JP6829061B2 - インジケータパネルの2色射出成形方法 - Google Patents

インジケータパネルの2色射出成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、透光性を有する板状の樹脂製基材と、光源の光を通過させるための複数の開口部を有し、上記基材の裏面側に形成された不透光性の樹脂製隠蔽部とを備えたインジケータパネルの2色射出成形方法に関する。
特許文献1には、透光性を有する板状の樹脂製基材と、光源の光を通過させるための複数の開口部を有し、上記基材の裏面側に形成された不透光性の樹脂製隠蔽部とを備えたインジケータパネルが開示されている。このインジケータパネルでは、基材の表面に、光源の光を透過させるための複数の透光性の透光領域と、これら透光領域を仕切る不透光性の不透光領域とを有する加飾層を形成し、当該加飾層の透光領域を隠蔽部の開口部に重ねている。そして、基材の裏面に表側に凹む凹条部を形成するとともに、開口部周縁の隠蔽部を凹条部内に突出させることで、隠蔽部の各開口部を通過した光が、基材を通過して加飾層の対応しない透光領域から漏れるのを防止している。
特開2001−195944号公報
しかし、特許文献1では、基材に凹条部を形成するので、基材の凹条部非形成領域が凹条部形成領域よりも分厚くなり、基材の表面にヒケが生じてインジケータパネルの外観見栄えを悪化させるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インジケータパネルの外観見栄えを悪化させることなく、隠蔽部の各開口部を通過した光が加飾層の対応しない透光領域から漏れるのを防止することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、加飾層を基材の裏側に形成するようにしたことを特徴とする。
具体的には、第1の発明は、透光性を有する板状の樹脂製基材と、光源の光を通過させるための複数の開口部を有し、上記基材の裏面側に形成された不透光性の樹脂製隠蔽部とを備えたインジケータパネルを成形する2色射出成形方法を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、上記基材の裏面には、複数の透光性の透光領域と、上記透光領域を仕切る不透光性の不透光領域とを有する加飾層が形成され、当該加飾層の透光領域は、上記隠蔽部の開口部と重なり、上記加飾層は、位置決め貫通孔を有するフィルムで構成され、上記基材の表面側を成形する第1型と、上記基材の裏面側を成形する成形面を有し、射出ノズルが装着され、上記射出ノズルの噴出口側端部が上記成形面から突出しているか、又は上記射出ノズルの噴出口周りの成形面に凸状部が形成された第2型と、上記隠蔽部の裏面側を成形する第3型とを用意し、上記第2型の射出ノズルの噴出口側端部又は上記凸状部が上記フィルムの位置決め貫通孔を貫通するように上記フィルムを上記第2型の成形面にセットし、上記第1型と第2型とを型締めして両者間に第1キャビティを形成し、この状態で上記射出ノズルから上記第1キャビティ内に透光性樹脂を射出充填することにより、裏面側における上記射出ノズル又は上記凸状部の突出箇所に凹部が形成されるとともに、裏面側における凹部非形成領域に上記フィルムが密着した上記基材を成形し、上記第1型と第2型とを型開きした後、上記第1型と第3型とを型締めして上記基材と上記第3型との間に第2キャビティを形成し、当該第2キャビティ内に不透光性樹脂をゲートから射出充填して上記隠蔽部を成形し、上記第2型の成形面には、凹所が当該第2型の型開き方向に凹むように形成され、上記射出ノズルの噴出口側端部又は凸状部は、上記凹所の底面から突出していることを特徴とする。
の発明は、第の発明に係るインジケータパネルの2色射出成形方法において、上記射出ノズルの噴出口は、上記凹所内に配置されることを特徴とする。
