JP6822788B2 - 清掃ロボット - Google Patents
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Description
特許文献1には、図7に示されるような清掃ロボット100が開示されている。清掃ロボット100は、制御部120によって制御されている。
制御部120はレーザーレーダー112,超音波センサ113、距離画像カメラ114で取得する環境情報及び清掃対象域の地図情報に基づいて清掃部のサイドブラシ104やメインブラシ105の回転や高さ位置を制御したり、フラッパー107の開閉時間間隔や開閉量を制御するとともに、駆動輪102及び偏心キャスタ103による走行を制御する。
レーザーレーダー112は走行する水平面の進行方向に対して±90°の範囲を一定角度毎にレーザー照射することにより距離計測を行ってロボット本体100から見た障害物や壁の2次元的配置を計測する。
しかし、上記のような清掃ロボット100においては、レーザーレーダー112が設置された高さ位置における水平面内の情報しか取得できないため、2つのコーンは認識できたとしても、レーザーレーダー112とは異なる高さに位置する、コーン間に架け渡されたコーンバーは認識できない。結果として、清掃ロボット100は、コーンバーの下を潜り抜け、あるいはコーンバーに接触した後コーンバーを立入禁止場所へと押し込ながら、立入禁止場所へと侵入してしまう。
上記のような構成によれば、清掃ロボットは、距離計測装置制御部により、距離計測装置から出射される光の出射角度を上下方向に変化させて障害物を検知するため、距離計測装置が設置された高さ位置よりも上方の物体も、空間的に、検知可能となる。すなわち、例えばコーン間に架け渡されたコーンバー等の、空間的に設けられた立入禁止表示も障害物として検知可能となるため、立入禁止表示の下を潜り抜けずに回避するように進行方向決定部により走行手段を走行制御することで、立入禁止場所への侵入を防止することができる。
上記のような構成によれば、床面に粉じんが散乱している場合には、清掃ブラシによって粉じんが巻き上げられて空中に飛散する。このとき、距離計測装置から出射された光は、粉じんにより反射されるため、粉じんが障害物として検知され、進行方向決定部は粉じんを回避するように新たな進行方向を決定し、この新たな進行方向に向けて走行手段を走行制御しようとする。しかし、このような場合には、粉じんは清掃ロボットの全周囲に飛散しているため、新たな進行方向においても粉じんが障害物として検知され、更に新たな進行方向を決定し、走行手段を走行制御しようとする。すなわち、床面に散乱していた粉じんの内の、大部分の粉じんが清掃手段によって清掃されて、清掃ロボットの周囲に粉じんがほとんど飛散していない状況になるまで、清掃ロボットは粉じんの検知と進行方向の決定を繰り返すため、粉じんが多い場所を重点的に清掃することが可能となる。
また、床面上の粉じんを検知するための、距離計測装置以外の他のセンサを特別に用意する必要がない。更に、例え進行方向決定部による進行方向の決定が、例えばランダムなど、何らかの熟慮された戦略に基づいて行われるものでなかったとしても、粉じんが多い場所を重点的かつ効果的に清掃することができる。したがって、清掃ロボットの製作コストを低減することができる。
上記のような構成によれば、障害物が特に粉じんである場合において、空中に飛散する粉じんを効果的に検知することが可能となる。
上記のような構成によれば、距離計測装置が床面を障害物として検知しないため、検知された障害物が床面か否かを判定する必要がなく、したがって、清掃ロボットを容易に製作することができる。
清掃ロボット1は、走行手段2と清掃手段3を備えている。本実施形態においては、清掃ロボット1は、内側筐体5と外側筐体18を備えており、走行手段2や清掃手段3を含む各構成部は主に内側筐体5に取り付けられて、内側筐体5及び各構成部を囲うように外側筐体18が設けられているが、このような構成に限られないことは言うまでもない。
清掃ロボット1は、図1における右側である進行方向後側に右側駆動輪7Aと左側駆動輪7Bの2つの駆動輪7を、図1における左側である進行方向Iの前側に1つのキャスタ9を備えており、清掃ロボット1は、これら3つの駆動輪7及びキャスタ9が床面Fに接するように床面F上に載置されている。右側駆動輪7Aと左側駆動輪7Bの各々に対応して、右側駆動輪用モータ6Aと左側駆動輪用モータ6Bの2つの駆動輪用モータ6が、内側筐体5に固定されて設けられている。各駆動輪用モータ6に対して、バッテリー4から電力が供給されている。右側駆動輪用モータ6Aと右側駆動輪7A、及び左側駆動輪用モータ6Bと左側駆動輪7Bはそれぞれ、ベルト8によって連結され、これにより、各駆動輪用モータ6(6A、6B)によって生成された動力が、対応する駆動輪7(7A、7B)に伝達される。
