JP6830975B2 - サイドエアバッグ装置およびサイドエアバッグ製造方法 - Google Patents

サイドエアバッグ装置およびサイドエアバッグ製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の側突やロールオーバ(横転)時に、シートとサイドドアとの間で膨張展開するサイドエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置およびサイドエアバッグを収納するためのサイドエアバッグ製造方法に関するものである。
自動車などの車両に設置されるサイドエアバッグ装置として、例えば、車両用シートのシートバックの側縁部に内蔵されたサイドエアバッグが知られている。サイドエアバッグは、車両内のシートとサイドドアとの間で膨張展開し、車両側方からの衝撃を吸収することにより、シートに着座した乗員を保護する。
サイドエアバッグの膨張展開時において、シートに着座した乗員の上腕は、車両側方から見て、乗員の胸部と膨張したサイドエアバッグとの間に位置する。そのため、サイドエアバッグが膨張展開すると、サイドエアバッグによって乗員の上腕が胸部の特定の肋骨を局所的に強く押し付け、その肋骨を撓ませてしまい、乗員への傷害値が大きくなる可能性がある。
特許文献1に記載のサイドエアバッグは、展開した状態において乗員の腕部に対向する腕対向部と、腕対向部を形成する基布に設けられた紐部材とを備える。紐部材は、サイドエアバッグが展開した状態において基布を内側に引っ張ることによって、腕対向部を下方に向かって凹む形状とする。
特許文献1では、サイドエアバッグが展開した状態において、腕対向部が乗員の腕部を胸部と重ならない位置まで押し上げるため、サイドエアバッグの膨張に起因して腕部が胸部へ押し付けられることを抑制しつつ、胸部へ向かう衝撃を充分に吸収できる、としている。
国際公開第2011/087026号
しかし特許文献1では、サイドエアバッグの膨張展開時に腕対向部が下方に向かって凹む形状となるように、腕対向部を形成する基布に紐部材を設け、さらには紐部材により基布を内側に引っ張る必要がある。このため、特許文献1に記載のサイドエアバッグは、サイドエアバッグの構造自体を変更しなければならず、さらに構造も複雑になってしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、サイドエアバッグの膨張展開時に乗員の肋骨の撓みを抑え、乗員保護性能を向上できるサイドエアバッグ装置およびサイドエアバッグ製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるサイドエアバッグ装置の代表的な構成は、インフレータからのガスの供給を受けて車両内のシートとサイドドアとの間で膨張展開するサイドエアバッグを有するサイドエアバッグ装置であって、サイドエアバッグは、車両側方から見て、シートに正規に着座した乗員の上腕の長手方向に沿って乗員の後方側から前方方向に向けて下降するように設けられ、上腕に膨張展開時に重なる境界部分を含み、境界部分によって、サイドエアバッグは、膨張展開時に境界部分よりも上側に位置する第1領域と、膨張展開時に境界部分よりも下側に位置し、インフレータが収容された第2領域とに区分され、第1領域は、第2領域よりも遅れてガスが供給され、第2領域に遅れて膨張展開することを特徴とする。
ここで乗員を車両側方から見たとき、乗員の上腕の一部は、乗員の胸部の特定の肋骨(例えば上から2番目の肋骨)に重なる位置にある。そのため、サイドエアバッグが膨張展開すると、サイドエアバッグによって上腕が特定の肋骨を局所的に強く押し付け、その肋骨を撓ませてしまい、乗員への傷害値が大きくなる可能性がある。
そこで本発明では、サイドエアバッグに、乗員の上腕に膨張展開時に重なる境界部分を設けることとした。かかる構成によれば、境界部分の上側に第1領域が膨張展開するのに先立って、境界部分の下側に第2領域が膨張展開する。第2領域は、先に膨張展開することで乗員の上腕を跳ね上げて、車両側方から見て上腕と肋骨とが重ならないようにすることができる。
したがって、乗員の胸部は、先に膨張展開した第2領域によって車両中央側に向かって押し付けられることとなる。しかしこのとき、既に上腕は第2領域と特定の肋骨との間に介在していない。このため、胸部全体が第2領域によって直接押されることとなるが、乗員の特定の肋骨が局所的に強く押し付けられることがない。
