JP6812759B2 - 可搬型放射線画像撮影装置 - Google Patents
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そして、近年、上記のスクリーン/フィルム用のカセッテやCRカセッテに代わる装置として、複数の放射線検出素子が二次元状(マトリクス状)に配列され、各放射線検出素子で、被写体を透過して照射された放射線の線量に応じて電荷を発生させ、発生した電荷を信号値として読み出す放射線画像撮影装置(flat panel detector。半導体イメージセンサー等ともいう。)の開発が進んでいる。また、複数の放射線検出素子が配列されたセンサーパネルが筐体内に収納された可搬型放射線画像撮影装置(FPDカセッテ等ともいう。)の開発も進められている。
この落下時の衝撃力により、フロント板とバック板は相対的にずれ、シール材にはせん断力が加えられる。特に、角部はエネルギーが集中するので、せん断力が大きくなりやすく、破断・位置ずれ・剥離(接着されている場合)等が生じてシール性が損なわれるおそれがあった。
また、シール材の幅を広くすると、当該シール材をフロント板とバック板の間に挟み込む際に、フロント板又はバック板がシール材の弾性力に押し負けて撓みを生じ、隙間が生じてシール性が損なわれるおそれがあった。
複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント部材と、当該フロント部材とは反対側のバック部材とを有する可搬型放射線画像撮影装置であって、
前記フロント部材と前記バック部材との間にシール材が設けられ、
前記筐体の角部に位置する前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値が、前記シール材の角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値よりも大きいことを特徴とする。
但し、前記シール材の角部の範囲は、当該角部の内縁部が円弧形状である場合には当該円弧形状の中心を基準点とし、当該角部の内縁部が屈曲形状の場合には屈曲した頂点を基準点として、前記基準点を通過し、前記角部を挟んで隣り合う二つの辺に垂直な二本の線に挟まれた範囲とする。
前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値が6倍以上であることを特徴とする。
前記シール材の角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率が、前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値よりも小さくなる区間の前記シール材に沿った方向に連続する長さを150[mm]以下としたことを特徴とする。
複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント部材と、当該フロント部材とは反対側のバック部材とを有する可搬型放射線画像撮影装置であって、
前記フロント部材と前記バック部材との間にシール材が設けられ、
前記シール材の角部の断面における幅の最小値が、前記シール材の角部以外の部分の断面における幅の最小値よりも大きいことを特徴とする。
但し、前記シール材の角部の範囲は、当該角部の内縁部が円弧形状である場合には当該円弧形状の中心を基準点とし、当該角部の内縁部が屈曲形状の場合には屈曲した頂点を基準点として、前記基準点を通過し、前記角部を挟んで隣り合う二つの辺に垂直な二本の線に挟まれた範囲とする。
前記シール材の角部の断面における幅の最小値が2[mm]以上であることを特徴とする。
前記シール材の角部以外の部分の断面における幅が、前記シール材の角部の断面における幅の最小値よりも小さくなる区間の前記シール材に沿った方向に連続する長さを150[mm]以下としたことを特徴とする。
前記フロント部材と前記バック部材とを締結する締結部材が通る挿通部が前記シール材の角部以外の部分に設けられていることを特徴とする。
前記シール材の前記挿通部は、当該挿通部に最も近い前記筐体の角部の外面から9[mm]以上離れた配置であることを特徴とする。
前記筐体の外装部品を前記シール材の前記角部を避ける配置としたことを特徴とする。
前記シール材の前記フロント部材と前記バック部材とにより圧縮される方向での25%圧縮荷重が0.25[MPa]以下であることを特徴とする。
前記シール材の前記フロント部材と前記バック部材とにより圧縮される方向でのデュロメーター硬さが30度以下であることを特徴とする。
前記シール材は、柔軟性を有する発泡素材であることを特徴とする。
まず、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の回路構成等について説明する。図1は、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の等価回路を表すブロック図である。図1に示すように、放射線画像撮影装置1には、後述するセンサー基板51(後述する図3参照)上に複数の放射線検出素子7が二次元状(マトリクス状)に配列されている。
図2は本実施形態に係る可搬型放射線画像撮影装置1の構成を示す斜視図、図3は図2のX−X線に沿った可搬型放射線画像撮影装置1の断面図である。なお、図3では内部構成をわかりやすくするために上下方向の厚さを実際によりも厚くして図示している。
放射線画像撮影装置1は、図3に示すように、筐体40内にセンサーパネルSP(TFTパネル等ともいう。)が収納されて構成されている。なお、図3では、放射線画像撮影装置1が、放射線が照射される放射線入射板415が図中下側になるように配置された状態で表されている。また、以下では、放射線画像撮影装置1における上下方向について、放射線画像撮影装置1を図3の状態に配置した場合に基づいて説明する。
