JP6817694B2 - 椅子 - Google Patents

椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP6817694B2
JP6817694B2 JP2015219087A JP2015219087A JP6817694B2 JP 6817694 B2 JP6817694 B2 JP 6817694B2 JP 2015219087 A JP2015219087 A JP 2015219087A JP 2015219087 A JP2015219087 A JP 2015219087A JP 6817694 B2 JP6817694 B2 JP 6817694B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backrest
outer shell
seated person
state
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015219087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017086372A (ja
Inventor
光平 和田
光平 和田
橋本 実
実 橋本
昌史 長谷川
昌史 長谷川
ザンダー アーミン
ザンダー アーミン
ポトリュコス マーティン
ポトリュコス マーティン
ボック ハーマン
ボック ハーマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2015219087A priority Critical patent/JP6817694B2/ja
Priority to PCT/JP2016/083284 priority patent/WO2017082316A1/ja
Publication of JP2017086372A publication Critical patent/JP2017086372A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6817694B2 publication Critical patent/JP6817694B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C3/00Chairs characterised by structural features; Chairs or stools with rotatable or vertically-adjustable seats
    • A47C3/02Rocking chairs
    • A47C3/025Rocking chairs with seat, or seat and back-rest unit elastically or pivotally mounted in a rigid base frame
    • A47C3/026Rocking chairs with seat, or seat and back-rest unit elastically or pivotally mounted in a rigid base frame with central column, e.g. rocking office chairs; Tilting chairs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C7/00Parts, details, or accessories of chairs or stools
    • A47C7/36Support for the head or the back
    • A47C7/40Support for the head or the back for the back

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs Characterized By Structure (AREA)

Description

本願発明は椅子に関するものであり、特に、着座者の体圧によって形状が変化する点に特徴を有している。
例えばオフィスで多用されている回転椅子において、背もたれは、一般に、人の身体に合わせて前面(体圧支持面)が緩く凹んでいるが、通常は、背もたれは予め設定した一定の形状のままであり、使用者の身体が当たっていないニュートラル状態であっても、使用者の体圧によって後傾したロッキング状態であっても、背もたれの形状自体は一定のままであることが殆どである。
しかし、身体を直立させた状態と身体を後傾させたロッキング状態とでは、背もたれに対する身体の当たり方が相違するし、使用者が背もたれに求める役割も相違するから、使用者の姿勢に応じて好適な支持態様が実現されるように、背もたれの形状が変化するのが合理的である。このような視点に立って開発された椅子が、特許文献1,2に開示されている(両者は同一内容である。)。
特許文献1,2を図示された実施形態(第1実施形態)に基づいて述べると、背もたれは、左右方向にはセンターエリアと左右のサイドエリアとに三分割されて、センターエリアとサイドエリアとは、それぞれ上段、中段、下段の3段のエレメントに分割されており、従って、背もたれは全体として9枚のエレメント(パート)とからなっている。隣り合ったエレメントは、相対回動できるようにヒンジ部を介して繋がっている。
また、特許文献1,2では、各エレメントを台形又は逆台形(或いは、三角形又は逆三角形)の形状に設定することにより、隣り合ったエレメントを連続させており、結果として、9枚のエレメントの全体で1枚の背もたれが構成されている。また、センターエリアの前面とサイドエリアの前面とは、平面視で夾角が鈍角を成すように屈曲姿勢に配置されており、これにより、身体の包み込み機能(フィット機能)が確保されている。
また、側面視では、中段エレメントと下段エレメントとは前向きに凸の山形形状を成すように姿勢が設定されている。このため、センターエリアの中段エレメントと下段エレメントとにより、使用者の腰椎部分を支えるランバーサポート部が構成されている。逆に、中段エレメントと上段エレメントとは、前向きに凹となるように(後ろ向きに凸となるように)直線に近い鈍角に屈曲している。
そして、特許文献1,2の椅子は、ロッキング時には、中段エレメントと下段エレメントとは、それらの成す夾角が大きくなるように(広がるように)に相対姿勢が変化し、これに伴って、サイドエリアはセンターエリアに対して、相対的に後ろ側に回動する。つまり、サイドエリアは、使用者の身体から離れる方向に逃げ回動する。
国際公開WO2013/164078号 特表2015−519111号公報
特許文献1,2は、使用者の姿勢の変化に追従して背もたれの形状(立体形状)が変化するものであり、従って、執務状態とロッキング状態との両方において、身体を好適な状態に支持できると云える。
本願発明は、この特許文献1,2をより好適に展開することを目的としている。また、本願には、椅子の各部位について多くの改良された構成が開示されているが、これらの改良された構成は、各種の椅子に適用できる独立した発明として特許の対象になり得るものである。
本願発明の椅子は
「背もたれとその後ろに配置された背支柱とを有し、前記背支柱は、脚装置で支持された固定ベースに後傾動自在に取り付けられて、前記背もたれは、前記背支柱の後傾動に連動してロッキングするように前記背支柱に連結されていると共に、
前記背もたれは、正面視で左右方向の中間部に位置したセンターエリアと、前記センターエリアに対し前後方向に相対回動自在に連結された左右のサイドエリアとを有しており、
前記背もたれのセンターエリアは、着座者の腰部に当る頂点部を有するように縦断側面視で山形に屈曲した部分を有すると共に、前記山形の屈曲角度が変化するように変形可能であり、
更に、前記背もたれは、前記背支柱に対して、前記山形の頂点部よりも上に位置した部分を回動支点にして前後方向に相対回動し得るように連結されていて、前記回動支点よりも上に、ロッキング時に着座者の背中が当たって前記背支柱に対して相対的に後傾する部分を有している」
という基本構成である。
そして、上記基本構成において、
前記背もたれに着座者の荷重が全くかかっていない状態をニュートラル状態として、
