JP6832489B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気を使って食品を素早く加熱できる加熱調理器に関するものである。
従来、蒸気発生装置を有し、食品に対して蒸気を使ったスチーム調理器や加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平8−105628号公報 特開2007−17073号公報
特許文献1の従来のスチーム調理器の蒸気発生装置は、発熱体の上から水を滴下させることで、素早く蒸気を発生させている。しかしながら、この方式では、滴下させる水にスケール成分が入っていると、水が蒸発した際に、発熱体の上面にスケール成分が析出し、固着するという課題があった。
一方、特許文献2の従来の加熱調理器の蒸気発生装置は、ポット内に所定の水を入れ、ポット内の蒸気発生ヒータに通電し、水を沸騰させて蒸気を発生させるようにしている。この場合、蒸気が発生するまでに、時間がかかるという課題があった。
本発明は、蒸気の発生を素早くし、かつ、スケール成分が蒸気発生装置に固着することを低減しながら、発生した蒸気等にて食品等を加熱する加熱調理器を提供する。
本発明における加熱調理器は、蒸気を供給するための蒸気発生装置と、蒸気発生装置に給水する給水装置と、少なくとも蒸気発生装置および給水装置を制御する制御装置と、を備える。さらに、蒸気発生装置は、水を蒸気に変える昇温部と、昇温部に熱を供給する熱源と、昇温部の下部に凹部を有する貯水部と、を備え、貯水部に貯水された水が昇温部に当接することで蒸気を発生させる。
これによって、貯水部の水が、昇温部に当接すると瞬間的に蒸気を発生することになり、素早く蒸気を発生させることができる。さらに、貯水部の水にスケール成分が含まれていても、昇温部に当接した水、即ち貯水部の上面の水のみが蒸発する。そのため、蒸発時にスケールが発生する際に、直接蒸発にかかわっていない水にスケール成分が溶け込み、結果としてスケールが蒸気発生装置に析出し、固着することを低減できる。
このように、本発明の加熱調理器は、素早く蒸気を発生させて食品を加熱でき、かつ、蒸気発生装置にスケールが析出し、固着することを低減でき、非常に使い勝手が良く、スケール固着の低減に優れた加熱調理器を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の正面図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の操作部の詳細図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の全体構成の断面図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の蒸気発生装置の要部断面図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の蒸気発生装置の上部を下面側から見た平面図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の蒸気発生装置の下部を上面側から見た平面図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の操作部の予熱の表示を示す詳細図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の予熱の制御内容を示すフローチャートである。 図9は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の加熱の制御内容を示すフローチャートである。 図10は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の操作部の加熱の表示を示す詳細図である。 図11は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の給水のパターンを示すタイミングチャートである。 図12は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の蒸気発生装置の別案の要部断面図である。 図13は、本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の要部断面図である。 図14は、本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の食品容器本体を上面側から見た要部断面図である。 図15は、本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の蒸気室を上面側から見た要部断面図である。 図16は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の全体構成の断面図である。 図17は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の加熱の制御内容を示すフローチャートである。 図18は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の操作部の加熱の表示を示す詳細図である。 図19は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の給水のパターンを示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の正面図である。図2は本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の操作部の詳細図である。図3は本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の全体構成の断面図である。図4は本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の蒸気発生装置の要部断面図である。図5は本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の蒸気発生装置の蒸気発生装置の上部を下面側から見た平面図である。図6は本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の蒸気発生装置の下部を上面側から見た平面図である。
