JP6812848B2 - 電極組立体、蓄電装置及び電極組立体の製造方法 - Google Patents

電極組立体、蓄電装置及び電極組立体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電極組立体、蓄電装置及び電極組立体の製造方法に関する。
蓄電装置として、複数の電極を積層してなる積層型の電極組立体を備えるものが知られている。積層型の電極組立体は、複数の電極及びセパレータよりなる積層体を形成した後、相互に固定されて形成される。形成された積層体にて、製造工程の途中で電極同士に位置ずれが発生しない措置として、複数のテープを用いた固定構造が知られているが、例えば特許文献1に記載する方法も実施されている。特許文献1に記載の積層型リチウムイオン二次電池では、積層構造体の全面が多孔質プラスチックフィルムで覆われている。多孔質プラスチックフィルムは、融着部が設けられることによって袋形状を呈している。加えて、多孔質プラスチックフィルムは、加熱による熱収縮によって積層構造体を密封するように構成されている。このように、積層構造体は多孔質プラスチックフィルムで覆われた後に、ラミネートフィルムに収容される。これにより、電極の位置ずれ防止にテープの貼付けを用いる場合と比較し、テープの張力に起因する電極破れが防止される。
特開2010−97891号公報 特開2007−141714号公報
アルミニウム製ケースを備えたリチウムイオン二次電池など、蓄電装置には、導電性の外装体を用いることがある。このように、外装体が導電性である場合、電極が外装体と短絡しないように、電極組立体は絶縁性フィルムで覆われている。この為、当該絶縁性フィルムと特許文献1のプラスチックフィルムを兼用することが考えられる。しかし、例えば、リチウムイオン二次電池にて知られているように、電極及び電極組立体は、充放電により膨張する。上記従来技術においては上記膨張に起因して、多孔質プラスチックフィルムの融着部付近に、袋形状を破壊する裂け目(クラック)が形成されてしまうことがある。この為、拘束するフィルムが絶縁性フィルムを兼ねると、使用中に電極が露出し、導電性の外装体と短絡するおそれがあった。
本発明は、積層体が膨張した場合であっても、電極と外装体との絶縁を維持可能な電極組立体、蓄電装置及び電極組立体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電極組立体は、複数の電極が積層された積層体と、積層体を包んで積層体に拘束力を付加する拘束部、及び拘束部の端部同士を溶着してなる結合部を有する包装部材と、を備え、結合部は、包装部材の外周縁に対し、外周縁寄りに位置する外側溶着部と、外側溶着部より積層体側に位置する内側溶着部とを有し、少なくとも内側溶着部は、結合部の内部に埋没するように設けられている。
この電極組立体では、積層体は、包装部材の拘束部によって包まれることで、製造工程中の電極の位置ずれが防止される。また、例えば電極組立体を外装体などに収容して蓄電装置とした後、充放電により電極が膨張すると、拘束部が変形し、結合部における内側溶着部の溶着が破断しようとする力が生じる。このとき、結合部においては、内側溶着部の内部、もしくは内側溶着部とそれ以外の非溶着部分との境界にて破断が発生する。これにより、溶着された拘束部の端部同士の結合面方向に誘導されて、当該破断が発生する。この場合、包装部材が積層体を包む状態を破壊する裂け目が結合部に形成されることを防止できる。したがって、包装部材に包まれた電極と、上記外装体等の部材との短絡を抑制することができる。
また、内側溶着部と、外側溶着部とのそれぞれは、結合部に沿って点在して設けられてもよい。この場合、内側溶着部同士の隙間、及び外側溶着部同士の隙間を介して積層体に電解質を含浸させやすくなる。
また、外側溶着部は、結合部の内部に埋没するように設けられてもよい。もしくは、外側溶着部は、結合部において包装部材の表面に露出してもよい。
本発明の他の一側面に係る蓄電装置は、上記記載の電極組立体と、電極組立体を収容するケースと、を備える。この場合、電極組立体における積層体とケースとの接触が良好に防止される。
本発明の他の一側面に係る電極組立体の製造方法は、複数の電極を積層して積層体を形成する第1工程と、積層体を樹脂製フィルムで包む第2工程と、樹脂製フィルムの端部同士の接合部を、外周縁に近い外周溶着部と、積層体に近い内側溶着部とで溶着する第3工程と、を備え、第3工程では、超音波溶着法によって、接合部の内部に埋没する内側溶着部を形成する。
