JP6812698B2 - 加温装置 - Google Patents

加温装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6812698B2
JP6812698B2 JP2016157461A JP2016157461A JP6812698B2 JP 6812698 B2 JP6812698 B2 JP 6812698B2 JP 2016157461 A JP2016157461 A JP 2016157461A JP 2016157461 A JP2016157461 A JP 2016157461A JP 6812698 B2 JP6812698 B2 JP 6812698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
wall portion
pressing plate
liquid bag
heating device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016157461A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018023606A (ja
Inventor
満隆 上田
満隆 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nipro Corp
Original Assignee
Nipro Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nipro Corp filed Critical Nipro Corp
Priority to JP2016157461A priority Critical patent/JP6812698B2/ja
Publication of JP2018023606A publication Critical patent/JP2018023606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6812698B2 publication Critical patent/JP6812698B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Description

本発明は、加温装置に関し、特に、液体バッグを加温する加温装置に関する。
従来、透析液バッグを内部に収容するチャンバー内において、透析液バッグ内の腹膜透析液を所定温度に加温して維持しておくための加温手段を備える装置が提案されている(たとえば、特開平9−108340号公報(特許文献1)参照)。
特開平9−108340号公報
透析治療において、透析液または補液などの患者に供給される液体の温度が低いと、患者が不快に感じる。そのため、患者に供給される液体を患者の体温に近づける必要がある。特許文献1には、液体バッグの下面に接触するヒータープレートにより、液体バッグを加温する装置が提案されているが、液体バッグを横たえて設置しているため、加温装置の設置スペースが大きくなる。
本発明の目的は、設置スペースを低減できる加温装置を提供することである。
本発明の加温装置は、液体を内部に貯める液体バッグを加温する加温装置である。液体バッグは、液体が流出する液体流出部を有している。加温装置は、筐体と、ヒータとを備えている。筐体は、液体バッグを収容する。筐体は、底部と、底部から上方に延びる側壁部とを含んでいる。底部には液体流出部が貫通する貫通孔が形成されている。筐体に収容された液体バッグは、筐体の側壁部に沿って延びるように配置されている。ヒータは、筐体内を加温する。
上記の加温装置によれば、液体バッグを筐体の側壁部に沿って延びるように配置した状態で加温することができるため、加温装置の設置スペースを低減することができる。
上記の加温装置において、筐体の底部には貫通孔と連なる第1スリットが形成されている。側壁部は、スリット形成部を有している。スリット形成部には、第1スリットと連なり、側壁部の上端まで延びる第2スリットが形成されている。これにより、筐体内に液体バッグを容易に収納することができる。
上記の加温装置は、筐体内を往復移動する押圧板をさらに備えている。押圧板は、側壁部とともに液体バッグを挟む。これにより、液体バッグが側壁部と押圧板との間に挟まれ、ヒータと液体バッグとの接触面積が大きくなる。したがって、液体バッグを効率良く加温することができる。
上記の加温装置において、ヒータは押圧板に設けられている。これにより、押圧板に設けられたヒータで、液体バッグを加温することができる。
