JP6839316B1 - Ni−Cr−Mo−Nb系合金 - Google Patents

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Abstract

【課題】炭化物、窒化物の分布を制御することにより、結晶粒径分布を最適な範囲に整えて、制御された0.2%耐力を有するNi−Cr−Mo−Nb系合金を提供する。【解決手段】以下質量%にて、C:0.020%以下、Si:0.02〜1.0%、Mn:0.02〜1.0%、P:0.03%以下、S:0.005%以下、Cr:18.0〜24.0%、Mo:8.0〜10.0%、Al:0.005〜0.4%、Ti:0.1〜1.0%、Fe:5.0%以下、Nb:2.5〜5.0%、N:0.002〜0.02%、W:0.3%以下、V:0.3%以下、残部Niおよび不可避的不純物から成り、合金の任意の断面において、NbC炭化物および(Ti,Nb)N窒化物の個数の和が100〜1000個/mm2であることを特徴とするNi−Cr−Mo−Nb系合金。【選択図】なし

Description

本発明は、化学プラント、天然ガス配管及び容器に代表される、耐食性が要求される各種用途に使用されるNi−Cr−Mo−Nb合金に関するものである。
Ni−Cr−Mo−Nb合金は、極めて耐食性に優れたNi基合金である。そのため、過酷な腐食環境下にある化学プラント、天然ガス田、油田などの素材として広く用いられている。このような分野で使用する時に、様々な加工が必要となる。そのため、塑性変形が開始する応力である0.2%耐力を適正な値とすることが求められる。そのような要求に対して、過去にNi−Cr−Mo−Nb合金の各種技術について開示された発明を説明する。
上記の通り、Ni−Cr−Mo−Nb合金は、化学プラント、天然ガスプラントに代表されるように耐食性が要求される過酷な用途で使用される。そのため、表面の耐食性が重視される。したがって、表面のち密な不働態被膜の形成や(例えば、特許文献1参照)、耐食性へ影響を与える炭化物を制御する技術が示されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、Ni−Cr−Mo−Nb合金の疲労強度ならび引張強度について研究した結果が開示されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、ここに開示された技術では、如何にして0.2%耐力を制御するかについての何ら開示がない。
その他では、希土類元素を添加することにより熱間加工性を向上する技術が開示されている(例えば、特許文献4参照)。しかしながら、室温での加工性については、何ら述べられていない。
また、最近では、MgO介在物を核とする(Ti,Nb)Nが溶融合金中に生成すると冷延板において表面欠陥を形成することを示した文献がある(例えば、特許文献5参照)。この研究では、Mg、Caなどの微量成分を制御し表面清浄に優れるNi−Cr−Mo−Nb合金を提供しているが、0.2%耐力については何ら述べられていない。
機械的性質として0.2%耐力が重要な特性となるが、上記の通り、この機械的性質を所定範囲内に制御する技術は提案されていないのが実態であった。
特開2015−183290号公報 特開2019−52349号公報 特開昭63−50440号公報 特開昭61−513251号公報 特開2019−39021号公報
上記の通り、0.2%耐力を制御する技術は完成していないのが実態であった。そこで、本願発明の目的は、炭化物、窒化物の分布を制御することにより、結晶粒径分布を最適な範囲に整えて、制御された0.2%耐力を有するNi−Cr−Mo−Nb系合金を提供することである。
