JP6818845B1 - 時刻同期システム、時刻同期回路、及び時刻同期方法 - Google Patents

時刻同期システム、時刻同期回路、及び時刻同期方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の回路間の時刻同期を、高い精度で、かつ、ローコストで実現することができることができる時刻同期システムを提供する。【解決手段】PRTCU部111が、基準クロックを生成し、PRTC部100から取得した時刻を、カウンタ部112に格納し、カウンタ部112が、基準クロックに従ってカウントアップをし、cPRTC−IF113により、基準クロックと、カウンタ部112に格納された時刻を表すシリアルデータとを出力する。cPRTCU部122が、基準クロックと、シリアルデータが表す前記時刻との入力を受け付け、カウンタ部123の上書きを行い、カウンタ部123が、基準クロックに従ってカウントアップをする。【選択図】図1

Description

本発明は、時刻同期システム、時刻同期回路、及び時刻同期方法に関する。
従来より、高精度の時刻を得る方法としてGNSS(Global Navigation Satellite System)やPTP(Precision Time Protocol)を用いて、PRTC(Primary Reference Time Clock:一次時刻源)に等しい時刻を得る手段が知られている。
ITU−T G.8272/Y.1367(11/2018) Timing characteristics of primary reference time clocks IEEE1588−2008 IEEE Standard for a Precision Clock Synchronization Protocol for Networked Measurement and Control Systems
ところで、GNSS受信機やGNSS受信ユニットから装置内で利用したい時刻を得るためにはCPUやPLL(Phase Locked Loop)などコストの高い部品が必要となる、また昨今Ethernetを介して高精度時刻同期を行うPTPを用いて時刻同期を行う機器(以後、PTPスレーブとする)では、GNSSの受信が不可能な環境においても高精度な時刻を得ることが可能になった。
しかしながら、GNSS受信機は高価な上、GNSSの受信のために天空が見えている環境にいる必要があるなど制限が多い。またPTPスレーブでは、高精度な時刻を得るために高性能なPLL及び水晶が必要である。また、PTPスレーブで最も重要なのは、間欠的に受信するPTPパケットから正確な時間を生成する技術であり、ノウハウが伴うため、開発期間や専門家が必要となっている。
これらの手段を用いれば正確な時刻を得ることは可能であるが、装置内に複数の高精度時刻が必要なLSI(Large−Scale Integration)や基板が存在する場合に、当該手段を複数設置することは、基板面積や装置コストの面から採用することはできない。
本発明は、上記事情を鑑みて成されたものであり、複数の回路間の時刻同期を、高い精度で、かつ、ローコストで実現することができる時刻同期システム、時刻同期回路、及び時刻同期方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る時刻同期システムは、基準クロックを生成するためのクロック生成部、時刻を表す複数ビットのカウント値を格納すると共に、前記基準クロックに従ってカウントアップをする第1カウンタ部、一次時刻源ユニットから取得した時刻を、前記第1カウンタ部に格納する制御部、及び前記基準クロックと、前記第1カウンタ部に格納された時刻を表すシリアルデータとを出力する出力部を含む第1時刻同期回路と、前記基準クロックと、前記シリアルデータが表す前記時刻との入力を受け付ける入力部、自装置の時刻を表す複数ビットのカウント値を格納すると共に、前記基準クロックに従ってカウントアップをする第2カウンタ部、及び入力された前記シリアルデータが表す時刻に基づいて、前記第2カウンタ部の前記複数ビットのカウント値の上書きを行う上書部を含む少なくとも1つの第2時刻同期回路と、を含んで構成されている。
この発明によれば、一次時刻源ユニットから取得した時刻を、第1カウンタ部に格納し、第1カウンタ部に格納された時刻を表すシリアルデータを、第2時刻同期回路に出力して、入力されたシリアルデータが表す時刻に基づいて、第2カウンタ部のカウント値の上書きを行う。これにより、複数の回路間の時刻同期を、高い精度で、かつ、ローコストで実現することができる。
ここで、一次時刻源ユニットとは、高精度の時刻を出力するユニットであり、基準クロックとは、カウンタのカウントアップ動作の周期を定めるクロックであり、シリアルデータとは、シリアルインタフェースで伝送可能なデータである。
また、前記第1カウンタ部は、前記基準クロックに従ってカウントアップする、複数bitで構成され、かつ、ナノ秒単位のカウント値を格納するナノ秒カウンタ、及び複数bitで構成され、かつ、秒単位のカウント値を格納する秒カウンタを有し、前記ナノ秒カウンタは、前記制御部からの指示が入力されるまで、カウントアップを継続し、前記ナノ秒カウンタの桁あふれを検知すると、前記ナノ秒カウンタのカウント値を、桁あふれ量に置き換え、前記秒カウンタのカウント値をインクリメントし、前記出力部は、前記秒カウンタのカウント値と、前記ナノ秒カウンタのカウント値とで構成されるカウンタ時刻情報をラッチするタイミングを規定するためのラッチ条件を設定するラッチ条件セット部と、前記カウンタ時刻情報を監視し、前記ラッチ条件を満たす時刻に到達したときに、ラッチパルスを生成するラッチパルス生成部と、前記ラッチパルスを受信した場合に前記カウンタ時刻情報をラッチすることにより得られた複数ビットの時刻情報を格納する一時記憶領域と、前記一時記憶領域に格納された前記複数ビットの時刻情報を複数のシリアルデータに変換するパラレルシリアル変換部であって、前記シリアルデータが有効であることを前記第2時刻同期回路に通知するENABLE信号を生成すると共に、前記基準クロックに従ってカウントアップするカウンタを含み、前記カウンタのカウント値をもとに現時点で送付すべき前記シリアルデータを選択して、選択された前記シリアルデータを前記第2時刻同期回路に出力するパラレルシリアル変換部と、を含むことができる。
また、前記入力部は、前記出力部からの基準クロックと、前記パラレルシリアル変換部からの前記ENABLE信号を監視するENABLE検出部と、前記ENABLE信号がhighである間、前記ENABLE検出部が前記基準クロックの立ち上がりエッジを検出する毎に、前記パラレルシリアル変換部から入力された前記シリアルデータを格納するシフトレジスタ部とを含み、前記ENABLE検出部は、前記ENABLE信号がLowとなっていることを前記基準クロックの立ち上がりエッジの検出時に確認した場合、前記第2カウンタ部に、前記シフトレジスタ部に格納されたデータを上書きすることを通知する上書きパルスを送出することができる。
また、前記入力部は、前記出力部からの基準クロックと、前記パラレルシリアル変換部からの前記ENABLE信号を監視するENABLE検出部と、前記ENABLE信号がhighである間、前記ENABLE検出部が前記基準クロックの立ち下がりエッジを検出する毎に、前記パラレルシリアル変換部から入力された前記シリアルデータを格納するシフトレジスタ部とを含み、前記ENABLE検出部は、前記ENABLE信号がLowとなっていることを前記基準クロックの立ち下がりエッジの検出時に確認した場合、前記第2カウンタ部に、前記シフトレジスタ部に格納されたデータを上書きすることを通知する上書きパルスを送出することができる。
