JP6828793B1 - エレベータの制御システム - Google Patents

エレベータの制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP6828793B1
JP6828793B1 JP2019214890A JP2019214890A JP6828793B1 JP 6828793 B1 JP6828793 B1 JP 6828793B1 JP 2019214890 A JP2019214890 A JP 2019214890A JP 2019214890 A JP2019214890 A JP 2019214890A JP 6828793 B1 JP6828793 B1 JP 6828793B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
user
identification information
registration process
disembarkation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019214890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021084762A (ja
Inventor
須藤 豪
豪 須藤
岳志 正路
岳志 正路
正行 河本
正行 河本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitec Co Ltd
Original Assignee
Fujitec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitec Co Ltd filed Critical Fujitec Co Ltd
Priority to JP2019214890A priority Critical patent/JP6828793B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6828793B1 publication Critical patent/JP6828793B1/ja
Publication of JP2021084762A publication Critical patent/JP2021084762A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Abstract

【課題】セキュリティゲートなどの規制装置が設置されたエレベータにおいて、利便性を高めつつ、無駄な呼び登録の発生頻度を低減することが可能な制御システムを提供する。【解決手段】制御システムは、乗場への進入を規制する規制装置が設置されたエレベータに適用可能であり、規制装置に設けられる操作機能付きの表示装置と、制御装置と、を備える。エレベータでは、利用者に対して規制装置の通行を許可して良いか否かが当該利用者の識別情報に基づいて判断され、規制装置の通行を許可して良いと判断された利用者ごとに、制御装置は、当該利用者の識別情報に対応付けられている初期設定階を用いて呼び登録を行う自動登録処理と、当該利用者の識別情報に対応付けられている降車許可階を表示装置に選択可能に表示し、降車許可階の何れか1つが選択された場合に、その降車許可階を用いて呼び登録を行う手動登録処理、の何れか一方を選択する。【選択図】図1

Description

本発明は、セキュリティゲートなどの規制装置が設置されたエレベータの制御技術に関する。
例えば特許文献1には、セキュリティゲートなどの規制装置をエレベータに設置し、利用者が所持するICカードから読み取った識別情報(固有IDなど)に基づいて規制装置の通行を許可して良いか否かを判断する技術が提案されている。また、特許文献1には、利用者に対して規制装置の通行を許可して良いと判断した場合に、当該利用者の識別情報に対応付けられている初期設定階を用いて呼び登録を行う技術が提案されている。
一方、このような技術が適用されたエレベータにおいて、利用者は、規制装置の通過時の呼び登録で乗りかごが割り当てられたにも拘らず、その乗りかごに乗り遅れることがある。そこで、例えば特許文献2には、エレベータの乗場に行先階登録装置を設置し、当該行先階登録装置を通じて改めて呼び登録を行うことを可能にした技術が開示されている。
特開2013−67489号公報 特開2015−174716号公報 特許第5856977号公報
特許文献1、2に開示されている上記技術では、呼び登録によって利用者が移動できる行先階は、識別情報に対応付けられている初期設定階(例えば、オフィス階など)に限られる。しかし、カフェテリアや食堂などが設けられた共用階が建物内にある場合には、初期設定階とは別に、そのような共用階へもエレベータで移動できるようにする必要がある。
そこで、規制装置の通過後に上記行先階登録装置にて別の行先階を手動で入力できるようにし、入力された行先階を用いて新たな呼び登録を行うことが考えられる。この技術によれば、初期設定階とは別の階へのエレベータでの移動が可能になる。しかし、行先階を頻繁に変更する利用者にとっては、規制装置の通過ごとに行先階登録装置で行先階を入力しなければならず、不便である。また、1人の利用者に対して、規制装置の通過時に呼び登録が発生した後、その呼び登録が残ったまま新たな呼び登録が発生することになる。このため、規制装置の通過時に発生した呼び登録が無駄になり、無駄になった分だけエレベータの運行効率が低下することになる。
例えば特許文献3には、規制装置に設けられた表示装置での行先階の入力を可能にし、当該表示装置で入力された行先階を用いて呼び登録を行う技術が提案されている。この技術によれば、初期設定階とは別の行先階(上述した共用階など)への移動を可能にしつつ、無駄な呼び登録の発生頻度を低減できる。しかし、行先階をあまり変更しない利用者にとっては、規制装置の通過ごとに行先階を入力しなければならず、不便である。
そこで本発明の目的は、セキュリティゲートなどの規制装置が設置されたエレベータにおいて、利便性を高めつつ、無駄な呼び登録の発生頻度を低減することが可能な制御システムを提供することである。
