JP6843518B2 - 立体視内視鏡システム - Google Patents

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Description

本発明は、立体視内視鏡システムに関し、特に、2つの視差画像を用いて立体視観察用の画像を生成することが可能な立体視内視鏡システムに関するものである。
立体視内視鏡で被写体を撮像することにより視差を有する2つの視差画像を取得し、当該取得した2つの視差画像を用いて立体視観察用の画像である立体視画像を生成する技術が従来知られている。
具体的には、例えば、特許文献1には、内視鏡の先端に設けられた右目用カメラ及び左目用カメラで被写体を撮像して右目画像及び左目画像を取得し、当該取得した右目画像及び左目画像を用いて立体表示用の画像を生成する構成が開示されている。
また、例えば、外科手術用の立体視内視鏡においては、2つの視差画像を用いて生成された立体視画像を観察画像として表示させる3D表示と、当該2つの視差画像のうちのいずれかを観察画像として表示させる2D表示と、を切り替え可能な機能を具備するものが従来知られている。
ここで、例えば、上部消化管内視鏡等のような、体腔内の患部の処置に用いられる細長の処置具を挿通するための処置具チャンネルが設けられた内視鏡(以降、軟性鏡とも称する)においては、当該処置具チャンネルを経て当該内視鏡の先端面から突出される当該処置具の先端部の視認性が確保された状態で当該患部の処置が進められることが望ましい。
また、例えば、前述の外科手術用の立体視内視鏡の機能を軟性鏡に組み込む場合には、
被写体を撮像して得られる2つの視差画像の視差を考慮しつつ、2D表示時の処置具の先端部の視認性を確保することが望ましい。
しかし、特許文献1には、右目画像及び左目画像の視差を考慮しつつ、2D表示時に処置具の先端部の視認性を確保するための構成について特に開示等されていない。そのため、特許文献1に開示された構成によれば、例えば、右目用カメラ及び左目用カメラのうちの一方のカメラの視野が阻害されることに起因して立体表示が困難になるような場合に、チャネルを経て突出される処置具の先端部の視認性が悪化し、その結果、当該処置具を用いた患部の処置に支障をきたす可能性がある、という課題が生じている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、3D表示と2D表示とを切替可能であるとともに、処置具の突出状態に応じた適切な2D表示を行うことが可能な立体視内視鏡システムを提供することを目的としている。
本発明の一態様の立体視内視鏡システムは、被検体の体腔内に挿入される挿入部と、前記挿入部の先端部に設けられ、前記挿入部の先端部の先端面から入射される入射光に応じた第1の光学像を形成する第1の対物光学系と、前記入射光に応じた第2の光学像を形成する第2の対物光学系と、を具備し、前記第1の光学像及び前記第2の光学像をそれぞれ撮像して撮像信号を出力するように構成された撮像部と、前記挿入部の内部に設けられ、前記被検体の体腔内の患部に対して所定の処置を施すことが可能な処置具を挿通させることができるとともに、前記先端面に設けられた開口から前記処置具を突出させることができるように構成された管路と、前記撮像信号に基づき、前記第1の光学像に対応する第1の視差画像と、前記第2の光学像に対応する第2の視差画像と、をそれぞれ生成するように構成された画像処理部と、前記第1の視差画像及び前記第2の視差画像を用いて立体視画像を生成可能であると共に、当該生成した立体視画像または前記第1の視差画像もしくは前記第2の視差画像を表示装置に表示させる表示制御部と、前記表示装置に表示される観察画像の表示機能を2D表示に設定する指示を行う入力部と、前記挿入部、前記撮像部および前記管路を具備する内視鏡固有の情報であって当該挿入部先端部のレイアウト情報を取得し、当該レイアウト情報に基づいて前記2D表示に設定された際の視差画像を初期設定すると共に、前記入力部の指示により前記表示装置に表示される観察画像の表示機能が2D表示に設定されたことに応じて、前記画像処理部から出力される前記第1の視差画像および第2の視差画像に係る画像情報と、前記初期設定された視差画像に係る情報とに基づいて、前記第1の視差画像または前記第2の視差画像を前記表示装置に表示させる視差画像として選択する選択部と、
