JP6834458B2 - アーク故障検出システム - Google Patents

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Description

本発明は、太陽光発電システム等の直流発電システムや直流の電力供給システムにおいて、分岐系統や主幹系統に発生するアークを検出するためのアーク故障検出システムに関するものである。
太陽光発電システム等の直流回路におけるアークを検出する従来技術として、以下に示すものが提案されている。
例えば、特許文献1に記載されたアーク検出手段では、太陽電池パネルに接続された端子台でのネジの締め忘れ等により、アークの発生、短絡及び断路故障が発生すると考え、端子台から出力側配線との間の電圧の変動と、端子台から出力側配線に流れる電流の変動とを同時に検出している。
また、特許文献2に記載されたアーク検出装置は、メガソーラのように太陽電池パネルの数が多く複数の箇所に配置されており、かつ、パワーコンディショナ(PCS)のインバータのスイッチングノイズが重畳するような直流回路への適用を前提としている。
このアーク検出装置では、複数個の太陽電池パネルが直列接続された直流回路の両端電圧を検出し、その出力をパワースペクトルに変換した後にインバータのスイッチングノイズに相当する周波数帯域を除去し、除去した後のパワースペクトルの複数点で求めたパワースペクトルの傾きが所定の基準値を超えた場合に、直流回路におけるアークの発生を判定している。
特許文献1に記載された従来技術では、その原理上、端子台の近傍、言い換えれば電圧センサの近傍でアークが発生し、電圧等が変動した場合に検出できるものである。しかしながら、特にメガソーラ等の大規模な太陽光発電システムでは、ケーブルが長距離にわたって敷設されているため、ケーブルの断線等に起因するアーク故障が様々な箇所で発生する場合がある。
このため、端子台より太陽電池パネル側のケーブル等で発生したアーク故障に関しては、端子台付近の電圧センサの設置位置における急激な電圧変動はほとんどなく、検出が困難である。
また、特許文献2に記載された従来技術は、アーク発生時に発生する電圧の高周波成分に着目した検出方法であるが、主幹系統に接続された複数の分岐系統(ストリング)のうち、故障が発生した系統と健全な系統とを区別して検出するためには、逆流防止ダイオード付きの太陽光発電システムであることを必要とする。
しかしながら、近年における太陽光発電システムの世界的な主流では、逆流に対する安全策としてPVヒューズが使用されている。この種のシステムによると、特許文献2に記載の検出方法では故障系統と健全系統とを区別できないため、故障発生時にはシステム全体を停止する必要があると共に、故障点の特定や復旧に多くの時間や手間が必要であった。
すなわち、太陽光発電システムの構成によっては故障系統を判別することができず、太陽光発電を安定的に継続することが困難であった。
上記の点に鑑み、出願人は、特願2016−161009号(以下、先願という)として、アーク故障が発生した分岐系統や主幹系統の特定を容易にし、故障箇所を切り離して健全系統からの電力供給を継続可能としたアーク故障検出システムを既に出願している。
この先願発明は、例えば図17に示すように、交流電源系統100、パワーコンディショナシステム(PCS)18、断路用開閉器13、直流母線40、電圧検出装置41を有する主幹系統と、直流母線40の正側母線Pと負側母線Nとの間に接続された分岐系統A,Bと、を備えたシステムにおいて、分岐系統A,Bは、太陽電池パネル16,17から直流母線40に至る経路に流れる電流を検出する電流検出装置5,6をそれぞれ有し、これらの電流検出装置5,6による電流検出値の周波数スペクトルに基づいて、各分岐系統A,Bにおける直列アーク故障を検出するものである。なお、分岐系統A,Bにおいて、9,10は断路用開閉器、11,12は短絡用開閉器である。
ここで、直列アーク故障とは、単一の直流線路上で発生するアーク故障を言い、下記の並列アーク故障とは、正負の直流線路間で発生するアーク故障を言う。
すなわち、各分岐系統における並列アーク故障は、故障が発生した分岐系統の電流検出値が、他系統からの電流の流入によって特異な値になること、及び、直流母線40の電圧検出値が大幅に低下すること等によって検出可能である。
また、主幹系統の直列アーク故障は、全ての分岐系統A,Bにおける電流検出値にアーク故障特有の信号成分(交流成分または振動成分)が含まれることから検出され、主幹系統の並列アーク故障は、主幹系統の電圧検出値がアーク電圧相当値(数10[V])まで低下し、分岐系統における電流検出値は健全時と比較して変化がないことに基づいて検出される。