着座者の腰部だけが前記センターエリアの頂点に当たった執務状態では、前記着座者の腰部の押圧により、前記センターエリアにおける前記山形の屈曲角度が大きくなると共に、前記左右のサイドエリアは着座者を包む方向に回動し得る一方、
着座者が前記回動支点よりも上の部位に背中を当てたロッキング状態では、前記センターエリアにおける前記山形の屈曲角度が小さくなると共に、前記サイドエリアは着座者から離れる方向に広がり変形するようになっており、
かつ、前記背もたれのうちその回動支点よりも下の部分と前記背支柱との間に、前記背もたれと背支柱との相対的な角度変化によって弾性変形する弾性体が、前記背もたれが前記ニュートラル状態から執務状態に移行してもロッキング状態に移行しても弾性変形するようにして配置されており、前記背もたれは、前記弾性体の弾性復元力により、前記執務状態においてもロッキング状態においてもニュートラル状態に戻るように付勢されている」
という構成が付加されている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記弾性体の変形は、伸縮変形と曲がり変形とが複合した変形を含んでいる。なお、請求項2に加えて又は請求項2に代えて、ねじれ変形を含んでいてもよい。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、
前記センターエリアとサイドエリアとは、それぞれ中段エレメントと上段エレメントと下段エレメントとの3段のエレメントから成っており、
中段センターエレメントと下段センターエレメントとを側面視で前向き凸の姿勢に配置ことにより、着座者の腰椎部分を支持する突部が形成されており、
前記中段センターエレメントと下段センターエレメントとは相対的に屈曲可能であり、中段センターエレメントは上段センターエレメントとは屈曲不能に保持されている
という構成になっている。
さて、人が椅子を使用するにおいて、椅子に求められる機能は、椅子の使用態様によって相違する。例えば、机に向かってパソコン操作のような執務を行う場合は、身体への負担の軽減という点からは、上半身をほぼ直立姿勢に保持する機能が求められる。この点、本願発明では、サイドエリアが着座者の上半身を左右から抱持するように変形するため、身体の安定性を高めることができる。
このように、人が椅子に腰掛けて上半身を略直立させた執務姿勢を採る場合、人は、骨盤を安定させるために筋肉等に負担がかかっている。つまり、上半身を直立姿勢に保持するためには、骨盤やこれを包む筋肉や腰椎に負担が掛かっている。従って、何らの支えがないと、人の疲労が徐々に増大していくのである。
そして、腰部を後ろから支えると、筋肉や腰椎に対する負担が軽減されるが、身体は左右方向にも傾こうとするため、筋肉や腰椎は左右方向の倒れを抑止するようにも働いており、従って、単に後ろから腰部を支えるだけでは、執務状態を長時間継続する場合に、身体の負担を軽減し難いおそれがある。
この点、本願発明では、着座者の腰部はサイドエリアによって左右方向からもサポートされ得るため、身体が左右に倒れないように保持するための身体的負担を軽減できる。その結果、執務状態を長時間継続する場合でも、使用者の身体の負担を著しく軽減できるのである。
なお、人の体格は様々であるので、執務状態でサイドエリアが当たる場合も当たらない場合もあり得る。この点、サイドエリアが左右から当たった状態になっていなくても、身体が左右に傾くとサイドエリアにすぐに当たって大きく触れることを抑制できるため、体格が小さな人であっても、身体の安定性は保持されている。従って、体格が小さいからといって本願発明の価値が減ずることはない。
成人の標準的な体格を基準にして設計し、標準的な人が執務状態のときにサイドエリアが腰部に軽く当たるといった程度に設定しておいて、ある程度の体格の違いはサイドエリアの回動量で吸収するのが現実的であると云える。もとより、体格の違いに対応して、複数種類の椅子を用意しておくことも可能である。
他方、ロッキング状態では、背もたれによるホールド性が高過ぎると、窮屈に感じることがある。この点、本願発明では、ロッキング時にはサイドエリアが広がり変形して、背もたれは平な方向になる傾向を呈するため、上半身の自由性が高まって、安楽性を高めることができる。
このように、本願発明では、椅子の使用態様によって背もたれの変形の態様が異なって、使用者が欲する機能を提供することができる。従って、椅子を使用感に優れたものとすることができる。更に、本願発明では、センターエリアの屈曲角度が変化することにより、執務状態とロッキング状態とのそれぞれで背もたれを好適な形態に変更できる。従って、簡単な構造により、使用感に優れた椅子となすことができる。
また、本願発明では、背もたれの回動を利用してサイドエリアを広げ変形させることができるため、構造を簡単化できる。この点、大きな利点である。また、背もたれがニュートラル状態から執務状態に移行してもロッキング状態に移行しても弾性変形するため、背もたれは、執務状態とロッキング状態への移行を許容しつつ、弾性体の弾性復元力によってニュートラル状態に戻される。従って、簡単な構造により、背もたれを3つの状態に変化させることを容易に実現できる。
請求項2のように、弾性体の伸縮と曲がりとを利用して背もたれの姿勢(傾き)を制御すると、弾性体のへたりを抑制して耐久性を向上できる。また、比較的硬い弾性体であっても曲げは容易であることが多いため、背もたれと背支柱との相対的な回動角度が大きくても、しっかりと追従して変形させることができる。従って、背もたれの姿勢制御機能に優れている。
センターエリアとサイドエリアとは、例えば、それぞれ上下2段に区分することが可能である。背もたれの高さが小さい場合は、このような区分態様でも構わない。他方、背もたれが、例えば肩まで当たるような高さのハイバック仕様であると、請求項3のように、センターエリアとサイドエリアとを3段ずつに分けると、サイドエリアの動きを滑らかにして身体の支持機能を向上できる。
実施形態に係る椅子の外観を示す図で、(A)は前から見た全体の斜視図、(B)は平面図、(C)は後ろから見た斜視図である。 実施形態に係る椅子の外観を示す図で、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は側面図、(D)は背もたれのみの正面図である。 背もたれの動きを示す図で、(A)は非ロッキング状態への移行を示す側面図、(B)はロッキング状態への移行を示す側面図、(C)は各状態を併記した平面図、である。 主として座部とベース部とを表示した分離斜視図である。 (A)は下段センターエレメントと後部座アウターシェルとの分離斜視図、(B)は下段センターエレメントと後部座アウターシェルとを連結した状態の斜視図である。 背もたれを示す図で、(A)は背アウターシェルを表示した斜視図、(B)は背アウターシェルを省略した斜視図である。 (A)は背もたれの分離斜視図、(B)は背クッション材を後ろから見た斜視図である。 背もたれの構成要素の分離斜視図である。 (A)は背インナー枠を後ろから見た斜視図、(B)は背インナー枠を下方から見た部分斜視図、(B)は背インナー枠の部分的な側面図である。 (A)は背支柱と背アウターシェルとの関係を示す斜視図、(B)は背アウターシェルを下方から見た部分的な斜視図である。 背支柱と背アウターシェルとの関係を示す図で、(A)は全体の分離斜視図、(B)は背支柱と押さえ部材との関係を示す斜視図である。 背支柱と背アウターシェルとの関係を示す図で、(A)は図2(A)の XIIA-XIIA視部分断面図、(B)は押さえ部材の締結個所での縦断側面図である。 (A)はFIG02(A)の XIIIA-XIIIA視断面図、断面図、(B)はFIG02(A)の XIIIB-XIIIB視断面図、(C)(D)は背アウターシェルの製造装置及び方法お例を示す要部断面図である。 (A)はクッションを省略した状態での背もたれの部分的な斜視図、(B)はアウターシェルの部一部斜視図である。 (A)はクッションを省略した状態での背もたれの部分的な斜視図、(B)は背アウターシェルの部分的な斜視図である。 (A)は背もたれを図9の XVIA-XVIA視個所で見た断面図、(B)(C)はクリップの斜視図、(D)は背インナー枠を背アウターシェルに取り付ける手順を示す断面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は,オフィス用に多用されている回転椅子に適用している。以下の説明で、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、これは、椅子に普通に腰掛けた人から見た状態として定義している。正面視は、椅子の着座者と対向した方向から見た状態である。
