JP6836883B2 - 暖房システム - Google Patents

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Description

本発明は、暖房システムに関する。
特許文献1には、熱媒からの放熱により暖房する暖房端末に熱媒を供給する暖房システムが開示されている。暖房端末には、当該暖房端末に対応する熱動弁が設けられている。特許文献1の暖房システムは、燃焼熱源と、循環ポンプと、暖房端間末から燃焼熱源に戻る熱媒の温度を検出する温度センサと、制御装置と、を備えている。制御装置は、熱動弁の開閉状態を制御して、居室内を暖房する暖房運転を実行している。
特開平10−19282号公報
暖房システムにおいて、電力を消費して熱媒を加熱するヒートポンプ熱源を備える暖房システムがある。ヒートポンプ熱源により熱媒を加熱する際のエネルギー効率は、燃焼熱源により熱媒を加熱する際のエネルギー効率よりも高い。このため、ヒートポンプ熱源による熱媒の加熱時間を長くすることで、暖房システム全体のエネルギー効率を高めることができる。しかしながら、ヒートポンプ熱源の加熱能力は、燃焼熱源の加熱能力よりも低い。このため、居室内の温度が低いなど、暖房負荷が高い場合は、燃焼熱源を駆動させることが好ましい。従って、居室内の温度が比較的に低く暖房負荷が高い場合には、燃焼熱源を駆動させ、居室内の温度が比較的に高く暖房負荷が低い場合には、ヒートポンプ熱源を駆動させるなど、暖房負荷に応じて、熱媒を加熱する熱源を切り替えることが好ましい。このため、暖房負荷を算出することのできる暖房システムが望まれる。
本明細書では、熱媒からの放熱により暖房する複数の暖房端末に熱媒を供給する暖房システムにおいて、複数の暖房段末での暖房負荷を算出することが可能な技術を提供する。
本明細書が開示する暖房システムは、熱媒からの放熱により暖房する複数の暖房端末に熱媒を供給する暖房システムであって、前記複数の暖房端末のそれぞれには、複数の熱動弁のそれぞれが対応して設けられており、それぞれの前記熱動弁は、対応する前記暖房端末に前記熱媒が供給される開状態と、対応する前記暖房端末に前記熱媒が供給されない閉状態との間で切替可能である。暖房システムは、前記熱媒を加熱する燃焼熱源と、前記熱媒を加熱するヒートポンプ熱源と、前記熱媒を循環させる循環ポンプと、暖房経路を流れる前記熱媒の温度を測定する温度センサと、前記複数の熱動弁の状態を切り替え可能な制御装置と、を備えている。前記制御装置は、前記複数の熱動弁が設置されている数を記憶する記憶部を有してしており、前記制御装置は、前記ヒートポンプ熱源を駆動させることなく前記燃焼熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第1の暖房運転と、前記燃焼熱源及び前記ヒートポンプ熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第2の暖房運転と、前記燃焼熱源を駆動させることなく前記ヒートポンプ熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第3の暖房運転と、で構成される暖房運転を実行可能であり、前記制御装置は、前記暖房運転を実行中において、前記開状態である前記熱動弁の数と前記温度センサによって測定される温度に基づいて、前記複数の暖房端末での暖房負荷を算出し、前記記憶部には、過去の所定期間における、前記暖房運転の開始時刻と、前記暖房運転の終了時刻と、前記暖房運転を実行中の前記暖房負荷と、が記憶されており、前記制御装置は、前記暖房運転が第1の開始予定時刻に開始されるように予約される場合に、前記記憶部に記憶されている前記暖房負荷に基づいて、前記第1の開始予定時刻を、前記第1の開始予定時刻よりも早い第2の開始予定時刻に早める
上記構成によると、制御装置は、開状態である熱動弁の数と温度センサによって測定される温度に基づいて、複数の暖房端末での暖房負荷を算出することができる。このため、制御装置は、算出した暖房負荷に応じて、第1の暖房運転、第2の暖房運転及び第3の暖房運転の中のいずれを実行するのかを適切に判断することができる。例えば、暖房負荷が比較的大きい場合は、第1又は第2の暖房運転を実行し、暖房負荷が比較的小さい場合は、第3の暖房運転を実行するなどである。
一般的に、暖房負荷は、暖房運転開始直後が最も高く、その後、徐々に低くなっていく。また、ヒートポンプ熱源の加熱能力は、燃焼熱源の加熱能力よりも低い。このため、暖房運転開始直後の暖房負荷が高い状況では、ヒートポンプ熱源ではなく、燃焼熱源を駆動させなければならない可能性が高い。上記の構成によると、記憶部に記憶されている暖房負荷に基づいて、第1の開始予定時刻を第2の開始予定時刻に早めることで、第1の開始予定時刻に暖房運転を実行させた場合の暖房運転開始直後の暖房負荷の一部を、第2の開始予定時刻から第1の開始予定時刻までに実行される暖房運転に分散することができる。このため、暖房運転開始直後の暖房負荷を低減することができる。これにより、暖房運転開始直後に、ヒートポンプ熱源を駆動させて、熱媒を加熱させることができる可能性を高めることができる。この結果、暖房システムのエネルギー効率を高めることができる。
給湯暖房システム2の構成を模式的に示す図である。 不揮発性メモリに記憶される暖房運転履歴、外気温度履歴の一例を示す図である。 暖房レベルテーブルを示した図である。 暖房処理を説明するフローチャートである。 負荷平準化処理を説明するフローチャートである。 負荷差分の算出を説明するための図である。 第1の暖房処理を説明するフローチャートである。 第2の暖房処理を説明するフローチャートである。 第3の暖房処理を説明するフローチャートである。 運転履歴記憶処理を説明するフローチャートである。 負荷平準化処理を実行した後の暖房運転を示す図。 負荷平準化処理を実行した後の暖房負荷を示す図。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴)制御装置は、暖房運転が第1の開始予定時刻に開始されるように予約される場合に、記憶部に記憶されている第1の開始予定時刻から第1の駆動時間が経過するまでの間の第1の暖房負荷と、記憶部に記憶されている第1の駆動時間の経過時から第2の駆動時間が経過するまでの間の第2の暖房負荷の差に基づいて、第1の開始予定時刻を、第1の開始予定時刻よりも早い第2の開始予定時刻に早めてもよい。
例えば、第1の暖房負荷と第2の暖房負荷の差が小さい場合、第1の開始予定時刻を第2の開始予定時刻に早めても、暖房負荷を分散する効果が小さい場合がある。上記の構成によると、制御装置は、例えば、第1の暖房負荷と第2の暖房負荷の差が比較的に大きい場合にのみ、第1の開始予定時刻を第2の開始予定時刻に早めることができる。これにより、暖房負荷を分散する効果が大きい場合にのみ、第1の開始予定時刻を第2の開始予定時刻に早めることができる。
(特徴)暖房システムは、外気温度を測定する外気温度センサをさらに備えてもよく、記憶部には、過去の所定期間における外気温度が記憶されてもよい。この場合、制御装置は、現在時刻の外気温度が記憶部に記憶されている現在時刻と同じ時刻の外気温よりも所定温度低い場合に、第2の開始予定時刻を、第2の開始予定時刻よりも早い第3の開始予定時刻に早めるとよい。
通常、外気温度が低い場合、外気温度が高い場合に比べて、暖房負荷は高くなる。従って、現在時刻の外気温度が記憶部に記憶されている現在時刻と同じ時刻の外気温よりも低い場合、第1の開始予定時刻に実行される暖房運転の暖房負荷は、記憶部に記憶されている暖房負荷よりも高くなる可能性が高い。上記の構成によると、暖房運転の開始予定時刻を第3の開始予定時刻に早めることで、外気温度が低いことで増加する暖房負荷についても、第1の開始予定時刻よりも前に実行される暖房運転に分散することができる。
