JP6829103B2 - スチレン系樹脂、シート、成形品及び製造方法 - Google Patents

スチレン系樹脂、シート、成形品及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、強度、耐熱性、外観及び透明性に優れたスチレン系樹脂、シート、成形品及び製造方法に関する。
スチレン−不飽和カルボン酸系樹脂は、耐熱性、及び剛性に優れ、且つ、比較的安価なことから、弁当、惣菜等の食品の容器包装材料、住宅の断熱材用の発泡ボード、拡散剤を入れた液晶テレビの拡散板等に広く用いられているが、特にレンジ等で加熱に供する包装容器の蓋材に使用されている。
しかしながら、スチレン−不飽和カルボン酸系樹脂は不飽和カルボン酸同士の脱水縮合により架橋が生じやすく、非発泡及び発泡シートにした際に外観不良が生じやすいという欠点があった。また、スチレン−不飽和カルボン酸系樹脂では重合時に組成分布が生じやすく、透明性が損なわれやすいという欠点があった。
特開2011−126996号公報 特開平3−243605号公報
しかし、特許文献1のメタクリル酸メチルを共重合させる方法は外観を向上させるものの、改善効果は不十分であった。また、特許文献2では組成分布に関する記述があるものの、透明性の改善に関する記載だけであり、外観に関する記載は見つけられない。
そこで、本発明は、強度、耐熱性、外観及び透明性に優れたスチレン系樹脂、シート、成形品ならびに樹脂の製造法を提供することである。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究し、実験を重ねた結果、特定組成のスチレン−不飽和カルボン酸系−(メタ)アクリル酸エステル樹脂について、特定の組成分布を持たせることにより、強度、耐熱性、外観及び透明性に優れたスチレン系樹脂、さらにはシート、成形品が得られることを見出した。
すなわち、本発明は以下の通りのものである。
[1]スチレン系単量体単位、不飽和カルボン酸系単量体単位、及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位の合計含有量を100質量%としたとき、前記スチレン系単量体単位の含有量が54質量%以上96質量%以下であり、前記不飽和カルボン酸単量体単位の含有量が4質量%以上16質量%以下であり、前記(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位の含有量が0質量%以上30質量%以下である樹脂であり、
前記樹脂の低分子から0%〜15%の分子量分画の前記不飽和カルボン酸系単量体単位の平均濃度を(a)とし、15%〜85%の分子量分画の前記不飽和カルボン酸系単量体単位の平均濃度を(b)とし、85%〜100%の分子量分画の前記不飽和カルボン酸系単量体単位の平均濃度を(c)とした際に、0.9%≦(a)−(c)≦3%、かつ、(c)≦(b)<(a)である
ことを特徴とする、スチレン系樹脂。
[2][1]に記載のスチレン系樹脂を含むことを特徴とする、非発泡シート。
[3][1]に記載のスチレン系樹脂を含むことを特徴とする、発泡シート。
[4]二軸延伸されていることを特徴とする、[2]又は[3]に記載のシート。
[5][2]〜[4]のいずれかに記載のシートを成形してなることを特徴とする、成形品。
[6][1]に記載のスチレン系樹脂を含むことを特徴とする、射出成形品。
[7]連続重合にて製造されることを特徴とする、[1]に記載のスチレン系樹脂の製造方法。
本発明により、強度、耐熱性、外観及び透明性に優れたスチレン系樹脂、シート、成形品ならびに樹脂の製造法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[スチレン系樹脂]
本実施形態においては、前記共重合樹脂中のスチレン系単量体単位、不飽和カルボン酸系単量体単位、及びメタクリル酸エステル系単量体単位の合計含有量を100質量%としたときに、スチレン系単量体の含有量としては、54〜96質量%である。好ましくは61〜93質量%、より好ましくは60〜68質量%である。この含有量が54質量%未満では、樹脂の流動性が低下し、一方96質量%を超えると、不飽和カルボン酸系単量体単位を所望量存在させることができないため、本願の目的である耐熱性が得られない。
スチレン系単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等が挙げられる。これらは単独で又は混合して使用できるが、工業的に安価で使用できることからスチレンが好ましい。