発明者らは、上記の課題の解決に向けて鋭意研究を行った。実験室において、種々の成分を有するNi−Cr−Mo−Nb系合金を20kgサイズの高周波誘導炉にて溶解し、鋳型に鋳込み合金塊を得た。これを熱間鍛造により厚さ6mmの鍛造材とし、冷間圧延により厚み2mmの冷延板を得た。これらの冷延材を熱処理し、各種観察、試験を行うための供試材とした。まず、JIS 13B号平型引張試験片を切り出して引張試験を行い、0.2%耐力を求めた。さらに、FE−SEMを用いて、合金断面の組織ならびに析出物の観察を行った。これらの実験を通して、以下の知見を得た。
すなわち、Ni−Cr−Mo−Nb系合金の0.2%耐力を270〜400MPaに制御するためには、最終焼鈍温度1150〜1220℃の範囲において、結晶粒を過度に成長させることを抑制する二次粒子が必要であるという知見を得た。
どのような粒子が適しているかについて、鋭意研究を進めたところ、まず、第一候補であったNbCは固溶してしまうために利用できないことを見出した。続けて、窒化物に着目して開発を行った結果、(Ti,Nb)N窒化物が最も効果的であることを見出した。
つまり、1150〜1220℃の熱処理時において、固溶せずに安定的に含有される(Ti,Nb)N窒化物が最も効果的であるという知見を得るに至った。
さらに、結晶粒を過度に成長させることを抑制するためには、最低100個/mmが必要であり、これによって、0.2%耐力の下限値270MPaを確保することが出来ることが明らかとなった。逆に、1000個/mmを超えると0.2%耐力の値が400MPaを超えてしまうことが明らかとなった。このように、本願発明は実験を通して完成したものであり、すなわち本発明は以下の通りである。
以下質量%にて、C:0.010%以下、Si:0.02〜1.0%、Mn:0.02〜1.0%、P:0.03%以下、S:0.005%以下、Cr:18.0〜24.0%、Mo:8.0〜10.0%、Al:0.005〜0.4%、Ti:0.1〜1.0%、Fe:5.0%以下、Nb:2.5〜5.0%、N:0.002〜0.02%、およびW:0.02〜0.3%とV:0.02〜0.3%の少なくとも一方、残部Niおよび不可避的不純物から成り、合金の任意の断面において、NbC炭化物および(Ti,Nb)N窒化物の個数の和が100〜1000個/mmであり、NbC炭化物が20個/mm以下、(Ti,Nb)N窒化物の個数が100〜1000/mmであるNi−Cr−Mo−Nb系合金である。
また、(Ti,Nb)N窒化物中のNbが5.0〜40%であることがより好ましい。さらに、窒化物の平均粒子径が0.10〜3.00μmであることが望ましい。
結晶粒径は、次の結晶粒径分布を有することがより好ましい。すなわち、1μm以上かつ20μm未満が10%以下、20μm以上かつ40μm未満が20%以下、40μm以上かつ60μm未満が30%以下、60μm以上かつ80μm未満が15〜40%、80μm以上かつ100μm未満15〜40%、100μm以上かつ120μm未満が10〜90%かつ120μm以上が30%以下の分布である。
これによって、0.2%耐力を270〜400MPaに制御することが可能である。
本発明のNi−Cr−Mo−Nb系合金の成分組成を限定する理由について説明する。なお、%はすべてmass%(質量%)である。
C:0.020%以下
Cは本願発明において重要な元素である。Cが0.020%を超えて高く含有すると、溶融合金の凝固時にNbと結合し、NbCを形成する。しかしながら、NbCは1150〜1220℃の温度範囲で行うのが好ましい最終焼鈍時に固溶してしまう性質がある。そのため、合金の任意の断面において、NbC粒子数は40個/mm以下と少なくなってしまい、この現象によって熱処理時の粒成長を過度に促進してしまうため、有害な炭化物である。つまり、結晶粒径分布が粗大な方向に移行してしまい、本願発明の範囲を外れてしまう。その結果、0.2%耐力が270MPa未満と低くなってしまう。そのため、NbCの形成は極力抑制する必要がある。
