JP6845026B2 - 無人飛行体、制御方法、及び制御プログラム - Google Patents

無人飛行体、制御方法、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本開示は、自律飛行可能な無人飛行体、該無人飛行体の制御方法及び制御プログラムに関するものであり、特に、緊急警報放送等を受信した際に、無人飛行体が自律的に適切な退避行動を選択して実行する技術に関するものである。
災害などの緊急時において機器を制御する従来技術として、緊急警報放送を用いる方法が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1における緊急制御装置は、放送局から送信された緊急警報放送を受信して解析し、解析結果に基づき、ホームネットワークを介して、家庭内機器を制御する。
特開2003−18673号公報
上記従来技術は、被制御機器となる家庭内機器が住宅に固定的に設置されることを想定しており、一定の範囲を移動する無人飛行体に対しては更なる改善が必要とされていた。
本開示は、前記従来の課題を解決するもので、緊急時に、自律的に適切な退避行動を行うことができる無人飛行体、制御方法、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本開示の一態様による無人飛行体は、自律飛行可能な無人飛行体であって、前記無人飛行体の現在位置を示す飛行体現在位置情報を含む少なくとも2つ以上の位置情報を記憶する位置情報記憶部と、緊急警報の対象となる対象地域を示す対象地域情報を含む緊急警報情報を取得する緊急警報情報取得部と、前記緊急警報情報取得部が前記緊急警報情報を取得したとき、前記緊急警報情報に含まれる前記対象地域情報により示される前記対象地域と、前記位置情報記憶部に記憶されている前記2つ以上の位置情報により示される各位置とを比較し、前記各位置が前記対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、前記無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択する選択部と、前記選択部により選択された退避行動に応じて前記無人飛行体の飛行状態を制御する飛行制御部とを備える。
本開示によれば、緊急時に、自律的に適切な退避行動を行うことができる無人飛行体を実現することができる。
本開示の実施の形態1における無人飛行体の構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す無人飛行体の外観の一例を示す図である。 図1に示す無人飛行体の飛行制御プログラム選択処理の一例を示すフローチャートである。 図1に示す無人飛行体の第1の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。 図3に示す第1の退避行動用の飛行制御プログラム処理により実現される無人飛行体の動作例を示す概念図である。 図1に示す無人飛行体の第2の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。 図1に示す無人飛行体の第3の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態2における無人飛行体の構成の一例を示すブロック図である。 図8に示す無人飛行体の第4の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。 図9に示す第4の退避行動用の飛行制御プログラム処理により実現される無人飛行体の動作例を示す概念図である。 図8に示す無人飛行体の第5の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。 図8に示す無人飛行体の第6の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。
(本開示の基礎となった知見)
近年、無人飛行体の低価格化及び高機能化に伴い、無人飛行体が空撮、調査、農業支援などの様々な用途に活用されるようになっている。
しかし、災害などの緊急時における無人飛行体の活用は、様々な想定しない状況を招く恐れがある。特に、緊急時に無人飛行体が被災地域を飛行していなかったとしても、無人飛行体は一定の範囲を自由に移動できるという特徴から、次のような想定しない状況を招く可能性がある。
例えば、災害が発生した場合、操縦者は、被災地域に居て被災した場合、無人飛行体を操縦できなくなり、無人飛行体が操縦不能に陥って落下する可能性がある。このように、操縦者が無人飛行体を操縦できなくなった時に、無人飛行体を安全に着陸させるなどの退避行動をとる必要がある。
また、災害時に、操縦者及び無人飛行体が被災地域の外に居たとしても、操縦者が意図して又は意図せず、無人飛行体を災害地域に飛行させた場合には、消防ヘリ(消防防災ヘリコプター)や救難機の活動の妨げになる可能性があり、さらには、消防ヘリや救難機が無人飛行体と衝突する可能性もある。このような場合には、無人飛行体が被災地域に侵入しないように飛行を制限する必要がある。
さらに、無人飛行体が事前に設定された飛行ルートに従って自動航行しているときに災害が発生し、飛行ルート上に被災地域が含まれる場合、無人飛行体は、被災地域の被災状況を考慮し、被災地域を迂回して目的地へ向かう、又は目的地への到達を断念して出発地へ帰還するなどの退避行動が必要である。
このように、緊急時において、無人飛行体は、無人飛行体自身の現在位置の状況だけでなく、操縦器の現在位置、飛行ルートにおける出発地、経由地、目的地など、複数の位置の被災状況に応じて適切な退避行動をとることが求められる。
しかしながら、上述の従来技術では、緊急時に制御される被制御機器の設置場所が単一且つ固定であることを想定しており、複数の位置の被災状況を考慮した無人飛行体の退避行動については開示されていない。
このような課題を解決するために、本開示の一態様に係る無人飛行体は、自律飛行可能な無人飛行体であって、前記無人飛行体の現在位置を示す飛行体現在位置情報を含む少なくとも2つ以上の位置情報を記憶する位置情報記憶部と、緊急警報の対象となる対象地域を示す対象地域情報を含む緊急警報情報を取得する緊急警報情報取得部と、前記緊急警報情報取得部が前記緊急警報情報を取得したとき、前記緊急警報情報に含まれる前記対象地域情報により示される前記対象地域と、前記位置情報記憶部に記憶されている前記2つ以上の位置情報により示される各位置とを比較し、前記各位置が前記対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、前記無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択する選択部と、前記選択部により選択された退避行動に応じて前記無人飛行体の飛行状態を制御する飛行制御部とを備える。
このような構成により、無人飛行体の現在位置を示す飛行体現在位置情報を含む少なくとも2つ以上の位置情報を記憶し、緊急警報の対象となる対象地域を示す対象地域情報を含む緊急警報情報を取得したとき、緊急警報情報に含まれる対象地域情報により示される対象地域と、記憶されている2つ以上の位置情報により示される各位置とを比較し、各位置が対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択し、選択した退避行動に応じて無人飛行体の飛行状態を制御しているので、無人飛行体の現在位置を示す飛行体現在位置情報を含む少なくとも2つ以上の位置情報を考慮した退避行動を無人飛行体に実行させることができ、緊急時に、自律的に適切な退避行動を行うことができる無人飛行体を実現することができる。
