JP6816206B2 - ノイズ源監視装置及びノイズ源監視方法 - Google Patents

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Description

本発明は、産業機械を制御する制御装置に発生するノイズのノイズ源を監視するノイズ源監視装置及びノイズ源監視方法に関する。
特許文献1には、監視対象設備(製造ライン、製造装置等)の動作状況をカメラで撮像し、その撮像画像のデータを記録し、その記録結果をディスプレイに表示させるロギング装置が開示されている。
特開2000−276222号公報
ところで、上記監視対象設備の動作に起因して、該監視対象設備の少なくとも1つの箇所からノイズが放射され、該監視対象設備の周辺の産業機械を制御する制御装置に伝わる(発生する)ことがある。
しかしながら、特許文献1のロギング装置では、上記制御装置に発生するノイズのノイズ源を推定するための情報をオペレータに提供することができない問題があった。
そこで、本発明は、制御装置に発生するノイズのノイズ源を推定するための情報をオペレータに提供できるノイズ源監視装置及びノイズ源監視方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、産業機械を制御する制御装置の周辺に配置され、且つ、前記産業機械とは異なる複数の装置を駆動するための駆動部をオン/オフに切り換える複数のスイッチ部の撮像画像及び撮像時刻が記録された撮像画像データを記憶する第1記憶部と、前記制御装置に接続されたオシロスコープの観測波形及び観測時刻が記録された観測波形データを記憶する第2記憶部と、前記撮像画像データ及び前記観測波形データに基づいて、前記スイッチ部毎に、前記制御装置に発生するノイズの発生と前記スイッチ部の動作との相関度を算出する処理部と、前記相関度を示す情報を表示部に表示させる表示制御部と、を備える、ノイズ源監視装置である。
本発明の第2の態様は、産業機械を制御する制御装置の周辺に配置され、且つ、前記産業機械とは異なる複数の装置を駆動するための駆動部をオン/オフに切り換える複数のスイッチ部の撮像画像及び撮像時刻が記録された撮像画像データが保存された第1記憶部から前記撮像画像データを読み出すステップと、前記制御装置に接続されたオシロスコープの観測波形及び観測時刻が記録された観測波形データが保存された第2記憶部から前記観測波形データを読み出すステップと、前記撮像画像データ及び前記観測波形データに基づいて、前記スイッチ部毎に、前記制御装置に発生するノイズの発生と前記スイッチ部の動作との相関度を算出する相関度算出ステップと、前記相関度を示す情報を表示部に表示させる表示制御ステップと、を含む、ノイズ源監視方法である。
本発明によれば、制御装置に発生するノイズのノイズ源を推定するための情報をオペレータに提供することができる。
本発明の実施の形態に係るノイズ源監視装置の監視対象等の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係るノイズ源監視装置の制御ブロック図である。 図3Aは、ノイズ発生時刻毎の各スイッチ部の動作の有無を示す表である。図3Bは、10回のノイズ発生時刻と、10個の時間帯と、第k時間帯内の第nスイッチ部の動作時刻とを時間軸上に示した図である。 ノイズ源監視装置に接続された表示部の表示画像を抜き出して示す部分拡大図である。 ノイズ源監視処理1を示すフローチャートである。 ノイズ源監視処理2を示すフローチャートである。 変形例3の配電盤の構成例を示す図である。 ノイズ源監視装置に接続された表示部の表示画像を抜き出して示す部分拡大図である。 変形例15に係るノイズ源監視装置等の概略構成を示す図である。
本発明に係るノイズ源監視装置及びノイズ源監視方法について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
[実施の形態]
図1には、本発明のノイズ源監視装置の一例であるノイズ源監視装置10の監視対象等の概略構成が示されている。
ノイズ源監視装置10は、図1に示される産業機械としてのロボット20を制御する制御装置22に発生するノイズのノイズ源を監視する装置である。ノイズ源監視装置10の詳細については、後述する。
ロボット20及び制御装置22の周辺には、複数(例えば5つ)の駆動部14(第1駆動部14a、第2駆動部14b、第3駆動部14c、第4駆動部14d、第5駆動部14e)が配置されている。各駆動部14は、例えばコンベア等の装置の駆動源である。各駆動部14は、必要に応じて、配電盤16を介して第1電源18と接続される。各駆動部14は、例えばコイルが内蔵されたモータ、ソレノイド等である。
配電盤16は、複数(例えば5つ)の駆動部14に個別に対応し、対応する駆動部14と第1電源18との接続/非接続を切り換える複数(例えば5つ)のスイッチ部17を含む。ここで、第1駆動部14aに対応するスイッチ部17を第1スイッチ部17aとし、第2駆動部14bに対応するスイッチ部17を第2スイッチ部17bとし、第3駆動部14cに対応するスイッチ部17を第3スイッチ部17cとし、第4駆動部14dに対応するスイッチ部17を第4スイッチ部17dとし、第5駆動部14eに対応するスイッチ部17を第5スイッチ部17eとする。
各スイッチ部17は、筐体13と、筐体13に収容された例えばリレー、コンタクタ等のスイッチと、筐体13の前壁(図1に向かって正面の壁)に設けられた切り欠き部内に配置されたレバー28とを有する。上記スイッチは、固定接点と、電磁石の磁気力により移動する可動接点とを有する。レバー28は、上記可動接点の移動に連動して上記切り欠き部内で上下に移動する。ここでは、図1の各スイッチ部17の上記切り欠き部内の表示において、黒い部分がレバー28を示す。各スイッチ部17のレバー28が上記切り欠き部の上位置に位置している場合には、該レバー28に対応するスイッチはオンである。各スイッチ部17のレバー28が上記切り欠き部の下位置に位置している場合には、該レバー28に対応するスイッチはオフである。