また、NbがCと結合してしまい、NbCが多く形成してしまうと、この炭化物にNbが消費されてしまう。後述にて詳細を説明するが、本願発明で有効な窒化物である(Ti,Nb)N窒化物の形成を妨げるので、Cは0.020%以下に制限する必要がある。
さらに、熱処理工程や溶接による熱影響部において、耐食性の維持に有効なCr、Moと結合し、炭化物を形成しやすい。これらの炭化物の周囲にはCr、Moの欠乏層が生じてしまい、必要とされる耐食性を低下させてしまう。
なお、Cは合金に固溶して強度を高める効果があるので、限定はしないが0.002%以上の含有は好ましい態様である。以上のことから、Cは0.020%以下と規定した。好ましくは0.015%以下であり、さらに好ましくは、0.002〜0.015%である。最も好ましくは、0.002〜0.010%である。
Si:0.02〜1.0%
Siは脱酸のために有効な元素であるため、0.02%以上は必要である。しかしながら、SiはM6C(Mは主にMo、Ni、Cr、Si)、M23C6(Mは主にCr、Mo、Fe)の形成を助長して、耐粒界腐食性を低下させる元素であるため1.0%以下に抑えなければならない。したがって、Siは0.02〜1.0%と規定した。
Mn:0.02〜1.00%
Mnは脱酸のために有効な元素であるため、0.02%以上は必要である。しかしながら、MnSの形成を助長し、耐孔食性を低下させる元素であるため1.0%以下とする必要がある。したがって、Mnは0.02〜1.00%と規定した。
P:0.03%以下
Pは熱間加工性を低下させる元素であるため、低減することが望ましい。よって、Pは0.03%以下とした。
S:0.005%以下
Sは、Pと同様は熱間加工性を低下させる元素であるとともに、MnSを形成し耐食性を低下させるため、極力低減することが望ましい。よって、Sは0.005%以下と定めた。
Cr:18.0〜24.0%
Crは合金の表面に不働態被膜を形成して耐食性を維持するために、とても重要な元素である。しかしながら、過剰なCrの添加はM23C6の析出を助長するために、耐食性の低下を引き起こしてしまう。したがって、Crは18.0〜24.0%と規定した。
Mo:8.0〜10.0%
MoはCrと同様は不働態被膜を形成して耐食性を維持するために重要な元素である。しかしながら、過剰なMoの添加はM6Cの析出を助長することによる耐食性の低下を引き起こしてしまう。したがって、Moは8.0〜10.0%と規定した。
Al:0.005〜0.4%
Alは、脱酸および脱硫に重要な元素であるので、0.005%は必要となる。しかしながら、過度の添加はアルミナのクラスターを形成し、合金板表面に欠陥をもたらしてしまう危険がある。そのため、Alは0.005〜0.4%と定めた。
Ti:0.1〜1.0%
Tiは本願発明で極めて重要な元素である。つまり、Tiは後述するNbとともに窒素と結合し、本願発明で有益な効果を持つ(Ti,Nb)N窒化物を形成する元素である。溶融合金の凝固時に(Ti,Nb)N窒化物として形成するものであり、1150〜1220℃の温度においても、固溶せず合金中に分布して、合金の結晶粒成長を抑制する働きを持つために、結晶粒径分布を本願発明の範囲に制御することが可能となる。その結果、0.2%耐力を270〜400MPaに制御することが可能になる。すなわち、Tiが0.1%未満と低いと、(Ti,Nb)N窒化物の個数が、合金の任意の断面にて100個/mm未満と少なくなって、結晶粒径分布が粗大な方向に移行し、0.2%耐力が低下して270MPa未満となってしまう。そのため、Tiは0.1%の含有は必要である。
