JP6838736B2 - 複層ガラス - Google Patents

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Description

本発明は、断熱性に優れた複層ガラスに関する。
複層ガラスは断熱性に優れるため建物の窓ガラス等として広く使用されている。しかしながら、近年、住宅やビル等で消費されるエネルギーの削減が求められており、窓ガラスの断熱性のさらなる向上が求められている。
複層ガラスの断熱性を高める方法として、ガラス板の間の空間にプラスチックフィルムを配置することによって当該空間を分割する方法が知られている。しかしながら、ガラス板の間に配置されたプラスチックフィルムに収縮によるしわが生じて、外観不良を招いていた。
特許文献1には、図6に示すように、2枚のガラス板1、1’の周縁部にスペーサ部材4’、4”が固定され、スペーサ部材4’、4”の間にフィルム3が配置されることにより、ガラス板1、1’間にフィルム3で分割された中間層2が形成され、スペーサ部材4’、4”の外周側がシール材8にてシールされてなる複層ガラスであって、スペーサ部材4’、4”から外周側に突出したフィルム3の端部が前記シール材8によって包含されており、前記シール材8の外周側に2枚のガラス板1、1’に接着する防湿層9が形成されている複層ガラスが記載されている。特許文献1には、しわの発生を防止するためフィルム3を加熱すると記載されている。そして、加熱時にフィルム3がしっかり固定されている必要があるため、フィルム3を固定するシール材8として溶融しにくいポリウレタン等が用いられると記載されている。また、シール材8の外周側に防湿層9を形成することによって外気中の水分の中間層2への侵入が防止されると記載されている。しかしながら、フィルム3が複数配置された場合やフィルム3が大きい場合には、フィルム3が収縮してしわが生じて、外観不良を招く場合があり、問題となっていた。
特開平8−151865号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、外観が良好であるとともに、優れた断熱性を有する複層ガラスを提供することを目的とする。
上記課題は、ガラス板とガラス板とが、該ガラス板の周縁部に配されたスペーサーを介して空間を形成するように配置されてなる複層ガラスであって、該空間内に、プラスチックフィルムの片面又は両面にファブリー・ペロ干渉フィルターが形成された低放射フィルムが少なくとも1枚配置されることにより該空間が分割され、ガラス板とスペーサーとの間、及び低放射フィルムとスペーサーとの間がそれぞれ一次シール材により封止されてなり、前記一次シール材及び前記スペーサーの外側におけるガラス板間が二次シール材により封止されてなり、前記二次シール材の内部に補強材が配置されてなる複層ガラスを提供することによって解決される。
前記補強材が略長方形の板状であり、該補強材の内側の面と前記スペーサーの外側の面とが対向するように配置されていることが好適である。前記複層ガラスの厚み方向における補強材の幅が、ガラス板間の距離よりも0.2mm以上狭いことも好適である。前記複層ガラスの深さ方向における前記二次シール材の幅がn×1mm〜n×20mm(nは前記低放射フィルムの枚数である)であり、前記補強材と前記スペーサーの距離が0.5mm以上であることも好ましい。
前記スペーサーが、複数の部材を接合して形成される接合部を有し、該接合部と対向する位置に補強材が配置されていることが好ましい。このとき、前記複数の部材に略L字状部材を嵌挿させることにより該部材を接合させていて、前記略L字状部材の角度が60〜120°であることがより好ましい。
前記スペーサーが屈曲部を有し、当該屈曲部が複層ガラスのコーナー部に配置されていることも好ましい。
前記スペーサーが、端部を角度θ/2に切断した部材同士が接合されてなる接合部を有し、該接合部が複層ガラスのコーナー部に配置されていることが好ましい。但し、θは前記コーナー部の角度を示し、θは60〜120°である。前記複層ガラスのコーナー部において、スペーサーの外側表面が補強テープで覆われていることも好ましい。
前記ガラス板が強化ガラスからなるものであることが好ましい。前記空間に空気、アルゴン、クリプトン及びキセノンからなる群から選択される少なくとも1種のガスが封入されていることも好ましい。前記二次シール材がポリウレタンからなる内層とシリコーンからなる外層を有し、前記内層と前記外層との間に補強材が配置されていることも好ましい。
本発明の複層ガラスは、ガラス板間の空間が低放射フィルムによって分割されているため、優れた断熱性を有する。そして、本発明によれば、前記低放射フィルム中のしわの発生が抑制されるため、前記複層ガラスは、外観が良好である。