図1から図6に示すように、加熱調理器の本体1内には、被加熱物、例えば、冷凍の肉饅頭等の食品2a、2bを収容する調理庫3を具備し、本体1の上部には、操作部4を設けている。調理庫3の前面には、扉(図示せず)が設けてあり、調理庫3の前面を開放する時は、この扉を手前に回動させる。食品2a、2bは、調理庫3内に設けられた載置台38に載置されている。載置台38には、複数の小孔で形成された蒸気吐出口5が形成されている。
図2に示すように、操作部4には、加熱を開始するために操作するスタートキー6と、予熱の有無を設定する予熱キー7と、加熱を停止するために操作する停止キー8と、各加熱状態を選定する出力キー9と、を具備している。また、給水や排水の状態を選定する給水キー10と、各加熱時間等を入力する複数の数字キー11と、加熱状態を記憶させるメモリキー12と、各種状態表示をする例えば液晶からなる表示部13と、を具備している。
本体1内には図3、図4に示す蒸気発生装置14が設けてある。蒸気発生装置14の上部14aは、例えば、アルミダイキャストで形成され、内部にシーズヒータからなる熱源15a、15bを具備し、内側には昇温部16を設けている。昇温部16の壁は、フィン状の突起17を具備している(図5参照)。昇温部16の壁で囲まれた空間により、蒸気発生室18を形成している。蒸気発生室18の上面には、蒸気孔19を設けている。昇温部16の近傍の外壁側には温度検出器20が設けられ、昇温部16の温度を検出している。蒸気発生装置14の上部14aの底面の周囲には、ネジ穴21を具備している(図5参照)。
蒸気発生装置14の下部14bは、例えば、アルミダイキャストで形成し、内部に凹部22を有する貯水部23を形成している(図6参照)。貯水部23の底面には、給水孔24と排水孔25を設けている。蒸気発生装置14の下部14bの上面は、パッキン溝26と段差部27とを具備している。段差部27の周囲には、通し孔28を具備している(図6参照)。
蒸気発生装置14の上部14aと下部14bとの間には、パッキン溝26に装着した、例えば、シリコーンゴムからなる輪状のパッキン29を設けることによって、蒸気の漏れを無くしている。蒸気発生装置14の上部14aと下部14bとの固定は、例えば、ネジ(図示せず)を下部14bに形成した通し孔28に入れ、上部14aに形成したネジ穴21に締め付けて行っている。
図3に示すように、電動ポンプからなる給水装置30が、本体1内の給水タンク31からの水を、給水孔24に供給している。また、貯水部23に連通する排水孔25からの排水は、電動の排水弁32の開閉で制御している。排水された水は、排水トレイ33で受けている。蒸気孔19には、例えば、シリコーンゴム製の中継チューブ34の一端が取り付けられ、中継チューブ34の他端は、調理庫3の側壁に取り付けている。
調理庫3の載置台38は中央に開口板37を保持しており、開口板37の下には蒸気室35が設けられている。また、蒸気室35は、調理庫3内に出ている中継チューブ34と嵌合する、蒸気投入路36を具備している。蒸気室35、開口板37、載置台38は、例えば、蒸気の温度等に耐えられるポリプロピレン樹脂で、形成されている。中継チューブ34、蒸気室35で、連通路39を構成し、蒸気発生室18に発生する蒸気を、連通路39を介して、開口板37に形成した蒸気吐出口5にまで送っている。
図3に示す制御装置40は、熱源15a、15b、温度検出器20、給水装置30、および排水弁32と電気的に接続してあり、一連の動作を制御している。調理庫3の内側の底近傍に固定された調理庫底板41は、例えば、結晶化ガラス等の耐熱ガラスで形成され、蒸気室35や載置台38を、調理庫底板41に置けるようにしている。
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を図8および図9に示すフローチャートとともに説明する。
操作部4の予熱キー7を押す(図8のステップS101)と、制御装置40は、熱源15a、15bの通電を始める(ステップS102)とともに、図7に示すように表示部13に「予熱」という文字を表示し、その文字「予熱」を点滅させる(ステップS103)。その後、制御装置40は、蒸気発生装置14の昇温部16の温度を温度検出器20で検出しながら、所定の温度(本実施の形態では、200℃に設定している。)に達するまで、熱源15a、15bに通電する(ステップS104)。
温度検出器20の温度が所定の温度に達すると(ステップS104)、制御装置40は熱源15a、15bの通電を一旦止める(ステップS105)。さらに、制御装置40は、予熱完了を記憶するとともに、表示部13に表示されている文字「予熱」の点滅を止めて点灯状態に変え、完了を示すブザー音を発して予熱完了を知らせる(ステップS106)。また、制御装置40は、温度検出器20の温度が所定の温度未満に下がると(ステップS107)、熱源15a、15bの通電を始め(ステップS108)、温度検出器20の温度が所定の温度達すると(ステップS107)、熱源15a、15bの通電を一旦止め(ステップS109)、この通電停止、通電開始を繰り返す。したがって、昇温部16の温度を所定の温度近傍に維持することになる。