ここで、第1スイッチ部17aの筐体13を第1筐体13aとし、第2スイッチ部17bの筐体13を第2筐体13bとし、第3スイッチ部17cの筐体13を第3筐体13cとし、第4スイッチ部17dの筐体13を第4筐体13dとし、第5スイッチ部17eの筐体13を第5筐体13eとする。第1スイッチ部17aのスイッチを第1スイッチとし、第2スイッチ部17bのスイッチを第2スイッチとし、第3スイッチ部17cのスイッチを第3スイッチとし、第4スイッチ部17dのスイッチを第4スイッチとし、第5スイッチ部17eのスイッチを第5スイッチとする。第1スイッチ部17aのレバー28を第1レバー28aとし、第2スイッチ部17bのレバー28を第2レバー28bとし、第3スイッチ部17cのレバー28を第3レバー28cとし、第4スイッチ部17dのレバー28を第4レバー28dとし、第5スイッチ部17eのレバー28を第5レバー28eとする。
各スイッチの固定接点及び可動接点の一方は第1電源18に電源ケーブル21を介して接続されており、他方は駆動部14に駆動ケーブル23を介して接続されている。詳述すると、第1スイッチの固定接点及び可動接点の一方は第1電源18に第1電源ケーブル21aを介して接続されており、他方は第1駆動部14aに第1駆動ケーブル23aを介して接続されている。第2スイッチの固定接点及び可動接点の一方は第1電源18に第2電源ケーブル21bを介して接続されており、他方は第2駆動部14bに第2駆動ケーブル23bを介して接続されている。第3スイッチの固定接点及び可動接点の一方は第1電源18に第3電源ケーブル21cを介して接続されており、他方は第3駆動部14cに第3駆動ケーブル23cを介して接続されている。第4スイッチの固定接点及び可動接点の一方は、第1電源18に第4電源ケーブル21dを介して接続されており、他方は第4駆動部14dに第4駆動ケーブル23dを介して接続されている。第5スイッチの固定接点及び可動接点の一方は第1電源18に第5電源ケーブル21eを介して接続されており、他方は第5駆動部14eに第5駆動ケーブル23eを介して接続されている。
各スイッチ部17がオフのとき、該スイッチ部17に対応する駆動部14と第1電源18とは非導通状態にある。各スイッチ部17がオフからオンに切り換わったとき、該スイッチ部17に対応する駆動部14と第1電源18とが導通状態となる。
各スイッチ部17のオン/オフが切り換わるタイミングは、複数の駆動部14を動作させるための制御プログラムに基づいて予め定められている。各スイッチ部は、例えばPLC(Programmable Logic Controller)によって駆動される。
ロボット20は、例えばモータにより駆動される可動関節部を複数有する産業用ロボットであり、制御ケーブル25を介して制御装置22に接続されている。
制御装置22は、電源ケーブル27を介して第2電源24(交流電源)に接続されている。制御装置22は、ロボット20を動作させるための制御プログラムにしたがって制御信号を生成する信号生成回路と、第2電源24からの交流電流を直流電流に変換する不図示のコンバータと、該コンバータからの直流電流を制御信号に応じたタイミングでロボット20のモータに出力する電流出力回路と、を含む。制御装置22は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)により、実現される。
ここで、第nスイッチ部17(n=1〜5)のオン/オフに伴って第nスイッチ部17に対応する第n駆動部14(n=1〜5)と第1電源18との接続/非接続が切り換わったときに、第nスイッチ部17、第n駆動部14、第nスイッチ部17と第n駆動部14とを接続する第n駆動ケーブル23(n=1〜5)及び第nスイッチ部17と第1電源18とを接続する第n電源ケーブル21(n=1〜5)の少なくとも1つから放射ノイズが発生することがある。例えば、第nスイッチ部17をオンからオフへ切り換えるとき該第nスイッチ部17に対応する第n駆動部14のコイルに蓄えられた余剰エネルギーが行き場を失うことにより放射ノイズが発生しやすい。この放射ノイズが、制御装置22に伝わると、制御信号の波形が乱れ、ロボット20の正常な動作が妨げられてしまう。
そこで、制御装置22は、生成した制御信号の波形を監視し、制御信号の波形が乱れ、制御信号に放射ノイズが混入して正常な動作が妨げられた場合に、エラーとし、ロボット20の稼働を停止させる。無論、制御信号に放射ノイズ以外のノイズ(例えば伝導ノイズ)が混入することもあるが、ここでは、「放射ノイズ」に焦点を当てて説明する。ここで、第1スイッチ部17aと第1駆動部14aと第1電源18とを含む電気系統を第1電気系統とする。第2スイッチ部17bと第2駆動部14bと第1電源18とを含む電気系統を第2電気系統とする。第3スイッチ部17cと第3駆動部14cと第1電源18とを含む電気系統を第3電気系統とする。第4スイッチ部17dと第4駆動部14dと第1電源18とを含む電気系統を第4電気系統とする。第5スイッチ部17eと第5駆動部14eと第1電源18とを含む電気系統を第5電気系統とする。
停止されたロボット20の稼働を再開するためには、オペレータOPは、放射ノイズの発生源が上記第1〜第5電気系統のいずれであるかを推定し、推定した電気系統に対して放射ノイズの放射を抑制する措置(例えば電磁シールドの設置)又は放射ノイズによる影響を低減させる措置(例えば制御ケーブル25、少なくとも1つの駆動ケーブル23、第少なくとも1つの電源ケーブル21等を這い回すルートを変更する措置)をとることが必要である。
そこで、発明者らは、オペレータOPが放射ノイズの発生源を推定できるようにするために、本実施の形態のノイズ源監視装置10を開発した。
ノイズ源監視装置10は、図2に示されるように、第1記憶部33、第2記憶部35、処理部37及び表示制御部40を含む。処理部37及び表示制御部40は、例えばCPU(Central Processing Unit)等を含むコンピュータにより実現される。
第1記憶部33は、複数のスイッチ部17の撮像画像及び撮像時刻が記録された撮像画像データIIDを記憶する。詳述すると、カメラ30(図1参照)が撮像した複数のスイッチ部17のフレーム毎の撮像画像及び撮像時刻が記録された撮像画像データIIDが、第1記憶部33に保存されている。第1記憶部33として、例えば不揮発性のメモリ、ハードディスク等の記憶媒体を用いることができる。