本発明の複層ガラスの一例の正面概略図である。 図1における、A−A線断面図である。 筒状の部材に略L字状部材を嵌挿させることにより該部材を接合させて形成された接合部の一例を示す正面概略図である。 図3に示される接合部中の略L字状部材の正面図と側面図である。 本発明の複層ガラスの一例の側面図である。 特開平8−151865号公報に記載された複層ガラスの断面概略図である。
本発明の複層ガラスは、ガラス板とガラス板とが、該ガラス板の周縁部に配されたスペーサーを介して空間を形成するように配置されてなる複層ガラスであって、該空間内に、プラスチックフィルムの片面又は両面にファブリー・ペロ干渉フィルターが形成された低放射フィルムが少なくとも1枚配置されることにより該空間が分割され、ガラス板とスペーサーとの間、及び低放射フィルムとスペーサーとの間がそれぞれ一次シール材により封止されてなり、前記一次シール材及び前記スペーサーの外側におけるガラス板間が二次シール材により封止されてなり、前記二次シール材の内部に補強材が配置されてなるものである。
以下、図面を参照しながら本発明をより具体的に説明する。図1は、本発明の複層ガラス11の一例の正面概略図であり、図2は、図1におけるA−A線断面図である。図1及び図2に示される複層ガラス11は、ガラス板12とガラス板13の間に4枚の低放射フィルム14が配置されてなる例である。
本発明の複層ガラス11は、ガラス板12とガラス板13の間の空間15に、プラスチックフィルムの片面又は両面にファブリー・ペロ干渉フィルターが形成された低放射フィルム14が少なくとも1枚配置されて該空間15が分割されてなる。ここで、ガラス板12、低放射フィルム14及びガラス板13は平行に配置されてなる。このような構成とすることにより、熱貫流率を低くすることができるため、断熱性能に優れた複層ガラス11が得られる。
図2に示されるように、ガラス板12とガラス板13の間の空間15は、ガラス板12とガラス板13の周縁部に配されたスペーサー16を介して形成される。ガラス板12とガラス板13の間には、2つ以上のスペーサー16が配置されて、スペーサー16の間に低放射フィルム14が配置される。
スペーサー16の素材としては、金属、プラスチック、セラミックスなどを挙げることができる。スペーサー16は、ガラス板12とガラス板13との間に空間15を形成するとともに、当該空間15を分割する低放射フィルム14を保持するために設けられるものであるため、強度が高いものであることが好ましい。この観点から、スペーサー16の素材として、金属及びプラスチックが好ましく、金属がより好ましい。金属としては、ステンレス、アルミニウム合金等が好ましく、なかでも、ステンレスがより好ましい。プラスチックとしては、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)、CFRP(炭素繊維繊維強化プラスチック)などのFRP(繊維強化プラスチック)が好ましい。
スペーサー16の形状は特に限定されないが、スペーサー16が略角筒状、略円筒状などの筒状であることが好ましい。筒状であれば内部に乾燥剤を入れることができる。前記複層ガラス11の厚み方向におけるスペーサー16の幅tに応じて、分割後の空間15の厚みtが決定される。複層ガラス11の深さ方向におけるスペーサー16の幅tは5〜15mmが好ましい。
本発明において、スペーサー16が、複数の部材を接合して形成される接合部を有して、当該接合部が複層ガラス11のコーナー部に配置されていることが好ましい。このとき、前記接合部が、端部を角度θ/2に切断された部材同士が接合されてなるものであることがより好ましい。但し、θは複層ガラス11のコーナー部の角度を示し、θは60〜120°であることが好ましい。図1に示される複層ガラス11の角度θが90°であるコーナー部に、端部の角度θ/2が45°になるように切断された部材の端部同士を接合してなる接合部が配置されている。このように角度θであるコーナー部にスペーサー16の接続部を配置するに際して、θ/2の角度に切断された端部同士を接合することによりスペーサー16の接合部の剛性が向上する。これにより、低放射フィルム14中のしわの発生が抑制されるため、得られる複層ガラス11の外観がさらに良好になる。また、同様の観点から、複層ガラス11のコーナー部において、スペーサー16の外側表面が補強テープ17で覆われていることも好ましい。補強テープ17としては、アルミニウム箔テープ、銅箔テープ、ステンレス箔テープ等が挙げられる。
図3は、筒状の部材に略L字状部材18を嵌挿させることにより該部材を接合させて形成された接合部の一例を示す正面概略図である。図3に示されるように、スペーサー16の接合部が、複数の部材に略L字状部材18を嵌挿させることにより該部材を接合させてなるものであることが好ましい。略L字状部材18を用いて部材同士を接合させることによって、接合部の剛性が向上する。これにより、低放射フィルム14中のしわの発生が抑制されるため、得られる複層ガラス11の外観がさらに良好になる。
