JP6814318B1 - 自己回転式高潮及び波浪防護壁 - Google Patents

自己回転式高潮及び波浪防護壁 Download PDF

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Abstract

【課題】防護部材及び波返し工部材によって、入射する波を回流させるとともに、円弧状の防護部材を介して水との接触衝撃を減衰させることができるので、越波をより効率よく低減させることができる自己回転式高潮及び波浪防護壁を提供する。【解決手段】本発明の自己回転式高潮及び波浪防護壁によれば、一側面に複数の第1流入口が形成され、前記第1流入口を介して一側面に流入した水が収容される第1収容空間が形成される第1防護本体;前記第1防護本体に連結され、前記第1流入口を介して流入する水が収容される第2収容空間が形成される第2防護本体;及び一側が前記第2防護本体にヒンジ結合され、前記第2収容空間に収容された状態で、前記第2収容空間に収容された水によって浮遊しながら水位の上昇に応じて起立する防護部材;を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、自己回転式高潮及び波浪防護壁に係り、より詳細には、高潮または波浪の発生時に、浮力によって自動的に回転して容易に沈水を防止することができるとともに、越波流量を大幅に低減させることができる、安定した構造で構成される自己回転式高潮及び波浪防護壁に関する。
一般に、堤防とは、河川や海岸、湖、沼などの水を一定の高さと幅にせき止めて洪水による氾濫を防止し、高潮や波浪による越波から保護するために土砂、芝生、石、コンクリートなどを積み上げた土木構造物を意味する。
ここで、最も代表的なコンクリート堤防は、設計時に、その地点の氾濫時の水位を把握し、それに0.5〜2mの余裕を加えて堤防の高さとして定め、それに将来の地盤や堤防の侵害を考慮して余裕をさらに加えて設置する。
つまり、このような余裕高は、計画最大潮位を超えて氾濫するとき、堤防の前面に土砂が堆積して流水断面が足りないとき、地盤が沈下したとき、波浪が生じたとき、曲流部の外側の遠心力が発生して水面が上昇したときなど、様々な場合に対処するためである。
しかし、前記コンクリート堤防は、海岸などの周辺の美観を損なうだけでなく、堤防の内側である堤内地から堤防の外側である堤外地を見ることができないようにせき止められているので、息苦しく感じられるという欠点がある。
このために、韓国特許第10−1828369号公報(「護岸設置型可動式防壁構造物」)に開示されているように、海岸で発生する波浪や高潮の大きさに応じて高さ調節が可能な機能を有する可動式防壁装置が開発されているが、このような既存の可動式防壁装置は、防壁の高さ調節または起立のための構造が油圧式または機械式のアクチュエータ、ワイヤーなどで構成され、有事の際に人間が直接作動させなければならないという制約がある。
また、地面に対して垂直方向に設置される防壁構造は、構造安定性のための設計上、斜線方向に設置された防壁構造よりも高さを下げなければならないので、氾濫防止機能に対する信頼性が低下するおそれがあり、特に、防壁の下部に応力が集中するため、高潮や波浪による衝撃を分散させることが難しいという問題点もある。
韓国特許第10−1828369号公報(2018年2月6日登録) 韓国特許第10−1581193号公報(2015年12月23日登録)
本発明は、前述した問題点を改善するためになされたもので、その目的は、防護部材が浮力によって自動的に回転しながら起立するようにした構成によって容易に沈水を防止することができる自己回転式高潮及び波浪防護壁を提供することにある。
本発明の他の目的は、防護部材の形状を水との接触衝撃を減衰させ易い構造に設計することにより、より効率よく越波を防止することができるとともに、防護部材が受ける衝撃を分散させることができる自己回転式高潮及び波浪防護壁を提供することにある。
本発明の目的は上述したものに制限されず、上述していない別の目的は以降の記載から当業者に明確に理解できるだろう。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁によれば、一側面に複数の第1流入口が形成され、前記第1流入口を介して一側面に流入した水が収容される第1収容空間が形成される第1防護本体;前記第1防護本体に連結され、前記第1流入口を介して流入する水が収容される第2収容空間が形成される第2防護本体;及び一側が前記第2防護本体にヒンジ結合され、前記第2収容空間に収容された状態で、前記第2収容空間に収容された水によって浮遊しながら水位の上昇に応じて起立する防護部材;を含み、前記第1防護本体の上部に複数の第2流入口が形成され、前記第2流入口が前記第2収容空間に連結されることにより、水が前記第2流入口を介して前記第2収容空間に流入し、前記防護部材は、前記第2収容空間に収容された状態で前記第2防護本体の上面と面一になり、一側を中心に他側が円弧状に形成され、一側を中心に他側が起立することを特徴とする。
その他の実施形態の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁によれば、防護部材が浮力によって自動的に回転することができるので、別の駆動部を備えなくてもよいので、より簡単な構成及び低いコストで容易に施工することができるという効果がある。
また、本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁によれば、防護部材及び波返し工部材によって、入射する波を回流させるとともに、円弧状の防護部材を介して水との接触衝撃を減衰させることができるので、越波をより効率よく低減させることができるという効果もある。
