JP6815128B2 - 時計のクロノメーター試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、時計または携帯用時計ムーブメントの、クロノメーター試験及びまたはクロノメーター測定及びまたはクロノメーター認定方法に関する。本発明はまた、当該方法を用いた、時計または携帯用時計ムーブメントの、クロノメーター試験及びまたはクロノメーター測定及びまたはクロノメーター認定手続に関する。本発明はまた、時計または携帯用時計ムーブメントの生産または製造または調整方法に関する。最後に、本発明は、当該生産、製造または調節方法により得られる、携帯用時計ムーブメントまたは時計、特に腕時計に関する。本発明は、時計または携帯用時計ムーブメントの、クロノメーター試験及びまたはクロノメーター測定及びまたはクロノメーター認定用の装置に関する。
腕時計において、動作の正確さは重要な基準である。正確さは、携帯用時計のデザイン、部品の品質、組立と調整の丁寧さに大きく左右されるが、同時に装着の状態にも左右される。
特に携帯用時計ムーブメントや最終製品の動作の正確性を証明するために、外部のまたは私的ないくつかのレーベルや証明書が提供される。これらは、規格に基づく試験の結果や、他の方法に基づく試験により得られる。試験によるが、ムーブメントまたは携帯用時計の正確さは、「携帯用時計姿勢」として知られる5つまたは6つの規定の姿勢に基づく静的モードで、または所定の装着者の特定の動きを再現可能な設備上の動的モードで、測定される。
現在ある証明書のうち、規格に基づくスイス(COSC証明書)及びドイツ(LMET/SLME証明書)の公的証明書は、明確な規定がある。両者は、5つの携帯用時計姿勢のみにおける、異なる温度条件での状態レポートを見込む。
スイスの公的証明書は、公式且つ独立の組織であって、携帯用時計ムーブメントの正確性の試験を任務とする、COSC(Controle Officiel Suisse des Chronometres、スイスクロノメーター検定協会)により保証される。これには、てんぷ式発振器を有する「クロノメーター」及びムーブメントの用語の定義を規定する、ISO3159規格が厳格に適用され、当該規格が規定する基準に合致するムーブメントは、「公認クロノメーター証明書」を受ける。ムーブメントは、15日間連続で観察され、各種の基準携帯用時計姿勢での静的保管に関するプログラムの対象となる。こうした試験は、腕時計が装着された時の、ムーブメントの挙動をシミュレーションするわけではないことが明確に記載されている。当該証明書を得るためには、ムーブメントは7つの基準に合致しなければならない。
ドイツの証明書は、ムーブメントではなく、完成携帯用時計に関するという点で異なる。ドイツの証明書は「クロノメーター」証明書発行の目的で、ドイツ工業規格8319を厳格に適用する、チューリンゲン(LMET)とザクセン(SLME)の計量測定の公的機関により保証される。試験プログラムは、携帯用時計が15日間、5つの携帯用時計姿勢で3つの異なる温度で観察される点で、COSCのものと似ている。証明書を得るためには、ムーブメントは7つの基準に合致しなければならない。これは、COSCの基準と類似する。
また、時計または携帯用時計ムーブメントのクロノメーター測定またはクロノメーター認定方法に関する特許出願も存在する。
特許文献1は、少なくとも表示装置を実装する、機械時計の正確さの測定方法に関する。特許文献1は、時計が表示する第1及び第2の時刻値を割り出すために、少なくとも2つの所定のモーメントにおける時計の針の構成を特定し記録するようデザインされる。当該方法に関連する装置に表示される、時計の歩度の変動は、第3の時間基準により与えられる時間差と比較される、これら2つの表示値間の時間差により与えられる。
特許文献2は、特にクロノグラフ携帯用時計認証プロセスに関する。当該テストは、基本ムーブメントがどのように動作するかに関わらず(好ましくは事前にクロノメーター認証を受けていることが好ましい)、当該携帯用時計のクロノグラフ部分の時間測定法を確かめることを意図している。
特許文献3は、タイマーのクロノメーター能力プロトコルを開示する。特許文献3は、ISO規格3158に基づく、1つはCH姿勢、もう1つは6H姿勢における、2つの歩度測定を実施可能であると開示する。
腕時計の装着条件とその時間測定法をよりよく理解するために、一定数の研究がなされてきた。
非特許文献1は、装着時の特定の姿勢における腕時計の動作時間を、実験的に理解することに特に焦点を置く。このために、腕時計に類似する形式のポジションセンサーが形成され、4名の被験者により9日間にわたって当該ポジションセンサーが装着された。検知器が6つの時計姿勢で費やした時間のみが測定された。このため、獲得された時間は実際の装着時間を反映するものではなく、また基本的携帯用時計姿勢から特別な装着姿勢が優れているかどうかを判断することはできない。著作者は結論を出さず、単に「HH」姿勢及び「VG」姿勢(ISO規格3158の指定によれば、それぞれ「Cadran Haut」(文字盤側上向き)及び 「6H」(巻側真左向き))が優位であろうと指摘する。