本発明に係る制御システムは、乗場への進入を規制する規制装置が設置されたエレベータに適用可能であり、規制装置に設けられる操作機能付きの表示装置と、制御装置と、を備える。エレベータでは、利用者に対して規制装置の通行を許可して良いか否かが当該利用者の識別情報に基づいて判断され、規制装置の通行を許可して良いと判断された利用者ごとに、制御装置は、当該利用者の識別情報に対応付けられている初期設定階を用いて呼び登録を行う自動登録処理と、当該利用者の識別情報に対応付けられている降車許可階を表示装置に選択可能に表示し、降車許可階の何れか1つが選択された場合に、その降車許可階を用いて呼び登録を行う手動登録処理、の何れか一方を選択する。
上記制御システムによれば、行先階をあまり変更することがない利用者に対して自動登録処理が選択されることにより、当該利用者は、行先階を選択するといった操作を行うことなくスムーズに規制装置を通過することが可能になる。また、行先階を頻繁に変更する利用者に対して手動登録処理が選択されることにより、当該利用者は、規制装置の通過時に、表示装置に表示された降車許可階の何れか1つを行先階として選択することが可能になる。このため、行先階を頻繁に変更する利用者にとっては、規制装置の通過後に行先階登録装置で行先階を入力(変更)するといった煩わしさがなくなる。よって、エレベータにおける利便性が高まる。
更に、手動登録処理で呼び登録が行われる場合、利用者は、規制装置の通過時に行先階(降車許可階の何れか1つ)を選択できるため、規制装置の通過後に行先階登録装置で行先階を入力(変更)する必要がなく、従って、無駄な呼び登録が発生しにくい。しかも、行先階を頻繁に変更する利用者に対して手動登録処理が選択されることにより、無駄な呼び登録の発生頻度が低減される。
上記エレベータにおいて、識別情報には、初期設定階として、エレベータの実在階又は当該実在階以外のデータの何れかが選択的に対応付けられていてもよい。そして、利用者に対して規制装置の通行を許可して良いと判断された場合において、制御装置は、当該利用者の識別情報に対応付けられている初期設定階が実在階である場合には自動登録処理を選択し、当該初期設定階が実在階以外のデータである場合には手動登録処理を選択してもよい。このように、エレベータの利用者ごとに、実在階又は当該実在階以外のデータの何れかが初期設定階として当該利用者の識別情報に選択的に対応付けられることにより、制御処理を複雑化させることなく、自動登録処理及び手動登録処理のどちらの処理を選択して呼び登録を行うべきかを利用者ごとに制御装置に判断させることが可能になる。
上記エレベータにおいて、識別情報には、処理方法として、自動登録処理又は手動登録処理の何れかが選択的に対応付けられていてもよい。そして、利用者に対して規制装置の通行を許可して良いと判断された場合、制御装置は、当該利用者の識別情報に対応付けられている処理方法に基づいて、自動登録処理及び手動登録処理の何れか一方を選択してもよい。この構成によれば、制御装置は、初期設定階とは別の情報(即ち、処理方法)を用いて、自動登録処理及び手動登録処理のどちらの処理を選択して呼び登録を行うべきかを判断できる。従って、識別情報には、実在階以外のデータを初期設定階として対応付ける必要がなく、実在階のみを初期設定階として対応付けることが可能になる。このような実在階のみの対応付けによれば、制御装置は、実行中の手動登録処理において利用者が降車許可階を選択し忘れてしまった場合でも、初期設定階(実在階)を用いて呼び登録を行うことができる。これにより、利用者が呼び登録のない状態で規制装置を通過してしまうといった事態が回避される。
利用者に対して規制装置の通行を許可して良いと判断された場合において、制御装置は、自動登録処理又は手動登録処理での呼び登録の実行後に、規制装置による通行規制を解除するための解除信号を出力してもよく、これにより、当該解除信号に基づいて規制装置の通行が許可されてもよい。この構成によれば、制御装置にて手動登録処理が選択される利用者に対しては、当該利用者が表示装置にて行先階(降車許可階の何れか1つ)を選択して初めて、規制装置の通行が許可されることになる。よって、利用者が呼び登録のない状態で規制装置を通過してしまうといった事態が生じなくなる。
本発明によれば、エレベータにおける利便性を高めつつ、無駄な呼び登録の発生頻度を低減することが可能になる。
実施形態に係る制御システムが適用されたエレベータの全体構成を示した概念図である。 操作機能付きの表示装置に表示される画面について、自動登録処理によって呼び登録が行われる場合の当該画面の変化を例示した図である。 操作機能付きの表示装置に表示される画面について、手動登録処理によって呼び登録が行われる場合の当該画面の変化を例示した図である。 セキュリティサーバで実行される認証処理を示したフローチャートである。 (A)装置管理データの一例を示した概念図、及び(B)対応管理データの一例を示した概念図である。 群管理制御装置で実行される呼び登録処理を示したフローチャートである。 群管理制御装置で実行される手動登録処理を示したフローチャートである。 第1変形例で実行される呼び登録処理を示したフローチャートである。 第1変形例で実行される認証処理を示したフローチャートである。 対応管理データの他の例を示した概念図である
[1]エレベータ及びその制御システムの構成
[1−1]エレベータの全体構成
図1は、実施形態に係る制御システムが適用されたエレベータの全体構成を示す概念図である。図1に示されるように、エレベータは、乗りかご100と、規制装置101と、セキュリティサーバ102と、エレベータ制御装置103と、群管理制御装置104と、を備える。以下、各部の構成について具体的に説明する。尚、特に限定されるものではないが、図1では、エレベータの一例として、乗りかご100が3つ、規制装置101が3つ設けられた構成が示されている。
<規制装置>
規制装置101は、セキュリティゲートなど、建物の特定階(ロビー階など)においてエレベータの乗場Hへの進入を規制する装置である。そして、規制装置101には、それらを識別するための装置情報Pdが設定されている。また、規制装置101には、利用者が所持する記録媒体Q(ICカードや磁気カードなど)から情報を読み取る読取装置1と、利用者が乗車すべき乗りかご100の情報などを表示する表示装置2と、が設けられている。ここで、記録媒体Qには、それを所持する利用者の識別情報Pi(記録媒体Qを識別する固有の情報。固有IDなど)が記録されており、読取装置1は、記録媒体Qから識別情報Piを読み取る。また、表示装置2には、乗りかご100の情報として、当該乗りかご100を識別する情報(番号や記号など。以下、この情報を「乗りかご情報Pg」と称す)が表示される。
