以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下では、照明装置として、2つの照明器具が並設されるように一体化させた照明装置を例示する。また、照明装置として、体育館やホール等の天井の高い建物の天井に設置されて照明空間を上方から照明する、いわゆる高天井用の照明装置を例示する。
そして、照明装置における照明器具が並設されている方向(照明器具の放熱板が延在する方向)を前後方向と規定し、照明器具の放熱板が並設されている方向を幅方向と規定して説明する。
さらに、照明装置を天井に取り付けた状態における上側を上下方向の上側、下側を上下方向の下側と規定して説明する。
本実施形態にかかる照明装置1は、上述したように、2つの照明器具10,10を備えている。そして、2つの照明器具10,10を前後方向に並設されるように一体化させることで照明装置1を形成している。このように、本実施形態では、照明装置1は、2つの照明器具10をモジュール化させた照明装置モジュールとなっている。なお、本実施形態では、2つの照明器具10,10をモジュール化させたものを例示しているが、3つ以上の照明器具をモジュール化させた照明装置モジュールを照明装置1とすることも可能である。また、照明装置1は、モジュール化させた照明装置モジュールに限られるものではなく、照明器具10を1つだけ有するようにしてもよい。
このような照明装置1は、例えば、体育館やホールなどの高天井等の被固定部60に固定させることができる(図1参照)。なお、図1では、被固定部を模式化した図を示している。この被固定部は、天井壁や側壁であってもよいし、天井壁や側壁等に固定された部材(例えば、天井から吊り下げ固定されたボルト等)であってもよい。
そして、照明装置1を被固定部60に固定した状態で、照明器具10,10が、体育館やホール内の空間(照明空間)61を上方から照明することができるようにしている。すなわち、照明装置1を被固定部60に固定した状態で、照明器具10,10の主光軸方向が下方を向くようにしている。
この照明装置1は、図1および図2に示すように、2つの照明器具10,10と、2つの照明器具10、10を連結する一対の連結部材20,20と、を備えている。また、照明装置1は、被固定部60に固定されるアーム30と、アーム30を一対の連結部材20,20に取り付けるための一対のアーム取付部材40と、を備えている。さらに、照明装置1は、照明器具10に電気的に接続されて照明器具10に給電を行う電源ユニット50を備えている。なお、本実施形態では、一対の連結部材20、アーム30および一対のアーム取付部材40を用いて、照明器具10,10を被固定部60に固定させるようにしたものを例示しているが、照明装置1がこれらの部材の全てを備えている必要はない。すなわち、照明装置1は、照明器具10,10を被固定部60に固定させることができる構成となっていればよい。
各連結部材20,20は、例えば、帯状の金属板(例えば、ステンレス鋼板など)で構成することができ、それぞれの連結部材20は、第1連結部210と、第1連結部210の両側に位置する2つの第2連結部220,220と、を有している(図1および図2参照)。なお、本実施形態では、それぞれの連結部材20は、第1連結部210が、両側の第2連結部220に対して厚み方向(左右方向)に突出した形状をしている。そして、第1連結部210には、3つのねじ挿通孔が設けられており、第2連結部220,220には、それぞれ2つのねじ挿通孔が設けられている。
各連結部材20,20は、それぞれ、第1連結部210および第2連結部220,220のねじ挿通孔に通したねじ230を、後述する放熱部材120の縁部124に設けられたねじ孔124bに螺合させることで、2つの照明器具10,10に取り付けられるようになっている(図1および図2参照)。
アーム30は、図1および図2に示すように、固定板310と、固定板310の左右方向における両端から下向きに突出するように連設された一対の支持板320,320と、を有しており、固定板310および一対の支持板320,320が一体に形成されている。このようなアーム30は、例えば、1枚の金属板を折曲させることで形成することができる。
また、本実施形態では、固定板310の右端には、円形のボルト挿通孔311が設けられており、固定板310の左端には、長円形状のボルト挿通孔312が設けられている。さらに、各支持板320,320の先端部(下端部)には、円形のねじ挿通孔と弧状のねじ挿通孔321とが上下方向に並べて設けられている。
そして、各支持板320,320の2つのねじ挿通孔にそれぞれ通したねじ330を、後述する軸受け部430に設けた2つのねじ孔にそれぞれ螺合させることで、連結部材20により連結された2つの照明器具10,10が、アーム30に回転可能に支持されるようになっている。なお、本実施形態では、ねじ挿通孔321が弧状に形成されており、ねじ330を緩めることでアーム30の角度を変えることができるようになっている。
アーム取付部材40は、図1および図2に示すように、固定部410と、一対の取付部420,420と、軸受け部430と、を有している。この固定部410、一対の取付部420,420および軸受け部430は、例えば、アルミダイカストを用いて一体に形成することができる。