(1).椅子の概要
まず、図1〜図5に基づいて椅子の概要を説明する。椅子の基本構成は従来と同様であり、図1,2に示すように、主要構成要素として脚装置1、座2、背もたれ3を備えている。また、オプション品として、肘掛け装置4とハンガー5とヘッドレスト6とを備えている。肘掛け装置4は左右一対で1セットであるが、図では片方しか表示していない。
脚装置1はガスシリンダより成る脚支柱7を有しており、脚支柱7は、放射状に広がる複数本の枝アーム8で支持されている。各枝アーム8の先端にはキャスタを設けている。図3に示すように、脚支柱7の上端には固定ベース9が取り付けられており、固定ベース9のうち脚支柱5よりも手前側の部位に、傾動ベース10が左右横長の支軸11によって連結されている。これら固定ベース9と傾動ベース10とを主要部材として、座2と背もたれ3とが取り付くベース部が構成されている。
図4に示すように、固定ベース9と傾動ベース10とによって座受け部材12が支持されている。座受け部材12は、前後長手の縦長フレーム144を有しており、左右の縦長フレームに、左右横長のフロントステー145とリアステー146とを溶接で固着している。
また、傾動ベース7に、背もたれ3が取り付く背支持フレーム13を固定している。従って、背もたれ3は、傾動ベース10と一緒にロッキングする。また、座受け部材12は、傾動ベース9の後傾動に連動して後退及び後傾する。従って、座2は、背もたれ3の後傾動に連動して後退及び後傾する(シンクロする。)。肘掛け装置4は、座受け部材12に固定されている。
図示していないが、固定ベース9の内部には、ロッキングに対して抵抗を付与するロッキングばねが配置されている。ロッキングばねの硬さは、例えば図2に示す弾力調節ハンドル14の回転操作によって調節できる。弾力調節ハンドル14は着座者から見て右側に配置しており、支軸11と同軸に配置されている。弾力調節ハンドル14と反対側には、背もたれ3の傾動を制御するロックハンドル15が配置されている。ロックハンドル15も、支軸8と同軸に配置されている。
図4に示すように、座2は、合成樹脂製の座インナーシェル16に座クッション材17を張った構造である。座2は、その下方に配置した座アウターシェル18に取り付けられている。座アウターシェル18は、座受け部材12に固定されたメインアウターシェル18aと、メインアウターシェル18aに前後スライド自在に装着されたフロントアウターシェル18bと、メインアウターシェル18aの後ろに配置されたリアアウターシェル18cとで構成されている。従って、座2も、メイン部はフロント部とリア部との3つのパートが一体化した構造として観念できる。リアアウターシェル18cは、左右横長のピンにより、メインアウターシェル18aに上下回動自在に連結されている。
他方、座インナーシェル16は、メインアウターシェル18aに固定されたメインインナーシェル16aと、メインインナーシェル16aの前端に一体に連続したフロントインナーシェル16bと、メインインナーシェル16aの後端に一体に連続したリアインナーシェル16cとで構成されている。座フロントインナーシェル16bは左右横長のスリットを有していて、下向きに巻き込み変形可能であり、座フロントアウターシェル21が後退すると下向きに巻き込まれ、これにより、座2の前後長さ(奥行き)が小さくなる。
座インナーシェル16の座リアインナーシェル16cは、その前端を中心にして上下回動するように座メインインナーシェル16aに連続している。そして、座リアインナーシェル16cの後端は、背もたれ3の下端に左右横長のピンによって連結されている。このため、背もたれ3がロッキングすると、座2は全体的に後退及び後傾しつつ、座リアインナーシェル16cは、座メインインナーシェル16aに対して、相対的に後傾する。
(2).背もたれの外観上の概略
背もたれ3は、主要要素として、背アウターシェル23とその手前に配置された背クッション材24とを備えている。背もたれ3は、身体支持体の一例である。図2(D)に明示するように、背もたれ3は(或いは、背アウターシェル23及び背クッション材24は)、左右方向にはセンターエリア25と左右のサイドエリア26の3つのエリアに分かれていて、上下方向には、上段エリア27と中段エリア28と下段エリア29との3段のエリアに分かれている。
従って、背もたれ3は、上段センターエレメントa、中段センターエレメントb、下段センターエレメントc、左右の上段サイドエレメントd、左右の中段サイドエレメントe、左右の下段サイドエレメントfの9枚のエレメントに分かれている。エレメントa〜fは背アウターシェル23と背クッション材24とに共通した区分であり、背もたれ3全体のエレメントとして表示する場合は、単にa〜fの符号を引用する。他方、背アウターシェル23及び背クッション材24の要素としてのエレメントを個別に表示する必要がある場合は、23,24に符号a〜fを付記している。
従って、背アウターシェル23は、背アウターシェル上段センターエレメント23a、背アウターシェル中段センターエレメント23b、背アウターシェル下段センターエレメント23c、背アウターシェル上段サイドエレメント23d、背アウターシェル中段サイドエレメント23e、背アウターシェル下段サイドエレメント23fに区分される。同様に、背クッション材24は、背クッション材上段センターエレメント24a、背クッション材中段センターエレメント24b、背クッション材下段センターエレメント24c、背クッション材上段サイドエレメント24d、背クッション材中段サイドエレメント24e、背クッション材サイドエレメント24fに区分される。
背クッション材24において、隣り合ったエレメント24a〜24fの境界には、前向きに開口した溝30が形成されている。溝30の個所は薄肉のヒンジ部になっている。従って、背クッション材24は単一の部材として製造されつつ、隣り合ったエレメントa〜fは溝30によって区分されている。背クッション材24の各エレメント24a〜24fは、溝30の存在によって高原状の形態を成しているが、身体が当たる面はほぼ平坦になっている。なお、背もたれ3は(背アウターシェル23及び背クッション材24は)、左右対称の形状である。
上段センターエレメントaと下段センターエレメントcとはやや横長の台形であり、中段センターエレメントbは縦横の長さが同じ程度の逆台形である。また、上段サイドエレメントdは概ね逆台形であり、中段サイドエレメントeは上下に長い台形であり、下段サイドエレメントfは逆三角形である。従って、背もたれ3は、正面視で、上段エリアント27と中段エレメント28とによって窄まる形態になって、中段エレメント28と下段エリア29とによって膨れた形態になっている。なお、背もたれ3は、正面視で全体として縦長の長方形状や逆台形状等に形成することも可能である。
また、各サイドエレメントd〜fは,各センターエレメントa〜cに対して手前に向くように傾いている。すなわち、サイドエレメントd〜fは、着座者の身体を包むように傾斜している。従って、背もたれ3は、平面視では前向きに凹んだ形態を成している。他方、背もたれ3は、側面視では、中段エレメンエリア28と下段エレメント29とによって前向き凸に膨れた山形が形成されており、このため、背もたれ3の前面(センターエリア23の前面)には、着座者の腰部が当たる凸部Lが形成されている。正確には、凸部Lは、背クッション材24及び背アウターシェル23の中段センターエレメント24b,23bと下段センターエレメント24c,23cとによって形成されている。
他方、上段エリア18と中段エリア29とは、側面視において少し前向きに凹むように屈曲している。上段センタールエレメントaと中段センターエレメントbとは、平坦状の形態と成したり、逆に、側面視で前向き凸状に屈曲させたりすることも可能である。
背アウターシェル23及び背クッション材24とも、上段センターエレメント23a,24aと中段センターエレメント23b,24bとは相対回動不能に一体化している。従って、背クッション材24において、上段センターエレメント24aと中段センターエレメント24bとの境界部に形成された溝30は、他の溝と統一性を持たせて美観を高めることを主たる目的にして設けたものであり、この部分で屈曲するものではない。背アウターシェル23及び背クッション材24とも、他の隣り合ったエレメントは相対回動可能に繋がっている。