尚、読取装置1による記録媒体Qの読取り方法は、接触式のものであってもよいし、NFC(Near Field Communication)等の近距離通信で情報を読み取る非接触式のものであってもよく、特に限定されるものではない。また、記録媒体Qは、カード状のものに限らず、スティック状やチップ状のものであってもよい。更に、読取装置1との近距離通信(NFC等)が可能なスマートフォン等の携帯情報端末が、記録媒体Qとして用いられてもよい。
読取装置1で読み取られた識別情報Piは、セキュリティサーバ102において、利用者に対して規制装置101の通行を許可して良いか否かの判断を行うための認証などに用いられる。そこで、規制装置101は、読取装置1が識別情報Piを読み取った場合、その識別情報Piをセキュリティサーバ102に送信する(図1参照)。このとき、規制装置101は、識別情報Piの送信元である自身の位置をセキュリティサーバ102に認識させるために、当該規制装置101の装置情報Pdを、識別情報Piと共にセキュリティサーバ102に送信する。尚、規制装置101は、装置情報Pdとして、自身に設けられている読取装置1(即ち、識別情報Piを読み取った読取装置1)の装置情報をセキュリティサーバ102に送信してもよい。
本実施形態では更に、操作機能付きの表示装置3が規制装置101に設けられている。表示装置3は、タッチパネル付きの表示パネルであり、規制装置101を通過するときの進入方向において表示装置2より手前に配置されている。尚、表示装置3は、ボタンで選択操作などを行う機能を持ったものであってもよい。
図2、表示装置3に表示される画面について、後述する自動登録処理によって呼び登録が行われる場合の当該画面の変化を例示した図である。図3は、表示装置3に表示される画面について、後述する手動登録処理によって呼び登録が行われる場合の当該画面の変化を例示した図である。図2の左図及び図3の左上図に示されるように、表示装置3は、利用者が規制装置101を通過してから次の利用者が読取装置1での読取りを実行するまでの期間中、待受画面を表示する。図2の左図及び図3の左上図に示された例では、待受画面として、読取装置1での記録媒体Qの読取りを促すメッセージが表示されている。
そして、表示装置3は、後述する手動登録処理によって呼び登録が行われる場合において、当該呼び登録の実行前に群管理制御装置104から降車許可階Feが送信されてきた場合に、行先階選択画面として、当該降車許可階Feを選択可能に表示する(図3の右上図参照)。尚、表示装置3に表示される画面及びその変化の詳細については後述する。
<セキュリティサーバ>
セキュリティサーバ102は、高いセキュリティを維持するべく、規制装置101から送信されてくる識別情報Piの認証を行い、認証に成功した場合にのみ、利用者に対して規制装置101の通行を許可すると共に、認証に成功した識別情報Piに対応付けられている情報(即ち、後述する呼び登録処理に必要な情報)を群管理制御装置104に送信する(認証処理)。以下、認証処理の詳細について説明する。
図4、セキュリティサーバ102で実行される認証処理を示したフローチャートである。認証処理は、セキュリティサーバ102が規制装置101から情報(識別情報Pi及び装置情報Pd)を受信した場合に開始される。認証処理が開始されると、セキュリティサーバ102は、利用者に対して規制装置101の通行を許可して良いか否かを判断するべく、受信した識別情報Piの認証を行う(図4のステップS101)。
セキュリティサーバ102は、ステップS101にて識別情報Piの認証に成功した場合、そのことを以て、利用者に対して規制装置101の通行を許可して良いと判断する。その場合、セキュリティサーバ102は、認証に成功した識別情報Piの送信元である規制装置101を、受信した装置情報Pdに基づいて特定する。そして、セキュリティサーバ102は、特定した規制装置101を制御してゲートを開くことにより、当該規制装置101の通行を利用者に対して許可する(図4のステップS102A)。
具体的には、セキュリティサーバ102は、装置管理データD1を有している。図5(A)は、装置管理データD1の一例を示した概念図である。装置管理データD1では、装置情報Pdごとに、当該装置情報Pdで識別される規制装置101への情報送信に使用される装置アドレスPa(IPアドレスなど)と、その規制装置101の設置階Fsと、が対応付けられている。そして、セキュリティサーバ102は、受信した装置情報Pdに対応する装置アドレスPaを装置管理データD1から読み出し、読み出した装置アドレスPaで特定される規制装置101を制御してゲートを開くことにより、当該規制装置101の通行を利用者に対して許可する。
ステップS102Aの後、セキュリティサーバ102は、ステップS101での認証に成功した識別情報Piに対応付けられている情報(即ち、後述する呼び登録処理に必要な情報)を群管理制御装置104に送信する(図4のステップS103)。
具体的には、セキュリティサーバ102は、上述した装置管理データD1に加えて、対応管理データD2を更に有している。図5(B)は、対応管理データD2の一例を示した概念図である。対応管理データD2では、記録媒体Qの識別情報Piごとに、その識別情報Piで識別される利用者の降車階として初期設定された初期設定階Fdと、その同じ利用者に許可できる降車階として初期設定階Fdに限らず設定された降車許可階Feと、が対応付けられている。また、対応管理データD2では、識別情報Piの漏洩を防止するべく、記録媒体Qの識別情報Piごとに、その識別情報Piに1対1で対応する管理情報Pj(例えば、ICカードに付される通し番号のようなもの)が対応付けられている。