一方、Tiが1.0%を超えて高いと、さらに、合金の任意の断面において1000個/mmを超えて多く形成してしまう。これにより、結晶粒の成長が妨げられ、結晶粒径分布は細かい方向に移行し、0.2%耐力が400MPaを超えて高くなってしまう。そこで、Tiは0.1〜1.0%と規定した。好ましくは、0.13〜0.80%である。さらに好ましく、0.15〜0.70%である。
Nb:2.5〜5.0%
NbもTiと同様に本願発明では極めて重要な元素である。すなわち、Nbは上述した通り、Tiとともに(Ti,Nb)N窒化物を形成し、熱処理時の結晶粒成長を抑える働きがある。これにより、結晶粒径分布を適正に整える効果があるので、2.5%以上の添加が必須である。また、Nbを5.0%超と多く添加すると、合金の任意の断面において1000個/mmを超えて多く形成してしまう。これにより、結晶粒の成長が妨げられ、結晶粒径分布は細かい方向に移行し、0.2%耐力が400MPaを超えて高くなってしまう。
また、Nbの5.0%を超えての添加は延性発現温度が低下してしまい、熱間加工性が低下する。そこで、Nbは2.5〜5.0%と規定した。好ましくは、2.6〜4.7%である。さらに好ましくは、2.9〜4.5%である。
N:0.002〜0.02%
NはTiおよびNbと結合して、(Ti,Nb)N窒化物を形成し、上述したTiおよびNbの効果の通り、本願発明の結晶粒径分布の範囲を満たすことが可能となる。その結果、0.2%耐力を270〜400MPaに制御することが可能になる。したがって、Nは0.002〜0.02%と規定した。好ましくは、0.002〜0.017%である。さらに好ましくは、0.002〜0.014%である。
Fe:5.0%以下
Feは製造コストを低減させるために添加されるが、過剰な添加は耐食性の低下を引き起こすため5.0%以下と規定した。
W:0.3%以下
Wは強度を上げる効果があるが、過度の添加は炭化物を形成して、耐食性を低下するので0.3%以下と規定した。
V:0.3%以下
Vは固溶して強度を上げる効果があるが、過度の添加は炭化物を形成して、耐食性を低下するので0.3%以下と規定した。
さらに、本願発明においてNbC炭化物ならびに(Ti,Nb)N窒化物の個数を規定した理由を説明する。なお、下記における個数分布は合金の任意の断面での個数である。
NbC炭化物と(Ti,Nb)N窒化物の個数の和:100〜1000個/mm
1150〜1220℃の熱処理時において、結晶粒を過度に成長させることを抑制する二次粒子が必要である。結晶粒を過度に成長させることを抑制するためには、最低100個/mmが必要であり、これによって、0.2%耐力の下限値270MPaを確保することが出来る。逆に1000個/mmを超えると0.2%耐力の値が400MPaを超えてしまう。
NbC炭化物:40個/mm以下
上記にて説明した通り、Nbは溶融合金の凝固時にCと結合しNbCを形成する。しかしながら、NbCは1150〜1220℃の熱処理時に固溶してしまう性質がある。そのため、二次粒子としては不安定な要素があるので個数分布を制御するのが困難である。したがって、結晶粒成長抑制に適用するのは困難である。
この現象により、結晶粒を過度に粗大化しすぎてしまう悪影響がある。つまり、結晶粒径分布が粗大な方向に移行してしまうので、NbCは有害な炭化物である。結晶粒径分布が粗大な方向に移行する結果、0.2%耐力が270MPa未満と低くなってしまう。
上記の他にも、0.2%耐力を本願発明の範囲に制御するのに有益な(Ti,Nb)N窒化物を形成するに必要なNbを、この窒化物に供給しきれなくなる。そのため、本願ではNbCは有害な炭化物である。
そのため、NbCの形成は極力抑制する必要がある。したがって、合金の任意の断面において、NbC粒子数は40個/mm以下と規定した。好ましくは、30個/mm以下である。より好ましくは、20個/mm以下である。