ここで、撮像画像データIIDの取得方法について簡単に説明する。先ず、オペレータOPは、カメラ30を配電盤16の複数のレバー28の動作状況、すなわち複数のスイッチ部17の動作状況(オン/オフの切り換わり状況)を撮像できるように例えばスタンド、三脚等の保持具HDに保持させる(図1参照)。次に、オペレータOPは、カメラ30において動画モードを選択する。動画モードが選択されると、カメラ30が複数のスイッチ部17の動画撮像を行う。この動画撮像により得られた動画のデータが撮像画像データIIDである。このようにして取得された撮像画像データIIDは、無線又は有線の通信によってノイズ源監視装置10の第1記憶部33に保存される。また、メモリカードといった記憶媒体を介してオペレータOPが第1記憶部33に保存させても良い。
なお、配電盤16を収容するボックスの扉が透明でない場合は、オペレータOPが該扉を開いて複数のスイッチ部17を露出させることにより該複数のスイッチ部17をカメラ30で撮像することができる。一方、配電盤16を収容するボックスの扉が透明な場合は、該扉を閉じた状態で複数のスイッチ部17をカメラ30で撮像することができる。
第2記憶部35は、制御装置22に接続されたオシロスコープ26(図1参照)の観測波形及び観測時刻が記録された観測波形データOWDを記憶する。詳述すると、オシロスコープ26により、カメラ30による複数のスイッチ部17の動画撮像中に上記制御信号の電圧波形が観測され、その観測波形及び観測時刻が記録された観測波形データOWDが第2記憶部35に保存されている。第2記憶部35として、例えば不揮発性のメモリ、ハードディスク等の記憶媒体を用いることができる。オシロスコープ26から取得された観測波形データOWDも、無線又は有線の通信によってノイズ源監視装置10の第2記憶部35に保存される。また、メモリカードといった記憶媒体を介してオペレータOPが第2記憶部35に保存させても良い。
すなわち、撮像画像データIIDと観測波形データOWDは、時間的に並行して生成されたデータである。なお、撮像画像データIIDと観測波形データOWDは、必ずしも生成時間が完全に一致している必要はなく、要は、生成時間の少なくとも一部が互いに重複していれば良い。
処理部37は、撮像画像データIID及び観測波形データOWDに基づいて、スイッチ部17毎に、制御装置22に発生する放射ノイズの発生とスイッチ部17の動作との相関度を算出する。処理部37は、相関スイッチ部特定部(特定部)34、発生時刻取得部36、相関度算出部38を含む。
発生時刻取得部36は、観測波形データOWDを解析して、制御装置22に発生する放射ノイズの発生時刻(以下では「ノイズ発生時刻NT」とも呼ぶ)を取得する。具体的には、発生時刻取得部36は、第2記憶部35から観測波形データOWDを読み出し、該観測波形データOWDにおいて上記制御信号の電圧波形が乱れた時刻(例えば該電圧波形に高周波が乗った時刻)をノイズ発生時刻NTとして取得する。発生時刻取得部36は、取得したノイズ発生時刻NTを相関スイッチ部特定部34に送る。また、発生時刻取得部36は、ノイズ発生時刻NTを取得する度に取得信号を相関度算出部38に送信する。
相関スイッチ部特定部34は、撮像画像データIIDを解析して、互いに異なる複数のノイズ発生時刻NTを含む複数の時間帯(所定時間帯)TZの各々で動作したスイッチ部17を特定する。ここで、ノイズ発生時刻NTを基準とした所定の時間範囲内で動作したスイッチ部17は、放射ノイズの発生と相関があると考えられる。そこで、相関スイッチ部特定部34は、第1記憶部33から撮像画像データIIDを読み出し、該撮像画像データIIDにおける、互いに異なる複数のノイズ発生時刻NTを含む複数の時間帯TZで撮像された複数の撮像画像のデータを比較する。これにより、相関スイッチ部特定部34は、複数の時間帯TZの各々で動作した(該時間帯TZ内に動作時刻MTが含まれる)スイッチ部17を特定する。相関スイッチ部特定部34は、時間帯TZ毎に特定したスイッチ部17を示す情報を相関度算出部38に送る。なお、動作時刻MTは、例えば、各スイッチ部17の動作開始直前の撮像画像が撮像された時刻t1と、該スイッチ部17の動作終了直後の撮像画像が撮像された時刻t2とに基づいて求めることができる。動作時刻MTは、例えばt1とt2の中間の時刻とすることができる。
相関度算出部38は、相関スイッチ部特定部34によって特定された回数(以下では「特定回数」とも呼ぶ)が多いスイッチ部17ほど相関度が高くなるように算出する。具体的には、相関度算出部38は、各スイッチ部17の特定回数を、取得信号の受信数(発生時刻取得部36でのノイズ発生時刻NTの取得回数、以下では「ノイズ発生時刻取得回数」とも呼ぶ)で割った値を該スイッチ部17の相関度として算出する。
以下に、処理部37による相関度の算出方法の具体例について説明する。
図3Aには、一例として、発生時刻取得部36がノイズ発生時刻NTを10回取得したときに、相関スイッチ部特定部34が、互いに異なる複数のノイズ発生時刻NTを含む複数の時間帯TZの各々で動作した(動作時刻MTが含まれる)スイッチ部17を特定した結果が示されている。すなわち、図3Aには、スイッチ部17毎の各時間帯TZでの動作の有無が表で示されている。図3Bには、10回のノイズ発生時刻NTと、対応する10個の時間帯TZと、第k時間帯TZ(kは1〜10の少なくとも1つ)内の第nスイッチ部17の動作時刻MTni(n=1〜5、i=a、b、c…)とが、時間軸上に示されている。ここでは、10個の時間帯TZを、第1時間帯TZ1、第2時間帯TZ2、第3時間帯TZ3、第4時間帯TZ4、第5時間帯TZ5、第6時間帯TZ6、第7時間帯TZ7、第8時間帯TZ8、第9時間帯TZ9、第10時間帯TZ10としている。10回のノイズ発生時刻NTを、ノイズ発生時刻NT1、ノイズ発生時刻NT2、ノイズ発生時刻NT3、ノイズ発生時刻NT4、ノイズ発生時刻NT5、ノイズ発生時刻NT6、ノイズ発生時刻NT7、ノイズ発生時刻NT8、ノイズ発生時刻NT9、ノイズ発生時刻NT10としている。ここでは、第1時間帯TZ1〜第10時間帯TZ10の各時間帯TZの時間幅は、一定(同一)である。
