JP6812759B2 - 可搬型放射線画像撮影装置 - Google Patents

可搬型放射線画像撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6812759B2
JP6812759B2 JP2016221129A JP2016221129A JP6812759B2 JP 6812759 B2 JP6812759 B2 JP 6812759B2 JP 2016221129 A JP2016221129 A JP 2016221129A JP 2016221129 A JP2016221129 A JP 2016221129A JP 6812759 B2 JP6812759 B2 JP 6812759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing material
width
corner portion
corner
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016221129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018080916A (ja
Inventor
浩平 三好
浩平 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2016221129A priority Critical patent/JP6812759B2/ja
Publication of JP2018080916A publication Critical patent/JP2018080916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6812759B2 publication Critical patent/JP6812759B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、可搬型放射線画像撮影装置に関する。
病気診断等を目的として放射線画像撮影に使用される装置として、従来、被写体を透過した放射線のエネルギーを蓄積させる輝尽性蛍光体シートを内蔵したCR(Computed Radiography)カセッテが広く普及していた。
そして、近年、上記のスクリーン/フィルム用のカセッテやCRカセッテに代わる装置として、複数の放射線検出素子が二次元状(マトリクス状)に配列され、各放射線検出素子で、被写体を透過して照射された放射線の線量に応じて電荷を発生させ、発生した電荷を信号値として読み出す放射線画像撮影装置(flat panel detector。半導体イメージセンサー等ともいう。)の開発が進んでいる。また、複数の放射線検出素子が配列されたセンサーパネルが筐体内に収納された可搬型放射線画像撮影装置(FPDカセッテ等ともいう。)の開発も進められている。
このような可搬型放射線画像撮影装置は可搬性が高いことから、様々な使用態様で撮影を行うことができるが、そのために、据え置き型より内部の構成を湿気や塵芥から保護する必要性が高く、例えば、特許文献1の放射線画像撮影装置では、図14に示すように、筐体を構成するフロント板101とバック板102との境界にシール材103が介挿され、筐体内部の防水,防塵が図られていた。
特開2015−169592号公報
しかしながら、可搬型放射線画像撮影装置は、可搬性が高いことから運搬時に落下させてしまう場合があり、落下時には、筐体のフロント板の角部とバック板の角部のいずれか一方から床面に衝突することが多かった。
この落下時の衝撃力により、フロント板とバック板は相対的にずれ、シール材にはせん断力が加えられる。特に、角部はエネルギーが集中するので、せん断力が大きくなりやすく、破断・位置ずれ・剥離(接着されている場合)等が生じてシール性が損なわれるおそれがあった。
この問題の対策として、シール材の幅(フロント板又はバック板に設けられた側壁の厚さ方向の幅)を広くする方法が考えられるが、シール材の幅を広くするには側壁の厚さも厚くしなければならず、筐体の内部容積が縮小して、筐体のサイズに対して、放射線画像の撮像範囲も縮小するという問題があった。
また、シール材の幅を広くすると、当該シール材をフロント板とバック板の間に挟み込む際に、フロント板又はバック板がシール材の弾性力に押し負けて撓みを生じ、隙間が生じてシール性が損なわれるおそれがあった。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、変形や破損を効果的に抑制し、さらには、低コスト化や軽量化にも有利な可搬型放射線画像撮影装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、可搬型放射線画像撮影装置において、
複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント部材と、当該フロント部材とは反対側のバック部材とを有する可搬型放射線画像撮影装置であって、
前記フロント部材と前記バック部材との間にシール材が設けられ、
前記筐体の角部に位置する前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値が、前記シール材の角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値よりも大きいことを特徴とする。
但し、前記シール材の角部の範囲は、当該角部の内縁部が円弧形状である場合には当該円弧形状の中心を基準点とし、当該角部の内縁部が屈曲形状の場合には屈曲した頂点を基準点として、前記基準点を通過し、前記角部を挟んで隣り合う二つの辺に垂直な二本の線に挟まれた範囲とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値が6倍以上であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記シール材の角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率が、前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値よりも小さくなる区間の前記シール材に沿った方向に連続する長さを150[mm]以下としたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、可搬型放射線画像撮影装置において、
複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
