JP6836917B2 - 電圧生成回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電圧生成回路に関し、特にバンドギャップ電圧より低い電源電圧の場合にも高精度な基準電圧を生成することができる電圧生成回路に好適に利用できるものである。
モバイル機器では、消費電力低減の観点から低電圧動作が重要な課題であり、半導体製造プロセスの観点からも微細化による最大許容電源電圧が低下しており低電圧動作は重要な課題である。また、バンドギャップリファレンス電圧(Bandgap voltage reference)はアナログ/ディジタル変換回路やDC−DC変換回路の基準電圧として用いられ、システム全体の精度を左右する重要な要素回路である為、高精度化への強い要求がある。
高精度化にはエラーアンプのオフセット、バイポーラトランジスタに起因する温度特性の非線形性が阻害要因となっており、これらの課題への対策が求められている。
一般に、半導体のバンドギャップ電圧を利用した基準電圧生成回路では、絶対温度に比例する電圧または電流の成分PTAT(Proportional to absolute temperature)と、絶対温度に逆比例する電圧または電流の成分CTAT(Complementary to absolute temperature)とを、比例係数を調整して足し合わせることによって、温度依存性を相殺している。なお、慣用的には、温度依存性が相殺された成分はZTATと略され、各成分が電流成分であるときにはIPTAT、ICTAT、IZTATと表記される。
非特許文献1には、シリコンのバンドギャップ電圧より低い電源電圧で動作することが可能であり、かつ、エラーアンプのオフセット電圧の影響を排除した、高精度の基準電圧生成回路が開示されている(同文献のFig. 2参照)。
Yuichi Okuda, Takayuki Tsukamoto, Mitsuru Hiraki, Masashi Horiguchi and Takayasu Ito, "A Trimming-Free CMOS Bandgap-Reference Circuit with Sub-1-V-Supply Voltage Operation", 2007 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical papers, IEEE, 2007年6月, pp. 96-97.
非特許文献1について本発明者が検討した結果、以下のような新たな課題があることがわかった。
検討のために、同文献のFig. 2に示される基準電圧生成回路を、図6に示す。
同文献の基準電圧生成回路は、第1〜第4のバイポーラトランジスタQ21〜Q24と、カレントミラー回路を構成する第1〜第4のPチャネルMOSトランジスタM21〜M24と、エラーアンプとして機能する第1〜第2の差動増幅器AMP21とAMP22と、3個の抵抗21,22及び23を含んで構成される。
ここで、抵抗21,22及び23の抵抗値をそれぞれR1、Ra及びRbとする。なお、本願の図面(図1及び図3〜図6)において、抵抗に付された符号は抵抗素子そのものを示し、その近くに併記された「R」で始まる記号はその抵抗素子が持つ抵抗値を示すものとする。このとき、異なる抵抗素子が互いに等しい抵抗値を持つことを示す場合があるが、これは数学的に厳密に等しいことを意味するものではなく、当該回路の機能を実現する上で許容される程度の誤差を許容するものである。
第1〜第4のバイポーラトランジスタQ21〜Q24と、第1〜第4のPチャネルMOSトランジスタM21〜M24とは、電源Vccと接地電位(GND)の間にそれぞれ直列接続されている。それぞれの接続ノードを第1〜第4ノードN21〜N24と呼ぶことにする。第1と第3と第4のバイポーラトランジスタQ21とQ23とQ24は互いに同じサイズ、第2のバイポーラトランジスタQ22はそのN倍(Nは1より大きい正の数)のサイズに設計されている。これによって、第2のバイポーラトランジスタQ22の単位面積当たりの電流密度は、第1のバイポーラトランジスタQ21の1/Nとなる。第1と第3のバイポーラトランジスタQ21とQ23のエミッタ電極はGNDに接続され、第2のバイポーラトランジスタQ22のエミッタ電極は抵抗21を介してGNDに接続されている。第4のバイポーラトランジスタQ24はコレクタ電極とベース電極が短絡されたダイオード接続されており、そのエミッタ電極は抵抗22を介してGNDに接続され、ベース電極は抵抗23を介してGNDに接続されている。
第1の差動増幅器AMP21の差動入力端子には、第1ノードN21と第3ノードN23が接続され、出力端子は第1〜第3のバイポーラトランジスタQ21〜Q23のベース電極に接続されている。第2の差動増幅器AMP22の差動入力端子には、第2ノードN22と第3ノードN23が接続され、出力端子はカレントミラー回路を構成する第1〜第4のPチャネルMOSトランジスタM21〜M24のゲート電極に接続されている。
第1〜第3のバイポーラトランジスタQ21〜Q23のベース電極は互いに短絡されて、第1の差動増幅器AMP21によって同じ電圧が印可されているので、式(1)に示す関係になっている。
Figure 0006836917
一般に、バイポーラトランジスタのコレクタ電流ICは、ベース−エミッタ間電圧VBEを使って、式(2)のように表される。
Figure 0006836917
ここで、各パラメータは、以下のとおりである。
Is:逆方向飽和電流
k:ボルツマン定数(Boltzmann constant; 1.38E-23J/K)
q:電子電荷量(1.6E-19C)
T:絶対温度
第1〜第4のバイポーラトランジスタQ21〜Q24のコレクタ電流は、カレントミラー回路を構成する第1〜第4のPチャネルMOSトランジスタM21〜M24によって互いに等しいコレクタ電流IC = I0が流れるように制御されている。式(2)をベース−エミッタ間電圧について解くことによって、このコレクタ電流I0を使って第1と第2のバイポーラトランジスタQ21とQ22のベース−エミッタ間電圧VBE1とVBE2を表すと、以下の式(3)と式(4)の通りとなる。
Figure 0006836917
Figure 0006836917
ここで、第2のバイポーラトランジスタQ22は第1のバイポーラトランジスタQ21のN倍のサイズに設計されているので、第2のバイポーラトランジスタQ22の単位面積当たりの電流密度は、式(4)に示す通り、第1のバイポーラトランジスタQ21の1/Nとなっている。
以下の式(5)に示すように、式(1)をコレクタ電流I0について解くと、コレクタ電流I0はΔVBE=VBE1−VBE2に比例することがわかり、さらに、式(3)と式(4)を代入すると絶対温度Tに比例することがわかる。即ち、図6に示す回路のコレクタ電流I0は、絶対温度に比例するPTAT電流である。
Figure 0006836917
カレントミラー回路を構成する第4のPチャネルMOSトランジスタM24によって、第4のバイポーラトランジスタQ24にも電流I0が流されている。第4のバイポーラトランジスタQ24はダイオード接続されているので、抵抗22と23の値を適切に選ぶことによって、抵抗22の両端に現れる電位差の正の温度特性とバイポーラトランジスタQ24のベース−エミッタ間電圧VBE0の負の温度特性を相殺して、温度依存性のない基準電圧VOを出力することができる。
第4のPチャネルMOSトランジスタM24から出力される電流は抵抗22と抵抗23に分流するので、下の式(6)を満足する。
Figure 0006836917
