JP6820108B2 - 臭気抑制組成物を含む物品 - Google Patents

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Description

関連出願の引用
本願は、米国仮特許出願第62/113,768号(2015年2月9日出願)に対する優先権を主張する。この米国仮特許出願の開示は、本明細書中に参考として完全に援用される。
背景
本発明の開示は、臭気抑制特徴を有する化合物に関する。
パッドなどの吸収性部材は、例えば、生理用品、おむつ(乳幼児と失禁の悩みを有する個人との両方)、サニタリーナプキン、タンポン、外傷用包帯および絆創膏などの物品において、身体の流体または体液を吸収するのに広く役立つことが見出されている。このような吸収性部材には、超吸収性ポリマー(それらの自重の何倍もの流体を吸収する)または他の繊維性材料、例えば、コットン、木材パルプおよび紙などを組み込むことができる。このような吸収性部材により吸収される体液として、嘔吐、血液、膿、汗、***、分泌物、月経排出物、尿および糞便物を挙げることができる。
体液は、酸素、硫黄または窒素を含有する脂肪族、芳香族または複素環式化合物であり得る臭気原因分子による不快な臭気(悪臭)を有し得る。臭気原因分子は、より香りの良い分子、例えば香水などを使用してマスキングすることができる。しかし、それに代えて、臭気原因分子を変化させる、中和するおよび/または破壊することが望ましい。より強い臭気抑制特性を有する、改善された体液吸収性部材を提供することもまた有益である。特に、長期間にわたり生成/放出される臭気原因分子を中和および/または破壊して、処理された物品をより長く着用し、前記物品を容易に、気付かれずに処分することを可能にすることが望ましい。
簡単な説明
様々な体液を吸収するために使用することができる臭気抑制物品を様々な実施形態で本明細書に開示する。臭気抑制物品は、本明細書で示されている式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物を含む組成物を含む。
Figure 0006820108
(式中、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、COOR’、CON(R”)、アルコキシ、CN、NO、SOR”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C〜C12アルキル、または非置換C〜C12アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C〜C12アルキルであり、CON(R”)の2つのR”基は、独立して選択されてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nはスルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である。)
物品は、以前に記載されたものと比較して、より少量のスルホンアミド化合物、例えば、吸収性部材の吸収許容量1ミリリットル当たり約0.0002〜約6ミリグラム(mg/mL)のスルホンアミド化合物を含む。
特定の実施形態では、RはCOOR’である。特に、R’はアルカリ金属またはアルカリ土類金属である。またさらなる実施形態では、Rはメチル、COOHまたはCOOMであり、他のR基は水素である。
またさらなる実施形態では、Rは、COOH、COOM、COOR’、CON(R”)、CN、NO、ハロゲン、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択される。これらの実施形態では、他のR基は通常水素である。より具体的な実施形態では、Rは、COOH、COOM、COOR’、およびCON(R”)から選択される。
特定の実施形態では、スルホンアミド化合物は式(III)または(IV):
Figure 0006820108
(式中、Mは、水素、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、Xはハロゲンであり、Mは、独立して、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、nは各スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である)
の化合物である。
特定の実施形態では、緩衝剤、例えば炭酸水素ナトリウムなども同様に存在する。ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物と緩衝剤との重量比は、約50:1〜約1:1であってよい。これに代えて、緩衝剤は、吸収性部材が湿っている(典型的には、いくらか酸性である尿で)ときにpH7.0〜9.0を得るのに十分な量で存在する。
さらなる実施形態では、ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物は、水溶性シェルに封入されている。これにより、シェルが溶解するにつれて、時間の経過によるスルホンアミドの放出が可能となり、臭気抑制作用の寿命を強化する。
ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物は、溶媒も含む臭気抑制組成物の形態で物品に塗布することができる。ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物は、組成物の約0.1%〜約23%(w/v)、または組成物の約0.1%〜5%(w/v)、または組成物の約10%〜約20%(w/v)であってよい。組成物は、7.0〜9.0のpHを有することができる。
ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物は、吸収性基材上に、または吸収性基材内に分散している、固形の形態であり得ることが想定されている。例えば、吸収性基材は、超吸収性ポリマーで作製することができる。
また、吸収性基材と、その上に配置された式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
Figure 0006820108
(式中、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、COOR’、CON(R”)、アルコキシ、CN、NO、SOR”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C〜C12アルキル、または非置換C〜C12アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C〜C12アルキルであり、CON(R”)の2つのR”基は、独立して選択されていてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nはスルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である)
とを含む物品も開示する。
吸収性基材は、吸収性材料、例えば、ポリマー、不織材料、セルロース系繊維またはウッドフラッフ(wood fluff)などから作製することができる。吸収性基材は、フラットシート型の形態であってよい。吸収性基材は、おむつ、成人失禁用物品、サニタリーナプキン、タンポン、外傷用包帯もしくは絆創膏、ワイプ、またはパッドに使用することができる。
ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物と吸収性基材との重量比は、吸収性基材1グラム当たり約0.001〜約1.0グラムであってよい。臭気抑制物品は、吸収性基材を臭気抑制組成物で処理し、次いで乾燥させて、臭気抑制物品を得ることによって作製することができる。吸収性基材は、浸漬、スプレーまたは洗浄により処理することができる。
また、少なくとも1週間という期間にわたって、臭気液の臭気を減少させるための方法であって、式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
Figure 0006820108
(式中、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、COOR’、CON(R”)、アルコキシ、CN、NO、SOR”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C〜C12アルキル、または非置換C〜C12アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C〜C12アルキルであり、CON(R”)の2つのR”基は、独立して選択されていてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nはスルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である)
をその上に有する吸収性基材を含む物品中に、臭気液を受けることを含む、方法も開示する。
特に、1週間後、液体の臭気は、本明細書で説明されるような測定装置を使用して、元の臭気の最大でも40%となり得る。
式(I)のスルホンアミド化合物を含む臭気抑制組成物を使用する他の防臭剤または体臭用製品もまた想定されている。これらは同じ臭気抑制機序を使用する。
本開示の、これらのおよび他の非限定的な特色または特徴について、さらに以下に記載する。
以下は図面の簡単な説明であり、図面は、本明細書で開示されている例示的な実施形態を例示する目的で提示されており、これらを限定する目的で提示されているわけではない。
図1は、本開示の吸収性部材/基材を含有するおむつの平面図である。
図2A〜2Cは、3人の個人から得た、未処理および処理したDepends(登録商標)成人失禁用製品の間で24時間にわたり尿臭の減少を比較した1セットのグラフである。図2Aは、アスパラガス摂取食(asparagus diet)中の46才女性についてである。図2Bは、アスパラガス摂取食中の40才女性についてである。図2Cは、コーヒー摂取食(coffee diet)中の30才女性についてである。臭気は、0〜10のスケール(y軸)で評価し、10は強い臭気を示す。 図2A〜2Cは、3人の個人から得た、未処理および処理したDepends(登録商標)成人失禁用製品の間で24時間にわたり尿臭の減少を比較した1セットのグラフである。図2Aは、アスパラガス摂取食中の46才女性についてである。図2Bは、アスパラガス摂取食中の40才女性についてである。図2Cは、コーヒー摂取食中の30才女性についてである。臭気は、0〜10のスケール(y軸)で評価し、10は強い臭気を示す。 図2A〜2Cは、3人の個人から得た、未処理および処理したDepends(登録商標)成人失禁用製品の間で24時間にわたり尿臭の減少を比較した1セットのグラフである。図2Aは、アスパラガス摂取食中の46才女性についてである。図2Bは、アスパラガス摂取食中の40才女性についてである。図2Cは、コーヒー摂取食中の30才女性についてである。臭気は、0〜10のスケール(y軸)で評価し、10は強い臭気を示す。
図3は、71才女性から得た、未処理のおよび処理したDepends(登録商標)成人失禁用製品の間で24時間にわたり尿臭の減少を比較したグラフである。臭気は、0〜10のスケール(y軸)で評価し、10は強い臭気を示す。
図4は、複数回の排尿後の未処理のおよび処理したAlways(登録商標)Discreet成人失禁用製品の間で尿臭の減少を比較したグラフである。臭気は、0〜10のスケール(y軸)で評価し、10は強い臭気を示す。