本実施形態において、不飽和カルボン酸系単量体単位は、耐熱性の向上に寄与する。不飽和カルボン酸系単量体としては、例えば、メタクリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等が挙げられる。耐熱性の向上効果が大きく、常温にて液状でハンドリング性に優れることからメタクリル酸が好ましい。
前記共重合樹脂中のスチレン系単量体単位、不飽和カルボン酸系単量体単位、及びメタクリル酸エステル系単量体単位の合計含有量を100質量%としたときに、不飽和カルボン酸系単量体単位の含有量は4〜16質量%である。好ましくは6〜14質量%、より好ましくは8〜12質量%の範囲である。この含有量が4質量%未満では耐熱性向上の効果の発現が不十分であり、一方16質量%を超えると、前記共重合樹脂中のゲル化物が増加し、外観不良となる。また、前記共重合樹脂の流動性と機械的物性の低下とを招来するため好ましくない。
本実施形態において、樹脂の分子量分布に対する不飽和カルボン酸濃度を考えた際に、樹脂の低分子から0%〜15%の分子量分画の不飽和カルボン酸単量体の平均濃度を(a)とし、15%〜85%の分子量分画の不飽和カルボン酸単量体の平均濃度を(b)とし、85%〜100%の分子量分画の不飽和カルボン酸単量体の平均濃度を(c)とすると、
不飽和カルボン酸単量体の組成分布が、0.9%≦(a)−(c)≦3%、かつ、(c)≦(b)<(a)であり、好ましくは1.4%≦(a)−(c)≦2.2%、かつ、(c)≦(b)<(a)であり、さらに好ましくは1.6%≦(a)−(c)≦2.0%、かつ、(c)≦(b)<(a)である。組成分布がこの範囲であれば外観に優れ、透明性に優れた樹脂となる。組成分布の(a)−(c)が0.9%未満になると外観に劣り、3%より多くなると透明性が悪化する。
組成分布については、GPC−FTIRより求めることができる。
本実施形態の共重合樹脂の製造においては、(メタ)アクリル酸エステル系単量体は、(メタ)アクリル酸系単量体との分子間相互作用で不飽和カルボン酸系単量体の脱水反応を抑制や機械的強度を向上に加え、耐熱油性の向上に寄与する。(メタ)アクリル酸エステル系単量体の添加は、耐候性、表面硬度等の樹脂特性の向上にも寄与する。(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等が挙げられる。これらは単独で又は混合して使用できるが、耐熱性低下に対する影響が小さいことから(メタ)アクリル酸メチルが好ましい。
前記共重合樹脂中のスチレン系単量体単位、不飽和カルボン酸系単量体単位、及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位の合計含有量を100質量%としたとき、(メタ)アクリル酸エステル系単量体の含有量は0質量%以上30質量%以下である。好ましくは、3質量%以上25質量%以下、さらにより好ましくは5質量%以上20質量%以下の範囲である。30質量%を超えると該共重合樹脂の流動性が低下し、且つ、吸水性が増加する傾向があり好ましくない。
スチレン系樹脂は、スチレン系単量体単位、不飽和カルボン酸系単量体単位、及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位以外の単量体単位を、所望の効果を損なわない範囲で更に含有することができるが、典型的には、スチレン系単量体単位、不飽和カルボン酸系単量体単位及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位からなる。スチレン系樹脂中のスチレン系単量体単位、(メタ)アクリル酸系単量体単位、及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位の含有量は、それぞれ、前記共重合樹脂を核磁気共鳴(13C−NMR)測定装置で測定したときのスペクトルの積分比から求めることができる。
本実施形態において、スチレン系樹脂の2mm形品に成型したときの曇り度は、5%以下であることが好ましく、より好ましくは2%である。この範囲であれば、射出成形品用途、非発泡シート成形品用途等で、実用上十分な透明性を持たせることができる。
曇り度はISO14728に準拠し、測定することができる。また、曇り度の下限は特にない。
本実施形態においては、前記共重合樹脂中のスチレン系単量体単位、不飽和カルボン酸系単量体単位、及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位の合計量に対し、該スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸系単量体、及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体の残存量の合計は、好ましくは1000質量ppm以下、より好ましくは700質量ppm以下、更に好ましくは500質量ppm以下である。スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸系単量体、及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体の合計が1000質量ppm以下であれば、シート押出時のダイス出口周りの臭気や、前記共重合樹脂の色調が改善される。