本実施形態では、固定部410は、下側が開放された角樋状に形成されており、一対の取付部420,420は、上下方向に長い円錐台形状に形成されている。そして、各取付部420,420の先端部(上端部)には、ねじ孔(雌ねじ)が形成されている。また、軸受け部430は円筒形状に形成されており、一対の取付部420,420の間に、各取付部420,420および固定部410と繋がった状態で配置されている。この軸受け部430には、2つのねじ孔が上下方向に並べて設けられている。
電源ユニット50は、図1および図2に示すように、電源ブロックと、電源ブロックを収納するケース510と、を備えている。
電源ブロックは、外部より供給される電力(例えば、商用電源より供給される交流電力)を2つの照明器具10,10に必要とされる電力(直流電力)に変換する電力変換回路を有するものである。この電力変換回路は、例えば、全波整流器、力率改善回路(昇圧チョッパ回路)、DC/DCコンバータ(降圧チョッパ回路)などで構成することができる。また、このような電源ブロックは、電力変換回路を構成する多数の回路部品をプリント配線板の表面に実装させることで構成することができる。
また、プリント配線板には、先端にプラグコネクタが設けられた出力ケーブルが電気的に接続されている。そして、この出力ケーブルをケース510の外側に引き出し、各照明器具10,10のレセプタクルコネクタにプラグコネクタを接続することで、電源ユニット50(電源ブロック)と各照明器具10,10とが電気的に接続されるようになっている。
ケース510は、図1および図2に示すように、底板520と、天板530と、4つの側板540と、を備えている。底板520は、例えば、ステンレス鋼板などの金属板を用いて形成することができ、前後方向に長い矩形平板状に形成されている。なお、本実施形態では、底板520の周縁部分が上向きに曲げ起こされており、こうすることで底板520の強度の向上が図られている。また、底板520の中央部分には、縦横に並べて配置された複数の貫通孔521が設けられている。
天板530も、ステンレス鋼板などの金属板を用いて形成することができ、前後方向に長い矩形平板状に形成されている。この天板530の前端縁には、矩形平板状の側板540が下向きに垂れ下がるように形成されており、この前側に配置される側板540には、縦横に並べて配置された複数の貫通孔541が設けられている。
また、天板530の後端縁には、矩形平板状の側板540が下向きに垂れ下がるように形成されており、この後側に配置される側板540にも、前側に配置される側板540と同様に、縦横に並べて配置された複数の貫通孔が設けられている。さらに、天板530の左端縁および右端縁にも、側板540,540が下向きに垂れ下がるようにそれぞれ形成されている。これらの左端縁および右端縁に配置される側板540,540は、同一寸法の矩形平板状に形成されている。
次に、照明器具10の具体的な構成を、図3〜図5に基づき説明する。なお、以下では、図1の前側に配置される照明器具10を用いて具体的な構成を説明する。
照明器具10は、図3および図4に示すように、照明器具本体110と、照明器具本体110の上側(一側)に固定される放熱部材(放熱部)120と、を備えており、照明器具本体110は、光源130を有している。
さらに、照明器具本体110は、光源130から照射された光の配光を行うレンズブロック140と、光源130およびレンズブロック140を覆った状態で、放熱部材120に固定されるカバー160と、放熱部材120とカバー160との間をシールするシール部材150と、を備えている。なお、照明器具本体110が、これらの部材の全てを備えている必要はなく、照明器具本体110は、少なくとも光源130を備えていればよい。
光源130は、図3および図4に示すように、実装基板131と、実装基板131に実装される複数個(図3では22個)のLED(発光素子)132と、を有している。このように、本実施形態では、複数個のLED132を実装基板131に実装させたLEDモジュールを光源130としている。本実施形態では、これらのLED132を、実装基板131の下面に縦横に並ぶように実装することで光源130としてのLEDモジュールを形成している。
なお、実装基板131は、例えば、矩形平板状のアルミ基板で構成することができ、各LED132としては、従来周知であるパッケージ型の白色LEDを用いることができる。
また、実装基板131の下面には、実装基板131の下面に形成された配線用の導体を介して各LED132に電気的に接続されたレセプタクルコネクタが実装されている。さらに、実装基板131の四隅には、円形のねじ挿通孔131aがそれぞれ設けられている。
レンズブロック140は、図3および図4に示すように、ブロック本体141と複数のレンズ142とを有している。このレンズブロック140は、例えば、アクリル樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料により形成することができる。本実施形態では、ブロック本体141と複数のレンズ142とを一体に形成することで、レンズブロック140を形成している。
本実施形態では、ブロック本体141は、矩形平板状の底板141aと、底板141aの周縁から上向きに突出する4つの側板141bと、を有している。また、複数のレンズ142は、底板141aの上面に縦横に並ぶように一体に形成されている。なお、これらのレンズ142は、光源130の各LED132と一対一で対応するように設けられている。
また、前後方向における両側板141b,141bおよび左側の側板141bのそれぞれには、固定片141cが一体に形成されている。これらの固定片141cは、各側板141bの長手方向における中央部分において上端縁から上向きに突出している。また、これらの固定片141cは、上下方向から視た形状が略C字形状になっている。