また、前記第2カウンタ部は、前記基準クロックに従ってカウントアップする、複数bitで構成され、かつ、ナノ秒単位のカウント値を格納するナノ秒カウンタ、及び複数bitで構成され、かつ、秒単位のカウント値を格納する秒カウンタを有し、前記ナノ秒カウンタは、前記上書きパルスが入力されるまで、カウントアップを継続し、前記ナノ秒カウンタの桁あふれを検知すると、前記ナノ秒カウンタのカウント値を、桁あふれ量に置き換え、前記秒カウンタのカウント値をインクリメントし、前記上書部は、前記上書きパルスが入力されたときに、前記秒カウンタ及び前記ナノ秒カウンタの各々の現在のカウント値を、前記シフトレジスタ部に格納された値に対して所定値を加算した値に上書きし、前記所定値は、前記一次時刻源ユニットから時刻を取得してから、前記時刻の情報を、前記第2カウンタ部に格納するまでの伝搬遅延時間に応じた予め定められた値である。
また、前記一次時刻源ユニットは、GNSS(Global Navigation Satellite System)放送の電波を受信し、前記受信した電波から、時刻情報を得て、前記時刻情報を演算処理することにより位相情報を得て、前記位相情報を演算処理することにより周波数情報を得ることができる。
また、前記一次時刻源ユニットは、グランドマスタークロックであり、前記制御部は、PTPを用いて、前記グランドマスタークロックの時刻を取得することができる。
また、前記一次時刻源ユニットは、グランドマスタークロックからEthernetを介して、前記グランドマスタークロックと同一の時刻情報を得て、前記時刻情報を演算処理することにより位相情報を得て、前記位相情報を演算処理することにより周波数情報を得るPTPスレーブである。
本発明に係る時刻同期回路は、基準クロックを生成するためのクロック生成部と、時刻を表す複数ビットのカウント値を格納すると共に、前記基準クロックに従ってカウントアップをする第1カウンタ部と、一次時刻源ユニットから取得した時刻を、前記第1カウンタ部に格納する制御部、及び前記基準クロックと、前記第1カウンタ部に格納された時刻を表すシリアルデータとを出力する出力部とを含んで構成されている。
この発明によれば、一次時刻源ユニットから取得した時刻を、第1カウンタ部に格納し、第1カウンタ部に格納された時刻を表すシリアルデータを出力する。これにより、複数の回路間の時刻同期を、高い精度で、かつ、ローコストで実現することができる。
本発明に係る時刻同期方法は、第1時刻同期回路及び少なくとも1つの第2時刻同期回路を含む時刻同期システムにおける時刻同期方法であって、前記第1時刻同期回路のクロック生成部が、基準クロックを生成し、前記第1時刻同期回路の制御部が、一次時刻源ユニットから取得した時刻を、第1カウンタ部に格納し、前記第1時刻同期回路の第1カウンタ部が、前記基準クロックに従ってカウントアップをし、前記第1時刻同期回路の出力部が、前記基準クロックと、前記第1カウンタ部に格納された時刻を表すシリアルデータとを出力し、前記第2時刻同期回路の入力部が、前記基準クロックと、前記シリアルデータが表す前記時刻との入力を受け付け、前記第2時刻同期回路の上書部が、入力された時刻に基づいて、第2カウンタ部の上書きを行い、前記第2カウンタ部が、前記基準クロックに従ってカウントアップをする。
この発明によれば、一次時刻源ユニットから取得した時刻を、第1カウンタ部に格納し、第1カウンタ部に格納された時刻を表すシリアルデータを、第2時刻同期回路に出力して、入力されたシリアルデータが表す時刻に基づいて、第2カウンタ部のカウント値の上書きを行う。これにより、複数の回路間の時刻同期を、高い精度で、かつ、ローコストで実現することができる。
本発明によれば、複数の回路間の時刻同期を、高い精度で、かつ、ローコストで実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る時刻同期システムの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るPRTC部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るPRTCU部の構成を示すブロック図である。 参考例に係る高精度時刻同期部内蔵LSIの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る時刻源LSIの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る高精度時刻内包LSIの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るcPRTC−IFで送出されるデータを示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る秒カウンタ及びナノ秒カウンタのデータ構成を示すイメージ図である。 本発明の第2の実施の形態に係る時刻同期システムの一例を示す図である。 本発明の変形例に係る時刻同期システムの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<本発明の実施の形態の概要>
まず、本発明の実施の形態の概要を説明する。
本発明の実施の形態では、高精度の時刻を得る方法として、PRTC(Primary Reference Time Clock)と呼称する一次時刻源ユニットを用いる。PRTCでは、GNSS(Global Navigation Satellite System)放送の電波を受信し、受信した電波から、時刻情報、位相情報、及び周波数情報を取得する。ここで、位相情報としては一般的に1秒に1回のパルス信号が利用される。周波数としては一般的に10MHzが利用される。このPRTCは、ナノ秒オーダの高精度時刻を必要とする携帯基地局や、放送機器、電力システム、PTPを司るグランドマスタークロックなどに用いられる。
PRTCを内包する装置は、PRTCの時刻情報を元に、様々な動作を決定するために時刻を64bitのカウンタに展開する構成にすることが多い。
この場合、PRTCから得られる情報を処理するCPU(Central Processing Unit)、粒度の高い時刻カウンタを生成するためのPLLブロック、1PPS(Pulse Per Second)のエッジとナノ秒の0点を調整するためのロジックなど、コストが高い処理ブロックが必要となる。
1つのLSI内部で高精度時刻を用いてすべての処理が完結するシステムにおいては、PRTCU部から得られる64bitの時刻情報をBUS形式で各時刻制御ブロックに分配することで完結する。しかし、LSIが複数個に分割された場合、もしくは、複数の基板に分割され、それらが等しく高精度な時計を欲している場合に、64bitの時刻情報を伝送するための配線が必要となり、LSIのpin数増加によるコストアップ、また基板間コネクタの増加による実装面積の増大などが課題となる。
そこで、本発明の実施の形態では、時刻情報の伝送をシリアルインタフェース化することにより、時刻源LSIとコヒーレントな高精度時刻内包LSIを、ローコストで実現し、かつ、時刻源LSIと同一の精度と確度を保ちつつ、時刻同期を実現する。ここで、コヒーレントとは、時計の周波数及び時刻が一致していることを指す。