図4は、図3に示される接合部中の略L字状部材18の正面図と側面図である。略L字状部材18の素材は本発明の効果を阻害しないものであれば特に限定されないが、金属、プラスチック、セラミックスなどを挙げることができる。接合部の剛性がさらに向上する観点から、略L字状部材18は剛性が高いものであることが好ましい。この観点から、略L字状部材18の素材として、金属及びプラスチックが好ましく、金属がより好ましい。金属としては、ZDC1、ZDC2等の亜鉛合金、鉄合金、アルミニウム合金、銅合金、マグネシウム合金等を挙げることができ、加工性に優れる点から、亜鉛合金が好ましい。金属からなる略L字状部材18は鋳造法等によって得ることができる。プラスチックとしては、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)、CFRP(炭素繊維繊維強化プラスチック)などのFRP(繊維強化プラスチック)が好ましい。
略L字状部材18の角度θ’は60〜120°であることが好ましい。通常、略L字状部材18の角度θ’は複層ガラス11のコーナー部の角度θと同じである。また、接合部の剛性がさらに向上する観点から、略L字状部材18の内側(空間15側)の面と外側(複層ガラス11の周縁側)の面とがそれぞれスペーサー16の内面と面接触していることが好ましい。このとき、複層ガラス11の平面方向における略L字状部材18の空間15側の接触面の長さtがそれぞれ32mm以上であることが好ましい。
スペーサー16が金属からなるものである場合には、スペーサー16中の接合部が部材同士を溶接することにより形成されたものであってもよい。
また、スペーサー16が屈曲部を有し、当該屈曲部が複層ガラスのコーナー部に配置されていることも好ましい。屈曲部は1つのスペーサーを湾曲させることにより形成させることができる。
本発明において、プラスチックフィルムの片面又は両面にファブリー・ペロ干渉フィルターが形成された低放射フィルム14とは、可視光を透過し遠赤外線を反射する機能を有するフィルムであり、プラスチックフィルムの片面又は両面に金属及び金属酸化物等が複数積層されて形成された低放射フィルムである。このような低放射フィルム14としては、プラスチックフィルムの片面又は両面にAg等の金属、及びSnO、ZnO、TiO等の金属酸化物が交互に複数積層されてなる低放射フィルムなどが挙げられる。前記低放射フィルム14としては、透明性を保ちつつ、断熱性能を確保する観点から、可視光透過率が50%以上であって、JIS R3107に基づいて測定される修正放射率が0.2以下の低放射フィルム14が好適に用いられる。ここで、前記修正放射率が0.05以下であることがより好適である。また、ファブリー・ペロ干渉フィルターを形成する方法としては特に限定されないが、スパッタリング等により形成する方法等が挙げられる。前記低放射フィルム14の具体例としては、Eastman Chemical Company製の低放射フィルム「ヒートミラー(登録商標)」などを好適に用いることができる。また、プラスチックフィルムの両面にファブリー・ペロ干渉フィルターが形成された低放射フィルム14としては、上記片面にファブリー・ペロ干渉フィルターが形成された低放射フィルム14と同様の観点から、可視光透過率が50%以上であって、表面放射率が両面とも0.2以下の低放射フィルム14が好適に用いられる。上記低放射フィルム14としては、例えば、Eastman Chemical Company製の低放射フィルム「ヒートミラー(登録商標)、TC:ツインコート」などを用いることができる。
本発明において、ガラス板12とガラス板13の間の空間15に配置される上記低放射フィルム14の枚数は、1枚以上であれば特に限定されないが、熱貫流率を向上させる観点からは2枚以上が好ましい。しかしながら、複数枚配置した場合には、得られる複層ガラス11の可視光透過率が低下するおそれがあるため、熱貫流率と可視光透過率と遮熱性能のバランスを考慮して低放射フィルム14の種類や枚数を選択することが重要である。かかる観点から、配置される低放射フィルム14の枚数は4枚以下が好ましい。複数配置する場合は、ガラス板12とガラス板13の間の空間15に低放射フィルム14が配置されて該空間15が分割される際に、ファブリー・ペロ干渉フィルター面が別々の空間15に面するように配置されていることが好ましい。このことにより、複層ガラス11の熱貫流率の値を低くすることができるため、断熱効果がより高くなる利点を有する。同様の観点から、プラスチックフィルムの両面にファブリー・ペロ干渉フィルターが形成された低放射フィルム14を用いる場合は、1枚のみ配置する実施態様が好適に採用される。