前記筐体が、放射線が入射する側のフロント部材と、当該フロント部材とは反対側のバック部材とを有する可搬型放射線画像撮影装置であって、
前記フロント部材と前記バック部材との間にシール材が設けられ、
前記シール材の角部の断面における幅の最小値が、前記シール材の角部以外の部分の断面における幅の最小値よりも大きいことを特徴とする。
但し、前記シール材の角部の範囲は、当該角部の内縁部が円弧形状である場合には当該円弧形状の中心を基準点とし、当該角部の内縁部が屈曲形状の場合には屈曲した頂点を基準点として、前記基準点を通過し、前記角部を挟んで隣り合う二つの辺に垂直な二本の線に挟まれた範囲とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記シール材の角部の断面における幅の最小値が2[mm]以上であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記シール材の角部以外の部分の断面における幅が、前記シール材の角部の断面における幅の最小値よりも小さくなる区間の前記シール材に沿った方向に連続する長さを150[mm]以下としたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記フロント部材と前記バック部材とを締結する締結部材が通る挿通部が前記シール材の角部以外の部分に設けられていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記シール材の前記挿通部は、当該挿通部に最も近い前記筐体の角部の外面から9[mm]以上離れた配置であることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記筐体の外装部品を前記シール材の前記角部を避ける配置としたことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記シール材の前記フロント部材と前記バック部材とにより圧縮される方向での25%圧縮荷重が0.25[MPa]以下であることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記シール材の前記フロント部材と前記バック部材とにより圧縮される方向でのデュロメーター硬さが30度以下であることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項1から11のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置において、
前記シール材は、柔軟性を有する発泡素材であることを特徴とする。
以上のように、本発明は、シール材を保護し、シール性を良好に維持することが可能な放射線画像撮影装置を提供することが可能となる。
発明の実施形態に係る可搬型放射線画像撮影装置の等価回路を表すブロック図である。 可搬型放射線画像撮影装置の斜視図である。 図2のX−X線に沿った可搬型放射線画像撮影装置の断面図である。 筐体のフロント板の角部の平面図である。 図5(A)は筐体の図4のY−Y線に沿った断面を示した断面図、図5(B)は筐体の図5のZ−Z線に沿った断面を示した断面図である。 図6(A)は角部が円弧状である場合のパッキンの角部の範囲を示す説明図、図6(B)は角部が屈曲している場合のパッキンの角部の範囲を示す説明図である。 パッキンの圧縮後厚さと幅を示す放射線画像撮影装置の断面図である。 外装部品が設けられたフロント板の平面図である。 パッキンの比較試験の結果を示す図である。 他の形状の筐体を示した断面図である。 図11(A)、図11(B)は他の形状の筐体を示した断面図である。 図12(A)、図12(B)は他の形状の筐体を示した断面図である。 図13(A)〜図13(D)は断面形状の異なるパッキンの他の例を示す断面図である。 従来の放射線画像撮影装置の筐体を示す断面図である。
以下、本発明に係る可搬型放射線画像撮影装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、可搬型放射線画像撮影装置を、単に放射線画像撮影装置という場合がある。また、以下では、放射線画像撮影装置として、シンチレーター等を備え、放射された放射線を可視光等の他の波長の電磁波に変換して電気信号を得るいわゆる間接型の放射線画像撮影装置について説明するが、本発明は、シンチレーター等を介さずに放射線を放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像撮影装置に対しても適用することが可能である。
[放射線画像撮影装置の回路構成等について]
まず、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の回路構成等について説明する。図1は、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1の等価回路を表すブロック図である。図1に示すように、放射線画像撮影装置1には、後述するセンサー基板51(後述する図3参照)上に複数の放射線検出素子7が二次元状(マトリクス状)に配列されている。
そして、各放射線検出素子7には、バイアス線9が接続されており、バイアス線9やそれらの結線10を介してバイアス電源14から逆バイアス電圧が印加される。また、各放射線検出素子7には、スイッチ素子としてTFT(Thin Film Transistor)8が接続されており、TFT8は信号線6に接続されている。
また、走査駆動手段15では、配線15cを介して電源回路15aから供給されたオン電圧とオフ電圧がゲートドライバー15bで切り替えられて走査線5の各ラインL1〜Lxに印加される。そして、各TFT8は、走査線5を介してオフ電圧が印加されるとオフ状態になり、放射線検出素子7と信号線6との導通を遮断して、電荷を放射線検出素子7内に蓄積させる。また、走査線5を介してオン電圧が印加されるとオン状態になり、放射線検出素子7内に蓄積された電荷を信号線6に放出させる。
各信号線6は、読み出しIC16内の各読み出し回路17にそれぞれ接続されている。そして、信号値Dの読み出し処理の際に、ゲートドライバー15bから走査線5のあるラインLにオン電圧が印加されると、TFT8がオン状態になり、放射線検出素子7から電荷がTFT8や信号線6を介して読み出し回路17に流れ込み、増幅回路18で、流れ込んだ電荷の量に応じた電圧値が出力される。
相関二重サンプリング回路(図1では「CDS」と記載されている。)19は、増幅回路18から出力された電圧値をアナログ値の信号値Dとして読み出して出力する。このように、本実施形態では、読み出しIC16の各読み出し回路17は、照射された放射線の線量に応じて各放射線検出素子7内で発生した電荷を信号値Dとして読み出すようになっている。