式(6)を出力電圧Vについて解くと、下の式(7)のように表される。
Figure 0006836917
ここで、式(5)に示したI0=ΔVBE/R1を式(7)に代入すると、下の式(8)のように表される。
Figure 0006836917
以上より、抵抗21と22の抵抗値R1とRaの比Ra/R1を適切に選んで、ΔVBEとが持つ正の温度係数とVBE0が持つ負の温度係数とを一致させて相殺することができる。抵抗22と23の抵抗値RaとRbの比(Ra/R1)によって出力電圧Vをシリコンのバンドギャップ電圧以下にすることができ、出力電圧Voを十分低い電圧(例えば0.7V)に設定すれば電源電圧VCCを約1Vに抑えることができる。
また、PTAT電流を規定するPTATトランスリニアループ(PTAT translinear loop)内にエラーアンプAMP21とAMP22がいずれも含まれないので、エラーアンプを構成する差動増幅器のオフセット電圧はPTAT電流に影響しない。
したがって、この回路は、シリコンのバンドギャップ電圧より低い電圧で動作することが可能であり、かつ、エラーアンプのオフセット電圧の影響を排除した、高精度の基準電圧生成回路となっていることがわかる。
このような高精度の基準電圧生成回路においても、さらに精度を向上することができる余地がある。バイポーラトランジスタQ24のベース−エミッタ間電圧VBE0の温度特性は、絶対温度に逆比例するCTATの1次の項だけでなく、非線形項を含むからである。これに対してコレクタ電流I0とΔVBE=VBE1−VBE2は、上述の式(5)に示した通り、正確に絶対温度に比例するPTATである。したがって、ベース−エミッタ間電圧VBE0の温度特性は、ΔVBE=VBE1−VBE2に基づくPTAT電流によって、1次の項は相殺されるが、非線形項を相殺することはできないためである。以下に詳しく説明する。
なお、以下の説明をはじめ、本明細書では、特に断らない限り、「温度」は「絶対温度」を意味する。
バイポーラトランジスタのコレクタ電流ICとベース−エミッタ間電圧VBEとの関係は、式(2)に示した通りである。ここで、逆方向飽和電流Isは式(9)で表されることが知られている(例えば、Behzad Razavi著、"Design of Analog CMOS Integrated Circuits"、McGraw-Hill Education発行、2003年9月、米国、382ページの式11.8を参照)。
Figure 0006836917
ここで、各パラメータは、以下のとおりである。
b:比例定数
m:移動度μの温度依存性係数;μ=μ0Tmであり、例えばシリコンの場合m≒-3/2
Eg:エネルギーバンド幅(Energy Bandgap; 例えば、シリコンの場合、1.12eV)
式(9)を式(2)に代入してベース−エミッタ間電圧VBEについて解くと、式(10)のようになる。
Figure 0006836917
この式では、Eg/qをバンドギャップ電圧Vg=Eg/qに置換した。
ここで、バイポーラトランジスタのコレクタ電流ICには式(5)に示したPTAT電流が流れるので、式(11)に示す比例定数Cを使ってIC=CTを式(10)に代入すると、式(12)のように表すことができる。
Figure 0006836917
Figure 0006836917
このように、ベース−エミッタ間電圧VBEの温度依存性は、温度に依存しない0次項であるVgと、温度に逆比例する1次項k/q・ln(C/b)・T以外に、非線形の第3項を含むことがわかる。
これに対して、コレクタ電流I0とΔVBE=VBE1−VBE2は、上述したように、正確に絶対温度に比例するPTATであるため、ベース−エミッタ間電圧VBEの温度依存性の1次項を相殺することはできるが、非線形項までも相殺することはできない。
本発明の目的は、バンドギャップ電圧より低い電源電圧で動作することが可能であり、かつ、エラーアンプのオフセット電圧の影響を排除した上でさらに、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を抑えた、高精度の電圧生成回路を提供することにある。ここで「バンドギャップ電圧」とは、電圧生成回路において出力電圧の値を決める素子が形成される半導体材料の持つバンドギャップ電圧を指すものであって、その半導体材料はシリコンに限られない。
このような課題を解決するための手段を以下に説明するが、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によれば、下記の通りである。
すなわち、出力電圧を出力する電圧生成回路であって、ベース電極が互いに接続された第1〜第3バイポーラトランジスタと、第1及び第2カレントミラー回路と、第1及び第2差動増幅器と、第1抵抗と、電流電圧変換回路とを備え、以下のように構成される。
前記第1バイポーラトランジスタと前記第3バイポーラトランジスタは互いに等しく、前記第2バイポーラトランジスタは、前記第1バイポーラトランジスタよりも大きいエミッタサイズを有するように設計されている。前記第2バイポーラトランジスタは、前記第1抵抗が直列に接続されている。
前記第1カレントミラー回路は、前記第1〜第3バイポーラトランジスタのそれぞれに相互に等しいコレクタ電流を供給し、前記コレクタ電流に比例する第1電流を前記電流電圧変換回路に供給する。
前記第2カレントミラー回路は、前記第1〜第3バイポーラトランジスタのそれぞれに相互に等しいベース電流を供給し、前記ベース電流に比例する第2電流を前記電流電圧変換回路に供給する。
前記第1及び第2差動増幅器は、前記第1〜第3バイポーラトランジスタのコレクタ電極の電位が互いに等しくなるように、前記第1及び第2カレントミラー回路を制御する。
前記電流電圧変換回路は、前記第1電流と前記第2電流との和を電圧に変換して前記出力電圧を出力する。
なお、本願において「等しい」または「同じ」とは、数学的に厳密に等しいことを意味するものではなく、工業的に許容される誤差を含んでもよい。「比例」、「逆比例」についても同様に、数学的に厳密に比例定数が1または−1であることを意味するものではなく、工業的に許容される誤差を含んでもよい。
前記一実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、バンドギャップ電圧より低い電源電圧で動作することが可能であり、かつ、エラーアンプのオフセット電圧の影響を排除した上でさらに、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を抑えた、高精度の電圧生成回路を提供することができる。
図1は、実施形態1に係る電圧生成回路の構成例を示す回路図である。 図2は、本発明の電圧生成回路によって生成される出力電圧の温度特性を示すグラフである。 図3は、実施形態1に係る電圧生成回路の他の構成例を示す回路図である。 図4は、実施形態2に係る電圧生成回路の構成例を示す回路図である。 図5は、実施形態2に係る電圧生成回路の他の構成例を示す回路図である。 図6は、従来の電圧生成回路の構成例を示す回路図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕代表的な実施の形態
本発明の代表的な実施形態は、出力電圧(Vo)を出力する電圧生成回路であって、以下のように構成される。
前記電圧生成回路は、ベース電極が互いに接続された第1〜第3バイポーラトランジスタ(Q1〜Q3)と、第1及び第2カレントミラー回路(11,12)と、第1及び第2差動増幅器(AMP1,AMP2)と、第1抵抗(1)と、電流電圧変換回路(10)とを備える。