を有することを特徴とする立体視内視鏡システム。
本発明における立体視内視鏡システムによれば、3D表示と2D表示とを切替可能であるとともに、処置具の突出状態に応じた適切な2D表示を行うことができる。
実施例に係る立体視内視鏡システムの要部の構成を示す図。 内視鏡の先端面のレイアウトの一例を説明するための模式図。 実施例に係る立体視内視鏡システムにおいて行われる処理の一例を説明するための図。 実施例に係る立体視内視鏡システムにおいて生成される2つの視差画像PL及びPRの一例を示す図。 実施例に係る立体視内視鏡システムにおいて生成される2つの視差画像PL及びPRの一例を示す図。 実施例に係る立体視内視鏡システムの処理において利用可能なパラメータの一例を説明するための図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
図1から図6は、本発明の実施例に係るものである。
立体視内視鏡システム1は、図1に示すように、内視鏡2と、光源装置3と、プロセッサ4と、表示装置5と、入力装置6と、を有して構成されている。図1は、実施例に係る立体視内視鏡システムの要部の構成を示す図である。
内視鏡2は、被検者の体腔内に挿入される細長形状の挿入部2Aを具備して構成されている。また、内視鏡2は、可撓性を有する挿入部2Aの先端部から正面側に視野方向が設定された直視型の軟性鏡として構成されている。また、内視鏡2は、図示しないスコープコネクタを介し、光源装置3及びプロセッサ4に対して着脱自在に接続することができるように構成されている。また、内視鏡2の内部には、信号処理部24と、不揮発性のメモリ25と、が設けられている。
挿入部2Aの内部には、光源装置3から供給される照明光を挿入部2Aの先端部へ伝送するように構成されたライトガイド7が挿通されている。また、挿入部2Aの先端部には、ライトガイド7を経て出射される照明光を被写体へ照射する照明光学系21と、当該照明光により照明された当該被写体から発生する戻り光(反射光)を撮像して撮像信号を出力する撮像部22と、が設けられている。また、挿入部2Aの内部には、被検者の体腔内に存在する患部の処置に用いられる細長の処置具8を挿通させることが可能な処置具チャンネル23が設けられている。処置具8は、例えば、体腔内の患部に対して電気エネルギーまたは熱エネルギーを印加するための電極等により形成された処置部81を先端部に具備するとともに、処置部81から出力されるエネルギーの出力レベルの変更等に係る操作を行うことが可能な操作部82を基端部に具備して構成されている。すなわち、処置具8は、被検体の体腔内の患部に対して所定の処置を施すことができるように構成されている。
照明光学系21は、光源装置3から供給される照明光を挿入部2Aの先端部の先端面2Bから被写体へ照射することができるように構成されている。具体的には、照明光学系21は、ライトガイド7を経て出射される照明光が入射されるレンズ21Aと、レンズ21Aを経て出射される照明光を先端面2Bから先端面2Bの正面側に位置する被写体へ照射する光学部材である照明窓21Bと、を有して構成されている。
撮像部22は、先端面2Bの正面側に視野方向を具備するように構成されている。また、撮像部22は、先端面2Bから入射される入射光に応じた2つの光学像を形成するとともに、当該形成した2つの光学像をそれぞれ撮像するように構成されている。具体的には、撮像部22は、照明光学系21を経て出射される照明光により照明された被写体からの戻り光等の入射光が入射される観察窓22Aと、観察窓22Aから入射された入射光に応じた光学像を形成する対物光学系22Lと、当該入射光に応じた光学像を形成する対物光学系22Rと、イメージセンサ22Bと、を有して構成されている。
イメージセンサ22Bは、例えば、CCDまたはCMOS等を具備して構成されている。また、イメージセンサ22Bは、対物光学系22Lにより形成された光学像と、対物光学系22Rにより形成された光学像と、の2つの光学像をそれぞれ撮像し、当該撮像した2つの光学像に応じた撮像信号を生成し、当該生成した撮像信号を信号処理部24へ出力するように構成されている。
処置具チャンネル23は、挿入部2Aの基端部に設けられた開口である挿入口23Aと、先端面2Bに設けられた開口である突出口23Bと、を有して構成されている。また、処置具チャンネル23は、挿入口23Aから挿入された処置具8の先端部を突出口23Bから突出させることが可能な管路として形成されている。
