JP6839235B2 - 除湿システム - Google Patents

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Description

本発明は除湿システムに関し、より詳細には、乾式除湿装置を用いた除湿システムに関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、吸着剤をロータに保持させてなる吸着剤ロータを用いて、除湿処理対象の空気(処理空気)から湿分を吸着、除去する除湿システムが知られている。また例えば特許文献2に示されるように、再循環される処理対象流体中の特定物質を、上記と同様の吸着剤ロータを用いて吸着、除去し、該特定物質の濃度を低下させるシステムを、除湿システムとして適用することも提案されている。
ここで、吸着剤ロータを用いる従来の除湿システムの一例について、図4および図5を参照して説明する。図4は従来例の一つである除湿システム300の概略構成を示し、図5はこの除湿システム300の要部の概略構成を示している。除湿システム300は、吸着剤ロータ1を有する乾式除湿装置を用いて、処理空気流路10から供給される処理空気(除湿処理対象空気)を除湿するように構成されている。
吸着剤ロータ1は図5に示されるように、例えば円筒形に形成されたハニカム構造体内に吸着剤を収容して構成されている。吸着剤ロータ1は、モータM等からなる駆動装置によって円周方向つまり図5中の矢印R方向に回転される。吸着剤ロータ1の回転通過域(該ロータ1の回転に伴ってその各部分が通過する側方領域)は、該吸着剤ロータ1を回転可能に収容する図示外のケーシング等によって、処理空気を除湿処理する処理(吸着)領域1a、再生領域1b、第1パージ領域1c、および第2パージ領域1dの、互いに気密とした4つの領域に区画されている。吸着剤ロータ1内の各吸着剤部分は、吸着剤ロータ1が回転するのに連れて上記4つの領域を、1a→1d→1b→1c→1a・・・の順に通過する。
上記処理領域1aには、処理空気流路10が気密状態を保って連通されている。この処理空気流路10は、除湿処理対象の処理空気を吸着剤ロータ1に供給し、そして吸着剤ロータ1を経た処理済空気SAを受け入れる流路である。本例において処理空気は、外気OAに一部の使用後空気RA(後述するように、使用した後の処理済空気SA)が混合されてなるものである。処理空気流路10には、吸着剤ロータ1よりも上流側において、ダンパ2、プレクーラ3、ミキシングクーラ4、および処理ファン5が順次介設されている。吸着剤ロータ1よりも下流側の処理空気流路10は、ダンパ6を介して空間15に連通されている。除湿空気を必要とするこの空間15には、処理空気流路10を通して処理済空気SAが給気される。
本例では、空間15を流通した後の処理済空気SAである使用後空気の一部を排気し、残りの使用後空気RAを外気OAに混合させて、循環使用する。そこで図4に示すように、空間15から使用後空気RAの一部を流通させる使用後空気流路20が設けられ、この使用後空気流路20はダンパ21を介して、処理空気流路10に連通されている。また空間15には、上記排気のための排気流路22が連通されている。
一方、吸着剤ロータ1の一側面側で第1パージ領域1cと第2パージ領域1dとを連通させると共に、吸着剤ロータ1の他側面側で同じく第1パージ領域1cと第2パージ領域1dとを連通させる循環パージ流路40が設けられている。この循環パージ流路40には、第2パージ領域1d内の空気を吸引して第1パージ領域1cに送り、そして第1パージ領域1cを通過した空気を第2パージ領域1dに戻すパージファン11が介設されている。
再生領域1bには、再生用空気流路30が気密状態を保って連通されている。この再生用空気流路30は、再生用空気OAつまり、吸着剤ロータ1の吸着剤を再使用可能にするための空気を流通させる流路である。再生用空気流路30には、吸着剤ロータ1よりも上流側においてダンパ7および再生ヒータ8が、そして吸着剤ロータ1よりも下流側において再生ファン9がそれぞれ介設されている。なお、前述のように連通した処理空気流路10および使用後空気流路20と、再生用空気流路30と、循環パージ流路40とは、互いに連通しないように配設されている。
本例の除湿システム300において、除湿された空気を空間15に給気する際、吸着剤ロータ1が連続回転されている状態で、ダンパ2および21が開かれ、処理ファン5が駆動される。それにより、外気OAに一部の使用後空気RAが混合した空気が、処理空気として処理空気流路10を流れて、処理領域1aにある吸着剤ロータ1の吸着剤を通過する。この際、外気OAはプレクーラ3により、また混合した後の外気OAおよび使用後空気RA(処理空気)はミキシングクーラ4により冷却される。