シール部材150は、例えば、シリコーンゴムを用いて矩形枠状に形成することができる。このシール部材150の四隅のそれぞれには、ボルトの外形と類似した形状の突起151が下向きに突出するように形成されている。また、シール部材150の4つの辺のそれぞれには、円形のねじ挿通孔152が3つずつ間隔を空けて設けられている。さらに、シール部材150の左右方向における2つの辺のそれぞれには、円形の貫通孔153が2つずつ間隔を空けて設けられている。
カバー160は、図6に示すように、カバー本体161と、カバー本体161の上端から外方に向けて延設される外鍔162と、を有している。このカバー本体161および外鍔162は、例えば、ポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂材料により一体に形成することができる。
カバー本体161は、略矩形平板状の底壁部163と、底壁部163の周縁から上向きに突出する4つの側壁部164と、を有しており、底壁部163と4つの側壁部164とで上方に開口する略矩形箱状に形成されている。そして、底壁部163の四隅に、下向きに突出する突起163aがそれぞれ設けられている。また、本実施形態では、底壁部163と各側壁部164とが、弧状に湾曲する繋ぎ部165を介して一体に連結されている。
外鍔162は、上下方向から視た状態で略矩形枠状となるように形成されており、カバー本体161の開口端縁から外向きに突出するように形成されている。また、外鍔162の四隅には、円形の嵌合孔162bがそれぞれ設けられている。さらに、外鍔162の4つの辺のそれぞれには、円形のねじ挿通孔162aが3つずつ間隔を空けて設けられている。また、外鍔162の左右方向における2つの辺の上面のそれぞれには、2つの突起162cが間隔を空けて設けられている。
このカバー本体161には、光源130から放射された光を拡散させるシボを複数形成するのが好ましい。こうすれば、拡散パネルを使用する必要がなくなり、グレアを低減させつつ、照明空間61への照射効率を低下させにくくすることができるようになる。なお、拡散パネルを使用した照明器具本体110とすることも可能である。
また、作業台などにカバー160を置く際には、底壁部163を下にした状態で置かれる場合が多いが、本実施形態のように、カバー160の底壁部163の下面に突起163aを設けるようにすれば、底壁部163の下面が傷つきにくくなるという利点がある。
放熱部材120は、例えば、アルミニウム合金などの熱伝導性に優れた材料で形成することができ、光源130に熱的に接続されて、光源130で生じた熱を外部に放熱させるものである。すなわち、本実施形態では、光源130を有する照明器具本体110が発熱する被取付部材となっており、放熱部材120が被取付部材で生じた熱を外部に放熱させるものとなっている。
この放熱部材120は、図3および図4に示すように、照明器具本体110の上側(一側)に固定されるベース部121と、ベース部121の上面に設けられて、ベース部121から離れる方向(上方)に突出する複数枚の放熱板125と、を備えている。
また、ベース部121は、複数枚の放熱板125が突設される略矩形板状の本体部123と、本体部123の左右方向両側に設けられた一対の縁部124,124と、を備えている。
また、本体部123(ベース部121)の下面には、多数のねじ孔(雌ねじ)123aが設けられている。そして、このねじ孔(雌ねじ)123aにねじ133を、実装基板131に形成されたねじ挿通孔131aに挿通した状態で螺合させることで、光源130が放熱部材120に固定されるようにしている。
一対の縁部124,124は、前後方向を長手方向とする直方体状をしており、本体部123の左端縁および右端縁に一体に形成されている。なお、縁部124は、厚さ(上下方向の高さ)が本体部123の厚さよりも厚くなるように形成されている。
また、各縁部124,124の前後方向における両端面には、ねじ孔(雌ねじ)124aが1つずつ設けられている。
また、各縁部124,124の左右方向における外側面には、ねじ孔(雌ねじ)124bが前後方向に沿って間隔を空けて複数設けられている。さらに、各縁部124,124の上面には、前後方向に並ぶように2つのねじ孔(雌ねじ)124cが設けられている。
そして、各放熱板125は略板状をしており、本体部123の上面に一体に形成されている。本実施形態では、各放熱板125は、本体部123の上面に、前後方向が長手方向となるようにした状態で、左右方向に間隔を空けて並ぶように配置されている。この間隔(複数の異なる幅の間隔がある場合には最大の間隔)は、後述するバドミントンのシャトル70が備えるボール部71の幅よりも狭くなるようにしている。なお、互いに隣り合う放熱板125,125の間の隙間(間隔)は、乗り上げてしまうのを抑制いたい物体の幅に応じて適宜設定することができる。
また、本実施形態では、互いに隣り合う放熱板125の間隔が一部異なるようにしたものを例示しているが、全ての放熱板125が等間隔で配置されるようにすることも可能である。
このように、複数枚の放熱板125を、少なくとも一部に間隔が形成されるようにした状態(本実施形態では、隣り合う放熱板125同士を完全に離間させた状態)で配置することで、本体部123の上面に放熱板群122が形成されるようにしている。
ここで、本実施形態では、厚さ方向(図1の左右方向)から視た状態で、2つの角が直角となる略台形状をした放熱板125を複数枚用いて、放熱板群122を形成している。
