JP6819086B2 - 車両用表示制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されたディスプレイの表示画面を制御する車両用表示制御装置に関する。
近年、車両の運転操作を自動的に実施する技術(つまり自動運転技術)の実用化が目指されている。便宜上、自動運転技術によって車両を自動的に走行させる機能を自動運転機能と称し、当該自動運転機能を提供する電子制御装置のことを車両制御装置と称する。車両制御装置は、ユーザによって設定された走行経路に沿って車両が走行するように、操舵、加速、制動等を実施する。
そのような車両制御装置が搭載された車両は、運転モードとして、車両制御装置によって車両を自動走行させる自動運転モードと、運転席の乗員が運転操作を実施する手動運転モードとを備える。手動運転モードから自動運転モードに移行するということは、車両の走行を制御する権限(以降、運転権限)を運転席の乗員が車両側制御装置に移譲することを意味する。また、自動運転モードから手動運転モードに移行するということは、車両側制御装置が運転権限を運転席乗員に移譲することを意味する。
車両制御装置から運転席の乗員への権限移譲は、運転席乗員が運転操作を実行可能な状態であることを、車両に搭載されたシステム(以降、車載システム)が確認した上で実施される必要がある。仮に運転席乗員が運転操作を実行不能な状態(例えば仮眠中)となっている場合に車両制御装置が運転席乗員に運転権限を渡してしまうと、車両が制御不能な状態となる恐れがあるからである。
なお、運転席乗員の状態は、例えば特許文献1に開示されている方法によって特定することができる。特許文献1では、遠赤外カメラ等を用いて運転席乗員の顔表面の温度分布を表す遠赤外画像を撮影し、当該撮像画像に基づいて運転席乗員の異常状態を検出する。便宜上、運転席乗員の状態をセンシングするための画像を撮影するカメラのことを状態監視カメラと称する。状態監視カメラは、運転操作を実施するための姿勢をとっている運転席乗員の顔部を略正面から撮像するように、メータパネル上や、ステアリングコラムカバーの上などに配置される。
特開2016−57944号公報
状態監視カメラを用いて運転席乗員の状態を検出するためには、運転席乗員はカメラが設けられている方向(換言すれば車両の正面方向)に顔を向けている必要がある。しかしながら、車両が自動運転モードで走行している場合、運転席乗員は、車両に持ち込んだ情報端末を操作して、メールや、ゲーム、ウェブブラウジング、動画鑑賞、電子書籍の閲覧等といったサブタスクを実施することが考えられる。なお、前述の情報端末とは、例えば、スマートフォンやタブレット端末である。
これらの情報端末は、運転席乗員の好きな場所に配置して操作できるため、例えば運転席乗員が情報端末を膝の上や助手席などに置いて操作する場合もある。そのように運転席乗員が情報端末を膝の上等に置いた状態で操作している場合、運転席に着座している運転席乗員の顔は、車両正面方向に対して相対的に下方向や横方向を向きがちとなる。そのように運転席乗員の顔が車両正面方向以外の方向を向いていると、運転席乗員の顔部を撮像量が低減し、運転席乗員の状態の検出精度が低下したり、検出不能となったりする場合がある。
また、運転席乗員が運転権限を車両制御装置から取得して運転操作を実行するためには、運転席乗員が予め自車両周辺の交通状況(特に前方)を認識している必要がある。そのため、車両が自動運転モードで走行している場合であっても、運転席乗員は車室外の前方領域を視界に含むような姿勢をとっていることが好ましい。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、運転席乗員の利便性を維持しつつ、かつ、運転席乗員が車両前方の交通状況を認識できない方向に顔を向けることを抑制可能な情報提供装置を提供することにある。
その目的を達成するための第1発明は、車両の加速、制動、及び操舵を自動で実行する自動運転機能を提供する車両制御装置が搭載された車両で用いられ、車両制御装置と相互通信を実施することで、車両の運転モードが、車両制御装置が車両を自動走行させる自動運転モードであるか、運転席の乗員が運転操作を実施する手動運転モードであるかを判定する運転モード判定部(F3)と、車両の正面方向を向いている運転席乗員の視界に含まれる位置に設置されている運転席用ディスプレイの表示画面を制御する表示処理部(F1)と、車室内に存在する情報端末と通信を実施するための車室内通信モジュールを介して、乗員が車室内に持ち込んだ情報端末と通信を実施する車室内通信処理部(F7)と、車室内通信処理部との通信している情報端末の動作を制御する端末制御部(F8)と、運転席に着座する乗員の顔部を撮像するように、車室内において運転席に対向する領域に設けられたカメラの撮像画像に基づいて、乗員の顔の向きを示す情報を逐次取得する顔向き取得部(F4)と、運転モード判定部によって運転モードが自動運転モードであると判定されている場合に顔向き取得部が取得した乗員の顔の向きに基づいて、運転席乗員が車室内に持ち込んだツールを用いたサブタスクを実行しているか否かを判定するタスク判定部(F5)と、広域通信網に無線アクセスするための広域通信モジュールを介して、広域通信網に接続する外部装置とデータの送受信を実施する広域通信処理部(F6)と、車室内通信処理部が通信を実行している情報端末が存在しない場合において、タスク判定部が運転席乗員はサブタスクを実行していると判定した場合に、入力装置に対する乗員の操作に基づいて、サブタスクの内容を示すサブタスク情報を取得するサブタスク情報取得部(S124、S222)と、サブタスク情報取得部が取得したサブタスク情報を検索ワードとして、広域通信網に接続している所定のデータベースから、サブタスク情報に対応するデジタルコンテンツのデータを取得するコンテンツデータ取得部(F9)と、を備え、端末制御部は、情報端末で動作中のアプリケーションソフトウェアに対応する画像であるアプリ画像を取得するとともに、車両に搭載された入力装置に対する乗員の操作に基づいて、情報端末に対する乗員の指示操作を受け付けて、当該指示操作に対応する処理を情報端末に実行させるものであって、表示処理部は、コンテンツデータ取得部が取得したデジタルコンテンツに対応する画像を、運転席用ディスプレイにサブタスク画面として表示することを特徴とする。
第2発明は、車両の加速、制動、及び操舵を自動で実行する自動運転機能を提供する車両制御装置が搭載された車両で用いられ、車両制御装置と相互通信を実施することで、車両の運転モードが、車両制御装置が車両を自動走行させる自動運転モードであるか、運転席の乗員が運転操作を実施する手動運転モードであるかを判定する運転モード判定部(F3)と、車両の正面方向を向いている運転席乗員の視界に含まれる位置に設置されている運転席用ディスプレイの表示画面を制御する表示処理部(F1)と、車室内に存在する情報端末と通信を実施するための車室内通信モジュールを介して、乗員が車室内に持ち込んだ情報端末と通信を実施する車室内通信処理部(F7)と、車室内通信処理部との通信している情報端末の動作を制御する端末制御部(F8)と、を備え、端末制御部は、情報端末で動作中のアプリケーションソフトウェアに対応する画像であるアプリ画像を取得するとともに、車両に搭載された入力装置に対する乗員の操作に基づいて、情報端末に対する乗員の指示操作を受け付けて、当該指示操作に対応する処理を情報端末に実行させるものであって、運転席に着座する乗員の顔部を撮像するように、車室内において運転席に対向する領域に設けられたカメラの撮像画像に基づいて、乗員の顔の向きを示す情報を逐次取得する顔向き取得部(F4)と、運転モード判定部によって運転モードが自動運転モードであると判定されている場合に顔向き取得部が取得した乗員の顔の向きに基づいて、運転席乗員が車室内に持ち込んだツールを用いたサブタスクを実行しているか否かを判定するタスク判定部(F5)と、広域通信網に無線アクセスするための広域通信モジュールを介して、広域通信網に接続する外部装置とデータの送受信を実施する広域通信処理部(F6)と、車室内通信処理部が通信を実行している情報端末が存在しない場合において、タスク判定部が運転席乗員はサブタスクを実行していると判定した場合に、入力装置に対する乗員の操作に基づいて、サブタスクの内容を示すサブタスク情報を取得するサブタスク情報取得部(S124、S222)と、サブタスク情報取得部が取得したサブタスク情報を検索ワードとして、広域通信網に接続している所定のデータベースから、サブタスク情報に対応するデジタルコンテンツのデータを取得するコンテンツデータ取得部(F9)と、をさらに備え、示処理部は、運転モードが手動運転モードから自動運転モードに遷移した場合にアプリ画像を運転席用ディスプレイに表示し、運転モードが自動運転モードとなった時点において車室内通信処理部が情報端末を検出できていない場合には、情報端末と車室内通信モジュールとの通信接続をするために情報端末の近距離通信機能をオンに設定する案内をする接続ガイド画面を運転席用ディスプレイに表示し、タスク判定部によって乗員がサブタスクを実行していると判定した場合に、アプリ画像をサブタスク画面として運転席用ディスプレイに表示し、コンテンツデータ取得部が取得したデジタルコンテンツに対応する画像を、運転席用ディスプレイにサブタスク画面として表示することを特徴とする。
以上の構成によれば、車両の運転モードが自動運転モードとなっている場合、乗員が持ち込んだ情報端末で動作中のアプリケーションソフトウェアに対応する画像(つまりアプリ画像)が、運転席用ディスプレイに表示される。ここでの運転席用ディスプレイは、車両の正面方向を向いている運転席乗員の視界に含まれる位置に設置されたディスプレイである。そのため、運転席乗員が運転席用ディスプレイを見ている場合であっても、車両前方の交通状況を有効視野や安定注視野といった視界に捉えた状態を維持することができる。
また、運転席乗員は、情報端末が備えるディスプレイの代わりに、運転席用ディスプレイを見ることで、情報端末が備える情報を参照することができる。つまり、以上の構成によれば、運転席乗員の利便性を維持しつつ、かつ、運転席乗員が車両前方の交通状況を認識できない方向に顔を向けることを抑制することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
車載システム1の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 ディスプレイ15の配置箇所の一例を示すブロック図である。 HCU10の概略的な構成を示すブロック図である。 HCU10が実施するモード遷移時表示処理に対応するフローチャートである。 HCU10が実施するサブタスク画面提供処理に対応するフローチャートである。 変形例2における車載システム1の概略的な構成を示すブロック図である。 タスク情報入力画面の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本発明に係る車両用表示制御装置としての機能を備える車載システム1の概略的な構成の一例を示す図である。車載システム1は車両に搭載されており、図1に示すように、HCU10、広域通信部11、車両制御ECU12、DSM13、入力装置14、ディスプレイ15、インジケータ16、及び近距離通信部17を備える。なお、HCUは、HMI(Human Machine Interface) Control Unitの略であり、DSMはDriver Status Monitorの略である。
広域通信部11、車両制御ECU12、DSM13、入力装置14、ディスプレイ15、インジケータ16、及び近距離通信部17のそれぞれは、車両内に構築された通信ネットワーク(以降、LAN:Local Area Network)を介して、HCU10と相互通信可能に接続されている。以降では便宜上、車載システム1が搭載されている車両のことを自車両とも記載する。
HCU10は、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ、I/O、及びこれらの構成を接続するバスラインなどを備えた、コンピュータとして構成されている。CPUは種々の演算処理を実施するものであって、例えばマイクロプロセッサ等を用いて実現される。RAMは揮発性のメモリであり、ROMは不揮発性のメモリである。I/Oは、HCU10が、広域通信部11等とデータの入出力をするためのインターフェースである。I/Oは、ICやデジタル回路素子、アナログ回路素子などを用いて実現されればよい。
HCU10が備えるROMには、通常のコンピュータをHCU10として機能させるためのプログラム(以降、表示制御プログラム)等が格納されている。なお、上述の表示制御プログラムは、非遷移的実体的記録媒体(non- transitory tangible storage medium)に格納されていればよい。CPUが表示制御プログラムを実行することは、表示制御プログラムに対応する方法が実行されることに相当する。
HCU10は、CPUが表示制御プログラムを実行することによって、後述する種々の機能を提供する。またに、それらの機能を協働させることによって後述するモード遷移時表示処理や、サブタスク画面提供処理を実行する。
広域通信部11は、広域通信網に無線アクセスし、車載システム1が広域通信網に接続している他の通信装置(例えば検索サーバ2)と通信するための通信モジュールである。例えば、広域通信部11は、HCU10から入力されたデータを変調して、検索サーバ2に送信する。また、検索サーバ2から送信されたデータを受信してHCU10に提供する。広域通信部11が請求項に記載の広域通信モジュールに相当する。
なお、ここでの広域通信網とは、携帯電話網やインターネット等の、電気通信事業者によって提供される公衆通信ネットワークを指す。検索サーバ2は、インターネット上の情報を検索するサーバである。検索サーバ2は、車載システム1からの要求に基づいて検索処理を実施し、その検索結果を返送する。
車両制御ECU12は、乗員によって設定された走行予定経路に沿って自車両が走行するように、操舵、加速、制動等を自動的に実行する機能(つまり自動運転機能)を提供する電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)である。運転席乗員の操作に基づいて自動運転機能が動作するように設定されている場合、車両制御ECU12は、走行予定経路に沿って自車両が走行するように、操舵、加速、制動を自動的に実行する。操舵、加減速等の制御は、制御対象とするアクチュエータやモータに向けて、制御目標値を示す制御信号を出力することによって実現されればよい。車両制御ECU12が請求項に記載の車両制御装置に相当する。
便宜上、車両制御ECU12によって自車両が自動的に走行する運転モードのことを自動運転モードと記載し、手動運転によって自車両が走行する運転モードのことを手動運転モードとも記載する。つまり、自車両は運転モードとして、自動運転モードと手動運転モードを備える。
ここでの手動運転とは、完全な手動運転に限らない。運転操作の一部(例えば速度制御)を車両制御ECU12が運転席乗員の代わりに実行する態様も含む。車両制御ECU12は、現在の運転モードを示すモード情報をHCU10に提供する。
なお、自動運転機能による走行(つまり自動走行)が実施される条件は、適宜設計されれば良い。例えば、所定の自動走行条件が充足されてあって、かつ、乗員によって自動走行の開始が指示された場合(換言すれば運転席乗員から車両制御ECU12に運転権限が移譲された場合)とすればよい。
上述の自動走行条件の具体的な内容は適宜設計されれば良い。例えば、測位衛星から送信される航法メッセージに基づいて自車両の現在位置を測位できており、かつ、自車両周辺の交通状況を認識するための周辺監視装置が正常に動作している場合とすればよい。なお、周辺監視装置とは、例えばLIDARなどの測距センサや、車室外を撮影するように設置されたカメラ、他の車両と相互通信を実施する車車間通信装置などである。
DSM13は、近赤外光源、近赤外カメラ、及びそれらを制御する制御ユニット等を用いて実現されている。DSM13は、近赤外光源によって近赤外光を照射された運転席乗員の顔を、近赤外カメラによって撮影する。DSM13は、近赤外カメラの撮像画像に対して周知の画像認識処理を施すことで、運転席における乗員の姿勢や、運転席乗員の顔の向き、瞼の開き度合い等を逐次検出する。
DSM13は、運転席に着座している乗員の顔領域を撮影するように、例えばステアリングコラムカバーや、インストゥルメントパネルの運転席に対向する部分等、適宜設計される位置に配置されていればよい。ここでは一例としてDSM13は、運転席乗員のアイリプス部を撮像範囲に含む姿勢で、インストゥルメントパネルにおいてメータディスプレイ15Bの上側に位置する部分に取り付けられているものとする。もちろん、DSM13は、メータディスプレイ15Bの上側に位置する部分ではなく、その前面や、内部に取り付けられていてもよい。
アイリプス部は、運転席に着座している人物の眼の位置が分布する楕円の領域である。アイリプス部は、様々な体格の人物が、通常の運転姿勢をとっているときの目の位置を示すデータを母集団として決定されている。アイリプス部は、車種ごとに、実試験やシミュレーションによって決定される。
ところで、運転席乗員が、例えば足元などの下方向や、助手席が位置する横方向などといった、車両正面方向以外の方向に顔を向けている場合、近赤外カメラによる顔部の撮像量が低下し、撮像画像から目や鼻、口などの特徴点を正確に抽出できない場合がある。また、目や鼻、口などの特徴点を正確に抽出できない状態が継続した場合には、その結果として、運転席乗員の状態を推定するために必要な情報を取得できなくなってしまう場合もある。運転席乗員の状態を推定するために必要な情報とは、例えば、運転席乗員の顔の向きや瞼の開き度合いなどである。なお、車両正面方向とは車両の後端から前端に向かう方向である。
したがって、DSM13を用いて運転席乗員の状態を推定するためには、運転席乗員の顔が向いている方向と、車両正面方向とがなす角度が、DSM13の設置位置に応じて定まる所定の角度以内に収まっている必要がある。そのような顔の向きの角度範囲を、検出可能角度範囲と称する。検出可能角度範囲は、DSM13のハードウェア構成や、画像認識アルゴリズム、設置位置に応じて定まる。
DSM13は、撮影画像から特定した運転席乗員の姿勢や、顔の向き、瞼の開き度合い等を示す情報(以降、乗員状態情報)を、HCU10へ逐次出力する。また、DSM13は、顔の向きや瞼の開き度合いなどの所定の状態量を検出できていない場合には、乗員状態情報として、その旨を示すエラー情報を出力するものとする。
入力装置14は、車載システム1に対する運転席乗員の指示操作を受け付けるためのデバイスである。また、入力装置14は、後述するように運転席乗員によって車室内に持ち込まれた携帯端末3と車載システム1とが通信接続している場合には、携帯端末3に対する運転席乗員の指示操作を受け付けるためのデバイスとしても機能する。
本実施形態では一例として入力装置14は、ステアリングホイールに設けられたメカニカルなスイッチ(つまり、ステアリングスイッチ)とする。入力装置14は、運転席乗員が入力装置14に対して実行した操作に対応する制御信号をHCU10に出力する。HCU10は、入力装置14から入力される制御信号に基づいて、運転席乗員の操作内容を特定する。
なお、本実施形態では入力装置14として、ステアリングスイッチを採用する構成とするが、これに限らない。入力装置14は、周知の音声認識技術を用いて実現される音声入力装置であってもよいし、インストゥルメントパネル上において運転操作中の運転者にとって操作しやすい位置に配置されたメカニカルなスイッチであってもよい。また、センターディスプレイ15Cに積層されたタッチパネルなどであっても良い。さらには、運転席周辺に配置されたハプティックデバイスや、マウス、キーボードなどであっても良い。また、車載システム1は入力装置14として上述した複数種類のデバイスを備えていても良い。
ディスプレイ15は、HCU10から入力された画像を表示するデバイスである。ディスプレイ15は、車両の正面方向を向いている運転席乗員の視界に含まれる領域のうち、運転席乗員が当該ディスプレイ15を見ている場合であっても、顔の向きが検出可能角度範囲内に維持される位置に配置されている。
本実施形態における車載システム1は、ディスプレイ15として図2に示すように、ヘッドアップディスプレイ15A、メータディスプレイ15B、及びセンターディスプレイ15Cを備えるものとする。なお、図2では、運転席が車両右側に配置されている態様を開示しているが、運転席は車両左側に設けられていても良い。種々のディスプレイ15が請求項に記載の運転席用ディスプレイに相当する。
ヘッドアップディスプレイ15Aは、フロントガラスの運転席前方の一部分に虚像を映し出すディスプレイ15である。前述の虚像は、インストルメントパネル内に配置された投光装置から、ウインドシールドに対して所定の情報を表した表示光を投影することで形成される。
メータディスプレイ15Bは、インストゥルメントパネルにおいて運転席の正面に位置する領域(以降、運転席対向領域)の上部に配置されたディスプレイ15である。また、センターディスプレイ15Cは、インストゥルメントパネルの車幅方向中央部(以降、中央領域)の最上部に設けられたディスプレイである。中央領域とは、インストゥルメントパネルにおいて助手席に対向する領域(以降、助手席対向領域)と、運転席対向領域とに挟まれる領域に相当する。
なお、センターディスプレイ15Cの位置は、中央領域の最上部に限らない。最上部よりも下方に設置されていても良い。ただし、ステアリングの回転中心よりも上側となる領域(以降、中央上方領域)に配置されていることが好ましい。
メータディスプレイ15B及びセンターディスプレイ15Cは、例えばフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いて実現することができる。
インジケータ16は、複数の発光素子(例えば発光ダイオード)を所定の発光パターンで発光させることによって、運転権限の所在に関する情報を運転席乗員に通知するデバイスである。例えばインジケータ16は、運転権限が車載システム1と運転席乗員のどちらにあるのかや、車両制御ECU12が運転席乗員に運転権限を受け渡そうとしていること、運転権限を車両制御ECU12に受け渡し可能な状態であることなどを、それぞれの状態に対応する発光パターンで発光素子を発光させることによって運転席乗員に通知する。
発光パターンは、光の色や、点滅の周期等の組み合わせによって構成される。インジケータ16は、例えばステアリングや、インストゥルメントパネルの上端部など、適宜設計される場所に設けられればよい。
近距離通信部17は、運転席乗員が携帯する情報端末である携帯端末3と、所定の近距離無線通信規格に準拠した無線通信(以降、近距離通信)を実施するための通信モジュールである。ここで採用される近距離無線通信規格は、通信可能な範囲が最大でも数十メートル程度となる無線通信の規格である。近距離通信の規格としては、例えばBluetooth(登録商標)や、Wi−Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)等を採用することができる。
携帯端末3は、前述の近距離通信を実施する機能(以降、近距離通信機能)を備え、かつ、通常のコンピュータを本実施形態における携帯端末3として動作させるためのアプリケーションソフト(以降、車両連携アプリとする)がインストールされているコンピュータを備える電子機器であればよい。例えば、スマートフォンや、携帯電話機、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、携帯用音楽プレーヤ、携帯用ゲーム機等を携帯端末3として利用することができる。アプリケーションソフトウェアのことを以降ではアプリと略して記載する。
携帯端末3は、近距離通信機能がオンとなっている場合、自分自身に割り当てられた固有の端末番号(以降、端末IDとする)を含むアドバタイズ信号を定期送信する。車載システム1は、このアドバタイズ信号を受信することで、車室内に携帯端末3が存在することを認識する。なお、他の態様として、携帯端末3は車載システム1からの要求に基づいてアドバタイズ信号を送信する態様となっていてもよい。
車載システム1が備える近距離通信部17は、車室内に存在する携帯端末3と近距離通信を実施するために供される。そのため、近距離通信部17が出力する電波の送信強度や受信感度は、車室内に存在する携帯端末3と通信可能であって、かつ、車両から離れた位置に存在する携帯端末3とは通信しない程度のレベルに適宜設定されていることが好ましい。近距離通信部17が請求項に記載の車室内通信モジュールに相当する。
<HCU10の概略的な構成について>
HCU10は、CPUが上述の着座判定プログラムを実行することによって、図3に示す種々の機能ブロックに対応する機能を提供する。すなわち、HCU10は機能ブロックとして、表示処理部F1、操作受付部F2、運転モード判定部F3、顔向き取得部F4、タスク判定部F5、広域通信処理部F6、近距離通信処理部F7、及び端末制御部F8を備える。
なお、HCU10が備える機能ブロックの一部又は全部は、一つあるいは複数のIC等を用いて(換言すればハードウェアとして)実現してもよい。また、HCU10が備える機能ブロックの一部又は全部は、CPUによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現してもよい。
表示処理部F1は、種々のディスプレイ15における表示画面を制御する機能ブロックである。表示処理部F1の具体的な作動については別途後述する。操作受付部F2は、入力装置14に対して実行した運転席乗員の操作に基づいて、車載システム1に対する運転席乗員の指示操作を受け付ける。また、操作受付部F2は、車載システム1との通信接続が確立している携帯端末3が存在する場合には、入力装置14から入力される制御信号に基づいて、当該携帯端末3に対する運転席乗員の指示操作も受け付ける。
運転モード判定部F3は、車両制御ECU12から提供されるモード情報に基づいて、現在の運転モードが自動運転モードであるか手動運転モードであるかを判別する。運転モード判定部F3の判定結果は、タスク判定部F5等に逐次提供される。顔向き取得部F4は、DSM25から運転席乗員の姿勢や、顔の向き等を示す情報を取得する。顔向き取得部F4の取得結果はタスク判定部F5に提供される。
タスク判定部F5は、運転モード判定部F3の判定結果と、顔向き取得部F4が取得する運転席乗員の顔の向きに基づいて、運転者乗員が、車両外から持ち込んだツール(以降、持ち込みツール)を用いたサブタスクを実行しているか否かを判定する。持ち込みツールとしては、携帯端末3や、近距離通信機能を備えない電子機器、紙媒体の書籍、紙に印刷された資料などが想定される。
ここでのサブタスクとは、映画やテレビ番組等といった動画鑑賞や、音楽の視聴、ニュースの確認、ゲームをすること、写真や画像データの閲覧、SNS(social networking service)の利用、地図参照、書籍を読むこと等といった事柄を指す。書籍には、雑誌や、コミックなども含まれるものとする。また、携帯端末3の操作それ自体もサブタスクに含まれる。
タスク判定部F5は、運転モード判定部F3によって車両の運転モードが自動運転モードであると判定されており、かつ、運転席乗員が予め定義されているサブタスク方向に顔を向けた状態が一定時間(例えば10秒)継続した場合に、運転席乗員はサブタスクを実行していると判定する。サブタスク方向は、例えば下方向や助手席の方向など、運転者乗員が車両外から持ち込んだツール(以降、持ち込みツール)を用いたサブタスクを実行している状態の顔の向きに相当する。
例えばタスク判定部F5は、運転席乗員の顔の向きが、車両正面方向に対して所定の角度(例えば40度)以上下方向や助手席方向となっている場合に、運転席乗員がサブタスク方向を見ていると判定する。さらに、タスク判定部F5は、DSM13からエラー情報が提供された場合にも、運転席乗員はサブタスク方向に顔を向けていると判定すればよい。
なお、他の態様としてタスク判定部F5は、運転席乗員の顔の向きが、車両前方でも、サイドミラーが設けられている方向でも、ディスプレイ15が配置されている方向でもない場合に、運転席乗員はサブタスク方向に顔を向けていると判定してもよい。車両前方を見ている場合の運転席乗員の顔の向きや、サイドミラーが設けられている方向を見ている場合の運転席乗員の顔の向き、ディスプレイ15を見ている時の運転席乗員の顔の向きは予め定義されていればよい。
また、タスク判定部F5は、運転モード判定部F3によって車両の運転モードが自動運転モードであると判定されており、かつ、後述する携帯端末検出部F71によって携帯端末3が検出されていない状態において、さらに、運転席乗員がサブタスク方向に顔を向けた状態が一定時間継続した場合に、運転席乗員は独立サブタスクを実行していると判定する。
独立サブタスクは、近距離通信機能を備えない電子機器や、近距離通信機能がオフとなっている携帯端末3を用いたサブタスクの実行や、紙媒体の書籍を読むこと、紙に印刷された資料を読むこと、筆記用具を用いてメモを取ること等である。
広域通信処理部F6は、広域通信部11が受信したデータを取得する。また、広域通信処理部F6は、他の機能ブロックからの要求に基づいて、所定の通信パケットを生成し、当該通信パケットを広域通信部11に送信させる処理を行う。
近距離通信処理部F7は、近距離通信部17が受信したデータを取得する。また、近距離通信処理部F7は、携帯端末3宛のデータを生成し、当該データを近距離通信部17に送信させる。つまり、近距離通信処理部F7は、HCU10において携帯端末3とのデータの送受信を実行する機能ブロックである。近距離通信処理部F7が請求項に記載の車室内通信処理部に相当する。この近距離通信処理部F7は、より細かい機能として、携帯端末検出部F71と接続処理部F72を備える。
携帯端末検出部F71は、車室内に存在する携帯端末3を検出する機能ブロックである。携帯端末検出部F71は、アドバタイズ信号を受信したことに基づいて、携帯端末3が車室内に存在することを検出する。アドバタイズ信号を受信したということは、車室内に携帯端末3が存在することを意味するためである。また、受信したアドバタイズ信号に含まれる端末IDを、図示しないRAM等に保存する。
接続処理部F72は、携帯端末検出部F71によって検出された携帯端末3との通信接続を確立させる機能ブロックである。本実施形態では一例として接続処理部F72は、過去に車載システム1が接続したことがある携帯端末3が携帯端末検出部F71によって検出されている場合、当該携帯端末3との通信接続を自動的に確立させる。通信接続したことがある端末IDの履歴は、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体(例えばフラッシュメモリ)に保存されていればよい。便宜上以降において車室内に存在し、且つ、接続処理部F72によって通信接続が確立されている携帯端末3のことを接続済み端末とも記載する。
端末制御部F8は、接続済み端末の動作を制御する機能ブロックであり、主として、運転席乗員が入力装置14及びディスプレイ15を介して携帯端末3が備える機能(換言すればアプリ)を利用するための処理を実行する。
具体的には、端末制御部F8は、接続済み端末においてアクティブになっているアプリに対応する画面をディスプレイに表示するための画像データを接続済み端末から取得し、表示処理部F1に提供する。これによって、ディスプレイ15には、接続済み端末においてアクティブとなっているアプリの画面が表示される。
また、端末制御部F8は、操作受付部F2と協働して、携帯端末3に対する運転席乗員の指示操作を受け付けて、その指示操作の内容を示す操作内容信号を接続済み端末に転送する。接続済み端末は、転送されてきた操作内容信号に応じた処理を実行し、その処理結果として新たにディスプレイ15に表示するための画像データを出力する。なお、前述のアプリ情報取得部F81は、端末制御部F8が備えるサブ機能であっても良い。
このような構成によって、運転席乗員は、通話アプリや、メールアプリ、ウェブブラウザアプリ等の、携帯端末3にインストールされている種々のアプリが提供する機能を、携帯端末3を直接的に操作すること無く利用することができる。つまり、携帯端末3を用いたサブタスクを、ディスプレイ15に顔を向けたまま実施することができる。
なお、ここでの通話アプリとは、電話の発着信に関連する機能を提供するアプリであり、メール機能とは、電子メールの作成や、受信したメールの音声読み上げ等の送受信処理に関連する機能を提供するアプリである。ウェブブラウザアプリとは、インターネット上のWebサイトを閲覧する機能を提供するアプリを指す。
また、端末制御部F8は、上述した種々の処理を実行するためのサブ機能として、アプリ情報取得部F81を備える。アプリ情報取得部F81は、近距離通信処理部F7と協働して、接続済み端末において実行されているアプリの情報(以降、アプリ情報)を取得する。具体的には、アプリ情報取得部F81は、アプリ情報の提供を要求する通信パケットを接続済み端末に送信する。通信パケットの生成及び接続済み端末への送信は、近距離通信処理部F7と近距離通信部17との協働によって実現される。そして、アプリ情報取得部F81は、その通信パケットに対する応答として接続済み端末から返送されるアプリ情報を、近距離通信部17及び近距離通信処理部F7を介して取得する。なお、前述の車両連携アプリは、HCU10からの要求に対応する処理を実行し、その処理結果をHCU10に返送するアプリケーションソフトウェアに相当する。
本実施形態では一例として、アプリ情報は、接続済み端末において起動中の全てのアプリについてのデータを含む情報とする。携帯端末3において起動中のアプリには、バックグラウンドで動作しているアプリも含まれる。
或るアプリについてのデータは、少なくともアプリ名を含むものとする。また、本実施形態ではより好ましい態様として、そのアプリに対応する画面(以降、アプリ画面)をディスプレイ15に表示するための画像データを含むものとする。アプリ画面は、そのアプリの実行状態を表すとともに、そのアプリに対する指示を入力するための情報を表示した画面である。アプリ画面として表示される画像が請求項に記載のアプリ画像に対応する。
なお、本実施形態では一例として、アプリ情報は、起動中の全てのアプリについてのデータを含むものとするが、これに限らない。アプリ情報は、携帯端末3において起動中となっている種々のアプリのうち、最後にユーザによる操作が行われたアプリ(以降、直近操作アプリ)についてのデータだけを含むものであってもよい。なお、携帯端末3にとってのユーザとは当該携帯端末3の所持者であって、ここでは運転席乗員が携帯端末3のユーザに相当する。
<モード遷移時表示処理>
次に図4に示すフローチャートを用いて、HCU10が実施するモード遷移時表示処理について説明する。モード遷移時表示処理は、運転モードが手動運転モードから自動運転モードへと遷移したときに、ユーザがこれから実施すると想定されるサブタスクに対応/関連する画面(以降、サブタスク画面)をディスプレイ15に表示する処理である。
図4に示すフローチャートは、運転モードが手動運転モードから自動運転モードに切り替わった時に開始されればよい。運転モードの切り替わりは、運転モード判定部F3が車両制御ECU12から提供されるモード情報に基づいて検出する。
まずステップS100では接続処理部F72が、携帯端末検出部F71の検出結果に基づき、車室内に携帯端末3が存在するか否かを判定する。携帯端末検出部F71によって携帯端末3が検出されている場合にはステップS100が肯定判定されてステップS102に移る。一方、携帯端末検出部F71によって携帯端末3が検出されていない場合には、ステップS100が否定判定されたステップS110に移る。
ステップS102では接続処理部F72が、検出済みの携帯端末3との通信接続を確立してステップS104に移る。なお、このステップS102で通信接続を確立する携帯端末3は、過去に通信接続を実施したことがある携帯端末3であることが好ましい。過去に接続したことがない携帯端末3しか検出されていない場合には、ユーザに対して通信接続を確立するか否かを選択させるものとする。もちろん、他の態様として、接続処理部F72は過去の接続履歴の有無に関わらずに車室内に存在する携帯端末3と通信接続を確立してもよい。また、携帯端末3との接続処理は、運転席乗員から車両制御ECU12に運転権限を移譲する処理を実行しているとき等、本フローの開始前に実行されていても良い。
ステップS104ではアプリ情報取得部F81が、ステップS102で通信接続が確立された携帯端末3(つまり接続済み端末)からアプリ情報を取得してステップS106に移る。ステップS106では表示処理部F1が、ステップS104で取得したアプリ情報に基づいて、直近操作アプリに対応する画面をディスプレイ15に表示して本フローを終了する。
直近操作アプリは、携帯端末3において起動中となっている種々のアプリのうち、最後にユーザ操作が行われたアプリである。換言すれば、ユーザの手動運転の開始に伴って操作が中断されたアプリに相当する。そのため、直近操作アプリに対応する画面をディスプレイ15に表示することによって、運転席乗員は中断していた操作の続きを、ディスプレイ15及び入力装置14を介して実施することができる。
また、ディスプレイ15は、ユーザがディスプレイ15を見ている場合であっても、顔の向きが検出可能角度範囲内に維持される位置に配置されている。そのため、運転モードが手動運転モードから自動運転モードへ切り替わったタイミングにおいて、ディスプレイ15に直近操作アプリの画面を表示することで、ユーザの顔の向きを検出可能角度範囲に向けた状態を維持することができる。
なお、表示処理部F1がアプリ画面を表示するディスプレイ15は、ヘッドアップディスプレイ15A、メータディスプレイ15B、センターディスプレイ15Cの何れであってもよい。いずれのディスプレイ15も、検出可能角度範囲内となる領域に配置されているためである。
ここでは一例として、表示処理部F1はアプリ画面をメータディスプレイ15Bに表示するものとするが、アプリ画面の出力先とするディスプレイ15は適宜設計されればよい。また、アプリ画面の出力先とするディスプレイ15はユーザによって切り替えられても良い。なお、接続済み端末の画面には、ディスプレイ15に同様の画面が表示されていることを示すメッセージ等が出力されることが好ましい。
ステップS110では表示処理部F1がディスプレイ15(例えばセンターディスプレイ15C)にメニュー画面を表示してステップS112に移る。メニュー画面は、車室内においてユーザが利用可能な複数の機能から、ユーザが利用したい機能を選択するための画面である。車室内においてユーザが利用可能な機能とは、例えば、空調装置の動作を制御する空調機能や、目的地の設定や現在位置の確認に供されるナビゲーション機能、楽曲データの再生処理を実施する音楽視聴機能などである。なお、車室内においてユーザが利用可能な機能には、接続済み端末にインストールされている種々のアプリに対応する機能が含まれていてもよい。メニュー画面は、ユーザが利用可能な複数の機能の一覧を表した画面であって、例えば、ユーザが利用可能な複数の機能のそれぞれに対応するアイコン画像が配された画面とすればよい。
ステップS112では操作受付部F2が、車室内においてユーザが利用可能な複数の機能の中から、何れかを選択する操作(以降、機能選択操作)を受け付けたか否かを判定する。機能選択操作を受け付けた場合には、ステップS112が肯定判定されてステップS114に移り、選択された機能に対応する画面をディスプレイ15に表示して本フローを終了する。一方、メニュー画面を表示してから一定時間経過しても機能選択操作を受け付けなかった場合には、ステップS120に移る。
ステップS120ではタスク判定部F5が、ユーザの顔の向きに基づいて、サブタスクを実行しているか否かを判定する。すなわち、運転席乗員がサブタスク方向に顔を向けた状態が一定時間継続した場合に、ユーザがサブタスクを実行していると判定する。その他の場合には、サブタスクを実行していないと判定すればよい。ユーザがサブタスクを実行していると判定した場合にはステップS122に移る。一方、サブタスクを実行していないと判定した場合には、本フローを終了する。