この状態で、調理庫3の扉(図示せず)を開けて、図3に示すように食品2a、2bを開口板37の蒸気吐出口5の上に置き、食品2a、2bの加熱に適した加熱パターンを予め記憶した数字キー11を押し、スタートキー6を押す(図9のステップS201)ことで、食品2a、2bの加熱を行う。
本実施の形態では、食品2a、2bが冷凍の肉饅頭であるので、それに適した加熱パターンを記憶している番号「1」の数字キー11を押すことになる。この加熱は、予め昇温部16が予熱されていることが前提であるため、予熱が完了になっていない場合、すなわち制御装置40が予熱完了を記憶していない場合(ステップS203)は、スタートキー6を押しても動作が進まず、警告を示すブザー音を発して(ステップS204)、使用者に注意を促す。この数字キー11に、予め加熱パターンを記憶させたい時には、メモリキー12、出力キー9、給水キー10、数字キー11等を使って、所定のアルゴリズムで記憶させる。
蒸気発生装置14の昇温部16の予熱が完了した状態で、上記のように食品2a、2bに適した加熱パターンの数字キー11(本実施の形態では番号「1」)を押して、スタートキー6を押す(ステップS201)。そうすると、図10に示すように表示部13には、文字「予熱」に加えて、どの加熱パターンで動いているかを示す表示「PROG 1」と、加熱の残り時間の秒数を示す表示「120」が表示される(ステップS202)。
これと同時に、食品2a、2bに適した給水を、制御装置40が選択した数字キー11の加熱パターンに応じた所定の給水パターン(図11参照)で電動ポンプからなる給水装置30が駆動し、給水タンク31(図3参照)から給水孔24を介して、図4の矢印Aのように貯水部23に水を送り込むことになる(ステップS205)。
図11に示すように、この給水は、最初に貯水部23に水を溜める分を供給し、昇温部16に水が接し、蒸気が発生し始めると所定の水量(本実施例では給水装置30のONとOFFの繰り返しで水量を制御)を供給し、安定した蒸気を発生させる。
したがって、送り込まれた水は、貯水部23の凹部22に溜まり、徐々に水位が上がり、図4の一点鎖線Bの所を水位が超えると、昇温部16およびフィン状の突起17に水が接する。予め昇温部16を所定の温度(約200℃)に予熱しているので、昇温部16およびフィン状の突起17に接した水は、瞬間的に蒸気に成り、蒸気発生室18内に蒸気が充満する。そして、溜まった蒸気圧で、蒸気は矢印Cに示すように、一気に蒸気孔19から中継チューブ34を進み、蒸気室35を介して蒸気吐出口5から吹き出し、食品2a、2bに当たる。
このように、予熱により昇温部16に蓄えられた多量の熱が、蒸気に伝えられ、この多量の熱を食品2a、2bに、伝えることができる。したがって、食品2a、2bの加熱を、一気に促進させることができる。この時、食品2a、2b等から滴り落ちる水分は、蒸気吐出口5を介して蒸気室35に排出し、食品2a、2bの水っぽさを低減し、仕上がりを向上させることができる。
また、貯水部23の水にスケール成分が含まれていても、昇温部16に、下方から当接(接触)した水、即ち、貯水部23の上面の水のみが蒸発するため、蒸発時にスケールが発生しようとしても、直接蒸発にかかわっていない水に、スケール成分が溶け込む。そのため、スケールが、蒸気発生装置14内の昇温部16等に、析出することを抑制することができる。
表示部13に表示されている加熱の残り時間の表示(図9では表示「120」)は、加熱時間とともに減算表示され(ステップS206〜ステップS210)、加熱の残り時間の表示が「0」になると(ステップS206)、食品2a、2bの加熱が終わったことを使用者に知らせる。知らせる方法として、表示「PROG 1」と、加熱の残り時間の表示を消灯する(ステップS211)。そして、食品2a、2bの加熱が終了したことを知らせる食品加熱完了のブザー音を発する(ステップS211)。
この食品加熱完了後も、図9のフローチャートに示すように、加熱の残り時間を所定の時間(予熱を継続させる時間)に再設定して動作させることで(ステップS212)、蒸気発生装置14の昇温部16は、所定の温度(約200℃)で予熱が維持され、次の食品の加熱の準備をしている。もし、この予熱を終了したい時は、操作部4の予熱キー7を押し、直ぐ(2秒以内)に停止キーを押すと表示部13の「予熱」という文字が消え、予熱を停止することができる。
上述のように、食品2a、2bの加熱が終了すると、加熱中に貯水部23に溜まった水は、制御装置40が排水弁32を開き、排水される(ステップS212)。図9のフローチャートに示すように、排水弁32を開くのは、食品2a、2bの加熱終了時の所定の時間だけで、それ以外の時には、排水弁32は閉まっている。使用する水にスケール成分が含まれる時には、溜まった水にはスケール成分が凝縮されており、この溜まった水を、図4の矢印Dのように、排水することで、蒸気発生装置14内にスケールが溜まることを、抑制することができる。
本実施の形態の蒸気発生装置14の上部14aと下部14bとは、上下に分割し、間にパッキン29を設けて隙間をシールすることで、蒸気発生装置14内の水や蒸気の漏れを防止している。
また、この蒸気発生装置14の上部14aと下部14bとを上下に分割することで、上部14aにある昇温部16から下部14bの貯水部23への熱伝導を抑制することができる。さらに、本実施の形態では、下部14bの上面には段差部27を設け、この段差部27によってできた空間で、昇温部16から貯水部23への熱伝導を低減している。したがって、昇温部16は常に予熱されていても下部14bの温度上昇を抑制でき、貯水部23の温度が上がって貯水部23に水が供給されただけで、水が沸騰し、スケールが貯水部23に析出することを抑制することができる。