本実施形態では、初期設定階Fdとして、エレベータの実在階又は当該実在階以外のデータの何れかが、識別情報Piに選択的に対応付けられている。図5(B)の例では、実在階以外のデータとして「0階」が用いられている。このような初期設定階Fdは、後述する群管理制御装置104において、自動登録処理及び手動登録処理のどちらの処理を選択して呼び登録を行うかを判断する際に用いられる(図6のステップS201参照。詳細については後述)。尚、実在階以外のデータには、「0階」に限らず、エレベータに実在しない階数や、階数とは関係のない記号などが用いられてもよい。また、識別情報Piに対して初期設定階Fdの情報が何も対応付けられていないこと(Fd=Null)を以て、それが実在階以外のデータとして用いられもよい。
そして、セキュリティサーバ102は、ステップS101での認証に成功した識別情報Piに対応付けられている管理情報Pj、初期設定階Fd、及び降車許可階Feを対応管理データD2から読み出す。また、群管理制御装置104は、規制装置101から識別情報Piと共に送信されてきた装置情報Pdを用いて、当該装置情報Pdに対応付けられている設置階Fsを装置管理データD1から読み出す。
その後、セキュリティサーバ102は、読み出した情報(管理情報Pj、初期設定階Fd、降車許可階Fe、及び設置階Fs)を群管理制御装置104に送信する(図1参照)。このとき、セキュリティサーバ102は、ステップS102Aで読み出した装置アドレスPaも群管理制御装置104に送信する。尚、上述した装置管理データD1及び対応管理データD2内のデータは、それらの少なくとも一部が、セキュリティサーバ102に代えて群管理制御装置104で管理されてもよい。この場合、群管理制御装置104が、呼び登録に必要な情報の少なくとも一部を、自身が管理するデータから読み出すことになる。
セキュリティサーバ102は、ステップS101にて識別情報Piの認証に失敗した場合、そのことを以て、利用者に対して規制装置101の通行を許可してはいけないと判断する。その場合、セキュリティサーバ102は、認証に失敗した識別情報Piの送信元である規制装置101を、受信した装置情報Pdに基づいて特定する。そして、セキュリティサーバ102は、特定した規制装置101を制御してゲートを閉じることにより、当該規制装置101における利用者の通行を規制(禁止)する(図4のステップS102B)。
このような認証処理は、セキュリティサーバ102内に回路を構築することによってハードウェアで構成された処理部で実行されてもよいし、セキュリティサーバ102が備えるCPU等の処理装置にプログラムを実行させることによってソフトウェアで構成された処理部で実行されてもよい。そして、そのようなプログラムは、携帯可能な記憶装置(例えば、フラッシュメモリ等)に読取可能な状態で記憶されてもよいし、他のサーバなどにダウンロード可能に保存され、ダウンロードされたものがセキュリティサーバ102の記憶部(不図示)に記憶されてもよい。
<エレベータ制御装置>
エレベータ制御装置103は、乗りかご100に1つずつ対応させて設けられており、自身に対応する乗りかご100の動作を制御する。そして、エレベータ制御装置103は、群管理制御装置104によって一元的に管理及び制御される。
<群管理制御装置>
群管理制御装置104は、利用者に対して規制装置101の通行が許可されるごとにセキュリティサーバ102から受信する情報(この情報には、管理情報Pj、初期設定階Fd、降車許可階Fe、設置階Fs、及び装置アドレスPaが含まれる。以下、「受信情報Pr」と称す)を用いて呼び登録を行う(呼び登録処理)。以下、呼び登録処理の概要について説明する。尚、呼び登録処理の詳細については後述する。
呼び登録処理では、群管理制御装置104は、規制装置101の通行が許可された利用者ごとに、自動登録処理及び手動登録処理の何れか一方を選択して呼び登録を行う。本実施形態では、群管理制御装置104は、受信情報Prに含まれている初期設定階Fd(実在階又は当該実在階以外のデータ)を用いて、自動登録処理及び手動登録処理のどちらの処理を選択して呼び登録を行うかを判断する。
自動登録処理では、群管理制御装置104は、受信情報Prに含まれている初期設定階Fd(即ち、規制装置101の通行が許可された利用者の識別情報Piに初期設定階Fdとして対応付けられている実在階)を用いて呼び登録を行う。
手動登録処理では、群管理制御装置104は、受信情報Prに含まれている降車許可階Fe(即ち、規制装置101の通行が許可された利用者の識別情報Piに対応付けられている降車許可階Fe)を、同じその受信情報Prに含まれている装置アドレスPaで特定される規制装置101の表示装置3に選択可能に表示し、当該表示装置3にて降車許可階Feの何れか1つが選択された場合に、その降車許可階Feを用いて呼び登録を行う。
このような呼び登録処理は、群管理制御装置104内に回路を構築することによってハードウェアで構成された処理部で実行されてもよいし、群管理制御装置104が備えるCPU等の処理装置にプログラムを実行させることによってソフトウェアで構成された処理部で実行されてもよい。そして、そのようなプログラムは、携帯可能な記憶装置(例えば、フラッシュメモリ等)に読取可能な状態で記憶されてもよいし、他のサーバなどにダウンロード可能に保存され、ダウンロードされたものが群管理制御装置104の記憶部(不図示)に記憶されてもよい。
[1−2]エレベータの制御システム
上述したエレベータにおいて、本実施形態に係る制御システムは、少なくとも、規制装置101のそれぞれに設けられた操作機能付きの表示装置3と、群管理制御装置104と、によって構成される。そして、当該制御システムにおいて以下の制御処理が実行されることにより、エレベータにおける利便性を高めつつ、無駄な呼び登録の発生頻度を低減することが可能になる。
[2]制御システムで実行される制御処理
<呼び登録処理>
図6は、群管理制御装置104で実行される呼び登録処理を示したフローチャートである。呼び登録処理は、群管理制御装置104がセキュリティサーバ102から情報(管理情報Pj、初期設定階Fd、降車許可階Fe、設置階Fs、及び装置アドレスPa)を受信した場合に、当該群管理制御装置104によって開始される。
呼び登録処理が開始されると、群管理制御装置104は先ず、自動登録処理及び手動登録処理のどちらの処理を選択して呼び登録を行うかを判断するべく、セキュリティサーバ102から受信した上記情報(受信情報Pr)に含まれている初期設定階Fdが、実在階であるのか、それとも実在階以外のデータ(本実施形態では「0階」)であるのかを判断する(図6のステップS201)。
