JP6824638B2 - 食器の洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、硬質表面洗浄用物品に関する。
周知のように、容器本体の口部にトリガー式スプレイヤーが装着されたスプレー容器(トリガー式のスプレー容器)には、トリガーを引いて、シリンダー内の空気を外に排出し、トリガーを戻した際に液状物内に浸したチューブを通じて該液状物を吸い上げ、上記シリンダー内に液状物を満たし、再びトリガーを引くことにより、該シリンダー内の液状物を押し出して垂直管路に導き、更に水平管路、スピンエレメントを通じて液状物の流れにスピンを与え、最後にノズルから噴出するタイプのものがある。
斯かるトリガー式のスプレー容器は、食器、浴槽、窓ガラス等の洗剤や、かびとり剤等のさまざまな液状物の容器として用いられており、洗浄剤組成物やかびとり剤を収容するものには、洗浄対象物上からの液だれの防止や洗浄対象物上に滞留する時間を延ばして洗浄効果を高める等の観点から、内部に収容された洗浄剤組成物を空気と混合し泡にしてスプレーするものも知られている(特許文献1参照)。
ところで、浴槽の洗浄に用いる浴槽洗浄用物品として、スプレー容器と、該スプレー容器内に収容されている液体洗浄剤組成物とを備え、浴槽に直接スプレーした後、洗い流すだけで洗浄が可能なものが提案されている。
しかし、洗浄対象物に強固にこびりついた汚れ、例えば、食器にこびりついた油汚れは、上記のように機械的な力を加えない洗浄方法では十分に洗浄できない場合がある。
特開平8−198301号公報
上述のように、機械的な力を加えない洗浄方法では十分に洗浄できない場合、例えば、食器類に強固に付着した油汚れを洗浄する場合には、食器類を食器用洗剤水浴に浸け置く、約40℃〜45℃のお湯を使用する、又は2度洗いをするなどの工夫を施した洗浄方法が用いられる。しかし、このような工夫をしなくても、できるだけ機械的な力を加えない洗浄のみで充分な洗浄効果が得られれば、家事の労力の軽減、水の消費量の削減等が可能である。
本発明の課題は、液体洗浄剤組成物による洗浄効果を高めることができる、硬質表面洗浄用物品を提供することに関する。
本発明は、トリガー式のスプレー容器と、該スプレー容器内に収容されている液体洗浄剤組成物とからなる硬質表面洗浄用物品であって、前記スプレー容器は、前記液体洗浄剤組成物を泡にしてスプレー可能であり、スプレーされた泡の泡比容が15mL/g以上である、硬質表面洗浄用物品を提供するものである。
本発明の硬質表面洗浄用物品によれば、液体洗浄剤組成物による洗浄効果を高めることができ、例えば、機械的な力を加えない洗浄による洗浄効果を大幅に向上させることができる。
本発明の硬質表面洗浄用物品の一実施形態におけるスプレー容器の要部を示す側断面図である。 図1に示すスプレー容器のスピンエレメントをその先端側から視た状態を示す図である。スピンエレメントの先端は、スピンエレメントの軸方向の両端のうち、泡を突出するノズル部に近い側である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本実施形態の硬質表面洗浄用物品は、トリガー式のスプレー容器1と、スプレー容器内に収容されている液体洗浄剤組成物(図示せず)とからなる。
本発明に用いるスプレー容器は、トリガー式のスプレー容器である。トリガー式のスプレー容器は、図1に示すスプレー容器1のように、液体洗浄剤組成物である液状物が充填された有底の容器本体2の口部に、前記液状物を噴出するトリガー式のスプレイヤー3が装着された構成を有するものであり、一般に、トリガー4を引いて、シリンダー9内の空気を外に排出し、トリガー4を戻した際に液状物内に浸したチューブ7を通じて前記液状物を吸い上げ、シリンダー9内に該液状物を満たし、再びトリガー4を引くことにより、シリンダー9内の液状物を押し出して垂直管路6に導き、更に水平管路8、スピンエレメント10を通じて液状物の流れにスピンを与え、その液状物が、ノズル部11から噴射される。
本実施形態に用いたスプレー容器のより具体的な構成について、図1を参照しつつ説明すると、スプレー容器1は、液状物が充填された有底の容器本体2の口部に、液状物を噴出するトリガー式のスプレイヤー3が、螺合等により脱着可能又は脱着不可能に装着された構成を有している。スプレイヤー3は、トリガー4を引いて容器本体2内に充填された液状物を噴出するスプレイヤー本体5を主体として構成されており、このスプレイヤー本体5内には、垂直管路6、及び該垂直管路6に連通する水平管路8が形成されている。水平管路8の下方位置には、シリンダー9を構成する筒状壁部91が形成されていると共に、このシリンダー9内を摺動するピストン部材92が配設されている。そして、ピストン部材92を押圧するトリガー4が、スプレイヤー本体5の側壁部に回動自在に嵌着されている。図1中に一点鎖線で示す小円41は、スプレイヤー本体5の側壁部に設けられたトリガー4の回動軸の位置を示す。またトリガー4は、板バネ、コイルばね等の付勢手段(図示せず)により、容器本体2の口部から離れる方向に常時付勢されている。
本明細書において、上方及び下方は、スプレー容器1を水平面上に載置したときの鉛直方向の上方又は下方である。
シリンダー9は、第1の逆止弁93及び第2の逆止弁94を有している。第1の逆止弁93は、チューブ7側の流路からの液状物の流入を許容する一方、トリガー4を引いた際の該流路への液状物の逆戻りを阻止し、第2の逆止弁94は、水平管路8側の流路への液状物の流出を許容する一方、トリガー4を戻した際の該流路からの液状物の逆戻りを阻止する。
スピンエレメント10は、円柱状をなし、図2に示すように、周囲にその軸方向に延びる複数本の溝部10aを有している。ノズル部11側に配された先端部に、円柱状の凹部10b及び該凹部10bと各溝部10aとの間を繋ぐ溝部10cを有している。溝部10cが、凹部10bの中央からずれた場所に接続されていることによって、凹部10b内の液状物の流れにスピンが与えられ、スピンが与えられた液状物が、スピンエレメント10の先端部に近接配置された噴射口形成部材11aに設けられた噴射口11bから円錐状に噴射される。噴射口形成部材11aは、その先端部に取り付けられたフォーマー部材11cとともにノズル部11を形成している。フォーマー部材11cと噴射口形成部材11aとの間には、円錐状に噴射される液状物の裏側に内側開口部を有し、噴射口形成部材11aの先端に外側開口部を有する空気取り込み用の孔又は溝11dが形成されている。この空気取り込み用の孔又は溝11dを介して取り込まれる空気が円錐状に噴射される液状物と混合されることにより、液状物としての洗浄剤組成物が泡となって泡吐出口11eから噴射される。
図1に示すスプレー容器1のスプレイヤー3は、蓄圧タイプのスプレイヤーである。蓄圧タイプのスプレイヤーとは、トリガー4を操作しても、シリンダー9内の液圧が所定の液圧に達するまではノズル部11からの液状物の噴射は生じず、シリンダー9内の液圧が所定の液圧以上に高められたときに、液状物が噴射されるように構成したものである。
図1に示すスプレイヤー3は、シリンダー9内の圧力が所定の液圧以上に高められたときに初めて噴射が生じるようにするために、蓄圧部材12を備えている。蓄圧部材12は、円筒状の内壁面を有するシリンダー13と、シリンダー13内に配され、シリンダー13の中心軸に沿って上下動する弁部材14とを有してる。弁部材14は、コイルばね等の付勢手段15により常時上方に向けて付勢されており、トリガー4の非操作時には、図1に示すように、弁部材14の上端に形成された栓体14aが、下流側流路への流出口13aを閉鎖している。栓体14aの下方には、外周部がシリンダー13の内壁面に摺接するプランジャー部14bが連設されており、プランジャー部14bの下面には、小径筒状部14cが連設されている。栓体14aの下端部には、小径筒状部14cから栓体14aの周囲へと流れる液の流路14a’が形成されている。
シリンダー9内に液状物が満たされている状態で、トリガー4を操作すると、第1の逆止弁93が閉状態、第2の逆止弁94が開状態となって、シリンダー9内の液状物が、液入口13bから蓄圧部材12内に送り込まれる。それにより、シリンダー13内に存在する液状物の液圧が上昇する。プランジャー部14bの上面の面積は、栓体14aの下面の面積より広くなっており、その面積差に起因し、液状物の液圧は、弁部材14を押し下げる力として作用する。引き続きトリガー4を引く操作を継続すると、シリンダー9及びシリンダー13内の液圧は更に高まり、弁部材14を押し下げる力が、付勢手段15の押し上げる力より大きくなる。それにより、弁部材14が下降し、栓体14aにより閉鎖されていた流出口13aが開放され、ノズル部11から、液状物が吐出される。
他方、トリガー4を最終位置まで引き終わると、シリンダー9及びシリンダー13内の液圧が低下し、弁部材14を押し下げる力が、付勢手段15の押し上げる力より小さくなることにより、弁部材14が上昇し、栓体14aにより流出口13aが再び閉鎖される。
本発明の硬質表面洗浄用物品は、液体洗浄剤組成物を泡にしてスプレー可能であり、スプレーされた泡の泡比容が15mL/g以上であることが一つの特長である。