一方、先端面2Bには、照明窓21B、観察窓22A及び突出口23Bが、例えば、図2に示すようなレイアウトを有して設けられている。なお、図2の先端面2Bにおいては、図示及び説明の便宜上、観察窓22Aの後段に配置されている対物光学系22L及び22Rの光入射面を、照明窓21B、観察窓22A及び突出口23Bと同様にそれぞれ実線で示しているものとする。図2は、内視鏡の先端面のレイアウトの一例を説明するための模式図である。
突出口23Bは、図2の先端面2Bにおいて、対物光学系22Rの光軸ORまでの距離DRが、対物光学系22Lの光軸OLまでの距離DLよりも小さくなるような位置に形成されている。すなわち、突出口23Bは、図2の先端面2Bにおいて、対物光学系22R側寄りの位置に形成されている。さらに換言すると、突出口23Bは、図2の先端面2Bにおいて、撮像部22の視野方向に対して右側寄りの位置に形成されている。
信号処理部24は、例えば、信号処理回路を具備して構成されている。また、信号処理部24は、例えば、イメージセンサ22Bから出力されるアナログの撮像信号に対してノイズ低減処理及びA/D変換処理等の所定の信号処理を施すことによりデジタルの撮像信号を生成し、当該生成したデジタルの撮像信号をプロセッサ4へ出力するように構成されている。
メモリ25には、内視鏡2毎に固有の情報が格納されている。具体的には、メモリ25には、例えば、先端面2Bにおける突出口23Bの位置と、対物光学系22Lの光軸OLと突出口23Bとの間の距離DLと、対物光学系22Rの光軸ORと突出口23Bとの間の距離DRと、をそれぞれ特定可能な情報を含む、挿入部2Aの先端部のレイアウト情報が格納されている。また、メモリ25に格納されたレイアウト情報は、内視鏡2とプロセッサ4とが接続され、かつ、プロセッサ4の電源がオンされた際に、プロセッサ4の選択部42A(後述)により読み出される。
光源装置3は、例えば、白色光源を具備し、当該白色光源から発せられる白色光を照明光としてライトガイド7に供給することができるように構成されている。
プロセッサ4は、画像処理部41と、観察画像生成部42と、を有して構成されている。なお、本実施例によれば、例えば、プロセッサ4の各部が、個々の電子回路として構成されていてもよく、または、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路における回路ブロックとして構成されていてもよい。
画像処理部41は、信号処理部24から出力される撮像信号に基づき、対物光学系22Lにより形成された光学像に対応する左目用の視差画像と、対物光学系22Rにより形成された光学像に対応する右目用の視差画像と、をそれぞれ生成するように構成されている。すなわち、同じ被写体からの入射光が入射される対物光学系22Lと対物光学系22Rとが挿入部2Aに並べて配置されているため、対物光学系22Lにより形成された光学像に対応する画像と対物光学系22Rにより形成された光学像に対応する画像とは、それぞれ視差を有する画像になっている。また、画像処理部41は、前述のように生成した左目用及び右目用の視差画像を観察画像生成部42へ出力するように構成されている。
観察画像生成部42は、画像処理部41から出力される左目用及び右目用の2つの視差画像を用いて立体視観察用の画像である立体視画像を生成し、当該生成した立体視画像を表示装置5に表示させることができるように構成されている。また、観察画像生成部42は、表示装置5に表示される観察画像の表示態様を3D表示に設定するための指示が入力装置6において行われた際に、左目用及び右目用の2つの視差画像を用いて生成した立体視画像を観察画像として表示装置5に表示させるための動作を行うように構成されている。また、観察画像生成部42は、表示制御部としての機能を具備し、表示装置5に表示される観察画像の表示態様を2D表示に設定するための指示が入力装置6において行われた際に、画像処理部41から出力される左目用の視差画像または右目用の視差画像のいずれかを立体視画像の代わりに観察画像として表示装置5に表示させるための動作を行うように構成されている。また、観察画像生成部42は、2D表示時に観察画像として表示させる表示用の視差画像を選択するための処理を行う選択部42Aを有して構成されている。