ここで、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸系単量体、及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体の残存量は、それぞれ、ガスクロマトグラフィーにより測定することができる。
本実施形態において、前記スチレン系樹脂のビカット軟化温度は、電子レンジでの使用環境の観点から、好ましくは110℃以上であり、より好ましくは118℃以上、さらに好ましくは122℃以上である。また、ビカット軟化温度の上限は特にない。
ビカット軟化温度は、ISO306に準拠して測定することができる。
本実施形態において、前記スチレン系樹脂の数平均分子量(Mn)は4万〜20万であることが好ましく、重量平均分子量(Mw)は8万〜30万であることが好ましく、Z平均分子量(Mz)は10万〜100万であることが好ましい。また、Z平均分子量(Mz)の重量平均分子量(Mw)に対する比(Mz/Mw)は1.6〜3.5であることが好ましい。Mwは、好ましくは10万〜25万より好ましくは12万〜20万である。Mwが8万〜30万であると、衝撃強度と流動性とのバランスにより優れ、またゲル化物の混入も少ない傾向にある。Mz/Mwの比は、好ましくは1.7〜3.0、より好ましくは1.7〜2.5である。Mz/Mwの比が1.6〜3.5であると、衝撃強度と流動性とのバランスに優れる樹脂が得られ、また、ゲル化物の混入も少ない傾向となる。
Mz及びMwは、ゲルパーミエイション・クロマトグラフィーによりポリスチレン標準換算で測定することができる。
上述の本実施形態のスチレン系樹脂は、1種単独の樹脂としてもよく、2種以上の組み合わせた混合樹脂としてもよい。
混合樹脂の場合、スチレン系樹脂の諸物性は、混合樹脂について定められてよい。混合樹脂は、2種以上の樹脂を混練することにより得ることができる。
前記樹脂の重合方法については、ラジカル重合法として、塊状重合法又は溶液重合法の連続重合や懸濁重合や乳化重合が挙げられる。懸濁重合や乳化重合では懸濁剤や乳化剤により外観が損なわれることから、特に連続重合が望ましい。重合方法は、主に、重合原料(単量体成分)を重合させる重合工程と、重合生成物から未反応モノマー、重合溶媒等の揮発分を除去する脱揮工程とからなる。
本スチレン系樹脂では不飽和カルボン酸系単量体の組成分布を制御することによって、外観及び透明性に優れた樹脂を得ることが可能である。組成分布の調整に関しては重合時に実施したり、また脱揮後のポリマーをブレンドし所定の組成分布に調整する方法が挙げられる。
前記樹脂を得るための重合工程で用いる装置としては、完全混合型反応器や塔型反応器、バッチ式反応器があげられ、それらを直列もしくは並列して使用することができる。また、連続重合時に組成分布を制御する方法の例としては、連続重合において並列に設置された複数の反応器に異なる組成の反応液を流し、それらを合流させる方法が挙げられる。並列に設置された反応器に流す反応液量としては反応液量の全体に対し、10%〜90%であることが好ましい。また、他の方法としては直列に設置された反応器の間に反応液を追添する方法が挙げられる。追添する反応液量としては追添前の反応液に対し10%〜50%であることがこのましく、混練性の観点から15%〜30%がより好ましい。最終的な重合率としては工業上の観点から50%以上、好ましくは60%以上となることが望ましい。重合率の上限は特にない。
脱揮工程についても特に制限はなく、最終的に最終重合反応率が、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上になるまで重合を進め、かかる未反応モノマー等の揮発分を除去するために、既知の方法にて脱揮処理する。例えば、フラッシュドラム、二軸脱揮器、薄膜蒸発器、押出機等の通常の脱揮装置を用いることができるが、滞留部の少ない脱揮装置が好ましい。なお、脱揮処理の温度は、通常、190℃〜280℃程度であり、(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸メチルとの隣接による六員環酸無水物の形成を抑制する観点から、190℃〜260℃がより好ましい。また脱揮処理の圧力は、通常0.13kPa〜4.0kPa程度であり、好ましくは0.13kPa〜3.0kPaであり、より好ましくは0.13kPa〜2.0kPaである。脱揮方法としては、例えば、加熱下で減圧して揮発分を除去する方法、又は揮発分除去の目的に設計された押出機等を通して除去する方法が望ましい。