一方、肋骨と重ならない位置まで跳ね上げられた乗員の上腕は、第2領域に遅れて膨張展開する第1領域によって車両中央側に向かって押し付けられることとなる。しかし乗員の上腕は、既に跳ね上げられた位置にあるため、乗員の肋骨を撓ませることがない。したがって本発明によれば、以上の挙動によって、乗員保護性能を向上できる。
上記の境界部分は、車両側方から見て、正規着座する乗員の上腕の存在する領域内に設けられているとよい。また境界部分は、上腕の長手方向に沿った上下方向に幅を有する中間部分から上腕の上縁部の間の領域内に設けられているとよい。さらに境界部分は、中間部分に沿って設けられていてもよい。
このように境界部分を上記の各領域に設けた場合、膨張展開時に境界部分が乗員の上腕に重なることになる。このため、第1領域を第2領域に遅れて展開させることにより、まず第2領域で上腕を跳ね上げて、つぎに跳ね上げられた位置にある上腕を第1領域で車両中央側に向かって押し付ける、という挙動を実現できる。これにより乗員の肋骨の撓みを抑え、乗員保護性能を向上できる。
上記の境界部分は、サイドエアバッグを折り畳むことで形成される第1折り畳みラインであるとよい。このように、サイドエアバッグを折り畳むという簡易な構成で、膨張展開時のサイドエアバッグおよび乗員の上腕の挙動を容易に制御できる。
上記の第1領域は、シートに着座した乗員とは反対側に折り畳まれているとよい。これにより、第1領域は、乗員とは反対側から展開するため、乗員の上腕を跳ね上げることなく、安定して展開できる。
上記の第1領域は、シートに着座した乗員の側に折り畳まれているとよい。このように、第1領域を乗員の側に折り畳んだ場合であっても、第1領域を第2領域に遅れて展開させることができる。
上記のサイドエアバッグは、第1折り畳みラインとサイドエアバッグの後縁とで形成される角部を、第1領域が折り畳まれている側とは反対側に折り返すことで形成される第2折り畳みラインを含むとよい。このようにサイドエアバッグは、第1領域を第2領域に対して折り畳んだ上で角部を折り返すので、収納状態をより小さくできる。また、第1領域が折り畳まれている側とは反対側に角部を折り返すため、膨張展開時に第1領域をスムーズに展開させることができる。
上記のサイドエアバッグは、下端から上方に向けて巻回または折り畳まれているとよい。このようにサイドエアバッグは、下端から上方に向けて巻回(ロール)または折り畳まれるので、収納状態をより小さくでき、また、巻回または折り畳まれた部位を膨張展開時にスムーズに展開できる。なおこの部位は、サイドエアバッグを折り畳むよりも巻回した方がよりスムーズに展開できる。
上記の境界部分は、サイドエアバッグを形成する車内側基布と車外側基布とを仮縫製する仮縫製部であり、仮縫製部は、第2領域の膨張展開時のガス圧で破断するとよい。このように、第2領域の膨張展開時のガス圧で仮縫製部が破断するため、第1領域には、第2領域に遅れてガスが供給される。したがって、サイドエアバッグの車内側基布と車外側基布とを仮縫製するという簡易な構成で、膨張展開時のサイドエアバッグおよび乗員の上腕の挙動を容易に制御できる。
上記課題を解決するために、本発明にかかるサイドエアバッグ製造方法の代表的な構成は、インフレータからのガスの供給を受けて車両内のシートとサイドドアとの間で膨張展開するサイドエアバッグを収納するためのサイドエアバッグ製造方法であって、車両側方から見て、シートに正規に着座した乗員の上腕の長手方向に沿って乗員の後方側から前方方向に向けて下降するように設けられた第1折り畳みラインに沿って、第1折り畳みラインよりも上側の第1領域を下側の第2領域に対して折り畳む第1工程と、第1折り畳みラインとサイドエアバッグの後縁とを結ぶ第2折り畳みラインに沿って、第2折り畳みラインよりも上側の角部を、第1領域を折り畳んだ側とは反対側に折り返す第2工程と、サイドエアバッグを下端から上方に向けて巻回または折り畳む第3工程とを含むことを特徴とする。
上記構成によれば、サイドエアバッグは、収納時において、第1折り畳みラインに沿って第1領域が第2領域に対して折り畳まれ、次いで第2折り畳みラインに沿って角部が折り返され、さらに下端から上方に向けて巻回または折り畳まれる。このようにすれば、サイドエアバッグの収納状態を小さくすることができる。
また収納状態のサイドエアバッグは、膨張展開時において、下端から上方に向けて巻回または折り畳まれた部位が展開し、さらに第2折り畳みラインに沿って折り返された角部が展開することで第2領域が展開する。なお第2領域には、インフレータが収容されている。次いでサイドエアバッグは、第1折り畳みラインに沿って第2領域に対して折り畳まれた第1領域がスムーズに展開する。つまり上記構成のようにサイドエアバッグを折り畳んで収納状態とすることで、膨張展開時に、第1領域には第2領域よりも遅れてガスが供給され、第1領域が第2領域に遅れて膨張展開する。
