチレン付加キシレン樹脂等があげられる。
前記ベース樹脂の配合量は、特に制限されず、例えば、フラックス全量に対して、10質量%以上、60質量%以下(10〜60質量%)であり、好ましくは、20質量%以上、50質量%以下(20〜50質量%)である。
前記活性剤は、はんだ付け部および粉末はんだ表面の酸化物を還元除去して清浄化し、溶融したはんだのぬれ性を高め、はんだ接合部に金属的に付着させる作用を有している。前記活性剤は、例えば、有機酸、有機ハロゲン化合物、アミンハロゲン化水素酸塩等が挙げられる。有機酸としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、スベリン酸、ピメリン酸、セバシン酸、ドデカンニ酸、エイコサンニ酸、グリコール酸、サリチル酸、ジグリコール酸、ピコリン酸、フェニルコハク酸、フタル酸、フマル酸、マレイン酸、安息香酸、テレフタル酸、ラウリン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸等が挙げられる。有機ハロゲン化合物としては、1−ブロモ−2−プロパノール、3−ブロモ−1−プロパノール、3−ブロモ−1,2−プロパンジオール、1−ブロモ−2−ブタノール、1,3−ジブロモ2−プロパノール、2,3−ジブロモ−1−プロパノール、1,4−ジブロモ−2−ブタノール、2,3−ジブロモ−1,4−ブタンジオール、トランス−2,3−ジブロモ−2−ブテン−1,4−ジオール等が挙げられる。アミンハロゲン化水素酸塩はアミンとハロゲン化水素を反応させた化合物であり、アミンとしては、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、シクロヘキシルアミン、1,3−ジフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−トリルグアニジン、1−o−トリルビグアニド等が挙げられ、ハロゲン化水素としては、塩素、臭素、ヨウ素の水素化物が挙げられる。なお、前記活性剤は、一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を併用してもよい。前記活性剤の配合量は、特に制限されず、例えば、フラックス全量に対して、1質量%以上、20質量%以下(1〜20質量%)であり、好ましくは、5質量%以上、15質量%以下(5〜15質量%)である。
前記チキソ剤は、フラックスと他の成分との分離を防いで保存安定性を高め、かつ印刷や吐出時の転写性を高めるように流動特性を改善する作用を有している。前記チキソ剤は、例えば、ワックス系チキソ剤、アミド系チキソ剤等があげられる。前記ワックス系チキソ剤は、例えば、ヒマシ硬化油等があげられる。前記アミド系チキソ剤は、例えば、ラウリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミド、ヒドロキシステアリン酸アミド、飽和脂肪酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、不飽和脂肪酸アミド、p−トルエンメタンアミド、芳香族アミド、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、エチレンビスヒドロキシステアリン酸アミド、飽和脂肪酸ビスアミド、メチレンビスオレイン酸アミド、不飽和脂肪酸ビスアミド、m−キシリレンビスステアリン酸アミド、芳香族ビスアミド、飽和脂肪酸ポリアミド、不飽和脂肪酸ポリアミド、芳香族ポリアミド、置換アミド、メチロールステアリン酸アミド、メチロールアミド、脂肪酸エステルアミド等があげられる。なお、前記チキソ剤は、一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を併用してもよい。前記チキソ剤の配合量は、特に制限されず、例えば、フラックス全量に対して1質量%以上、15質量%以下(1〜15質量%)であり、好ましくは、5質量%以上、10質量%以下(5〜10量%)である。