キャスタ9は、鉛直方向に延在するように内側筐体5に接続された支持軸部9bと、支持軸部9bの下端に回転可能に接続された、円板状の車輪部9aを備えている。支持軸部9bは、内側筐体5に対して水平面内において360°に自在に回転可能に設けられており、これにより、キャスタ9は、清掃ロボット1の進行方向に追随して回転する。
内側筐体5の底面5aの床面Fからの高さや、駆動輪7の径の大きさ、駆動輪用モータ6のトルクは、建設作業場に釘やビスが落下していても、これに駆動輪7がロックされずに乗り越えることができる程度に設計されている。
2つの駆動輪用モータ6は、図3を用いて後述する制御装置20の、走行制御部26によって制御されている。
サイドブラシ10は、円形の支持板部10aの一方の表面にブラシ部10bが接合されて形成されており、支持板部10aが床面Fと平行になってブラシ部10bが床面Fに接触するように位置せしめられて、支持板部10aの中心位置で水平面内で回転可能に、内側筐体5に取付けられている。特に図1(b)に示されるように、サイドブラシ10は、ブラシ部10bの一部が、外側筐体18よりも主に右方向の外側に突出するように、清掃ロボット1の右側前方に設けられている。サイドブラシ10は、バッテリー4から電力を供給されて作動するサイドブラシ駆動モータ11によって、図1(b)における反時計回りの方向Aに回転されることにより、床面F上に位置するゴミ等を、後述するドラムブラシ12の前方へと移動させる。
サイドブラシ駆動モータ11は、図3を用いて後述する制御装置20の清掃制御部25によって、サイドブラシ10が一定の速度で回転するように制御されている。
ドラムブラシ12の後方には、ホッパ14が設けられている。ホッパ14は、ドラムブラシ12によって外側筐体18内部へ搬送されたゴミ等を受け取り、格納する。
ドラムブラシ駆動モータ13は、図3を用いて後述する制御装置20の清掃制御部25によって、ドラムブラシ12が一定の速度で回転するように制御されている。
本実施形態においては、距離計測装置15は、レーザーレンジファインダーであり、光はレーザー光である。距離計測装置15は、例えば光を反射する鏡を回転させることで、例えば一秒間に1081回の頻度で、距離計測装置15の前方Cから左右に例えば各々135°、計270°の範囲で光を往復して光出射部15cから出射し、水平方向に走査することで、周囲の物体までの距離を計測する。距離計測装置15の光の射程距離は、例えば10m程度である。
距離計測装置15は、清掃ロボット1の前側に、図1(a)のように水平面視した場合における距離計測装置15の前方Cと、床面Fと平行な、清掃ロボット1の直進時の進行方向Iが、一致するように設けられている。これにより、距離計測装置15は、清掃ロボット1の直進方向Iを中心として左右に、例えば各々135°の範囲で光を照射することができるように設けられている。
軸15aの一端には、図1(b)に示されるように距離計測装置駆動モータ16が設けられている。距離計測装置駆動モータ16は、本実施形態においてはステッピングモータである。距離計測装置駆動モータ16は、図3を用いて後述する制御装置20の距離計測装置制御部27によって、軸15aを中心に上下方向に距離計測装置15を回動させて、光の出射角度を上下方向に変化させるように制御されている。図2(a)は、距離計測装置15の前方Cが清掃ロボット1の直進方向Iに一致する状態である。本実施形態においてはこの状態が距離計測装置15の初期位置であり、なおかつ、光の出射角度の下限となる位置である。図2(b)は、距離計測装置15の前方Cが清掃ロボット1の直進方向Iから45°上方を向くように、距離計測装置15が上方向に回動させられた状態である。本実施形態においては、この状態が、光の出射角度の上限となる位置である。
距離計測装置15からの光の出射角度が図2(a)、(b)に示される下限位置と上限位置の間を、例えば1秒間に1回往復する程度の速度で、距離計測装置15は上下方向に回動させられている。