前記第1バイポーラトランジスタと前記第3バイポーラトランジスタは互いに等しいエミッタサイズを有し、前記第2バイポーラトランジスタは、前記第1バイポーラトランジスタよりも大きいエミッタサイズを有するように設計されている。前記第2バイポーラトランジスタは、前記第1抵抗が直列に接続されている。
前記第1カレントミラー回路は、前記第1〜第3バイポーラトランジスタのそれぞれに相互に等しいコレクタ電流を供給し、前記コレクタ電流に比例する第1電流を前記電流電圧変換回路に供給するように構成されている。前記第2カレントミラー回路は、前記第1〜第3バイポーラトランジスタのそれぞれに相互に等しいベース電流を供給し、前記ベース電流に比例する第2電流を前記電流電圧変換回路に供給するように構成されている。前記第1及び第2差動増幅器は、前記第1〜第3バイポーラトランジスタのコレクタ電極の電位が互いに等しくなるように、前記第1及び第2カレントミラー回路を制御するように構成されている。
前記電流電圧変換回路は、前記第1電流と前記第2電流との和を電圧に変換して前記出力電圧を出力する。
以上のように構成された電圧生成回路は、バンドギャップ電圧より低い電源電圧で動作することが可能であり、かつ、エラーアンプのオフセット電圧の影響を排除した上でさらに、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を抑えた、高精度の出力電圧を生成することができる。
第1カレントミラー回路から出力される第1〜第3バイポーラトランジスタのコレクタ電流及び第1電流は、温度に比例するPTAT電流(実施形態2参照)または温度に逆比例するCTATの1次項が相殺されたZTAT電流(実施形態1参照)となる。第1〜第3バイポーラトランジスタのコレクタ電流を生成する原理は、図6に示した電圧生成回路と同様であって、バンドギャップ電圧より低い電源電圧での動作と、エラーアンプのオフセット電圧の影響の排除は実現されているが、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化は残存している。一方、第2カレントミラー回路から出力される第1〜第3バイポーラトランジスタのベース電流及び第2電流は、そのバイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項を含む電流値である。回路定数を適切に設計することによって、第1電流が内包する温度に非線形な項と、第2電流が持つ温度特性の非線形な項とが相殺されるように構成することができる。よって、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を抑えた、高精度の出力電圧を生成する電圧生成回路を提供することができる。
〔2〕実施形態1(図1、図3)
〔1〕項に記載される前記電圧生成回路には第1電源(Vcc)と第2電源(GND)が供給されており、以下のように構成される。
前記電圧生成回路は、前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2電源との間に接続される第2抵抗(2)と、前記第2抵抗と同じ抵抗値(R2)に設計され、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2電源との間に接続される、第3抵抗(3)と、前記第2抵抗と同じ抵抗値(R2)に設計され、前記第3バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2電源との間に接続される、第4抵抗(4)とをさらに備える。
前記電流電圧変換回路は、一方の端子に前記第1電流と前記第2電流が供給され前記出力電圧を出力し、他方の端子が前記第2電源に接続される、第5抵抗(5)によって構成される。
これにより、3個のバイポーラトランジスタで、〔1〕項と同様の作用効果を奏する電圧生成回路を提供することができる。
第2〜第4抵抗は、第1〜第3バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間に並列に接続されて、温度に逆比例するCTAT電流を流す。第2バイポーラトランジスタには図6に示した電圧生成回路と同様に温度に比例するPTAT電流が流れるので、第1カレントミラー回路から出力される第1〜第3バイポーラトランジスタのコレクタ電流及び第1電流は、その和であるZTAT電流となる。このZTAT電流は、温度特性の1次項は相殺されているが、非線形項は残存する。本〔2〕項に記載する実施形態では、電流電圧変換回路の入力電流を、非線形項を含むZTAT電流とバイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項を含む第2電流との和とすることによって、非線形項電流を相殺して精度を向上する。
〔3〕実施形態1(MOSトランジスタによるカレントミラー回路;図1)
〔2〕項に記載される前記電圧生成回路は、MOSトランジスタ製造プロセスによって、単一の半導体基板上に形成され、前記第1及び第2カレントミラー回路は、それぞれ複数のMOSトランジスタ(M11〜M16)によって構成され、前記第1〜第3バイポーラトランジスタは、前記半導体基板に形成される寄生バイポーラトランジスタである。
これにより、バイポーラプロセスを含まないMOSプロセスによって、〔2〕項に記載する実施形態の高精度な電圧生成回路を提供することができる。
〔4〕実施形態1(バイポーラトランジスタによるカレントミラー回路;図3)
〔2〕項に記載される電圧生成回路おいて、前記第1及び第2カレントミラー回路は、それぞれ、前記第1〜第3バイポーラトランジスタとは異なる複数のバイポーラトランジスタ(Q11〜Q16)によって構成される。
これにより、バイポーラプロセスまたはBi−CMOSプロセスによって、〔2〕項に記載する実施形態の高精度な電圧生成回路を提供することができる。
〔5〕実施形態2(図4、図5)
〔1〕項に記載される前記電圧生成回路には第1電源(Vcc)と第2電源(GND)が供給されており、以下のように構成される。
前記電流電圧変換回路は、第6抵抗(6)、第7抵抗(7)及び第4バイポーラトランジスタ(Q4)を備え、前記第1電流と前記第2電流が供給され前記出力電圧を出力するノードと前記第2電源との間に、ダイオード接続された前記第4バイポーラトランジスタと前記第6抵抗は直列接続されて、前記第7抵抗と並列に接続された回路で構成される。
これにより、〔2〕項よりも少ない3個の抵抗素子を実装するだけで、〔1〕項と同様の作用効果を奏する電圧生成回路を提供することができる。
第2バイポーラトランジスタには図6に示した電圧生成回路と同様に温度に比例するPTAT電流が流れるので、第1カレントミラー回路によって、同じPTAT電流が第1バイポーラトランジスタと第3バイポーラトランジスタに流れる。同じ第1カレントミラー回路から出力される第1電流も同様に、PTAT電流である。電流電圧変換回路は、基本的に図6と同様に構成され、出力電圧(Vo)の温度係数は第1抵抗と第6抵抗の比を適切に設定することにより、第4のバイポーラトランジスタ(Q4)の温度係数を相殺することが可能となる。ここまでの動作は、図6と同様であり、温度特性の1次項は相殺されているが、非線形項は残存する。本〔5〕項に記載する実施形態では、電流電圧変換回路の入力電流を、非線形項を含むPTAT電流とバイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項を含む第2電流との和とすることによって、非線形項電流を相殺して精度を向上する。