非特許文献2は、6つの携帯用時計姿勢で記録される各種瞬間的歩度に基づき、装着時にこれら構成が実在する確率を表す係数で重みづけされた、携帯用時計の推定歩度の式を開示する。
非特許文献3は、上述の文献で説明されたモデルを実施する一連の実験を開示する。第1のアプローチにおいて、重み付け係数は、特定の負の重み付け値につながる、D.Jacquetの確率的理論から派生する。このため、装着の現実性と、モデルの理論との間に相関関係を確立するのは困難である。第2のアプローチにおいて、重み付け係数は、実際の装着を代表するものではない非特許文献1の試験装置から抽出される。
欧州特許出願公開第2458458号公報 スイス国特許出願公開第704688号公報 スイス国特許出願公開第707013号公報
J.−C. Beuchat、 A. Botta 及び R. Grandjean 「Mesure de certaines conditions du porter de la montre−bracelet: temperature, champs magnetiques, accelerations dues aux chocs, positions」(特定の腕時計装着条件の測定:温度、磁場、衝撃による加速度、姿勢)SSC及びLSRHの年報、第5巻、1969年) D. Jacquet 「Incidences chronometriques du porter de la montre−bracelet sur un oscillateur a balancier spiral − Applications au calcul de la marche diurne probable」(てんぷ式発振器を有する腕時計装置のクロノメーターによる影響−蓋然的日差計算への適用)(SSCの第52回大会、活動第20;1977年) J.−P. Bernet, A. Hoffmann 「Simulation statique du porter moyen de la montre−bracelet − Effet sur la marche diurne」(腕時計の平均的装着静的シミュレーション−日差への影響)(CICのB2.4会議、1979年)。
本発明の目的は、従来技術から知られる試験方法を改善する、クロノメーター試験を提供することである。特に、本発明は、腕時計の装着条件をより良く反映できる、試験方法を提案する。
本発明に係る時計のクロノメーター試験またはクロノメーター認定方法は、請求項1に定義される。
該方法の各種実施形態は、従属請求項2から10により定義される。
本発明に係る装置は、請求項11により定義される。
該装置の実施形態は、従属請求項12及び13により定義される。
本発明に係る時計の製造または調整方法は、請求項14により定義される。
該製造または調整方法の実施形態は、請求項15により定義される。
本発明に係る時計またはムーブメントは、請求項16により定義される。
添付の図面は、本発明に関する方法と装置の実施形態を例として図示する。
図1は、携帯用時計姿勢12H、即ちISO規格3158に基づくλ=0°及びθ=0°における時計の図示である。 図2は、ISO規格3158に基づくλが0°ではない姿勢とθ=0°における時計の図示である。 図3は、ISO規格3158に基づくθが0°ではない姿勢の図示である。 図4は、時計の調整要素の発振器の振動に基づく、時計の動作の歩度変動を表すグラフである。 図5は、時計のあらゆる姿勢と6つの従来の携帯用時計姿勢と、中間傾斜姿勢との間の関連付け例を表すグラフである。 図6は、本発明に係る時計のクロノメーター試験またはクロノメーター認定装置の、特定の実施形態の図である。
時計の歩度精度は着用状態に特に依存するため、試験は、腕時計が実際にどのように着用されているかを代表することを目標として提案すべきである。このような目的で、出願人は、携帯用時計の重力の分野での挙動の理解に関する初期研究と、着用時の携帯用時計の統計的挙動の理解に関する二次研究とを組み合わせた。これらの研究により、時計の1または複数の姿勢段階を含む、時計の静的保管を最適化することで、このような試験の代表性を最適化することが可能であることが証明された。
更に詳しくは、こうした研究は、従来の携帯用時計姿勢での時計の姿勢段階に加えて、「中間姿勢」または「姿勢γ」または「傾斜姿勢」と称される、他の姿勢での時計の姿勢段階を含むという事実で区別される、時計の試験または認定方法の実施につながった。各姿勢での時計の保管時間は、装着者が実際に装着したときの時計の姿勢に最大限近づけられるよう、最適化することができる。