しかし、光の水平方向及び上下方向の往復頻度によっては、上記角度範囲内の全ての角度における情報を制御装置20が処理しようとすると、処理対象のデータ量が大きくなり、特に制御装置20の処理能力が高くない場合には、処理が困難となる可能性がある。ここで、清掃ロボット1の走行に大きく影響するのは、清掃ロボット1の特に直進方向Iに近い角度位置における物体の情報である。したがって、本実施形態においては、図4に示されるように、障害物判定部23は、距離計測装置15の前方Cを基点として水平方向に例えば−30°(角度位置E)〜30°(角度位置D)の角度範囲における情報を距離計測装置15から受信した情報から抽出し、この角度範囲内に位置する物体に対して、次に記載する障害物の判定を行っている。
例えば、物体が上下方向に0°〜45°の角度範囲における全ての範囲において略同等の距離で検出されている場合には、物体は壁であり障害物であると推定可能である。
また、物体が上記上下方向の角度範囲における一定の小さな範囲の高さにおいてのみ検出されて、水平方向における他の角度においても同じ一定範囲の高さに物体が検出された場合には、空中に幅の小さな物体が水平方向に延在して位置しており、この物体はコーンバー51、すなわち回避すべき障害物であると推定可能である。
更に、物体が上記上下方向の角度範囲におけるある一定の角度よりも上方全てにおいて検出されてはいるが、この物体は清掃ロボット1の全高よりも高い位置に位置すると判断される場合には、これは実際には障害物ではなく、その下方を清掃可能であると判断してもよい。
粉じんが散乱している床面Fをサイドブラシ10が清掃しようとして、粉じんが床面Fから空中に巻き上げられた場合に、距離計測装置15は粉じんを物体として認識する。
物体が壁や、図4に示されるようなコーン50やコーンバー51等である場合には、本実施形態においては距離計測装置15の射程距離が10mであるため、距離計測装置15から送信される物体の距離は、例えば1m〜10m等の値をとり得るが、粉じんの場合は清掃ロボット1の周囲の空間に飛散するため、距離は0〜0.1m等と、壁やコーンバー51等に比べると非常に小さい値となり得る。
このように、障害物判定部23において、距離の値が所定の値以下である場合においては、物体が粉じんであると推定可能である。
進行方向決定部24は、障害物判定部23が障害物として判定した物体が存在しない場合においては、直進するように走行制御部26を指示する。
例えば、図4に示されるように、2つのコーン50とコーン50の頂部間に架け渡されたコーンバー51が設けられており、直進方向Iから右側の方向Dにおける、障害物すなわちコーンバー51との距離が、左側の方向Eにおけるコーンバー51との距離よりも短くなっている場合においては、進行方向決定部24は、清掃ロボット1がコーンバー51に対して、斜め方向右側から接近していると判断し、左側に曲がってコーンバー51を回避するように、走行制御部26に指示する。
逆に、直進方向Iから右側の方向Dにおける距離が、左側の方向Eにおける距離よりも長くなっている場合においては、進行方向決定部24は、清掃ロボット1がコーンバー51に対して、斜め方向左側から接近していると判断し、右側に曲がってコーンバー51を回避するように、走行制御部26に指示する。
このように、障害物に対して斜め方向から接近していると判断した場合においては、進行方向決定部24は、左右何れかのうち鈍角に曲がることにより障害物を回避可能な方向に曲がって障害物を回避するように、走行制御部26に指示する。これは、鋭角に曲がろうとすると、内輪差が大きくなり、障害物に衝突する可能性が高いためである。
このとき、左側に曲がってコーンバー51を回避しようとすると、サイドブラシ10は清掃ロボット1の右側前方に取り付けられているため、図5に示されるように、左折時にサイドブラシ10のドラムブラシ12側の端点10cが描く軌跡Gと、左折時にドラムブラシ12のサイドブラシ10側の端点12aが描く軌跡Hとの間に、間隙Sが生じうる。この間隙Sは、サイドブラシ10とドラムブラシ12のいずれによっても清掃されない場所となるため、床面Fに未清掃の領域が残ってしまう。これを防ぐため、障害物に直交するように接近していると判断した場合においては、右側に曲がってコーンバー51を回避するように、走行制御部26に指示している。
走行制御部26はまた、入力装置21から、作業者によって入力装置21に入力された移動方向指示を受信する。この場合においては、進行方向決定部24からの指示よりも、入力装置21から受信した移動方向指示を優先させ、移動方向指示に基づいて、右側駆動輪用モータ6A及び左側駆動輪用モータ6Bの各々に対し、回転量を制御する。