本明細書が開示する別の暖房システムは、熱媒からの放熱により暖房する複数の暖房端末に熱媒を供給する暖房システムであって、前記複数の暖房端末のそれぞれには、複数の熱動弁のそれぞれが対応して設けられており、それぞれの前記熱動弁は、対応する前記暖房端末に前記熱媒が供給される開状態と、対応する前記暖房端末に前記熱媒が供給されない閉状態との間で切替可能であり、前記暖房システムは、前記熱媒を加熱する燃焼熱源と、前記熱媒を加熱するヒートポンプ熱源と、前記熱媒を循環させる循環ポンプと、暖房経路を流れる前記熱媒の温度を測定する温度センサであって、複数の暖房端末から暖房経路に戻る熱媒の戻り温度を計測する戻り温度センサを含む前記温度センサと、前記複数の熱動弁の状態を切り替え可能な制御装置と、を備えている。前記制御装置は、前記複数の熱動弁が設置されている数を記憶する記憶部を有してしており、前記制御装置は、前記ヒートポンプ熱源を駆動させることなく前記燃焼熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第1の暖房運転と、前記燃焼熱源及び前記ヒートポンプ熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第2の暖房運転と、前記燃焼熱源を駆動させることなく前記ヒートポンプ熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第3の暖房運転と、で構成される暖房運転を実行可能であり、前記制御装置は、前記暖房運転を実行中において、前記開状態である前記熱動弁の数と前記温度センサによって測定される温度に基づいて、前記複数の暖房端末での暖房負荷を算出する。制御装置は、第3の暖房運転を実行中において、ヒートポンプ熱源による加熱能力を複数段階に切り替えることが可能であってもよい。この場合、制御装置は、第3の暖房運転を実行中において、所定時間毎に、現在の戻り温度と所定時間前の戻り温度との戻り温度差を特定し、戻り温度差に基づいて、ヒートポンプ熱源の加熱能力を切り替える。
上記の構成によると、制御装置は、開状態である熱動弁の数と温度センサによって測定される温度に基づいて、複数の暖房端末での暖房負荷を算出することができる。このため、制御装置は、算出した暖房負荷に応じて、第1の暖房運転、第2の暖房運転及び第3の暖房運転の中のいずれを実行するのかを適切に判断することができる。例えば、暖房負荷が比較的大きい場合は、第1又は第2の暖房運転を実行し、暖房負荷が比較的小さい場合は、第3の暖房運転を実行するなどである。
また、所定時間毎の戻り温度の変化が大きい場合、ヒートポンプ熱源の加熱能力が適切でない可能性が高い。上記の構成によると、制御装置は、戻り温度差に基づいて、ヒートポンプ熱源の加熱能力を適切な加熱能力に制御することができる。
(実施例)
図1に示すように、本実施例に係る給湯暖房システム2は、給湯系統104と、ヒートポンプ系統106と、暖房系統108と、制御装置110と、を備えている。
ヒートポンプ系統106は、ヒートポンプ50と、三流体熱交換器58と、を備える。ヒートポンプ50は、冷媒(例えば、フロンガスR410A等)を循環させるための冷媒循環路52と、熱交換器(蒸発器)54と、ファン56と、圧縮機62と、膨張弁60と、を備えている。冷媒循環路52は、三流体熱交換器58内を通過している。また、熱交換器54と、圧縮機62と、膨張弁60とは、冷媒循環路52内に設置されている。上記の構成を備えるヒートポンプ50の動作について説明する。圧縮機62が動作することにより、冷媒循環路52内の冷媒は、圧縮機62で加圧されて高温高圧の気相状態になる。圧縮機62で加圧されて高温高圧の気相状態となった冷媒は、三流体熱交換器58に送り込まれ、後述する熱回収路88内の水、及び、後述するタンク水循環路20内の水と熱交換によって冷却されて凝縮し、液相状態となる。三流体熱交換器58で冷却されて液相状態となった冷媒は、膨張弁60に送られ、膨張弁60で減圧されて低温低圧の液相状態となる。低温低圧の液相状態の冷媒は、熱交換器54において、ファン56で送風される外気との熱交換によって加熱されて蒸発し、気相状態となる。気相状態となった冷媒は、圧縮機62に戻されて再び加圧される。従って、ヒートポンプ50を動作させることにより、三流体熱交換器58を通過する冷媒循環路52内に高温高圧の冷媒を送り込むことができるようになる。なお、以下では、ヒートポンプ50、及び三流体熱交換器58を総称して、「ヒートポンプ熱源」と呼ぶことがある。
給湯系統104は、タンク10と、タンク水循環路20と、水道水導入路24と、供給路36と、第1バーナ加熱装置81と、を備える。
タンク10は、ヒートポンプ熱源によって加熱された温水を貯える。タンク10は、密閉型であり、断熱材によって外側が覆われている。タンク10内には満水まで水が貯留されている。タンク10には、サーミスタ12、14、16、18がタンク10の高さ方向に略均等間隔で取り付けられている。各サーミスタ12、14、16、18は、その取付位置の水の温度を測定する。
タンク水循環路20は、上流端がタンク10の下部に接続されており、下流端がタンク10の上部に接続されている。タンク水循環路20には、第1循環ポンプ22が介装されている。第1循環ポンプ22は、タンク水循環路20内の水を上流側から下流側へ送り出す。また、上述したように、タンク水循環路20は、三流体熱交換器58を通過している。そのため、ヒートポンプ熱源を動作させると、タンク水循環路20内の水が三流体熱交換器58で加熱される。従って、第1循環ポンプ22とヒートポンプ熱源を動作させると、タンク10の下部の水が三流体熱交換器58に送られて加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。タンク水循環路20は、タンク10に蓄熱するための水路である。
水道水導入路24は、上流端が水道水供給源32に接続されている。水道水導入路24の下流側は、第1導入路24aと第2導入路24bに分岐している。第1導入路24aの下流端は、タンク10の下部に接続されている。第2導入路24bの下流端は、供給路36の途中に接続されている。第2導入路24bと供給路36の接続部には、第1導入路24aを流れる水の流量(即ちタンク10から供給路36に流れる水の流量)と第2導入路24bを流れる水の流量の比率を調整する混合弁36aが配置されている。第1導入路24aには、逆止弁26が介装されている。第2導入路24bには、逆止弁28と水量センサ30が介装されている。水量センサ30は、第2導入路24b内を流れる水道水の流量を検出する。
供給路36は、上流端がタンク10の上部に接続されている。上述したように、供給路36の途中には、水道水導入路24の第2導入路24bが接続されている。第2導入路24bとの接続部より上流側の供給路36には、水量センサ34が介装されている。水量センサ34は、タンク10から供給路36内に流入する水の流量を検出する。第2導入路24bとの接続部より下流側の供給路36には、第1バーナ加熱装置81が介装されている。第1バーナ加熱装置81は、供給路36内の水を加熱する。供給路36の下流端は給湯栓38に接続されている。供給路36には、第1バーナ加熱装置81をバイパスする流路であるバイパス路36bが設けられている。また、バイパス路36bには、バイパス路36bの開度を調整するためのバイパス制御弁36cが介装されている。
