JP6822137B2 - 線状部品のプロテクタ構造 - Google Patents
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Description
図1に示すように、車体フロア1の下面には、車幅方向の中央部に車体前後方向にフロアトンネル2が設けられ、このフロアトンネル2の両側にはフロントフロアパネル3が配設されている。このフロントフロアパネル3の後方には、リヤフロアパネル4が設けられている。
この車体フロア1の下面の左右には、一対のサイドメンバ5が設けられ、片側のサイドメンバ5と前記フロアトンネル2との間には、各種装備品に対して電源の供給あるいは信号の伝達を行うためのケーブルを束ねたワイヤハーネス6が配索されている。
工場等でハーネスを穴に通す場合、太くて硬いハーネスを曲げる必要がある。この曲げ代の確保のため、ハーネスの端部は、ある程度の長さ、プロテクタから離れた状態である必要がある。(最終的には別部品のカバーで下から覆ってハーネスがむき出しにはならない状態にする。)
ハーネスを挟んで(左右)両側に配置された2箇所の車体への固定箇所を結ぶ直線部分は、ねじりに対する剛性が高い。この直線とハーネスとの交点(付近)で、ハーネスとプロテクタを結束バンドで固定する。剛性が高い部分で固定するのでハーネスが曲がる際にプロテクタが変形するのを抑えられる。
プロテクタ7は、所定長さを有する断面半円状の本体部(プロテクタ本体)71と、この本体部71の中心部片側にヒンジ結合され、この本体部71の長手方向の中心部に蓋をする回動可能な蓋部72と、該蓋部72と反対側の前記本体部71の中心部の他方側に外側に向けて延出された第一の車体固定アーム部73と、前記ワイヤハーネス6の配索方向の前記プロテクタ7の本体部71の先端部に、前記車体固定アーム部73と反対側で、斜め前方方向に延出された第二の車体固定アーム部74とを備えている。前記車体固定アーム部73には、位置決め用の突起部73aが形成されている(図5参照)。
前記車体固定アーム部73の隣には、車体固定アーム部73よりも半分程度の長さの取付部75が延出されて設けられている。前記取付部75は、フロアトンネル2のフランジ部2aにピン76で締結するための取付孔75aが形成されている。(図3、図5参照)。前記第二の車体固定アーム部74には、前記フロアパネル3に取り付けるための取付孔74aが形成されており、ネジ77を介して前記フロアパネル3の座面部3aに取り付けられている。
こうして、結束バンド8の位置は、第一の車体固定アーム部73と第二の車体固定アーム部74を結んだ線上に設けられているので、捩じりに対する剛性が確保されるので、ワイヤハーネス6の曲げられた部分によるねじれが発生しても十分な強度を得ることができる。第一の車体固定アーム部73と第二の車体固定アーム部74は連続する面で接続されているので、太いワイヤハーネス6のこしの強さによるプロテクタ7の変形を防ぐことができる。
また、前記線状部品であるワイヤハーネス6が延設される方向と、前記第一の車体固定アーム部73と第二の車体固定アーム部74相互を結ぶ方向とが鋭角に交叉しているので、両固定部の距離が確保でき、プロテクタ7と被固定部のフロアパネル3との固定部が安定する。
また、前記車体固定部は、被固定部であるフロアパネルの強度向上部である、フロアトンネル下部の閉じ断面部と、フロアパネルに形成された座面部に固定されているので、車体固定部を強固に固定することができる。
2 フロアトンネル
3 フロントフロアパネル
31 取付孔
32 ガイド用パイプ
32a 切欠き部
4 リヤフロアパネル
5 サイドメンバ
6 ワイヤハーネス(線状部品)
7 プロテクタ
71 本体部(プロテクタ本体)
71a,71b 開口部
72 蓋部
73 第一の車体固定アーム部(車体固定部)
74 第二の車体固定アーム部(車体固定部)
75 取付部
76 ピン
8 結束バンド
9 カバー
Claims (4)
- 線状部品を被固定部に固定するプロテクタ構造において、
前記線状部品を固定するプロテクタ本体に、線状部品保持部を挟んで、その両側から互いに離れる方向で前記被固定部に沿って延設された一対の車体固定部を長手方向にずらせて設け、これら車体固定部を前記被固定部に固定することによって前記プロテクタ本体が固定されており、
前記一対の車体固定部は、第1の車体固定部と第2の車体固定部とを含み、
前記線状部品は、前記第1の車体固定部及び前記第2の車体固定部を結ぶ第1の仮想線上で前記プロテクタ本体に固定され、
前記プロテクタ本体には、前記線状部品を固定するための結束バンドが挿通される2つの開口部が設けられ、2つの前記開口部を結ぶ第2の仮想線は、前記線状部品が延設される方向に交差するように設定され、
前記プロテクタ本体には、前記被固定部に取り付けられる取付部が設けられ、
前記取付部は、
前記線状部品が延設される方向で、前記第1の車体固定部と前記第2の車体固定部との間に配置され、
且つ、前記第2の仮想線が延びる方向で、前記第1の車体固定部と前記第2の車体固定部との間に配置され、
さらに、2つの前記開口部に並ぶように、前記第2の仮想線に沿って配置されていることを特徴とする線状部品のプロテクタ構造。 - 前記線状部品が延設される方向と、前記車体固定部相互を結ぶ方向とが鋭角に交叉していることを特徴とする請求項1に記載の線状部品のプロテクタ構造。
- 前記車体固定部相互を直線状に結ぶ範囲には、前記車体固定部相互を面で繋ぐ延設部がプロテクタ本体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の線状部品のプロテクタ構造。
- 前記車体固定部は、被固定部の強度向上部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の線状部品のプロテクタ構造。
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JP2016253618A JP6822137B2 (ja) | 2016-12-27 | 2016-12-27 | 線状部品のプロテクタ構造 |
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- 2016-12-27 JP JP2016253618A patent/JP6822137B2/ja active Active
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