の発明は、上記基材の裏面には、複数の透光性の透光領域と、上記透光領域を仕切る不透光性の不透光領域とを有する加飾層が形成され、当該加飾層の透光領域は、上記隠蔽部の開口部と重なり、上記加飾層は、位置決め貫通孔を有するフィルムで構成され、上記基材の表面側を成形する第1型と、上記基材の裏面側を成形する成形面を有し、射出ノズルが装着され、上記射出ノズルの噴出口側端部が上記成形面から突出しているか、又は上記射出ノズルの噴出口周りの成形面に凸状部が形成された第2型と、上記隠蔽部の裏面側を成形する第3型とを用意し、上記第2型の射出ノズルの噴出口側端部又は上記凸状部が上記フィルムの位置決め貫通孔を貫通するように上記フィルムを上記第2型の成形面にセットし、上記第1型と第2型とを型締めして両者間に第1キャビティを形成し、この状態で上記射出ノズルから上記第1キャビティ内に透光性樹脂を射出充填することにより、裏面側における上記射出ノズル又は上記凸状部の突出箇所に凹部が形成されるとともに、裏面側における凹部非形成領域に上記フィルムが密着した上記基材を成形し、上記第1型と第2型とを型開きした後、上記第1型と第3型とを型締めして上記基材と上記第3型との間に第2キャビティを形成し、当該第2キャビティ内に不透光性樹脂をゲートから射出充填して上記隠蔽部を成形し、上記ゲートは、上記第3型の成形面における上記第2キャビティを形成した状態で上記基材の凹部に対向する箇所に形成されていることを特徴とする。
第4の発明は、上記基材の裏面には、複数の透光性の透光領域と、上記透光領域を仕切る不透光性の不透光領域とを有する加飾層が形成され、当該加飾層の透光領域は、上記隠蔽部の開口部と重なり、上記加飾層は、位置決め貫通孔を有するフィルムで構成され、上記隠蔽部の裏面には、リブが一体に突設され、上記基材の表面側を成形する第1型と、上記基材の裏面側を成形する第1成形面を有し、射出ノズルが装着され、上記射出ノズルの噴出口側端部が上記第1成形面から突出しているか、又は上記射出ノズルの噴出口周りの第1成形面に凸状部が形成された第2型と、上記隠蔽部の裏面側を成形する第2成形面を有し、当該第2成形面には、上記リブを成形する凹状部が形成され、該凹状部の底部側面にゲートが形成された第3型とを用意し、上記第2型の射出ノズルの噴出口側端部又は上記凸状部が上記フィルムの位置決め貫通孔を貫通するように上記フィルムを上記第2型の第1成形面にセットし、上記第1型と第2型とを型締めして両者間に第1キャビティを形成し、この状態で上記射出ノズルから上記第1キャビティ内に透光性樹脂を射出充填することにより、裏面側における上記射出ノズル又は上記凸状部の突出箇所に凹部が形成されるとともに、裏面側における凹部非形成領域に上記フィルムが密着した上記基材を成形し、上記第1型と第2型とを型開きした後、上記第1型と第3型とを型締めして上記基材と上記第3型との間に第2キャビティを形成することにより、当該第2キャビティ内に不透光性樹脂を上記ゲートから射出充填して上記隠蔽部を成形することを特徴とする。
第1〜の発明によれば、隠蔽部と加飾層との間に基材が介在しないので、隠蔽部の各開口部を通過した光が、加飾層の対応しない透光領域から漏れるのが防止される。
また、光漏れを防止するために基材に特許文献1のような凹条部を形成しなくてもよいので、ヒケの発生によるインジケータパネルの外観見栄えの悪化を防止できる。
1〜4の発明によれば、第2型の射出ノズル又は凸状部をフィルムの位置決め貫通孔に貫通させることにより、フィルムの位置決め貫通孔形成箇所を第2型の成形面に沿う方向に位置決めできるので、両面テープ等にてフィルムを位置決めする場合に比べ、位置決め作業が容易になる。
また、透光性樹脂が射出ノズル又は凸状部の突出方向に向けて射出され、フィルムに直接当たらないので、透光性樹脂の熱や射出圧によるフィルムの歪みや損傷が防止される。
の発明によれば、第2型の射出ノズル又は凸状部を成形面の凹所非形成箇所から突出させた場合に比べ、射出ノズルの噴出口周りのキャビティ容積を型開き方向に拡大しているので、透光性樹脂の第1キャビティ内での流動性が高められる。したがって、透光性樹脂をより確実に第1キャビティに充填できる。
の発明によれば、射出ノズルの噴出口を凹所外に配置した場合に比べ、射出ノズルの噴出口と第1型との間隔が広くなっているので、透光性樹脂の第1キャビティ内での流動性が高められる。したがって、透光性樹脂をより確実に第1キャビティに充填できる。
の発明によれば、不透光性樹脂が上記基材の凹部に向けて射出され、フィルムに直接当たらないので、不透光性樹脂の熱や射出圧によるフィルムの歪みや損傷が防止される。