暖房系統108は、シスターン70と、暖房用水循環路71と、第2バーナ加熱装置82と、6個の暖房端末H1、H2、H3、H4、H5、H6と、6個の熱動弁V1、V2、V3、V4、V5、V6と、を備えている。以下では、暖房端末H1〜H6を区別せずに単に暖房端末Hと呼び、熱動弁V1〜V6を区別せずに単に熱動弁Vと呼ぶ場合がある。暖房用水循環路71は、暖房往路72と、暖房復路84と、調整弁90と、熱回収路88と、バイパス路94と、循環流路96と、を備えている。暖房用水循環路71は、シスターン70内の水を循環させるための水路である。暖房用水循環路71内の水は、第2バーナ加熱装置82、三流体熱交換器58によって加熱される。
シスターン70は、上部が開放されている容器であり、内部に熱媒である水を貯留している。シスターン70には、循環流路96の下流端と、暖房往路72の上流端とが接続されている。シスターン70内には、循環流路96から水が流入する。シスターン70内の水は、暖房往路72に導入される。
暖房往路72は、上流端がシスターン70に接続され、下流端が6本に分岐して各熱動弁V1〜V6を介して各暖房端末H1〜H6の往き口に接続されている。暖房往路72には、第2循環ポンプ74、及び、バーナ戻り温度DB1を検出するサーミスタ76が介装されている。第2循環ポンプ74は、暖房往路72内の水を下流側に送り出すポンプである。動作中の暖房端末Hの数に応じて、暖房用水循環路71内を循環する水の流量が変化する。即ち、第2循環ポンプ74の単位時間当たりの回転数が一定であっても、動作中の暖房端末Hの数が増加すると、暖房往路72の抵抗が減少して、暖房用水循環路71内を循環する水の流量が増加する。動作中の暖房端末Hの数が多くなるほど、暖房用水循環路71内を循環する水の流量が増加する。暖房端末H1〜H6及び熱動弁V1〜V6より上流側の暖房往路72には、第2バーナ加熱装置82が介装されている。第2バーナ加熱装置82は、暖房往路72内の水を加熱する。第2バーナ加熱装置82は、ヒートポンプ50よりも、暖房用水循環路71内を循環する水を加熱する能力が高い。言い換えると、第2バーナ加熱装置82は、ヒートポンプ50よりも、単位時間当りの加熱量が大きい。第2バーナ加熱装置82で加熱された水は、暖房端末Hに供給される。また、暖房往路72の第2バーナ加熱装置82の下流側には、バーナ往き温度DB2を測定するサーミスタ78が介装されている。
暖房端末H1〜H6は、それぞれ、暖房往路72から供給される水の熱を放熱することによって、居室を暖房する端末である。また、熱動弁V1〜V6は、それぞれ、暖房端末H1〜H6に対応する暖房往路72の分岐位置に設けられている。各暖房端末H1〜H6及び各熱動弁V1〜V6は、いずれも、互いに並列に配置されている。各熱動弁V1〜V6は、対応する暖房端末H1〜H6に水が供給される開状態と、対応する暖房端末H1〜H6に水が供給されない閉状態とを切り替える。例えば、熱動弁V1が開状態の間、暖房端末H1には、暖房往路72から水が供給される。一方、熱動弁V1が閉状態の間、暖房端末H1には、暖房往路72から水が供給されない。また、全ての熱動弁V1〜V6が閉状態の間は、暖房用水循環路71内の水は循環しない。暖房往路72から供給される水は、暖房端末Hにおいて暖房に利用されると、熱を奪われ、比較的低温の水となる。暖房に利用された後の比較的低温の水は、暖房復路84に導入される。
暖房復路84は、上流端が6本に分岐して各暖房端末H1〜H6の戻り口に接続され、下流端がバイパス路94の上流端及び熱回収路88の上流端に接続されている。暖房復路84には、HP(ヒートポンプ)戻り温度DH1を測定するサーミスタ86が介装されている。サーミスタ86は、暖房復路84内の水の温度(即ち、三流体熱交換器58に送り込まれる水の温度)を測定する。
熱回収路88は、上流端がバイパス路94の上流端及び暖房復路84の下流端に接続され、下流端がバイパス路94の下流端及び循環流路96の上流端に接続されている。熱回収路88は、三流体熱交換器58を通過している。そのため、ヒートポンプ熱源を動作させると、熱回収路88内の水が三流体熱交換器58で加熱される。熱回収路88の三流体熱交換器58の下流側には、HP往き温度DH2を測定するサーミスタ92が介装されている。サーミスタ92は、三流体熱交換器58を通過した後の熱回収路88内の水の温度を測定する。
バイパス路94は、上流端が暖房復路84の下流端及び熱回収路88の上流端に接続され、下流端が熱回収路88の下流端及び循環流路96の上流端に接続されている。即ち、バイパス路94は、三流体熱交換器58の上流側と下流側とをバイパスする。
調整弁90は、暖房復路84の下流端と、熱回収路88の上流端と、バイパス路94の上流端との接続部分に取り付けられている。調整弁90は、その開度を変化させることによって、熱回収路88を通過する水の流量(三流体熱交換器58を通過する水の流量)と、バイパス路94を通過する水の流量との割合を変化させることができる。本実施例の調整弁90には、例えば三方弁が用いられる。調整弁90は、動作する暖房端末Hの数に応じて開度を変化させることができる。本実施例では、調整弁90は、動作する暖房端末Hの数が多くなる程、バイパス路94を通過する水の流量の割合が高くなるように、開度を変化させる。
循環流路96は、上流端が熱回収路88の下流端及びバイパス路94の下流端に接続され、下流端がシスターン70に接続されている。循環流路96には、サーミスタ98が介装されている。サーミスタ98は、循環流路96内の水の温度を測定する。なお、暖房系統108には、外気温度DOを検出するサーミスタ100も設けられている。
制御装置110は、給湯系統104、ヒートポンプ系統106、及び、暖房系統108と電気的に接続されており、各構成要素の動作を制御する。制御装置110は、不揮発性メモリ112を備えている。不揮発性メモリ112には、特定の世帯の過去7日分の暖房運転履歴と、過去7日分の外気温度履歴と、暖房レベルテーブル130、132(図3参照)と、が記憶されている。図2は、1日分の暖房運転履歴、及び、1日分の外気温度履歴を示す。暖房運転履歴には、暖房運転の種類毎に、各種データ(暖房時間[分]、目標温度[℃]、開状態である熱動弁の端末数、及び、暖房負荷L[kWh])の1時間毎の情報が記憶されている。外気温度履歴には、1時間毎の外気温度DOが記憶されている。また、不揮発性メモリ112には、暖房運転の開始時刻と終了時刻が記憶されている。図2の場合、不揮発性メモリ112には、暖房運転の開始時刻として、5:00、18:00が記憶されており、暖房運転の終了時刻として、9:00、22:00が記憶されている。制御装置110は、24時間毎(例えば、時刻が0:00になる毎)に、8日前の運転履歴を消去する。
図3を用いて、暖房レベルテーブル130、132について説明する。暖房レベルテーブル130には、給湯暖房システム2が後述するHB(ハイブリッド)暖房運転で動作する場合のヒートポンプ熱源のON時間が記憶されている。HB暖房運転は、第2バーナ加熱装置82とヒートポンプ熱源を動作させて水を加熱する運転である。ON時間は、1サイクル(20分間)におけるヒートポンプ熱源を動作させる時間である。ON時間は、暖房レベル毎に異なる時間が設定されており、暖房レベルは、レベル1〜レベル9(MAX)の9段階で調節可能である。また、暖房レベルテーブル132には、給湯暖房システム2が後述するHP(ヒートポンプ)暖房運転で動作する場合の目標温度DTが記憶されている。HP暖房運転は、ヒートポンプ熱源のみを動作させて水を加熱する運転である。目標温度DTは、ヒートポンプ熱源による加熱後の水の目標温度である。制御装置110は、HP往き温度DH2が目標温度DTとなるように、ヒートポンプ熱源の動作を制御する。目標温度DTは、暖房レベル毎に異なる温度が設定されており、暖房レベルは、レベル1〜レベル9(MAX)の9段階で調節可能である。なお、図3のHP戻り温度は、HP往き温度DH2を目標温度DTに制御した場合に、サーミスタ86を通過する水の温度が定常状態になる場合の温度を示す。