上記の加温装置において、ヒータは側壁部に設けられている。これにより、側壁部に設けられたヒータで、液体バッグを加温することができる。
上記の加温装置は、付勢部をさらに備えている。付勢部は、押圧板とともに液体バッグを挟む側壁部に向けて、押圧板を付勢する。このようにすれば、液体バッグを押圧板と側壁部との間に確実に挟んで、液体バッグを効率良く加温することができる。
上記の加温装置は、押圧板とともに液体バッグを挟む側壁部に向けて押圧板を移動させる、アクチュエータをさらに備えている。このようにすれば、液体バッグを押圧板と側壁部との間に確実に挟んで、効率良く加温することができる。
上記の加温装置は、押圧板とともに液体バッグを挟む側壁部に対して垂直に延びるガイドレールをさらに備えている。これにより、ガイドレールに沿って押圧板を移動させることができる。
上記の加温装置は、押圧板の移動を規制する押圧板固定部をさらに備えている。液体バッグを筐体に収容する際、押圧板固定部で押圧板の移動を規制することにより、液体バッグの収容が容易になる。
上記の加温装置は、筐体内部に液体バッグを吊下げるフックをさらに備えている。これにより、液体バッグは、フックにより支持され、側壁部に沿って延びる形状を維持できる。
本発明によると、加温装置の設置スペースを低減することができる。
血液浄化装置の構成を示す回路図である。 加温装置の概略構成を示す斜視図である。 図2に示す加温装置の平面図である。 図3に示すIV−IV線に沿う加温装置の断面図である。 輸液管が繋がれた液体バッグを、筐体内に収容する斜視図である。 液体バッグを収容した加温装置を示す断面図である。 ガイドレールを備えない加温装置の筐体内に、液体バッグを収容した状態を示す参考断面図である。 ガイドレールに沿って移動する押圧板を示す斜視図である。 実施の形態2の加温装置の概略構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図に基づいて説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
まず、本発明の思想を適用可能な加温装置を備えている血液浄化装置について説明する。
図1は、血液浄化装置の構成を示す回路図である。図1に示すように、血液浄化装置100は、血液浄化器120と、排液管路130と、透析液管路142と、補液管路152と、第1ポンプ160と、第2ポンプ161と、第3ポンプ162と、第1バルブ179と、第1退避管134と、秤139とを備える。
血液浄化器120は、たとえば中空糸膜からなる半透膜を内部に含んでいる。血液浄化器120は、血液入口121および血液出口122を有している。血液入口121には、上流側血液管路110が接続されている。血液出口122には、下流側血液管路116が接続されている。
上流側血液管路110には、血液を送り出す血液ポンプ111が設けられている。上流側血液管路110の途中には、動脈側ドリップチャンバ112が設けられている。動脈側ドリップチャンバ112には、血液の圧力を測定する上流側圧力測定装置113が設けられている。患者の動脈から採取された血液は、上流側血液管路110を流れる途中で動脈側ドリップチャンバ112を通過する際に圧力を測定された後、血液入口121から血液浄化器120内に流入する。
下流側血液管路116の途中には、静脈側ドリップチャンバ114が設けられている。静脈側ドリップチャンバ114には、血液の圧力を測定する下流側圧力測定装置115が設けられている。血液浄化器120によって浄化された血液は、下流側血液管路116を流れる途中で静脈側ドリップチャンバ114を通過する際に圧力を測定された後、患者の静脈に返される。このように、血液浄化器120は、血液回路に組み込まれている。静脈側ドリップチャンバ114は、補液管路152と接続されている。なお、補液管路152が、静脈側ドリップチャンバ114の代わりに動脈側ドリップチャンバ112に接続されていてもよい。
血液浄化器120は、透析液入口124および排液出口123をさらに有している。透析液入口124には、透析液管路142が接続されている。排液出口123には、排液管路130が接続されている。
透析液管路142の上流端は、透析液141を供給する透析液供給部140と接続されている。透析液管路142には、透析液141を設定流量Qdで送り出す第1ポンプ160が接続されている。
第1ポンプ160は、ローラ式ポンプであり、モータに接続されたロータと、ロータに取り付けられた3個のローラとを備える。透析液管路142を構成するチューブは、第1ポンプ160のロータに巻き掛けられている。ロータが回転することにより、ローラがチューブを圧閉しつつロータの回転につれてチューブ内の透析液141を送り出させる。透析液管路142を流れた透析液141は、血液浄化器120内に供給される。このように、透析液管路142は、血液回路に組み込まれている。