図5は、一晩の排尿後の未処理のおよび処理したAlways(登録商標)Discreet成人失禁用製品の間で尿臭の減少を比較したグラフである。臭気は、0〜10のスケール(y軸)で評価し、10は強い臭気を示す。
図6は、2つの異なるタイプの女性用パッドについて、活性スルホンアミド化合物と対照との臭気減少を比較するグラフである。
図7は、異なる臭気抑制組成物を使用する3種の異なる処理したペット用パッドと4番目の対照パッドについて、時間の経過による臭気減少を比較するグラフである。
図8は、2つの異なる組成物(ODOGard(登録商標)対Nature’s Miracle(登録商標))について、時間の経過による臭気減少を比較するグラフである。
詳細な説明
本明細書で開示されている構成要素、方法および器具のさらに完全な理解は、付随する図面への参照により得ることができる。これらの図は、本開示を実証する上での利便性および容易さに基づいた単なる概略的表示にすぎず、したがって、デバイスもしくはその構成要素の相対的なサイズおよび寸法を示すこと、ならびに/または例示的な実施形態の範囲を定義もしくは限定することを意図するものではない。
明瞭さを目的として以下の記載において特定の用語を使用するが、これらの用語は、図面での例証のために選択された実施形態の特定の構造のみを指すことを意図し、本開示の範囲を定義または限定することを意図するものではない。図面および以下の説明において、同様の数字表示は、同様の機能の構成要素を指すことを理解されたい。
単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈で明確に指示されていない限り、複数の指示対象を含む。
明細書および特許請求の範囲において使用される場合、「含む(comprising)」という用語は、「からなる(consisting of)」および「から本質的になる(consisting essentially of)」実施形態を含み得る。「含む(comprise(s))」「含む(include(s))」「有している(having)」、「有する(has)」、「できる(can)」、「含有する(contain(s))」という用語およびこれらの変化形は、本明細書で使用される場合、明示された成分/ステップの存在を必要とし、他の成分/ステップの存在を許容する、オープンエンドの移行句、用語または単語であることが意図されている。しかし、このような記載は、組成物または方法を、列挙された成分/ステップ「からなる(consisting of)」および「から本質的になる(consisting essentially of)」ものとしても記載していると解釈すべきであり、これらは、明示された成分/ステップのみの存在を、それから生じ得る任意の不純物と共に許容し、他の成分/ステップを排除する。
本出願の明細書および特許請求の範囲における数値は、本出願において記載されているタイプの、値を決定するための従来の測定技術の実験誤差より少ない分だけ、述べられている値と異なる、同じ数の有効数字および数値にした場合に同じである、数値を含むと理解されるべきである。
本明細書で開示されているすべての範囲は、記載された末端値を含み、独立して組み合わせ可能である(例えば、「2から10」という範囲は、末端値の2と10、およびすべての中間の値を含める)。
「約」という用語は、その値の基本的機能を変化させずに、変わり得る任意の数値を含むように、使用することができる。範囲と一緒に使用される場合、「約」はまた、2つの末端値の絶対値により定義された範囲を開示し、例えば「約2〜約4」はまた、「2から4」の範囲も開示する。「約」という用語は、示された数の±10%を指すことができる。
「物品」という用語は、アイテムまたは物体を指すために使用され、サイズによりこのようなアイテムを限定するものと解釈されるべきではない。小さなアイテムを組み立てて、大きなアイテムを形成することができることが具体的に想定されており、小さなアイテムと大きなアイテムの両方が本明細書で「物品」と呼ばれている。
ハロ活性芳香族スルホンアミド有機化合物は公知である。クロラミン−Tは、多くの用途で使用されてきたスルホンアミド有機化合物の一例である。クロラミン−Tの有用性は、要求に応じて必要とされたときに、活性のあるCl+イオンを放出し、その直後、同時に活性のある芳香族スルホニトレンのコンパニオンイオンを生成する、その能力を前提とする。活性のあるCl+イオンおよびそのコンパニオン芳香族スルホニトレンイオンは、臭気原因分子を分解するために一緒に作用することができる。「Cl+」という用語は、塩素原子が次亜塩素酸塩イオンClO(スルホンアミド化合物から分離した際に塩素原子が取る形態)において+1の形式電荷を有するということを指す。塩素原子は一般的に1の電荷を有すると考えられている。塩素原子が+1または1電荷を有するという言及は、本出願で互換的に使用することができる。なぜなら、この用語は、化合物それ自体またはその使用に対していかなる効果も有さないからである。
大部分の臭気原因分子は、メルカプタン、スルフィド、複素環式またはアミン系化合物である。ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物は、Cl+カチオンとCl+カチオンが生成された後に残るスルホンアミド部分との両方が臭気原因分子(複数可)と反応するので、これらの種類の化合物から臭気を排除するための優れた作用物質である。
本開示の臭気抑制物品は、本明細書でさらに記載するように、(i)吸収性部材または基材と、(ii)ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物とを一般的に含む。ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物は、臭気抑制組成物の形態で吸収性部材もしくは基材に塗布することができる。言い換えると、臭気抑制組成物は、吸収性基材内にまたは吸収性基材全体にわたり全般的に分散させることができる。吸収性基材は、その意図した使用/目的/用途に対して所望するように成形することができる。吸収性部材は、物品、例えばおむつまたは他のサニタリー製品に使用することができる。
臭気抑制する体液吸収性部材の形状は、その使用に応じて変化させることができ、例えば、それは、フラットシート型または管状形態として作製することができる。吸収性部材は一般的に、消費者用物品全体の一部にすぎないことに留意すべきである。
例えば、図1は従来の使い捨ておむつ550を例示している。おむつは、2つの主要な部分、シェル554およびコアを有する。シェルはおむつの最外部層であり、全般的にコアを一緒に保持し、さもなければ、おむつをユーザー(例えば、乳児または失禁のある成人)にフィットさせるために使用される。コアは、尿が吸収されるおむつの部分である。コアは、表面シート、捕捉分配層(ADL)552、および吸収性部材556を含む。表面シートは皮膚と接触する。ADLは、液体を表面シートから素早く移動させ、より良い吸収性のために吸収性部材の全域に液体を均一に分布させるように作られている。吸収性部材556は、フラットシート型の形状であってよく、ADL/表面シートに取り付けられていてもシェルに取り付けられていてもよい。吸収性部材は、所望するように成形することができる。所望する場合、底部シートもまた含まれていてもよい。底部シートは液体に不透過性であり、漏出に対する遮蔽としての役目を果たすことが意図されている。一般的に言えば、吸収性部材は、外被と固定されて最終物品を形成することができ、ここでは、最終物品とはおむつである。おむつなどの物品はまた、他の部分、例えば、伸縮性積層体、弾性フィルム、封止タブまたは接着剤などを含み得る。伸縮性積層体は一般的に、軟質の不織材料を有する弾性フィルムの多層複合材である。伸縮性積層体または弾性フィルムは一般的に、おむつのウエストバンドを形成するため、またはおむつの背部をおむつの前部に固定するバンドを作製するために使用される。封止タブは、おむつの背部をおむつの前部に実際に固定し、バンドに取り付けられている、テープの部分である。
吸収性部材は吸収性材料を一般的に含む。吸収性材料は天然または合成のものであってよい。吸収性材料はまた、繊維、粉末もしくは顆粒の形態であってもよく、または量が多い場合、シート、マット、パッドもしくはチューブの形態であってもよい。例示的な吸収性材料は、(i)ポリアクリレート(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム)、ポリアクリルアミドコポリマー、エチレン無水マレイン酸コポリマー、ポリビニルアルコールコポリマー、架橋ポリエチレンオキシド、またはポリアクリロニトリルのデンプングラフトコポリマーから作製された合成繊維と、(ii)セルロース系繊維、例えば、コットン、レーヨンおよび木材パルプとの混合物を一般的に含む。合成繊維(i)の多くは、これらの自重の100倍超の液体を吸収することができるので、「超吸収性ポリマー」としても公知である。具体的な実施形態では、吸収性材料は、木材パルプ繊維のシートを微粉砕することによって作製された「フラッフ」を含む。吸収性材料は、乾燥しているときには一般的に固形物であり、粉末、結晶または粒子の形態であってよい。
臭気抑制物品において使用される、および本開示の吸収性部材/基材と共に使用される、ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物は、式(I)の構造:
Figure 0006820108
(式中、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、COOR’、CON(R”)、アルコキシ、CN、NO、SOR”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C〜C12アルキル、または非置換C〜C12アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C〜C12アルキルであり、CON(R”)の2つのR”基は、独立して選択されていてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nはスルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である)
を有する。
「芳香族」という用語は、本明細書で使用される場合、その非局在化した電子が化合物全体の安定性に寄与する共役結合の化学的特性を指し、鼻により検出される臭いを指すためには使用されないことに留意すべきである。
一般的にMは、ナトリウムまたはカリウムである。Xは一般的に塩素、臭素、フッ素またはヨウ素であり、特定の実施形態では塩素である。式(I)の化合物は、変数nで示されている通り、水和していても、していなくてもよい。特定の実施形態では、式(I)の化合物は三水和物(すなわち、n=3)である。他の実施形態では、化合物は固体形態、例えば粉末などである。
R’は置換または非置換C〜C12アルキルである。R”は、水素または置換もしくは非置換C〜C12アルキルであり、CON(R”)の2つのR”基は、独立して選択されていてもよい。
フェニルおよび/またはアルキル基が置換されている場合、1個または複数の水素原子は、独立して、ヒドロキシルまたはハロゲンで置き換えられてもよい。
式(I)の一部の実施形態では、R、R、R、RおよびRの少なくとも2つは水素ではない。