図1に戻って、制御装置110には、リモコン120が接続されている。ユーザは、リモコン120を介して、様々な情報を入力可能である。ユーザがリモコン120に入力した情報は、制御装置110に出力される。ユーザが入力可能な様々な情報とは、例えば、暖房運転の開始、暖房運転の開始予定時刻(予約時刻)TS0、暖房運転の運転モード、暖房レベルなどである。暖房運転の運転モードは、第1の運転モードと第2の運転モードで構成されている。
(給湯暖房システムの動作)
次いで、本実施例の給湯暖房システム2の動作について説明する。給湯暖房システム2は、蓄熱運転、給湯運転、暖房運転を実行することができる。以下、各運転について説明する。
(蓄熱運転)
蓄熱運転は、ヒートポンプ50で生成した熱により、タンク10内の水を加熱する運転である。制御装置110によって蓄熱運転の実行が指示されると、ヒートポンプ熱源が動作を開始するとともに、第1循環ポンプ22が回転する。
図1に示すように、ヒートポンプ熱源が動作することにより、三流体熱交換器58を通過する冷媒循環路52内に高温高圧の気相状態の冷媒が送り込まれる。また、第1循環ポンプ22が回転すると、タンク水循環路20内をタンク10内の水が循環する。即ち、タンク10の下部に存在する水がタンク水循環路20内に導入され、導入された水が三流体熱交換器58を通過する際に、冷媒循環路52内の冷媒の熱によって加熱され、加熱された水がタンク10の上部に戻される。これにより、タンク10に高温の水が貯められる。タンク10の上部には、高温の水の層が形成され、下部には、低温の水の層が形成される。
(給湯運転)
給湯運転は、タンク10内の水を給湯栓38に供給する運転である。給湯運転は、上記の蓄熱運転中にも実行することができる。給湯栓38が開かれると、制御装置110は、混合弁36aを開く。すると、水道水供給源32からの水圧によって、水道水導入路24(第1導入路24a)からタンク10の下部に水道水が流入する。同時に、タンク10上部の温水が、供給路36を介して給湯栓38に供給される。
制御装置110は、タンク10から供給路36に供給される水の温度(即ち、サーミスタ12の検出温度)が、給湯設定温度より高い場合には、混合弁36aを調整して、第2導入路24bから供給路36に水道水を導入する。従って、タンク10から供給された水と第2導入路24bから供給された水道水とが、供給路36内で混合される。制御装置110は、給湯栓38に供給される水の温度が、給湯設定温度と一致するように、混合弁36aの開度比率を調整する。一方、制御装置110は、タンク10から供給路36に供給される水の温度が、給湯設定温度より低い場合には、第1バーナ加熱装置81を動作させる。従って、供給路36を通過する水が第1バーナ加熱装置81によって加熱される。加熱された水は、バイパス制御弁36cで開度調整されたバイパス路36bからの水と混合されて、給湯栓38に供給される。制御装置110は、給湯栓38に供給される水の温度が、給湯設定温度と一致するように、第1バーナ加熱装置81の出力を制御する。
(暖房運転)
次いで、図4〜図10を参照して、制御装置110によって実行される暖房運転について説明する。制御装置110は、ユーザによって暖房運転を開始するための操作がリモコン120に実行される場合、又は、ユーザによって暖房運転の開始予定時刻TS0を設定するための操作がリモコン120に実行される場合に、図4の暖房処理を開始する。なお、暖房運転の運転モード、暖房レベルについても、ユーザがリモコン120を操作することで設定される。
(暖房処理)
ステップS2において、制御装置110は、ユーザによって第1の運転モードが選択されているのか否かを判断する。第1の運転モードが選択されている場合(ステップS2でYES)、処理は、ステップS4に進む。一方、第2の運転モードが選択されている場合(ステップS2でNO)、処理は、ステップS18(第3の暖房処理)に進む。
ステップS4において、制御装置110は、ユーザによって暖房運転の開始予定時刻TS0が設定されたのか否かを判断する。ユーザによって開始予定時刻TS0が設定されている場合(ステップS4でYES)、処理は、ステップS6に進む。一方、ユーザによって開始予定時刻TS0が設定されていない場合(ステップS4でNO)、処理は、ステップS16(第1の暖房処理)に進む。なお、ユーザによって開始予定時刻TS0が設定されていない場合とは、ユーザによって暖房運転をすぐに開始するための操作がリモコン120に実行される場合である。
ステップS6において、制御装置110は、負荷平準化処理(図5)を実行する。負荷平準化処理において、制御装置110は、ユーザによって設定された開始予定時刻TS0を前出し可能か否か判断し、前出し可能な場合は新たな開始予定時刻TS1を設定する。
ステップS8において、制御装置110は、ステップS6において開始予定時刻TS0が前出しされているのか否かを判断する。制御装置110は、新たな開始予定時刻TS1が設定される場合に、開始予定時刻TS0が前出しされていると判断する。新たな開始予定時刻TS1が設定されている場合(ステップS8でYES)、処理は、ステップS10に進む。ステップS10において、制御装置110は、開始予定時刻TS1が到来することを監視する。開始予定時刻TS1が到来すると、制御装置110は、ステップS10でYESと判断し、処理は、ステップS12(第2の暖房処理)に進む。
一方、開始予定時刻TS0が変更されていない場合(ステップS8でNO)、処理は、ステップS14に進む。ステップS14において、制御装置110は、開始予定時刻TS0が到来することを監視する。開始予定時刻TS0が到来すると、制御装置110は、ステップS14でYESと判定し、処理は、ステップS16(第1の暖房処理)に進む。
(負荷平準化処理)
次いで、図5、図6を用いて、図4のステップS6で実行される負荷平準化処理について説明する。なお、図6は、図2の5:00〜9:00に実行される暖房運転の1時間毎の暖房負荷Lを示している。
ステップS22において、制御装置110は、不揮発性メモリ112内の暖房運転の開始時刻に、開始予定時刻TS0が含まれているのか否かを判断する。具体的には、制御装置110は、不揮発性メモリ112内の暖房運転の開始時刻に、開始予定時刻TS0と一致する時刻が含まれているのか確認する。不揮発性メモリ112内の暖房運転の開始時刻に開始予定時刻TS0が含まれている場合(ステップS22でYES)、処理は、ステップS24に進む。一方、不揮発性メモリ112内の暖房運転の開始時刻に開始予定時刻TS0が含まれていない場合(ステップS22でNO)、制御装置110は、図5の処理を終了する。なお、変形例では、制御装置110は、開始予定時刻TS0から第1の所定時間T1を減算した時刻と開始予定時刻TS0に第1の所定時間T1を加算した時刻の間に、不揮発性メモリ112内の暖房運転の開始時刻が含まれている場合に、ステップS22でYESと判断してもよい。例えば、第1の所定時間T1が10分である場合において、開始予定時刻TS0が6:00であり、暖房運転履歴内に、5:55の開始時刻が含まれていれば、ステップS22でYESと判断する。
