JP6835278B1 - 製造工程管理装置、製造工程管理方法、及びプログラム - Google Patents

製造工程管理装置、製造工程管理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】製造工程の計画を組み直すことによって、組み直す前に比べて効率よく実施できる計画にできる製造工程管理装置、製造工程管理方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】製造工程管理装置は、1以上のジョブが当該ジョブの開始予定時間が指定されて1以上のリソースのいずれかに対応づけられたスケジュールを示す情報であるスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、未完了のジョブである未完了ジョブについて当該未完了ジョブの進捗状況に応じてスケジュール情報が示すスケジュールにおいて当該未完了ジョブをリソースのいずれかに再度対応づける再スケジューリング部とを備える。【選択図】図18

Description

本発明は、製造工程管理装置、製造工程管理方法、及びプログラムに関する。
印刷工程を計画通り実施するために、印刷工程において必要な準備(用紙・下版・刷版)が行われる。ここで、準備に遅れが生じた場合、計画の修正が早急に必要となる。計画の修正方法の一例として、作業負荷が大きい品目について、納期に基づき優先順位をつけて、作業負荷が許容範囲に入れるように他の日付に変更する方法が知られている(特許文献1参照)。
特開平9−26997号公報
しかしながら、特許文献1に記載される方法では、印刷工程の時間やその準備の時間が考慮されてない。そのため、特許文献1に記載される方法では、印刷工程の計画を組み直すことによって、組み直す前に比べて効率よく実施できる計画にすることが困難であった。
このように、製造工程の計画を組み直すことによって、組み直す前に比べて効率よく実施できる計画にすることが求められていた。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、製造工程の計画を組み直すことによって、組み直す前に比べて効率よく実施できる計画にできる製造工程管理装置、製造工程管理方法、及びプログラムを提供する。
本発明の、製造工程管理装置は、1以上のジョブが当該ジョブの開始予定時間が指定されて1以上のリソースのいずれかに対応づけられたスケジュールを示す情報であるスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、未完了の前記ジョブである未完了ジョブについて、準備済み、未準備、及び開始済みを種類として含む当該未完了ジョブの進捗状況に応じて前記スケジュール情報が示す前記スケジュールにおいて当該未完了ジョブのうち前記進捗状況の種類が準備済み、または未準備である未完了ジョブを前記リソースのいずれかに再度対応づける再スケジューリング部とを備える製造工程管理装置である。
また、本発明の、製造工程管理方法は、1以上のジョブが当該ジョブの開始予定時間が指定されて1以上のリソースのいずれかに対応づけられたスケジュールを示す情報であるスケジュール情報を取得し、未完了の前記ジョブである未完了ジョブについて、準備済み、未準備、及び開始済みを種類として含む当該未完了ジョブの進捗状況に応じて前記スケジュール情報が示す前記スケジュールにおいて当該未完了ジョブのうち前記進捗状況の種類が準備済み、または未準備である未完了ジョブを前記リソースのいずれかに再度対応づける、製造工程管理方法である。
また、本発明の、プログラムは、コンピュータに、1以上のジョブが当該ジョブの開始予定時間が指定されて1以上のリソースのいずれかに対応づけられたスケジュールを示す情報であるスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得ステップと、未完了の前記ジョブである未完了ジョブについて、準備済み、未準備、及び開始済みを種類として含む当該未完了ジョブの進捗状況に応じて前記スケジュール情報が示す前記スケジュールにおいて当該未完了ジョブのうち前記進捗状況の種類が準備済み、または未準備である未完了ジョブを前記リソースのいずれかに再度対応づける再スケジューリングステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、製造工程の計画を組み直すことによって、組み直す前に比べて効率よく実施できる計画にできる。
本発明の実施形態に係る製造工程管理システムの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るオーダーの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るスケジュールの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るジョブが実行されるまでの時間とジョブの進捗状況との関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る製造工程管理装置の処理の概要の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングが実行される前と後とについてそれぞれの準備状況危険度の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングの処理対象となるスケジュールの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングの処理における前処理の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングの処理における処理Aの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングの処理における処理Aの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングの処理における処理Bの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングの処理における処理Bの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングの処理における処理Cの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングの処理における処理Dの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングの処理における処理Bの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングの処理における処理Eの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る再スケジューリングの処理における処理Zの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る製造工程管理装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る本実施形態に係る再スケジューリングの処理の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る本実施形態に係る再スケジューリングの処理の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る本実施形態に係る再スケジューリングの処理の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る通知処理の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る表示画面の一例を示す図である。