式(I)の特定の実施形態では、Rは、メチル、COOHまたはCOOMであり、R、R、RおよびRは、独立して、水素、COOH、COOM、COOR’、CON(R”)、アルコキシ、CN、NO、SOR”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択され、Xはハロゲンであり、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、nはスルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である。
さらなる実施形態では、Rは、メチル、COOHまたはCOOMであり、R、R、RおよびRは、独立して、水素、COOH、COOM、COOR’、CON(R”)、アルコキシ、CN、NO、SOR”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択され、Xはハロゲンであり、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、nはスルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数であり、R、R、R、およびRの少なくとも1つは水素ではない。
式(I)の他の実施形態では、ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物は、式(II)の構造:
Figure 0006820108
(式中、RはCOOR’であり、R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C〜C12アルキル、または非置換C〜C12アルキルであり、Xはハロゲンであり、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、nはスルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である)
を有する。式(II)のN−クロロ−4−カルボキシベンゼンスルホンアミド化合物はまた、本明細書でBENZとも呼ばれている。BENZは、クロラミン−Tまたはクロラミン−Bより低い塩素臭を示す。BENZを少なくとも1種の香料と合わせた場合、大部分のヒトが検出可能な塩素臭はない。
使用に対して想定される2種の特定のスルホンアミド化合物は、N−クロロ−p−トルエンスルホンアミド(すなわちクロラミン−T)およびN−クロロ−4−カルボキシベンゼンスルホンアミド(すなわちBENZ)である。これら2種の化合物を、式(III)および(IV)として以下に示す:
Figure 0006820108
(式中、Mは水素、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、Xはハロゲンであり、Mは、独立して、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、nは各スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である)。
望ましくは、Mは、水素、ナトリウムまたはカリウムである。
式(I)のまた他の実施形態では、Rは、COOH、COOM、COOR’、CON(R”)、CN、NO、ハロゲン、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択され、R、R、RおよびRは、独立して、水素、COOH、COOM、COOR’、CON(R”)、アルコキシ、CN、NO、SOR”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択され、Xはハロゲンであり、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、nはスルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である。
式(I)のなお他の実施形態では、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、COOH、COOM、NO、ハロゲン、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択され、Xはハロゲンであり、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、nはスルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である。
式(I)のまた他の実施形態では、RおよびRは互いに同一であり、R、RおよびRは水素である。
式(I)のまた他の実施形態では、RおよびRは水素であり、R、RおよびRは互いに同一である。
式(I)のさらなる具体的な実施形態では、Rは、COOH、COOM、COOR’およびCON(R”)から選択される。最も望ましくは、RはCOOHまたはCOOMであり、R、R、RおよびRは水素である。
式(I)の他の実施形態では、R、R、R、RおよびRは、独立して、水素、COOH、COOM、COOR’、CON(R”)、NO、ハロゲン、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択され、R、R、R、RおよびRの少なくとも1つは水素ではなく、Xはハロゲンであり、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、nはスルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である。
式(I)のさらなる他の実施形態では、RはCOOHまたはCOOMであり、R、R、RおよびRは、独立して、水素、NO、ハロゲン、および置換または非置換C〜C12アルキルから選択され、Xはハロゲンであり、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、nはスルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である。さらなる具体的な実施形態では、R、R、RおよびRの少なくとも1つは水素ではない。
式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物は安定であり、水溶液中で分解しないので、吸収性部材が長い貯蔵寿命を有することを可能にする。式(I)の化合物はまた、水に非常に溶解性があり、毒性が低く、最小の漂白剤臭を有する。
ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物は、吸収性部材の吸収許容量1ミリリットル当たり約0.0002〜約6ミリグラム(mg/mL)の量で存在することができる。例として、吸収性部材が100mLの許容量を有する場合、0.02ミリグラム〜600mgのスルホンアミド化合物が存在し得る。さらなる実施形態では、化合物は、吸収性部材の吸収許容量に対して約0.0002〜約1mg/mL、または約0.1〜約1mg/mL、または約0.1〜約0.5mg/mL、または約0.5〜約1mg/mLの量で存在する。吸収性部材中に合計約10mg〜約3000mg、または約10mg〜約1000mg、または約20mg〜約1000mg、または約40mg〜約600mg、または約100mg〜約500、または約300mg〜約400mgのハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が存在し得る。言い換えれば、ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物の量は、吸収性部材の約0.001〜約1.0重量%、または約0.025重量%〜約0.50重量%、または約0.05重量%〜約0.30重量%であってよい。この場合も同様に、活性スルホンアミド化合物は、乾燥した固形の粉末の形態であることが特に想定される。
安定性のためおよび最適な性能のため、臭気抑制組成物のpHは6〜14の間であるべきだが、一般的にpHは、7から9の間で保持されるべきである。尿は4.5〜8の範囲のpHを有する可能性があり、一般的に酸性であるため、このpH範囲はまた、吸収性部材内に収集した尿を中和するのを助ける。
溶液をこれらのpH範囲内に維持するために、緩衝剤が存在し得る。緩衝剤は、尿の酸性度、適用状態、吸収性材料もしくは基材のタイプおよび/または臭気原因分子の性質に起因し得る、pHの任意の変化を埋め合わせることができる。例示的な緩衝剤として、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸緩衝液(例えば、酢酸ナトリウム)、リン酸緩衝液(例えば、リン酸三ナトリウムおよびリン酸二ナトリウムならびにこれらの混合物)、pHブレンドしたホスフェート、硫酸緩衝液(例えば、硫酸二ナトリウムおよび硫酸三ナトリウムなど)、ならびにこれらの混合物が挙げられる。緩衝剤は、ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物を塗布するために使用される臭気抑制組成物の溶解度の限界まで加えることができる。特定の実施形態では、スルホンアミド化合物と緩衝剤との好ましい重量比は、約50:1〜約1:1、または約50:1〜約2:1、または約20:1〜約2:1である。好ましい緩衝剤は炭酸水素ナトリウムである。
開示された組成物における炭酸水素塩の使用はまた、pH作用に起因する可能性のある発色を低減させると考えられる。特に、炭酸水素塩は、BENZ溶液の黄色の発色を大きく減少させる。この作用は、いくつかの用途、例えば、おむつ、パッド、および黄色の色が好まれない同様の用途において、極めて望ましいものとなり得る。
所望する場合、香料を、吸収性部材/臭気抑制物品に含めることができる。「香料」という用語は、本明細書で使用される場合、式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物と組み合わせたときに強い臭いを示さない臭気抑制組成物を生成する、1つまたは複数の化学物質を指す。
多くの異なる香料が当技術分野で公知である。しかし、ある特定の香料のみが、強い臭いを示さない組成物をもたらす。特に、スルホンアミドと、強い臭いのない組成物を生じることが予想された香料とのある特定の組合せは、予想通りに性能を発揮しないことが判明した。香料の選択は重要であり、自明ではない。
適切な香料は、GivaudanおよびHorizon Aromaticsなどの製造業者から市販されている。以下の香料の表は、いくつかの例示的な香料の名称を列挙している:
Figure 0006820108
この関連で、ラベンダー中の活性化合物はリナロオールおよび酢酸リナリルであり、カモミール中の活性化合物はビサボロールであることが公知である。したがって、香料は、リナロオール、酢酸リナリルまたはビサボロールから選択することができる。
香料は、吸収性部材の約0.005〜約5重量%の量で存在し得る。一部の実施形態では、香料は、吸収性部材の約0.01〜約1重量%の量で存在し得る。他の実施形態では、香料は、吸収性部材の約0.025〜約0.5重量%、または約0.05〜約0.1重量%の量で存在し得る。
界面活性剤または湿潤剤もまた、臭気抑制組成物に加えることができる。界面活性剤は、表面張力を低減し、スルホンアミド化合物が体液と接触した際にこれをさらに容易に活性化させることを可能にする。非イオン性とアニオン性の両方の界面活性剤を使用することができる。しかし、具体的な実施形態では、界面活性剤は使用されない。