そして、増幅回路18から出力された信号値Dはアナログマルチプレクサー21を介してA/D変換器20に順次送信され、A/D変換器20でデジタル値の信号値Dに順次変換されて記憶手段23に順次保存される。そして、本実施形態では、走査駆動手段15のゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧が順次印加しながら上記の読み出し処理を行うことで、全ての放射線検出素子7から信号値Dが読み出されるようになっている。
制御手段22は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピューターや、FPGA(Field Programmable Gate Array)等で構成されている。専用の制御回路で構成されていてもよい。
制御手段22には、SRAM(Static RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)、NAND型フラッシュメモリー等で構成される記憶手段23や、リチウムイオンキャパシター等で構成される内蔵電源24が接続されている。また、制御手段22には、前述したアンテナ29やコネクター27を介して外部と無線方式や有線方式で通信を行うための通信部30が接続されている。
また、制御手段22は、上記のように、バイアス電源14から各放射線検出素子7への逆バイアス電圧の印加を制御したり、走査駆動手段15や読み出し回路17等の動作を制御して、上記の放射線検出素子7からの信号値Dの読み出し処理を行わせたり、読み出された信号値Dを記憶手段23に保存したり、或いは、保存された信号値Dを、通信部30を介して外部に転送する等の制御を行うようになっている。
[可搬型放射線画像撮影装置の構成等について]
図2は本実施形態に係る可搬型放射線画像撮影装置1の構成を示す斜視図、図3は図2のX−X線に沿った可搬型放射線画像撮影装置1の断面図である。なお、図3では内部構成をわかりやすくするために上下方向の厚さを実際によりも厚くして図示している。
放射線画像撮影装置1は、図3に示すように、筐体40内にセンサーパネルSP(TFTパネル等ともいう。)が収納されて構成されている。なお、図3では、放射線画像撮影装置1が、放射線が照射される放射線入射板415が図中下側になるように配置された状態で表されている。また、以下では、放射線画像撮影装置1における上下方向について、放射線画像撮影装置1を図3の状態に配置した場合に基づいて説明する。
本実施形態では、放射線画像撮影装置1の筐体40は、主に、略矩形状の平板状に形成された放射線入射板415とその四辺の外周縁に立設された側壁部416とを有するフロント部材としてのフロント板41と、放射線入射板415に対向する略矩形状の平板状に形成された底板425とその四辺の外周縁に立設された側壁部426とを有するバック部材としてのバック板42とで形成されている。
そして、本実施形態では、フロント板41は、例えば、繊維強化プラスチック、より好ましくは、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)を材料とし、オートクレーブ又は熱プレス加工により放射線入射板415と側壁部416が一体的に形成されている。
また、バック板42は、例えば、比強度や放熱性の高い金属、具体的には、マグネシウム合金(例えば、プレス用AZ31板材)を材料とし、プレス加工により底板425と側壁部426が一体的に形成されている。また、バック板42には、アルミニウム合金(例えば、A5052)やCFRPを使用しても良い。
また、バック板42は、締結部材であるネジ43によりフロント板41の側壁部416や、センサーパネルSPの後述する基台50等からバック板42側に向けて立設された支柱44に取り付けられている。バック板42はフロント板41と結合して上下方向から見て矩形の箱形を呈している。
また、バック板42とフロント板41との間にはシール材としてのパッキン63が介挿され、筐体40の内部の密閉性や水密性が確保されている。
一方、本実施形態では、センサーパネルSPは、以下のようにして形成されている。なお、特にことわりがない場合には、筐体40において、バック板42側を上部、フロント板41側を下部と定義し、これらに定義される上下方向を厚さ方向ともいう場合があるものとする。
センサーパネルSPは、放射線を遮蔽する鉛等の図示しない金属層を有する基台50を備えている。そして、基台50の下面側には、ガラス基板等で構成されるセンサー基板51が配設されている。そして、センサー基板51の下面側には、前述した複数の放射線検出素子7等が二次元状に配列されている。
また、ガラス基板等で構成されるシンチレーター基板54の一方側の面には、シンチレーター55が形成されている。そして、本実施形態では、シンチレーター55と各放射線検出素子7とが対向するようにセンサー基板51とシンチレーター基板54とが配置され、各放射線検出素子7やシンチレーター55等の外側の部分でセンサー基板51とシンチレーター基板54とが図示しない接着剤により貼り付けられている。
そして、センサー基板51上に配線された信号線6(図1参照)等は、読み出しIC16等のチップがフィルム上に組み込まれたフレキシブル回路基板56と接続されており、フレキシブル回路基板56は、基台50の上面側に引き回されてPCB基板57等に接続されている。
そして、PCB基板57には、前述した制御手段22や記憶手段23(図1参照)等の回路や電子部材等(以下、まとめて電子機器58という。)が配設されている。なお、図3では、電子機器58がPCB基板57の下面側に配置された状態が記載されているが、電子機器58をPCB基板57の上面側に(或いは下面側と上面側の両方に)配置してもよい。
本実施形態に係る放射線画像撮影装置1では、以上のようにしてセンサーパネルSPが形成されている。そして、電子機器58がセンサーパネルSPの上面側すなわちバック板42側に配設されているため、バック板42を取り外すだけで(すなわちセンサーパネルSPを筐体40から取り出さなくても)電子機器58にアクセスでき、電子機器58の交換等を容易に行うことができるようになっている。
また、図3に示すように、シンチレーター基板54とフロント板41との間にはスペーサー60が配設されている。また、本実施形態では、読み出しIC16とバック板42との間には熱伝導部材61が配設されており、読み出しIC16で発生した熱をバック板42側に伝導してバック板42から装置外に放熱させるようになっている。また、読み出しIC16とセンサーパネルSPの基台50との間には断熱部材62が配設されており、読み出しIC16で発生した熱がセンサーパネルSP側に伝わることを防止するようになっている。
