JP6827638B2 - 水洗式大便器 - Google Patents
水洗式大便器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6827638B2 JP6827638B2 JP2018197155A JP2018197155A JP6827638B2 JP 6827638 B2 JP6827638 B2 JP 6827638B2 JP 2018197155 A JP2018197155 A JP 2018197155A JP 2018197155 A JP2018197155 A JP 2018197155A JP 6827638 B2 JP6827638 B2 JP 6827638B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toilet bowl
- spout
- wall surface
- water
- vertical inner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Description
第2の発明の水洗式大便器は、便鉢と、前記便鉢の上端縁部に形成されたリムと、前記便鉢の内面上端部に形成され、前記便鉢の全周に亘って前記リムの上端面内周縁部に連なる上部鉛直内壁面と、前記上部鉛直内壁面に開口し、洗浄水を吐出して平面視において前記上部鉛直内壁面に接するように旋回する旋回流を生成する吐水口と、前記便鉢のうち前後方向における中央よりも後方の位置に配され、排水路に連なる溜水部とを備え、前記吐水口が、前記溜水部の溜水面よりも後方に配され、前記吐水口から吐出した洗浄水の一部が、下向きの誘導流を生成し、前記便鉢の後端部では、前記上部鉛直内壁面に沿うように旋回してきた前記旋回流が、前記誘導流によって下向きに誘導されて前記溜水部に流れ込むようになっており、前記吐水口の一部のみが、左右方向において前記溜水部の溜水面と同じ領域に開口し、前記吐水口の左右方向における一方の端部が、前記溜水面に対して左右方向へ外れた領域に開口し、前記吐水口から、前記旋回流と前記誘導流が吐出される。
第2の発明において、リムの上端面に対して直角に連なる上部鉛直内壁面の向きは、厳密な鉛直方向に限らず、鉛直方向に対して上端側が便鉢の内側へ僅かに傾いた向き(つまり、リムの上端面と鋭角をなす向き)と、鉛直方向に対して上端側が便鉢の外側へ僅かに傾いた向き(つまり、リムの上端面と鈍角をなす向き)も含む。
前記吐水口が、前記上部鉛直内壁面の上下方向中間位置に開口していてもよい。
この構成によれば、上部鉛直内壁面に沿って一周した旋回流は、吐水口より低い位置を流れるのであるが、この一周した旋回流に対し、吐水口から吐出された洗浄水が上から覆い被さるので、洗浄水が上方へ飛散することを防止できる。
前記便鉢の内面には、前記上部鉛直内壁面の下端縁に沿って上方へ面するように棚面が形成されており、
前記吐水口の開口領域の最下端が、前記棚面より上方に設定されていてもよい。
この構成によれば、棚面上を旋回する洗浄水に対し、吐水口から吐出された洗浄水が上から覆い被さるので、棚面上の洗浄水が上方へ飛散することを防止できる。
前記上部鉛直内壁面の平面視形状は、前端部と後端部の曲率半径が左右両側縁部の曲率半径よりも小さい形状をなしており、
前記吐水口が、前記上部鉛直内壁面の前端部又は後端部に開口していてもよい。
この構成によれば、吐水口から斜めに吐出された洗浄水が、吐出の直後に曲率半径の大きい側縁部に対して接線状に接触するので、水勢の低下が抑えられ、洗浄力の高い旋回流が生成される。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図4を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後方向に関しては、図1における下側及び図2,3における右側を前側と定義する。また、左右方向に関しては、図1,4にあらわれる向きを、そのまま左側及び右側と定義する。本実施例1の水洗式大便器は、便鉢10と、溜水部17と、排水路19と、給水部24とを備えて構成されている。
便鉢10は、上方へ開放された略擂り鉢状をなす。便鉢10には、その上端縁部に沿うようにリム11が形成されている。リム11の上端面11Sは、全周に亘って略水平であり、且つ全周に亘って一定高さで連続している。便鉢10の内面は、汚物(図示省略)を受け止めるための鉢面12となっている。鉢面12のうち上端部領域は、全周に亘って連続する上部鉛直内壁面13となっている。図2〜4に示すように、上部鉛直内壁面13は、リム11の上端面11Sに対し、曲率半径の小さい弧状凸面14を介して直角をなすように連なっている。上端面11Sと上部鉛直内壁面13は、弧状凸面14面に対し滑らかに(接線状)に連なっている。
便鉢10の下端部は、溜水部17となっている。溜水部17は、便鉢10の左右方向(幅方向)における中央に配置されている。また、溜水部17は、便鉢10の前後方向における中央よりも後方に偏った位置に配置されている。溜水部17の上端部内面は、全周に亘り、ほぼ鉛直な立壁18で構成されている。この立壁18の上端部は、棚面15の内周縁部に滑らかに連続している。
給水部24は、便鉢10に洗浄水を供給するためのものであり、便鉢10の上面部後方に隣接して形成されている。給水部24の前端における左右方向中央部は、リム11の後端部に連なっていて、給水部24の上面とリム11の上端面11Sが面一状に連続している。図2,3に示すように、給水部24は、上面が開放されて洗浄タンク等の給水口(図示省略)に連通するように形成された後部給水空間25と、後部給水空間25の前方に位置し、連通孔27を介して後部給水空間25に連通する前部給水空間26とを備えて構成されている。
便鉢10の上端部(リム11)には、給水部24内に供給された洗浄水を、便鉢10内に吐出するための吐水口28が形成されている。吐水口28は、上部鉛直内壁面13と前部給水空間26とを仕切る隔壁部29を貫通した形態である。つまり、吐水口28は、上部鉛直内壁面13の後端部に位置し、前方に向かって開口している。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、吐水口を便鉢(リム)の後端部に配置したが、吐水口は、便鉢の後端よりも前方の位置に配置してもよい。