本発明の一実施形態によれば、試験または認定方法は、少なくとも1つの静的保管サイクル前後の、時計の少なくとも2つの状態レポートを含む。「静的保管サイクル」の用語は、既定の姿勢での、1つ以上の時計の姿勢段階を指す。
空間における時計の姿勢は、ISO規格3158と同様、原点となる特定の姿勢からの2回の回転で定義される。この目的において、図1から3に図示するように、2つの直交座標系R1、R2を考慮する。また、時計1は(以下に示すように、またISO3158に記載するように、そうでない場合であっても)従来の平面文字盤2を有すると見做す。
第1直交座標系R1(O、i、j、k)は、原点としてのOが時計1の文字盤2の中心に位置する、固定且つ直接の座標系である。ベクトルiとjは、水平である。ベクトルkは垂直であり、地球の重力場のベクトルgと反対向きである。そのため、ベクトルiとjは、ベクトルkと直角の平面を定義する。
第2直交座標系R2(O、u、v、w)は、時計1と関連する回転座標系である。直交座標系R2(O、u、v、w)は、直接の座標系である。ベクトルuは、原点Oを通過して当該ベクトルに沿う向きの直線が文字盤2上の9時の表示に対応する印209を通過するような、文字盤の平面に平行なベクトルである。ベクトルvは、文字盤2の平面に垂直なベクトルで、文字盤2の平面から時計1のガラス3に向かうベクトルである。ベクトルwは、原点Oを通過して当該ベクトルに沿う向きの直線が文字盤2上の12時の表示に対応する印212を通過するような、文字盤の平面に平行なベクトルである。
図1に示す、ISO3158に基づく指定12Hに対応する時計の初期姿勢において、ベクトルu、v、wは、それぞれベクトルi,j,kと合流する、つまり時計の文字盤は重力場と平行であり、向きを有する半軸Oi(原点Oを通過してベクトルiに沿う向きのため「Oi」と称する)とOk(原点Oを通過してベクトルkに沿う向きのため「Ok」と称する)がそれぞれ文字盤2の印209、212を通過し、ベクトルwが地球の重力場のベクトルgと反対向きである。
時計のあらゆる姿勢は以下の通り定義される。
姿勢12Hであり図1に図示する時計の初期姿勢であって、λ=0°及びθ=0°からの、
図2に示すように、向きを有する半軸Oj周りの時計の回転の影響下での、ベクトルk及びベクトルwの間の向きを有する第1角度λ(経度と称する)、及び
図3に示すように、向きを有する半軸Oi周りの時計の回転の影響下での、ベクトルj及びベクトルvの間の向きを有する第2角度θ(緯度と称する)。
換言すれば、角度λ及びθは、以下の通り定義される。
0°≦λ<360°。λは、重力場とは反対向きのベクトルkと、文字盤の原点Oを通過して当該ベクトルに沿う向きの直線が文字盤上の12時の表示に対応する印を通過すると定義されるベクトルwとの間の、文字盤の平面に垂直な向きを有する半軸Oj周りの時計の回転で形成される正の角であって、時計は文字盤側から観察され、文字盤は重力場に平行である。
−90°≦θ≦90°。θは、ベクトルjと、文字盤の平面に垂直であって文字盤から時計のガラスに向かうベクトルvとの間の、向きを有する半軸Oi周りの時計の回転で形成される角。通常、時計がCH(文字盤が上向き)姿勢に配置されるとθ=90°であり、時計がFH(文字盤が下向き)姿勢に配置されるとθ=−90°である。
角度λとθは、ISO規格3158の定義と合致する。
軸k周りの回転対称で得られる全ての姿勢は、同等と見做すことができる。
以下に説明するプロセスは、歩度精度、特に時計の日差精度を決定するために開発されたものである。時計の歩度変動は、
それぞれ第1及び第2状態レポートにおける時計の第1及び第2表示値間の時間差と、
第1及び第2状態レポート間の、第三者の参考時間基準により与えられる時間差と、
の間の時間差により測定される。
このため、本方法は、時計の少なくとも1つの所定の姿勢における、少なくとも第1保管サイクルの前後の時計の少なくとも2つの状態レポートを含み、少なくとも1つの規定の姿勢は、時計の第1傾斜姿勢γである。換言すれば、第1静的保管サイクルが時計の単一の規定の姿勢を有する場合、所定の姿勢は時計の第1傾斜姿勢γであり、第一静的保管サイクルが時計の複数の所定の姿勢を有する場合は、所定の姿勢は少なくとも時計の第1傾斜姿勢γを含む。更に換言すれば、第一静的保管サイクルは少なくとも時計の第1傾斜姿勢γを含む。
傾斜姿勢は、時計の文字盤の平面が、地球の重力場と平行でなく、地球の重力場に垂直でもないことが好ましい。
第1傾斜姿勢γは、例えば、文字盤の法線(ベクトルv)が、ベクトルgに対し、110°から175°の間の角度、特に110°から160°の間、特に実質的に135°に等しい、(向きのない)角度を形成する姿勢である。
第1傾斜姿勢は、例えば、λ∈[135°,225°]及びθ∈[20°,85°]、特にλ∈[135°,225°]及びθ∈[20°,70°]、とりわけλ∈[135°,225°]及びθ=45°であり、但し