前記樹脂を得るために重合原料を重合させる際には、重合原料組成物中に、典型的には重合開始剤及び連鎖移動剤を含有させる。重合開始剤としては、有機過酸化物、例えば、2,2−ビス(t−ブチルペルオキシ)ブタン、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル−4,4ービス(t−ブチルペルオキシ)バレレート等のペルオキシケタール類、ジ−t−ブチルペルオキシド、t−ブチルクミルペルオキシド、ジクミルペルオキシド等のジアルキルペルオキシド類、アセチルペルオキシド、イソブチリルペルオキシド等のジアシルペルオキシド類、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート等のペルオキシジカーボネート類、t−ブチルペルオキシアセテート等のペルオキシエステル類、アセチルアセトンペルオキシド等のケトンペルオキシド類、t−ブチルヒドロペルオキシド等のヒドロペルオキシド類等が挙げられる。分解速度と重合速度との観点から、とりわけ1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサンが好ましい。
前記樹脂の重合時には必要に応じて連鎖移動剤を使用することもできる。連鎖移動剤としては、例えば、αメチルスチレンリニアダイマー、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン等が挙げられる。
例えば、スチレン系樹脂の原料であるスチレン、(メタ)アクリル酸、及び(メタ)アクリル酸メチルの重合時には、スチレンの2量体や3量体が生成する。このスチレンの2量体や3量体の生成量は、重合開始の方法で異なる。すなわち、重合開始剤として有機過酸化物若しくはアゾ系重合開始剤を使用した場合と、熱開始のみとした場合では、それらの生成量は異なる。スチレンの2量体や3量体の生成量は、有機過酸化物を使用する場合が最も低く、熱開始のみの場合が最も高い。スチレンの2量体や3量体は、押出機での押出時のダイス出口への目やにの付着、射出成形時の金型への目やにの付着等で不具合を生じさせる場合がある。従って、重合開始方法としては重合開始剤として有機過酸化物の使用が好ましい。スチレン系樹脂100質量%中のスチレンの2量体と3量体の合計量は低いほど好ましいが、より好ましくは0.7質量%以下、更により好ましくは0.6質量%以下である。スチレンの2量体と3量体としては、1,3−ジフェニルプロパン、2,4−ジフェニル−1ブテン、1,2−ジフェニルシクロブタン、1−フェニルテトラリン、2,4,6−トリフェニル−1−ヘキセン、1−フェニル−4−(1’−フェニルエチル)テトラリン等が挙げられる。
スチレンの2量体及び3量体の残存量は、ガスクロマトグラフィーにより測定できる。
重合では必要に応じて、重合溶媒を用いた溶液重合を採用できる。用いられる重合溶媒としては、芳香族炭化水素類、例えば、エチルベンゼン、ジアルキルケトン類、例えば、メチルエチルケトン等が挙げられ、それぞれ、単独で用いてもよいし2種以上を組み合わせて用いてもよい。重合生成物の溶解性を低下させない範囲で、他の重合溶媒、例えば、脂肪族炭化水素類等を、芳香族炭化水素類に更に混合することができる。これらの重合溶媒は、全単量体100質量部に対して、30質量部を超えない範囲で使用するのが好ましい。全単量体100質量部に対して重合溶媒が30質量部以下であれば、重合速度の低下、及び得られる樹脂の機械的強度の低下が抑制されるため好ましい。重合前に、全単量体100質量部に対して5〜30質量部の割合で添加しておくことが、品質が均一化し易く、重合温度制御の点でも好ましい。
本スチレン系樹脂ではゲル化抑制剤を添加することで、ゲル物の生成を抑制し、シートにした際の外観を向上させることが可能である。ゲル化抑制剤としては脂肪族モノアルコールやポリオキシエチレンモノエーテルがあげられ、添加の方法としては特に制限はなく、樹脂の重合前もしくは重合中に添加したり、製造された樹脂ペレットに押出し機で練り込む方法が挙げられる。添加量としては樹脂に対して0.05質量部〜0.3質量部添加することが望ましい。