(2)上記実施例では、吐水口の数を1つだけとしたが、吐水口は、異なる位置に複数配置してもよい。この場合、2つ目からの吐水口は、旋回流を生成する吐水口でなくてもよい。例えば、下方にのみ吐水する吐水口でもよい。
(3)上記実施例では、吐水口の開口領域の最下端を棚面より上方に設定したが、吐水口の開口領域の最下端が棚面と同じ高さであってもよい。
(4)上記実施例では、吐水口の全体が、便鉢の左右方向中央より左方の領域に開口しているが、吐水口の全体が便鉢の左右方向中央より右方の領域に開口してもよく、吐水口が便鉢の左右方向中央線を跨ぐように開口してもよい。
(5)上記実施例では、吐水口の全体が、溜水部の溜水面の後端より後方の領域に開口しているが、吐水口の全体が溜水部の溜水面の前端より前方の領域に開口してもよく、吐水口の開口領域の一部が、前後方向において溜水面と重なるような位置関係であってもよい。
(6)上記実施例では、吐水口を前方から見た開口形状が左右非対称であるが、吐水口を前方から見た開口形状は左右対称であってもよい。
11…リム
11S…リムの上端面
13…上部鉛直内壁面
15…棚面
17…溜水部
19…排水路
23…溜水面
28…吐水口
34…旋回流
35…誘導流
Claims (3)
- 便鉢と、
前記便鉢の上端縁部に形成されたリムと、
前記便鉢の内面上端部に形成され、前記便鉢の全周に亘って前記リムの上端面内周縁部に連なる上部鉛直内壁面と、
前記上部鉛直内壁面に開口し、洗浄水を吐出して平面視において前記上部鉛直内壁面に接するように旋回する旋回流を生成する吐水口と、
前記便鉢のうち前後方向における中央よりも後方の位置に配され、排水路に連なる溜水部とを備え、
前記吐水口が、前記溜水部の溜水面よりも後方に配され、且つ左右方向において前記溜水部の溜水面と重なるように開口し、
前記吐水口から吐出した洗浄水の一部が、下向きの誘導流を生成し、
前記便鉢の後端部では、前記上部鉛直内壁面に沿うように旋回してきた前記旋回流が、前記誘導流によって下向きに誘導されて前記溜水部に流れ込むようになっており、
前記上部鉛直内壁面の前端部は、前記リムの上端面に対して直角をなす鉛直方向の向き、及び前記リムの上端面に対して鈍角をなし、鉛直方向に対して上端側が前記便鉢の外側へ僅かに傾いた向きのいずれか一方の向きである水洗式大便器。 - 便鉢と、
前記便鉢の上端縁部に形成されたリムと、
前記便鉢の内面上端部に形成され、前記便鉢の全周に亘って前記リムの上端面内周縁部に連なる上部鉛直内壁面と、
前記上部鉛直内壁面に開口し、洗浄水を吐出して平面視において前記上部鉛直内壁面に接するように旋回する旋回流を生成する吐水口と、
前記便鉢のうち前後方向における中央よりも後方の位置に配され、排水路に連なる溜水部とを備え、
前記吐水口が、前記溜水部の溜水面よりも後方に配され、
前記吐水口から吐出した洗浄水の一部が、下向きの誘導流を生成し、
前記便鉢の後端部では、前記上部鉛直内壁面に沿うように旋回してきた前記旋回流が、前記誘導流によって下向きに誘導されて前記溜水部に流れ込むようになっており、
前記吐水口の一部のみが、左右方向において前記溜水部の溜水面と同じ領域に開口し、
前記吐水口の左右方向における一方の端部が、前記溜水面に対して左右方向へ外れた領域に開口し、
前記吐水口から、前記旋回流と前記誘導流が吐出される水洗式大便器。 - 前記上部鉛直内壁面の平面視形状は、前端部と後端部の曲率半径が左右両側縁部の曲率半径よりも小さい形状をなしており、
前記吐水口が前記上部鉛直内壁面の後端部に開口している請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の水洗式大便器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018197155A JP6827638B2 (ja) | 2018-10-19 | 2018-10-19 | 水洗式大便器 |
JP2020210109A JP6889801B2 (ja) | 2018-10-19 | 2020-12-18 | 水洗式大便器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018197155A JP6827638B2 (ja) | 2018-10-19 | 2018-10-19 | 水洗式大便器 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014166150A Division JP2016041880A (ja) | 2014-08-18 | 2014-08-18 | 水洗式大便器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020210109A Division JP6889801B2 (ja) | 2018-10-19 | 2020-12-18 | 水洗式大便器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019007350A JP2019007350A (ja) | 2019-01-17 |
JP6827638B2 true JP6827638B2 (ja) | 2021-02-10 |
Family
ID=65029317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018197155A Active JP6827638B2 (ja) | 2018-10-19 | 2018-10-19 | 水洗式大便器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6827638B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7105342B2 (ja) * | 2020-12-18 | 2022-07-22 | 株式会社Lixil | 水洗式大便器 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3663755B2 (ja) * | 1996-07-05 | 2005-06-22 | トヨタ紡織株式会社 | エアバッグを内蔵した自動車用ドア |