前記緊急警報情報取得部は、放送局から送信された緊急警報放送を受信し、前記緊急警報放送の開始信号と前記緊急警報放送の対象地域を示す地域符号とを検出する緊急警報受信部を含むようにしてもよい。
このような構成により、放送局から送信された緊急警報放送を受信し、緊急警報放送の開始信号と緊急警報放送の対象地域を示す地域符号とを検出しているので、無人飛行体は、緊急警報放送を利用して自律的に退避行動をとることができる。その際、緊急警報放送に含まれる地域符号、すなわち緊急警報の対象地域と、無人飛行体の航行に影響し得る2箇所以上の位置情報を比較し、各位置が緊急警報の対象地域に含まれるかどうかを判定し、その判定結果に基づいて適切な退避行動を選択する。これにより、一定の範囲を移動する無人飛行体が、緊急時の状況に応じた柔軟な行動を選択することができる。特に、無人飛行体の現在位置が緊急警報の対象地域に含まれていない場合においても、退避行動を実行することにより、無人飛行体を適切に避難させることができる。
上記無人飛行体は、前記無人飛行体の自律飛行による退避行動を実行するための複数の飛行制御プログラムを記憶するプログラム記憶部をさらに備え、前記選択部は、前記緊急警報情報取得部が前記緊急警報情報を取得したとき、前記緊急警報情報に含まれる前記対象地域情報により示される前記対象地域と、前記位置情報記憶部に記憶されている前記2つ以上の位置情報により示される各位置とを比較し、前記各位置が前記対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、前記プログラム記憶部に記憶されている前記複数の飛行制御プログラムの中から一の飛行制御プログラムを選択し、前記飛行制御部は、前記選択部により選択された前記一の飛行制御プログラムを実行することにより、前記無人飛行体に退避行動を実行させるようにしてもよい。
このような構成により、緊急警報情報を取得したとき、緊急警報情報に含まれる対象地域情報により示される対象地域と、記憶されている2つ以上の位置情報により示される各位置とを比較し、各位置が対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、プログラム記憶部に記憶されている複数の飛行制御プログラムの中から一の飛行制御プログラムを選択し、選択された一の飛行制御プログラムを実行することにより、無人飛行体に退避行動を実行させているので、飛行制御プログラムの切り替えという簡便な構成により、緊急時に、自律的に適切な退避行動を無人飛行体に行わせることができる。
前記位置情報記憶部は、前記飛行体現在位置情報と、前記無人飛行体を遠隔操縦するための操縦器の現在位置を示す操縦器現在位置情報とを記憶するようにしてもよい。
このような構成により、飛行体現在位置情報により示される無人飛行体の現在位置及び操縦器現在位置情報により示される操縦器の現在位置と、緊急警報情報に含まれる対象地域情報により示される対象地域とを比較し、無人飛行体の現在位置又は操縦器の現在位置が対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択し、選択した退避行動に応じて無人飛行体の飛行状態を制御しているので、無人飛行体の現在位置又は操縦器の現在位置と対象地域との位置関係を考慮した適切な退避行動を自律的に無人飛行体に行わせることができる。
前記選択部は、前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置及び前記操縦器現在位置情報により示される前記操縦器の現在位置が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれない場合、前記プログラム記憶部に記憶されている前記複数の飛行制御プログラムの中から、前記無人飛行体が前記対象地域に侵入しないように、前記操縦器からの操縦指示を制限するための第1の飛行制御プログラムを選択するようにしてもよい。
このような構成により、無人飛行体の現在位置及び操縦器の現在位置が対象地域に含まれない場合、無人飛行体が対象地域に侵入しないように、操縦器からの操縦指示を制限するための第1の飛行制御プログラムを選択しているので、無人飛行体、及び操縦器すなわち操縦者が緊急警報の対象地域外に位置する場合に、操縦者が意図して又は意図しない操縦器の操作により、無人飛行体が緊急警報の対象地域に侵入することを防ぐことができる。
前記選択部は、前記操縦器現在位置情報により示される前記操縦器の現在位置が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれ、且つ、前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれない場合、前記プログラム記憶部に記憶されている前記複数の飛行制御プログラムの中から、前記操縦器からの操縦指示が所定期間与えられなかったときに、前記無人飛行体を現在位置に着陸させるための第2の飛行制御プログラムを選択するようにしてもよい。
このような構成により、操縦器の現在位置が対象地域に含まれ、且つ、無人飛行体の現在位置が対象地域に含まれない場合、操縦器からの操縦指示が所定期間与えられなかったときに、無人飛行体を現在位置に着陸させるための第2の飛行制御プログラムを選択しているので、操縦器すなわち操縦者の位置を含む地域において緊急警報が発令された場合に、操縦器から無人飛行体に対する遠隔指示が一定時間なされなかったときに、操縦者が被災したなどの要因により無人飛行体の遠隔操縦が不可能になったと判断し、無人飛行体をその場に着陸させ、無人飛行体が落下することを回避することができる。
前記選択部は、前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれる場合、前記プログラム記憶部に記憶されている前記複数の飛行制御プログラムの中から、前記操縦器からの操縦指示を無効にし、前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置と前記操縦器現在位置情報により示される前記操縦器の現在位置との間の距離が、所定距離以上である場合に前記無人飛行体を現在位置に着陸させ、前記所定距離以上でない場合に前記無人飛行体を前記操縦器の現在位置に移動させて着陸させるための第3の飛行制御プログラムを選択するようにしてもよい。
このような構成により、無人飛行体の現在位置が対象地域に含まれる場合、操縦器からの操縦指示を無効にし、無人飛行体の現在位置と操縦器の現在位置との間の距離が所定距離以上である場合に無人飛行体を現在位置に着陸させ、所定距離以上でない場合に無人飛行体を操縦器の現在位置に移動させて着陸させるための第3の飛行制御プログラムを選択しているので、無人飛行体が緊急警報の対象地域に位置する場合、操縦器による遠隔操作を無効にし、さらに無人飛行体をその場で着陸させる、又は、操縦器の位置に帰還させることにより、対象地域での無人飛行体の飛行を速やかに中止することができる。
前記無人飛行体は、事前に設定された飛行ルートを自律飛行し、前記位置情報記憶部は、前記飛行体現在位置情報と、前記飛行ルートにおける出発地を示す出発地情報、経由地を示す経由地情報、及び目的地を示す目的地情報とを記憶するようにしてもよい。