本実施形態のスチレン系樹脂には、スチレン系樹脂において使用が一般的な各種添加剤を、適宜添加してもよい。例えば、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、可塑剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、防曇剤、鉱油等が挙げられる。また、スチレン−ブタジエンブロック共重合体やMBS樹脂等の補強材についても物性を損なわない範囲で添加してもよい。配合の方法については特に規定はないが、例えば、共重合体の重合時に添加して重合する方法や樹脂組成物を得る際、ブレンダーで予め添加剤を混合し、押出機やバンバリーミキサー等にて溶融混錬する方法等が挙げられる。
[シート]
本発明の他の実施形態は、上述したスチレン系樹脂、スチレン系樹脂組成物を用いて製造したシートである。シートの製造方法としては、通常知られている方法を用いることができる。非発泡及び発泡のいずれでもよい。
非発泡シートではTダイを取り付けた単軸又は二軸押出成形機で押出し、その後一軸延伸機又は二軸延伸機でシートを引き取る装置を用いる方法等を用いることができる。発泡シートの製造方法としては、Tダイ又はサーキュラーダイを備え付けた押出発泡成形機を用いる方法等を用いることができる。
非発泡シートにおいては、例えば、厚みが0.1mm〜1.0mm程度であることが剛性及び熱成形サイクルの観点から好ましい。また、シートは通常の低倍率のロール延伸のみで形成してもよく、ロールで1.3倍から7倍程度延伸した後、テンターで1.3倍から7倍程度延伸してもよい。また、ポリスチレン樹脂等のスチレン系樹脂と多層化して用いてもよい。更にスチレン系樹脂以外の樹脂と多層化して用いてもよい。スチレン系樹脂以外の樹脂としては、PET樹脂、ナイロン樹脂等が挙げられる。
発泡シートは、厚み0.5mm〜5.0mmであることが好ましく、見かけ密度50g/L〜300g/Lであることが好ましく、また坪量80g/m〜300g/mであることが好ましい。本発明の発泡押出シートは、例えばフィルムを更にラミネートすること等によって多層化してもよい。使用するフィルムの種類は、一般のポリスチレンやポリプロピレンやポリプロピレン/ポリスチレンの張り合せフィルム等である。発泡シートを形成する場合、押出発泡時の発泡剤及び発泡核剤としては通常用いられる物質を使用できる。発泡剤としてはブタン、ペンタン、フロン、二酸化炭素、水等を使用することができ、ブタンが好適である。また発泡核剤としてはタルク等を使用できる。また、発泡押出し後に、シートを加熱しながらロールで1.3倍から7倍程度延伸した後、テンターで1.3倍から7倍程度延伸してもよい。
別の実施形態は、上述したシートを使用した成形品である。シートは、例えば、真空成形により成形して弁当の蓋材や惣菜等を入れる容器を製造することができる。
本発明のスチレン系樹脂は、射出成形、圧縮成形等、目的に応じた他の成形方法で用いることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されると解されるべきでない。なお、実施例及び比較例における樹脂、樹脂組成物、ならびにシート等の分析、評価方法は、下記の通りである。
(1)ビカット軟化温度の測定
ISO306に準拠して測定した。荷重は49N、昇温速度は50℃/hとした。
(2)重量平均分子量、数平均分子量、及びZ平均分子量の測定
試料調製:テトラヒドロフランに樹脂約0.05質量%を溶解
測定条件
機器 :TOSOH HLC−8220GPC(ゲルパーミエイション・クロマトグラフィー)
カラム :super HZM−H
温度 :40℃
キャリア:THF 0.35mL/min
検出器 :RI 、UV:254nm
検量線 :TOSOH製の標準PS使用
(3)スチレン単位、(メタ)アクリル酸単位、及び(メタ)アクリル酸単位の樹脂組成の含有量の測定
核磁気共鳴(13C−NMR)装置で測定したスペクトルの積分比から樹脂組成を定量した。
試料調製:樹脂75mgをd6−DMSO 0.75mLに60℃で4〜6時間加熱溶解した。
測定機器:日本電子 JNM ECA−500
測定条件:測定温度 60℃、観測核 13C、積算回数 2万回、繰返し時間 45秒
(4)GPC−FTIRによる組成分布の測定
試料調製:テトラヒドロフランに樹脂約0.02質量%で溶解
測定条件
機器 :TOSOH HLC−8220GPC(ゲルパーミエイション・クロマトグラフィー)
カラム :super HZM−H
温度 :40℃
キャリア:THF 1.00mL/min
注入量 :100μL
検出器 :RI
FT―IR:Nicolet IS10(サーモサイエンティフィックス社製)
FT−IRインターフェイス:LC Transform 600r(Lab Connenction製)
測定波数:4000〜650cm−1
分解能 :4cm−1
検量線 :TOSOH製の標準PS使用