液体洗浄剤組成物を泡にしてスプレーしたときに、スプレーされた泡の泡比容が、15mL/g以上であることによって、硬質表面に付着した汚れ、とりわけ油汚れに対する洗浄力が向上する。斯かる観点から、スプレーされた泡の泡比容は、好ましくは20mL/g以上、より好ましくは25mL/g以上であり、また、スプレーの容易性の観点から、スプレーされた泡の泡比容は、好ましくは80mL/g以下、より好ましくは60mL/g以下である。油汚れに対する洗浄力の向上及びスプレーの容易性の観点から、スプレーされた泡の泡比容は、好ましくは15mL/g以上80mL/g以下、より好ましくは20mL/g以上60mL/g以下、さらに好ましくは25mL/g以上60mL/g以下である。
スプレーされた泡の泡比容の測定方法は、実施例において後述する。
泡の泡比容が15mL/g以上であることによって、硬質表面に対する密着性が向上し、硬質表面に付着した油汚れに対する洗浄力が向上する。
また、同じ液体洗浄剤組成物を使用した場合に比べて広範囲にスプレーでき、またスプレー回数を減らすことができることから、使用性が向上する。
スプレーされた泡の泡比容を15mL/g以上とするには、トリガー式のスプレー容器として、蓄圧タイプのスプレイヤーを備えたスプレー容器を用いることが好ましい。蓄圧タイプのスプレイヤーを備えたスプレー容器としては、前述したスプレー容器1を用いることができるが、それに限られるものではなく、各種公知のものを用いることができる。例えば、特開平9−122547号公報、特開平9−308843号公報、特開平10−174911号公報に記載のもの等を用いることができる。公知の蓄圧タイプのスプレイヤーのうち、液状物を霧状にスプレーするものについては、ノズル部を、泡を吐出可能なノズル部に交換して用いる。泡を吐出可能なノズル部としては、前述したスプレー容器1のノズル部11、特開2004−290943号公報の図1に記載のもの、特開2007−167719号公報の図2に記載のもの等を用いることもできる。
本発明の硬質表面洗浄用物品に用いる液体洗浄剤組成物は、スプレー容器との組み合わせで、前述した泡の泡比容が15mL/g以上の泡をスプレーできる限り特に制限されるものではないが、泡比容が15mL/g以上の泡、あるいは前述したより好ましい泡比容の泡が形成されるようにする観点、及び/又は油汚れに対する液体洗浄剤組成物自体の洗浄力を増大させる観点から、以下の硬質表面用液体洗浄剤組成物を用いることが好ましい。以下の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、泡比容が15mL/g以上であるか否かに拘わらずに、油汚れに対する洗浄力が高いが、泡比容を特定の範囲とすることで硬質表面に対する洗浄効果が一層向上する。
本発明の硬質表面洗浄用物品に用いる液体洗浄剤組成物は、界面活性剤及び水を含有している。泡比容を調整する観点から、界面活性剤は、アニオン界面活性剤を含むことが好ましい。分岐鎖炭化水素基を有するアニオン界面活性剤であることがより好ましい。
また、同観点から、液体洗浄剤組成物は、両性界面活性剤を含有することが好ましい。両性界面活性剤としては、アミンオキサイド、スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤が挙げられる。
また、洗浄力を高める観点から、界面活性剤にノニオン界面活性剤を含むことが好ましい。その他の界面活性剤として、カチオン界面活性剤が挙げられる。
また、本発明に用いる液体洗浄剤組成物は、次に説明する特定硬質表面用液体洗浄剤組成物に関する(a)〜(h)成分の中から選択される1又は2以上の成分を含んでいても良く、配合量も後述する各成分の配合量とすることもできる。
本発明の硬質表面洗浄用物品に用いる液体洗浄剤組成物としては、以下に示す「特定硬質表面用液体洗浄剤組成物」を用いることが好ましい。特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、特に油汚れに対する洗浄力に優れている。
<特定硬質表面用液体洗浄剤組成物>
下記(a)成分、(b)成分0質量%以上3質量%未満、(c)成分、及び水を含有し、(b)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比が0.3以下である、硬質表面用液体洗浄剤組成物。
<(a)成分>
下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩
Figure 0006824638
〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数5以上18以下の炭化水素基である。A、Aはそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数でありそれぞれ独立に0以上6以下である。Mは水素原子又は陽イオンである。〕
<(b)成分>
炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a)成分を除く〕
<(c)成分>
スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤
<(a)成分>
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物における(a)成分は、下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩である。
Figure 0006824638
〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数5以上18以下の炭化水素基である。A、Aはそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数でありそれぞれ独立に0以上6以下である。Mは水素原子又は陽イオンである。〕
一般式(a1)中、R1a、R2aは、それぞれ独立に、炭素数5以上、好ましくは6以上、より好ましくは7以上、そして、炭素数18以下、好ましくは16以下、さらに好ましくは14以下の炭化水素基、好ましくは直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。R1a、R2aは、それぞれ独立に、より好ましくは分岐構造を有するアルキル基である。
一般式(a1)中、A、Aは、それぞれ独立に、炭素数2以上、そして、炭素数4以下、好ましくは3以下のアルキレン基である。
一般式(a1)中、x、yは、平均付加モル数であり、洗浄力の観点から、それぞれ独立に、0以上、そして、6以下、好ましくは4以下、より好ましくは2以下であり、0がより好ましい。
また、x+yは、洗浄力の観点から、好ましくは0以上、そして、好ましくは12以下であり、より好ましくは6以下、さらに好ましくは3以下であり、さらに好ましくは0である。
一般式(a1)中、R1a、R2aは、それぞれ、好適にはヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、sec−オクチル基、イソペンチル基、イソノニル基、イソデシル基、シクロヘキシル基から選ばれるアルキル基であり、特にn−オクチル基、sec−オクチル基、デシル基、イソデシル基、及び2−エチルヘキシル基から選ばれるアルキル基であることが好適であり、中でも2−エチルヘキシル基、トリデシル基が好ましく、さらに2−エチルヘキシル基が好ましい。
一般式(a1)中、Mは、水素原子、あるいはナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン等の無機陽イオン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリンの酸塩等の有機陽イオンであるが、好ましくはナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン、及びマグネシウムイオンから選ばれる無機陽イオンである。
(a)成分は、R1a、R2aが同一の化合物の調製方法としては、特に限定されるものではないが、例えば米国特許明細書第2,028,091号公報に記載の方法を参考して製造することができ、また、R1a、R2aが異なる非対称の化合物は、例えば特開昭58−24555号公報を参考して製造することができる。市販の化合物を用いる場合には、花王(株)製ペレックスOT−P(R1a、R2aが共に2−エチルヘキシル基である化合物)、同ペレックスTR(R1a、R2aが共にトリデシル基である化合物)、BASF社製LuensitA−BO(R1a、R2aが共に2−エチルヘキシル基である化合物)、東邦化学工業(株)製エアロールCT−1L(R1a、R2aが共に2−エチルヘキシル基である化合物)、三井サイテック株式会社から入手可能であったエアロゾルAY−100(R1a、R2aが共にアミル基である化合物)、同エアロゾルA−196(R1a、R2aが共にシクロヘキシル基である化合物)などを用いることができる。
(a)成分の原料として、所定炭素数のアルコールにアルキレンオキシドを付加したものを用いることもできる。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(a)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは0.8質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上、よりさらに好ましくは1.5質量%以上、よりさらに好ましくは1.7質量%以上、そして、原料コストを低減する観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下、よりさらに好ましくは10質量%以下、よりさらに好ましくは8質量%以下、よりさらに好ましくは5質量%以下、よりさらに好ましくは3質量%以下、含有する。