また、バック板42は、例えば、比強度や放熱性の高い金属、具体的には、マグネシウム合金(例えば、プレス用AZ31板材)を材料とし、プレス加工により底板425と側壁部426が一体的に形成されている。また、バック板42には、アルミニウム合金(例えば、A5052)やCFRPを使用しても良い。
また、バック板42とフロント板41との間にはシール材としてのパッキン63が介挿され、筐体40の内部の密閉性や水密性が確保されている。
次に、図4〜図9に基づいて筐体40及びパッキン63の構造について詳細に説明する。図4は筐体40のフロント板41の角部を上方から見た平面図、図5は筐体40の外縁部における放射線入射方向(放射線入射板415に垂直な方向)に沿った断面図であり、図5(A)は図4のY−Y線に沿った断面のみを示した断面図、図5(B)は図4のZ−Z線に沿った断面のみを示した断面図である。
各側壁部416の上端部には、図5(A)に示すように、四辺の側壁部416の全周に渡って外縁部側が一段低くなっている落差部分416aが形成されている。この落差部分416aには、バック板42の側壁部426が嵌合する。
なお、パッキン63の反発力の目安としては、後述する厚さ方向についてデュロメーター硬さが30度以下のものを使用しても良いし、圧縮荷重とデュロメーター硬さの両方の条件を満たすものを使用しても良い。デュロメーター硬さは、JISK6253-3「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム、硬さの求め方、第3部デュロメーター硬さ」の定めに従う。
また、パッキン63は、フロント板41とバック板42のいずれに対しても接着されてなくとも良いが、フロント板41又はバック板42のいずれか一方又は両方に接着されていることが望ましい。ここでは、パッキン63は、側壁部416の上端面416b側のみに接着されている場合を例示する。
そして、図6(A)に示すように、その角における内縁部が円弧形状に形成されている場合には、パッキン63の真っ直ぐに延びる部分と円弧形状に湾曲した部分との一方の境界点p1と内縁部の円弧の中心となる基準点cとを結んだ直線l1と、もう一方の境界点p2と基準点cとを結んだ直線l2とに挟まれた90°の範囲を角部631とする。
前述したように、パッキン63は、フロント板41とバック板42とに圧縮された状態で挟まれ、その圧縮後厚さは、角部631と角部以外の部分632のいずれも、前述したネジ43が取り付けられる座部413の高さと等しくなる。
例えば、図4に示すように、パッキン63の角部以外の部分632に後述するネジ43の挿通部633が形成されているような場合には、当該挿通部633を通過する位置でのパッキン63の幅を圧縮後厚さ(座部413の高さ)で除した値が「パッキン63の角部以外の部分632の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」となり得る。
例えば、図4に示すように、パッキン63の角部631の外縁部の中央に、ネジよけの凹部634が形成されているような場合には、当該凹部634を通過する位置でのパッキン63の幅を圧縮後厚さ(座部413の高さ)で除した値が「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」となり得る。
このように、パッキン63の厚さに比べて相対的に幅を広くしているので、破断・位置ずれ・剥離に加えて、倒れの発生も抑えることができる。
より詳細には、図4に示すように、挿通部633は、当該挿通部633が形成された角部以外の部分632の長手方向について、挿通部633に最も近い筐体40のフロント板41の角部に連なる側壁部416の外側面からの距離dが9[mm]以上となるように設定されている。他の挿通部633も同様である。
挿通部633の存在は、パッキン63の幅を狭くして破断、位置ずれ、剥離、倒れ等に関する強度を低減するおそれがあるが、落下時の衝撃が大きな角部631から離して形成するので、衝撃を受けた場合の破断、位置ずれ、剥離、倒れ等の発生を低減することができる。
このような外装部品47が装備されると、側壁部416の上端面416bは幅方向に大きく切り欠かれることとなるので、外装部品47は、角部以外の部分632に属する配置としている。
さらに、外装部品47の存在により、パッキン63の角部以外の部分632の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率が「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」よりも小さくなる区間kがパッキン63の角部以外の部分632の長手方向について、長く連続して発生する。
しかしながら、パッキン63の角部以外の部分632についても、破断、位置ずれ、剥離、倒れ等に関する強度の低減が生じないように、上記区間kの角部以外の部分632の長手方向における長さが150[mm]以下となる様に設定されている。
なお、上記のコネクターに限らず、パッキン63の角部以外の部分632の全体について、その断面における圧縮後厚さに対する幅の比率が「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」よりも小さくなる区間が連続する長さが150[mm]以下となる様に設定されている。
このように、放射線画像撮影装置1は、筐体40のフロント板41とバック板42との間にパッキン63が設けられ、「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」の値を「パッキン63の角部以外の部分632の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」よりも大きく設定している。
これにより、放射線画像撮影装置1の落下時に大きな衝撃力が加わりやすい角部631において、パッキン63の破断、位置ずれ、接着の剥離、倒れ等の発生を抑えることができ、シール性を高く維持することが可能となる。
また、角部以外の部分632に比べて角部631の圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値を大きくしているので、パッキン63の全体について上記比率を大きくする場合と異なり、筐体40の内部容積の縮小による放射線画像の撮像範囲の縮小を抑えることができ、また、筐体40がパッキン63の弾性力に押し負けて撓むことによる、シール性の低減を回避することが可能となる。
ここで、図9に基づいて、幅及び圧縮後厚さと幅の比率が異なる三種のパッキンによる耐衝撃試験の結果を説明する。
図9における中段は、全体的に圧縮後厚さ0.35[mm]、幅2.3[mm]であり、その比率は6.6(>6)となっている実施例としてのパッキンである。この幅2.3[mm]は、パッキン63の角部631における最小の幅と一致する。
図9における下段は、全体的に圧縮後厚さ0.35[mm]、幅5.95[mm]であり、その比率は17.1(>6)となっている実施例としてのパッキンである。この幅5.95[mm]は、パッキン63の角部631における最大の幅と一致する。
これに対して、図9中段及び下段の実施例では、パッキンに破断、位置ずれ、剥離、倒れのいずれかも殆ど或いは全く発生せず、パッキンの「圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」の値を6倍以上とすることにより、パッキンに対して衝撃力による耐久性が十分に得られることが確認された。
従って、筐体40に装備されるパッキン63の場合も、「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」の値を6倍以上とすることで、衝撃力を受けやすい角部の耐久性を十分に向上することが可能である。
特に、挿通部633を、最も近い筐体40の角部の外面から9[mm]以上離したことにより、角部631への影響をより効果的に低減し、パッキン63の耐衝撃性を向上させることができる。
このため、パッキン63の角部以外の部分632の破断、位置ずれ、剥離、倒れ等に対する強度の低下を抑えることができ、衝撃に対する筐体40の角部以外の部分のシール性の低下の抑制を図っている。
また、パッキン63を、柔軟性を有する発泡素材で形成しているので、さらにパッキン63の反発力を抑え、シール性の低下の発生を低減することが可能である。
上記パッキン63は、角部631と角部以外の部分632とで、その断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値の関係を定めて、耐衝撃に関する強度とパッキン63の反発力の弊害との調整を図っているが、これに限定されない。
例えば、パッキン63の角部631の断面における幅の最小値を、シール材63の角部以外の部分632の断面における幅の最小値よりも大きくすることで、断面における圧縮後厚さに対する幅の比率を規定する場合と同一の技術的効果を得ることが可能である。
また、パッキン63の角部以外の部分632の断面における幅が、パッキン63の角部631の断面における幅の最小値よりも小さくなる区間のパッキン63に沿った方向の長さを150[mm]以下とすることが望ましい。この場合も、パッキン63の角部以外の部分632の強度の低下を抑え、衝撃に対する筐体40の角部以外の部分のシール性の低下の抑制を図ることが可能である。
上記放射線画像撮影装置1の筐体40の形状、構造については,上述のものに限定されず、パッキン63を圧縮して挟持するあらゆるタイプの筐体にパッキン63を適用可能であり、筐体の他の例を以下に説明する。なお、以下の説明において、筐体40と同一の構成については同符号を付して説明は省略する。
また、図11(A)及び図11(B)に示すように、筐体40Aは、フロント板41の側壁部416の上端面416bから突出し、バック板42の外縁部を囲繞する突出部418Aを有する構成としても良い。
また、このほか図示してないが、フロント板41が側壁部416を有しておらず、バック板42のみが側壁部426を有する構造としてもよい。
なお、この筐体40Bでは、バック板42Bの側壁部426Bが下方に延びているので、当該側壁部426Bの外側に水平向きのネジ43を設け、バック板42Bの側壁部426Bを貫通してフロント板41Bの側壁部416Bに形成されたネジ穴に締結することができるので、側壁部416Bの上端面416bに座部413を設けることが不要となる。従って、パッキン63にも挿通部633を形成しなくてよく、パッキン63の強度を向上させることが可能である。
シール材としてのパッキンの断面形状は、図7に示すようなパッキン63のように中実の矩形状に限られない。
例えば、図13(A)のパッキン63Aに示すように、断面形状である矩形の一方の端部(この例では上端部)の角について弧状に丸みが形成された形状としてもよい。
また、図13(B)のパッキン63Bに示すように、断面形状を三角形状としてもよい。また、フロント板41側に接着しないのであれば、断面は円形、長円形、多角形状としてもよい。
また、図13(C)のパッキン63Cに示すように、内部を中空としてもよい。この場合、外部の断面形状を図13(A)に限らず、三角形状、円形、長円形、多角形状としても良い。
また、図13(D)のパッキン63Dに示すように、内部を中空とし、さらに、内部を密閉せずに一方に開放された形状としてもよい。この場合も、外部の断面形状を三角形状、円形、長円形、多角形状としても良い。