特開2011−7765号公報(段落[0031]〜[0040]、図1〜図3等) 特開2014−134445号公報(段落[0012]〜[0014]、図1等)
さて、図17の分岐系統A,Bのように、直流母線40から太陽電池パネル16,17に向かう電流を阻止するための逆流防止ダイオード(図示せず)を備えていない場合には、直列・並列アーク故障の検出、故障系統の特定が可能である。
しかし、分岐系統に上記の逆流防止ダイオードが設けられている場合には、ある分岐系統で並列アーク故障が発生しても他の健全系統から電流が流入せず、また、電圧の変動も検出できないため、並列アーク故障を検出することができないという問題があった。
国内の太陽光発電システムでは、通常、分岐系統と主幹系統とを接続する接続箱に逆流防止ダイオードが取り付けられており、このようなシステムにおいても分岐系統の直列・並列アーク故障を検出可能であることが求められている。
そこで、本発明の解決課題は、分岐系統にダイオード等の逆流防止素子が設けられている直流系統において、分岐系統または主幹系統における直列アーク故障及び並列アーク故障を確実に検出し、故障箇所を切り離して健全系統からの電力供給を継続可能としたアーク故障検出システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、主幹系統を構成する直流母線と、前記直流母線の正側母線と負側母線との間に接続された直流発電設備を有する一または複数の分岐系統と、を有し、
前記分岐系統に、前記正側母線から前記直流発電設備に向かう方向の電流を阻止するための逆流防止素子が接続されたシステムにおいて、
前記逆流防止素子の両端の電圧を検出する第1の電圧検出装置と、
前記直流発電設備と前記直流母線との間の正負の直流線路の線間電圧を検出する第2の電圧検出装置と、
前記直流線路を流れる電流の交流成分及び直流成分を検出する電流検出装置と、
を備え、
前記第2の電圧検出装置及び前記電流検出装置を、前記逆流防止素子と前記直流発電設備との間に配置すると共に、
各分岐系統に設けられた前記逆流防止素子より前記直流発電設備側に発生した並列アーク故障を、
当該分岐系統内の前記第1の電圧検出装置による電圧検出値の変化、または、当該分岐系統内の前記第1,第2の電圧検出装置による電圧検出値の変化及び前記電流検出装置による電流検出値の変化に基づいて検出することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載したアーク故障検出システムであって、前記分岐系統を複数備えたアーク故障検出システムにおいて、前記逆流防止素子より前記主幹系統側に発生した並列アーク故障を、複数の前記分岐系統内の前記第2の電圧検出装置による電圧検出値の変化、及び、前記電流検出装置による電流検出値の変化に基づいて検出することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載したアーク故障検出システムであって、前記分岐系統を複数備えたアーク故障検出システムにおいて、前記主幹系統に発生した直列アーク故障を、複数の前記分岐系統内の前記電流検出装置により測定される電流の交流成分に基づいて検出することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載したアーク故障検出システムにおいて、各分岐系統に発生した直列アーク故障を、当該分岐系統に設けられた前記電流検出装置により測定される電流の交流成分に基づいて検出することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載したアーク故障検出システムにおいて、前記主幹系統に断路用開閉器を配置すると共に、前記分岐系統に、正負の直流線路の間を短絡するための短絡用開閉器と前記直流線路を断路するための断路用開閉器とを配置したことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載したアーク故障検出システムにおいて、前記分岐系統に配置された断路用開閉器及び短絡用開閉器を、当該分岐系統における前記逆流防止素子と前記直流発電設備との間に配置したことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項5または6に記載したアーク故障検出システムにおいて、前記分岐系統に配置された断路用開閉器及び短絡用開閉