λ:経度
θ:緯度である。
好ましくは、第1姿勢γは、角度λが180°に等しいまたは実質的に等しい姿勢である。
換言すれば、保管サイクルは、好ましくは、傾斜姿勢γでの少なくとも1つの保管段階を含み、傾斜姿勢γは、とりわけ、(λ=180°及びθ=90°等の)CH携帯用時計姿勢と、垂直の携帯用時計姿勢、特に(λ=180°及びθ=0°等の)6H姿勢との間であって、λ=180°で不変であっても良い。
有利には、保管サイクルは、少なくとも従来の携帯用時計姿勢の一つ、特に(λ=90°及びθ=0°等の)第2姿勢3H、及びまたは(λ=180°及びθ=0°等の)第3姿勢6H、及びまたは(λ=270°及びθ=0°等の)第4姿勢9H、及びまたは(λ=0°及びθ=0°等の)第5姿勢12H、及びまたは(θ=90°等の)第6姿勢CH、及びまたは(θ=−90°等の)第7姿勢FHでの保管段階を含むことができる。保管サイクルはまた、姿勢γと異なる少なくとも第2傾斜姿勢γ’であって、λとθがあらかじめ定められる姿勢を含んでもよい。有利には、第2傾斜姿勢は、λ∈[135°, 225°]及びθ∈[20°,85°]、特にλ∈[135°,225°]及びθ∈[20°,70°]、とりわけλ∈[135°,225°]及びθ=45であってよい。
継続時間tでの保管サイクル、特に異なる姿勢での静的保管サイクルについて、本出願人の研究により、姿勢の保管時間は好ましくは以下のように表現することができることがわかった。
Figure 0006815128
但し
Figure 0006815128
特に、
Figure 0006815128
とりわけ
Figure 0006815128
好ましくは
Figure 0006815128
好ましくは、保管サイクルは静的保管サイクル、即ち、各保管段階で時計が1つの姿勢に静的に保持される保管サイクルである。
各段階での保管時間は均一であってよい。しかしながら好ましくは、時計の各姿勢段階における保管時間は、時計の装着状態のイメージを最大限正確に得るため、均一ではない。
有利には、温度及びまたは圧力条件が、少なくとも1つの保管サイクルの持続期間tにわたり、特に時計の保管段階または保管姿勢に依存して、変化してもよい。
携帯用時計の補助的な機能、特にクロノグラフ機能またはカレンダー機能は、保管サイクルの持続期間tの全部または一部にわたり作動させてよい。
当該方法は、時計の第2保管サイクルを含んでもよく、該第2保管サイクルは時計を空間内で連続する複数の姿勢にわたり通過移動するために設けられる。
第1実施形態において、持続期間tの保管サイクルは、時計の1つ以上の所定の姿勢における静的保管サイクルに減少される。
第2好適実施形態において、保管サイクルは、時計の1つ以上の所定の姿勢における静的保管サイクルの他に、時計の動的保管サイクルを含んでもよい。「動的保管」の文言は、例えば少なくとも1回転軸を有する適切な装置を用いて、時計を空間で連続する複数の姿勢にわたり通過移動可能にする、時計の保管方法を意味する。時計の線速度は一定であってもよく、一定でなくてもよい。
当該第2実施形態において、持続期間t’の静的保管サイクルと持続期間t”の動的保管サイクルからなる持続期間tの保管サイクルにおいて、各種姿勢における保管時間は以下の通り定義できる。
Figure 0006815128
但し
Figure 0006815128
Figure 0006815128
及び
Figure 0006815128
Figure 0006815128
Figure 0006815128
係数a”からg”の値は、空間での時計の軌跡を定義する動的保管装置のプログラムの結果生じる。更に詳しくは、係数a”からg”の値は、動的保管中に、時計がγ、3H、6H、9H、12H、FH、及びCHの各姿勢で費やす時間の比率の計算から得られる。
本発明に係る時計のクロノメーター試験またはクロノメーター認定方法は、出願人による第1及び第2研究に基づく。
第1研究は、保管段階のそれぞれで用いる携帯用時計姿勢のそれぞれに関連可能な全ての姿勢の限度を定義するために、重力場における動きの挙動を説明する。当該研究は、各種携帯用時計姿勢間の変遷を定義することを可能とする。当該研究の結果により、特にクロノメーター挙動基準に基づき、時計の全ての姿勢と、時計の保管段階中に用いられる携帯用時計姿勢との間の対応表を確立することができる。換言すれば、携帯用時計姿勢と、装着時に時計が採りうる各姿勢とを関連付けることができる。数学用語で言えば、好ましくは6つの携帯用時計基準姿勢の全てまたは一部を含む、いくつかの基準姿勢のセットに基づき、時計が採りうる全ての姿勢の全射的関数を生成することが可能となる。
このため、いくつかのムーブメントの歩度と振動を、空間の数多くの向きにおいて測定した。開発作業は、ムーブメントを経度と緯度の両方で複数の姿勢に位置させることと、姿勢のそれぞれでぜんまい箱の一定の巻き上げトルクにおいて、歩度及び振動の測定を実施することからなった。