この電極組立体の製造方法では、上記第2工程にて積層体を樹脂製フィルムで包んだ後、上記第3工程にて樹脂製フィルムの端部同士を溶着する内側溶着部及び外側溶着部を形成する。これにより、樹脂製フィルムが積層体を包んだ状態を維持でき、製造工程中の電極の位置ずれが防止される。また、例えばこのような電極組立体を外装体に収容して蓄電装置を製造し、充放電により電極が膨張すると、樹脂製フィルムにおいて積層体に拘束力を付加する部分が変形し、樹脂製フィルムの端部に設けられた内側溶着部の溶着が破断しようとする力が生じる。このとき、上記端部においては、内側溶着部の内部、もしくは内側溶着部とそれ以外の非溶着部分との境界にて破断が発生する。これにより、上記端部においては樹脂製フィルム同士の接合面方向に誘導されて、当該破断が発生する。この場合、樹脂製フィルムが積層体を包む状態を破壊する裂け目が接合部に形成されることを防止できる。したがって、樹脂製フィルムに包まれた電極と、上記外装体等の部材との短絡を抑制することができる。
また、第3工程では、超音波溶着法によって、接合部の内部に埋没する外側溶着部を形成してもよい。
また、第3工程では、内側溶着部及び外側溶着部のそれぞれを接合部に沿って点在して形成してもよい。この場合、内側溶着部同士の隙間、及び外側溶着部同士の隙間を介して積層体に電解質を含浸させやすくなる。
本発明によれば、積層体が膨張した場合であっても、電極と外装体との絶縁を維持可能な電極組立体、蓄電装置及び電極組立体の製造方法を提供できる。
図1は、本実施形態に係る蓄電装置の概略断面図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3(a),(b)は、電極組立体の製造方法を説明するための図である。 図4は、電極組立体の製造方法を説明するための図である。 図5は、図4のV−V線断面図である。 図6は、電極組立体の製造方法を説明するための図である。 図7(a)は、比較例に係る電極組立体の要部拡大断面図であり、図7(b),(c)は、図7(a)の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図8(a)は、本実施形態に係る電極組立体の要部拡大断面図であり、図8(b),(c)は、図8(a)の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る蓄電装置の概略断面図である。図2は、図1のII−II線断面図である。図1に示される蓄電装置1は、例えばリチウムイオン二次電池として構成されている。蓄電装置1は、例えば略直方体状の中空のケース2と、ケース2内に収容された電極組立体3と、を備えている。以下では、図1において、紙面上下方向を方向D1とし、紙面左右方向を方向D2とし、方向D1,D2に直交する方向を方向D3として説明する。なお、方向D3は、電極組立体3を構成する複数の電極の積層方向に相当する。
ケース2は、例えばアルミニウム等の金属により構成されている。ケース2の内部には、電極組立体3に加えて、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が収容されている。電解液は、電極組立体3の構成要素に設けられる空孔内に含浸されている。ケース2の一側面には、正極端子4と負極端子5とが互いに離間して配置されている。正極端子4は、絶縁リング6を介してケース2に固定されている。負極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定されている。
電極組立体3は、積層体21と、積層体21を包む包装部材22とを備えている。積層体21は、図2に示されるように、電極である正極11と負極12とがセパレータ13を介して交互に積層されてなる部材であり、方向D3に対して交差する第1表面21aと、第1表面21aの反対側に位置する第2表面21bとを有する。
正極11は、正極端子4に接続される部材であり、矩形状の本体部11aと、矩形状のタブ11bとを有している。また、正極11は、集電体である正極金属箔14と、正極活物質層15とにより構成されている。より具体的には、正極11の本体部11aは、正極金属箔14の一部と正極活物質層15とにより構成されている。正極11のタブ11bは、正極金属箔14の他部により構成されている。
本体部11aは、ケース2内において化学反応が生じる部分である。タブ11bは、本体部11aと正極端子4とをつなぐ部分であり、本体部11aの一端辺から突出している。図1においては、タブ11bは、方向D1に沿うと共に、本体部11aから正極端子4に向かって突出している。タブ11bの先端部は、セパレータ13からはみ出しており、導電部材8を介して正極端子4に電気的に接続されている。
