JP6815889B2 - 現像ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置 - Google Patents

現像ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は現像ローラ、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置に関する。
電子写真画像形成装置において、現像装置は、通常、下記(1)〜(3)の如き電子写真用部材を具備している。
(1)現像剤容器内に存在し、現像ローラにトナーを供給する現像剤供給ローラ;
(2)現像ローラ上にトナー層を形成し、現像ローラ上のトナーを一定量にする現像剤量規制部材;
(3)トナーを収納する現像剤容器の開口を閉塞し、且つ、一部を容器外に露出させ、この露出部分が感光体に対向するように配置され、感光体にトナーを現像する現像ローラ。
特許文献1には、現像部材のトナー搬送力を向上させるために、導電部の表面に電気抵抗値が高い誘電部を設け、帯電させた誘電部にトナーを電気的に吸着させてトナーを搬送することができる現像ローラが開示されている。
特開平8−286497号公報
本発明者らの検討によれば、特許文献1に係る現像ローラは、表面の誘電部の存在によって優れたトナー搬送力を有するものの、当該現像ローラを用いて形成される電子写真画像の品位は、必ずしも満足し得るものではなかった。特に、特許文献1に係る、新品の現像ローラを装着した電子写真画像形成装置を用いて、例えば、温度15℃、相対湿度10%の如き低温低湿環境下で電子写真画像の形成を行った場合における、電子写真画像の形成開始直後に得られた電子写真画像は、特に、その品位が十分なものではなかった。
本発明は、優れたトナー搬送能力を備えると共に、高品位な電子写真画像の安定的な形成に資する現像ローラの提供に向けたものである。また、本発明は、高品位な電子写真画像の安定した形成に資するプロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。
本発明の一態様によれば、
基体と、
該基体上の導電性弾性層と、
該導電性弾性層上の複数個の電気絶縁性のドメインと、
を有する現像ローラであって、
該現像ローラは、その周方向に直交する長手方向の長さLが200mm以上であり、
該現像ローラの表面は、
該ドメインの表面と、
該ドメインで被覆されていない該導電性弾性層の露出部分と、を含み、
該ドメインは、該現像ローラの表面に凸部を生じさせており、
該導電性弾性層は、該露出部分において複数個の凸部を有し、
該現像ローラのアスカーC硬度が、50度以上、90度以下であり、
該現像ローラの長手方向に略平行に、かつ、該現像ローラの表面から1mm離れた位置に放電ワイヤを配置し、温度23℃、相対湿度50%の環境において、該現像ローラと該放電ワイヤとの間に8kVの直流電圧を印加して該現像ローラの表面を帯電させたときの、放電終了相当の、該ドメインの表面電位が10V以上、100V以下であり、該導電性弾性層の該露出部分の表面電位が2V以下であり、
該現像ローラの表面をガラス平板に押し当てて、ニップ幅が1.0mmであって、かつ、1.0mm×Lmmの面積を有するニップ領域を画定し、該ニップ領域に、一辺が0.3mmの正方形領域を置いたときに、該正方形領域内の該導電性弾性層の該露出部分と該ガラス平板との接触部の面積の総和Smmの、該正方形領域の面積0.09mmに対する割合「100S/0.09」が、0.50%以上、10.00%以下である、現像ローラが提供される。
また本発明の他の態様によれば、電子写真装置の本体に着脱可能に構成されている電子写真プロセスカートリッジであって、現像装置を備え、該現像装置が前記現像ローラを有している電子写真プロセスカートリッジが提供される。
更に本発明の一態様によれば、静電潜像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する帯電装置と、帯電された該像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、該静電潜像をトナーにより現像してトナー画像を形成する現像装置と、該トナー画像を転写材に転写する転写装置とを有する電子写真画像形成装置において、該現像装置が前記現像ローラを有している電子写真画像形成装置が提供される。
本発明によれば、優れたトナー搬送能力を備えると共に、高品位な電子写真画像の安定的な形成に資する現像ローラが提供される。また、本発明により、高品位な電子写真画像の安定した形成に資するプロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置が提供される。
本発明に係る現像ローラの長手方向に直交する方向の断面における構成を示す概略図である。 本発明の一態様に係る現像ローラの概略構成を示す正面拡大図である。 本発明の一態様に係る現像ローラの効果発現メカニズムの説明図であって、現像ローラ上のトナーが感光体に移動した直後の状態を示す。 本発明の一態様に係る現像ローラの効果発現メカニズムの説明図であって、感光体に付着したトナーが再配置されている状態を示す。 現像ローラの評価装置の説明図である。

現像ローラの評価方法の説明図である。 現像ローラの評価結果の一例を示す図である。 現像ローラの評価結果の他の例を示す図である。 本発明の一態様に係る電子写真画像形成装置の概略図である。 本発明の一態様に係る電子写真プロセスカートリッジの概略図である。 従来の現像ローラを用いて感光体上の静電潜像を現像したときの感光体上のトナー量のムラの状態を説明する図である。
特許文献1に係る現像ローラを用いて形成される電子写真画像が、その品位において未だ十分でない理由を本発明者らは以下のように推察している。
電気絶縁性ドメイン(以降、「絶縁性ドメイン」ともいう)と、導電部とを有する表面を具備する現像ローラは、絶縁性ドメインが帯電することにより、絶縁性ドメインと導電部との間に電界が生じ、クーロン力およびグラディエント力によってトナーが絶縁性ドメインに吸着される。そのため、安定した量のトナーを現像領域に確実に搬送し得る。また、絶縁性ドメインのサイズを大きくし、また、絶縁性ドメインの帯電量を大きくすることで、絶縁性ドメインの電位を高くすることができ、その結果、絶縁性ドメインのトナー搬送力を大きくすることができる。絶縁性ドメインは、トナーとの摺擦や、当接する部材との摺擦によって帯電させられるため、絶縁性ドメインを凸形状とすることにより、トナー、当接部材との摺擦機会を増加させることができ、絶縁性ドメインの帯電量をより一層大きくすることができる。
一方、現像ローラに担持されたトナーは、現像領域に搬送され、感光体(像担持体)上の静電潜像を現像するが、当該現像は、主に現像ローラと感光体との間の電位差により行われる。ここで、現像領域においては、絶縁性ドメインと導電部との間で、現像電位コントラストに差が生じる。その結果、図9に示すように、感光体901の表面の、現像ローラ902の絶縁性ドメイン903と対向している部分に付着したトナー(906)の量と、導電部904と対向している部分に付着したトナー(905)の量とが異なる。すなわち、感光体に付着したトナーの量にムラが生じることとなる。そして、感光体上の、場所によって付着したトナー量に差があるトナー像が、そのまま、紙の如き記録媒体に転写されると、濃度ムラを有する、品位の低下した電子写真画像が形成される。特に、低温低湿環境下では、絶縁性ドメインの電気抵抗が高くなり、絶縁性ドメインと導電部との間での現像電位コントラストが大きくなるため、電子写真画像の品位は、より低下しやすくなると考えられる。
