JP6713348B2 - 硬質表面用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は硬質表面用液体洗浄剤組成物に関する。
手洗い用食器洗浄剤には、油汚れに対する洗浄力が根強く求められている。とりわけ、プラスチック製のタッパーや弁当箱などの疎水性表面を有する食器類においては、牛脂や豚脂などの固形脂を多く含む油汚れが落ちにくく、高い洗浄力が求められている。そのため、通常、約40℃〜45℃のお湯を使用する、又は、2度洗いをするなどの工夫を施した洗浄方法が用いられる。
特許文献1には、界面活性剤システムを備えた液体洗剤組成物であって、
a)C6〜C14直鎖又は分枝鎖ジアルキルスルホスクシネートを前記組成物の約0.5重量%〜約10重量%、好ましくは約1重量%〜約5重量%、
b)C8〜C18直鎖アミンオキシドを前記組成物の約0.1重量%〜15重量%、及び
c)C10〜C14アルキル又はヒドロキシアルキルのスルフェート又はスルホネート類を前記組成物の約20重量%〜約40重量%、
を含んでいる液体洗剤組成物が、油及び/又はデンプン汚れに対する低温での洗浄力を向上させることが記載されている。
特許文献2には、アルキルスルホコハク酸塩および脂肪族アルカノールアミド、又は/およびアルキルアミンオキサイドを併用した界面活性剤と鉱物性研磨物質を主成分として水中に分散させてなることを特徴とする液状クレンザー組成物が、鉱物性研磨物質の安定性を保持することが記載されている。
特開2008−507611号公報 特開昭57−185397号公報
本発明は、硬質表面に付着した固体脂を含む油汚れの洗浄力に優れ、且つ良好な泡吐出性を示す、硬質表面用液体洗浄剤組成物及び、これを用いた硬質表面の洗浄方法に関する。
本発明は、下記(a)成分、(b)成分0質量%以上10質量%以下、(c)成分、及び水を含有し、(b)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比が0.7以下であり、固形分の含有量が50質量%以下である、硬質表面用液体洗浄剤組成物に関する。
本発明で用いられる「固形分」とは、水以外に配合している全成分の事を指す。
<(a)成分>
下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩
Figure 0006713348
〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数5以上18以下の炭化水素基である。A1、A2はそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数でありそれぞれ独立に0以上6以下である。M1は水素原子又は陽イオンである。〕
<(b)成分>
炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a)成分を除く〕
<(c)成分>
アミンオキサイド
また本発明は、上記本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法に関する。
本発明によれば、硬質表面に付着した固体脂を含む油汚れの洗浄力に優れ、且つ良好な泡吐出性を示す、硬質表面用液体洗浄剤組成物及び、これを用いた硬質表面の洗浄方法を提供することができる。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、プラスチック等の硬質表面を有する物品に付着した、固体脂を含む油汚れを、スポンジ等の可撓性材料を用いて擦らずとも、すなわち機械力をかけずとも、洗浄することが可能であり、またスプレイヤーで使用した際には起泡量が多いといった良好な泡吐出性を示すことができる。
<硬質表面用液体洗浄剤組成物>
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(b)成分の炭素数8以上21以下の炭化水素基と硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤の含有量を規定したことにより、疎水性が高いジアルキル基と親水性が高い硫酸基とを有する(a)成分と、アミンオキサイドである(c)成分との相互作用を強くすることができる。これにより、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物に含まれる界面活性剤が、固体脂を含む油汚れ中に浸透し易くなり、油汚れ成分中の固体脂の剥離が容易となり、その結果、洗浄力の向上効果が得られたものと推定される。
そして、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、直接、硬質表面と接触させる方法で用いる場合は、硬質表面に適用される界面活性剤の濃度が、含水したスポンジを使用して硬質表面に接触させる場合よりも高くなる。そのため、本発明の界面活性剤による効果は、より顕著に発現する。
これらのことから、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を用いることにより、プラスチック等の硬質表面に付着した、固体脂を含む油汚れを、スポンジ等の可撓性材料を用いて擦らない、すなわち機械力をかけない洗浄方法によっても、優れた洗浄力を得ることができる。
<(a)成分>
本発明の(a)成分は、下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩である。
Figure 0006713348
〔式中、R1a、R2aは、それぞれ、炭素数5以上18以下の炭化水素基である。A1、A2はそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数であり、それぞれ独立に0以上6以下である。M1は水素原子又は陽イオンである。〕
一般式(a1)中、R1a、R2aは、それぞれ独立に、炭素数5以上、好ましくは6以上、より好ましくは7以上、そして、炭素数18以下、好ましくは16以下、更に好ましくは14以下の炭化水素基、好ましくは直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。R1a、R2aは、それぞれ独立に、より好ましくは分岐構造を有するアルキル基である。
一般式(a1)中、A1、A2は、それぞれ独立に、炭素数2以上、そして、炭素数4以下、好ましくは3以下のアルキレン基である。
一般式(a1)中、x、yは、平均付加モル数であり、洗浄力の観点から、それぞれ独立に、0以上、そして、6以下、好ましくは4以下、より好ましくは2以下であり、更に好ましくは0である。
また、x+yは、洗浄力の観点から、好ましくは0以上、そして、好ましくは12以下、より好ましくは6以下、更に好ましくは3以下、より更に好ましくは0である。
一般式(a1)中、R1a、R2aは、それぞれ、好適にはヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基、sec−オクチル基、イソペンチル基、イソノニル基、イソデシル基、シクロヘキシル基から選ばれるアルキル基であり、特にn−オクチル基、sec−オクチル基、デシル基、イソデシル基、及び2−エチルヘキシル基から選ばれるアルキル基であることが好適であり、中でも2−エチルヘキシル基、トリデシル基が好ましく、さらに2−エチルヘキシル基が好ましい。
一般式(a1)中、M1は、水素原子、あるいはナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン等の無機陽イオン、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、モルホリニウムイオン等の有機陽イオンであり、好ましくはナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン及びマグネシウムイオンから選ばれる無機陽イオンである。