〔6〕実施形態2(MOSトランジスタによるカレントミラー回路;図4)
〔5〕項に記載される前記電圧生成回路は、MOSトランジスタ製造プロセスによって、単一の半導体基板上に形成され、前記第1及び第2カレントミラー回路は、それぞれ複数のMOSトランジスタ(M11〜M16)によって構成され、前記第1〜第3バイポーラトランジスタは、前記半導体基板に形成される寄生バイポーラトランジスタである。
これにより、バイポーラプロセスを含まないMOSプロセスによって、〔5〕項に記載する実施形態の高精度な電圧生成回路を提供することができる。
〔7〕実施形態2(バイポーラトランジスタによるカレントミラー回路;図5)
〔5〕項に記載される電圧生成回路おいて、前記第1及び第2カレントミラー回路は、それぞれ、前記第1〜第3バイポーラトランジスタとは異なる複数のバイポーラトランジスタ(Q11〜Q16)によって構成される。
これにより、バイポーラプロセスまたはBi−CMOSプロセスによって、〔5〕項に記載する実施形態の高精度な電圧生成回路を提供することができる。
〔8〕代表的な実施の形態
本発明の代表的な実施形態は、第1電源(Vcc)と第2電源(GND)が供給され、出力電圧(Vo)を出力する電圧生成回路であって、以下のように構成される。
前記電圧生成回路は、ベース電極が互いに接続された第1〜第3バイポーラトランジスタ(Q1〜Q3)と、第1カレントミラー回路を構成する第1〜第4トランジスタ(M11〜M14;Q11〜Q14)と、第1及び第2差動増幅器(AMP1,AMP2)と、第1抵抗(1)とを備える。
前記第1バイポーラトランジスタと前記第3バイポーラトランジスタは互いに等しいエミッタサイズを有し、前記第2バイポーラトランジスタは、前記第1バイポーラトランジスタのN倍(Nは1より大きい正の数)のエミッタサイズを有するように設計されている。
前記第1トランジスタと前記第1バイポーラトランジスタは、前記第1電源と前記第2電源の間の第1ノード(N11)で直列接続され、互いに直列接続された前記第2バイポーラトランジスタと前記第1抵抗は、前記第1電源と前記第2電源の間の第2ノード(N12)で前記第2トランジスタと直列接続され、前記第3トランジスタと前記第3バイポーラトランジスタは前記第1電源と前記第2電源との間の第3ノード(N13)で直列接続されている。
前記第1差動増幅器は、その差動入力端子が前記第1〜第3ノードのうちの2個のノード(N11とN12)に接続されて、前記第1〜第3トランジスタが相互に等しい第1電流をそれぞれ出力するように前記第1カレントミラー回路を制御する。
前記電圧生成回路は、第2カレントミラー回路を構成する、第5及び第6トランジスタ(M15,M16;Q15,Q16)をさらに備え、前記第5トランジスタは、前記第6トランジスタのA倍(Aは正の数)のサイズを有する。
前記第2差動増幅器は、その差動入力端子が前記第1〜第3ノードのうち、前記2個のノードの一方と同じノード(N11)と他方と異なるノード(N13)とに接続されて、前記第5トランジスタを介して前記第1〜第3バイポーラトランジスタの互いに接続された前記ベース電極に第2電流が出力され、前記第6トランジスタから前記第2電流の1/Aの第3電流(INL)が出力されるように、前記第2カレントミラー回路を制御する。
前記電圧生成回路は、前記第4トランジスタが出力する第4電流と、前記第3電流の和の電流を電圧に変換した出力電圧(Vo)を出力する。
以上のように構成された電圧生成回路は、バンドギャップ電圧より低い電源電圧で動作することが可能であり、かつ、エラーアンプのオフセット電圧の影響を排除した上でさらに、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を抑えた、高精度の出力電圧を生成することができる。
第1カレントミラー回路から出力される第1電流は、温度に比例するPTAT電流または温度に逆比例するCTATの1次項が相殺されたZTAT電流となる。このとき、第4電流はこの第1電流と等しいかまたは第1カレントミラー回路のミラー比によって決まる第1電流に比例する電流値となる。第1電流と第4電流を生成する原理は、図6に示した電圧生成回路と同様であって、バンドギャップ電圧より低い電源電圧での動作と、エラーアンプのオフセット電圧の影響の排除は実現されているが、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化は残存している。一方、第3電流はそのバイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項を含む電流値である。定数Aを適切に設計することによって、第4電流が内包する温度に非線形な項と、第3電流が持つ温度特性の非線形な項とが相殺されるように構成することができる。よって、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を抑えた、高精度の出力電圧を生成する電圧生成回路を提供することができる。
〔9〕実施形態1(図1、図3)
〔8〕項に記載される電圧生成回路は、前記第1ノードと前記第2電源との間に接続される第2抵抗(2)と、前記第2抵抗と同じ抵抗値(R2)に設計され、前記第2ノードと前記第2電源との間に接続される、第3抵抗(3)と、前記第2抵抗と同じ抵抗値(R2)に設計され、前記第3ノードと前記第2電源との間に接続される、第4抵抗(4)と、前記第4トランジスタの出力と前記第2電源との間に接続される第5抵抗(5)とをさらに備える。
これにより、3個のバイポーラトランジスタで、〔1〕項と同様の作用効果を奏する電圧生成回路を提供することができる。
第2〜第4抵抗は、第1〜第3バイポーラトランジスタのコレクタ−エミッタ間に並列に接続されて、温度に逆比例するCTAT電流を流す。第2バイポーラトランジスタには図6に示した電圧生成回路と同様に温度に比例するPTAT電流が流れるので、第1カレントミラー回路の出力は、その和であるZTAT電流となる。第1カレントミラー回路を構成する第4トランジスタの出力も同様に、ZTAT電流であるので、これを第5抵抗によって電圧値に変換して出力電圧とする。このZTAT電流は、温度特性の1次項は相殺されているが、非線形項は残存する。本〔2〕項発明では、第5抵抗に第2カレントミラー回路の第6トランジスタを介して、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項を含む第3電流を加算することによって、非線形項電流を相殺して精度を向上する。
〔10〕実施形態1(MOSトランジスタによるカレントミラー回路;図1)
〔9〕項に記載される前記電圧生成回路は、MOSトランジスタ製造プロセスによって、単一の半導体基板上に形成され、前記第1〜第6トランジスタは、MOSトランジスタ(M11〜M16)であり、前記第1〜第3バイポーラトランジスタは、前記半導体基板に形成される寄生バイポーラトランジスタである。
これにより、バイポーラプロセスを含まないMOSプロセスによって、〔2〕項に記載する実施形態の高精度な電圧生成回路を提供することができる。
〔11〕実施形態1(バイポーラトランジスタによるカレントミラー回路;図3)
〔9〕項に記載される電圧生成回路おいて、前記第1〜第6トランジスタは、バイポーラトランジスタ(Q11〜Q16)である。
これにより、バイポーラプロセスまたはBi−CMOSプロセスによって、〔2〕項に記載する実施形態の高精度な電圧生成回路を提供することができる。
〔12〕実施形態2(図4、図5)