本発明の実施形態1に係るインジケータパネルを備えたインジケータパネルユニットの平面図である。 図1のII−II線における断面図である。 本発明の実施形態1に係るインジケータパネルの成形方法において、基材を成形する工程を示す図1のII−II線に対応する成形工程図である。 隠蔽層を成形する工程を示す図3相当図である。 実施形態2の図4相当図である。 実施形態3の図3相当図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1及び図2は、自動車の運転席と助手席との間に車体前後方向に延びるように設置される図示しないコンソールの前端部近傍に取り付けられるシフトインジケータパネルユニット1を示す。このシフトインジケータパネルユニット1は、本発明の実施形態1に係る平面視略矩形状のインジケータパネル3を備えている。
インジケータパネル3は、透光性を有する板状の樹脂製基材5を備えている。該基材5の裏面側には、漆黒性顔料で着色された不透光性の樹脂製隠蔽部7が形成されている。上記基材5の中央よりも若干左寄りの箇所には、車両前後方向に長い長方形状の開口5aが形成されている。上記基材5の裏面における上記開口5aの前端部及び後端部の右外側近傍には、平面視略円形状の凸部5bが一体に突設され、該凸部5bの端面には、平面視略円形状の凹部5cが形成されている。上記基材5の厚さは、全体に亘って2.5mm以上に設定される。
上記隠蔽部7は、略板状に形成されて上記基材5に裏面側から重なっている。上記基材5の開口5aの前後方向中途部の右外側近傍の隠蔽部7には、後述するLED11aの光を通過させるための平面視矩形状の複数の開口部7aが互いに間隔を空けて形成されている。また、隠蔽部7の裏面の各開口部7aの周縁には、全周に亘って仕切壁部7bが内側に空間部Sを形成するように一体に突設されている。また、隠蔽部7には、上記基材5の凸部5bに沿って裏側に屈曲する屈曲部7cが形成され、該屈曲部7cの基材5側の面には、上記基材5の凹部5c内に突出する突出部7dが形成されている。
また、上記基材5の裏面における凹部5c非形成領域には、フィルム9が全体に亘って密着して加飾層を構成している。上記開口5aの右外側近傍のフィルム9には、透光性を有する白色の複数の透光領域9aが、複数の矩形、及び変速機の変速段の切替位置等を表示する複数の文字(P、R、N、D、M、+、−)の形状をなすように形成されている。これら透光領域9aは、上記隠蔽部7の開口部7aと重なっている。一方、フィルム9の透光領域9aを除く領域は、全体に亘って漆黒性顔料で着色された不透光性の不透光領域9bを構成している。また、フィルム9の上記基材5の凹部5cと重なる箇所には、位置決め貫通孔9cが形成されている。
上記隠蔽部7の仕切壁部7bの先端には、プリント基板11がその部品面を上方に向けた状態で上記空間部Sを裏側から覆うように取り付けられている。プリント基板11の部品面には、複数の光源としてのLED11aがそれぞれ各空間部Sに収容されるように配設されている。また、プリント基板11には、上記LED11aを点灯させる図示しない回路が配設されている。上記LED11aの光は、上記隠蔽部7の開口部7aを通過して上記フィルム9の透光領域9aに裏面側から照射される。図2中、LED11aの光の進路を矢印Xで示す。
図3及び図4は、上述のように構成されたインジケータパネル3の2色射出成形方法を示す。
成形に際し、上記基材5の表面側を成形する第1型101と、基材5の裏面側を成形する第1成形面103aを有する第2型103と、上記隠蔽部7の裏面側を成形する第2成形面105aを有する第3型105と、上記フィルム9とを用意する。第2型103の第1成形面103aには、上記基材5の凸部5bを成形する第1凹所103bが型開き方向に凹むように形成されている。また、第2型103の第1凹所103bの底面には、型開き方向に貫通する装着孔103cが形成され、この装着孔103cには、射出ノズル107が、その噴出口107a側端部を第1凹所103bの底面から突出させ、かつその噴出口107aを第1凹所103b内で突出方向に向けた状態で装着されている。この射出ノズル107には、型開き方向に延びて上記噴出口107aに連通する噴出孔107bが形成され、この噴出孔107bにはバルブゲートピン109が進退可能に装着されていることで、バルブゲート103eが構成されている。バルブゲート式を採用することで、ゲートカットの工程を無くすことができる。また、第3型105の第2成形面105aには、上記隠蔽部7の開口部7aを成形する複数の突部105bが形成され、該突部105bの周縁には、上記隠蔽部7の仕切壁部7bを成形する溝部105cが形成されている。さらに、第3型105の第2成形面105aには、上記隠蔽部7の屈曲部7cを成形する第2凹所105dが形成され、該第2凹所105dの底面の略中央部には、ダイレクトゲート105eが形成されている。