(a)成分は、R1a、R2aが同一の化合物の調製方法としては、特に限定されるものではないが、例えば米国特許明細書第2,028,091号公報に記載の方法を参考して製造することができ、また、R1a、R2aが異なる非対称の化合物は、例えば特開昭58−24555号公報を参考して製造することができる。市販の化合物を用いる場合には、花王(株)製ペレックスOT−P(R1a、R2aが共に2−エチルヘキシル基である化合物)、同ペレックスTR(R1a、R2aが共にトリデシル基である化合物)、BASF社製LuensitA−BO(R1a、R2aが共に2−エチルヘキシル基である化合物)、東邦化学工業(株)製エアロールCT−1L(R1a、R2aが共に2−エチルヘキシル基である化合物)、三井サイテック株式会社から入手可能であったエアロゾルAY−100(R1a、R2aが共にアミル基である化合物)、同エアロゾルA−196(R1a、R2aが共にシクロヘキシル基である化合物)などを用いることができる。(a)成分の原料として、所定炭素数のアルコールにアルキレンオキシドを付加したものを用いることもできる。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(a)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.4質量%以上、より好ましくは0.8質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、より更に好ましくは1.5質量%以上、より更に好ましくは1.7質量%以上、そして、泡吐出性及び原料コストを低減する観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは13質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは8質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下、より更に好ましくは3質量%以下、含有する。
なお、本発明では、(a)成分に係る質量に関する記述(質量%や質量比)は、Mをナトリウムと仮定したときの質量(ナトリウム塩換算での比率)に基づくものとする。
<(b)成分>
本発明の(b)成分は、炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a)成分を除く〕である。
(b)成分の炭化水素基としては、洗浄力の観点から、炭素数が8以上、好ましくは10以上、より好ましくは12以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下のアルキル基又はアリール基が好ましい。
(b)成分のアニオン界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩及びアルカンスルホン酸塩から選ばれる1種以上が好ましい。
硫酸エステル基を有する前記アニオン界面活性剤として、洗浄力の観点から、炭素数が8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアルキル硫酸エステル塩が好適である。
また、硫酸エステル基及びポリオキシアルキレン基を有する前記アニオン界面活性剤として、洗浄力の観点から、炭素数は、8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有し、炭素数2以上3以下のオキシアルキレン基の平均付加モル数が、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは1.5以下であるポリオキシアルキレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好適である。
また、スルホン酸基を有する前記アニオン界面活性剤として、洗浄力の観点から、
(1)炭素数6以上15以下のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩及び、(2)炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下のアルカンスルホン酸塩
から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤が好適である。
(b)成分のアニオン界面活性剤の塩として、ナトリウム塩、アンモニウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩等から選ばれる無機塩、モノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、モルホリニウム塩等から選ばれる有機アンモニウム塩が好適である。
(b)成分としては、下記一般式(b1)の化合物が配合安定性と泡吐出性の観点から好適である。
1b−O−(R2bO)n−SO32 (b1)
〔式中、R1bは、炭素数8以上21以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、R2bは、エチレン基及び/又はプロピレン基であり、nは平均付加モル数であり0以上6以下の数である。M2は水素原子又は陽イオン、好ましくは無機又は有機の陽イオンである。〕
一般式(b1)中、R1bは、洗浄力の観点から、炭素数8以上、好ましくは10以上、そして、21以下、好ましくは18以下、より好ましくは14以下、更に好ましくは12以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、好ましくは直鎖アルキル基である。具体的には、R1bは、オクチル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、及びテトラデシル基から選ばれるアルキル基が好ましく、ドデシル基がより好ましい。
一般式(b1)中、nは、洗浄力の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.3以上、更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは1.5以下の数である。
一般式(b1)中、R2bがエチレン基の場合には、洗浄力の観点から、nは、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.5以上、そして、好ましくは6以下、より好ましくは3以下の数である。
また、一般式(b1)中、R2bがプロピレン基の場合には、洗浄力の観点から、nは、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.4以上、そして、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.0以下、更に好ましくは0.8以下の数である。
また、一般式(b1)中、R2bがエチレン基及びプロピレン基の場合には、nは、これらの範囲からそれぞれ選択できる。
一般式(b1)中、M2は、水素原子、あるいはナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン等の無機陽イオン、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、モルホリニウムイオン等の有機陽イオンが挙げられ、好ましくはナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、マグネシウムイオンの無機陽イオンである。
一般式(b1)の化合物の調製方法としては、特に限定されるものではないが、例えばR1b−OHで示される脂肪アルコールに目的に応じてエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを所定量付加させた後、三酸化硫黄(液体又は気体)、三酸化硫黄含有ガス、発煙硫酸、クロルスルホン酸から選ばれる硫酸化剤で硫酸エステル化し、所定のアルカリ剤で中和して製造される。エチレンオキシド(以下、EOと表記する)及び/又はプロピレンオキシド(以下、POと表記する)の付加反応は触媒が必要でありNaOH、KOHなどの水酸化アルカリを用いることができる。また、特開平8−323200号公報に記載の酸化マグネシウムを主成分とする触媒を用いることができ、前者は付加モル数分布が比較的広いポリオキシエチレンアルキルエーテルを得ることができ、後者は比較的狭い付加モル数分布を有する化合物を得ることができる。また、特開平10−158384号公報に開示されているようにアルカリ触媒と金属酸化物触媒を併用することにより付加モル数分布を制御することも可能である。
