JP6812045B1 - マンホールの管接続部の改修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マンホールの管取付部の外側の地盤に含まれる地下水を簡便な方法で止水し、マンホールの管接続部の改修工事を効率化する改修方法を提供する。【解決手段】マンホール10の内側から管接続部12における既設管14の外周部分に、マンホール10の外側の地盤100に通じる注入孔32を、穿孔機を用いて局所的に形成する。次いで、注入孔32に注入具44を挿入し、注入具44から地盤に止水剤を注入して、止水剤を既設管14の周囲で固化させることにより止水する。その後、管接続部12における既設管14の外周部分を取り除く。【選択図】図4

Description

本開示は、マンホールの管接続部の改修方法に関する。
下水道などの地下管路をなす既設管は、所定の距離をあけて設けられたマンホールの周壁に接続されている。マンホールと既設管とは、コンクリートで剛接合されているため、地震の発生時には互いに異なった動きをする。それに起因して、マンホールと既設管との間で屈曲変位や抜出し変位が生じた場合、両者の接合部にひび割れが生じ、場合によっては破壊されることになる。そうなると、地下管路の機能を維持できなくなる。
そこで、マンホールの周壁のうち既設管が接続されている管接続部に対して行う耐震化の改修方法が提案されている。例えば、特許文献1の改修方法では、マンホールの内側から管接続部における既設管の外周部分を取り除くことで貫通部分を形成し、その貫通部分に可撓性を有する止水部材を埋め込み、止水部材を用いてマンホールと既設管とを接続することで、管接続部が破壊されるのを防止している。
特開2003−74078号公報
ところで、マンホールが設けられた場所によっては地下水の水位が高いため、地下水が既設管の外側の地盤にも存在している場合がある。この場合、地下水を含む地盤では土砂が流動しやすいため、当該マンホールの管接続部に対して上述した改修方法を行うと、マンホールの周壁に貫通部分を形成したときに、地下水が土砂と共に貫通部分を通ってマンホール内へ多量に流入するおそれがある。多量の地下水と土砂がマンホール内に流入すると、管接続部の改修作業を行うのが困難になる。
このため、マンホールの外側の地下水の水位を事前に調査する必要がある。そして、水位が高い場合には、マンホールの周壁に貫通部分を形成する前に、マンホールの開口周辺における舗装路面に注入孔を形成し、その注入孔から土砂を固化させるための液状の止水剤を注入することにより、マンホールの管接続部の周辺の地下水を土砂などと共に固化させて止水することが考えられる。
しかし、そのようにしてマンホールの管接続部の周辺を止水する場合、マンホールの周囲に他企業の埋設管が設置されていると、舗装路面に注入孔を形成するときに、その埋設管を損傷させるおそれがある。さりとて、マンホールの周囲の地盤を掘り返し、マンホールの周囲の埋設管の位置を把握した後に、掘り返した地盤を埋め戻すとなると、マンホールの管接続部の改修工事が大規模になり、工期の長期化を招いてしまう。
本開示の技術は、マンホールの管接続部の周辺の地盤に含まれる地下水を簡便な方法で止水し、マンホールの管接続部の改修工事を効率化することを目的とする。
本開示の技術は、マンホールの周壁のうち地中に埋設された既設管が接続されている管接続部を改修する方法を対象とする。
本開示の第1態様は、マンホールの内側から管接続部における既設管の外周部分に、マンホールの外側の地盤に通じる注入孔を、穿孔機を用いて局所的に形成する第1工程と、注入孔に注入具を挿入し、その注入具から地盤に液状の止水剤を注入して、止水剤を既設管の周囲で固化させることにより止水する第2工程と、第2工程を行った後に、管接続部における既設管の外周部分を取り除く第3工程とを含む、マンホールの管接続部の改修方法である。そして、第1工程では、注入孔を、既設管からの距離が200mm以上且つ350mm以下の位置に形成する。