ステップS122では表示処理部F1が、サブタスク情報の入力を要求するサブタスク情報入力画面をディスプレイ15に表示する。サブタスク情報は、運転席乗員が実行しているサブタスクの内容を表す情報であって、検索サーバ2がインターネット上の情報を検索する際に用いるキーワード(つまり検索ワード)として機能する情報である。仮に運転席乗員が実行しているサブタスクが読書である場合には、その書籍のタイトルなどがサブタスク情報に該当する。サブタスク情報は、運転席乗員が入力装置14を操作することによって入力される。
ステップS124では操作受付部F2が、入力装置14から入力される制御信号に基づいて、サブタスク情報を取得してステップS126に移る。このステップS124及び後述するステップS222を実行する操作受付部F2が請求項に記載のサブタスク情報取得部に相当する。なお、サブタスク情報の入力を受け付ける状態に遷移してから(換言すれば、サブタスク情報入力画面を表示してから)、所定の入力待機時間経過しても、入力装置14が操作されなかった場合には、タイムアウト判定して本フローを終了する。
ステップS126では広域通信処理部F6が、検索サーバ2に対し、サブタスク情報を検索ワードとした検索処理を実行するように要求する通信パケット(以降、検索要求メッセージ)を送信し、その検索結果を取得する。ステップS126での処理が完了するとステップS128に移る。
ステップS128では表示処理部F1が、検索結果を示す画面をディスプレイ15に表示して、本フローを終了する。仮に検索結果として、運転席乗員が実行しているサブタスクと同じ内容を示すデジタルコンテンツや、サブタスクに関連するデジタルコンテンツが検索結果として発見されている場合、運転席乗員は、ディスプレイ15及び入力装置14を介して当該デジタルコンテンツを利用することができる。
なお、ここでのデジタルコンテンツとは、デジタルデータで表現された映画や、テレビ番組、映像作品、電子書籍、楽曲、画像、テキスト、ゲーム等、アプリ等である。また、デジタルコンテンツには、データそのものだけでなく、所定のサービスプロバイダによって提供されるインターネット上のサービス(例えばスケジュール管理サービス)も含まれるものとする。
<サブタスク画面提供処理>
次に図5に示すフローチャートを用いて、HCU10が実施するサブタスク画面提供処理について説明する。サブタスク画面提供処理は、運転モードが自動運転モードとなっている状況において、タスク判定部F5によって運転席乗員がサブタスクを実行していると判定した場合に、そのサブタスクに対応/関連する画面をディスプレイ15に表示するための処理である。
図5に示すフローチャートは、車両の走行用電源(例えばイグニッション電源)がオンとなっている場合に逐次(例えば1秒毎に)実行されればよい。まずステップS200では運転モード判定部F3が、車両制御ECU12から提供されるモード情報に基づいて、現在の運転モードが自動運転モードであるか否かを判定する。現在の運転モードが自動運転モードである場合にはステップS200が肯定判定されてステップS202に移る。一方、現在の運転モードが手動運転モードである場合にはステップS200が否定判定されて本フローを終了する。
ステップS202ではタスク判定部F5が、顔向き取得部F4によって取得されているDSM13の検出結果に基づいて運転席乗員がサブタスクを実行しているか否かを判定する。サブタスクを実行していると判定した場合には、ステップS202が肯定判定されてステップS204に移る。一方、サブタスクを実行していないと判定した場合にはステップS202が否定判定されて本フローを終了する。
ステップS204では接続処理部F72が、前述のステップS100と同様に、携帯端末3が車室内に存在するか否かを判定する。携帯端末検出部F71によって携帯端末3が検出されている場合にはステップS206に移る。一方、携帯端末検出部F71によって携帯端末3が検出されていない場合にはステップS210に移る。
ステップS206では端末制御部F8が、携帯端末3からアプリ情報を取得し、直近操作アプリに対応するアプリ画面をディスプレイ15に表示して本フローを終了する。なお、ステップS206に移った時点において携帯端末3との通信接続が確立されていない場合にはこの時点において通信接続を確立させればよい。
ステップS210では表示処理部F1がメニュー画面を所定のディスプレイ15に表示してステップS212に移る。ステップS212では操作受付部F2が機能選択操作を受け付けたか否かを判定する。機能選択操作を受け付けた場合には、ステップS212が肯定判定されてステップS214に移り、選択された機能に対応する画面をディスプレイ15に表示して本フローを終了する。一方、メニュー画面を表示してから一定時間経過しても機能選択操作を受け付けなかった場合には、ステップS220に移る。
ステップS220では表示処理部F1がサブタスク情報入力画面をディスプレイ15に表示してステップS222に移る。ステップS222では操作受付部F2が、入力装置14に対する運転席乗員の操作に基づいて、サブタスク情報を取得してステップS224に移る。なお、サブタスク情報入力画面を表示してから所定の入力待機時間経過しても入力装置14が操作されなかった場合には、タイムアウト判定して本フローを終了する。
ステップS224では広域通信処理部F6が、検索サーバ2に対して検索要求メッセージを送信し、その検索結果を取得する。ステップS224での処理が完了するとステップS226に移る。ステップS226では表示処理部F1が、検索結果を示す画面をディスプレイ15に表示して、本フローを終了する。
<実施形態のまとめ>
以上の構成では、手動運転モードから自動運転モードに切り替わったタイミングにおいて、運転席乗員が実行しうるサブタスクに関連する情報をディスプレイ15に表示する。具体的には、運転席乗員によって車室内に携帯端末3が持ち込まれている場合には、当該携帯端末3における直近操作アプリの画面をディスプレイ15に表示する。
また、ステップS120において運転席乗員がサブタスクを実行している判定した場合には、乗員の操作に基づいて取得したサブタスク情報に関連するデジタルコンテンツをインターネット上から取得してディスプレイ15に表示する。
上述したように、ヘッドアップディスプレイ15A、メータディスプレイ15B、及びセンターディスプレイ15Cといった種々のディスプレイ15は何れも、運転席乗員が車両の正面方向に顔を向けた姿勢となっている運転席乗員の視界に入る位置に配置されている。そのため、運転席乗員がこれらのディスプレイ15の何れかに顔を向けている場合であっても、運転席乗員の顔が或る程度車両前方を向いており、車両前方の交通状況を有効視野や安定注視野で捉えた状態を維持することができる。
なお、有効視野は事物の認識できる範囲であって、一般的に、注視点を中心として水平方向に±35度,垂直方向に±30度となる範囲と言われている。また、安定注視野は、注視点を移動させた場合であっても焦点が迅速に安定する範囲であって、水平方向で±80度、垂直方向で±60度以下となる楕円形状の範囲である。
特に本実施形態におけるヘッドアップディスプレイ15A、メータディスプレイ15B、及びセンターディスプレイ15Cといった種々のディスプレイ15は何れも、ディスプレイ15の表示内容を見ている運転席乗員の顔の向きが検出可能角度範囲内に維持される位置に配置されている。したがって、運転モードが手動運転モードから自動運転モードへ切り替わった後においても、運転席乗員が検出可能角度範囲に顔を向けた状態を維持することができる。
さらに、自動運転モードとなっている間もタスク判定部F5によって運転席乗員がサブタスクを実行しているか否かを判定する(ステップS202)。そして、タスク判定部F5によって運転席乗員がサブタスクを実行していると判定された場合には、運転席乗員によって車室内に持ち込まれている携帯端末3において実行中となっているアプリの画面や、運転席乗員が実行しているサブタスクに関連する情報をディスプレイ15に表示する。
