JP6812450B2 - パターン形成プロセスを制御する方法、リソグラフィ装置、メトロロジ装置リソグラフィックセル、および関連するコンピュータプログラム - Google Patents

パターン形成プロセスを制御する方法、リソグラフィ装置、メトロロジ装置リソグラフィックセル、および関連するコンピュータプログラム Download PDF

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関連出願の相互参照
[0001] 本願は、2016年2月23日に出願された米国特許出願第62/298,882号の優先権を主張するものであり、この特許は、参照によりその全体を本明細書に援用される。
[0002] 本開示は、例えば、リソグラフィ技術によるデバイスの製造に使用可能なリソグラフィの方法および装置と、リソグラフィ技術を使用してデバイスを製造する方法とに関する。
[0003] リソグラフィ装置は、基板に、通常は基板のターゲット部分に所望のパターンを付加する機械である。リソグラフィ装置は、例えば、集積回路(IC)の製造で使用することができる。その際に、代替としてマスクまたはレチクルとも称されるパターニングデバイスを使用して、ICの個々の層に形成される回路パターンを発生させることができる。このパターンは、基板(例えば、シリコンウェーハ)のターゲット部分(例えば、1つまたは複数のダイの一部を含む)に転写することができる。パターンの転写は通常、基板に設けられた放射感応性材料(レジスト)層への結像による。一般に、単一の基板は、連続的にパターン形成された、隣接したターゲット部分のネットワークを含む。パターン形成プロセスでは、多くの場合、例えば、プロセス制御および検証を行うために、形成された構造の測定を行うのが好ましい。クリティカルディメンジョン(CD)を測定するのにしばしば使用される走査電子顕微鏡と、デバイスの2つの層のアライメント精度の尺度であるオーバーレイを測定する専用ツールと、を含む、上記の測定を行う様々なツールが公知である。オーバーレイは、2つの層間のミスアライメントの度合いによって表すことができ、例えば、測定された1nmのオーバーレイという表現は、2つの層が1nmだけずれた状態を表すことができる。
[0004] 様々な形態のスキャトロメータが、リソグラフィ分野で使用するために開発された。これらのデバイスは、ターゲットの対象となる特性を求めることを可能にする「スペクトル」を得るために、放射ビームをターゲットに誘導し、散乱線の1つまたは複数の特性、例えば、単一の反射角における波長に応じた強度照度、1つまたは複数の波長における反射角に応じた強度照度、または反射角に応じた偏光を測定する。対象となる特性は、様々な技術、例えば、厳密結合波分析または有限要素法などの反復手法によるターゲットの再現、ライブラリ検索、および主成分分析によって求めることができる。
[0005] 対象となる重要な特性はクリティカルディメンジョン(CD)である。構造が、基板(例えば、ウェーハ)全体にわたって、正確なクリティカルディメンジョン制御で形成されることは重要である。これは、CDの測定値に基づいて、リソグラフィまたはエッチングプロセスの制御パラメータに対する空間分解補正を求めることで達成することができる。しかし、すべてのタイプの構造が、制御パラメータの変動に対して同様に反応するわけではない。
[0006] 一態様では、パターン形成プロセスの対象となるパラメータを制御する方法が提示され、その方法は、所定のプロセス状態での少なくとも1つの構造からの対象となるパラメータの特定と、露光制御関係およびプロセス制御関係と、に基づいて、露光制御パラメータに対する露光制御補正を求めることを含み、露光制御関係とは、露光制御パラメータに対する、対象となるパラメータの依存関係を表し、プロセス制御関係とは、プロセス制御パラメータに対する、対象となるパラメータの依存関係を表す。
[0007] 一態様では、本明細書で説明される方法を実施するように動作可能なリソグラフィ装置、メトロロジ装置、またはリソグラフィックセルが提示される。
[0008] 一態様では、適切なプロセッサ制御式装置で実行されるときに、プロセッサ制御式装置に本明細書で説明する方法を実施させるプロセッサ可読命令を含むコンピュータプログラムと、そのようなコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム担体と、が提示される。プロセッサ制御式装置は、前述のリソグラフィ装置、メトロロジ装置、またはリソグラフィックセルを含むことができる。
[0009] さらなる特徴および利点、さらには、様々な実施形態の構造および動作が、添付図面を参照して下記に詳細に説明される。なお、本発明は、本明細書で説明する特定の実施形態に限定されない。そのような実施形態は、例示のみを目的として本明細書に提示される。さらなる実施形態が、本明細書に記載された教示から当業者に明らかになるであろう。
[0010] 実施形態が、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明される。
[0011]リソグラフィ装置を半導体デバイス用の製造設備を形成する他の装置と共に示している。 [0012]第1の照明装置対を使用するターゲット測定用の暗視野スキャトロメータの概略図である。 [0013]所与の照明方向に対するターゲット回折格子の回折スペクトルの詳細図である。 [0014]2つの構造クラスの例示的なCD測定値に対する最良の補正を概略的に示している。 [0015]一方の構造クラスのCDを補正した影響と、さらに、他方の構造クラスのCDに及ぼす影響と、を概略的に示している。 [0016]実施形態による補正ステップを概略的に示している。 [0017]実施形態による方法を示すフローチャートである。
[0018] 実施形態を詳細に説明する前に、実施形態を実施できる例示的環境を提示することは有益である。
[0019] 図1は、リソグラフィ大量製造プロセスを実施する製造設備の一部として、リソグラフィ装置LAを200で示している。この例では、製造プロセスは、半導体ウェーハなどの基板上での半導体製品(集積回路)の製造に適している。当業者には、このプロセスの変形型で様々なタイプの基板を処理することで、多岐にわたる製品を製造できると分かるであろう。今日、商業的価値がある半導体製品の製造は、単なる例として使用される。
[0020] リソグラフィ装置(または、略して「リソツール」200)内において、測定ステーションMEAは202で示され、露光ステーションEXPは204で示されている。制御ユニットLACUは206で示されている。この例では、各基板は、測定ステーションと、適用されるパターンを有する露光ステーションに滞在する。光学リソグラフィ装置では、例えば、調整された放射線および投影システムを使用して、製品パターンをパターニングデバイスMAから基板に転写するために、投影システムが使用される。これは、放射線感応性レジスト材料の層にパターン像を形成することで行われる。
[0021] 本明細書で使用される「投影システム」という用語は、露光放射を使用するのに適した、または液浸液の使用もしくは真空の使用などの他の要素に適した、屈折式、反射式、反射屈折式、磁気式、電磁式、および静電式光学系、またはそれらの任意の組み合わせを含む任意のタイプの投影システムを包含すると広く解釈すべきである。パターニングデバイスMAはマスクまたはレチクルとすることができ、パターンまたはレチクルは、パターニングデバイスによって透過または反射される放射ビームにパターンを付与する。公知の動作モードとして、ステッピングモードおよび走査モードがある。公知のように、投影システムは、基板およびパターニングデバイス用のサポートおよび位置決めシステムと様々な方法で協同して、基板全体にわたる多数のターゲット部分に所望のパターンを付加することができる。プログラマブルパターニングデバイスは、固定パターンを有するレチクルの代わりに使用することができる。放射には、例えば、深紫外線(DUV)または極紫外線(EUV)周波帯の電磁放射があり得る。本開示は、他のタイプのリソグラフィプロセス、例えば、電子ビームによる、例えば、インプリントリソグラフィおよびダイレクトライティングリソグラフィにも適用可能である。