また、図12に示すように、段差部27に、例えば、マイカ等の断熱材42を設けることで、より安定して蒸気発生装置14の上部14aから下部14bへの伝熱を抑制し、貯水部23の温度上昇を低減することができる。このように、熱伝導の抑制を強化することで、蒸気発生装置14の下部14bの材料をアルミダイキャストから耐熱樹脂(例えば、ポリフェニレンサルファイド)等に、変更することができる。熱伝導率がアルミダイキャストより悪い耐熱樹脂に変更することで、貯水部23への熱伝導は、更に低減する。
さらに、この蒸気発生装置14の上部14aと下部14bとを上下分割することで、蒸気発生装置14の生産性を、大幅に向上することができる。蒸気発生装置14の上部14aが、フィン状の突起17や蒸気孔19を有し、蒸気発生装置14の下部14bが、凹部22や給水孔24や排水孔25等を有しており、上部14a、下部14bは共に形状が複雑である。しかし、複雑な形状でありながら、成形を比較的容易にしているのは、蒸気発生装置14を上部14aと下部14bとに分割しているからである。
なお、蒸気室35、開口板37、載置台38は、着脱自在になっており、手入れの際には、外して洗うことができる。
(第2の実施の形態)
図13は、本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の要部断面図である。図14は本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の食品容器本体を上面より見た要部断面図である。図15は本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の蒸気室を上面より見た要部断面図である。
図13〜図15に示すように、食品2a、2bは、調理庫3に収納されている。調理対象である食品2a、2bには中継チューブ34を通過した蒸気が、蒸気投入路36から調理庫3に流れ、連通路39を介して調理庫底板41の上に位置する蒸気室35に流れる。蒸気室35に流れた蒸気は、載置台38と同じ高さの面に形成された蒸気吐出口5から吹き出し、食品2a、2bに当たる。これらは、第1の実施の形態で説明した構成と同じであり、同一符号、同一名称を付して、その詳細な説明を省略する。
図13に示すように、食品2a、2bは、食品容器43に収納された状態で加熱調理される。食品容器43は下部の食品容器本体44と上部の食品容器蓋45の2つの部品で構成されている。
食品容器43は、図14の食品容器本体44の断面図に示すように、平面視丸形状をしている。食品容器本体44の底面46の外周には、容器凸部47を形成し、底面46には、複数個の開口孔48を形成している。食品容器43の内部には、例えば、冷凍の肉饅頭等の食品2a、2bを予め収納している(図14には食品2a、2bを図示せず)。
載置台38の中央に設置される開口板49には複数の蒸気吐出口5を形成しており、開口板49の外周部分には開口板凹部50を形成している。容器凸部47と開口板凹部50とは嵌合する形状であり、容器凸部47と開口板凹部50が嵌合した状態で、食品容器本体44の底面46と開口板49との間には、隙間51が形成される。食品容器本体44および食品容器蓋45は、例えば、蒸気の温度等に耐えられるポリプロピレン樹脂で形成されている。また、図15の断面図に示すように、食品容器43の平面視丸形状に合わせて、蒸気室35も平面視丸形状にして、蒸気室35の側壁に蒸気投入路36を具備し、中継チューブ34と蒸気投入路36とを嵌合させている。
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
食品2a、2bの加熱動作は、第1の実施の形態と同様に行われるが、蒸気吐出口5から噴出する蒸気は、一旦、食品容器本体44の底面46と開口板49との間に形成した隙間51で拡散する。そのため、蒸気吐出口5の位置と開口孔48の位置ずれに影響なく、開口孔48を介して蒸気を食品容器43の中に導くことができ、食品容器43の中を蒸気で満たすことができるので、食品2a、2bの加熱を非常に効率良く行うことが可能となる。
本実施の形態では、食品容器43は平面視丸形状であり、容器凸部47と開口板凹部50とは嵌合しているが、円周方向には位置が決まらず、蒸気吐出口5と食品容器43の開口孔48との位置がずれ易くなる。しかし、上述の通り、隙間51の作用により、蒸気吐出口5からの蒸気を、蒸気吐出口5と食品容器43の開口孔48との位置ずれに影響なく、開口孔48を介して、食品容器43の中に安定して導くことができる。
また、この時、食品容器43は、容器凸部47と開口板凹部50との嵌合で設置位置を固定できるので、食品容器43の位置ずれにより、加熱が不安定になることを抑制できる。さらに、食品容器本体44の底面46と開口板49との隙間から蒸気が漏れることを、容器凸部47と開口板凹部50との嵌合で抑制することができるので、加熱効率を高めることができる。また、食品容器43の中を満たした蒸気がある一定以上になると、食品容器本体44と食品容器蓋45との隙間から蒸気が漏れ、食品容器43内への蒸気の導入を円滑にすることができる。
さらに、食品容器43内に投入した蒸気は、食品2a、2bの加熱に使われるが、その後、食品2a、2b等から滴り落ちる水分は、開口孔48を介して食品容器43の外に排出され、食品2a、2bの水っぽくなることを低減し、仕上がり品質を向上させることができる。また、食品容器43を平面視丸形状にしているので、食品容器43内に充満する蒸気がより均等化し易くなり、食品2a、2bの温度分布を良くすることができる。もちろん、本実施の形態では、食品容器43内に食品を入れたまま食品を加熱できるので、食品に直接触れることなく加熱作業できる、外食産業等の食品加熱に応用すれば衛生的であり、また、お客様に食品容器43ごと食品を提供することもできるので、利便性も向上する。