〔8〕項に記載される前記電圧生成回路は、第6抵抗(6)、第7抵抗(7)及び第4バイポーラトランジスタ(Q4)をさらに備える。
ダイオード接続された前記第4バイポーラトランジスタと前記第6抵抗は直列接続されて、前記第7抵抗と並列に、前記第4トランジスタの出力と前記第2電源との間に接続される。
これにより、〔2〕項よりも少ない3個の抵抗素子を実装するだけで、〔1〕項と同様の作用効果を奏する電圧生成回路を提供することができる。
第2バイポーラトランジスタには図6に示した電圧生成回路と同様に温度に比例するPTAT電流が流れるので、第1カレントミラー回路によって、同じPTAT電流が第1バイポーラトランジスタと第3バイポーラトランジスタに流れる。同じ第1カレントミラー回路を構成する第4トランジスタの出力も同様に、PTAT電流である。第4トランジスタの出力には、基本的に図6と同様の回路が接続され、出力電圧(Vo)の温度係数は第1抵抗と第6抵抗の比を適切に設定することにより、第4のバイポーラトランジスタ(Q4)の温度係数を相殺することが可能となる。ここまでの動作は、図6と同様であり、温度特性の1次項は相殺されているが、非線形項は残存する。本〔5〕項に記載する実施形態では、第4トランジスタの出力に接続される、第4バイポーラトランジスタと第6抵抗を直列接続し第7抵抗を並列に接続した電流電圧変換回路に流す電流に、第2カレントミラー回路の第6トランジスタを介して、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項を含む第3電流を加算することによって、非線形項電流を相殺して精度を向上する。
〔13〕実施形態2(MOSトランジスタによるカレントミラー回路;図4)
〔12〕項に記載される前記電圧生成回路は、MOSトランジスタ製造プロセスによって、単一の半導体基板上に形成され、前記第1〜第6トランジスタは、MOSトランジスタ(M11〜M16)であり、前記第1〜第4バイポーラトランジスタは、前記半導体基板に形成される寄生バイポーラトランジスタである。
これにより、バイポーラプロセスを含まないMOSプロセスによって、〔5〕項に記載する実施形態の高精度な電圧生成回路を提供することができる。
〔14〕実施形態2(バイポーラトランジスタによるカレントミラー回路;図5)
〔12〕項に記載される電圧生成回路おいて、前記第1〜第6トランジスタは、バイポーラトランジスタである。
これにより、バイポーラプロセスまたはBi−CMOSプロセスによって、〔5〕項に記載する実施形態の高精度な電圧生成回路を提供することができる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る電圧生成回路の構成例を示す回路図である。
電圧生成回路は、ベース電極が互いに接続されたバイポーラトランジスタQ1〜Q3と、カレントミラー回路11と12と、エラーアンプとして機能する差動増幅器AMP1とAMP2と、抵抗1と、電流電圧変換回路10とを備える。
バイポーラトランジスタQ1とバイポーラトランジスタQ3は互いに等しいエミッタサイズを有し、バイポーラトランジスタQ2は、バイポーラトランジスタQ1よりも大きい、例えばN倍(Nは1より大きい正の数)のエミッタサイズを有するように設計されている。バイポーラトランジスタQ2には、抵抗1が直列に接続されている。
カレントミラー回路11は、バイポーラトランジスタQ1〜Q3のそれぞれに、相互に等しいコレクタ電流を供給し、前記コレクタ電流に比例する第1電流を電流電圧変換回路10に供給するように構成されている。カレントミラー回路12は、バイポーラトランジスタQ1〜Q3のそれぞれに、相互に等しいベース電流(IB)を供給し、ベース電流に比例する第2電流INLを電流電圧変換回路10に供給するように構成されている。差動増幅器AMP1とAMP2は、バイポーラトランジスタQ1〜Q3のコレクタ電極の電位が互いに等しくなるように、カレントミラー回路11と12を制御するように構成されている。
電流電圧変換回路10は、前記第1電流と前記第2電流INLとの和を電圧に変換して出力電圧Voを出力する。
以上のように構成された電圧生成回路は、バンドギャップ電圧より低い電源電圧で動作することが可能であり、かつ、エラーアンプ(差動増幅器AMP1とAMP2)のオフセット電圧の影響を排除した上でさらに、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を抑えた、高精度の出力電圧Voを生成することができる。
カレントミラー回路11から出力されるバイポーラトランジスタQ1〜Q3のコレクタ電流及び第1電流は、温度に比例するPTAT電流に対して温度に逆比例するCTATの1次項が相殺されたZTAT電流(IZTAT)となる。
バイポーラトランジスタQ1〜Q3のコレクタ電流を生成する原理は、図6に示した電圧生成回路と同様である。出力電圧VoはZTAT電流(IZTAT)と抵抗5の抵抗値R3との積であるため、抵抗5を適切に選定することでバンドギャップ電圧より低い電圧(例えばシリコンでは約0.7V)とすることが可能であり、その結果、電源電圧もバンドギャップ電圧より低い電源電圧での動作が実現されている。また、図1に示したようにトランスリニアループ(PTAT translinear loop)内にエラーアンプとして機能する差動増幅器AMP1を含んでいないので、オフセット電圧の影響は排除されている。さらに、カレントミラー回路11の出力電流である第1電流(IZTAT)は、図6に示した電圧生成回路と同様に、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を内包している。
これに対して、カレントミラー回路12から出力されるバイポーラトランジスタQ1〜Q3のベース電流(IB)及び第2電流(INL)は、そのバイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項を含む電流値である。回路定数を適切に設計することによって、第1電流(IZTAT)が内包する温度に非線形な項と、第2電流(INL)が持つ温度特性の非線形な項とが相殺されるように構成することができる。よって、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を抑えた、高精度の出力電圧Voを生成する電圧生成回路を提供することができる。
図1に示した電圧生成回路は、バイポーラトランジスタQ1のコレクタ電極と接地電位(GND)との間に接続される抵抗2と、バイポーラトランジスタQ2のコレクタ電極とGNDとの間に接続される抵抗3と、バイポーラトランジスタQ3のコレクタ電極とGNDとの間に接続される抵抗4とをさらに備える。抵抗2、抵抗3及び抵抗4は、同じ抵抗値R2を持つように設計されている。
カレントミラー回路11は、MOSトランジスタM11〜M14によって構成されている。MOSトランジスタM11〜M14は、それぞれ同じチャネル長L、同じチャネル幅Wを有する、いわゆる同じサイズのMOSトランジスタで構成されることによって、互いに等しい電流IZTATを出力する。カレントミラー回路12は、MOSトランジスタM15〜M16によって構成されている、ミラー比がA:1のカレントミラー回路である。MOSトランジスタM15は、MOSトランジスタM16と同じチャネル長Lと、A倍(Aは正の数)のチャネル幅AWを有する、いわゆるA倍のサイズのMOSトランジスタで構成されることによって、MOSトランジスタM16が出力する第2電流(INL)は、MOSトランジスタM15が出力する電流の1/Aとなる。