また、本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁によれば、元の状態では防護部材の下端部が支持部材と面接触しながら支持され、防護部材が起立した状態ではストッパーによって防護部材の回転が規制されるので、防護部材の構造的安定をより期待することができるという効果もある。
特に、本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁によれば、一側面に形成される第1流入口または上部に形成される第2流入口を介して水が第2収容空間に容易に流入することができる。よって、高潮だけでなく、波浪によっても防護部材が浮力によって自動的に回転することができるので、様々な環境でも防護部材が正しく作動して越波を防止することができるという効果もある。
また、本発明の他の実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁によれば、第2収容空間が防護部材と対応する形状に形成され、水が第2収容空間に流入すると同時に防護部材が迅速に起立することができ、これとともに、第2収容空間に連通する貫通孔を介して水が流入するので、防護部材がさらに迅速に浮遊することができるという効果もある。
一方、本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁アセンブリによれば、互いに並んで配置される防護壁の防護部材同士の間には、互いに密着する密着部材が備えられる。よって、複数の防護壁同士の隙間から水が漏れ出ることが最小限に抑えられるという効果もある。
本発明の効果は上述した効果に制限されず、上述していない別の効果は請求の範囲の記載から当業者に明確に理解できるだろう。
本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の構成を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の構成を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の動作状態を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の動作状態を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の動作状態を示す部分断面図である。 本発明の他の一実施形態に係る防護部材の構成を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の構成を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の構成を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の構成を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の構成を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の動作状態を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の動作状態を示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の動作状態を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁アセンブリの構成を示す平面図である。 図16の自己回転式高潮及び波浪防護壁アセンブリの構成を示す斜視図である。
以下、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施することができるほど、本発明の好適な実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
実施形態を説明するにあたり、本発明の属する技術分野における公知の、本発明と直接の関連がない技術内容については説明を省略する。これは、不必要な説明を省略することにより、本発明の要旨を不明確にせず、より明確に伝達するためである。
同様の理由で、添付図面において、一部の構成要素は、誇張または省略されているか或いは概略的に図示されている。また、各構成要素の大きさは、実際の大きさを完全に反映するのではない。各図面において、同じまたは対応する構成要素には同じ参照番号を付した。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の構成を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、自己回転式高潮及び波浪防護壁100の外観及び骨格は、第1防護本体200、第2防護本体300及び防護部材400で形成できる。
前記第1防護本体200は略六面体状に形成される。本実施形態において、前記第1防護本体200はコンクリート構造物で製作できる。
図3及び図4に示すように、前記第1防護本体200の内部には第1収容空間210が形成される。前記第1収容空間210は、後述する第1流入口220を介して水が流入する部分である。
図1及び図2に示すように、前記第1防護本体200の一側面には複数の第1流入口220が形成される。前記第1流入口220は、前記第1収容空間210に水が流入できるように穿設される。
本実施形態において、前記第1流入口220は、前記第1防護本体200の一側面の下部に隣接する位置、及び第1流路管240の一側よりも低い位置の前記第1防護本体200の一側面に穿設される。前記第1流入口220は、互いに並んだ方向に一定間隔離隔するように複数個が形成できる。