ステップS24において、制御装置110は、暖房負荷Lの負荷差分LD[kWh]が第1の所定負荷LP1[kWh](例えば、0.5kWh)を超えているのか否かを判断する。制御装置110は、不揮発性メモリ112内の暖房運転履歴を利用して、負荷差分LDを特定する。制御装置110は、暖房運転開始から第1の駆動時間(例えば、1時間)が経過するまでの第1の暖房負荷L1[kWh]から、第1の駆動時間の経過時から第2の駆動時間(例えば、1時間)が経過するまでの第2の暖房負荷L2[kWh]を減算することで、負荷差分LDを算出する。例えば、図6に示すように、暖房運転の開始時刻が5:00の場合、制御装置110は、5:00〜6:00の第1の暖房負荷L1から、6:00〜7:00の第2の暖房負荷L2を減算することで、負荷差分LDを算出する。第1の所定負荷LP1は、開始予定時刻TS0を前出しすることによる効果が小さいことを判断するための値である。負荷差分LDが第1の所定負荷LP1を超えている場合(ステップS24でYES)、処理は、ステップS26に進む。一方、負荷差分LDが第1の所定負荷LP1以下である場合(ステップS24でNO)、制御装置110は、図5の処理を終了する。
ステップS26において、制御装置110は、第1の暖房負荷L1がヒートポンプ熱源の最大負荷Lmax[kWh]未満か否かを判断する。最大負荷Lmaxは、ヒートポンプ熱源を最大加熱能力Cmax[kW]で3時間動作させた場合の値である。本実施例の場合、ヒートポンプ熱源の最大加熱能力Cmaxは、2[kW]であり、最大負荷Lmaxは、6[kWh]である。第1の暖房負荷L1が最大負荷Lmax未満である場合(ステップS26でYESの場合)、処理は、ステップS28に進む。一方、第1の暖房負荷L1が最大負荷Lmax以上である場合(ステップS26でNO)、制御装置110は、図5の処理を終了する。なお、ステップS26の処理は、後述する前出し時間TEを制限するための処理である。これにより、ユーザが設定した開始予定時刻TS0と大きく乖離した時刻に暖房運転を実行し、ユーザに違和感を与えることを防止することができる。
ステップS28において、制御装置110は、開始予定時刻TS0の前出し時間TEを特定する。まず、制御装置110は、第1の暖房負荷L1をヒートポンプ熱源の最大加熱能力Cmaxで除算する。そして、算出した値から、1時間減算することで、前出し時間TEを特定する。例えば、第1の暖房負荷が4[kWh]の場合、前出し時間TEは1時間である。
ステップS30において、制御装置110は、現在時刻の外気温度DOが、暖房運転履歴内の現在時刻に対応する履歴外気温度DO1未満か否かを判断する。外気温度DOが履歴外気温度DO1未満の場合(ステップS30でYES)、処理は、ステップS32に進む。一方、外気温度DOが履歴外気温度DO1以上である場合(ステップS30でNO)、処理は、ステップS32を省略してステップS34に進む。
ステップS32において、制御装置110は、ステップS28で特定された前出し時間TEを補正する。具体的には、制御装置110は、履歴外気温度DO1から外気温度DOを減算した外気温度差DODに応じて、補正時間TAを算出する。例えば、外気温度差DODが3℃未満の場合は、補正時間TAを20分に設定し、外気温度差DODが3℃以上かつ6℃未満の場合は、補正時間TAを40分に設定し、外気温度差DODが6℃以上の場合は、補正時間TAを60分に設定する。そして、ステップS28で特定された前出し時間TEに、補正時間TAを加算する。
ステップS34において、制御装置110は、ステップS28又はステップS32で特定された前出し時間TEを用いて、新たな開始予定時刻TS1を設定する。制御装置110は、開始予定時刻TS0から前出し時間TEを減算することで、新たな開始予定時刻TS1を算出する。制御装置110は、新たな開始予定時刻TS1を不揮発性メモリ112に記憶する。また、制御装置110は、開始予定時刻TS0に第1の駆動時間を加算した時刻を、暖房運転変更時刻TCとして不揮発性メモリ112に記憶させる。ステップS34が終了すると、制御装置110は、図5の処理を終了する。
(第1の暖房処理)
次いで、図7を用いて、図4のステップS16で実行される第1の暖房処理について説明する。第1の暖房処理は、ユーザによって第1の運転モードが設定されている場合に実行される。
ステップS42において、制御装置110は、ユーザによって、HD(ホットダッシュ)運転を実行することが選択されているのか否かを判断する。HD運転は、第2バーナ加熱装置82を利用して、居室を急速に暖房するための運転である。第2バーナ加熱装置82を利用する点は、後述するステップS48のガス暖房運転と同様であるが、第2バーナ加熱装置82の加熱能力がガス暖房運転とは異なる。制御装置110は、HD運転の場合、バーナ往き温度DB2が72℃になるように第2バーナ加熱装置82の加熱能力を制御し、ガス暖房運転の場合、バーナ往き温度DB2が45℃になるように第2バーナ加熱装置82の加熱能力を制御する。なお、HD運転やガス暖房運転においては、ヒートポンプ熱源による加熱は行われない。HD運転の実行が選択されている場合(ステップS42でYES)、処理は、ステップS44に進む。一方、HD運転の実行が選択されていない場合(ステップS42でNO)、処理は、ステップS44を省略して、ステップS46に進む。
ステップS44において、制御装置110は、HD運転を実行する。制御装置110は、第2バーナ加熱装置82を通過した水の温度が72℃になるように、第2バーナ加熱装置82の加熱能力を制御する。HD運転を開始してからHD駆動時間(例えば、60分)が経過すると、制御装置110は、HD運転を終了し、処理は、ステップS46に進む。
ステップS46において、制御装置110は、HB暖房運転の開始条件が成立しているか否かを判断する。制御装置110は、現在時刻の外気温度DOが第1の所定温度D1(例えば、−3℃)を超えているのか否かを判断する。外気温度DOが第1の所定温度D1以下の場合(ステップS46でNO)、処理は、ステップS48に進む。ステップS48において、制御装置110は、ガス暖房運転を実行する。制御装置110は、第2バーナ加熱装置82を通過した水の温度が45℃になるように、第2バーナ加熱装置82の加熱能力を制御する。
一方、外気温度DOが第1の所定温度D1を超えている場合(ステップS46でYES)、処理は、ステップS50に進む。即ち、制御装置110は、ステップS46でYESと判断されるまで、ガス暖房運転(ステップS48)を継続する。
ステップS50において、制御装置110は、HP暖房運転の開始条件が成立しているか否かを判断する。制御装置110は、給湯暖房システム2の現在の暖房能力HC[kW]がヒートポンプ熱源の最大加熱能力Cmax[kW]未満であり、かつ、第1のHP戻り温度差DHD1が第2の所定温度D2(例えば、5℃)未満である場合に、HP暖房運転の開始条件が成立していると判断する。第1のHP戻り温度差DHD1は、ユーザによって設定された暖房レベル(以下では、暖房レベル設定値と呼ぶ)に対応するHP戻り温度から現在のHP戻り温度DH1を減算することで算出される。現在の暖房能力HCは、第2バーナ加熱装置82の暖房能力HC1[kW]とヒートポンプ熱源の暖房能力HC2[kW]との合計である。制御装置110は、バーナ戻り温度DB1、バーナ往き温度DB2、及び、暖房往路72内を循環する水の流量F1を用いて、第2バーナ加熱装置82の暖房能力HC1を算出する。まず、制御装置110は、開状態である熱動弁の端末数を用いて、流量F1を算出する。そして、制御装置110は、バーナ往き温度DB2からバーナ戻り温度DB1を減算し、その減算した値に流量F1を乗算することで、第2バーナ加熱装置82の暖房能力HC1を算出する。また、制御装置110は、HP戻り温度DH1、HP往き温度DH2、及び、熱回収路88内を循環する水の流量F2を利用して、ヒートポンプ熱源の暖房能力HC2を算出する。まず、制御装置110は、流量F1に調整弁90の開度を乗算することで、流量F2を算出する。そして、制御装置110は、HP往き温度DH2からHP戻り温度DH1を減算し、その減算した値に、流量F2を乗算することで、ヒートポンプ熱源の暖房能力HC2を算出する。その後に、制御装置110は、暖房能力HC1に暖房能力HC2を加算して、現在の暖房能力HCを算出する。