選択部42Aは、メモリ25から読み込んだレイアウト情報と、画像処理部41から出力される2つの視差画像と、に基づき、2D表示時に観察画像として表示させる表示用の視差画像を選択するための処理(後述)を行うように構成されている。
表示装置5は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)等を具備し、プロセッサ4から出力される観察画像を表示画面に表示することができるように構成されている。
入力装置6は、例えば、キーボード、タッチパネル、及び/または、フットスイッチ等を具備して構成されている。また、入力装置6には、術者等のユーザの操作に応じ、表示装置5に表示される観察画像の表示態様を3D表示または2D表示のいずれかに設定するための指示をプロセッサ4に対して行うことが可能な表示切替スイッチ(不図示)が設けられている。
続いて、本実施例に係る立体視内視鏡システム1の作用について、図3を適宜参照しつつ説明する。なお、以降においては、簡単にするため、選択部42Aにおいて行われる処理の具体例に主眼を置いて説明する一方で、選択部42Aにおいて行われる処理以外の種々の動作等については適宜省略して説明する。図3は、実施例に係る立体視内視鏡システムにおいて行われる処理の一例を説明するための図である。
ユーザは、立体視内視鏡システム1の各部を接続して電源を投入する。
選択部42Aは、内視鏡2とプロセッサ4とが接続され、かつ、プロセッサ4の電源がオンされた際に、メモリ25からレイアウト情報を読み込むとともに、当該読み込んだレイアウト情報に基づいて2D表示時の観察画像として表示させる表示用の視差画像PAの初期設定を行う(図3のステップS1)。
具体的には、選択部42Aは、例えば、メモリ25から読み込んだレイアウト情報に基づき、先端面2Bにおける突出口23Bの位置を特定し、さらに、当該特定した突出口23Bの位置が対物光学系22R側寄りであることを検出した場合には、対物光学系22Rにより形成された光学像に対応する右目用の視差画像PRを2D表示時の表示用の視差画像として初期設定する。
ユーザは、例えば、観察窓22Aの視野の一部が阻害されること等に起因し、3D表示時に表示装置5に表示される立体視画像に対して違和感を覚えた際に、入力装置6の表示切替スイッチを操作することにより、表示装置5に表示される観察画像の表示態様を2D表示に設定するための指示を行う。
選択部42Aは、入力装置6の表示切替スイッチからの指示に基づき、現在の観察画像の表示態様が3D表示または2D表示のどちらに設定されているかを検出する(図3のステップS2)。
そして、選択部42Aは、現在の観察画像の表示態様が3D表示に設定されていることを検出した場合(S2:No)には、図3のステップS3以降の処理を行わずに待機状態に移行する。また、選択部42Aは、現在の観察画像の表示態様が2D表示に設定されていることを検出した場合(S2:Yes)には、後述の図3のステップS3の処理を続けて行う。
選択部42Aは、例えば、画像処理部41から出力される2つの視差画像と、処置部81を含む処置具8の先端部を予め撮像して得られた複数のテンプレート画像と、を用いた処理を行うことにより、当該2つの視差画像の両方に処置具8の先端部が含まれているか否かを判定する(図3のステップS3)。
具体的には、選択部42Aは、例えば、画像処理部41から出力される視差画像PL及び視差画像PRと、処置部81を含む処置具8の先端部を予め撮像して得られた複数のテンプレート画像と、に基づき、突出口23Bから突出されている処置具8に対応する1つのテンプレート画像TIを抽出し、当該テンプレート画像TIと当該視差画像PLとにおけるそれぞれ少なくとも一部の類似度RSAを算出し、当該テンプレート画像TIと当該視差画像PRとにおけるそれぞれ少なくとも一部の類似度RSBを算出し、当該類似度RSA及び当該RSBの両方に対して個別に閾値判定を行う。一方、選択部42Aは、例えば、処置具8の先端部が突出口23Bから突出されていない等の理由により、複数のテンプレート画像の中から所望のテンプレート画像TIを抽出できなかった場合には、視差画像PL及び視差画像PRの両方に処置具8の先端部が含まれていないとの判定結果を得る。