一般式(b1)においてnが0の場合に好適であるR1bが分岐構造を有するアルキル基を含む化合物を得る場合には、原料であるR1b−OHで示されるアルコールとして、炭素数8以上14以下の1−アルケンをヒドロホルミル化して得られたアルコール(OH基に対してβ位にメチル基が分岐したアルキル基が15モル%以上70モル%以下含まれる)、炭素数4以上8以下のアルデヒドを縮合させた後、還元して得られるゲルベ型アルコール(OH基に対してβ位に炭素数3以上6以下のアルキル基が分岐した構造のものが100モル%含まれる)、イソブテンの2量体をヒドロホルミル化して得られる3,5,5−トリメチルヘキサノール、イソブテンの3量体をヒドロホルミル化して得られる多分岐トリデカノール(分岐率は100モル%である)、石油、石炭を原料とした合成アルコール(分岐率が約20モル%以上100モル%以下のアルキル基である)を挙げることができる。
なお、本発明では、(b)成分に係る質量に関する記述(質量%や質量比)は、(b)成分の一般式(b1)中のM2をナトリウムと仮定したときの質量(ナトリウム塩換算での比率)に基づくものとする。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(b)成分を、洗浄力の観点から、0質量%以上、そして、10質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下、より更に好ましくは2質量%以下、より更に好ましくは1.5質量%以下、より更に好ましくは1質量%以下、より更に好ましくは1質量%未満、より更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.5質量%未満、より更に好ましくは0.1質量%以下、より更に好ましくは0.1質量%未満、含有する。(b)成分の含有量は、組成物中、0質量%であってもよい。
<(c)成分>
本発明の(c)成分は、アミンオキサイドである。アミンオキサイドは、(a)成分との相互作用により、固体脂を剥離洗浄する機能を有する。
アミンオキサイドは、固体脂に対する洗浄力の観点から、炭素数8以上22以下の炭化水素基、好ましくは直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、より好ましくはアルキル基を有する。
(c)成分としては、一般式(c1)の化合物が好適である。
Figure 0006713348
〔式中、R1cは炭素数8以上22以下の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基、より好ましくはアルキル基を示し、R2c及びR3cは、同一又は異なって、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Dは−NHC(=O)−基又は−C(=O)NH−基を示し、Eは炭素数1以上5以下のアルキレン基を示す。m及びpは、m=0かつp=0又はm=1かつp=1を示す。〕
上記一般式(c1)において、R1cは、固体脂に対する洗浄力の観点から、好ましくは炭素数10以上18以下のアルキル基であり、より好ましくは炭素数12以上16以下のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数12以上14以下のアルキル基であり、より更に好ましくは炭素数12のアルキル基である。R2c、R3cは、固体脂に対する洗浄力の観点から、好ましくは炭素数1のメチル基である。Eは、洗浄力の観点から、炭素数2又は3が好ましい。
(c)成分の好ましい具体例としては、
(1)カプリルジメチルアミンオキサイド、カプリルジメチルアミンオキサイド、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ミリスチルジメチルアミンオキサイド等のアルキル(炭素数8以上22以下)ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイド、
(2)ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド、パルミチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキサイド等の脂肪酸(炭素数8以上22以下)アミドプロピルジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイド
が挙げられ、洗浄力の観点から(1)アルキル(炭素数8以上22以下)ジアルキル(炭素数1以上3以下)アミンオキサイドがより好ましい。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(c)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、より更に好ましくは1質量%以上、より更に好ましくは1.5質量%以上、そして、泡吐出性及び原料コストを低減する観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましくは13質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下、より更に好ましくは8質量%以下、より更に好ましくは5質量%以下、より更に好ましくは3質量%以下、含有する。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量は、洗浄力の観点から、好ましくは0.6質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、より更に好ましくは3質量%以上、より更に好ましくは4質量%以上、そして、泡吐出性及び界面活性剤の原料コストを低減する観点から、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下、更に好ましくは30質量%以下、より更に好ましくは25質量%以下、より更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは15質量%以下、より更に好ましくは10質量%以下である。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物において、全界面活性剤中の、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量の割合は、洗浄力の観点から、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、より更に好ましくは80質量%以上、より更に好ましくは90質量%以上であり、100質量%であってもよい。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(a)成分の含有量と、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量との質量比である、(a)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比は、洗浄力の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上、より更に好ましくは0.35以上、より更に好ましくは0.4以上、そして、同様の観点から、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.85以下、更に好ましくは0.8以下、より更に好ましくは0.75以下、より更に好ましくは0.7以下、より更に好ましくは0.65以下である。なお、[(a)成分+(b)成分+(c)成分]は、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量の意味である(以下の質量比でも同様)。