これらの場合、パッキンの断面における幅は、水平方向におけ最も広い部分となる。また、いずれの場合も、パッキンの断面における圧縮後厚さは、筐体に圧縮されて装備された状態での厚さとなる。
パッキン63は、四つある全ての角部631について、シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値と角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値との関係、これらの最小幅の関係、挿通部633の配置、外装部品の配置、その他、実施形態で言及したパッキン63の各種の設定について、上述した設定内容とすることが望ましいが、一部の角部631についてのみ上述した内容としても良い。
なお、本発明が上記の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
40,40A,40B 筐体
41,41A,41B フロント板(フロント部材)
413 座部
415 放射線入射板
416,416B 側壁部
416a 落差部分
416b 上端面
42,42A,42B バック板(バック部材)
425 底板
426,426B 側壁部
43 ネジ(締結部材)
47 外装部品
63,63A,63B,63C,63D パッキン(シール材)
631 角部
632 角部以外の部分
633 挿通部
634 凹部
c 基準点
d 距離
k 区間
l1,l2 直線
p1,p2 境界点
SP センサーパネル
t 圧縮後厚さ
w 幅
Claims (12)
- 複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント部材と、当該フロント部材とは反対側のバック部材とを有する可搬型放射線画像撮影装置であって、
前記フロント部材と前記バック部材との間にシール材が設けられ、
前記筐体の角部に位置する前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値が、前記シール材の角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値よりも大きいことを特徴とする可搬型放射線画像撮影装置。
但し、前記シール材の角部の範囲は、当該角部の内縁部が円弧形状である場合には当該円弧形状の中心を基準点とし、当該角部の内縁部が屈曲形状の場合には屈曲した頂点を基準点として、前記基準点を通過し、前記角部を挟んで隣り合う二つの辺に垂直な二本の線に挟まれた範囲とする。 - 前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値が6倍以上であることを特徴とする請求項1記載の可搬型放射線画像撮影装置。
- 前記シール材の角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率が、前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値よりも小さくなる区間の前記シール材に沿った方向に連続する長さを150[mm]以下としたことを特徴とする請求項1又は2記載の可搬型放射線画像撮影装置。
- 複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント部材と、当該フロント部材とは反対側のバック部材とを有する可搬型放射線画像撮影装置であって、
前記フロント部材と前記バック部材との間にシール材が設けられ、
前記シール材の角部の断面における幅の最小値が、前記シール材の角部以外の部分の断面における幅の最小値よりも大きいことを特徴とする可搬型放射線画像撮影装置。
但し、前記シール材の角部の範囲は、当該角部の内縁部が円弧形状である場合には当該円弧形状の中心を基準点とし、当該角部の内縁部が屈曲形状の場合には屈曲した頂点を基準点として、前記基準点を通過し、前記角部を挟んで隣り合う二つの辺に垂直な二本の線に挟まれた範囲とする。 - 前記シール材の角部の断面における幅の最小値が2[mm]以上であることを特徴とする請求項4記載の可搬型放射線画像撮影装置。
- 前記シール材の角部以外の部分の断面における幅が、前記シール材の角部の断面における幅の最小値よりも小さくなる区間の前記シール材に沿った方向に連続する長さを150[mm]以下としたことを特徴とする請求項4又は5記載の可搬型放射線画像撮影装置。
- 前記フロント部材と前記バック部材とを締結する締結部材が通る挿通部が前記シール材の角部以外の部分に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
- 前記シール材の前記挿通部は、当該挿通部に最も近い前記筐体の角部の外面から9[mm]以上離れた配置であることを特徴とする請求項7記載の可搬型放射線画像撮影装置。
- 前記筐体の外装部品を前記シール材の前記角部を避ける配置としたことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
- 前記シール材の前記フロント部材と前記バック部材とにより圧縮される方向での25%圧縮荷重が0.25[MPa]以下であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
- 前記シール材の前記フロント部材と前記バック部材とにより圧縮される方向でのデュロメーター硬さが30度以下であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
- 前記シール材は、柔軟性を有する発泡素材であることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
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