この第1態様によると、マンホールの内側から管接続部における既設管の外周部分に注入孔を形成するが、注入孔は局所的に形成するので、マンホールの外側の地下水の水位が高くても、注入孔を通じてマンホール内に流入する地下水や土砂の量を制限できる。そして、管接続部における既設管の外周部分を取り除く前に、注入孔に挿入した注入具から地盤に止水剤を注入して止水剤を既設管の周囲で固化させることにより止水するので、管接続部における既設管の外周部分を取り除いたときに、多量の地下水や土砂がマンホール内に流入するのを防止できる。
この第1態様によると、注入孔を既設管からの距離が200mm以上となる位置に形成するので、穿孔機による注入孔の形成に伴って既設管を傷つけないようにできる。さらに、注入孔を既設管からの距離が350mm以下となる位置に形成するので、管接続部の周辺の地盤において、注入孔を通じて注入した止水剤を既設管の周囲に好適に回り込ませて既設管の全周に亘り浸透させることができる。
本開示の第2態様は、第1態様のマンホールの管接続部の改修方法において、第1工程で、少なくとも既設管の左半分の外周部分と既設管の右半分の外周部分とに1つずつ注入孔を形成する、マンホールの管接続部の改修方法である。
この第2態様によると、既設管の左半分の外周部分と既設管の右半分の外周部分とにそれぞれ注入孔を形成するので、各注入孔を用いて管接続部の外側の地盤に止水剤を注入することにより、既設管の左右方向における一方側の地盤に止水剤の浸透が偏るのを避けることができる。それによって、管接続部の周辺の地盤に含まれる地下水を既設管の左右両側で土砂と共に固化できる。
本開示の第態様は、第1または態様のマンホールの管接続部の改修方法において、第1工程で、注入孔を、直径30mm以上且つ40mm以下に形成する、マンホールの管接続部の改修方法である。
この第態様によると、注入孔を直径30mm以上に形成するので、注入孔を通じて所要量の止水剤を比較的短い時間で地盤に注入できる。さらに、注入孔を直径40mm以下に形成するので、注入孔を通じてマンホール内に流入する地下水や土砂の量を好適に制限できる。
本開示の第態様は、第1〜第態様のいずれか1つのマンホールの管接続部の改修方法において、第2工程で、止水剤として、主剤液と硬化剤液とを混合してなる2液硬化型の止水剤を用いる、マンホールの管接続部の改修方法である。当該第2工程では、注入具として、主剤液と硬化剤液とを合流させる合流ヘッドと、合流ヘッドで合流する主剤液および硬化剤液からなる止水剤を吐出する注入ノズルとを有する注入具を用いる。そして、第2工程では、注入ノズルを注入孔に挿通させ、主剤液と硬化剤液とを1.5ショット方式で混合して地盤に止水剤を注入する。
この第態様によると、合流ヘッドと注入ノズルとを有する注入具を用い、注入ノズルを注入孔に挿通させ、主剤液と硬化剤液とを合流ヘッドで合流させることにより、それら両液を1.5ショット方式で混合してなる止水剤を地盤に注入するので、比較的短い時間で硬化する2液硬化型の止水剤を用いることができる。このことは、マンホールの管接続部の改修工事を効率化するのに有利である。
本開示の第態様は、マンホールの内側から管接続部における既設管の外周部分に、マンホールの外側の地盤に通じる注入孔を、穿孔機を用いて局所的に形成する第1工程と、注入孔に注入具を挿入し、その注入具から地盤に液状の止水剤を注入して、止水剤を既設管の周囲で固化させることにより止水する第2工程と、第2工程を行った後に、管接続部における既設管の外周部分を取り除く第3工程とを含む、マンホールの管接続部の改修方法である。第2工程では、止水剤として、主剤液と硬化剤液とを混合してなる2液硬化型の止水剤を用いる。第2工程では、注入具として、主剤液と硬化剤液とを合流させる合流ヘッドと、合流ヘッドで合流する主剤液および硬化剤液からなる止水剤を吐出する注入ノズルとを有し、注入ノズルに、先細り側が止水剤の吐出口側に向くテーパー形状を有する栓部が設けられた注入具を用いるそして、第2工程では、注入ノズルを注入孔に挿通させると共に、栓部のテーパー面を当該注入孔の開口周縁に当接させ、主剤液と硬化剤液とを1.5ショット方式で混合して地盤に止水剤を注入する
この第態様によると、注入ノズルを注入孔に挿通させたときに、栓部のテーパー面を当該注入孔の開口周縁に当接させるので、注入ノズルの栓部で注入孔を閉塞できる。そのことで、注入ノズルから地盤に注入した止水剤が地下水や土砂と共に注入口を通してマンホール内へ流入するのを抑制ないし防止できる。これにより、地盤に注入した止水剤を既設管周りの所定の範囲に好適に浸透させることができる。このことは、マンホールの管接続部の改修工事を効率化するのに有利である。