補液管路152の上流端は、補液151を供給する補液供給部150と接続されている。補液管路152には、補液151を設定流量Qsで送り出す第2ポンプ161が接続されている。
第2ポンプ161は、ローラ式ポンプであり、モータに接続されたロータと、ロータに取り付けられた3個のローラとを備える。補液管路152を構成するチューブは、第2ポンプ161のロータに巻き掛けられている。ロータが回転することにより、ローラがチューブを圧閉しつつロータの回転につれてチューブ内の補液151を送り出させる。
補液管路152を流れた補液151は、静脈側ドリップチャンバ114内に供給される。すなわち、補液管路152は、血液浄化器120より血液回路の下流側に補液151を供給する。補液管路152が動脈側ドリップチャンバ112に接続されている場合には、補液管路152は、血液浄化器120より血液回路の上流側に補液151を供給する。このように、補液管路152は、血液回路に組み込まれている。
排液管路130は、血液浄化器120から排出された排液138を3つに分流して流す、第1分岐路131、第2分岐路132および第3分岐路133を含む。このように、排液管路130は、血液回路に組み込まれている。
第1分岐路131には、排液138を設定流量Qdで送り出す第1ポンプ160が接続されている。すなわち、第1ポンプ160は、第1分岐路131を流れる排液138と透析液管路142を流れる透析液141とを互いに等しい流量で送り出す。
第1分岐路131を構成するチューブは、第1ポンプ160のロータに巻き掛けられている。ロータが回転することにより、ローラがチューブを圧閉しつつロータの回転につれてチューブ内の排液138を送り出させる。第1分岐路131を流れた排液138は、排液容器137内に排出される。
第2分岐路132には、排液138を設定流量Qsで送り出す第2ポンプ161が接続されている。すなわち、第2ポンプ161は、第2分岐路132を流れる排液138と補液管路152を流れる補液151とを互いに等しい流量で送り出す。
第2分岐路132を構成するチューブは、第2ポンプ161のロータに巻き掛けられている。ロータが回転することにより、ローラがチューブを圧閉しつつロータの回転につれてチューブ内の排液138を送り出させる。第2分岐路132を流れた排液138は、排液容器137内に排出される。
第3分岐路133には、第3分岐路133を流れる排液138を設定流量Quで送り出す第3ポンプ162が接続されている。第3ポンプ162は、ローラ式ポンプである。第3分岐路133において第3ポンプ162より下流側に、第3分岐路133を開閉する第1バルブ179が設けられている。第3ポンプ162と第1バルブ179との間において第3分岐路133に、排液138が一時的に流れる第1退避管134が接続されている。
血液浄化装置100は、排液138を一時的に貯留する第1貯液部135をさらに備える。第1貯液部135は、第1退避管134に設けられている。第1貯液部135は、容器で構成されていてもよいし、第1退避管134が部分的に拡径していることにより構成されていてもよい。
第1貯液部135の上部には、第1エア供給配管136が接続されている。第1エア供給配管136は、第1エアフィルタ175を通じて透析装置170内のエア配管172と接続されている。エア配管172の末端は、開放されている。エア配管172の末端側に、エア配管172を開閉する第1エアバルブ173が設けられている。エア配管172において第1エアフィルタ175と第1エアバルブ173との間に、エア配管172内の圧力を測定する圧力計174およびエアポンプ171が接続されている。
秤139は、排液管路130から排出された排液138の重量を測定する。すなわち、排液容器137内に排出され排液138の重量を測定する。
本発明の加温装置は、補液供給部150に適用される。
図2は、加温装置1の概略構成を示す斜視図である。図3は、図2に示す加温装置1の平面図である。図4は、図3に示すIV−IV線に沿う加温装置1の断面図である。図2〜図4に示すように、本発明の一実施の形態を示す加温装置1は、筐体2とヒータ3とを備えている。