測定時に、緯度θが所定の角ピッチに基づき順番に増加する前に、経度λが所定の角ピッチに基づき360°にわたり通過移動され、完全な緯度の「前後の」移動が実施される(CH姿勢−FH姿勢−CH姿勢)まで繰り返される。試験された基準の時計のそれぞれの歩度M(λ,θ)及び振動A(λ,θ)の曲線がこのようにして確立される。
統計処理後、こうした測定により、時計の水平及び垂直挙動間の遷移境界を定義するために、時計のクロノメーター挙動のモード変更を明らかにすることが可能となる。このため、初めに各種姿勢のアンバランスさの理論的効果を差し引いた後、例えば図4に示すように振動M=f(A)に基づく歩度の代表が確立され、パラメータの変動は姿勢の変動と関連づけられ、ぜんまい箱の仕事量の変動とは関連づけられない。
更に詳しくは、特徴M=f(A)は、通過移動した全ての経度についての平均歩度と平均振動を考慮して、時計の緯度θに基づき決定された。
換言すると、以下のようになる。
Figure 0006815128
更に詳しくは、図4は、典型的な時計の等時性曲線を図示する。時計の水平及び垂直挙動間の遷移境界は、歩度差が基準歩度値と比較して著しい場合に存在する。換言すれば、等時性曲線の傾斜の変化により、「水平」挙動は「垂直」挙動と区別される。
遷移境界は、処理する全ての時計に対して当該方法を繰り返すことにより定義できる。観測されたモード変更は、姿勢θ=0°から始まり45°<δ<85°の傾斜δ角度の向きで、そして時計の以前の向きに関わらず、発生する。
異なる垂直の姿勢について、著しいモード変化は見られなかった。
時計の水平及び垂直挙動の間の遷移境界を知り、時計の垂直姿勢に関わらず時計の時間測定法に規則正しい効果変更がないことを鑑みると、図5に示すように、時計の全ての向き(λ,θ)と基準携帯用時計姿勢との間に対応関係を設定する「典型的な」動作モードをマッピングすることが可能となる。水平及び垂直姿勢間の遷移は、角度δにより与えられる。4つの垂直姿勢は、例えば、傾斜姿勢γに関連する区域を含めずに、残りの領域を4つの均等な部分に分割することに対応する。
第2の研究は、装着時の時計の向き、特に装着者の手首上にある場合の向きまたはその姿勢を説明する。このため当該研究は、装着された後の姿勢測定の獲得と処理に注力する。一連の実験的測定を用いて、複数の装着者によって空間を通過移動する姿勢の連続と、当該連続における各姿勢に関連する確率または時間の特定が可能とされる。
当該研究によれば、「平均的装着者」が装着した場合の時計の姿勢の確率密度を表すマップを確立することができる。各オリエンテーション範囲の確率は、時計の経度λ及び緯度θで表すことができる。オリエンテーション範囲(λ,θ)の確率は、選択したメッシュの細かさに左右されるが、確率の合計はいつも1と同等である。このため、特定のオリエンテーション(λ,θ)の確率の合計ρλi,θjは、以下のように定義できる。
Figure 0006815128
当該第2研究の詳細な分析によって、傾斜姿勢(γ)の決定が可能となった。姿勢確率密度のマップは、予期せぬことに、特定のオリエンテーション領域において著しい確率密度を示した。これは、測定した装着時間の約30%に相当する。当該領域は、時計を典型的には携帯用時計姿勢6H及びCHの間で45°傾斜することによって得られる傾斜姿勢を中心とする。発明者の分析によれば、これは以下の態様に拡大できる。
Figure 0006815128
好ましくは
Figure 0006815128
及び
Figure 0006815128
姿勢γの妥当性を立証するために、測定されたデータの描写を分析し、姿勢γの使用が有りと無しの場合を比較した。分析によれば、姿勢γを有する「平均的装着者」の挙動の描写が、姿勢γを含まないものに比べて、装着者をよりよく表していることを示した。このため、時計の装着時を最も良く表し、「平均的装着者」について最も良く表す時計のクロノメーター試験またはクロノメーター認定方法を得るためには、傾斜姿勢γを導入することが有利である。
図5の動作モードのマップと、姿勢確率密度のマップとを組み合わせることで、本発明に係るクロノメーター試験またはクロノメーター認定方法中の、実際の装着を最も良く表す各種保管段階の持続時間を定義することが可能となる。換言すれば、処理により、特に区域、とりわけ携帯用時計姿勢(例えば9H)を定義する全ての姿勢に関連する確率を合計することにより、時計がそのような姿勢、特にそのような携帯用時計姿勢にあるときに得られるモードに近いモードでの時計の動作確率を決定することができる。当該確率から、本発明にかかる方法を実施する際に、そのような姿勢、特にそのような携帯用時計姿勢にあるときの時計の保管時間を推測することができる。例えば、各段階の保管期間は、図5の各領域に関連する確率に比例してもよい。もちろん、時計の傾斜姿勢での保管を含む本方法を実施する場合、傾斜姿勢に関連する時計の姿勢のセットを定義する区域(図5に示す区域γ)を定義することもできる。
角度(λ,θ)で定義される区域ごとの確率の合計が1に等しいため、係数aからgを以下のように表すことが可能となる。
Figure 0006815128
Figure 0006815128
Figure 0006815128
Figure 0006815128
Figure 0006815128
Figure 0006815128
Figure 0006815128
及び
Figure 0006815128
本明細書の全てにおいて、「時計」は特に、携帯用時計ムーブメントまたは携帯用時計を意味する。
ISO規格3158にあるように、時計が文字盤を含まない場合、仮説上は仮想文字盤、特に従来の架空文字盤または作業用文字盤を含むと見做される。作業用文字盤は完成時計に位置される文字盤と異なるものの、クロノメーター試験またはクロノメーター認定作業を実施するために、得られた時間の表示をいつでも読むことを可能とするものである。
本発明に係るクロノメーター試験またはクロノメーター認定装置は、少なくとも第1姿勢γでの少なくとも1つの時計の静的保管要素を含むことができる。好ましくは、クロノメーター試験またはクロノメーター認定装置は更に、ISO規格3158に定義する従来の携帯用時計姿勢の少なくとも1つの姿勢での、少なくとも1つの時計の静的保管要素を含む。好ましくは、保管要素は、当該目的専用の容器に事前に収容されていてもいなくても良い、複数の時計を同時に収容するための大規模な容積のハウジングを含む。
少なくとも1つの状態データ獲得要素は、時計の2つの周期または2つの保管段階間の少なくとも1つの時計から状態レポートをまとめることを可能とする。状態レポートは、時計が保管要素に配置されるときに取られたり取られなかったりする。好ましくは、状態レポートは、複数の時計から同時に状態レポートを取ることを可能とする。代替的には、こうした状態レポートはほとんど同時に取られ、例えば各種時計の画像を得るための自動通過移動により、高速で連続するレポートを確立する。
本発明に係るクロノメーター試験またはクロノメーター認定装置は、時計を空間で連続する姿勢に通過移動させるために設けられる、少なくとも1つの時計の変位要素を含んでもよい。好ましくは、変位要素は、当該目的専用の支持体に事前に配置されていてもいなくても良い、複数の時計を同時に収容するために大規模な容積のハウジングを含む。
状態レポートは、時計が時計変位要素に配置されるときに取られたり取られなかったりする。
時計1のクロノメーター試験またはクロノメーター認定装置10の特定の実施形態を、図6を参照して以下に説明する。当該装置は、本発明の目的である、クロノメーター試験またはクロノメーター認定方法の実施を可能とする。
このために、装置は本発明の方法、特に上述の方法の実施形態を実施するよう構成されるハードウェア及びまたはソフトウェア要素を含む。
ハードウェア要素は、特に以下を含む。
フレーム16、
支持体12、
支持体をフレームに機械的に結合する機械的結合要素13、
第1アクチュエータ14及び第2アクチュエータ15を含む、駆動要素14、15、
ビデオカメラまたは写真カメラまたは光学センサを含む、状態データ獲得要素11、
参考時間基準19、
マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサを含む、論理処理ユニット18、
マンマシンインターフェース30。
支持体は、少なくとも1つの時計を支えるように構成される。時計は、クロノメーター試験またはクロノメーター認定方法の継続中、着脱可能に支持体に固定される。このため、支持体は、時計固定要素を含んでもよい。代替的には、支持体は、複数の時計を含むよう適合される、固定要素を含んでもよい。
支持体は、機械的結合要素13上で軸20周りに旋回する。例えば、旋回リンク22は支持体と機械的結合要素との間に形成される。同様に、機械的結合要素はフレーム16に対して、軸21周りに旋回する。例えば、旋回リンク23は機械的結合要素とフレームとの間に形成される。軸20、21は好ましくは垂直である。
駆動要素14、15は、機械的結合要素をフレーム16に対して移動させ、また支持体12を機械的結合要素13に対して移動させることを可能にする。特に、第1アクチュエータ14は、機械的結合要素を支持体12に対して移動させ、第2アクチュエータ15は機械的結合要素をフレーム16に対して移動させることを可能にする。各アクチュエータは、好ましくは論理処理ユニットによって制御されるギヤードモータ及びまたはステッパモータといった、電子機械的アクチュエータである。