図2に示されるように、本発明では、前記低放射フィルム14により分割された空間15の厚みtが5〜18mmであることが好ましい。該分割された空間15の厚みtが上記範囲にあることで、断熱効果に優れた複層ガラス11が得られる利点を有する。本発明者らは、該分割された空間15の厚みtに応じて、熱貫流率に差があることを確認しており、更に該空間15に封入されるガスの種類により、該分割された空間15の最適な厚みが異なることも確認している。該分割された空間15の厚みが5mm未満の場合、温度や気圧の変化によって複層ガラス11が膨張・収縮し、あるいは風圧等の外力がガラス面にかかることで、ガラスの内表面とフィルムが接触するなどにより低放射フィルム14の性能が損なわれるおそれがあり、該分割された空間15の厚みtの少なくとも1つが6mm以上であることがより好ましく、8mm以上であることが更に好ましく、該分割された空間15のいずれもが6mm以上であることが特に好ましく、8mm以上であることが最も好ましい。一方、該分割された空間15の厚みtが18mmを超える場合、断熱性能が低下するおそれがあり、該分割された空間15の厚みtの少なくとも1つが16mm以下であることがより好ましく、該分割された空間15のいずれもが16mm以下であることがさらに好ましい。
該空間15にアルゴンガスを封入する場合には、該分割された空間15の厚みtが5〜18mmであることが好ましく、少なくとも1つが12〜18mmであることがより好ましく、16mmであることがさらに好ましく、該分割された空間15のいずれもが12〜18mmであることが特に好ましく、16mmであることが最も好ましい。
該空間15にクリプトンガスを封入する場合には、該分割された空間15の厚みtが5〜18mmであることが好ましく、少なくとも1つが8〜12mmであることがより好ましく、10mmであることがさらに好ましく、該分割された空間15のいずれもが8〜12mmであることが特に好ましく、10mmであることが最も好ましい。
該空間15にキセノンガスを封入する場合には、該分割された空間15の厚みtが5〜10mmであることが好ましく、少なくとも1つが5〜8mmであることがより好ましく、6mmであることがさらに好ましく、該分割された空間15のいずれもが5〜8mmであることが特に好ましく、6mmであることが最も好ましい。
本発明では、ガラス板12とガラス板13との空間15にガスが封入されてなる。これにより、断熱効果の高い本発明の複層ガラス11が得られる。前記ガスとしては特に限定されず、空気、アルゴン、クリプトン及びキセノンからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。ガスは乾燥ガスであることが好ましい。断熱効果をより高くする観点から、前記空間15に、アルゴン、クリプトン及びキセノンからなる群から選択される少なくとも1種のガスが実質的に封入されていることが好ましく、中でも、クリプトン又はキセノンのみからなるガスが実質的に封入されていることがより好ましい。ここで、実質的にとは、アルゴン、クリプトン及びキセノンからなる群から選択される少なくとも1種のガス、又はクリプトン若しくはキセノンのみからなるガスが90%以上の充填率で前記空間15に封入されていることを示す。
本発明の複層ガラス11に用いられる両外側のガラス板12及びガラス板13の種類は特に限定されないが、建築用のソーダライムガラスの他、ホウケイ酸ガラスやアルミノケイ酸ガラスなどが挙げられる。強度や耐熱性に優れ窓ガラス等として好適に用いられる点から、ソーダライムガラスが好ましい。また、同様の点から、ガラス板12及びガラス板13が強化処理されたガラス板であることも好ましい。板厚は、複層ガラス11の用途によって適宜選択されるが、好適には、それぞれ0.5〜19mmである。複層ガラス11に用いられるガラス板12及びガラス板13は同じであってもよいし、異なってもよい。透明性を確保する観点から、ガラス板12及びガラス板13の可視光透過率が80%以上であることが好ましい。
本発明の複層ガラス11は、ガラス板12とガラス板13の少なくとも一方の内側表面に低放射層が形成されていることが好ましい。このとき、低放射層と対向する低放射フィルム14が片面にファブリー・ペロ干渉フィルターが形成された低放射フィルム14であり、当該低放射フィルム14のファブリー・ペロ干渉フィルターが形成されていない面と低放射層とが対向していることが好ましい。すなわち、ガラス板の低放射層が形成された面と低放射フィルム14のファブリー・ペロ干渉フィルター面とが、別々の空間15に面するように配置されていることが好ましい。このことにより、本発明の複層ガラス11の熱貫流率の値を低くすることができるため、断熱効果がさらに高くなる利点を有する。低放射層が形成されたガラス板としては、特に限定されず、透明性を保ちつつ、断熱性能を確保する観点から、可視光透過率が70%以上であって、表面放射率が0.2以下のものが好適に用いられる。低放射層としては、例えば、Ag等の金属、及びSnO、ZnO、TiO等の金属酸化物が複数積層されてなるものが挙げられる。また、低放射層を形成する方法としては、特に限定されず、例えば、スパッタリング等によりガラス板表面を低放射層で被覆する方法等が挙げられる。