さらに上述したように、乗員の上腕の一部は、乗員の胸部の特定の肋骨に重なる位置にある。そこで本発明では、サイドエアバッグに、乗員の上腕に膨張展開時に重なる第1折り畳みラインを設定した。このため、第1折り畳みラインの上側に第1領域が膨張展開するのに先立って、第2領域は、第1折り畳みラインの下側に膨張展開することで乗員の上腕を跳ね上げて、車両側方から見て上腕と肋骨とが重ならないようにすることができる。
したがって、乗員の胸部は、先に膨張展開した第2領域によって車両中央側に向かって押し付けられることとなる。しかしこのとき、既に上腕は第2領域と特定の肋骨との間に介在していない。このため、胸部全体が第2領域によって直接押されることとなるが、乗員の特定の肋骨が局所的に強く押し付けられることがない。一方、肋骨と重ならない位置まで跳ね上げられた乗員の上腕は、第2領域に遅れて膨張展開する第1領域によって車両中央側に向かって押し付けられることとなる。しかし乗員の上腕は、既に跳ね上げられた位置にあるため、乗員の肋骨を撓ませることがない。したがって本発明によれば、上記のようにサイドエアバッグを折り畳むことによって収納状態を小さくでき、さらに膨張展開時に乗員の肋骨の撓みを抑え、乗員保護性能を向上できる。
本発明によれば、サイドエアバッグの膨張展開時に乗員の肋骨の撓みを抑え、乗員保護性能を向上できるサイドエアバッグ装置およびサイドエアバッグ製造方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態におけるサイドエアバッグ装置を概略的に例示する図である。 本発明の実施形態におけるサイドエアバッグ製造方法を例示する図である。 図1のサイドエアバッグが膨張展開する途中の様子を例示する図である。 図3に後続してサイドエアバッグが膨張展開する様子を例示する図である。 比較例のサイドエアバッグが膨張展開する様子を例示する模式図である。 図2のサイドエアバッグの変形例を例示する図である。 図6のサイドエアバッグが膨張展開する様子を例示する模式図である。 本発明の実施形態におけるサイドエアバッグ装置のサイドエアバッグの境界部分を例示する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態におけるサイドエアバッグ装置を概略的に例示した図である。図1(a)は、車両内の一部を示す斜視図である。図1(b)は、図1(a)の車両内を車両前側から見た状態を示す図である。以下図中に示す矢印X、Y、Zは、車両前側、車両上側、車内側をそれぞれ示している。
サイドエアバッグ装置100は、例えば車両内の助手席となる車両左側の車両用シート102のシートバック104に内蔵されている。サイドエアバッグ装置100は、シートバック104の車両外側に設けられていて、車両用シート102とサイドドア106との間で立設して膨張展開するサイドエアバッグ108(図2参照)を備える。
またサイドエアバッグ装置100は、サイドエアバッグ108に膨張展開用のガスを供給するインフレータ110(図3(a)参照)を備える。インフレータ110は、ガス発生装置であって、内部のガス発生剤が燃焼することでガスを発生させ供給する構成となっている。なおインフレータ110は、シリンダ型(筒型)であって、本体から突出した不図示のスタッドボルトにより、シートバック104に固定されている。
図2は、本発明の実施形態におけるサイドエアバッグ108を収納するためのサイドエアバッグ製造方法を例示する図である。サイドエアバッグ108は、表裏の面を構成する計2枚の基布から縫製する方法や、OPW(One-Piece Woven)を用いて紡織する方法などによって袋状に形成されている。
サイドエアバッグ108を収納する場合、まず、図2(a)の折り畳む前の展開した状態のサイドエアバッグ108を、図2(b)に示す第1折り畳みライン112に沿って折り畳む(第1工程)。これにより、サイドエアバッグ108は、第1折り畳みライン112を境界部分として、第1折り畳みライン112よりも上側に位置する第1領域114と、第1折り畳みライン112よりも下側に位置する第2領域116とに区分される。