本開示の第態様は、第態様のマンホールの管接続部の改修方法において、第2工程で、注入具として、栓部が注入ノズルに挿通された筒状の付属具によって構成される注入具を用いる、マンホールの管接続部の改修方法である。そして、付属具は、注入ノズルに対する固定位置が可変である。
この第態様によると、注入ノズルの栓部が付属具によって構成され、注入ノズルに対する付属具の固定位置が可変であるので、注入ノズルに対する付属具の固定位置を変えることにより、注入ノズルの注入孔に挿入される長さを、マンホールの周壁の厚さに応じて変えられる。それによって、マンホールの周壁が比較的厚い場合にも、既設管周りの地盤に注入ノズルを到達させることができる。また、マンホールの周壁が比較的薄い場合にも、地下水や土砂が注入孔を通してマンホール内に流入するのを栓部により抑制ないし防止できる。
本開示の技術によれば、マンホールの管接続部の周辺の地盤に含まれる地下水を簡便な方法で止水し、マンホールの管接続部の改修工事を効率化できる。
図1は、実施形態におけるマンホールの管接続部の構成を概略的に示す断面図である。 図2は、実施形態におけるマンホールの管接続部の改修方法での第1工程の様子を示す断面図である。 図3は、実施形態におけるマンホールの管接続部の改修方法での第1工程で注入孔を形成したマンホールの周壁を示す断面図である。 図4は、実施形態におけるマンホールの管接続部の改修方法での第2工程の様子を示す断面図である。 図5は、実施形態におけるマンホールの管接続部の改修方法での第2工程で用いる注入具の要部を示す平面図である。 図6は、実施形態におけるマンホールの管接続部の改修方法での第2工程で地盤を改良する範囲を示す断面図である。 図7は、実施形態におけるマンホールの管接続部の改修方法での第2工程で地盤を改良する範囲を示す断面図である。 図8は、実施形態におけるマンホールの管接続部の改修方法での第2工程で管接続部の周辺の地盤に止水剤を注入する様子を示す断面図である。 図9は、実施形態におけるマンホールの管接続部の改修方法での第3工程で管接続部の外周部分を取り除いた状態を示す断面図である。 図10は、実施形態の変形例におけるマンホールの管接続部の改修方法での第2工程で用いる注入装置の要部を示す平面図である。 図11は、実施形態の変形例におけるマンホールの管接続部の改修方法での第2工程で用いる注入装置の付属具の断面図である。 図12は、実施形態の変形例におけるマンホールの管接続部の改修方法での第2工程で管接続部の周辺の地盤に止水剤を注入する様子を示す断面図である。 図13は、その他の実施形態におけるマンホールの管接続部の改修方法での第1工程で注入孔を形成したマンホールの周壁を示す断面図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《実施形態》
この実施形態では、本開示の技術に係るマンホールの管接続部の改修方法について、マンホールの管接続部を耐震化するための改修方法を例に挙げて説明する。
−マンホールの管接続部−
本例の改修方法は、図1に示すような一般的なマンホール10の管接続部12を対象とする。マンホール10が設けられた場所によっては地下水の水位GLが高いため、地下水が既設管14の外側の地盤100にも存在している場合がある。
マンホール10の管接続部12は、マンホール10のうち地中に埋設された既設管14が接続された部分である。マンホール10は、既設管14がなす地下管路の点検や管理などに利用される、人が出入り可能な孔である。例えば、マンホール10は、下水道の配管や消化用の水道管、ガスの配管などの用途に設けられている。マンホール10は、路床上に設けられたアスファルトなどからなる舗装版16に開口している。マンホール10の開口は、鉄蓋18で開閉可能に閉塞される。