ガラス板12とスペーサー16との間、ガラス板13とスペーサー16との間及び低放射フィルム14とスペーサー16との間がそれぞれ一次シール材19により封止される。一次シール材19としては、無溶剤タイプのシーリング材等が挙げられ、なかでも、ガスバリア性が特に高い点からブチル系のゴムが好ましい。また、一次シール材19として両面テープを使用することもできる。
一次シール材19及びスペーサー16の外側におけるガラス板12とガラス板13の間が二次シール材20により封止される。このとき、低放射フィルム14が一次シール材19よりも外側に突出して、二次シール材20によって低放射フィルム14の端部が包含されていることが好ましい。こうして低放射フィルム14が二次シール材20によって保持されることにより、しわの発生がさらに抑制されるため、得られる複層ガラス11の外観がさらに向上する。
図2に示されるように、前記複層ガラス11の深さ方向における前記二次シール材20の幅tがn×1mm〜n×20mm(nは前記低放射フィルム14の枚数である)であることが好ましい。幅tがn×1mm未満の場合には、ガスバリア性が不十分になったり、低放射フィルム14中にしわが発生し易くなったりするおそれがある。幅tがn×2mm以上であることがより好ましい。一方、幅tがn×20mmを超える場合には、複層ガラス11を窓ガラスとして用いた場合に、複層ガラス11のスペーサー16が汎用のサッシののみ込み部分に収まらず、汎用の窓ガラスとして使用できないおそれがある。
二次シール材20としては、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、サルファイド樹脂等が挙げられる。なかでも低放射フィルム14との接着性やガスバリア性が優れる観点からはウレタン樹脂が好ましい。一方、耐久性が優れる観点からはシリコーン樹脂が好ましい。二次シール材20は単層であってもよいし、複数の樹脂層を積層させたものであってもよい。低放射フィルム14との接着性及びガスバリア性と、耐久性とを両立できる観点からは、二次シール材20がポリウレタンからなる内層とシリコーンからなる外層を有するものであることが好ましい。このとき、補強材21が前記内層と前記外層との間に配置されていることが好ましい。
上記のように、一次シール材19及び二次シール材20によって空間15内への外気の侵入が防止されるとともに、ガラス板12及びガラス板13に対してスペーサー16や低放射フィルム14が固定される。
本発明において、二次シール材20の内部に補強材21が配置されている必要がある。これにより、低放射フィルム14中のしわの発生が抑制されるため、得られる複層ガラス11の外観が良好になる。また、二次シール材20の内部に補強材21が配置されることで、二次シール材を通して外部に抜けるガス量が低下し、ガスバリア性が向上する。このような補強材21を用いることで、従来技術では両立が困難である、ガスバリア性と耐久性を高い次元で両立できることが本発明の大きな特徴である。従来、ガラス板間に低放射フィルムを配置した場合、当該低放射フィルム中にしわが生じて外観不良を招いていた。特に、低放射フィルムを複数配置した場合や大きい低放射フィルムを配置した場合、外観やガスバリア性の悪化が著しくその改善が求められていた。
本発明者らはこれらの点を改善すべく検討したところ、以下のことを見出した。低放射フィルムが配置された複層ガラスを製造するに際して、通常、ガラス板間に配置された低放射フィルムをスペーサー、一次シール材及び二次シール材を用いて保持させる。次いで、該低放射フィルムにしわが生じないように加熱しながら展張させることにより、ガラス板間の空間を分割する。ここで、低放射フィルムの収縮力が大きいとスペーサーが変形して当該低放射フィルムが収縮してしわが生じていた。これに対して、本発明者らは、複層ガラスの深さ方向における二次シール材の幅を広くしたところ、多少の改善は見られたもののなお不十分であった。特に、低放射フィルムが2枚以上配置された場合、内側のスペーサーが両外側のスペーサーよりも大きく変形して、外観やガスバリア性が悪化する原因となっていた。本発明者らはさらに検討を進めたところ、二次シール材20の内部に補強材21を配置することによって、しわの発生が大幅に抑制されて、得られる複層ガラス11の外観が向上するとともに、ガスバリア性も向上することを見出した。補強材21を配置することによってスペーサー16の変形が抑制されるとともに、低放射フィルム14が複数配置されて大きな収縮力が生じた場合でも、全てのスペーサー16に分散して力が加わるため、特定のスペーサー16のみが極端に変形することがないものと考えられる。この結果、しわの発生が抑制されるものと考えられる。さらに、二次シール材20の内部に補強材21を配置することによって、ガスの透過が抑制されるとともに、スペーサーの変形も抑制されるため、ガスバリア性が向上するものと考えられる。