このような構成により、飛行体現在位置情報により示される無人飛行体の現在位置、出発地情報により示される出発地、経由地情報により示される経由地、又は目的地情報により示される目的地と、緊急警報情報に含まれる対象地域情報により示される対象地域とを比較し、無人飛行体の現在位置、出発地、経由地、又は目的地が対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択し、選択した退避行動に応じて無人飛行体の飛行状態を制御することができるので、無人飛行体の現在位置、出発地、経由地、又は目的地と、対象地域との位置関係を考慮した適切な退避行動を自律的に無人飛行体に行わせることができる。
前記選択部は、前記経由地情報により示される前記経由地が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれ、且つ、前記無人飛行体が前記経由地を未通過であり、且つ、前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれず、且つ、前記目的地情報により示される前記目的地が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれない場合、前記プログラム記憶部に記憶されている前記複数の飛行制御プログラムの中から、前記無人飛行体が前記対象地域を通過しないように前記目的地に到達する飛行ルートを新規に作成し、前記無人飛行体を前記目的地に到達させるための第4の飛行制御プログラムを選択するようにしてもよい。
このような構成により、無人飛行体が未通過の経由地が対象地域に含まれ、且つ、無人飛行体の現在位置が対象地域に含まれず、且つ、目的地が対象地域に含まれない場合、無人飛行体が対象地域を通過しないように目的地に到達する飛行ルートを新規に作成し、無人飛行体を目的地に到達させるための第4の飛行制御プログラムを選択しているので、無人飛行体が未通過の経由地のみが緊急警報の対象地域に含まれる場合、無人飛行体が緊急警報の対象地域を通過しないように飛行ルートの見直しを行い、無人飛行体を適切に避難させつつ、無人飛行体を目的地に到達させることができる。
前記選択部は、前記目的地情報により示される前記目的地が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれ、且つ、前記出発地情報により示される前記出発地が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれない場合、前記プログラム記憶部に記憶されている前記複数の飛行制御プログラムの中から、前記無人飛行体を前記出発地に帰還させるための第5の飛行制御プログラムを選択するようにしてもよい。
このような構成により、目的地が対象地域に含まれ、且つ、出発地が対象地域に含まれない場合、無人飛行体を出発地に帰還させるための第5の飛行制御プログラムを選択しているので、目的地のみが緊急警報の対象地域に含まれた場合、目的地への到達を断念して出発地へ帰還するような飛行ルートを新たに作成し、無人飛行体を適切に避難させることができる。
前記選択部は、前記目的地情報により示される前記目的地及び前記出発地情報により示される前記出発地が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれる場合、前記プログラム記憶部に記憶されている前記複数の飛行制御プログラムの中から、前記無人飛行体を現在位置に着陸させるための第6の飛行制御プログラムを選択するようにしてもよい。
このような構成により、目的地及び出発地が対象地域に含まれる場合、無人飛行体を現在位置に着陸させるための第6の飛行制御プログラムを選択しているので、出発地への帰還及び目的地への到達を断念し、その場に着陸して無人飛行体を適切に停止させることができる。
また、本開示は、以上のような特徴的な構成を備える無人飛行体として実現することができるだけでなく、無人飛行体が備える特徴的な構成に対応する特徴的な処理を実行する無人飛行体の制御方法などとして実現することもできる。また、このような無人飛行体の制御方法に含まれる特徴的な処理を、プロセッサ及びメモリ等を備えるコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとして実現することもできる。したがって、以下の他の態様でも、上記の無人飛行体と同様の効果を奏することができる。
本開示の他の態様に係る制御方法は、自律飛行可能な無人飛行体の制御方法であって、緊急警報の対象となる対象地域を示す対象地域情報を含む緊急警報情報を取得し、前記緊急警報情報を取得したとき、前記緊急警報情報に含まれる前記対象地域情報により示される前記対象地域と、位置情報記憶部に記憶され、前記無人飛行体の現在位置を示す飛行体現在位置情報を含む少なくとも2つ以上の位置情報により示される各位置とを比較し、前記各位置が前記対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、前記無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択し、前記選択された退避行動に応じて前記無人飛行体の飛行状態を制御する。
本開示の他の態様に係る制御プログラムは、自律飛行可能な無人飛行体の制御装置として、コンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記コンピュータに、緊急警報の対象となる対象地域を示す対象地域情報を含む緊急警報情報を取得し、前記緊急警報情報を取得したとき、前記緊急警報情報に含まれる前記対象地域情報により示される前記対象地域と、位置情報記憶部に記憶され、前記無人飛行体の現在位置を示す飛行体現在位置情報を含む少なくとも2つ以上の位置情報により示される各位置とを比較し、前記各位置が前記対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、前記無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択し、前記選択された退避行動に応じて前記無人飛行体の飛行状態を制御する、処理を実行させる。
そして、上記のようなコンピュータプログラムを、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体あるいはインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される形状、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることもできる。さらに、本開示の主旨を逸脱しない限り、本開示の各実施の形態に対して当業者が想到する範囲内の変更を施した各種変形例も本開示に含まれる。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1における無人飛行体の構成の一例を示すブロック図である。図1において、無人飛行体101は、操縦器102を用いて遠隔操縦される。操縦器102は、GPS(Global Positioning System)により、操縦器102の現在位置を取得する機能を有している。操縦器102は、無人飛行体101の操縦指示と、操縦器102の現在位置を示す操縦器現在位置情報とを無人飛行体101に送信する。また、無人飛行体101は、自律飛行可能な無人飛行体であり、操縦器102からの遠隔指示を受けることなく、自律飛行を行うことができる。
無人飛行体101は、操縦器通信部103、プロペラ制御部104、プロペラ105、プログラム実行部106、プログラム記憶部107、プログラム選択部108、現在位置取得部109、位置情報記憶部110、及び緊急警報受信部111を備える。