本実施形態において、前記第1流入口220は、前記第1防護本体200の一側面の下部から上部側へ複数個が形成できる。この時、前記第1防護本体200の一側面の下部に形成された第1流入口220は、前記第1防護本体200の底面から一定間隔離隔するように位置することが好ましい。これは、前記第1流入口220を介して土砂や異物などが流入することを最小限に抑えるためである。
この時、前記第1防護本体200の一側面の下部に隣接する位置に形成される前記第1流入口220には、メッシュ網221が備えられ得る。前記メッシュ網221は、前記第1流入口220を介して水を除いた土砂や異物などが流入することを防止する。
本実施形態において、第1流入口220は、前記第1防護本体200の一側面に、垂直方向及び水平方向に一定間隔離隔するように複数個が備えられるが、必ずしもこれに限定されない。例えば、第1流入口220は、現場の潮位条件や波などの環境に応じて、第1防護本体200の一側面の上部のみに形成されてもよい。
図1及び図2に示すように、前記第1防護本体200の上部には複数の第2流入口230が形成される。前記第2流入口230は、後述する第2防護本体300の第2収容空間310に連結される。前記第2流入口230は、後述する第2流路管250の一側に連通する。よって、前記第2流入口230を介して水が第2収容空間310に流入することができる。
本実施形態において、前記第2流入口230の上部にはメッシュ網231が備えられ得る。前記メッシュ網231は、前記第2流入口230を介して水を除いた異物が流入することを防止するだけでなく、前記第1防護本体200の上部に人間または車両が通るとき、前記第2流入口230から落ちることを防止する。
図3に示すように、前記第1防護本体200には第1流路管240が備えられる。前記第1流路管240の一端は前記第1収容空間210に位置し、前記第1流路管の他端は第2収容空間310の下部に連結される。前記第1流路管240の一端は、前記第1防護本体200の上部内壁から所定間隔tだけ離隔するように備えられる。前記第1流路管240は、前記第1収容空間210に流入した水が第2収容空間310へ移動することができるように、一種の通路の役割をする。
図4に示すように、前記第1防護本体200には第2流路管250が備えられる。前記第2流路管250の一端は前記第2流入口230に連結され、前記第2流路管の他端は第2収容空間310の下部に連結される。前記第2流路管250は、前記第2流入口230を介して流入した水が第2収容空間310へ移動することができるように通路の役割をする。
前記第1流路管240及び前記第2流路管250は、互いに並んだ方向に交差するように備えられ得る。これは、前記第1防護本体200の一側面または上部に水が均一に流入することができるようにするためである。
本実施形態において、前記第1流路管240の下部と第2流路管250の下部とは互いに連通することができる。これは、前記第1流路管240及び第2流路管250のうちのいずれかの方向に流入しても、第2収容空間310に水が速やかに流入できるようにするためである。
本実施形態において、前記第1流路管240の下部と第2流路管250の下部とは互いに連通するが、必ずしもこれに限定されない。例えば、第1流路管240及び第2流路管250はそれぞれ構成できる。
一方、図3及び図4に示すように、前記第1流路管240及び前記第2流路管250の下部には逆止め弁Vが備えられ得る。前記逆止め弁Vは、前記第2収容空間310から第1収容空間210へ水が排出されるようにする役割を果たす。この時、前記逆止め弁Vは、最下部に位置した前記第1流入口220よりも上方に位置することが好ましい。これは、前記逆止め弁Vから水が抜け出すとき、前記第1流入口220から流入する水の圧力によって開かないことを防止するためである。
一方、図1及び図2に示すように、前記第2防護本体300は略六面体形状に形成される。本実施形態において、前記第2防護本体300は、前記第1防護本体200と同じコンクリート構造物で製作できる。前記第2防護本体300は、前記第1防護本体200と一体に形成されることも可能である。
前記第2防護本体300の内部には第2収容空間310が形成される。前記第2収容空間310は上方に開口するように形成される。前記第2収容空間310は、後述する防護部材400が選択的に収容される部分である。また、前記第2収容空間310は、前記第1及び第2流路管240、250の他側に連通する。よって、前記第1及び第2流路管240、250を介して水が流入して前記第2収容空間310に収容される。
図3及び図4に示すように、前記第2収容空間310の底面には支持部材320が備えられ得る。前記支持部材320は、後述する防護部材400の下端部と選択的に接触する部分である。本実施形態において、前記支持部材320の上部は平らな面を有するように形成できる。これは、防護部材400の下端部に面接触することにより、防護部材400を安定かつ強固に支持することができるためである。
前記支持部材320の上部には衝撃吸収部材330が備えられ得る。前記衝撃吸収部材330は、防護部材400の接触によって受ける衝撃を吸収するためのものである。前記衝撃吸収部材330は、弾性力を持つ材質、例えばゴム材質などで製作できる。
図3及び図4に示すように、前記第2防護本体300の上部内側縁には係止部材340が形成できる。本実施形態において、前記係止部材340は、防護部材400の他側の上端部と向き合う前記第2防護本体300の上部内側縁に水平方向に突出するように形成される。すなわち、前記係止部材340は、片持ち形状をし、一端が前記第2防護本体300の上部内側縁に連結され、他端が防護部材400の他側の上端部に向かって延びて形成される。
前記係止部材340は、後述する防護部材400のストッパー430が選択的に係止される部分である。これは、防護部材400の回転半径を規制するためである。前記係止部材340の上面には、防護部材400の上端部が前記第2防護本体300の上部と水平を成す場合、後述する防護部材400の波返し工部材420が面接触する。この時、前記係止部材340に衝撃が伝達されることを最小限に抑えるためには、係止部材340は、一定の強度を有する鋼板、及び前記鋼板の外面を包むゴム材質で構成されることが好ましい。