低分子量のアルコールもまた、スルホンアミド化合物の活性を強化するために臭気抑制組成物に加えることができる。例示的アルコールはt−ブタノールである。アルコールはいくつかの作用を有し得る。アルコールは、活性のある芳香族N−ハロスルホンアミド基の臭気除去活性を強化する。アルコールはまた、表面活性を増加させ、または香料、界面活性化合物などのさらに好ましいブレンドの使用も可能にすることができる。しかし、使用するアルコールのタイプはいくらか限定される。t−ブタノールまたは関連する第三級アルコールが好ましい。なぜなら、これらは酸素アルコール部分に対してアルファの水素原子を含有せず、より大きな安定性を可能にするからである。アルファ水素原子は、活性のある芳香族ハロスルホンアミド化合物に含有されている活性ハロゲンとの相互作用により、明らかに安定性を損なう。しかし、具体的な実施形態では、アルコールは使用されない。
他の実施形態では、スルホンアミド化合物は封入されている。さらに具体的には、スルホンアミド化合物は水溶性媒体内に封入され得る(すなわちコアを形成し得る)。緩衝剤は、コアの一部となることもできるし、または水溶性媒体の外側にとどまることもできる。体液と接触すると、スルホンアミド化合物を封入している媒体がゆっくりと溶解して、スルホンアミド化合物を放出し、次いでこれが悪臭分子と反応することができる。水溶性媒体は、用途に見合うようにシェルまたはゲルまたは液体となり得ることが想定されている。
一般的に、スルホンアミド化合物を含有する臭気抑制組成物は、浸漬、スプレーまたは洗浄により吸収性部材に塗布される。例えば、スルホンアミド化合物は、水または別の溶媒と混合して、緩衝剤と共に水溶液または他の溶液を形成してもよい。スルホンアミド化合物は、水溶液の約0.1%〜約23%(w/v)の範囲、すなわち水溶液1ミリリットル当たり約0.1〜約23グラム(g/mL)のスルホンアミド化合物の範囲であってよい。吸収性材料に塗布した後、溶媒を蒸発させると、活性スルホンアミド化合物が残る。複数回のスプレーを使用して、吸収性部材上の活性スルホンアミド化合物の量を増加させることができる。活性スルホンアミド化合物は、吸収性材料/吸収性部材に含浸させる、または全体にわたり分散させる、または塗布することができると考えられる。
安定で水和した構造の性質により、スルホンアミド化合物は、悪臭分子に遭遇した場合のみ活性化することが判明した。水和した活性スルホンアミド化合物および/または周囲の湿気のいずれかを介した微量な水は、ppmおよびppbレベルであってもスルホンアミドを臭気原因分子に結合させるのに十分である。
おむつ作製のために供される原料、例えば、吸収性コア、吸収性材料、接着剤、不織布、ポリフィルム、留め具、弾性材料、捕捉分配層(ADL)などは、それら自体が不快な臭気を有する可能性があることが判明し、これらの臭気は焼け焦げた臭いまたは腐ったグレープフルーツのような臭いと描写することができる。これらのおむつの部品/物品は、悪臭分子を放出しないように、臭気抑制組成物に含浸させることができることが想定される。物品の中に組み込まれると、臭気抑制組成物は、臭気原因分子の排除を開始する。臭気抑制組成物の水和した性質および周囲空気条件に起因して、他の固形物から生じる臭気をppmおよびppbレベルで有効に抑制するだけの十分な相互作用が存在する。このような臭気は、おむつの部品が組み合わせられるか、または吸収性物品へと製造される前に、除去、排除および/または減少させることができる。
使用される場合、吸収性部材内に存在する活性スルホンアミド化合物は、体液(例えば、尿、汗、血液)と接触することにより活性化される。スルホンアミド化合物は、化学的に活性化され、次いで経時的に放出されて、臭気原因分子を減少させることができる。
ユーザーから物品を取り外すと、使用により物品はこの時点ではるかに高いレベルの流体を含有する。活性スルホンアミド化合物は、悪臭分子と継続して反応し、悪臭分子のレベルを減少させ、望ましくない臭気をさらに減少させる。活性スルホンアミド化合物は、長期間にわたり継続して臭気原因分子と活発に反応する。積極的な使用が完了した後でも、処理した物品の臭気は、継続して低減する。処理した物品は、時を経ても改善された作用を示す。一晩および長期間着用した物品は、長期間の後でも保護が組み込まれている。物品がほぼもしくは完全に飽和するまでは、または尿臭の濃縮によっても、頻繁に物品を交換する必要がないため、これは消費者にとって極めて有用である。さらに、処理された製品は、取り外した後も継続して尿臭を減少させるので、配合物が継続して作用するため、製品の廃棄処分は、顕著ではなく、目立たない。
特に、活性スルホンアミド化合物は、おむつまたは成人失禁用物品に使用することができることが想定される。この関連で、尿は、様々な硫黄含有化合物および窒素含有化合物(これらは濃縮された場合、特に刺激性である)を含有する可能性がある。加えて、経時的に、尿臭は通常ひどくなる。しかし、本開示の物品/吸収性部材は、驚くべきことに、このような臭気を減少させるように継続して作用する。排尿した物品(例えばおむつ)の臭いが経時的にひどくなることが予想され得る場合、本開示のスルホンアミド化合物を使用するような物品は、実際に臭気が減少する。この減少させた臭気は、測定した場合、少なくとも3日間(すなわち72時間)の期間にわたり、少なくとも1週間(すなわち168時間)の期間にわたり、または1カ月(すなわち720時間)の期間でもそのままである可能性がある。
本開示の活性スルホンアミド化合物は、多くの異なる生産物および多くの異なる環境において有用である。例えば、これらは、工業用、商業用、および組織的環境、例えば病院などにおいて、織物または硬表面に使用することができる。これらはまた、吸収性物品、例えば、おむつ、失禁用物品など(年長の子供から、成人まで)、および様々な使用のためのパッド、例えば、吸収パッド、女性用パッド、ペット用パッド(例えば、動物用トイレを出る際にネコが踏むためのもの)、肉用パッド(通常、食料品店で販売されている肉の下の敷物として含まれている)、靴の中敷き、気体中和パッド、授乳パッド、汗パッド(ブラ用)などに使用することができる。これらはまた、様々なワイプ、例えば、新生児用ワイプ、脇の下用ワイプ、身体用ワイプ、湿式ワイプ(クレンジングパッド)、ウェットティッシュ、工業用クリーニングのためのワイプ、ペットケア用ワイプ、汗ワイプ、食器ワイプなどにおいて使用することができる。ワイプは湿った状態で販売されるのに対して、吸収性物品はそうでない(すなわち、ワイプの吸収許容量の一部はすでに使用されている)という点で、ワイプは、本明細書中に記載されているような吸収性物品とは異なる。活性スルホンアミド化合物を使用することができる他の物品として、ヘッドバンド(汗臭を取り除く)、家具(例えばシートクッション)、ロッカールーム器具、フィルター(エアコンディショニング、自動車、炉用)などを挙げることができる。
この関連で、フィルターは、ある特定の物質が細孔を通過するのをブロックし、その他は通すようなサイズに作られた細孔を有する、基材を含む。基材は、繊維性材料から作製することができ、活性スルホンアミド化合物は繊維上に分散している。繊維性材料は、吸収体であってもなくてもよい。フィルターは通常乾燥している。すなわち、ワイプのように湿っていない。流体流れ(通常は大気である)はフィルターを通過し、流体流れ中の臭気のある分子は、基材上の活性スルホンアミド化合物と反応する。基材は任意の所望のサイズおよび形状であってよく、通常ひだのある紙の形態である。サポート枠が通常基材を取り囲んでいる。
活性スルホンアミド化合物を含有する臭気抑制組成物は、吸収性物品の構築前または吸収性物品の構築中に、構築材料に塗布することができる。構築用材料に臭気抑制組成物を使用する前に、組成物は、原料の悪臭を除去するため、または臭気抑制組成物が臭気分子に遭遇した際に「待機状態にある」ように原料を予め処理するために、使用することができる。
臭気分子は、製品が他の構築材料と共に依然として袋の中にある間、または製品を着用した時点で(すなわち使用中に)遭遇し得る。原料は、任意のまたはすべての構築材料、例えば、表面シート、捕捉分配層、ティッシュ、コア材、超吸収性ポリマー、裏面シート、伸縮性積層体、弾性材料、封止タブ、接着剤、ポリバッグ(別の物品が封入されている)などを含み得る。
原料は、吸収性物品の構築前に独立して前処理してもよいばかりでなく、製品の構築中にこれらを戦略的に処理してもよい。臭気抑制が戦略的に配置されるように異なる構成要素を処理してもよく、または複数の構成要素を処理することによって、すべての包括的な臭気抑制の相乗効果を生み出してもよい。
本明細書に記載されている臭気抑制物品を作製するために使用した臭気抑制組成物は、原料のタイプ、吸収性物品内の原料の位置、および所望の臭気抑制のタイプ(例えば、原料の臭気、尿臭、排便臭、月経臭、身体の汗臭、ペット臭、食品/肉の臭気)に応じて異なるレベルの臭気抑制を送達するために配合することができる。臭気抑制組成物はさらに、液体もしくは固体、またはその間の任意の形態、例えばゲルまたは半固体の形態であってよく、単独でまたは溶媒と併せて加えることができる。溶媒は、水、アルコール、または別の溶媒であってよい。
本開示の臭気抑制物品は、以下の非限定的実施例により例証されるが、これらの実施例は例証のためのみであることが意図されること、および本出願が、本明細書に記載された材料、条件、プロセスパラメーターなどに限定されることは意図されていないことが、理解される。すべての割合は、特段指示がない限り、重量による。
臭気を試験し、臭気の強度に基づき、ヒトの専門家パネルにより0〜10のスコアに振り分け、0は臭気がないことを示し、10は極端な臭気を示す。対照物品は一般的に、活性のある配合物で改質されていない物品または基材であった。本開示の目的のため、スコアは直線的であると仮定する。例えば、7のスコアを有する臭気は、10のスコアを有する臭気の70%を有するとされ、3のスコアを有する臭気は、10のスコアを有する臭気の30%を有する、などである。この臭気スケールは、実施例のすべてに適用され、よって異なる実施例における同じスコアは同じ臭気レベルを示す。
(実施例1)
材料および方法
1セットの成人失禁用製品(無香料のDepends(登録商標)、大きなサイズの女性用下着)を0.5%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ60回で処理した。1回当たり0.13mLのポンプスプレーとして、これは、吸収性コア1つ当たり合計0.039グラムの活性化合物となった。約16.8グラムの吸収性コアに対して、これは、吸収性コア1グラム当たり0.0023グラムの活性スルホンアミド化合物となる。同じ製品の第2のセットは、対照として未処理のままにしておいた。次いで、年齢38〜46才の範囲であり、刺激臭のある尿を生成することを意図した異なる食事を順守した3人の異なる女性から尿を収集した。20mLの尿を、処理した製品および未処理の製品に同時に注入した。これは、尿1mL当たり約1.95mgの活性化合物となった。尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入することに留意されたい。したがって、尿は吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配されず、活性化合物の効力は、以下に示されたものよりも大きい。注入の時点でならびに注入後1、3および7分の時点で、臭気について製品を評価した。次いで、各製品をプラスチックバッグに入れ、密閉してから、長期間(1440分間)後に臭気について評価した。
結果