具体的には、同一の大きさで同一の形状をした複数枚の放熱板125(複数枚の略合同形状の放熱板125)を、左右方向に間隔を空けて配置させた状態となるように、本体部123の上面に一体に形成することで、放熱板群122が形成されるようにしている。
このとき、各放熱板125は、2つの直角部分が下側(本体部123側)となるようにした状態、かつ、短辺が前後方向の前側(一方側)に位置するようにした状態で、本体部123の上面に突設されている。なお、略台形状の放熱板125は、長辺が前後方向の後側(他端側)に位置することとなり、斜辺の傾斜方向が全て同一方向(前方かつ下方)を向くこととなる。
さらに、本実施形態では、各放熱板125は、本体部123の上面における前後方向の前端から後端にかけて延在するように形成されている。すなわち、各放熱板125の前後方向の長さと本体部123の前後方向の長さとが略同一の長さとなるようにしている。こうすることで、光源130で生じた熱を、より効率的に外部に放熱させることができるようにしている。
このように、本実施形態では、放熱板群122は、左右方向から視た状態で、本体部123の幅方向(前後方向)の一端(前端)から他端(後端)にかけて存在するように形成されている。
したがって、本実施形態では、本体部123の上面のほぼ全体に、略台形状の四角柱で近似される放熱板群122が形成されることとなる。なお、この四角柱で近似される放熱板群122は、上端に本体部123の幅方向(前後方向)の一端(前端)から他端(後端)にかけて傾斜する傾斜面が形成されるようにした状態で、本体部123の上面に配置されている。
また、略台形状の四角柱で近似される放熱板群122は、表面126を、複数の放熱板125の端面127が位置する領域Rを近似する仮想面Cで表すことができる。
具体的には、放熱板群122の前側面126aを、複数の放熱板125の前端面127aが位置する前側領域R1を近似する仮想前面C1で表すことができる。また、放熱板群122の上面126bを、複数の放熱板125の上端面127bが位置する上側領域R2を近似する仮想上面C2で表すことができる。そして、放熱板群122の後側面126cを、複数の放熱板125の後端面127cが位置する後側領域R3を近似する仮想後面C3で表すことができる。
このように放熱板群122の表面126を仮想面Cで表した場合、本実施形態では、照明器具10をある方向から視たときに、放熱板群122の表面126が、照明器具本体110から離れる方向に向けて先細りとなるテーパ部128を有するようにすることができる。
本実施形態では、放熱板群122は、照明器具本体110の上側に放熱板群122が配置されるようにした状態の照明器具10を左右方向から視たときに、表面126が上方に向けて先細りとなるテーパ部128を有するように形成されている。
このとき、テーパ部128は、始点128aが放熱板群122の前端(幅方向一端)の点P1および後端(幅方向他端)の点P2となり、終点128bが最上部に形成された頂点P3となっている。
さらに、本実施形態では、テーパ部128は、前端(幅方向一端)の点P1と頂点P3とを結ぶ直線状の線分L1と、後端(幅方向他端)の点P2と頂点P3とを結ぶ直線状の線分L2と、で形成されている。
このようなテーパ部128は、図5(b)に示すように、放熱板125の高さ(本体部123の上面からの突出量)を、前後方向の前端(幅方向の一端)から前後方向の後端(幅方向の他端)に向かうにつれて徐々に高くなるようにすることで形成することができる。
このように、本実施形態では、照明器具10を図5(b)に示す状態とした際に、放熱板群122が、前端(幅方向一端)の点P1および後端(幅方向他端)の点P2から頂点P3に向けて先細り形状となるようにしている。言い換えると、照明器具10を図5(b)に示す状態とした際に、放熱板群122の表面126に、頂点P3を最上位とし、この頂点P3から本体部123の幅方向のほぼ両端まで広がるように拡開するテーパ部128が形成されるようにしている。
そして、本実施形態では、照明器具10を図5(b)に示す状態とした際には、放熱板群122に、テーパ部128と、本体部123の幅方向の前端(幅方向一端)の点P1と後端(幅方向他端)の点P2とを結ぶ直線で形成される1つの三角形が形成されるようにしている。
かかる形状をした照明器具10は、例えば、下記の手順で組み立てることができる。なお、下記に示す手順は一例であり、照明器具10の組立は、下記の手順以外の手順により行うことが可能である。
まず、光源130を放熱部材120のベース部121の下面に載せた後、ねじ挿通孔131aに通したねじ133をベース部121のねじ孔123aに螺合させる。こうして、光源130を放熱部材120に固定する。
次に、レンズブロック140を光源130に被せた状態で、レンズブロック140の各固定片141cの溝に通したねじをベース部121のねじ孔123aに螺合させる。こうして、レンズブロック140を放熱部材120に固定する。このとき、レンズブロック140は、各レンズ142が対応するLED132の下方に位置するように配置された状態で、放熱部材120に固定されている。
次に、シール部材150の4つの突起151を、カバー160の外鍔162の四隅に設けた嵌合孔162bにそれぞれ嵌め込む。こうして、シール部材150をカバー160に取り付ける。このとき、外鍔162の上面より上向きに突出する突起162cは、シール部材150の貫通孔153に挿通されている。