操縦器通信部103は、操縦器102と無線で接続され、操縦器102からの操縦指示及び操縦器現在位置情報を受信する。操縦器通信部103は、操縦器102からの操縦指示をプロペラ制御部104に入力する。
プロペラ制御部104は、入力された操縦指示に従って、プロペラ105の回転数などを変化させ、上昇、下降、移動などの、操縦指示に従う飛行を実現する。
プログラム記憶部107は、メモリ等から構成され、無人飛行体101の航行を制御するための複数の飛行制御プログラム(例えば、複数の退避行動用の飛行制御プログラム)を格納している。プログラム選択部108は、プロセッサ等から構成され、プログラム記憶部107に記憶されている複数の飛行制御プログラムの中からどのプログラムを実行するかを選択し、選択した飛行制御プログラムをプログラム実行部106に出力する。
プログラム実行部106は、プロセッサ等から構成され、プログラム選択部108により選択された飛行制御プログラムを実行する。プログラム実行部106は、プロペラ制御部104に接続され、飛行制御プログラムの実行結果に従う操縦指示をプロペラ制御部104に入力し、無人飛行体101の自律飛行制御を行う。
また、プログラム実行部106は、操縦器通信部103と接続されており、プロペラ制御部104からの操縦指示を監視することができる。プログラム実行部106は、プロペラ制御部104からの操縦指示を監視しながら、操縦器通信部103から入力される特定の操縦指示を受け付けないようにすることにより、プロペラ制御部104の機能制限を実施する。
現在位置取得部109は、GPSにより無人飛行体101の現在位置を取得し、無人飛行体101の現在位置を示す飛行体現在位置情報を位置情報記憶部110に出力する。
位置情報記憶部110は、メモリ等から構成され、現在位置取得部109から入力された、無人飛行体101の現在位置を示す飛行体現在位置情報を格納する。また、位置情報記憶部110は、操縦器通信部103とも接続されており、操縦器102から入力された操縦器102の現在位置を示す操縦器現在位置情報も格納する。格納される無人飛行体101及び操縦器102の位置情報は適宜更新される。
緊急警報受信部111は、放送局から送信される放送波を受信して解析し、緊急警報放送の開始信号及び緊急警報放送の対象地域を示す地域符号を検出する。ここで、緊急警報放送(Emergency Warning System)は、総務省令電波法施行規則第2条第1項第84号の2に規定する緊急警報信号を使用して、待機状態にあるテレビ及びラジオ受信機のスイッチを自動的にオンにして行われる放送である。地震など大規模災害が発生した場合や、津波警報が発表された場合などに行われ、災害の発生に伴う被害の予防や軽減に役立たせることを目的としている。
緊急警報受信部111は、緊急警報の対象となる対象地域を示す対象地域情報を含む緊急警報情報として、緊急警報放送の開始信号及び地域符号をプログラム選択部108及びプログラム実行部106に出力する。放送波から緊急警報放送の開始信号及び地域符号を取得する手段については、公知の技術を用いればよいので、説明を割愛する。
なお、利用する放送波は、アナログ放送であっても、デジタル放送であってもよい。さらに、利用する放送波がアナログ放送の場合、テレビ放送又はラジオ放送のどちらを受信する構成でもよい。
また、放送波の周波数は地域毎に異なるため、無人飛行体101の現在位置に対応させて受信周波数を変更する必要がある。受信周波数の変更は、テレビ受信器で用いられる放送局スキャンにより受信周波数を決定してもよい。また、位置情報記憶部110と緊急警報受信部111とを接続し、無人飛行体101の現在位置を利用して受信周波数を決定してもよい。
なお、緊急警報の対象となる対象地域を示す対象地域情報を含む緊急警報情報は、上記の例に特に限定されず、他の緊急警報情報を用いてもよい。例えば、テレビ放送、ラジオ放送、CATV、携帯電話網等を使用して気象庁が発表する防災情報である緊急地震速報を用いてもよい。また、日本以外では、その国で使用される緊急警報情報を使用してもよく、例えば、米国で運用されている携帯電話向けの緊急警報システム(Emergency Alert System、EAS)等を用いてもよい。
プログラム選択部108は、位置情報記憶部110及び緊急警報受信部111と接続されている。プログラム選択部108は、緊急警報受信部111から緊急警報放送の開始信号及び地域符号が入力されると、プログラム記憶部107から退避行動用の飛行制御プログラムを選択する。
具体的には、退避行動用の飛行制御プログラムの選択の際、プログラム選択部108は、位置情報記憶部110に格納されているそれぞれの位置情報と、緊急警報受信部111から入力される地域符号との比較を行い、それぞれの位置情報が地域符号の示す緊急警報の対象地域に含まれているかどうかを判定する。プログラム選択部108は、判定結果に基づいて、退避行動用の飛行制御プログラムを選択し、選択した退避行動用の飛行制御プログラムをプログラム実行部106に出力する。
プログラム実行部106は、位置情報記憶部110及び緊急警報受信部111に接続されており、退避行動用の飛行制御プログラムの実行の際に、位置情報記憶部110に格納されている位置情報及び緊急警報受信部111が検出した地域符号を参照し、利用することができる。
なお、本実施の形態では、プログラム選択部108がプログラム記憶部107に記憶されている複数の飛行制御プログラムの中から位置情報記憶部110の位置情報及び緊急警報受信部111の地域符号等に基づいて退避行動用の飛行制御プログラムを選択し、選択した退避行動用の飛行制御プログラムをプログラム実行部106により実行しているが、この例に特に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、複数の退避行動用の飛行制御回路を備え、位置情報及び地域符号等に基づいて、一の退避行動用の飛行制御回路を選択し、選択された飛行制御回路により退避行動を行ったり、又は、退避行動用の飛行制御プログラムを予め記憶することなく、位置情報及び地域符号等に基づいて選択した一の退避行動用の飛行制御プログラムを無人飛行体101に送信し、送信された退避行動用の飛行制御プログラムをプログラム実行部106により実行したりしてもよい。
図2は、図1に示す無人飛行体101の外観の一例を示す図である。図2に示すように、無人飛行体101は、本体A1と、4本の支持部A2と、無人飛行体101の推進力を発生させる4個のプロペラ105とを備える。プロペラ105は、本体A1から四方へ延在する支持部A2の先端に取り付けられる。本体A1の内部には、図1に示す操縦器通信部103、プロペラ制御部104、プログラム実行部106、プログラム記憶部107、プログラム選択部108、現在位置取得部109、位置情報記憶部110、及び緊急警報受信部111が収納されている。
図3は、図1に示す無人飛行体101の飛行制御プログラム選択処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、無人飛行体101の電源投入直後に開始される。
まず、プログラム選択部108は、通常時に実行される飛行制御プログラムをプログラム記憶部107から選択する(ステップS201)。
次に、プログラム実行部106は、選択された飛行制御プログラムを実行する(ステップS202)。
なお、通常時に実行される飛行制御プログラムが存在しない場合、ステップS201、S202の処理はスキップしてよい。