簡単に言えば、軸20周りの機械的結合要素に対する支持体の回転角が経度を定義し、軸21周りの機械的結合要素に対するフレームの回転角が緯度を定義する。しかしながら、経度または緯度の所定の角度の変更は、軸20周りの回転と軸21周りの回転の合成で行われなければならないよう、軸を空間内で異なって配置してもよい。
状態データ獲得要素11は、状態レポートを提供する。獲得要素は、支持体に固定して搭載されてもよい。獲得要素は、論理処理ユニット18により制御される。論理処理ユニットは好ましくは、状態レポートの獲得をトリガーする。状態レポートは、状態情報を処理するモジュール181、特に所定の瞬間の時計の針の位置から所定の時間を判断する画像処理モジュールを含む、論理処理ユニット18に送信される。処理モジュールは、ソフトウェア要素を含んでもよい。
論理処理ユニット18はまた、時計の2つの状態レポート間に経過した時間を詳細に決定可能にする、参考時間基準19に接続される。
論理処理ユニット18はまた、マンマシンインターフェース30に接続される。インターフェースは、装置の制御を、特に本発明に係る方法の実行を制御またはトリガー可能にする。インターフェースはまた、本方法を実施することで決定される結果の取得、特に時計の動作情報の取得、とりわけ時計の歩度変動情報の取得を可能とする。
論理処理ユニットは、時計が空間で連続する姿勢に通過移動するようにまたはしないように、時計を動かすよう、例えば駆動要素を駆動するようにプログラムされる。
本発明に係る時計の製造または調整方法の実施形態を、以下に説明する。
本方法は、本発明に係るクロノメーター試験方法の実施、特に上述のクロノメーター試験方法の実施ステップを含む。
選択的に、本方法は、クロノメーター試験ステップに加えて、少なくとも1つの時計の調整ステップを含む。特に当該調整ステップは、例えばクロノメーター試験方法により提供される歩度変動など、クロノメーター試験方法により提供される情報に依存する。
本発明はまた、本発明に係るクロノメーター試験またはクロノメーター認定方法、特に上述のクロノメーター試験またはクロノメーター認定方法の実施形態の1つの実施により得られる、または本発明の製造または調整方法、特に上述の製造または調整方法の実施形態の実施により得られる、時計1、特に腕時計に関する。
本明細書において、「保管サイクル」の文言は、複数の保管段階のあらゆる連続状態を意味する。静的保管サイクルは、時計が所定の姿勢に静的に保持される少なくとも1つの静的保管段階を含む。「静的保管段階」の文言は、時計が所定の姿勢で静止する段階を意味する。この所定の姿勢は、傾斜姿勢γまたは従来の携帯用時計姿勢(3H、6H、9H、12H、FH、CH)であってもよい。
動的保管サイクルは、時計が1以上の所定の方向に、所定の連続する姿勢に通過移動する、少なくとも1つの動的保管段階を含む。動的保管サイクルは、静的保管段階を含まない。
本明細書において、「保管サイクル」の文言は、時計の第1状態レポートからはじまり時計の後続の状態レポートで終了する、全ての期間であって、時計のクロノメーター試験またはクロノメーター認定方法に用いられる期間を意味する。時計の2つの保管段階間で、特に時計の静的保管サイクルの場合に、中間状態レポートを作成してもよい。
本明細書において、「従来の文字盤」の文言は、その中心周りを回転する可動針と協働するため提供され、印、特に「3時」の表示に対応する印203、「6時」の表示に対応する印206、「9時」の表示に対応する印209、及び「12時」の表示に対応する印212を含む、文字盤を意味する。針は、文字盤に向かって見た場合に、反時計回りまたは時計回りに回転する。文字盤の中心周りの針の位置角は、時刻に比例する。12時、3時、6時、12時の印は、それぞれ互いに90°に配置される。
「向きを有する半軸」及び「向きを有する角度」の概念は、習慣的且つ従来の数学的意味で理解されねばならない。軸または半軸の向きは結果として当該軸または半軸周りの回転の向きを設定する。従来、向きを有する半軸周りのボディの回転は、向きを有する半軸の方向にボディを見た場合、半軸周りに時計回りにボディが回転するときに、正または正の角である。
1 時計
2 文字盤
3 ガラス
11 状態データ獲得要素
12 支持体
13 機械的結合要素
14 第1アクチュエータ
15 第2アクチュエータ
16 フレーム
19 参考時間基準
20、21 軸
30 マンマシンインターフェース
181 モジュール
203、206、209、212 印

Claims (16)

  1. 時計の少なくとも1つの所定の姿勢での、少なくとも第1静的保管サイクル前後の時計の少なくとも2つの状態レポートを含み、前記少なくとも1つの所定の姿勢は、少なくとも前記時計の第1傾斜姿勢(γ)を含
    前記第1傾斜姿勢は、前記時計の文字盤の平面が、地球の重力場と平行でも垂直でもない姿勢である、
    時計(1)用のクロノメーター試験またはクロノメーター認定方法。