また、電流電圧変換回路10は、一方の端子に前記第1電流と前記第2電流が供給され出力電圧Voを出力し、他方の端子がGNDに接続される、抵抗5によって構成される。
このように構成することで、必要なバイポーラトランジスタQ1〜Q3は3個となる。
抵抗2,3及び4は、バイポーラトランジスタQ1〜Q3のコレクタ−エミッタ間に並列に接続されて、温度に逆比例するCTAT電流を流す。バイポーラトランジスタQ2には図6に示した電圧生成回路と同様に温度に比例するPTAT電流が流れるので、カレントミラー回路11から出力されるバイポーラトランジスタQ1〜Q3のコレクタ電流及び第1電流は、その和であるZTAT電流となる。このZTAT電流は、温度特性の1次項は相殺されているが、非線形項は残存する。
カレントミラー回路12を構成するMOSトランジスタM15は、バイポーラトランジスタQ1〜Q3にベース電流IBを供給するので、出力電流は3IBであり、これに対して1/A倍のサイズのMOSトランジスタM16が出力する第2電流(INL)は、3IB/Aとなっている。第2電流(INL)は、バイポーラトランジスタQ1〜Q3のベース電流IBに比例するので、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項を含む。
本実施形態では、電流電圧変換回路10の入力電流を、非線形項を含むZTAT電流とバイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項を含む第2電流(INL)との和とすることによって、非線形項電流を相殺して精度を向上する。
なお、特に制限されないが、本実施形態1の電圧生成回路は、例えば、公知の半導体製造技術を用いてシリコンなどの単一半導体基板上に形成される、集積回路に搭載される。このとき、バイポーラトランジスタQ1〜Q3を、半導体基板に形成される寄生バイポーラトランジスタで実装することによって、前記の半導体製造技術は、バイポーラプロセスを含まない、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor field effect transistor)半導体製造技術とすることができる。
図2は、本発明の電圧生成回路によって生成される出力電圧の温度特性を示すグラフである。
横軸を温度(摂氏)、縦軸を電圧生成回路によって生成される出力電圧としたグラフで、図6に示す従来の電圧生成回路の出力電圧の温度特性を破線(without curvature compensated)で示し、本発明の電圧生成回路の出力電圧の温度特性を実線(with curvature compensated)で示す。
従来の電圧生成回路によって生成される出力電圧の温度特性(破線;without curvature compensated)は、上に凸の曲線になり、例えば−40℃〜+80℃の温度範囲で約3.5mVの変動幅を持つ。
一方、本発明の電圧生成回路によって生成される出力電圧の温度特性(実線;with curvature compensated)は、概ね平坦な曲線になり、例えば−40℃〜+80℃の温度範囲での変動幅は約0.5mV以内に抑えられる。
本発明の電圧生成回路の動作原理について、さらに詳しく説明する。
「発明が解決しようとする課題」で説明したように、バイポーラトランジスタのベース−エミッタ間電圧VBEの温度依存性は、式(12)に示したように、温度に依存しない0次項であるVgと、温度に逆比例する1次項k/q・ln(C/b)・T以外に、非線形の第3項を含む。これに対して、図6に示した電圧生成回路では、コレクタ電流I0とΔVBE=VBE1−VBE2は、式(5)に示したように、正確に絶対温度に比例するPTATであるため、ベース−エミッタ間電圧VBEの温度依存性の1次項を相殺することはできるが、非線形項までも相殺することはできない。
本実施形態1の電圧生成回路におけるZTAT電流(IZTAT)についても、温度特性の1次項は相殺されているが非線形項は残存することは、同様の原理に則って説明される。すなわち、ZTAT電流(IZTAT)の温度特性の非線形項は、式(12)の第3項と同じである。
ここで、この非線形項をテーラー展開する。このとき、級数の2次の項の変曲点をTとする。すなわち、式(12)の第3項をT=T0において級数展開すると、2次以降の項は式(13)で表される。
Figure 0006836917
Figure 0006836917
2次の項の係数は、式(11)に示す通り負(<0)であるから、PTAT電流の非線形項の特性は、上に凸の2次曲線(放物線)が支配的であることがわかる。このことは、図2に示した従来の電圧生成回路の出力電圧の温度特性を破線(without curvature compensated)とも符合する。
次に、ベース電流Iの温度依存性について考察する。バイポーラトランジスタのベース電流Iは、電流増幅率βFを使って、コレクタ電流Iとの間で式(15)に示す関係式で表される。
Figure 0006836917
バイポーラトランジスタの電流増幅率βFの温度特性は、式(16)に示す関係式で表されることが知られている(例えば、Luigi La Spina著、"Characterization and AlN cooling of thermally isolated bipolar transistors ", Delft University of Technology博士論文、2009年7月1日、オランダ、pp. 22-23参照)。
Figure 0006836917
ここでΔEg(NE)は、エミッタにおけるバンドギャップ縮小(bandgap narrowing)効果を表す、エミッタの不純物濃度NEによって決まり温度に依存しない定数である。
式の表記を簡略化するために、温度に依存しない正の定数α=ΔEg(NE)/kを導入して書き換えると、コレクタ電流ICに定電流を流した時のベース電流IBの温度特性は、式(17)に示すように表すことができる。
Figure 0006836917
ここで、このベース電流IBの温度特性をT=T0において級数展開すると式(18)のようになる。
Figure 0006836917
Figure 0006836917
2次の項の係数は、式(19)に示す通り正(>0)であるから、ベース電流IBの温度特性の非線形項の特性は、下に凸の2次曲線が支配的であることがわかる。
本実施形態1の電圧生成回路においてITAT電流(IZTAT)に含まれる非線形項は、式(13)に示すように、上に凸の2次曲線(放物線)が支配的であるのに対し、第2電流(INL)はベース電流IBに比例するので、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項である、式(18)に示すような下に凸の2次曲線が支配的な非線形項を含む。したがって、双方の2次の項の係数が一致するように、カレントミラー回路12のミラー比Aを適切に設計すれば、ITAT電流(IZTAT)に含まれる2次の項と第2電流(INL)に含まれる2次の項が相殺されて、ITAT電流(IZTAT)と第2電流(INL)の和に比例する出力電圧Voは、0次及び1次だけではなく2次の項も補償され、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を抑えた、高精度の電圧生成回路を提供することができる。
図3は、実施形態1に係る電圧生成回路の他の構成例を示す回路図である。