群管理制御装置104は、ステップS201にて「実在階である」と判断した場合、自動登録処理を選択して呼び登録を行う(図6のステップS202A)。一方、群管理制御装置104は、ステップS201にて「実在階以外のデータである」と判断した場合、手動登録処理を選択して呼び登録を行う(図6のステップS202B)。
このように、エレベータの利用者ごとに、実在階又は当該実在階以外のデータの何れかが初期設定階Fdとして当該利用者の識別情報Piに選択的に対応付けられることにより、制御処理を複雑化させることなく、自動登録処理及び手動登録処理のどちらの処理を選択して呼び登録を行うべきかを利用者ごとに群管理制御装置104に判断させることが可能になる。
自動登録処理(ステップS202A)では、群管理制御装置104は、受信情報Prに含まれている初期設定階Fdをそのまま行先階Fc1として用いて呼び登録を行う。具体的には、群管理制御装置104は、受信情報Prに含まれている初期設定階Fd及び設置階Fsを、それぞれ行先階Fc1及び出発階Fc2として、何れか1つの乗りかご100に割り当てる。
図7は、群管理制御装置104で実行される手動登録処理(ステップS202B)を具体的に示したフローチャートである。手動登録処理では、群管理制御装置104は、受信情報Prに含まれている降車許可階Feを、同じその受信情報Prに含まれている装置アドレスPaで特定される規制装置101の表示装置3に送信する(図7のステップS211)。このとき、群管理制御装置104は、管理情報Pjなども表示装置3に送信してもよい。そして表示装置3は、降車許可階Feを受信した場合、受信した降車許可階Feを選択可能に表示する(図7のステップS311。図3の右上図参照)。
これにより、利用者は、規制装置101の通過時に、表示装置3(行先階選択画面)にて降車許可階Feの何れか1つを行先階Fc1として選択することが可能になる。尚、行先階選択画面には、降車許可階Feと共に管理情報Pjなどが表示されてもよい(図3の右上図参照)。これにより、利用者は、表示されている行先階選択画面が自身の行先階選択のための画面であるか否かを、表示されている管理情報Pjで確認することができる。
そして、利用者が、表示装置3(行先階選択画面)にて降車許可階Feの何れか1つを選択した場合(図7のステップS312にて表示装置3が「Yes」と判断した場合。図3の左下図参照。図3の例では「8階」が選択されている)、表示装置3は、選択された降車許可階Fe(以下、「選択階Fe0」と称す)を群管理制御装置104に送信する(図7のステップS313)。このとき、表示装置3は、選択階Fe0がどの利用者のものであるのかを群管理制御装置104が認識しやすくなるように、管理情報Pjなども群管理制御装置104に送信してもよい。
群管理制御装置104は、ステップS211の実行後(表示装置3への降車許可階Feの送信後)、選択階Fe0を表示装置3から受信したか否かを判断する(図7のステップS212)。そして、群管理制御装置104は、ステップS212にて「受信した(Yes)」と判断できるまでステップS212を繰り返し実行し、ステップS212にて「受信した(Yes)」と判断した場合に、受信した選択階Fe0を行先階Fc1として用いて呼び登録を行う(図7のステップS213)。具体的には、群管理制御装置104は、受信した選択階Fe0と、受信情報Prに含まれている設置階Fsとを、それぞれ行先階Fc1及び出発階Fc2として、何れか1つの乗りかご100に割り当てる。
群管理制御装置104は、自動登録処理(ステップS202A)又は手動登録処理(ステップS202B)での呼び登録の実行後、受信情報Prに含まれている装置アドレスPaで特定される規制装置101の表示装置2に、当該表示装置2に表示させる情報(表示情報)として、管理情報Pj、行先階Fc1、及び呼び登録で割り当てた乗りかご100の情報(乗りかご情報Pg)を送信する(図6のステップS203)。そして表示装置2は、上記表示情報を受信した場合に、管理情報Pj、行先階Fc1、及び乗りかご情報Pgを画面に表示する。このような画面表示によれば、利用者は、規制装置101を通過する際に、表示装置2に表示された乗りかご情報Pgを見ることにより、自身が乗車すべき乗りかご100を認識できる。
その後、群管理制御装置104は、受信情報Prに含まれている装置アドレスPaで特定される規制装置101の表示装置3に、許可通知信号Sp1を送信する(図6のステップS204)。ここで、許可通知信号Sp1は、規制装置101の通行を利用者に促す画面(許可通知画面)を表示装置3に表示させる信号である。
表示装置3は、許可通知信号Sp1を受信した場合、許可通知画面を表示する(図6のステップS301)。図2の右図及び図3の右下図は、そのときに表示される許可通知画面を例示した図である。これらの図では、規制装置101の通行を利用者に促すべく、進行方向矢印が表示装置3に表示されている。
ステップS301では、表示装置3は更に、変数T1に現在時刻Tを代入する。ここで、変数T1は、許可通知画面の表示を開始した時刻を特定するための変数である。その後、表示装置3は、変数T1に代入された時刻からの経過時間(T−T1)が、予め設定されている所定時間Tc1(例えば、2秒)以上になったか否かを判断する(図6のステップS302)。ここで、所定時間Tc1は、表示装置3にて許可通知画面を表示しておく時間である。
表示装置3は、ステップS302にて「所定時間Tc1以上になった(Yes)」と判断できるまで、許可通知画面の表示を継続した状態でステップS302を繰り返し実行する。そして、表示装置3は、ステップS302にて「所定時間Tc1以上になった(Yes)」と判断した場合、許可通知画面から待受画面へ表示を切り替える(図6のステップS303。図2の左図及び図3の左上図参照)。これにより、1人の利用者に対する呼び登録処理及びそれに関連した一連の処理(表示装置3で実行される処理など)が完了する。