[パッキンの詳細構造]
次に、図4〜図9に基づいて筐体40及びパッキン63の構造について詳細に説明する。図4は筐体40のフロント板41の角部を上方から見た平面図、図5は筐体40の外縁部における放射線入射方向(放射線入射板415に垂直な方向)に沿った断面図であり、図5(A)は図4のY−Y線に沿った断面のみを示した断面図、図5(B)は図4のZ−Z線に沿った断面のみを示した断面図である。
筐体40のフロント板41は、前述したように矩形の放射線入射板415の外縁部、即ち、矩形の四辺に沿ってそれぞれ側壁部416が立設しており、隣り合う側壁部416同士がその角部にて連接されている。
各側壁部416の上端部には、図5(A)に示すように、四辺の側壁部416の全周に渡って外縁部側が一段低くなっている落差部分416aが形成されている。この落差部分416aには、バック板42の側壁部426が嵌合する。
また、四辺の側壁部416の上端面416b(落差部分416aを除く)には、四辺の側壁部416の全周に渡って、上端面416bの形状に倣ったパッキン63が載置状態で装備されている。即ち、パッキン63は、四辺の側壁部416の上端面416bの形状に倣った形状であり、平面視で中央部が大きく開口した矩形状に形成されている。
パッキン63は、側壁部416に沿った方向に対して垂直となる断面で切断した断面形状は矩形であり、柔軟性のある発泡素材であるウレタンフォームなどから形成されている。ウレタンフォームは、防水性が高く、低反発力であり、後述する厚さ方向の25%圧縮荷重が0.25[MPa]以下となるものが使用される。25%圧縮荷重の定義は、JISK6245「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム、応力−ひずみ特性の求め方」の定めに従う。
なお、パッキン63の反発力の目安としては、後述する厚さ方向についてデュロメーター硬さが30度以下のものを使用しても良いし、圧縮荷重とデュロメーター硬さの両方の条件を満たすものを使用しても良い。デュロメーター硬さは、JISK6253-3「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム、硬さの求め方、第3部デュロメーター硬さ」の定めに従う。
パッキン63の形成方法に限定はないが、ここでは、シート材の打ち抜きや設定された全体形状となるように成形された場合を例示する。
また、パッキン63は、フロント板41とバック板42のいずれに対しても接着されてなくとも良いが、フロント板41又はバック板42のいずれか一方又は両方に接着されていることが望ましい。ここでは、パッキン63は、側壁部416の上端面416b側のみに接着されている場合を例示する。
ここで、パッキン63の角部631の範囲について以下のように定義する。上記パッキン63は、各側壁部416の長手方向(矩形の筐体40の四辺のいずれかの方向)に沿って真っ直ぐに延びる部分(角部以外の部分632)と、隣り合う二つの角部以外の部分632が交差する角部631とからなる。
そして、図6(A)に示すように、その角における内縁部が円弧形状に形成されている場合には、パッキン63の真っ直ぐに延びる部分と円弧形状に湾曲した部分との一方の境界点p1と内縁部の円弧の中心となる基準点cとを結んだ直線l1と、もう一方の境界点p2と基準点cとを結んだ直線l2とに挟まれた90°の範囲を角部631とする。
なお、図6(B)に示すように、パッキン63の角における内縁部が円弧形状ではなく、直角に屈曲した形状に形成されている場合には、内縁部の直角に屈曲した頂点を基準点cとして、当該基準点cを通り、角部631に連なる一方の真っ直ぐに延びる部分632の長手方向に沿った直線l1と、基準点cを通り、角部631に連なる他方の真っ直ぐに延びる部分632の長手方向に沿った直線l2とに挟まれた90°の範囲を角部631とする。
このパッキン63は、角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値が、パッキン63の角部以外の部分632の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値よりも大きく、パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値が6倍以上であることを特徴としている。
「圧縮後厚さ」とはパッキン63がフロント板41とバック板42とにより挟持状態で圧縮保持された状態における上下方向の厚さ(図7における符号t)、「幅」とはパッキン63の内側から外側にかけての水平方向の全幅を意味する(図7における符号w)。
前述したように、パッキン63は、フロント板41とバック板42とに圧縮された状態で挟まれ、その圧縮後厚さは、角部631と角部以外の部分632のいずれも、前述したネジ43が取り付けられる座部413の高さと等しくなる。
従って、「角部以外の部分632の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」は、角部以外の部分632の全長の各位置において、上下方向及びパッキン63の長手方向に直交する方向について、最も狭小となる幅をパッキン63の厚さ(座部413の高さ)で除した値となる。
例えば、図4に示すように、パッキン63の角部以外の部分632に後述するネジ43の挿通部633が形成されているような場合には、当該挿通部633を通過する位置でのパッキン63の幅を圧縮後厚さ(座部413の高さ)で除した値が「パッキン63の角部以外の部分632の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」となり得る。
また、「角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」は、角部631内で水平方向且つパッキン63を横切る方向について、最も狭小となる幅をパッキン63の厚さ(座部413の高さ)で除した値となる。
例えば、図4に示すように、パッキン63の角部631の外縁部の中央に、ネジよけの凹部634が形成されているような場合には、当該凹部634を通過する位置でのパッキン63の幅を圧縮後厚さ(座部413の高さ)で除した値が「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」となり得る。
そして、このように、「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」の値を「パッキン63の角部以外の部分632の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」よりも大きく設定したことにより、放射線画像撮影装置1の落下時に大きな衝撃力が加わりやすい角部631において、パッキン63の破断・位置ずれ・剥離等の発生を抑えることができる。