背支持フレーム13は金属ダイキャスト品又は樹脂成形品であり、背もたれ3の後ろにおいて上向きに延びる背支柱13aを有している。そして、背支柱13aの上端に、背アウターシェル23の中段センターエレメント31が左右横長のピンで連結されている(詳細は後述する。)。従って、ロッキング時に、背支柱13aと背もたれ3とは一緒に後傾しつつ相対回動する。
ハンガー5及びヘッドレスト6は、背アウターシェル上段センターエレメント24aに固定されている。つまり、図7(A)に示すオプション品支持板31が背アウターシェル上段センターエレメント24aの上端部前面にビスで固定されていて、まず、ハンガー5は、その下端部が、背アウターシェル上段センターエレメント24aと一緒にビスでオプション品支持板31に締結されている。
他方、ヘッドレスト6は芯板32を背クッション材33で包み込んだ構造であり、芯板32に下向きの足板34を固定して、この足板33がオプション品支持板31の前面にビスで締結されている。足板34を締結するビスの軸部は、オプション品支持板31を貫通して足板34にねじ込まれている。
図5に示すように、背アウターシェルセンターエレメント23cの下端は、座アウターシェル18を構成するリアアウターシェル18c後端部に左右横長のピン38で連結されている。このため、背アウターシェルセンターエレメント23cの下端とリアアウターシェル18cの後端とには、ピン38で連結される連結用凸部39,40が左右に並んで形成されている。
なお、背アウターシェル23の下端は、座2の後端に連結してもよいし、背支持フレーム13やベース9,10に連結してもよい。或いは、支柱13aの上端部に対して、ある程度の角度だけ前後傾動する状態で取り付けることも可能である。すなわち、背アウターシェル23の下端は、必ずしも他の部材に連結する必要はない。
(3).背もたれの変形態様
図3(A)〜(C)では、非ロッキング状態でかつ人が背もたれ3に背を当てていない基準状態(ニュートラル状態)を符号Nで示し、非ロッキング状態で着座者が上半身を略直立させた執務姿勢での背もたれ3の形状を符号Fで示している。そして、下段センターエレメントcが座リアアウターシェル21に連結されているため、着座者が背もたれ3の凸部Lのみに腰を当てると、凸部Lが後退すると共に、中段センターエレメントbと下段センターエレメントcとの開き角度が大きくなる。かつ、上段センターエレメントaは前向きに移動する。
つまり、背もたれ3は、執務状態Fでは、ニュートラル状態Nに対して前傾する。なお、図3(A)では、背もたれ3の下端が後ろに後退した状態を描いているが、実際には、背もたれ3の下端の前後位置は一定である。図2(C)に示すように、背支柱13aの上端部と背アウターシェル中段エレメントト23bとの間に、ゴム等の弾性体41が配置されており、背アウターシェル中段エレメント23bは、弾性体41を変形させて手前側に回動する。従って、背もたれ3は、弾性体41によってニュートラル状態Nが保持されている。
つまり、弾性体41は、ニュートラル状態Nにおいては負荷が全くかかっていないか、負荷がかかっていても、応力が均衡して基準状態に保持されており、このため、弾性体41が基準状態のときには、背アウターシェル中段エレメントト23bと背支柱13aとの相対角度は一定に保持されている。これにより、背もたれ3はニュートラル状態Nに保持されている。
他方、上下3段のサイドエレメントd〜fは上下に繋がっているため、中段センターエレメントbと下段センターエレメントdとの開き角度が大きくなると、迫り出し作用により、センターエレメントa〜cに対する夾角が小さくなるように手前側に回動する。従って、サイドエレメントa〜cは着座者の身体を包む方向に回動して、着座者の身体に対するホールド作用が高くなる。その結果、着座者は、疲れることなく長時間の執務を行うことが可能になる。
図3(B)では、着座者が中段センターエレメントbと上段センターエレメントaとに身体を当ててもたれ掛かったロッキング状態での背もたれ3の姿勢を符号Rで示している。但し、図3(B)では、背もたれ3の下端がニュートラル状態Nに対して前進した状態を表示しているが、これは動きの傾向を示したものであり、実際には、背もたれ3は全体的に後傾する。
従って、図3(B)に示すロッキング状態Rは、ニュートラル状態Nとの関係を示すものである。そして、背もたれ3がロッキング状態Rに移行すると、背もたれ3は、背支柱13a上端部を中心にして後傾する動きに移行しようとするが、背もたれ3の下端は座リアアウターシェル22に連結されているため、ニュートラル姿勢Nに対する相対的な後傾量は少ない。
そして、座アウターシェル18の後傾角度よりも背支持フレーム13の後傾角度が大きいことに起因して、背もたれ3は、ニュートラル状態Nに対して相対的に後傾するため、中段センターエレメントbと下段センターエレメントcとの成す夾角は小さくなる。つまり、ロッキング時には、着座者は身体を伸ばすことから、人の体圧は、中段センターエレメントbと上段センターエレメントaとに掛かるため、中段センターエレメントbと下段センターエレメントcとの成す夾角は小さくなる。すると、サイドエレメントd〜fが互いに繋がっているため、サイドエレメントd〜fはセンターエレメントa〜cによって押し出し作用を受け、その結果、サイドエレメントd〜fは、センターエレメントa〜cに対する夾角を広げるように回動する(屈曲する)。従って、背もたれ3は、平面視で平坦な状態に向かう方向に広がり変形する。
着座者が執務姿勢からロッキング姿勢に移行すると、中段センターエレメントbと下段センターエレメントbとが成す夾角が小さくなる。すると、上下に隣り合ったサイドエレメントd〜fが互いに引っ張り合う傾向を呈し、結果として、サイドエレメントd〜fは、センターエレメントa〜cとの夾角を大きくするように広がり変形する。
すると、サイドエレメントd〜fは、着座者を包むように狭まった状態から、着座者から離れるように広がる。すなわち、平坦な状態に移行するように変形する。従って、ロッキング状態では、サイドエレメントd〜fによる身体のホールド性が低下するか無くなり、その結果、身体の解放性が高くなる。従って、人は、高い安楽性を得ることができる。なお、サイドエレメントd〜fはセンターエリアa〜cと完全に平行になるのではなく、広がりきった状態でも少し手前に傾いている。従って、身体の過剰な横ずれに対する抑止機能は確保されている。
図3(C)では、左右の上段サイドエレメントdは執務状態Fのみを表示している。また、下段サイドエレメントfは、右側ではニュートラル状態Nと執務状態Fとロッキング状態Rとの3つの態様を重ねて表示しておおり、左側では、ニュートラル状態Nとロッキング状態Rとの2つの状態を重ねて表示している。
また、図3(C)では、ロッキング状態Rにおいて、上段エレメントa,dがニュートラル姿勢Nに対して後退した状態を表示しているが、実際には、背もたれ3は全体として後傾しているので、ロッキング時には、上段エレメントa,dは(C)で表示した位置よりも後方(図では下方)にずれることになる。
(4).背インナー枠
既に述べたように、背もたれ3は、主要要素として背アウターシェル23と背クッション材24とを備えているが、本実施形態では、更に、図6〜図9の各図に示すように、主要要素として背インナー枠42を備えている。背インナー枠42はインナー部材の一例であり、ポリプロピレン等の樹脂を材料にした成形品である。また、背インナー枠42は、背クッション材24の形状を保持すると共に補強する保形部材の一例である。
背インナー枠42は、前後に開口したフレーム構造になっており、背クッション材24は、インサート成形により、背インナー枠42に固着(接着)されている。また、図13や図16に示すように、背クッション材24の表面には表皮材24′が張られているが、表皮材24′も、インサート成形によって背クッション材24に接着される。
なお、図7から理解できるように、背インナー枠42は背クッション材24の中段センターエレメント24bには固定されていない。このことから容易に理解できるように、背インナー枠42は背クッション材24の全てのエレメントに固着する必要はない。そして、背インナー枠42は周枠部43を有するため、背クッション材24の保形機能について問題はない。また、背クッション材24の中段センターエレメント24bは、背インナー枠42に拘束されないフリー状態になっているため、背クッション材24の全体としての変形が容易になっている。