マンホール10は、いわゆる組立てマンホールであって、円筒状のプレキャストコンクリートブロック20を積み上げて構成されている。例えば、マンホール10は、プレキャストコンクリートブロック20として、躯体ブロック20aと、躯体ブロック20a上に設けられた斜壁ブロック20bとを含んでいる。マンホール10はさらに、躯体ブロック20aと斜壁ブロック20bとの間に設けられた直壁ブロックを含んでもよく、斜壁ブロック20b上に設けられた円環状の調整リングを含んでもよい。
躯体ブロック20aは、コンクリート製の底板ブロック22上に設けられている。躯体ブロック20a内で底板ブロック22上には、コンクリートやモルタルなどからなるインバートブロック24が設けられている。インバートブロック24には、両端が外周側に開放されたインバート26が形成されている。マンホール10の周壁28におけるインバート26の両開放端に対応する部分にはそれぞれ、接続孔30が形成されている。
各接続孔30には、既設管14の端部が挿入されている。既設管14の端部は、躯体ブロック20aの接続孔30内の空隙においてコンクリートなどの充填材で巻き立てられることにより、マンホール10に固定されている。このように、マンホール10の管接続部12では、既設管14が周壁28に剛接合されている。既設管14は、ヒューム管などのコンクリート製の管体である。
−マンホールの管接続部の改修方法−
マンホール10の管接続部12の改修方法は、マンホール10の外側の地盤100に含まれる地下水を土砂と共に固化させた上で改修を行う止水工法である。マンホール10の管接続部12の改修方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程とを含む。
〈第1工程〉
第1工程では、マンホール10の周壁28に注入孔32を形成する。注入孔32は、マンホール10の外側の地盤100に液状の止水剤を注入するための、周壁28を貫通する孔である。
具体的には、鉄蓋18の蓋体19を持ち上げてマンホール10を開け、図2に示すように、マンホール10内に作業員WKが入り、マンホール10の内側からマンホール10の管接続部12のうち既設管14の外周部分に、マンホール10の外側の地盤100に通じる注入孔32を、穿孔機34を用いて局所的に形成する。穿孔機34としては、ダイヤモンドコアドリルやロータリーハンマードリルなどの電動式の穿孔工具が好適に用いられる。
第1工程では、注入孔32を、管接続部14の周方向に互いに間隔をあけて複数形成する。複数の注入孔32は、既設管14の左半分の外周部分と既設管14の右半分の外周部分とに分けて形成されることが好ましい。図3に示すように、本例では、既設管14の左半分の外周部分のうちインバートブロック24よりも上側に位置する箇所と、既設管14の右半分の外周部分のうちインバートブロック24よりも上側に位置する箇所とに、1つずつ注入孔32を形成する。
注入孔32の形成位置は、地盤100への止水剤の浸透し易さと、地盤100の所要範囲Rgに止水剤を行き渡らせるのに必要な時間および必要な注入孔32の数とに基づいて設定される。本例では、それら2つの注入孔32を形成する位置を、当該各注入孔32の中心と既設管14の中心Cとを結ぶ仮想線L1が上側に110°以上且つ130°以下の角度a(図示する例では120°の角度)をなし、既設管14の中心Cを通る鉛直線L2を基準として左右対称となる位置とする。
ここで、各注入孔32と既設管14との距離dが150mm未満であると、注入孔32の位置と既設管14の位置とが比較的近いため、注入孔32の形成時に穿孔機34の姿勢がぶれた場合、既設管14を傷つけるおそれがある。また、各注入孔32と既設管14との距離dが350mmを超えると、管接続部14の周辺の地盤100において、注入孔32を通じて注入した止水剤がゲルタイムのうちに既設管14の周囲に回り込み難くなる。このため、管接続部12の外側の地盤100において既設管14の全周に亘り止水剤を浸透させるために必要な注入孔32の数が比較的多くなる。そうなると、注入孔32の形成作業に手間がかかる上、注入孔32を通じてマンホール100内に流入する地下水や土砂の総量が多くなり、後に行う第2工程に支障を来し兼ねない。
これらのことから、第1工程では、各注入孔32を、既設管14からの距離dが150mm以上且つ350mm以下の位置に形成する。各注入孔32の形成位置は、上述した理由より、既設管14からの距離dが200mm以上且つ300mm以下の位置であることが好ましい。各注入孔32の既設管14からの距離dは、既設管14の内径が小さいほど短く、既設管14の内径が大きいほど長く設定されてもよい。
各注入孔32の直径は、地盤100への止水剤の注入し易さと、個々の注入孔32からマンホール10内に流入する地下水や土砂の量とに基づいて設定される。
各注入孔32の直径が30mm未満であると、注入孔32を通じて所要量の止水剤を地盤100に注入するのに必要な時間が比較的長くなる。このため、マンホール10の管接続部12の改修工事において止水作業に時間がかかる。また、各注入孔32の直径が40mmを超えると、個々の注入孔32を通じてマンホール10内に流入する地下水や土砂の量が比較的多くなる。マンホール10内に流入する地下水や土砂が多いと、管接続部12の改修作業を行い難い。
これらのことから、第1工程では、各注入孔32を、直径30mm以上且つ40mm以下に形成する。具体的な手法としては、例えば直径32mmのドリルビットを取り付けた電動式の穿孔工具を用いて各注入孔32を形成することが挙げられる。
各注入孔32を形成した後には、当該注入孔32を通じて地盤100の状態が見られるか否かで注入孔32が貫通していることを確認する。このとき、注入孔32からの地下水や土砂の流出がある場合には、そのことを以て注入孔32が貫通していることを確認する。注入孔32からマンホール内10に流入する地下水や土砂の量が多い場合には、注入孔32を木栓などの栓具で仮養生する。
〈第2工程〉
第2工程は、第1工程の後に行う。図4に示すように、第2工程では、マンホール10の周壁28に形成された各注入孔32を用いて地盤100に液状の止水剤を注入する。
止水剤としては、主剤液と硬化剤液とを混合してなる2液硬化型の止水剤を用いる。本例の止水剤は、水ガラス系の地質改良用の止水剤である。当該止水剤に用いる主剤液は、主剤としての硅酸ソーダ(硅酸ナトリウム)と水とを配合したゾル液である。当該止水剤に用いる硬化剤液は、硬化剤としてのアルカリ系無機剤と水とを配合した溶液である。止水剤のゲルタイムは、例えば5秒以上且つ15秒以下である。
地盤100への止水剤の注入には、注入装置36が用いられる。注入装置36は、撹拌ミキサー38と、注入ポンプ39と、発電機40と、注入具44とを備える。撹拌ミキサー38は、硅酸ソーダと水、硬化剤と水とを別々のタンクで撹拌および混合して、主剤液と硬化剤液とを別個独立に生成する。注入ポンプ39は、撹拌ミキサー38で生成した主剤液と硬化剤液とを別々のホース46を用いて注入具44に送り出す。発電機40は、撹拌ミキサー38および注入ポンプ39に電力を供給する電源装置である。
注入具44としては、図5に示すY字状の管部品からなる金属製の機具を用いる。注入具44は、合流ヘッド48と、注入ノズル50とを有する。合流ヘッド48は、2つの流入管部52と、2つの流入管部52の端部同士を繋ぐ合流管部54と、合流管部54の中央部位から延びる流出管部56とで構成されている。各流入管部52は、合流管部54とは反対側に流入口58を有する。一方の流入口58には、主剤液を移送するホース46が接続される。他方の流入口58には、硬化剤液を移送するホース46が接続される。
各流入管部52には、ハンドル60付きの開閉弁62が設けられている。開閉弁62は、ハンドル60を操作することで開閉される。流入管部52に流通する溶液の単位時間当たり量は、開閉弁62の開度に応じて変えられる。注入具44は、各々異なる流入管部52に流れる主剤液と硬化剤液とを合流管部54で合流させる。流出管部56は、合流管部54とは反対側に流出口64を有する。合流管部54で合流した主剤液と硬化剤液とが混合してなる止水剤は、流出管部56を通じて流出口64から流出する。
注入ノズル50は、ストレートな管体からなる。注入ノズル50の基端部は、流出管部56の流出口64に接続されている。注入ノズル50の先端部は、管体を斜め方向にカットしたような先鋭形状とされ、止水剤を吐出する吐出口51を有している。合流ヘッド48の流出口64から流出した止水剤は、注入ノズル50の吐出口51から吐出される。