さらに、「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」の値は6倍以上となるように設定されている。つまり、少なくとも、最小となる「パッキン63の角部631の断面における幅」は、「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さ」の少なくとも6倍以上の大きさに設定されている。なお、図5や図7ではパッキン63の厚さが実際よりも厚く図示されている。
このように、パッキン63の厚さに比べて相対的に幅を広くしているので、破断・位置ずれ・剥離に加えて、倒れの発生も抑えることができる。
また、パッキン63には、筐体40のフロント板41とバック板42とを締結するネジ43を挿通するための凹状の挿通部633が形成されているが、当該挿通部633は、パッキン63の角部631の範囲外、即ち、角部以外の部分632であって、角部631から所定長さ以上離れた位置で形成されている。
より詳細には、図4に示すように、挿通部633は、当該挿通部633が形成された角部以外の部分632の長手方向について、挿通部633に最も近い筐体40のフロント板41の角部に連なる側壁部416の外側面からの距離dが9[mm]以上となるように設定されている。他の挿通部633も同様である。
挿通部633の存在は、パッキン63の幅を狭くして破断、位置ずれ、剥離、倒れ等に関する強度を低減するおそれがあるが、落下時の衝撃が大きな角部631から離して形成するので、衝撃を受けた場合の破断、位置ずれ、剥離、倒れ等の発生を低減することができる。
なお、パッキン63の角部631には、ネジよけの凹部634が形成されているがこのネジ451は、フロント板41の角部に、フロント板41とは別部材で形成されたブロック45を固定するためのネジであり、フロント板41とバック板42とを締結するための締結部材ではない。フロント板41とバック板42とを締結するための締結部材は、良好な締結を図るために少しでもパッキン63の幅方向の中央寄りに配置することが望ましいが、ブロック45を固定するためのネジはそのような必要性はないので、凹部634は挿通部633のように深く切り込まれることはなく、凹部634は角部631から所定長さ以上離れた配置とすべき対象とはなっていない。
また、図8に示すように、筐体40の側面部(フロント板41の側壁部416)には、操作パネル、外部コネクター、アンテナ、インジケーター等の外装部品47が装備される(図8ではコネクターを例示)。
このような外装部品47が装備されると、側壁部416の上端面416bは幅方向に大きく切り欠かれることとなるので、外装部品47は、角部以外の部分632に属する配置としている。
さらに、外装部品47の存在により、パッキン63の角部以外の部分632の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率が「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」よりも小さくなる区間kがパッキン63の角部以外の部分632の長手方向について、長く連続して発生する。
しかしながら、パッキン63の角部以外の部分632についても、破断、位置ずれ、剥離、倒れ等に関する強度の低減が生じないように、上記区間kの角部以外の部分632の長手方向における長さが150[mm]以下となる様に設定されている。
なお、上記のコネクターに限らず、パッキン63の角部以外の部分632の全体について、その断面における圧縮後厚さに対する幅の比率が「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」よりも小さくなる区間が連続する長さが150[mm]以下となる様に設定されている。
[発明の実施形態の技術的効果]
このように、放射線画像撮影装置1は、筐体40のフロント板41とバック板42との間にパッキン63が設けられ、「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」の値を「パッキン63の角部以外の部分632の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」よりも大きく設定している。
これにより、放射線画像撮影装置1の落下時に大きな衝撃力が加わりやすい角部631において、パッキン63の破断、位置ずれ、接着の剥離、倒れ等の発生を抑えることができ、シール性を高く維持することが可能となる。
また、角部以外の部分632に比べて角部631の圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値を大きくしているので、パッキン63の全体について上記比率を大きくする場合と異なり、筐体40の内部容積の縮小による放射線画像の撮像範囲の縮小を抑えることができ、また、筐体40がパッキン63の弾性力に押し負けて撓むことによる、シール性の低減を回避することが可能となる。
さらに、パッキン63は、「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」の値が6倍以上となるように設定されている。
ここで、図9に基づいて、幅及び圧縮後厚さと幅の比率が異なる三種のパッキンによる耐衝撃試験の結果を説明する。
図9における上段は、全体的に圧縮後厚さ0.35[mm]、幅1.8[mm]であり、その比率は5.1(<6)となっている比較例としてのパッキンである。
図9における中段は、全体的に圧縮後厚さ0.35[mm]、幅2.3[mm]であり、その比率は6.6(>6)となっている実施例としてのパッキンである。この幅2.3[mm]は、パッキン63の角部631における最小の幅と一致する。
図9における下段は、全体的に圧縮後厚さ0.35[mm]、幅5.95[mm]であり、その比率は17.1(>6)となっている実施例としてのパッキンである。この幅5.95[mm]は、パッキン63の角部631における最大の幅と一致する。
上記それぞれのパッキンを筐体40に装着し、複数回の落下により衝撃試験を行った結果、図9上段の比較例では、パッキンに破断、位置ずれ、剥離、倒れのいずれかが頻発した。
これに対して、図9中段及び下段の実施例では、パッキンに破断、位置ずれ、剥離、倒れのいずれかも殆ど或いは全く発生せず、パッキンの「圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」の値を6倍以上とすることにより、パッキンに対して衝撃力による耐久性が十分に得られることが確認された。