以下の表2および図2A〜2Cの臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は尿の注入後わずか1分後には臭気の減少を示したが、未処理の製品は、少なくとも8の臭気スコアの強い臭気を保持した。
Figure 0006820108
処理したすべての3つの試料全体で、尿悪臭は7分以内に元の臭気の50%未満に減少した。24時間(すなわち1440分)の時点で、すべての処理した試料において、尿悪臭は元の臭気および未処理の臭気の40%またはそれ未満であった。
(実施例2)
材料および方法
1つの成人失禁用製品(無香料のDepends(登録商標)、大きなサイズの女性用下着)を0.5%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ60回(吸収性コア1つ当たり0.039グラムの活性化合物)で処理した。約16.8グラムの吸収性コアに対して、これは、吸収性コア1グラム当たり0.0023グラムの活性スルホンアミド化合物となる。第2の同じ製品は、対照として未処理のままにしておいた。次いで、日中および一晩の間に1人の71才の女性から尿を収集した。各タイプの尿50mLを処理した製品および未処理の製品に同時に注入した。これは、尿1mL当たり約0.78mgの活性化合物となった。尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入することに留意されたい。したがって、尿は吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配されなかった。注入の時点でならびに注入後1、3および7分の時点で、臭気について製品を評価した。次いで、各製品をプラスチックバッグに入れ、密閉してから、長期間(1440分間)後に臭気について評価した。
結果
以下の表3および図3の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、尿の注入後わずか1分後には臭気の減少を示したが、未処理の製品は、少なくとも8の臭気スコアの強い臭気を保持した。
Figure 0006820108
すべての処理された試料の全域で、尿悪臭は7分以内に少なくとも25%減少した。24時間(すなわち1440分)の時点で、尿悪臭は依然として、すべての処理した試料において少なくとも75%減少した。
(実施例3)
材料および方法
1つの成人失禁用製品(Always Discreet Pad Ultimate Absorbency Long Length−Fragranced Always)を、0.75%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ60回(すなわち、吸収性コア1つ当たり0585グラムの活性化合物)で処理した。第2の同じ製品は、対照として未処理のままにしておいた。次いで、1人の46才女性から尿を収集した。60mLの尿を処理した製品および未処理の製品に同時に注入した。後に、追加の40mLの尿を、処理した製品および未処理の製品に同時に注入した。注入の時点および注入後3時間の時点で、臭気について製品を評価した。これは、尿1mL当たり約0.585mgの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかった。
結果
以下の表4および図4の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、尿を注入すると臭気の減少を示したが、未処理の製品は強い臭気を保持した。
Figure 0006820108
尿悪臭および全香料強度は、3時間にわたり80%超減少した。1週間後、全部の尿臭は依然として両方の未処理の臭気の10%未満であった。
(実施例4)
材料および方法
1つの成人失禁用製品(Always Discreet Underwear S/M Maximum Absorbencyの表面シート)を、0.75%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ75回(0.073グラムの活性化合物)で処理した。第2の同じ製品(表面シート)を、1%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ120回(0.156グラムの活性化合物)で処理した。第3の製品は、対照として未処理のままにしておいた。製品の乾燥重量は単独で54.8グラムであり、コアの重量はおよそ19.2グラムであった。1人の46才の女性が各試料製品に一晩排尿した。各製品は、尿注入の時点で臭気評価のために取り外し、次いで注入後1時間、3時間および6時間の時点で取り外した。次いで、各製品をプラスチックバッグに入れ、1週間の時点での臭気評価まで長期間密閉した。製品を使用したので、排尿した液体の量は製品間で異なった。
結果
以下の表5および図5の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、使用の3〜6時間以内に臭気における有意な減少を示し、処理した製品は、時間が経つにつれて、尿の悪臭が少なくなることを継続して実証した。しかし未処理の製品は、経時的に尿悪臭の増加を示した。1週目において、処理した臭気は未処理の臭気の概して15%であった。
Figure 0006820108
(実施例5)
材料および方法
1つの成人失禁用製品(Depends(登録商標)大きなサイズの女性用下着のコア)を、吸収性コア上への1%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ80回(0.104グラムの活性化合物)で処理した。第2の同じ製品(コア)を1%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ120回(0.156グラムの活性化合物)で処理した。製品の乾燥重量は単独で44.7グラムであり、コア重量はおよそ16.8グラムであった。1人の46才の女性により各試料製品内で2回排尿が行われた。2時間後、臭気評価のために各製品を取り外し、次いでプラスチックバッグに入れ、3日の時点での臭気評価前まで長期間密閉した。
結果
以下の表6の臭気スケールスコアに示されているように、処理された製品は、漏出が起こったときでも経時的に臭気における有意な減少を示した。3日後、臭気は両方の処理した製品において元の臭気の70%未満に減少したままである。
Figure 0006820108
(実施例6)
材料および方法
2つのPampers Cruisers(サイズ4)(香り付き新生児用製品)を、1%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ60回(0.078グラムの活性化合物)でそれぞれ処理した。第3の同じ製品は対照として未処理のままにしておいた。製品の乾燥重量は単独で37.6グラムであり、コア重量はおよそ6.1グラムであった。次に、各製品を新生児に装着し、一晩着用させた。朝、各製品を取り外し、尿の悪臭を経時的に観察した。
結果
以下の表7の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、経時的に臭気における有意な減少を示した。しかし、未処理の製品の悪臭は経時的に増加した。
Figure 0006820108
(実施例7)
材料および方法
2つのHuggies Overnights(サイズ4)新生児用製品を0.75%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ60回(0.0585グラムの活性化合物)でそれぞれ処理した。同じ製品の4つの製品は、対照として未処理のままにしておいた。製品の乾燥重量は単独で45.2グラムであり、コア重量はおよそ23.9グラムであった。次に、各製品を新生児に装着し、一晩着用させた。朝には、各製品を取り外し、経時的に尿悪臭を観察した。
結果
以下の表8の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、未処理の製品と比較して臭気における減少を示した。表8においてアスタリスクの付いた製品は、子供は歯が生え始めて、熱を出していたことを示している。
Figure 0006820108
(実施例8)
材料および方法
サイズ4の新生児用製品の表面シートを、0.5%BENZ活性配合物(無香料)のポンプスプレーおよそ30回(吸収性材料1グラム当たり0.0195グラムの活性化合物)でそれぞれ処理した。同じ製品の1セットは、対照として未処理のままにしておいた。処理した製品をバッグ内に一緒に配置し、その一方で未処理の製品は別のバッグ内に一緒に配置した。製品を約1カ月間密閉したバッグ内に保持した。次に、46才の女性から一晩の尿を朝取得した。次いで、尿を室温で4時間保持し、各製品を100mLの尿で処理した。これは、尿1mL当たり約0.195mg活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入して、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されたものよりも大きい。
結果
以下の表9の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は未処理の製品と比較して臭気における減少を示した。12時間後、有意な尿悪臭の減少が、処理した製品において観察された。これらはすべてこれらの元の臭気の約40%であり、未処理の臭気と比較して約40%低かった。
Figure 0006820108
(実施例9)
材料および方法
1%BENZおよび0.5%炭酸水素ナトリウムを使用して活性配合物を作製した。次いで、120回のスプレー(0.156グラムの活性化合物)を2つの異なる製品に加えた:(1)Depends(登録商標)、Fit−Flex Protection Moderate Absorbency S/M(28〜40インチ/71〜102cmウエスト)を有する女性用下着用のもの、および(2)Always(登録商標)Discreet。同じ製品の1セットは、対照としての役目を果たすように別にしておき、150mLの尿(アスパラガス摂取食、一晩分の朝一番の排尿)を各製品に注入した。これにより、尿1mL当たりおよそ1.04ミリグラムの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されているものより大きい。
結果
以下の表10の臭気スケールスコアに示されているように、処理した製品は、未処理の対照製品と比較して、臭気において有意な減少を示した。24時間後、処理した製品は、元の臭気の40%またはそれ未満であった。
Figure 0006820108
(実施例10)
材料および方法
尿悪臭の減少についての異なる活性配合物の有効性を評価するため、および複数回の排尿での時間の経過による活性配合レベルに対する閾値を評価するために、2種の異なる活性配合物を調製した。FB05は、5%BENZおよび0.75%炭酸水素ナトリウムからなった。FT05は、5%クロラミン−Tおよび0.75%炭酸水素ナトリウムから調製した。次いで、FB05の24回スプレー(0.156グラムの活性化合物)を、Fit−Flex Protection Moderate Absorbency S/M(28〜40インチ/71〜102cm)を有する女性用下着用の1つのDepends(登録商標)に加え、FT05の24回スプレー(0.156グラムの活性化合物)を第2の同一製品に加えた。製品の表面シートを引き剥がして、吸収性コア材を露出させた。活性配合物を吸収性コア材上にスプレーして、風乾させた。次いで、表面シートをコア材上に戻した。第3の同じ製品は、対照としての役目を果たすように別にしておいた。