まず、制御装置20は、距離計測装置15を初期設定する。具体的には、距離計測装置15からの光の出射角度が、図2(a)に示されるような、清掃ロボット1の直進方向Iに一致する下限位置となるように、制御装置20の距離計測装置制御部27が、距離計測装置駆動モータ16を調整する(ステップS2)。
その後、距離計測装置15を動作させて光を水平方向に往復して出射するようにした状態で(ステップS3)、距離計測装置15が、下限位置と、図2(b)に示されるような直進方向Iと平行な方向から45°上方を向く上限位置との間を往復して回動するように、制御装置20の距離計測装置制御部27が距離計測装置15を制御する(ステップS4)。
上記のステップS1からS4によって、清掃ロボット1は停止した状態で、距離計測装置15が、清掃ロボット1の直進方向Iを基点として、水平方向に−135°〜135°、上下方向に0°〜45°の角度範囲における、距離計測装置15から10m以内の空間に位置する物体を検知する状態となっている。以降、制御装置20の表示制御部28が、距離計測装置15によって検知された物体に関する情報を、出力装置22に表示し続ける。
具体的には、制御装置20の障害物判定部23が、距離計測装置15から送信された情報を受信し、図4に示されるように、距離計測装置15の前方Cを基点として水平方向に−30°(角度位置E)〜30°(角度位置D)の角度範囲における物体の情報を、距離計測装置15から受信した情報から抽出する。障害物判定部23は更に、上記したように、抽出された各物体が障害物であるか否かを判定し、障害物と判定された物体の位置する方向と障害物までの距離を、進行方向決定部24に送信する。
制御装置20の進行方向決定部24は、障害物判定部23から障害物の情報が送信されなければ、走行制御部26に直進するように指示し、走行制御部26は右側駆動輪用モータ6A及び左側駆動輪用モータ6Bを同一の回転量で作動させることで、清掃ロボット1を直進させる(ステップS7)。
例えば、図4に示されるように、障害物に対する、直進方向Iから右側の方向Dにおける距離が、左側の方向Eにおける距離よりも短くなっている場合においては、進行方向決定部24は、清掃ロボット1が障害物に対して、斜め方向右側から接近していると判断し、左側に曲がって障害物を回避するように、走行制御部26に指示する。
逆に、直進方向Iから右側の方向Dにおける距離が、左側の方向Eにおける距離よりも長くなっている場合においては、進行方向決定部24は、清掃ロボット1が障害物に対して、斜め方向左側から接近していると判断し、右側に曲がって障害物を回避するように、走行制御部26に指示する。
このように、障害物に対して斜め方向から接近していると判断した場合においては、進行方向決定部24は、左右何れかのうち鈍角に曲がることにより障害物を回避可能な方向に曲がって障害物を回避するように、走行制御部26に指示する。
直進方向Iから右側の方向Dにおける距離と、左側の方向Eにおける距離が等しい場合においては、進行方向決定部24は、清掃ロボット1が障害物に対して、直交するように接近していると判断し、右側に曲がって障害物を回避するように、走行制御部26に指示する。
また、赤外線センサ17が、進行方向の床面Fに、段差や穴を検知した場合には、進行方向決定部24は、清掃ロボット1をその場で停止させて、後退するように、走行制御部26を制御する。
その後、再度ステップS6に戻り、障害物検知処理以降を繰り返す。
このとき、例えば障害物が粉じんである場合においては、ステップS9において左右いずれの方向に曲がったとしても、その直後にステップS6において、距離計測装置15が依然として飛散している粉じんを物体として認識し、ステップS8の回避方向決定処理へ移行するため、清掃ロボット1は、粉じんの飛散が収まり、床面に散乱していた粉じんの内の、大部分の粉じんが清掃されて、サイドブラシ10によって空中に粉じんが巻き上げられなくなるまで、前進することなく、その場で回転し続けるように動作する。
清掃が完了したと判断した場合には、処理を終了して清掃ロボット1の電源を切断する(ステップS11)。
清掃が完了していないと判断した場合には、再度ステップS6に戻り、障害物検知処理以降を繰り返す。