従って、筐体40に装備されるパッキン63の場合も、「パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値」の値を6倍以上とすることで、衝撃力を受けやすい角部の耐久性を十分に向上することが可能である。
また、フロント板41とバック板42とを締結するネジ43が通る挿通部633がシール材63の角部以外の部分632に設けられているので、挿通部633の形成による幅減少の影響が角部631に直接的に及ばないようにすることができ、パッキン63の耐衝撃性をさらに向上させることができる。
特に、挿通部633を、最も近い筐体40の角部の外面から9[mm]以上離したことにより、角部631への影響をより効果的に低減し、パッキン63の耐衝撃性を向上させることができる。
また、パッキン63の角部以外の部分632の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率が、パッキン63の角部631の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値よりも小さくなる区間kのパッキン63に沿った方向の長さを150[mm]以下としている。
このため、パッキン63の角部以外の部分632の破断、位置ずれ、剥離、倒れ等に対する強度の低下を抑えることができ、衝撃に対する筐体40の角部以外の部分のシール性の低下の抑制を図っている。
また、筐体40の外装部品47をパッキン63の角部631を避ける配置としているので、外装部品47を避けるためのパッキン63の幅減少の影響が角部631に直接的に及ばないようにすることができ、パッキン63の耐衝撃性をさらに向上させることができる。
また、パッキン63の圧縮方向での25%圧縮荷重が0.02[MPa]以上であって0.25[MPa]以下とする、或いは、デュロメーター硬さを3度以上であって30度以下とすることにより、パッキン63の圧縮に対する反発力を抑え、筐体40の隙間等によるシール性の低下の発生を低減することが可能となる。
また、パッキン63を、柔軟性を有する発泡素材で形成しているので、さらにパッキン63の反発力を抑え、シール性の低下の発生を低減することが可能である。
[パッキンの強度に関する他の例]
上記パッキン63は、角部631と角部以外の部分632とで、その断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値の関係を定めて、耐衝撃に関する強度とパッキン63の反発力の弊害との調整を図っているが、これに限定されない。
例えば、パッキン63の角部631の断面における幅の最小値を、シール材63の角部以外の部分632の断面における幅の最小値よりも大きくすることで、断面における圧縮後厚さに対する幅の比率を規定する場合と同一の技術的効果を得ることが可能である。
なお、この場合、前述した図9の比較から分かるように、パッキン63の角部631の断面における幅の最小値は2[mm]以上とすることが望ましい。
また、パッキン63の角部以外の部分632の断面における幅が、パッキン63の角部631の断面における幅の最小値よりも小さくなる区間のパッキン63に沿った方向の長さを150[mm]以下とすることが望ましい。この場合も、パッキン63の角部以外の部分632の強度の低下を抑え、衝撃に対する筐体40の角部以外の部分のシール性の低下の抑制を図ることが可能である。
[筐体の他の例]
上記放射線画像撮影装置1の筐体40の形状、構造については,上述のものに限定されず、パッキン63を圧縮して挟持するあらゆるタイプの筐体にパッキン63を適用可能であり、筐体の他の例を以下に説明する。なお、以下の説明において、筐体40と同一の構成については同符号を付して説明は省略する。
例えば、筐体40のバック板42が側壁部426を有する場合を例示したが、図10(A)及び図10(B)に示すように、側壁部426を有さない平板状のバック板42Aを有する筐体40Aにパッキン63を装備しても良い。この場合、フロント板41A側には落差部分416aは形成されない。
また、図11(A)及び図11(B)に示すように、筐体40Aは、フロント板41の側壁部416の上端面416bから突出し、バック板42の外縁部を囲繞する突出部418Aを有する構成としても良い。
また、このほか図示してないが、フロント板41が側壁部416を有しておらず、バック板42のみが側壁部426を有する構造としてもよい。
また、図12(A)及び図12(B)に示すように、側壁部426Bが筐体40Bの下端部まで延出されたバック板42Bを有する筐体40Bにパッキン63を装備しても良い。この場合、フロント板41B側には落差部分416aは形成されない。
なお、この筐体40Bでは、バック板42Bの側壁部426Bが下方に延びているので、当該側壁部426Bの外側に水平向きのネジ43を設け、バック板42Bの側壁部426Bを貫通してフロント板41Bの側壁部416Bに形成されたネジ穴に締結することができるので、側壁部416Bの上端面416bに座部413を設けることが不要となる。従って、パッキン63にも挿通部633を形成しなくてよく、パッキン63の強度を向上させることが可能である。
[パッキンの他の例]
シール材としてのパッキンの断面形状は、図7に示すようなパッキン63のように中実の矩形状に限られない。
例えば、図13(A)のパッキン63Aに示すように、断面形状である矩形の一方の端部(この例では上端部)の角について弧状に丸みが形成された形状としてもよい。
また、図13(B)のパッキン63Bに示すように、断面形状を三角形状としてもよい。また、フロント板41側に接着しないのであれば、断面は円形、長円形、多角形状としてもよい。
また、図13(C)のパッキン63Cに示すように、内部を中空としてもよい。この場合、外部の断面形状を図13(A)に限らず、三角形状、円形、長円形、多角形状としても良い。
また、図13(D)のパッキン63Dに示すように、内部を中空とし、さらに、内部を密閉せずに一方に開放された形状としてもよい。この場合も、外部の断面形状を三角形状、円形、長円形、多角形状としても良い。
これらの場合、パッキンの断面における幅は、水平方向におけ最も広い部分となる。また、いずれの場合も、パッキンの断面における圧縮後厚さは、筐体に圧縮されて装備された状態での厚さとなる。
また、パッキンを上記図13(A)〜図13(D)のような断面形状とした場合でも、シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値と角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値との関係、これらの最小幅の関係、挿通部633の配置、外装部品の配置、パッキンの25%圧縮荷重やデュロメーター硬さ、パッキン材料については、前述したパッキン63と同じである。