図3Bから分かるように、第1時間帯TZ1には、いずれのスイッチ部17の動作時刻MTも含まれていない(いずれのスイッチ部17も動作していない)。第2時間帯TZ2には、第2スイッチ部17bの動作時刻MT2aが含まれている(第2スイッチ部17bが動作している)。第3時間帯TZ3には、第5スイッチ部17eの動作時刻MT5aが含まれている(第5スイッチ部17eが動作している)。第4時間帯TZ4には、第2スイッチ部17bの動作時刻MT2bが含まれている(第2スイッチ部17bが動作している)。第5時間帯TZ5には、第5スイッチ部17eの動作時刻MT5bが含まれている(第5スイッチ部17eが動作している)。第6時間帯TZ6には、第1スイッチ部17aの動作時刻MT1aが含まれている(第1スイッチ部17aが動作している)。第7時間帯TZ7には、第5スイッチ部17eの動作時刻MT5cが含まれている(第5スイッチ部17eが動作している)。第8時間帯TZ8には、第5スイッチ部17eの動作時刻MT5dが含まれている(第5スイッチ部17eが動作している)。第9時間帯TZ9には、第2スイッチ部17bの動作時刻MT2cが含まれている(第2スイッチ部17bが動作している)。第10時間帯TZ10には、第5スイッチ部17eの動作時刻MT5eが含まれている(第5スイッチ部17eが動作している)。
図3Aにおいて、「あり」は、時間帯TZにスイッチ部17の動作時刻MTが含まれていること、すなわち「スイッチ部17の動作あり」を示し、「なし」は、時間帯TZにスイッチ部17の動作時刻MTが含まれていないこと、すなわち「スイッチ部17の動作なし」を示す。相関度算出部38は、図3Aに示される、スイッチ部17毎の、時間帯TZの数(ここでは10個)に対する「あり」の数の比率を「相関度」として算出する。例えば、第1スイッチ部17aの相関度は1/10であり、第2スイッチ部17bの相関度は3/10であり、第3スイッチ部17cの相関度は0であり、第4スイッチ部17dの相関度は0であり、第5スイッチ部17eの相関度は1/2である。以下では、図3Aにおけるスイッチ部17毎の「あり」の積算数を「ノイズ相関動作カウント数」とも呼ぶ。このとき、スイッチ部17毎の「ノイズ相関動作カウント数/ノイズ発生時刻取得回数」が、スイッチ部17毎の「相関度」となる。なお、各時間帯TZの中心は、必ずしもノイズ発生時刻NTに一致する必要はなく、ノイズ発生時刻NTからずれていても良い。なお、処理部37による相関度の算出方法は、以上のような算出方法に限定されず、適宜変更可能である。
表示制御部40は、相関度算出部38で算出された相関度を示す情報を、表示部32に表示させる。具体的には、表示制御部40は、撮像画像データIIDから複数のスイッチ部17の撮像画像のデータを取得し、表示部32に複数のスイッチ部17を表示させるとともに、少なくとも1つのスイッチ部17に色を重畳させる。この際、表示制御部40は、スイッチ部17毎の相関度の高さに応じて、該スイッチ部17に重畳させる色を変える。例えば、表示制御部40は、相関度が高いスイッチ部17ほど、目立つ色(濃い色や派手な色)となるように色を変える(図4において表示部32の表示画像を抜き出して示す部分拡大図参照)。ここで、「濃い色」は、同系色中の「濃い色」を意味する。「派手な色」は、同系色か異系色かによらず、発色の良い色を意味する。例えば、表示制御部40は、複数のスイッチ部17に相関度の高さに応じて、同系色(例えば濃い赤、薄い赤、濃いピンク、薄いピンク等)を重畳させても良い。また、例えば、表示制御部40は、複数のスイッチ部17に相関度の高さに応じて、発色が異なる異系色(例えば赤、青、黄色、緑、黒等)を重畳させても良い。
図3A、図3Bの場合には、表示制御部40は、相関度が1番高い第5スイッチ部17eを1番濃い色や派手な色とし、相関度が2番目に高い第2スイッチ部17bを2番目に濃い色や派手な色とし、相関度が3番目に高い第1スイッチ部17aを3番目に濃い色や派手な色とする(図4の表示部32の表示画像参照)。なお、ここでは、表示制御部40は、相関度が0の第3スイッチ部17c、第4スイッチ部17dには、色を重畳しない。
(ノイズ源監視処理1)
ノイズ源監視装置10で実施されるノイズ源監視処理1について、図5のフローチャートを参照して説明する。ここで、ノイズ源監視処理1に先立って、撮像画像データIIDが及び観測波形データOWDが第2記憶部35に保存されているものとする。
最初のステップS1では、発生時刻取得部36は、第2記憶部35から観測波形データOWDを読み出す。
次のステップS2では、発生時刻取得部36は、観測波形データOWDを解析して、ノイズ発生時刻NTを取得する。
次のステップS3では、相関スイッチ部特定部34は、第1記憶部33から撮像画像データIIDを読み出す。
次のステップS4では、相関スイッチ部特定部34は、撮像画像データIIDを解析して、互いに異なる複数のノイズ発生時刻NTを含む複数の時間帯TZの各々で動作した各スイッチ部17を特定する。
次のステップS5では、相関度算出部38は、スイッチ部17毎の相関度を算出する。
次のステップS6では、表示制御部40は、複数のスイッチ部17の撮像画像を表示させるとともに、少なくとも1つのスイッチ部17に色を重畳する。
[変形例]
上記実施の形態で説明したノイズ源監視装置10の構成は、適宜変更可能である。
(変形例1)
上記実施の形態では、第1記憶部33及び第2記憶部35は、互いに異なる2つの記憶媒体であったが、同一の記憶媒体の互いに異なる2つの記憶領域であっても良い。
(変形例2)