そして、インジケータパネル3を成形するには、まず、図3に示すように、第2型103の射出ノズル107の噴出口107a側端部がフィルム9の位置決め貫通孔9cを貫通するようにフィルム9を第2型103の第1成形面103aにセットし、上記第1型101と第2型103とを型締めして両者間に第1キャビティC1を形成する。このとき、第2型103の射出ノズル107の噴出口107a側端部をフィルム9の位置決め貫通孔9cに貫通させることにより、フィルム9の位置決め貫通孔9c形成箇所を第2型103の第1成形面103aに沿う方向に位置決めできるので、両面テープ等でフィルム9を位置決めする場合に比べ、位置決め作業が容易になる。その後、この状態で、バルブゲートピン109を後退させて射出ノズル107の噴出口107aから第1キャビティC1内に透光性樹脂R1を射出充填して上記基材5を成形する。基材5の裏面における射出ノズル107の突出箇所には、凹部5cが形成されるとともに、基材5の裏面における凹部5c非形成領域には、全体に亘って上記フィルム9が密着する。このとき、透光性樹脂R1が射出ノズル107の突出方向に向けて射出され、フィルム9に直接当たらないので、透光性樹脂R1の熱や射出圧によるフィルム9の歪みや損傷が防止される。また、射出ノズル107の噴出口107a側端部を第1凹所103bの底面から突出させているので、射出ノズル107の噴出口107a側端部を第1成形面103aの第1凹所103b非形成箇所から突出させた場合に比べ、射出ノズル107の噴出口107a周りのキャビティ容積が型開き方向に拡大し、透光性樹脂R1の第1キャビティC1内での流動性が高められる。また、射出ノズル107の噴出口107aが第1凹所103b内に配置され、射出ノズル107の噴出口107aを第1凹所103b外に配置した場合に比べ、射出ノズル107の噴出口107aと第1型101との間隔が広くなっているので、透光性樹脂R1の第1キャビティC1内での流動性がさらに高められる。したがって、透光性樹脂R1を確実に第1キャビティC1に充填できる。また、基材5の凸部5b形成箇所は、凸部5b非形成箇所に比べて分厚く形成されるが、射出ノズル107の噴出口107aが、凸部5bを成形するための第1凹所103b内に設置され、第1凹所103b周りの樹脂圧が高くなるので、基材5の凸部5b形成箇所にヒケが発生するのが防止される。なお、透光性樹脂R1としては、PC(ポリカーボネート)、PMMA(アクリル樹脂)等を用いることができる。
次に、第2型103を後退させて第1型101と第2型103とを型開きする。その後、図4に示すように、第1型101に基材5が保持された状態で第3型105を進出させて第1型101と第3型105とを型締めすることにより、基材5と第3型105の第2成形面105aとの間に第2キャビティC2を形成する。この状態で、第3型105のダイレクトゲート105eは、基材5の凹部5cに対向している。そして、第2キャビティC2内に不透光性樹脂R2をダイレクトゲート105eから射出充填して隠蔽部7を成形する。このとき、不透光性樹脂R2がダイレクトゲート105eから基材5の凹部5cに向けて射出され、フィルム9に直接当たらないので、不透光性樹脂R2の熱や射出圧によるフィルム9の歪みや損傷が防止される。なお、上記不透光性樹脂R2として、PC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PC/ABSアロイ(ポリカーボネート/アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)等を用いることができる。
不透光性樹脂R2が完全に固化して基材5の裏面側に隠蔽部7が形成されたインジケータパネル3が成形されると、第1型101と第3型105とを型開きしてインジケータパネル3を取り出す。