(実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る製造工程管理システム1の一例を示す図である。製造工程管理システム1は、一例として、印刷、及び製本の作業を管理するためのシステムである。製造工程管理システム1では、印刷、及び製本のそれぞれの作業を計画通りに実施できるように、印刷、及び製本のそれぞれの作業において必要な準備を、遅れなくかつ漏れなく実施可能とする。製造工程管理システム1では、作業に遅れが発生した場合、自動で再スケジューリングを実施することによって、迅速な対応可能にする。
製造工程管理システム1は、製造工程管理装置2と、スケジュールデータベース3とを備える。
スケジュールデータベース3には、製造工程についての種々のデータが記憶される。スケジュールデータベース3に記憶されるデータには、スケジュール情報SI、準備情報RI、ジョブ情報AJ、及び実績情報PIなどが含まれる。
スケジュール情報SIは、計画を示すデータである。当該計画は、例えば、生産管理の担当者が計画し製造現場に伝達される小スケジュールである。準備情報RIは、各ジョブの準備状況を示すデータである。ジョブ情報AJは、各ジョブの工程を示すデータである。実績情報PIは、各ジョブの実績を示すデータである。
製造工程管理装置2は、スケジュールに対して再スケジューリングの処理を実行する。製造工程管理装置2は、所定のスケジューリングアルゴリズム、または機械学習が実行されたモデルに基づいて再スケジューリングの処理を実行する。製造工程管理装置2は、定期的に、スケジュールに対して再スケジューリングの処理を実行する。ここで定期的とは、例えば、10分毎である。
また、製造工程管理装置2は、準備が遅れる確率が高い作業がある場合、あるいは作業が遅れている場合、再スケジューリングの処理を行う。また、製造工程管理装置2は、遅れが発生しそうな作業がある場合、該当する担当者へ通知を行う。
製造工程管理装置2は、再スケジューリングを実行した結果得られるスケジュールを、再スケジュールRSとして出力する。製造工程管理装置2は、例えば、印刷製本工場の管理室に備えられるパーソナルコンピュータ(Personal Computer:PC)に再スケジュールRSを出力する。再スケジュールRSは、予実管理に用いられる。
ここで図2及び図3を参照し、スケジュールについて説明する。図2は、本実施形態に係るオーダーODの一例を示す図である。オーダーODは、受注の単位である。オーダーODには、受注番号が対応づけられている。オーダーODは、1以上のジョブJによって構成される。
ジョブJは、各工程の作業に対応する。工程には、例えば、印刷、製本などが含まれる。オーダーODにおいて、1以上のジョブJは、実行される順に基づいて順序づけられている。
図2では、オーダーOD1と、オーダーOD2とが示されている。オーダーOD1は、印刷の工程に対応するジョブJ1と、製本の工程に対応するジョブJ2とによって構成される。オーダーOD1では、ジョブJ1と、ジョブJ2とがこの順に順序づけられている。オーダーOD2は、印刷の工程に対応するジョブJ3と、製本の工程に対応するジョブJ4とによって構成される。オーダーOD2では、ジョブJ3と、ジョブJ4とがこの順に順序づけられている。
図3は、本実施形態に係るスケジュールSCの一例を示す図である。スケジュールSCは、1以上のジョブJが1以上のリソースRのいずれかに対応づけられて構成される。ここで1以上のジョブJは、それぞれジョブの開始予定時間と終了予定時間とが指定されてリソースRに対応づけられる。リソースRは、各工程を実行するための機械である。図3に示す例では、リソースR1及びリソースR2は、印刷械であり、リソースR3は、製本機である。
各ジョブJをリソースRに対応づけることを、スケジューリングという。スケジューリングが実行された後に、再度スケジューリングを実行することを再スケジューリング(リスケジューリング)という。以下の説明において、ジョブJをリソースRに対応づけることを、ジョブJをリソースRに割り当てるともいう。
図3に示すスケジュールSCの例では、図2に示したオーダーOD1について、印刷の工程に対応するジョブJ1が印刷機であるリソースR1において実行され、製本の工程に対応するジョブJ2が製本機であるリソースR3において実行される。一方、図2に示したオーダーOD2について、印刷の工程に対応するジョブJ3が印刷機であるリソースR2において実行され、製本の工程に対応するジョブJ4が製本機であるリソースR3において実行される。ここでジョブJ4は、リソースR3においてジョブJ2が実行された後に実行される。
このようにスケジュールSCは、1以上のジョブJが当該ジョブの開始予定時間が指定されて1以上のリソースRのいずれかに対応づけられて構成される。
なお、以下の説明では、一例として、工程として印刷のみを考える。したがって以下の説明では、ジョブJと、オーダーODとは1対1に対応している。
ジョブJは、ジョブ情報AJとして、予定日時、予定リソース、実績日時、実績リソース、生産可能リソース、準備完了予定日時、後工程納期、及び紙幅のそれぞれの情報を有する。
予定日時は、ジョブJが実行される予定の日時を示す。予定日時は、開始予定時刻と、終了予定時刻との組である。開始予定時刻から終了予定時刻までの時間を、リードタイムともいう。予定リソースは、ジョブJが実行される予定であるリソースRを示す。
実績日時は、ジョブJが実行された日時を示す。実績日時は、開始実績時刻と、終了実績時刻との組である。実績リソースは、ジョブJが実行されたリソースRを示す。
生産可能リソースは、当該ジョブJがいずれのリソースにおいて実行可能であるかを示す。
準備完了予定日時は、ジョブJの準備が完了する予定の日時を示す。
後工程納期は、オーダーODにおいてジョブJの後に実行されるジョブJの開始予定時刻を示す。
紙幅は、ジョブJにおいて処理される印刷物のサイズを示す。
ジョブJを実行するためには、ジョブJを実行するための準備が完了する必要がある。当該準備には、ジョブJを実行するための準備物あるいは前工程で生産される資源の準備が含まれる。準備には、例えば、下版報告、刷版受取、焼付指示、刷版済などが含まれる。ジョブJは、当該ジョブJの進捗状況を示す情報である進捗情報を有する。進捗状況の種類には、準備済み、未準備、または開始済みが含まれる。
次に図4を参照し、準備状況危険度について説明する。図4は、本実施形態に係るジョブJが実行されるまでの時間とジョブJの進捗状況との関係の一例を示す図である。
ジョブJが実行されるまでの時間は、現在時刻から、当該ジョブJの開始予定時間までの時間である。
準備状況危険度は、ジョブJを実行するための準備が、ジョブJが実行されるまでに間に合うか否かについての指標である。準備状況危険度は、ジョブJを実行するための準備物あるいは資源の種類毎の指標である。つまり、準備状況危険度は、準備物あるいは資源の種類毎にジョブJが実行されるまでの時間に応じて設定される。準備状況危険度は、一例として、「問題なし」、「注意」、「危険」、「高度な危険」の4段階に分類される。
図5は、本実施形態に係る製造工程管理装置2の処理の概要の一例を示す図である。
ステップS10:製造工程管理装置2は、スケジュールSCに基づいて、現在時刻において作業を終えていないジョブJを判定する。
ステップS20:製造工程管理装置2は、再スケジューリングを実行する。
ステップS30:製造工程管理装置2は、再スケジューリング後のジョブJについて準備状況危険度が「注意」、または「危険」であるジョブJがあるか否かを判定する。製造工程管理装置2は、準備状況危険度が「注意」、または「危険」であるジョブJがあると判定する場合、当該ジョブJを実行するための準備物の担当者に通知を行う。製造工程管理装置2は、例えば、担当者によって携帯される携帯端末に通知を行う。