図2に示すように、筐体2は、中空の略矩形箱状の形状を有している。筐体2は、底部4と、底部4から上方に延びる側壁部5とを含んでいる。側壁部5は、底部4に対して垂直に配置されている。底部4は、筐体2の底面を構成している。底部4は、矩形状の平板状の外形を有している。底部4には、底部4を厚み方向に貫通する貫通孔6が形成されている。貫通孔6は、筐体2の内部空間と外部とを連通している。さらに底部4には、貫通孔6と連なる第1スリット7が形成されている。第1スリット7は、貫通孔6から、矩形状の底部4の長辺と平行に、矩形状の底部4の短辺の一方まで延びている。第1スリット7の幅は、貫通孔6の直径よりも小さい。第1スリット7の幅は、貫通孔6の半径以下であってもよい。
側壁部5は、左側壁部5a、前側壁部5b、右側壁部5c、および後側壁部5dを有している。左側壁部5a、前側壁部5b、右側壁部5c、および後側壁部5dは、それぞれ、矩形状の平板状の外形を有している。左側壁部5aと、右側壁部5cとは、矩形状の底部4の長辺に垂直に連結されている。左側壁部5aと、右側壁部5cとは、間隔を空けて、平行に配置されている。前側壁部5bと、後側壁部5dとは、矩形状の底部4の短辺に垂直に連結されている。前側壁部5bと、後側壁部5dとは、間隔を空けて、平行に配置されている。
矩形状の前側壁部5bの長辺の一方に、左側壁部5aが連結されている。矩形状の前側壁部5bの長辺の他方に、右側壁部5cが連結されている。矩形状の後側壁部5dの長辺の一方に、左側壁部5aが連結されている。矩形状の後側壁部5dの長辺の他方に、右側壁部5cが連結されている。
左側壁部5a、前側壁部5b、右側壁部5c、および後側壁部5dは、矩形筒状に形成されている。側壁部5は、矩形筒の上端をなす側壁部上端9と、矩形筒の下端をなす側壁部下端10とを有している。側壁部下端10に底部4が連結されて、中空の筐体2が形成されている。筐体2の内部空間は、側壁部5と底部4とによって取り囲まれている。
前側壁部5bには、第2スリット8が形成されている。第2スリット8は、縦長の矩形状の前側壁部5bの長辺と平行に延びている。第2スリット8は、前側壁部5bにおける側壁部下端10から側壁部上端9までに亘って形成されている。第2スリット8は、側壁部下端10において、第1スリット7と連なっている。第1スリット7は、貫通孔6から、前側壁部5bまで延びている。
側壁部5のうち前側壁部5bは、第2スリット8が形成されているスリット形成部を構成している。側壁部5のうち左側壁部5a、右側壁部5c、および後側壁部5dには、スリットが形成されていない。左側壁部5a、右側壁部5c、および後側壁部5dは、スリット形成部を構成していない。
筐体2の上部は開口しており、筐体2の内部は、外部に開放されている。筐体2は、図2に示すように、上方からみて内部が見えるように構成されている。
ヒータ3は、矩形状の平板状の形状を有し、筐体2内に配置されている。ヒータ3は、左側壁部5aの表面全体に取付けられている。ヒータ3は筐体2内を加温する。ヒータ3は、たとえば電気ヒータである。
加温装置1は、さらに押圧板11、ガイドレール12、付勢部13、押圧板固定部14a、およびフック15を備えている。
押圧板11は、矩形状の平板状の形状を有しており、右側壁部5cと平行に筐体2内に配置されている。押圧板11は、押圧板表面11aと押圧板裏面11bとを有している。押圧板11は、筐体2内を往復移動する。矩形状の底部4の長辺方向における押圧板11の両端部は、それぞれ、前側壁部5bと後側壁部5dとに接触しないように構成されていることが望ましい。押圧板11が、前側壁部5bおよび後側壁部5dに接触すると、押圧板11が、移動しにくくなるためである。
ガイドレール12は、筐体2内に2本、配置されている。ガイドレール12は、矩形状の底部4の短辺方向に延びる、矩形棒状の形状を有している。ガイドレール12は、後側壁部5dに、一定間隔で取り付けられている。ガイドレール12は、左側壁部5aに対して垂直に延びている。ガイドレール12は、矩形状の底部4の短辺と平行に延びている。ガイドレール12の長手方向の端部は、ヒータ3の表面と、右側壁部5cの表面とに接触している。これにより、押圧板11が、ガイドレール12の端部まで移動しても、ガイドレール12から外れない。なお、ガイドレール12の途中にストッパを設けて、押圧板11の移動を規制する構造でもよい。
付勢部13は、押圧板11と右側壁部5cとの間に取り付けられている。付勢部13は、たとえばバネである。付勢部13は、たとえばコイルバネである。付勢部13は、押圧板裏面11bの上部の2か所と、下部の2か所とに、一定間隔で取り付けられている。付勢部13は、右側壁部5cから離れ左側壁部5aに近づく方向へ、押圧板11を付勢する。