(Ti,Nb)N窒化物の個数:100〜1000個/mm
1150〜1220℃の熱処理時において、結晶粒を過度に成長させることを抑制する二次粒子が必要である。本願では、NbCは固溶してしまうために利用できないことを上記した。本願では、(Ti,Nb)N窒化物が最も効果的であることを見出した。つまり、1150〜1220℃の熱処理時において、固溶せずに安定的に含有される(Ti,Nb)N窒化物に着目した。結晶粒を過度に成長させることを抑制するためには、最低100個/mmが必要であり、これによって、0.2%耐力の下限値270MPaを確保することが出来る。逆に1000個/mmを超えると0.2%耐力の値が400MPaを超えてしまう。したがって、(Ti,Nb)N窒化物の個数を100〜1000個/mmと規定した。好ましくは、110〜900個/mmである。より好ましくは、140〜900個/mmである。
続けて、(Ti,Nb)N窒化物中のNb量、窒化物の平均粒径、および結晶粒径分布を規定した理由を説明する。
(Ti,Nb)N窒化物中のNb量:5.0〜40%
(Ti,Nb)N窒化物中のNb量が5.0%未満の場合、凝固時に形成した(Ti,Nb)N窒化物が1150〜1220℃の熱処理を経ても大きく分布が変わらないために、比較的平均粒子径が大きくなる。つまり、同一N量であっても、(Ti,Nb)N窒化物の分散度合いが低下することから、窒化物の個数が少なくなる。これによって、結晶粒径分布は粗大な方向に移行し、0.2%耐力が低下する傾向になる。
一方で、(Ti,Nb)N窒化物中のNb量が40%を超える場合、1150〜1220℃の熱処理を経た時に、凝固時に形成した(Ti,Nb)N窒化物以外にも、NbCが固溶して(Ti,Nb)N窒化物として再析出する。そのため、同一N量であっても、(Ti,Nb)N窒化物が分散する傾向になる。その効果によって、窒化物の平均粒子径が小さくなり、(Ti,Nb)N窒化物の個数が多くなる。その結果、結晶粒径分布は細かい方向に移行し、0.2%耐力が高くなる傾向になる。そのため、(Ti,Nb)N窒化物中のNb量は5〜40%が望ましい態様である。なお、(Ti,Nb)N窒化物中のNb量は5〜40%を満足するためには、Ti、Nb、N量を本願発明の範囲に制御すればよい。
窒化物の平均粒子径:0.10〜3.00μm
上記の通り、(Ti,Nb)N窒化物中のNb量が5%未満の場合、凝固時に形成した(Ti,Nb)N窒化物が1150〜1220℃の熱処理を経ても大きく分布が変わらないために、比較的平均粒子径が大きくなり、3.00μmを超えてしまう。そして、同一N量であっても、(Ti,Nb)N窒化物の分散度合いが低下することから、窒化物の個数が少なくなる。これによって、結晶粒径分布は粗大な方向に移行し、0.2%耐力が低下する傾向になる。
一方で、(Ti,Nb)N窒化物中のNb量が40%を超える場合、1150〜1220℃の熱処理を経た時に、凝固時に形成した(Ti,Nb)N窒化物以外にも、NbCが固溶して(Ti,Nb)N窒化物として再析出する。そのため、同一N量であっても、(Ti,Nb)N窒化物が分散する傾向になる。その効果によって、窒化物の平均粒子径が0.1μm未満と小さくなり、(Ti,Nb)N窒化物の個数は多くなる。その結果、結晶粒径分布は細かい方向に移行し、0.2%耐力が高くなる傾向になる。そのため、(Ti,Nb)N窒化物のサイズは0.1〜3μmが望ましい態様である。これを満足するには、上記に説明した通り、(Ti,Nb)N窒化物中のNb量は5〜40%とすればよい。なお、(Ti,Nb)N窒化物中のNb量は5〜40%を満足するためには、Ti、Nb、N量を本願発明の範囲に制御すればよい。