図3及び図4に示すように、前記第2防護本体300の内面、すなわち、防護部材400の他側と向き合う前記第2収容空間310の内部には、ガイドリブ350が備えられ得る。前記ガイドリブ350は、防護部材400のストッパー430の移動を案内する役割をする。本実施形態において、前記ガイドリブ350は、ストッパー430の他端が挿入されてスライドできるようにレール(rail)形状に製作できるが、必ずしもこれに限定されない。例えば、ガイドリブ350は、ストッパー430の回転半径と対応する形状の面を有するように形成されてもよい。
一方、図1乃至図4に示すように、防護部材400は前記第2収容空間310に収容される。前記防護部材400の一側は、前記第2収容空間310の一側上部縁にヒンジピンPによってヒンジ結合され、前記防護部材の他側は、前記第2収容空間310に収容された状態で前記第2防護本体300の上面と面一になり、一側を中心に他側が起立する。つまり、前記第2収容空間310に収容された状態で、前記第2収容空間310に収容された水によって浮遊しながら水位の上昇に応じて起立することができる。すなわち、前記防護部材400は、別の駆動部なしでも浮力によって起立することができる。
本実施形態において、前記防護部材400の一側を中心に他側が円弧状に製作される。すなわち、前記防護部材400は、一側から他側に向かうほど、上端部から下端部に至る厚さが次第に厚くなることにより、その断面が扇形の形状をなすように形成される。これは、水との接触面積を最小化するとともに、衝撃を減衰させることができるので、越波をより効率よく低減させることができるためである。
前記防護部材400の上端部が前記第2防護本体300の上部と水平を成す場合、下端部が前記支持部材320と面接触する。このために、前記防護部材400が親水型デッキ(deck)として使用される場合、前記防護部材400の上部を通る人間または車両などの荷重によって力を受けても安定且つ強固に支持できる。
本実施形態において、前記防護部材400は、浮力によって起立することができるように中空の鉄板またはコンクリート構造物などで製作できるが、これに限定されない。防護部材400は、弾性及び強度が高い軽量の発泡ポリプロピレン(Expanded Polypropylene、EPP)素材からなり得るが、これに限定されず、EVA(Ethylene−Vinyl Acetate Copolymer)などの発泡樹脂プラスチック類またはNBR(nitrile−butadiene rubber)などの合成ゴムなど、当該関連分野における通常の知識を有する当業者によって本発明の技術的範囲内で様々な浮力材が取り扱われ得る。
図3に示すように、前記防護部材400の内部には支持プレート403が備えられ得る。前記支持プレート403は、前記防護部材400と同じ材質で形成できる。前記支持プレート403は、前記防護部材400の形状を強固に維持するとともに、前記防護部材400の上部を通る人間または車両などによって伝達される荷重を分散させることができる。
本実施形態において、前記支持プレート403は、前記防護部材400の上端部の内側から下端部に向かって垂直方向に二つが備えられるが、必ずしもこれに限定されない。例えば、一つまたは二つ以上で構成できる。
また、図8に示すように、支持プレート403′は、前記防護部材400の内部に二つが互いに交差するように備えられてもよい。この時、一つは前記防護部材400の上端部の内側から下端部に向かって水平方向に延びて備えられ、もう一つは前記防護部材400の一側内部から円弧状の他側中央に向かって垂直方向に延びて備えられ得る。このため、前記防護部材400の他側に向かって伝達される越波の衝撃を分散させることができるとともに、前記防護部材400の形状が外力によって任意に変形することを防止することができる。
図3及び図4に示すように、前記防護部材400の他側の上端部には、波返し工部材(recurved parapet)420が備えられ得る。前記波返し工部材420は、片持ち形状をし、一端が前記防護部材400の他側の上端部に連結され、他端は水平方向に延びて形成される。前記波返し工部材420は、越波を低減させる役割をする。すなわち、前記波返し工部材420は、円弧状の防護部材400と一緒に、入射する波を回流させることにより越波を低減させる役割をする。
本実施形態において、前記波返し工部材420と前記防護部材400との間には補助支持台421が備えられ得る。前記補助支持台421は、前記波返し工部材420と一緒に、入射する波を回流させる役割、及び前記波返し工部材420を支持する役割をする。
図3及び図4に示すように、前記防護部材400の他側の下端部にはストッパー430が突設される。本実施形態において、前記ストッパー430は、前記防護部材400の他側の下端部から片持ち形状に一定長さだけ延びて形成される。本実施形態において、ストッパー430は、複数個が備えられるが、必ずしもこれに限定されない。ストッパー430は、一つの板状に形成されてもよい。前記ストッパー430は、前記防護部材400の回転に応じて前記係止部材340に選択的に係止されることにより、前記防護部材400の回転を規制する役割をする。
前記ストッパー430と前記防護部材400との間には補助支持台431が備えられ得る。前記補助支持台431は、前記ストッパー430が前記係止部材340に係止される衝撃によって曲がったり破損したりすることを防止する。
次に、図5乃至図7を参照して、自己回転式高潮及び波浪防護壁の動作過程を説明する。
まず、図5に示すように、海岸の水位が平常水位、すなわち、危険水位ではない場合には、防護部材400が前記第2防護本体300の第2収容空間310内に収納された形で配置される。