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(b)成分の含有量と、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量との質量比である、(b)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比は、洗浄力の観点から、0.7以下、好ましくは0.65以下、より好ましくは0.6以下、更に好ましくは0.5以下、より更に好ましくは0.4以下、より更に好ましくは0.3以下、より更に好ましくは0.2以下、より更に好ましくは0.1以下、より更に好ましくは0.05以下、より更に好ましくは0.01以下、そして、好ましくは0以上である。(b)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比は、0であってもよい。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(c)成分の含有量と、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量との質量比である、(c)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比は、洗浄力の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上、より更に好ましくは0.35以上、より更に好ましくは0.4以上、そして、同様の観点から、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.85以下、更に好ましくは0.8以下、より更に好ましくは0.75以下、より更に好ましくは0.7以下、より更に好ましくは0.65以下である。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物において、(a)成分の含有量と(c)成分の含有量との質量比である、(a)成分/(c)成分の質量比は、洗浄力の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上、より更に好ましくは0.4以上、より更に好ましくは0.5以上、より更に好ましくは0.6以上、より更に好ましくは0.7以上、そして、同様の観点から、好ましくは10以下、より好ましくは8以下、更に好ましくは7以下、より更に好ましくは6以下、より更に好ましくは5以下、より更に好ましくは4以下、より更に好ましくは3以下、より更に好ましくは2以下、より更に好ましくは1.5以下である。
<(d)成分>
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(d)成分として、アルキルグリセリルエーテルを含有することができる。(d)成分としては、アルキル基の炭素数が6以上18以下のアルキルモノグリセリルエーテルが挙げられる。具体的には下記一般式(d1)の化合物が好適である。
1d−O−(Gly)−H (d1)
〔式中、R1dは炭素数6以上18以下のアルキル基を示し、Glyはグリセリン由来の構成単位を示し、好ましくはグリセリンから1つの水酸基と1つの水素原子を除いた残基を示し、rは1以上4以下の数を示す。〕
一般式(d1)中、R1dは、好ましくは炭素数6以上、より好ましくは炭素数8以上、そして、好ましくは炭素数18以下、より好ましくは炭素数12以下の、アルキル基が挙げられ、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基が好ましい。rは1が好ましい。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(d)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上、そして、好ましくは6質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、含有する。
<(e)成分>
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、洗浄力及び配合安定性の観点から、(e)成分として、溶剤を含有することが好ましい。溶剤は、好ましくは炭素数2以上、より好ましくは炭素数3以上、そして、好ましくは炭素数10以下、より好ましくは炭素数8以下の溶剤が好ましく、水溶性有機溶剤がより好ましい。(e)成分の具体例としては、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノール、フェノキシエタノール、フェニルグリコール、フェノキシイソプロパノール、ブチルジグリコール(ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ジブチレンジグリコール及びベンジルアルコールから選ばれる水溶性有機溶剤が挙げられ、ブチルジグリコール、エタノール及びプロピレングリコールから選ばれる1種以上の水溶性有機溶剤が好ましい。ここで、水溶性有機溶剤とは、オクタノール/水分配係数(LogPow)が3.5以下の溶剤を指すものとする。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(e)成分を、洗浄力及び配合安定性の観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは2質量%以上、更に好ましくは4質量%以上、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、より更に好ましくは15質量%以下、含有する。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物が(e)成分を含有する場合、(e)成分の含有量と、(a)成分及び(c)成分の合計含有量との質量比である、(e)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比は、配合安定性及び洗浄力の観点から、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.6以上、更に好ましくは0.7以上、より更に好ましくは0.8以上、そして、同様の観点から、好ましくは10以下、より好ましくは5以下、更に好ましくは4以下、より更に好ましくは3以下、より更に好ましくは2以下である。
<(f)成分>
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、配合安定性の観点から、(f)成分として、ハイドロトロープ剤を含有することができる。ハイドロトロープ剤としては、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、クメンスルホン酸又はこれらのナトリウム、カリウムあるいはマグネシウム塩が良好であり、特にp−トルエンスルホン酸又はその塩が良好である。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(f)成分を、配合安定性の観点から、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは1.5質量%以上、そして、好ましくは15質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、含有する。
<(g)成分>
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、洗浄力の観点から、(g)成分として、キレート剤を含有することができる。キレート剤としては、クエン酸、エチレンジアミン4酢酸塩、メチルグリシン2酢酸、L−グルタミン酸二酢酸・四ナトリウム等が挙げられる。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、(g)成分を、洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、更に好ましくは2.0質量%以上、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは6質量%以下、含有する。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、泡吐出性、すすぎ性の観点から、炭素数8以上22以下の脂肪酸又はその塩や、スルホベタイン、カルボベタイン等のベタイン化合物を含有してもよい。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、ポリアルキレングリコール等のゲル化防止剤、ポリアクリル酸等の増粘剤、酵素、香料、染料、顔料、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤などの成分を含有することができる。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、泡吐出性の観点から及び本発明の組成物が機械力をかけずに(付与せず)に洗浄する観点から、無機固体成分、好ましくは鉱物性研磨物質を本質的に含有しないことが好ましい。