正極金属箔14は、例えばアルミニウム箔等の金属箔または合金泊である。正極活物質層15は、正極金属箔14の上記一部における両面に設けられている。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含む多孔質層である。すなわち、正極活物質層15には、空孔が設けられる。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、及び硫黄等が挙げられる。複合酸化物の組成には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト、及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれる。
負極12は、負極端子5に接続される部材であり、矩形状の本体部12aと、矩形状のタブ12bとを有している。また、負極12は、集電体である負極金属箔16と、負極活物質層17とにより構成されている。より具体的には、負極12の本体部12aは、負極金属箔16の一部と負極活物質層17とにより構成されている。負極12のタブ12bは、負極金属箔16の他部により構成されている。
本体部12aは、本体部11aと同様に、ケース2内において化学反応が生じる部分である。タブ12bは、本体部12aと負極端子5とをつなぐ部分であり、本体部12aの一端辺から突出している。図1においては、タブ12bは、方向D1に沿うと共に、本体部12aから負極端子5に向かって突出している。タブ12bの先端部は、セパレータ13の外縁よりも外側に位置しており、導電部材9を介して負極端子5に電気的に接続されている。
負極金属箔16は、例えば銅箔等の金属箔または合金泊である。負極活物質層17は、負極金属箔16の上記一部における両面に設けられている。負極活物質層17は、負極活物質とバインダとを含む多孔質層である。すなわち、負極活物質層17には、空孔が設けられる。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の酸化物、又はホウ素添加炭素等が挙げられる。
方向D1において、負極12の本体部12aの長さは、正極11の本体部11aの長さよりも大きい。方向D2において、本体部12aの長さは、本体部11aの長さよりも大きい。蓄電装置1におけるリチウムの析出を抑制する観点から、方向D3から見て、本体部11aに形成された正極活物質層15が、本体部12aに形成された負極活物質層17によって覆われている。
セパレータ13は、正極11と負極12との短絡を防止するために正極11を収容する部材であり、例えば袋状を呈すると共に多数の空孔が設けられている。セパレータを構成する材料としては、ポリエチレン(PE)又はポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、又はメチルセルロース等からなる織布又は不織布等が挙げられる。
包装部材22は、袋形状を呈し、積層体21を包む絶縁部材である。包装部材22は、折り曲げられた樹脂製フィルム51(後述する図3(a)を参照)の一部を溶着することによって形成されている。樹脂製フィルム51は、積層体21を内包した状態で積層体21の両外側で溶着されており、袋形状を呈している。積層体21の両外側とは、方向D2における積層体21の両端側に相当する。
包装部材22は、積層体21の第1表面21a側に位置する第1部分22aと、積層体21の第2表面21b側に位置する第2部分22bとを備える。第1部分22a及び第2部分22bの一部によって、積層体21に拘束力を付加する拘束部23が構成されており、第1部分22a及び第2部分22bの他部によって、拘束部23の端部同士を溶着してなる結合部24が構成されている。換言すると、包装部材22は、第1部分22a及び第2部分22bから構成されており、積層体21に拘束力を付加する拘束部23と、拘束部23から突出する結合部24とを備える。
拘束部23は、積層体21に密着しており、積層体21に拘束力を付加している部分である。拘束部23は、第1部分22a及び第2部分22bにおいて積層体21に接触する部分によって構成されている。拘束部23は、本体部11a,12aの全体と、タブ11b,12bの基端部とを覆っている。換言すると、拘束部23はタブ11b,12bの先端部を覆っておらず、当該先端部は拘束部23から露出している。
結合部24は、包装部材22の袋形状を維持する部分であり、樹脂製フィルム51(後述する図3(a)を参照)において溶着された箇所を含んでいる。結合部24は、第1部分22a及び第2部分22bにおいて積層体21に接触しない部分によって構成されている。結合部24は、電極組立体3においてフランジ形状を呈するように、拘束部23から外部へ張り出す部分である。結合部24は、方向D3から見て拘束部23を囲うように位置している。このため、結合部24では、第1部分22aと第2部分22bとが接合している。方向D3から見て、結合部24には、複数の内側溶着部31と、複数の外側溶着部41とが形成されている。