メタクリル酸単量体の定量:FT−IRより得られた1697cm−1のピーク強度A1と1600cm−1のピーク強度A2との強度比A1/A2から求めた。
GPC‐FTIRからは特定分子量成分のメタクリル酸単量体(MAA)濃度と微分分子量分布における微分分子量強度の関係を得ることができ、それを元に特定の分子量域における平均MAA濃度を算出した。
(5)真空加熱試験
樹脂ペレットを加熱炉内で、255℃、1.3kPa、1hの条件で処理した。
(2)の分子量の測定法にて分析を行い、ポリスチレン換算100万以上分子量成分量(%)を求めた。
試験前の100万以上分子量成分量をA1、試験後の100万以上分子量成分量をA2として、上昇率を下記の式から算出した。
真空加熱試験後の100万以上成分量の上昇率=A2/A1
(6)透明性
ISO14728に準拠し、鏡面の金属板に樹脂を挟んで、200℃にて圧縮成型した2mm厚みのプレートを用いて曇り度(HAZE)を測定した。
(7)延伸シートのMIT耐折強度(回)の測定
上記25mmφ単軸シート押出機にて、スチレン系樹脂100重量部に対しPSジャパン製475Dを1部添加して押出し、厚み1.5〜1.6mmのシートを作製した。作製したシートから10cm×10cmの大きさのシートを切出した。切出したシートを東洋精機製二軸延伸装置(EX6−S1)にて下記条件で同時二軸延伸を行い、厚み0.24〜0.26mmの延伸シートを作製した。
延伸温度:Vicat軟化温度+20℃、
延伸速度:170%
延伸倍率:2.5倍
JIS P8115に準拠し、作製したシートのMIT耐折強度を測定した。
(8)非発泡シートの外観判定
創研社製の25mmφ単軸シート押出機で厚さ0.3mmのシートを作製し、シートから8cm×20cmの大きさのシートを5枚切り出し、切出した5枚のシート表面において(長径+短径)/2の平均径が0.5mm以上の異物であるゲル物の個数を数え、以下の評価基準で外観を判定した:
◎(優れる):ゲル物の個数が3点以下
○(良好):ゲル物の個数が4〜9点
×(不良):ゲル物の個数が10点以上
(9)発泡シートの外観判定
発泡押出シートは、圧縮成形で作製した厚み約0.2mmのシートにオートクレーブ中で液化炭酸ガスを10mPaで30分間含浸させ、その後125℃に加熱、約10倍の発泡体シートを作製した。シートから10cm×10cmの大きさのシートを5枚切り出し、シート10枚の表面において(長径+短径)/2の平均径が1mm以上の異物であるゲル物の個数を数え、以下の評価基準で外観を判定した:
◎(優れる):ゲル物の個数が2点以下
○(良好):ゲル物の個数が3〜4点
×(不良):ゲル物の個数が5点以上
(9)単量体の残存量の測定
樹脂ペレット中における、スチレン系単量体、(メタ)アクリル酸系単量体、及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体の残存量を、それぞれ、ガスクロマトグラフィーにより、下記の条件や手順で、測定した。
・試料調製:樹脂組成物1.0gをアセトン10mLに溶解後、更に標準物質(p−ジエチルベンゼン)入りのヘキサン6mLを加えポリマー成分を再沈させ、上澄み液を採取し、測定液とした。
・測定条件
機器:Agilent社製 6850 シリーズ GCシステム
検出器:FID
カラム:DB−WAX(PEG)60m、膜厚0.5μm、0.32mmφ
カラム温度:40℃で3分保持⇒10℃/分で100℃まで昇温⇒100℃で5分保持⇒10℃/分で200℃まで昇温⇒200℃で20分保持
注入量:1μl(スプリットレス)
注入口温度:230℃
検出器温度:300℃
キャリアガス:ヘリウム
(10)スチレンの2量体及び3量体の残存量の測定
樹脂ペレット中における、スチレンの2量体及び3量体の残存量(質量%)を、下記の条件や手順で、測定した。
・試料調製:樹脂組成物2.0gをメチルエチルケトン20mLに溶解後、更に標準物質(トリフェニルメタン)入りのメタノール5mLを加えポリマー成分を再沈させ、上澄み液を採取し、測定液とした。
・測定条件
機器:Agilent社製 6850 シリーズ GCシステム
検出器:FID
カラム:HP−1(100%ジメチルポリシロキサン)30m、膜厚0.25μm、0.32mmφ
注入量:1μl(スプリットレス)
カラム温度:40℃で2分保持→20℃/分で320℃まで昇温→320℃で15分保持
注入口温度:250℃
検出器温度:280℃
キャリアガス:ヘリウム
[実施例1]