[0022] リソグラフィ装置制御ユニットLACUは、基板WおよびレチクルMAを受け入れ、パターン形成処理を実施するために、様々なアクチュエータおよびセンサのすべての動作および測定を制御する。制御ユニットLACUには、装置の動作に関連する所望の計算を実施する信号処理およびデータ処理能力もある。実際に、制御ユニットLACUは、それぞれがリアルタイムのデータ取得と、処理と、装置内のサブシステムまたはコンポーネントの制御と、を取り扱う多数のサブユニットからなるシステムとして具現化される。
[0023] 基板は、様々な予備ステップが実施できるように、露光ステーションEXPでパターンが基板に付加される前に、測定ステーションMEAで処理される。予備ステップは、高さセンサを使用して、基板の面高さをマッピングすること、および/またはアライメントセンサを使用して、基板のアライメントマークの位置を測定すること、を含むことができる。アライメントマークは、通常、規則的な格子パターンに配置される。しかし、マークを形成する際の不正確さにより、さらに、基板の処理全体を通して発生する基板の変形により、マークは理想的な格子から外れることがある。このため、装置が、製品フィーチャをきわめて高い精度で正確な位置にプリントする場合に、基板の位置および向きを測定することに加えて、実際上、アライメントセンサが、基板領域全体にわたって、多数のマークの位置を詳細に測定しなければならない。リソグラフィ装置LAは、例えば、2つのテーブルと、テーブルを交換することができる2つ以上のステーション(露光ステーションおよび1つまたは複数の測定ステーション)と、を有する、いわゆる2段タイプとすることができる。装置は、少なくとも1つの基板テーブルと、(基板を保持しない)少なくとも1つの測定テーブルと、を有することができる。測定は、測定テーブルを用いて行うことができ、一方、基板は、基板テーブルを使用して露光される。装置は、制御ユニットLACUによって制御される位置決めシステムをそれぞれが含む2つの基板テーブルを有することができる。一方の基板テーブルに載った1つの基板が、露光ステーションEXPで露光されている間、別の基板は、様々な予備ステップを実施できるように、測定ステーションMEAで他方の基板テーブルに載せることができる。したがって、アライメントマークの測定は時間がかかり、2つの基板テーブルを設けることで、装置のスループットの大幅な向上が可能になる。
[0024] 製造設備内で、装置200は、装置200でパターンを形成するために、感光性レジストおよび/または1つもしくは複数の他の被覆を基板Wに塗布する被覆装置208も収容する「リソセル」または「リソクラスタ」の一部を形成する。装置200の出力側には、露光されたパターンを現像して物理レジストパターンにするために、焼成装置210および現像装置212が設けられている。これらの全装置間で、基板ハンドリングシステムは、基板の支持と、1つの装置から次の装置への基板の移送と、を引き受ける。しばしば一括してトラックと称されるこれらの装置は、トラック制御ユニットの制御下にあり、トラック制御ユニットは、それ自体、監視制御システムSCSによって制御され(266)、監視制御システムSCSはまた、リソグラフィ装置制御ユニットLACUを通してリソグラフィ装置を制御し(266)、制御ユニットLACUから情報を受け取ることができる(252)。こうして、様々な装置は、スループットおよび処理効率を最大限にするように動作することができる。監視制御システムSCSは、各パターン付き基板を形成するために実施されるステップの定義をより詳細に規定したレシピ情報Rを受け取る。
[0025] パターンがリソセルにおいて付加され、現像されると、パターン付き基板220は、222、224、226などで示す他の処理装置に移送される。典型的な製造設備の様々な装置によって、様々な処理ステップが実施される。例として、この実施形態の装置222は、エッチングステーションであり、装置224は、エッチング後のアニールステップを行う。さらなる物理的および/または化学的処理ステップがさらなる装置226などに適用される。材料の堆積、表面材料特性の改質(酸化、ドーピング、イオン注入など)、化学機械研磨(CMP)、エッチング(反応性イオンエッチングまたはウェットエッチングによる材料の選択的な除去)などの様々なタイプの処理が、実際のデバイスを作製するために必要とされ得る。装置226は、実際上、1つまたは複数の装置で実施される一連の様々な処理ステップを表すことができる。
[0026] 公知のように、半導体デバイスの製造は、基板の層ごとに適切な材料およびパターンを用いてデバイス構造を構築するために、そのような処理を多数繰り返すことを必要とする。相応して、リソクラスタに到達した基板230は、新たに用意された基板とすることができるし、または基板230は、このクラスタで、または全く別の装置ですでに処理された基板とすることができる。同様に、必要とされる処理に応じて、基板232は、装置226から出ると、次のパターン形成処理のために同じリソクラスタに戻すことができるし、またはパターン形成処理のために、行き先を異なるクラスタにすることができるし(234)、またはダイシングおよびパッケージ化のために送られる完成品とすることができる(234)。
[0027] 製品構造の各層は、プロセスステップの異なるセットを必要とすることが多く、各層で使用される装置226は、タイプが完全に異なることがある。さらに、装置226によって適用される処理ステップが名目上同じである場合でさえ、大型設備において、様々な基板に対してステップ226を実施するために、並行して動作するいくつかの同一と考えられる機械があり得る。これらの機械間の構成または欠点の小さな相違は、この小さな相違が、様々な基板に異なる形で影響を及ぼすことを意味し得る。エッチング(装置222)などの比較的各層に共通であるステップでさえ、名目上同一であるが、スループットを最大化するために並行して動作するいくつかのエッチング装置によって実施されることがある。実際上、さらに、様々な層は、エッチングされる材料の細部と、例えば、異方性エッチングなどの特別な要件と、に応じて、様々なエッチングプロセス、例えば、化学エッチング、プラズマエッチングを必要とする。
[0028] 上記のように、前の、および/または次のプロセスは、他のリソグラフィ装置で実施することができ、様々なタイプのリソグラフィ装置で実施することさえできる。例えば、解像度およびオーバーレイなどのパラメータに関して要求がきわめて厳しい一部の層は、デバイス製造プロセスにおいて、要求があまり厳しくない他の層よりも高度なリソグラフィツールで実施することができる。したがって、一部の層は、液浸タイプのリソグラフィツールで露光することができ、一方、他の層は、「ドライ」ツールで露光される。一部の層は、DUV波長で動作するツールで露光することができ、一方、他の層は、EUV波長の放射線を使用して露光される。