図6は、再スケジューリングが実行される前と後とについてそれぞれの準備状況危険度の一例を示す図である。図6(A)は、再スケジューリングが実行される前におけるジョブJを実行するための準備毎の準備状況危険度である。図6(A)に示す例では、「ジョブ3」の刷版と、「ジョブ5」の刷版との準備状況危険度が、それぞれ「高度な危険」を示している。「高度な危険」を示す準備状況危険度に対応する準備を必要とする「ジョブ3」、及び「ジョブ5」は、製造工程管理装置2によって、最初のスケジュールSCにおける開始予定時間よりも後の時間にそれぞれ再スケジューリングが行われる。
図6(B)は、再スケジューリングが実行された後におけるジョブJを実行するための準備毎の準備状況危険度である。「ジョブ2」、「ジョブ3」、「ジョブ5」、及び「ジョブ6」は、それぞれ「注意」または「危険」を示す準備状況危険度に対応する準備の工程を有している。製造工程管理装置2は、「ジョブ2」、「ジョブ3」、「ジョブ5」、及び「ジョブ6」を実行するための準備物の担当に通知を行う。例えば、製造工程管理装置2は、「ジョブ2」を実行するための下版、及び刷版のそれぞれの担当に通知を行う。
[再スケジューリングの処理の概要]
次に図7から図17を参照し、再スケジューリングの処理の概要について説明する。
図7は、本実施形態に係る再スケジューリングの処理対象となるスケジュールSC2の一例を示す図である。スケジュールSC2では、機種毎にスケジュールSCが示されている。機種とは、ジョブJを交換可能なリソースRの組である。
図7に示す例では、リソースR1とリソースR2とが、機種「A」に含まれている。リソースR3が、機種「B」に含まれている。機種「A」に含まれているリソースR1とリソースR2との間においては、再スケジューリングにおいてジョブJを交換可能である。一方、機種「A」に含まれているリソースR1あるいはリソースR2と、機種「B」に含まれているリソースR3との間においては、再スケジューリングにおいてジョブJを交換不可能である。
また、スケジュールSC2では、「当直」、「次直」の2つの期間によって時刻が区別されている。これらの期間は、ジョブJに基づいて作業を行う作業者の勤務に対応づけられている。「当直」、「次直」は、例えば、昼間の勤務、夜間の勤務にそれぞれ対応する。このように、スケジュールSC2は、ジョブJに基づいて作業を行う作業者の勤務に対応づけられた所定の期間によって区切られている。
リソースR1には、ジョブjob1からジョブjob11までの11個のジョブJが対応づけられている。リソースR2には、ジョブjob21からジョブjob28までの8個のジョブJが対応づけられている。リソースR3には、ジョブjob41からジョブjob43までの3個のジョブJが対応づけられている。
現在時刻PTは、現在の時刻を示す。
スケジュールSC2には、準備情報RIに基づいて、複数のジョブJのそれぞれについて進捗状況が示されている。また、スケジュールSC2には、準備情報RI、及びジョブ情報AJに基づいて、複数のジョブJのそれぞれについて準備がいずれの時期において完了する予定であるかが示されている。
リソースR1に対応づけられたジョブjob3、7、9、10、リソースR2に対応づけられたジョブjob22、24、25、26、27、28、及びリソースR3に対応づけられたジョブjob42、43は、それぞれ、進捗状況が準備済みであるジョブJである。進捗状況が準備済みであるジョブJは、現在時刻PTにおいて準備が完了しており実行が開始可能である。
リソースR1に対応づけられたジョブjob5、8、11、及びリソースR2に対応づけられたジョブjob23は、それぞれ、現在時刻PTにおいて準備が完了しておらず、かつ次直において準備が完了する予定であるジョブである。
リソースR1に対応づけられたジョブjob4は、現在時刻PTにおいて準備が完了しておらず、かつ当直において準備が完了する予定であるジョブである。
リソースR1に対応づけられたジョブjob6は、機械の保守作業などによって、再スケジューリングによって予定日時を変更できないジョブ(固定ジョブという)である。
リソースR1に対応づけられたジョブjob2は、進捗状況が開始済みであるジョブである。つまり、ジョブjob2は現在時刻PTにおいて作業中のジョブである。
リソースR1に対応づけられたジョブjob1、リソースR2に対応づけられたジョブjob21、及びリソースR3に対応づけられたジョブjob31は、それぞれ、作業が完了したジョブである。
再スケジューリングは、機種毎に逐次実行される。図7に示す例では、機種「A」、「B」の順に再スケジューリングが実行される。以下の説明においては、機種「A」を例にとって、再スケジューリングの処理を説明する。
以下では、再スケジューリングの処理に含まれる処理のうち、前処理、処理A、処理B、処理C、処理D、処理E、及び処理Zを例にとって説明する。
[前処理]
図8は、本実施形態に係る前処理の一例を示す図である。作業が開始されていないジョブJ(つまり、未完了ジョブU)は、全て未割当のジョブとされる。未割当のジョブとは、再スケジューリングにおいて、予定日時が変更され得るジョブである。
未割当のジョブであっても、再スケジューリングが実行される前のスケジュールSC2において各リソースRに割り当てられていた状態における、予定日時、あるいは準備状況などの情報は保持されている。図8から図17においては、未割当のジョブについてそれら予定日時、あるいは準備状況を示すために、未割当のジョブであっても、各リソースRにおいて対応する開始予定時刻の位置に示されている。以下の説明では、未割当のジョブが、再スケジューリングが実行される前のスケジュールSC2においてあるリソースRに対応づけられていることを、当該リソースRに配置されているという場合がある。
また、未割当のジョブのうち、現在時刻PTにおいて準備が完了していないジョブJは、各リソースRへの割り当てが解除されて、一旦、プール領域に配置される。プール領域においては、一例として、各ジョブJは、各ジョブJの開始予定時刻の順に並べられる。プール領域に配置されているジョブJを、プールされたジョブともいう。
図8に示す例では、ジョブjob3、ジョブjob4、ジョブjob5、ジョブjob7、ジョブjob8、ジョブjob9、ジョブjob10、ジョブjob11、ジョブjob22、ジョブjob23、ジョブjob24、ジョブjob25、ジョブjob26、ジョブjob27、及びジョブjob28が未割当のジョブとされる。これら未割当のジョブのうち、ジョブjob23、ジョブjob4、ジョブjob5、ジョブjob8、及びジョブjob11がこの順にプール領域に配置される。
各リソースRにジョブJを割り当て得る時間を、割り当て可能時間という。
スケジュールSC2において、以降の処理によって割り当て可能時間は次にように決められる。リソースRにおいて、現在時刻PTにおいて作業中のジョブJがある場合、当該ジョブJの終了予定時刻より後の時間が、割り当て可能時間となる。リソースRにおいて、現在時刻PTにおいて作業中のジョブJがない場合、現在時刻PTがより後の時間が、割り当て可能時間となる。
図8に示す例では、リソースR1では、ジョブjob2が現在時刻PTにおいて作業中のジョブである。リソースR1では、作業中のジョブであるジョブjob2の終了予定時刻より後の時間が、割り当て可能時間となる。リソースR2では、作業中のジョブはない。リソースR2では、現在時刻PTがより後の時間が、割り当て可能時間となる。
[処理A]
次に図9及び図10を参照し、処理Aについて説明する。
処理Aでは、まずスケジューリング時刻STが設定される。スケジューリング時刻STは、最初、現在時刻PTと同じ時刻に設定されている(図9では、現在時刻PTとスケジューリング時刻STは重なっている)。スケジューリング時刻STは、未割当のジョブをリソースRに割り当てるための時刻を示す。未割当のジョブがリソースRに割り当てられる処理が実行される場合、当該未割当のジョブは、開始予定時刻が当該処理の時点でのスケジューリング時刻STへと変更されて割り当てられる。
また、未割当のジョブがリソースRに割り当てられる処理が実行される場合に、未割当のジョブが割り当てられる対象となるリソースRを処理対象リソースという。