つまり、密着・離反自在な一対の金型のうち一方の金型にインナー枠42をセットし、他方の金型に表皮材24′をセットし、その状態で両金型の間の空洞に背クッション材24となる溶融した材料を注入してから固まらせることにより、クッション材24が背インナー枠42に接着された状態に製造されるのと同時に、表皮材24′は背クッション材24の表面に接着される。背インナー部材42及び表皮材24′は、金型には、例えば真空吸着によって脱落不能に保持できる。
背インナー部材42と背クッション材24と表皮材24′とを一体化する手段としては、インサート成形に代えて、三者を重ね合わせて型で挟んで、溝30の個所においてだけ三者を挟圧して一体化するという方法も採用できる。この場合は、例えば、溝30の個所にホットメルト接着剤を塗布しておいて、加熱により、溝30の形成と三者の接合とを同時に行える。
図6〜9の各図に示すように、背インナー枠42は、背クッション材24の外周部の背面に重なるループ形態の周枠部43と、中段エレメント31,34の上端部に重なる左右長手の横長ジョイント部44と、周枠部43の上端部と横長ジョイント部44とに繋がった額状部45とから成っている。
また、背インナー枠42のうち背クッション材24の溝30(薄肉ヒンジ部)の個所には、背クッション材24の隣り合ったエレメント24a〜24dが相対回動することを許容するため、ヒンジ部46を形成している。横長ジョイント部44は、ヒンジ部46を介して周枠部43と繋がっている。図14、図15に拡大して示すように、ヒンジ部46は、正面視でジグザグ状に形成されている。このため、ヒンジ部46の変形はより一層容易になっている。
また、図9(C)に示すように、ヒンジ部46は、側面視や平面視、底面視のような外周方向から見ると、手前側(背クッション材24の側)に向けて凸となるように、膨らんでいる(湾曲している)。このようなジグザク形状と前向き凸の膨らみ形状との相乗作用により、ヒンジ部46は、伸縮したり、前後方向に曲がったり、ねじれたりと、立体的に容易に変形する。その結果、背クッション材24の隣り合ったエレメント24a〜24bは、姿勢を自在に変形させつつ相対的に容易に屈曲できる。
従って、背クッション材24の全体で見ると、着座者の身体に倣うように滑らかに変形できる。この点、本実施形態の大きな利点である。
背インナー枠42は、基本的には帯板の構造になっているが、例えば図9(B)に示すように、背クッション材下段センターエレメント24fの下端部が重なるロア部43aには、断面L形で左右横長の補強部47を設けている。図13に示すように、補強部47は、背アウターシェル下段センターエレメント23cに形成した前向きリブ48を覆っている。例えば図9に示すように、周枠部43には、背クッション材24が入り込む貫通穴49を多数形成している。背クッション材24を構成する樹脂が貫通穴49に入り込んで、リベットのような役割を果たすことにより、背クッション材24との離脱(剥がれ)を防止している。
背インナー枠42の額状部45は、主として背アウターシェル23への取り付けの補助のために設けたものであり、例えば図9に示すとおり、左右中間部は軽量化のためX字形に形成されていて、その左右両側に縦長板状部50を設けている。そして、縦長板状部50や周枠部43、横長ジョイント部44に、背アウターシェル23との連結のための連結穴51を形成している。
連結穴51は、縦長板状部50には1つずつ形成して、横長ジョイント部44には縦長板状部50の下方位置に1つずつ形成している。他方、周枠部43には、連結穴51は飛び飛びで多数形成されている。また、連結穴51は、縦長板状部50の個所では左右横長の形態であるが、周枠部43及び横長ジョイント部44の個所では、それら周枠部43及び横長ジョイント部44の長手方向に長い長穴になっている。背インナー枠42と背アウターシェル23との連結は、連結穴51に装着したクリップを使用して行われるが、これは後述する。
額状部45において、左右の縦長板状部50の間の部位は、手前に凹んだ溝状部に52になっている。この溝状部52は、ヘッドレスト6の取り付けの補助的機能を有しているが、詳細は省略する。
また、額状部45は背クッション材上段センターエレメント24aに重なって、横長ジョイント部44は背クッション材中段センターエレメント24bに重なっているため、額状部45と横長ジョイント部44とは屈曲しない構造になっている。換言すると、額状部45と横長ジョイント部44とを屈曲しない構造とすることにより、背クッション材24の上段センターエレメント24aと中段エレメント24bとは、溝30が存在しても相対的に回動(屈曲)しない状態になっている。
(6).背アウターシェル
例えば図8に示すように、背アウターシェル23は、上段センターエレメント23aと中段センターエレメント23bとが一体であるのを除いて、各エレメント23a〜23fは別体の構造になっており、例えば図8や図13(A)に示すように、隣り合ったエレメント23a〜23fは、エラストマーよりなるバンドヒンジ55によって一体に繋がっている。バンドヒンジ55は帯状軟質樹脂材である。
図8に示すように、上段センターエレメント23aと中段センターエレメント23bとの前面には、それらに連続した補強リブ56が形成されている。また、各エレメント23a〜23fは、周囲に前向きリブ(壁)を有するシェル状(トレー状)に形成されている。従って、背アウターシェル23の各エレメントはシェルと呼ぶことも可能である。
図13(A)に明示するように、バンドヒンジ55はエレメント23a〜23fの前面に重なっており、かつ、バンドヒンジ55は少し裏側に露出している。このため、背アウターシェル23の裏面には、バンドヒンジ55の個所が溝の状態になって表れている(図6(A)も参照)。例えば図6(A)に示すように、背アウターシェル23の上段センターエレメント23aと中段センターエレメント23bとの境界部には横長溝57が形成されている。この横長溝57は意匠的な目的で設けたものであり、この個所で屈曲するものではない。
図15の(A)と(B)との比較からよく理解できるように、背インナー枠42のヒンジ部48は、背アウターシェル23のバンドヒンジ55に手前から重なるように配置されている。
バンドヒンジ55は、二色成形法又はインサート成形によって成形されている。図13(C)(D)では、二色成形法を表示している。この二色成形法では、固定型(キャビ)58と可動型(コア)59とを有する金型装置が使用されて、両型58,59の合わせ面に、所定の位置と姿勢に配置された各エレメント23a〜23fに対応した単位空間60が形成されている。各単位空間60には、図示しないゲートが開口している。ゲートは、一般に固定型58に設けている。
そして、例えば固定型58のうち、隣り合った単位空間60に跨がる部位を、可動型59の移動方向と同じ方向にスライドするスライド型61で構成し、スライド型61に、エラストマー注入用のゲート62を設けている。スライド型61はバンドヒンジ55に対応した形状であって一連に繋がっているので、ゲート62は1か所でもよい(複数個所が好ましい。)。
また、ゲート62は、可動型59に設けることも可能である(こちらの方法が現実的にある。)。この場合は、ゲート62は、背アウターシェル23の隣り合ったエレメト(単位シェル)の間に位置している。逆に述べると、背アウターシェル23の隣り合ったエレメントの間にある程度の間隔を空けることにより、ゲート62を可動型59に設けてバンドヒンジ55を成形することが可能になっている。
また、背アウターシェル23を構成する各エレメント23a〜23fの外周には前向きのリブが形成されており、バンドヒンジ55は、リブの端面に重なっている。このため、各エレメント23a〜23fの剛性を高めつつ、バンドヒンジ55を成形することができる。
そして、金型装置では、スライド型61を前進させた状態で各単位空間60に溶融樹脂を注入してから固まらせることによって各エレメント23a〜23fを形成し、次いで、スライド型61を後退させることによってバンドヒンジ55に相当する空間を形成し、この空間に溶融したエラストマーを注入して固まらせる。エラストマーが固まってバンドヒンジ55が形成されから、型開きして製品を取り出す。
このように、二色成形法を採用すると、各エレメントa〜fを正確に位置決めできるため、背アウターシェル23を高い精度で製造できる。また、バンドヒンジ55は正確に形成されるため、エレメンド同士の連結強度にも優れている。バンドヒンジ55の成形手段としては、インサート成形法も採用できる。これは、スライド型61を備えていない金型装置を使用して、金型装置の所定位置にエレメント23a〜23fをセットしてから、バンドヒンジ55に対応した空間にエラストマーを注入して固まらせることになる。