[0029] リソグラフィ装置によって露光される基板が、正確かつ一貫的に露光されるために、露光された基板を検査して、基板層間のオーバーレイエラー、線厚さ、クリティカルディメンジョン(CD)などの1つまたは複数の特性を測定するのが望ましい。相応して、リソセルLCが配置された製造設備は、1つまたは複数のメトロロジシステムを含むこともできる。メトロロジシステムは、スタンドアロン型メトロロジ装置MET240および/または組込みメトロロジ装置IM207を含むことができる。スタンドアロン型メトロロジ装置MET240は、ライン外で測定を行うために、リソセルで処理された基板Wの一部またはすべてを受け入れる。組込みメトロロジ装置IM207は、ライン内での測定を行い、露光直後に基板Wの一部またはすべてを受け入れて測定するために、例えば、トラックに組み込まれる。メトロロジの結果は、監視制御システムSCSに直接的に、または間接的に供給される(242、245)。エラーが検出されると、特に、同じバッチの他の基板をそれでも露光することができる程度にすぐに、かつ素早くメトロロジを行うことができる場合に、次の基板の露光を調整することができる。
[0030] 最新のリソグラフィ製造設備のメトロロジ装置の一般的な例には、スキャトロメータ、例えば、角度分解スキャトロメータまたは分光スキャトロメータがあり、このスキャトロメータは、通常、装置222でエッチングを行う前に、現像された基板220の特性を測定するのに使用することができる。スタンドアロン型メトロロジ装置240および/または組込みメトロロジ装置207を使用して、例えば、オーバーレイまたはクリティカルディメンジョン(CD)などの性能パラメータが、現像されたレジストにおいて、1つまたは複数の特定の精度要件を満たさないことを明らかにすることができる。エッチングステップの前に、現像されたレジストを剥がし、リソクラスタによって基板220を再処理する可能性が存在する。そのため、装置240、207からのメトロロジの結果242、245を使用して、監視制御システムSCSおよび/または制御ユニットLACU206が長期にわたる小調整を行うことで、リソクラスタでのパターン形成処理の高精度な性能を維持し、それにより、製品が仕様から外れて、再処理を必要とするリスクを最小限にすることができる。当然のことながら、メトロロジ装置240および/または他のメトロロジ装置(図示せず)は、処理済み基板232、234および投入基板230の特性を測定するのに使用することができる。
[0031] メトロロジ装置が図2Aに示されている。スタンドアロン型メトロロジ装置240および/または組込みメトロロジ装置207には、例えば、そのようなメトロロジ装置、または他の任意の適切なメトロロジ装置があり得る。ターゲットTとターゲットを照明するために使用される測定放射の回折放射線とが、図2Bにさらに詳細に示されている。図示したメトロロジ装置は、暗視野メトロロジ装置として公知のタイプである。メトロロジ装置は、スタンドアロン型デバイスとすることができるし、または、例えば、測定ステーションもしくはリソグラフィックセルLCのいずれかで、リソグラフィ装置LAに組み込むこともできる。装置全体にわたっていくつかの分岐を有する光軸は、点線Oで示されている。この装置では、放射源11(例えば、キセノンランプ)によって放射された放射線は、レンズ12、14および対物レンズ16を含む光学系によって、光学要素15を介して基板Wに誘導される。これらのレンズは、2連の4F構成で配置されている。異なるレンズ構成がそれでも基板像を検出器上に形成し、同時に、空間周波数フィルタリング用の中間瞳面のアクセスを可能にするという条件で、異なるレンズ構成を使用することができる。したがって、放射線が基板に入射する角度範囲は、ここでは(共役)瞳面と称される、基板平面の空間スペクトルを示す平面の空間強度分布を画定することで選択することができる。特に、これは、レンズ12、14間で、対物レンズ瞳面の後方投影像である平面内に、適切な形態のアパーチャプレート13を挿入することで行うことができる。図示した例では、アパーチャプレート13は、様々な照明モードが選択されるのを可能にする、13Nおよび13Sの符号を付けた様々な形態を有する。この例の照明システムは、オフアクシス照明モードを形成している。第1の照明モードでは、アパーチャプレート13Nは、単に説明のために「北(N)」と指定した方向からのオフアクシスをもたらす。第2の照射モードでは、アパーチャプレート13Sは、同様であるが「南(S)」の符号を付けた反対の方向から照明するために使用される。様々なアパーチャを使用することで、他の照明モードが可能である。所望の照明モード以外の任意の不必要な放射は、所望する測定信号に干渉することになるので、瞳面の残部は暗色とするのが望ましい。
[0032] 図2Bに示すように、ターゲットTは、基板Wが対物レンズ16の光軸Oに垂直な状態で配置されている。基板Wは、サポート(図示せず)によって支持することができる。軸Oから外れた角度からターゲットTに当たった測定放射線Iは、ゼロ次光線(実線0)および2つの一次光線(一点鎖線+1および二点鎖線−1)を生じさせる。小ターゲットがオーバーフィルされる場合、これらの光線は、メトロロジターゲットTおよび他のフィーチャを含む基板の領域にわたる多数の平行光線の1つにすぎないことを忘れてはならない。プレート13のアパーチャは、(有用な放射量を受け入れるのに必要な)有限の幅を有するので、入射光線Iは、事実上、所定の角度範囲を占め、回折光線0および回折光線+1/−1は幾分広がる。小ターゲットの点広がり関数によれば、各次数+1、−1は、示すような単一の理想光線ではなく、所定の角度範囲にわたってさらに広がる。ターゲットの格子ピッチおよび照明角は、対物レンズに入射する一次光線が、中心光軸と密接して整列するように設計および調整できることに留意されたい。図2Aおよび図2Bに示した光線は、単に、光線が図中でより容易に区別されるのを可能にするために、幾分軸から外れて示されている。
[0033] 基板W上のターゲットTで回折した少なくとも0次および+1次のものは、対物レンズ16によって集められ、逆戻りして光学要素15を通る。図2Aに戻ると、北(N)および南(S)として符号を付けた直径方向両側のアパーチャを指定することで、第1および第2の照明モードの両方が示されている。測定放射の入射光線Iが光軸の北側から来ると、すなわち、アパーチャプレート13Nを使用する第1の照明モードが適用されると、+1(N)の符号を付けた+1回折光線が、対物レンズ16に入射する。それに対して、アパーチャプレート13Sを使用する第2の照明モードが適用されると、(−1(S)の符号を付けた)−1回折光線がレンズ16に入射する。
[0034] ビームスプリッタ17は、回折ビームを2つの測定分岐に分流する。第1の測定分岐では、光学系18は、ゼロ次および一次回折ビームを使用して、ターゲットの回折スペクトル(瞳面像)を第1のセンサ19(例えば、CCDまたはCMOSセンサ)に形成する。各回折次数はセンサの異なる部分に当たるので、画像処理により、各次数を比較し、対照させることができる。センサ19によって取り込まれた瞳面像は、メトロロジ装置の焦点を合わせる、および/または一次ビームの強度照度測定値を正規化するために使用することができる。瞳面像は、再現などの多くの測定目的に使用することもできる。
[0035] 第2の測定分岐では、光学系20、22は、ターゲットTの像をセンサ23(例えば、CCDまたはCMOSセンサ)に形成する。第2の測定分岐では、開口絞り21が、瞳面と共役である平面に設けられる。開口絞り21は、ゼロ次回折ビームを遮断するように機能するので、センサ23に形成されるターゲットの像は、−1または+1の一次ビームからのみ形成される。センサ19、23によって取り込まれた像はプロセッサPUに出力され、プロセッサPUは像を処理し、プロセッサPUの機能は、行われる特定のタイプの測定によって決まる。「像」という用語は、ここでは広い意味で使用されることに留意されたい。−1および+1の次数の1つだけが存在する場合に、格子線の像は形成されない。
[0036] 図2に示すアパーチャプレート13および視野絞り21の特定の形態は単なる例である。別の実施形態では、ターゲットのオンアクシス照明が使用され、オフアクシス開口を有する開口絞りを使用して、実質的に1つだけの一次回折放射をセンサに送る。さらに別の実施形態では、一次ビームの代わりに、または一次ビームに加えて、二次、三次、さらに高次のビーム(図2に示していない)を測定に使用することができる。