前記溶剤は、例えば、アルコール系溶剤、グリコールエーテル系溶剤、エステル系溶剤、テルピネオール類等があげられる。前記アルコール系溶剤は、例えば、1,2−ブタンジオール、イソボルニルシクロヘキサノール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオール、2−メチルペンタン−2,4−ジオール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)エタン、2−エチル−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2,2′−オキシビス(メチレン)ビス(2−エチル−1,3−プロパンジオール)、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、1,2,6−トリヒドロキシヘキサン、ビス[2,2,2−トリス(ヒドロキシメチル)エチル]エーテル、1−エチニル−1−シクロヘキサノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール等があげられる。前記グリコールエーテル系溶剤は、例えば、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、メチルプロピレントリグリコール、ブチルプロピレンジグリコール、ブチルプロピレントリグリコール、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル等があげられる。エステル系溶剤としては、コハク酸ジイソブチル、コハク酸ジブチル、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソデシル、マレイン酸ジブチル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル、デカン二酸ジイソプロピル等が挙げられる。なお、前記溶剤は、一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を併用してもよい。
前記溶剤の配合量は、特に制限されず、例えば、他の成分の残部としてもよい。具体例として、前記溶剤の配合量は、例えば、フラックス全量に対して10質量%以上、60質量%以下(10〜60質量%)であり、好ましくは、25質量%以上、50質量%以下(25〜50質量%)である。
本発明のフラックスにおいて、前記抑制剤は、例えば、一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を併用してよい。前記抑制剤は、例えば、はんだの接合不良をより抑制できることから、好ましくは、前記式(12)もしくは(13)で表される化合物、またはその混合物である。
前記抑制剤の配合量、すなわち、前記式(11)で表される化合物の配合量は、フラックス全体の質量に対して、0質量%を超えればよく、はんだの接合不良をより抑制できることから、好ましくは、5質量%以上、25質量%以下(5〜25質量%)、5質量%以上、24質量%以下(5〜24質量%)、または5質量%以上、20質量%以下(5〜20質量%)であり、より好ましくは、10質量%以上、25質量%以下(10〜25質量%)、10質量%以上、24質量%以下(10〜24質量%)、または10質量%以上、20質量%以下(10〜20質量%)であり、さらに好ましくは、16質量%以上、25質量%以下(16〜25質量%)、16質量%以上、24質量%以下(16〜24質量%)、または16質量%以上、20質量%以下(16〜20質量%)である。前記抑制剤が二種類以上の抑制剤を含む場合、前記抑制剤の配合量は、例えば、一種類の抑制剤の配合量でもよいし、二種類以上の抑制剤の配合量の合計の配合量でもよいが、後者が好ましい。
前記抑制剤が前記式(12)または(13)で表される化合物の場合、前記式(12)または(13)化合物の配合量は、フラックス全体の質量に対して、例えば、0質量%を超えればよく、はんだの接合不良をより抑制できることから、好ましくは、5質量%以上、25質量%以下(5〜25質量%)、5質量%以上、24質量%以下(5〜24質量%)、または5質量%以上、20質量%以下(5〜20質量%)であり、より好ましくは、10質量%以上、25質量%以下(10〜25質量%)、10質量%以上、24質量%以下(10〜24質量%)、または10質量%以上、20質量%以下(10〜20質量%)であり、さらに好ましくは、16質量%以上、25質量%以下(16〜25質量%)、16質量%以上、24質量%以下(16〜24質量%)、または16質量%以上、20質量%以下(16〜20質量%)である。