  2. 前記第1傾斜姿勢(γ)は、第1角度λと第2角度θにより、λ∈[135°,225°]及びθ∈[20°,85°]となるよう定義され、但し、
    原点(O)が時計の文字盤(2)の中心に位置し、水平且つ方向が固定される向きを有する第1半軸(Oi)と、水平且つ方向が固定される向きを有する第2半軸(Oj)、及び垂直で方向が固定され重力場ベクトル(g)と反対である向きを有する第3半軸(Ok)を有する第1直接座標系(O、i、j、k)であり、
    前記第1半軸(Oi)が前記文字盤(2)の9時の印(209)を通過し、前記第3半軸(Ok)が前記文字盤(2)の12時の印(212)を通過する、前記時計の第1姿勢であり、
    前記時計の全ての姿勢は、前記第1姿勢から、前記第2半軸(Oj)周りの前記第1角度λでの回転と、前記第1半軸(Oi)周りの前記第2角度θでの回転とで定義され、λは0°から360°の間隔で定義され、θは−90°から90°の間隔で定義される、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1傾斜姿勢(γ)は、前記第1角度λが180°に等しいまたは実質的に等しい、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1静的保管サイクルは、第2の3H姿勢(λ= 90°; θ=0°)及びまたは第3の6H姿勢(λ=180°;θ=0°)、及びまたは第4の9H姿勢(λ=270°; θ=0°)、及びまたは第5の12H姿勢(λ=0°; θ=0°)及びまたは第6のCH姿勢(θ=90°)及びまたは第7のFH姿勢(θ=−90°)及びまたは少なくとも第2の傾斜姿勢(γ’)、での少なくとも1つの保管段階を更に含む、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 時計が特定の連続する姿勢に通過移動する時計の第2動的保管サイクルを更に含む
    請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第1静的保管サイクルにおいて、時計の各姿勢(γ)、(3H)、(6H)、(9H)、(12H)、(FH)、(CH)に関連するそれぞれの保管時間(tγ)、(t3H)、(t6H)、(t9H)、(t12H)、(tFH)、(tCH)は以下の式、
    Figure 0006815128
    Figure 0006815128
    により定義される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. Figure 0006815128
    である、請求項6に記載の方法。
  8. Figure 0006815128
    である、請求項6または7に記載の方法。
  9. 温度及びまたは圧力条件は、前記第1静的保管サイクルの持続期間(t)にわたり変化し、及びまたは前記時計のクロノグラフ機能またはカレンダー機能は前記第1静的保管サイクルの前記持続期間(t)の全部または一部にわたり作動される
    請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記時計の歩度変動は、
    前記時計の少なくとも2つの状態レポートの間の、前記時計の2つの表示値間の時間差と、
    参考時間基準により与えられる、前記時計の前記少なくとも2つの状態レポートの間の時間差と、
    の間の時間差により測定され与えられる、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法
  11. 請求項1から10の一項に記載の方法を実施するハードウェア要素(12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、30、181)及びまたはソフトウェアを含む、
    時計のクロノメーター試験またはクロノメーター認証装置(10)
  12. 少なくとも1つの時計の少なくとも前記第1姿勢(γ)での静的保管要素(12、13、14、15、16)を含む、
    請求項11に記載の装置(10)。
  13. 前記時計を空間内で連続する姿勢に通過移動させる、前記時計の変位要素(14、15、18)を含む、
    請求項11または12に記載の装置(10)
  14. 請求項1から10のいずれか一項に記載のクロノメーター試験方法の実施ステップを含む、
    時計の製造または調整方法。
  15. 請求項10に記載の方法で提供される歩度変動に基づく調整ステップを含む、
    請求項14に記載の時計の製造または調整方法
  16. 請求項1から10または14または15のいずれか一項に記載の方法の実施により得られる時計(1)。
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