なお、本明細書において、(a)成分に係る質量に関する記述(質量%や質量比)は、Mをナトリウムと仮定したときの質量(ナトリウム塩換算での比率)に基づくものとする。
<(b)成分>
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物の(b)成分は、炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a)成分を除く〕である。
(b)成分の炭化水素基としては、洗浄力の観点から、炭素数が8以上、好ましくは10以上、より好ましくは12以上、そして21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下のアルキル基又はアリール基が好ましい。
(b)成分のアニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、及びアルカンスルホン酸塩から選ばれる一種以上が好ましい。
硫酸エステル基を有する前記アニオン界面活性剤として、洗浄力の観点から、炭素数が8以上、好ましくは10以上、そして21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキル硫酸エステル塩が好適である。
また、硫酸エステル基を有する前記アニオン界面活性剤として、洗浄力の観点から、炭素数は、8以上、好ましくは10以上、そして21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有し、炭素数2以上3以下のオキシアルキレン基の平均付加モル数が好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.4以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下、さらに好ましくは1.5以下であるポリオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好適である。
また、スルホン酸基を有する前記アニオン界面活性剤として、洗浄力の観点から、炭素数6以上15以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、及び炭素数8以上、好ましくは10以上、そして21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下のアルカンスルホン酸塩から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤が好適である。
(b)成分のアニオン界面活性剤の塩として、ナトリウム塩、アンモニウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等から選ばれる無機塩、モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、モノホリン塩等から選ばれる有機アンモニウム塩が好適である。
(b)成分としては、下記一般式(b1)の化合物が配合安定性と泡立ち性の観点から好適である。
1b−O−(R2bO)−SO (b1)
〔式中、R1bは、炭素数8以上21以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、R2bは、エチレン基及び/又はプロピレン基であり、nは平均付加モル数であり0以上6以下の数である。Mは水素原子又は陽イオン、好ましくは無機又は有機の陽イオンである。〕
一般式(b1)中、R1bは、洗浄力の観点から、炭素数8以上、好ましくは10以上、そして21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、さらに好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、好ましくは直鎖アルキル基である。具体的には、R1bは、オクチル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、及びテトラデシル基から選ばれるアルキル基が好ましく、ドデシル基がより好ましい。
一般式(b1)中、nは、洗浄力の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.4以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下、さらに好ましくは1.5以下の数である。
一般式(b1)中、R2bがエチレン基の場合には、洗浄力の観点から、nは、好ましくは0.1以上の数、より好ましくは0.5以上、また好ましくは6以下、より好ましくは3以下の数である。
また、一般式(b1)中、R2bがプロピレン基の場合には、洗浄力の観点から、nは、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.4以上の数であり、また好ましくは1.5以下、より好ましくは1.0以下、さらに好ましくは0.8以下の数である。
また、一般式(b1)中、R2bがエチレン基及びプロピレン基の場合には、nは、これらの範囲からそれぞれ選択できる。
一般式(b1)中、Mは、水素原子、あるいはナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン等の無機陽イオン、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、モルホリン等の有機陽イオンが挙げられ、好ましくはナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、マグネシウムイオンの無機陽イオンである。
一般式(b1)の化合物の調製方法としては、特に限定されるものではないが、例えばR1b−OHで示される脂肪アルコールに目的に応じてエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを所定量付加させた後、三酸化硫黄(液体又は気体)、三酸化硫黄含有ガス、発煙硫酸、クロルスルホン酸から選ばれる硫酸化剤で硫酸エステル化し、所定のアルカリ剤で中和して製造される。エチレンオキシド(以下、EOと表記する)及び/又はプロピレンオキシド(以下、POと表記する)の付加反応は触媒が必要でありNaOH、KOHなどの水酸化アルカリを用いることができる。また、特開平8−323200号公報に記載の酸化マグネシウムを主成分とする触媒を用いることができ、前者は付加モル数分布が比較的広いポリオキシエチレンアルキルエーテルを得ることができ、後者は比較的狭い付加モル数分布を有する化合物を得ることができる。また、特開平10−158384号公報に開示されているようにアルカリ触媒と金属酸化物触媒を併用することにより付加モル数分布を制御することも可能である。
一般式(b1)においてnが0の場合に好適であるR1bが分岐構造を有するアルキル基を含む化合物を得る場合には、原料であるR1b−OHで示されるアルコールとして、炭素数8以上14以下の1−アルケンをヒドロホルミル化して得られたアルコール(OH基に対してβ位にメチル基が分岐したアルキル基が15モル%以上70モル%以下含まれる)、炭素数4以上8以下のアルデヒドを縮合させた後、還元して得られるゲルベ型アルコール(OH基に対してβ位に炭素数3以上6以下のアルキル基が分岐した構造のものが100モル%含まれる)、イソブテンの2量体をヒドロホルミル化して得られる3,5,5−トリメチルヘキサノール、イソブテンの3量体をヒドロホルミル化して得られる多分岐トリデカノール(分岐率は100モル%である)、石油、石炭を原料とした合成アルコール(分岐率が約20モル%以上100モル%以下のアルキル基である)を挙げることができる。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物では、(b)成分として、一般式(b1)で表される化合物であって、R1bとして好ましくは炭素数8以上、更に好ましくは10以上、そして好ましくは18以下、更に好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖アルキル基を含み、R2bとしてプロピレン基を含み、nが好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは1.5以下、更に好ましくは1.0以下、更に好ましくは0.8以下の数である化合物が好ましい。
なお、特定硬質表面用液体洗浄剤組成物では、(b)成分に係る質量に関する記述(質量%や質量比)は、(b)成分の一般式(b1)中のMをナトリウムと仮定したときの質量(ナトリウム塩換算での比率)に基づくものとする。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(b)成分を、洗浄力の観点から、0質量%以上、そして、3質量%未満、好ましくは2.5質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは1質量%未満、さらに好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%未満、さらに好ましくは0.1質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%未満、含有する。(b)成分の含有量は、組成物中、0質量%であってもよい。