このような呼び登録処理によれば、対応管理データD2にて識別情報Piに初期設定階Fdとして実在階が対応付けられている利用者に対しては、規制装置101の通行が許可された場合、群管理制御装置104にて自動登録処理が選択され、それにより、その後の当該利用者による操作を何ら必要とせずに自動的に、初期設定階Fd(=実在階)を用いた呼び登録が実行される。一方、対応管理データD2にて識別情報Piに初期設定階Fdとして実在階以外のデータが対応付けられている利用者に対しては、規制装置101の通行が許可された場合、群管理制御装置104にて手動登録処理が選択され、それにより利用者は、規制装置101の通過時に、表示装置3に表示された降車許可階Feの何れか1つを行先階Fc1として選択することが可能になる。従って、当該利用者は、初期設定階Fdに限らず、当該初期設定階Fdとは別の階へも移動することが可能になる。
従って、行先階Fc1をあまり変更することがない利用者は、対応管理データD2にて識別情報Piに初期設定階Fdとして実在階が対応付けられること(即ち、自動登録処理で呼び登録が行われること)を希望することにより、行先階Fc1を選択するといった操作を行うことなくスムーズに規制装置101を通過することが可能になる。また、行先階Fc1を頻繁に変更する利用者は、対応管理データD2にて識別情報Piに初期設定階Fdとして実在階以外のデータが対応付けられること(即ち、手動登録処理で呼び登録が行われること)を希望することにより、規制装置101の通過時に行先階Fc1(降車許可階Feの何れか1つ)を選択することが可能になる。このため、行先階Fc1を頻繁に変更する利用者にとっては、規制装置101の通過後に行先階登録装置(不図示)で行先階を入力するといった煩わしさがなくなる。よって、エレベータにおける利便性が高まる。
更に、手動登録処理で呼び登録が行われる場合、利用者は、規制装置101の通過時に行先階Fc1(降車許可階Feの何れか1つ)を選択できるため、規制装置101の通過後に行先階登録装置(不図示)で行先階を入力(変更)する必要がなく、従って、無駄な呼び登録が発生しにくい。しかも、行先階Fc1を頻繁に変更する利用者に対して手動登録処理が選択されることにより、無駄な呼び登録の発生頻度が低減される。
尚、自動登録処理で呼び登録が行われることを希望する利用者に対して、より利便性を向上させるべく、規制装置101の通過後に行先階登録装置(不図示)で行先階を入力(変更)できるようにしてもよい。行先階登録装置で行先階が入力(変更)された場合、無駄な呼び登録が発生することになるが、自動登録処理で呼び登録が行われることを希望する利用者の多くは、行先階Fc1をあまり変更しない利用者であるため、無駄な呼び登録が発生したとしても、その頻度は少なく、エレベータの運行効率にはあまり影響しない。
[3]変形例
[3−1]第1変形例
上述した実施形態では、セキュリティサーバ102において識別情報Piの認証が成功した場合(即ち、セキュリティサーバ102が、利用者に対して規制装置101の通行を許可して良いと判断した場合)、その直後に、規制装置101の通行が利用者に対して許可される。換言すれば、群管理制御装置104にて呼び登録が実行される前に、規制装置101にてゲートを開く動作が実行される。この場合、群管理制御装置104にて手動登録処理が選択される利用者については、規制装置101の通過時に表示装置3にて行先階Fc1を選択することが要求されるが、行先階Fc1を選択し忘れてしまい、呼び登録がない状態で規制装置101を通過してしまうといった事態が起こり得る。
そこで、セキュリティサーバ102において識別情報Piの認証が成功した場合、群管理制御装置104にて呼び登録が実行されるのを待って、利用者に対する規制装置101の通行が許可されてもよい。以下、具体的に説明する。
図8は、群管理制御装置104で実行される呼び登録処理を示したフローチャートである。本変形例では、群管理制御装置104は、自動登録処理(ステップS202A)又は手動登録処理(ステップS202B)での呼び登録の実行後において、表示装置3に許可通知信号Sp1を送信するタイミングで(図8の例では、ステップS204の直後に)、規制装置101による通行規制を解除するための解除信号Sp2を出力する。そして、群管理制御装置104が出力した解除信号Sp2は、セキュリティサーバ102に送信される(ステップS220)。
図9は、セキュリティサーバ102で実行される認証処理を示したフローチャートである。図9に示されるように、セキュリティサーバ102は、ステップS101にて識別情報Piの認証に成功した場合(即ち、利用者に対して規制装置101の通行を許可して良いと判断した場合)、規制装置101の通行を許可する前(即ち、ステップS102Aの実行前)に、群管理制御装置104から解除信号Sp2を受信したか否かを判断する(ステップS110)。そして、セキュリティサーバ102は、ステップS110にて「受信した(Yes)」と判断できた場合に、規制装置101の通行を利用者に対して許可する(ステップS102A)。
ステップS102Aでは、セキュリティサーバ102は更に、変数T2に現在時刻Tを代入する。ここで、変数T2は、規制装置101の通行規制が解除された時刻を特定するための変数である。そして、セキュリティサーバ102は、ステップS103(群管理制御装置104への情報送信)の後、変数T2に代入された時刻からの経過時間(T−T2)が、予め設定されている所定時間Tc2(例えば、2秒)以上になったか否かを判断する(図9のステップS111)。ここで、所定時間Tc2は、規制装置101にて通行規制を解除しておく時間(即ち、規制装置101にてゲートを開いておく時間)である。
セキュリティサーバ102は、ステップS111にて「所定時間Tc2以上になった(Yes)」と判断できるまで、通行規制の解除を継続した状態(即ち、ゲートを開いた状態)でステップS111を繰り返し実行する。そして、セキュリティサーバ102は、ステップS111にて「所定時間Tc2以上になった(Yes)」と判断した場合、再び規制装置101にてゲートを閉じて利用者の通行を規制(禁止)する(図9のステップS112)。
このような制御処理によれば、対応管理データD2にて識別情報Piに初期設定階Fdとして実在階以外のデータが対応付けられている利用者(即ち、群管理制御装置104にて手動登録処理が選択される利用者)に対しては、当該利用者が表示装置3にて行先階Fc1(降車許可階Feの何れか1つ)を選択して初めて、規制装置101の通行が許可されることになる。よって、利用者が呼び登録のない状態で規制装置101を通過してしまうといった事態が生じなくなる。