この時、前記第1防護本体200の第1収容空間210には、前記第1流入口220を介して水が流入した状態である。
このような状態で、図6に示すように、水位が内陸に氾濫する可能性のある危険水位に次第に到達すると、より多くの量の水が第1収容空間210に流入して水位が上昇することにより、前記第1流路管240を介して前記第2収容空間310内への水の流入が行われる。
ここで、前記第2収容空間310は、前記防護部材400が収納できる程度の空間のみ形成されているので、水位が上昇する時間よりも、第2収容空間310に流入する水の水位がより早く高まることができる。
一方、図7に示すように、高潮または波浪が発生する場合、前記第1防護本体200の上側に水が氾濫することができる。この時、前記第2流入口230を介して水が流入することにより、前記第2収容空間310内への水の流入が行われる。
したがって、水位の上昇だけでなく、高潮または波浪が発生する場合でも、第2流入口230を介して前記第2収容空間310内に水が流入することができるので、前記防護部材400が浮力によって自動的に回転することができる。よって、様々な環境でも、前記防護部材400が別の駆動部なしでも正確に作動することにより、越波を容易に防止することができる。
また、前記防護部材400及び波返し工部材420によって、入射する波を回流させるとともに、円弧状の防護部材400を介して水との接触衝撃を減衰させることができるので、越波をより効率よく低減させることができる。
これと同時に、図7に示すように、前記ストッパー430が前記係止部材340に係止されて前記防護部材400の回転が規制されるので、前記防護部材400が任意に前記第2防護本体300から外れることが防止される。
以下、図9乃至図15を参照して、本発明の他の実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の構成について説明する。ここで、本発明の一実施形態に係る自己回転式高潮及び波浪防護壁の構成と同じ構成についての説明は省略する。
図9及び図10に示すように、前記第2防護本体300は略六面体形状に形成される。前記第2防護本体300は、前記第1防護本体200と同じコンクリート構造物で製作できる。前記第2防護本体300は、前記第1防護本体200と一体に形成されてもよい。
図11に示すように、前記第2防護本体300の内部には第2収容空間310が形成される。前記第2収容空間310は上方に開口するように形成される。前記第2収容空間310は、後述する防護部材400が選択的に収容される部分である。また、前記第2収容空間310は、前記第1及び第2流路管240、250の他側に連通する。よって、前記第1及び第2流路管240、250を介して水が流入して前記第2収容空間310に収容される。
本実施形態において、前記第2収容空間310の内面は、防護部材400の外観と対応する形状に形成される。これは、前記第2収容空間310の内部に水が流入するとともに、防護部材400が迅速に起立することができるように防護部材400が収容される最小限の空間のみを提供するためである。
図11に示すように、前記第2防護本体300は第1本体301及び第2本体302で形成できる。前記第1本体301は、前記第2防護本体300の外観及び骨格を形成する役割をする。前記第2本体302は、前記第1本体301の内側から所定間隔離隔して防護部材400の外観と対応する形状に製作されて形成できる。
前記第1本体301と前記第2本体302との間には水密空間303が形成できる。前記水密空間303は、前記第2収容空間310に流入した水が流入しないように水密になった状態である。ここで、前記水密空間303は、空き空間であり得るが、必ずしもこれに限定されない。例えば、水密空間303は、物質などが満たされた空間であってもよい。
一方、図11及び図12に示すように、前記第2防護本体300の上部内側縁には係止部材340が形成できる。前記係止部材340は、防護部材400の他側の上端部と向き合う前記第2防護本体300の上部内側縁には水平方向に突出するように形成される。すなわち、前記係止部材340は、片持ち形状をし、一端が前記第2防護本体300の上部内側縁に連結され、他端が防護部材400の他側の上端部に向かって延びて形成される。
前記係止部材340は、後述する防護部材400のストッパー430が選択的に係止される部分である。これは、防護部材400の回転半径を規制するためである。前記係止部材340の上面には、防護部材400の上端部が前記第2防護本体300の上部と水平を成す場合、後述する防護部材400の波返し工部材420が面接触する。この時、前記係止部材340に衝撃が伝達されることを最小限に抑えるために、係止部材340は、一定の強度を有する鋼板、及び前記鋼板の外面を包むゴム材質で構成されることが好ましい。
前記係止部材340の下部には支持台341が備えられ得る。前記支持台341は、前記係止部材340を支持する役割をする。前記支持台341の一端は前記係止部材340の下部に連結され、前記支持台の他端は前記第2収容空間310の内側に連結される。
図11及び図12に示すように、前記第2防護本体300の内面、すなわち、防護部材400の他側と向き合う前記第2収容空間310の内部には、ガイドリブ350が備えられ得る。前記ガイドリブ350は、防護部材400のストッパー430の移動を案内する役割をする。ここで、前記ガイドリブ350は、ストッパー430の他端が挿入されてスライドできるようにレール形状に製作できるが、必ずしもこれに限定されない。例えば、ガイドリブ350は、ストッパー430の回転半径と対応する形状の面を有するように形成されてもよい。
一方、図9乃至図12に示すように、防護部材400は前記第2収容空間310に収容される。前記防護部材400の一側は、前記第2収容空間310の一側上部縁にヒンジピンPによってヒンジ結合され、前記防護部材の他側は、前記第2収容空間310に収容された状態で前記第2防護本体300の上面と面一になり、一側を中心に他側が起立する。すなわち、前記第2収容空間310に収容された状態で、前記第2収容空間310に収容された水によって浮遊しながら水位の上昇に応じて起立することができる。よって、前記防護部材400は、別の駆動部なしでも浮力によって起立することができる。
図11に示すように、前記防護部材400の一側を中心に他側が円弧状に製作される。すなわち、前記防護部材400は、一側から他側に向かうほど、上端部から下端部に至る厚さが次第に厚くなることにより、その断面が扇形の形状をなすように形成される。これは、水との接触面積を最小限に抑えるとともに、衝撃を減衰させることができるので、越波をより効率よく低減させることができるためである。
前記防護部材400の上端部が前記第2防護本体300の上部と水平を成す場合、下端部が前記支持部材320と面接触する。このために、前記防護部材400が親水型デッキとして使用される場合、前記防護部材400の上部を通る人間または車両などの荷重によって力を受けても安定かつ強固に支持できる。
前記防護部材400は、浮力によって起立することができるように空中の鉄板またはコンクリート構造物などで製作できるが、これに限定されない。防護部材400は、弾性及び強度が高い軽量の発泡ポリプロピレン(Expanded Polypropylene、EPP)素材からなり得るが、これに限定されず、EVA(Ethylene−Vinyl Acetate Copolymer)などの発泡樹脂プラスチック類またはNBR(nitrile−butadiene rubber)などの合成ゴムなど、当該関連分野における通常の知識を有する当業者によって本発明の技術的範囲内で様々な浮力材が取り扱われ得る。
図11乃至図15に示すように、前記防護部材400は、平面プレート402、連結プレート404、円弧プレート406及び面接触プレート408で構成できる。
前記平面プレート402の一側は、前記第2収容空間310の一側上部縁にヒンジピンPによってヒンジ結合され、前記平面プレートの他側は、一直線状に延びる。これは、前記平面プレート402の上部に人間または車両が通ることができるようにするためである。前記平面プレート402と後述する波返し工部材420とは一体に形成されてもよい。
前記連結プレート404の一側は、前記ヒンジピンPによってヒンジ結合され、前記連結プレートの他側は、前記平面プレート402の他側から次第に遠ざかる方向に延びる。前記連結プレート404の他側と前記平面プレート402の他側との距離は水面上昇高さなどに応じて可変する。
前記円弧プレート406は、弧(arc)状をし、前記平面プレート402の他側と前記連結プレート404の他側とを連結する。前記円弧プレート406は、水との接触面積を最小化するとともに、衝撃を減衰させるためのものである。
前記面接触プレート408は、前記連結プレート404の他側と前記円弧プレート406との間に形成される。前記面接触プレート408は、前記支持部材320と面接触する部分である。前記面接触プレート408は、前記支持部材320と面接触することにより、前記防護部材400を安定且つ強固に支持することができるようにする。
図11及び図12に示すように、前記防護部材400の他側の下端部にはストッパー430が突設され得る。前記ストッパー430は、前記防護部材400の他側の下端部から片持ち形状に一定長さだけ延びて形成される。前記ストッパー430は一つの板状に形成できる。前記ストッパー430は、前記防護部材400の回転に応じて前記係止部材340に選択的に係止されることにより、前記防護部材400の回転を規制する役割をする。
前記ストッパー430と前記防護部材400との間には補助支持台431が備えられ得る。前記補助支持台431は、前記ストッパー430が前記係止部材340に係止される衝撃によって曲がったり破損したりすることを防止する。
図9に示すように、前記ストッパー430には、複数の貫通孔432が互いに所定間隔離隔するように形成される。前記貫通孔432は、前記第2収容空間310と外部とが連通するように穿設される。前記貫通孔432を介して水が前記第2収容空間310に流入するようにする役割を果たす。
図示してはいないが、前記貫通孔432には網が備えられ得る。前記網は、前記貫通孔432を介して水を除いた異物などが流入することを防止する。
次に、図13乃至図15を参照して、自己回転式高潮及び波浪防護壁の動作過程を説明する。
まず、図13に示すように、海岸の水位が平常水位、すなわち、危険水位でない場合には、防護部材400が前記第2防護本体300の第2収容空間310内に収納された形で配置される。
この時、前記第1防護本体200の第1収容空間210には、前記第1流入口220を介して水が流入した状態である。
このような状態で、図14に示すように、水位が内陸に氾濫する可能性のある危険水位に次第に到達すると、より多くの量の水が第1収容空間210に流入して水位が上昇しながら、前記第1流路管240を介して前記第2収容空間310内への水の流入が行われる。
ここで、前記第2収容空間310は、前記防護部材400が収納できる程度の空間のみ形成されているので、水位が上昇する時間よりも、第2収容空間310に流入する水の水位がより早く高まることができる。これと同時に、第2収容空間に連通する貫通孔を介して水が流入するので、前記防護部材400がさらに迅速に浮遊することができる。
一方、図15に示すように、高潮または波浪が発生する場合、前記第1防護本体200の上側に水が氾濫することができる。この時、前記第2流入口230を介して水が流入することにより、前記第2収容空間310内への水の流入が行われる。