その後、隠蔽部7の仕切壁部7bの先端にプリント基板11をその部品面を空間部Sに向けた状態で空間部Sを裏側から覆うように取り付ける。これにより、シフトインジケータパネルユニット1が完成する。
したがって、本実施形態1によると、隠蔽部7とフィルム9との間に基材5が介在しないので、隠蔽部7の各開口部7aを通過した光が、フィルム9の対応しない透光領域9aから漏れるのが防止される。
また、光漏れを防止するために基材5に特許文献1のような凹条部を形成しなくてもよいので、ヒケの発生によるインジケータパネル3の外観見栄えの悪化を防止できる。
また、フィルム9の不透光領域9bと隠蔽部7とが共に漆黒性顔料で着色されているので、フィルム9の不透光領域9bと隠蔽部7の突出部7dとの境目が目立たず、すっきりとした意匠を表現できる。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2に係るインジケータパネル3の2色射出成形方法を示す。本実施形態2では、隠蔽部7の屈曲部7cの裏面(反基材5側の面)に、図示しないコンソールに取り付けられるリブ7eが一体に突設されている。また、第3型105の第2凹所105dの底面に上記リブ7eを成形する凹状部105fが形成され、該凹状部105fの底部側面にダイレクトゲート105eが形成されている。
その他のインジケータパネル3の構成及び成形方法は、上記実施形態1と同じであるので同一の構成には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
したがって、本実施形態2によると、第3型105のダイレクトゲート105eを凹状部105fの底部側面に形成したので、第2凹所105dの底面に形成した場合に比べ、第2キャビティC2形成時におけるダイレクトゲート105eとフィルム9との間隔が広くなる。したがって、フィルム9にかかる不透光性樹脂R2の射出圧が低くなり、不透光性樹脂R2の射出圧によるフィルム9の歪みや損傷が防止される。
(実施形態3)
図6は、本発明の実施形態3に係るインジケータパネル3の2色射出成形方法を示す。本実施形態3では、第2型103の第1凹所103bの底面、すなわち射出ノズル107の噴出口107a周りの第1成形面103aに凸状部103dが突設され、第1キャビティC1形成時には、上記凸状部103dが上記フィルム9の位置決め貫通孔9cを貫通するように上記フィルム9が上記第2型103の第1成形面103aにセットされる。
その他のインジケータパネル3の構成及び成形方法は、上記実施形態1と同じであるので同一の構成には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
したがって、本実施形態3によると、上記実施形態1と同様の効果が得られる。
なお、上記実施形態1〜3では、不透光領域9bを、フィルム9の透光領域9aを除く全領域に形成したが、透光領域9aを仕切るように形成すれば、必ずしも透光領域9aを除く全領域に形成しなくてもよい。
また、上記実施形態1〜3では、コンソールに取り付けられ、変速機の変速段の切替位置等を表示するインジケータパネルに本発明を適用したが、本発明は、インストルメントパネルやドアトリムに取り付けられるインジケータパネルや、空調装置の状態や、車室内に設けられる各種スイッチの役割を表示するインジケータパネルにも適用できる。
また、上記実施形態1〜3では、加飾層を、基材5に密着したフィルム9で構成したが、塗膜で構成してもよい。
また、上記実施形態1〜3では、フィルム9の不透光領域9bと隠蔽部7とを共に漆黒性顔料で着色したが、両者を異なる色で着色し、フィルム9の不透光領域9bと隠蔽部7との境目を目立たせた意匠としてもよい。
また、上記実施形態3において、第2型103にバルブゲート103eに代えてダイレクトゲートを設け、当該ダイレクトゲートから透光性樹脂R1を射出するようにしてもよい。
また、上記実施形態1〜3において、第3型105にダイレクトゲート105eに代えてバルブゲートを設け、当該バルブゲートから不透光性樹脂R2を射出するようにしてもよい。
本発明は、透光性を有する板状の樹脂製基材と、光源の光を通過させるための複数の開口部を有し、上記基材の裏面側に形成された不透光性の樹脂製隠蔽部とを備えたインジケータパネルの2色射出成形方法として有用である。