次に、150mLの尿を各製品に注入した。注入した尿は、一晩の尿と、アスパラガス摂取食を順守した対象から採取した尿と、カフェイン摂取食を順守している対象から採取した尿とを合わせた試料であった。臭気を定期的に採点した。
最初の尿の注入の2時間後、75mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たりの尿の総量を225mLにした。さらに1時間後、追加の75mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たりの尿の総量を300mLにした。これにより、尿1mL当たりおよそ0.52ミリグラムの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されたものより大きい。
結果
以下の表11の臭気スケールスコアに示されているように、両方の活性配合物で処理した製品は、未処理の対照製品と比較して、臭気において有意な減少を示した。24時間後、処理した製品の臭気は非常に低いままであり、これらの元の臭気および未処理の臭気の約15%であった。予想通り、3日間にわたり臭気は増加したが、処理した製品は依然として対照よりもより良い性能を発揮した。第7日目には、中程度の吸収製品にとって300mlというより大きな排尿量により、および尿の位置が処理したコア領域の約3分の1であったため、尿臭はすべての製品について増加した。
Figure 0006820108
(実施例11)
材料および方法
尿悪臭の減少について異なる活性配合物の有効性を評価するため、ならびに複数回の排尿での時間の経過による活性配合レベルに対する閾値を評価するために、2種の異なる活性配合物を調製した。FB20は、20%BENZおよび1%炭酸水素ナトリウムからなった。FT10は、10%クロラミン−Tおよび1.3%炭酸水素ナトリウムから調製した。次いで、FB20のFB20FT1020スプレー(0.52グラムの活性化合物)を、1つのTranquility Premium Protection Maximum Protection 1005mL、SmartCore Daytime/Nighttime Disposable Briefs、サイズLに加え、FT10(0.52グラムの活性化合物)の40回スプレーを第2の同一の製品に加えた。製品の表面シートを引き剥がし、吸収性コア材を露出させた。活性配合物を吸収性コア材上にスプレーし、風乾させた。次いで、表面シートをコア材上に戻した。第3の同じ製品は、対照としての役目を果たすように別にしておき、200mLの尿を各製品に注入した。注入される尿は、一晩の尿と、アスパラガス摂取食を順守した対象から採取した尿と、カフェイン摂取食を順守した対象から採取した尿とを合わせた試料であった。臭気を定期的に採点した。
尿注入の45分後、200mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たり尿の総量を400mLにした。さらに1.25時間後、追加の200mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たりの尿の総量を600mLにした。これにより、尿1mL当たりおよそ0.87ミリグラムの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されたものより大きい。
結果
以下の表12の臭気スケールスコアに示されているように、両方の活性配合物で処理した製品は、未処理の対照製品と比較して、臭気において有意な減少を示した。3日後、処理した製品の臭気は依然として非常に弱く、依然として対照製品の臭気の50%であった。
Figure 0006820108
(実施例12)
材料および方法
表面シートに塗布した場合の、尿悪臭の減少に対する活性配合物の効力を、コア材と比較して評価するため、ならびに複数回の排尿での時間の経過による活性配合レベルに対する閾値を評価するために、1つの活性配合物を調製した。FB20は、20%BENZおよび1%炭酸水素ナトリウムからなった。次いで、FB20のFB2020スプレー(0.52グラムの活性化合物)を、1つのTranquility Premium Protection Maximum Protection 1005mL SmartCore Daytime/Nighttime Disposable Briefs、サイズLの表面シートに加えた。FB20の20回のスプレー(0.52グラムの活性化合物)を第2の同一製品のコアに加えた。製品の表面シートを引き剥がし、吸収性コア材を露出させた。活性配合物を吸収性コア材上にスプレーし、風乾させた。次いで、表面シートをコア材上に戻した。第3の同じ製品は対照としての役目を果たすために別にしておき、300mLの尿を各製品に注入した。注入した尿は、一晩の尿と、アスパラガス摂取食、カフェイン摂取食を順守している対象から採取した尿とを合わせた試料であった。臭気は定期的に採点した。
尿注入の10分間後、300mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たりの尿の総量を600mLにした。これにより、尿1mL当たりおよそ0.87ミリグラムの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されたものより大きい。
結果
以下の表13の臭気スケールスコアに示されているように、活性配合物で処理した製品は、未処理の対照製品と比較して、臭気における有意な減少を示した。臭気減少は表面シートとコアの両方でおよそ同じであり、両方とも未処理の対照の臭気の約25%であった。
Figure 0006820108
(実施例13)
材料および方法
尿悪臭の減少についての、より低い塗布での活性配合物の効力を評価するため、ならびに複数回の排尿での時間の経過による活性配合レベルに対する閾値を評価するために、1つの活性配合物を調製した。FB20は、20%BENZおよび1%炭酸水素ナトリウムからなった。次いで、FB20の11回のスプレー(0.286グラムの活性化合物)を、1つのTranquility Premium Protection Maximum Protection 1005mL SmartCore Daytime/Nighttime Disposable Briefs、サイズLのコアに加えた。第2の同じ製品を、対照としての役目を果たすために別にしておいた。
300mLの尿を各製品に注入した。注入した尿は、一晩の尿と、アスパラガス摂取食、カフェイン摂取食を順守している対象から採取した尿とを合わせた試料であった。臭気は定期的に採点した。尿注入の10分後、300mLの合わせた尿を各製品に加え、1製品当たりの尿の総量を600mLにした。これにより、尿1mL当たりおよそ0.48ミリグラムの活性化合物となった。この場合も同様に、尿が通常放出される箇所をシミュレートして、尿は製品の中心に注入し、吸収性コア全体の表面の全域で均一に分配しなかったので、活性化合物の効力は示されたものより大きい。
結果
以下の表14の臭気スケールスコアに示されているように、活性配合物で処理した製品は、未処理の対照製品と比較して、臭気における有意な減少(およそ50%)を示した。
Figure 0006820108
(実施例14)
材料および方法
5%BENZおよび炭酸水素ナトリウムを使用して、活性配合物を作った。次いで、活性配合物のスプレー70回(0.0455グラムの活性化合物)を、5グラムの超吸収性ポリマー(SAP)原料(あらゆる液体配合物を吸収することが予想された)に適用した。これは、SAP1グラム当たりおよそ0.009グラムの活性化合物であった。試験用尿試料は、キツネおよびミンクの尿を含んでいた。
結果
以下の表15の臭気スケールスコアに示されているように、処理したSAPは、未処理の対照と比較して、臭気における有意な減少を示した。各液滴の重量は約0.02グラムであった。
Figure 0006820108
(実施例15)
材料および方法
0.4グラムの乾燥クロラミン−Tを3グラムの超吸収性ポリマー(SAP)に塗布した(約11.7重量%の活性化合物、SAP1グラム当たり0.13グラムの活性化合物)。無希釈のミンク尿を試験用に使用した。各液滴の重量は約0.02グラムであった。
結果
以下の表16の臭気スケールスコアに示されているように、11.7%の活性配合物で前処理したSAPは、悪臭の即時排除を示した。
Figure 0006820108
(実施例16)
材料および方法
0.3グラムの乾燥クロラミン−Tを5.99グラムの超吸収性ポリマー(SAP)(約4.8重量%の活性化合物、SAP1グラム当たり0.05グラムの活性化合物)に塗布した。無希釈のキツネ尿を試験に使用した。
3滴の無希釈のキツネ尿をSAPに最初に注入した。その後およそ1〜2分間おきに、3〜11滴のさらなる無希釈のキツネ尿をSAPに注入して、1試料当たりの最終合計を約40滴とした。各液滴の重量は約0.02グラムであった。
結果
以下の表17の臭気スケールスコアに示されているように、4.8%活性配合物で前処理したSAP(緩衝液なし)は、即時の尿悪臭の減少を示した。処理したSAPにさらに尿を加えると、悪臭は、対照と比較して、少なくとも50%低いままであった。
Figure 0006820108
Figure 0006820108
(実施例17)
材料および方法
緩衝液なしでの最初の試料用に、0.3グラムの乾燥クロラミン−Tを6グラムの超吸収性ポリマー(SAP)(約4.8重量%の活性化合物、SAP1グラム当たり0.05グラムの活性化合物)に塗布した。6グラムのSAP、0.3グラムのクロラミン−Tおよび0.5グラムの炭酸水素ナトリウム(緩衝液)を含有する第2の試料を加えた(約4.4重量%の活性化合物)。コーヒー摂取食を順守している人間から得たヒト尿を試験に使用した。
1滴のヒト尿をSAP試料に最初に注入した。追加のさらなる2〜50滴のヒト尿をSAP試料に注入して、1試料当たりの最終合計を350滴(約18mL)とした。
結果
以下の表18の臭気スケールスコアに示されているように、活性配合物で前処理したSAP(緩衝液ありでもなしでも)は、即時の尿悪臭の減少を示し、さらなる尿がSAPに加えられた場合でさえも、この悪臭減少を維持した。しかし、前処理したSAPは低い塩素臭を維持し、これは、尿注入が増加すると共に低減し、その一方で、対照は塩素臭がなく、高い尿悪臭を示した。
Figure 0006820108
Figure 0006820108
(実施例18)
材料および方法
0.06グラムの乾燥クロラミン−Tを、緩衝液なしで、6グラムの超吸収性ポリマー(SAP)(約1.0重量%の活性化合物、SAP1グラム当たり0.01グラムの活性化合物)に塗布した。別の試料において、0.06グラムの乾燥BENZを6グラムのSAPに塗布した。ヒト尿を試験に使用した。
10滴のヒトの尿をSAP試料に最初に注入した。追加の10〜20滴のヒト尿をSAP試料に定期的に注入し、1試料当たり最終合計が200滴とした。
結果
以下の表19の臭気スケールスコアに示されているように、クロラミン−TとBENZの両方が臭気の減少において良好に機能した。処理したSAP試料は両方とも低い塩素臭を維持し、その一方で、対照は、塩素臭がなく、高い尿の悪臭を示した。
Figure 0006820108
(実施例19)
材料および方法