器を、両開閉器の間でアークが発生しないように単一の筐体内に密接して配置することにより、一体型開閉器として構成したことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1〜の何れか1項に記載されたアーク故障検出システムにおいて、前記直流母線が、パワーコンディショナシステムを介して交流電源系統に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、分岐系統に逆流防止素子がそれぞれ設けられた直流系統において、分岐系統または主幹系統における直列アーク故障及び並列アーク故障を確実に検出し、故障箇所を切り離して保護すると共に、健全系統からの電力供給を継続することができる。
本発明の実施形態に係るアーク故障検出システムの構成図である。 本発明の実施形態の変形例に係るアーク故障検出システムの構成図である。 本発明の実施形態の変形例に係るアーク故障検出システムの構成図である。 本発明の実施形態におけるアークの発生個所を示す図である。 並列アーク24の発生時の電流特性を示す図である。 並列アーク24の発生時の過渡現象を示す各検出装置の測定波形図である。 並列アーク24の検出後の保護動作を示す図である。 並列アーク20の発生時の電流特性を示す図である。 並列アーク20の発生時の過渡現象を示す各検出装置の測定波形図である。 並列アーク20の検出後の保護動作を示す図である。 並列アーク21の発生時の電流特性を示す図である。 並列アーク21の発生時の過渡現象を示す各検出装置の測定波形図である。 並列アーク21の検出後の保護動作を示す図である。 並列アーク23の発生時の電流特性を示す図である。 並列アーク23の発生時の過渡現象を示す各検出装置の測定波形図である。 並列アーク23の検出後の保護動作を示す図である。 先願発明に係るアーク故障検出システムを示す構成図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るアーク故障検出システムの構成図である。図1において、図17と同一の部分については同一の番号を付してあり、以下では図17との相違点を中心に説明する。なお、直流母線40に接続される分岐系統の数は、図示例に何ら限定されないのは言うまでもない。
この実施形態の分岐系統Aにおいて、正側母線P,負側母線Nと太陽電池パネル16との間には、逆流防止ダイオード1、その両端電圧を検出する電圧検出装置3、一体型開閉器14、正負の直流線路の線間電圧を検出する電圧検出装置7、及び、直流線路を流れる電流の交流成分,直流成分を検出する電流検出装置5が接続されている。なお、一体型開閉器14は、断路用開閉器9及び短絡用開閉器11が密着状態で接続されて単一の筐体に内蔵されているものであり、両方の開閉器9,11の間の配線上または配線間で直列アーク、並列アークが発生しないように考慮されている。
他の分岐系統Bの構成も分岐系統Aと同様であり、正側母線P,負側母線Nと太陽電池パネル17との間に、逆流防止ダイオード2、電圧検出装置4、一体型開閉器15、電圧検出装置8、及び電流検出装置6が接続されている。また、一体型開閉器15は、断路用開閉器10及び短絡用開閉器12を備えている。
ここで、図2,図3は本実施形態の変形例であり、分岐系統A,Bにおける電圧検出装置7,8、電流検出装置5,6、一体型開閉器14,15の位置が図1とは異なっている。しかし、図1〜図3の何れも同一の原理に基づいてアーク故障を検出可能であるため、以下では、図1の構成に基づいて動作を説明する。
図1における主幹系統及び分岐系統A内で発生し得る全ての直列・並列アークは、一体型開閉器14内ではアークが発生し得ないことを考慮すると、図4に符号19〜27として示す9箇所で発生する可能性があり、これらのうち、アーク19,26は直列アーク、アーク20〜25,27は並列アークに相当する。
ここで、直列アーク19及び並列アーク20〜24は、どの分岐系統においても発生し得る故障ケースであるが、図4では分岐系統Aで生じた場合を表している。なお、アーク19〜27の全てが同時に発生することはなく、通常はそれぞれ単独で発生するが、便宜上、図4には全てのアーク19〜27を記載してある。
以下では、並列アーク20,21,23,24の4つの故障ケースに対して、それぞれの検出方法、及び、故障個所を切り離す保護方法について説明する。
なお、主幹系統で発生する直列アーク26に対しては、全ての分岐系統A,Bの電流検出装置5,6による電流検出値にアーク故障特有の交流成分が含まれることから、この交流成分に基づいて検出可能である。