すなわち第1工程では、サイドエアバッグ108を、第1折り畳みライン112に沿って、第1折り畳みライン112よりも上側の第1領域114を下側の第2領域116に対して折り畳んでいる。第1折り畳みライン112は、図3(a)に示すように車両側方から見て、車両用シート102に正規に着座した乗員118の上腕120の長手方向に沿って乗員118の後方側から前方方向に向けて下降するように設けられていて、さらに上腕120の長手方向に沿った中心線122に膨張展開時に重なる位置に設定されている。なお乗員118の体格は各種ダミーに準ずるものとするが、より好ましくはWorld SID[World Side Impact Dummy] 50th Percentile Male Side Impact Dummy W50-00000の体形に準ずるものとする。
続いて、図2(b)の第2折り畳みライン124に沿って、第2折り畳みライン124よりも上側の角部126を、図2(c)に示すように第1領域114を折り畳んだ側とは反対側に折り返す(第2工程)。第2折り畳みライン124は、図2(c)に示すように、第1折り畳みライン112とサイドエアバッグ108の後縁128とを結ぶ位置に設定されている。なお第1領域114が折り畳まれている側とは反対側に角部126を折り返すことで、第1領域114は膨張展開時にスムーズに展開可能となる。
第2工程に後続して、図2(d)に示すようにサイドエアバッグ108を下端130から上方に向けて巻回または折り畳む(第3工程)。第3工程では、サイドエアバッグ108の下端130を、角部126と同じ側に巻回または折り畳んでいるが、これに限られず、第1領域114を折り畳んだ側に巻回または折り畳んでもよい。なおサイドエアバッグ108の下端130を巻回または折り畳んだ部位132は、折り畳むよりも巻回した方が膨張展開時によりスムーズに展開可能となる。
第3工程に後続して、図2(e)に示すようにサイドエアバッグ108を、前後方向に小さくするように折り畳むことで、収納状態のサイドエアバッグ108(図2(f)参照)を形成できる。収納状態のサイドエアバッグ108は、第2領域116内に収容されたインフレータ110(図3(a)参照)とともに、車両用シート102のシートバック104に内蔵される。
このようにサイドエアバッグ108は、収納時において、第1折り畳みライン112に沿って第1領域114が第2領域116に対して折り畳まれ、次いで第2折り畳みライン124に沿って角部126が折り返され、さらに下端130から上方に向けて巻回または折り畳まれる。このように折り畳むことで、収納状態のサイドエアバッグ108をより小さくできる。
図3は、図1のサイドエアバッグ108が膨張展開する途中の様子を例示する図である。図3(a)は、サイドエアバッグ装置100を車両側方から見た状態を示す図である。図3(b)は、図3(a)を車両前側から見た状態を示す模式図である。ただし図3(b)では、乗員118を模したダミーを示していて、その胸部134の特定の肋骨136(例えば上から2番目の肋骨)に斜線を付している。さらに図3(b)では、サイドドア106(図1参照)に代え、車両側方からの衝撃を与えるインパクタ138を例示している。
ここで乗員118を車両側方から見たとき、図3(a)に示す乗員118の上腕120の中心線122の一部は、図3(b)に示す胸部134の肋骨136に重なる位置にある。そのため、膨張展開したサイドエアバッグ108によって、乗員118の上腕120が車両中央側に押されて肋骨136を局所的に強く押し付けると、肋骨136が撓んでしまい、乗員118への傷害値が大きくなる可能性がある。
そこで本実施形態では、サイドエアバッグ108に、乗員118の上腕120の中心線122に膨張展開時に重なる境界部分として、第1折り畳みライン112を設定している。このようなサイドエアバッグ装置100では、インパクタ138から衝撃を受けると、収納状態のサイドエアバッグ108(図2(f)参照)の第2領域116にインフレータ110からガスが供給される。
つぎにサイドエアバッグ108では、下端130から上方に向けて巻回または折り畳まれた部位132(図2(d)、図2(e)参照)が展開する。続いてサイドエアバッグ108では、第2折り畳みライン124に沿って折り返された角部126(図2(b)、図2(c)参照)が展開する。
そしてサイドエアバッグ108では、図3(b)に示すように第1折り畳みライン112の下側に第2領域116が膨張展開する。一方、第1領域114は、図3(a)に示すように、車両用シート102に着座した乗員118とは反対側に折り畳まれ、未だガスが供給されていない状態となっている。
第2領域116は、第1領域114よりも先に膨張展開することで、図3(a)の矢印Aに示すように乗員118の上腕120を、図中鎖線で示す上腕120Aの位置まで跳ね上げる。跳ね上げられた上腕120Aは、車両側方から見て肋骨136とほぼ重ならない位置にある(図4(b)参照)。