成人失禁用製品を臭気抑制について評価した。女性(サイズS/M)用Depends(登録商標)およびDepends(登録商標)Silhouettesは無香料製品であった。Always(登録商標)Discreetは、香り付き下着バージョンであった。すべての製品の辺を切断して、製品を平坦に置けるようにした。処理した製品の表面シートを切断し、折り返して、1%BENZおよび0.5%炭酸水素ナトリウム緩衝液の溶液を吸収性材料(コア)の上側部分に均一にスプレーできるようにした。120回のスプレーを塗布し、風乾させた。コア表面領域上の活性化合物の総量は、吸収性材料1グラム当たり0.156グラムの活性化合物であった。表面シートをコア上に戻し、尿試料を表面シートに注入した。アスパラガス摂取食中の女性から、朝一番の排尿時に(一晩の尿)尿試料を収集した。150mLの尿を各試験製品に注入した。
結果
以下の表20の臭気スケールスコアに示されているように、処理した試料は、これらの元の臭気と比較して、および未処理の試料と比較して、各時点においてはるかに低い臭気を有した。
Figure 0006820108
(実施例20)
材料および方法
実施例19の試験をより長い期間実施した。
女性(サイズS/M)用Depends(登録商標)は無香料製品であった。Always(登録商標)Discreetは香り付き製品であった。すべての製品の辺を切断して、製品を平坦に置けるようにした。処理した製品の表面シートを切断し、折り返して、1%BENZおよび0.5%炭酸水素ナトリウム緩衝液の溶液を吸収性材料(コア)の上側部分に均一にスプレーできるようにした。120回のスプレーを塗布し、風乾させた。コア表面領域上の活性化合物の総量は、1製品当たり0.156グラムの活性化合物であった。約16.8グラムである吸収性コアに対して、これは吸収性コア1グラム当たり0.009グラムの活性化合物であった。約19.2グラムである吸収性コアに対して、これは、吸収性コア1グラム当たり0.008グラムの活性化合物であった。表面シートをコア上に戻した。別の試験として、Always(登録商標)Discreet製品の1つの上で、1%BENZ溶液を表面シート上にスプレーし、コア上にはスプレーしなかった。アスパラガス摂取食中の女性から、朝一番の排尿時に(一晩の尿)尿試料を収集した。150mLの尿を各試験製品の表面シートに注入した。
結果
以下の表21の臭気スケールスコアに示されているように、3日間の各時点において、これらの元の臭気と比較して、および未処理の試料と比較して、処理した試料の臭気ははるかに低かった。コアおよび表面シートへの塗布は、臭気の減少において等しく有効であった。処理した製品の臭気は、3日後でさえも、未処理の製品の臭気のおよそ25%であった。
Figure 0006820108
(実施例21)
材料および方法
Always(登録商標)Ultra Thin Pad(Long Super)およびU by Kotex(登録商標)(Ultra Thin Long)パッドを月経臭抑制について評価した。対照製品は未処理であった。処理した製品に対して、パッドの表面シートを切断し、折り返して吸収性材料(コア)を露出させた。試験製品を、5%BENZおよび0.75%炭酸水素ナトリウムを含有する配合物のスプレー7回で処理し、コア上に均一にスプレーして、女性用パッド1枚当たり合計約0.045グラムの活性化合物とした。パッドのコア(吸収性材料)は約5グラムであったので、吸収性材料1グラム当たり約0.009グラムの活性化合物が存在した。コアを風乾させた。使用に備えて、表面シートをコア上に戻して固定した。
パネリストは、月経周期中、対照パッドと、処理したパッドを交互に使用した。
結果
結果を図6に示す。そこで観察される通り、処理した試料の臭気は、未処理の試料と比較してより低かった。処理または未処理であるかに関わらず、Kotex(登録商標)パッドは臭気がより低かった。結果は、スルホンアミド化合物が、(尿ばかりでなく)月経臭も減少させることを示した。
(実施例22)
材料および方法
3つの無香料トレーニングペット用パッドを試験製品として使用した。1つのパッドは対照であり、改質していなかった。第2の無香料パッドには、市販の臭気抑制製品であるNature’s Miracle(登録商標)をスプレーした。第3の無香料パッドには、0.75%BENZおよび0.15%クロラミン−Tを含有する配合物(FBT)をスプレーした。試験した基材上の活性スルホンアミド化合物の総量は約0.07グラムであった。これら2つのスプレー処理した製品に対して、不織表面シートを持ち上げ、試験製品を吸収性材料上に均一にスプレーできるようにした。製品を24時間超風乾させた。次いで、表面シートを吸収性材料上に再度置いた。第4の試験製品は、Nature’s Miracle(登録商標)香り付きペット用パッドであった。ミンク尿を表面シートに注入し、経時的に臭気を評価することによって、すべての4つのパッドを試験した。ミンク尿の各液滴の重量はおよそ0.02グラムであった。
結果
結果を表22および図7に示す。3つの処理したパッドは、対照と比較して、臭気減少を表示した。しかし、活性スルホンアミド化合物をスプレーしたパッドのみが、経時的に臭気減少を維持した。
Figure 0006820108
(実施例23)
材料および方法
3滴の無希釈のミンク尿を3つのビーカーのそれぞれに注入した。各液滴の重量は約0.02グラムであった。ODOGard(登録商標)Odor Eliminator(すなわちFBT配合物)のスプレー1回を1つのビーカーに塗布した。スプレーは、合計約1.25〜1.35mlの配合物を送達し、合計約0.01グラムの活性スルホンアミド化合物となった。Nature’s Miracle(登録商標)3 in 1 Odor Destroyerのスプレー1回を第2のビーカーに塗布した。対照ビーカーは処理しなかった。臭気を経時的に評価した。各液滴の重量は約0.02グラムであった。
結果
結果を表23および図8に示す。ODOGard(登録商標)Odor Eliminatorのみが臭気を排除し、2日間臭気減少を維持した。
Nature’s Miracle(登録商標)製品は、香料マスキングと酵素とを組み合わせていると考えられる。最初に尿に塗布した場合、香り強度は非常に高いので、尿臭を検出するのは困難であった。香料が消えるにつれて、常にそこにあった潜在的な尿臭が検出可能となる。さらに、臭気原因分子を中和するための酵素的アプローチは長時間かかる。対照的に、活性スルホンアミド化合物を含有するODOGard(登録商標)は、素早く長い時間にわたり作用する。これは、素早く臭気原因分子を排除するので、これらの臭いを嗅ぐことはできない。
Figure 0006820108
(実施例24)
材料および方法
ODOGard(登録商標)Odor Eliminatorと、Nature’s Miracle(登録商標)3 in 1 Odor Destroyerを比較する実施例23の実験をより長期間繰り返した。3滴の無希釈のミンク尿を硬表面に注入し、2つの臭気抑制組成物を尿に1回スプレーした。15分後、2回目のスプレーを尿に塗布した。ODOGard(登録商標)Odor Eliminator(すなわち、FBT配合物)の各スプレーは、全部で約1.25〜1.35mlの配合物を送達し、塗布した配合物の総量は約2.5〜2.7mlであり、活性スルホンアミド化合物の総量は約0.02グラムであった。
結果
結果を表24に示す。この場合も同様に、ODOGard(登録商標) Odor Eliminatorは臭気を排除し、Nature’s Miracle(登録商標)よりも良い性能をどの時点でも発揮した。ODOGard(登録商標)Odor Eliminatorはまた、2日間臭気減少をより良く維持した。
Figure 0006820108
考察
実施例で観察されているように、活性スルホンアミド化合物の使用は、尿悪臭を減少させ、多くの場合排除する。これらの化合物は、コア、表面シートおよびSAPを含めた多種多様な物品に対して、非常に低濃度で有効である。この高い成功率は、活性配合物を、接着剤、裏面シートおよびフラッフを含めた多種多様な他の材料に塗布し得ることを示している。
尿1mL当たり約0.1〜1mgの活性化合物という比を使用して、尿悪臭を有意に減少させたが、これは、より低い濃度のこのような組成物が依然として効率的であることを示している。緩衝液の添加は、この作用を達成するために必要ではなかった。しかし、緩衝液は、非常に酸性の尿からの臭気に対処するのに有益である。なぜなら、緩衝液が、酸性のpHにより活性化合物が失活するのを防ぐからである。
加えて、スルホンアミド化合物は、表の多くにおいて観察されるように、長期間、すなわち数日および数週間にわたり臭気を減少させた。このような組成物で物品を処理することにより、永久の廃棄処分を行うことができる時まで、臭気を著しく減少または排除することができる。
表17〜19に示されているように、超吸収性ポリマー(SAP)は、活性スルホンアミド化合物の水性形態または固体形態で処理することができる。
本発明の開示は、例示的な実施形態を参照して記載されている。明らかに、先の詳細な説明を読解および理解した者には、修飾および改変が想到することになる。本開示は、すべてのこのような修飾および改変が添付の特許請求の範囲またはその均等物の範囲内に含まれる限り、これらを含むと解釈されることを意図する。
本発明の好ましい実施形態によれば、例えば、以下が提供される。
(項1)
式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
Figure 0006820108

[式中、R 、R 、R 、R およびR は、独立して、水素、COOR’、CON(R”) 、アルコキシ、CN、NO 、SO R”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C 〜C 12 アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C 〜C 12 アルキル、または非置換C 〜C 12 アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C 〜C 12 アルキルであり、CON(R”) の2つのR”基は独立して選択されてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
をその上に有する吸収性基材を含む臭気抑制物品であって、
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記吸収性基材の吸収許容量1ミリリットル当たり約0.0002〜約6ミリグラムの量(mg/mL)で存在する、臭気抑制物品。
(項2)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記吸収性基材の吸収許容量に対し約0.0002〜約1mg/mLの量で存在する、上記項1に記載の物品。
(項3)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記吸収性基材の吸収許容量に対し約0.1〜約1mg/mLの量で存在する、上記項1に記載の物品。
(項4)
が、置換もしくは非置換C 〜C 12 アルキル、またはCOOR’[式中、R’は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C 〜C 12 アルキル、または非置換C 〜C 12 アルキルである]である、上記項1に記載の物品。
(項5)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、クロラミン−TまたはN−クロロ−4−カルボキシベンゼンスルホンアミドである、上記項1に記載の物品。
(項6)
前記吸収性基材がその上に緩衝剤も含む、上記項1に記載の物品。
(項7)
前記緩衝剤が炭酸水素ナトリウムである、上記項6に記載の物品。