[3−2]第2変形例
上述した実施形態において、自動登録処理及び手動登録処理のどちらの処理を選択して呼び登録を行うかについての群管理制御装置104での判断(図6のステップS201)は、初期設定階Fd(実在階又は当該実在階以外のデータ)に限らず、別の情報を用いて行われてもよい。以下、具体的に説明する。
図10は、対応管理データD2の他の例を示した概念図である。図10の例では、初期設定階Fdと降車許可階Feとに加えて、呼び登録に使用する処理方法Pm(自動登録処理又は手動登録処理)が識別情報Piに対応付けられている。具体的には、識別情報Piごとに、自動登録処理を呼び登録に使用する場合には「0」が処理方法Pmとして対応付けられ、手動登録処理を呼び登録に使用する場合には「1」が処理方法Pmとして対応付けられている。
そして、セキュリティサーバ102は、図4のステップS103にて群管理制御装置104に情報(管理情報Pj、初期設定階Fd、降車許可階Fe、設置階Fs、及び装置アドレスPa)を送信する場合、処理方法Pmについても、対応管理データD2から読み出し、管理情報Pjなどの情報と共に群管理制御装置104に送信する。
その後、群管理制御装置104は、セキュリティサーバ102から上記情報を受信して図6のステップS201を行う場合、その情報(受信情報Pr)に含まれている処理方法Pmを用いて、自動登録処理及び手動登録処理のどちらの処理を選択して呼び登録を行うかを判断する。
このような制御処理によれば、群管理制御装置104は、初期設定階Fdとは別の情報(本変形例では、処理方法Pm)を用いて、自動登録処理及び手動登録処理のどちらの処理を選択して呼び登録を行うべきかを判断できる。従って、対応管理データD2においては、実在階以外のデータを初期設定階Fdとして識別情報Piに対応付ける必要がなく、実在階のみを初期設定階Fdとして識別情報Piに対応付けることが可能になる。このような実在階のみの対応付けによれば、群管理制御装置104は、実行中の手動登録処理において、第1変形例の冒頭で説明したように利用者が行先階Fc1を選択し忘れてしまった場合でも、初期設定階Fd(実在階)を行先階Fc1として用いて呼び登録を行うことができる。これにより、利用者が呼び登録のない状態で規制装置101を通過してしまうといった事態が回避される。
[3−3]第3変形例
第1変形例の冒頭で説明した問題に対し、群管理制御装置104は、過去に実行した手動登録処理において利用者が選択した行先階Fc1を履歴データとして記憶しておき、実行中の手動登録処理において当該利用者が規制装置101の通過時に行先階Fc1を選択し忘れてしまった場合には、その利用者が前回の通過時に選択した行先階Fc1を履歴データから読み出し、その行先階Fc1を用いて呼び登録を行ってもよい。これにより、利用者が呼び登録のない状態で規制装置101を通過してしまうといった事態が回避される。
[3−4]他の変形例
上述した制御システムは、規制装置101及びセキュリティサーバ102を含めずに構築されたものに限らず、これらの少なくとも一部を含めて構築されたものであってもよい。
また、上述した制御システムにおいて、表示装置2及び3が別個の装置として規制装置101に設けられる場合に限らず、表示装置3だけが規制装置101に設けられ、表示装置2の機能が表示装置3で実現されてもよい。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 読取装置
2、3 表示装置
H 乗場
Q 記録媒体
T 現在時刻
D1 装置管理データ
D2 対応管理データ
Fd 初期設定階
Fe 降車許可階
Fs 設置階
Pa 装置アドレス
Pd 装置情報
Pg 乗りかご情報
Pi 識別情報
Pj 管理情報
Pm 処理方法
Pr 受信情報
100 乗りかご
101 規制装置
102 セキュリティサーバ
103 エレベータ制御装置
104 群管理制御装置
Fc1 行先階
Fc2 出発階
Fe0 選択階
Sp1 許可通知信号
Sp2 解除信号
Tc1、Tc2 所定時間

Claims (3)

  1. 乗場への進入を規制する規制装置が設置され、利用者に対して前記規制装置の通行を許可して良いか否かが当該利用者の識別情報に基づいて判断されるエレベータ、に適用可能な制御システムであって、
    前記規制装置に設けられる操作機能付きの表示装置と、
    前記規制装置の通行を許可して良いと判断された利用者の前記識別情報に対応付けられている初期設定階を用いて呼び登録を行う自動登録処理と、前記規制装置の通行を許可して良いと判断された利用者の前記識別情報に対応付けられている降車許可階を前記表示装置に選択可能に表示し、前記降車許可階の何れか1つが選択された場合に、その降車許可階を用いて呼び登録を行う手動登録処理、の何れか一方を選択して実行する制御装置と、
    を備え
    前記識別情報には、初期設定階として、前記エレベータの実在階又は当該実在階以外のデータの何れかが選択的に対応付けられており、
    利用者に対して前記規制装置の通行を許可して良いと判断された場合において、前記制御装置は、当該利用者の前記識別情報に対応付けられている前記初期設定階が前記実在階である場合には前記自動登録処理を選択し、当該初期設定階が前記実在階以外のデータである場合には前記手動登録処理を選択する、エレベータの制御システム。
  2. 乗場への進入を規制する規制装置が設置され、利用者に対して前記規制装置の通行を許可して良いか否かが当該利用者の識別情報に基づいて判断されるエレベータ、に適用可能な制御システムであって、
    前記規制装置に設けられる操作機能付きの表示装置と、
    前記規制装置の通行を許可して良いと判断された利用者の前記識別情報に対応付けられている初期設定階を用いて呼び登録を行う自動登録処理と、前記規制装置の通行を許可して良いと判断された利用者の前記識別情報に対応付けられている降車許可階を前記表示装置に選択可能に表示し、前記降車許可階の何れか1つが選択された場合に、その降車許可階を用いて呼び登録を行う手動登録処理、の何れか一方を選択して実行する制御装置と、
    を備え、