図3に示すように、2つの押圧板固定部14aが、矩形状の底部4の長辺方向に並んで配置されている。押圧板固定部14aは、図3の矩形状の底部4の短辺方向において、底部4の中心に対して右側壁部5c寄りに配置されている。図3中の一点鎖線は、矩形状の底部4の短辺方向を二分する中心線Cを示す。図4に示すように、押圧板固定部14aは、底部4から上方に突出している。底部4には、押圧板固定部14aを収容可能な逃げ穴14bが形成されている。押圧板固定部14aは、押圧板表面11aの下部と接触して、左側壁部5aに近づく方向への押圧板11の移動を妨げている。
フック15は、直線の一端が湾曲したJ字型の形状を有している。フック15は、筐体2内に取り付けられている。フック15は、ヒータ3の上部に取り付けられている。
図5は、輸液管16が繋がれた液体バッグ17を、筐体2内に収容する斜視図である。輸液管16は、図1の補液管路152の一部を構成している。液体バッグ17の内部には、補液が貯められている。補液は、液体バッグ17の内部に貯められた液体の一例である。液体バッグ17上部に、フック穴19が形成されている。液体バッグ17は、液体が流出する液体流出部18を有している。液体バッグ17の下部に、液体流出部18が設けられている。液体流出部18には、輸液管16が繋がれている。液体バッグ17に繋がれた輸液管16は、前側壁部5bに形成される第2スリット8、底部4に形成される第1スリット7および貫通孔6を、順に通過できる。
図6は、液体バッグ17を収容した加温装置1を示す断面図である。図6に示す筐体2の断面は、図3に示すVI−VI線に沿う断面である。筐体2内に収容された液体バッグ17は、左側壁部5aに沿って延びるように配置されている。液体流出部18は、貫通孔6を貫通して、筐体2の内部空間と外部に亘って配置されている。フック穴19は、フック15に掛けられている。液体バッグ17は、フック15から吊下げられている。これにより、液体バッグ17は、フック15により支持されている。
押圧板固定部14aは、逃げ穴14b内に収容されている。付勢部13により付勢された押圧板11は、押圧板固定部14aにより移動を妨げられることなく、左側壁部5aに近づく方向へ移動可能となる。
押圧板11は、ガイドレール12に沿って、左側壁部5aに近づく方向に移動している。押圧板11は、液体バッグ17をヒータ3に押し付け、ヒータ3とともに液体バッグ17を挟んでいる。液体バッグ17を押し付けられたヒータ3は、液体バッグ17の内部の補液を加温する。
温度センサ20が、ヒータ3の下部に取り付けられている。温度センサ20は、液体バッグ17の温度を検出する。温度センサ20の検出結果に基づいてヒータの非常停止機能等を設定してもよい。
実施の形態の加温装置1の構成および作用効果についてまとめて説明すると、以下の通りである。なお、実施の形態の構成に参照番号を付すが、これは一例である。
本実施の形態の加温装置1は、図6に示すように、液体バッグ17を加温する装置であって、筐体2と、ヒータ3とを備えている。筐体2は、底部4と、底部4から上方に延びる側壁部5とを含んでいる。底部4には液体流出部18が貫通する貫通孔6が形成されている。液体バッグ17は、左側壁部5aに沿って延びるように、筐体2に収容される。ヒータ3は、筐体2内を加温する。これにより、液体バッグ17を筐体2の左側壁部5aに沿って延びるように配置した状態で加温することができるため、液体バッグを横たえて設置する従来の加温装置と比較して、加温装置の設置スペースを低減することができる。
図5に示すように、筐体2の底部4には、貫通孔6と連なる第1スリット7が形成されている。側壁部5は前側壁部5bを有している。前側壁部5bには、第1スリット7と連なり、側壁部下端10から側壁部上端9まで延びる第2スリット8が形成されている。図5に示すように、液体バッグ17の液体流出部18には、輸液管16が繋がれている。液体バッグ17に繋がれた輸液管16は、前側壁部5bに形成される第2スリット8、底部4に形成される第1スリット7および貫通孔6を、順に通過できる。これによって、輸液管16を液体バッグ17に繋いだ状態で、液体バッグ17を筐体2内に容易に収容することができ、現場での作業工数が低減される。
図6に示すように、加温装置1は、押圧板11をさらに備えている。押圧板11は、筐体2内を往復移動する。押圧板11は、左側壁部5aとともに液体バッグ17を挟む。液体バッグ17が左側壁部5aと押圧板11との間に挟まれ、ヒータ3と液体バッグ17との接触面積が大きくなる。これによって、液体バッグ17内の補液を効率良く加温することができる。ヒータ3に替えて、またはこれに加えて、押圧板11をヒータとして構成してもよい。ヒータ3を左側壁部5aに設けるとともに、押圧板11をヒータとして構成することにより、さらに液体バッグ17内の補液を効率良く加温できる。