内側溶着部31は、結合部24において第1部分22aと第2部分22bとを溶着する部分であり、外側溶着部41よりも積層体21側に位置している。このため、内側溶着部31は、包装部材22の外周縁22cに対し、外側溶着部41よりも離れた位置に設けられている。内側溶着部31は、包装部材22の一部が溶融して収縮した後、硬化したものである。このため、内側溶着部31は、包装部材22の他の部分よりも伸びにくくなっている。内側溶着部31は、積層体21から離間しており、且つ、積層体21の寸法を考慮した箇所に設けられている。方向D3から見て、内側溶着部31は、積層体21の両外側に位置する結合部24のそれぞれに対して、複数ずつ設けられている。内側溶着部31は、包装部材22の結合部24に沿って点在して設けられており、内側溶着部31同士は互いに離間している。より具体的には、内側溶着部31は、方向D2における積層体21の両端に沿って、結合部24に点在して設けられている。
内側溶着部31は、超音波溶着法によって、結合部24の内部に埋没するように設けられる。超音波溶着法とは、電気信号を機械的振動エネルギーに変換し、摩擦力によって被溶着部同士の摩擦面から発熱させて溶着する方法である。このため、超音波溶着法を適用することによって、第1部分22aと第2部分22bとの接合面Cに良好に入熱され、内側溶着部31は、接合面Cに少なくとも設けられる。加えて、超音波溶着法を適用した場合、接合面C及びその周辺以外には入熱されにくいので、内側溶着部31の周囲には非溶融部が設けられる。すなわち、内側溶着部31は非溶融部によって囲われる。したがって、内側溶着部31は、結合部24に埋まるように、第1部分22aと第2部分22bとの接合面Cに少なくとも設けられる。
外側溶着部41は、内側溶着部31と同様に、結合部24において第1部分22aと第2部分22bとを溶着する部分であり、包装部材22の他の部分よりも伸びにくくなっている。結合部24において、各外側溶着部41は、対応する内側溶着部31を挟んで積層体21の反対側に位置している。このため、外側溶着部41は、包装部材22の外周縁22cに対し、内側溶着部31よりも外周縁22c寄りに位置している。外側溶着部41は、積層体21の膨張後の寸法を考慮した箇所に設けられることが好ましい。方向D3から見て、外側溶着部41は、内側溶着部31と同様に、積層体21の両外側に位置する結合部24のそれぞれに対して、複数ずつ設けられている。外側溶着部41は、包装部材22の結合部24に沿って点在して設けられており、外側溶着部41同士は互いに離間している。外側溶着部41は、内側溶着部31と同様に、超音波溶着法によって、結合部24の内部に埋没するように設けられている。
次に、図3〜図6を用いながら本実施形態に係る蓄電装置の電極組立体の製造方法を説明する。図3(a),(b)、図4、及び図6は、電極組立体の製造方法を説明するための図である。図5は、図4のV−V線断面図である。なお、この製造方法の一部又は全部は、機械設備によって行われてもよいし、作業者によって行われてもよい。
まず、第1工程として、複数の電極を積層して積層体21を形成する。第1工程では、セパレータ13に包まれた正極11と負極12とを種々の積層装置等を用いて積層することにより、積層体21を形成する。このとき、正極11と負極12とは、互いに固定されていない。
次に、第2工程として積層体21を樹脂製フィルム51で包む。第2工程では、まず、電極組立体3を収容可能な矩形箱状の治具を用意する(治具は図示しない)。この治具では、その一面が開口している。続いて、十分な幅と長さを有する帯状の樹脂製フィルム51の一方側51aを、治具の内面に沿って配置する。樹脂製フィルム51の一方側51aは、上述した包装部材22の第1部分22aに相当する。続いて、図3(a)に示されるように、治具の内面に沿って配置された樹脂製フィルム51の一方側51a上に積層体21を載置し、積層体21の第1表面21aと樹脂製フィルム51の一方側51aとを接触させる。このとき、タブ11b,12bの先端部が樹脂製フィルム51に接触しないように、積層体21を樹脂製フィルム51上に載置する。そして、樹脂製フィルム51を折り曲げることによって積層体21の第2表面21bと樹脂製フィルム51の他方側51bとを接触させ、積層体21を樹脂製フィルム51によって包む。樹脂製フィルム51の他方側51bは、上述した包装部材22の第2部分22bに相当する。第2工程では、図3(a)に示されるように、樹脂製フィルム51の他方側51bを一点鎖線Lに沿って谷折りする。これにより、図3(b)に示されるように、樹脂製フィルム51によって積層体21を包む。このとき、タブ11b,12bの先端部が樹脂製フィルム51に覆われないように、樹脂製フィルム51を折り曲げる。