図14や図15、図8に示すように、バンドヒンジ55の上端部と、上段のサイドエレメント23dと中段のサイドエレメント23eとを繋ぐ部分の先端とには、突起55aを設けている。突起55aは、背アウターシェル23のエレメントに空けた突起(図示せず)を覆っている。このため、バンドヒンジ55が各エレメント23a〜23fから剥がれることが、より確実に防止される。
バンドヒンジ55の剥離防止手段としては、背アウターシェル23に突設したボスにバンドヒンジ55を嵌め込んだ状態に成形して、ボスの先端部を潰して頭をつくり、頭でバンドヒンジ55を押さえ保持することが可能である。或いは、押さえ板をバンドヒンジ55に手前から重ねて、押さえ板を背アウターシェル23に固定してもよい。
例えば図8、14〜16から理解できるように、背アウターシェル23を構成する各エレメント23a〜23fには、背もたれ3の外周を構成する部分に前向きのリブ63が形成されている。背インナー枠42は、リブ63で囲われた凹所に配置されている。このため、背インナー枠42はずれ不能に保持されている。例えば図8に示すように、背アウターシェル23の各23a〜23fには、正面視で背インナー枠42の連結穴51と重なる連結用リブ64を前向きに突設している(連結構造は後述する。)。
(8).背アウターシェルと背支柱との連結構造
既に述べたが、背支柱13aの上端部は、背アウターシェル23の中段センターエレメント23bに相対回動可能に連結されている。この点を、図10〜図12を参照して説明する。図11に示すように、背支柱13aの上端には、側面視で前傾姿勢でやや左右横長のボス部66が一体に形成されており、ボス部66に、左右横長の連結ピン67が挿通されている。連結ピン67は、ボス部66の左右両側に突出している。
他方、背アウターシェル中段センターエレメント23bには、背支柱13aのボス部66を覆う抱持部68が後ろ向きに突設されており、図10に明示するように、抱持部68の下面部には、ボス部66及び連結ピン67が下方から嵌まる挿入穴70が空いている。
そして、図11(A)に明示するように、背アウターシェル23の抱持部68は、補強リブ71で囲われた前向き開口の空間になっており、この空間の内部に、連結ピン67の左右露出部が手前から重なる左右一対の軸受け部72を前向きに突設しており、更に、連結ピン67の左右露出部を押さえ部材73で押さえることにより、連結ピン67を離脱不能に保持している。押さえ部材73は4本のビス74で抱持部68に固定されている。また、図10に明示するように、押さえ部材73には、連結ピン67の両端部を手前から押さえる押さえ部73aが左右に分離して形成されている。左右の押さえ部73aの間に、ボス部66が位置している。
このように、押さえ部材73を使用することにより、連結ピン67を後ろから全く見えない状態に保持できる。また、連結ピン67の左右方向の移動は抱持部68で阻止されるので、スナップリングのような抜け止め手段も不要である。もとより、背支柱13と背アウターシェル23との連結手段は任意であり、抱持部68に挿通した連結ピンでボス部63と連結することも可能である。
背アウターシェル23は、中段センターエレメント23bのうち、やや上寄りの部位が背支柱13aに連結されている。従って、着座者が背もたれ3にもたれかかると、背もたれ3は、連結ピン64を中心にして後傾する傾向を呈する。
(9).背もたれの傾動制御構造
図10(A)及び図12に示すように、背支柱13aのボス部63の直下部には、既述の弾性体41が配置されている。弾性体41は、例えばゴム(チェラスト)から成っているが、コイルばねなどのばね体も使用できる。弾性体41は、基本的には前後方向に長い棒状であるが、前後中間部が最も小径となるように外周は凹んでいる。このため、砂時計に似た形状になっている。
弾性体41の前面と後面には金属製のリング41aを接着等で固着しており、このリング41aが、背アウターシェル中段センターエレメント23bと背支柱13aとにボルト77で締結されている。従って、リング41aは、ナットとしても機能している。背アウターシェル中段センターエレメント23b及び背支柱13aには、リング41aが密着する受け座76a,76bを形成している。また、背支柱13aの後面には、ボルト76を格納するための座繰り穴77が形成されている。なお、弾性体41の両端にねじ軸を突設し、このねじ軸をナットによって背アウターシェル中段センターエレメント23bと背支柱13aとに固定することも可能である(この構成の方が、弾性体41の全体を変形させることができるため、好適である。)。
図12(B)では、便宜的に、ニュートラル状態Nと執務状態Fとロッキング状態Rとを、3本の線として表示している。そして、背もたれ3に体圧が掛かっていないニュートラル状態Nでは、弾性体41は、圧縮も伸びも全く又は殆どしていない自由状態になっている。逆に述べると、弾性体41に復元力が作用していないため、背もたれ3がニュートラル状態Nに保持されている。
背もたれ3の凸部Lのみが着座者の腰部で押されて背もたれ3が執務状態Fに移行すると、中段センターエレメント23bは、その上端が手前に移動して下端が後ろに移動するように、連結ピン67を中心にして回動する。従って、中段センターエレメント23bと背支柱13aとの間隔は狭くなる。従って、弾性体41は、圧縮変形及び曲がり変形する。換言すると、弾性体41を弾性変形させることにより、中段センターエレメント23bは、上端が手前に移動するように回動する。
なお、ニュートラル状態Nから執務状態Fへの移行に際しては、弾性体41は、側面視において上側に反るように変形する。そして、弾性体41は、砂時計のように抉られた形状であるため、弾性体41の曲がり変形は容易になっている。従って、ニュートラル状態Nから執務状態Fへの移行はスムースに行われる。着座者が執務状態Fから上半身を手前に移動させると、背もたれ3は弾性体41の復元力によってニュートラル状態Nに戻る。
ロッキング状態Rでは、着座者の体圧の中心が背もたれ3の回動中心(連結ピン67)よりも上にあるため、ニュートラル状態Nからロッキング状態Rへの移行に際しては、中段センターエレメント23bは、ニュートラル状態Nに対して、上端が後ろに移動して下端が手前に移動するように後傾する。従って、背支柱13aと背アウターシェル中段センターエレメント23bとの間隔は、ニュートラル状態Nよりも広がっていく。従って、弾性体41は、ニュートラル状態Nに対して伸び変形すると共に、下側に反るように曲がり変形する。
執務状態Fからロッキング状態Rに移行する場合は、弾性体41は、いったん自由状態に戻り、それから伸び変形することになる。ロッキング状態Rから身体を手前に起こすと、背もたれ3は、弾性体41の復元力によってニュートラル状態Nに戻る。なお、背もたれ3が手前全体的に移動することは、ロッキングばねによって行われる。弾性体41は、ニュートラル状態Nに対する姿勢の変化、或いは、背支柱13aと背もたれ3との相対的な姿勢の変化の制御のためのものである。
特許文献1,2においても、背もたれ3は背支柱13aに対して相対的に回動する。そして、背もたれ3を、着座者の体圧が掛かっていない原位置に戻すための復帰手段として、ばねエレメント26を備えている。しかるに、特許文献1,2では、背もたれ3は、サイドエレメントが原姿勢から狭まり変形するだけであり、従って、ばねエレメントもロッキング状態で圧縮されるに過ぎない。
これに対して本実施形態では、背もたれ3はニュートラル状態Nを境にして、執務状態Fとロッキング状態Rとに姿勢が相対的に変化するものであり、これに伴って、弾性体41は圧縮変形と伸び変形とに変形態様が相違する。また、弾性体41は、下向きに反る曲がりと、上向きに反る曲がりとに、執務状態Fとロッキング状態Rとで曲がり方が逆になっている。
これを逆に見ると、弾性体41の変形態様を逆にすることにより、背もたれ3は、ニュートラル状態Nを境にして執務状態Fとロッキング状態Rとに逆向きに姿勢が変化することが可能になっているといえる。従って、背もたれ3を、負荷が掛かっていない状態でニュートラル状態Nに保持しつつ、執務状態Fとロッキング状態Rとに姿勢変化させることが、1種類の弾性体41を利用して簡単かつ確実に実現されている。この点、本実施形態の大きな利点の一つである。
(10). 背インナー枠と背アウターシェルとの連結構造・他