加温装置1は、付勢部13をさらに備えている。付勢部13は、押圧板11とともに液体バッグ17を挟む左側壁部5aに向けて、押圧板11を付勢している。これにより、液体バッグ17を押圧板11と左側壁部5aとの間に挟み、液体バッグ17をヒータ3に確実に接触させて、効率良く加温することができる。
図2に示すように、加温装置1は、左側壁部5aに対して垂直に延びるガイドレール12を、さらに備えている。ガイドレール12は、後側壁部5dに、2つ並んで取り付けられている。
図7は、ガイドレール12を備えない加温装置1の筐体2内に、液体バッグ17を収容した状態を示す参考断面図である。液体バッグ17の補液は、図7に示すように、重力作用により、バッグ内を下方へ移動して、液体バッグ17の下部が、膨らんだ形状になる。左側壁部5aに近づく方向に移動しようとする押圧板11の下部が、液体バッグ17内の補液によって移動を妨げられ、押圧板11は、底部4に対して斜めに傾く。これにより、ヒータ3から液体バッグ17内の補液への熱伝達量が小さくなるため、加温効率が低下する。
一方、ガイドレール12を加温装置1に備えることで、押圧板11は、ガイドレール12に沿って、平行に移動することができる。図8は、ガイドレール12に沿って移動する押圧板11を示す斜視図である。ガイドレール12を加温装置1に備えることによって、押圧板11は、液体バッグ17内の補液によって移動を妨げられて底部4に対して斜めに傾くことはない。押圧板11は、左側壁部5aと押圧板11とが平行な状態で、左側壁部5aとともに液体バッグ17を挟むことができる。これによって、ヒータ3から液体バッグ17内の補液への熱伝達量が大きくなるため、加温効率を増加することができる。
図4に示すように、加温装置1は、押圧板固定部14aをさらに備えている。押圧板固定部14aは、押圧板11の押圧板表面11aの下部と接触して、左側壁部5aに近づく方向への押圧板11の移動を妨げている。これにより、左側壁部5aと押圧板11との間に、液体バッグ17を収容するための空間が確保される。したがって、液体バッグ17を筐体2に容易に収容することができる。図6に示すように、筐体2に液体バッグ17が収容された後、押圧板固定部14aは、逃げ穴14bに収容される。これにより、付勢部13に付勢された押圧板11は、押圧板固定部14aにより移動を妨げられることなく、左側壁部5aに近づく方向へ移動可能となる。なお、押圧板固定部14aは、液体バッグ17が筐体2内に収容されたことをセンサにより検出して、センサの検出結果に基づいて、逃げ穴14bに収容される構造でもよい。
加温装置1は、液体バッグ17を吊下げるフック15を、筐体2内にさらに備えている。液体バッグ17には、フック穴19が形成されている。フック穴19は、フック15に掛けられている。液体バッグ17は、フック15から吊下げられている。これにより、液体バッグ17は、フック15により支持される。したがって、液体バッグ17が左側壁部5aと押圧板11との間に挟まれても、液体バッグ17が左側壁部5aに沿って延びる形状を維持できる。
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2の加温装置1の概略構成を示す断面図である。実施の形態1の加温装置1では、付勢部13が、押圧板11と右側壁部5cとの間に取り付けられていたが、この構成に限られるものではない。実施の形態2の加温装置1では、付勢部13に替えて、押圧板11と右側壁部5cとの間に、アクチュエータ21が取り付けられている。アクチュエータ21は、矩形状の押圧板11の上部と下部とに、並んで配置されている。押圧板11は、アクチュエータ21によって、左側壁部5aに近づく方向に移動する。押圧板11は、液体バッグ17を左側壁部5aに押し付け、左側壁部5aとともに液体バッグ17を挟む。これにより、液体バッグ17を押圧板11と左側壁部5aとの間に挟み、液体バッグ17をヒータ3に確実に接触させて、効率良く加温することができる。
実施の形態2の加温装置1において、押圧板11は、ガイドレール12によってガイドされていなくても、アクチュエータ21によって、平行移動することができる。また、押圧板11の位置を任意に調整することもできる。そのため、実施の形態2の加温装置1は、押圧板固定部14a、逃げ穴14b、およびガイドレール12を備えなくてもよい。
なお、これまでの説明において、筐体2の上部は開口しており、筐体2内部は、外部に常時開放されているが、この例に限られるものではない。たとえば、筐体2の上部に開閉可能な蓋を設けてもよい。液体バッグ17を収容する前は、蓋を開放し、収容した後に蓋を閉じることで、効率良く加温することができる。
筐体2の形状は、矩形箱状に限られるものではない。側壁部5は底部4に対して垂直でなくてもよく、傾斜していてもよい。