JP2005098003A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-14 | Toto Ltd | 水洗便器及びその製造方法 |
JP5141174B2 (ja) * | 2007-10-15 | 2013-02-13 | Toto株式会社 | 水洗便器 |
JP5257838B2 (ja) * | 2008-07-29 | 2013-08-07 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
JP5802959B2 (ja) * | 2011-04-27 | 2015-11-04 | ジャニス工業株式会社 | 水洗便器 |
KR101290733B1 (ko) * | 2011-09-21 | 2013-07-29 | 대림비앤코주식회사 | 림 노즐과 단턱이 구비된 일체형 양변기 |
ES2532530T3 (es) * | 2011-12-14 | 2015-03-27 | Geberit International Ag | Inodoro |
JP5971612B2 (ja) * | 2012-02-21 | 2016-08-17 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
JP5954685B2 (ja) * | 2012-03-19 | 2016-07-20 | Toto株式会社 | 水洗大便器 |
JP5959055B2 (ja) * | 2012-08-17 | 2016-08-02 | 株式会社Lixil | 便器本体及びこれを備えたサイホン式水洗便器 |
-
2018
- 2018-10-19 JP JP2018197155A patent/JP6827638B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019007350A (ja) | 2019-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6789101B2 (ja) | 水洗式便器 | |
JP6242140B2 (ja) | 汚物排出装置 | |
CN107201776B (zh) | 冲水大便器 | |
JP2015068126A (ja) | 水洗大便器 | |
JP2021165529A (ja) | 水洗大便器 | |
JP2017048599A (ja) | 水洗式便器 | |
JP6827638B2 (ja) | 水洗式大便器 | |
JP6848428B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP6889801B2 (ja) | 水洗式大便器 | |
JP6338501B2 (ja) | 汚物排出装置 | |
JP6800432B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP2016041880A (ja) | 水洗式大便器 | |
JP2021119295A (ja) | 水洗式大便器 | |
JP6789128B2 (ja) | 水洗式便器 | |
JP5787110B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP6880470B2 (ja) | 水洗大便器 | |
JP6384912B2 (ja) | 水洗式大便器 | |
JP6247886B2 (ja) | 汚物排出装置 | |
CN106661880B (zh) | 冲水马桶、马桶以及冲水马桶盆 | |
JP6713223B2 (ja) | 水洗式便器 | |
JP2017160656A (ja) | 水洗大便器 | |
JP6789125B2 (ja) | 水洗式便器 | |
JP6863749B2 (ja) | 水洗式便器 | |
JP7336233B2 (ja) | ヘアキャッチャー | |
JP7336234B2 (ja) | ヘアキャッチャー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181109 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181109 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190913 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190919 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200423 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200619 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201119 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20201214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201218 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20201214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6827638 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |