JP6819342B2 - 送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法 - Google Patents

送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法 Download PDF

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Description

本件は送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法に関する。
例えばデジタルコヒーレント伝送技術を用いた大容量データの伝送方式が研究開発されている。デジタルコヒーレント伝送技術では、例えば直交振幅変調(QAM: Quadrature Amplitude Modulation)などの多値変調が用いられる。
また、この種の伝送技術に関して、QAMを用いた暗号化方式が提案されている(例えば特許文献1及び2と非特許文献1及び2を参照)。
特開2014−93764号公報 特表2008−514159号公報
中沢正隆他、「デジタルコヒーレント伝送技術を用いたQAM量子ストリーム暗号」、電子情報通信学会、QIT2014-57、November、2014 Masataka Nakazawa et al., "QAM quantum stream cipher using digital coherent optical transmission", OPTICS EXPRESS Vol.22, pp.4098-4107, 24 February 2014
悪意のある第三者、つまり盗聴者が暗号文を解読するために行う攻撃としては、例えば暗号文単独攻撃と既知平文攻撃が挙げられる。暗号文単独攻撃の場合、盗聴者は暗号文のみを入手するが、既知平文攻撃の場合、盗聴者は暗号文を入手するだけでなく暗号化前の平文(例えば「敬具」などの定型文)を判っている。
このため、盗聴者は、既知平文攻撃が成功した場合、暗号化に用いる疑似乱数を生成するための種(seed)を算出することで、入手した暗号文以外の暗号文の解読も容易に行うことができる。
しかし、従来の暗号化方式では、暗号文単独攻撃に対する防御は可能であっても、既知平文攻撃に対して防御することが難しいという問題がある。
そこで本件は、既知平文攻撃に対する防御が可能な送信装置、受信装置、送信方法、及び受信方法を提供することを目的とする。
1つの態様では、送信装置は、データに応じたコンスタレーション内のシンボルを送信する送信装置において、前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択する選択部と、前記選択部が選択した前記パタンのうち、前記データに一致するパタンの前記コンスタレーション内の位置に応じて前記シンボルを決定する決定部とを有する。
1つの態様では、受信装置は、データに応じたコンスタレーション内のシンボルを受信する受信装置において、前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択する選択部と、前記選択部が選択した前記パタンから、前記シンボルが存在する前記コンスタレーション内の範囲に基づき、前記シンボルに該当する前記データの前記パタンを特定する特定部とを有する。
1つの態様では、送信方法は、データに応じたコンスタレーション内のシンボルを送信装置から送信する送信方法において、前記送信装置は、前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択し、該選択した前記パタンのうち、前記データに一致するパタンの前記コンスタレーション内の位置に応じて前記シンボルを決定する方法である。
1つの態様では、受信方法は、データに応じたコンスタレーション内のシンボルを受信装置で受信する受信方法において、前記受信装置は、前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択し、該選択した前記パタンから、前記シンボルが存在する前記コンスタレーション内の範囲に基づき、前記シンボルに該当する前記データの前記パタンを特定する。
1つの側面として、既知平文攻撃に対する防御が可能となる。
送信装置及び受信装置の一例を示す構成図である。 64QAMのコンスタレーションダイヤグラムを示す図である。 第1実施例のコンスタレーションを示す図である。 送信シンボルの候補の選択の一例を示す図である。 盗聴者による疑似乱数の推定の一例を示す図である。 盗聴者による疑似乱数の推定の他例を示す図である。 盗聴者による疑似乱数の推定の他例を示す図である。 第2実施例のコンスタレーションを示す図である。 疑似乱数による4点の取得の一例を示す図である。 疑似乱数による4点の回転の一例を示す図である。 コンスタレーション内のシンボル存在範囲の一例を示す図である。 盗聴者による疑似乱数の推定の一例を示す図である。 盗聴者による疑似乱数の推定の他例を示す図である。 盗聴者による疑似乱数の推定の他例を示す図である。 他のコンスタレーションの一例を示す図である。 第3実施例のコンスタレーションを示す図である。 疑似乱数による基準座標の選択及びベクトルの回転の一例を示す図である。 送信シンボルの候補の選択の一例を示す図である。 コンスタレーション内のシンボル存在範囲の一例を示す図である。 送信処理の一例を示すフローチャートである。 受信処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施例における送信シンボルの候補の選択処理を示す図である。 第2実施例における送信シンボルの候補の選択処理を示す図である。 第3実施例における送信シンボルの候補の選択処理を示す図である。
図1は、送信装置1及び受信装置2の一例を示す構成図である。送信装置1は、信号光Sを、伝送路である光ファイバ9を介して受信装置2に送信する。受信装置2は、送信装置1から光ファイバ9を介して信号光Sを受信する。信号光Sには、QAMのコンスタレーションを用いてシンボル化されたデータDTが含まれる。
送信装置1は、光源10と、変調器11と、デジタル−アナログ変換部(D/A)12と、シンボル決定部13と、コンスタレーション処理部14と、疑似乱数生成部15と、メモリ16と、データ出力部17とを有する。デジタル−アナログ変換部12、シンボル決定部13、コンスタレーション処理部14、疑似乱数生成部15、及びデータ出力部17は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェア、またはソフトウェアの機能で構成される。
メモリ16には、疑似乱数生成部15が疑似乱数の生成に用いるシードキー16aが格納されている。シードキー16aは、暗号化に用いられる疑似乱数の種であり、予めメモリ16内に書き込まれる。
疑似乱数生成部15は、データ出力部17から入力される同期信号に同期してシードキー16aから疑似乱数を生成してコンスタレーション処理部14に出力する。疑似乱数生成部15は、同期信号に従い1シンボル分のデータDTごとに疑似乱数を切り替える。
コンスタレーション処理部14は、1シンボル分のデータDTごとに送信対象のシンボル(以下、「送信シンボル」と表記)の候補を選択する。このとき、コンスタレーション処理部14は、データDTのパタンの全種類が配列されたデータ領域をコンスタレーションのI軸及びQ軸の各方向に連続的に配置した平面を用いる。コンスタレーション処理部14は、疑似乱数に基づいて別々のデータ領域から、互いの距離が所定値以上となるようにパタンを1種類ずつ選択する。コンスタレーション処理部14は、選択した各種のパタンのコンスタレーション内の位置に応じて送信シンボルの候補を選択する。
コンスタレーション処理部14は、送信シンボルの候補をシンボル決定部13に通知する。コンスタレーション処理部14の具体的な処理については後述する。なお、コンスタレーション処理部14は選択部の一例である。
データ出力部17は、データDTをシンボル決定部13に出力する。データ出力部17は、1シンボル分のデータDTを出力するたびに同期信号を疑似乱数生成部15に出力する。
シンボル決定部13は、コンスタレーション処理部14が選択した送信シンボルの候補のうち、データDTに一致するパタンのコンスタレーション内の位置に応じて送信シンボルを決定する。なお、シンボル決定部13は決定部の一例である。
シンボル決定部13は、決定した送信シンボルに応じた光の位相及び振幅を示すデジタル信号をデジタル−アナログ変換部12に出力する。デジタル−アナログ変換部12は、デジタル信号をアナログ信号に変換して変調器11に出力する。
変調器11は、レーザダイオードなどの光源10から入力された光を、デジタル−アナログ変換部12から入力されたアナログ信号に変調する。本例では、変調方式としてQAMを挙げるが、これに限定されない。変調器11は、光源10の光を変調することにより信号光Sを生成し受信装置2に出力する。
受信装置2は、受光部20と、信号判定部21と、コンスタレーション処理部22と、疑似乱数生成部23と、メモリ24とを有する。信号判定部21、コンスタレーション処理部22、及び疑似乱数生成部23は、例えば、FPGAやASICなどのハードウェア、またはソフトウェアの機能で構成される。
受光部20は、例えばフォトダイオードなどにより構成され、信号光Sを受信して電気信号に変換し信号判定部21に出力する。受光部20は、1シンボル分の電気信号を出力するたびに同期信号を疑似乱数生成部23に出力する。
メモリ24には、疑似乱数生成部23が疑似乱数の生成に用いるシードキー24aが格納されている。シードキー24aは、暗号化に用いられる疑似乱数の種であり、予めメモリ24内に書き込まれる。シードキー24aは、送信装置1のメモリ16内のシードキー16aと同一である。つまり、送信装置1と受信装置2は、シードキー16a,24aを共有する。
疑似乱数生成部23は、受光部20から入力される同期信号に同期してシードキー24aから疑似乱数を生成してコンスタレーション処理部22に出力する。疑似乱数生成部23は、同期信号に従い1シンボル分のデータDTごとに疑似乱数を切り替える。受信装置2が信号光Sを受信したときに疑似乱数生成部23で生成される疑似乱数の値は、送信装置1が信号光Sを送信したときに疑似乱数生成部15で生成された疑似乱数の値と同じである。つまり、送信装置1と受信装置2の疑似乱数生成部15,23の間では疑似乱数の値が同期している。
コンスタレーション処理部22は、送信装置1のコンスタレーション処理部14と同様に、1シンボル分のデータDTごとに送信シンボルの候補を選択する。コンスタレーション処理部22は、送信シンボルの候補を信号判定部21に通知する。コンスタレーション処理部22の具体的な処理については後述する。なお、コンスタレーション処理部22は選択部の一例である。
信号判定部21は、受光部20から入力された電気信号からデータDTの送信シンボルが存在するコンスタレーション内の範囲を検出する。コンスタレーション内の範囲は、光ノイズの影響により個々のシンボルを特定できない程度の大きさを有する。
信号判定部21は、送信シンボルの候補のうち、そのコンスタレーション内の範囲内にある送信シンボルの候補をデータDTの送信シンボルと判定する。すなわち、信号判定部21は、コンスタレーション処理部22が選択したデータDTの各種のパタンから、データDTの送信シンボルが存在するコンスタレーション内の範囲に基づき、送信シンボルに該当するデータDTのパタンを特定する。なお、信号判定部21は特定部の一例である。
信号判定部21は、特定したデータDTのパタンからデータDTを復元して出力する。以下にQAMのコンスタレーションについて述べる。
図2は、64QAMのコンスタレーションダイヤグラムを示す図である。コンスタレーションダイヤグラムは、I軸及びQ軸からなる平面内に縦横に等間隔でシンボルSbを配置したものである。各シンボルSbの位置は信号点と呼ばれ、原点と信号点の間の距離(図2中の円の半径に相当)に応じて光の振幅が決定され、原点と信号点を結ぶ線分のI軸に対する角度θに応じて光の位相が決定される。
各シンボルSbには互いに値の異なる6ビットのデータが割り当てられており、データは、その値に該当するシンボルに応じた振幅及び位相の信号光に変調される。このため、QAMによると大容量のデータ伝送が可能となる。
送信装置1及び受信装置2は、コンスタレーション内の各シンボルに1シンボル分のデータDTのパタンを、その種類ごとに平面内で偏ることがないように割り当てておき、疑似乱数に基づき4つのパタンを選択する。送信装置1は、その4つのパタンのうち、送信対象の1シンボル分のデータDTのパタンに一致するパタンに応じたシンボルを送信する。また、受信装置2は、その4つのパタンのうち、信号光Sから判るコンスタレーション内のデータDTの存在する範囲内にあるパタンを特定する。以下に例を挙げて述べる。
(第1実施例)
図3は、第1実施例のコンスタレーションを示す図である。コンスタレーション内のシンボルSbは、2ビットの数値「00」,「01」,「10」,「11」(2進数)が記載された正方形の枡目により表されている。本例では、I軸及びQ軸の方向に12個のシンボルSbが配列された12×12のコンスタレーションが用いられる。なお、I軸は横軸の一例であり、Q軸は縦軸の一例である。
P∈{00,01,10,11} ・・・(1)
1シンボル分のデータDTのパタンP(つまり暗号化対象の平文のパタン)には、例えば、上記の式(1)で示されるように、2ビットの数値「00」,「01」,「10」,「11」が含まれる。各シンボルSbには、データDTのパタンPの何れかの種類が割り当てられている。より具体的には、コンスタレーション内の単位領域Uには2×2のシンボルSbが配列されており、単位領域U内のシンボルSbにはデータDTのパタンPが1種類ずつ割り当てられている。なお、単位領域Uはデータ領域の一例である。
このように、単位領域Uには、データDTのパタンPの全種類が配列されている。単位領域Uの1辺Lの長さは、枡目の1辺の長さを1とする場合、2である。この長さは、受信装置2の受光部20と盗聴者が、光ノイズにより個々のシンボルSbを識別できないシンボル間距離(桝目同士の中心間距離)である。このため、盗聴者は、単位領域U内のパタンPを識別することができない。
コンスタレーション処理部14,22は、単位領域UをI軸及びQ軸の各方向に連続的に配置した平面を用いて送信シンボルの候補を選択する。コンスタレーション内には6×6の単位領域Uが配列されており、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数に基づいて別々の4個の単位領域UからパタンPを1種類ずつ選択する。
∈{(0),(1),(2),(4),(5),(6)} ・・・(2)
Q∈{[0],[1],[2],[4],[5],[6]} ・・・(3)
疑似乱数R,RQのとり得る値は、一例として上記の式(2),(3)でそれぞれ表される。コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数生成部15,23から疑似乱数R,RQを取得し、疑似乱数R,RQに基づきI軸上の2つの座標とQ軸上の2つの座標とをそれぞれ決定する。疑似乱数RはI軸上の2つの座標の決定に用いられ、疑似乱数RQはQ軸上の2つの座標の決定に用いられる。
より具体的には、コンスタレーション処理部14,22は、I軸に平行な長さDの線分((0)〜(6)参照)を疑似乱数Rに応じて選択し、Q軸に平行な長さDの線分([0]〜[6]参照)を疑似乱数RQに応じて選択する。ここで、各線分の長さDは、単位領域Uの1辺の長さLの非整数倍であって、受信装置2の受光部20が、光ノイズがあっても個々のシンボルSbを識別できる最小のシンボル間距離以上の長さである。本例では、各線分の長さDを、単位領域Uの1辺の長さLに3を加えた5とする。
コンスタレーション処理部14,22は、例えば疑似乱数R=(1)の場合、I軸に平行な長さDの線分(1)を選択し、その線分(1)の両端の座標である1.5及び6.5をI軸上の2つの座標として決定する。また、コンスタレーション処理部14,22は、例えば疑似乱数RQ=[2]の場合、Q軸に平行な長さDの線分[2]を選択し、その線分[2]の両端の座標である2.5及び7.5をQ軸上の2つの座標として決定する。
そして、コンスタレーション処理部14,22は、I軸上の2つの座標とQ軸上の2つの座標との組み合わせから得られるコンスタレーション内の4点の座標に基づいて、別々の単位領域UからパタンPを1種類ずつ選択する。より具体的には、コンスタレーション処理部14,22は、コンスタレーション内の4点の座標に対応する送信シンボルの候補を選択する。
図4は、送信シンボルの候補の選択の一例を示す図である。本例では、疑似乱数R=(1)及び疑似乱数RQ=[2]の場合を挙げる。コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R=(1)に基づくI軸座標の1.5及び6.5と、疑似乱数RQ=[2]に基づくQ軸座標の2.5及び7.5とからコンスタレーション内の4点の座標(1.5,2.5),(1.5,7.5),(6.5,2.5),(6.5,7.5)を得る。なお、この4点の座標は、図4中の4つの点線の交点に該当する。
コンスタレーション処理部14,22は、4点の座標に対応するシンボルSbを送信シンボルの候補として選択する。ここで、線分の長さDは単位領域Uの1辺の長さLの非整数倍であるため、4点の座標に対応するシンボルSbに割り当てられているパタンPの種類は相違する。すなわち、コンスタレーション処理部14,22は、4つの単位領域Uから、パタンPが「00」であるシンボルSb(00)、パタンPが「01」であるシンボルSb(01)、パタンPが「10」であるシンボルSb(10)、及びパタンPが「11」であるシンボルSb(11)をそれぞれ選択する。
また、選択されたシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)間の距離は、受信装置2の受光部20が、光ノイズがあっても個々のシンボルSbを識別できる最小のシンボル間距離以上である。すなわち、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R,RQに基づいて別々の単位領域Uから、互いの距離が上記のシンボル間距離以上となるようにパタンPを1種類ずつ選択する。このため、受信装置2は、光ノイズを含む信号光Sから検出したコンスタレーション内の範囲から、データDTのパタンPの種類を特定することができる。
このように、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R,RQに基づきI軸上の2つの座標とQ軸上の2つの座標とをそれぞれ決定する。コンスタレーション処理部14,22は、I軸上の2つの座標とQ軸上の2つの座標との組み合わせから得られるコンスタレーション内の4点の座標に基づいて、別々の単位領域UからパタンPを1種類ずつ選択する。
したがって、コンスタレーション処理部14,22は、互いの距離が上記のシンボル間距離以上である、4種類のパタンPに応じたシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)を平面内で平行移動させるだけで、送信シンボルを容易に選択することができる。
シンボル決定部13は、コンスタレーション処理部14が選択した4種類のパタンPのうち、データDTに一致するパタンPのコンスタレーション内の位置に応じて送信シンボルSbを決定する。例えば、送信対象のパタンPが「10」である場合、シンボル決定部13は、シンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)から、「10」のパタンPに対応するシンボルSb(10)を送信シンボルとして決定する。
また、符号Rは、受信装置2の受光部20及び盗聴者が信号光Sから検出したコンスタレーション内の送信シンボルが存在し得る範囲(以下、「シンボル存在範囲」と表記)を示す。受光部20及び盗聴者は、シンボル存在範囲Rでは、光ノイズのために個々のシンボルSbを識別することができない。シンボル存在範囲Rは、不確定性原理や伝送処理に関する各種の物理条件により決定される。
受信装置2は、送信装置1が用いた疑似乱数R,RQを知っているため、シンボル存在範囲Rから正しい送信シンボルを特定することができる。本例では疑似乱数R=(1)及び疑似乱数RQ=[2]であるため、受信装置2は、上記のシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)のコンスタレーション内の位置を取得済みである。このため、受信装置2は、シンボル存在範囲Rのコンスタレーション内の位置に基づき、送信されたパタンPが「10」であると判断することができる。
このとき、シンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)間の距離は、受信装置2の受光部20が、光ノイズがあっても個々のシンボルSbを識別できる最小のシンボル間距離以上である。このため、シンボル存在範囲Rには、シンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)のうち、2個以上のシンボルが含まれることはない。
したがって、信号判定部21は、コンスタレーション処理部22が選択したシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)から、シンボル存在範囲Rに基づき、送信シンボルに該当するデータDTのパタンPを特定することができる。すなわち、信号判定部21は、コンスタレーション処理部22が選択したパタンPから、送信シンボルが存在するコンスタレーション内の範囲に基づき、送信シンボルに該当するデータDTのパタンPを特定する。
一方、盗聴者は、暗号文単独攻撃の場合、送信装置1が用いた疑似乱数R,RQを知らないため、シンボル存在範囲Rに基づき、送信シンボルに該当するデータDTのパタンPを特定することができない。したがって、本例の送信装置1及び受信装置2は、暗号文単独攻撃に対して防御することができる。
また、シンボル存在範囲Rには同一種類のパタンPが複数個含まれているため、盗聴者は、既知平文攻撃の場合、以下に述べるように、送信対象のパタンPが「10」であると知っても、疑似乱数R,RQを特定することができない。なお、送信装置1は、シンボル存在範囲Rに同一種類のパタンPが複数個含まれるように、コンスタレーション内にシンボルSbを密に配置する(本例では12×12のシンボル配置)ことが可能な高分解能のデジタル−アナログ変換部12を備えていると仮定する。
図5〜図7は、盗聴者による疑似乱数R,RQの推定の例を示す図である。図5は、盗聴者が、偶然、正しい疑似乱数R,RQの推定した場合を示す。この場合、盗聴者は、シンボル存在範囲Rの中心のシンボルSbxを、既知のパタンPの「10」に対応する送信シンボルであると決定することにより、疑似乱数R=(1)及び疑似乱数RQ=[2]と推定する。
また、図6及び図7は、盗聴者が疑似乱数R,RQについて間違った推定を行った場合を示す。図6を参照すると、盗聴者は、シンボル存在範囲Rの1つの角のシンボルSbxを、既知のパタンPの「10」に対応する送信シンボルであると決定することにより、疑似乱数R=(3)及び疑似乱数RQ=[0]と推定する。また、図7を参照すると、盗聴者は、シンボル存在範囲Rの他の1つの角のシンボルSbxを、既知のパタンPの「10」に対応する送信シンボルであると決定することにより、疑似乱数R=(3)及び疑似乱数RQ=[4]と推定する。
このように、盗聴者は、既知のパタンPの「10」から、一意に疑似乱数R,RQを特定することができない。なお、本例では、3通りの推定パタンを例示したが、他の推定パタンも存在する。
疑似乱数R,RQのシードキー16a,24aのデータ長は、例えばおよそ100ビットである。このため、盗聴者が、上記のように3通りの疑似乱数R,RQを推定したと仮定すると、バーレカンプマッシー法によって疑似乱数列からシードキー16a,24aを逆算する場合、少なくとも3100個の方程式を解く必要がある。しかし、その所要時間は、例えば宇宙の年齢を超える膨大なものとなるため、現実的には方程式を解くことは不可能である。
したがって、本例の送信装置1及び受信装置2は、既知平文攻撃に対して防御することができる。
(第2実施例)
第1実施例では、送信装置1は、シンボル存在範囲Rに同一種類のパタンPが複数個含まるように、コンスタレーション内にシンボルSbを密に配置することが可能な高分解能のデジタル−アナログ変換部12を備えているが、これに限定されない。例えば、第1実施例よりも複雑な暗号化処理を行えば、シンボル存在範囲Rに送信対象のパタンPが1つだけ含まれることを許容し、第1実施例よりも低分解能のデジタル−アナログ変換部12を用いることができる。
図8は、第2実施例のコンスタレーションを示す図である。図8において、図3と共通する構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本例では、I軸及びQ軸の方向に8個のシンボルSbが配列された8×8のコンスタレーションが用いられる。このため、本例では、シンボルSbの密度が第1実施例よりも低い。各シンボルSbには、データDTのパタンPの何れかの種類が割り当てられている。
単位領域Uには、データDTのパタンPの全種類が配列されている。単位領域Uの1辺Lの長さは、枡目の1辺の長さを1とする場合、2である。この長さは、受信装置2の受光部20と盗聴者が、光ノイズにより個々のシンボルSbを識別できないシンボル間距離(桝目同士の中心間距離)である。なお、パタンPは、例えば、式(1)により規定される。