このような考察に基づき、本発明者らは更なる検討を重ねた結果、下記の如き構成を有する現像ローラは、優れたトナー搬送性を有し、かつ、絶縁性ドメインと導電部との間の現像電位コントラストに起因する、感光体表面の静電潜像を現像するトナー量のムラに起因する電子写真画像へのガサツキの発生を抑制し得ることを見出した。
すなわち、本発明の一態様に係る現像ローラは、基体と、該基体上の導電性弾性層と、該導電性弾性層上の複数個の絶縁性ドメインと、を有する。そして、該現像ローラは、その周方向に直交する長手方向の長さLが200mm以上であり、該現像ローラの表面は、該絶縁性ドメインの表面と、該絶縁性ドメインで被覆されていない該導電性弾性層の露出部分と、を含む。また該絶縁性ドメインは、該現像ローラの表面に凸部を生じさせており、該導電性弾性層は、該露出部分において複数個の凸部を有する。また、該現像ローラのアスカーC硬度が、50度以上、90度以下である。
さらに、該現像ローラの長手方向に略平行に、かつ、該現像ローラの表面から1mm離れた位置に放電ワイヤを配置し、温度23℃、相対湿度50%の環境において、該現像ローラと該放電ワイヤとの間に8kVの直流電圧を印加して該現像ローラの表面を帯電させたときの、放電終了相当の、該絶縁性ドメインの表面電位が10V以上、100V以下であり、該導電性弾性層の該露出部分の表面電位が2V以下である。
さらに、該現像ローラの表面をガラス平板に押し当てて、ニップ幅が1.0mmであって、かつ、1.0mm×Lmmの面積を有するニップ領域を画定し、該ニップ領域に、一辺が0.3mmの正方形領域を置いたときに、該正方形領域内の該導電性弾性層の該露出部分と該ガラス平板との接触部の面積の総和Smmの、該正方形領域の面積0.09mmに対する割合「100S/0.09」が、0.50%以上、10.00%以下である。
図1Aは、本態様に係る現像ローラ1の長手方向に直交する方向の断面図である。図1Bは、現像ローラ1の正面図である。図1Aおよび図1Bに示すように、現像ローラ1は、基体2、該基体上の導電性弾性層3、及び該導電性弾性層上の複数個の絶縁性ドメイン4を有している。各々の絶縁性ドメインは、現像ローラの表面に凸部を生じさせている。また、絶縁性ドメイン4で被覆されていない、導電性弾性層3の露出部において、導電性弾性層は凸部5を有している。すなわち、現像ローラ1の表面は、絶縁性ドメイン4で構成されている凸部と、導電性弾性層で構成されている凸部とを有している。
本態様に係る現像ローラは、優れたトナーの搬送能力を備えると共に、現像ムラに起因する画像品位の低下を抑制し得る。本発明者らは、その理由を以下のように推察している。
図2Aは、現像領域において、現像ローラ1の表面に担持されてなるトナー粒子が、感光体6の静電潜像に付着した直後の状態を模式的に示したものである。
図2Aに示したように、感光体6の、現像ローラの絶縁性ドメイン4で被覆されておらず、導電性弾性層3が露出している部分に対向している部分701には、絶縁性ドメイン4に対向している部分702と比較してより多くのトナー粒子703が付着し、所謂、現像ムラが生じている。
ところで、導電性弾性層の凸部5は、絶縁性ドメイン4と異なり、殆んど帯電していない。そのため、現像工程において、現像ローラの導電性弾性層の凸部5は、感光体の表面に近接していき、接触する。その過程において、図2Bに示すように、感光体6表面の、導電性弾性層3が露出している部分に対向している部分701に付着したトナーの塊りを、導電性弾性層の凸部5が、トナー粒子に電気的な作用をほとんど及ぼすことなく機械的に崩してトナーを再配置させる。その結果、現像ムラが抑制され、高品位な電子写真画像の形成が可能になると考えられる。
上記のメカニズムから、現像ローラと感光体との間に周速差が有る場合には、導電性弾性層の凸部5によって、トナーの塊を崩す作用が、より良く働くことが理解できる。
現像ローラは、アスカーC硬度で、50度以上、90度以下である。このような硬度範囲であることにより、感光体に接触するのに最適な硬度範囲になり、トナーの劣化を抑えつつ、トナーの塊を崩し、現像ムラの解消を図ることができると考えられる。さらに、現像ローラのアスカーC硬度を、50度以上、90度以下にすることで現像ローラの長手方向に対して現像ニップ幅を均一にすることができ、トナーの転動による再配置を現像ローラの長手方向で均一に行えていると考えられる。上記のトナー再配置は導電性弾性層の凸部以外の手段でも可能であると考えられるが、凸部があることにより効果的に行えると考えられる。
絶縁性ドメインは、現像ローラの表面に凸部を生じさせている。また、絶縁性ドメインは、現像ローラの長手方向に略平行に、かつ、該現像ローラの表面から1mm離れた位置に放電ワイヤを配置し、温度23℃、相対湿度50%の環境下において、現像ローラと該放電ワイヤとの間に8kVの直流電圧を印加して該現像ローラの表面を帯電させたときの放電終了相当の、絶縁性ドメインの表面電位が10V以上、100V以下である。絶縁性ドメインの表面電位を上記範囲内とすることで、現像ローラが電子写真画像形成装置内で使用されている場合でも絶縁性ドメインが帯電されるため、長期に亘る使用後におけるトナーの搬送性を確保することができる。
また、導電性弾性層は凸部を有し、絶縁性ドメインと同様な方法で測定した場合の表面電位が2V以下である。この表面電位を2V以下とすることで、絶縁性ドメインによって生じたトナーの塊りを機械的に崩したりトナーを転動させたりすることでトナーの塊を再配置させ、現像ムラの抑制を行うことができる。
尚、上記表面電位は以下のように測定される。測定装置はコロナ放電装置であり、DRA−2000L(商品名、QEA社製)が使用される。この装置にはコロナ放電器と表面電位計のプローブが一体化されたヘッドが備え付けられており、コロナ放電を行いながら、ヘッドを移動させることができる。
先ず、装置内に現像ローラと同じ外径を有するSUS304製のマスターを設置し、このマスターをアースに短絡する。ついでマスターの表面と表面電位計のプローブとの距離を0.76mmに調整し、表面電位計をゼロに校正する。上記校正後、マスターを取り外し、測定対象の現像ローラを装置内に設置する。帯電条件を、コロナ放電器のバイアス設定を+8kV、スキャナの移動速度を400mm/secとして現像ローラを帯電させる。
次に表面電位は、例えば、「LensAFM」(商品名、Nanosurf社製)の如き原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope、AFM)を用いて、以下の操作で測定することができる。周波数ωrでカンチレバーを強制振動させ、同時に信号発生器WF1973(エヌエフ回路設計ブロック製)を用いてカンチレバーと現像ローラとの間に周波数ωの交流電圧Vacとある直流電圧Voffを印加する。カンチレバーからの出力信号には周波数ωr成分とカンチレバーと現像ローラとの間の電位差に依存する周波数ωの成分が含まれる。まず、7280型 2MHz広帯域DSPロックインアンプ(AMETEK製)でωrの位相成分を取り出す。さらにもう一台の7280型 2MHz広帯域DSPロックインアンプ(AMETEK製)を用いてω成分の振幅成分を取り出し、これが最小となる直流電圧Voffを求め、電位とする。カンチレバーはNanoWorld社製チップレスカンチレバー(共振周波数75kHz)を使用する。カンチレバーと現像ローラの配置は、上から見た時にカンチレバー先端から現像ローラの中心部までの距離が13μm、カンチレバー先端部から現像ローラまでの高さ方向の距離が15μmになるように調整する。