結晶粒径分布:結晶粒径分布は1μm以上かつ20μm未満が10%以下、20μm以上かつ40μm未満が20%以下、40μm以上かつ60μm未満が30%以下、60μm以上かつ80μm未満が15〜40%、80μm以上かつ100μm未満15〜40%、100μm以上かつ120μm未満が10〜90%かつ120μm以上が30%以下
結晶粒界は転位の移動の障害となるため、結晶粒径分布は0.2%耐力に大きく影響を及ぼす。結晶粒径が粗大である場合、一定の体積当たりの結晶粒界は少なくなるため、転位の移動は容易となる。これによって、0.2%耐力は低い値となる。一方で結晶粒径が細かい場合、一定の体積当たりの結晶粒界は多くなるため転位の移動は妨げられ、変形にはより大きな応力が必要となるため、0.2%耐力は高い値となる。なお、ここで定義する結晶粒径は双晶粒界を除く結晶粒の面積率である。
以上を考慮して、結晶粒径分布は1μm以上かつ20μm未満が10%以下、20μm以上かつ40μm未満が20%以下、40μm以上かつ60μm未満が30%以下、60μm以上かつ80μm未満が15〜40%、80μm以上かつ100μm未満15〜40%、100μm以上かつ120μm未満が10〜90%かつ120μm以上が30%以下が最も好ましい態様とした。
これにより、0.2%耐力を270〜400MPaに制御することが可能となる。
本願発明では特に限定はしないが、以下の熱処理温度にて結晶粒径を制御することが望ましい。
熱処理温度:1150〜1220℃
熱処理温度が1150℃未満と低い温度においては、結晶粒界の移動は困難であり、結晶粒成長が進まず、結晶粒径分布が細かい方向に移行するので、0.2%耐力が高くなってしまう傾向にある。
一方で熱処理温度が1220℃を超えて高いと、NbC炭化物のみならず(Ti,Nb)N窒化物も固溶してしまう傾向が強くなる。そのため、結晶粒が非常に粗大になってしまい、結晶粒径分布が粗大な方向に移行するので、0.2%耐力が低くなってしまう傾向にある。加えて、異常酸化により表面の酸化スケールが厚く形成されてしまい、その後のスケールの除去が困難になるといった問題もある。よって、上記の結晶粒径分布を実現させ、0.2%耐力を270〜400MPaとするためには、熱処理温度を1150〜1220℃で行うのが好ましい態様である。
以下、実施例により、本発明をより詳細に説明する。
表1に記載の化学成分となるよう、電気炉にてスクラップ、Ni、Cr、Moなどの原料を溶解し、AOD(Argon Oxygen Decarburization)および/またはVOD(Vacuum Oxygen Decarburization)にて酸素吹精により脱炭を行った。その後、Alと石灰石、蛍石を投入し、溶融合金上にCaO−SiO−Al−MgO−F系スラグを形成して、脱酸、脱硫を行った。さらに、Nb、Tiを添加して、成分を整えた溶融合金を連続鋳造機にて鋳造し、厚み200mmのスラブを得た。
その後、スラブをステッケルミルにて熱間圧延し、冷間圧延を行い、冷延板を製造した。表1に製造した合金の化学成分、表2に圧延の圧下率、板厚、最終焼鈍温度、および評価結果を示す。なお、最終焼鈍は4分間実施した。
これらの供試材に関して、圧延方向に垂直な断面を1mmの厚みに切り出し、断面を#800の研磨紙で研磨を行い、その後電解研磨で仕上げた。この試料について、以下の観察および測定方法により評価した。
<NbC炭化物の個数>
まず、FE−SEMに搭載されたエネルギー分散型X線 (EDS) 分析装置により、NbC炭化物であることを特定した。このように特定されたNbC炭化物の個数、粒子サイズはFE−SEMを用いて、1mm×1mmの範囲の測定により求めた。
<(Ti,Nb)N窒化物の個数>