<本発明の第1の実施の形態のシステム構成>
本発明の第1の実施の形態に係る時刻同期システムの構成について説明する。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る時刻同期システム1は、PRTC部100と、時刻源LSI110と、複数の高精度時刻内包LSI121、131、141とを備えている。なお、時刻源LSI110が、第1時刻同期回路の一例であり、複数の高精度時刻内包LSI121、131、141が、第2時刻同期回路の一例である。
PRTC部100は、一次時刻源ユニットの一例であり、上記非特許文献1の規格書に記載のPRTCと同様である。PRTC部100は、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)信号101、1PPS信号102、及びクロック信号103を、時刻源LSI110に出力する。
UART信号101は、PRTC部100から出力されるリファレンス時刻に関する情報である。GNSSチップが受信したNMEA(National Marine Electronics Association)センテンス内の時刻情報をUART信号で伝達する方式が一般的である。ここでNMEAにはGNSS衛星の受信状況データなども含まれており、今現在受信している衛星の数や、位置の情報、時刻情報が正しいか否かといった情報が重畳される。そのためUART信号から秒の情報を取り出すためには一定のプロトコルが必要であり、そのプロトコルはPRTC部100を製造したメーカ及び機種ごとに異なる。
次に、1PPS信号102は、位相を示す信号であり、1秒に1回のパルス信号を出力する。本信号を用いることで秒以下の時計の位相合わせを実施する。
クロック信号103は周波数を示す基準クロックであり10MHzを用いるのが一般的である。
時刻源LSI110内のCPU312(図3参照)を用い、UART信号101の内部から秒信号を抽出し、PRTCU部111の時計の秒を管理する。PRTCU部111では、カウンタ部112に格納される多ビットのカウント値で高精度時刻を表している。
カウンタ部112は、クロック信号103が示す基準クロックに従ってカウントアップする。カウンタ部112では、所望の桁数を用意することとなるが、以後の説明では1nsを最小粒度とする64bitのカウント値を格納する場合を例に説明をする。
カウンタ部112は、1PPS信号102が到達した際に、そのカウント値をラッチする機構を有する。ラッチしたカウント値が1PPSつまり0秒との差分となるため、CPU312の命令によりカウント値に対して差分を加減算することで0点合わせが完了する。
0点合わせが位相同期の動作の基本となるが、その後、カウンタ部112の秒カウンタがUART信号101から受信した秒と同一であることをCPU312は確認し、差分があれば秒カウンタのカウント値の加減算を実施する。
以上の動作にて、時刻源LSI110に内包したPRTCU部111は一次時刻源であるPRTC部100に完全に一致した時刻を得る。
次に、同様にナノ秒オーダの時刻を利用したい複数の高精度時刻内包LSI121、131、141が存在したとする。
PRTCU部111を内蔵した時刻源LSI110を多数設置することは、処理コスト、LSIのロジックコストの面から避けることが好ましい。そこで、本実施の形態では、時刻源LSI110から、cPRTC−IF113を介して、PRTCU部111のカウンタ部112の時刻情報をシリアル通信で複数の高精度時刻内包LSI121、131、141に伝達する。
cPRTC−IF113は、後述するように、周波数(CLK)を伝送するクロック信号線、時刻(DATA)を伝送するDATA信号線、及びDATA有効識別子(ENABLE)を伝送するENABLE信号線の3要素のみで構成され、最小物理本数は3本のシリアルIFである。詳細については図7を用いてタイミング等を解説する。
cPRTC−IF113で接続された高精度時刻内包LSI121〜141に内包された、cPRTCU部122、132、142はコヒーレントPRTCUと呼称し、多ビットのカウント値を格納するカウンタ部123、133、143を有し、PRTCU部111のカウンタ部112と完全に一致した時刻を指し示す多ビットのカウント値を保持する。
時刻源LSI110と高精度時刻内包LSI121〜141とが同一基板内に設けられているのであれば、cPRTC−IF113として、BUS型接続が可能であり、高精度時刻を用い何らかの動作基準としたい高精度時刻内包LSI121〜141に対して少数の本数の信号線を用いて接続することができる。また少数の信号線であるということは、各LSIのpin数の削減につながり、基板面積の削減、LSIのコスト削減などの効果も得られる。
図2は、PRTC部100の構造を示す図であり、非特許文献1のFigure II.1に記載のものと同様の構成を示している。
PRTC部100は、例えばGNSSエンジンであるタイムリカバリー部202と、周波数インタフェース部203と、ローカル周波数クロック部204と、ローカルタイムスケール部205と、タイムインタフェース部206、位相インタフェース部207と、周波数インタフェース部208とを備えている。
PRTC部100は、リファレンス時刻201として、例えば、GNSS(全地球測位システム)信号を用いる。一般にGNSS信号からは、天空が見える場所であれば±100ナノ秒未満の確度で時刻情報が得られ、複数の衛星システムを用いることで±40ナノ秒未満の確度が得られる。
このGNSS信号は、ナノ秒オーダの高精度時刻を必要とする携帯基地局や、放送機器、電力システム、プレシジョンタイムプロトコルを司るグランドマスタークロックなどに用いられる。
ただし、PRTC部100の出力は、時刻リファレンス情報を表すUART信号101、位相信号である1PPS信号102、周波数信号であるクロック信号103の3要素である。この3要素から時刻情報を得るためには、3要素を所望の粒度を持ったカウンタに展開する必要がある。
図3に示すように、PRTCU部111は、UART受信部311、CPU312、カウンタ部112、位相調整器314、PLL部315を備えている。カウンタ部112は、秒カウンタ313及びナノ秒カウンタ317を備えている。なお、PLL部315が、クロック生成部の一例であり、カウンタ部112が、第1カウンタ部の一例である。
PRTCU部111は、UART信号101から、PRTCU部111内のCPU312を用い、秒信号を抽出し、秒カウンタ313を管理する。ここでCPU312は、PRTCU部111に属しているが、必ずしもPRTCU部111内に物理的に存在している必要はない。
論理的な接続されていればよく、例えばPC(パーソナルコンピュータ)のように、UART信号を入力とし、CPUを内在している機構を持った機器に、PRTCU部111を内包したLSIもしくはカードもしくはモジュールを搭載するようにしてもよい。