図4は、図3に後続してサイドエアバッグ108が膨張展開する様子を例示する図である。図4(a)は、サイドエアバッグ装置100を車両側方から見た状態を示す図である。図4(b)は、図4(a)を車両前側から見た状態を示す模式図である。
サイドエアバッグ108では、第2領域116が膨張展開した後、第2領域116よりも遅れてガスが第1領域114に供給される。その結果、第1領域114は、図4(a)に示すように第1折り畳みライン112の上側に膨張展開する。なお図4(b)では、第1領域114にハッチングを付して示している。
第1領域114は、乗員118とは反対側に折り畳まれているため、乗員118とは反対側から展開し、乗員118の上腕120Aをさらに跳ね上げることなく、安定して展開する。このため、乗員118の上腕120Aは、第2領域116に遅れて膨張展開する第1領域114によって車両中央側に向かって押し付けられる。しかし乗員118の上腕120Aは、図4(b)に示すように第2領域116によって既に肋骨136とほぼ重ならない位置まで跳ね上げられているため、乗員118の肋骨136を撓ませることがない。
なおサイドエアバッグ108では、第1領域114を乗員118の側に折り畳んでもよく、このような場合であっても、第1領域114を第2領域116に遅れて展開させることができる。
また乗員118の胸部134は、図4(b)に示すように先に膨張展開した第2領域116によって車両中央側に向かって押し付けられることになる。しかしこのとき、既に上腕120Aは第2領域116と肋骨136との間に介在していない。このため、サイドエアバッグ108では、胸部134全体が第2領域116によって直接押されることになるが、乗員118の特定の肋骨136が局所的に強く押し付けられることがない。よって、乗員118の肋骨136は撓むことがない。
図5は、比較例のサイドエアバッグ200が膨張展開する様子を例示する模式図である。比較例のサイドエアバッグ200は、境界部分としての第1折り畳みライン112を設定せず、単に、車両前後方向あるいは車両上下方向に沿って巻回または折り畳むことで収納状態とした点で、上記サイドエアバッグ108と異なる。
サイドエアバッグ200は、第1折り畳みライン112を設定していないため、上記の第1領域114と第2領域116とに区分されていない。このため、サイドエアバッグ200は、図5(a)の矢印Bに示すように、膨張展開時において乗員118の上腕120を跳ね上げることなく、車両中央側に向かって押し付ける。このとき、上腕120は、車両側方から見たとき、サイドエアバッグ200と特定の肋骨136との間に介在した状態となっている。
このため、サイドエアバッグ200がさらに膨張展開すると、図5(b)に示すように、乗員118の上腕120が肋骨136に接触し、さらに図5(c)に示すように肋骨136を局所的に強く押し付けて撓ませてしまう。したがって、サイドエアバッグ200は、乗員118への傷害値を大きくする可能性がある。
これに対して本実施形態では、第1折り畳みライン112に沿ってサイドエアバッグ108を折り畳むという簡易な構成で、膨張展開時のサイドエアバッグ108および乗員118の上腕120の挙動を容易に制御できる。したがってサイドエアバッグ装置100によれば、サイドエアバッグ108の膨張展開時において、乗員118の特定の肋骨136を撓ませることがなく、乗員118への傷害値を低減できる。
図6は、図2のサイドエアバッグ108の変形例を例示する図である。変形例のサイドエアバッグ108Aは、第1領域114と第2領域116とを区画する境界部分として、第1折り畳みライン112(図2(b)参照)に代え、仮縫製部140を設定した点で、上記サイドエアバッグ108と異なる。
仮縫製部140は、サイドエアバッグ108Aを形成する車内側基布142と車外側基布144とを仮縫製していて、第2領域116の膨張展開時のガス圧で破断するように設定されている。このため、第1領域114は、仮縫製部140が破断した後、第2領域116に遅れてガスが供給され、第2領域116に遅れて膨張展開する。すなわち、サイドエアバッグ108Aでは、仮縫製部140の上側に第1領域114が膨張展開するのに先立って、仮縫製部140の下側に第2領域116が膨張展開する。
図7は、図6のサイドエアバッグ108Aが膨張展開する様子を例示する模式図である。図7(a)は、サイドエアバッグ108Aが膨張展開する途中の様子を例示する図である。図7(b)は、図7(a)に後続してサイドエアバッグ108Aが膨張展開する様子を例示する図である。