∈{(0),(1),(2),(4)} ・・・(4)
Q∈{[0],[1],[2],[4]} ・・・(5)
θ∈{―180度〜+180度} ・・・(6)
疑似乱数R,RQのとり得る値は、一例として上記の式(4),(5)でそれぞれ表される。上述したように、疑似乱数RはI軸上の2つの座標の決定に用いられ、疑似乱数RQはQ軸上の2つの座標の決定に用いられる。
また、疑似乱数Rθは、コンスタレーション内の基準点を中心とする回転角を示す。コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R,RQから得られるコンスタレーション内の複数の座標を、疑似乱数Rθが示す回転角だけそれぞれ回転させた複数の回転座標を算出する。
このように、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R,RQ,Rθに基づきI軸上の2つの座標、Q軸上の2つの座標、及びコンスタレーション内の基準点を中心とする回転角をそれぞれ決定する。
より具体的には、コンスタレーション処理部14,22は、I軸に平行な長さDの線分((0)〜(4)参照)を疑似乱数Rに応じて選択し、Q軸に平行な長さDの線分([0]〜[4]参照)を疑似乱数RQに応じて選択する。ここで、各線分の長さDは、単位領域Uの1辺の長さLの非整数倍であって、受信装置2の受光部20が、光ノイズがあっても個々のシンボルSbを識別できる最小のシンボル間距離以上の長さである。本例では、各線分の長さDを、単位領域Uの1辺の長さLに1を加えた3とする。
コンスタレーション処理部14,22は、例えば疑似乱数R=(1)の場合、I軸に平行な長さDの線分(1)を選択し、その線分(1)の両端の座標である1.5及び4.5をI軸上の2つの座標として決定する。また、コンスタレーション処理部14,22は、例えば疑似乱数RQ=[2]の場合、Q軸に平行な長さDの線分[2]を選択し、その線分[2]の両端の座標である2.5及び5.5をQ軸上の2つの座標として決定する。
そして、コンスタレーション処理部14,22は、I軸上の2つの座標とQ軸上の2つの座標との組み合わせからコンスタレーション内の4点の座標を得る。
図9は、疑似乱数R,RQによる4点の取得の一例を示す図である。本例では、疑似乱数R=(1)及び疑似乱数RQ=[2]の場合を挙げる。コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R=(1)に基づくI軸座標の1.5及び4.5と、疑似乱数RQ=[2]に基づくQ軸座標の2.5及び5.5とからコンスタレーション内の4点の座標(1.5,2.5),(1.5,5.5),(4.5,2.5),(4.5,5.5)を得る。なお、この4点の座標は、図9中の4つの点線の交点に該当する。
また、この4点に対応するシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)間の距離は、上記のシンボル間距離以上となる。このため、受信装置2は、光ノイズがあっても、信号光SからシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)を識別することができる。
次に、コンスタレーション処理部14,22は、取得した4点を基準点を中心として、疑似乱数Rθが示す回転角だけそれぞれ回転させる。
図10は、疑似乱数Rθによる4点の回転の一例を示す図である。なお、本例では、一例として、疑似乱数Rθ=50度とする。
コンスタレーション処理部14,22は、上記の4点の座標を、基準点Poを中心として回転角(50度)だけそれぞれ回転させた4つの回転座標を算出する。ここで、4つの回転座標は、回転後のシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)の座標である。なお、本例において、基準点Poはコンスタレーション内の全シンボルSbの中心点とするが、これに限定されない。
コンスタレーション処理部14,22は、4つの回転座標に基づいて、別々の単位領域UからパタンPを1種類ずつ選択する。つまり、コンスタレーション処理部14,22は、回転後のシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)を送信シンボルの候補として選択する。このようにして、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R,RQ,Rθに基づいて別々の単位領域Uから、互いの距離が上記のシンボル間距離以上となるようにパタンPを1種類ずつ選択する。
シンボル決定部13は、コンスタレーション処理部14が選択した4種類のパタンPのうち、データDTに一致するパタンPのコンスタレーション内の位置に応じて送信シンボルSbを決定する。例えば、送信対象のパタンPが「10」である場合、シンボル決定部13は、シンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)から、「10」のパタンPに対応するシンボルSb(10)を送信シンボルとして決定する。
より具体的には、シンボル決定部13は、図2に示されたシンボルSbのうち、回転後のシンボルSb(10)の位置にあるシンボルSbを送信シンボルとして決定する。このとき、図2と図10の各平面の原点Oはずれているため、互いの原点Oを一致させた状態において、回転後のシンボルSb(10)の位置のシンボルSbが送信シンボルとして決定される。
このように、コンスタレーション処理部14は、疑似乱数R,RQ,Rθに基づきI軸上の2つの座標、Q軸上の2つの座標、及びコンスタレーション内の基準点Poを中心とする回転角をそれぞれ決定する。また、コンスタレーション処理部14は、I軸上の2つの座標とQ軸上の2つの座標との組み合わせから得られるコンスタレーション内の4点の座標を、基準点Poを中心として回転角だけそれぞれ回転させた複数の回転座標を算出する。さらに、コンスタレーション処理部14は、複数の回転座標に基づいて、別々の単位領域UからパタンPを1種類ずつ選択する。
このため、コンスタレーション処理部14は、コンスタレーション内の4点を回転させる点において、第1実施例よりも複雑な暗号化処理を行うことができる。したがって、送信装置1は、シンボル存在範囲Rに送信対象のパタンPが1つだけ含まれることが許容されるので、第1実施例よりも低分解能のデジタル−アナログ変換部12を用いることができる。
図11は、コンスタレーション内のシンボル存在範囲Rの一例を示す図である。シンボル存在範囲Rには、送信シンボルとして決定されたシンボルSb(10)が1つだけ含まれている。
受信装置2は、送信装置1が用いた疑似乱数R,RQ,Rθを知っているため、シンボル存在範囲Rから正しい送信シンボルを特定することができる。受信装置2は、疑似乱数R=(1)、疑似乱数RQ=[2]、及び疑似乱数Rθ=50度に基づいて上記のシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)のコンスタレーション内の位置を取得済みである。
このため、受信装置2は、シンボル存在範囲Rのコンスタレーション内の位置に基づき、送信されたパタンPが「10」であると判断することができる。このとき、上述したように、シンボル存在範囲Rには、シンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)のうち、2個以上のシンボルが含まれることはない。
したがって、信号判定部21は、コンスタレーション処理部22が選択したシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)から、シンボル存在範囲Rに基づき、送信シンボルに該当するデータDTのパタンPを特定することができる。すなわち、信号判定部21は、コンスタレーション処理部22が選択したパタンPから、送信シンボルが存在するコンスタレーション内の範囲に基づき、送信シンボルに該当するデータDTのパタンPを特定する。
一方、盗聴者は、暗号文単独攻撃の場合、送信装置1が用いた疑似乱数R,RQ,Rθを知らないため、シンボル存在範囲Rに基づき、送信シンボルに該当するデータDTのパタンPを特定することができない。したがって、本例の送信装置1及び受信装置2は、暗号文単独攻撃に対して防御することができる。
また、盗聴者は、既知平文攻撃の場合、以下に述べるように、送信対象のパタンPが「10」であると知っても、疑似乱数R,RQ,Rθを特定することができない。