秒カウンタ313は、32bitのカウント値を格納する、秒オーダのカウンタである。便宜的に本実施の形態では、時刻としてTAI(International Atomic Time:国際原子時)を取り扱うものとする。TAIはepochが1970年1月1日0時0分0秒から、原子時計で観測する1秒でカウントアップする時刻系である。したがって、うるう秒の概念が無く一般的にPCや壁掛け時計、腕時計等で用いられるUTC(Coordinated Universal Time:協定世界時)とは異なる時刻を指し示す。TAIを用いる理由はGNSSがTAIと同等の時刻系であるGPS時刻を利用していること、またPTPで扱う時刻がTAIであることから余計な計算無しに利用できるためである。また、TAIを用いる理由としてうるう秒の存在があげられる。うるう秒は地球の回転速度の微小な変化により数年に一度1秒を挿入もしくは抜去し地球の回転速度と時刻の位相を合わせる。この1秒の挿入は高精度時刻を扱う装置にとっては致命的な動作を及ぼす。例えば携帯基地局は、高精度時刻を周波数の基準として用いているが、うるう秒の挿入によりその前後で周波数を変化させなければ内部のカウンタと時刻が一致しなくなる。結果としてうるう秒の存在により周波数が増減することになり、電波法で決められている周波数範囲の逸脱や、TD−LTE(Time Division duplex Long Term Evolution)を始めとする絶対時刻同期が必要な通信方式において通信不可という結果をもたらすこととなる。
PLL部315は、PRTC部100から受信したクロック信号103が表す基準周波数10MHzをより高速な周波数にするために利用するフェーズロックループ回路である。ここで、PRTC部100が一般的に出力するクロック信号(基準周波数:10MHz)の周期が100nsであるため、ナノ秒カウンタ317の最小粒度が100nsとなってしまう。そこで、より高精度な時刻を利用するために、PLL部315は、基準周波数を逓倍する。本実施の形態においては、PLL部315は、便宜的に、基準周波数の12.5倍である125MHzを出力し、ナノ秒カウンタ317をカウントアップする基準クロックの周波数として利用する。また、125MHzは、PRTCU部111にコヒーレントである。つまり周波数の差が12.5倍であるが、長時間その関係性は維持される特徴を持つ。また、125MHzは、PRTCU部111の秒カウンタ313及びナノ秒カウンタ317を外部から参照する際の基準クロックとして使用され、125MHzの立ち上がりエッジで、秒カウンタ313のカウント値及びナノ秒カウンタ317のカウント値を外部回路がラッチすることで、現在時刻をナノ秒の最小粒度(本願の例では8nsの精度)で取得することが可能である。
秒カウンタ313は、例えば32bitのカウント値を格納し、ナノ秒カウンタ317は、例えば30bitのカウント値を格納する。ナノ秒カウンタ317は、PLL部315によって発生させた125MHzでカウントアップを行い、CPU312からの指示がなければカウントアップを継続する。秒カウンタ313は、ナノ秒カウンタ317の桁あふれ、すなわち、次クロックにて999,999,999ns以上となることを検知すると、秒カウンタ313のカウント値をインクリメントする機構を有する。また、ナノ秒カウンタ317は、ナノ秒カウンタ317のカウント値を、その桁あふれ量に置き換える機構を有する。なお、ナノ秒カウンタ317は、単純増加型のカウンタであり、1ns=0x1であり、999,999,999ns=0x3B9AC9FFという値を取る。したがって最小粒度は1nsであり、また最大桁数は30bitになる。
また、位相調整器314は、1PPS信号102が到達した際に、ナノ秒カウンタ317のカウント値をラッチする機構を有する。1PPS信号102は、秒の切り替わり点、つまり、0ナノ秒を示す位相情報であり、1PPS信号102がhighとなったことを検知した際に、ワンショットでナノ秒カウンタ317のカウント値を内部のレジスタ(30bit)にラッチする。その後、CPU312は、ラッチしたカウント値が1PPS信号102、つまり0ナノ秒との差分となるため、CPU312の命令によりその差分を位相調整器314に伝達し、位相調整器314はナノ秒カウンタ317に対し、現在のカウント値に対する上記差分の加減算処理を行う。その後、位相調整器314は、1PPS信号102が到達する毎に、ナノ秒カウンタ317のカウント値をラッチするが、周波数のコヒーレント性が保たれているため、必ず0ナノ秒をラッチすることとなる。仮に0ナノ秒以外をラッチした場合には、位相調整器314は自己では特段の処理を行わない。CPU312が位相調整器314のナノ秒ラッチ値を定期的に監視し、0ナノ秒以外であった場合にはUART信号101から時刻変動要因が伝えられるため、その要因を元に時刻の再設定を行いつつ、例えば、一定時間のGNSS信号の途絶により時刻情報/周波数情報が適切でないと判断した場合にはその旨ユーザに通知するなどのアクションを実行する。なお、ユーザやOPS(オペレーションシステム)が、一次時刻源の状態によっていかなるアクションを実行するかは限定されるものではない。
上記のように、位相調整器314とナノ秒カウンタ317によって、ナノ秒カウンタ317の位相合わせが実施される。
その後、UART信号101を介して受信した時刻情報と秒カウンタ313の差分をCPU312にて確認し、差分があれば、秒カウンタ313のカウント値の調整を実施する。秒カウンタ313のカウント値の調整を行う際には、例えば、0.5秒以内に2回、秒カウンタ313のカウント値を読み出し、差分が無いことを確認した後に、UART信号101から受信した時刻情報と同一であれば、秒カウンタ313のカウント値は正確であると判断する。
バス320は、秒カウンタ313のカウント値32bitとナノ秒カウンタ317のカウント値30bitを、高精度時刻に同期して動作する時刻源LSI110内部のモジュールに伝送するためのBUSである。バス320は、単純に秒カウンタ313及びナノ秒カウンタ317を合わせたカウント値62bitを伝送するための配線である。
クロック信号321は、バス320の基準クロックを表す信号であり、クロック信号321の立ち上がりエッジでバス320の時刻を参照することが可能となる。また、クロック信号321の基準クロックは、PRTC部100にコヒーレントなクロックであるため、一次時刻源ユニットにコヒーレントな周波数を得ることができる。
ここで、参考例として、図4を用いて、PRTC部100、及びPRTCU部111を内包する高精度時刻同期部内蔵LSI410の利用方法を示す。ここで注意が必要なのは、図4で示している形態は、PRTCU部111と、その高精度時刻情報を必要とするモジュールとが、1個のLSI内部に格納可能な場合に一般的に考えられる実装形態であり、複数のLSIや複数のブレードを経由して高精度時刻情報を伝達する形態ではない。LSI内部においては62bitのバス320を配線することは物理コストが低く、一つの高精度時計を多数のLSI内部動作基準生成部430にバス接続することにより、時刻データをカウント値のように扱うことが可能である。このことは、ハードウェア記述の上でも最小の作業コストにて実装可能なメリットとなる。
PRTC部100及びPRTCU部111に関しては前述しているため説明は省略する。
複数の被タイミング受信部431は、例えば映像同期信号を必要とする装置や、モバイル基地局のRF(Radio Frequency)回路、もしくはPMU(パワーメジャーメントユニット)など、複数の異なる周波数や時刻を必要とするモジュールが散在している場合に、各モジュールが必要とする出力信号へのフォーマット変更や、電圧値の変更等を行う。
ここで、被タイミング受信部431の動作契機を与えるのが、LSI内部動作基準生成部430であり、LSI内部動作基準生成部430は、PRTCU部111がカウントしている秒カウンタ313及びナノ秒カウンタ317を合わせたカウント値62bitを監視する。また、カウントアップの基準クロックを表すクロック信号321をLSI内部動作基準生成部430に入力することで、LSI内部動作基準生成部430は、被タイミング受信部431に適切なタイミングパルスを生成する。