次に、第3工程として、図4に示されるように、樹脂製フィルム51の端部同士が接合する接合部52を溶着する内側溶着部31を形成する。第3工程では、拘束部23に張力が加わった状態で、樹脂製フィルム51の一方側51a及び他方側51bにおいて、互いに直接接合する端部同士を溶着するように、内側溶着部31を形成する。接合部52とは、上述した包装部材22の結合部24に相当する部分である。第3工程では、超音波溶着法によって、接合部52の内部に埋没する内側溶着部31を形成する。このため、図4に示されるように、内側溶着部31は、接合部52内に埋まるように、一方側51aと他方側51bとの接合面Cに少なくとも設けられる。
次に、第4工程として、第3工程と同様に、接合部52を溶着する外側溶着部41を形成する。第4工程では、図6に示されるように、内側溶着部31を挟んで積層体21の反対側に位置するように、外側溶着部41を接合部52に形成する。第4工程では、内側溶着部31と同様に、超音波溶着法によって、接合部52の内部に埋没する外側溶着部41を形成する(図2を参照)。そして、接合部52を折り曲げつつ電極組立体3をケース2内に収容した後にケース2内部に電解液を注入することにより、蓄電装置1が得られる。
次に、図7,8を用いながら本実施形態に係る製造方法によって製造される電極組立体3の作用効果について説明する。図7(a)は、比較例に係る電極組立体の要部拡大断面図であり、図7(b),(c)は、図7(a)の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。図8(a)は、本実施形態に係る電極組立体の要部拡大断面図であり、図8(b),(c)は、図8(a)の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。なお、図7(c)及び図8(c)は、包装部材22において内側溶着部と非溶着部の境界面に沿って破断が生じた状態を示している。
図7(a),(b)に示されるように、比較例に係る電極組立体103に設けられる内側溶着部131及び外側溶着部141のそれぞれは、ヒートシール法によって形成されている。このため、内側溶着部131及び外側溶着部141のそれぞれは、結合部124において包装部材122の表面に露出している。換言すると、内側溶着部131及び外側溶着部141のそれぞれは、非溶融部によって完全に囲われていない。樹脂製フィルムを溶着する場合、冷却後の溶着部は硬質化し、伸びにくくなる。この為、溶着部が設けられた樹脂製フィルムに作用する力が次第に大きくなると、溶着部及びその周辺が最初に破断しやすい。このとき、溶着部の中央で破断する場合もあるが、非溶融部と溶着部との境界面に力が集中し、当該境界面に沿って破断する場合がある。上述したように、包装部材122において、内側溶着部131及び外側溶着部141のそれぞれは、非溶融部よりも伸びにくくなっている。このため、積層体21が膨張し、包装部材122において積層体21に密着する拘束部123が伸びるとき、内側溶着部131に力が集中する傾向にある。これにより図7(c)に示されるように、内側溶着部131の溶着が剥がれる前に、内側溶着部131と、拘束部123側の包装部材122との境界に、包装部材122の袋形状を破壊する裂け目が発生してしまうことがある。この場合、包装部材122内部の電極が、金属製のケースに対し露出し、短絡が生じやすくなる。
これに対して本実施形態に係る製造方法によって製造される電極組立体3では、図8(a),(b)に示されるように、内側溶着部31は、結合部24内部に埋没しており、接合面Cに少なくとも設けられている。このため、積層体21が膨張すると、包装部材22の拘束部23が変形し、結合部24における内側溶着部31が破断しようとする力が生じる。このとき、結合部24においては、内側溶着部31とそれ以外の非溶着部分との境界にて破断が発生したとする。この場合も、溶着された拘束部23の端部同士である第1部分22aと第2部分22bとの接合面Cの延在方向(接合面方向)に誘導されて、当該破断が発生する。この場合、包装部材22が積層体21を包む状態を破壊する裂け目が結合部24に形成されることを防止できる。加えて、内側溶着部31の溶着が破断したとしても、外側溶着部41によって包装部材22が積層体21を包む状態を維持できるので、包装部材22内部の電極がケース2に短絡することを防止できる。
また、内側溶着部31と、外側溶着部41とのそれぞれは、結合部24に沿って点在して設けられている。このため、内側溶着部31同士の隙間、及び外側溶着部41同士の隙間を介して積層体21に電解質を含浸させやすくなる。
蓄電装置1は、電極組立体3と、電極組立体3を収容するケース2と、を備える。このため、電極組立体3における積層体21とケース2との接触とが良好に防止される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、包装部材22は、上側に開口した袋状の熱収縮性フィルムが熱収縮させられた部材であってもよい。このとき、積層体21は、熱収縮性フィルムの開口からタブ11b,12bが突出するように配置される。包装部材22により生じる方向D2及び方向D3の単位面積当たりの拘束力は、包装部材22により生じる方向D1の単位面積当たりの拘束力よりも大きくてもよい。また、包装部材22は、上側に加え、下側にも開口した幅広のテープ状をなしていてもよい。