サイドエアバッグ108Aは、図7(a)に示すようにインパクタ138から衝撃を受けると、インフレータ110(図3(a)参照)からのガスが第2領域116に供給される。このため、第2領域116は、仮縫製部140の下側に膨張展開する。一方、第1領域114は、仮縫製部140が破断していないため、未だガスが供給されず膨張していない状態となっている。
第2領域116は、第1領域114よりも先に膨張展開することで、図7(a)の矢印Aに示すように乗員118の上腕120を跳ね上げて、跳ね上げられた上腕120A(図7(b)参照)と肋骨136とをほぼ重ならないようにする。
続いてサイドエアバッグ108Aでは、第2領域116の膨張展開時のガス圧で仮縫製部140が破断する。そしてサイドエアバッグ108Aでは、第2領域116よりも遅れてガスが第1領域114に供給される。その結果、第1領域114は、図7(b)にハッチングを付して示すように、破断後の仮縫製部140の上側に膨張展開する。
第1領域114は、膨張展開することで乗員118の上腕120Aを車両中央側に向かって押し付けられる。しかし、乗員118の上腕120Aは、第2領域116によって既に肋骨136とほぼ重ならない位置まで跳ね上げられているため、乗員118の肋骨136を撓ませることがない。
また乗員118の胸部134は、図7(b)に示すように先に膨張展開した第2領域116によって車両中央側に向かって押し付けられることになる。しかしこのとき、既に上腕120Aは第2領域116と肋骨136との間に介在していない。このため、サイドエアバッグ108Aでは、胸部134全体が第2領域116によって直接押されることになるが、乗員118の特定の肋骨136が局所的に強く押し付けられることがない。よって、乗員118の肋骨136は撓むことがない。
このように変形例では、車内側基布142と車外側基布144とを仮縫製部140により仮縫製するという簡易な構成で、膨張展開時のサイドエアバッグ108Aおよび乗員118の上腕120の挙動を容易に制御できる。したがってサイドエアバッグ108Aによれば、膨張展開時において、乗員118の特定の肋骨136を撓ませることがなく、乗員118への傷害値を低減できる。
また上記実施形態では、サイドエアバッグ108において図3(a)に示す第1折り畳みライン112を境界部分とし、これを乗員118の上腕120の中心線122に膨張展開時に重なる位置に設定していたが、これに限定されない。以下、図8を参照して説明する。
図8は、本発明の実施形態におけるサイドエアバッグ装置100のサイドエアバッグ108の境界部分を説明する図である。なお図中では、境界部分を設定可能な各領域にハッチングを付し、これら各領域と乗員118の上腕120との位置関係を例示している。
一例として境界部分である第1折り畳みライン112は、図8(a)、図8(b)、図8(c)に示す領域146A、146B、146C内にそれぞれ設けるようにしてもよい。領域146Aは、図8(a)に示すように車両側方から見て、正規着座する乗員118の上腕120の存在する領域である。
領域146Bは、図8(b)に示すように、車両側方から見て、正規着座する乗員118の上腕120の中心線122と上腕120の上縁部148との間の領域である。領域146Cは、図8(c)に示すように、車両側方から見て、正規着座する乗員118の上腕120の中心線122に沿って上下方向に幅を有する領域(中間部分)である。なおこれに限らず、中間部分である領域146Cと乗員118の上腕120の上縁部148との間の領域に境界部分を設けるようにしてもよい。
このような各領域146A、146B、146C内に境界部分である第1折り畳みライン112を設定した場合であっても、膨張展開時に第1折り畳みライン112が乗員118の上腕120に重なることになる。このため、第1領域114を第2領域116に遅れて展開させることにより、まず第2領域116で上腕120を跳ね上げて、つぎに跳ね上げられた位置にある上腕120を第1領域114で車両中央側に向かって押し付ける、という挙動を実現できる。その結果、乗員118の肋骨の撓みを抑え、乗員保護性能を向上できる。
また図6に示すサイドエアバッグ108Aの境界部分である仮縫製部140を、上記各領域146A、146B、146Cに設定した場合も同様に、膨張展開時に第1領域114を第2領域116に遅れて展開させ、上記挙動を実現できるため、乗員118の肋骨の撓みを抑え、乗員保護性能を向上できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上記実施形態においては本発明にかかるサイドエアバッグ装置を自動車に適用した例を説明したが、自動車以外にも航空機や船舶などに適用することも可能であり、同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、車両の側突やロールオーバ(横転)時に、シートとサイドドアとの間で膨張展開するサイドエアバッグを備えたサイドエアバッグ装置およびサイドエアバッグを収納するためのサイドエアバッグ製造方法に利用することができる。