次に、緊急警報受信部111は、放送局から送信される放送波を受信して解析し、緊急警報放送の開始信号及び地域符号を検出する(ステップS203)。次に、緊急警報受信部111は、緊急警報放送を受信したか否かを判断し(ステップS204)、緊急警報放送を受信していない場合(ステップS204でNO)、ステップS203に戻って処理を継続する。すなわち、ステップS203、S204の処理は、緊急警報放送の開始信号が検出されるまで繰り返し実行される。
一方、緊急警報放送を受信した場合(ステップS204でYES)、すなわち緊急警報放送の開始信号が検出された場合、プログラム選択部108は、緊急警報受信部111から地域符号と、位置情報記憶部110から無人飛行体101及び操縦器102の現在の位置情報とを取得し、取得した地域符号とそれぞれの位置情報とを比較することにより、それぞれの位置情報が地域符号の示す緊急警報の対象地域に含まれるか否かを判定する(ステップS205)。
その後、プログラム選択部108は、後述するように、判定結果に基づいて、プログラム記憶部107から退避行動用の飛行制御プログラムを選択する(ステップS206)。
そして、プログラム実行部106は、選択された退避行動用の飛行制御プログラムを実行し(ステップS207)、その後、次の緊急警報放送に備えるため、ステップS203に戻って以降の処理を繰り返す。
次に、上記のステップS206、S207で選択及び実行される退避行動用の飛行制御プログラムの具体例について、以下に詳細に説明する。
(退避行動用の飛行制御プログラムの例1)
図4は、図1に示す無人飛行体の第1の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、無人飛行体101及び操縦器102の両方の現在位置が緊急警報の対象地域に含まれない場合に、プログラム選択部108が選択する退避行動用の飛行制御プログラムによる処理であり、プログラム実行部106により以下の処理が実行される。
まず、第1の退避行動用の飛行制御プログラムでは、プログラム実行部106は、位置情報記憶部110及び緊急警報受信部111から位置情報及び地域符号を取得し、無人飛行体101の位置情報及び地域符号から、無人飛行体101の現在位置と緊急警報の対象地域の境界との距離を計算する(ステップS301)。
次に、プログラム実行部106は、無人飛行体101の現在位置と緊急警報の対象地域の境界との距離が規定値以内であるか否かを判断し(ステップS302)、距離が規定値以内でない場合(ステップS302でNO)、ステップS301に戻って処理を継続する。一方、距離が規定値以内であった場合(ステップS302でYES)、プログラム実行部106は、操縦器102からの操縦指示を監視する(ステップS303)。
次に、プログラム実行部106は、操縦器102からの操縦指示があるか否かを判断し(ステップS304)、操縦器102からの操縦指示がない場合(ステップS304でNO)、ステップS301に戻って処理を継続する。一方、操縦器102から操縦指示が入力された場合(ステップS304でYES)、プログラム実行部106は、操縦指示によって無人飛行体101が移動する方向と、無人飛行体101の現在位置と緊急警報の対象地域の境界との距離とを示す移動ベクトルを計算する(ステップS305)。
次に、プログラム実行部106は、移動ベクトルが緊急警報の対象地域に向かう方向を示しているか否かを判断し(ステップS306)、移動ベクトルが緊急警報の対象地域に向かう方向を示していない場合(ステップS306でNO)、ステップS301に戻って処理を継続する。一方、移動ベクトルが緊急警報の対象地域に向かう方向を示す場合(ステップS306でYES)、プログラム実行部106は、操縦器102からの操縦指示を無効化し(ステップS307)、その後、ステップS301に戻って以降の処理を繰り返す。
図5は、図3に示す第1の退避行動用の飛行制御プログラム処理により実現される無人飛行体101の動作例を示す概念図である。図5に示す円形状のハッチング領域は、緊急警報の対象地域401を表し、その外側の円環状のハッチング領域は、緊急警報の対象地域401から所定距離(規定値)にある監視領域402を表している。
図5では、無人飛行体101は、監視領域402の上空に位置しており、無人飛行体101の移動ベクトルの例として、移動ベクトル403、404を示している。移動ベクトル403は、無人飛行体101が緊急警報の対象地域401から遠ざかる方向であるので、移動ベクトル403が緊急警報の対象地域401に向かう方向を示していない場合に該当し、プログラム実行部106は、第1の退避行動用の飛行制御プログラムにより、無人飛行体101の移動ベクトル403へ向かう操縦器102からの操縦指示を維持する。
一方、移動ベクトル404は、無人飛行体101が緊急警報の対象地域401に近づく方向であるため、移動ベクトル404が緊急警報の対象地域401に向かう方向を示している場合に該当し、プログラム実行部106は、第1の退避行動用の飛行制御プログラムにより、無人飛行体101の移動ベクトル404へ向かう操縦器102からの操縦指示を無効化し、緊急警報の対象地域401に侵入することを防ぐ。
以上のように、第1の退避行動用の飛行制御プログラムにより、無人飛行体101及び操縦器102が緊急警報の対象地域外に位置する場合に、操縦者が意図して又は意図しない操縦器102の操作により無人飛行体101が緊急警報の対象地域に侵入することを防ぐことができる。したがって、無人飛行体101の航行による消防ヘリや救難機の活動の妨げや、無人飛行体101と消防ヘリ又は救難機の衝突を防ぐことができる。
なお、無人飛行体101が緊急警報の対象地域に侵入することを制限する方法は、図4に示す処理に限るものでなく、例えば、現在市販されている無人飛行体に搭載されているような飛行禁止区域への侵入を制限するための方法と同一のものを用いてもよい。
また、本例では、操縦器102からの操縦指示によって無人飛行体101が移動する方向と、無人飛行体101の現在位置と緊急警報の対象地域の境界との距離とを示す移動ベクトルを2次元平面で算出しているが、この例に特に限定されず、無人飛行体101の高度も考慮して3次元空間で算出するようにしてもよい。
(退避行動用の飛行制御プログラムの例2)
図6は、図1に示す無人飛行体の第2の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、無人飛行体101の現在位置が緊急警報の対象地域に含まれない、且つ、操縦器102の現在位置が緊急警報対象地域に含まれる場合に、プログラム選択部108が選択する退避行動用の飛行制御プログラムによる処理であり、プログラム実行部106により以下の処理が実行される。
まず、第2の退避行動用の飛行制御プログラムでは、プログラム実行部106は、時刻を格納する時刻変数を現在時刻に初期化する(ステップS501)。
次に、プログラム実行部106は、操縦器102からの操縦指示を監視する(ステップS502)。
次に、プログラム実行部106は、操縦器102からの操縦指示があるか否かを判断し(ステップS503)、操縦器102から操縦指示が入力された場合(ステップS503でYES)、時刻変数を現在時刻で更新し(ステップS504)、その後、ステップS502に戻って処理を継続する。
一方、操縦器102から操縦指示がなされなかった場合(ステップS503でNO)、プログラム実行部106は、現在時刻と、時刻変数の値との差分を計算する(ステップS505)。