(第3の実施の形態)
図16は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の全体構成の断面図である。
図16に示すように、電動ポンプからなる給水装置30が、給水タンク31からの水を、蒸気発生装置14の給水孔24に供給している。
蒸気発生装置14の上部14aは、例えば、アルミダイキャストで形成され、内部にシーズヒータからなる熱源15a、15bを具備し、内側には昇温部16を設けている。昇温部16の壁は、フィン状の突起17を具備している。昇温部16の壁で囲まれた空間により、蒸気発生室18を形成し、蒸気発生室18の上面には、蒸気孔19を設けている。昇温部16の近傍の外壁側には温度検出器20が設けられ、昇温部16の温度を検出している。
蒸気発生装置14の下部14bは、例えば、アルミダイキャストで形成し、内部に凹部22を有する貯水部23を形成している。貯水部23の底面には、給水孔24と排水孔25を設けている。蒸気発生装置14の下部14bの上面は、段差部27を具備している。
蒸気発生装置14の上部14aと下部14bとの間には、例えば、シリコーンゴムからなる輪状のパッキン29を設けることによって、蒸気の漏れを無くしている。また、貯水部23に連通する排水孔25からの排水は、電動の排水弁32の開閉で制御している。排水された水は、排水トレイ33で受けている。蒸気孔19には、例えば、シリコーンゴム製の中継チューブ34の一端が取り付けられ、中継チューブ34の他端は、調理庫3の側壁に取り付けている。
さらに、制御装置40は、熱源15a、15b、温度検出器20、給水装置30、および排水弁32と電気的に接続してあり、一連の動作を制御している。
冷凍肉饅頭等の食品2a、2bは、調理庫3に収納されている。調理対象である食品2a、2bには中継チューブ34を通過した蒸気が、蒸気投入路36から調理庫3に流れ、連通路39を介して調理庫底板41の上に位置する蒸気室35に流れる。蒸気室35に流れた蒸気は、載置台38と同じ高さの面に形成された蒸気吐出口5から吹き出し、食品2a、2bに当たる。
以上は第1の実施の形態で説明した構成と同じであり、同一符号、同一名称を付している。
また、食品2a、2bは、食品容器43に収納された状態で加熱調理される。食品容器43は下部の食品容器本体44と上部の食品容器蓋45の2つの部品で構成されている。食品容器本体44の底面46の外周には、容器凸部47を形成し、底面46には、複数個の開口孔48を形成している。
載置台38の中央に設置される開口板49には複数の蒸気吐出口5を形成しており、開口板49の外周部分には開口板凹部50を形成している。容器凸部47と開口板凹部50とは嵌合する形状であり、容器凸部47と開口板凹部50が嵌合した状態で、食品容器本体44の底面46と開口板49との間には、隙間51が形成される。
以上は第2の実施の形態で説明した構成と同じであり、同一符号、同一名称を付している。
調理庫3の下部にはマイクロ波発生装置52aが設けられ、調理庫3の上部にはマイクロ波発生装置52bが設けられている。マイクロ波発生装置52aは、マイクロ波を発生させるマグネトロン53aを導波管54aに取付け、導波管54aの開口した一端は調理庫3の連通孔55aに固定し、マグネトロン53aから発生するマイクロ波を、導波管54aによって、調理庫3内に導いている。調理庫底板41と調理庫3との間の空間56と連通孔55aとは連通している。また、調理庫底板41は、マイクロ波の透過性の良い、例えば、結晶化ガラス等で形成しているので、調理庫3内へのマイクロ波の伝達に問題は無い。
マイクロ波発生装置52bは、マイクロ波を発生させるマグネトロン53bを導波管54bに取付け、導波管54bの開口した一端は、調理庫3の連通孔55bに固定し、マグネトロン53bから発生するマイクロ波を、導波管54bによって調理庫3内に導いている。
本実施の形態の構成には記載していないが、連通孔55a、55bの近傍に、調理庫3内へのマイクロ波の導入状態を変化させ、マイクロ波の分布等を改善するアンテナを設けてもよい。マグネトロン53a、53bと制御装置40とは電気的に連結され、制御装置40によって、マグネトロン53a、53bから発生するマイクロ波を制御している。蒸気室35、開口板49、載置台38、食品容器本体44、食品容器蓋45は、例えば、ポリプロピレン樹脂で形成されているので、蒸気に対して耐熱性を有すると共に、マイクロ波を吸収しにくい樹脂を用いているので、食品2a、2bを効率よくマイクロ波加熱することができる。
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を図17に示すフローチャートとともに説明する。
蒸気発生装置14の昇温部16の温度を所定の温度(本実施の形態では200℃に設定している。)に予熱する動作は、第1の実施の形態と同様に操作部4の予熱キー7を押し、図8のフローチャートに示したように、予熱動作を行う。この状態で、調理庫3の扉(図示せず)を開けて、例えば、冷凍肉饅頭等の食品2a、2bを、予め収納した食品容器43を、図16で示すように、食品容器本体44の容器凸部47と開口板49の開口板凹部50とを嵌合させて置く。食品2a、2bを収納した食品容器43の加熱に適した、加熱パターンを予め記憶した数字キー11を押し、スタートキー6を押す(図17のステップS301)ことで、食品2a、2bを加熱する。