また、本実施の形態では、時刻源LSI110は、更に、図5に示すcPRTCU−TX部520を備えている。図面サイズの関係で図6と分離されているが、図5の右端にPCB(Printed Circuit Board)基板上に形成されたプリントパターン、もしくは、PCB基板間を接続するコネクタを経由して、図6と1対多の接続関係となっている。なお、cPRTCU−TX部520は、出力部の一例である。
図1で述べたように、cPRTC−IF113は、PCB基板内ではバス接続することが最良の構成である。
図5ではPRTCU部111を簡略化して記載しており、図3にて示したPRTCU部111と同一の回路にて構成され、PRTC部100に接続されているものとする。
秒カウンタ313及びナノ秒カウンタ317は、図3にて説明した構成によりカウントアップを行い、高精度な基準時計となっている。
cPRTCU−TX部520は、一時記憶領域521、ラッチパルス生成部522、ラッチ条件セット部523、アンド回路524、及びパラレルシリアル変換ブロック525を備えている。パラレルシリアル変換ブロック525は、レジスタ526、527、及びカウンタ528を備えている。
cPRTCU−TX部520は、秒カウンタ313及びナノ秒カウンタ317の各々のカウント値を、ラッチパルスに従ってラッチする。ラッチは、PLL部315にて生成した125MHzの立ち上がりエッジにて行うが、ラッチするタイミングを司るのが、ラッチ条件セット部523である。ラッチ条件セット部523には、CPU312からの指示により、cPRTC−IF113にどの程度の間隔で時刻情報を送出するかを表すラッチ条件がセットされる。
ここで、時刻情報がほぼ一律に増加する場合においては、電力消費量の軽減や外部へのノイズ低減に考慮し、毎秒1回程度の間隔でも十分に高精度な時刻情報の伝達となる。
ラッチ条件セット部523には、ラッチ間隔を表すラッチ条件が格納され、ラッチパルス生成部522において、前回のラッチ時刻と、現在時刻との差分を監視し、所望のラッチ条件に達した場合、つまり、cPRTC−IF113に時刻を送信する時刻間隔となった場合に、ラッチパルスを生成する。生成したラッチパルスと、PLL部315にて生成した基準クロックとが入力されたアンド回路524の出力が、一時記憶領域521に入力され、一時記憶領域521が、秒カウンタ313及びナノ秒カウンタ317の各々のカウント値をラッチする。
一時記憶領域521は、クロックで入力データを保存する単純な構造のレジスタであり、クロックとラッチパルスとを入力としたアンド回路524の出力により、所望のタイミング間隔で現在時刻のラッチが可能である。
ラッチパルスの次のクロックで、一時記憶領域521からパラレルシリアル変換ブロック525に、高精度時刻データは移動する。そして、ラッチパルスの次の次のクロックで、パラレルシリアル変換ブロック525から、高精度時刻データの送出が開始される。データの送出方法については図7にて詳細を記述するが、秒カウンタ313のMSB(most significant bit:最上位ビット)側から送出を開始し、最終的にナノ秒カウンタ317のLSB(least significant bit:最下位ビット)部が送出される。これは、図6にて説明するcPRTC−RX部620においてシフトレジスタ622にて簡易にデータの再構成ができるためである。また、カウンタ528はラッチパルスの次の次のクロックを1とし、16まで、PLL部315で生成した125MHzにてカウントアップを行う。また、16の次は0となりカウント動作を停止する。
cPRTC−IF113は、4bitのDATA[3:0]を送出するためのDATA信号線531と、ENABLEビットを送出するためのENABLE信号線532と、クロック信号線533とから構成され、対向するLSIもしくは基板に対して時刻情報を送出する信号線である。パラレルシリアル変換ブロック525は、カウンタ528のカウント値を監視する。カウンタ528は、カウント値が1〜16の期間、highであるENABLE信号を出力し、時刻情報が有効であることを示す。また、パラレルシリアル変換ブロック525は、レジスタ526に格納された秒情報及びレジスタ527に格納されたナノ秒情報を、複数のシリアルデータに変換し、カウンタ528のカウント値をもとに現時点で送付すべきシリアルデータを選択して、DATA信号線531に送信する。詳細な順序については図7にて説明することとする。
図6に示すように、高精度時刻内包LSI121、131、141は、cPRTCU−RX部620と、cPRTCU部122、132、142とを備えている。なお、cPRTCU−RX部620が、入力部の一例である。
高精度時刻内包LSI121、131、141は、cPRTC−IF113を構成する、DATA信号線531と、ENABLE信号線532と、クロック信号線533とにより、図5にて説明したcPRTCU−TX部520を内包する時刻源LSI110と接続されている。
cPRTCU−RX部620は、シフトレジスタブロック621内にcPRTC−IF113が接続され、シフトレジスタブロック621は、シフトレジスタ622と、cPRTC−IF113のENABLE信号を検出するENABLE検出部623とを含んで構成される。
ENABLE検出部623は、ENABLE信号線532及びクロック信号線533を監視し、クロック信号線533のクロックの立ち上がりエッジにて、ENABLEビットがhighである場合、DATA信号線531が表す4bitのDATA[3:0]をシフトレジスタ622に格納し、左方向に4bitシフトを行う。以上の動作を、ENABLEビットがhighである間、クロック信号線533のクロックの立ち上がりエッジ毎に、繰り返し実施する。
また同時にENABLE検出部623は、ENABLE信号線532及びクロック信号線533を監視し、クロック信号線533のクロックの立ち上がりエッジにて、ENABLEビットがLowである場合、cPRTCU部122、132、142に対し上書きパルス634を発行する。
cPRTCU部122、132、142は、カウンタ部123、133、143と、adder部631とを備えている。カウンタ部123、133、143は、秒カウンタ632及びナノ秒カウンタ633を備えている。なお、カウンタ部123、133、143は、第2カウンタ部の一例であり、adder部631は、上書部の一例である。
adder部631は、上書きパルス634に応じて、秒カウンタ632及びナノ秒カウンタ633に対して、cPRTCU−TX部520による処理遅延分及びcPRTCU−RX部620による処理遅延分を表す固定値を時刻情報に加算した結果を上書きする。
本実施の形態では、cPRTCU−TX部520による処理及びcPRTCU−RX部620による処理において、図5のcPRTCU−TX部520による現在時刻のラッチに1クロックを使用し、パラレルシリアル変換ブロック525への転送に1クロックを使用し、シリアル化された時刻データの伝送に16クロックを使用し、cPRTCU部122、132、142への時刻上書きで1クロックを使用するため、合計19クロックを要する。従って、adder部631は、固定値として、152ナノ秒(=125MHzの逆数である8ns×19クロック)を加算する。なお、1クロックとは、クロック信号の立ち上がりから次の立ち上がりまでのことをいう。