図12〜図14は、盗聴者による疑似乱数R,RQ,Rθの推定の例を示す図である。図12は、盗聴者が、偶然、正しい疑似乱数R,RQ,Rθを推定した場合を示す。盗聴者は、疑似乱数Rθ=50度と仮定し、既知のパタンPの「10」に対応するシンボルSb(10)の位置を推測することで、疑似乱数R=(1)及び疑似乱数RQ=[2]と推定する。
また、図13を参照すると、盗聴者は、疑似乱数Rθ=0度と仮定し、既知のパタンPの「10」に対応するシンボルSb(10)の位置を推測することで、疑似乱数R=(2)及び疑似乱数RQ=[2]と推定する。図14を参照すると、盗聴者は、疑似乱数Rθ=−50度と仮定し、既知のパタンPの「10」に対応するシンボルSb(10)の位置を推測することで、疑似乱数R=(2)及び疑似乱数RQ=[0]と推定する。
このように、盗聴者は、既知のパタンPの「10」から、一意に疑似乱数R,RQ,Rθを特定することができない。なお、本例では、3通りの推定パタンを例示したが、他の推定パタンも存在する。
疑似乱数R,RQ,Rθのシードキー16a,24aのデータ長は、例えばおよそ100ビットである。このため、盗聴者が、上記のように3通りの疑似乱数R,RQ,Rθを推定したと仮定すると、バーレカンプマッシー法によって疑似乱数列からシードキー16a,24aを逆算する場合、少なくとも3100個の方程式を解く必要がある。しかし、その所要時間は、例えば宇宙の年齢を超える膨大なものとなるため、現実的には方程式を解くことは不可能である。
したがって、送信装置1及び受信装置2は、既知平文攻撃に対して防御することができる。
第1実施例及び第2実施例において、コンスタレーション処理部14,22は、4個の単位領域UからパタンPを1種類ずつ選択したが、これに限定されない。
図15は、他のコンスタレーションの一例を示す図である。コンスタレーション内のシンボルSbは、数値「1」〜「6」(10進数)が記載された正方形の枡目により表されている。本例では、I軸の方向に15個のシンボルSbが配列され、Q軸の方向に14個のシンボルSbが配列された14×15のコンスタレーションが用いられる。なお、I軸は横軸の一例であり、Q軸は縦軸の一例である。
P∈{1,2,3,4,5,6} ・・・(7)
1シンボル分のデータDTのパタンP(つまり暗号化対象の平文のパタン)には、例えば、上記の式(7)で示されるように、数値「1」〜「6」が含まれる。各シンボルSbには、データDTのパタンPの何れかの種類が割り当てられている。より具体的には、コンスタレーション内の単位領域Uには2×3のシンボルSbが配列されており、単位領域U内のシンボルSbにはデータDTのパタンPが1種類ずつ割り当てられている。なお、単位領域Uはデータ領域の一例である。
このように、単位領域Uには、データDTのパタンPの全種類が配列されている。単位領域UのI軸方向の辺の長さLiは、枡目の1辺の長さを1とする場合、3である。また、単位領域UのQ軸方向の辺の長さLqは、枡目の1辺の長さを1とする場合、2である。この長さは、受信装置2の受光部20と盗聴者が、光ノイズにより個々のシンボルSbを識別できないシンボル間距離(桝目同士の中心間距離)である。このため、盗聴者は、単位領域U内のパタンPを識別することができない。
コンスタレーション処理部14,22は、単位領域UをI軸及びQ軸の各方向に連続的に配置した平面を用いて送信シンボルの候補を選択する。コンスタレーション内には7×5の単位領域Uが配列されており、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数に基づいて別々の6個の単位領域UからパタンPを1種類ずつ選択する。
∈{(0),(1),(2),(4)} ・・・(8)
Q∈{[0],[1],[2],[4],[5],[6]} ・・・(9)
疑似乱数R,RQのとり得る値は、一例として上記の式(8),(9)でそれぞれ表される。コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数生成部15,23から疑似乱数R,RQを取得し、疑似乱数R,RQに基づきI軸上の3つの座標とQ軸上の2つの座標とをそれぞれ決定する。疑似乱数RはI軸上の3つの座標の決定に用いられ、疑似乱数RQはQ軸上の2つの座標の決定に用いられる。
コンスタレーション処理部14,22は、例えば疑似乱数R=(0)の場合、I軸に平行な長さDの線分(0)を選択し、その線分(0)の両端及び中心の座標である0.5、5.5、及び10.5をI軸上の3つの座標として決定する。また、コンスタレーション処理部14,22は、例えば疑似乱数RQ=[0]の場合、Q軸に平行な長さDの線分[0]を選択し、その線分[0]の両端の座標である0.5及び7.5をQ軸上の2つの座標として決定する。
そして、コンスタレーション処理部14,22は、I軸上の3つの座標とQ軸上の2つの座標との組み合わせから得られるコンスタレーション内の6点の座標に基づいて、別々の単位領域UからパタンPを1種類ずつ選択する。より具体的には、コンスタレーション処理部14,22は、コンスタレーション内の6点の座標に対応するシンボルSb(1)〜Sb(6)を選択する。
I軸方向の線分(0)〜(4)の長さ2×Diは単位領域UのI軸方向の長さLiの非整数倍である。また、Q軸方向の線分[0]〜[6]の長さDqは単位領域UのQ軸方向の長さLqの非整数倍である。このため、6点の座標に対応するシンボルSb(1)〜Sb(6)に割り当てられているパタンPの種類は相違する。
また、選択されたシンボルSb(1)〜Sb(6)間の距離は、受信装置2の受光部20が、光ノイズがあっても個々のシンボルSbを識別できる最小のシンボル間距離以上である。すなわち、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R,RQに基づいて別々の単位領域Uから、互いの距離が上記のシンボル間距離以上となるようにパタンPを1種類ずつ選択する。このため、受信装置2は、光ノイズを含む信号光Sから検出したコンスタレーション内の範囲から、データDTのパタンPの種類を特定することができる。
第1実施例と同様の処理を行う場合、コンスタレーション処理部14,22は、シンボルSb(1)〜Sb(6)を送信シンボルの候補として選択する。シンボル決定部13は、シンボルSb(1)〜Sb(6)のうち、送信対象のパタンPに対応するシンボルSbを送信シンボルとして決定する。また、受信装置2の信号判定部21は、シンボル存在範囲Rのコンスタレーション内の位置からパタンPを特定する。
また、第2実施例と同様の処理を行う場合、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数Rθに基づきコンスタレーション内の上記の6点の座標を回転させ、回転後の各座標に対応するシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)を送信シンボルの候補として選択する。したがって、本例の場合も、送信装置1及び受信装置2は、暗号文単独攻撃だけでなく、既知平文攻撃に対しても防御することができる。
(第3実施例)
第1実施例及び第2実施例において、コンスタレーション処理部14,22は、送信シンボルの候補として、I軸及びQ軸に平行に配列された複数個のシンボルSbを選択したが、これに限定されず、I軸及びQ軸に対して斜め方向に配列された複数個のシンボルSbを選択してもよい。
図16は、第3実施例のコンスタレーションを示す図である。本例におけるコンスタレーション及び単位領域Uの定義は、図8を参照して述べたとおりである。
∈{(0),(1),(2),(4),(5),(6),(7),(8)} ・・・(10)
Q∈{[0],[1],[2],[4],[5],[6],[7],[8]} ・・・(11)
コンスタレーション処理部14,22は、上記の式(10)及び式(11)で示される値をとる疑似乱数R,RQに基づき、I軸方向の線分(1)〜(8)の1つとQ軸方向の線分[1]〜[8]の1つを選択する。I軸方向の線分(1)〜(8)の矢印の先端は、I軸上の座標1〜8をそれぞれ示し、Q軸方向の線分[1]〜[8]の矢印の先端は、Q軸上の座標1〜8をそれぞれ示す。
コンスタレーション処理部14,22は、選択したI軸方向の線分(1)〜(8)及びQ軸方向の線分[1]〜[8]がそれぞれ示すI軸上及びQ軸上の各座標からコンスタレーション内の基準座標を決定する。すなわち、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R,RQに基づきコンスタレーション内の基準座標を決定する。なお、基準座標は第1座標の一例である。