(項8)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物と前記緩衝剤の重量比が、約50:1〜約1:1である、上記項6に記載の物品。
(項9)
前記緩衝剤が、前記吸収性基材が湿っているときにpH7.0〜9.0を得るのに十分な量で存在する、上記項6に記載の物品。
(項10)
前記物品が、アルコール、界面活性剤または香料をさらに含む、上記項1に記載の物品。
(項11)
前記吸収性基材が、ポリマー、不織材料、セルロース系繊維またはウッドフラッフから作製される、上記項1に記載の物品。
(項12)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド(sulfanomide)化合物は、固体であるか、または
水溶性媒体に封入されている、上記項1に記載の物品。
(項13)
おむつ、成人失禁用物品、女性用パッド、ペット用パッド、食品用パッド、または他の吸収パッドである、上記項1に記載の物品。
(項14)
合計で約10mg〜約1000mgの前記ハロ活性スルホンアミド化合物を含有する、上記項1に記載の物品。
(項15)
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が固体であり、前記吸収性基材が超吸収性ポリマーである、上記項1に記載の物品。
(項16)
式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
Figure 0006820108

[式中、R 、R 、R 、R およびR は、独立して、水素、COOR’、CON(R”) 、アルコキシ、CN、NO 、SO R”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C 〜C 12 アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C 〜C 12 アルキル、または非置換C 〜C 12 アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C 〜C 12 アルキルであり、CON(R”) の2つのR”基は独立して選択されてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
をその上に有する不織材料を含むワイプであって、
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記不織材料1グラム当たり約0.001〜約1.0グラムの量で存在する、ワイプ。
(項17)
少なくとも168時間の期間にわたって臭気を減少させる方法であって、
式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
Figure 0006820108

[式中、R 、R 、R 、R およびR は、独立して、水素、COOR’、CON(R”) 、アルコキシ、CN、NO 、SO R”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C 〜C 12 アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C 〜C 12 アルキル、または非置換C 〜C 12 アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C 〜C 12 アルキルであり、CON(R”) の2つのR”基は独立して選択されていてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
をその上に有する吸収性部材を含む物品中に、臭気のある液体を受けることを含み、
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記吸収性部材の吸収許容量の1ミリリットル当たり約0.0002〜約6ミリグラム(mg/mL)の量で存在する、方法。
(項18)
1週間後に、前記液体の臭気が、元の臭気の最大でも40%である、上記項17に記載の方法。
(項19)
物品の臭気を減少させる方法であって、
式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
Figure 0006820108

[式中、R 、R 、R 、R およびR は、独立して、水素、COOR’、CON(R”) 、アルコキシ、CN、NO 、SO R”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C 〜C 12 アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C 〜C 12 アルキル、または非置換C 〜C 12 アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C 〜C 12 アルキルであり、CON(R”) の2つのR”基は独立して選択されてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
を含有する溶液で前記臭気を処理することを含み、
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記溶液中に約0.1%〜23%(w/v)の量で存在する、方法。
(項20)
前記物品が、表面シート、捕捉分配層、ティッシュ、コア、超吸収性ポリマー、裏面シート、伸縮性積層体、弾性材料、封止タブ、接着剤もしくはポリバッグ、または吸収性物品を作製するために使用される別の材料である、上記項19に記載の方法。
(項21)
式(I)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
Figure 0006820108

[式中、R 、R 、R 、R およびR は、独立して、水素、COOR’、CON(R”) 、アルコキシ、CN、NO 、SO R”、ハロゲン、置換または非置換フェニル、スルホンアミド、ハロスルホンアミド、および置換または非置換C 〜C 12 アルキルから選択され、
R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C 〜C 12 アルキル、または非置換C 〜C 12 アルキルであり、
R”は、水素または置換もしくは非置換C 〜C 12 アルキルであり、CON(R”) の2つのR”基は独立して選択されてもよく、
Xはハロゲンであり、
Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
をその上に有する基材を含むフィルターまたは他の媒体であって、
前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記基材1グラム当たり約0.001〜約1.0グラムの量で存在する、フィルターまたは他の媒体。

Claims (15)

  1. 式(II)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
    Figure 0006820108
    [式中 は、COOR’であり
    R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C〜C12アルキル、または非置換C〜C12アルキルであり
    Xはハロゲンであり、
    Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
    nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
    をその上に有する吸収性基材を含む臭気抑制物品であって、
    前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記吸収性基材の吸収許容量1ミリリットル当たり0.0002〜1ミリグラムの量(mg/mL)で存在し、そしてさらに、前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物の量が、前記吸収性基材の0.025〜0.3重量%である、
    臭気抑制物品。
  2. ’は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C〜C12アルキル、または非置換C〜C12アルキルであ、請求項1に記載の物品。
  3. 前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物がN−クロロ−4−カルボキシベンゼンスルホンアミドである、請求項1に記載の物品。
  4. 前記吸収性基材がその上に緩衝剤も含む、請求項1に記載の物品。
  5. 前記緩衝剤が炭酸水素ナトリウムである、請求項に記載の物品。
  6. 前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物と前記緩衝剤の重量比が、約50:1〜約1:1である、請求項に記載の物品。
  7. 前記緩衝剤が、前記吸収性基材が湿っているときにpH7.0〜9.0を得るのに十分な量で存在する、請求項に記載の物品。
  8. 前記物品が、アルコール、界面活性剤または香料をさらに含む、請求項1に記載の物品。
  9. 前記吸収性基材が、ポリマー、不織材料、セルロース系繊維またはウッドフラッフから作製される、請求項1に記載の物品。
  10. 前記ハロ活性芳香族スルホンアミ化合物は、固体であるか、または水溶性媒体に封入されている、請求項1に記載の物品。
  11. おむつ、成人失禁用物品、女性用パッド、ペット用パッド、食品用パッド、または他の吸収パッドである、請求項1に記載の物品。
  12. 合計で約10mg〜約1000mgの前記ハロ活性スルホンアミド化合物を含有する、請求項1に記載の物品。
  13. 前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が固体であり、前記吸収性基材が超吸収性ポリマーである、請求項1に記載の物品。
  14. 少なくとも168時間の期間にわたって臭気を減少させる方法であって、
    式(II)のハロ活性芳香族スルホンアミド化合物:
    Figure 0006820108
    [式中 は、COOR’であり
    R’は、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、置換C〜C12アルキル、または非置換C〜C12アルキルであり
    Xはハロゲンであり、
    Mは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であり、
    nは前記スルホンアミド化合物の1分子当たりの水分子の数である]
    をその上に有する吸収性部材を含む物品中に、臭気のある液体を受けることを含み、
    前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物が、前記吸収性部材の吸収許容量の1ミリリットル当たり0.0002〜1ミリグラム(mg/mL)の量で存在し、そしてさらに、前記ハロ活性芳香族スルホンアミド化合物の量が、前記吸収性基材の0.025〜0.3重量%である、
    方法。
  15. 1週間後に、前記液体の臭気が、元の臭気の最大でも40%である、請求項1に記載の方法。
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