まず、FE−SEMに搭載されたエネルギー分散型X線 (EDS) 分析装置により、NbC炭化物であることを特定した。このように特定された(Ti,Nb)N窒化物の個数、粒子サイズはFE−SEMを用いて、1mm×1mmの範囲の測定により求めた。
<(Ti,Nb)N窒化物中のNb量>
(Ti,Nb)N窒化物中のNb量はFE−SEMに搭載されたエネルギー分散型X線 (EDS)分析装置により、1mm×1mmの範囲の測定により求めた。
<結晶粒径分布>
結晶粒径分布はFE−SEMに搭載された電子線後方散乱回折(EBSD)により、1000μmの領域を10箇所測定することにより求めた。
<引張試験>
上記の冷間圧延材を引張方向が圧延方向と垂直となる方向にて、JIS 13B号平型引張試験片を切り出し、引張試験を行い0.2%耐力を求めた。
以下に表1、2に示した実施例について説明する。
なお、表中、本発明の独立請求項の範囲を満たさない数値には( )を、独立請求項の範囲は満たすが好ましい従属請求項の範囲を満たさない数値には[ ]をそれぞれ付してある。
発明例であるNo.1、4、7、8においては、すべて本発明の好ましい範囲を満たすことから、適切な組織となっており、引張試験による0.2%耐力は270〜400MPaの範囲を満足した。なお、※を付したNo.2、3、5、6、9、10、11、12、13は、参考例とした。
なお、発明例のNo.3の合金はTi量が高目である一方で、Nb量が低目であったことと、N量が高目になった。そのため、(Ti,Nb)N窒化物の個数が多目になったとともに、(Ti,Nb)N窒化物中のNb量が4%と範囲を外れた。さらに、粒子サイズが大きくなった。その結果、結晶粒径分布が細かい方向に移行し、0.2%耐力が385MPaと比較的高い値を示した。
発明例のNo.5の合金では、CとN量が低目であったために、NbCの個数が少なく、かつ(Ti,Nb)N窒化物の個数も少なかったが、合計では範囲の下限値100個/mm以上は確保することができた。この結果、結晶粒径分布は粗大な方向に移行し、0.2%耐力が272MPaと比較的低い値を示した。
発明例のNo.9の合金では、C量が高目であったとともに、Ti量が低く、Nb量が高かった。そのため、NbCの個数が比較的多く形成したが、(Ti,Nb)Nの個数に影響を及ぼすほどではなく、適正な個数が確保できた。なおかつ、(Ti,Nb)N窒化物中のNb量が41%と範囲を外れた。その結果、結晶粒径分布が細かい方向に移行し、0.2%耐力が391MPaと比較的高い値を示した。
発明例のNo.10〜13の合金では、N量が低目であったために、NbCの個数が少なく、かつ(Ti,Nb)N窒化物の個数も少なかったが、合計では範囲の下限値100個/mm以上は確保することができた。この結果、結晶粒径分布は粗大な方向に移行し、0.2%耐力が271〜280MPaと比較的低い値を示した。
以下に比較例について説明する。
No.14の合金はC量が高く、NbCが範囲を超えて多く形成してしまった。そのため、(Ti,Nb)Nの個数が少なくなり、かつ (Ti,Nb)NのNb量が本発明の範囲から低く外れ、結晶粒径分布が粗大な方向に移行し、0.2%耐力が低く外れてしまった。
No.15の合金はTi量とNb量が高く外れてしまったため、(Ti,Nb)Nの個数が多く外れてしまった。さらに、(Ti,Nb)NのNb量が高くなり、窒化物のサイズが小さく外れた。そのため、結晶粒径分布が細かい方向に移行し、0.2%耐力が高く外れてしまった。
No.16の合金の化学成分はNb量が高く外れてしまったとともに、熱処理温度が低いため、NbCの個数が多く、(Ti,Nb)Nの個数が少なく外れてしまった。さらに、(Ti,Nb)NのNb量が高くなり、窒化物のサイズが小さく外れた。そのため、結晶粒径分布が粗大な方向に移行し、0.2%耐力が低く外れてしまった。