3 インジケータパネル
5 基材
5c 凹部
7 隠蔽部
7a 開口部
7e リブ
9 フィルム(加飾層)
9a 透光領域
9b 不透光領域
9c 位置決め貫通孔
11a LED(光源)
101 第1型
103 第2型
103a 第1成形面
103b 第1凹所
103d 凸状部
105 第3型
105a 第2成形面
105e ダイレクトゲート
105f 凹状部
107 射出ノズル
107a 噴出口
C1 第1キャビティ
C2 第2キャビティ
R1 透光性樹脂
R2 不透光性樹脂

Claims (4)

  1. 透光性を有する板状の樹脂製基材(5)と、光源(11a)の光を通過させるための複数の開口部(7a)を有し、上記基材(5)の裏面側に形成された不透光性の樹脂製隠蔽部(7)とを備えたインジケータパネルを成形する2色射出成形方法であって、
    上記基材(5)の裏面には、複数の透光性の透光領域(9a)と、上記透光領域(9a)を仕切る不透光性の不透光領域(9b)とを有する加飾層(9)が形成され、当該加飾層(9)の透光領域(9a)は、上記隠蔽部(7)の開口部(7a)と重なり、上記加飾層(9)は、位置決め貫通孔(9c)を有するフィルム(9)で構成され、
    上記基材(5)の表面側を成形する第1型(101)と、上記基材(5)の裏面側を成形する成形面(103a)を有し、射出ノズル(107)が装着され、上記射出ノズル(107)の噴出口(107a)側端部が上記成形面(103a)から突出しているか、又は上記射出ノズル(107)の噴出口(107a)周りの成形面(103a)に凸状部(103d)が形成された第2型(103)と、上記隠蔽部(7)の裏面側を成形する第3型(105)とを用意し、
    上記第2型(103)の射出ノズル(107)の噴出口(107a)側端部又は上記凸状部(103d)が上記フィルム(9)の位置決め貫通孔(9c)を貫通するように上記フィルム(9)を上記第2型(103)の成形面(103a)にセットし、上記第1型(101)と第2型(103)とを型締めして両者間に第1キャビティ(C1)を形成し、この状態で上記射出ノズル(107)から上記第1キャビティ(C1)内に透光性樹脂(R1)を射出充填することにより、裏面側における上記射出ノズル(107)又は上記凸状部(103d)の突出箇所に凹部(5c)が形成されるとともに、裏面側における凹部(5c)非形成領域に上記フィルム(9)が密着した上記基材(5)を成形し、
    上記第1型(101)と第2型(103)とを型開きした後、上記第1型(101)と第3型(105)とを型締めして上記基材(5)と上記第3型(105)との間に第2キャビティ(C2)を形成し、当該第2キャビティ(C2)内に不透光性樹脂(R2)をゲート(105e)から射出充填して上記隠蔽部(7)を成形し、
    上記第2型(103)の成形面(103a)には、凹所(103b)が当該第2型(103)の型開き方向に凹むように形成され、
    上記射出ノズル(107)の噴出口(107a)側端部又は凸状部(103d)は、上記凹所(103b)の底面から突出していることを特徴とするインジケータパネルの2色射出成形方法。
  2. 請求項に記載のインジケータパネルの2色射出成形方法において、
    上記射出ノズル(107)の噴出口(107a)は、上記凹所(103b)内に配置されることを特徴とするインジケータパネルの2色射出成形方法。
  3. 透光性を有する板状の樹脂製基材(5)と、光源(11a)の光を通過させるための複数の開口部(7a)を有し、上記基材(5)の裏面側に形成された不透光性の樹脂製隠蔽部(7)とを備えたインジケータパネルを成形する2色射出成形方法であって、
    上記基材(5)の裏面には、複数の透光性の透光領域(9a)と、上記透光領域(9a)を仕切る不透光性の不透光領域(9b)とを有する加飾層(9)が形成され、当該加飾層(9)の透光領域(9a)は、上記隠蔽部(7)の開口部(7a)と重なり、上記加飾層(9)は、位置決め貫通孔(9c)を有するフィルム(9)で構成され、
    上記基材(5)の表面側を成形する第1型(101)と、上記基材(5)の裏面側を成形する成形面(103a)を有し、射出ノズル(107)が装着され、上記射出ノズル(107)の噴出口(107a)側端部が上記成形面(103a)から突出しているか、又は上記射出ノズル(107)の噴出口(107a)周りの成形面(103a)に凸状部(103d)が形成された第2型(103)と、上記隠蔽部(7)の裏面側を成形する第3型(105)とを用意し、