この電位は時間とともに減衰するため、電位の経時変化を測定し、以下の式を用いて最小二乗法でフィッティングし、初期電位Vを算出し、値Vを放電終了相当の電位とする。V=Vexp(−α×√t)+Const。その際、放電終了から、30秒後、1分後、5分後、10分後におけるVを測定することにより算出する。ここで、tは時間、αは所定の定数である。
上記測定を、絶縁性ドメイン、導電性弾性層の凸部に対して行い、各測定部のVを算出する。これを各測定部に対して9点行いその平均値を各測定部における表面電位とする。
以下、本発明の現像ローラの構成部材等を詳細に説明する。
〔基体〕
基体は、導電性を有し、その上に設けられる導電性弾性層を支持する機能を有する。材質としては、例えば、鉄、銅、アルミニウム、ニッケルの如き金属;これらの金属を含むステンレス鋼、ジュラルミン、真鍮及び青銅の如き合金等を挙げることができる。基体の表面には、耐傷性付与を目的として、導電性を損なわない範囲で、メッキ処理を施すことができる。さらに、基体としては、樹脂製の基材の表面を金属で被覆して表面導電性としたものや、導電性樹脂組成物から製造されたものも使用可能である。
〔絶縁性ドメイン〕
絶縁性ドメインの体積抵抗率は、1×1013Ω・cm以上、1×1017Ω・cm以下、特には、1×1014Ω・cm以上、1×1017Ω・cm以下、であると該絶縁性ドメインを、より帯電させやすい為好ましい。
絶縁性ドメインの構成材料としては、例えば、樹脂、金属酸化物が挙げられる。なかでも、より容易に帯電させ得る樹脂が好ましい。
樹脂の具体例を以下に挙げる。アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂。
中でも、アクリル樹脂は、該ドメインの体積抵抗率を上記の範囲内に容易に調整し得るため、好ましい。アクリル樹脂としては、具体的には、例えば以下の単量体を原料とする重合体及び共重合体が挙げられる。メチルメタクリレート、4−tert−ブチルシクロヘキサノールアクリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、イソデシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、4−エトキシ化ノニルフェノールアクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート。
絶縁性ドメインを凸状に形成する方法としては、絶縁性ドメインの構成材料を、各種印刷方法を用いて導電性弾性層上に適用(apply)して凸形状の絶縁性ドメインを形成する方法が挙げられる。具体的には、導電性弾性層の表面に複数個の絶縁性ドメインを存在させるためには、ジェットディスペンサー法、インクジェット法、及びスプレー法が好ましい。
絶縁性ドメインの大きさは、トナー搬送力の観点から、直径10μm以上が好ましく、画質の観点から直径100μm以下が好ましい。また、直径30μm以上、70μm以下がより好ましい。絶縁性ドメインの配置密度は、トナー搬送力の観点から、1mm四方に10個以上、1000個以下存在することが好ましく、50個以上、300個以下がより好ましい。絶縁性ドメインの高さは、トナー搬送力の観点から、1.0μm以上、15.0μm以下が好ましく、3.0μm以上、8.0μm以下がより好ましい。絶縁性ドメインの直径、高さ、配置密度はレーザー顕微鏡(商品名:VK−8700、キーエンス社製)により50倍対物レンズを用いて観察することにより以下のように測定可能である。レーザー顕微鏡により得られた観察像の傾き補正を行う。傾き補正は二次曲面補正モードで行う。画像内におさまっている絶縁性ドメインについて測定を行う。その際、視野内における水平フェレ径と垂直フェレ径の相加平均を直径とする。また、高さは絶縁性ドメインの最上点と最下点の差を高さとする。これらの値は任意の絶縁性ドメイン10点について観察を行い、得られた値の相加平均値を採用する。配置密度は任意の観察像10点の平均値とする。
〔導電性弾性層〕
導電性弾性層は、バインダーとして、樹脂及びゴムのいずれか一方または両方を含む。樹脂及びゴムとしては、具体的には、例えば以下が挙げられる。
ポリウレタン樹脂、ポリアミド、尿素樹脂、ポリイミド、メラミン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エピクロロヒドリンゴム、NBRの水素化物。
これらのうち、ポリウレタン樹脂が、トナーへの摩擦帯電性能に優れ、且つ柔軟性に優れる為にトナーとの接触機会を得られやすく、且つ耐摩耗性を有するので好ましい。また、導電性弾性層を2層以上の積層構成にする場合もポリウレタン樹脂を最表面の導電性弾性層として用いることが好ましい。ポリウレタン樹脂としてはエーテル系ポリウレタン樹脂、エステル系ポリウレタン樹脂、アクリル系ポリウレタン樹脂、カーボネート系ポリウレタン樹脂が挙げられる。これらの中でも、トナーと適度な摩擦性を有しトナーを転動させ易いこと、且つ柔軟性を有しトナーの塊りを崩し易いことから、ポリエーテルポリウレタン樹脂が好ましい。
ポリエーテルポリウレタン樹脂は公知のポリエーテルポリオールとイソシアネート化合物との反応により得ることができる。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールが挙げられる。また、これらのポリオール成分は、必要に応じて、予め2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等のイソシアネートにより鎖延長したプレポリマーとしてもよい。
これらのポリオール成分と反応させるイソシアネート化合物としては特に限定されず、例えば以下が挙げられる。エチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)の如き脂肪族ポリイソシアネート;イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキサン1,3−ジイソシアネート、シクロヘキサン1,4−ジイソシアネートの如き脂環族ポリイソシアネート;2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)の如き芳香族ポリイソシアネート;及びこれらの変性物や共重合物、そのブロック体。
また、導電性弾性層を2層以上の積層構成にする場合、基体上の導電性弾性層を構成する材料としては、シリコーンゴムが好ましい。シリコーンゴムとしては、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルトリフルオロプロピルシロキサン、ポリメチルビニルシロキサン、ポリフェニルビニルシロキサン、及びこれらのシロキサンの共重合体を挙げることができる。これらの樹脂及びゴムは、必要に応じて1種単独で又は2種以上を組合せて用いることができる。なお、樹脂及びゴムの材質は、導電性弾性層をフーリエ変換赤外分光光度計を用いて測定することにより同定することができる。
[導電剤]
導電性弾性層の露出部分の表面電位を2V以下にする為に、導電性弾性層は導電剤を含有することが好ましい。導電剤としては、イオン導電剤やカーボンブラック等の電子導電剤が挙げられるが、カーボンブラックが導電性弾性層の導電性と導電性弾性層のトナーに対する帯電性能とを制御することができるため好ましい。導電性弾性層の体積抵抗率は、1×10Ω・cm以上、1×1011Ω・cm以下、特には、1×10Ω・cm以上、1×10Ω・cm以下の範囲であることが好ましい。