本発明のフラックスは、さらに、アミンを含んでもよい。前記アミンとしては、例えば、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、シクロヘキシルアミン、1,3−ジフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−トリルグアニジン、1−o−トリルビグアニド、イミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、4−メチル−2−フェニルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール等があげられる。
前記アミンの配合量は、特に制限されず、例えば、フラックス全量に対して0.1質量%以上、5質量%以下(0.1〜5質量%)であり、好ましくは、1質量%以上、5質量%以下(1〜5質量%)である。
本発明のフラックスは、さらに、酸化防止剤を含んでもよい。前記酸化防止剤により、はんだ粉末の酸化を抑えることができる。前記酸化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、ビスフェノール系酸化防止剤、ポリマー型酸化防止剤等があげられる。なお、前記酸化防止剤は、一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を併用してもよい。
前記酸化防止剤の配合量は、特に制限されず、例えば、フラックス全量に対して1質量%以上、10質量%以下(1〜10質量%)であり、好ましくは、1質量%以上、5質量%以下(1〜5質量%)である。
本発明のフラックスは、さらに、例えば、添加剤を含んでもよい。前記添加剤としては、例えば、着色剤、消泡剤、界面活性剤、つや消し剤等があげられる。なお、前記添加剤は、一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を併用してもよい。前記添加剤の配合量は、特に制限されず、例えば、フラックス全量に対して0質量%以上、5質量%以下(0〜5質量%)である。
<ソルダペースト>
本発明のソルダペーストは、前述のように、フラックスと、はんだ粉末とを含み、前記フラックスが、本発明のフラックスである。本発明のソルダペーストは、前記本発明のフラックスを含むことが特徴であり、その他の構成および条件は特に制限されない。本発明のソルダペーストによれば、はんだの接合不良の発生を抑制できる。本発明のソルダペーストは、前記本発明の抑制剤およびフラックスの説明を援用できる。
前記はんだ粉末は、例えば、金属粉末ということもできる。前記はんだ粉末は、特に制限されず、例えば、Pbを含まないはんだであることが好ましく、Sn単体、または、Sn−Ag系、Sn−Cu系、Sn−Ag−Cu系、Sn−Bi系、Sn−In系等、もしくは、これらの合金にSb、Bi、In、Cu、Zn、As、Ag、Cd、Fe、Ni、Co、Au、Ge、P等を添加したはんだ粉末等があげられる。
前記はんだ粉末の粒径は、特に制限されず、例えば、10〜60μmの範囲があげられるが、より大径または小径のものでもよい。前記はんだ粉末と本発明のフラックスの配合量は、前記はんだ粉末の粒径によって、適宜設定できる。前記はんだ粉末と本発明のフラックスの配合量は、例えば、本発明のフラックスを8〜15質量%に、前記はんだ粉末が85〜92質量%に設定できる。
<電子回路基板>
本発明の電子回路基板は、2つの部材がはんだにより接合されたはんだ接合部を備え、前記はんだ接合部が、前記本発明のはんだ接合不良抑制剤を含む。本発明の電子回路基板は、前記はんだ接合部が、前記本発明の抑制剤を含むことが特徴であり、その他の構成および条件は、特に制限されない。本発明の電子回路基板は、前記本発明の抑制剤、フラックス、およびソルダペーストの説明を援用できる。
前記電子回路基板は、プリント基板でもよいし、フレキシブル・プリント基板でもよい。前記電子回路基板の用途は、特に制限されない。
前記2つの部材は、例えば、電子部品またはそのリード線と基板配線との組合わせ、基板配線同士の組合わせ等があげられる。前記電子部品は、特に制限されず、電子回路基板に実装される任意の電子部品があげられる。
<電子機器>
本発明の電子機器は、前記本発明の電子回路基板を備える。本発明の電子機器は、前記本発明の電子回路基板を備えることが特徴であり、その他の構成および条件は、特に制限されない。本発明の電子機器は、前記本発明の抑制剤、フラックス、ソルダペースト、および電子回路基板の説明を援用できる。