したがって、水位上昇だけでなく、高潮または波浪が発生する場合でも、第2流入口230を介して前記第2収容空間310内へ水が流入することができるので、前記防護部材400が浮力によって自動的に回転することができる。よって、様々な環境でも前記防護部材400が別の駆動部なしでも正確に作動することにより、越波を容易に防止することができる。
また、前記防護部材400及び波返し工部材420によって、入射する波を回流させるとともに、円弧状の防護部材400を介して水との接触衝撃を減衰させることができるので、越波をより効率よく低減させることができる。
これと同時に、図15に示すように、前記ストッパー430が前記係止部材340に係止されて前記防護部材400の回転が規制されるので、前記防護部材400が任意に前記第2防護本体300から外れることが防止される。
以下、図16及び図17を参照して、自己回転式高潮及び波浪防護壁が互いに並んで複数配置されて構成される自己回転式高潮及び波浪防護壁アセンブリの構成を説明する。
ここで、説明の簡便化のために、図1乃至図4で説明した構成と同じ構成についての説明は省略または簡略記載する。
図16に示すように、自己回転式高潮及び波浪防護壁アセンブリは、複数の自己回転式高潮及び波浪防護壁(以下、「防護壁」という。)から構成される。本実施形態において、複数の防護壁100は互いに並んで配置できる。例えば、複数の防護壁100は一方向に沿って配列できる。ここで、一方向は直線方向または曲線方向であり得る。
図16及び図17に示すように、前記防護壁100に備えられる防護部材400の上部両側縁には、それぞれ密着部材500が備えられ得る。この時、前記密着部材500は、前記波返し工部材420の上部両側縁にも備えられ得る。前記密着部材500は、前記防護壁100と隣接した位置に配置される防護壁100の密着部材500と互いに密着する。これは、互いに並んで配置される複数の防護壁100同士の隙間から水が漏れ出ることを最小限に抑えるためである。
本実施形態において、前記密着部材500は、前記第2防護本体300の外壁よりもさらに突出するように形成できる。前記密着部材500が突出する長さは、前記防護壁100間の離隔距離Dに応じて可変できる。この時、前記密着部材500と対応する位置の前記第2防護本体300の上部縁は凹設されてもよい。
本実施形態において、前記密着部材500は、所定の弾性を持つ材質、例えばウレタンゴム(urethane rubber)材質であるが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、プラスチック材質などの様々な材質で形成されてもよい。
前記密着部材500は、前記平面プレート402の両側縁を包んだ状態で所定の長さだけ突出するように形成できる。こうなると、前記密着部材500が互いに密着するときに面接触、すなわち接触面積がさらに広くなり得るので、密着力が向上し得るからである。これとともに、前記防護部材400が元の位置に復元されるときに前記第2防護本体300の上部縁にぶつかって騒音が発生したり破損したりすることが防止される効果もある。
一方、互いに密着する前記密着部材500の表面は、凹凸形状またはジグザグ(zigzag)状に形成されてもよい。こうなると、互いに密着する接触面積がさらに広くなり、かつ水密性が向上し得るからである。
このように構成される自己回転式高潮及び波浪防護壁アセンブリによれば、互いに並んで配置される防護壁100の防護部材400同士の間に、互いに密着する密着部材500が備えられるので、複数の防護壁100同士の隙間から水が漏れ出ることが最小限に抑えられる。この時、前記防護部材400が完全に起立する前まで、前記防護部材400の上方に越えてくる初期越波、及び互いに並んで配置される複数の防護部材400同士の隙間から漏れ出る少量の水は、防護壁100の後ろに通常設置される排水施設によって簡単に対応することができる。
本実施形態において、前記密着部材500には挿入溝(図示せず)が設けられ、前記平面プレート402の縁部には前記挿入溝に挿入される挿入突起が突設されてもよい。これは、前記密着部材500が前記平面プレート402に着脱可能に結合されるためである。こうなると、防護壁100間の離隔距離Dに応じて前記密着部材500の大きさ及び形状を製作することができ、密着部材500が摩耗した場合には密着部材を取り替えることができるからである。
一方、本実施形態において、前記密着部材500は、前記防護部材400とは別に製作されるが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、前記密着部材500は、前記防護部材400と一体に製作してもよく、防護壁100間の離隔距離に応じて裁断して設置してもよい。
一方、本明細書及び図面には本発明の好適な実施形態について開示しており、たとえ特定の用語が使用されたが、これは、単に本発明の技術内容を容易に説明し発明の理解を助けるための一般的な意味で使用されたもので、本発明の範囲を限定するものではない。ここで開示された実施形態の他にも、本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であることは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に自明である。
100 自己回転式高潮及び波浪防護壁
200 第1防護本体
210 第1収容空間
220 第1流入口
230 第2流入口
231 メッシュ網
240 第1流路管
250 第2流路管
300 第2防護本体
310 第2収容空間
320 支持部材
330 衝撃吸収部材
340 係止部材
350 ガイドリブ
400 防護部材
401 ヒンジピン
403 支持プレート
420 波返し工部材
421 補助支持台
430 ストッパー
431 補助支持台

Claims (13)