スケジューリング時刻ST、及び処理対象リソースは、未割当のジョブがリソースRに割り当てられる処理の進行に応じて逐次変更される。
スケジューリング時刻STは、現在時刻PTから、機種に割り当てられている全てのリソースRについて割り当て可能時間の始めの時刻のうち、最も早い時刻へと変更される。スケジューリング時刻STを変更する処理は、処理Aだけでなく、処理B、処理C、処理D、及び処理Eそれぞれについても、最初に実行される。
図9に示す例では、リソースR1の割り当て可能時間の始めの時刻は、ジョブjob3の開始予定時刻である。リソースR2の割り当て可能時間の始めの時刻は、ジョブjob22の開始予定時刻である。リソースR2の割り当て可能時間の始めの時刻の方が、リソースR1の割り当て可能時間の始めの時刻よりも早い。したがって、スケジューリング時刻STは、リソースR2の割り当て可能時間の始めの時刻であるジョブjob22の開始予定時刻へと変更される。
機種に割り当てられている全てのリソースRのなかから割り当て可能時間の始めの時刻が最も早いリソースRが、処理対象リソースとして判定される。
処理対象リソースに配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていないジョブであって、かつ開始予定時刻が最も早いジョブJ(直近のジョブという)が取得される。スケジューリング時刻STから、取得された直近のジョブの開始予定時刻までに間隔がない場合、当該取得された直近のジョブを処理対象リソースに割り当てる。ここで当該取得された直近のジョブの開始予定時刻は、現在のスケジューリング時刻STと同じ時刻へと変更される。また、処理対象リソースに割り当てられたジョブは、未割当のジョブから除外される。
取得された直近のジョブが割り当てられた処理対象リソースについて、当該ジョブJの開始予定時刻から終了予定時刻までの時間は、割り当て可能時間から除外される。取得された直近のジョブの開始予定時刻までに間隔がない場合では、割り当て可能時間の始め時刻は、取得された直近のジョブの終了予定時刻へ変更される。
図9に示す例では、リソースR2に配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていない未割当のジョブであって、かつ直近のジョブは、ジョブjob22である。上述した図8において、スケジューリング時刻STは、ジョブjob22の開始予定時刻よりも後の時刻であるため、スケジューリング時刻STからジョブjob22の開始予定時刻までに間隔がない。ジョブjob22の開始予定時刻は、現在のスケジューリング時刻STと同じ時刻へと変更される(図9の例では、ジョブjob22の開始予定時刻はスケジューリング時刻STまで遅らされる)。
リソースR2について、割り当て可能時間の始めの時刻は、ジョブjob22の終了予定時刻へ変更される。
次に、上述した処理Aが繰り返し実行されて、スケジューリング時刻STは、現在時刻PTから、機種に割り当てられている全てのリソースRについて割り当て可能時間の始めの時刻のうち、最も早い時刻へと変更される。
図10に示す例では、スケジューリング時刻STは、リソースR1の割り当て可能時間の始めの時刻(ジョブjob2の終了予定時刻)へと変更される。ここでリソースR1が、新たに処理対象リソースとなる。
上述した処理Aと同様に、処理対象リソースであるリソースR1に配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていないジョブであって、かつ直近のジョブが取得される。図10に示す例では、ジョブjob3が取得される。図10に示す例では、スケジューリング時刻STから、取得されたジョブjob3の開始予定時刻までの間には間隔がない。したがって、取得されたジョブjob3が処理対象リソースに割り当てられる。ここでジョブjob3の開始予定時刻は、現在のスケジューリング時刻STと同じ時刻へと変更される。
[処理B]
次に図11及び図12を参照し、処理Bについて説明する。
スケジューリング時刻STは、ジョブjob22の終了予定時刻へ変更される。処理対象リソースは、リソースR2に変更される。
処理対象リソースに配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていないジョブであって、かつ直近のジョブが取得される。スケジューリング時刻STから、取得された直近のジョブの開始予定時刻までに間隔がある場合、以下のように選択されるジョブJを処理対象リソースに割り当てる。
ここで未割当のジョブについて、固定ジョブではなく、かつ当該間隔に収まるリードタイムを有し、かつスケジューリング時刻STにおいて準備が完了しているという条件を、移動可能条件という。
未割当のジョブのうち次直の時期に割り当てられているジョブJ、またはプールされたジョブのなかから、移動可能条件を満たす1以上のジョブJが取得される。取得された1以上のジョブJのうち、最も評価値の高いジョブJが選択されて、当該選択されたジョブJが処理対象リソースに割り当てられる。なお、次直の時期に割り当てられているジョブJには、開始予定時刻が次直の時期に含まれているジョブJとともに、開始予定時刻が当直の時期に含まれてかつ終了予定時刻が次直の時期に含まれているジョブJが含まれる。
図11に示す例では、処理対象リソースであるリソースR2に配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていないジョブであって、かつ直近のジョブは、ジョブjob24である。スケジューリング時刻STから、取得されたジョブjob24の開始予定時刻までの間には間隔INT1がある。
図11に、未割当のジョブのうち次直の時期に割り当てられているジョブJ、またはプールされたジョブを、グループG1によって示す。グループG1には、ジョブjob6、ジョブjob7、ジョブjob9、ジョブjob10(図11では、ジョブjob10は、処理Bが実行されて移動された後の位置において示されている)、ジョブjob25、ジョブjob26、ジョブjob27、ジョブjob28、ジョブjob23、ジョブjob4、ジョブjob5、ジョブjob8、及びジョブjob11が含まれている。グループG1に含まれる未割当のジョブのうち、移動可能条件が満たされているジョブJは、ジョブjob7、ジョブjob9、ジョブjob10、ジョブjob25、ジョブjob26、ジョブjob27、及びジョブjob28である。それらのジョブJのうち、評価値が最も高いジョブJをジョブjob10とする。ジョブjob10が選択され、選択されたジョブjob10が処理対象リソースであるリソースR1に割り当てられる。ここでジョブjob10の開始予定時刻は、現在のスケジューリング時刻STと同じ時刻へと変更される。
ここで評価値の算出方法について説明する。評価値は、SLACK時間に基づいて、以下の式(1)に示すように算出される。
Figure 0006835278
なお、評価値は、紙幅などが考慮されて算出されてもよい。その場合、式(1)において「納期」、「総残り加工時間」は、それぞれ式(2)、式(3)に示すように算出される。
Figure 0006835278
Figure 0006835278
ここで前の作業と現在の作業について、ピックアップした作業の紙幅を比べた際、紙幅が大きくなる場合、段取り時間が長くなることなどを考慮する。例えば、式(2)において、「後段取」は、リソースR(つまり機械)の種類によって設定される。例えば、乾燥時間が必要な印刷機では、「後段取」は、その他の機械に比べて1日長く設定される。式(3)において、「前段取」は、紙幅が他の機械に比べて大きくなる場合、あるいは銘柄が変わる場合、それら以外の場合に比べて1時間長く設定される。
処理Bの説明を続ける。