また特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(b)成分を、トリガー式のスプレー容器で泡にしてスプレーした場合に、スプレーされた泡の泡比容を大きくできる観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、よりさらに好ましくは1.0質量%以上含有する。この場合の上限値は前記の範囲から選択できる。
<(c)成分>
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物の(c)成分は、スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤である。洗浄力の観点から、スルホベタインが好ましい。
スルホベタインとしては、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタインが挙げられる。
カルボベタインとしては、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタインや下記一般式(c1)で表される化合物が挙げられ、洗浄力の観点から一般式(c1)で表される化合物が好ましい。
Figure 0006824638
(式中、R1cは炭素数7以上21以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2cはプロピレン基を示し、R3cおよびR4cは、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。)
一般式(c1)中、R1cは、好ましくは9以上、より好ましくは11以上、そして、好ましくは15以下、より好ましくは13以下のアルキル基又はアルケニル基であり、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基が好ましい。
一般式(c1)中、Rc3およびRc4は、それぞれ独立に、好ましくはメチル基である。
一般式(c1)で表される化合物としては、アーモンドアミドプロピルベタイン、アプリコットアミドプロピルベタイン、アボカドアミドプロピルベタイン、ババスアミドプロピルベタイン、ベヘナミドプロピルベタイン、キャノーラアミドプロピルベタイン、カプリル/カプラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ココ/オレアミドプロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ミルクアミドプロピルベタイン、ミンクアミドプロピルベタイン、ミリスタミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、オリーブアミドプロピルベタイン、パルマムアミドプロピルベタイン、パルミタムアミドプロピルベタイン、リシノール酸アミドプロピルベタイン、セサミドプロピルベタイン、ソイアミドプロピルベタイン、ステアラミドプロピルベタイン、牛脂アミドプロピルベタイン、ウンデシレンアミドプロピルベタイン、及び小麦胚芽アミドプロピルベタインが挙げられる。一般式(c1)で表される化合物としては、ラウラミドプロピルベタイン、ミリスタミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、及び牛脂アミドプロピルベタインから選ばれる一種以上が好ましい。これらは、一般式(c1)中のR3cおよびR4cは、それぞれメチル基の化合物である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(c)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、よりさらに好ましくは1質量%以上、よりさらに好ましくは1.5質量%以上、そして、原料コストを低減する観点から、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下、よりさらに好ましくは10質量%以下、よりさらに好ましくは8質量%以下、よりさらに好ましくは5質量%以下、よりさらに好ましくは3質量%以下、含有する。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量は、洗浄力の観点から、好ましくは0.6質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは2質量%以上、さらに好ましくは3質量%以上、よりさらに好ましくは4質量%以上であって、そして、界面活性剤の原料コストを低減する観点及び溶剤量を低減する観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下、よりさらに好ましくは10質量%以下である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、全界面活性剤中の、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量の割合は、洗浄力の観点から、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上、よりさらに好ましくは80質量%以上、よりさらに好ましくは90質量%以上であり、好ましくは100質量%以下である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(a)成分の含有量と、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量との質量比である、(a)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比は、洗浄力の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.35以上、さらに好ましくは0.4以上、同様の観点から、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.85以下、さらに好ましくは0.8以下、さらに好ましくは0.75以下、さらに好ましくは0.7以下、さらに好ましくは0.65以下である。なお、[(a)成分+(b)成分+(c)成分]は、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量の意味である(以下の質量比でも同様)。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(b)成分の含有量と、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量との質量比である、(b)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比は、洗浄力の観点から、0.3以下、好ましくは0.3未満、好ましくは0.26以下、より好ましくは0.2以下、さらに好ましくは0.2未満、さらに好ましくは0.15以下、さらに好ましくは0.15未満、よりさらに好ましくは0.1以下である。また特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(b)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比は、トリガー式のスプレー容器で泡にしてスプレーした場合に、スプレーされた泡の泡比容を大きくできる観点から、0以上、好ましくは0.03以上、より好ましくは0.05以上、さらに好ましくは0.07以上、さらに好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.15以上、さらに好ましくは0.2以上である。(b)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比は、0であってもよい。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(c)成分の含有量と、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量との質量比である、(c)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比は、洗浄力の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.35以上、さらに好ましくは0.4以上、同様の観点から、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.85以下、さらに好ましくは0.8以下、さらに好ましくは0.75以下、さらに好ましくは0.7以下、さらに好ましくは0.65以下である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(a)成分の含有量と(c)成分の含有量との質量比である、(a)成分/(c)成分の質量比は、洗浄力の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.4以上、さらに好ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.6以上であり、同様の観点から、好ましくは10以下、より好ましくは8以下、さらに好ましくは7以下、さらに好ましくは6以下、さらに好ましくは5以下、さらに好ましくは4以下、さらに好ましくは3以下、よりさらに好ましくは2以下である。