また、分岐系統Aで発生する直列アーク19については、当該分岐系統Aの電流検出装置5による電流検出値に含まれるアーク故障特有の交流成分に基づいて検出可能である。
更に、主幹系統において発生する並列アーク25,27については、以下に述べる並列アーク24と同様の方法により対応可能であるため、ここでは説明を省略する。
図5は、逆流防止ダイオード1のカソードから直流母線40に至る領域で発生した並列アーク24による電流特性を示している。なお、各開閉器の開閉状態は図5に示す通りである。
この並列アーク24が発生すると、太陽電池パネル16からの電流は、並列アーク24を通って太陽電池パネル16に戻る経路28を流れる。一方、他の分岐系統Bの太陽電池パネル17からの電流も、交流電源系統100側には流れず、並列アーク24を通る経路29を流れる。上記の例に限らず、並列アーク24が発生すると、全ての分岐系統内の太陽電池パネルからの電流が並列アーク24に集中する。
上記のような電流経路となる理由は、健全時に正側母線P及び負側母線Nの線間に生じていた数百[V]の電圧が、並列アーク24によりアーク電圧相当の数十[V]まで低下することによってPCS18が停止するためである。PCS18が停止すると、各太陽電池パネルから見て負荷が開放された状態になるので、全ての太陽電池パネルから流出した電流は、より低インピーダンスである並列アーク24に集中することになり、図5に示すような電流特性となる。
詳細については省略するが、並列アーク24だけでなく、図4における主幹系統側で並列アーク25,27が発生した場合も同様の電流特性となる。従って、全ての分岐系統内に、電流検出装置5,6に相当する電流検出装置をそれぞれ設けることにより、並列アークを通る図5の経路28,29を流れる電流を検出することができ、この電流には、アーク故障特有の信号である交流成分が重畳される。
また、PCS18が停止した場合には、最大電力追従制御が機能せず、太陽電池パネルの出力電圧を一定に保持することができなくなる。このため、並列アーク故障による電圧低下が生じた際に、太陽電池パネルの発電電力の動作点に変化が生じる。この動作点の変化は、一般的な太陽電池パネルの電流・電圧特性を考慮すると、電圧低下に伴って電流が増加する傾向があるため、全ての電流検出装置により直流成分の増加が検出される。
また、図5の経路28,29からも明らかなように、並列アーク24が発生した場合でも、逆流防止ダイオード1,2には健全時と同方向の電流が流れるため、逆流防止ダイオード1,2の各両端に接続された電圧検出装置3,4では、健全時と同様に1[V]程度の順方向電圧降下が測定される。これに対し、線間電圧を検出する電圧検出装置7,8では、並列アーク24による電圧の低下(数百[V]〜数十[V]に低下)が検出される。
電流検出装置5,6により測定される電流交流成分の増加については、前述した先願発明により直列アーク故障として検出可能であるが、直列アークと並列アークとは検出後の保護方法が異なるために両者を区別して検出する必要がある。
すなわち、電流交流成分の増加に基づいて並列アークを検出する方法は適用できず、また、電圧検出装置3,4による測定波形に着目する場合には、並列アーク発生時と健全時とで変わらないため、並列アークの発生を検出することができない。
一方、分岐系統A,Bの線間にそれぞれ接続された電圧検出装置7,8では、故障時に大きな電圧低下が検出可能であるから故障検出方法の一つとなり得るが、このような電圧低下は急激な天候変化によって太陽電池パネル16,17の発電量が著しく低下した場合等を想定すると、並列アーク故障が発生していない健全時にも起こり得ると考えられる。
このため、電圧検出装置7,8による測定電圧の低下のみに着目して並列アーク故障を検出しようとすると、誤検出する可能性がある。
そこで、本実施形態では、電圧検出装置7,8により測定される電圧低下と、電流検出装置5,6により測定される電流の直流成分が増加し、かつ健全時と同一方向であることが検出された場合に、並列アーク故障が生じたものと判定する。
前述したように、太陽電池パネルの発電量が著しく低下した場合には、電圧だけでなく電流も大きく低下するはずである。従って、電圧検出装置7,8により測定される電圧低下と電流検出装置5,6により測定される直流成分の増加という二つの変化は、並列アーク故障時にのみ生じる現象として、健全時と明確に区別可能である。よって、これらの電圧及び電流の変化量に適当な閾値を設定し、線間電圧(電圧直流成分)が閾値を下回り、かつ電流直流成分が閾値を上回る状態が成立した場合に、並列アーク24の発生を検出することができる。