具体的には、組成物中、無機固体成分の含有量が、好ましくは3質量%以下、より好ましくは1質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下、より更に好ましくは0.1質量%以下、より更に好ましくは0.01質量%以下、そして、好ましくは0質量%以上である。組成物中、無機固体成分の含有量は0質量%であってもよい。
鉱物性研磨物質は、
(1)シリカ、アルミナ、酸化チタン等の無機酸化物、
(2)炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機炭酸塩、
(3)珪藻土、クレー、カオリン、珪砂等の天然鉱物
等が挙げられる。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物において、固形分の含有量は、洗浄力の観点から、好ましくは0.6質量%以上、より好ましくは1質量%以上、更に好ましくは2質量%以上、更に好ましくは3質量%以上、より更に好ましくは4質量%以上、そして、泡吐出性の観点から、50質量%以下、好ましくは45質量%以下、更に好ましくは40質量%以下、より更に好ましくは35質量%以下、より更に好ましくは30質量%以下、より更に好ましくは28質量%以下である。
ここで、固形分とは、前記(a)〜(c)成分及びその他の任意成分、すなわち水以外の成分である。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、水を含有する。すなわち、前記(a)〜(c)成分及び任意成分以外の残部が水である。本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、水を、好ましくは30質量%以上、より好ましくは50質量%以上、更に好ましくは60質量%以上、より更に好ましくは70質量%以上、そして、好ましくは98質量%以下、より好ましくは95質量%以下、更に好ましくは90質量%以下、含有する。水は、イオン交換水、滅菌イオン交換水等を使用することが好ましい。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHは、手へのマイルド性の観点から、好ましくは2以上、より好ましくは4以上、更に好ましくは5以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは9以下、更に好ましくは8以下である。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物の20℃における粘度は、好ましくは0.5mPa・s以上、より好ましくは1mPa・s以上、そして、好ましくは50mPa・s以下、より好ましくは20mPa・s以下、更に好ましくは10mPa・s以下、より更に好ましくは7mPa・s以下、より更に好ましくは5mPa・s以下である。粘度は溶剤やハイドロトロープ剤などで調整することができる。
本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、硬質物品の硬質表面用、更に食器又は台所周りの硬質物品の硬質表面用、更に食器の硬質表面用であることが好ましい。また、硬質物品の硬質表面の手洗い洗浄用、更に食器又は台所周りの硬質物品の硬質表面の手洗い洗浄用、更に食器の硬質表面の手洗い洗浄用であることが好ましい。
具体的には、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、好ましくは硬質物品の硬質表面への塗布用洗浄剤、より好ましくは食器又は台所周りの硬質物品の硬質表面への塗布用洗浄剤、更に好ましくは食器の硬質表面への塗布用洗浄剤である。
また、具体的には、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、好ましくは硬質物品の硬質表面への噴霧用洗浄剤、より好ましくは食器又は台所周りの硬質物品の硬質表面への噴霧用洗浄剤、更に好ましくは食器の硬質表面への噴霧用洗浄剤である。
硬質物品としては、パイプ、部品等の食品製造機器、台所周りの硬質物品、食器等が挙げられ、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、固体脂の洗浄性に優れることから、硬質物品、好ましくは食器及び台所周りの硬質物品、より好ましくは食器を洗浄対象とする。
台所周りの硬質物品は、台所の周辺で使用される物品であり、具体的には、
(1)冷蔵庫、食器棚などの食品、食器、調理器具の保存場所、
(2)排水溝、調理台、レンジフード、シンク、ガスレンジ、電子レンジなどの食品の調理場所、及び
(3)その周辺の床や壁等
である。本発明では、これらを便宜上「台所周りの硬質物品」とする。
また、食器としては、具体的には、
(i)皿、椀等のいわゆる食器、
(ii)タッパー、瓶等の保存容器、
(iii)包丁やまな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル等の調理器具、
(iv)フードプロセッサー、ミキサー等の調理家電等
の食材が接触する部材や器具が挙げられる。本発明では、これらを便宜上「食器」とする。
また、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、食器、保存容器、調理器具、及び調理家電から選ばれる物品用であることが好ましく、更に皿、椀、タッパー、ビン、包丁、まな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル、フードプロセッサー、及びミキサーから選ばれる物品用であることがより好ましい。
また、本発明の洗浄対象である硬質表面、更に食器及び台所周りの硬質表面、更に食器の硬質表面の材質は、プラスチック(シリコーン樹脂などを含む)、金属、陶器、木、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
<硬質表面の洗浄方法>
本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法である。
すなわち、本発明の硬質表面の洗浄方法では、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を用いる。該組成物の好ましい態様は、前記した本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物と同じである。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、油汚れが付着した硬質表面、更に固体脂を含む油汚れが付着した硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法として好適に実施できる。これらの方法は、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に付着した油汚れに接触させる、硬質表面の洗浄方法である。
ある側面において、本発明は、前記本発明の油除去用硬質表面用液体洗浄剤組成物を、油汚れが付着した硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法を提供する。
固体脂を含む油汚れは、油脂を含んだ汚れであって、この油脂が常温(例えば20℃)で固体を呈するものである。固体脂を含む油汚れは、典型的には固体脂を含む油汚れ、更に固体脂と液体油とを含む油汚れである。前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を接触させるときの固体脂を含む油汚れの形態は、固体脂と液体油とが混在した状態であってもよい。