次に、プログラム実行部106は、時刻の差分が規定値以上であるか否かを判断し(ステップS506)、時刻の差分が規定値以上でない場合(ステップS506でNO)、ステップS502に戻って処理を継続する。一方、時刻の差分が規定値以上であった場合(ステップS506でYES)、プログラム実行部106は、無人飛行体101を現在位置で着陸させるように、プロペラ制御部104に指示を入力する(ステップS507)。
以上のように、第2の退避行動用の飛行制御プログラムにより、操縦器102、すなわち操縦者の位置を含む地域において緊急警報が発令され、操縦器102から無人飛行体101に対する遠隔指示が一定時間なされなかった場合に、操縦者が被災したなどの要因により無人飛行体101の遠隔操縦が不可能になったと判断し、無人飛行体101をその場に着陸させる。これにより、無人飛行体101が落下することを回避することができる。
(退避行動用の飛行制御プログラムの例3)
図7は、図1に示す無人飛行体の第3の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、無人飛行体101の現在位置が緊急警報の対象地域に含まれる場合に、プログラム選択部108が選択する退避行動用の飛行制御プログラムによる処理であり、プログラム実行部106により以下の処理が実行される。
まず、第3の退避行動用の飛行制御プログラムでは、プログラム実行部106は、プロペラ制御部104に対し、操縦器通信部103からの操縦指示を一切受け付けないように操作制限を実施する(ステップS601)。
次に、プログラム実行部106は、位置情報記憶部110を参照し、無人飛行体101の現在位置情報と操縦器102の現在位置情報とを取得し、両者の位置間の距離を計算する(ステップS602)。
次に、プログラム実行部106は、距離が規定値以上であるか否かを判断し(ステップS603)、距離が規定値以上である場合(ステップS603でYES)、無人飛行体101を現在位置で着陸させるように、プロペラ制御部104に指示を入力する(ステップS604)。
一方、距離が規定値未満である場合(ステップS603でNO)、プログラム実行部106は、無人飛行体101を操縦器102の現在位置に移動させた上で、無人飛行体101を着陸させるように、プロペラ制御部104に指示を入力する(ステップS605)。
以上のように、第3の退避行動用の飛行制御プログラムにより、無人飛行体101が緊急警報の対象地域に位置する場合、操縦器102による遠隔操作を無効にし、さらに無人飛行体101をその場で着陸させる、又は、操縦器102の位置に帰還させるように制御することにより、緊急警報の対象地域での飛行を速やかに中止することができる。
(効果)
以上の処理により、無人飛行体101は、緊急警報放送を利用して自律的に退避行動をとることができる。その際、緊急警報放送に含まれる地域符号、すなわち緊急警報の対象地域と、無人飛行体101及び操縦器102の現在位置とを比較し、各位置が対象地域に含まれるかどうかを判定し、その判定結果に基づいて、適切な退避行動用の飛行制御プログラムを選択することができる。したがって、無人飛行体101は、緊急時の状況に応じた適切な行動をとることができる。特に、無人飛行体101の現在位置が緊急警報の対象地域に含まれていない場合においても、退避行動を実行することにより、無人飛行体101を適切に避難させることができる。
なお、前述した3つの退避行動用の飛行制御プログラムは一例であり、本実施の形態の退避行動用の飛行制御プログラムは、これらに限定されない。例えば、図4及び図6の処理を組み合わせ、無人飛行体101が緊急警報の対象地域へ侵入することを制限しつつ、一定時間操作がなされなかった場合に無人飛行体101を着陸させるような退避行動用の飛行制御プログラムを用いてもよい。
(実施の形態2)
図8は、本開示の実施の形態2における無人飛行体の構成の一例を示すブロック図である。図8において、図1と共通の構成要素については、同じ符号を用い、一部説明を省略する。本実施の形態においては、無人飛行体201は、事前に設定された飛行ルートに従って自動航行する。無人飛行体201は、飛行ルート記憶部202、プロペラ制御部104、プロペラ105、プログラム実行部106、プログラム記憶部107、プログラム選択部108、現在位置取得部109、位置情報記憶部110、及び緊急警報受信部111を備える。
飛行ルート記憶部202は、事前に設定された飛行ルートを格納し、飛行ルートにおける出発地を示す出発地情報、経由地を示す経由地情報、及び目的地を示す目的地情報を予め記憶している。
プログラム実行部106は、飛行ルート記憶部202の飛行ルートを参照しながら、無人飛行体201を自動航行させるようにプロペラ制御部104に指示を出す。
また、プログラム実行部106は、新たに飛行ルートを作成し、飛行ルート記憶部202に格納される情報を更新することができる。
位置情報記憶部110は、無人飛行体201の現在位置を示す飛行体現在位置情報に加え、飛行ルートにおける出発地を示す出発地情報、経由地を示す経由地情報、及び目的地を示す目的地情報を飛行ルート記憶部202から読み出して記憶している。プログラム実行部106は、この出発地、経由地、及び目的地の情報を、飛行ルート記憶部202を参照することで取得する。
実施の形態2における飛行制御プログラムの選択処理の流れについては、図3と共通であるため、説明を省略する。ただし、ステップS201、S202で選択及び実行される飛行制御プログラムは、飛行ルート記憶部202に格納されている飛行ルートに従って、無人飛行体201を航行する自律航行プログラムである。
また、ステップS205において、プログラム選択部108は、緊急警報受信部111から地域符号と、位置情報記憶部110から無人飛行体201の現在位置を示す飛行体現在位置情報、飛行ルートにおける出発地を示す出発地情報、経由地を示す経由地情報、及び目的地を示す目的地情報とを取得し、取得した地域符号とそれぞれの位置情報とを比較することにより、それぞれの位置情報が地域符号の示す緊急警報の対象地域に含まれるか否かを判定する。
さらに、ステップS206において、プログラム選択部108は、後述する判定結果に基づいて、プログラム記憶部107から退避行動用の飛行制御プログラムを選択し、ステップS207において、プログラム実行部106は、選択された退避行動用の飛行制御プログラムを実行する。
次に、上記のステップS206、S207で選択及び実行される退避行動用の飛行制御プログラムの具体例について、以下に詳細に説明する。
(退避行動用の飛行制御プログラムの例4)
図9は、図8に示す無人飛行体201の第4の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、無人飛行体201の現在位置が緊急警報の対象地域に含まれない、且つ、飛行ルート中における未通過の経由地が緊急警報の対象地域に含まれる、且つ、飛行ルートにおける目的地が緊急警報の対象地域に含まれない場合に、プログラム選択部108が選択する退避行動用の飛行制御プログラムによる処理であり、プログラム実行部106により以下の処理が実行される。
まず、第4の退避行動用の飛行制御プログラムでは、プログラム実行部106は、位置情報記憶部110及び緊急警報受信部111から位置情報及び地域符号を取得し、無人飛行体201の現在位置から緊急警報の対象地域を通過しないように飛行ルートの目的地に到達できる飛行ルートを新たに作成する(ステップS701)。
次に、プログラム実行部106は、新たな飛行ルートを飛行ルート記憶部202に格納し、飛行ルートを更新する(ステップS702)。
その後、プログラム実行部106は、無人飛行体201が更新された飛行ルートに従って航行するようにプロペラ制御部104に指示を入力する(ステップS703)。