上記処理空気は、吸着剤ロータ1の吸着剤を通過する際に、含んでいる湿分が吸着剤に吸着されて除湿される。除湿された後の処理済空気SAは、開かれているダンパ6を通して空間15に給気される。こうして処理空気が除湿されるとき、ダンパ7が開かれ、再生ヒータ8および再生ファン9が作動される。そこで、外気である再生用空気OAが再生用空気流路30に導入されて、再生領域1bにある吸着剤ロータ1の吸着剤を通過する。この再生用空気OAは再生ヒータ8によって加熱された状態で吸着剤を通過するので、吸着剤が吸着していた湿分が吸着剤から脱離される。それにより吸着剤ロータ1の吸着剤が、除湿に再利用できる状態に再生される。吸着剤ロータ1の吸着剤を通過した後の再生用空気OAは、吸着剤から脱離した湿分を含んだ再生排気EAとして、再生ファン9から外気に放出される。
本例では、循環パージ流路40およびパージファン11を用いて、循環空気による予冷・予熱処理がなされる。すなわち、循環パージ流路40においてパージファン11により空気が循環されると、第1パージ領域1cには、高温になる再生領域1bよりも低温の第2パージ領域1dを通過した空気が送られる。そこで吸着剤ロータ1の吸着剤は、再生領域1bで高温化したまま処理領域1aに入らずに、第1パージ領域1cにおいて温度が下げられてから処理領域1aに入る(予冷)。そこで処理空気は、比較的低温の処理領域1aを通過するようになり、効率良く除湿がなされる。それに加えて第2パージ領域1dには、第1パージ領域1cを通過して、例えば100℃もしくはそれ以上の高温(処理領域1aよりも高温)化した空気が送られる。そこで吸着剤ロータ1の吸着剤は、再生領域1bに入る前にこの第2パージ領域1dにおいて予熱処理を受けるので、吸着剤の再生処理も効率良く行われる。なお、このような循環空気による予冷・予熱処理については、前述した特許文献2にも記載がある。
次に図6を参照して、吸着剤ロータ1を用いる従来の除湿システムの別の例について説明する。なおこの図6において、先に説明した図4および図5中のものと同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は特に必要の無い限り省略する(以下、同様)。図6に示す除湿システム400は、図4および図5に示した除湿システム300と対比すると、再生用空気流路50の流路が異なる点で基本的に相違する。すなわち本例では、吸着剤ロータ1の上流側の処理空気流路10から再生用空気流路50が分岐され、除湿処理前の処理空気の一部が、吸着剤ロータ1の吸着剤を通過させてから、再生用空気流路50を通して再生ヒータ8に送られる。この処理空気の一部は該再生ヒータ8で加熱されてから、再生用空気として吸着剤ロータ1に送られ、吸着剤の再生に利用される。
この図6の構成においては、分流させた処理空気による予冷処理がなされる。すなわちこの例では吸着剤ロータ1の回転通過域が、処理空気流路10を流通する処理空気を除湿させる処理領域1a、再生用空気流路50を流通する一部の処理空気を吸着剤ロータ1の吸着剤に流通させるパージ領域1e、およびパージ領域1eを通過した後に再生ヒータ8で加熱された一部の処理空気を吸着剤ロータ1の吸着剤に流通させる再生領域1bの3つの領域に区画されている。そして吸着剤ロータ1は、処理領域1a→再生領域1b→パージ領域1e→処理領域1a・・・と順次通過するように回転される。そこで吸着剤ロータ1の各吸着剤部分は、再生領域1bで高温化したまま処理領域1aに入らずに、パージ領域1eである程度温度が低下(予冷)してから処理領域1aに入るようになって、効率良く除湿処理がなされ得る。また、再生用の処理空気は、パージ領域1eを通過して低湿な状態となってから再生ヒータ8で加熱され、再生領域1bに供給される。
特開2002−336636号公報 特許第4542136号公報
上述のような吸着剤ロータを用いる従来の除湿システムは、消費エネルギーを低減する上で改善の余地が残されている。そこで本発明は、消費エネルギーを低く抑えることができる、省エネルギー効果の高い除湿システムを提供することを目的とする。
本発明による除湿システムは、
処理空気を吸着剤ロータに送り、該処理空気中の湿分を吸着剤ロータの吸着剤に吸着させて処理空気を除湿し、
湿分を吸着した吸着剤ロータの吸着剤に再生用空気を流通させて、該吸着剤を再生させる除湿システムにおいて、
除湿がなされた後の処理済空気の一部を前記再生用空気として吸着剤ロータに送る再生用空気流路が設けられた、
ことを特徴とするものである。
なお、この本発明による除湿システムにおいては、