本実施の形態では4bitのシリアル伝送にしているが、2bitにした場合において伝送クロックは2倍になる。
ここで、cPRTCU部122、132、142に内包している秒カウンタ632及びナノ秒カウンタ633は、PRTC部100由来の基準クロックにてカウントアップを継続し、上書きパルス634が到達した際にのみ時刻情報の更新を行う単純な機構である。
上記動作にてcPRTCU部122、132、142は、PRTCU部111の時計と完全にコヒーレントとなる。ただし、コヒーレントとは、周波数及び時刻がナノ秒の桁で合致していることを指す。
<本発明の第1の実施の形態の作用>
まず、PRTC部100は、GNSS放送の電波を受信し、受信した電波から、時刻情報、位相情報、及び周波数情報を取得し、UART信号101、1PPS信号102、及びクロック信号103を、時刻源LSI110に出力する。
時刻源LSI110では、PLL部315が、PLL部315は、基準周波数を逓倍し、例えば、125MHzの基準クロックを出力する。
CPU312は、UART信号101から秒信号を抽出し、秒カウンタ313のカウント値を管理する。また、位相調整器314は、1PPS信号102が到達した際に、ナノ秒カウンタ317のカウント値をラッチし、ナノ秒カウンタ317のカウント値を管理する。
ナノ秒カウンタ317は、PLL部315によって発生させた125MHzでカウントアップを行い、CPU312からの指示がなければカウントアップを継続する。秒カウンタ313は、ナノ秒カウンタ317の桁あふれを検知すると、秒カウンタ313のカウント値をインクリメントする。また、ナノ秒カウンタ317のカウント値が、その桁あふれ量に置き換えられる。
そして、cPRTCU−TX部520は、秒カウンタ313及びナノ秒カウンタ317の各々のカウント値を、ラッチパルスに従ってラッチし、一時記憶領域521に格納する。
一時記憶領域521からパラレルシリアル変換ブロック525に、高精度時刻データが移動し、パラレルシリアル変換ブロック525から、高精度時刻データの送出が開始される。
パラレルシリアル変換ブロック525は、レジスタ526に格納された秒情報及びレジスタ527に格納されたナノ秒情報を、複数のシリアルデータに変換し、カウンタ528のカウント値をもとに現時点で送付すべきシリアルデータを選択して、DATA信号線531に送信する。
ここで、具体的なデータの送出方法を、図7に示すcPRTC−IF113のタイミングチャートを用いて説明する。まず、それぞれの信号について意味合いを説明する。クロック信号線533は、一次時刻源であるPRTC部100由来のクロックであり、本実施の形態では125MHzとしている。ENABLE信号線532は、DATA 信号線531が表すDATA[3:0]のデータが有効であることを示すデータ線であり、high時にDATA[3:0]をcPRTCU−RX部620が取り込むべきタイミングであることを示す。DATA信号線531は、秒カウンタ313の32bitのカウント値及びナノ秒カウンタ317の30bitのカウント値を伝送する。
伝送順序は、図8に示すように、秒カウンタ313の最上位ビットであるs[31:28]831を、先頭データ721とし、秒カウンタ313の最下位ビットであるs[03:00]832を、データ722として伝送する。その後、ナノ秒カウンタ317の最上位ビットであるn[29:28]841をデータ723として伝送する、なお、ナノ秒カウンタ317のカウント値は30bitであるため、データ723では、は便宜的に2ビットに0をfillし送信する。その後、ナノ秒カウンタ317の最下位ビットn[03:00]842をデータ724として伝送する。なお、ENABLE信号線532は、一回の時刻伝送中は連続的にhighとする。これは、連続して伝送することが最速であり、シリアル化による時刻のコヒーレント時間を最小化することが可能となることが自明であるためである。
そして、cPRTCU−RX部620のENABLE検出部623は、ENABLE信号線532及びクロック信号線533を監視し、クロック信号線533のクロックの立ち上がりエッジにて、ENABLEビットがhighである場合、DATA信号線531が表す4bitのDATA[3:0]をシフトレジスタ622に格納し、左方向に4bitシフトを行う。以上の動作を、ENABLEビットがhighである間、クロック信号線533のクロックの立ち上がりエッジ毎に、繰り返し実施する。
また同時にENABLE検出部623は、ENABLE信号線532及びクロック信号線533を監視し、クロック信号線533のクロックの立ち上がりエッジにて、ENABLEビットがLowである場合、cPRTCU部122、132、142に対し上書きパルス634を発行する。
cPRTCU部122、132、142のadder部631は、上書きパルス634に応じて、秒カウンタ632及びナノ秒カウンタ633に対して、cPRTCU−TX部520による処理遅延分及びcPRTCU−RX部620による処理遅延分を表す固定値を時刻情報に加算した結果を上書きする。
また、ナノ秒カウンタ633は、クロック信号線533のクロックに従ってカウントアップを行い、adder部631による上書きがなければカウントアップを継続する。秒カウンタ632は、ナノ秒カウンタ633の桁あふれを検知すると、秒カウンタ632のカウント値をインクリメントする。また、ナノ秒カウンタ633のカウント値が、その桁あふれ量に置き換えられる。
そして、バス640により、秒カウンタ622のカウント値32bitとナノ秒カウンタ633のカウント値30bitが、高精度時刻に同期して動作するモジュールに伝送される。また、クロック信号線641により、バス640の基準クロックを表す信号が出力され、クロック信号の立ち上がりエッジでバス640の時刻を参照することが可能となる。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る時刻同期システムによれば、時刻源LSIが、一次時刻源ユニットであるPRTC部から取得した時刻を、カウンタ部に格納し、カウンタ部に格納された時刻を表すシリアルデータを、高精度時刻内包LSIに出力する。高精度時刻内包LSIは、入力されたシリアルデータが表す時刻に基づいて、カウンタ部のカウント値の上書きを行う。これにより、複数の集積回路間の時刻同期を、高い精度で、かつ、ローコストで実現することができる。また、複数の集積回路を含んで構成される基板内において時刻同期を高い精度で維持することが可能な時刻同期インタフェースを提供することができる。
また、高精度時刻であっても、GNSSの状態によっては時刻のSTEPが発生する。STEPとは、基準クロックで一意に決定する時刻とは異なる時刻へのジャンプを意味し、すなわち位相が変動する。この場合、クロック信号と1PPS信号をもとに正確な時刻へ調整するためには最低1秒が必要となるが、常に時刻情報を伝達する本実施の形態の方法では、(CLK周波数×DATAbit数)/1 にてSTEPが完了するため、高精度時刻の完全性を保つことができる。
また、STEP動作とは異なり、GNSSやPTPスレーブをPRTCとした場合においてはSLEW動作にて時刻操作が実施される。ここでSLEW動作とは基準クロックの速度を増減速する行為であり、ppm以下のレートすなわち一秒間に1マイクロ秒以下のレートでSLEW動作を実施する。この場合、cPRTCU−IFは、PRTCに直結したクロック信号によってのみ動作することが可能であり、連続した時刻においてはクロック信号のみを伝達することで、消費電力及び電磁波の発生を抑止することが可能である。