<(d)成分>
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(d)成分として、アルキルグリセリルエーテルを含有することができる。(d)成分としては、アルキル基の炭素数が6以上18以下のアルキルモノグリセリルエーテルが挙げられる。具体的には下記一般式(d1)の化合物が好適である。
1d−O−(Gly)−H (d1)
〔式中、R1dは炭素数6以上18以下のアルキル基を示し、Glyはグリセリン由来の構成単位を示し、好ましくはグリセリンから1つの水酸基と1つの水素原子とを除いた残基を示し、rは1以上4以下の数を示す。〕
一般式(d1)中、R1dは、好ましくは炭素数6以上、より好ましくは炭素数8以上、そして、好ましくは炭素数18以下、より好ましくは炭素数12以下の、アルキル基が挙げられ、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基が好ましい。rは1が好ましい。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(d)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上、そして、好ましくは6質量%以下、より好ましくは4質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下、含有する。
<(e)成分>
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、洗浄力及び配合安定性の観点から、(e)成分として、溶剤を含有することが好ましい。溶剤は、好ましくは炭素数2以上、より好ましくは炭素数3以上、好ましくは炭素数10以下、より好ましくは炭素数8以下の水溶性有機溶剤が好ましく、具体例としては、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノール、フェノキシエタノール、フェニルグリコール、フェノキシイソプロパノール、ブチルジグリコール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ジブチレンジグリコール、及びベンジルアルコールから選ばれる水溶性有機溶剤がより好ましい。なかでも、ブチルジグリコール、エタノール、及びプロピレングリコールから選ばれる1種以上の水溶性有機溶剤がさらに好ましい。ここで、水溶性有機溶剤とは、オクタノール/水分配係数(LogPow)が3.5以下の溶剤を指すものとする。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(e)成分を、洗浄力及び配合安定性の観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは2質量%以上、さらに好ましくは4質量%以上、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下、含有する。また、同様の観点から、好ましくは0.5質量%以上30質量%以下、より好ましくは2質量%以上20質量%以下、さらに好ましくは4質量%以上10質量%以下、含有する。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物が(e)成分を含有する場合、(e)成分の含有量と、(a)成分及び(c)成分の合計含有量との質量比である、(e)成分/[(a)成分+(c)成分]の質量比は、洗浄力の観点から、好ましくは0.5以上、より好ましくは1以上、さらに好ましくは1.2以上、よりさらに好ましくは1.5以上であり、同様の観点から、好ましくは5以下、より好ましくは4以下、さらに好ましくは3以下、よりさらに好ましくは2以下である。
<(f)成分>
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、配合安定性の観点から、(f)成分として、ハイドロトロープ剤を含有することができる。ハイドロトロープ剤としては、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸又はこれらのナトリウム、カリウムあるいはマグネシウム塩が良好であり、特にp−トルエンスルホン酸又はその塩が良好である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(f)成分を、配合安定性の観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは1.5質量%以上、そして好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは5質量%以下、含有する。
<(g)成分>
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(g)成分として、キレート剤を含有することができる。キレート剤としては、クエン酸、エチレンジアミン4酢酸塩、メチルグリシン2酢酸、L−グルタミン酸二酢酸・四ナトリウム等が挙げられる。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(g)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、さらに好ましくは2.0質量%以上、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは6質量%以下、含有する。
<(h)成分>
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、起泡性、すすぎ性の観点から、(h)成分として、炭素数8以上22以下の脂肪酸又はその塩を含有してもよい。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物の(h)成分は、起泡性、すすぎ性、洗浄力の観点から、好ましくは炭素数8以上、より好ましくは10以上、そして、好ましくは炭素数22以下、より好ましくは18以下、さらに好ましくは14以下の脂肪酸又はその塩である。
(h)成分としては、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸及びこれらの塩が挙げられる。また、椰子組成脂肪酸などの混合脂肪酸を用いることも可能である。脂肪酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩から選ばれる無機塩、モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩などの有機アミン塩であるが、好ましくはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、より好ましくはナトリウム塩、カリウム塩が挙げられる。
(h)成分としては、好ましくはデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸又はこれらの塩であり、より好ましくはデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸又はこれらの塩から選ばれる一種以上であり、よりさらに好ましくはデカン酸、ラウリン酸又はその塩から選ばれる一種以上である。配合安定性の観点から、(h)成分がラウリン酸又はその塩を含むことが好ましく、(h)成分中、ラウリン酸又はその塩の割合は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下、より好ましくは100質量%である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(h)成分を、起泡性、すすぎ性の観点から、好ましくは0質量%以上、そして、洗浄力の観点から、好ましくは3質量%以下、より好ましくは3質量%未満、さらに好ましくは2.5質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは1質量%未満、さらに好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%未満、さらに好ましくは0.1質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%未満、含有する。(h)成分の含有量は、組成物中、0質量%であってもよい。