カレントミラー回路11及び12は、バイポーラトランジスタで構成されてもよい。即ち、図3に示す電圧生成回路において、カレントミラー回路11は、pnp型バイポーラトランジスタQ11〜Q14で構成されている。pnp型バイポーラトランジスタQ11〜Q14は、同じサイズで構成されることによって、互いに等しい電流IZTATを出力する。カレントミラー回路12は、pnp型バイポーラトランジスタQ15〜Q16によって構成されている、ミラー比がA:1のカレントミラー回路である。pnp型バイポーラトランジスタQ15は、pnp型バイポーラトランジスタQ16のA倍のエミッタサイズとされることによって、pnp型バイポーラトランジスタQ16が出力する第2電流(INL)は、pnp型バイポーラトランジスタQ15が出力する電流の1/Aとなる。
他の構成と動作は、図1に示した電圧生成回路と同様であるので、説明を省略する。
これにより、MOSトランジスタ形成プロセスを含まないバイポーラプロセスまたはBi−CMOSプロセスによって、本実施形態の高精度な電圧生成回路を提供することができる。この場合には、バイポーラトランジスタQ1〜Q3は寄生バイポーラではなく、通常のnpn型バイポーラトランジスタとして形成されてもよい。
〔実施形態2〕
図4は、実施形態2に係る電圧生成回路の構成例を示す回路図である。
図1に示した実施形態1に係る電圧生成回路と比較すると、抵抗2,3及び4が省略される代わりに、電流電圧変換回路10が、ダイオード接続されたバイポーラトランジスタQ4と抵抗6の直列接続と抵抗7とが並列接続されて構成される点で相違する。他の構成は、図1と同様であるので説明を省略する。
このように構成された電圧生成回路も、図1に示した実施形態1に係る電圧生成回路と同様に、バンドギャップ電圧より低い電源電圧で動作することが可能であり、かつ、エラーアンプ(差動増幅器AMP1とAMP2)のオフセット電圧の影響を排除した上でさらに、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を抑えた、高精度の出力電圧Voを生成することができる。
図1に示した実施形態1に係る電圧生成回路と同様に、ノードN11〜N13の電位はバイポーラトランジスタQ1とQ3のベース−エミッタ間電圧に等しいので、バイポーラトランジスタQ1〜Q3がシリコンで形成されている場合にはノードN11〜N13の電位は約0.7Vであり、出力電圧Voも抵抗1と抵抗3抵抗値R1とR3の比を適切に選択することによって、シリコンのバンドギャップ電圧より十分低い電圧(例えば0.7V)とすることが可能であるから、シリコンのバンドギャップ電圧(約1.2V)より低い電源電圧での動作が実現されている。また、図4に示したようにトランスリニアループ(PTAT translinear loop)内にエラーアンプとして機能する差動増幅器AMP1を含んでいないので、オフセット電圧の影響は排除されている。
抵抗2,3及び4が省略されるため、カレントミラー回路11の出力は、バイポーラトランジスタQ1とQ2のベース−エミッタ間電圧の差ΔVBE=VBE1−VBE2に比例する電流であり、温度に比例するPTAT電流(IPTAT)である。即ち、バイポーラトランジスタQ1〜Q3のコレクタ電流を生成する原理は、図6に示した電圧生成回路と同様である。カレントミラー回路11から出力されるバイポーラトランジスタQ1〜Q3のコレクタ電流及び第1電流は、温度に比例するPTAT電流(IPTAT)である。さらに、カレントミラー回路11の出力電流である第1電流(IPTAT)は、図6に示した電圧生成回路と同様に、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を内包している。
これに対して、カレントミラー回路12から出力されるバイポーラトランジスタQ1〜Q3のベース電流(IB)及び第2電流(INL)は、そのバイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項を含む電流値である。回路定数を適切に設計することによって、第1電流(IPTAT)が内包する温度に非線形な項と、第2電流(INL)が持つ温度特性の非線形な項とが相殺されるように構成することができる。よって、本実施形態2に係る電圧生成回路においても、バイポーラトランジスタの温度特性の非線形な項に起因する精度劣化を抑えた、高精度の出力電圧Voを生成する電圧生成回路を提供することができる。
また、実施形態1と比較して、抵抗2,3及び4が省略されるため、抵抗を実装するために必要なチップ面積の増加を抑えることができる。
図5は、実施形態2に係る電圧生成回路の他の構成例を示す回路図である。
カレントミラー回路11及び12は、バイポーラトランジスタで構成されてもよい。即ち、図5に示す電圧生成回路において、カレントミラー回路11は、pnp型バイポーラトランジスタQ11〜Q14で構成されている。pnp型バイポーラトランジスタQ11〜Q14は、同じサイズで構成されることによって、互いに等しい電流IPTATを出力する。カレントミラー回路12は、pnp型バイポーラトランジスタQ15〜Q16によって構成されている、ミラー比がA:1のカレントミラー回路である。pnp型バイポーラトランジスタQ15は、pnp型バイポーラトランジスタQ16のA倍のエミッタサイズとされることによって、pnp型バイポーラトランジスタQ16が出力する第2電流(INL)は、pnp型バイポーラトランジスタQ15が出力する電流の1/Aとなる。
他の構成と動作は、図4に示した電圧生成回路と同様であるので、説明を省略する。
これにより、MOSトランジスタ形成プロセスを含まないバイポーラプロセスまたはBi−CMOSプロセスによって、本実施形態の高精度な電圧生成回路を提供することができる。この場合には、バイポーラトランジスタQ1〜Q3は寄生バイポーラではなく、通常のnpn型バイポーラトランジスタとして形成されてもよい。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、バイポーラトランジスタをnpn型で構成するか、pnp型で構成するか、また、MOSトランジスタをpチャネル型で構成するか、nチャネル型で構成するかは、適宜変更することができる。また、カレントミラー回路11のM14またはQ14と他のトランジスタとのミラー比は、1:1として説明したが、このミラー比は適宜変更してもよい。カレントミラー回路11のM14またはQ14の出力電流に含まれる非線形項の2次成分と、カレントミラー回路12のM16またはQ16の出力電流に含まれる非線形項の2次成分とが相殺されるように設計される限り、種々の設計パラメータを適宜変更することができる。
Q1〜Q4,Q11〜Q16,Q21〜Q23 バイポーラトランジスタ
M11〜M14,M21〜M24 MOSトランジスタ
AMP1,AMP2,AMP21,AMP22 差動増幅器
1〜7,21〜23 抵抗
10 電流電圧変換回路
11,12 カレントミラー回路

Claims (14)

  1. 出力電圧を出力する電圧生成回路であって、
    ベース電極が互いに接続された第1〜第3バイポーラトランジスタと、
    第1及び第2カレントミラー回路と、
    第1及び第2差動増幅器と、
    第1抵抗と、
    電流電圧変換回路とを備え、
    前記第1バイポーラトランジスタと前記第3バイポーラトランジスタは互いに等しいエミッタサイズを有し、前記第2バイポーラトランジスタは、前記第1バイポーラトランジスタよりも大きいエミッタサイズを有するように設計されており、
    前記第2バイポーラトランジスタは、前記第1抵抗が直列に接続され、
    前記第1カレントミラー回路は、前記第1〜第3バイポーラトランジスタのそれぞれに相互に等しいコレクタ電流を供給し、前記コレクタ電流に比例する第1電流を前記電流電圧変換回路に供給するように構成され、