図12では、スケジューリング時刻STは、ジョブjob3の終了予定時刻へ変更される。処理対象リソースは、リソースR1に変更される。処理対象リソースに配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていないジョブであって、かつ直近のジョブは、ジョブjob6である。この場合、スケジューリング時刻STから、取得されたジョブjob6の開始予定時刻までの間には、間隔INT2がある。
グループG1に含まれる未割当のジョブのうち、移動可能条件が満たされているジョブJは、ジョブjob7、ジョブjob9、ジョブjob25、ジョブjob26、ジョブjob27、及びジョブjob28である。これらのジョブJのうち評価値が最も高いジョブJをジョブjob9とする。ジョブjob9が選択され、選択されたジョブjob9が処理対象リソースであるリソースR1に割り当てられる。ここでジョブjob9の開始予定時刻は、現在のスケジューリング時刻STと同じ時刻へと変更される。
[処理C]
次に図13を参照し、処理Cについて説明する。まず、スケジューリング時刻STは、ジョブjob10の終了予定時刻へ変更される。処理対象リソースは、リソースR2に変更される。
処理対象リソースに配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていないジョブであって、かつ直近のジョブが取得される。スケジューリング時刻STから、取得された直近のジョブの開始予定時刻までに間隔がある場合に、移動可能条件が満たされているジョブJがない場合、取得された直近のジョブを、処理対象リソースに割り当てる。
図13に示す例では、処理対象リソースであるリソースR2に配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていないジョブは、ジョブjob24である。スケジューリング時刻STからジョブjob24の開始予定時刻までの間には間隔がある。スケジューリング時刻STにおいて、移動可能条件が満たされているジョブJはない。そのため、ジョブjob24がリソースR2に割り当てられる。ここでジョブjob24の開始予定時刻は、現在のスケジューリング時刻STと同じ時刻へと変更される。
[処理D]
次に図14を参照し、処理Dについて説明する。まず、スケジューリング時刻STは、ジョブjob9の終了予定時刻へ変更される。処理対象リソースは、リソースR1に変更される。
処理対象リソースに配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていないジョブであって、かつ直近のジョブが取得される。スケジューリング時刻STから、取得された直近のジョブの開始予定時刻までに間隔がある場合に、移動可能条件が満たされているジョブJがない場合、取得された直近のジョブを、処理対象リソースに割り当てる。ここで処理Dでは、取得された直近のジョブが固定ジョブである場合を扱う。取得された直近のジョブが固定ジョブである場合、当該取得された直近のジョブの開始予定時刻は変更されない。
図14に示す例では、処理対象リソースであるリソースR2に配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていないジョブであって、かつ直近のジョブは、ジョブjob6である。スケジューリング時刻STから、取得されたジョブjob24の開始予定時刻までの間には間隔INT3がある。スケジューリング時刻STにおいて、移動可能条件が満たされているジョブJはない。一方、ジョブjob6は、固定ジョブであるため、ジョブjob6の開始予定時刻は変更されない。
次に図15を参照し、処理Bについて別の一例を用いて説明する。まず、スケジューリング時刻STは、ジョブjob24の終了予定時刻へ変更される。処理対象リソースは、リソースR2に変更される。
図15に示す例では、処理対象リソースであるリソースR2に配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていないジョブであって、かつ直近のジョブは、ジョブjob25である。スケジューリング時刻STから、取得されたジョブjob25の開始予定時刻までの間には間隔INT4がある。
グループG1に含まれる未割当のジョブのうち、移動可能条件が満たされているジョブJは、ジョブjob4である。ここでジョブjob4は、プール領域に配置されている未割当のジョブである。図15に示す例では、ジョブjob4は、スケジューリング時刻STにおいて準備が完了している。なお、ジョブjob7、ジョブjob25、ジョブjob26、ジョブjob27、及びジョブjob28はそれぞれ、リードタイムが間隔INT4に収まらないため移動可能条件を満たしていない。
移動可能条件が満たされているジョブjob4が選択され、選択されたジョブjob4が処理対象リソースであるリソースR2に割り当てられる。ここでジョブjob4の開始予定時刻は、現在のスケジューリング時刻STと同じ時刻へと変更される。
[処理E]
次に図16を参照し、処理Eについて説明する。まず、スケジューリング時刻STは、ジョブjob28の終了予定時刻であるとする。処理対象リソースは、リソースR1である。また、ジョブjob7、ジョブjob28、ジョブjob25、ジョブjob26、ジョブjob27のリソースRへの割り当ては完了しているものとする。
図16に示す例では、処理対象リソースに配置されている未割当のジョブについてプール領域に配置されていないジョブはない。この場合、未割当のジョブのうち、スケジューリング時刻STから最も早い時刻に準備が完了する予定であるジョブJが取得される。取得された1以上のジョブJのうち、最も評価値の高いジョブJが選択されて、当該選択されたジョブJが処理対象リソースに割り当てられる。ここで当該選択されたジョブJは、開始予定時刻が当該ジョブJの準備が完了する予定の時刻に設定されて、処理対象リソースに割り当てられる。
図16に示す例では、未割当のジョブは全て、プール領域に割り当てられている。プール領域に配置されている未割当のジョブのうち、最も早い時刻に準備が完了する予定であるジョブJは、ジョブjob23と、ジョブjob5とであるとする。ジョブjob23と、ジョブjob5とのうち、評価値が最も高いジョブJをジョブjob23とする。ジョブjob23が選択され、選択されたジョブjob23が処理対象リソースであるリソースR1に割り当てられる。ここでジョブjob23の開始予定時刻は、ジョブjob23の準備が完了する予定の時刻へと変更される。
[処理Z]
図17は、上述した各処理によって、再スケジューリングの処理が進行する様子を示す。スケジュールSC2は、再スケジューリングの処理が進行するにつれて、スケジュールSC2−1からスケジュールSC2−4へと変遷する。ここでスケジューリング時刻ST−1からスケジューリング時刻ST−4は、それぞれスケジュールSC2−1からスケジュールSC2−4についてのスケジューリング時刻STである。
スケジュールSC2−4は、全ての未割当のジョブがリソースRへの割り当てが完了した状態を示す。全ての未割当のジョブがリソースRへの割り当てが完了した場合、再スケジューリングの処理は終了する。
[製造工程管理装置の構成]
図18は、本実施形態に係る製造工程管理装置2の構成の一例を示す図である。製造工程管理装置2は、制御部20と、通信部21とを備える。製造工程管理装置2は、一例として、担当者によって携帯される携帯端末と通信するサーバーである。
制御部20は、例えばCPU(Central Processing Unit)や、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field−programmable gate array)などを備えており、種々の演算や情報の授受を行う。制御部20は、スケジュール情報取得部200と、ジョブ情報取得部201と、準備情報取得部202と、実績情報取得部203と、再スケジューリング部204と、評価値算出部205と、危険度判定部206と、通知部207とを備える。スケジュール情報取得部200、ジョブ情報取得部201、準備情報取得部202、実績情報取得部203、再スケジューリング部204、評価値算出部205、危険度判定部206、及び通知部207はそれぞれ、例えばCPUがROM(Read Only Memory)からプログラムを読み込んで処理を実行することにより実現される。