前述したごとく、主幹系統側の並列アーク25,27についても同様の方法で検出可能である。
ここで、図6は、並列アーク24発生時の過渡現象を示す各検出装置の測定波形図である。
図6(a),(b)は、それぞれ電流検出装置5,6による測定波形に含まれる電流交流成分、図6(c),(d)は同じく電流直流成分、図6(e),(f)は、それぞれ電圧検出装置7,8による測定波形に含まれる電圧直流成分、図6(g),(h)はそれぞれ電圧検出装置3,4による測定波形に含まれる電圧直流成分である。
並列アーク24(並列アーク25,27についても同様)の発生を検出するためには、前述した検出原理に基づいて、図6(c),(d)により測定電流の直流成分が増加し、かつ健全時と同一方向であること、及び、図6(e),(f)により測定電圧の直流成分が低下したことを確認すれば良い。
次に、図7は、並列アーク24を検出した後の保護動作を示す図である。
既に説明したように、並列アーク24が発生した際の電流は図5の経路28,29を通るため、これらの経路の電流を遮断することによりアークを消弧することができる。すなわち、並列アーク24を検出したら、図7に示すごとく、分岐系統A,Bの断路用開閉器9,10をオンからオフにする。これにより、並列アーク24を介して流れていた太陽電池パネル16,17からの電流が遮断されて並列アーク24が消弧するので、故障個所の切り離しと系統保護が可能となる。なお、図7において、30は除去後の並列アークを示す。
次いで、図8は、分岐系統Aにおいて、太陽電池パネル16と電流検出装置5との間で並列アーク20が発生したときの電流特性を示している。また、この並列アーク20を通って流れる電流経路を符号31にて示す。
以下、並列アーク20が発生した際に電流経路31が生じる理由を説明する。
まず、健全時では、分岐系統Aと主幹系統との線間電圧はほぼ同じであり、数百[V]である。このとき、逆流防止ダイオード1の両端には1[V]程度の順方向電圧Vが生じている。一方、図8に示す位置で並列アーク20が発生すると、太陽電池パネル16の線間電圧は数十[V]程度まで低下し、逆流防止ダイオード1がオフする。このとき、太陽電池パネル16から見ると、並列アーク20が最も低インピーダンスとなる。このため、並列アーク20が発生した際の電流は、太陽電池パネル16から流出して並列アーク20を通り、太陽電池パネル16へ戻る経路31をたどることになる。
次に、図9は、並列アーク20が発生した時の過渡現象を示す各検出装置の測定波形図である。
まず、図9(b),(d),(f),(h)に示すように、アークが生じていない分岐系統Bに設置された電流検出装置6及び電圧検出装置8では、健全時と同じ波形が測定される。これは、並列アーク20が発生すると、逆流防止ダイオード1がオフするためである。
一方、並列アーク20が発生した分岐系統Aにおける測定波形は、図9(a),(c),(e),(g)のようになる。まず、図9(a)に示すように、電流検出装置5による交流成分の測定波形は健全時と同じになっているが、これは並列アーク20を介した電流が電流検出装置5を通らないためアーク特有の交流信号成分が検出されないためである。
図9(c)に示す電流検出装置5による直流成分の測定波形は、並列アーク20により逆流防止ダイオード1がオフするためゼロとなる。図9(e)に示すように、電圧検出装置7では、太陽電池パネル16の線間電圧がアーク電圧相当の数十[V]まで低下する変化が測定される。また、図9(g)に示すように、電圧検出装置3では、主幹電圧とアーク電圧との差分として逆方向電圧の増加が測定される。
次いで、図9(a)〜(h)の測定波形から、並列アーク20を検出する方法について説明する。
まず、図9(c)に示す電流直流成分のゼロへの減少と図9(e)に示す電圧低下は、日射量の急激な変化等に起因して健全時でも生じ得るので、これらの測定波形に基づく確実な故障検出は望めない。また、図9(a)の電流交流成分についても、健全時との区別がつかないため故障検出に利用することができない。
そこで、本実施形態では、逆流防止ダイオード1の両端電圧の変化(図9(g)の測定波形)を故障検出に使用する。一般に、メガソーラ等の大規模な太陽光発電設備では健全時の主幹電圧が200[V]以上あり、アーク電圧は50[V]程度である。このため、並列アーク20が発生した際の逆方向電圧の増加分は150[V]以上となり、健全時の電圧(1[V]程度)よりも十分大きい。従って、適当な閾値を設定し、この逆方向電圧の増加を検出することにより並列アーク20の発生を検出することができる。