前記電子機器は、特に制限されず、電子回路基板を備える任意の電子機器があげられ、具体例として、パーソナルコンピュータ、タブレット末端等の情報機器;テレビ、冷蔵庫、洗濯機等の電化製品;エアコン等の空調機器;等があげられる。
<はんだ付け方法>
本発明のはんだ付け方法は、はんだ接合不良抑制剤の存在下、第1の接合対象物と、第2の接合対象物とを接合する接合工程を含み、前記はんだ接合不良抑制剤は、前記本発明のはんだ接合不良抑制剤である。本発明のはんだ付け方法は、前記本発明の抑制剤の存在下、前記接合工程を実施することが特徴であり、その他の工程および条件は、特に制限されない。本発明のはんだ付け方法によれば、はんだの接合不良の発生を抑制できる。本発明のはんだ付け方法は、前記本発明の抑制剤、フラックス、およびソルダペーストの説明を援用できる。
前記接合工程は、フロー式で実施してもよいし、リフロー式で実施してもよい。前記接合工程は、例えば、前記本発明のフラックス入り(含有)はんだまたは前記本発明のソルダペーストを用いて実施できる。
前記本発明のフラックス入りはんだを用いる場合、前記接合工程では、前記第1の接合対象物および前記第2の接合対象物と、前記フラックス入りはんだを加熱することで溶融することにより、前記第1の接合対象物および前記第2の接合対象物とをはんだを介して接合できる。
前記本発明のソルダペーストを用いる場合、本発明のはんだ付け方法は、例えば、以下のように実施できる。前記接合工程に先立ち、前記本発明のソルダペーストを、前記第1の接合対象物または前記第2の接合対象物において、前記第1の接合対象物と前記第2の接合対象物とを接合させる接合部に転写する(付着させる)。つぎに、前記本発明のソルダペーストが転写された前記第1の接合対象物または前記第2の接合対象物の接合部に、他方の接合対象物を接触させる。そして、前記本発明のソルダペーストと、前記第1の接合対象物および前記第2の接合対象物とを加熱および溶融し、前記第1の接合対象物および前記第2の接合対象物とを前記本発明のソルダペーストを介して接合する。
以下、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例には限定されない。
(実施例1)
本発明の抑制剤により、はんだの接合不良の発生を抑制できることを確認した。
<フラックスの作製>
下記表1に、実施例1〜10および比較例1の組成を示す。下記表1に示す配合量(質量%)の各材料をそれぞれ混合し、加熱融解することにより、均一に分散された実施例1〜10および比較例1のフラックスを得た。下記表1の抑制剤Eとしては、前記式(11)に属する前記式(12)および(13)の化合物の混合物を用いた。
Figure 0006845452
<ソルダペーストの作製>
前記各実施例および前記比較例で示した組成の各フラックスを用いて、ソルダペーストを作製した。具体的には、ソルダペースト全体に対して、12質量%の前記各フラックスと、88質量%のSn−3Ag−0.5Cu(融点217℃)のはんだ粉末(粒径:20〜38μm)とを混合することにより、実施例1〜10および比較例1の各ソルダペーストを作製した。
<NWO評価試験>
前記各ソルダペーストについて、接合不良(Non Wet Open: NWO)が生じるかを評価した。具体的には、基板(Cu−OSP処理ガラスエポキシ基板)に開口径:0.30mm、マスク厚0.12mm(120μm)、開口数:132個のメタルマスクを用いて、前記各ソルダペーストを印刷し、はんだバンプを形成した0.5mmピッチのBGAを搭載する。リフロー炉にて、25℃(室温)から130℃の昇温速度を、3℃/sec、130〜190℃の昇温速度を1.0℃/sec、ピーク温度を200℃と設定して、加熱後、冷却した。冷却後、前記基板と前記BGAとを剥離させた。前記剥離後に、NWOの評価について、前記印刷したソルダペーストが、前記はんだバンプに付着し、且つ前記基板側に前記ソルダペーストが付着していない箇所を、NWOが発生した箇所とみなした。そして、前記NWOが発生した箇所の個数を数え、前記個数が20個以下であるものを接合良好であると判定した。