また、距離計測装置15によって、サイドブラシ10により空中に巻き上げられた粉じんを検出する構成となっているため、床面F上の粉じんを検知するための、距離計測装置15以外の他のセンサを特別に用意する必要がない。更に、例え進行方向決定部24による進行方向の決定が、例えばランダムなど、何らかの熟慮された戦略に基づいて行われるものでなかったとしても、粉じんが多い場所を重点的かつ効果的に清掃することができる。したがって、清掃ロボット1の製作コストを低減することができる。
例えば、上記実施形態においては、ゴミ等はドラムブラシ12で絡め捕られた後にホッパ14内に格納されるのみであるが、真空モータを設置してゴミ等を吸引するようにしてもよい。ただし、真空モータを使用すると、バッテリー4の消費が激しくなり、また、騒音が大きくなるため、清掃ロボットを使用可能な状況に制限が生じる可能性がある。
また、上記実施形態においては、サイドブラシ10は清掃ロボット1の右側前方に設けられているが、これに限られず、清掃ロボット1の左側前方に設けられていてもよいし、清掃ロボット1前方の左右両側に設けられていてもよい。
また、上記実施形態においては、距離計測装置15は、出射する光が、0°から45°上方を向く位置の間で上下方向に回動するように制御されているが、上限角度である45°は、例えば図1(a)に示される、距離計測装置15の上方を覆う庇部18a等の、外側筐体18の一部を障害物であると誤って認識しないように、距離計測装置15が外側筐体18を検知しない角度であれば、より大きな他の角度であっても構わない。また、例えば距離計測装置15がコーンバー51の高さに近い位置に設けられた場合においては、上限角度はより小さな他の値であっても構わない。
また、上記実施形態においては、距離計測装置15から出射する光の水平方向の往復頻度は1秒間に1081回であり、距離計測装置15の上下方向の回動頻度は1秒間に1回であったが、他の値であっても構わないのは言うまでもない。
また、上記実施形態においては、障害物を検知した場合には、回避方向を決定して回避し、再度障害物を検知するという処理を繰り返しているため、上記のように、障害物が粉じんである場合には、粉じんの飛散が収まり周囲が清掃されるまで、前進することなく、その場で回転し続けるように動作していたが、障害物判定部23において障害物が粉じんであると判定された場合には、清掃ロボット1は回転せずに、粉じんが床面に着地するまでその場に停止して清掃のみを続けるようにしてもよい。
2 走行手段 17 赤外線センサ
3 清掃手段 18 外側筐体
4 バッテリー 20 制御装置
5 内側筐体 21 入力装置
6 駆動輪用モータ 22 出力装置
7 駆動輪 23 障害物判定部
8 ベルト 24 進行方向決定部
9 キャスタ 25 清掃制御部
10 サイドブラシ(清掃ブラシ) 26 走行制御部
11 サイドブラシ駆動モータ 27 距離計測装置制御部
12 ドラムブラシ 28 表示制御部
13 ドラムブラシ駆動モータ
14 ホッパ
15 距離計測装置
Claims (4)
- 走行手段と清掃手段を備える清掃ロボットであって、
光を出射し、障害物により反射された反射光を受光することで、前記障害物との距離を計測する距離計測装置と、
制御装置を更に備え、
該制御装置は、
前記光の出射角度を上下方向に変化させる、距離計測装置制御部と、
前記距離計測装置からの計測結果を基に、前記障害物の種類を推定する、障害物判定部と、
該距離計測装置における計測結果を基に、前記障害物を回避するように進行方向を決定する、進行方向決定部と、
該進行方向決定部により決定された進行方向に向けて、前記走行手段を走行制御する走行制御部と、
を備え、
前記障害物判定部は、前記距離計測装置から前記障害物までの距離が所定の値以下である場合には、前記障害物を粉じんと推定し、
前記粉じんと推定される前記障害物が検知されなくなるまで、前記障害物の検知と、前記進行方向決定部による回避方向決定と、前記走行制御部による方向転換と、を繰り返すことで、前記粉じんが多い場所を重点的に清掃する、清掃ロボット。 - 前記清掃手段は清掃ブラシを備え、前記障害物が粉じんを含む場合には、
前記清掃ブラシで飛散する粉じんが検知されなくなるまで、決定された回避方向への方向転換と回避方向決定と障害物検知とを繰り返す、請求項1に記載の清掃ロボット。 - 前記距離計測装置はレーザーレンジファインダーであり、前記光はレーザー光である、請求項1または2に記載の清掃ロボット。
- 前記光の出射角度の下限は、床面と平行な方向である、請求項1から3のいずれか一項に記載の清掃ロボット。
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