[0037] これらの様々なタイプの測定に適合可能な測定放射を行うために、アパーチャプレート13は、ディスクのまわりに形成された複数のアパーチャパターンを含むことができ、このディスクは、所望のパターンを所定の位置に合わせるために回転する。アパーチャプレート13Nまたはアパーチャプレート13Sは、一方向(構成に応じてXまたはY)に向けられた格子を測定するためにのみ使用することができることに留意されたい。直交格子の測定の場合、ターゲットを90°および270°だけ回転させることができる。これらの使用、ならびに装置の他の様々なバリエーションおよび用途が、前に公開された上記の出願に記載されている。
[0038] (リソグラフィプロセスおよび/またはエッチングプロセスを含むパターン形成のための任意のプロセスを含むことができる)パターン形成プロセスによって形成される、フィーチャの寸法などの特定の特性は、特定の仕様の範囲内に維持されるのが望ましい。このようにできないと、多くの場合、デバイスは不良品となり、それにより、歩留まりが低くなる。対象となる1つの特性はクリティカルディメンジョン(CD)である。1つまたは複数のフィーチャのCDは、寸法制御に対して重要であるとして規定された寸法基準である。CD制御の1つの評価基準は、クリティカルディメンジョンの均一性(CDU)、すなわち、CDが基板全体にわたって構造体間でいかに均一であるかである。CD制御が良好なほど最終的な電気デバイスのCDU、ひいては歩留まりが改善される。エッチング後のCDUは、通常、最終的なデバイス均一性を表すと考えられる。
[0039] エッチング後CDUは、(1つまたは複数の基板の様々な位置で)CDを測定し、適切な補正を求め、適用することで最適化されて、フィードバックループで(CDを所定の値に近づけることで)CDUを改善することができる。このCD制御を達成するために使用できる2つの主要な制御ループがある。第1の制御ループは、露光制御ループとすることができる。露光制御ループでは、CDは、所定のプロセス状態で測定され、例えば、結像およびエッチングステップ直後にエッチング後CDが測定され、露光制御補正が求められる。露光制御補正は、ドーズ量(レジストが露光中に受ける単位面積当たりの露光エネルギの大きさ)、またはCDをターゲットCDに近づける(露光中にパターン形成されたビームの)焦点距離などの、関連する(例えば、空間的に分解される)露光制御パラメータに対する1つまたは複数の補正を含むことができる。次いで、次の露光で補正がリソグラフィ装置によって適用され、エッチングプロセスは変わらないままである。第2の制御ループは、プロセス制御ループ(例えば、エッチング制御ループ)とすることができ、エッチング後CDが測定され、プロセス制御補正が求められる。プロセス制御補正は、CDをターゲットCDに近づける、関連する(例えば、空間的に分解される)プロセス制御パラメータ(例えば、温度などのエッチングプロセスの制御パラメータ)に対する1つまたは複数の補正を含むことができる。次いで、この補正は、エッチング装置によって、次の基板のエッチング処理に適用され、リソグラフィ露光プロセスは変わらないままである。これらの方法は共に、単一のフィーチャに対する良好なエッチング後CDUを達成することができる。
[0040] しかし、単一フィーチャの最適化は、デバイス性能を最適化するのに必ずしも十分ではないことがある。デバイス上には複数の様々なフィーチャがあり、フィーチャのすべてが、CDに関する仕様の範囲内に入るべきである。しかし、異なるクラスの構造は、制御パラメータ、ひいては、求めた補正に対して異なる挙動を示すことがある。基本的に、そのような異なる挙動を示すことがある2つの異なるクラスの構造は、(例えば、メモリデバイス用の)高密度アレイ構造および単独構造である。
[0041] 通常、意図された寸法と実際のパターン形成された寸法(露光後およびエッチング後)との間の体系的なずれは、高密度構造および単独構造をエッチング後に仕様の範囲内に維持するパターニングデバイスバイアスおよび/またはサブリゾリューションアシストフィーチャ(SRAF)によって補償される。パターニングデバイスバイアス/SRAFは、光近接効果補正(OPC)モデルを用いて求められる。
[0042] 理想的には、OPCモデルは、ターゲット上の高密度構造および単独構造の両方に対して平均CDを仕様の範囲内に維持する。仕様によって規定されたターゲットCDからの小さなずれは、説明したように、露光プロセスまたはエッチングプロセスに対する適切なパラメータ補正を求めることで補償することができる。しかし、高密度構造および単独構造が異なる補正を必要とする状態に対して、OPCモデルは不正確であると考えられる。仕様から外れた場合、これは性能の低下をもたらし、新たなOPCモデルは(結果としてもたらされる新たなパターニングデバイスなどと共に)これに対処する必要がある。一部の環境では、露光ステップでの照明設定は、体系的なずれを補償するために調整することができる。ローディングに起因して、高密度構造および単独構造は、多くのエッチングパラメータに対して異なる感度を有するので、同様の手法をエッチングプロセスに適用することができる。
[0043] さらに、高密度構造および単独構造のCD間のずれは、基板全体にわたって一定ではなくて、位置依存の変動を見せる。したがって、高密度構造のCD基板マップは、単独構造のCD基板マップと比較して、基板全体にわたって異なるフィンガープリントを示す。フィンガープリントが異なる理由の大部分は、異なるクラスの構造に異なる影響を及ぼす、堆積、スピンオン、および/または化学機械研磨に関係するスタック変動などの様々な影響因子である。
[0044] フィンガープリントが異なるために、単一の補正だけ(例えば、ドーズ量補正またはエッチング補正)を使用して両方のフィンガープリントを完全に補償するのは困難である。例えば、高密度構造のCDを仕様の範囲内にする補正を適用することで、単独構造のCDが、仕様および/またはさらにターゲットから外れやすくなる(逆も同様)。図3はこれを示している。各図3Aおよび図3Bでは、線はターゲットCDを表し、点は3つの異なる位置L1、L2、L3と、単独構造I(上部)および高密度構造D(下部)に対する実際のCDを表している。この図では、点が線から遠くに離れて示されるほど、CDは、その位置でターゲットCDから大きく外れている。図3Aは、(簡単にするために、2つの間が1:1の転写であると仮定して、エッチング後CDか、または(露光後であるが、エッチングの前に、露光した状態で測定されたCDである)露光後CDかのいずれかに対する)ドーズ量補正だけで、または(エッチング後CDに対する)エッチング補正だけで可能な最良の折衷補正を示している。図3Bは、高密度構造のCDをターゲットにさらに接近させた補償の影響を示しており、これは、単独構造のCDがターゲットからさらにずれるようにする。また、当然のことながら、逆も真であり、単独構造のCDをターゲットにさらに接近させる補償により、高密度構造のCDが、ターゲットからさらにずれるようになる。
[0045] 上記の問題に対処するために、所定のプロセス状態(例えば、処理後、特に、エッチング後)での少なくとも1つの構造からの対象となるパラメータの特定と、露光制御関係およびプロセス制御関係とに基づいて、(例えば、CDなどの対象となる基板内パラメータを最適化する)少なくとも露光補正を求めることが提案される。露光制御関係とは、露光制御パラメータ(例えば、焦点距離および/またはドーズ量)に対する、対象となるパラメータの依存関係を表し、プロセス制御関係とは、プロセス制御パラメータ(例えば、エッチング温度)に対する、対象となるパラメータの依存関係を表す。