一般的に、BGAは加熱により反りが発生するため、リフロー中に基板とBGAとが離れようとする箇所が発生する。その際にソルダペーストが基板側からBGA側に持ち上げられることで、ランドの酸化膜を除去することができず、接合不良が生じることとなる。つまり、この評価方法によって、NWOが発生する可能性のある潜在箇所を見積もることが可能となる。また、前記潜在箇所が多数存在する場合は、例えば、基板とBGAとが離れない箇所にあったり、印刷箇所が持ち上がらない箇所に囲まれたりした場合であっても、BGAの反りを抑制することは難しく、NWOが発生する。
上記のNWO評価試験は、例示であって、NWO評価試験における条件は、これに限定されない。NWO評価試験における加熱条件は、例えば、はんだ粉末の融点やBGAの反りの発生温度に合わせて変更可能である。具体的には、前記室温から130℃までの昇温速度は、例えば、2.1〜3.9℃/secである。また、130〜190℃の昇温速度は、例えば、0.7〜1.3℃/secのであり、ピーク温度は、160〜240℃で設定可能である。また、リフロー炉を用いるのではなく局所加熱によって加熱する場合を想定することもでき、前記局所加熱の場合には、前記昇温速度は、例えば、3.5〜6.0℃/secとすることもできる。
<溶融性評価試験>
前記各実施例および前記比較例のフラックスを用いてソルダペーストを作製し、基板(Cu−OSP処理ガラスエポキシ基板)に開口径:0.28mm、マスク厚:0.1mm、開口数:64個のメタルマスクを用いてソルダペーストを印刷した。前記印刷後、50〜170℃の昇温速度を、4℃/sec、170〜195℃の昇温速度を、約0.2℃/secで118秒、ピーク温度:236.5℃、220℃以上の溶融時間:43秒のリフロープロファイルで大気リフローをし、はんだ合金を溶融させた。溶融性の評価について、印刷した64点のすべてが溶融したものを「〇」と評価し、1点でも溶融していないものを「×」と評価した。
上記の溶融性評価試験は、例示であって、溶融性評価試験における条件は、これに限定されない。溶融性評価試験における加熱条件は、例えば、はんだ粉末の融点に合わせて変更可能である。具体的には、50〜170℃の昇温速度は、例えば、2.8〜5.2℃/secである。また、170〜195℃の昇温速度は、例えば、0.14〜0.26℃/secのであり、ピーク温度は、180〜280℃で設定可能である。また、リフロー炉を用いるのではなく局所加熱によって加熱する場合を想定することもでき、前記局所加熱の場合には、前記昇温速度は、例えば、3.5〜6.0℃/secとすることもできる。
<経時安定性評価試験>
各ソルダペーストについて、株式会社マルコム社製:PCU−205を用い、JISZ3284−3 スパイラル方式に準拠して、回転数:10rpm、25℃、大気中で10時間粘度を測定した。そして、10時間後の粘度が、ソルダペーストの初期粘度と比較して1.3倍以下であれば、十分な経時安定性を示すものとして「○」と評価し、1.3倍を超える場合には「×」と評価した。前記初期粘度は、連続撹拌開始時点の粘度を意味する。
<加熱ダレ性評価試験>
各ソルダペーストについて、JIS3284−3に準拠し測定を行った。なお、メタルマスクとしては、JISZ3284−3の図6において、より孔径が小さいメタルマスクを使用した。測定結果が0.4mm以下を「〇」と評価し、0.5mm以上を「×」と評価した。
<粘着性評価試験>
各ソルダペーストについて、JIS3284−3に準拠し測定を行った。4回測定を行い、プローブを引き剥がすのに必要な力の平均値が1.1N以上を「〇」と評価し、1.1N未満を「×」と評価した。
前記各実施例ならびに前記比較例の残渣量およびリフロー性の各評価結果を前記表1に示す。前記表1から明らかなように、比較例1のソルダペーストを用いた場合、接合部のNWOの評価値が35であるのに対して、実施例1〜10の各ソルダペーストを用いた場合、接合部のNWOの評価値は、20以下であり、接合不良の発生が抑制されていた。また、前記実施例3〜10のソルダペーストのNWOの評価値は、9以下であり、接合不良の発生がより効果的に抑制されていた。さらに、前記実施例5〜10のソルダペーストのNWOの評価値は、5以下であり、接合不良の発生がほぼ完全に抑制されていた。この結果から、前記式(11)の化合物を、フラックス全体の質量に対して、5〜25質量%添加することにより、接合不良の発生をより効果的に抑制できることがわかった。また、前記式(11)の化合物を、フラックス全体の質量に対して、10質量%以上または11質量%以上とすることにより、接合不良の発生をさらに効果的に抑制でき、16質量%以上とすることにより、接合不良の発生をほぼ完全に抑制できることがわかった。さらに、実施例1〜9のソルダペーストは、実施例10のソルダペーストと比較して、溶融性(リフロー性)に優れている。このため、この結果から、前記式(11)の化合物を、フラックス全体の質量に対して、24質量%以下にすること、具体的には、5〜24質量%添加することにより、接合不良の発生をより効果的に抑制でき、かつより優れた溶融性が得られることがわかった。