ところで、ノイズ発生時刻NTを基準とした所定の時間範囲内に動作時刻MTが含まれるスイッチ部17は、放射ノイズの発生と相関があると考えられる。そこで、相関スイッチ部特定部34は、撮像画像データIIDを解析して、複数のスイッチ部17の各々の動作時刻MT(オン/オフが切り換わった時刻)を取得し、互いに異なる複数のノイズ発生時刻NTを含む複数の時間帯TZの各々に動作時刻MTが含まれるか否かをスイッチ部17毎に判定し、その判定結果を相関度算出部38に送っても良い。そして、相関度算出部38は、動作時刻MTが含まれると判定した回数が多いスイッチ部17ほど相関度が高くなるように算出しても良い。なお、相関スイッチ部特定部34は、撮像画像データIIDにおけるフレーム毎の撮像画像のデータを比較することにより、各スイッチ部17の動作時刻MTを取得することができる。
(ノイズ源監視処理2)
ノイズ源監視装置10で実施されるノイズ源監視処理2(変形例2のノイズ源監視処理)について、図6のフローチャートを参照して説明する。ここで、ノイズ源監視処理2に先立って、撮像画像データIIDが第1記憶部33に保存され、観測波形データOWDが第2記憶部35に保存されているものとする。
最初のステップS11では、相関スイッチ部特定部34は、第1記憶部33から撮像画像データIIDを読み出す。
次のステップS12では、相関スイッチ部特定部34は、撮像画像データIIDを解析して、各スイッチ部17の動作時刻MTを取得する。
次のステップS13では、発生時刻取得部36は、第2記憶部35から観測波形データOWDを読み出す。
次のステップS14では、発生時刻取得部36は、ノイズ発生時刻NTを取得し、相関スイッチ部特定部34に送る。
次のステップS15では、相関スイッチ部特定部34は、互いに異なる複数のノイズ発生時刻NTを含む複数の時間帯TZの各々で動作時刻MTが含まれるか否かをスイッチ部毎に判定し、その判定結果を相関度算出部38に送る。
次のステップS16では、相関度算出部38は、スイッチ部17毎の相関度を算出する。
次のステップS17では、表示制御部40は、複数のスイッチ部17の撮像画像を表示させるとともに、少なくとも1つのスイッチ部17に色を重畳する。
(変形例3)
図7に示される変形例3の配電盤16Aのように、複数(例えば5つ)のレバー28に代えて、対応するスイッチのオン/オフの切り換えに連動して点灯/消灯(オン/オフ)が切り換わる複数(例えば5つ)の光源46(第1スイッチ部の第1光源46a、第2スイッチ部の第2光源46b、第3スイッチ部の第3光源46c、第4スイッチ部の第4光源46d、第5スイッチ部の第5光源46e)を用いても良い。ここでは、各スイッチ部がオンのとき該スイッチ部の光源46が点灯し(図7の配電盤16Aの光源46の表示が白)、各スイッチ部がオフのとき該スイッチ部に対応する光源46が消灯する(図7の配電盤16Aの光源46の表示が黒)ものとする。この場合に、相関スイッチ部特定部34は、撮像画像データIIDを解析して、各光源46の点灯/消灯の切り換わりを認識することにより、該光源46を含むスイッチ部の動作を認識する。表示制御部40は、複数(例えば5つ)の光源46を撮像した画像を表示させるとともに、少なくとも1つのスイッチ部に色を重畳させる。詳述すると、例えば、表示制御部40は、相関度が1番高い第5スイッチ部に1番目立つ色(1番濃い色又は1番派手な色)を重畳させ、相関度が2番目に高い第2スイッチ部に2番目に目立つ色(2番目に濃い色又は2番目に派手な色)を重畳させ、相関度が3番目に高い第1スイッチ部に3番目に目立つ色(3番目に濃い色又は3番目に派手な色)を重畳させる(図8の表示部32の表示を抜き出して示す部分拡大図参照)。表示制御部40は、相関度が0の第3スイッチ部、第4スイッチ部には、色を重畳させない。各光源46としては、例えばLED(発光ダイオード)が用いられる。
(変形例4)
配電盤において、対応するスイッチのオン/オフの切り換えに連動してオン/オフが同時に切り換わるレバー28と光源の組を複数組(例えば5組)用いても良い。具体的には、各スイッチがオンのとき、該スイッチに対応するレバー28がオンになり、且つ、該スイッチに対応する光源が点灯し、各スイッチがオフのとき、該スイッチに対応するレバー28がオフになり、且つ、該スイッチに対応する光源が消灯するようにしても良い。表示制御部40は、複数(例えば5つ)のレバー28及び複数(例えば5つ)の光源を撮像した画像を表示させるとともに、少なくとも1つのスイッチ部に色を重畳させる。色の重畳方法は、上記実施の形態及び各変形例と同様である。各光源としては、例えばLED(発光ダイオード)が用いられる。
(変形例5)
配電盤16において、スイッチ部17の数は、使用される駆動部14の数に応じて適宜変更可能であることは言うまでもない。
(変形例6)
上記実施の形態及び各変形例では、産業機械として、ロボット20を用いているが、これに限られない。制御装置22によって制御される産業機械であれば、例えば加工用切断機、加工用プレス機、ワイヤ放電加工機、射出成形機、工具を用いて加工対象物を加工する工作機械等の他の産業機械であっても良い。
(変形例7)
上記実施の形態及び各変形例では、表示制御部40は、相関度が0のスイッチに対応するスイッチ部17に色を重畳させていないが、目立たない色(例えば白色)を重畳させても良い。
(変形例8)
上記実施の形態及び各変形例では、相関度を示す情報として、複数の色(無彩色を含む)を用いているが、これに限られない。相関度を示す情報として、例えば「最高」、「高」、「中」、「低」、「最低」のような複数の文字、例えば「1」、「2」、「3」、「4」、「5」のような複数の数字、又は例えば「A」、「B」、「C」、「D」、「E」のような複数の文字を用いても良い。また、相関度を示す情報は、相関度そのものであっても良い。
(変形例9)
上記実施の形態及び各変形例では、スイッチの動作に連動してオン/オフが切り換わるレバー28及び光源46の少なくとも一方を用いているが、例えばスイッチに連動して突出位置と非突出位置(例えば埋没位置)との間で移動するボタンを用いても良い。この場合には、そのボタンを該ボタンが突出位置と非突出位置のいずれにあるかが分かる側(例えば該ボタンの上側、下側、右側、左側)から、カメラ30で撮像する必要がある。この場合に、相関スイッチ部特定部34は、撮像画像データIIDを解析して、各ボタンの突出/非突出の切り換わりを認識することにより、該ボタンを含むスイッチ部の動作を認識する。
(変形例10)