スケジュール情報取得部200は、スケジュール情報SIをスケジュールデータベース3から取得する。スケジュール情報SIは、スケジュールSCを示す情報である。
ジョブ情報取得部201は、ジョブ情報AJをスケジュールデータベース3から取得する。
準備情報取得部202は、準備情報RIをスケジュールデータベース3から取得する。
実績情報取得部203は、実績情報PIをスケジュールデータベース3から取得する。
再スケジューリング部204は、再スケジューリングを実行する。ここで再スケジューリング部204は、未完了ジョブUについて当該未完了ジョブUの進捗状況に応じてスケジュール情報SIが示すスケジュールSCにおいて当該未完了ジョブUをリソースRのいずれかに再度対応づける。
評価値算出部205は、ジョブ情報AJに基づいて、ジョブJについての評価値を算出する。
危険度判定部206は、準備情報RIと、ジョブJが実行されるまでの時間とに基づいて準備状況危険度を判定する。上述したように、ジョブJが実行されるまでの時間は、現在時刻から当該ジョブJの開始予定時間までの時間である。
通知部207は、準備状況危険度に応じて通知を行う。ここで図5において説明したように、製造工程管理装置2による報知は、再スケジューリングの処理が実行された後の時期において行われる。したがって、通知部207は、再スケジューリング部204が未完了ジョブUを再度対応づけた後の時期において、準備状況危険度に応じて通知を行う。
通信部21は、無線ネットワークを介して、各種の情報の送信及び受信を行う。通信部は、無線ネットワークを介して通信を行うためのハードウェアである。製造工程管理装置2は、通信部21によって、スケジュールデータベース3、あるいは担当者に携帯される携帯端末と通信を行う。
[製造工程管理装置による処理]
次に図19から図21を参照し、製造工程管理装置による再スケジューリングの処理について説明する。図19、図20、及び図21は、本実施形態に係る再スケジューリングの処理の一例を示す図である。再スケジューリングの処理は、所定の時刻において定期的に開始される。
ステップS100:製造工程管理装置2は、現在時刻におけるジョブについての情報を取得する。ここでスケジュール情報取得部200は、スケジュール情報SIをスケジュールデータベース3から取得する。ジョブ情報取得部201は、ジョブ情報AJをスケジュールデータベース3から取得する。準備情報取得部202は、準備情報RIをスケジュールデータベース3から取得する。実績情報取得部203は、実績情報PIをスケジュールデータベース3から取得する。
スケジュール情報取得部200は、取得したスケジュール情報SI、再スケジューリング部204と、評価値算出部205とに供給する。ジョブ情報取得部201は、取得したジョブ情報AJを、再スケジューリング部204と、評価値算出部205とに供給する。準備情報取得部202は、取得した準備情報RIを、再スケジューリング部204と、評価値算出部205とに供給する。実績情報取得部203は、取得した実績情報PIを再スケジューリング部204と、評価値算出部205とに供給する。
ステップS110:再スケジューリング部204はスケジュールSCにおいて、再スケジューリングの処理を実行していない機種があるか否かを判定する。ここで再スケジューリング部204は、再スケジューリングの処理によって生成される再スケジュールRSに基づいて、再スケジューリングの処理を実行していない機種があるか否かを判定する。
再スケジューリング部204は、再スケジューリングの処理を実行していない機種があると判定した場合(ステップS110:;YES)、処理を実行していない機種から所定の順番において処理対象の機種を選択する。所定の順番とは、例えば、スケジュールSCにおいて格納されている順番である。その後、再スケジューリング部204は、選択した機種に対して、ステップS120からステップS270の各処理を実行する。
一方、再スケジューリング部204は、再スケジューリングの処理を実行していない機種がないと判定した場合(ステップS110;NO)、再スケジューリングの処理を終了する。
ステップS120:再スケジューリング部204は、前処理を実行する。再スケジューリング部204は、現在時刻PTと、ジョブ情報AJが示す開始予定時刻とに基づいて、開始されていないジョブJを未割当のジョブとする。再スケジューリング部204は、現在時刻PTと、準備情報RIとに基づいて、未割当のジョブのうち現在時刻PTにおいて準備が完了していないジョブJを、プール領域に割り当てる。
ステップS130:再スケジューリング部204は、未割当のジョブがあるか否かを判定する。ここで再スケジューリング部204は、再スケジュールRSに基づいて、再スケジュールRSに含まれるリソースRに割り当てられていない未割当のジョブがあるか否かを判定する。
再スケジューリング部204は、未割当のジョブがあると判定した場合(ステップS130;YES)、ステップS140の処理を実行する。一方、再スケジューリング部204は、未割当のジョブがないと判定した場合(ステップS130;NO)、ステップS110の処理を再度実行する。
ステップS140:再スケジューリング部204は、割り当て可能時間の始めの時刻が最も早いリソースR(つまり、処理対象リソース)を判定する。再スケジューリング部204は、再スケジュールRSに基づいて判定を行う。
ステップS150:再スケジューリング部204は、スケジューリング時刻STを設定する。再スケジューリング部204は、スケジューリング時刻STが設定されていない場合、スケジューリング時刻STを現在時刻PTと同じ時刻に設定する。再スケジューリング部204は、スケジューリング時刻STが設定されている場合、スケジューリング時刻STを、機種に割り当てられている全てのリソースRについて割り当て可能時間の始めの時刻のうち、最も早い時刻に設定する。
ステップS160:再スケジューリング部204は、処理対象リソースにおいてプール領域に割り当てられていない直近のジョブがあるか否かを判定する。直近のジョブとは、上述したおおり、処理対象リソースに配置されている未割当のジョブのうち、プール領域に配置されていないジョブであって、かつ開始予定時刻が最も早いジョブJである。再スケジューリング部204は、スケジューリング時刻STと、ジョブ情報AJが示す未割当のジョブの開始予定時刻に基づいて判定を行う。
再スケジューリング部204は、処理対象リソースにおいてプール領域に割り当てられていない直近のジョブがあると判定した場合(ステップS160;YES)、ステップS170の処理を実行する。ここでステップS170の処理は、図20において示されている。一方、再スケジューリング部204は、処理対象リソースにおいてプール領域に割り当てられていない直近のジョブがないと判定した場合(ステップS160;NO)、ステップS240の処理を実行する。ここでステップS240の処理は、図21において示されている。
ステップS170:再スケジューリング部204は、スケジューリング時刻STから直近のジョブの開始予定時刻までに間隔があるか否かを判定する。再スケジューリング部204は、スケジューリング時刻STと、ジョブ情報AJに基づいて判定を行う。
再スケジューリング部204は、スケジューリング時刻STから直近のジョブの開始予定時刻までに間隔がないと判定した場合(ステップS170;NO)、ステップS180の処理を実行する。一方、再スケジューリング部204は、スケジューリング時刻STから直近のジョブの開始予定時刻までに間隔があると判定した場合(ステップS170;YES)、ステップS190の処理を実行する。
ステップS180:再スケジューリング部204は、ステップS160において判定した直近のジョブを処理対象リソースに割り当てる。その後、再スケジューリング部204は、図19に示したステップS130の処理を再度実行する。