図10は、並列アーク20を検出した後の保護動作を示す図である。
並列アーク20を除去するには、より低インピーダンスの電流経路を生成すれば良いため、図10に示すように短絡用開閉器11をオフからオンにして電流経路33を形成する。更に、断路用開閉器9をオンからオフにすることにより、故障点を切り離して健全な分岐系統による運転を継続する。なお、図10において、32は除去後の並列アークを示す。
次に、分岐系統Aにおける並列アーク21の検出方法及び保護方法について説明する。
図11において、34は並列アーク21が発生した場合の電流経路を示している。並列アーク21により逆流防止ダイオード1がオフするため、並列アーク21が発生した分岐系統Aのみにおいて、故障に起因した信号が検出される。
以下、図12(a)〜(h)の測定波形を参照しつつ、並列アーク21を検出する方法について説明する。
図12(c)に示すように、電流検出装置5により測定される電流直流成分の増加は、既に述べたように太陽電池パネル16の電流・電圧特性による動作点の変化に起因する。また、図12(a)に示す電流交流成分の増加は、並列アーク21による電流が電流検出装置5を流れることによる。
ここで、図12(c),(e)は、前述したように並列アーク24の検出時に用いた測定波形(図6(c),(e))と同一であるが、並列アーク24と並列アーク21とは保護動作が異なるため、これらを区別して検出する必要がある。
そこで、本実施形態では、図12(c),(e)に加えて、図12(g)の測定波形(電圧検出装置3による電圧直流成分の測定波形)も加味して並列アーク21を検出するようにした。
図11に示した並列アーク21の発生時には、図12(g)に示すように、逆方向電圧分の増加によって電圧検出装置3による測定電圧が150[V]以上になり、並列アーク24の発生時における図6(g)の測定波形とは明らかに相違する。
従って、電圧検出装置3による測定電圧に適当な閾値を設定しておき、図12(g)に示す電圧の増加が検出され、かつ、図12(c),(e)の変化が検出された場合、つまり、図12(c),(e),(g)の測定波形がAND条件で成立した場合に、並列アーク21の発生を検出することができる。
図13は、並列アーク21を検出した後の保護動作を示している。
並列アーク21は、図13に示すごとく、短絡用開閉器11をオフからオンにして太陽電池パネル16からの電流経路33を形成することにより、除去可能である。なお、35は除去後の並列アークを示している。
次に、断路用開閉器9をオンからオフにすれば、故障点の切り離し、及び、健全系統の保護並びに健全系統による運転継続が可能になる。
次いで、図14は、分岐系統Aにおいて並列アーク23が発生したときの電流経路を示している。また、図15は、この場合の過渡現象を示す各検出装置による測定波形図である。
並列アーク23が発生すると電流経路36が形成されると共に、図15に示すように、故障が発生した系統以外の分岐系統(例えば分岐系統B)では、健全時と同じ波形が測定される。これらについては既に説明済みであるため詳述を省略する。
並列アーク23の検出は、並列アーク21と同様に、図15(c),(e),(g)の三つの測定波形が観測されたことにより、つまり、並列アーク24と区別するために、図15(c),(e),(g)の三つの測定波形のAND条件により行う。
図16は、並列アーク23を検出した後の保護動作を示している。
図14の経路36から明らかなように、並列アーク23の除去及び保護のためには断路用開閉器9のみをオフすれば良いが、本実施形態では並列アーク21の発生時と同様の方法(図13を参照)に統一する。つまり、図16に示す如く、短絡用開閉器11をオフからオンにすると共に、断路用開閉器9をオンからオフにして並列アーク23を除去し、系統を保護する。なお、図16において、37は除去後の並列アークである。
上述した並列アーク23の除去方法及び保護方法を採用する理由は、以下の通りである。
まず、並列アーク21及び並列アーク23発生時の各検出装置の測定波形は全て同じであるため、測定波形に基づいて発生箇所が異なる並列アーク故障を判別して検出することができない。このため、並列アーク21,23の保護動作を何れかに統一する必要がある。
並列アーク23については、前述したように断路用開閉器9をオンからオフにすれば、短絡用開閉器11をオフのまま維持してもアークの除去は可能である。一方、並列アーク21については、アークを除去するために短絡用開閉器11をオフからオンにする動作が必須である。そこで、並列アーク23の保護動作を並列アーク21の発生時の保護動作に統一すれば、共通の保護動作により並列アーク21,23の両方の除去及び系統保護が可能となる。