上記実施の形態及び各変形例では、オシロスコープ26が上記制御信号を観測し、発生時刻取得部36が該制御信号に乱れが発生した時刻をノイズ発生時刻NTとして取得しているが、これに限らない。例えば、オシロスコープ26が制御装置22の基準電位を観測し、発生時刻取得部36が該基準電位に乱れが発生した時刻をノイズ発生時刻NTとして取得しても良い。
(変形例11)
発生時刻取得部36は、観測波形データOWDを解析して、放射ノイズの大きさを取得し、相関度算出部38は、閾値を超えた放射ノイズの発生とスイッチ部の動作との相関度を算出しても良い。この場合には、放射ノイズのうち上記制御信号又は上記基準電位に影響しない程度のものを相関度算出の対象から除外することができる。閾値は可変であり、相関度算出部38は、オペレータOPによって選択された閾値を超えた放射ノイズの発生とスイッチ部の動作との相関度を算出しても良い。この場合、相関度算出部38による相関度の算出の自由度を向上させることができる。ここで、上記閾値が低すぎると、制御信号に影響しない程度の放射ノイズと相関があるスイッチ部についても相関度が高く算出される傾向にある。一方、上記閾値が高すぎると、制御信号に影響する程度の放射ノイズと相関があるスイッチ部についても相関度が低く算出される傾向にある。
(変形例12)
上記実施の形態及び各変形例では、相関度算出部38は、相関スイッチ部特定部34によって特定された回数(以下では「特定回数」とも呼ぶ)が多いスイッチ部ほど相関度が高くなるように算出しているが、これに限られない。例えば、相関度算出部38は、特定回数が動作回数(ノイズ源監視処理1又は2が行われている間の動作回数)に対して多いスイッチ部ほど相関度が高くなるように算出しても良い。ただし、この場合には、相関スイッチ部特定部34は、撮像画像データIIDを解析したときに、各スイッチ部の動作回数をカウントし、そのカウント数(動作回数)を相関度算出部38に送る必要がある。上記実施の形態及び各変形例では、特定回数が同じであり、動作回数が互いに異なる複数のスイッチ部がある場合に、該複数のスイッチ部の相関度が同じ値となる。例えば、ノイズ発生回数が5回の場合に、特定回数が1回で動作回数が10回のスイッチ部Aと、特定回数が1回で動作回数が20回のスイッチ部Bがある場合に、スイッチ部A及びスイッチ部Bの相関度は、いずれも、1/5となる。一方、本変形例では、相関度=特定回数/動作回数とすることにより、スイッチ部Aの相関度は1/10、スイッチ部Bの相関度は1/20となる。すなわち、本変形例では、相関度に動作回数を反映させることができる。
(変形例13)
上記実施の形態及び各変形例では、各駆動部14と第1電源18とを該駆動部14に対応するスイッチ部を介して適宜接続するようにしているが、各駆動部14と、第1電源18に接続される素子又は素子群とを該駆動部14に対応するスイッチ部を介して適宜接続するようにしても良い。
(変形例14)
上記実施の形態及び各変形例では、相関スイッチ部特定部34は、互いに異なる複数のノイズ発生時刻NTを含む複数の時間帯TZの各々で動作したスイッチ部17を特定しているが、これに限られない。要は、相関スイッチ部特定部34は、所定の時間範囲にあるノイズ発生時刻NTとスイッチ部17の動作時刻MTの組を検出すれば良い。例えば、各スイッチ部17の互いに異なる複数の動作時刻MTを含む複数の所定時間帯の各々でノイズが発生しているか否かを判定することにより、上記組を検出しても良い。また、各スイッチ部17の互いに異なる複数の動作時刻MTを含む複数の所定時間帯の各々にノイズ発生時刻NTが含まれるか否かを判定することにより、上記組を検出しても良い。これらの場合には、発生時刻取得部36は、必須ではない。
(変形例15)
上記実施の形態及び各変形例では、ノイズ源はロボット20以外であるとしているが、ロボット20の動作がロボット20の制御信号に対するノイズ源になることもある。図9は、変形例15に係るノイズ源監視装置10等の概略構成を示す図である。図9では、図1にノイズ源監視装置10が追加されている。ノイズ源監視装置10は、カメラ30、オシロスコープ26、及び制御装置22に接続されていて、それぞれから情報を取得することができる。ノイズ源監視装置10は、制御装置22からロボット20の動作情報を取得する。ロボット20の動作情報は、ロボット20がどのような動作をしているかを示す時系列データである。ロボット20の動作情報の具体例は、各時刻におけるロボット20の姿勢及び位置を規定する全ての可動関節部の位置、各時刻における制御装置22が実行するロボット20の制御プログラムの実行箇所、等である。ノイズ源監視装置10の相関度算出部38は、放射ノイズの発生時刻(ノイズ発生時刻NT)と、ロボット20の動作情報とに基づいて、放射ノイズの発生とロボット20の動作との相関度を算出する。表示制御部40は、算出された相関度を示す情報を、図4の画面の次に示す画面(図示せず)等で表示部32に表示させる。
(変形例16)
変形例1〜15を矛盾しない範囲内で任意に組み合わせても良い。
[実施の形態及び変形例1〜16から把握しうる発明]
[第1の発明]
第1の発明は、産業機械(20)を制御する制御装置(22)の周辺に配置され、且つ、産業機械(20)とは異なる複数の装置を駆動するための駆動部(14)をオン/オフに切り換える複数のスイッチ部(17)の撮像画像及び撮像時刻が記録された撮像画像データ(IID)を記憶する第1記憶部(33)と、制御装置(22)に接続されたオシロスコープ(26)の観測波形及び観測時刻が記録された観測波形データ(OWD)を記憶する第2記憶部(35)と、撮像画像データ(IID)及び観測波形データ(OWD)に基づいて、スイッチ部(17)毎に、制御装置(22)に発生するノイズの発生とスイッチ部(17)の動作との相関度を算出する処理部(37)と、相関度を示す情報を表示部(32)に表示させる表示制御部(40)と、を備える、ノイズ源監視装置(10)である。
これにより、ノイズの発生と各スイッチ部(17)の動作との相関度を示す情報が表示部(32)に表示される。
すなわち、第1の発明によれば、産業機械(20)を制御する制御装置(22)に発生するノイズのノイズ源を推定するための情報をオペレータ(OP)に提供することができる。