作業員WKは、マンホール10内に注入具44を搬入して、注入ノズル50を水平方向に注入孔32に挿通させる。そして、両方のハンドル60を操作することにより、主剤液と硬化剤液とを1.5ショット方式で混合して、注入ノズル50からマンホール10の外側の地盤100に止水剤を注入する。図6および図7に示すように、止水剤を行き渡らせる地盤100の所要範囲Rgは、例えば、既設管14を中心として縦幅Hが1100mm以上且つ1400mm以下、左右方向の横幅Wが1100mm以上且つ1400mm以下、奥行き幅Dが400mm以上且つ600mm以下の範囲である。
注入孔32ごとの止水剤の注入量は、管接続部12の外側における地盤100の所要範囲Rgに止水剤が行き渡るように設定される。具体的には、止水剤の注入量は、当該止水剤の注入量をQ(kl)、注入対象土量をV(m3)、注入率をλとしたとき、以下の式に基づいて設定される。
Q=V×λ
ここで、注入率λは、地盤100の間隙率をn、充填率をαとしたとき、これら間隙率nと充填率αとの積(λ=n×α)によって求められる。注入率λは、対象とする地盤100のN値に基づいて設定されてもよい。また、注入対象土量Vは、止水剤を行き渡らせる地盤100の所要範囲Rgの容積に基づいて設定される。
例えば、マンホール10の周辺の地盤100が砂質土にて埋め戻していると想定されることから、間隙率nは45%、充填率は90%と考えられるので、注入率λは40.5%に設定される。止水剤を行き渡らせる地盤100の所要範囲Rgについて、縦幅Hが1250mm、横幅Wが1250mm、奥行き幅Dが500mmである場合には、注入対象土量Vは0.781m3に設定される。この場合、止水剤の注入量Qは、上記の式より0.316klであるから、概ね320リットルに設定される。そして、本例のように、注入孔32が2つの場合には、注入孔32ごとの止水剤の注入量は、160リットルに設定される。
図8に示すように、マンホール10の外側の地下水の水位GLが高い場合、注入具44を用いてマンホール10の外側の地盤100に止水剤を注入するときには、地下水が土砂と共に注入孔32を通ってマンホール10内へ流入するが、注入孔32は局所的であるので、マンホール10内に流入する地下水や土砂の量が制限される。第2工程では、マンホール10内に流入する地下水や土砂の量をよりいっそう低減するため、注入ノズル50に布を巻き、注入ノズル50を注入孔32に挿入した際にその布を注入孔32の開口に宛がって塞いでもよい。
止水剤の主剤であるケイ酸ソーダは、硬化剤が加えられると、脱水化や重合などの化学反応を起こし、硅酸(SiO2)がゲル化、つまりコロイド粒子が相互作用により流動性を失って固化する。ゲル化したケイ酸は、粘着性を有し、地盤100を固結させると共に地盤100に止水性を発揮する。止水剤は、地盤100に注入されると、注入箇所から既設管14の周囲に浸透していき、ゲルタイムに応じた所定の時間で固化する。それにより、マンホール10の管接続部12の外側の地盤100に含まれる地下水を止水する。
〈第3工程〉
第3工程は、第2工程の後に行う。図9に示すように、第3工程では、インバートブロック24のうち管接続部12に対応する部分を掘削して掘り下げ、切削装置66を用いて、マンホール10の管接続部12における既設管14の外周部分を取り除く。切削装置66は、マンホール10内に搬入されて、水平フレーム68が油圧シリンダ70の伸張力によってマンホール10の周壁28に突っ張ることで支持される。
切削装置66は、水平フレーム68によって案内される回転駆動部72を備える。回転駆動部72には、切削刃ユニット74が取り付けられている。切削刃ユニット74は、リング状の切削刃76を有し、図示しない油圧モータにより回転する。切削装置66は、油圧シリンダ78により回転駆動部72を既設管14の延びる方向に移動させ、切削刃76を回転させながらマンホール10の管接続部12に押し付けることにより、管接続部12を円環状に切削して穿孔し、管接続部12の外側の地盤100を掘削する。