次に、主として図14〜16を参照して、背インナー枠42と背アウターシェル23との連結手段を説明する。本実施形態では、背インナー枠42と背アウターシェル23との連結は、図16に示すクリップ79を使用している。例えば図9に示すように、背アウターシェル23には、背インナー枠42の連結穴51に対応した板状リブ80の群が前向きに突設されており、クリップ79が板状リブ80に嵌着することにより、背インナー枠42が背アウターシェル23に連結され、結果として、背クッション材24が背アウターシェル23に連結されている。
クリップ79は、ステンレス板やばね鋼のような金属板製であり、山形に繋がった一対の側板81を有している。そして、図16(A)(D)のとおり、クリップ79は、山を先にした姿勢で、背インナー枠42の連結穴51に後ろから挿入されている。背インナー枠42の連結穴51は、背アウターシェル23との間に少し間隔を空けた前向きリブ80に形成されており、両側板81の先端部(自由端部)には、連結穴51の長手開口縁部51aを前後から挟持する抱持部82が曲げ形成されている。
従って、クリップ79は、背インナー枠42に前後離反不能に保持される。連結穴51の長手開口縁には、背クッション材24の側に向いた段部83が形成されており、このため、長手開口縁部51aは段落ちしている。従って、抱持部82は、前向きリブ80の前面よりも後ろにずれた状態に配置される。
背アウターシェル23に設けた前向きリブ80は、先端(前端)に向けて厚さが薄くなるテーパ状であり、クリップ79の2枚の側板81の間に挿入される。そして、クリップ79の側板81には、前向きリブ80を挟むような挟持片84を内側に切り起こし形成しており、挟持片84に、前向きリブ80に食い込む爪85を一対ずつ切り起こし形成している。
更に正確に述べると、まず、両挟持片84の先端部は、互いの間隔が背アウターシェル23に向けて広がるガイド部84aに形成されており、これにより、前向きリブ80が両挟持片84の間にスムースに誘い込まれる。更に、爪85は、ガイド部84aから両側板81の連接部に向けて延びており、かつ、相対向した爪85の先端間の間隔は、前向きリブ80の厚さよりも小さい寸法に設定されている。
このため、前向きリブ80をクリップ79の内部に向けて押し込み切ると、爪85が前向きリブ80に食い込む。これにより、背インナー枠42は背アウターシェル23に対して離脱不能に保持される。爪85は1枚の挟持片84に2つずつ形成しているが、1つずつ形成したり、3つ以上ずつ形成することも可能である。
本実施形態では、背クッション材24は、背インナー枠42にインサート成形によって接着されている。そして、背クッション材24は軟質であるので、背クッション材24が連結穴51に充満した状態に成形して、クリップ79を押し退ける状態でクリップ79を連結穴51に挿入することは可能である。或いは、インサート成形用の金型に、背クッション材24の外形に類似した突起を形成しておくことにより、背クッション材24にクリップ79が嵌まる空間を形成することも可能である。
また、背インナー枠42と背アウターシェル23との連結として、上記では、前向きリブ80をクリップ79に挿入する方法として説明したが、実際には、クリップ79を前向きリブ80に押し込むことが一般的であると云える。この場合は、クリップ79は、背クッション材24を介して前向きリブ80に押し付けることになる。
背クッション材24を覆う表皮材24′の縁は、背インナー枠42の裏側に巻き込まれるが、表皮材24′の縁に、クリップ79が嵌まる穴を空けておいて、表皮材24aの縁の始末とクリップ79の取付けとを一緒に行うことも可能である。もとより、表皮材24′の縁は、タッカーで背インナー枠42に固定したり、接着材で接着したりしてもよい。
なお、本実施形態では、表皮材24′は、背インナー枠42へのインサート成形と同時に、背クッション材24と一体化されている。すなわち、表皮材24′を金型にセットした状態で背クッション材24を成形することにより、図13(A)に明示するように、表皮材24′が溝30に入り込んだ状態に保持することを簡単に実現できる。もとより、予め背クッション材24を成形してから、表皮材24′を接着剤等で背クッション材24に接着することも可能である。或いは、表皮材24′を背クッション材24に重ねて、表皮材24′の縁部を背インナー枠42にタッカー等で固定することも可能である。
図16(A)に明示するように(図14や図15も参照)、背インナー枠42は背アウターシェル23の外周のリブ63で囲われている。従って、背インナー枠42を設けても美観の問題は生じない。また、既に述べたが、背インナー枠42が背アウターシェル23に対して正確に位置決めされるため、クリップ79と前向きリブ80との位置関係も正確に対応させることができる。このため、クリップ79と前向きリブ80とが見えない状態であっても、背クッション材24のうちクリップ79がある個所を押すだけで、各クリップ79を前向きリブ80に正確に取り付けることができる。
例えば図6及び図7(A)に示すように、本実施形態の背もたれ3は、着座者の腰部の支持高さを調節するためのランバーサポート装置88も備えている。ランバーサポート装置88は、背クッション材24に後ろから当たるランバーサポート体89と、ランバーサポート体89を上下動操作するための操作レバー90と、レバー90を高さ調節自在に保持する支持ブラケット91とを備えている。図8に符号92で示すように、背アウターシェル中段エレメント23bの下端部の前面に、リブ93で囲われた凹所94を形成しており、支持ブラケット91は凹所94にずれ不能に固定されている。
操作レバー90の上端部は、ランバーサポート体89の上端部の裏面にビスで固定されている。そして、操作レバー90は、背アウターシェル中段エレメント23bの下端部に設けた挿通穴95(図10参照)から下方に露出している。従って、着座者は、背もたれ3の後ろに手を回して操作レバー90を昇降操作することができる。支持ブラケット91には、操作レバー90の手前において上向きに突出した舌片を設けており、舌片の上端に前向きの係合突起を設けている一方、操作レバー90の前面に、係合突起が嵌脱する係合溝を上下多段に多数形成している。舌片の弾性変形により、係合突起と係合溝とが係脱する。
既述のとおり、背インナー枠42は、背クッションセンターエレンメント24bには固定されていない。そして、図7(A)から理解できるように、背クッション体24のセンター中段エレンメント24bとセンター下段エレンメント24bとは自由に変形できる状態になっている。このため、ランバーサポート体89の昇降動は阻害されず、着座者を後ろから支える高さ位置の変更を確実化できる。
本願発明は、椅子に具体化できる。従って、産業上利用できる。
2 座
3 背もたれ
9 固定ベース
10 傾動ベース
11 支軸(ロッキングの回動支点)
13 背支持フレーム
13a 背支柱
16 座インナーシェル
17 座クッション材
23 背アウターシェル
23a〜23f 背アウターシェルを構成するエレメント
24 背クッション材
24a〜24f 背クッション材を構成するエレメント
30 背クッション材のエレメントを区画する溝
41 弾性体
42 背インナー枠
43 周枠部
44 横長ジョイント部
45 額状部
55 バンドヒンジ
46 ヒンジ部

Claims (3)

  1. 背もたれとその後ろに配置された背支柱とを有し、前記背支柱は、脚装置で支持された固定ベースに後傾動自在に取り付けられて、前記背もたれは、前記背支柱の後傾動に連動してロッキングするように前記背支柱に連結されていると共に、
    前記背もたれは、正面視で左右方向の中間部に位置したセンターエリアと、前記センターエリアに対し前後方向に相対回動自在に連結された左右のサイドエリアとを有しており、
    前記背もたれのセンターエリアは、着座者の腰部に当る頂点部を有するように縦断側面視で山形に屈曲した部分を有すると共に、前記山形の屈曲角度が変化するように変形可能であり、
    更に、前記背もたれは、前記背支柱に対して、前記山形の頂点部よりも上に位置した部分を回動支点にして前後方向に相対回動し得るように連結されていて、前記回動支点よりも上に、ロッキング時に着座者の背中が当たって前記背支柱に対して相対的に後傾する部分を有している構成であって、
    前記背もたれに着座者の荷重が全くかかっていない状態をニュートラル状態として、