100…サイドエアバッグ装置、102…車両用シート、104…シートバック、106…サイドドア、108、108A…サイドエアバッグ、110…インフレータ、112…第1折り畳みライン、114…第1領域、116…第2領域、118…乗員、120、120A…上腕、122…上腕の中心線、124…第2折り畳みライン、126…角部、128…後縁、130…下端、132…部位、134…胸部、136…肋骨、138…インパクタ、140…仮縫製部、142…車内側基布、144…車外側基布、146A、146B、146C…領域、148…上腕の上縁部

Claims (8)

  1. インフレータからのガスの供給を受けて車両内のシートとサイドドアとの間で膨張展開するサイドエアバッグを有するサイドエアバッグ装置であって、
    前記サイドエアバッグは、車両側方から見て、前記シートに正規に着座した乗員の上腕の長手方向に沿って乗員の後方側から前方方向に向けて下降するように設けられ、前記上腕に膨張展開時に重なる境界部分を含み、
    前記境界部分は、前記サイドエアバッグを折り畳むことで形成される第1折り畳みラインであり、
    前記第1折り畳みラインによって、前記サイドエアバッグは、膨張展開時に該第1折り畳みラインよりも上側に位置する第1領域と、膨張展開時に該第1折り畳みラインよりも下側に位置し、前記インフレータが収容された第2領域とに区分され、
    前記サイドエアバッグは、前記第1折り畳みラインと該サイドエアバッグの後縁とで形成される角部を、前記第1領域が折り畳まれている側とは反対側に折り返すことで形成される第2折り畳みラインを含み、
    前記第1領域は、前記第2領域よりも遅れてガスが供給され、該第2領域に遅れて膨張展開することを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記第1折り畳みラインは、車両側方から見て、正規着座する前記乗員の前記上腕の存在する領域内に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記第1折り畳みラインは、前記上腕の長手方向に沿った上下方向に幅を有する中間部分から前記上腕の上縁部の間の領域内に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記第1折り畳みラインは、前記中間部分に沿って設けられていることを特徴とする請求項3に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記第1領域は、前記シートに着座した乗員とは反対側に折り畳まれていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  6. 前記第1領域は、前記シートに着座した乗員の側に折り畳まれていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  7. 前記サイドエアバッグは、下端から上方に向けて巻回または折り畳まれていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のサイドエアバッグ装置。
  8. インフレータからのガスの供給を受けて車両内のシートとサイドドアとの間で膨張展開するサイドエアバッグを収納するためのサイドエアバッグ製造方法であって、
    車両側方から見て、前記シートに正規に着座した乗員の上腕の長手方向に沿って乗員の後方側から前方方向に向けて下降するように設けられた第1折り畳みラインに沿って、該第1折り畳みラインよりも上側の第1領域を下側の第2領域に対して折り畳む第1工程と、
    前記第1折り畳みラインと該サイドエアバッグの後縁とを結ぶ第2折り畳みラインに沿って、該第2折り畳みラインよりも上側の角部を、前記第1領域を折り畳んだ側とは反対側に折り返す第2工程と、
    前記サイドエアバッグを下端から上方に向けて巻回または折り畳む第3工程とを含むことを特徴とするサイドエアバッグ製造方法。
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