[0046] 特定の実施形態では、基板内CDフィンガープリントを最適化するために、露光補正およびプロセス(例えば、エッチング)補正の組み合わせを実施することが提案される。現在のところエッチング補正に利用可能な空間分解能により、本明細書で説明する方法は、フィールド間の影響を補正するのに最も適しているが、方法はそれに限定されず、分解能を改善したエッチング補正が利用可能になる。実施形態では、方法は、単一クラスの構造だけに対して、CDを最適化するのに使用することができる。これは、利用可能な補正領域を広げるなどの、先行方法に勝るいくつかの利点をもたらすことができる。そのような例では、CDフィンガープリントは、基板の縁部の領域などの基板の特定の領域で大きなずれを示すことがあり、その結果、ターゲットCDから比較的大きく外れることになる。そのような大きなフィンガープリントのずれは、単一補正の補正能力を超えることがある。例えば、そのような領域でフィンガープリントを適切に補償するのに、プロセス補正においてのみ、または露光補正においてのみ、補正能力が不十分なことがある。本明細書で説明する概念は、プロセス補正と露光補正の組み合わせを使用して、完全な(または、少なくとも改善された)補正を可能にし、それにより、補正可能な領域が広がる。単純な例として、露光補正が、特定の位置で5nmのフィンガープリントのうちの3nmだけを補正でき、同様に、プロセス補正が、その位置で5nmのフィンガープリントのうちの3nmだけを補正できる場合に、プロセス補正と露光補正との組み合わせ(例えば、合計)は、5nmのフィンガープリント全体を補正することができる。
[0047] しかし、実施形態において、本明細書で説明する方法は、異なるCDフィンガープリントを示す2つ以上のクラスの構造に対して、基板内CDフィンガープリントを最適化するために、露光補正とプロセス補正とを組み合わせることを含むことができる。所与の例は高密度構造および単独構造であるが、本概念はそれに限定されない。この概念は、通常、CDフィンガープリントおよび/または特定の制御パラメータに対する感度によって分類できる任意のクラスの構造に等しく適用される。実施形態では、露光補正およびプロセス補正は、それぞれ高次補正であり、2つ以上の異なるクラスの構造に対するCDフィンガープリントの最適化を達成するために共に最適化される。プロセス補正は、例えば、基板CDUフィンガープリントを記述する高次基板フィンガープリント、例えば、15次(またはより高い)2D多項式を含むことができる。
[0048] 露光補正は、実施形態において、露光感度、例えば、CDが、各構造クラスに対して、関連する露光制御パラメータ(例えば、ドーズ量および/または焦点距離)と共にどのように変化するかを表す露光制御関係の情報を含む。プロセス補正は、実施形態において、プロセス感度、例えば、CDが、各構造クラスに対して、関連するプロセス制御パラメータ(例えば、エッチング温度)と共にどのように変化するかを表すプロセス制御関係の情報を含む。さらに、実施形態では、単独構造に対する感度と比較した高密度構造に対するこれらの感度は、露光補正およびプロセス補正で異なるのが望ましい。言い換えると、関連する露光制御パラメータに対する高密度構造CDおよび単独構造CDの感度の比率は、関連するプロセス制御パラメータに対する高密度構造CDおよび単独構造CDの感度の比率とは異なるべきである。これらの比率は、いずれにせよ通常異なるが、そうではない場合、これらの比率の一方(または両方)は、関連する感度が異なることを保証するために、他の露光およびプロセスパラメータを調整することで調整されるべきであることが提案される。
[0049] 様々な感度の情報を使用して、高密度構造CDおよび単独構造CDは、基板上のターゲットの任意の位置で調整することができる。例えば、エッチング後CDは、基板位置ごとに露光後CDをずらすことで両方の構造クラスに対して最適化することができて、プロセス補正は、高密度構造CDおよび単独構造CDの両方をターゲットに合わせるように、両方の構造クラスに対してCDを補正する働きをする。露光補正は、補正を調整するために使用される、関連するプロセス制御パラメータに対する高密度構造および単独構造のプロセス感度の情報を含み、それに対して、プロセス補正は、適用される露光補正(露光後に適用されるCDバイアス)の情報を含む。このように、露光およびプロセス補正は共に最適化される。
[0050] 図4は、この概念を示している。図において、線はターゲットCDを表し、点および十字形は、それぞれ、3つの異なる位置L1、L2、L3と、単独構造I(上部)および高密度構造D(下部)に対する実際の露光後CD(点)およびエッチング後CD(十字形)を表している。この特定の単純な例の場合、単独構造のCDは、高密度構造のCDよりも関連するエッチング制御パラメータ(例えば、温度)に対する感度が3倍高いと想定している。したがって、この実施形態では、露光制御パラメータに対して設定される補正は、結果として得られる、単独構造に対する露光後CDを、高密度構造に対する露光後CD(y)よりも、ターゲットCD値(単独および高密度構造に対して線I、Dで示されている)から3倍だけさらに遠くに(3y)ずらすことを目的とする。このようにずらした結果、次に適切なエッチング補正を適用することで、十字形で示すように、単独および高密度構造の両方に対して、CDがターゲットCD値に補正される。
[0051] 制御パラメータ補正を求めるための特定の方法は、各2つの構造クラスに対して、(2つの間の差が基板全体にわたって実質的に一定であり、したがって相殺する露光後またはエッチング後の)CDと露光制御パラメータとの関係と、エッチング後CDとプロセス制御パラメータとの関係(後者の関係は、開始点として露光後CDを有する)と、を組み合わせ、それにより、各構造クラスに対して、露光制御パラメータおよびプロセス制御パラメータの両方とエッチング後CDとの間の関係を求めることを含むことができる。これらは、適切なCD測定に基づいて、CDをターゲットに合わせるエッチング後CD調整を見出すための2つの未知数として、露光制御パラメータおよびプロセス制御パラメータに対する適切な補正値を用いた連立方程式として(基板位置ごとに)解くことができる。
[0052] 本明細書で説明する方法は、利用可能な補正パラメータ数に応じて、異なるCDフィンガープリントを示す2つ以上の異なる構造クラスのCDに対する理論的に理想的な補正を可能にする。特定の例は、1つは露光パラメータ、および1つはプロセスパラメータという2つの補正パラメータを使用して補正される2つの構造クラスを示し、それにより、これらの2つの構造クラスのCDに対する理論的に理想的な修正を可能にする。高密度構造および単独構造は、2つの構造クラスの単なる非限定的な例である。測定のために選択された構造クラスの構造が、製品全体を代表するものであるかどうかを判断するステップもさらにあり得る。
[0053] さらに、説明した1つの露光パラメータおよび1つのプロセスパラメータを使用して、本開示の範囲内で3つ以上の構造クラスのCDを補正することができるが、これは、必ずしも理論的に理想的な補正をもたらさず、単に、現在の技術に勝る改良された補正が得られる。x個の異なる構造クラス(x>2)に対して理論的に理想的なCD補正を得るために、制御可能であり、CDとの感度関係が既知であり、適切である少なくともx個の異なるパラメータ(少なくとも1つの露光パラメータおよび1つのプロセスパラメータを含む)が必要である。可能な露光パラメータには焦点距離およびドーズ量があり、一方、可能なプロセス(例えば、エッチング)パラメータには、温度およびガス混合物がある。そのような実施形態では、他の関連する露光およびプロセスパラメータの相互作用と、結果として生じる影響と、についての理解を深める必要がある。例として、露光制御パラメータとしてリソグラフィ装置の焦点距離を使用するには、結果として生じる、レジスト側壁角への影響と、さらには、エッチング後CDへの影響と、についての理解が必要である。