なお、ステップS180の処理は、上述した処理Aに対応する。
ステップS190:再スケジューリング部204は、次直の時期またはプール領域に配置された未割当のジョブのなかに移動可能条件を満たす未割当のジョブがあるか否かを判定する。再スケジューリング部204は、スケジュールSC及び再スケジュールRSに基づいて、未割当のジョブが次直の時期またはプール領域に配置されているか否かを判定する。また、再スケジューリング部204は、スケジューリング時刻STと、ジョブ情報AJ及び準備情報RIとに基づいて移動可能条件を判定する。
ステップS200:再スケジューリング部204は、移動可能条件を満たす未割当のジョブを1以上取得する。
ステップS210:再スケジューリング部204は、ステップS200において取得した1以上の未割当のジョブのうち評価値の最も高いジョブを処理対象リソースに割り当てる。ここで再スケジューリング部204は、取得した1以上の未割当のジョブを、評価値算出部205に供給する。
評価値算出部205は、再スケジューリング部204から供給される1以上の未割当のジョブそれぞれについて、現在時刻PT、ジョブ情報AJ、及び実績情報PIに基づいて評価値を算出する。ここで評価値算出部205は、上述した式(1)から式(3)に基づいて評価値を算出する。評価値算出部205は、算出した1以上の未割当のジョブそれぞれについての評価値を再スケジューリング部204に供給する。その後、再スケジューリング部204は、評価値算出部205が算出した評価値に基づいて、ステップS200において取得した1以上の未割当のジョブのうち評価値の最も高いジョブを判定する。再スケジューリング部204は、判定したジョブを処理対象リソースに割り当てる。
その後、再スケジューリング部204は、図19に示したステップS130の処理を再度実行する。
なお、ステップS210の処理は、上述した処理Bに対応する。
ここで上述したように、ステップS120に示した前処理において、全ての未完了ジョブUは、未割当のジョブとされている。したがって、ステップS210において再スケジューリング部204は、スケジュールSCにおいて再度対応づける未完了ジョブUを、当該未完了ジョブUについての評価値に基づいて選択する。
また、ステップS210において、処理対象リソースに割り当てられた未割当のジョブは、ステップS190において次直の時期から選択される場合がある。つまり、未完了ジョブUが次直の時期から選択される場合がある。したがって、再スケジューリング部204は、スケジュールSCにおいて再度対応づけを行う開始予定時間が含まれる当直の期間より後の期間である次直に開始予定時間を有する未完了ジョブUのなかからスケジュールSCにおいて再度対応づける未完了ジョブUを選択する。
この構成によって、製造工程管理装置2では、再スケジューリングにともなう作業者の負担を、スケジュールSCにおいて再度対応づける未完了ジョブUを当直の時期から選択する場合に比べて軽減できる。再スケジューリングによって当直の時期においてジョブの入れ替えが起きると、作業者に急な対応が要求される場合がある。次直の時期から再度対応づけるジョブが選択されたが方が、当直の時期において入れ替えられるジョブの数は少なくなる。したがって、次直の時期から再度対応づけるジョブが選択されたが方が、当直の時期から選択される場合に比べて作業者の負担を軽減できる。
ステップS220:再スケジューリング部204は、固定ジョブではなく、かつ当該間隔に収まるリードタイムを有し、スケジューリング時刻において準備が完了する予定である未割当のジョブがあるか否かを判定する。当該間隔は、スケジューリング時刻STから直近のジョブの開始予定時刻までに間隔である。再スケジューリング部204は、スケジューリング時刻ST、ジョブ情報AJ、及び準備情報RIに基づいて判定を行う。
再スケジューリング部204は、固定ジョブではなく、かつ当該間隔に収まるリードタイムを有し、スケジューリング時刻において準備が完了する予定である未割当のジョブがあると判定した場合(ステップS220;YES)、ステップS230の処理を実行する。一方、再スケジューリング部204は、固定ジョブではなく、かつ当該間隔に収まるリードタイムを有し、スケジューリング時刻において準備が完了する予定である未割当のジョブがないと判定した場合(ステップS220;NO)、ステップS240の処理を実行する。
ステップS230:再スケジューリング部204は、ステップS220において判定した未割当のジョブを処理対象リソースに割り当てる。
その後、再スケジューリング部204は、図19に示したステップS130の処理を再度実行する。
なお、ステップS230の処理は、上述した処理Cに対応する。
ステップS240:再スケジューリング部204は、ステップS160において判定した直近のジョブを処理対象リソースに割り当てる。ここで再スケジューリング部204は、当該直近のジョブの開始予定時刻を、ステップS240の処理におけるスケジューリング時刻STに変更して割り当てを行う。
その後、再スケジューリング部204は、図19に示したステップS130の処理を再度実行する。
なお、ステップS240の処理は、上述した処理Dに対応する。
ステップS250:再スケジューリング部204は、固定ジョブ以外の未割当のジョブ、または処理対象リソースに配置された固定ジョブがあるか否かを判定する。ここで再スケジューリング部204は、再スケジュールRS、及びジョブ情報AJに基づいて判定を行う。
再スケジューリング部204は、固定ジョブ以外の未割当のジョブ、または処理対象リソースに配置された固定ジョブがあると判定した場合(ステップS250;YES)、ステップS260の処理を実行する。一方、再スケジューリング部204は、固定ジョブ以外の未割当のジョブ、または処理対象リソースに配置された固定ジョブがないと判定した場合(ステップS250;NO)、ステップS280の処理を実行する。
ステップS260:再スケジューリング部204は、ステップS250において判定した条件を満たす未割当のジョブを取得する。
ステップS270:再スケジューリング部204は、ステップS260において取得した1以上の未割当のジョブのうち評価値の最も高いジョブを、準備が完了する時刻とスケジューリング時刻STとのうち遅い方に割り当てる。ここで再スケジューリング部204は、上述したステップS270と同様にして、評価値算出部205が算出した評価値を、評価値の最も高いジョブを判定するために用いる。再スケジューリング部204は、スケジューリング時刻ST、及び準備情報RIに基づいて準備が完了する時刻とスケジューリング時刻STとのうち遅い方を判定する。
その後、再スケジューリング部204は、図19に示したステップS130の処理を再度実行する。
なお、ステップS270の処理は、上述した処理Eに対応する。
ステップS280:再スケジューリング部204は、固定ジョブ以外の未割当のジョブ、または各リソースRに配置されている未割当のジョブ全てを、開始予定時刻の順に割り当てる。ここで再スケジューリング部204は、再スケジュールRS、及びジョブ情報AJに基づいて割当の処理を実行する。
以上で、製造工程管理装置2は、再スケジューリングの処理を終了する。
[通知]
次に図22を参照し、通知部207による通知処理について説明する。図22は、本実施形態に係る通知処理の一例を示す図である。通知部207は、通信部21を介して、作業者W1に携帯される端末装置T1に、準備状況危険度に応じて通知を行う。図22に示すサーバーSV1は、製造工程管理装置2に対応する。
サーバーSV1は、準備状況危険度が「問題なし」を示す場合、図22(A)に示すように、端末装置T1の画面にジョブJのリストである作業リスト画面L1を表示させる。サーバーSV1は、準備状況危険度が「注意」を示すジョブJがある場合、図22(B)に示すように、当該ジョブJを作業リスト画面L1において目立たせる。ここで「注意」を示すジョブJを作業リスト画面L1において目立たせるとは、当該ジョブJを表示させる態様を、他の「問題なし」を示すジョブJを表示させる態様とは異ならせることである。