補強材21の素材は本発明の効果を阻害しないものであれば特に限定されないが、金属、セラミックス、プラスチックなどを挙げることができる。低放射フィルム14中のしわの発生がさらに抑制される観点から、補強材21は強度及び剛性が高いものであることが好ましい。この観点から、補強材21の素材として、金属及びプラスチックが好ましく、金属がより好ましい。金属としては、ステンレス、炭素鋼等の鋼;アルミニウム合金;銅合金等が好ましく、なかでも、鋼がより好ましく、ステンレスがさらに好ましい。プラスチックとしては、強度・剛性を強化されたGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)、CFRP(炭素繊維繊維強化プラスチック)等の繊維強化プラスチックが好ましい。
補強材21の形状は本発明の効果を阻害しないものであれば特に限定されないが、略長方形の板状や棒状などの形状が挙げられ、スペーサー16の変形が抑制されて低放射フィルム14中のしわの発生がさらに抑制される観点から、前者が好ましい。補強材21が略長方形の板状である場合、その厚みは0.1〜2mmであることが好ましい。補強材21は、複層ガラス11の少なくとも1辺に配置された二次シール材20の内部に配置されていればよいが、低放射フィルム14中のしわの発生がさらに抑制される観点からは、全ての辺に配置された二次シール材20の内部に配置されていることが好ましい。
スペーサー16の変形が抑制されて低放射フィルム14中のしわの発生がさらに抑制される観点から、図2に示されるように、該補強材21の内側の面とスペーサー16の外側の面とが対向するように配置されていることが好ましい。図5は、本発明の複層ガラス11の一例の側面図である。具体的にはこのように、側面視においてスペーサー16と重なるように補強材21が配置されていることが好ましい。また、図2に示されるように、複層ガラス11の厚み方向における補強材21の幅tが、ガラス板12、13間の距離tよりも0.2mm以上狭いことが好ましい。ガラス板12、13間の距離tと補強材の幅tとの差(t−t)が0.2mm未満の場合には、複層ガラス11が変形した際に、ガラス板12又はガラス板13と補強材21とが干渉して複層ガラス11が破損するおそれがある。一方、スペーサー16の変形が抑制されて低放射フィルム14中のしわの発生がさらに抑制される観点から、ガラス板12、13間の距離tと補強材の幅tとの差(t−t)は10mm未満であることが好ましい。
図3に示されるように、前記スペーサー16が、複数の部材を接合して形成される接合部を有し、該接合部と対向する位置に補強材21が配置されていることが好ましい。これにより、スペーサー16の変形が抑制されて低放射フィルム14中のしわの発生がさらに抑制される。スペーサー16の接合部が、略L字状部材18を用いて形成されたものである場合、補強材21と略L字状部材18とが対向していればよい。
図2に示されるように、補強材21とスペーサー16の距離tが0.5mm以上であることが好ましい。当該距離が0.5mm未満の場合、複層ガラス11が変形した際に、補強材21とスペーサー16とが干渉するおそれがある。
本発明の複層ガラス11は、熱貫流率が1.0W/m・K以下であることが好ましい。このように、熱貫流率が低く、断熱性能に優れる複層ガラス11を建物の窓ガラスなどとして用いることにより、消費エネルギーを大幅に削減することが可能となる。熱貫流率は0.4W/m・K以下であることがより好ましい。熱貫流率は、低放射フィルム14の枚数、分割された空間15の厚み、封入されるガスの種類、ガラス板12又はガラス板13に形成される低放射層の有無等により調整することが可能である。本発明の複層ガラス11は多数の低放射フィルム14の枚数が多い場合でも、低放射フィルム14中のしわの発生が抑制されるため、優れた外観が維持される。したがって、低放射フィルム14の枚数を増やすことによって断熱性能を大幅に高めることができる。