その後、シール部材150を取り付けたカバー160をレンズブロック140に被せた状態で、外鍔162のねじ挿通孔162aに通したねじ166をベース部121のねじ孔123aに螺合させる。こうして、カバー160を放熱部材120に固定する。
こうすることで、照明器具10が組み立てられる(図5参照)。
なお、上記の組立手順では、放熱部材120に照明器具本体110の各部材(光源130、レンズブロック140、シール部材150が取り付けられたカバー160)を順次取り付けることで、放熱部材120と照明器具本体110とを固定させるようにしたものを例示している。すなわち、照明器具本体110を構成する各部材(光源130、レンズブロック140、シール部材150が取り付けられたカバー160)を放熱部材120の下側に取り付けることで、初めて照明器具本体110が組み立てられるようにしたものを例示している。
しかしながら、照明器具10の組立方法は、このような方法に限定されるものではない。
例えば、図9や図10に示すように、予め組み立てられた照明器具本体110に、放熱部材120を取り付けることで、照明器具10が組み立てられるようにすることも可能である。
図9および図10では、予め組み立てられた照明器具本体110の上側(一側)に、放熱部材120を着脱可能に取り付けることができるようにした照明器具10を例示している。
すなわち、図9および図10に示す放熱部材120は、照明器具本体110の上側(一側)に取り付けられるベース部121と、ベース部121から突設された放熱板群122と、を備えている。そして、ベース部121が照明器具本体110の上側(一側)に着脱可能に取り付けられるようになっている。
ここで、図9に示す照明器具10では、放熱部材120の照明器具本体110への着脱をスライド機構80によって行うようにしている。
具体的には、予め組み立てられた照明器具本体110が照明器具本体側のベース部170を有しており、このベース部170に各部材(光源130、レンズブロック140、シール部材150が取り付けられたカバー160)を取り付けることで、照明器具本体110が組み立てられている。なお、照明器具10の組立方法は、例えば、上述した照明器具10の組立方法に準じた方法で行うことができる。
そして、図9に示すように、ベース部170の左右方向両端には、スライド溝171が形成されている。また、放熱部材120のベース部121(縁部124の先端側)には、スライド溝171内に挿入されて、スライド溝171にガイドされながら前後方向にスライドするスライド突部124dが形成されている。
このように、図9に示す照明器具10では、スライド機構80がスライド溝171およびスライド突部124dを有しており、このスライド機構80によって放熱部材120の照明器具本体110への着脱が行われるようにしている。なお、図9に示す照明器具10では、放熱部材120のベース部121に形成されたねじ孔121aを、照明器具本体側のベース部170に形成されたねじ孔172に連通させた状態で、ねじ孔121aおよびねじ孔172にねじ121bを螺合させることで、放熱部材120の照明器具本体110への固定が行われるようにしている。なお、ねじ孔の位置や数は様々に設定することができる。また、放熱部材120の照明器具本体110への固定は、ねじ121bを用いて行うものに限定されるものではない。
一方、図10に示す照明器具10では、放熱部材120の照明器具本体110への着脱を嵌め込み機構90によって行うようにしている。
具体的には、図9に示す照明器具10と同様に、予め組み立てられた照明器具本体110が照明器具本体側のベース部170を有しており、このベース部170に各部材(光源130、レンズブロック140、シール部材150が取り付けられたカバー160)を取り付けることで、照明器具本体110が組み立てられている。なお、図10に示す照明器具10の組立方法も、例えば、上述した照明器具10の組立方法に準じた方法で行うことができる。
そして、図10に示すように、ベース部170の4隅には係合爪173が上方に突出するように設けられている。また、放熱部材120のベース部121(各縁部124の前後方向両端)には、係合爪173に係合する係合片124eが形成されている。
このように、図10に示す照明器具10では、嵌め込み機構90が係合爪173および係合片124eを有しており、この嵌め込み機構90によって放熱部材120の照明器具本体110への着脱が行われるようにしている。なお、図10に示す照明器具10では、放熱部材120の照明器具本体110への着脱は、放熱部材120を照明器具本体110に対して相対的に上下方向に移動させることで行われる。
また、図10に示す照明器具10では、各縁部124の係合片124eの近傍に位置決め用の段差部124fが形成されており、放熱部材120を照明器具本体110に嵌め込んだ際に、放熱部材120の照明器具本体110への固定も行われるようにしている。また、放熱部材120の照明器具本体110への固定は、嵌め込み機構90および段差部124fによって行うものに限定されるものではない。
また、上述の照明器具10を用いた照明装置1は、例えば、下記の手順で組み立てることができる。なお、下記に示す手順も一例であり、照明装置1の組立も、下記の手順以外の手順により行うことが可能である。
まず、2つの照明器具10,10を前後方向に並べて配置する。このとき、前後方向前側の照明器具10は、放熱板群122の傾斜面(上面126b)が前方かつ下方に傾斜するように配置し、前後方向後側の照明器具10は、放熱板群122の傾斜面(上面126b)が後方かつ下方に傾斜するように配置する。そして、かかる状態で、両照明器具10,10の放熱部材120,120の縁部124,124と、各アーム取付部材40,40の固定部410,410と、をそれぞれ嵌合させる。