上記実施形態では、蓄電装置1は、電気二重キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタ等であってもよい。セパレータは、袋状に限られず、シート状であってもよい。例えば、セパレータ付き正極として、正極11の両面にシート状のセパレータが接合され、ユニット化された正極が用いられてもよい。
上記実施形態では、内側溶着部31と外側溶着部41とを順次溶着したが、これに限らず、内側溶着部31と外側溶着部41とを、同時に溶着してもよい。この場合は、内側溶着部31と外側溶着部41との2つのホーンを備えた超音波溶着機を用いればよい。これにより、上記実施形態の第3工程は、第4工程を兼ねることができ、電極組立体の製造工程数を低減できる。
上記実施形態では、包装部材22を構成する樹脂製フィルム51は、熱収縮性フィルムであってもよい。この場合、例えば外側溶着部41を形成した後であって電極組立体3をケース2に収容する前に、熱収縮性フィルムの全体を加熱する。これにより、熱収縮フィルムを収縮させ、積層体21に対して拘束力を付加する包装部材を形成することができる。
上記実施形態では、外側溶着部41は、結合部24の内部に埋没するように形成されているが、これに限られない。例えば、外側溶着部は、結合部24において包装部材22の表面に露出してもよい。この場合、ヒートシール法等によって外側溶着部が形成される。
上記実施形態では、内側溶着部31及び外側溶着部41の少なくとも一方は、結合部24において積層体21の両外側に位置する部分に加えて、本体部11a,12aにおいてタブ11b,12bが突出している端辺に沿って位置する結合部24の部分に設けられてもよい。この場合、内側溶着部31及び外側溶着部41のそれぞれは、上記端辺に沿って点在して設けられる。
1…蓄電装置、2…ケース、3…電極組立体、11…正極(電極)、11a…本体部、11b…タブ、12…負極(電極)、12a…本体部、12b…タブ、13…セパレータ、14…正極金属箔、15…正極活物質層、16…負極金属箔、17…負極活物質層、21…積層体、21a…第1表面、21b…第2表面、22…包装部材、22a…第1部分、22b…第2部分、23…拘束部、24…結合部、31…内側溶着部、41…外側溶着部、51…樹脂製フィルム、51a…一方側、51b…他方側、52…接合部、103…電極組立体、122…包装部材、131…内側溶着部、141…外側溶着部、D1,D2,D3…方向。

Claims (8)

  1. 複数の電極が積層された積層体と、
    前記積層体を包んで前記積層体に拘束力を付加する拘束部、及び前記拘束部の端部同士を溶着してなる結合部を有する包装部材と、
    を備え、
    前記結合部は、前記包装部材の外周縁に対し、前記外周縁寄りに位置する外側溶着部と、前記外側溶着部よりも前記積層体側に位置する内側溶着部とを有し、
    少なくとも前記内側溶着部は、前記結合部の内部に埋没するように設けられている、
    電極組立体。
  2. 前記内側溶着部と、前記外側溶着部とのそれぞれは、前記結合部に沿って点在して設けられている、請求項1に記載の電極組立体。
  3. 前記外側溶着部は、前記結合部の内部に埋没するように設けられている、請求項1又は2に記載の電極組立体。
  4. 前記外側溶着部は、前記結合部において前記包装部材の表面に露出している、請求項1又は2に記載の電極組立体。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電極組立体と、
    前記電極組立体を収容するケースと、
    を備える蓄電装置。
  6. 複数の電極を積層して積層体を形成する第1工程と、
    前記積層体を樹脂製フィルムで包む第2工程と、
    前記樹脂製フィルムの端部同士の接合部を、前記樹脂製フィルムの外周縁に近い外側溶着部と、前記積層体に近い内側溶着部とで溶着する第3工程と、
    を備え、
    前記第3工程では、超音波溶着法によって、前記接合部の内部に埋没する前記内側溶着部を形成する、
    電極組立体の製造方法。
  7. 前記第3工程では、超音波溶着法によって、前記接合部の内部に埋没する前記外側溶着部を形成する、請求項6に記載の電極組立体の製造方法。
  8. 前記第3工程では、前記内側溶着部及び外側溶着部のそれぞれを前記接合部に沿って点在して形成する、請求項6又は7に記載の電極組立体の製造方法。
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