つまり、手動運転モードから自動運転モードに切り替わったタイミングだけでなく、自動運転モードに移行してから暫く経過したタイミングにおいても、ディスプレイ15の表示内容を運転席乗員が実施しているサブタスクに対応する画面を表示するための処理を実行する。したがって、自動運転モードで走行している間も、運転席乗員が検出可能角度範囲に顔を向けた状態を維持することが期待できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、以降で述べる種々の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
なお、前述の実施形態で述べた部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみに言及している場合、他の部分については先に説明した実施形態の構成を適用することができる。
[変形例1]
種々のディスプレイ15は、車両正面方向に顔を向けた姿勢となっている運転席乗員の視界に含まれる領域の中でも、特に、有効視野に含まれる位置に配置されたディスプレイであることが好ましい。自車両の正面方向に顔を向けている運転席乗員の有効視野に含まれる領域とは、例えば、運転席のヘッドレストの中心から車両正面方向の伸びる線分に対して所定の角度(例えば35度)以内となる領域とする。ここでの所定角度は、人間の平均的な有効視野を形成する角度範囲に基づいて定めればよい。
なお、視野特性は当然のことながら個人毎に異なる。ディスプレイ15の設置位置は、平均的な視野特定に基づいて決定されればよい。なお、図2に開示する種々のディスプレイ15は何れも、車両正面方向に顔を向けた姿勢となっている運転席乗員の有効視野に含まれる位置に配置されている態様を表している。
このような態様では、サブタスク画面が表示されるディスプレイ15は、車両の正面方向に顔を向けた姿勢となっている運転席乗員の視界に入る位置に配置されている。そのため、運転席乗員がこれらのディスプレイ15の何れかに顔を向けている場合であっても、車両前方の車室外領域を有効視野又は周辺視野で捉えた状態が維持される。また、完全に下方向や助手席方向に顔を向けた状態とはならないため、DSM13によって、運転席乗員の顔部を一定量以上撮像できる状態が維持されている。
さらに、運転席乗員は、ディスプレイ15を見ている状態からより少ない視線移動によって、車両前方を視認することができる。すなわち、自動運転時に車両前方を確認するための視線移動量は少なくなり、焦点調整負荷を軽減し、安全性を向上させることができる。
なお、他の態様として、車両正面方向に顔を向けた姿勢となっている運転席乗員の安定注視野に含まれる位置に配置されているディスプレイをディスプレイ15として採用してもよい。
[変形例2]
上述した実施形態では、運転席乗員が実施しているサブタスクに関連する情報として、検索サーバ2の検索結果を表示する態様としたが、これに限らない。図6に示すように、広域通信網に接続する種々の外部装置の中に、運転席乗員が所有するデジタルコンテンツを管理するサーバであるコンテンツ管理サーバ4が存在する場合、HCU10は当該コンテンツ管理サーバ4から運転席乗員が入力したサブタスク情報に対応するデジタルコンテンツのデータを取得し、ディスプレイ15に表示する態様としてもよい(このような態様を変形例2とする)。
コンテンツ管理サーバ4は、運転席乗員が所有するデジタルコンテンツについての情報を、運転席乗員に付与されているユーザIDと対応付けて保存している。ユーザIDは、コンテンツ管理サーバ4を利用する複数の人物のそれぞれを識別するための文字列(数字列を含む)である。
コンテンツ管理サーバ4は、運転席乗員が所有するデジタルコンテンツを格納しているデータベースと接続されており、車載システム1から要求されたデジタルコンテンツのデータ(以降、コンテンツデータ)を車載システム1に送信する。なお、車載システム1に対するコンテンツデータの配信は、そのデジタルコンテンツのデータ配信サービスを提供するサービスプロバイダによって実施されても良い。つまり、コンテンツ管理サーバ4は、運転席乗員が利用しているサービス等を一元管理する存在であっても良い。
変形例2におけるHCU10は、運転席乗員が入力したサブタスク情報に対応するデジタルコンテンツのデータをコンテンツ管理サーバ4から取得する機能ブロックとして、図6に示すようにコンテンツデータ取得部F9を備える。コンテンツデータ取得部F9は、ステップS124やS222において操作受付部F2がサブタスク情報を取得した場合に、当該サブタスク情報に対応するデジタルコンテンツを運転席乗員が保有しているか否かをコンテンツ管理サーバ4に問い合わせる。そして、当該問い合わせの結果、入力されたサブタスク情報に対応するデジタルコンテンツが存在した場合には当該コンテンツのデータをコンテンツ管理サーバ4から取得し、ディスプレイ15に表示する。
また、問い合わせの結果、入力されたサブタスク情報に対応するデジタルコンテンツが存在しなかった場合には、HCU10は、前述の実施形態と同様に検索サーバ2での検索結果画面を表示する。
なお、サブタスク情報に対応するデータを検索サーバ2から取得するか、コンテンツ管理サーバ4から取得するかは、サブタスク情報を入力する際に運転席乗員によって指定されても良い。例えば表示処理部F1は、サブタスク情報入力画面として、図7に示すようにコンテンツ管理サーバ4による検索の実行命令を受け付けるためのボタンB1と、検索サーバ2による検索の実行命令を受け付けるためのボタンB2とを含む画面を表示する。そして、広域通信処理部F6は、運転席乗員によって選択されたボタンに対応するサーバを対象とした通信パケットを生成して送信する。
このような態様によれば、コンテンツ管理サーバ4に保存しているデータ(例えば個人的なスケジュールを記録したデータ)などに、ディスプレイ15や入力装置14を介してアクセスすることができる。したがって、自動運転中において運転席乗員がディスプレイ15を用いてサブタスクを実施する可能性をより一層高めることができる。それに伴い、車載システム1が前述の実施形態や変形例1で述べた効果を奏する可能性をより一層高めることができる。
[その他種々の変形例]
表示処理部F1は、運転モードが手動運転モードから自動運転モードへと遷移した時点において携帯端末検出部F71が携帯端末3を検出できていない場合には、携帯端末3の近距離通信機能をオンに設定して、車載システム1(具体的には近距離通信部17)との通信接続を案内する接続ガイド画面をディスプレイ15に表示してもよい。そのような態様によれば、携帯端末3の近距離通信機能がオフに設定されていることに起因してアプリ画面をディスプレイ15に表示できなくなってしまう恐れを低減することができる。
また、以上では、携帯端末3と車載システム1とが無線接続する態様を開示したが、これに限らない。携帯端末3と車載システム1とは有線接続する態様であってもよい。有線接続するための通信モジュールもまた、請求項に記載の車室内通信モジュールに相当する。
さらに、上述したステップS106やS206では、所定のディスプレイ15にアプリ画面を予告なく表示する態様を開示したが、これに限らない。表示処理部F1は、アプリ画面のデータを取得できた場合には、いったんアプリ画面を表示するか否かの選択を促す表示確認画面を表示する。そして、運転席乗員によってアプリ画面を表示させる旨の選択操作を操作受付部F2が受け付けてから、実際にディスプレイ15にアプリ画面を表示する態様を採用してもよい。
1 車載システム、2 検索サーバ、3 携帯端末、4 コンテンツ管理サーバ、10 HCU、11 広域通信部、12 車両制御ECU、13 DSM、14 入力装置、15 ディスプレイ、15A ヘッドアップディスプレイ、15B メータディスプレイ、15C センターディスプレイ、16 インジケータ、17 近距離通信部、F1 表示処理部、F2 操作受付部、F3 運転モード判定部、F4 家屋向き特定部、F5 タスク判定部、F6 広域通信処理部、F7 近距離通信処理部、F71 携帯端末検出部、F72 接続処理部、F8 端末制御部、F81 アプリ情報取得部、F9 コンテンツデータ取得部

Claims (7)