第2スリット8は側壁部5のうち前側壁部5b以外に形成されてもよい。
液体バッグ17内の液体は、補液でなく、透析液、血液または経腸栄養剤でもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 加温装置、2 筐体、3 ヒータ、4 底部、5 側壁部、5a 左側壁部、5b 前側壁部、5c 右側壁部、5d 後側壁部、6 貫通孔、7 第1スリット、8 第2スリット、9 側壁部上端、10 側壁部下端、11 押圧板、11a 押圧板表面、11b 押圧板裏面、12 ガイドレール、13 付勢部、14a 押圧板固定部、14b 逃げ穴、15 フック、16 輸液管、17 液体バッグ、18 液体流出部、19 フック穴、20 温度センサ、21 アクチュエータ、100 血液浄化装置、150 補液供給部、151 補液、152 補液管路。

Claims (9)

  1. 液体を内部に貯め前記液体が流出する液体流出部を有する液体バッグを加温する、加温装置であって、
    前記液体バッグを収容する筐体を備え、前記筐体は底部と前記底部から上方に延びる側壁部とを含み、前記底部には前記液体流出部が貫通する貫通孔と前記貫通孔と連なる第1スリットとが形成され、前記側壁部はスリット形成部を有し、前記スリット形成部には、前記第1スリットと連なり、前記側壁部の上端まで延びる第2スリットが形成され、前記筐体に収容された前記液体バッグは前記側壁部に沿って延びるように配置され、
    さらに、前記筐体内を加温するヒータを備える、加温装置。
  2. 前記筐体内を往復移動して前記側壁部とともに前記液体バッグを挟む押圧板をさらに備える、請求項1に記載の加温装置。
  3. 前記ヒータは前記押圧板に設けられる、請求項に記載の加温装置。
  4. 前記ヒータは前記側壁部に設けられる、請求項または請求項に記載の加温装置。
  5. 前記押圧板とともに前記液体バッグを挟む前記側壁部に向けて、前記押圧板を付勢する付勢部をさらに備える、請求項のいずれか1項に記載の加温装置。
  6. 前記押圧板とともに前記液体バッグを挟む前記側壁部に向けて、前記押圧板を移動させるアクチュエータをさらに備える、請求項のいずれか1項に記載の加温装置。
  7. 前記押圧板とともに前記液体バッグを挟む前記側壁部に対して垂直に延びるガイドレールをさらに備える、請求項のいずれか1項に記載の加温装置。
  8. 前記押圧板の移動を規制する押圧板固定部をさらに備える、請求項のいずれか1項に記載の加温装置。
  9. 前記筐体内部に前記液体バッグを吊下げるフックを備える、請求項1〜のいずれか1項に記載の加温装置。
JP2016157461A 2016-08-10 2016-08-10 加温装置 Active JP6812698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016157461A JP6812698B2 (ja) 2016-08-10 2016-08-10 加温装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016157461A JP6812698B2 (ja) 2016-08-10 2016-08-10 加温装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018023606A JP2018023606A (ja) 2018-02-15
JP6812698B2 true JP6812698B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=61193980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016157461A Active JP6812698B2 (ja) 2016-08-10 2016-08-10 加温装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6812698B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018103936A1 (de) * 2018-02-21 2019-08-22 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh Dialysegerät