次に、第1連結部210の段差に固定部410を合わせるようにして、連結部材20を固定部410と両側の縁部124に重ねる。
その後、連結部材20の両側の第2連結部220,220を各照明器具10,10の縁部124,124にねじ止めし、さらに固定部410と第1連結部210とを各照明器具10,10の縁部124,124にねじ止めする。こうすることで、2つの照明器具10,10が連結部材20によって連結される。
次に、電源ユニット50を一対のアーム取付部材40,40に取り付ける。このとき、電源ユニット50のケース510を構成する底板520に設けられた貫通孔にねじを通した状態で、当該ねじを各取付部420のねじ孔にそれぞれ螺合させることで、電源ユニット50が一対のアーム取付部材40に取り付けられる。その後、電源ユニット50から引き出された出力ケーブルの結線作業を行う。
その後、支持板320の2つのねじ挿通孔に通したねじ330,330を、アーム取付部材40の軸受け部430の2つのねじ孔にそれぞれ螺合させることで、アーム30をアーム取付部材40に取り付ける。
こうして、照明装置1が組み立てられる(図1および図2参照)。
上記の手順により組み立てられた照明装置1は、例えば、以下の方法により、体育館やホールなどの天井(高天井)に固定させることができる。
まず、天井(高天井)から吊り下げ固定された一対の吊りボルト(被固定部60)をアーム30のボルト挿通孔311,312にそれぞれ挿通させる。そして、ボルト挿通孔311,312に挿通した状態の一対の吊りボルト(被固定部60)をナットでそれぞれ締め付ける。
こうして、照明装置1が体育館やホールなどの天井(高天井)に固定される。
このとき、照明器具10,10は、照明器具本体110が下側、放熱部材120が上側となるようにした状態で配置されている。したがって、主として照明空間61における照明器具10,10の下方の空間が照明器具10,10から照射された光によって照明されることとなる。そして、各照明器具10,10の放熱部材(放熱部)120,120は、放熱板群122の傾斜面(上面126b)が前後方向の中央側から外側(前側および後側)に向けて下方に傾斜することとなる。
さらに、照明器具10,10の各放熱部材(放熱部)120,120は、光源130からの光が照射される照明空間61に露出している。
このようにして照明装置1を体育館やホールなどの天井(高天井)に固定した場合、放熱板群122の上面126bを傾斜させていないと、この上面126b上にバドミントンのシャトル70等の物体が落下した際に、シャトル70等の物体が上面126b上に乗り上げてしまうことがある(図7参照)。なお、シャトル70は、ボール部71と、ボール部71に取り付けられる羽根部72と、を有する物体である。
図7に示す照明器具10では、略矩形板状で合同形状の放熱板125が複数用いられている。そして、複数の放熱板125を、左右方向に間隔を空けて配置させた状態となるように、本体部123の上面に一体に形成することで、放熱板群122を形成している。そのため、放熱板群122の上面126bが略水平に延在する平坦面になっている。
さらに、図7に示す照明器具10では、ボール部71の幅よりも狭い間隔で並ぶように複数の放熱板125,125を配置することで、放熱板群122が形成されるようにしている。そのため、互いに隣り合う放熱板125,125の間の隙間に、シャトル70等の物体が入り込んでしまうのを抑制することはできるようになっている。しかしながら、上述したように、図7に示す放熱板群122では、上面126bが略水平に延在する平坦面になっているため、物体が放熱板群122の上面126bに乗り上げやすくなっている。
これに対して、本実施形態では、放熱板群122の上面126bを前後方向の中央側から外周側(前側および後側)に向けて下方に傾斜させている。さらに、ボール部71の幅よりも狭い間隔で並ぶように複数の放熱板125,125を配置することで、放熱板群122が形成されるようにしている。そのため、上面126b上にバドミントンのシャトル70等の物体が落下したとしても、シャトル70等の物体を上面126bに沿って落下させることができるようになる(図8参照)。したがって、放熱板125の上部にバドミントンのシャトル70等の物体が乗り上げてしまうのを抑制することができるようになる。
なお、本実施形態では、放熱板群122の上方には、上部が平坦面となるように配置された電源ユニット50が存在している。そのため、本実施形態にかかる照明装置1では、バドミントンのシャトル70等の物体が電源ユニット50の上部に乗り上げてしまう可能性がある。
しかしながら、本実施形態では、従来の構成と較べて、放熱板125の上部にバドミントンのシャトル70等の物体が乗り上げてしまう可能性を低くすることができるため、その分だけ照明装置1上にバドミントンのシャトル70等の物体が乗り上げてしまう可能性を低くすることができる。
さらに、電源ユニット50の上部(天板530および側板540)を傾斜面としたり、電源ユニット50を照明空間61に露出させないようにしたりすれば、照明装置1上にバドミントンのシャトル70等の物体が乗り上げてしまう可能性をより低くすることができるようになる。