吸着剤ロータの回転通過域が、処理空気を除湿する処理領域、吸着剤ロータの吸着剤を再生させる再生領域、この再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向前側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第1パージ領域、および再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向後側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第2パージ領域の4つの領域に区画され、
上記第1パージ領域と第2パージ領域とを交互に通過するように空気を循環させる循環パージ流路が設けられていることが望ましく、
さらには上記循環パージ流路に、第1パージ領域から出た後に第2パージ領域に向かって流れる空気を加熱するヒータが設けられていることがより望ましい。
本発明者等の研究によると、吸着剤ロータを用いる従来の除湿システムにおいては、再生用空気として外気を、あるいは、除湿処理後に使用空間で使用された使用後空気が混合された外気を用いているために、消費エネルギーを低く抑えることが難しくなっていることが判明した。つまり外気や、上記使用後空気が混合された外気は、本来除湿処理に掛けられるほど多くの湿分を含んでいるので、吸着剤ロータの吸着剤から湿分を脱離させるための再生用空気として使用すると、該再生用空気を加熱するための所要エネルギーや、処理空気を除湿処理前に冷却しておくための所要エネルギーが高くなりがちなのである。この新しい知見に基づいて本発明の除湿システムは、除湿されて湿分が低くなっている処理済空気の一部を再生用空気として使用するようにしたので、上記の各所要エネルギーを少なくして、消費エネルギーを低く抑えることが可能になる。
本発明の第1実施形態による除湿システムを示す概略構成図 図1の除湿システムの要部を示す概略図 本発明の第2実施形態による除湿システムを示す概略構成図 従来の除湿システムの一例を示す概略構成図 図4の除湿システムの要部を示す概略図 従来の除湿システムの別の例を示す概略構成図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態による除湿システム100の概略構成を示すものであり、図2は、この除湿システム100の要部の概略構成を示している。図1に示されるように本実施形態の除湿システム100は、吸着剤ロータ1を有する乾式除湿装置を用いて、処理空気流路10から供給される処理空気(除湿処理対象空気)OAを除湿するように構成されている。
吸着剤ロータ1は、一般に除湿ロータあるいはデシカントロータ等とも称されるものであって、図2に明示されるように、例えば円筒形に形成されたハニカム構造体内に吸着剤を収容して構成されている。吸着剤としては、例えばシリカゲル、ゼオライト複合材、リチウムクロライド等の化学物質から、温湿度環境や空気質環境に応じて最適なものが選択使用される。吸着剤ロータ1は、モータM等からなる駆動装置によって、円周方向つまり図2中の矢印R方向に回転される。
吸着剤ロータ1の回転通過域は、該吸着剤ロータ1を回転可能に収容する図示外のケーシング等によって、処理空気を除湿処理する処理(吸着)領域1a、吸湿した吸着剤から湿分を脱離させる再生領域1b、再生領域1bの前側において処理領域1aとの間に配置された第1パージ領域1c、および再生領域1bの後側において処理領域1aとの間に配置された第2パージ領域1dの、互いに気密とした4つの領域に区画されている。なお上記の「前側」、「後側」とは、吸着剤ロータ1の回転方向の前側、後側を意味する。吸着剤ロータ1内のある特定の吸着剤部分に着目すると、その吸着剤部分は、吸着剤ロータ1が上述のように回転するのに連れて上記4つの領域を、1a→1d→1b→1c→1a・・・の順に通過する。
上記処理領域1aには、処理空気流路10が気密状態を保って連通されている。この処理空気流路10は図1に明示されるように、除湿対象の処理空気を吸着剤ロータ1に供給し、そして吸着剤ロータ1を経た処理済空気SAを受け入れる流路である。なお本実施形態において上記処理空気は、後述するように、屋外の空気つまり外気OAに一部の使用後空気RA(使用した後の処理済空気SA)が混合されてなるものである。処理空気流路10には、吸着剤ロータ1よりも上流側において、ダンパ2、プレクーラ3、ミキシングクーラ4、および処理ファン5が順次介設されている。また、吸着剤ロータ1よりも下流側の処理空気流路10は、ダンパ6を介して、図2に示す空間15(図1では図示せず)に連通されている。処理済空気SAは、処理空気流路10を通して、除湿空気を必要とする空間15に給気される。空間15は、例えばリチウム電池製造や有機ELスクリーン製造等を行う部屋内の空間である。