上記カーボンブラックとしては、具体的には、「ケッチェンブラック」(商品名、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)、アセチレンブラックの如き導電性カーボンブラック;SAF(Super Abrasion Furnace)、ISAF(Intermediate SAF)、HAF(High Abrasion Furnace)、FEF(Fast Extruding Furnace)、GPF(General Purpose Furnace)、SRF(Semi-Reinforcing Furnace)、FT(Fine Thermal)、MT(Medium Thermal)等のゴム用カーボンブラックを挙げることができる。その他、酸化処理を施したカラーインク用カーボンブラック、熱分解カーボンブラックを用いることができる。カーボンブラックの添加量は、樹脂またはゴム100質量部に対し5質量部以上50質量部以下であることが好ましい。導電性弾性層中におけるカーボンブラックの含有量は熱重量分析装置(TGA)を用いて測定することができる。
なお、絶縁性ドメインおよび導電性弾性層の体積抵抗値を現像ローラから測定する方法としては、例えば、下記の如き方法が挙げられる。
現像ローラから絶縁性ドメイン領域、及び導電性弾性層領域それぞれを切り出し、ミクロトームで平面サイズ50μm四方、厚みtが100nmの薄片サンプルを作成する。次に、この薄片サンプルを金属平板上に設置し、上方から、押しつけ面の面積Sが100μmの金属端子で薄片サンプルを押し当てる。この状態で、金属端子と金属平板間にKEITHLEY社エレクトロメーター6517Bにより10Vの電圧を印加することにより抵抗Rが求められる。この抵抗Rから、体積抵抗率ρ(Ω・cm)を、下記数式(1)を用いて算出する。
数式(1)
ρ=R×S/t。
上記カーボンブラックの他、使用可能な導電剤としては、以下のものを挙げることができる。天然グラファイト、人造グラファイトの如きグラファイト;銅、ニッケル、鉄、アルミニウムの如き金属粉;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫の如き金属酸化物粉;ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレンの如き導電性高分子。これらは必要に応じて1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
[アスカーC硬度]
本態様に係る現像ローラは、その表面において測定されるアスカーC硬度が、50度以上、90度以下である。硬度を上記数値範囲内とすることによって、感光体上の静電潜像を接触現像する際に、トナー粒子の劣化を抑制しつつ、感光体上のトナーの再配置を行うことが可能である。さらに、硬度を上記数値範囲内とすることで現像ローラの長手方向に対して現像ニップ幅を均一にすることができ、トナーの転動による再配置を現像ローラの長手方向で均一に行うことができる。
アスカーC硬度の測定は、JIS K 7312−1996に記載のタイプC型硬度計(アスカーC型スプリング式ゴム硬度計、高分子計器社製)を用いて温度23℃、相対湿度55%の環境下で行うことができる。温度23℃、相対湿度55%の環境下に12時間以上放置した現像ローラに対して、上記硬度計を10Nの力で当接させてから30秒後の値を測定値とする。測定位置は、現像ローラの長手方向中央部と、中央部から両端部方向へ各90mmの位置の3か所について、それぞれ周方向(角度120°間隔)の3か所の、合計9箇所である。これら9箇所における測定値の相加平均値をアスカーC硬度とする。
導電性弾性層の厚さが0.4mm以上、5mm以下であると、アスカーC硬度を基体の影響をうけることなく本発明の範囲内に収めることが容易となり好ましい。導電性弾性層の厚さは、断面を光学顕微鏡で観察・測定することにより求めることができる。また、導電性弾性層の材料としてシリコーンゴム、ポリウレタン樹脂を使用することで現像ローラのアスカーC硬度を本発明の範囲内に収めることが容易となり好ましい。
[導電性弾性層の凸部]
現像ローラの表面は、絶縁性ドメインで被覆されていない導電性弾性層の露出部分を含み、該導電性弾性層の露出部分は凸部(図1(a)、図1(b)における符号5)を有している。
[凸部の面積割合]
本態様に係る現像ローラにおいて、該凸部は、特定の面積割合を有する。すなわち、本態様に係る現像ローラは、その周方向に直交する長手方向の長さLが200mm以上である。そして、現像ローラの表面をガラス平板に押し当てて、ニップ幅が1.0mmであって、かつ、1.0mm×Lmmの面積を有するニップ領域を画定し、該ニップ領域に、一辺が0.3mmの正方形領域(面積0.09mm)を置いたと仮定したとき、該正方形領域内の絶縁性ドメインで被覆されていない導電性弾性層の露出部分とガラス平板との接触部の面積の総和Smmの、該正方形領域の面積0.09mmに対する割合「100S/0.09」が、0.50%以上、10.00%以下である。
以下、上記面積の総和Smmを「凸部接触面積」という場合がある。また上記割合「100S/0.09」を「凸部接触率」という場合がある。
「100S/0.09」値が0.50%未満であると、導電性弾性層の露出部分によるトナー層の再配置が不十分となり、現像時に微小な濃淡ムラが残り画像のガサツキが生じる場合がある。また、「100S/0.09」値が10.00%超であると、トナーの再配置が大きくなりすぎてスジ状の画像が発生する場合がある。
また、「100S/0.09」値が、1.00%以上5.00%以下であると、導電性弾性層の露出部分によるトナーの転動や再配置を生じさせやすくなり、トナーの濃淡ムラを、より一層解消し得る為、好ましい。
値は以下のように測定される。ガラス平板としては、例えば、材質:BK7、面精度:両面光学研磨面、平行度:1分以内、厚み:2mmのガラス平板が用いられる。図3に示すステージ42、ガラス平板41、顕微鏡43を有する冶具を用いる。ステージは平滑であり現像ローラを水平に固定可能である。ガラス平板は上下に移動可能であり現像ローラを下方に押圧した際に形成されるニップ幅は、顕微鏡43により測定が可能である。現像ローラの表面とガラス平板が接触する最外部をニップ端部とし、両ニップ端部(図4の符号44)の距離をニップ幅とする。最外部となる現像ローラの表面の領域は導電性弾性層と絶縁性ドメインのどちらであっても良い。
ステージに固定された現像ローラに対してガラス平板を下方に移動させて、ニップ幅が1.0mmとなるように、幅50mm、長さ250mm、厚み2mmのガラス平板(材質:BK7、面精度:両面光学研磨面、平行度:1分以内)によって現像ローラを押圧する。
その際、現像ローラとガラス平板の接触面をガラス平板側からビデオマイクロスコープ(商品名:DIGITAL MICROSCOPE VHX−500、株式会社キーエンス社製)を用いて、観察倍率200倍で観察し、ニップ幅を調整する。
次に図4に示すよう、得られた画像の中央において一辺0.3mmの正方形を観察エリア45とし、観察エリア内における導電性弾性層の露出部分とガラス平板との接触面積の総和を測定する。その際、上記顕微鏡の観察倍率は500倍とする。また、観察光の入射角を平板表面法線方向に対して90°の角度(真横)にする。観察光の角度を本角度とすることで現像ローラ表面観察像の中で、ガラス平板との接触領域のみを暗くすることが出来る。
次に、画像解析ソフトウェア(「ImageProPlus」(商品名、Media Cybernetics社製)を用いて、図5に示すように、現像ローラの導電性弾性層の露出部分とガラス平板との間に形成される接触領域46(以下、「凸部接触領域」という場合がある。)のみを抽出し、2値化処理を行い、観察エリア内における接触領域の面積の総和をS’mmとする。なお、図5における符号47は、絶縁性ドメインの表面とガラス平板との間に形成される接触領域を示す。この測定を、現像ローラの長手方向中央部と、中央部から両端部方向へ各90mmの位置の3か所について、それぞれ周方向(120度間隔)の3か所の、合計9箇所において行う。これら9箇所における面積S’mmの平均値をS(凸部接触面積)mmとする。
「ImageProPlus」を用いた2値化処理と面積の算出の方法は、以下のようにして行う。
ツールバーの「測定」から「カウント/サイズ」、「オプション」の順に選択し、二値
化条件を設定する。オブジェト抽出オプションの中で8連結を選択し、平滑化を0とする。その他、予め選別、穴を埋める、包括線は選択せず、「境界線を除外」は「なし」とする。ツールバーの「測定」から「測定項目」を選択し、面積の選別レンジに2〜107と入力する。
次に、矩形ROIによりツールバーの「測定」から導電性弾性層の露出部分とガラス平板との間に形成される接触領域46を内包するように選択し、「暗い色のオブジェクトを自動抽出」させることにより2値化を行う。面積はツールバーの「表示」から「測定データ」を選択することでピクセル単位での面積を得ることができる。次に観察像の1ピクセルにおける長さの関係から接触領域46の面積が得られる。このようにして、観察エリアの接触領域46すべての面積を測定し合計することによりS’mmが得られる。
「100S/0.09」(凸部接触率)値を、0.50%以上、10.00%以下とするためには、導電性弾性層中に粗面化粒子を含有させ、導電性弾性層の表面に該粗面化粒子に由来の凸部を形成させることが好ましい。粗面化粒子の平均粒子径D50は、1μm以上、30μm以下であることが好ましい。
尚、粗面化粒子の粒子径は、FIB−SEMクロスビーム装置(NVision40:カールツァイス(Carl Zeiss)社製)を用いてFIBによって断面を削り加工しながら、走査型電子顕微鏡により測定可能である。測定された粒子径に基づき平均粒子径D50を測定可能である。導電性弾性層中の該粗面化粒子の量は、導電性弾性層のマトリックスとしての樹脂またはゴムを基準として、1質量%以上、50質量%以下であることが好ましい。粗面化粒子としては、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の微粒子を用いることができる。これらの中でも、ポリウレタン樹脂粒子は柔軟である為、導電性弾性層の凸部接触率を、0.50%以上、10.00%以下の範囲内に調整することがより一層容易であり好ましい。導電性弾性層は2層以上とし、最表面の導電性弾性層に粒子を含有させることが好ましい。その際、最表面の導電性弾性層は膜厚が5〜15μmであることが好ましい。本発明の導電性弾性層はディップ塗工、スプレー塗工等の方法で形成可能である。
「100S/0.09」(凸部接触率)値を、0.50%以上、10.00%以下とするためには、絶縁性ドメインの高さ、絶縁性ドメインの配置間隔によっても制御可能であり、好ましくは略半球形状の絶縁性ドメインが高さ2.0μm以上、13.0μm以下であり、配置間隔が75μm以上、150μm以下であることが好ましい。
[導電性弾性層の凸部の密度]
凸部の配置密度は、トナー再配置の観点から、1mm四方に5個以上、5000個以下であることが好ましく、250個以上、1500個以下であることがより好ましい。
[水平フェレ径R]
導電性弾性層の「凸部接触領域」は、現像ローラと感光体との間の現像ニップにおいて、現像ローラと感光体とが最近接する領域である。本発明者らの検討により、導電性弾性層の「凸部接触領域」の各々のサイズであって現像ローラの長手方向に対して平行な方向の長さの最大値を「水平フェレ径R」とし、この「水平フェレ径R」を所定の範囲内の値に設定することで、感光体に付着したトナーの量のムラを、より一層解消しやくなる。
水平フェレ径Rは、1.0μm以上15.0μm以下であることが好ましい。水平フェレ径Rを1.0μm以上とすることで、現像ニップにおいて導電性弾性層の凸部によるトナーの転動や再配列を生じやすくなり、トナーの濃淡ムラをより解消しやすくなる。また水平フェレ径Rを15.0μm以下とすることで、現像ローラの長手方向におけるトナーの濃淡ムラを解消しやすくなる。
尚、水平フェレ径Rは以下のように測定される。前記Sの測定において得られた観察画像を用い、画像内におさまっている導電性弾性層の「凸部接触領域」について測定を行う。その際、図6に示すように「凸部接触領域」に外接する長方形の一辺が現像ローラの長手方向に対して平行になるように描き、その辺の長さの最大値を水平フェレ径R’とする。前記Sの測定と同様にして、現像ローラの9箇所について測定を行い、得られた値の相加平均値を水平フェレ径Rとする。その際、測定対象とされる「凸部接触領域」は、一辺0.3mmの正方形のエリア内に完全に含まれる「凸部接触領域」であって、完全には含まれない「凸部接触領域」は測定対象としない。
水平フェレ径Rを1.0μm以上、15.0μm以下とするためには、導電性弾性層内に含有される粒子の平均粒子径D50は、1μm以上、30μm以下であることが好ましい。また導電性弾性層を2層以上の構成とし、その最表層中に粒子を含有させると共に、最表層の膜厚を5〜30μmとすることが好ましい。
[露出部分の面積割合]
現像ローラは、現像ローラの表面に、一辺が0.3mmの正方形領域を置いたときに、該正方形領域内の、絶縁性ドメインで被覆されていない該導電性弾性層の露出部分の面積を“S”mmと定義したときに、当該正方形領域の面積0.09mmに対する”S”mmの割合「100S/0.09」(以下、「露出率」という場合がある。)が、60%以上、90%以下であることが好ましい。
「露出率」を60%以上、90%以下とすることで、導電性弾性層の露出部分の近傍に存在するトナーの再配列を、より一層容易に行わせることができ、電子写真画像のより一層の高品位化を図ることができる。
「露出率」は、以下のように測定される。現像ローラをビデオマイクロスコープ(商品名:DIGITAL MICROSCOPE VHX−500、株式会社キーエンス社製)により観察する。観察倍率は500倍とし、一辺0.3mmの正方形を観察エリアとし、観察エリア内における導電性弾性層の露出領域を測定する。画像解析ソフトウェア(ImageProPlus:商品名、Media Cybernetics, Inc.社製)を用いて現像ローラの絶縁性ドメインで被覆されていない導電性弾性層の露出部分のみを抽出し、2値化処理を行い、観察エリア内における露出部分の面積S’の割合を求める。尚、上記測定を、現像ローラの長手方向中央部と、中央部から両端部方向へ各90mmの位置の3か所について、それぞれ周方向(120度間隔)の3か所の、合計9箇所において行う。これら9箇所における面積S’の平均値を露出部分の面積Smmとする。S値及び露出率は、絶縁性ドメインの直径、配置密度により制御可能である。
[導電性弾性層の露出部分の凸部と絶縁性ドメインの高さの関係]
トナーの搬送性と再配置の観点から、導電性弾性層の露出部分の十点平均粗さRz(μm)に対する絶縁性ドメインの高さH(μm)の差Rz−H(μm)が0μm以上10μm以下であることが好ましい。その際、導電性弾性層の露出部分のRz(μm)はレーザー顕微鏡(VK−8700、キーエンス社製)により50倍対物レンズを用いて測定される。導電性弾性層のみが露出した任意の50μm四方の十点平均粗さを10点測定し、その相加平均値がRzとされる。
[添加剤]
導電性弾性層には、その他、上記樹脂もしくはゴム、及び導電剤の機能を阻害しない範囲で、荷電制御剤、潤滑剤、充填剤、酸化防止剤、老化防止剤等を含有させることができる。
〔電子写真画像形成装置〕
電子写真画像形成装置は、静電潜像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する帯電装置と、帯電された該像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、該静電潜像をトナーにより現像してトナー画像を形成する現像装置と、該トナー画像を転写材に転写する転写装置とを有する画像形成装置であって、該現像装置が本発明の現像ローラを有している。本発明の電子写真画像形成装置の一例を図7に示す。図7において、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーの各色トナー用に設けられる画像形成ユニット100a(イエロー用),100b(マゼンタ用),100c(シアン用),〜100d(ブラック用)が設けられる。各画像形成ユニット100a〜100dには、それぞれ矢印方向に回転する静電潜像担持体としての感光体6が設けられる。各感光体6の周囲には、感光体6を一様に帯電するための帯電装置11、一様に帯電処理した感光体6にレーザー光26を照射して静電潜像を形成する不図示の露光手段、静電潜像を形成した感光体6にトナーを供給し静電潜像を現像する現像装置8が設けられる。
一方、給紙ローラ23により供給される紙等の記録材22を搬送する転写搬送ベルト20が駆動ローラ16、従動ローラ21、テンションローラ19に懸架されて設けられる。転写搬送ベルト20には吸着ローラ24を介して吸着バイアス電源25の電荷が印加され、記録材22を転写搬送ベルトの表面に静電気的に付着させて搬送するようになっている。各画像形成ユニット100a〜100dの感光体6上のトナー像を、転写搬送ベルト20によって搬送される記録材22に転写するための電荷を印加する転写バイアス電源18が設けられる。転写バイアスは転写搬送ベルト20の裏面に配置される転写ローラ17を介して印加される。各画像形成ユニット100a〜100dにおいて形成される各色のトナー像は、各画像形成ユニット100a〜100dに同期して回転駆動される転写搬送ベルト20によって搬送される記録材22上に、順次重畳して転写されるようになっている。更に、カラー電子写真画像形成装置には、記録材22上に重畳転写したトナー像を加熱などにより定着する定着装置15、画像形成された記録材22を装置外に排出する搬送装置(不図示)が設けられる。
各画像形成ユニットには各感光体6上に転写されずに残存する転写残トナーを除去し表面をクリーニングするクリーニングブレードを有するクリーニング装置12が設けられる。クリーニングされた感光体6は画像形成可能状態とされて待機するようになっている。上記各画像形成ユニットに設けられる現像装置8には、一成分現像剤として非磁性現像剤(トナー)7を収容した現像剤容器と、現像剤容器の開口を閉塞するように設置され、現像剤容器から露出した部分で感光体6と対向するように現像ローラ1が設けられる。現像剤容器内には、現像ローラ1にトナー7を供給すると同時に、使用されずに現像ローラ1上に残留するトナー7を、現像後に掻き取るための現像剤供給ローラ9と、現像ローラ1上のトナー7を薄膜状に形成すると共に、摩擦帯電する現像剤量規制部材10とが設けられている。これらはそれぞれ現像ローラ1に当接配置されており、現像ローラ1と現像剤供給ローラ9は順方向に回転している。現像ローラ1には、現像ローラ1上のトナー7を感光体6上に現像する現像バイアスが、現像剤ローラバイアス電源14によって印加される。現像剤量規制部材10には、現像ローラ1上のトナー7に電荷を注入するバイアスが、現像剤量規制部材電源13によって印加される。
〔電子写真プロセスカートリッジ〕
電子写真プロセスカートリッジは、本発明の現像ローラを有し、電子写真画像形成装置の本体に着脱可能に構成されている。本発明の電子写真プロセスカートリッジの一例を図8に示す。図8に示す電子写真プロセスカートリッジは、現像装置8、感光体6、帯電装置11、クリーニング装置12を有し、これらが一体化されて電子写真画像形成装置の本体に着脱可能に設けられる。現像装置8としては電子写真画像形成装置で説明した画像形成ユニットに設けられたものと同様のものを挙げることができる。本発明の電子写真プロセスカートリッジは、上記の他、感光体6上のトナー像を記録材22に転写する転写部材などを上記の部材と共に一体的に設けたものであってもよい。
以上述べてきたように、本発明の一態様に係る現像ローラは、低温低湿環境下において、長期間に亘って使用された場合においても、優れたトナーの搬送能力を示し、高品位な電子写真画像の安定した形成に資するものである。さらに、本発明の一態様に係るプロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置は、低温低湿環境下においても、電子写真画像への、濃度ムラ、ガサツキの如き欠陥の発生を抑制し得る。
本発明の一態様によれば、優れたトナー搬送能力を備え、高品位な電子写真画像の形成に資する現像ローラを得ることができる。また、本発明の他の態様によれば、高品位な電子写真画像の安定した形成に資するプロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置を得ることができる。
以下、製造例及び実施例により、本発明を具体的に説明する。
〔製造例1〕弾性ローラK−1の製造
基体として、外径6mm、長さ270mmのSUS304製の軸芯体にプライマー(商品名:DY35−051;東レダウコーニング社製)を塗布、焼付けしたものを用意した。この基体を金型内に配置し、以下の表1に示す材料を混合した付加型シリコーンゴム組成物を、金型内に形成されたキャビティに注入した。続いて、金型を加熱してシリコーンゴム組成物を温度150℃で15分間加熱して硬化させ、脱型した後、さらに温度180℃で1時間加熱して硬化反応を完結させ、基体の外周に厚さ2.75mmの導電性弾性層を有する弾性ローラK−1を製造した。
〔製造例2〜5〕弾性ローラK−2〜K−5の製造
表1に示すように、外径の異なる軸芯体を用いたこと以外は、製造例1と同様にして、それぞれ弾性ローラK−2〜K−5を製造した。
Figure 0006815889
〔製造例11〕導電性弾性層用塗工液D−1の製造
表2の「成分1」の欄に示す2種類の材料を、メチルエチルケトン(MEK)200質量部中に添加して混合した。次いで、窒素雰囲気下、温度80℃にて4時間反応させて、ポリウレタンポリオールプレポリマーを得た。このポリウレタンポリオールプレポリマー100質量部と表2の「成分2」の欄に示す他の材料を、表2に示す配合比で、総固形分量が30質量%になるようにMEK400質量部中に添加して、ボールミルで攪拌分散し、分散液を得た。この分散液を導電性弾性層用塗工液D−1とした。
〔製造例12〜27〕導電性弾性層用塗工液D−2〜D−17の製造
表2に示す材料を用いた以外は製造例11と同様にして塗工液D−2〜D−17を製造した。
Figure 0006815889
〔実施例1〕
[1.導電性弾性層の形成]