また、本実施形態では、左右方向から視た状態で、放熱板群122に前後方向の一端(照明装置1を組み立てた場合における中央部)から他端(照明装置1を組み立てた場合における外周部)にかけて下方に傾斜するテーパ部128を形成したものを例示している。しかしながら、放熱板群122の形状は、これに限られるものではなく、例えば、図11や図12に示す放熱板群122とすることができる。
図11および図12には、前後方向から視た状態でテーパ部128が形成されるものを例示している。
具体的には、図11および図12に示す照明器具10では、略矩形板状で高さの異なる放熱板125を複数用いて、放熱板群122を形成している。
そして、上記実施形態と同様に、複数枚の放熱板125を、左右方向に間隔を空けて配置させた状態となるように、本体部123の上面に一体に形成することで、放熱板群122が形成されるようにしている。
このとき、図11では、放熱板125の高さが、左右方向(幅方向)の両端から中央に向かうにつれて徐々に高くなるようにしている。すなわち、図11に示す放熱板群122は、前後方向から視た状態で、上方に突出する略山型となるように形成されている。
この図11に示す放熱板群122の表面126も、複数の放熱板125の端面127が位置する領域Rを近似する仮想面Cで表すことができる。
具体的には、放熱板群122の上面126bを、複数の放熱板125の上端面127bが位置する上側領域R2を近似する仮想上面C2で表すことができる。
このように放熱板群122の表面126を仮想面Cで表した場合、前後方向から視た状態で、放熱板群122の表面126が、照明器具本体110から離れる方向に向けて先細りとなるテーパ部128を有するようにすることができる。
図11に示す放熱板群122は、照明器具本体110の上側に放熱板群122が配置されるようにした状態の照明器具10を前後方向から視たときに、表面126が上方に向けて先細りとなるテーパ部128を有するように形成されている。
このとき、テーパ部128は、始点128aが放熱板群122の左端(幅方向一端)の点P1および右端(幅方向他端)の点P2となり、終点128bが最上部に形成された頂点P3となっている(図11(b)参照)。
さらに、本実施形態では、テーパ部128は、左端(幅方向一端)の点P1と頂点P3とを結ぶ直線状の線分L1と、右端(幅方向他端)の点P2と頂点P3とを結ぶ直線状の線分L2と、で形成されている。
このように、図11に示す照明器具10では、当該照明器具10を図11(b)に示す状態とした際に、放熱板群122が、左端(幅方向一端)の点P1および右端(幅方向他端)の点P2から頂点P3に向けて先細り形状となるようにしている。言い換えると、照明器具10を図11(b)に示す状態とした際に、放熱板群122の表面126に、頂点P3を最上位とし、この頂点P3から本体部123の幅方向のほぼ両端まで広がるように拡開するテーパ部128が形成されるようにしている。
そして、本実施形態では、照明器具10を図11(b)に示す状態とした際には、放熱板群122に、テーパ部128と、本体部123の幅方向の左端(幅方向一端)の点P1と右端(幅方向他端)の点P2とを結ぶ直線で形成される1つの三角形が形成されるようにしている。
一方、図12では、放熱板125の高さが、左右方向(幅方向)の左端(一端)から右端(他端)に向かうにつれて徐々に高くなるようにしている。すなわち、図12に示す放熱板群122は、前後方向から視た状態における輪郭形状が、上記実施形態で示した放熱板群122を、左右方向から視た状態における輪郭形状とほぼ同一となるように形成されている。
この図12に示す放熱板群122の表面126も、複数の放熱板125の端面127が位置する領域Rを近似する仮想面Cで表すことができる。
具体的には、放熱板群122の前側面126aを、複数の放熱板125の前端面127aが位置する前側領域R1を近似する仮想前面C1で表すことができる。また、放熱板群122の上面126bを、複数の放熱板125の上端面127bが位置する上側領域R2を近似する仮想上面C2で表すことができる。そして、放熱板群122の後側面126cを、複数の放熱板125の後端面127cが位置する後側領域R3を近似する仮想後面C3で表すことができる。
このように放熱板群122の表面126を仮想面Cで表した場合、前後方向から視た状態で、放熱板群122の表面126が、照明器具本体110から離れる方向に向けて先細りとなるテーパ部128を有するようにすることができる。
図12に示す放熱板群122は、照明器具本体110の上側に放熱板群122が配置されるようにした状態の照明器具10を前後方向から視たときに、表面126が上方に向けて先細りとなるテーパ部128を有するように形成されている。
このとき、テーパ部128は、始点128aが放熱板群122の左端(幅方向一端)の点P1および右端(幅方向他端)の点P2となり、終点128bが最上部に形成された頂点P3となっている(図12(b)参照)。
さらに、本実施形態では、テーパ部128は、左端(幅方向一端)の点P1と頂点P3とを結ぶ直線状の線分L1と、右端(幅方向他端)の点P2と頂点P3とを結ぶ直線状の線分L2と、で形成されている。
このように、図12に示す照明器具10では、当該照明器具10を図12(b)に示す状態とした際に、放熱板群122が、左端(幅方向一端)の点P1および右端(幅方向他端)の点P2から頂点P3に向けて先細り形状となるようにしている。言い換えると、照明器具10を図12(b)に示す状態とした際に、放熱板群122の表面126に、頂点P3を最上位とし、この頂点P3から本体部123の幅方向のほぼ両端まで広がるように拡開するテーパ部128が形成されるようにしている。