暖房能力HCがヒートポンプ熱源の最大加熱能力Cmaxを超えている場合、又は、第1のHP戻り温度差DHD1が第2の所定温度D2以上の場合(ステップS50でNO)、処理は、ステップS52に進む。ステップS52において、制御装置110は、HB暖房運転を実行する。HB暖房運転において、制御装置110は、暖房レベル設定値と暖房レベルテーブル130に従って、ヒートポンプ熱源の動作を制御し、バーナ往き温度DB2が45℃になるように、第2バーナ加熱装置82の動作を制御する。制御装置110は、ステップS50でYESと判断されるまで、HB暖房運転(ステップS52)を継続する。一方、暖房能力HCが最大加熱能力Cmax未満であり、かつ、第1のHP戻り温度差DHD1が第2の所定温度D2未満である場合(ステップS50でYES)、処理は、ステップS54に進む。
ステップS54において、制御装置110は、HP暖房運転の暖房レベルをMAX(レベル9)に設定する。そして、ステップS56において、制御装置110は、HP暖房運転を実行する。暖房レベルがMAXの場合、ヒートポンプ熱源の加熱能力は最大加熱能力Cmaxである。
ステップS58において、制御装置110は、HP暖房運転を開始してから第2の所定時間T2(例えば、20分)が経過することを監視する。第2の所定時間T2が経過すると、制御装置110は、ステップS58でYESと判断し、処理は、ステップS60に進む。
ステップS60において、制御装置110は、現在の暖房レベルが、暖房レベル設定値よりも上か否かを判断する。現在の暖房レベルが暖房レベル設定値よりも上の場合(ステップS60でYES)、処理は、ステップS62に進む。一方、現在の暖房レベルが暖房レベル設定値と同じ場合(ステップS60でNO)、処理は、ステップS58に戻る。従って、制御装置110は、現在の暖房レベルを、暖房レベル設定値より下のレベルに下げない。
ステップS62において、制御装置110は、第2のHP戻り温度差DHD2が第3の所定温度D3(例えば、2℃)を超えているのか否かを判断する。第2のHP戻り温度差DHD2は、現在のHP戻り温度DH1から第3の所定時間T3(例えば、1時間)前のHP戻り温度DH1を減算することで算出される。第2のHP戻り温度差DHD2が第3の所定温度D3を超えている場合(ステップS62でYES)、処理は、ステップS64に進む。一方、第2のHP戻り温度差DHD2が第3の所定温度D3以下の場合(ステップS62でNO)、処理は、ステップS58に戻る。
ステップS64において、制御装置110は、現在の暖房レベルを1レベル下げる。例えば、現在の暖房レベルがレベル9(MAX)の場合、レベル8に下げる。このように、制御装置110は、第2のHP戻り温度差DHD2に応じて、暖房レベルを調節し、ヒートポンプ熱源の加熱能力を調整する。なお、第1の暖房処理が継続している間、制御装置110は、第2の所定時間T2が経過する毎に、ステップS58でYESと判断し、ステップS60以降の処理を実行する。
(第2の暖房処理)
次いで、図8を用いて、図4のステップS12で実行される第2の暖房処理について説明する。第2の暖房処理は、新たな開始予定時刻TS1が設定されている場合に実行される処理である。
ステップS72、ステップS74は、図5のステップS54、ステップS56と同様である。ステップS76において、制御装置110は、暖房運転変更時刻TCが到来することを監視する。そして、暖房運転変更時刻TCが到来すると、制御装置110は、ステップS76でYESと判断し、処理は、ステップS78に進む。
ステップS78において、制御装置110は、不揮発性メモリ112内の暖房運転変更時刻TCで実行される暖房運転を実行する。制御装置110は、HB暖房運転及びHP暖房運転のいずれかの運転を実行する。例えば、図2に示す暖房運転履歴が記憶されており、暖房運転変更時刻TCが6:00である場合、制御装置110は、HB暖房運転を実行する。開始予定時刻TS1にHP暖房運転を開始させた場合でも、暖房運転変更時刻TCの時点で必要な暖房能力HCは、暖房運転履歴内の暖房運転変更時刻TCの時点と同様である可能性が高い。このため、例えば、暖房運転履歴内の暖房運転変更時刻TCでHB暖房運転が実行されている場合、開始予定時刻TS1にHP暖房運転を開始させた後の暖房運転変更時刻TCでも、HB暖房運転を実行させることが好ましい。ステップS78の処理を実行することで、開始予定時刻TS1にHP暖房運転を開始させた場合でも、暖房運転履歴内の暖房運転変更時刻TCで実行されている運転と同様にすることができる。
ステップS80において、制御装置110は、HB暖房運転を実行しているのか否かを判断する。HB暖房運転を実行している場合(ステップS80でYES)、処理は、図7のステップS50に進む。一方、HP暖房運転を実行している場合(ステップS80でNO)、処理は、図7のステップS58に進む。
(第3の暖房処理)
次いで、図9を用いて、図4のステップS18で実行される第3の暖房処理について説明する。第3の暖房処理は、ユーザによって第2の運転モードが選択されている場合に実行される処理である。
ステップS92〜ステップS102は、図7のステップS54〜ステップS62と同様である。なお、ステップS94において、制御装置110は、現在時刻の外気温度DOを開始外気温度DO2として不揮発性メモリ112に記憶する。また、ステップS98でNOと判断される場合、処理は、ステップS104に進む。
ステップS104において、制御装置110は、現在時刻の外気温度DOが開始外気温度DO2を超えているのか否かを判断する。外気温度DOが開始外気温度DO2を超えている場合(ステップS104でYES)、処理は、ステップS106に進む。一方、外気温度DOが開始外気温度DO2以下の場合(ステップS104でNO)、処理は、ステップS96に戻る。
ステップS106において、制御装置110は、第2のHP戻り温度差DHD2が第4の所定温度D4(例えば−2℃)未満か否かを判断する。第2のHP戻り温度差DHD2が第4の所定温度D4未満の場合(ステップS106でYES)、処理は、ステップS108に進む。ステップS98において、制御装置110は、暖房レベルを1レベル上げる。一方、第2のHP戻り温度差DHD2が第4の所定温度D4以上の場合(ステップS106でNO)、処理は、ステップS96に戻る。なお、第3の暖房処理が継続している間、制御装置110は、第2の所定時間T2毎に、ステップS96でYESと判断し、ステップS98以降の処理を実行する。
(暖房運転履歴記憶処理)
次いで、図10を用いて、図4の暖房処理と平行して実行される運転履歴記憶処理について説明する。
ステップS112において、制御装置110は、図5の第1又は第2の暖房処理が開始されることを監視する。制御装置110は、図4のステップS10又はステップS14でYESと判断される場合に、ステップS112でYESと判断し、処理は、ステップS114に進む。
ステップS114において、制御装置110は、第1又は第2の暖房処理の開始から第4の所定時間T4(例えば、1時間)が経過することを監視する。制御装置110は、第1又は第2の暖房処理の開始から第4の所定時間T4が経過すると、ステップS114でYESと判定し、処理は、ステップS116に進む。