本発明の硬質表面の洗浄方法では、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触させる。
具体的には、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、原液で、硬質表面に接触させる、又は前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、原液で、希釈せずに硬質表面に接触させる、つまり、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、希釈することなく、硬質表面に接触させる洗浄方法が好ましく挙げられる。更に、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、希釈することなく、固体脂を含む油汚れが付着した硬質表面に接触させる洗浄方法が挙げられる。
前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を希釈せずに硬質表面に接触させるとは、該洗浄剤組成物を、意図的に水などで希釈した後、硬質表面と接触させないことである。例えば、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を水滴等が付着した硬質表面と接触させたり、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を硬質表面に接触させた後、硬質表面に水滴が付着したりする場合は、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を希釈せずに、硬質表面に接触させると理解できる。
本発明では、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物の原液をそのまま、つまり組成を変動させることなく、硬質表面に付着させる。例えば、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、含水したスポンジに付着させることなく、固体脂を含む油汚れが付着した硬質表面に接触させる。硬質表面に接触した後は、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物の組成が変動してもよい。すなわち、硬質表面に接触した後は、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物の組成が希釈又は濃縮されてもよい。
但し、本発明の(a)成分、(b)成分、(c)成分を含む濃厚組成物を調製しておき、該濃厚組成物を水で希釈して本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を調製し、硬質表面に接触させてもよい。すなわち、本発明の(a)成分、(b)成分、(c)成分を含有する濃厚組成物を水で希釈して本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物に調製し、該硬質表面用液体洗浄剤組成物を希釈せずに硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法であってもよい。
また、本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触させた後、機械力をかけず(付与せず)に放置する洗浄方法が挙げられる。つまり、スポンジ等の可撓性材料や手指等を用いることなく接触させ、機械力をかけずにそのまま放置する洗浄方法が挙げられる。これにより、手や道具の届かない部位や届きにくい細部の洗浄に好適である。
機械力をかけずに放置するとは、例えば、組成物の接触以外に、洗浄のための意図的な操作を行わないことである。例えば、接触させた組成物が硬質表面を自然に流下することや、洗浄を意図しない振動が硬質表面に伝わることなどは、機械力をかけずに放置すると理解できる。
放置した後は、通常、水ですすぐ。すすぐ際は、手などで機械力(物理的力)を掛けてもよく、単に水流ですすいでもよい。
本発明の硬質表面の洗浄方法では、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、対象物である硬質表面の面積100cmに対して、好ましくは0.1g以上、より好ましくは0.3g以上、更に好ましくは0.4g以上、そして、好ましくは5g以下、より好ましくは3g以下、更に好ましくは2g以下の割合で接触させる、更に、塗布又は噴霧することが好ましい。
本発明の硬質表面の洗浄方法では、洗浄力を高める観点から、硬質表面用液体洗浄剤組成物を硬質表面に接触後、好ましくは10秒以上、より好ましくは20秒以上、更に好ましくは30秒以上、より更に好ましくは40秒以上、そして、同様の観点から、好ましくは60分以下、より好ましくは30分以下、更に好ましくは20分以下、より更に好ましくは10分以下、より更に好ましくは5分以下、放置する。この場合、最初に前記組成物が硬質表面に接触した時点を放置の開始としてよい。
なお、放置する際の温度は、室温でよく、例えば、10℃以上30℃以下が挙げられる。
また、本発明の硬質表面の洗浄方法では、洗浄力を高める観点から、好ましくは10秒以上、より好ましくは20秒以上、さらに好ましくは30秒以上、さらに好ましくは40秒以上、そして、同様の観点から、好ましくは60分以下、より好ましくは30分以下、更に好ましくは20分以下、より更に好ましくは10分以下、より更に好ましくは5分以下、前記液体洗浄剤組成物と洗浄対象である硬質表面とを接触させる。
本発明の硬質表面の洗浄方法では、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、油汚れ等が付着した硬質表面を該組成物中に浸漬させて接触させてもよいが、効率的に洗浄力を高める観点から、噴霧又は塗布して、油汚れ等が付着した硬質表面に接触させる方法が好ましい。
前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、油汚れ等が付着した硬質表面に接触させる方法は、噴霧又は塗布が好ましく、液滴状にして噴霧する又は泡状にして塗布する方法が好ましい。具体的には、スプレー手段を用いる。すなわち本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、スプレイヤーを具備する容器に充填してなる硬質表面用洗浄剤物品を用いるのが好ましい。本発明は、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、スプレイヤーを具備する容器に充填してなる、スプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品を提供する。
本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品における本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を充填するスプレイヤーを具備する容器は、トリガー式スプレー容器、ポンプ式スプレー容器等の噴射剤を使用しない手動式スプレー装置、噴射剤を用いるエアゾール等が挙げられる。前記スプレイヤーを具備する容器は、内容物を液滴状又は泡状にして噴霧又は塗布することができるトリガー式スプレーが好ましく、内容物を液滴状に噴霧する機構を備えたトリガー式スプレー又は泡を形成する機構(泡形成機構)を備えたトリガー式スプレーがより好ましい。
本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品において、液滴状に本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を噴霧する機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、前記組成物を入れるスプレー容器の噴射ノズルの噴口径は、スプレーのし易さや、噴射された液滴が荒くなく、直線状にスプレーされず、スプレーできる面積が極端に狭くならないために、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは0.3mm以上、そして、好ましくは2mm以下、より好ましくは1mm以下の範囲である。