準備状況危険度が「注意」を示すジョブJについては、作業者W1が作業を急ぐ必要がある。
サーバーSV1は、準備状況危険度が「危険」を示す場合、図22(C)に示すように、端末装置T1に通知を行う。ここでサーバーSV1は、端末装置T1に、音または振動によって通知を行う。作業者W1は、準備状況危険度が「危険」を示すジョブJに対応する作業が遅れる場合、端末装置T1を操作することによって、作業が遅れることを示す情報をサーバーSV1に対して送信する。サーバーSV1は、端末装置T1から当該情報を受信すると、該当するジョブJについて準備状況危険度を「危険」から「高度な危険」へと変更する。サーバーSV1において、準備状況危険度が「高度な危険」を示すジョブJについては、上述したように、再スケジューリングの処理によって再スケジューリングが行われる。
[表示画面]
図23は、本実施形態に係る表示画面D1の一例を示す図である。表示画面D1は、スケジュールSCと、再スケジュールRSとに基づいて、印刷製本工場の管理室に備えられるPCに備えられる表示装置に表示される。スケジュールSCは、スケジュールデータベース3から取得される。再スケジュールRSは、製造工程管理装置2によって再スケジューリングの処理が行われた結果として製造工程管理装置2から当該PCに出力される。
表示画面D1では、各ジョブJについて、準備状況、及び作業状況などが表示される。
表示画面D1では、表示モードを切り替える操作によって、スケジュールSCと、再スケジュールRSとのいずれを表示するかが切り替えらえる。例えば、表示画面D2は、再スケジューリングの処理が行われる前のスケジュールSCが表示される場合についての画面であり、表示画面D3は、再スケジューリングの処理が行われた結果である再スケジュールRSが表示される場合についての画面である。管理者は、スケジュールSCと、再スケジュールRSとを視覚的に確認することができる。
以上に説明したように、本実施形態に係る製造工程管理装置2は、スケジュール情報取得部200と、再スケジューリング部204とを備える。
スケジュール情報取得部200は、1以上のジョブJが当該ジョブJの開始予定時間が指定されて1以上のリソースRのいずれかに対応づけられたスケジュールSRを示す情報であるスケジュール情報SIを取得する。
再スケジューリング部204は、未完了のジョブJである未完了ジョブUについて当該未完了ジョブUの進捗状況に応じてスケジュール情報SIが示すスケジュールSCにおいて当該未完了ジョブUをリソースRのいずれかに再度対応づける。
この構成により、本実施形態に係る製造工程管理装置2は、未完了のジョブの進捗状況に応じて再スケジューリングを実行できるため、製造工程の計画を組み直すことによって、組み直す前に比べて効率よく実施できる計画にできる。
なお、上述した実施形態における製造工程管理装置2の一部、例えば、スケジュール情報取得部200、ジョブ情報取得部201、準備情報取得部202、実績情報取得部203、再スケジューリング部204、評価値算出部205、危険度判定部206、及び通知部207をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、製造工程管理装置2に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における製造工程管理装置2の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。製造工程管理装置2の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1…製造工程管理システム、2…製造工程管理装置、3…スケジュールデータベース、20…制御部、200…スケジュール情報取得部、201…ジョブ情報取得部、202…準備情報取得部、203…実績情報取得部、204…再スケジューリング部、205…評価値算出部、206…危険度判定部、207…通知部、21…通信部、SI…スケジュール情報、RI…準備情報、AJ…ジョブ情報、PI…実績情報、SC、SC1、SC2…スケジュール、RS、RS1…再スケジュール、OD、OD1…オーダー、J、J1…ジョブ、U…未完了ジョブ、R、R1…リソース

Claims (7)

  1. 1以上のジョブが当該ジョブの開始予定時間が指定されて1以上のリソースのいずれかに対応づけられたスケジュールを示す情報であるスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得部と、
    未完了の前記ジョブである未完了ジョブについて、準備済み、未準備、及び開始済みを種類として含む当該未完了ジョブの進捗状況に応じて前記スケジュール情報が示す前記スケジュールにおいて当該未完了ジョブのうち前記進捗状況の種類が準備済み、または未準備である未完了ジョブを前記リソースのいずれかに再度対応づける再スケジューリング部と
    を備える製造工程管理装置。
  2. 前記再スケジューリング部は、逐次変更されるスケジューリング時刻に基づいて前記未完了ジョブを前記リソースのいずれかに再度対応づける
    請求項1に記載の製造工程管理装置。
  3. 前記スケジュールは前記ジョブに基づいて作業を行う作業者の勤務に対応づけられた所定の期間によって区切られており、
    前記再スケジューリング部は、前記スケジュールにおいて再度対応づけを行う前記開始予定時間が含まれる前記期間に開始予定時間を有する前記未完了ジョブよりも優先して、当該期間より後の前記期間に開始予定時間を有する前記未完了ジョブのなかから前記スケジュールにおいて再度対応づける前記未完了ジョブを選択する
    請求項1または請求項2に記載の製造工程管理装置。
  4. 前記再スケジューリング部は、前記スケジュールにおいて再度対応づける前記未完了ジョブを、当該未完了ジョブについての評価値に基づいて選択する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の製造工程管理装置。
  5. 前記再スケジューリング部が前記未完了ジョブを再度対応づけた後の時期において、前記進捗状況と前記ジョブが実行されるまでの時間とに基づいて判定される準備状況危険度に応じて通知を行う通知部をさらに備える
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の製造工程管理装置。
  6. 1以上のジョブが当該ジョブの開始予定時間が指定されて1以上のリソースのいずれかに対応づけられたスケジュールを示す情報であるスケジュール情報を取得し、
    未完了の前記ジョブである未完了ジョブについて、準備済み、未準備、及び開始済みを種類として含む当該未完了ジョブの進捗状況に応じて前記スケジュール情報が示す前記スケジュールにおいて当該未完了ジョブのうち前記進捗状況の種類が準備済み、または未準備である未完了ジョブを前記リソースのいずれかに再度対応づける、
    製造工程管理方法。
  7. コンピュータに、
    1以上のジョブが当該ジョブの開始予定時間が指定されて1以上のリソースのいずれかに対応づけられたスケジュールを示す情報であるスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得ステップと、
    未完了の前記ジョブである未完了ジョブについて、準備済み、未準備、及び開始済みを種類として含む当該未完了ジョブの進捗状況に応じて前記スケジュール情報が示す前記スケジュールにおいて当該未完了ジョブのうち前記進捗状況の種類が準備済み、または未準備である未完了ジョブを前記リソースのいずれかに再度対応づける再スケジューリングステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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