[0054] 図5は、複数の構造クラスを有する例示的な実施形態による、露光プロセス時に寸法基準を制御する方法のフローチャートである。ステップは以下の通りであり、次いで、さらに詳細に後述される。
500−キャリブレーションを開始する。
502−露光制御パラメータ(例えば、ドーズ量または焦点距離)を変動させて露光キャリブレーション基板を露光する。
504−露光キャリブレーション基板をエッチングする。
506−露光キャリブレーション基板を測定する。
508−露光制御パラメータと、対象となるパラメータ(例えば、CD)との間の露光制御関係を求める。
510−プロセスキャリブレーション基板を露光する。
512−プロセス制御パラメータ(例えば、温度)を変動させてプロセスキャリブレーション基板をエッチングする。
514−プロセスキャリブレーション基板を測定する。
516−プロセス制御パラメータと、対象となるパラメータとの間のプロセス制御関係を求める。
518−基準基板を露光する。
520−基準基板をエッチングする。
522−基準基板を測定する。
530−基準基板に対する露光制御補正および(任意選択で)プロセス制御補正を求める。
540−求めた露光制御補正を使用して露光ステップを実施する。
550−任意選択で、求めたプロセス制御補正を使用して処理ステップを実施する。
560−基板を測定する。
[0055] ステップ500は、1つまたは複数の露光キャリブレーション基板と、1つまたは複数のプロセスキャリブレーション基板と、1つまたは複数の基準基板と、が(並行して、または部分的に並行して、または順次)露光され、処理され、測定されるキャリブレーションステップ502〜522の開始を示している。ステップ502〜508は、露光キャリブレーション基板に適用される。ステップ502で、露光キャリブレーション基板を露光する。露光中に、様々な位置が、様々な値の露光制御パラメータにさらされるように、基板全体にわたって露光制御パラメータを変動させる。各これらの位置において、各構造クラスの1つまたは複数の構造が形成される。露光制御パラメータは、ドーズ量および/または焦点距離とすることができる(露光制御パラメータは、例えば、焦点距離−露光マトリクスを使用する焦点距離およびドーズ量の組み合わせを含むことができることに留意されたい)。ステップ504で、プロセス制御パラメータを用いて対象となるパラメータ(例えば、CD)の変動を最小限にするために、基板全体にわたって最適化されたプロセス制御パラメータで基板を処理する。この処理は、基板上の各点での一定のエッチング速度に対して最適化されたエッチング(静電チャック)温度でエッチングすることを含むことができる(静電チャック温度は、例えば、磁界の不均一性またはガス混合物の変動を補償するためにすでに使用されている)。そのような最適化は、通常、静電チャックの半径方向の温度調整を含む。ステップ506で、基板を測定する。ステップ508で、各構造クラスに対して、ステップ506の測定値からCDと露光制御パラメータとの間の露光制御関係を求める。上記の方法の代替案として、レジストのかかった基板を測定するために、ステップ502、504間でさらなる露光後CD測定を実施することができ、これらの測定値から関係を求める。エッチングの最適化は、露光−エッチングCDずれ(露光後CD測定値とエッチング後CD測定値との差)を求めることと、エッチング後CD測定を直接使用する代わりに露光後CD測定を使用することと、のオプションをもたらす。
[0056] ステップ510〜516は、プロセスキャリブレーション基板に適用される。ステップ510で、基板全体にわたって露光制御パラメータを一定にして(例えば、ドーズ量を一定にして)、プロセスキャリブレーション基板を露光する。ステップ512で、様々な位置が、様々な値のプロセス制御パラメータにさらされるように、基板全体にわたってプロセス制御パラメータを変動させて基板を処理する。各これらの位置は、各構造クラスの1つまたは複数の構造を含む。この処理は、基板全体にわたってエッチング温度を変動させてエッチングを行うことを含むことができる。温度は、例えば、エッチング速度が基板全体にわたって変動するように制御することができる。ステップ514で、基板を測定し、ステップ516で、各構造クラスに対して、ステップ514の測定値からCDとプロセス制御パラメータとの間のプロセス制御関係を求める。現実的に、エッチングキャリブレーションは、ステップ510〜516にかけられる2つ以上のプロセスキャリブレーション基板を必要とする。
[0057] 2つの構造クラス(例えば、高密度および単独構造)がある場合に、ステップ508およびステップ516は、第1の構造クラスの露光制御パラメータに対するCDの依存関係を示す第1の露光制御関係と、第2の構造クラスの露光制御パラメータに対するCDの依存関係を示す第2の露光制御関係と、第1の構造クラスのプロセス制御パラメータに対するCDの依存関係を示す第1のプロセス制御関係と、第2の構造クラスのプロセス制御パラメータに対するCDの依存関係を示す第2のプロセス制御関係と、を求める。
[0058] ステップ518で、両方の構造クラスからの1つまたは複数の構造を含む構造を有する基準基板を露光する。ステップ520で、基準基板を処理し(例えば、エッチングし)、ステップ522で、CDのエッチング後測定値を収集するために、基準基板に対してCD測定を実施する(任意選択で、処理する前に、モニタリング目的で露光後CD測定を行うこともできる)。
[0059] ステップ530で、基準基板の測定値(およびターゲット値からの測定値のずれ)と上記で求めた関係とに基づき、本明細書で開示した方法を使用して、露光制御パラメータに対する露光制御補正を求める。実施形態では、このステップは、露光制御パラメータおよびプロセス制御パラメータに対する(位置ごとの)共に最適化された補正を求めることを含むことができる。これらの補正は、すべての構造クラスに対して、各測定位置で基準基板のエッチング後CDをターゲットCDに向かって合わせるように働くべきである。
[0060] ステップ530で求めた、露光制御パラメータおよび(適用できる場合に)プロセス制御パラメータに対する、共に最適化された補正を使用して、ステップ540およびステップ550で、次に続く基板をそれぞれ露光および処理する。ステップ560で、1つまたは複数のこれらの次に続く基板を測定し、(すでに求めた関係を使用した)これらの測定でのずれを補正するために、制御ループの一部として、さらなる補正を求めることができる。
[0061] 本明細書で説明した概念は、複数の構造クラスのCDのCDUを改善するのに寄与し、その結果として、電気関係の歩留まりを向上させるのに寄与する。現時点での望ましいCDU性能レベルおよび最新技術性能を考慮すると、その影響は、5nmノード以下に対して大きいと考えられる。
[0062] 上記の概念は、CDの制御に対して説明されたが、この概念は、露光制御パラメータおよびプロセス制御パラメータの制御によって、予想どおりに制御できる、対象となる他のパラメータに同様に適用可能である。特に、この概念は、様々な構造クラスに対するこれらの制御パラメータと様々な関係を示す、対象となる他のそのようなパラメータに同様に適用可能である。
[0063] 上記のメトロロジターゲットは、測定を目的として特別に設計および形成されたメトロロジターゲットであるが、他の実施形態では、基板に形成されたデバイスの機能部分であるメトロロジターゲットの特性を測定することができる。多くのデバイスは、規則的な格子状の構造を有する。本明細書で使用されるメトロロジターゲット格子およびメトロロジターゲットは、特に、実施される測定のための構造を設けることを必要としない。