さらに、コンスタレーション処理部14,22は、上記の疑似乱数Rθに基づき基準座標を中心とする回転角を決定する。コンスタレーション処理部14,22は、基準座標から延びる所定長さのベクトルを、基準座標を中心として上記の回転角だけ回転させたとき、その回転後のベクトルが示すベクトル座標を算出する。なお、ベクトル座標は第2座標の一例である。本処理について、以下に例を挙げて述べる。
図17は、疑似乱数による基準座標の選択及びベクトルの回転の一例を示す図である。本例では、疑似乱数R=(3)、疑似乱数RQ=[4]、及び疑似乱数Rθ=70度の場合を挙げる。
コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R=(3)及び疑似乱数RQ=[4]を位置ベクトルとみなして、その位置ベクトルが示す基準座標Pv(3,4)を基準点とする。コンスタレーション処理部14,22は、基準点からI軸方向に延びる所定長さのベクトルVを、疑似乱数Rθ=70度だけ回転させる。ベクトルVの長さLvは、一例として、送信シンボルの候補の間のコンスタレーション内の距離を1/21/2倍とする。なお、送信シンボルの候補の間のコンスタレーション内の距離は受信装置2の受光部20が、光ノイズがあっても個々のシンボルSbを識別できる最小のシンボル間距離以上の長さである。また、ベクトルVの延びる方向は、I軸方向に限定されず、例えばQ軸方向であってもよい。
コンスタレーション処理部14,22は、回転後のベクトルV’が示すベクトル座標Pv’を算出する。コンスタレーション処理部14,22は、ベクトル座標Pv’にあるシンボルSb(11)を送信シンボルの候補の1つとして選択する。さらに、コンスタレーション処理部14,22は、ベクトルV’を90度ずつ3回だけ回転させることにより、残りの送信シンボルの候補を選択する。
図18は、送信シンボルの候補の選択の一例を示す図である。コンスタレーション処理部14,22は、ベクトルV’を、基準座標Pvを中心として90度ずつ3回だけ回転させたとき、その回転ごとにベクトルV’が示す3つの回転座標Pa,Pb,Pcを算出する。コンスタレーション処理部14,22は、回転座標Pa,Pb,PcにあるシンボルSb(10),Sb(01),Sb(00)を送信シンボルの候補としてそれぞれ選択する。
例えば、送信対象のパタンPが「10」である場合、シンボル決定部13は、シンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)から、「10」のパタンPに対応するシンボルSb(10)を送信シンボルとして決定する。つまり、シンボル決定部13は、シンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)のうち、データDTに一致するパタンPのコンスタレーション内の位置に応じて送信シンボルを決定する。
このように、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R,RQに基づきコンスタレーション内の基準座標Pvを決定し、疑似乱数Rθに基づき基準座標Pvを中心とする回転角を決定する。コンスタレーション処理部14,22は、基準座標Pvから延びる所定長さのベクトルVを、基準座標Pvを中心として上記の回転角だけ回転させたとき、その回転後のベクトルV’が示すベクトル座標Pv’を算出する。
また、コンスタレーション処理部14,22は、コンスタレーション処理部14,22は、ベクトルV’を、基準座標Pvを中心として90度ずつ回転させたとき、その回転ごとにベクトルV’が示す3つの回転座標Pa,Pb,Pcを算出する。コンスタレーション処理部14,22は、ベクトル座標Pv’及び回転座標Pa,Pb,Pcに基づいて、別々の単位領域UからパタンPを1種類ずつ選択する。
したがって、送信装置1及び受信装置2は、第1実施例及び第2実施例とは異なり、送信シンボルの候補として、I軸及びQ軸に対して斜め方向に配列された複数個のシンボルSbを選択することができる。このため、送信シンボルの候補の選択に4点の平行移動を用いる第1実施例及び第2実施例よりも複雑な暗号化が可能となる。このため、盗聴者は暗号の解読がさらに困難となる。
図19は、コンスタレーション内のシンボル存在範囲Rの一例を示す図である。シンボル存在範囲Rには、送信シンボルとして決定されたシンボルSb(10)が1つだけ含まれている。
受信装置2は、送信装置1が用いた疑似乱数R,RQ,Rθを知っているため、シンボル存在範囲Rから正しい送信シンボルを特定することができる。受信装置2は、疑似乱数R=(3)、疑似乱数RQ=[4]、及び疑似乱数Rθ=70度に基づいて上記のシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)のコンスタレーション内の位置を取得済みである。
このため、受信装置2は、シンボル存在範囲Rのコンスタレーション内の位置に基づき、送信されたパタンPが「10」であると判断することができる。このとき、上述したように、シンボル存在範囲Rには、シンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)のうち、2個以上のシンボルが含まれることはない。したがって、信号判定部21は、コンスタレーション処理部22が選択したシンボルSb(00),Sb(01),Sb(10),Sb(11)から、シンボル存在範囲Rに基づき、送信シンボルに該当するデータDTのパタンPを特定することができる。
これにより、信号判定部21は、コンスタレーション処理部22が選択したパタンPから、送信シンボルが存在するコンスタレーション内の範囲に基づき、送信シンボルに該当するデータDTのパタンPを特定する。
一方、盗聴者は、暗号文単独攻撃の場合、送信装置1が用いた疑似乱数R,RQ,Rθを知らないため、シンボル存在範囲Rに基づき、送信シンボルに該当するデータDTのパタンPを特定することができない。したがって、本例の送信装置1及び受信装置2は、暗号文単独攻撃に対して防御することができる。
また、盗聴者は、第1実施例及び第2実施例と同様に、送信対象のパタンPが「10」であると知っても、疑似乱数R,RQ,Rθを特定することができない。したがって、送信装置1及び受信装置2は、既知平文攻撃に対して防御することができる。
(送信方法及び受信方法)
次に、送信装置1の送信方法と受信装置2の受信方法について述べる。
図20は、送信処理の一例を示すフローチャートである。本処理において、送信装置1は、データDTに応じたコンスタレーション内のシンボルSbを送信する。
まず、データ出力部17に1シンボル分のデータDTが入力される(ステップSt1)。次に、疑似乱数生成部15は、データ出力部17からの同期信号に同期して疑似乱数R,RQ,Rθを生成する(ステップSt2)。なお、第1実施例の場合、回転角を示す疑似乱数Rθは生成されない。
次に、コンスタレーション処理部14は、上述した各方法により送信シンボルの候補を選択する(ステップSt3)。なお、送信シンボルの候補の選択処理は、実施例ごとに異なるため、後述する。次に、信号判定部21は、送信シンボルの候補から送信対象のパタンPに応じた送信シンボルを決定する(ステップSt4)。
次に、変調器11は、送信シンボルに応じた光の位相及び振幅に基づいて、光源10から入力された光(入力光)を変調する(ステップSt5)。次に、変調器11は、入力光の変調により得た信号光Sを受信装置2送信する(ステップSt6)。このようにして、送信処理は実行される。
図21は、受信処理の一例を示すフローチャートである。本処理において、受信装置2は、データDTに応じたコンスタレーション内のシンボルSbを受信する。
まず、受光部20は信号光Sを受光する(ステップSt11)。次に、疑似乱数生成部23は、受光部20からの同期信号に同期して疑似乱数R,RQ,Rθを生成する(ステップSt12)。なお、第1実施例の場合、回転角を示す疑似乱数Rθは生成されない。
次に、コンスタレーション処理部22は、上述した各方法により送信シンボルの候補を選択する(ステップSt13)。なお、送信シンボルの候補の選択処理は、実施例ごとに異なるため、後述する。次に、コンスタレーション処理部22は、信号光Sからコンスタレーション内のシンボル存在範囲Rを検出し、シンボル存在範囲Rの位置に基づいて送信シンボルの候補から送信シンボルを判定する(ステップSt14)。
次に、信号判定部21は、送信シンボルに応じたパタンPのデータDTを出力する(ステップSt15)。このようにして、受信処理は実行される。