[その他]
パッキン63は、四つある全ての角部631について、シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値と角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値との関係、これらの最小幅の関係、挿通部633の配置、外装部品の配置、その他、実施形態で言及したパッキン63の各種の設定について、上述した設定内容とすることが望ましいが、一部の角部631についてのみ上述した内容としても良い。
また、パッキン63は、全体的に厚さが均一である場合を例示したが、これに限らず、厚さが不均一である場合も、シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値と角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値との関係、これらの最小幅の関係、挿通部633の配置、外装部品の配置、その他、実施形態で言及したパッキン63の各種の設定について、上述した設定内容とすることが望ましい。
また、パッキンは防水目的のものに限らず、専ら防塵目的に適した材料からなるものでも良い。
なお、本発明が上記の各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
1 放射線画像撮影装置(可搬型放射線画像撮影装置)
40,40A,40B 筐体
41,41A,41B フロント板(フロント部材)
413 座部
415 放射線入射板
416,416B 側壁部
416a 落差部分
416b 上端面
42,42A,42B バック板(バック部材)
425 底板
426,426B 側壁部
43 ネジ(締結部材)
47 外装部品
63,63A,63B,63C,63D パッキン(シール材)
631 角部
632 角部以外の部分
633 挿通部
634 凹部
c 基準点
d 距離
k 区間
l1,l2 直線
p1,p2 境界点
SP センサーパネル
t 圧縮後厚さ
w 幅

Claims (12)

  1. 複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
    前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
    前記筐体が、放射線が入射する側のフロント部材と、当該フロント部材とは反対側のバック部材とを有する可搬型放射線画像撮影装置であって、
    前記フロント部材と前記バック部材との間にシール材が設けられ、
    前記筐体の角部に位置する前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値が、前記シール材の角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値よりも大きいことを特徴とする可搬型放射線画像撮影装置。
    但し、前記シール材の角部の範囲は、当該角部の内縁部が円弧形状である場合には当該円弧形状の中心を基準点とし、当該角部の内縁部が屈曲形状の場合には屈曲した頂点を基準点として、前記基準点を通過し、前記角部を挟んで隣り合う二つの辺に垂直な二本の線に挟まれた範囲とする。
  2. 前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値が6倍以上であることを特徴とする請求項1記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  3. 前記シール材の角部以外の部分の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率が、前記シール材の角部の断面における圧縮後厚さに対する幅の比率の最小値よりも小さくなる区間の前記シール材に沿った方向に連続する長さを150[mm]以下としたことを特徴とする請求項1又は2記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  4. 複数の放射線検出素子が二次元状に配列されたセンサーパネルと、
    前記センサーパネルが収納された筐体とを備え、
    前記筐体が、放射線が入射する側のフロント部材と、当該フロント部材とは反対側のバック部材とを有する可搬型放射線画像撮影装置であって、
    前記フロント部材と前記バック部材との間にシール材が設けられ、
    前記シール材の角部の断面における幅の最小値が、前記シール材の角部以外の部分の断面における幅の最小値よりも大きいことを特徴とする可搬型放射線画像撮影装置。
    但し、前記シール材の角部の範囲は、当該角部の内縁部が円弧形状である場合には当該円弧形状の中心を基準点とし、当該角部の内縁部が屈曲形状の場合には屈曲した頂点を基準点として、前記基準点を通過し、前記角部を挟んで隣り合う二つの辺に垂直な二本の線に挟まれた範囲とする。
  5. 前記シール材の角部の断面における幅の最小値が2[mm]以上であることを特徴とする請求項4記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  6. 前記シール材の角部以外の部分の断面における幅が、前記シール材の角部の断面における幅の最小値よりも小さくなる区間の前記シール材に沿った方向に連続する長さを150[mm]以下としたことを特徴とする請求項4又は5記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  7. 前記フロント部材と前記バック部材とを締結する締結部材が通る挿通部が前記シール材の角部以外の部分に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  8. 前記シール材の前記挿通部は、当該挿通部に最も近い前記筐体の角部の外面から9[mm]以上離れた配置であることを特徴とする請求項7記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  9. 前記筐体の外装部品を前記シール材の前記角部を避ける配置としたことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  10. 前記シール材の前記フロント部材と前記バック部材とにより圧縮される方向での25%圧縮荷重が0.25[MPa]以下であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  11. 前記シール材の前記フロント部材と前記バック部材とにより圧縮される方向でのデュロメーター硬さが30度以下であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