なお、本明細書において、(h)成分に係る質量に関する記述(質量%や質量比)は、脂肪酸換算に基づくものとする。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(b)成分と(h)成分とを合計で、起泡性、すすぎ性の観点から、好ましくは0質量%以上、そして、洗浄力の観点から、好ましくは3質量%未満、より好ましくは2.5質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1.5質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは1質量%未満、さらに好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%未満、さらに好ましくは0.1質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%未満、含有する。(b)成分と(h)成分の合計含有量は、組成物中、0質量%であってもよい。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(h)成分の合計含有量は、洗浄力の観点から、好ましくは0.6質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは2質量%以上、さらに好ましくは3質量%以上、よりさらに好ましくは4質量%以上であって、そして、界面活性剤の原料コストを低減する観点及び溶剤量を低減する観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下、さらに好ましくは15質量%以下、よりさらに好ましくは10質量%以下である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、全界面活性剤中の、(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(h)成分の合計含有量の割合は、洗浄力の観点から、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上、よりさらに好ましくは80質量%以上、よりさらに好ましくは90質量%以上であり、好ましくは100質量%以下である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(a)成分の含有量と、(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(h)成分の合計含有量との質量比である、(a)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分+(h)成分]の質量比は、洗浄力の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.35以上、さらに好ましくは0.4以上、同様の観点から、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.85以下、さらに好ましくは0.8以下、さらに好ましくは0.75以下、さらに好ましくは0.7以下、さらに好ましくは0.65以下である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(b)成分と(h)成分の合計含有量と、(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(h)成分の合計含有量との質量比である、[(b)成分+(h)成分]/[(a)成分+(b)成分+(c)成分+(h)成分]の質量比は、洗浄力の観点から、好ましくは0.3以下、より好ましくは0.3未満、さらに好ましくは0.26以下、さらに好ましくは0.2以下、さらに好ましくは0.2未満、さらに好ましくは0.15以下、さらに好ましくは0.15未満、よりさらに好ましくは0.1以下である。また特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、[(b)成分+(h)成分]/[(a)成分+(b)成分+(c)成分+(h)成分]の質量比は、特定硬質表面用液体洗浄剤組成物を泡状形態で用いた場合に泡比容を大きくできる泡比容の観点から、0以上、好ましくは0.03以上、より好ましくは0.05以上、さらに好ましくは0.07以上、さらに好ましくは0.1以上、さらに好ましくは0.15以上、さらに好ましくは0.2以上である。[(b)成分+(h)成分]/[(a)成分+(b)成分+(c)成分+(h)成分]の質量比は、0であってもよい。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(c)成分の含有量と、(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(h)成分の合計含有量との質量比である、(c)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分+(h)成分]の質量比は、洗浄力の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.3以上、さらに好ましくは0.35以上、さらに好ましくは0.4以上、同様の観点から、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.85以下、さらに好ましくは0.8以下、さらに好ましくは0.75以下、さらに好ましくは0.7以下、さらに好ましくは0.65以下である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、ポリアルキレングリコール等のゲル化防止剤、ポリアクリル酸等の増粘剤、酵素、香料、染料、顔料、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤などの成分を含有することができる。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物において、固形分の含有量は、洗浄力の観点から、好ましくは0.6質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは2質量%以上、さらに好ましくは3質量%以上、よりさらに好ましくは4質量%以上であって、そして、原料コストを低減する観点及びスプレイヤーを具備する容器を使用した際の吐出性の観点から、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、さらに好ましくは45質量%以下、さらに好ましくは40質量%以下、さらに好ましくは35質量%以下、さらに好ましくは30質量%以下、よりさらに好ましくは28質量%以下である。ここで、固形分とは、前記(a)〜(c)成分及びその他の任意成分、すなわち水以外の成分である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、水を含有する。すなわち、前記(a)〜(c)成分及び任意成分以外の残部が水である。特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、水を、好ましくは30質量%以上、より好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、さらに好ましくは70質量%以上、そして、好ましくは98質量%以下、より好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下含有する。水は、イオン交換水、滅菌イオン交換水等を使用することが好ましい。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHは、手へのマイルド性の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは4以上、より好ましくは5以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは9以下、さらに好ましくは8以下である。
特定硬質表面用液体洗浄剤組成物の20℃における粘度は、好ましくは0.5mPa・s以上、より好ましくは1mPa・s以上、そして、好ましくは50mPa・s以下、より好ましくは20mPa・s以下、さらに好ましくは10mPa・s以下、よりさらに好ましくは7mPa・s以下、よりさらに好ましくは5mPa・s以下である。粘度は溶剤やハイドロトロープ剤などで調整することができる。
本発明の硬質表面洗浄用物品及び本発明に用いる液体洗浄剤組成物は、硬質物品の硬質表面用、更に食器又は台所周りの硬質物品の硬質表面用、更に食器の硬質表面用であることが好ましい。また、硬質物品の硬質表面の手洗い洗浄用、更に食器又は台所周りの硬質物品の硬質表面の手洗い洗浄用、更に食器の硬質表面の手洗い洗浄用であることが好ましい。
具体的には、本発明に用いる液体洗浄剤組成物は、好ましくは硬質物品の硬質表面への塗布用洗浄剤、より好ましくは食器又は台所周りの硬質物品の硬質表面への塗布用洗浄剤、更に好ましくは食器の硬質表面への塗布用洗浄剤である。
硬質物品としては、パイプ、部品等の食品製造機器、台所周りの硬質物品、食器等が挙げられ、本発明の硬質表面洗浄用物品で泡として吐出する液体洗浄剤組成物、特に表面洗浄用物品で泡として吐出する特定硬質表面用液体洗浄剤組成物は、固体脂の洗浄性に優れることから、硬質物品、好ましくは食器及び台所周りの硬質物品、より好ましくは食器を洗浄対象とすることが好ましい。台所周りの硬質物品は、台所の周辺で使用される物品であり、具体的には、冷蔵庫、食器棚などの食品、食器、調理器具の保存場所;排水溝、調理台、レンジフード、シンク、ガスレンジ、電子レンジなどの食品の調理場所;及びそれらの周辺の床や壁等である。本明細書では、これらを便宜上「台所周りの硬質物品」とする。
また、食器としては、具体的には、皿、椀等のいわゆる食器;タッパー、瓶等の保存容器;包丁やまな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル等の調理器具;フードプロセッサー、ミキサー等の調理家電等の食材が接触する部材や器具が挙げられる。本明細書では、これらを便宜上「食器」とする。