なお、上記の受信処理において、信号光Sの受光(ステップSt11)は最初に実行される必要はない。受信装置2の疑似乱数は送信装置1の疑似乱数と同期しているため、受信装置2は、前回の受信処理の終了後、次の信号光Sの受光前に疑似乱数を生成し(ステップSt12)、送信シンボルの候補を選択し(ステップSt13)、選択した候補の何れのシンボルが受信されても識別できるように準備した状態で信号光Sを受光(ステップSt11)してもよい。この場合、処理の順序は、St12,St13,St11の順となる。
また、受信装置2は、前回の受信処理の終了後、新たな信号光Sの受光より先に疑似乱数を生成し(ステップSt12)、次に信号光Sを受光し(ステップSt11)、選択した送信シンボルの候補を選択(ステップSt13)してもよい。この場合、処理の順序は、St12,St11,St13の順となる。
次に、送信シンボルの候補の選択処理(ステップSt3,St13)について述べる。
図22は、第1実施例における送信シンボルの候補の選択処理を示す図である。本処理は、図3及び図4を参照して述べた内容に該当する。
コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R,RQからI軸上の2つの座標とQ軸上の2つの座標をそれぞれ決定する(ステップSt21)。次に、コンスタレーション処理部14,22は、I軸上の2つの座標とQ軸上の2つの座標との組み合わせからコンスタレーション内の4点の座標を決定する(ステップSt22)。
次に、コンスタレーション処理部14,22は、コンスタレーション内の4点の座標から送信シンボルの候補を選択する(ステップSt23)。このようにして、送信シンボルの候補の選択処理は実行される。
図23は、第2実施例における送信シンボルの候補の選択処理を示す図である。本処理は、図8〜図10を参照して述べた内容に該当する。
コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R,RQからI軸上の2つの座標とQ軸上の2つの座標をそれぞれ決定する(ステップSt31)。次に、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数Rθから回転角を決定する(ステップSt32)。次に、コンスタレーション処理部14,22は、I軸上の2つの座標とQ軸上の2つの座標との組み合わせからコンスタレーション内の4点の各座標を決定する(ステップSt33)。
次に、コンスタレーション処理部14,22は、コンスタレーション内の4点を、基準点Poを中心として、回転角だけそれぞれ回転させた4つの回転座標を算出する(ステップSt34)。次に、コンスタレーション処理部14,22は、4つの回転座標から送信シンボルの候補を選択する(ステップSt35)。このようにして、送信シンボルの候補の選択処理は実行される。
図24は、第3実施例における送信シンボルの候補の選択処理を示す図である。本処理は、図16〜図18を参照して述べた内容に該当する。
コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数R,RQからコンスタレーション内の基準座標Pvを決定する(ステップSt41)。次に、コンスタレーション処理部14,22は、疑似乱数Rθから回転角を決定する(ステップSt42)。次に、コンスタレーション処理部14,22は、ベクトルVを基準座標Pvを中心として回転角だけ回転させたとき、その回転後のベクトルV’が示すベクトル座標Pv’を算出する(ステップSt43)。
次に、コンスタレーション処理部14,22は、ベクトルV’を、基準座標Pvを中心として90度ずつ回転させたとき、その回転ごとにベクトルV’が示す3つの回転座標Pa,Pb,Pcを算出する(ステップSt44)。
次に、コンスタレーション処理部14,22は、ベクトル座標Pv’及び回転座標Pa,Pb,Pcに基づいて送信シンボルの候補を選択する(ステップSt45)。このようにして、送信シンボルの候補の選択処理は実行される。
上記の送信方法及び受信方法によると、第1実施例〜第3実施例の説明で述べたように、既知平文攻撃に対する防御が可能となる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) データに応じたコンスタレーション内のシンボルを送信する送信装置において、
前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記パタンのうち、前記データに一致するパタンの前記コンスタレーション内の位置に応じて前記シンボルを決定する決定部とを有することを特徴とする送信装置。
(付記2) 前記選択部は、
前記疑似乱数に基づき前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標とをそれぞれ決定し、
前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標との組み合わせから得られる前記コンスタレーション内の複数の座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記3) 前記選択部は、
前記疑似乱数に基づき前記横軸上の複数の座標、前記縦軸上の複数の座標、及び前記コンスタレーション内の基準点を中心とする回転角をそれぞれ決定し、
前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標との組み合わせから得られる前記コンスタレーション内の複数の座標を、前記基準点を中心として前記回転角だけそれぞれ回転させた複数の回転座標を算出し、
前記複数の回転座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記4) 前記選択部は、
前記疑似乱数に基づき前記コンスタレーション内の第1座標、及び前記第1座標を中心とする回転角とをそれぞれ決定し、
前記第1座標から延びる所定長さのベクトルを、前記第1座標を中心として前記回転角だけ回転させたとき、該回転後の前記ベクトルが示す第2座標を算出し、
前記回転後の前記ベクトルを、前記第1座標を中心として所定の角度ずつ回転させたとき、該回転ごとに前記ベクトルが示す複数の第3座標を算出し、
前記第2座標及び前記複数の第3座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記1に記載の送信装置。
(付記5) データに応じたコンスタレーション内のシンボルを受信する受信装置において、
前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記パタンから、前記シンボルが存在する前記コンスタレーション内の範囲に基づき、前記シンボルに該当する前記データの前記パタンを特定する特定部とを有することを特徴とする受信装置。
(付記6) 前記選択部は、
前記疑似乱数に基づき前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標とをそれぞれ決定し、
前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標との組み合わせから得られる前記コンスタレーション内の複数の座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記5に記載の受信装置。
(付記7) 前記選択部は、
前記疑似乱数に基づき前記横軸上の複数の座標、前記縦軸上の複数の座標、及び前記コンスタレーション内の基準点を中心とする回転角をそれぞれ決定し、
前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標との組み合わせから得られる前記コンスタレーション内の複数の座標を、前記基準点を中心として前記回転角だけそれぞれ回転させた複数の回転座標を算出し、
前記複数の回転座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記5に記載の受信装置。
(付記8) 前記選択部は、
前記疑似乱数に基づき前記コンスタレーション内の第1座標、及び前記第1座標を中心とする回転角とをそれぞれ決定し、
前記第1座標から延びる所定長さのベクトルを、前記第1座標を中心として前記回転角だけ回転させたとき、該回転後の前記ベクトルが示す第2座標を算出し、
前記回転後の前記ベクトルを、前記第1座標を中心として所定の角度ずつ回転させたとき、該回転ごとに前記ベクトルが示す複数の第3座標を算出し、
前記第2座標及び前記複数の第3座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記5に記載の受信装置。