本発明の複層ガラス11の全厚みとしては特に限定されないが、80mm以下であることが好ましい。複層ガラス11を一般的な建物用の窓として用いる場合には、全厚みは45mm以下であることがより好ましく、38mm以下であることが更に好ましい。本発明によれば、優れた外観とガスバリア性とを維持しつつ低放射フィルム14の枚数を増やすことができる。このように、低放射フィルム14の枚数を増やすことによって、全厚みを大きく増加させずに断熱性能を高めることができる。
本発明の複層ガラス11の可視光透過率は用途に応じて調整すればよく特に限定されない。複層ガラス11を建物用の窓ガラスとして用いる場合の採光の観点から、50%以上であることが好ましい。
以下、本発明の複層ガラス11の製造方法について、図1及び図2を参照しながら説明する。スペーサー16にガラス板12とガラス板13とを平行に配置し、ガラス板12とガラス板13との間の空間15に、プラスチックフィルムの片面にファブリー・ペロ干渉フィルターが形成された低放射フィルム14を少なくとも1つ配置する。このとき、低放射フィルム14はスペーサー16、一次シール材19及び二次シール20を用いて保持される。次いで、低放射フィルム14を展張することにより、該空間15が分割される。このとき、低放射フィルム14中のしわの発生を抑制する観点から、加熱しながら展張することが好ましい。その後、分割された各空間15にガスを充填し、スペーサー16、一次シール材19及び二次シール材20により空間15が密閉される。ガスを充填するにあたっては、予めガス充填部としてスペーサー16と必要に応じて補強材21に穴を開けることにより、分割された一つの空間15につき2箇所ガス充填用の穴が設けられおり、1箇所の穴からガスが充填される。その後、ガス充填部がビス留めされ、その上から二次シール材20により密封される。こうして複層ガラス11を得ることができる。
こうして得られた本発明の複層ガラス11は、ガラス板12、13間の空間が低放射フィルム14によって分割されているため、優れた断熱性を有する。そして、本発明によれば、前記低放射フィルム14中のしわの発生が抑制されるため、複層ガラス11は、外観が良好である。しかも、複層ガラス11は高いガスバリア性を有する。したがって、当該複層ガラスは、ビル、住宅等の建物の窓ガラス、透明な壁材等として好適に用いられる。
以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1
ガラス板12として、縦1292mm、横935mm、厚さ3mmの片面に低放射層が形成された強化ソーダライムガラスを用いた。また、ガラス板13として、縦1292mm、横935mm、厚さ3mmの強化ソーダライムガラスを用いた。低放射フィルム14として、プラスチックフィルムの片面にファブリー・ペロ干渉フィルターが形成された低放射フィルム[Eastman Chemical Company製「ヒートミラー(登録商標)」]を用いた。一次シール材19としてブチルゴムを用いた。二次シール材20としてポリウレタン樹脂を用いた。補強材21として、厚み0.5mm、幅46.5mm、長さ797〜1260mmのステンレス製の板を用いた。
スペーサー16を以下のとおり作製した。図4に示される亜鉛合金製の略L字状部材18のコーナー部にブチルゴムを被覆した。これを角度θ/2が45°となるように端部が切断された筒状のステンレス製の部材に嵌挿させた後、外側表面を補強テープ17(アルミニウムテープ)で覆うことによって接合部を形成した(図3参照)。こうして各コーナーに接合部が形成されてなる、縦1274mm、横916mmの略長方形のスペーサー16を得た。
図2に示されるように、ガラス板12とガラス板13の間に4枚の低放射フィルム14を配置した。ガラス板12又はガラス板13と低放射フィルム14の間及び低放射フィルム14同士の間に分割された各空間15の厚みtが10mmとなるように厚み方向の幅tが9.5mm、深さ方向の幅tが9.5mmである筒状のスペーサー16を配置した。このとき、ガラス板12の低放射層及び低放射フィルム14のファブリー・ペロ干渉フィルター面が、図2においてすべて下向きになるように、ガラス板12及び低放射フィルム14を配置した。ガラス板12とスペーサー16との間、ガラス板13とスペーサー16との間及び低放射フィルム14とスペーサー16との間をそれぞれ一次シール材19により封止した。一次シール材19及びスペーサー16の外側にポリウレタン樹脂を充填した。ポリウレタン樹脂の外側に補強材21を配置した。長辺には長さ1260mmのものを用い、短辺には長さ885mm又は797mmのものを用いた。このとき、ガラス板12と補強材21との距離及びガラス板13と補強材21との距離がそれぞれ2mmであり、補強材21とスペーサー16との距離が4mmとなるように補強材21を配置した。また、図3に示されるように、コーナー部において、略L字状部材18と対向するように補強材21を配置した。ただし、1つの短辺には、後述するように、コーナー部の近傍にガス充填用の穴が設けられているため、この穴が塞がれないように長さ797mmの補強材21を配置した。こうして、補強材21を各辺に配置した後、さらにポリウレタン樹脂を充填して深さ方向の幅tが9mmである二次シール材20を形成させた。