<本発明の第2の実施の形態のシステム構成>
本発明の第2の実施の形態に係る時刻同期システムの構成について説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成となる部分については、同一符号を付して説明を省略する。
第1の実施の形態では、1つの基板内に時刻源LSI110と、複数の高精度時刻内包LSI121、131、141とが実装されている場合を例に説明したが、第2の実施の形態では、基板間で時刻同期を行う点が、第1の実施の形態と異なっている。
図9に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る時刻同期システム9は、PRTC部100と、時刻源基板910と、複数の高精度時刻内包基板921、931、941とを備えている。なお、時刻源基板910が、第1時刻同期回路の一例であり、複数の高精度時刻内包基板921、931、941が、第2時刻同期回路の一例である。
時刻源基板910は、PRTCU部111を備えている。
時刻源基板910から、cPRTC−IF913、914、915を介して、PRTCU部111のカウンタ部112の時刻情報をシリアル通信で複数の高精度時刻内包基板921、931、941に伝達する。
cPRTC−IF913、914、915は、上記第1の実施の形態におけるcPRTC−IF113と同様に、周波数(CLK)を伝送するクロック信号線、時刻(DATA)を伝送するDATA信号線、及びDATA有効識別子(ENABLE)を伝送するENABLE信号線の3要素のみで構成されている。
cPRTC−IF913、914、915ではそれぞれ、同一の信号が伝送されているが、基板内のようにBUS型接続を行わず、時刻源基板910内のバッファにて分岐している。BUS型接続の場合、周波数制限や線長制限など設計制約が多くなりcPRTCU−IFの特徴である簡潔なインタフェースで高精度時刻を伝達するという概念に反してしまうためである。
高精度時刻内包基板921、931、941に内包された、cPRTCU部122、132、142は、第1の実施の形態と同様の構成及び作用となるため、ここでは説明を省略する。
また、上記のように基板間を接続する際には、各基板が活線挿抜されることも考慮し、1対他の接続が最良の構成である。ただしPCIバスに代表されるような活線挿抜を考慮する必要性がない基板の場合には、第1の実施の形態と同様の接続構成とすることで、cPRTCU−IFの総本数を削減することが可能である。
以上説明したように、第2の実施の形態に係る時刻同期システムによれば、時刻源基板が、一次時刻源ユニットであるPRTC部から取得した時刻を、カウンタ部に格納し、カウンタ部に格納された時刻を表すシリアルデータを、高精度時刻内包基板に出力する。高精度時刻内包基板は、入力されたシリアルデータが表す時刻に基づいて、カウンタ部のカウント値の上書きを行う。これにより、複数の基板間の時刻同期を、高い精度で、かつ、ローコストで実現することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述した実施の形態では、GNSS放送の電波を受信し、時刻情報、位相情報、及び周波数情報を取得するPRTC部を、一次時刻源ユニットとする場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、一次時刻源ユニットが、グランドマスタークロックであり、PTPを用いて、グランドマスタークロックの時刻を取得するようにしてもよい。
図10に示すように、本発明の変形例に係る時刻同期システム10は、グランドマスター1000と、PTPスレーブ基板1010と、複数の高精度時刻内包基板921、931、941とを備えている。なお、PTPスレーブ基板1010が、第1時刻同期回路の一例である。PTPスレーブ基板1010は、Ethernet1001を介して、グランドマスター1000から、PTPを用いて、グランドマスター1000のクロックの時刻を取得する。PTPスレーブ基板1010は、PRTCU部111を備えている。PTPスレーブ基板1010から、cPRTC−IF913、914、915を介して、PRTCU部111のカウンタ部112の時刻情報をシリアル通信で複数の高精度時刻内包基板921、931、941に伝達する。
この場合、PTPスレーブのように比較的時刻情報が一律に増加せず、何度かのステップ動作(ナノの桁が125MHz単位であれば8ns単純増加であるが、そのルールに従っていない時刻遷移をSTEP動作という)によって、収束/発散を繰り返すことがある。そこで、最低でもPTPスレーブアルゴリズムの時刻補正間隔以上のラッチ間隔が必要である。なぜならば、ステップ動作した時刻が正確である可能性が高いためにSLAVEロジックがあえて時刻を飛ばしたことは明白であり、cPRTCU−IFによる時刻伝送は、基準時計であるPRTCU部と速やかに同期する必要があるからである。
また、グランドマスタークロックからEthernetを介して、グランドマスタークロックと同一の時刻情報を得て、時刻情報を演算処理することにより位相情報を得て、位相情報を演算処理することにより周波数情報を得るPTPスレーブを、一次時刻源ユニットとしてもよい。
また、上記の実施の形態では、便宜的にクロック周波数125MHz、すなわち時刻最小粒度8nsとした場合を例に説明したが、125MHz以外の周波数であってもよい。また、時刻伝達方式として4bitのパラレルデータを用いた場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、4bit以外のデータであってもよい。例えば、1bitのデータにし64サイクルでデータ伝送するようにしてもよい。
また、上記の説明にて、「立ち上がり」と「立ち下がり」とを反転させるように構成してもよい。
1、9 時刻同期システム
100 PRTC部(一次時刻源ユニット)
101 UART信号
102 1PPS信号
103 クロック信号
110 時刻源LSI(第1時刻同期回路)
111 PRTCU部
112 カウンタ部(第1カウンタ部)
121 高精度時刻内包LSI(第2時刻同期回路)
122 cPRTCU部
123 カウンタ部(第2カウンタ部)
311 受信部
312 CPU
313 秒カウンタ
314 位相調整器
315 PLL部(クロック生成部)
317 ナノ秒カウンタ
520 cPRTCU−TX部(出力部)
521 一時記憶領域
522 ラッチパルス生成部
523 ラッチ条件セット部
525 パラレルシリアル変換ブロック
531 DATA信号線
531 信号線
532 ENABLE信号線
533 クロック信号線
620 cPRTCU−RX部(入力部)
621 シフトレジスタブロック
622 シフトレジスタ
623 検出部
631 adder部(上書部)
632 秒カウンタ
633 ナノ秒カウンタ
640 バス
641 クロック信号線
722 データ
910 時刻源基板
921 高精度時刻内包基板

Claims (10)

  1. 基準クロックを生成するためのクロック生成部、
    時刻を表す複数ビットのカウント値を格納すると共に、前記基準クロックに従ってカウントアップをする第1カウンタ部、
    一次時刻源ユニットから取得した時刻を表す複数ビットのカウント値を、前記第1カウンタ部に格納する制御部、及び
    前記基準クロックと、前記第1カウンタ部に格納された前記カウント値を表すシリアルデータとを出力する出力部