    着座者の腰部だけが前記センターエリアの頂点に当たった執務状態では、前記着座者の腰部の押圧により、前記センターエリアにおける前記山形の屈曲角度が大きくなると共に、前記左右のサイドエリアは着座者を包む方向に回動し得る一方、
    着座者が前記回動支点よりも上の部位に背中を当てたロッキング状態では、前記センターエリアにおける前記山形の屈曲角度が小さくなると共に、前記サイドエリアは着座者から離れる方向に広がり変形するようになっており、
    かつ、前記背もたれのうちその回動支点よりも下の部分と前記背支柱との間に、前記背もたれと背支柱との相対的な角度変化によって弾性変形する弾性体が、前記背もたれが前記ニュートラル状態から執務状態に移行してもロッキング状態に移行しても弾性変形するようにして配置されており、前記背もたれは、前記弾性体の弾性復元力により、前記執務状態においてもロッキング状態においてもニュートラル状態に戻るように付勢されている、
    椅子。
  2. 前記弾性体の変形は、伸縮変形と曲がり変形とが複合した変形を含んでいる、
    請求項1に記載した椅子。
  3. 前記センターエリアとサイドエリアとは、それぞれ中段エレメントと上段エレメントと下段エレメントとの3段のエレメントから成っており、
    中段センターエレメントと下段センターエレメントとを側面視で前向き凸の姿勢に配置ことにより、着座者の腰椎部分を支持する突部が形成されており、
    前記中段センターエレメントと下段センターエレメントとは相対的に屈曲可能であり、中段センターエレメントは上段センターエレメントとは屈曲不能に保持されている、
    請求項1又は2に記載した椅子。
JP2015219087A 2015-11-09 2015-11-09 椅子 Active JP6817694B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015219087A JP6817694B2 (ja) 2015-11-09 2015-11-09 椅子
PCT/JP2016/083284 WO2017082316A1 (ja) 2015-11-09 2016-11-09 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015219087A JP6817694B2 (ja) 2015-11-09 2015-11-09 椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017086372A JP2017086372A (ja) 2017-05-25
JP6817694B2 true JP6817694B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=58695448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015219087A Active JP6817694B2 (ja) 2015-11-09 2015-11-09 椅子

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6817694B2 (ja)
WO (1) WO2017082316A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019162227A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 有限会社Opti 椅子の背凭れ
EP3927215A4 (en) 2019-02-21 2023-03-15 Steelcase Inc. BODY SUPPORT ASSEMBLY AND METHODS OF USE AND ASSEMBLY THEREOF
CN110192741B (zh) * 2019-05-30 2021-02-02 运时通(中国)家具有限公司 用于席梦思生产的床垫加工工艺
JP6793414B1 (ja) * 2019-09-30 2020-12-02 プラス株式会社 椅子
US11357329B2 (en) 2019-12-13 2022-06-14 Steelcase Inc. Body support assembly and methods for the use and assembly thereof
DE102020134186B3 (de) 2020-12-18 2022-03-24 Grammer Aktiengesellschaft Fahrzeugsitz mit einer Rückenlehne
DE102020134209B3 (de) * 2020-12-18 2022-02-10 Grammer Aktiengesellschaft Fahrzeugsitz mit einer Rückenlehne

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3461013B2 (ja) * 1993-09-30 2003-10-27 株式会社イトーキクレビオ 背もたれ付き椅子
JP3834949B2 (ja) * 1997-08-25 2006-10-18 トヨタ紡織株式会社 車両用座席およびその製造方法
JP3884186B2 (ja) * 1998-07-09 2007-02-21 株式会社岡村製作所 椅子
JP4546991B2 (ja) * 1998-07-09 2010-09-22 株式会社岡村製作所 椅子
JP4803667B2 (ja) * 2006-07-07 2011-10-26 株式会社イトーキ 椅子
JP5026783B2 (ja) * 2006-08-30 2012-09-19 株式会社イトーキ 椅子
WO2013164078A1 (de) * 2012-05-04 2013-11-07 Sander, Armin Stuhl, insbesondere bürostuhl
JP5646725B2 (ja) * 2013-12-26 2014-12-24 株式会社イトーキ ロッキング椅子
JP6080902B2 (ja) * 2015-06-12 2017-02-15 株式会社イトーキ 背もたれ付き椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017086372A (ja) 2017-05-25
WO2017082316A1 (ja) 2017-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6817694B2 (ja) 椅子
JP6803139B2 (ja) 椅子
JP6353433B2 (ja) 椅子の背もたれ
JP5013969B2 (ja) ロッキング椅子
JP2017200599A5 (ja)
JP2016073692A5 (ja)
JP5646725B2 (ja) ロッキング椅子
JP4183084B2 (ja) 椅子及びその背もたれ
JP3974636B2 (ja) 椅子用基板および椅子
JP6770306B2 (ja) 椅子の身体支持体
JP6997502B2 (ja) 椅子の背もたれ
JP4800754B2 (ja) 椅子
JP7023084B2 (ja) 椅子
JP2003079476A (ja) 椅 子
JP5936104B2 (ja) 椅子
JP6140419B2 (ja) ランバーサポート及び椅子
JP2010099104A (ja) 背もたれ付き椅子
JP2001128788A5 (ja)
JP6279883B2 (ja) 椅子における表装部材の取付構造
JP6990561B2 (ja) 椅子
JP6080902B2 (ja) 背もたれ付き椅子
JP5571733B2 (ja) 椅子
JP6970544B2 (ja) 椅子
JP2009106420A (ja) 背もたれ付き椅子
JP6964487B2 (ja) 椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190731

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200325

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6817694

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150