また、本発明に用いられる液体洗浄剤組成物は、食器、保存容器、調理器具、及び調理家電から選ばれる物品用であることが好ましく、更に皿、椀、タッパー、ビン、包丁、まな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル、フードプロセッサー、及びミキサーから選ばれる物品用であることがより好ましい。
また、本発明の洗浄対象である硬質表面、更に食器及び台所周りの硬質表面、更に食器の硬質表面の材質は、プラスチック(シリコーン樹脂などを含む)、金属、陶器、木、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
本発明の硬質表面洗浄用物品の使用方法は、スプレー容器により泡にしてスプレーした液体洗浄剤組成物を、洗浄対象物である硬質表面に直接接触させることが好ましい。また、洗浄対象物である硬質表面は、油汚れが付着した硬質表面であることが好ましく、更に好ましくは固体脂を含む油汚れが付着した硬質表面である。面の洗浄方法として好適に実施できる。
本発明の硬質表面洗浄用物品の好ましい使用方法では、スプレー容器により泡にしてスプレーした液体洗浄剤組成物、より好ましくは、スプレー容器により泡にしてスプレーした特定硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触させる。具体的には、スプレー容器により泡にしてスプレーした液体洗浄剤組成物、より好ましくは、スプレー容器により泡にしてスプレーした特定硬質表面用液体洗浄剤組成物を、希釈することなく、硬質表面に接触させる。硬質表面に接触した後は、液体洗浄剤組成物の組成が変動してもよい。すなわち、硬質表面に接触した後は、液体洗浄剤組成物の組成が希釈又は濃縮されてもよい。
また、本発明の硬質表面洗浄用物品の好ましい使用方法では、スプレー容器により泡にしてスプレーした液体洗浄剤組成物、より好ましくは、スプレー容器により泡にしてスプレーした特定硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触させた後、機械力をかけずに放置する。つまり、スポンジ等の可撓性材料を用いることなく接触させ、機械力をかけずにそのまま放置する。本発明の硬質表面洗浄用物品によれば、液体洗浄剤組成物による洗浄効果を高めることができ、機械的な力を加えない洗浄による洗浄効果を大幅に向上させることができ、機械力をかけずに放置し、放置した後、水で洗い流して洗浄を完了させることができる。
本発明の硬質表面洗浄用物品の好ましい使用方法では、スプレー容器により泡にしてスプレーした液体洗浄剤組成物、より好ましくは、スプレー容器により泡にしてスプレーした特定硬質表面用液体洗浄剤組成物を、洗浄対象物である硬質表面の面積100cmに対して、好ましくは0.1g以上、より好ましくは0.3g以上、さらに好ましくは0.4g以上、そして、好ましくは5g以下、より好ましくは3g以下、さらに好ましくは2g以下の割合で接触させる、更に、塗布又は噴霧することが好ましい。
本発明の硬質表面洗浄用物品の好ましい使用方法では、洗浄力を高める観点から、スプレー容器により泡にしてスプレーした液体洗浄剤組成物、より好ましくは、スプレー容器により泡にしてスプレーした特定硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触後、好ましくは10秒以上、より好ましくは20秒以上、さらに好ましくは30秒以上、さらに好ましくは40秒以上、そして同様の観点から、好ましくは60分以下、より好ましくは30分以下、さらに好ましくは20分以下、よりさらに好ましくは10分以下、放置する。この場合、最初に液体洗浄剤組成物が硬質表面に接触した時点を放置の開始としてよい。なお、放置する際の温度は、室温でよく、例えば、10℃以上30℃以下が挙げられる。
要するに本発明の硬質表面洗浄用物品の好ましい使用方法では、スプレー容器により泡にしてスプレーした液体洗浄剤組成物を、洗浄力を高める観点から、好ましくは10秒以上、より好ましくは20秒以上、さらに好ましくは30秒以上、さらに好ましくは40秒以上、そして同様の観点から、好ましくは60分以下、より好ましくは30分以下、さらに好ましくは20分以下、よりさらに好ましくは10分以下、洗浄対象である硬質表面と接触させる。
本発明の硬質表面洗浄用物品は、スプレー容器の1回の吐出操作で泡として吐出される液体洗浄剤組成物の質量が、洗浄力を高める観点から、好ましくは0.3g以上、より好ましくは0.4g以上である。そして、トリガーを引く力を小さくする観点から、好ましくは1.0g以下、より好ましくは1.0g未満、さらに好ましく0.8g以下である。本発明の硬質表面洗浄用物品によれば、スプレーされた泡の泡比容が高いため、一回の吐出操作で吐出させる液体洗浄剤組成物の量を少なくすることもできる。これにより、硬質表面洗浄用物品を軽量化して取扱い性を高めたり、スプレー容器内に液体洗浄剤組成物を補充することなく洗浄可能な回数や面積を増大させることができる。また、トリガーを引く力を小さく調整することもできる。
スプレー容器より泡として吐出された液体洗浄剤組成物は、硬質表面との密着性、または密着時間の観点から、吐出直後の硬質表面上の泡の厚みが、好ましくは5mm以上、より好ましくは8mm以上、さらに好ましくは10mm以上である。本発明の硬質表面洗浄用物品は、液体洗浄剤組成物を、このような厚みの泡が生じるように吐出させることが好ましい。
また、本発明の硬質表面洗浄用物品は、汚れと密着させて洗浄力を高める観点から、泡として吐出された液体洗浄剤組成物の硬質表面への密着時間は、20秒以上が好ましく、30秒以上がより好ましく、1分以上がさらに好ましい。また、汚れへの浸透性の観点から、20分以下が好ましく、10分以下がより好ましい。液体洗浄剤組成物の硬質表面への密着時間は、次のようにして測定できる。
例えば、ポリプロピレン製(200mm×200mm以上の面積を有する)の有底の容器を試験片とし、容器の底部と壁部の境界である角部に対し、1回スプレーをした直後、試験片を直角に立て、泡の状態を観察する。スプレーは、スプレー容器の吐出方向と底部との角度を45度とし、ノズル部の泡吐出口から角部までの距離を15cmとする。試験片を底部が直立するよう直角立てた時点から、泡の下端が2cm以上下方に移動する(垂れる)までの時間を測定する。密着性の評価では、温度20℃、湿度65%の条件下に行う。
スプレー容器は、全体が合成樹脂製でも良いし、全体又は一部が金属やセラミック等の合成樹脂以外の材料から形成されていても良い。合成樹脂として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、アクリル、ポリアミド、ポリアセタール、塩化ビニル等を用いることができる。スプレー容器の容器本体は、合成樹脂から形成されていることが好ましく、例えば、ブロー成形などによって製造することができる。
スプレー容器の容器本体の容量は、好ましくは200mL以上、より好ましくは300mL以上であり、また好ましくは600mL以下、よりが好ましくは500mL以下であり、また好ましくは200mL以上600mL以下、より好ましくは300mL以上500mL以下である。
以上、本発明をその実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、適宜変更可能である。例えば、トリガー式のスプレー容器のスプレイヤーとしては、蓄圧タイプのスプレイヤーに代えて直圧タイプのスプレイヤーを用いることもできる。
<液体洗浄剤組成物1>
液体洗浄剤組成物として、特定硬質表面用液体洗浄剤組成物である液体洗浄剤組成物1を調製した。具体的には、適量のイオン交換水に、以下の(a)成分、(c)成分及び(e)成分を添加し、室温(25℃)で溶解させた後、水酸化ナトリウム又は/及び塩酸を添加してpH(25℃)を6に調整した。得られた液体洗浄剤組成物1は、(a)成分1質量%、(b)成分0質量%、(c)成分4質量%、(e)成分8質量%であり、残部が水であった。配合成分の質量%は、全て有効分に基づく数値であり、(b)成分はナトリウム塩としての量に基づく質量%である。
<配合成分>
(a)成分:スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルナトリウム(製品名「エアロールCT−1L」、東邦化学工業(株)製)一般式(a1)において、R1a、R2a:共に2−エチルヘキシル基、x、y:共に0、M:ナトリウムの化合物
(c)成分:ラウリルヒドロキシスルホベタイン(製品名「アンヒトール20HD」、花王(株)製)
(e)成分:ブチルジグリコール(製品名「BDG−NS」、日本乳化剤(株)製)
<液体洗浄剤組成物2>
液体洗浄剤組成物として、特定硬質表面用液体洗浄剤組成物である液体洗浄剤組成物2を調製した。具体的には、適量のイオン交換水に、以下の(a)成分、(c)成分、(d)成分、(e)成分、(f)成分及び(g)成分を添加し、室温(25℃)で溶解させた後、水酸化ナトリウム又は/及び塩酸を添加してpH(25℃)を6に調整した。得られた液体洗浄剤組成物2は、(a)成分1.35質量%、(b)成分0質量%、(c)成分3.15質量%、(d)成分1.5質量%、(e)成分8.78質量%、(f)成分4.72質量%、(g)成分4質量%であり、残部が水であった。配合成分の質量%は、全て有効分に基づく数値であり、(b)成分はナトリウム塩としての量に基づく質量%であり、(f)成分は結晶水を含んだ化合物としての量に基づく質量%である。