  1. 箱型形状の第1防護本体及び箱型形状の第2防護本体を備える自己回転式高潮及び波浪防護壁であって、
    前記第1防護本体及び前記第2防護本体は、水が流入する方向に対して、前記第1防護本体を前にして直列に連結され、
    前記第1防護本体は、
    水が流入する方向に面した側面に複数の第1流入口が形成され、
    複数の第2流入口上面に形成され、
    前記複数の第1流入口を介して流入した水が収容される第1収容空間を備え、
    前記第2防護本体は、
    水を収容する第2収容空間を備え、
    前記第2防護本体の上面の一端側であって、水が流入してくる方向反対の一端側において防護部材がヒンジ結合され、
    前記防護部材は、
    記第2収容空間に収容された水によって浮遊しながら水位の上昇に応じてヒンジ結合された前記一端側を中心として回転することによって起立し、
    前記一端側に対向し、水が流入する方向に面した他端側の鉛直方向の断面は、ヒンジ結合された前記一端側を中心とした円弧状であり、
    前記防護部材が起立していない場合、前記第2防護本体の上面と前記防護部材の上面とは面一になり、
    前記第1収容空間と、前記第2収容空間とは、第1流路管を介して連結されており、前記第1収容空間に収容された水は前記第1流路管を介して第2収容空間に流入し、
    前記複数の第2流入口と、前記第2収容空間とは、第2流路管を介して連結されており、前記複数の第2流入口から流入した水は前記第2流路管を介して第2収容空間に流入し、
    前記第1流路管は、一端が前記第1収容空間の所定の高さに位置し、他端が前記第2収容空間の底部に連結されることにより、前記第1収容空間に流入した水のうち、前記所定の高さより高い位置の水が前記第2収容空間へ移動することができるように形成され、
    前記第2流路管は、一端が前記第2流入口に連結され、他端が前記第2収容空間の底部に連結されることにより、前記第2流入口を介して流入した水が前記第2収容空間へ移動することができるように形成されることを特徴とする、自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  2. 前記第1流路管及び前記第2流路管は、互いに並んだ方向に交差するように備えられることを特徴とする、請求項に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  3. 前記第1流路管の前記他端と前記第2流路管の前記他端とが互いに連通することを特徴とする、請求項に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  4. 前記第2収容空間の底面には、前記防護部材が起立している場合は前記防護部材の底面に接触せず、前記防護部材が起立していない場合は前記防護部材の前記底面に接触する支持部材が備えられることを特徴とする、請求項に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  5. 前記防護部材の底面と面接触する前記支持部材の上面には衝撃吸収部材が備えられることを特徴とする、請求項に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  6. 前記防護部材の上面は、水が流入する方向向かって延び、越波を低減させる波返し工部材を含むことを特徴とする、請求項に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  7. 前記第2防護本体は、前記防護部材が起立していない場合、前記防護部材の前記波返し工部材の底面と面接触するように形成された係止部材を備え、
    前記係止部材は、前記第2防護本体の上面において、水が流入する方向とは反対の方向に平に突出するように形成され
    ことを特徴とする、請求項に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  8. 前記防護部材の前記側の下部には、ヒンジ結合された前記一端側を中心に前記防護部材が所定の角度以上に起立しないように、前記係止部材に係止されて前記防護部材の回転を規制するストッパーが突設されることを特徴とする、請求項に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  9. 前記ストッパーには、前記第2収容空間と外部とが連通するように、複数の貫通孔が所定間隔離隔するように形成されることを特徴とする、請求項に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  10. 前記防護部材の前記他端側と向き合う前記第2防護本体の内面には、前記ストッパーの移動を案内するガイドリブが備えられることを特徴とする、請求項に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  11. 前記第1流路管の前記他端及び前記第2流路管の前記他端には、前記第2収容空間から前記第1収容空間に水が排出されるように逆止め弁が備えられることを特徴とする、請求項10に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  12. 前記第2収容空間の内面は、前記防護部材の外観と対応する形状に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の自己回転式高潮及び波浪防護壁が互いに並んで複数配置されて構成され、
    前記自己回転式高潮及び波浪防護壁の互いに隣接する防護部材同士を密着させる部材である密着部材が備えられることを特徴とする、自己回転式高潮及び波浪防護壁アセンブリ。
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