本実施形態では、上記空間15を流通した後の処理済空気SAである使用後空気の一部を排気する一方、残りの使用後空気RAは外気OAに混合させて、循環使用するようにしている。そのために、図1に示すように上記空間15から使用後空気RAを流通させる使用後空気流路20が設けられ、この使用後空気流路20はダンパ21を介して、上記処理空気流路10に連通されている。また空間15には、上記排気のための排気流路22が連通されている。なお、使用後空気RAの循環使用は必ずしも必要なものではなく、全量を排気するようにしても構わない。
一方、吸着剤ロータ1の一側面側で第1パージ領域1cと第2パージ領域1dとを連通させると共に、吸着剤ロータ1の他側面側で同じく第1パージ領域1cと第2パージ領域1dとを連通させる循環パージ流路40が設けられている。この循環パージ流路40には、第2パージ領域1d内の空気を吸引して第1パージ領域1cに送り、そして第1パージ領域1cを通過した空気を第2パージ領域1dに戻すパージファン11と、第2パージ領域1dに向かって流れる空気を加熱する予熱ヒータ12とが介設されている。
また上記再生領域1bには、再生用空気流路50が気密状態を保って連通されている。この再生用空気流路50は、空間15に連通する前の処理空気流路10から分岐されたものであり、該再生用空気流路50には、吸着剤ロータ1よりも上流側において再生ヒータ8が、そして吸着剤ロータ1よりも下流側において再生ファン9がそれぞれ介設されている。以上のように互いに連通した再生用空気流路50、処理空気流路10および使用後空気流路20は、循環パージ流路40とは連通しない状態を保って配設されている。
以下、上記構成を有する本実施形態の除湿システム100の作用について説明する。図1に示される空間15に除湿された空気を給気する際、吸着剤ロータ1が連続回転されている状態で、ダンパ2および21が開かれ、処理ファン5が駆動される。それにより、外気OAに一部の使用後空気RAが混合した空気が、処理空気として処理空気流路10を流れて、処理領域1aにある吸着剤ロータ1の吸着剤を通過する。この際、外気OAはプレクーラ3により、また混合した後の外気OAおよび使用後空気RA(処理空気)はミキシングクーラ4により冷却される。
外気OAと使用後空気RAとが混合してなる処理空気は、上述のように吸着剤ロータ1の吸着剤を通過する際に、含んでいる湿分が吸着剤に吸着されて除湿される。除湿された後の処理済空気SAは、開かれているダンパ6を通して空間15に給気される。なお吸着剤ロータ1の回転数は必要に応じて可変としておくのが望ましい。
このように処理空気が除湿されるとき、再生ヒータ8および再生ファン9が作動される。空間15に入る前に処理空気流路10を流れている処理済空気SAの一部は、上述のように再生ファン9が作動することにより再生用空気流路50に導入されて、再生領域1bにある吸着剤ロータ1の吸着剤を通過する。この処理済空気SAは再生ヒータ8によって加熱されている状態で、つまり再生用空気として吸着剤を通過するので、吸着剤が吸着していた湿分が吸着剤から脱離される。こうして、吸着剤ロータ1の吸着剤が、除湿に再利用可能な状態に再生される。
本実施形態において、処理空気が吸着剤ロータ1を通過する方向と、処理済空気SAが吸着剤ロータ1を通過する方向とは、互いに反対方向とされている。吸着剤ロータ1の吸着剤を通過した後の処理済空気SAは、吸着剤から脱離した湿分を含んだ再生排気EAとして、再生ファン9から外気に放出される。
なお本実施形態でも、循環パージ流路40およびパージファン11が設けられて前述した循環空気による予冷・予熱処理がなされるようになっているが、この処理による効果は、先に図4および図5を参照して説明した従来の除湿システム300におけるものと基本的に同じであるので、詳しい説明は省略する。ただし本実施形態では、循環パージ流路40に予熱ヒータ12も介設されている。そこで本実施形態では、第2パージ領域1dにおいて、より高度な予熱処理がなされ得る。そうであれば、再生領域1bにおける再生処理の負荷を落とすことができるので、再生処理全体に要するエネルギーを低く抑えることができる。
次に図3を参照して、本発明の第2実施形態による除湿システム200について説明する。この除湿システム200は、図1および図2に示した第1実施形態による除湿システム100と対比すると、循環パージ流路40に予熱ヒータ12が設けられていない点で基本的に相違する。この除湿システム200においても、外気OAと使用後空気RAとが混合してなる処理空気は、基本的に第1実施形態による除湿システム100におけるのと同様にして除湿される。