液滴状に噴霧する機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品は、1回の操作で、好ましくは0.1mL以上、より好ましくは0.3mL以上、そして、好ましくは5mL以下、より好ましくは2mL以下の組成物を噴霧する。
また本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品において、泡形成機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、好ましくはスピンエレメント及び直径4〜8mmの円形状の空間部分に棒状の突起を数個設置された液体通過板を有するものが好適である。ここでスピンエレメントとは、スピンエレメントを通じて液状物の流れにスピンを与え、最後にノズルから噴出する機構であり、その詳細な構造としては特開平8−332422号公報や特開平8−108102号公報の図4(b)、特開2002−68265号公報の図1などを参考にすることができる。
泡形成機構を備えたトリガー式スプレーを用いる場合、本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品は、1回の操作で、好ましくは0.5mL以上、より好ましくは1mL以上、そして、好ましくは30mL以下、より好ましくは15mL以下、更に好ましくは5mL以下の組成物を噴霧する。
泡形成機構のもう一つの部材である液体通過板は、直径5〜7mmの円形状の空間部分に棒状の突起を好ましくは3〜8個設置されたものであり、通過する板を平面で見た場合に、好ましくは幅0.8〜1.2mm、長さ2〜4mmの長方形状の棒状の突起が好適である。また、棒状の突起を除いた空間部分に対する棒状の突起の占める面積は、好ましくは30面積%以上、より好ましくは40面積%以上、そして、好ましくは90面積%以下、より好ましくは80面積%以下、更に好ましくは70面積%以下であり、このような液体通過板を設置することで、垂直表面への泡の付着滞留性が良好になる。
本発明のスプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品の容器は、一般に使用されている容器を用いることができる。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートを原料として得られるものであり、ブロー成形などによって製造することができる。容器の肉厚は底面と側面と異なってもよく、0.01〜2mmが好ましく、容器の容量は100〜1000mLが好ましい。容器に充填される硬質表面用液体洗浄剤組成物の量は、取り扱い上、200〜500mLが望ましい。また液の充填は、常識的な空隙を残して行われる。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、硬質物品の硬質表面、更に食器及び台所周りの硬質物品の硬質表面、更に食器の硬質表面の洗浄方法として好ましい。また、硬質物品の硬質表面の手洗い洗浄方法、更に食器及び台所周りの硬質物品の硬質表面の手洗い洗浄方法、更に食器の硬質表面の手洗い洗浄方法として好ましい。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、硬質物品の硬質表面、好ましくは食器及び台所周りの硬質物品の硬質表面、より好ましくは食器の硬質表面を洗浄対象とする。
食器及び台所周りの硬質物品は、前述のものが挙げられる。
また、本発明の硬質表面の浄剤方法は、食器、保存容器、調理器具、及び調理家電から選ばれる物品の硬質表面を対象とすることが好ましく、更に皿、椀、タッパー、ビン、包丁、まな板、鍋、フライパン、魚焼きグリル、フードプロセッサー、及びミキサーから選ばれる物品の硬質表面を対象とすることがより好ましい。
本発明の硬質表面の洗浄方法の対象とする硬質表面の材質は、プラスチック(シリコーン樹脂などを含む)、金属、陶器、木、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
そして、本発明の硬質表面の洗浄方法は、これら硬質表面に付着した固体脂を含む油汚れを効果的に洗浄することができる。
本発明の硬質表面の洗浄方法では、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を直接硬質表面に接触させる。そして、前記組成物が接触した状態で放置すればよいため、洗浄時において、スポンジ等の可撓性材料による擦り洗いのような機械力をかける作業を必要としない。
そのため、本発明の硬質表面の洗浄方法は、
(1)食品製造機器、冷蔵庫、食器棚などのパイプ、部品及び排水溝、水筒、タンブラー、やかん、ポット等の手洗い洗浄が不便な硬質物品、
(2)食品、食器、調理器具の保存場所、調理台、レンジフード、シンク、ガスレンジ、電子レンジなどの食品の調理場所及びその周辺の床や壁等の台所周り等の固体脂を含む油汚れが広範に及ぶ硬質表面を有する物品、
(3)包丁、ピーラー、おろし金、スライサー、ジューサーの羽根、フードプロセッサーの羽根等の手洗い洗浄に危険が伴う物品、
(4)形状が複雑な部分を具備する物品
といった、スポンジ等の可撓性材料を用いた洗浄が困難な物品等にも適用することができる。尚、必要により、擦り洗いを行ってもよい。
さらに、本発明の硬質表面の洗浄方法は、本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、好ましくは泡状の前記組成物を、硬質表面に塗布してそのまま放置するため、硬質表面に前記組成物を長く留めることができる。
本発明の硬質表面の洗浄方法は、前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を接触させた硬質表面を、水で濯ぐ工程、好ましくは前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を接触させた硬質表面を、放置後、水で濯ぐ工程を含むことができる。
下記配合成分を用いて、表1、2に示す硬質表面用液体洗浄剤組成物を調製し、以下の項目について評価を行った。結果を表1、2に示す。表1、2の硬質表面用液体洗浄剤組成物は、常法により調製した。即ち、適量のイオン交換水に(a)成分〜(g)成分を添加し、室温(25℃)で溶解させた後、水酸化ナトリウム又は/及び塩酸を添加してpH(25℃)を6に調整した。なお、表1中の配合成分の質量%は、全て有効分に基づく数値である。(a)成分、(b)成分はナトリウム塩としての量に基づく質量%を示している。また、(f)成分は、結晶水を含んだ化合物としての量に基づく質量%を示している。
<配合成分>
(a)成分
・スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルナトリウム(製品名「エアロールCT−1L」、東邦化学工業(株)製)一般式(a1)において、R1a、R2a:共に2−エチルヘキシル基、x、y:共に0、M:ナトリウムの化合物
(b)成分
・EO2ラウリル硫酸エステルナトリウム(製品名「エマール270J」、花王(株)製)、一般式(b1)において、R1b:ドデシル基、R2b:エチレン基、n:2、M:ナトリウムの化合物
(c)成分
・C12アミンオキサイド(製品名「アンヒトール20N」、花王(株)製)、一般式(c1)において、R1c:ドデシル基、R2c、R3c:共にメチル基、m、p:共に0
・C8アミンオキサイド(ジメチルオクチルアミン(製品名「ファーミンDM0898」、花王(株)製)と過酸化水素水(日本パーオキサイド社製)から合成した化合物。)、一般式(c1)において、R1c:オクチル基、R2c、R3c:共にメチル基、m、p:共に0
・C14アミンオキサイド(ジメチルミリスチルアミン(製品名「ファーミンDM4098」、花王(株)製)と過酸化水素水(日本パーオキサイド社製)から合成した化合物。)、一般式(c1)において、R1c:ミリスチル基、R2c、R3c:共にメチル基、m、p:共に0