スチレン80.5質量部、メタクリル酸5.5質量部、エチルベンゼン14.0質量部、及び1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.026質量部からなる重合原料組成液Aを、0.8リットル/時の速度で、容量が3.6リットルの完全混合型反応器1に供給し、スチレン73.5質量部、メタクリル酸7.5質量部、エチルベンゼン19.0質量部、及び1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.026質量部からなる重合原料組成液Bを、0.8リットル/時の速度で、反応器1に並列で設置した容量が3.6リットルの完全混合型反応器Bに供給し、それらを合流させたのちに、重合溶媒等の揮発分を除去する単軸押出機を連結した脱揮装置に連続的に順次供給した。完全混合反応器1の重合温度は123℃、完全混合反応器2の重合温度は129℃とした。
単軸押出機の温度を200〜250℃に設定し、10torrの減圧下で未反応モノマーを脱揮した。脱揮された未反応ガスは−5℃の冷媒を通した凝縮器で凝縮し、未反応液として回収し、ポリマー分は樹脂ペレットとして回収した。
実施例1の結果を表1に記す。
[実施例2]
スチレン68.6質量部、メタクリル酸6.3質量部、メタクリル酸メチル3.9質量部、エチルベンゼン21.2質量部、及び1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.026質量部からなる重合原料組成液Aを、0.8リットル/時の速度で、容量が3.6リットルの完全混合型反応器1に供給し、スチレン61.9質量部、メタクリル酸8.1質量部、メタクリル酸メチル3.7質量部、エチルベンゼン26.3質量部、及び1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.026質量部からなる重合原料組成液Bを、0.8リットル/時の速度で、反応器1に並列で設置した容量が3.6リットルの完全混合型反応器Bに供給し、完全混合反応器1の重合温度は133℃、完全混合反応器2の重合温度は125℃とした。以降は実施例1と同様の製造条件で製造した。
実施例2の結果を表1に記す。
[実施例3]
スチレン70.2量部、メタクリル酸5.6質量部、メタクリル酸メチル4.4質量部、エチルベンゼン19.8質量部、及び1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.026質量部からなる重合原料組成液Aを、0.8リットル/時の速度で、容量が3.6リットルの完全混合型反応器1へと供給し、重合温度122℃で重合を行った。その後実施例1と同様の条件で脱揮をおこない、樹脂1を得た。
次に、スチレン60.2質量部、メタクリル酸9.0量部、メタクリル酸メチル4.0質量部、エチルベンゼン26.8質量部、及び1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.026質量部からなる重合原料組成液を0.8リットル/時の速度で3.6リットルの完全混合反応器2に供給し、重合温度は136℃で反応をおこなった。
その後実施例1と同様の条件で脱揮をおこない、樹脂2を得た。樹脂1と樹脂2を1:1の割合で、創研社製20mm二軸押出し機で220℃、50rpmで押出し、実施例3の樹脂を製造した。
実施例3の結果を表1に記す。
[実施例4]
スチレン67.8量部、メタクリル酸6.4質量部、メタクリル酸メチル4.3質量部、エチルベンゼン21.5質量部、及び1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.026質量部からなる重合原料組成液Aを、0.8リットル/時の速度で、容量が3.6リットルの完全混合型反応器1と1.2リットルの塔型反応器3が直列に連結された反応装置へと供給した。反応器1の出口にスチレン74.8質量部、メタクリル酸19.7量部、メタクリル酸メチル5.5質量部からなる重合原料組成液を0.05リットル/時の速度で供給した。完全混合反応器1の重合温度は126℃、塔型反応器3の重合温度は135℃とした。以降は実施例1と同様の製造条件で製造した。
実施例4の結果を表1に記す。
[実施例5]
スチレン51.8質量部、メタクリル酸9.1質量部、メタクリル酸メチル15.2質量部、エチルベンゼン23.9質量部、及び1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.026質量部からなる重合原料組成液Aを、0.8リットル/時の速度で、容量が3.6リットルの完全混合型反応器1に供給し、スチレン57.1質量部、メタクリル酸5.5質量部、メタクリル酸メチル15.6質量部、エチルベンゼン21.8質量部、及び1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.026質量部からなる重合原料組成液Bを、0.8リットル/時の速度で、反応器1に並列で設置した容量が3.6リットルの完全混合型反応器Bに供給し、完全混合反応器1の重合温度は137℃、完全混合反応器2の重合温度は124℃とした。以降は実施例1と同様の製造条件で製造した。