(付記9) データに応じたコンスタレーション内のシンボルを送信する送信方法において、
前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択し、
該選択した前記パタンのうち、前記データに一致するパタンの前記コンスタレーション内の位置に応じて前記シンボルを決定することを特徴とする送信方法。
(付記10) 前記疑似乱数に基づき前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標とをそれぞれ決定し、
前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標との組み合わせから得られる前記コンスタレーション内の複数の座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記9に記載の送信方法。
(付記11) 前記疑似乱数に基づき前記横軸上の複数の座標、前記縦軸上の複数の座標、及び前記コンスタレーション内の基準点を中心とする回転角をそれぞれ決定し、
前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標との組み合わせから得られる前記コンスタレーション内の複数の座標を、前記基準点を中心として前記回転角だけそれぞれ回転させた複数の回転座標を算出し、
前記複数の回転座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記9に記載の送信方法。
(付記12) 前記疑似乱数に基づき前記コンスタレーション内の第1座標、及び前記第1座標を中心とする回転角とをそれぞれ決定し、
前記第1座標から延びる所定長さのベクトルを、前記第1座標を中心として前記回転角だけ回転させたとき、該回転後の前記ベクトルが示す第2座標を算出し、
前記回転後の前記ベクトルを、前記第1座標を中心として所定の角度ずつ回転させたとき、該回転ごとに前記ベクトルが示す複数の第3座標を算出し、
前記第2座標及び前記複数の第3座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記9に記載の送信方法。
(付記13) データに応じたコンスタレーション内のシンボルを受信する受信方法において、
前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択し、
該選択した前記パタンから、前記シンボルが存在する前記コンスタレーション内の範囲に基づき、前記シンボルに該当する前記データの前記パタンを特定することを特徴とする受信方法。
(付記14) 前記疑似乱数に基づき前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標とをそれぞれ決定し、
前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標との組み合わせから得られる前記コンスタレーション内の複数の座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記13に記載の受信方法。
(付記15) 前記疑似乱数に基づき前記横軸上の複数の座標、前記縦軸上の複数の座標、及び前記コンスタレーション内の基準点を中心とする回転角をそれぞれ決定し、
前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標との組み合わせから得られる前記コンスタレーション内の複数の座標を、前記基準点を中心として前記回転角だけそれぞれ回転させた複数の回転座標を算出し、
前記複数の回転座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記13に記載の受信方法。
(付記16) 前記疑似乱数に基づき前記コンスタレーション内の第1座標、及び前記第1座標を中心とする回転角とをそれぞれ決定し、
前記第1座標から延びる所定長さのベクトルを、前記第1座標を中心として前記回転角だけ回転させたとき、該回転後の前記ベクトルが示す第2座標を算出し、
前記回転後の前記ベクトルを、前記第1座標を中心として所定の角度ずつ回転させたとき、該回転ごとに前記ベクトルが示す複数の第3座標を算出し、
前記第2座標及び前記複数の第3座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする付記13に記載の受信方法。
1 送信装置
2 受信装置
13 シンボル決定部
14,22 コンスタレーション処理部
15,23 疑似乱数生成部
21 信号判定部

Claims (7)

  1. データに応じたコンスタレーション内のシンボルを送信する送信装置において、
    前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択する選択部と、
    前記選択部が選択した前記パタンのうち、前記データに一致するパタンの前記コンスタレーション内の位置に応じて前記シンボルを決定する決定部とを有することを特徴とする送信装置。
  2. 前記選択部は、
    前記疑似乱数に基づき前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標とをそれぞれ決定し、
    前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標との組み合わせから得られる前記コンスタレーション内の複数の座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記選択部は、
    前記疑似乱数に基づき前記横軸上の複数の座標、前記縦軸上の複数の座標、及び前記コンスタレーション内の基準点を中心とする回転角をそれぞれ決定し、
    前記横軸上の複数の座標と前記縦軸上の複数の座標との組み合わせから得られる前記コンスタレーション内の複数の座標を、前記基準点を中心として前記回転角だけそれぞれ回転させた複数の回転座標を算出し、
    前記複数の回転座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  4. 前記選択部は、
    前記疑似乱数に基づき前記コンスタレーション内の第1座標、及び前記第1座標を中心とする回転角とをそれぞれ決定し、
    前記第1座標から延びる所定長さのベクトルを、前記第1座標を中心として前記回転角だけ回転させたとき、該回転後の前記ベクトルが示す第2座標を算出し、
    前記回転後の前記ベクトルを、前記第1座標を中心として所定の角度ずつ回転させたとき、該回転ごとに前記ベクトルが示す複数の第3座標を算出し、
    前記第2座標及び前記複数の第3座標に基づいて、別々の前記データ領域から前記パタンを1種類ずつ選択することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  5. データに応じたコンスタレーション内のシンボルを受信する受信装置において、
    前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択する選択部と、
    前記選択部が選択した前記パタンから、前記シンボルが存在する前記コンスタレーション内の範囲に基づき、前記シンボルに該当する前記データの前記パタンを特定する特定部とを有することを特徴とする受信装置。
  6. データに応じたコンスタレーション内のシンボルを送信装置から送信する送信方法において、
    前記送信装置は、
    前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択し、
    該選択した前記パタンのうち、前記データに一致するパタンの前記コンスタレーション内の位置に応じて前記シンボルを決定することを特徴とする送信方法。
  7. データに応じたコンスタレーション内のシンボルを受信装置で受信する受信方法において、
    前記受信装置は、
    前記データのパタンの全種類が配列されたデータ領域を前記コンスタレーションの横軸及び縦軸の各方向に連続的に配置した平面を用い、疑似乱数に基づいて別々の前記データ領域から、互いの距離が所定値以上となるように前記パタンを1種類ずつ選択し、
    該選択した前記パタンから、前記シンボルが存在する前記コンスタレーション内の範囲に基づき、前記シンボルに該当する前記データの前記パタンを特定することを特徴とする受信方法。
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