図10は、図9に示す第4の退避行動用の飛行制御プログラム処理により実現される無人飛行体201の動作例を示す概念図である。図10に示す円形状のハッチング領域は、緊急警報の対象地域401を表し、無人飛行体201の更新前の飛行ルートは、出発地901から経由地902を経て目的地903に至るルートであり、ルート904、ルート905、及びルート906を繋ぐ飛行ルートである。
更新前の飛行ルートに従い、無人飛行体201がルート904を既に航行し、飛行ルート中の地点908に到達したとき、未通過の経由地902が緊急警報の対象地域401に含まれるため、無人飛行体201は、更新前の飛行ルートの航行を断念し、新たなルート907を作成して飛行ルートを更新する。このルート907は、ルート905、906から緊急警報の対象地域401を通過しないように、ステップS701の処理により新たに作成した飛行ルートである。
なお、上記の例では、未通過の経由地が一つである場合について説明したが、未通過の経由地が複数ある場合は、未通過の経由地毎に緊急警報の対象地域に含まれるか否かを判断し、すべての未通過の経由地が緊急警報の対象地域に含まれないように新たなルートを作成して飛行ルートを更新する。
以上のように、第4の退避行動用の飛行制御プログラムにより、経由地のみが緊急警報の対象地域に含まれた場合、無人飛行体201が緊急警報の対象地域を通過しないように飛行ルートの見直しを行う。これにより、無人飛行体201を適切に避難させつつ、無人飛行体201を目的地に到達させることができる。
(退避行動用の飛行制御プログラムの例5)
図11は、図8に示す無人飛行体201の第5の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、無人飛行体201の現在位置が緊急警報の対象地域に含まれない、且つ、目的地が緊急警報の対象地域に含まれる、且つ、出発地が緊急警報の対象地域に含まれない場合に、プログラム選択部108が選択する退避行動用の飛行制御プログラムによる処理であり、プログラム実行部106により以下の処理が実行される。
まず、第5の退避行動用の飛行制御プログラムでは、プログラム実行部106は、位置情報記憶部110及び緊急警報受信部111から位置情報及び地域符号を取得し、無人飛行体201の現在位置から出発地に帰還する飛行ルートを新たに作成する(ステップS801)。
次に、プログラム実行部106は、新たな飛行ルートを飛行ルート記憶部202に格納し、飛行ルートを更新する(ステップS802)。
その後、プログラム実行部106は、無人飛行体201が更新した飛行ルートに従って航行するようにプロペラ制御部104に指示を入力する(ステップS803)。
以上のように、第5の退避行動用の飛行制御プログラムにより、目的地のみが緊急警報の対象地域に含まれた場合、無人飛行体201が目的地への到達を断念し、出発地へ帰還するような飛行ルートを新たに作成する。これにより、無人飛行体201を適切に避難させることができる。
(退避行動用の飛行制御プログラムの例6)
図12は、図8に示す無人飛行体201の第6の退避行動用の飛行制御プログラム処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、無人飛行体201の現在位置が緊急警報の対象地域に含まれるか否かを問わず、出発地及び目的地が緊急警報の対象地域に含まれる場合に、プログラム選択部108が選択する退避行動用の飛行制御プログラムによる処理であり、プログラム実行部106により以下の処理が実行される。
まず、第6の退避行動用の飛行制御プログラムでは、プログラム実行部106は、飛行ルート記憶部202に格納されている飛行ルートに従った自動航行を停止するようにプロペラ制御部104に指示を入力する(ステップS901)。
次に、プログラム実行部106は、無人飛行体201を現在位置で着陸させるように、プロペラ制御部104に指示を入力する(ステップS902)。
以上のように、第6の退避行動用の飛行制御プログラムにより、出発地及び目的地が緊急警報の対象地域に含まれる場合に、無人飛行体201の出発地への帰還及び目的地への到達を断念し、無人飛行体201をその場に着陸させる。これにより、無人飛行体201が落下することを回避することができる。
(効果)
以上の処理により、無人飛行体201は、緊急警報放送を利用して自律的に退避行動をとることができる。その際、緊急警報放送に含まれる地域符号、すなわち緊急警報の対象地域と、飛行ルートに含まれる出発地、経由地、及び目的地の各位置が緊急警報の対象地域に含まれるかどうかを判定し、その判定結果に基づいて、適切な退避行動用の飛行制御プログラムを選択することができる。したがって、無人飛行体201は、緊急時の状況に応じた適切な行動をとることができる。特に、無人飛行体201の現在位置が緊急警報の対象地域に含まれていない場合においても、退避行動を実行することにより、無人飛行体201を適切に避難させることができる。
なお、前述した3つの退避行動用の飛行制御プログラムは一例であり、本実施の形態の退避行動用の飛行制御プログラムは、これらに限定されない。例えば、新たに作成した飛行ルートが、無人飛行体201の現在の航続可能距離を超える場合、その場で着陸するなどの退避行動をとってもよい。また、無人飛行体201の現在位置が緊急警報の対象地域に含まれる場合に、無人飛行体201を速やかに着陸させるような退避行動用の飛行制御プログラムを用いてもよい。
本開示に係る無人飛行体は、緊急時に自律的に退避行動をとる機能を有し、操縦者からの遠隔制御される無人飛行体や事前にプログラムされた内容に基づき自律飛行する無人飛行体において有用である。
101、201 無人飛行体
102 操縦器
103 操縦器通信部
104 プロペラ制御部
105 プロペラ
106 プログラム実行部
107 プログラム記憶部
108 プログラム選択部
109 現在位置取得部
110 位置情報記憶部
111 緊急警報受信部
202 飛行ルート記憶部

Claims (13)

  1. 自律飛行可能な無人飛行体であって、
    前記無人飛行体の現在位置を示す飛行体現在位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
    緊急警報の対象となる対象地域を示す対象地域情報を含む緊急警報情報を取得する緊急警報情報取得部と、
    前記緊急警報情報取得部が前記緊急警報情報を取得したとき、前記緊急警報情報に含まれる前記対象地域情報により示される前記対象地域と、前記位置情報記憶部に記憶されている前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置とを比較し、前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、前記無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択する選択部と、
    前記選択部により選択された退避行動に応じて前記無人飛行体の飛行状態を制御する飛行制御部とを備える、
    無人飛行体。
  2. 前記緊急警報情報取得部は、放送局から送信される緊急警報放送を受信し、前記緊急警報放送の開始信号と前記緊急警報放送の対象地域を示す地域符号とを検出する緊急警報受信部を含む、
    請求項1に記載の無人飛行体。
  3. 前記無人飛行体の自律飛行による退避行動を実行するための複数の飛行制御プログラムを記憶するプログラム記憶部をさらに備え、