処理部(37)は、観測波形データ(OWD)を解析して、制御装置(22)に発生するノイズの発生時刻(NT)を取得する発生時刻取得部(36)と、撮像画像データ(IID)を解析して、互いに異なる複数のノイズの発生時刻(NT)を含む複数の所定時間帯(TZ)の各々で動作したスイッチ部17を特定する特定部(34)と、複数のスイッチ部(17)の各々において、特定部(34)によって特定された回数が多くなるほど相関度が高くなるように算出する相関度算出部(38)と、を含んでも良い。これにより、ノイズの発生時刻(NT)と、スイッチ部(17)の動作時刻(MT)とがずれていても、該スイッチ部(17)がノイズの発生に相関がないと誤判定されるのを抑制できる。
特定部(34)は、撮像画像データ(IID)を解析して、複数のスイッチ部(17)の各々の動作時刻(MT)を取得し、該動作時刻(MT)及び発生時刻(NT)を用いて、複数の所定時間帯(TZ)の各々で動作したスイッチ部(17)を特定しても良い。
相関度算出部(38)は、特定部(34)によって特定された回数が多いスイッチ部(17)ほど相関度が高くなるように算出しても良い。これにより、複数のスイッチ部(17)の相対的な相関度を算出することができる。
相関度算出部(38)は、特定部(34)によって特定された回数が動作回数に対して多いスイッチ部(17)ほど相関度が高くなるように算出しても良い。これにより、相関度算出部(38)は、各スイッチ部(17)の動作回数を該スイッチ部(17)の相関度に反映させることができる。
発生時刻取得部(36)は、観測波形データ(OWD)を解析して、ノイズの大きさを取得し、相関度算出部(38)は、閾値を超えたノイズの発生とスイッチ部(17)の動作との相関度を算出しても良い。これにより、相関度算出部(38)は、ノイズのうち制御装置(22)による産業機械(20)の制御に影響を及ぼさない程度のものを相関度算出の対象から除外することができる。
閾値は可変であり、相関度算出部(38)は、オペレータ(OP)によって選択された閾値を超えたノイズの発生とスイッチ部(17)の動作との相関度を算出しても良い。これにより、相関度算出部(38)による相関度の算出の自由度を向上させることができる。
表示制御部(40)は、複数のスイッチ部(17)の撮像画像を表示させるとともに、少なくとも1つのスイッチ部(17)に重畳して、相関度を示す情報を表示させても良い。これにより、オペレータ(OP)は、表示された画像を見て、スイッチ部(17)毎の相関度を容易に認識することができる。
相関度を示す情報は、色であり、表示制御部(40)は、相関度の高さに応じて、色を変えても良い。これにより、オペレータ(OP)は、スイッチ部(17)毎の相関度の高さが一目瞭然となる。
[第2の発明]
第2の発明は、産業機械(20)を制御する制御装置(22)の周辺に配置され、且つ、産業機械(20)とは異なる複数の装置を駆動するための駆動部(14)をオン/オフに切り換える複数のスイッチ部(17)の撮像画像及び撮像時刻が記録された撮像画像データ(IID)が保存された第1記憶部(33)から撮像画像データ(IID)を読み出すステップと、制御装置(22)に接続されたオシロスコープ(26)の観測波形及び観測時刻が記録された観測波形データ(OWD)が保存された第2記憶部(35)から観測波形データ(OWD)を読み出すステップと、撮像画像データ(IID)及び観測波形データ(OWD)に基づいて、スイッチ部(17)毎に、制御装置(22)に発生するノイズの発生とスイッチ部(17)の動作との相関度を算出する相関度算出ステップと、相関度を示す情報を表示部(32)に表示させる表示制御ステップと、を含む、ノイズ源監視方法である。
これにより、ノイズの発生と各スイッチ部(17)のオン/オフの切り換わりとの相関度を示す情報が表示部(32)に表示される。
すなわち、第2の発明によれば、産業機械(20)を制御する制御装置(22)に発生するノイズのノイズ源を推定するための情報をオペレータ(OP)に提供することができる。
相関度算出ステップは、観測波形データ(OWD)を解析して、制御装置(22)に発生するノイズの発生時刻(NT)を取得する発生時刻取得ステップと、撮像画像データ(IID)を解析して、互いに異なる複数のノイズの発生時刻(NT)を含む複数の所定時間帯(TZ)の各々で動作したスイッチ部(17)を特定する特定ステップと、複数のスイッチ部(17)の各々において、特定ステップによって特定された回数が多くなるほど相関度が高くなるように算出する算出ステップと、を含んでも良い。これにより、ノイズの発生時刻(NT)と、スイッチ部(17)の動作時刻(MT)とがずれていても、該スイッチ部(17)がノイズの発生に相関がないと誤判定されるのを抑制できる。
発生時刻取得ステップでは、観測波形データ(OWD)を解析して、ノイズの大きさを取得し、算出ステップでは、閾値を超えたノイズの発生とスイッチ部(17)の動作との相関度を算出しても良い。これにより、算出ステップでは、ノイズのうち制御装置(22)による産業機械(20)の制御に影響を及ぼさない程度のものを相関度算出の対象から除外することができる。
閾値は可変であり、算出ステップでは、オペレータ(OP)によって選択された閾値を超えたノイズの発生とスイッチ部(17)の動作との相関度を算出しても良い。これにより、算出ステップによる相関度の算出の自由度を向上させることができる。
表示制御ステップでは、複数のスイッチ部(17)の撮像画像を表示させるとともに、少なくとも1つのスイッチ部(17)に重畳して、相関度を示す情報を表示させても良い。これにより、オペレータ(OP)は、表示された画像を見て、スイッチ部(17)毎の相関度を容易に認識することができる。
相関度を示す情報は、色であり、表示制御ステップでは、相関度の高さに応じて、色を変えても良い。これにより、オペレータ(OP)は、スイッチ部(17)毎の相関度の高さが一目瞭然となる。
10…ノイズ源監視装置 14…駆動部
17…スイッチ部 18…第1電源(電源)
20…ロボット(産業機械) 22…制御装置
26…オシロスコープ 32…表示部
33…第1記憶部 34…相関スイッチ部特定部(特定部)