    前記識別情報には、処理方法として、前記自動登録処理又は前記手動登録処理の何れかが選択的に対応付けられており、
    利用者に対して前記規制装置の通行を許可して良いと判断された場合、前記制御装置は、当該利用者の前記識別情報に対応付けられている前記処理方法に基づいて、前記自動登録処理及び前記手動登録処理の何れか一方を選択する、エレベータの制御システム。
  3. 利用者に対して前記規制装置の通行を許可して良いと判断された場合において、前記制御装置は、前記自動登録処理又は前記手動登録処理での呼び登録の実行後に、前記規制装置による通行規制を解除するための解除信号を出力し、これにより、当該解除信号に基づいて前記規制装置の通行が許可される、請求項1又は2に記載のエレベータの制御システム。
JP2019214890A 2019-11-28 2019-11-28 エレベータの制御システム Active JP6828793B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019214890A JP6828793B1 (ja) 2019-11-28 2019-11-28 エレベータの制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019214890A JP6828793B1 (ja) 2019-11-28 2019-11-28 エレベータの制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6828793B1 true JP6828793B1 (ja) 2021-02-10
JP2021084762A JP2021084762A (ja) 2021-06-03

Family

ID=74529592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019214890A Active JP6828793B1 (ja) 2019-11-28 2019-11-28 エレベータの制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6828793B1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013190691A1 (ja) * 2012-06-22 2013-12-27 株式会社 日立製作所 エレベーターシステム
JP5937951B2 (ja) * 2012-10-30 2016-06-22 株式会社日立製作所 エレベーターシステム
JP6697334B2 (ja) * 2016-06-29 2020-05-20 株式会社日立製作所 エレベーターシステム及び群管理制御装置
JP6642380B2 (ja) * 2016-10-31 2020-02-05 フジテック株式会社 エレベータシステム
JP6658466B2 (ja) * 2016-11-17 2020-03-04 フジテック株式会社 行先階取得装置、エレベータシステム、情報端末、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021084762A (ja) 2021-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10818118B2 (en) Remote application for controlling access
US11043054B2 (en) Capturing user intent when interacting with multiple access controls
JP5354014B2 (ja) エレベーターシステム
CN107004313B (zh) 使用便携式电子装置的改进的访问控制
US20210209882A1 (en) Capturing behavioral user intent when interacting with multiple access controls
US20210039919A1 (en) Call registration system
WO2017058715A1 (en) Methods, systems, and computer readable media for causing a mechanical action based on transient user data
JP2018080033A (ja) 行先階取得装置、エレベータシステム、情報端末、プログラム
JP5068509B2 (ja) セキュリティ制御装置、エレベータ制御システム
MX2013011116A (es) Distribucion de informacion de acceso a instalaciones.
TW201531081A (zh) 使用可攜式電子裝置的存取控制
KR20150092618A (ko) 모바일 단말기를 이용한 출입통제 방법
KR101816876B1 (ko) 출입제어시스템 및 출입제어방법
CN103419790A (zh) 车辆驾驶员的分级识别和基于该识别的车辆设置激活选择
JP2011241061A (ja) エレベータ装置
JP2009062151A (ja) エレベータ制御システム
JP6828793B1 (ja) エレベータの制御システム
JP6753446B2 (ja) エレベータの制御システム
JP6819762B1 (ja) エレベータの制御システム
JP2016020262A (ja) エレベーターセキュリティシステム
KR20160110704A (ko) 모바일 결제수단 이용방법 및 이를 위한 결제서비스 시스템
JP6981490B2 (ja) エレベータの制御装置
JP6927240B2 (ja) エレベータの制御システム
JP6981440B2 (ja) エレベータの制御システム
JP6969642B1 (ja) エレベータの制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6828793

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250