No.17の合金はN量が低く、(Ti,Nb)Nの個数が少なく外れ、結晶粒径分布が粗大な方向に移行し、0.2%耐力が低く外れてしまった。
No.18の合金はTi量が低く、Nb量およびN量が高く外れたため、(Ti,Nb)N中のNb量が高く外れてしまった。そのため、 (Ti,Nb)N粒子サイズが小さく外れたとともに、(Ti,Nb)N粒子が多く外れてしまった。その結果、結晶粒径分布が細かい方向に移行し、0.2%耐力が高く外れた。
No.19の合金はNb量およびN量が低く外れた。さらに、焼鈍温度が高かったため、 (Ti,Nb)Nが粗大になってしまった。さらに、(Ti,Nb)Nの個数も少なく外れたために、結晶粒径分布が粗大な方向に移行し、0.2%耐力が低く外れてしまった。
No.20の合金のTi量が低いため、(Ti,Nb)N 中のNb量が高く外れた。そのため、(Ti,Nb)Nの粒子サイズが小さく外れたとともに、Cが比較的高かったので、NbCの個数が多くなって、(Ti,Nb)Nの個数が少なく外れてしまった。その結果、結晶粒径分布が粗大な方向に移行し、0.2%耐力が低く外れてしまった。
No.21の合金はTi量が高くNb量およびN量が低いため、(Ti,Nb)N窒化物中のNb量が低く外れた。(Ti,Nb)Nの粒子サイズが大きく、その個数も少なく外れてしまった。そのため、結晶粒径分布が粗大な方向に移行し、0.2%耐力が低く外れてしまった。
No.22の合金は、Nb量とN量が低く外れ、(Ti,Nb)Nの個数が少なく外れてしまった。そのため、結晶粒径分布が粗大な方向に移行し、0.2%耐力が低く外れてしまった。
No.23の合金はN量が高く外れたため、(Ti,Nb)Nの個数が多く外れてしまった。その結果、結晶粒径分布が細かい方向に移行し、0.2%耐力が高く外れた。
Figure 0006839316
Figure 0006839316
化学プラント、天然ガスプラント、油田などの過酷な腐食環境を有する産業で利用可能である。

Claims (4)

  1. 以下質量%にて、C:0.010%以下、Si:0.02〜1.0%、Mn:0.02〜1.0%、P:0.03%以下、S:0.005%以下、Cr:18.0〜24.0%、Mo:8.0〜10.0%、Al:0.005〜0.4%、Ti:0.1〜1.0%、Fe:5.0%以下、Nb:2.5〜5.0%、N:0.002〜0.02%、およびW:0.02〜0.3%とV:0.02〜0.3%の少なくとも一方、残部Niおよび不可避的不純物から成り、
    合金の任意の断面において、NbC炭化物および(Ti,Nb)N窒化物の個数の和が100〜1000個/mmであり、前記NbC炭化物が20個/mm以下、前記(Ti,Nb)N窒化物の個数が100〜1000個/mmであることを特徴とするNi−Cr−Mo−Nb系合金。
  2. 前記(Ti,Nb)N窒化物中のNbが5.0〜40%であることを特徴とする請求項1に記載のNi−Cr−Mo−Nb系合金。
  3. 前記窒化物の平均粒子径が0.10〜3.00μmであることを特徴とする請求項1または2に記載のNi−Cr−Mo−Nb系合金。
  4. 結晶粒径において、
    1μm以上かつ20μm未満が10%以下、
    20μm以上かつ40μm未満が20%以下、
    40μm以上かつ60μm未満が30%以下、
    60μm以上かつ80μm未満が15〜40%、
    80μm以上かつ100μm未満15〜40%、
    100μm以上かつ120μm未満が10〜90%かつ
    120μm以上が30%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のNi−Cr−Mo−Nb系合金。
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