そして、本実施形態では、照明器具10を図12(b)に示す状態とした際には、放熱板群122に、テーパ部128と、本体部123の幅方向の左端(幅方向一端)の点P1と右端(幅方向他端)の点P2とを結ぶ直線で形成される1つの三角形が形成されるようにしている。
以上、説明したように、本実施形態では、照明装置1は、光源130を有する照明器具本体110と、照明器具本体110の上側(一側)に固定されて光源130で生じた熱を放熱させる放熱部材(放熱部)120と、を有している。この照明装置1は、放熱部材(放熱部)120を光源130からの光が照射される照明空間61に露出させた状態で被固定部60に固定されるものである。
また、本実施形態にかかる放熱部材120は、照明器具本体(発熱する被取付部材)110に取り付けられて、被取付部材で生じた熱を放熱させるものである。
この放熱部材120は、照明器具本体110から離れる方向に延在するように突設された複数の放熱板125で構成される放熱板群122を有している。
ここで、複数の放熱板125の端面127が位置する領域Rを近似する仮想面Cを放熱板群122の表面126とした場合、照明器具本体110の上側に放熱板群122が配置されるようにした状態における側面視で、放熱板群122の表面126が、上方に向けて先細りとなるテーパ部128を有するようにしている。
そして、このテーパ部128は、始点128aが放熱板群122の幅方向一端の点P1および幅方向他端の点P2となっており、終点128bが最上部に形成された頂点P3となっている。
こうすることで、放熱板群122の上面126b上にバドミントンのシャトル70等の物体が落下したとしても、シャトル70等の物体を上面126bに沿って落下させることができるようになる。したがって、放熱板125の上部にバドミントンのシャトル70等の物体が乗り上げてしまうのを抑制することができるようになる。
このように、本実施形態によれば、放熱板125の上部に物体が乗り上げてしまうのを抑制することのできる照明装置1および放熱部材120を得ることができる。
また、テーパ部128を、幅方向一端の点P1と頂点P3とを結ぶ直線状の線分L1と、幅方向他端の点P2と頂点P3とを結ぶ直線状の線分L2と、で形成されるようにすることができる。
また、放熱板125の高さを、幅方向の一端から他端に向かうにつれて高くすることでテーパ部128を形成することもできる。
また、放熱板125の高さを、幅方向の両端から中央に向かうにつれて高くすることでテーパ部128を形成することもできる。
このように、直線状のテーパ部128としたり、放熱板125の高さを変えることでテーパ部128を形成したりすれば、上部に物体が乗り上げてしまうのを抑制することのできる放熱板群122をより容易に製造することができるようになる。
また、照明器具本体110の一側に着脱可能に取り付けられるベース部121と、ベース部121から突設された放熱板群122と、を備える放熱部材120で放熱部を川迫うするようにしてもよい。
こうすれば、放熱部材120だけを取り替えることができるようになるため、例えば、照明器具10に何らかの不具合が生じた場合等に、照明器具10の全体を取り替える必要がなくなって、コストの削減を図ることができるようになる。また、複数種類の放熱部材(放熱板125の形状や本数が異なる放熱部材)を用意すれば、照明器具本体110に取り付ける放熱部材を用途に応じて適宜選択することができるようになる。
また、放熱部材120の照明器具本体110への着脱がスライド機構80により行われるようにすることができる。
また、放熱部材120の照明器具本体110への着脱が嵌め込み機構90により行われるようにすることもできる。
このように、スライド機構80や嵌め込み機構90によって放熱部材120の照明器具本体110への着脱を行うようにすれば、より容易に放熱部材120の照明器具本体110への着脱を行うことができるようになる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態およびその変形例では、照明装置として、いわゆる高天井用の照明装置を例示したが、これに限られるものではない。例えば、道路灯や街路灯などの照明装置に本発明を適用させることもできる。
また、上記実施形態およびその変形例では、光源としてLEDを用いたものを例示したが、これに限られるものではなく、例えば、ハロゲンランプなどで光源を構成することも可能である。
また、上記実施形態およびその変形例では、前後方向または左右方向から視た際に、テーパ部が形成される放熱板群を例示したが、前後方向および左右方向から視た際に、テーパ部が形成される放熱板群とすることもできる。このような放熱板群は、例えば、放熱板群の形状を、上方に突出する四角錐状となるようにすることで得ることができる。
また、テーパ部が形成される方向も、前後方向や左右方向から視た場合に限られるものではない。すなわち、放熱板群の形状は、照明器具本体の上側に放熱板群が配置されるようにした状態の照明器具を、上下方向を中心として1回転させるまでに、少なくとも1回テーパ部が形成されるような形状になっていればよい。
また、テーパ部の形状も上端から下端まで直線状をしている必要はなく、若干湾曲していたり屈曲していたりしてもよい。
また、照明器具本体に着脱させることができない状態で放熱部が固定されている照明器具とすることも可能である。
また、照明器具本体や放熱部、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。