弾性ローラK−1上に、以下の手順で塗工液D−1をディッピング法により塗工した。先ず、弾性ローラK−1を、その長手方向を鉛直方向にして、基体の上端部を把持して、塗工液中に浸漬後、引き上げた。実施例1のディッピング法では、硬化後の膜厚が10.0μmとなるように塗工液を塗工した。浸漬時間は9秒間、塗工液からの引き上げ速度は、初期速度30mm/s、最終速度20mm/s、及び、これらの間は、時間に対して直線的に速度を変化させた。得られた塗工物を、温度80℃のオーブン中で15分間乾燥後、温度140℃のオーブン中で2時間、硬化反応させて、弾性ローラK−1の外周面上に膜厚10.0μmの導電性弾性層が形成された導電性弾性ローラを得た。
[2.絶縁性ドメイン用の材料E−1の製造]
エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート(商品名:「A−BPE−4」、新中村化学工業社製)25質量部、イソボニルアクリレート(商品名:「SR506NS」、巴工業社製)75質量部、及び、光開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(商品名:「IRGACURE184」、BASF社製)5質量部を混合し、絶縁性ドメイン用の材料E−1を得た。
[3.絶縁性ドメインの形成]
圧電式のインクジェットヘッドを用いて、上記絶縁性ドメイン用の材料E−1を液滴量が5pLになるように調整した後、上記導電性弾性ローラの周面上に塗布した。塗布は導電性弾性ローラを回転させながら行い、各絶縁性ドメインの周方向および長手方向の間隔(中心間距離)がそれぞれ100μmピッチになるように行った。その後、メタルハライドランプにより波長254nmの紫外線を積算光量が1500mJ/cmとなるように5分間照射することにより材料E−1を硬化し、現像ローラ1を製造した。
[4.物性評価]
現像ローラ1について、下記(i)〜(vii)の各種物性を測定した:
(i)導電性弾性層と絶縁性ドメインの表面電位、
(ii)アスカーC硬度、
(iii)ガラス平板との接触による導電性弾性層の「100S/0.09」(凸部接触率)値、
(iv) 水平フェレ径R、
(v)「100S/0.09」(露出率)値、ならびに、
(vi)絶縁性ドメインおよび導電性弾性層の体積抵抗率、
(vii)導電性弾性層のRz(μm)、絶縁性ドメインの直径(μm)および高さ(μm)。
図6に導電性弾性層のガラス平板との接触状態を観察した観察結果の一例を示す。図6のように導電性弾性層が接触しており、「100S/0.09」値は0.50%であり、水平フェレ径Rは5.3μmであった。また、導電性弾性層と絶縁性ドメインの表面電位はそれぞれ1.2V、および45.7Vであった。また現像ローラのアスカーC硬度は60度であった。また、「100S/0.09」値は84%であった。評価結果を表4に示す。
[5.画像評価]
現像ローラ1を電子写真画像形成装置に組み込み、低温低湿環境(温度15℃、相対湿度10%)下に於いて下記の画像評価を行った。
まず、電子写真用部材の低トルク化の目的で、プロセスカートリッジ(商品名:HP 304A Magenta、HP社製)から、トナー供給ローラのギアを取り外した。本来、このプロセスカートリッジの動作時には現像ローラに対して逆方向に回転するトナー供給ローラは、このギアを取り外すことで現像ローラに対して従動回転となる。これにより低トルクとなる一方で、現像ローラへのトナー供給量が減少する。次に、このプロセスカートリッジに現像ローラ1を組み込み、電子写真装置であるレーザービームプリンター(商品名:Color LaserJetCP2025、HP社製)に装填した。次に、このレーザービームプリンターを低温低湿環境下において24時間以上エージングした。5−1〜5−2の評価結果を表5に示す。
[5−1.トナー現像ムラ及びガサツキ評価]
上記エージング後、低温低湿環境下に於いて、ハーフトーン(濃度50%)画像をA4紙で1枚出力した。得られたハーフトーン画像を目視で評価し、以下の基準でA〜Dにランク付けした。
ランクA:画像にガサツキはなく非常に良好である。
ランクB:画像にややガサツキがあるが良好である。
ランクC:画像にガサツキがあるが許容範囲である。
ランクD:画像にガサツキがあり、画像品位は悪い。
[5−2.トナー搬送量および画像濃度差評価]
上記のハーフトーン画像出力後、低温低湿環境下に於いて、印字濃度1%の画像をA4紙で10000枚出力した後、黒ベタ(濃度100%)画像をA4紙で1枚出力した。得られた黒ベタ画像の画像濃度を、分光濃度計(商品名:508、Xrite社製)を用いて計測し、画像の先端の濃度Cと後端の濃度Cの濃度差「C−C」を求めた。画像濃度差の評価結果を以下の基準でA〜Dにランク付けした。
ランクA:画像濃度差は0.05未満であり非常に良好である。
ランクB:画像濃度差は0.05以上0.10未満であり良好である。
ランクC:画像濃度差は0.10以上0.20未満であり許容範囲である。
ランクD:画像濃度差は0.20以上であり、画像品位は悪い。
〔実施例2〜19、比較例1〜7〕
弾性ローラ、塗工液の種類、並びに絶縁性ドメイン用の材料E−1の液滴量、絶縁性ドメインピッチを、表3に示す条件に変更した以外は、実施例1と同様にして現像ローラ2〜26を製造し、各種評価を実施した。評価結果を表4および表5に示す。
Figure 0006815889
Figure 0006815889
Figure 0006815889
実施例1〜5および比較例1、2により、「100S/0.09」(凸部接触率)値を本発明の範囲内とする現像ローラは、低温低湿環境下における画像形成装置の長期間に亘る使用後のトナーの搬送力の向上と使用初期のトナー現像ムラの抑制及び解消を両立することができることが分かる。
実施例3,6および比較例3により、導電性弾性層の表面電位を本発明の範囲内とする現像ローラは、低温低湿環境下における画像形成装置の長期間に亘る使用後のトナーの搬送力の向上と使用初期のトナー現像ムラの抑制及び解消を両立することができることが分かる。
実施例3、7、8および比較例4,5により、絶縁性ドメインの表面電位を本発明の範囲内とする現像ローラは、低温低湿環境下における画像形成装置の長期間に亘る使用後のトナーの搬送力の向上と使用初期のトナー現像ムラの抑制及び解消を両立することができることが分かる。
実施例3、9、10および比較例6,7により、現像ローラのアスカーC硬度を本発明の範囲内とする現像ローラは、低温低湿環境下における画像形成装置の長期間に亘る使用後のトナーの搬送力の向上と使用初期のトナー現像ムラの抑制及び解消を両立することができることが分かる。
実施例3、11〜14により、導電性弾性層の表面と該ガラス平板との接触部の水平フェレ径Rを1.0μm以上、15.0μm以下とする現像ローラは、低温低湿環境下における画像形成装置の長期間に亘る使用後のトナーの搬送力の向上と使用初期のトナー現像ムラの抑制及び解消をより良好に両立することができることが分かる。
実施例3、15〜18により、現像ローラの「100S/0.09」(露出率)値が60%以上、90%以下であると低温低湿環境下における画像形成装置の長期間に亘る使用後のトナーの搬送力の向上と使用初期のトナー現像ムラの抑制及び解消をより良好に両立することができることが分かる。
実施例3および19により、導電性弾性層中に表面粗し粒子としてウレタン粒子を含有している現像ローラは、低温低湿環境下における画像形成装置の長期間に亘る使用後のトナーの搬送力の向上と使用初期のトナー現像ムラの抑制及び解消をより良好に両立することができることが分かる。
1‥‥現像ローラ
2‥‥軸芯体
3‥‥導電性弾性層
4‥‥電気絶縁性のドメイン