・ヤシ油アミンオキサイド(製品名「カチナールAOC」、東邦化学工業(株)製)、一般式(c1)において、R1c:炭素数12〜18のアルキル基、R2c、R3c:共にメチル基、m、p:共に0
(d)成分:2−エチルヘキシルグリセリルエーテル(製品名「ペネトールGE−EH」、花王(株)製)
(e)成分:ブチルジグリコール(製品名「BDG−NS」、日本乳化剤(株)製)
(f)成分:パラトルエンスルホン酸1水和物(製品名「PTS M−7000」、明友産業(株)製)
(g)成分:クエン酸(製品名「精製クエン酸(無水)」、扶桑化学工業(株)製)
(1)洗浄力(溶液浸漬評価)
牛脂と菜種油を9:1の質量比で混合したものを作製し、モデル汚れ(固体脂を含む汚れのモデル汚れ、以下同様)とした。30mm(横)×80mm(縦)×1mm(厚み)のポリプロピレン試験片の質量を4桁天秤で測定した(x)。前記ポリプロピレン試験片の両面に、下端から50mmの高さまでモデル汚れを、両面合わせて0.02〜0.03gとなるように均一に塗布したものを作成し、汚れピースとした。同汚れピースの質量を4桁天秤で測定した(y)。
硬質表面用液体洗浄剤組成物50gを50mL容器(内径35mm×高さ68mmの円柱状)に入れ、次いで汚れピース1枚を同容器内に立て掛けて前記組成物に接触させた。この時、汚れピースの汚れを付着させた部分は、容器内の前記組成物中に全て浸漬した。
汚れピースを前記容器内の硬質表面用液体洗浄剤組成物に1分間浸漬後、前記汚れピースを取り出し、1分間水道水で流水すすぎをした。この時、流水すすぎの条件は、水道水の温度は25℃、流速は約4L/min、蛇口の開口部の直径は約15mmであった。開口部から5cm垂直下に位置する汚れピースに落下してくる水道水に対して汚れピースを45°になるように持ち、その角度を固定したまま汚れピースの汚れを付着させていない上端部分で流水を受け、汚れピース上を流れる水道水で洗浄部分片面全体をすすいだ。このとき、10秒毎に表裏を変えて交互にすすいだ。すすぎ終了後、汚れピースを乾燥させた後、4桁天秤で質量を測定した(z)。以下の式で洗浄率を求めた。
洗浄率(%)={(y)−(z)}/{(y)−(x)}×100
(2)洗浄力(泡浸漬評価)
牛脂と菜種油を9:1の質量比で混合したものを作製し、モデル汚れとした。30mm(横)×80mm(縦)×1mm(厚み)のポリプロピレン試験片の質量を4桁天秤で測定した(x)。前記ポリプロピレン試験片の両面に、下端から5cmの高さまでモデル汚れを、両面合わせて0.02〜0.03gとなるように均一に塗布したものを作成し、汚れピースとした。同汚れピースの質量を4桁天秤で測定した(y)。
硬質表面用液体洗浄剤組成物をトリガー式スプレー容器(マジックリンハンディスプレー、花王(株)製)に充填し、50mL容器(内径35mm×高さ68mmの円柱状)内に、前記組成物を泡状に5回スプレーした。組成物の吐出量は合計で約5gであった。
次いで汚れピース1枚を同容器内に立て掛け、前記容器内の泡状の硬質表面用液体洗浄剤組成物に、前記汚れピースを接触させた。この時、汚れピースの汚れを付着させた部分は、容器内の泡状の前記組成物中に全て浸漬した。泡中に汚れピースを接触後1分間経過後に取り出し、1分間水道水で流水すすぎを行った。この時、流水すすぎの条件は、水道水の温度は25℃、流速は約4L/min、蛇口の開口部の直径は約15mmであった。開口部から5cm垂直下に位置する汚れピースに落下してくる水道水に対して汚れピースを45°になるように持ち、その角度を固定したまま汚れピースの汚れを付着させていない上端部分で流水を受け、汚れピース上を流れる水道水で洗浄部分片面全体をすすいだ。このとき、10秒毎に表裏を変えて交互にすすいだ。すすぎ終了後、汚れピースを乾燥させた後、4桁天秤で質量を測定した(z)。以下の式で洗浄率を求めた。
洗浄率(%)={(y)−(z)}/{(y)−(x)}×100
(3)吐出性(泡比容)
硬質表面用液体洗浄剤組成物を、トリガー式スプレー容器(マジックリンハンディスプレー、花王(株)製)に充填し、前記容器の広泡モードで200mLメスシリンダー(内径40mm)内に10回スプレーした。スプレー後の200mLメスシリンダー質量を、4桁天秤を用いて測定し、スプレー前のメスシリンダーの質量との差を、泡塗布量(g)とした(a)。メスシリンダー内の泡の容量(mL)を目視で読み取った(b)。以下の式で泡比容を算出した。泡比容が大きいほど、泡吐出性に優れる。
泡比容(mL/g)=(b)/(a)
Figure 0006713348
表1の実施例1〜15は、比較例1〜3と比較すると洗浄力(溶液浸漬)に優れることが分かる。また実施例1〜15は、固形分が50質量%を超える比較例4と比較すると泡吐出性に優れることが分かる。
<処方例>
表2に本発明の硬質表面用液体洗浄剤組成物の例を示す。下記処方によれば、固体脂を含む油汚れの洗浄力に優れ、且つスプレイヤーで使用した際には起泡量が多いといった良好な泡吐出性を両立することができる。
Figure 0006713348

Claims (10)

  1. 下記(a)成分、(b)成分0質量%以上10質量%以下、(c)成分、(e)成分を16質量%以下、及び水を含有し、(a)成分/(c)成分の質量比が0.1以上3以下であり、(b)成分/[(a)成分+(b)成分+(c)成分]の質量比が0.5以下であり、全界面活性剤中の、(a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量の割合が50質量%以上であり、固形分の含有量が50質量%以下である、硬質表面用液体洗浄剤組成物。
    <(a)成分>
    下記一般式(a1)で表されるスルホコハク酸エステル又はその塩
    Figure 0006713348

    〔式中、R1a、R2aは、それぞれ独立して、炭素数5以上18以下の炭化水素基である。A1、A2はそれぞれ独立に炭素数2以上4以下のアルキレン基、x、yは平均付加モル数でありそれぞれ独立に0以上6以下である。M1は水素原子又は陽イオンである。〕
    <(b)成分>
    炭素数8以上21以下の炭化水素基と、硫酸エステル基又はスルホン酸基とを有するアニオン界面活性剤〔但し、(a)成分を除く〕
    <(c)成分>
    アミンオキサイド
    <(e)成分>
    溶剤
  2. (a)成分を0.5質量%以上20質量%以下、(c)成分を0.1質量%以上30質量%以下含有する、請求項1記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
  3. 組成物中、無機固体成分の含有量が3質量%以下である、請求項1又は2記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
  4. (a)成分、(b)成分及び(c)成分の合計含有量が、0.6質量%以上40質量%以下である、請求項1〜3の何れか1項記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
  5. 希釈せずに直接硬質表面に接触させて用いる、請求項1〜4の何れか1項記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物。
  6. 請求項1〜5の何れか1項記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触させる、硬質表面の洗浄方法。
  7. 前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、希釈せずに硬質表面に接触させる、請求項6記載の硬質表面の洗浄方法。
  8. 前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、硬質表面に接触させた後、機械力をかけずに放置する、請求項6又は7記載の硬質表面の洗浄方法。
  9. 前記硬質表面用液体洗浄剤組成物を、噴霧又は塗布して硬質表面に接触させる、請求項6〜8の何れか1項記載の硬質表面の洗浄方法。
  10. 請求項1〜5の何れか1項記載の硬質表面用液体洗浄剤組成物を、スプレイヤーを具備する容器に充填してなる、スプレー容器入り硬質表面用洗浄剤物品。
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