CN113384780B (zh) * 2021-05-12 2022-10-04 阮朱娜 一种输液用辅助加热装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMO20050196A1 (it) * 2005-07-29 2007-01-30 Lean S R L Dispositivo per il condizionamento di liquidi, particolarmente ad uso biomedicale
JP2009056286A (ja) * 2007-08-06 2009-03-19 Olympus Corp 輸液加温装置および細胞処理装置
JP2010088608A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Olympus Corp 加温装置
IT1395184B1 (it) * 2009-08-06 2012-09-05 Azzolini Dispositivo di termostatizzazione per contenitori di fluidi bio-medicali per somministrazione parenterale, particolarmente sacche per fluidi medicali, sangue o simili
US10159790B2 (en) * 2015-06-30 2018-12-25 Ibt Incorporated Fluid infusion system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018023606A (ja) 2018-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11931492B2 (en) Balanced flow dialysis machine
JP6512496B2 (ja) 腹膜透析用流動システム
CN107206143B (zh) 用于透析的脱气***
EP3305344A1 (en) Medical liquid pressure detection device
US10300191B2 (en) Blood purification apparatus
EP2116269B1 (en) Blood purification system
JP6407856B2 (ja) 腹膜透析システム
US9005152B2 (en) Dialysis system with cassette based balance chambers and volumetric pumps
JP5235688B2 (ja) 電気蠕動ホースポンプを操作する方法および装置
JP6812698B2 (ja) 加温装置
CA2680367C (en) Pressure sensing device and use of the same in a connecting structure
US9629993B2 (en) Tubing adapter for influencing the pressure inside a tubing section during a medical treatment
JP2012501210A5 (ja)
ES2645401T3 (es) Un aparato para tratamiento sanguíneo extracorporal
JP2012501211A5 (ja) 透析システムにおける血液返還方法
WO2012148962A1 (en) Medical temperature sensors and related systems and methods
JP2005532105A (ja) 体外流体移送ラインのための支持部材
JP7135692B2 (ja) 排液システム
JP6900360B2 (ja) フィルタを掃除するためのシステムと方法
JP7048072B2 (ja) 単針式血液浄化装置
JP5731190B2 (ja) 血液浄化システム
JP2023119235A (ja) 血液浄化装置
US20230330313A1 (en) Peritoneal dialysis system and method for minimizing patient drain pain
WO2023152008A1 (en) Infusion system for administering a fluid to a patient
JPH01303155A (ja) 血液透析における除水停止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6812698

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250