本実施の形態では、冷凍の肉饅頭である食品2a、2bを収納した食品容器43をマイクロ波加熱も加えて行うので、それに適した加熱パターンを記憶している番号「2」の数字キー11を押すことになる。この加熱は、予め昇温部16が予熱されていることが前提であるため、予熱が完了になっていない場合、すなわち制御装置40が予熱完了を記憶していない場合(ステップS303)は、スタートキー6を押しても動作が進まず、警告を示すブザー音を発して(ステップS304)、使用者に注意を促すようにしている。この数字キー11に予め加熱パターンを記憶させたい時には、メモリキー12、出力キー9、給水キー10、数字キー11等を使って所定のアルゴリズムで記憶させる。
蒸気発生装置14の昇温部16の予熱が完了した状態で、上記のように冷凍の肉饅頭である食品2a、2bを収納した食品容器43に適した、加熱パターンの数字キー11(本実施の形態では番号「2」)を押して、スタートキー6を押す(ステップS301)。そうすると、表示部13に、図18に示すように、どの加熱パターンで動いているかを示す表示「PROG 2」と加熱の残り時間の秒数を示す表示「60」と、マイクロ波加熱の出力「レベルメータ表示」が表示される(ステップS302)。
本実施の形態では、例えば、1800Wのマイクロ波出力表示を10個の点で表現しているので、表示部13の「レベルメータ表示」ように表示される。これと同時に、この加熱パターンに応じた図19のような給水パターンで、給水装置30を動作させ、給水タンク31から給水孔24を介して、貯水部23に水を送り込むことになる(ステップS306)。
この給水は、最初に貯水部23に水を溜める分を供給し、昇温部16に水が接し、蒸気が発生し始めると所定の水量(本実施の形態では、給水装置30のONとOFFの繰り返しで水量を制御)を供給し、安定した蒸気を発生させることができる。この時、蒸気発生の初期は、給水の間隔を短くして給水量を増やし、しばらくしてから、給水の間隔を長くして給水量を減らすことで、加熱初期に蒸気量を増やし、加熱中旬から終期には蒸気量を減らしている。
したがって、送り込まれた水は、貯水部23の凹部22に溜まり、徐々に水位が上がり、昇温部16に水が接すると、予め昇温部16を所定の温度(約200℃)に予熱しているので、瞬間的に当接した水が蒸気に成る。しかも加熱初期に大量の蒸気を発生せて、蒸気発生室18内に蒸気が充満し、溜まった蒸気圧で、一気に蒸気孔19から中継チューブ34、蒸気室35を介して蒸気吐出口5から蒸気を吹き出し、食品2a、2bに当てることになる。このように、予熱により昇温部16に蓄えられた多量の熱が、蒸気に伝えられ、この多量の熱を食品2a、2bに伝えることができる。したがって、食品2a、2bの加熱を一気に促進させることができる。この時、食品2a、2b等から滴り落ちる水分は、蒸気吐出口5を介して蒸気室35に排出し、食品2a、2bの水っぽさを低減し、仕上がりを向上させることができる。
また、この多量の蒸気は、加熱初期でまだ凍っている食品2a、2bの解凍を促進させ、加熱を大幅に早めることができる。さらに、この時、制御装置40によって、マイクロ波発生装置52a、52bのマグネトロン53a、53bを駆動し(ステップS305)、マイクロ波を調理庫3内に出力して、食品2a、2bの解凍および加熱をより加速することができる。マイクロ波は、水に比べて氷の加熱性能が良くないが、凍っている食品2a、2bに蒸気が当たると食品表層部分に結露水が瞬間的に発生し、その結露水にマイクロ波が効率よく作用して加熱するので、凍っている食品2a、2bに対しても加熱性能を大幅に向上することができる。
また、食品容器43内に蒸気が満たされると、空間の誘電率が変化し、食品容器43内のマイクロ波の波長が短くなり、加熱ムラが軽減する効果もあり、蒸気の加熱に加え、マイクロ波による加熱を加えることで、大幅に加熱性能が向上する。
また、この時もマイクロ波加熱をすることで、解凍された食品2a、2bを蒸気とマイクロ波とで加熱することができ、蒸し上がりの出来栄えを良くすることができ、かつ、加熱時間も短縮することができる。出来栄えが向上する理由としては、加熱初期に解凍性能を向上させるために多めにかかった水分を、マイクロ波が加熱して蒸発させて低減することで、食品表層部分の水分によるべたつき感を、無くすことができるからである。
表示部13に表示されている加熱の残り時間の表示(図18では表示「60」)は、加熱時間とともに減算表示され(ステップS307〜ステップS311)、加熱の残り時間の表示が「0」になると(ステップS307)、食品2a、2bの加熱が終わったことを使用者に知らせる。知らせる方法として、表示「PROG 2」と、加熱の残り時間の表示と、マイクロ波加熱の出力「レベルメータ表示」を消し、食品加熱完了のブザー音を発する(ステップS312)。
この食品加熱完了後も、図17のフローチャートに示すように、加熱の残り時間を所定の時間(予熱を継続させる時間)に再設定して動作させることで(ステップS313)、蒸気発生装置14の昇温部16は所定の温度(約200℃)で予熱が維持され、次の食品の加熱の準備をしている。もし、この予熱を終了したい時は、操作部4の予熱キー7を押し、直ぐ(2秒以内)に停止キーを押すと、表示部13の「予熱」という文字が消え、予熱を停止することができる。
上述のように、食品2a、2bの加熱が終了すると、加熱中に貯水部23に溜まった水は、制御装置40が排水弁32を開き、排水される(ステップS313)。図17のフローチャートに示すように、排水弁32を開くのは、食品2a、2bの加熱終了時の所定の時間だけで、それ以外の時には排水弁32は閉まっている。使用する水にスケール成分が含まれる時には、溜まった水にはスケール成分が凝縮しており、この溜まった水を排水することで、蒸気発生装置14内にスケールが溜まることを抑制することができる。