以上、実施形態および実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は、前記実施形態および実施例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
<付記>
上記の実施形態および実施例の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
前記式(11)で表される化合物を含む、はんだ接合不良抑制剤:
前記式(11)において、
およびR10は、それぞれ独立に、炭素数1〜18の飽和もしくは不飽和の直鎖、分枝状または環状のアルキル基であり、
11およびR12は、それぞれ独立に、カルボキシ基であるか、
11およびR12は、架橋され、カルボン酸無水物基を形成してもよい。
(付記2)
前記式(11)で表される化合物は、前記式(12)で表される化合物である、付記1記載のはんだ接合不良抑制剤。
(付記3)
前記式(11)で表される化合物は、前記式(13)で表される化合物である、付記1記載のはんだ接合不良抑制剤。
(付記4)
ベース樹脂、活性剤、チキソ剤、溶剤、及びはんだ接合不良抑制剤を含み、
前記はんだ接合不良抑制剤は、付記1から3のいずれかに記載のはんだ接合不良抑制剤である、フラックス。
(付記5)
前記はんだ接合不良抑制剤の配合量は、フラックス全体の質量に対して、5質量%以上、25質量%以下である、付記4記載のフラックス。
(付記6)
前記はんだ接合不良抑制剤の配合量は、フラックス全体の質量に対して、10量%以上、25質量%以下である、付記4記載のフラックス。
(付記7)
さらに、アミンを含む、付記4から6のいずれかに記載のフラックス。
(付記8)
前記アミンは、イミダゾール類から選ばれる、付記7記載のフラックス。
(付記9)
さらに、酸化防止剤を含む、付記4から8のいずれかに記載のフラックス。
(付記10)
フラックスと、はんだ粉末とを含み、
前記フラックスは、付記4から9のいずれかに記載のフラックスである、ソルダペースト。
以上のように、本発明によれば、はんだの接合不良の発生を抑制できる。このため、本発明は、例えば、BGA等の半導体基板に好適に利用できる。

Claims (7)

  1. ベース樹脂、活性剤、チキソ剤、溶剤、及びはんだ接合不良抑制剤を含み、
    前記はんだ接合不良抑制剤は、下記式(12)で表される化合物であり、
    前記はんだ接合不良抑制剤の配合量は、フラックス全体の質量に対して、5質量%以上、25質量%以下である、フラックス
    Figure 0006845452
  2. ベース樹脂、活性剤、チキソ剤、溶剤、及びはんだ接合不良抑制剤を含み、
    前記はんだ接合不良抑制剤は、下記式(13)で表される化合物であり、
    前記はんだ接合不良抑制剤の配合量は、フラックス全体の質量に対して、5質量%以上、25質量%以下である、フラックス
    Figure 0006845452
  3. 前記はんだ接合不良抑制剤の配合量は、フラックス全体の質量に対して、10質量%以上25質量%以下である、請求項1または2記載のフラックス。
  4. さらに、アミンを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のフラックス。
  5. 前記アミンは、イミダゾール類から選ばれる、請求項4記載のフラックス。
  6. さらに、酸化防止剤を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のフラックス。
  7. フラックスと、はんだ粉末とを含み、
    前記フラックスは、請求項1から6のいずれか一項に記載のフラックスである、ソルダペースト。
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