低放射フィルム14はスペーサー16、一次シール材19及び二次シール材20を用いて保持される。ここで、各スペーサー16の1つの短辺には予めガス充填部として、2箇所穴が開けられている。次いで、二次シール材20が固まった後に、温風対流式加熱炉を用いて100℃に加熱しながら低放射フィルム14を展張した。その後、各空間に、ガス充填部からクリプトンガスを充填した。次いで、ガス充填部をビス留めし、その上からポリウレタン樹脂により封入した。こうして得られた複層ガラス11を目視で観察したところ、低放射フィルム14にしわは発生しておらず、優れた外観を有していた。
比較例1
補強材21を配置しなかったこと以外は実施例1と同様にして複層ガラス11を作製した。得られた複層ガラス11を目視で観察したところ、低放射フィルム14のコーナー部分にしわが発生しており、外観が不良であった。特に、内側の低放射フィルム14において多数のしわが発生していた。
11 複層ガラス
12、13 ガラス板
14 低放射フィルム
15 空間
16 スペーサー
17 補強テープ
18 略L字状部材
19 一次シール材
20 二次シール材
21 補強材
複層ガラスの厚み方向におけるスペーサーの幅
複層ガラスの深さ方向におけるスペーサーの幅
分割後の空間の厚み
複層ガラスの平面方向における略L字状部材の空間側の接触面の長さ
複層ガラスの深さ方向における二次シール材の幅
複層ガラスの厚み方向における補強材の幅
ガラス板間の距離
補強材とスペーサーの距離

Claims (11)

  1. ガラス板とガラス板とが、該ガラス板の周縁部に配されたスペーサーを介して空間を形成するように配置されてなる複層ガラスであって、
    該空間内に、プラスチックフィルムの片面又は両面にファブリー・ペロ干渉フィルターが形成された低放射フィルムが少なくとも1枚配置されることにより該空間が分割され、
    ガラス板とスペーサーとの間、及び低放射フィルムとスペーサーとの間がそれぞれ一次シール材により封止されてなり、
    前記一次シール材及び前記スペーサーの外側におけるガラス板間が二次シール材により封止されてなり、
    前記低放射フィルムが前記一次シール材よりも外側に突出して、前記二次シール材によって前記低放射フィルムの端部が包含されてなり、
    前記二次シール材の内部に略長方形の板状の補強材が、該補強材の内側の面と前記スペーサーの外側の面とが対向するように配置されてなり、
    前記補強材が金属からなり、前記補強材の厚みが0.1〜2mmであることを特徴とする複層ガラス。
  2. 前記複層ガラスの厚み方向における補強材の幅が、ガラス板間の距離よりも0.2mm以上狭い請求項1に記載の複層ガラス。
  3. 前記複層ガラスの深さ方向における前記二次シール材の幅がn×1mm〜n×20mm(nは前記低放射フィルムの枚数である)であり、前記補強材と前記スペーサーの距離が0.5mm以上である請求項1又は2に記載の複層ガラス。
  4. 前記スペーサーが、複数の部材を接合して形成される接合部を有し、該接合部と対向する位置に補強材が配置されてなる請求項1〜のいずれか記載の複層ガラス。
  5. 前記スペーサーが、前記複数の部材に略L字状部材を嵌挿させることにより該部材を接合させてなり、前記略L字状部材の角度が60〜120°である請求項に記載の複層ガラス。
  6. 前記スペーサーが、端部を角度θ/2に切断した部材同士が接合されてなる接合部を有し、該接合部が複層ガラスのコーナー部に配置されてなる請求項1〜のいずれか記載の複層ガラス。但し、θは前記コーナー部の角度を示し、θは60〜120°である。
  7. 前記スペーサーが屈曲部を有し、当該屈曲部が複層ガラスのコーナー部に配置されてなる請求項1〜のいずれか記載の複層ガラス。
  8. 複層ガラスのコーナー部において、スペーサーの外側表面が補強テープで覆われてなる請求項1〜のいずれか記載の複層ガラス。
  9. 前記ガラス板が強化ガラスからなる請求項1〜のいずれか記載の複層ガラス。
  10. 前記空間に空気、アルゴン、クリプトン及びキセノンからなる群から選択される少なくとも1種のガスが封入されてなる請求項1〜のいずれか記載の複層ガラス。
  11. 前記二次シール材がポリウレタンからなる内層とシリコーンからなる外層を有し、前記内層と前記外層との間に補強材が配置された請求項1〜10のいずれか記載の複層ガラス。
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