本発明は、太陽光発電システムを始めとして、直流発電設備及び逆流防止ダイオードを有する一または複数の分岐系統が主幹系統に接続されたシステムにおいて、分岐系統や主幹系統に発生した直列アーク故障や並列アーク故障を検出して保護動作を行う場合に適用可能である。
1,2:逆流防止ダイオード
3,4,7,8:電圧検出装置
5,6:電流検出装置
9,10,13:断路用開閉器
11,12:短絡用開閉器
14,15:一体型開閉器
16,17:太陽電池パネル
18:PCS(パワーコンディショナ)
19,26:直列アーク
20,21,22,23,24,25,27:並列アーク
28,29,31,33,34,36:電流経路
30,32,35,37:並列アーク(除去後)
40:直流母線
100:交流電源系統
P:正側母線
N:負側母線

Claims (8)

  1. 主幹系統を構成する直流母線と、前記直流母線の正側母線と負側母線との間に接続された直流発電設備を有する一または複数の分岐系統と、を有し、
    前記分岐系統に、前記正側母線から前記直流発電設備に向かう方向の電流を阻止するための逆流防止素子が接続されたシステムにおいて、
    前記逆流防止素子の両端の電圧を検出する第1の電圧検出装置と、
    前記直流発電設備と前記直流母線との間の正負の直流線路の線間電圧を検出する第2の電圧検出装置と、
    前記直流線路を流れる電流の交流成分及び直流成分を検出する電流検出装置と、
    を備え、
    前記第2の電圧検出装置及び前記電流検出装置を、前記逆流防止素子と前記直流発電設備との間に配置すると共に、
    各分岐系統に設けられた前記逆流防止素子より前記直流発電設備側に発生した並列アーク故障を、
    当該分岐系統内の前記第1の電圧検出装置による電圧検出値の変化、または、当該分岐系統内の前記第1,第2の電圧検出装置による電圧検出値の変化及び前記電流検出装置による電流検出値の変化に基づいて検出することを特徴とするアーク故障検出システム。
  2. 請求項1に記載したアーク故障検出システムであって、前記分岐系統を複数備えたアーク故障検出システムにおいて、
    前記逆流防止素子より前記主幹系統側に発生した並列アーク故障を、
    複数の前記分岐系統内の前記第2の電圧検出装置による電圧検出値の変化、及び、前記電流検出装置による電流検出値の変化に基づいて検出することを特徴とするアーク故障検出システム。
  3. 請求項1に記載したアーク故障検出システムであって、前記分岐系統を複数備えたアーク故障検出システムにおいて、
    前記主幹系統に発生した直列アーク故障を、複数の前記分岐系統内の前記電流検出装置により測定される電流の交流成分に基づいて検出することを特徴とするアーク故障検出システム。
  4. 請求項1に記載したアーク故障検出システムにおいて、
    各分岐系統に発生した直列アーク故障を、当該分岐系統に設けられた前記電流検出装置により測定される電流の交流成分に基づいて検出することを特徴とするアーク故障検出システム。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載したアーク故障検出システムにおいて、
    前記主幹系統に断路用開閉器を配置すると共に、前記分岐系統に、正負の直流線路の間を短絡するための短絡用開閉器と前記直流線路を断路するための断路用開閉器とを配置したことを特徴とするアーク故障検出システム。
  6. 請求項5に記載したアーク故障検出システムにおいて、
    前記分岐系統に配置された断路用開閉器及び短絡用開閉器を、当該分岐系統における前記逆流防止素子と前記直流発電設備との間に配置したことを特徴とするアーク故障検出システム。
  7. 請求項5または6に記載したアーク故障検出システムにおいて、
    前記分岐系統に配置された断路用開閉器及び短絡用開閉器を、両開閉器の間でアークが発生しないように単一の筐体内に密接して配置することにより、一体型開閉器として構成したことを特徴とするアーク故障検出システム。
  8. 請求項1〜の何れか1項に記載されたアーク故障検出システムにおいて、
    前記直流母線が、パワーコンディショナシステムを介して交流電源系統に接続されることを特徴とするアーク故障検出システム。
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