    前記選択部は、前記緊急警報情報取得部が前記緊急警報情報を取得したとき、前記緊急警報情報に含まれる前記対象地域情報により示される前記対象地域と、前記位置情報記憶部に記憶されている前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置とを比較し、前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、前記プログラム記憶部に記憶されている前記複数の飛行制御プログラムの中から一の飛行制御プログラムを選択し、
    前記飛行制御部は、前記選択部により選択された前記一の飛行制御プログラムを実行することにより、前記無人飛行体に退避行動を実行させる、
    請求項1又は2に記載の無人飛行体。
  4. 前記位置情報記憶部は、前記飛行体現在位置情報と、前記無人飛行体を遠隔操縦するための操縦器の現在位置を示す操縦器現在位置情報とを記憶し、
    前記選択部は、前記緊急警報情報取得部が前記緊急警報情報を取得したとき、前記対象地域と、前記無人飛行体の現在位置及び前記操縦器の現在位置とを比較し、前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域に含まれるか否か、及び前記操縦器の現在位置が前記対象地域に含まれるか否か、を判定した判定結果に基づいて、前記無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の無人飛行体。
  5. 前記選択部は、前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置及び前記操縦器現在位置情報により示される前記操縦器の現在位置が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれない場合、前記無人飛行体が前記対象地域に侵入しないように、前記操縦器からの操縦指示を制限するための第1の退避行動を選択する、
    請求項4に記載の無人飛行体。
  6. 前記選択部は、前記操縦器現在位置情報により示される前記操縦器の現在位置が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれ、且つ、前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれない場合、前記操縦器からの操縦指示が所定期間与えられなかったときに、前記無人飛行体を現在位置に着陸させるための第2の退避行動を選択する、
    請求項4又は5に記載の無人飛行体。
  7. 前記選択部は、前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれる場合、前記操縦器からの操縦指示を無効にし、前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置と前記操縦器現在位置情報により示される前記操縦器の現在位置との間の距離が、所定距離以上である場合に前記無人飛行体を現在位置に着陸させ、前記所定距離以上でない場合に前記無人飛行体を前記操縦器の現在位置に移動させて着陸させるための第3の退避行動を選択する、
    請求項4〜6のいずれかに記載の無人飛行体。
  8. 前記無人飛行体は、事前に設定された飛行ルートを自律飛行し、
    記飛行ルートにおける出発地を示す出発地情報、経由地を示す経由地情報、及び目的地を示す目的地情報を記憶する飛行ルート記憶部をさらに備え
    前記選択部は、前記緊急警報情報取得部が前記緊急警報情報を取得したとき、前記対象地域と、前記無人飛行体の現在位置と、前記出発地、前記経由地、及び前記目的地の少なくとも1つとを比較し、前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域に含まれるか否か、並びに前記出発地、前記経由地、及び前記目的地の少なくとも1つが前記対象地域に含まれるか否か、を判定した判定結果に基づいて、前記無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の無人飛行体。
  9. 前記選択部は、前記経由地情報により示される前記経由地が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれ、且つ、前記無人飛行体が前記経由地を未通過であり、且つ、前記飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれず、且つ、前記目的地情報により示される前記目的地が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれない場合、前記無人飛行体が前記対象地域を通過しないように前記目的地に到達する飛行ルートを新規に作成し、前記無人飛行体を前記目的地に到達させるための第4の退避行動を選択する、
    請求項8に記載の無人飛行体。
  10. 前記選択部は、前記目的地情報により示される前記目的地が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれ、且つ、前記出発地情報により示される前記出発地が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれない場合、前記無人飛行体を前記出発地に帰還させるための第5の退避行動を選択する、
    請求項8又は9に記載の無人飛行体。
  11. 前記選択部は、前記目的地情報により示される前記目的地及び前記出発地情報により示される前記出発地が前記対象地域情報により示される前記対象地域に含まれる場合、前記無人飛行体を現在位置に着陸させるための第6の退避行動を選択する、
    請求項8〜10のいずれかに記載の無人飛行体。
  12. 自律飛行可能な無人飛行体の制御方法であって、
    緊急警報の対象となる対象地域を示す対象地域情報を含む緊急警報情報を取得し、
    前記緊急警報情報を取得したとき、前記緊急警報情報に含まれる前記対象地域情報により示される前記対象地域と、位置情報記憶部に記憶される飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置を比較し、前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、前記無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択し、
    前記選択された退避行動に応じて前記無人飛行体の飛行状態を制御する、
    制御方法。
  13. 自律飛行可能な無人飛行体の制御装置として、コンピュータを機能させるための制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    緊急警報の対象となる対象地域を示す対象地域情報を含む緊急警報情報を取得し、
    前記緊急警報情報を取得したとき、前記緊急警報情報に含まれる前記対象地域情報により示される前記対象地域と、位置情報記憶部に記憶される飛行体現在位置情報により示される前記無人飛行体の現在位置とを比較し、前記無人飛行体の現在位置が前記対象地域に含まれるか否かを判定した判定結果に基づいて、前記無人飛行体の自律飛行による複数の退避行動の中から一の退避行動を選択し、
    前記選択された退避行動に応じて前記無人飛行体の飛行状態を制御する、
    処理を実行させる制御プログラム。
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