なお、図3のステップS3の処理に用いられる複数のテンプレート画像は、例えば、プロセッサ4の内部に設けられた図示しないメモリから読み込まれるものであってもよく、または、処置具8の操作部82の内部に設けられた図示しないメモリから読み込まれるものであってもよい。
そして、選択部42Aは、画像処理部41から出力される2つの視差画像のうちの片方のみに処置具8の先端部が含まれているとの判定結果、または、画像処理部41から出力される2つの視差画像の両方に処置具8の先端部が含まれていないとの判定結果のいずれかを得た場合(S3:No)には、図3のステップS1の処理により初期設定した視差画像PAを2D表示時の表示用の視差画像として選択する(図3のステップS4)。また、選択部42Aは、画像処理部41から出力される2つの視差画像の両方に処置具8の先端部が含まれているとの判定結果を得た場合(S3:Yes)には、図3のステップS1の処理により初期設定した視差画像PAとは反対側の視差画像PBを2D表示時の表示用の視差画像として選択する(図3のステップS5)。
具体的には、選択部42Aは、前述のように算出した類似度RSA及びRSBの両方に対して個別に閾値判定を行うことにより、例えば、テンプレート画像TIと視差画像PLとが類似しておらず、かつ、当該テンプレート画像TIと視差画像PRとが類似していることを検出した際に、当該視差画像PRのみに処置具8の先端部が含まれているとの判定結果を得るとともに、当該視差画像PRを2D表示時の表示用の視差画像として選択する。また、選択部42Aは、視差画像PL及び当該視差画像PRの両方に処置具8の先端部が含まれていないとの判定結果を得た場合には、当該視差画像PRを2D表示時の表示用の視差画像として選択する。また、選択部42Aは、前述のように算出した類似度RSA及びRSBの両方に対して個別に閾値判定を行うことにより、例えば、テンプレート画像TIと視差画像PLとが類似しており、かつ、当該テンプレート画像TIと視差画像PRとが類似していることを検出した際に、当該視差画像PL及び当該視差画像PRの両方に処置具8の先端部が含まれているとの判定結果を得るとともに、当該視差画像PLを2D表示時の表示用の視差画像として選択する。
選択部42Aは、図3のステップS4またはS5の処理を行った後、図3のステップS2以降の処理を繰り返し行う。
一方、本実施例の選択部42Aは、例えば、図3のステップS5の処理を行った後に、さらに、前述のテンプレートマッチングと略同様の処理を行うことにより、当該2つの視差画像PL及びPRのうちの片方に相当する視差画像PXのみに処置部81が含まれていることを検出した際に、当該視差画像PXを2D表示時の表示用の視差画像として選択するような処理を行うものであってもよい。
また、本実施例の選択部42Aは、例えば、図3のステップS5の処理を行った後に、さらに、当該2つの視差画像PL及びPRを比較する処理を行うことにより、当該2つの視差画像PL及びPRのうちの一方の視差画像PYに含まれる処置具8の先端部の長さが他方の視差画像PZに含まれる処置具8の先端部の長さよりも長いことを検出した際に、当該一方の視差画像PYを2D表示時の表示用の視差画像として選択するような処理を行うものであってもよい。なお、このような選択部42Aの処理は、前述の視差画像PXを選択不可能な場合(画像処理部41から出力される2つの視差画像PL及びPRの両方に処置部81が含まれている場合、または、当該2つの視差画像PL及びPRの両方に処置部81が含まれていない場合)に行われるものであってもよい。
ここで、例えば、図2に示したレイアウトを具備する先端面2Bの突出口23Bからの処置具8の突出量が比較的短い場合には、突出口23Bまでの距離が相対的に近い対物光学系22Rより形成された光学像に対応する右目用の視差画像PRに処置具8の先端部が含まれる一方で、突出口23Bまでの距離が相対的に遠い対物光学系22Lより形成された光学像に対応する左目用の視差画像PLには処置具8の先端部が含まれないような状況が生じ得る(図4参照)。図4は、実施例に係る立体視内視鏡システムにおいて生成される2つの視差画像PL及びPRの一例を示す図である。