    上記第2型(103)の射出ノズル(107)の噴出口(107a)側端部又は上記凸状部(103d)が上記フィルム(9)の位置決め貫通孔(9c)を貫通するように上記フィルム(9)を上記第2型(103)の成形面(103a)にセットし、上記第1型(101)と第2型(103)とを型締めして両者間に第1キャビティ(C1)を形成し、この状態で上記射出ノズル(107)から上記第1キャビティ(C1)内に透光性樹脂(R1)を射出充填することにより、裏面側における上記射出ノズル(107)又は上記凸状部(103d)の突出箇所に凹部(5c)が形成されるとともに、裏面側における凹部(5c)非形成領域に上記フィルム(9)が密着した上記基材(5)を成形し、
    上記第1型(101)と第2型(103)とを型開きした後、上記第1型(101)と第3型(105)とを型締めして上記基材(5)と上記第3型(105)との間に第2キャビティ(C2)を形成し、当該第2キャビティ(C2)内に不透光性樹脂(R2)をゲート(105e)から射出充填して上記隠蔽部(7)を成形し、
    上記ゲート(105e)は、上記第3型(105)の成形面(105a)における上記第2キャビティ(C2)を形成した状態で上記基材(5)の凹部(5c)に対向する箇所に形成されていることを特徴とするインジケータパネルの2色射出成形方法。
  4. 透光性を有する板状の樹脂製基材(5)と、光源(11a)の光を通過させるための複数の開口部(7a)を有し、上記基材(5)の裏面側に形成された不透光性の樹脂製隠蔽部(7)とを備えたインジケータパネルを成形する2色射出成形方法であって、
    上記基材(5)の裏面には、複数の透光性の透光領域(9a)と、上記透光領域(9a)を仕切る不透光性の不透光領域(9b)とを有する加飾層(9)が形成され、当該加飾層(9)の透光領域(9a)は、上記隠蔽部(7)の開口部(7a)と重なり、上記加飾層(9)は、位置決め貫通孔(9c)を有するフィルム(9)で構成され、
    上記隠蔽部(7)の裏面には、リブ(7e)が一体に突設され、
    上記基材(5)の表面側を成形する第1型(101)と、上記基材(5)の裏面側を成形する第1成形面(103a)を有し、射出ノズル(107)が装着され、上記射出ノズル(107)の噴出口(107a)側端部が上記第1成形面(103a)から突出しているか、又は上記射出ノズル(107)の噴出口(107a)周りの第1成形面(103a)に凸状部(103d)が形成された第2型(103)と、上記隠蔽部(7)の裏面側を成形する第2成形面(105a)を有し、当該第2成形面(105a)には、上記リブ(7e)を成形する凹状部(105f)が形成され、該凹状部(105f)の底部側面にゲート(105e)が形成された第3型(105)とを用意し、
    上記第2型(103)の射出ノズル(107)の噴出口(107a)側端部又は上記凸状部(103d)が上記フィルム(9)の位置決め貫通孔(9c)を貫通するように上記フィルム(9)を上記第2型(103)の第1成形面(103a)にセットし、上記第1型(101)と第2型(103)とを型締めして両者間に第1キャビティ(C1)を形成し、この状態で上記射出ノズル(107)から上記第1キャビティ(C1)内に透光性樹脂(R1)を射出充填することにより、裏面側における上記射出ノズル(107)又は上記凸状部(103d)の突出箇所に凹部(5c)が形成されるとともに、裏面側における凹部(5c)非形成領域に上記フィルム(9)が密着した上記基材(5)を成形し、
    上記第1型(101)と第2型(103)とを型開きした後、上記第1型(101)と第3型(105)とを型締めして上記基材(5)と上記第3型(105)との間に第2キャビティ(C2)を形成することにより、当該第2キャビティ(C2)内に不透光性樹脂(R2)を上記ゲート(105e)から射出充填して上記隠蔽部(7)を成形することを特徴とするインジケータパネルの2色射出成形方法。
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