本実施の形態では、載置台38や開口板49の上が、略平坦であるので、例えば、弁当等の食品を載せて、通常の電子レンジのようにマイクロ波加熱だけで、食品のあたため用として使うこともでき、利便性が非常に良い。また、マイクロ波加熱を用いることで、蒸気とマイクロ波で加熱される食品容器43内の食品2a、2bとは別な食品を、食品容器43とは別な容器に入れ、マイクロ波だけで加熱することもできる。
例えば、食品容器43とは別な容器を用い、その中に別の食品を入れて、食品容器43の上に載せて、マイクロ波で加熱しても良い。そうすれば、食品2a、2bの加熱と同時に別な食品も同時加熱でき、例えば、肉饅頭と中華スープとを同時加熱することもできる。したがって、食品容器43に入れる食品に合わせて、その食品にかけて一緒に食べる具材やソース等を同時加熱することもでき、利便性が向上する。
さらに、蒸気室35、載置台38、開口板49は、着脱自在に取り付けられており、お手入れの際には、外して洗うことができる。また、蒸気室35、載置台38、開口板49を調理庫3から外して、調理庫3を高さ側に大きくして、通常の電子レンジのようにマイクロ波のみで背の高い食品に対して加熱することもできる。
さらに、本実施の形態において、調理庫3の上下にマイクロ波発生装置を設けたが、どちらか一方に設ける構成でも良い。また、食品容器43を用いず、第1の実施の形態と同様に直接、食品2a、2bを開口板49の上に載置して加熱しても良い。
なお、第1の実施の形態〜第3の実施の形態においては、予め昇温部16を所定の温度まで予熱した後、貯水部23に水を供給し、瞬間的に蒸発させていた。しかし、貯水部23への給水と同時に、熱源15a、15bによって昇温部16を加熱し、昇温部16の温度を高めながら、徐々に給水し、蒸気を発生させても良い。蒸気発生の動作アルゴリズムは色々と考えられ、食品の加熱用途に合わせて対応すれば良い。
また、第1の実施の形態〜第3の実施の形態においては、貯水部23の凹部22の形状を底面の平坦な直方体としたが、凹部22の底面に傾斜を設け、傾斜の一番底の部分に排水孔25を設けても良い。このようにすれば、凹部22に溜まった水を、残すことなく排水することができる。また、給水が安定すれば、凹部22の深さは小さい方が、蒸気を出すまでの時間が短くできる。実験等で確認すると凹部22の深さは1〜2mm程度で充分であった。
さらに、第1の実施の形態〜第3の実施の形態においては、食品2a、2bに2個の冷凍の肉饅頭を用いたが、食品の状態は冷凍でも冷蔵でも良く、また食品の数量や食品の種類も麺類、米飯類等なんでも良い。なお、分離し易い麺や米飯等の食品を用いる際は、第2の実施の形態および第3の実施の形態の食品容器43を用いると取扱いが簡単になり、利便性が向上する。さらに、食品容器43は平面視丸形状であるので、食品容器43に食品として麺や米飯等詰めてマイクロ波で加熱した際(第3の実施の形態参照)に、詰められた食品全体が丸形状となり、マイクロ波が集中し易い角部分が無くなり、加熱の分布を良くすることができる。
また、第1の実施の形態〜第3の実施の形態においては、食品2a、2bの下方に蒸気吐出口5を設けたが、例えば、上方に設けても良く、要は、食品2a、2bに蒸気が当たるようにすれば良い。
さらに、第2の実施の形態および第3の実施の形態においては、食品容器43は平面視丸形状としているが、これに限定されるものではなく、例えば、平面視楕円形状や矩形形状でも良い。さらに、第2の実施の形態および第3の実施の形態においては、食品を封入するのに容器を用いたが、食品を封入できる包装形態であれば袋状等、何でもよく、要は、食品等を包装した物に開口孔を有していれば良い。また、食品を封入する包装の材料は、樹脂以外に紙やゴム等、蒸気の熱に耐えられる材料であればよい。
また、第2の実施の形態および第3の実施の形態においては、食品容器43の開口孔48を底面46のみに設けたが、蒸気吐出口5からの蒸気が投入できる位置であれば、食品容器43の何処の位置に設けても良い。
さらに、第1の実施の形態〜第3の実施の形態においては、中継チューブ34と蒸気室35とで、連通路39を構成し、蒸気発生装置14から蒸気吐出口5まで、連通路39を介して蒸気を送っている。しかし、連通路の構成は上記構成に限ったものでは無く、例えば、中継チューブだけで連通路を構成しても良く、要は、蒸気発生装置14から蒸気吐出口5まで連続した通路を1個もしくは複数の部品で構成し、蒸気を送れれば良い。
また、第1の実施の形態〜第3の実施の形態においては、単位時間当たりの給水量を調整するために、給水装置30の電動ポンプの駆動電圧をON、OFFの周期を変えて行っているが、例えば、電動ポンプの駆動電圧を大小に調整して行っても良い。
さらに、第1の実施の形態〜第3の実施の形態においては、食品2a、2bの加熱が終了した時、貯水部23に溜まった水を、制御装置40が排水弁32を所定の時間開き、排水している。しかし、食品2a、2bの加熱中に、排水弁32を所定の時間開き排水してもよく、要は、貯水部23に溜まった水を排水できれば良い。
以上説明したように、本発明は、加熱調理器に蒸気を供給するための蒸気発生装置と、蒸気発生装置に給水する給水装置と、少なくとも蒸気発生装置および給水装置を制御する制御装置と、を備える。また、蒸気発生装置は、水を蒸気に変える昇温部と、昇温部に熱を供給する熱源と、昇温部の下部に凹部を有する貯水部と、を備える。さらに、貯水部に貯水された水が昇温部に当接することで蒸気を発生させる構成とする。