<配合成分>
(a)成分:スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルナトリウム(製品名「エアロールCT−1L」、東邦化学工業(株)製)一般式(a1)において、R1a、R2a:共に2−エチルヘキシル基、x、y:共に0、M:ナトリウムの化合物
(c)成分:ラウリルヒドロキシスルホベタイン(製品名「アンヒトール20HD」、花王(株)製)
(d)成分:2-エチルヘキシルグリセリルエーテル(製品名「ペネトールGE-EH」、花王(株)製)
(e)成分:ブチルジグリコール(製品名「BDG−NS」、日本乳化剤(株)製)
(f)成分:パラトルエンスルホン酸1水和物(製品名「PTS M-7000」、明友産業(株)製)
(g)成分:クエン酸(製品名「精製クエン酸(無水)」、扶桑産業(株)製)
<実施例1>
調製した液体洗浄剤組成物1を、蓄圧タイプのスプレイヤーを備えたスプレー容器(フレアフレグランスミスト香りのスタイリングミストタイプスプレー(花王)のノズル部にアタックシュッと泡スプレー(花王)のノズルチップを取り付けたもの)に充填した。
<実施例2>
調製した液体洗浄剤組成物2を、実施例1と同じ蓄圧タイプのスプレイヤーを備えたスプレー容器に充填した。
<比較例1>
調製した液体洗浄剤組成物1を、直圧タイプのスプレイヤーを備えたスプレー容器(バスマジックリン泡立ちスプレー(花王(株)製))に充填した。前記のスプレー容器はノズル先端の泡質切替蓋を持ち上げて外し広泡モードで用いた。
<比較例2>
調製した液体洗浄剤組成物1を、比較例1と同じ直圧タイプのスプレイヤーを備えたトリガー式のスプレー容器に充填した。該スプレー容器はノズル先端の泡質切替蓋を下げて装着し狭泡モードで用いた。
<泡比容の測定>
実施例1,2及び比較例1,2の各スプレー容器により、内部の液体洗浄剤組成物を200mLメスシリンダー(内径40mm)内に間隔を空けずに2回続けてスプレーした。2回目のスプレー直後のメスシリンダー内の泡の容量(mL)を目視で読み取った。また、スプレー後の200mLメスシリンダーの質量を、4桁天秤(小数点以下2桁まで測定可能なもの)を用いて測定し、スプレー前のメスシリンダーの質量との差を、泡の質量(g)とした。
以下の式で泡比容を算出した。
泡比容(mL/g)=泡の容量(mL)/泡の質量(g)
泡比容の測定は、温度20℃、湿度65%の条件下に行った。
なお、1回の吐出操作により吐出される泡の量は、前述の泡比容の測定において求めた泡塗布量(g)を(a)としたときに、(a)/2で求まる。
<泡の厚みの測定>
実施例1,2及び比較例1,2の各スプレー容器により、内部の液体洗浄剤組成物を水平な机上に平置きした試験片に対し1回スプレーし、直後に定規により泡の厚みを測定した。厚みは最大箇所を測定した。測定は、温度20℃、湿度65%の条件下に行った。試験片として、ポリプロピレン製の容器(品名:アロンPPコンテナ-バット 小−II)を用い、その内部の底部に液体洗浄剤組成物をスプレーした。スプレー容器の吐出方向と底部との角度を45度とし、ノズル部の泡吐出口から底部までの距離を15cmとした。なお、試験片は、測定前に食器用洗剤(花王(株)製キュキュット)で洗浄し、ドライヤー等で乾燥しておいた。
<密着時間の測定>
実施例1,2及び比較例1,2の各スプレー容器により、内部の液体洗浄剤組成物を水平な机上に平置きした試験片に対し1回スプレーした。スプレー直後に試験片を机上に対して直角に立て、立てた時点から、泡の下端が2cm以上下方に移動する(垂れた)までの時間を測定した。測定は、温度20℃、湿度65%の条件下に行った。試験片として、ポリプロピレン製の容器(品名:アロンPPコンテナ-バット 小−II)を用い、その内部の底部と壁部の境界である角部に対し、液体洗浄剤組成物をスプレーした。スプレー容器の吐出方向と底部との角度を45度とし、ノズル部の泡吐出口から角部までの距離を15cmとした。なお、試験片は、測定前に食器用洗剤(花王(株)製キュキュット)で洗浄し、ドライヤー等で乾燥しておいた。
<評価>
実施例1,2及び比較例1,2の各スプレー容器のそれぞれについて、内部の液体洗浄剤組成物を評価用洗浄対象物に対して2回スプレーし、液体洗浄剤組成物からなる泡の評価用洗浄対象物に対する密着性、及び洗浄性を評価した。なお、スプレー容器の吐出方向と評価用洗浄対象物の底部との角度を45度とし、ノズル部の泡吐出口から底部までの距離を15cmとした。
<評価用洗浄対象物>
ポリプロピレン製の縦10cm、横15cm、高さ3cmの弁当箱に、市販の肉まわり調味料(商品名「黄金の味」、エバラ食品株式会社製)3mlを入れ、底部及び底部と側面の境界部に拡げた後、ドライヤーで乾かした。これを評価用洗浄対象物とした。
<汚れへの密着性の評価>
評価用洗浄対象物である弁当箱の底部の角部に、液体洗浄剤組成物を2回スプレーした直後、塗布箇所を上にし底部が直立するよう容器を90度傾け、泡の流れ落ち時間を目視にて観察し、該組成物の油汚れに対する密着性を以下の評価基準により評価した。
高い:スプレー後、1分以上泡が垂れない。
中 :スプレー後、10秒以上1分未満に泡が垂れる。
低い:スプレー後、10秒未満に泡が垂れる。
<洗浄力の評価>
前述の「汚れへの密着性の評価」を行う各評価用洗浄対象物を、液体洗浄剤組成物を2回スプレー後、5分間放置し、水中で各評価用洗浄対象物を濯ぎ、汚れ落ちの状態を観察し、以下の評価基準により洗浄力の評価を行った。評価は塗布直後および洗浄後の汚れ付着状態を撮影して対比した。
◎ :泡の塗布面積に対し、汚れが5%未満残る。
○ :泡の塗布面積に対し、汚れが5%以上30%未満残る。
△ :泡の塗布面積に対し、汚れが30%以上50%未満残る。
△×:泡の塗布面積に対し、汚れが50%以上70%未満残る。
× :泡の塗布面積に対し、汚れが70%以上残る
<結果>
評価結果を表1に示す。
Figure 0006824638
表1に示す結果から、実施例1、2のように、スプレーされた泡の泡比容が15mL/g以上であると、スプレーされた泡の泡比容が15mL/g未満の場合に比して、汚れへの付着性及び洗浄力が、向上することが判る。
1 スプレー容器
2 容器本体
3 スプレイヤー
4 トリガー
9 シリンダー
11e 泡吐出口

Claims (6)

  1. トリガー式のスプレー容器と、該スプレー容器内に収容されている液体洗浄剤組成物(但し、界面活性剤の含有量が2質量%以下のものを除く)とからなる硬質表面洗浄用物品を用いた食器の洗浄方法であって、
    前記スプレー容器は、蓄圧タイプのスプレイヤーを備え、前記液体洗浄剤組成物を泡にしてスプレー可能であり、スプレーされた泡の泡比容が20mL/g以上60mL/g以下であり、1回の吐出操作で吐出される前記液体洗浄剤組成物の質量が1g未満であり、 前記液体洗浄剤組成物は、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤及び水を含有しており、
    前記スプレー容器を用いて前記液体洗浄剤組成物を前記食器の表面に吹き付け、該食器に付着した油汚れを機械力をかけずに洗浄する、食器の洗浄方法
  2. 前記両性界面活性剤が、下記(c)成分である、請求項1に記載の食器の洗浄方法
    <(c)成分>
    スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤
  3. 前記液体洗浄剤組成物は、水溶性溶剤の含有量が0.5質量%以上30質量%以下である、請求項1又は2に記載の食器の洗浄方法
  4. 前記液体洗浄剤組成物は、下記(a)成分、(b)成分0質量%以上3質量%未満、(c)成分、及び水を含有し、(b)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比が0.3以下である、請求項1〜3の何れか1項に記載の食器の洗浄方法
    <(a)成分>
    下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩
    Figure 0006824638
    〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数5以上18以下の炭化水素基である。A1、A2はそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数でありそれぞれ独立に0以上6以下である。M1は水素原子又は陽イオンである。〕
    <(b)成分>
    炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a)成分を除く〕
    <(c)成分>
    スルホベタイン及びカルボベタインから選ばれる1種以上の両性界面活性剤
  5. 泡として吐出された前記液体洗浄剤組成物を、前記食器の表面に20秒以上密着させて洗浄する、請求項1〜4の何れか1項に記載の食器の洗浄方法
  6. 前記スプレー容器が、泡吐出口の近傍に、前記液体洗浄剤組成物と混合して泡を生じさせるための空気を取り込むための孔又は溝を備える、請求項1〜5の何れか1項に記載の食器の洗浄方法
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