また、例えば、図2に示したレイアウトを具備する先端面2Bの突出口23Bからの処置具8の突出量が比較的長い場合には、突出口23Bまでの距離が相対的に遠い対物光学系22Lより形成された光学像に対応する左目用の視差画像PLに処置具8の処置部81が含まれる一方で、突出口23Bまでの距離が相対的に近い対物光学系22Rより形成された光学像に対応する右目用の視差画像PRには処置具8の処置部81が含まれないような状況が生じ得る(図5参照)。図5は、実施例に係る立体視内視鏡システムにおいて生成される2つの視差画像PL及びPRの一例を示す図である。
これに対し、本実施例によれば、図3に示した処理が2D表示時に選択部42Aにおいて行われることにより、例えば、先端面2Bの突出口23Bからの処置具8の突出量が比較的短い場合には右目用の視差画像PRを観察画像として表示装置5に表示させることができるとともに、当該突出量が比較的長い場合には左目用の視差画像PLを観察画像として表示装置5に表示させることができる。そのため、本実施例によれば、表示装置5に表示される観察画像の表示態様が2D表示に設定された際に、突出口23Bからの処置具8の突出状態に応じた適切な視差画像(PLまたはPR)を表示させることができる。
また、本実施例によれば、図3に示した処理が2D表示時に選択部42Aにおいて行われるため、例えば、2D表示時に表示装置5に観察画像として表示させる視差画像をユーザが手動で選択及び設定するような煩雑な操作を経ずとも、突出口23Bから突出されている処置具8の先端部及び/または処置部81の視認性を確保することができる。
なお、本実施例においては、挿入部2Aの先端部のレイアウト情報がメモリ25に格納されているものに限らず、例えば、内視鏡2の機種を特定可能な情報である機種情報がメモリ25に格納されていてもよい。そして、このような場合において、選択部42Aは、メモリ25から読み込んだ機種情報に基づいて内視鏡2の機種を特定し、当該特定した内視鏡2の機種に応じた挿入部2Aの先端部のレイアウト情報を取得し、当該取得したレイアウト情報に基づいて図3に示した処理を行うことにより、2D表示時の表示用の視差画像を選択するようにしてもよい。
また、本実施例においては、例えば、先端面2Bにおける突出口23Bの詳細な位置を特定可能な情報である詳細位置情報がメモリ25に格納されているとともに、当該詳細位置情報を用いて図3の処理が行われるものであってもよい。具体的には、例えば、図6に示すように、光軸OLと光軸ORとの間を結ぶ線分LXと、当該線分LXの中点OCで線分LXに直交する線分LYと、を先端面2B上に仮想的に設定した場合に、当該中点OCと突出口23Bの中心軸CCとの間を結ぶ線分LAの長さに相当する距離DAと、当該線分LA及び当該線分LYのなす角度θと、を含む詳細位置情報がメモリ25に格納されていてもよい。なお、図6においては、図示及び説明の便宜上、観察窓22Aの後段に配置されている対物光学系22L及び22Rの光入射面を、突出口23Bと同様に実線で示しているものとする。図6は、実施例に係る立体視内視鏡システムの処理において利用可能なパラメータの一例を説明するための図である。
また、本実施例においては、例えば、先端面2Bに形成された突出口23Bのサイズを特定可能な情報であるサイズ情報がメモリ25に格納されているとともに、当該サイズ情報を用いて図3の処理が行われるものであってもよい。具体的には、例えば、図6に示すように、先端面2Bにおける突出口23Bの形状が中心軸CCを中心とする円形に形成されている場合に、突出口23Bの直径を含むサイズ情報がメモリ25に格納されていてもよい。
また、本実施例においては、例えば、対物光学系22L及び対物光学系22Rにおける所定の光学パラメータを特定可能な情報である光学パラメータ情報がメモリ25に格納されているとともに、当該光学パラメータ情報を用いて図3の処理が行われるものであってもよい。具体的には、例えば、光軸OL及び光軸ORの2つの光軸が挿入部2Aの中心軸に対して斜めになるように対物光学系22L及び22Rの2つの対物光学系が配置されている場合に、先端面2Bにおける線分LXの長さに相当する距離DXと、当該2つの対物光学系の画角の大きさと、先端面2Bから当該2つの光軸の交点までの距離と、を含む光学パラメータ情報がメモリ25に格納されていてもよい。