    を含む第1時刻同期回路と、
    前記基準クロックと、前記シリアルデータとの入力を受け付ける入力部、
    自装置の時刻を表す複数ビットのカウント値を格納すると共に、前記基準クロックに従ってカウントアップをする第2カウンタ部、及び
    入力された前記シリアルデータが表す前記カウント値に基づいて、前記第2カウンタ部の前記複数ビットのカウント値の上書きを行う上書部
    を含む少なくとも1つの第2時刻同期回路と、
    を含む時刻同期システム。
  2. 前記第1カウンタ部は、
    前記基準クロックに従ってカウントアップする、複数bitで構成され、かつ、ナノ秒単位のカウント値を格納するナノ秒カウンタ、及び複数bitで構成され、かつ、秒単位のカウント値を格納する秒カウンタを有し、
    前記ナノ秒カウンタは、前記制御部からの指示が入力されるまで、カウントアップを継続し、
    前記ナノ秒カウンタの桁あふれを検知すると、前記ナノ秒カウンタのカウント値を、桁あふれ量に置き換え、前記秒カウンタのカウント値をインクリメントし、
    前記出力部は、
    前記秒カウンタのカウント値と、前記ナノ秒カウンタのカウント値とで構成されるカウンタ時刻情報をラッチするタイミングを規定するためのラッチ条件を設定するラッチ条件セット部と、
    前記カウンタ時刻情報を監視し、前記ラッチ条件を満たす時刻に到達したときに、ラッチパルスを生成するラッチパルス生成部と、
    前記ラッチパルスを受信した場合に前記カウンタ時刻情報をラッチすることにより得られた前記カウンタ時刻情報を格納する一時記憶領域と、
    前記一時記憶領域に格納された前記カウンタ時刻情報を複数のシリアルデータに変換するパラレルシリアル変換部であって、前記シリアルデータが有効であることを前記第2時刻同期回路に通知するENABLE信号を生成すると共に、前記基準クロックに従ってカウントアップするカウンタを含み、前記カウンタのカウント値をもとに現時点で送付すべき前記シリアルデータを選択して、選択された前記シリアルデータを前記第2時刻同期回路に出力するパラレルシリアル変換部と、
    を含む請求項1記載の時刻同期システム。
  3. 前記入力部は、
    前記出力部からの基準クロックと、前記パラレルシリアル変換部からの前記ENABLE信号を監視するENABLE検出部と、
    前記ENABLE信号がhighである間、前記ENABLE検出部が前記基準クロックの立ち上がりエッジを検出する毎に、前記パラレルシリアル変換部から入力された前記シリアルデータを格納するシフトレジスタ部とを含み、
    前記ENABLE検出部は、前記ENABLE信号がLowとなっていることを前記基準クロックの立ち上がりエッジの検出時に確認した場合、前記第2カウンタ部に、前記シフトレジスタ部に格納されたデータを上書きすることを通知する上書きパルスを送出する
    請求項2記載の時刻同期システム。
  4. 前記入力部は、
    前記出力部からの基準クロックと、前記パラレルシリアル変換部からの前記ENABLE信号を監視するENABLE検出部と、
    前記ENABLE信号がhighである間、前記ENABLE検出部が前記基準クロックの立ち下がりエッジを検出する毎に、前記パラレルシリアル変換部から入力された前記シリアルデータを格納するシフトレジスタ部とを含み、
    前記ENABLE検出部は、前記ENABLE信号がLowとなっていることを前記基準クロックの立ち下がりエッジの検出時に確認した場合、前記第2カウンタ部に、前記シフトレジスタ部に格納されたデータを上書きすることを通知する上書きパルスを送出する
    請求項2記載の時刻同期システム。
  5. 前記第2カウンタ部は、
    前記基準クロックに従ってカウントアップする、複数bitで構成され、かつ、ナノ秒単位のカウント値を格納するナノ秒カウンタ、及び複数bitで構成され、かつ、秒単位のカウント値を格納する秒カウンタを有し、
    前記ナノ秒カウンタは、前記上書きパルスが入力されるまで、カウントアップを継続し、
    前記ナノ秒カウンタの桁あふれを検知すると、前記ナノ秒カウンタのカウント値を、桁あふれ量に置き換え、前記秒カウンタのカウント値をインクリメントし、
    前記上書部は、前記上書きパルスが入力されたときに、前記秒カウンタ及び前記ナノ秒カウンタの各々の現在のカウント値を、前記シフトレジスタ部に格納された値に対して所定値を加算した値に上書きし、
    前記所定値は、前記一次時刻源ユニットから時刻を取得してから、前記時刻の情報を、前記第2カウンタ部に格納するまでの伝搬遅延時間に応じた予め定められた値である
    請求項3又は4記載の時刻同期システム。
  6. 前記一次時刻源ユニットは、GNSS(Global Navigation Satellite System)放送の電波を受信し、前記受信した電波から、時刻情報を得て、前記時刻情報を演算処理することにより位相情報を得て、前記位相情報を演算処理することにより周波数情報を得る請求項1〜請求項5の何れか1項記載の時刻同期システム。
  7. 前記一次時刻源ユニットは、グランドマスタークロックであり、
    前記制御部は、PTP(Precision Time Protocol)を用いて、前記グランドマスタークロックの時刻を取得する請求項1〜請求項5の何れか1項記載の時刻同期システム。
  8. 前記一次時刻源ユニットは、グランドマスタークロックからEthernetを介して、前記グランドマスタークロックと同一の時刻情報を得て、前記時刻情報を演算処理することにより位相情報を得て、前記位相情報を演算処理することにより周波数情報を得るPTP(Precision Time Protocol)スレーブである請求項1〜請求項5の何れか1項記載の時刻同期システム。
  9. 基準クロックを生成するためのクロック生成部と、
    時刻を表す複数ビットのカウント値を格納すると共に、前記基準クロックに従ってカウントアップをする第1カウンタ部と、
    一次時刻源ユニットから取得した時刻を表す複数ビットのカウント値を、前記第1カウンタ部に格納する制御部と、
    前記基準クロックと、前記第1カウンタ部に格納された前記カウント値を表すシリアルデータとを出力する出力部と
    を含む時刻同期回路。
  10. 第1時刻同期回路及び少なくとも1つの第2時刻同期回路を含む時刻同期システムにおける時刻同期方法であって、
    前記第1時刻同期回路のクロック生成部が、基準クロックを生成し、
    前記第1時刻同期回路の制御部が、一次時刻源ユニットから取得した時刻を表す複数ビットのカウント値を、第1カウンタ部に格納し、
    前記第1時刻同期回路の第1カウンタ部が、前記基準クロックに従ってカウントアップをし、
    前記第1時刻同期回路の出力部が、前記基準クロックと、前記第1カウンタ部に格納された前記カウント値を表すシリアルデータとを出力し、
    前記第2時刻同期回路の入力部が、前記基準クロックと、前記シリアルデータとの入力を受け付け、
    前記第2時刻同期回路の上書部が、入力された前記シリアルデータが表す前記カウント値に基づいて、第2カウンタ部の上書きを行い、
    前記第2カウンタ部が、前記基準クロックに従ってカウントアップをする
    時刻同期方法。
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