ステップS116において、制御装置110は、第1又は第2の暖房処理の開始から第3の所定時間T3が経過するまでの運転状況を記憶する。制御装置110は、暖房運転毎に、暖房時間、暖房運転の目標温度、開状態の端末数、及び、暖房負荷Lを、不揮発性メモリ112の暖房運転履歴に記憶する(図2参照)。暖房負荷Lは、給湯暖房システム2の現在の暖房能力HCを用いて算出することができる。ステップS116が終了すると、処理は、ステップS114に戻る。第1の暖房処理又は第2の暖房処理が継続している場合、制御装置110は、ステップS114でYESと判断してから第4の所定時間T4が経過する毎に、ステップS114でYESと判定する。従って、制御装置110は、第4の所定時間T4毎に、ステップS116の処理を実行する。なお、制御装置110は、第1又は第2の暖房処理が終了した時点で、図10の処理を終了する。
(負荷平準化処理の効果)
次いで、図11、12を用いて、図5の負荷平準化処理を実行することによる効果について説明する。図2に示す暖房運転履歴が記憶されている状態で、ユーザが開始予定時刻TS0を5:00に設定した場合に実行される暖房処理について説明する。なお、ユーザは、開始予定時刻T0の設定と同時に、運転モードを第1の運転モードに設定し、暖房レベルをレベル6に設定する。また、外気温度DOについては、暖房運転履歴内の外気温度履歴と同様である。
まず、制御装置110は、図4のステップS2、ステップS4でYESと判定し、ステップS6の負荷平準化処理(図5)を実行する。
図5の負荷平準化処理において、制御装置110は、図2の太枠部分の暖房運転の開始時刻が5:00であるために、ステップS22でYESと判断する。次いで、制御装置110は、5:00〜6:00の第1の暖房負荷L1(4kWh)から、6:00〜7:00の第2の暖房負荷L2(2kW)を減算することで、負荷差分LDを2kWhと算出する、そして、制御装置110は、負荷差分LD(2kWh)が第1の所定負荷LP1(0.5kWh)以上であると判断する(ステップS24でYES)。次いで、制御装置110は、5:00〜6:00の第1の暖房負荷L1(4kWh)が最大負荷Lmax(6kWh)未満であると判断する(ステップS26でYES)。次いで、制御装置110は、第1の暖房負荷L1(4kWh)をヒートポンプ熱源の最大加熱能力Cmax(2kW)で除算し、算出した時間から1時間減算し、前出し時間TEが1時間であると特定する(ステップS28)。そして、制御装置110は、ステップS30でNOと判断し、5:00から1時間減算した時刻である4:00を新たな開始予定時刻TS1として設定し(ステップS34)、不揮発性メモリ112に記憶する。また、制御装置110は、6:00を暖房運転変更時刻TCとして不揮発性メモリ112に記憶する。その後、処理は、暖房処理(図4)のステップS8に戻る。
制御装置110は、図4のステップS8でYESと判定し、時刻が4:00になった場合にステップS10でYESと判断し、第2の暖房処理(図8)を実行する。
図8の第2の暖房処理において、制御装置110は、暖房レベルをMAXに設定し(ステップS72)、HP暖房運転を開始する(ステップS74)。そして、制御装置110は、時刻が暖房運転変更時刻TC(6:00)になった場合にステップS76でYESと判断し、不揮発性メモリ112内の暖房運転変更時刻TC(6:00)に実行されているHB暖房運転を実行する(ステップS78)。そして、制御装置110は、ステップS80でYESと判断し、図7のステップS50に進む。その後の暖房運転は、暖房運転履歴内の暖房運転と同様である。
以上より、制御装置110は、図11に示すように、4:00〜6:00の間はHP暖房運転を実行し、6:00〜8:00の間はHB暖房運転を実行し、8:00〜9:00の間はHP暖房運転を実行する。この場合、図12に示すように、5:00〜6:00の第1の暖房負荷L1(4kWh)が、4:00〜5:00の暖房負荷(2kWh)と5:00〜6:00の暖房負荷2kWhに分散される。即ち、暖房運転開始直後の暖房負荷Lを低減することができる。これにより、HP暖房運転を実行する時間を増やすことができる。この結果、給湯暖房システム2のエネルギー効率を高めることができる。
上記の構成によると、制御装置110は、バーナ戻り温度DB1、バーナ往き温度DB2、HP戻り温度DH1、HP往き温度DH2、及び、開状態である熱動弁の端末数に基づいて、給湯暖房システム2の現在の暖房能力HCを算出することができる。そして、制御装置は、暖房能力HCを用いて、暖房負荷Lを算出することができる。このため、制御装置110は、暖房負荷Lに応じて、ガス暖房運転、HB暖房運転、及び、HP暖房運転の中のいずれの暖房運転を実行するのかを適切に判断することができる。
また、上記の実施例では、不揮発性メモリ112には、過去7日分の暖房運転の開始時刻、暖房運転の終了時刻、及び、暖房運転を実行中の暖房負荷が記憶されている。一般的に、暖房負荷Lは、暖房運転開始直後が最も高く、その後、徐々に低くなっていく。上記の構成によると、制御装置110は、不揮発性メモリ112内の暖房負荷Lに基づいて、開始予定時刻TS0を新たな開始予定時刻TS1に早めることができる。このため、暖房運転開始直後の暖房負荷Lを、新たな開始予定時刻TS1から開始予定時刻TS0の間に実行される暖房運転に分散することができる。このため、暖房運転開始直後の暖房負荷Lを低減することができる。これにより、暖房運転開始直後に、ヒートポンプ熱源を駆動させて、水を加熱させることができる可能性を高めることができる。この結果、給湯暖房システム2のエネルギー効率を高めることができる。
また、上記の実施例では、制御装置110は、不揮発性メモリ112内の開始予定時刻TS0から第1の駆動時間が経過する前の第1の暖房負荷L1から、第1の駆動時間から第2の駆動時間が経過するまでの第2の暖房負荷L2を減算した負荷差分LDが、第1の所定負荷LP1を超えている場合に、新たな開始予定時刻TS1を設定している。このような構成によると、負荷差分LDが比較的に大きく、新たな開始予定時刻TS1を設定することで、給湯暖房システム2のエネルギー効率を向上させることができる場合にのみ、開始予定時刻TS0を新たな開始予定時刻TS1に早めることができる。
また、上記の実施例では、制御装置110は、現在の外気温度DOが履歴外気温度DO1未満の場合に、前出し時間TEを補正し、新たな開始予定時刻TS1をさらに早めている。このような構成によると、外気温度が低いことで増加することが予想される暖房負荷Lについても、開始予定時刻TS0よりも前に実行される暖房運転に分散することができる。
また、上記の実施例では、制御装置110は、第2のHP戻り温度差DHD2が第2の所定温度D2を超えている場合に、暖房レベルを1レベル下げている。第3の所定時間T3毎のHP戻り温度DH1の変化が大きい場合、ヒートポンプ熱源の加熱能力が適切でない可能性が高い。上記の構成によると、制御装置110は、第2のHP戻り温度差DHD2に基づいて、ヒートポンプ熱源の加熱能力を適切に切り替えることができる。
(対応関係)
水が「熱媒」の一例である。給湯暖房システム2が「暖房システム」の一例である。第2バーナ加熱装置82が「燃焼熱源」の一例である。第2循環ポンプ74が、「循環ポンプ」の一例である。サーミスタ76、78,86,92が、「温度センサ」の一例である。不揮発性メモリ112が、「記憶部」の一例である。HD運転及びガス暖房運転、HB暖房運転、HP暖房運転が、それぞれ、「第1の暖房運転」、「第2の暖房運転」、「第3の暖房運転」の一例である。開始予定時刻TS0、新たな開始予定時刻TS1が、それぞれ、「第1の開始予定時刻」、「第2の開始予定時刻」の一例である。ステップS32を経て算出される新たな開始予定時刻TS1が、「第3の開始予定時刻」の一例である。サーミスタ86が、「戻り温度センサ」の一例である。第2のHP戻り温度差DHD2が、「戻り温度差」の一例である。第4の所定時間T4が、「所定時間」の一例である。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例1)