以上説明した通り、本発明による第1実施形態の除湿システム100でも、また第2実施形態の除湿システム200でも、除湿された処理済空気SAの一部が、吸着剤を再生させるための再生用空気として利用される。この処理済空気SAは、除湿処理前の外気と比較すればより低湿度のものであるから、再生用空気として利用するならば、外気を再生用空気として利用する場合よりも、吸着剤再生に要するエネルギーを低く抑えることができる。また、再生用空気として利用する外気OAの量を削減できるので、プレクーラ3の冷却エネルギーも削減可能となる(後述する表2の「プレクーラ熱交換量」参照)。
以下、吸着剤再生に要するエネルギーおよび、上記冷却エネルギーについて、本発明による除湿システム100および200おける値を、従来の除湿システムにおける値と比較して示す。具体的に、吸着剤再生に要するエネルギーとしては、再生ヒータ8および予熱ヒータ12の熱交換量を示し、上記冷却エネルギーとしてはプレクーラ3およびミキシングクーラ4の熱交換量を示す。また比較対象とする従来の除湿システムは、図6に示した分流させた処理空気による予冷処理を行う除湿システム400である。
この比較における除湿システムの運転条件は、下記の通りである。
・空間15の除湿条件:室温23℃下の通常露点を、露点−30℃以下まで下げる。露点−30℃の室内条件に対して、900g/h以上の除湿量。
・空間15への給気量:3400m3/h(=空間15からの排気量400m3/h+
使用後空気RAの返送量3000m3/h)
システム400:外気導入量1300m3/h、再生排気EAの量:900m3/h
(再生排気EAの量=外気OA/使用後空気RAの再生用空気流路30への導入量)
除湿システム100:外気導入量800m3/h、再生排気EAの量:400m3/h
除湿システム200:外気導入量900m3/h、再生排気EAの量:500m3/h
(再生排気EAの量=処理済空気SAの再生用空気流路50への導入量)
以下の表1にヒータの熱交換量の比較結果を示し、また表2にクーラの熱交換量の比較結果を示す。
以上の通り、本発明の除湿システムによれば、従来の除湿システムと比べて省エネルギー効果が得られることが明らかである。なお、除湿システム100と除湿システム200との比較から分かるように、循環空気による予冷・予熱処理を行う場合は、吸着剤ロータ1の回転方向後方に有るパージ領域に送る空気を予め予熱ヒータ12で加熱しておけば、より顕著な省エネルギー効果が得られる。すなわち、上記パージ領域でのプレヒーティングの効果が高められるので、再生用空気の量を削減することができ、再生ヒータ8の容量を削減することができる(表1の「再生ヒータ熱交換量」参照)。
1 吸着剤ロータ
1a 処理領域
1b 再生領域
1c 第1パージ領域
1d 第2パージ領域
2、6、7、21 ダンパ
3 プレクーラ
4 ミキシングクーラ
5 処理ファン
8 再生ヒータ
9 再生ファン
10 処理空気流路
11 パージファン
12 予熱ヒータ
15 空間
20 使用後空気流路
22 排気流路
30、50 再生用空気流路
40 循環パージ流路
100、200、300、400 除湿システム
EA 再生排気
OA 外気
RA 使用後空気
SA 処理済空気

Claims (1)

  1. 処理空気を吸着剤ロータに送り、該処理空気中の湿分を吸着剤ロータの吸着剤に吸着させて処理空気を除湿し、
    湿分を吸着した吸着剤ロータの吸着剤に再生用空気を流通させて、該吸着剤を再生させる除湿システムにおいて、
    除湿がなされた後の処理済空気の一部を前記再生用空気として吸着剤ロータに送る再生用空気流路が設けられ、
    前記吸着剤ロータの回転通過域が、前記処理空気を除湿する処理領域、吸着剤ロータの吸着剤を再生させる再生領域、この再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向前側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第1パージ領域、および前記再生領域に対して吸着剤ロータの回転方向後側で該再生領域と前記処理領域との間に配された第2パージ領域の4つの領域に区画され、
    前記第1パージ領域と第2パージ領域とを交互に通過するように空気を循環させる循環パージ流路が設けられ、
    前記循環パージ流路に、前記第1パージ領域から出た後に第2パージ領域に向かって流れる空気を加熱するヒータが設けられている、
    ことを特徴とする除湿システム。
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