  12. 前記シール材は、柔軟性を有する発泡素材であることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の可搬型放射線画像撮影装置。
JP2016221129A 2016-11-14 2016-11-14 可搬型放射線画像撮影装置 Active JP6812759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221129A JP6812759B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 可搬型放射線画像撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016221129A JP6812759B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 可搬型放射線画像撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018080916A JP2018080916A (ja) 2018-05-24
JP6812759B2 true JP6812759B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=62197687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016221129A Active JP6812759B2 (ja) 2016-11-14 2016-11-14 可搬型放射線画像撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6812759B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6716646B2 (ja) * 2018-08-03 2020-07-01 キヤノン株式会社 放射線撮影装置
JP7023208B2 (ja) * 2018-09-28 2022-02-21 富士フイルム株式会社 放射線検出装置及び放射線検出装置の製造方法
JP7378961B2 (ja) * 2019-05-16 2023-11-14 キヤノン株式会社 放射線撮影装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000258541A (ja) * 1999-03-11 2000-09-22 Toshiba Corp 放射線検出装置
JP2004219705A (ja) * 2003-01-15 2004-08-05 Konica Minolta Holdings Inc 放射線画像撮影用カセッテ
JP4248940B2 (ja) * 2003-06-09 2009-04-02 富士フイルム株式会社 放射線検出用カセッテ
JP2005062015A (ja) * 2003-08-13 2005-03-10 Fuji Photo Film Co Ltd 放射線像変換パネルおよびその製造方法
JP2007114134A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Fujifilm Corp 放射線像変換パネルの製造方法
JP2010262134A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Fujifilm Corp 放射線検出装置及び放射線画像撮影システム
JP6312400B2 (ja) * 2013-10-17 2018-04-18 キヤノン株式会社 放射線撮影装置
JP6163443B2 (ja) * 2014-03-10 2017-07-12 富士フイルム株式会社 可搬型放射線撮影装置及び筐体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018080916A (ja) 2018-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8492717B2 (en) Portable radiographic image capture device
US9091767B2 (en) Electronic cassette for radiographic imaging
JP6791238B2 (ja) 可搬型放射線画像撮影装置
JP6812759B2 (ja) 可搬型放射線画像撮影装置
US7582877B2 (en) Portable x-ray detector plate with shock absorption
JP4650399B2 (ja) カセッテ型放射線画像検出器
US9354333B2 (en) Radiation detection apparatus and imaging system
US9974499B2 (en) Radiation imaging system
JP6891871B2 (ja) 可搬型放射線画像撮影装置
US10520804B2 (en) Portable radiographic imaging apparatus
US11382581B2 (en) Radiation detection device
JP5104765B2 (ja) 可搬型放射線画像撮影装置
US10895650B2 (en) Radiation detection device
JP5445651B2 (ja) 可搬型放射線画像撮影装置
JP6852363B2 (ja) 可搬型放射線画像撮影装置
JP6740848B2 (ja) 可搬型放射線画像撮影装置
EP2362240B1 (en) Portable radiographic imaging device
US20180014800A1 (en) X-ray detector and x-ray imaging apparatus having the same
JP7289773B2 (ja) 放射線撮影装置
JP2017202070A (ja) 放射線画像撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6812759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150