    前記第2カレントミラー回路は、前記第1〜第3バイポーラトランジスタのそれぞれに相互に等しいベース電流を供給し、前記ベース電流に比例する第2電流を前記電流電圧変換回路に供給するように構成され、
    前記第1及び第2差動増幅器は、前記第1〜第3バイポーラトランジスタのコレクタ電極の電位が互いに等しくなるように、前記第1及び第2カレントミラー回路を制御するように構成され、
    前記電流電圧変換回路は、前記第1電流と前記第2電流との和を電圧に変換して前記出力電圧を出力する、
    電圧生成回路。
  2. 請求項1において、前記電圧生成回路には第1電源と第2電源が供給され、
    前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2電源との間に接続される第2抵抗と、
    前記第2抵抗と同じ抵抗値に設計され、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2電源との間に接続される、第3抵抗と、
    前記第2抵抗と同じ抵抗値に設計され、前記第3バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2電源との間に接続される、第4抵抗とをさらに備え、
    前記電流電圧変換回路は、一方の端子に前記第1電流と前記第2電流が供給され前記出力電圧を出力し、他方の端子が前記第2電源に接続される、第5抵抗によって構成される、
    電圧生成回路。
  3. 請求項2において、
    前記電圧生成回路は、MOSトランジスタ製造プロセスによって、単一の半導体基板上に形成され、
    前記第1及び第2カレントミラー回路は、それぞれ複数のMOSトランジスタによって構成され、
    前記第1〜第3バイポーラトランジスタは、前記半導体基板に形成される寄生バイポーラトランジスタである、
    電圧生成回路。
  4. 請求項2において、
    前記第1及び第2カレントミラー回路は、それぞれ、前記第1〜第3バイポーラトランジスタとは異なる複数のバイポーラトランジスタによって構成される、
    電圧生成回路。
  5. 請求項1において、前記電圧生成回路には第1電源と第2電源が供給され、
    前記電流電圧変換回路は、第6抵抗、第7抵抗及び第4バイポーラトランジスタを備え、
    前記第1電流と前記第2電流が供給され前記出力電圧を出力するノードと前記第2電源との間に、ダイオード接続された前記第4バイポーラトランジスタと前記第6抵抗は直列接続されて、前記第抵抗と並列に接続された回路で構成される、
    電圧生成回路。
  6. 請求項5において、
    前記電圧生成回路は、MOSトランジスタ製造プロセスによって、単一の半導体基板上に形成され、
    前記第1及び第2カレントミラー回路は、それぞれ複数のMOSトランジスタによって構成され、
    前記第1〜第4バイポーラトランジスタは、前記半導体基板に形成される寄生バイポーラトランジスタである、
    電圧生成回路。
  7. 請求項5において、
    前記第1及び第2カレントミラー回路は、それぞれ、前記第1〜第3バイポーラトランジスタとは異なる複数のバイポーラトランジスタによって構成される、
    電圧生成回路。
  8. 第1電源と第2電源が供給され、出力電圧を出力する電圧生成回路であって、
    ベース電極が互いに接続された第1〜第3バイポーラトランジスタと、
    第1カレントミラー回路を構成する第1〜第4トランジスタと、
    第1及び第2差動増幅器と、
    第1抵抗とを備え、
    前記第1バイポーラトランジスタと前記第3バイポーラトランジスタは互いに等しいエミッタサイズを有し、前記第2バイポーラトランジスタは、前記第1バイポーラトランジスタのN倍(Nは1より大きい正の数)のエミッタサイズを有するように設計されており、
    前記第1トランジスタと前記第1バイポーラトランジスタは、前記第1電源と前記第2電源の間の第1ノードで直列接続され、
    互いに直列接続された前記第2バイポーラトランジスタと前記第1抵抗は、前記第1電源と前記第2電源の間の第2ノードで前記第2トランジスタと直列接続され、
    前記第3トランジスタと前記第3バイポーラトランジスタは前記第1電源と前記第2電源との間の第3ノードで直列接続され、
    前記第1差動増幅器は、その差動入力端子が前記第1〜第3ノードのうちの2個のノードに接続されて、前記第1〜第3トランジスタが相互に等しい第1電流をそれぞれ出力するように前記第1カレントミラー回路を制御し、
    前記電圧生成回路は、第2カレントミラー回路を構成する、第5及び第6トランジスタをさらに備え、
    前記第5トランジスタは、前記第6トランジスタのA倍(Aは正の数)のサイズを有し、
    前記第2差動増幅器は、その差動入力端子が前記第1〜第3ノードのうち、前記2個のノードの一方と同じノードと他方と異なるノードとに接続されて、前記第5トランジスタを介して前記第1〜第3バイポーラトランジスタの互いに接続された前記ベース電極に第2電流が出力され、前記第6トランジスタから前記第2電流の1/Aの第3電流が出力されるように、前記第2カレントミラー回路を制御し、
    前記電圧生成回路は、前記第4トランジスタが出力する第4電流と、前記第3電流の和の電流を電圧に変換した出力電圧を出力する、
    電圧生成回路。
  9. 請求項8において、
    前記第1ノードと前記第2電源との間に接続される第2抵抗と、
    前記第2抵抗と同じ抵抗値に設計され、前記第2ノードと前記第2電源との間に接続される、第3抵抗と、
    前記第2抵抗と同じ抵抗値に設計され、前記第3ノードと前記第2電源との間に接続される、第4抵抗と、
    前記第4トランジスタの出力と前記第2電源との間に接続される第5抵抗とをさらに備える、
    電圧生成回路。
  10. 請求項9において、
    前記電圧生成回路は、MOSトランジスタ製造プロセスによって、単一の半導体基板上に形成され、
    前記第1〜第6トランジスタは、MOSトランジスタであり、
    前記第1〜第3バイポーラトランジスタは、前記半導体基板に形成される寄生バイポーラトランジスタである、
    電圧生成回路。
  11. 請求項9において、
    前記第1〜第6トランジスタは、バイポーラトランジスタである、
    電圧生成回路。
  12. 請求項8において、
    前記電圧生成回路は、第6抵抗、第7抵抗及び第4バイポーラトランジスタをさらに備え、
    ダイオード接続された前記第4バイポーラトランジスタと前記第6抵抗は直列接続されて、前記第抵抗と並列に、
    前記第4トランジスタの出力と前記第2電源との間に接続される、
    電圧生成回路。
  13. 請求項12において、
    前記電圧生成回路は、MOSトランジスタ製造プロセスによって、単一の半導体基板上に形成され、
    前記第1〜第6トランジスタは、MOSトランジスタであり、
    前記第1〜第4バイポーラトランジスタは、前記半導体基板に形成される寄生バイポーラトランジスタである、
    電圧生成回路。
  14. 請求項12において、
    前記第1〜第6トランジスタは、バイポーラトランジスタである、
    電圧生成回路。
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