35…第2記憶部 36…発生時刻取得部
37…処理部 38…相関度算出部
40…表示制御部

Claims (15)

  1. 産業機械を制御する制御装置の周辺に配置され、且つ、前記産業機械とは異なる複数の装置を駆動するための駆動部をオン/オフに切り換える複数のスイッチ部の撮像画像及び撮像時刻が記録された撮像画像データを記憶する第1記憶部と、
    前記制御装置に接続されたオシロスコープの観測波形及び観測時刻が記録された観測波形データを記憶する第2記憶部と、
    前記撮像画像データ及び前記観測波形データに基づいて、前記スイッチ部毎に、前記制御装置に発生するノイズの発生と前記スイッチ部の動作との相関度を算出する処理部と、
    前記相関度を示す情報を表示部に表示させる表示制御部と、
    を備える、ノイズ源監視装置。
  2. 請求項1に記載のノイズ源監視装置であって、
    前記処理部は、
    前記観測波形データを解析して、前記制御装置に発生するノイズの発生時刻を取得する発生時刻取得部と、
    前記撮像画像データを解析して、互いに異なる複数の前記ノイズの発生時刻を含む複数の所定時間帯の各々で動作した前記スイッチ部を特定する特定部と、
    前記複数のスイッチ部の各々において、前記特定部によって特定された回数が多くなるほど前記相関度が高くなるように算出する相関度算出部と、
    を含む、ノイズ源監視装置。
  3. 請求項2に記載のノイズ源監視装置であって、
    前記特定部は、前記撮像画像データを解析して、前記複数のスイッチ部の各々の動作時刻を取得し、該動作時刻及び前記発生時刻を用いて、前記複数の所定時間帯の各々で動作した前記スイッチ部を特定する、ノイズ源監視装置。
  4. 請求項2又は3に記載のノイズ源監視装置であって、
    前記相関度算出部は、前記特定部によって特定された回数が多い前記スイッチ部ほど前記相関度が高くなるように算出する、ノイズ源監視装置。
  5. 請求項2又は3に記載のノイズ源監視装置であって、
    前記相関度算出部は、前記特定部によって特定された回数が動作回数に対して多い前記スイッチ部ほど前記相関度が高くなるように算出する、ノイズ源監視装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載のノイズ源監視装置であって、
    前記発生時刻取得部は、前記観測波形データを解析して、前記ノイズの大きさを取得し、
    前記相関度算出部は、閾値を超えた前記ノイズの発生と前記スイッチ部の動作との相関度を算出する、ノイズ源監視装置。
  7. 請求項6に記載のノイズ源監視装置であって、
    前記閾値は可変であり、
    前記相関度算出部は、オペレータによって選択された前記閾値を超えた前記ノイズの発生と前記スイッチ部の動作との相関度を算出する、ノイズ源監視装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のノイズ源監視装置であって、
    前記表示制御部は、前記複数のスイッチ部の撮像画像を表示させるとともに、少なくとも1つの前記スイッチ部に重畳して、前記相関度を示す情報を表示させる、ノイズ源監視装置。
  9. 請求項8に記載のノイズ源監視装置であって、
    前記相関度を示す情報は、色であり、
    前記表示制御部は、前記相関度の高さに応じて、前記色を変える、ノイズ源監視装置。
  10. 産業機械を制御する制御装置の周辺に配置され、且つ、前記産業機械とは異なる複数の装置を駆動するための駆動部をオン/オフに切り換える複数のスイッチ部の撮像画像及び撮像時刻が記録された撮像画像データが保存された第1記憶部から前記撮像画像データを読み出すステップと、
    前記制御装置に接続されたオシロスコープの観測波形及び観測時刻が記録された観測波形データが保存された第2記憶部から前記観測波形データを読み出すステップと、
    前記撮像画像データ及び前記観測波形データに基づいて、前記スイッチ部毎に、前記制御装置に発生するノイズの発生と前記スイッチ部の動作との相関度を算出する相関度算出ステップと、
    前記相関度を示す情報を表示部に表示させる表示制御ステップと、
    を含む、ノイズ源監視方法。
  11. 請求項10に記載のノイズ源監視方法であって、
    前記相関度算出ステップは、
    前記観測波形データを解析して、前記制御装置に発生するノイズの発生時刻を取得する発生時刻取得ステップと、
    前記撮像画像データを解析して、互いに異なる複数の前記ノイズの発生時刻を含む複数の所定時間帯の各々で動作した前記スイッチ部を特定する特定ステップと、
    前記複数のスイッチ部の各々において、前記特定ステップによって特定された回数が多くなるほど前記相関度が高くなるように算出する算出ステップと、
    を含む、ノイズ源監視方法。
  12. 請求項11に記載のノイズ源監視方法であって、
    前記発生時刻取得ステップでは、前記観測波形データを解析して、前記ノイズの大きさを取得し、
    前記算出ステップでは、閾値を超えた前記ノイズの発生と前記スイッチ部の動作との相関度を算出する、ノイズ源監視方法。
  13. 請求項12に記載のノイズ源監視方法であって、
    前記閾値は可変であり、
    前記算出ステップでは、オペレータによって選択された前記閾値を超えた前記ノイズの発生と前記スイッチ部の動作との相関度を算出する、ノイズ源監視方法。
  14. 請求項10〜13のいずれか1項に記載のノイズ源監視方法であって、
    前記表示制御ステップでは、前記複数のスイッチ部の撮像画像を表示させるとともに、少なくとも1つの前記スイッチ部に重畳して、前記相関度を示す情報を表示させる、ノイズ源監視方法。
  15. 請求項14に記載のノイズ源監視方法であって、
    前記相関度を示す情報は、色であり、
    前記表示制御ステップでは、前記相関度の高さに応じて、前記色を変える、ノイズ源監視方法。
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