この構成により、貯水部の水が、昇温部に当接すると瞬間的に蒸気を発生することになり、素早く蒸気を発生させることができる。さらに、貯水部の水にスケール成分が含まれていても、昇温部に当接した水、即ち上面の水のみが蒸発するため、蒸発時にスケールが発生する際に、直接蒸発にかかわっていない水にスケール成分が溶込み、結果としてスケールが蒸気発生装置に析出し、固着することを低減できる。
また、本発明は、貯水部の下方に排水弁を備え、制御装置は、加熱終了後に排水弁を開いて貯水部から排水する構成としてもよい。この構成により、スケール成分の濃度が増えた貯水部の水を排水することができる。
また、本発明は、昇温部と貯水部とを別部材で構成し、昇温部と貯水部との間をパッキンで密閉する構成としてもよい。この構成により、昇温部と貯水部との間の隙間をシールすることができ、かつ、昇温部と貯水部とが分割されるため、昇温部の熱が貯水部に熱伝導しにくくなる。そのため、貯水部の温度上昇を抑制し、貯水部に水が供給されただけで、水が加熱されて、蒸気が出始めることを無くすことができる。
また、本発明は、昇温部または熱源の温度を検出する温度検出器を備え、制御装置は、昇温部の温度を所定の温度になるように予熱を行い、予熱完了後に給水装置から貯水部に給水し、昇温部に水面が接した状態を維持しながら蒸気を発生させる構成としてもよい。この構成により、瞬間的に蒸気を発生させることができ、かつ、蒸気発生を安定させることができる。
また、本発明は、一部に開口孔を設けた食品容器に食品を収納し、食品容器と蒸気発生装置とを連通させ、食品容器内の食品を加熱する構成としてもよい。この構成により、食品容器の開口孔を通して蒸気を供給した際に、食品容器内の食品に効率良く熱を伝えることができ、また、直接食品を手で触れずに食品容器を持って加熱作業ができ、衛生的にも作業的にも向上させることができる。
また、本発明は、加熱調理器本体に調理庫を具備し、この調理庫内にマイクロ波を導入するマイクロ波発生装置を有し、調理庫と蒸気発生装置とを連通させ、制御装置は、調理庫内の食品をマイクロ波発生装置と蒸気発生装置にて加熱する構成としてもよい。この構成により、食品の加熱手段に蒸気とマイクロ波が加わり、食品の昇温時間が更に短くなる。また、食品に冷凍食品を用いた際、マイクロ波は水に対しては加熱効率が良いが、氷に対しては加熱効率が良くない性質がある。しかし、冷凍食品の凍った表面に蒸気が作用し、即座に凍った食品の表面を融かし、食品表面に水分が付くとマイクロ波がその水を効率良く加熱し、食品の加熱を促進させることができる。
以上のように、本発明の加熱調理器は、蒸気で加熱負荷の大きな冷凍食品等を素早く加熱できるので、食品工場内の加熱工程等にも適用できる。
1 本体
2a,2b 食品
3 調理庫
4 操作部
5 蒸気吐出口
6 スタートキー
7 予熱キー
8 停止キー
9 出力キー
10 給水キー
11 数字キー
12 メモリキー
13 表示部
14 蒸気発生装置
15a,15b 熱源
16 昇温部
20 温度検出器
22 凹部
23 貯水部
24 給水孔
25 排水孔
26 パッキン溝
27 段差部
28 通し孔
29 パッキン
30 給水装置
31 給水タンク
32 排水弁
33 排水トレイ
34 中継チューブ
35 蒸気室
36 蒸気投入路
37 開口板
38 載置台
39 連通路
40 制御装置
41 調理庫底板
43 食品容器
44 食品容器本体
45 食品容器蓋
46 底面
47 容器凸部
48 開口孔
49 開口板
50 開口板凹部
51 隙間
52a,52b マイクロ波発生装置
53a,53b マグネトロン
54a,54b 導波管
55a,55b 連通孔
56 空間

Claims (5)

  1. 加熱調理器に蒸気を供給するための蒸気発生装置と、
    前記蒸気発生装置に給水する給水装置と、
    少なくとも前記蒸気発生装置および前記給水装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記蒸気発生装置は、
    水を蒸気に変える昇温部と、
    前記昇温部に熱を供給する熱源と、
    前記昇温部の下部に凹部を有する貯水部と、を備え、
    前記昇温部と前記貯水部とを別部材で構成し、
    前記昇温部と前記貯水部との間をパッキンで密閉し、
    前記貯水部に貯水された水が前記昇温部に当接することで蒸気を発生させる構成とした、加熱調理器。
  2. 前記貯水部の下方に排水弁を備え、
    前記制御装置は、加熱終了後に前記排水弁を開いて前記貯水部から排水する、
    請求項1記載の加熱調理器。
  3. 前記昇温部または前記熱源の温度を検出する温度検出器を備え、
    前記制御装置は、
    前記昇温部の温度を所定の温度になるように予熱を行い、
    予熱完了後に前記給水装置から前記貯水部に給水し、
    前記昇温部に水面が接した状態を維持しながら蒸気を発生させる、
    請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 一部に開口孔を設けた食品容器に食品を収納し、
    前記食品容器と前記蒸気発生装置とを連通させ、
    前記食品容器内の食品を加熱する、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  5. 前記加熱調理器本体に調理庫を具備し、
    この調理庫内にマイクロ波を導入するマイクロ波発生装置を有し、
    前記調理庫と前記蒸気発生装置とを連通させ、
    前記制御装置は、
    前記調理庫内の食品を前記マイクロ波発生装置と前記蒸気発生装置にて加熱する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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