一方、本実施例は、照明光学系21を経て出射される照明光により照明された被写体からの戻り光を対物光学系22L及び22Rに入射させるための1つの観察窓22Aを具備して構成された内視鏡2に対して適用されるものに限らない。具体的には、本実施例は、例えば、照明光学系21を経て出射される照明光により照明された被写体からの戻り光を対物光学系22Lに入射させるための左目用の観察窓と、当該戻り光を対物光学系22Rに入射させるための右目用の観察窓と、の2つの観察窓をそれぞれ個別に具備して構成された内視鏡に対しても略同様に適用される。
なお、本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。
1 立体視内視鏡システム
2 内視鏡
2A 挿入部
2B 先端面
3 光源装置
4 プロセッサ
5 表示装置
8 処置具
22 撮像部
22L 対物光学系
22R 対物光学系
23B 突出口
41 画像処理部
42 観察画像生成部
42A 選択部
81 処置部
日本国特開2014−147630号公報

Claims (4)

  1. 被検体の体腔内に挿入される挿入部と、
    前記挿入部の先端部に設けられ、前記挿入部の先端部の先端面から入射される入射光に応じた第1の光学像を形成する第1の対物光学系と、前記入射光に応じた第2の光学像を形成する第2の対物光学系と、を具備し、前記第1の光学像及び前記第2の光学像をそれぞれ撮像して撮像信号を出力するように構成された撮像部と、
    前記挿入部の内部に設けられ、前記被検体の体腔内の患部に対して所定の処置を施すことが可能な処置具を挿通させることができるとともに、前記先端面に設けられた開口から前記処置具を突出させることができるように構成された管路と、
    前記撮像信号に基づき、前記第1の光学像に対応する第1の視差画像と、前記第2の光学像に対応する第2の視差画像と、をそれぞれ生成するように構成された画像処理部と、
    前記第1の視差画像及び前記第2の視差画像を用いて立体視画像を生成可能であると共に、当該生成した立体視画像または前記第1の視差画像もしくは前記第2の視差画像を表示装置に表示させる表示制御部と、
    前記表示装置に表示される観察画像の表示機能を2D表示に設定する指示を行う入力部と、
    前記挿入部、前記撮像部および前記管路を具備する内視鏡固有の情報であって当該挿入部先端部のレイアウト情報を取得し、当該レイアウト情報に基づいて前記2D表示に設定された際の視差画像を初期設定すると共に、前記入力部の指示により前記表示装置に表示される観察画像の表示機能が2D表示に設定されたことに応じて、前記画像処理部から出力される前記第1の視差画像および第2の視差画像に係る画像情報と、前記初期設定された視差画像に係る情報とに基づいて、前記第1の視差画像または前記第2の視差画像を前記表示装置に表示させる視差画像として選択する選択部と、
    を有することを特徴とする立体視内視鏡システム。
  2. 前記選択部は、前記画像処理部から出力される前記第1の視差画像および第2の視差画像に係る画像情報に基づいて、前記開口から突出されている前記処置具が前記第1の視差画像または前記第2の視差画像のうちの片方のみに含まれている場合には、前記初期設定された視差画像を2D表示時における視差画像として選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体視内視鏡システム。
  3. 前記選択部は、前記画像処理部から出力される前記第1の視差画像および第2の視差画像に係る画像情報に基づいて、前記開口から突出されている前記処置具が前記第1の視差画像および前記第2の視差画像のいずれにも含まれていない場合には、前記初期設定された視差画像を2D表示時における視差画像として選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体視内視鏡システム。
  4. 前記選択部は、前記画像処理部から出力される前記第1の視差画像および第2の視差画像に係る画像情報に基づいて、前記開口から突出されている前記処置具が前記第1の視差画像および前記第2の視差画像の両方に含まれている場合には、前記初期設定された視差画像とは反対側の視差画像を2D表示時における視差画像として選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体視内視鏡システム。
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