実施例5の結果を表1に記す。
[比較例1]
重合原料組成液をスチレン75.3質量部、メタクリル酸5.7質量部、エチルベンゼン19.0質量部、及び1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.028質量部とし、0.8リットル/時の速度で、容量が3.6リットルの完全混合型反応器1に供給し、重合をおこなった。反応器温度を125℃とした。重合後は実施例1と同様の製造条件で製造した。
比較例1の結果を表1に記す。比較例1ではメタクリル酸の組成分布が小さく、外観に劣る結果となった。
[比較例2]
重合原料組成液をスチレン65.5質量部、メタクリル酸6.9質量部、メタクリル酸メチル3.8質量%、エチルベンゼン23.8質量部、及び1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.026質量部とし、0.8リットル/時の速度で、容量が3.6リットルの完全混合型反応器1に供給し、重合をおこなった。反応器温度を128℃とした。重合後は実施例1と同様の製造条件で製造した。
比較例2の結果を表1に記す。比較例2ではメタクリル酸の組成分布が小さく、外観に劣る結果となった。
[比較例3]
5Lの反応容器に蒸留水2Lを仕込み、さらに懸濁剤としてカルボキシメチルセルロースを10g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.05g仕込んで溶解させ、ここにスチレン650g、メタクリル酸150g、メタクリル酸メチル200g、ミリスチルアルコールを3g、t−ブチルパーオキシベンゾエートを1g、αメチルスチレンダイマーを2g順次仕込んで、機内を窒素置換させたのち、撹拌を行いながら80℃で7時間懸濁重合し、ついで、110℃で3時間重合を行った。脱水を行った後に乾燥し、樹脂を回収した。
比較例3の結果を表1に記す。比較例3ではメタクリル酸の組成分布が大きく、曇り度が大幅に悪化した。
Figure 0006829103
本発明のスチレン系樹脂組成物は、耐熱性、外観、透明性、強度、及び耐熱油性に優れたシート、更にこれらの二次加工による成形品、例えば、弁当、惣菜等の食品の容器包装材料の製造に好適に使用できる。また、耐熱油性を生かし、射出成形により成形される容器等にも幅広く使用可能である。

Claims (7)

  1. スチレン系単量体単位、不飽和カルボン酸系単量体単位、及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位の合計含有量を100質量%としたとき、前記スチレン系単量体単位の含有量が54質量%以上96質量%以下であり、前記不飽和カルボン酸単量体単位の含有量が4質量%以上16質量%以下であり、前記(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位の含有量が0質量%以上30質量%以下である樹脂であり、
    前記スチレン系単量体単位がスチレン単量体単位であり、前記不飽和カルボン酸系単量体単位がメタクリル酸単量体単位であり、前記(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位がメタクリル酸メチル単量体単位であり、
    前記樹脂の低分子から0%〜15%の分子量分画の前記不飽和カルボン酸系単量体単位の平均濃度を(a)とし、15%〜85%の分子量分画の前記不飽和カルボン酸系単量体単位の平均濃度を(b)とし、85%〜100%の分子量分画の前記不飽和カルボン酸系単量体単位の平均濃度を(c)とした際に、0.9%≦(a)−(c)≦3%、かつ、(c)≦(b)<(a)である
    ことを特徴とする、スチレン系樹脂。
  2. 請求項1に記載のスチレン系樹脂を含むことを特徴とする、非発泡シート。
  3. 請求項1に記載のスチレン系樹脂を含むことを特徴とする、発泡シート。
  4. 二軸延伸されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載のシート。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載のシートを成形してなることを特徴とする、成形品。
  6. 請求項1に記載のスチレン系樹脂を含むことを特徴とする、射出成形品。
  7. 連続重合にて製造されることを特徴とする、請求項1に記載のスチレン系樹脂の製造方法。
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