[0064] 実施形態は、本明細書で説明した方法または他の処理を実行させる機械可読命令の1つまたは複数のシーケンスを含むコンピュータプログラムを含むことができる。実施形態は、基板上のターゲットを測定する、および/またはパターン形成プロセスについての情報を得るために測定値を解析する方法を記述した機械可読命令の1つまたは複数のシーケンスを含むコンピュータプログラムを含むことができる。そのようなコンピュータプログラムが格納されたデータ記憶媒体(例えば、半導体メモリ、磁気ディスク、または光ディスク)を設けることもできる。既存のリソグラフィまたはメトロロジ装置がすでに製造されている、および/または使用されている場合に、実施形態は、プロセッサに本明細書で説明した方法を実行させるための更新されたコンピュータプログラム製品を用意することで実施することができる。
[0065] 光リソグラフィとの関連において、実施形態の使用について上記に特定の言及を行うことができたが、当然のことながら、実施形態は、他の用途、例えば、インプリントリソグラフィで使用することができ、状況が可能にする場合、光リソグラフィに限定されない。インプリントリソグラフィでは、パターニングデバイスのトポグラフィが、基板に形成されるパターンを画定する。パターニングデバイスのトポグラフィは、基板に供給されたレジスト層に押し付けることができ、レジストは、電磁放射、熱、圧力、またはそれらの組み合わせを加えることで硬化する。パターニングデバイスは、レジストが硬化した後、レジスト内にパターンを残したままレジストから引き離される。
[0066] 本明細書で使用する「放射」および「ビーム」という用語は、(例えば、365、355、248、193、157、または126nmの波長、あるいはそれらの近辺の波長を有する)紫外(UV)線および(例えば、5〜20nmの範囲の波長を有する)極端紫外(EUV)線、さらには、イオンビームまたは電子ビームなどの粒子ビームを含むすべてのタイプの電磁放射線を包含する。
[0067] 「レンズ」という用語は、状況が可能にする場合、屈折式、反射式、磁気式、電磁気式、および静電式光学コンポーネントを含む様々なタイプの光学コンポーネントの任意の一つ、またはそれらの組み合わせを指すことができる。
[0068] 本発明は、以下の条項を使用してさらに説明することができる。
1.パターン形成プロセスの対象となるパラメータを制御する方法であって、
所定のプロセス状態での構造からの対象となるパラメータの特定と、露光制御関係およびプロセス制御関係とに基づいて、露光制御パラメータに対する露光制御補正を求めることを含み、
露光制御関係とは、露光制御パラメータに対する、対象となるパラメータの依存関係を表し、プロセス制御関係とは、プロセス制御パラメータに対する、対象となるパラメータの依存関係を表す、方法。
2.対象となるパラメータにはクリティカルディメンジョンが含まれる、条項1の方法。
3.露光制御補正は、基板の複数の位置に対して求められる、条項1または2の方法。
4.露光制御補正を求めることは、さらに、露光状態での構造からの対象となるパラメータの特定に基づく、前出の何れかの条項の方法。
5.構造からの対象となるパラメータの特定と、露光制御関係と、プロセス制御関係とに基づいて、プロセス制御パラメータに対するプロセス制御補正を求めることをさらに含む、前出の何れかの条項の方法。
6.露光制御補正またはプロセス制御補正のみを用いて可能な補正範囲に対して補正範囲を拡大するために、露光制御補正およびプロセス制御補正を組み合わせることを含む、条項5の方法。
7.対象となるターゲットパラメータに対する、次に続く構造の対象となるパラメータの変動を最小限にするために、露光制御補正およびプロセス制御補正を共に最適化することを含む、条項5または6の方法。
8.プロセス制御パラメータはエッチング制御パラメータであり、プロセス制御補正はエッチング制御補正である、条項5〜7の何れかによる方法。
9.エッチング制御パラメータには、温度、またはエッチングガス混合物、または両方が含まれる、条項8の方法。
10.プロセス制御パラメータに対するプロセス制御補正を使用して、構造を処理するプロセスステップを実施することを含む、条項5〜9の何れかの方法。
11.プロセス制御補正は、基板全体にわたる高次補正であり、高次補正には、基板全体にわたる、対象となるパラメータの均一性を表し、10次以上の2D多項式によって表されるフィンガープリントが含まれる、条項5〜10の何れかの方法。
12.2D多項式には15次以上の多項式が含まれる、条項11の方法。
13.構造には複数の構造が含まれ、露光制御補正およびプロセス制御補正は、露光制御補正が、結果として得られる、構造の対象となるパラメータをプロセスステップの前に偏倚させて、プロセスステップ時のプロセス制御補正の適用が、構造の対象となるターゲットパラメータに対する、次に露光および処理される構造の対象となるパラメータの変動を最小限にするように共に最適化される、条項5〜12の何れかの方法。
14.構造には、2つ以上の構造クラスに分類可能な複数の構造が含まれ、各構造クラスは、異なる露光制御関係および/または異なるプロセス制御関係を有する、前出の何れかの条項の方法。
15.構造クラスには、高密度構造からなる第1の構造クラスと、単独構造からなる第2の構造クラスとが含まれる、条項14の方法。
16.構造クラス数は2つである、条項14または15の方法。
17.構造クラス数は3つ以上である、条項14または15の方法。
18.露光制御補正は、第1の構造クラスの露光制御パラメータに対する、対象となるパラメータの依存関係を表す第1の露光制御関係と、第2の構造クラスの露光制御パラメータに対する、対象となるパラメータの依存関係を示す第2の露光制御関係と、第1の構造クラスのプロセス制御パラメータに対する、対象となるパラメータの依存関係を示す第1のプロセス制御関係と、第2の構造クラスのプロセス制御パラメータに対する、対象となるパラメータの依存関係を示す第2のプロセス制御関係とから求められる、条項14〜17の何れかの方法。
19.露光制御補正を含む補正が求められるパラメータの合計数は、少なくとも構造クラス数と同じであり、パラメータには、露光制御パラメータおよびプロセス制御パラメータが含まれる、条項14〜18の何れかの方法。
20.露光制御補正は、基板全体にわたる高次補正であり、高次補正は、基板全体にわたる、対象となるパラメータの均一性を表し、10次以上の2D多項式によって表されるフィンガープリントを含む、前出の何れかの条項の方法。
21.2D多項式には、15次以上の多項式が含まれる、条項20の方法。
22.露光制御パラメータにはドーズ量、または焦点距離、または両方が含まれる、前出の何れかの条項の方法。
23.露光制御関係およびプロセス制御関係を求めるために、予備ステップを実施することを含み、予備ステップは、
露光制御パラメータを変動させながら、1つまたは複数の露光キャリブレーション基板上で、各複数の構造クラスの構造を含む構造を露光し、結果として得られた構造の対象となるパラメータを測定することと、
各構造クラスの構造を含む1つまたは複数のプロセスキャリブレーション基板を様々なプロセス制御パラメータ設定で処理し、結果として得られた構造の対象となるパラメータを測定することと、
露光キャリブレーション基板の測定値から露光制御関係を求めることと、
プロセスキャリブレーション基板の測定値からプロセス制御関係を求めることと、
を含む、前出の何れかの条項の方法。
24.予備ステップは、基準基板上で各構造クラスの構造を露光することと、基準基板を測定することと、基準基板の測定値に対する露光制御補正と、適用可能な場合に、プロセス制御補正とを求めることとをさらに含む、条項23の方法。
25.露光制御パラメータに対する露光制御補正を使用して、基板に構造を形成する露光ステップを実施することを含む、前出の何れかの条項の方法。