5‥‥導電性弾性層凸部
6‥‥感光体
41‥‥ガラス平板
42‥‥ステージ
43‥‥顕微鏡
44‥‥ニップ端部
45‥‥観察エリア
46‥‥導電性弾性層の表面とガラス平板との間に形成される接触領域
47‥‥電気絶縁性ドメインの表面とガラス平板との間に形成される接触領域

Claims (11)

  1. 基体と、
    該基体上の導電性弾性層と、
    該導電性弾性層上の複数個の電気絶縁性のドメインと、
    を有する現像ローラであって、
    該現像ローラは、その周方向に直交する長手方向の長さLが200mm以上であり、
    該現像ローラの表面は、
    該ドメインの表面と、
    該ドメインで被覆されていない該導電性弾性層の露出部分と、を含み、
    該ドメインは、該現像ローラの表面に凸部を生じさせており、
    該導電性弾性層は、該露出部分において複数個の凸部を有し、
    該現像ローラのアスカーC硬度が、50度以上、90度以下であり、
    該現像ローラの長手方向に略平行に、かつ、該現像ローラの表面から1mm離れた位置に放電ワイヤを配置し、温度23℃、相対湿度50%の環境において、該現像ローラと該放電ワイヤとの間に8kVの直流電圧を印加して該現像ローラの表面を帯電させたときの、放電終了相当の、該ドメインの表面電位が10V以上、100V以下であり、該導電性弾性層の該露出部分の表面電位が2V以下であり、
    該現像ローラの表面をガラス平板に押し当てて、ニップ幅が1.0mmであって、かつ、1.0mm×Lmmの面積を有するニップ領域を画定し、該ニップ領域に、一辺が0.3mmの正方形領域を置いたときに、該正方形領域内の該導電性弾性層の該露出部分と該ガラス平板との接触部の面積の総和Smmの、該正方形領域の面積0.09mmに対する割合「100S/0.09」が、0.50%以上、10.00%以下である、
    ことを特徴とする現像ローラ。
  2. 前記導電性弾性層の露出部分と前記ガラス平板との接触部の水平フェレ径Rが1.0μm以上、15.0μm以下である請求項1に記載の現像ローラ。
  3. 前記現像ローラの表面に一辺が0.3mmの正方形領域を置いたときに、該正方形領域の面積0.09mmに対する前記導電性弾性層の露出部分の面積Smmの割合「100S/0.09」が60%以上、90%以下である請求項1または2に記載の現像ローラ。
  4. 前記導電性弾性層が、ウレタン樹脂粒子を含み、該導電性弾性層の前記露出部における複数個の前記凸部が、該ウレタン樹脂粒子に由来する凸部である請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像ローラ。
  5. 前記ドメインの体積抵抗率が、1×1013Ω・cm以上、1×1017Ω・cm以下であり、
    前記導電性弾性層の体積抵抗率が、1×10Ω・cm以上、1×1011Ω・cm以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載の現像ローラ。
  6. 前記ドメインが、樹脂を含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の現像ローラ。
  7. 前記樹脂が、アクリル樹脂である請求項6に記載の現像ローラ。
  8. 前記導電性弾性層が、樹脂またはゴムのいずれか一方または両方と、導電剤とを含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の現像ローラ。
  9. 前記導電性弾性層が、ポリエーテルポリウレタンをバインダーとして含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の現像ローラ。
  10. 電子写真装置の本体に着脱可能に構成されている電子写真プロセスカートリッジであって、
    現像装置を備え、
    該現像装置は、現像ローラを有しており、
    該現像ローラは、
    基体と、
    該基体上の導電性弾性層と、
    該導電性弾性層上の複数個の電気絶縁性のドメインと、を有し、
    該現像ローラは、その周方向に直交する長手方向の長さLが200mm以上であり、
    該現像ローラの表面は、
    該ドメインの表面と、
    該ドメインで被覆されていない該導電性弾性層の露出部分と、を含み、
    該ドメインは、該現像ローラの表面に凸部を生じさせており、
    該導電性弾性層は、該露出部分において複数個の凸部を有し、
    該現像ローラのアスカーC硬度が、50度以上、90度以下であり、
    該現像ローラの長手方向に略平行に、かつ、該現像ローラの表面から1mm離れた位置に放電ワイヤを配置し、温度23℃、相対湿度50%の環境において、該現像ローラと該放電ワイヤとの間に8kVの直流電圧を印加して該現像ローラの表面を帯電させたときの、放電終了相当の、該ドメインの表面電位が10V以上、100V以下であり、該導電性弾性層の該露出部分の表面電位が2V以下であり、
    該現像ローラの表面をガラス平板に押し当てて、ニップ幅が1.0mmであって、かつ、1.0mm×Lmmの面積を有するニップ領域を画定し、該ニップ領域に、一辺が0.3mmの正方形領域を置いたときに、該正方形領域内の該導電性弾性層の該露出部分と該ガラス平板との接触部の面積の総和Smmの、該正方形領域の面積0.09mmに対する割合「100S/0.09」が、0.50%以上、10.00%以下である、ことを特徴とする電子写真プロセスカートリッジ。
  11. 静電潜像を担持する像担持体と、該像担持体を帯電する帯電装置と、帯電された該像担持体に静電潜像を形成する露光装置と、該静電潜像をトナーにより現像してトナー画像を形成する現像装置と、該トナー画像を転写材に転写する転写装置と、を有する電子写真画像形成装置であって、
    該現像装置は現像ローラを有しており、
    該現像ローラは、
    基体と、
    該基体上の導電性弾性層と、
    該導電性弾性層上の複数個の電気絶縁性のドメインと、を有し、
    該現像ローラは、その周方向に直交する長手方向の長さLが200mm以上であり、
    該現像ローラの表面は、
    該ドメインの表面と、
    該ドメインで被覆されていない該導電性弾性層の露出部分と、を含み、
    該ドメインは、該現像ローラの表面に凸部を生じさせており、
    該導電性弾性層は、該露出部分において複数個の凸部を有し、
    該現像ローラのアスカーC硬度が、50度以上、90度以下であり、
    該現像ローラの長手方向に略平行に、かつ、該現像ローラの表面から1mm離れた位置に放電ワイヤを配置し、温度23℃、相対湿度50%の環境において、該現像ローラと該放電ワイヤとの間に8kVの直流電圧を印加して該現像ローラの表面を帯電させたときの、放電終了相当の、該ドメインの表面電位が10V以上、100V以下であり、該導電性弾性層の該露出部分の表面電位が2V以下であり、
    該現像ローラの表面をガラス平板に押し当てて、ニップ幅が1.0mmであって、かつ、1.0mm×Lmmの面積を有するニップ領域を画定し、該ニップ領域に、一辺が0.3mmの正方形領域を置いたときに、該正方形領域内の該導電性弾性層の該露出部分と該ガラス平板との接触部の面積の総和Smmの、該正方形領域の面積0.09mmに対する割合「100S/0.09」が、0.50%以上、10.00%以下である、ことを特徴とする電子写真画像形成装置。
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