  1. 車両の加速、制動、及び操舵を自動で実行する自動運転機能を提供する車両制御装置が搭載された車両で用いられ、
    前記車両制御装置と相互通信を実施することで、前記車両の運転モードが、前記車両制御装置が前記車両を自動走行させる自動運転モードであるか、運転席の乗員が運転操作を実施する手動運転モードであるかを判定する運転モード判定部(F3)と、
    前記車両の正面方向を向いている運転席乗員の視界に含まれる位置に設置されている運転席用ディスプレイの表示画面を制御する表示処理部(F1)と、
    車室内に存在する情報端末と通信を実施するための車室内通信モジュールを介して、前記乗員が車室内に持ち込んだ前記情報端末と通信を実施する車室内通信処理部(F7)と、
    前記車室内通信処理部との通信している前記情報端末の動作を制御する端末制御部(F8)と、
    運転席に着座する乗員の顔部を撮像するように、車室内において運転席に対向する領域に設けられたカメラの撮像画像に基づいて、前記乗員の顔の向きを示す情報を逐次取得する顔向き取得部(F4)と、
    前記運転モード判定部によって運転モードが自動運転モードであると判定されている場合に前記顔向き取得部が取得した前記乗員の顔の向きに基づいて、前記運転席乗員が車室内に持ち込んだツールを用いたサブタスクを実行しているか否かを判定するタスク判定部(F5)と、
    広域通信網に無線アクセスするための広域通信モジュールを介して、前記広域通信網に接続する外部装置とデータの送受信を実施する広域通信処理部(F6)と、
    前記車室内通信処理部が通信を実行している前記情報端末が存在しない場合において、前記タスク判定部が前記運転席乗員は前記サブタスクを実行していると判定した場合に、前記車両に搭載された入力装置に対する前記乗員の操作に基づいて、前記サブタスクの内容を示すサブタスク情報を取得するサブタスク情報取得部(S124、S222)と、
    前記サブタスク情報取得部が取得した前記サブタスク情報を検索ワードとして、前記広域通信網に接続している所定のデータベースから、前記サブタスク情報に対応するデジタルコンテンツのデータを取得するコンテンツデータ取得部(F9)と、を備え、
    前記端末制御部は、
    前記情報端末で動作中のアプリケーションソフトウェアに対応する画像であるアプリ画像を取得するとともに、
    前記入力装置に対する前記乗員の操作に基づいて、前記情報端末に対する前記乗員の指示操作を受け付けて、当該指示操作に対応する処理を前記情報端末に実行させるものであって、
    前記表示処理部は、前記コンテンツデータ取得部が取得した前記デジタルコンテンツに対応する画像を、前記運転席用ディスプレイにサブタスク画面として表示することを特徴とする車両用表示制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記タスク判定部は、車両正面方向に対して所定の角度以上、下方向又は助手席が配置されている方向に前記乗員が顔を向けた状態が一定時間継続した場合に、前記乗員は前記サブタスクを実行していると判定することを特徴とする車両用表示制御装置。
  3. 請求項1または2において
    前記表示処理部は、運転モードが前記手動運転モードから前記自動運転モードに遷移した場合に前記アプリ画像を前記運転席用ディスプレイに表示することを特徴とする車両用表示制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、
    前記表示処理部は、運転モードが前記自動運転モードとなった時点において前記車室内通信処理部が前記情報端末を検出できていない場合には、車室内において前記乗員が利用可能な機能の一覧を表したメニュー画面を前記運転席用ディスプレイに表示することを特徴とする車両用表示制御装置。
  5. 車両の加速、制動、及び操舵を自動で実行する自動運転機能を提供する車両制御装置が搭載された車両で用いられ、
    前記車両制御装置と相互通信を実施することで、前記車両の運転モードが、前記車両制御装置が前記車両を自動走行させる自動運転モードであるか、運転席の乗員が運転操作を実施する手動運転モードであるかを判定する運転モード判定部(F3)と、
    前記車両の正面方向を向いている運転席乗員の視界に含まれる位置に設置されている運転席用ディスプレイの表示画面を制御する表示処理部(F1)と、
    車室内に存在する情報端末と通信を実施するための車室内通信モジュールを介して、前記乗員が車室内に持ち込んだ前記情報端末と通信を実施する車室内通信処理部(F7)と、
    前記車室内通信処理部との通信している前記情報端末の動作を制御する端末制御部(F8)と、を備え、
    前記端末制御部は、
    前記情報端末で動作中のアプリケーションソフトウェアに対応する画像であるアプリ画像を取得するとともに、
    前記車両に搭載された入力装置に対する前記乗員の操作に基づいて、前記情報端末に対する前記乗員の指示操作を受け付けて、当該指示操作に対応する処理を前記情報端末に実行させるものであって、
    運転席に着座する乗員の顔部を撮像するように、車室内において運転席に対向する領域に設けられたカメラの撮像画像に基づいて、前記乗員の顔の向きを示す情報を逐次取得する顔向き取得部(F4)と、
    前記運転モード判定部によって運転モードが自動運転モードであると判定されている場合に前記顔向き取得部が取得した前記乗員の顔の向きに基づいて、前記運転席乗員が車室内に持ち込んだツールを用いたサブタスクを実行しているか否かを判定するタスク判定部(F5)と、
    広域通信網に無線アクセスするための広域通信モジュールを介して、前記広域通信網に接続する外部装置とデータの送受信を実施する広域通信処理部(F6)と、
    前記車室内通信処理部が通信を実行している前記情報端末が存在しない場合において、前記タスク判定部が前記運転席乗員は前記サブタスクを実行していると判定した場合に、前記入力装置に対する前記乗員の操作に基づいて、前記サブタスクの内容を示すサブタスク情報を取得するサブタスク情報取得部(S124、S222)と、
    前記サブタスク情報取得部が取得した前記サブタスク情報を検索ワードとして、前記広域通信網に接続している所定のデータベースから、前記サブタスク情報に対応するデジタルコンテンツのデータを取得するコンテンツデータ取得部(F9)と、をさらに備え、
    前記表示処理部は、運転モードが前記手動運転モードから前記自動運転モードに遷移した場合に前記アプリ画像を前記運転席用ディスプレイに表示し、
    前記運転モードが前記自動運転モードとなった時点において前記車室内通信処理部が前記情報端末を検出できていない場合には、前記情報端末と前記車室内通信モジュールとの通信接続をするために前記情報端末の近距離通信機能をオンに設定する案内をする接続ガイド画面を前記運転席用ディスプレイに表示し、
    前記タスク判定部によって前記乗員がサブタスクを実行していると判定した場合に、前記アプリ画像をサブタスク画面として前記運転席用ディスプレイに表示し、
    前記コンテンツデータ取得部が取得した前記デジタルコンテンツに対応する画像を、前記運転席用ディスプレイに前記サブタスク画面として表示することを特徴とする車両用表示制御装置。
  6. 請求項において、
    前記タスク判定部は、車両正面方向に対して所定の角度以上、下方向又は助手席が配置されている方向に前記乗員が顔を向けた状態が一定時間継続した場合に、前記乗員は前記サブタスクを実行していると判定することを特徴とする車両用表示制御装置。
  7. 請求項1からの何れか1項において、
    前記運転席用ディスプレイは、インストゥルメントパネルにおいて運転席と対向する領域である運転席対向領域に設けられたメータディスプレイ、インストゥルメントパネルの者は幅方向中央部に設けられたセンターディスプレイ、ウインドシールドにおいて運転席と対向する領域に虚像を映し出すヘッドアップディスプレイの何れかであることを特徴とする車両用表示制御装置。
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