26.基板上で露光および処理された複数の構造の対象となるパラメータの測定を実施することを含む、前出の何れかの条項の方法。
27.適切なプロセッサ制御式装置で実行されるときに、プロセッサ制御式装置に前出の任意の項の方法を実施させるプロセッサ可読命令を含むコンピュータプログラム。
28.条項27のコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム担体。
29.条項1〜26の何れかの方法で求めた、露光制御パラメータに対する露光制御補正を使用して、パターン形成プロセスを実施するように動作可能なリソグラフィ装置。
30.条項1〜26の何れかの方法を実施するように動作可能な条項29のリソグラフィ装置。
31.パターンを照明する照明光学系と、
パターンの像を基板に投影する投影光学系と、
を含む条項29または30のリソグラフィ装置。
32.条項1〜24の何れかの方法を実施するように動作可能なメトロロジ装置。
33.基板上の露光および処理された複数の構造の対象となるパラメータの測定を実施するようにさらに動作可能である、条項32のメトロロジ装置。
34.基板上の構造を照明する照明システムと、
構造の照射から生じた散乱線を検出する検出システムと、
を含む、条項32または33のメトロロジ装置。
35.条項29〜31の何れかのリソグラフィ装置および/または条項32〜34の何れかのメトロロジ装置を含むリソグラフィックセル。
36.条項5〜13の何れかの方法で求めた、プロセス制御パラメータに対するプロセス制御補正を使用して、露光した基板に対して1つまたは複数の処理ステップを実施するように動作可能な処理装置。
37.エッチング装置を含む条項36の処理装置。
38.パターン形成プロセスの対象となるパラメータに対する補正を求める方法であって、
露光ステップおよびプロセスステップを実施して構造を形成した後に行われた、基板上の露光および処理された複数の構造の対象となるパラメータの測定と、さらに露光制御関係およびプロセス制御関係とに基づいて、露光制御パラメータに対する露光制御補正を求め、プロセス制御パラメータに対するプロセス制御補正を求めることを含み、
露光制御関係とは、露光制御パラメータに対する、対象となるパラメータの依存関係を表し、プロセス制御関係とは、プロセス制御パラメータに対する、対象となるパラメータの依存関係を表す、方法。
39.露光制御補正およびプロセス制御補正は、対象となるターゲットパラメータに対する、次に露光および処理される構造の対象となるパラメータの変動を最小限にするように共に最適化される、条項38の方法。
[0069] 特定の実施形態の前述の説明は、本発明の一般的な性質を完全に明らかにするので、他者は、当業者の技能の範囲内の知識を適用することで、過度の実験を行うことなく、本発明の一般概念から逸脱することなく、そのような特定の実施形態を容易に修正し、および/またはそのような特定の実施形態を様々な用途に適合させることができる。したがって、そのような適合および修正は、本明細書に提示した教示およびガイダンスに基づいて、開示した実施形態の等価物の趣旨および範囲内であることを意図されている。当然のことながら、本明細書における専門語または用語は、例を用いて説明するためのものであり、限定するものではなく、本明細書の用語または専門語は、教示およびガイダンスに照らして、同業者によって解釈されるべきである。
[0070] 本発明の広さおよび範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれかによって限定されるのではなくて、添付の特許請求の範囲およびその等価物によってのみ規定されるべきである。

Claims (9)

  1. 基板へのパターン形成プロセスにおいて、クリティカルディメンジョンを制御する方法であって、
    前記パターン形成プロセス中の所定のプロセス状態における前記基板上の構造からのクリティカルディメンジョンの特定と、露光制御関係およびプロセス制御関係と、に基づいて、露光制御パラメータに対する露光制御補正及びプロセス制御パラメータに対するプロセス制御補正を求めることを含み、
    前記露光制御関係とは、前記露光制御パラメータに対する、クリティカルディメンジョンの依存関係を表し、
    前記プロセス制御関係とは、前記プロセス状態のプロセス制御パラメータに対する、クリティカルディメンジョンの依存関係を表し、
    前記プロセス制御関係は、プロセス感度であり、露光制御補正においては、高密度構造および単独構造それぞれのプロセス感度の情報が、補正を調整するために利用される、方法。
  2. 前記露光制御補正は、前記基板の複数の位置に対して求められる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記露光制御補正または前記プロセス制御補正のみを用いて可能な補正範囲に対して補正範囲を拡大するために、前記露光制御補正および前記プロセス制御補正を組み合わせることを含む、請求項1または2のいずれかに記載の方法。
  4. 次に露光および処理される前記基板上の構造のクリティカルディメンジョンをターゲットのクリティカルディメンジョンに近づけるために、前記露光制御補正およびプロセス制御補正を共に最適化することを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記プロセス制御パラメータは、エッチング制御パラメータであり、
    前記プロセス制御補正は、エッチング制御補正である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記プロセス制御パラメータに対する前記プロセス制御補正を使用して、前記構造を処理するプロセスステップを実施することを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記構造には、複数の構造が含まれ、
    前記露光制御補正および前記プロセス制御補正が共に最適化されることにより、前記露光制御補正が、前記構造のクリティカルディメンジョンを、当該構造を処理するプロセスステップの前に偏倚させ、かつ、前記プロセスステップ時の前記プロセス制御補正の適用が、次に露光および処理される前記基板上の構造のクリティカルディメンジョンをターゲットのクリティカルディメンジョンに近づける、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記露光制御関係および前記プロセス制御関係を求めるために、予備ステップを実施することを含み、
    前記予備ステップは、
    前記露光制御パラメータを変動させながら、1つまたは複数の露光キャリブレーション基板上で、各複数の構造クラスの構造を含む構造を露光し、結果として得られた構造のクリティカルディメンジョンを測定することと、
    各構造クラスの構造を含む1つまたは複数のプロセスキャリブレーション基板を様々なプロセス制御パラメータ設定で処理し、結果として得られた構造のクリティカルディメンジョンを測定することと、
    前記露光キャリブレーション基板(1つまたは複数)の測定値から前記露光制御関係を求めることと、
    前記プロセスキャリブレーション基板(1つまたは複数)の測定値から前記プロセス制御関係を求めることと、
    を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 適切なプロセッサ制御式装置で実行されるときに、前記プロセッサ制御式装置に請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を実施させるプロセッサ可読命令を含む、コンピュータプログラム。
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