制御装置110は、暖房運転開始から第1の駆動時間が経過するまでの第1の暖房負荷L1が、第2の所定負荷LP2(例えば、4kWh)を超えている場合に、前出し時間TEを算出するようにしてもよい。第2の所定負荷LP2は、第1の暖房負荷L1が比較的に大きいことを判断するための値である。
(変形例2)
図5の負荷平準化処理において、ステップS34の後に、不揮発性メモリ112に記憶されている暖房運転変更時刻TC以降のHB暖房運転中の暖房負荷Lが、ヒートポンプ熱源のHP最大負荷(2kWh)以下の場合に、HB暖房運転をHP暖房運転に変更する処理が追加されていてもよい。この処理を適用すると、制御装置110は、図11の6:00〜8:00についても、HP暖房運転を実行する。このため、HP暖房運転が実行される時間をより長くすることができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:給湯暖房システム
10:タンク
12、14、16、18:サーミスタ
20:タンク水循環路
22:循環ポンプ
24:水道水導入路
24a:第1導入路
24b:第2導入路
26、28:逆止弁
30:水量センサ
32:水道水供給源
34:水量センサ
36:供給路
36a:混合弁
36b:バイパス路
36c:バイパス制御弁
38:給湯栓
50:ヒートポンプ
52:冷媒循環路
54:熱交換器
56:ファン
58:三流体熱交換器
60:膨張弁
62:圧縮機
70:シスターン
71:暖房用水循環路
72:暖房往路
74:循環ポンプ
78:サーミスタ
81:バーナ加熱装置
82:バーナ加熱装置
84:暖房復路
86:サーミスタ
88:熱回収路
90:調整弁
92:サーミスタ
94:バイパス路
96:循環流路
98、100:サーミスタ
104:給湯系統
106:ヒートポンプ系統
108:暖房系統
110:制御装置
112:不揮発性メモリ
120:リモコン
H1、H2、H3、H4、H5、H6:暖房端末
V1、V2、V3、V4、V5、V6:熱動弁

Claims (4)

  1. 熱媒からの放熱により暖房する複数の暖房端末に熱媒を供給する暖房システムであって、前記複数の暖房端末のそれぞれには、複数の熱動弁のそれぞれが対応して設けられており、それぞれの前記熱動弁は、対応する前記暖房端末に前記熱媒が供給される開状態と、対応する前記暖房端末に前記熱媒が供給されない閉状態との間で切替可能であり、前記暖房システムは、
    前記熱媒を加熱する燃焼熱源と、
    前記熱媒を加熱するヒートポンプ熱源と、
    前記熱媒を循環させる循環ポンプと、
    暖房経路を流れる前記熱媒の温度を測定する温度センサと、
    前記複数の熱動弁の状態を切り替え可能な制御装置と、を備えており、
    前記制御装置は、前記複数の熱動弁が設置されている数を記憶する記憶部を有しており、
    前記制御装置は、前記ヒートポンプ熱源を駆動させることなく前記燃焼熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第1の暖房運転と、前記燃焼熱源及び前記ヒートポンプ熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第2の暖房運転と、前記燃焼熱源を駆動させることなく前記ヒートポンプ熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第3の暖房運転と、で構成される暖房運転を実行可能であり、
    前記制御装置は、前記暖房運転を実行中において、前記開状態である前記熱動弁の数と前記温度センサによって測定される温度に基づいて、前記複数の暖房端末での暖房負荷を算出
    前記記憶部には、過去の所定期間における、前記暖房運転の開始時刻と、前記暖房運転の終了時刻と、前記暖房運転を実行中の前記暖房負荷と、が記憶されており、
    前記制御装置は、前記暖房運転が第1の開始予定時刻に開始されるように予約される場合に、前記記憶部に記憶されている前記暖房負荷に基づいて、前記第1の開始予定時刻を、前記第1の開始予定時刻よりも早い第2の開始予定時刻に早める、
    暖房システム。
  2. 前記制御装置は、前記暖房運転が前記第1の開始予定時刻に開始されるように予約される場合に、前記記憶部に記憶されている前記第1の開始予定時刻から第1の駆動時間が経過するまでの間の第1の暖房負荷と、前記記憶部に記憶されている前記第1の駆動時間の経過時から第2の駆動時間が経過するまでの間の第2の暖房負荷の差に基づいて、前記第1の開始予定時刻を、前記第1の開始予定時刻よりも早い前記第2の開始予定時刻に早める、請求項に記載の暖房システム。
  3. 外気温度を測定する外気温度センサをさらに備えており、
    前記記憶部には、前記過去の所定期間における外気温度が記憶されており、
    前記制御装置は、現在時刻の外気温度が前記記憶部に記憶されている現在時刻と同じ時刻の外気温よりも所定温度低い場合に、前記第2の開始予定時刻を、前記第2の開始予定時刻よりも早い第3の開始予定時刻に早める、請求項又はに記載の暖房システム。
  4. 熱媒からの放熱により暖房する複数の暖房端末に熱媒を供給する暖房システムであって、前記複数の暖房端末のそれぞれには、複数の熱動弁のそれぞれが対応して設けられており、それぞれの前記熱動弁は、対応する前記暖房端末に前記熱媒が供給される開状態と、対応する前記暖房端末に前記熱媒が供給されない閉状態との間で切替可能であり、前記暖房システムは、
    前記熱媒を加熱する燃焼熱源と、
    前記熱媒を加熱するヒートポンプ熱源と、
    前記熱媒を循環させる循環ポンプと、
    暖房経路を流れる前記熱媒の温度を測定する温度センサであって、前記複数の暖房端末から前記暖房経路に戻る前記熱媒の戻り温度を計測する戻り温度センサを含む前記温度センサと、
    前記複数の熱動弁の状態を切り替え可能な制御装置と、を備えており、
    前記制御装置は、前記複数の熱動弁が設置されている数を記憶する記憶部を有してしており、
    前記制御装置は、前記ヒートポンプ熱源を駆動させることなく前記燃焼熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第1の暖房運転と、前記燃焼熱源及び前記ヒートポンプ熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第2の暖房運転と、前記燃焼熱源を駆動させることなく前記ヒートポンプ熱源を駆動させることで前記熱媒を加熱する第3の暖房運転と、で構成される暖房運転を実行可能であり、
    前記制御装置は、前記暖房運転を実行中において、前記開状態である前記熱動弁の数と前記温度センサによって測定される温度に基づいて、前記複数の暖房端末での暖房負荷を算出
    前記制御装置は、前記第3の暖房運転を実行中において、前記ヒートポンプ熱源による加熱能力を複数段階に切り替えることが可能であり、
    前記制御装置は、前記第3の暖房運転を実行中において、所定時間毎に、現在の前記戻り温度と所定時間前の前記戻り温度との戻り温度差を特定し、前記戻り温度差に基づいて、前記ヒートポンプ熱源の加熱能力を切り替える、
    暖房システム。
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