次いで、地盤100の掘削部分にモルタルなどの充填材を充填し、マンホール10の周壁28の穿孔部分80に可撓性を有する止水部材を挿入する。止水部材は、スチレンブタジエンゴム(SBR)やエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ニトリルゴム(NBR)、天然ゴムなどのゴム材からなる。止水部材は、合成樹脂またはエラストマーによって構成されてもよい。しかる後、マンホール10の周壁28の穿孔部分80に、充填材を充填して、止水部材を管取付部12に固定する。
以上のようにして、マンホール10の管接続部12を改修できる。
−実施形態の特徴−
この実施形態におけるマンホール10の管接続部12の改修方法によると、マンホール10の内側から管接続部12における既設管14の外周部分に注入孔32を形成するが、注入孔32は局所的に形成するので、マンホール10の外側の地下水の水位が高くても、注入孔32を通じてマンホール10内に流入する地下水や土砂の量を制限できる。そして、管接続部12における既設管14の外周部分を取り除く前に、注入孔32に挿入した注入具44から地盤100に止水剤を注入して止水剤を既設管14の周囲で固化させることにより止水するので、管接続部12における既設管14の外周部分を取り除いたときに、多量の地下水や土砂がマンホール10内に流入するのを防止できる。
この実施形態におけるマンホール10の管接続部12の改修方法によると、既設管14の左半分の外周部分と既設管14の右半分の外周部分とにそれぞれ注入孔32を形成し、各注入孔32を用いて管接続部12の外側の地盤100に止水剤を注入するので、既設管12の左右方向における一方側の地盤100に止水剤の浸透が偏るのを避けることができる。それによって、管接続部12の周辺の地盤100に含まれる地下水を既設管14の左右両側で土砂と共に固化できる。
この実施形態におけるマンホール10の管接続部12の改修方法によると、注入孔32を既設管14からの距離dが150mm以上となる位置に形成するので、穿孔機34による注入孔32の形成に伴って既設管14を傷つけないようにできる。さらに、注入孔32を既設管14からの距離dが350mm以下となる位置に形成するので、管接続部12の周辺の地盤100において、注入孔32を通じて注入した止水剤を既設管14の周囲に好適に回り込ませて既設管14の全周に亘り浸透させることができる。
この実施形態におけるマンホール10の管接続部12の改修方法によると、注入孔32を直径30mm以上に形成するので、注入孔32を通じて所要量の止水剤を比較的短い時間で地盤100に注入できる。さらに、注入孔32を直径40mm以下に形成するので、注入孔32を通じてマンホール10内に流入する地下水や土砂の量を好適に制限できる。
この実施形態におけるマンホール10の管接続部12の改修方法によると、合流ヘッド48と注入ノズル50とを有する注入具44を用い、注入ノズル50を注入孔32に挿通させ、主剤液と硬化剤液とを合流ヘッド50で合流させることにより、それら両液を1.5ショット方式で混合してなる止水剤を地盤100に注入するので、比較的短い時間で硬化する2液硬化型の止水剤を用いることができる。このことは、マンホール10の管接続部12の改修工事を効率化するのに有利である。
《変形例》
この変形例におけるマンホール10の管接続部12の改修方法では、第2工程で用いる注入具44の構成が異なる。図10に示すように、この変形例の注入具44において、注入ノズル50には、テーパー形状を有する栓部82が設けられている。栓部82の先細り側は、注入ノズル50の吐出口51側に向いている。本例において、栓部82は、注入ノズル50に挿通された筒状の付属具84によって構成される。
図11に示すように、付属具84は、金属製の機具であって、外周面がテーパー形状の挿入部86と、外周面が同径の直管部88とによって構成される。直管部88には、互いに対向する部分に取付孔90が一対に形成されている。各取付孔90には、ホーローセット(いもネジ)92が取り付けられている。付属具84は、各ホーローセット92を締めることで注入ノズル50に固定され、各ホーローセット92を緩めることで注入ノズル50に対して長手方向にスライド可能である。このように、付属具84は、注入ノズル50に対する固定位置が可変である。
第2工程では、注入ノズル50に対し、マンホール10の周壁28の厚さに応じて、注入ノズル50を注入孔32に挿通させて地盤100に到達させることが可能な位置に付属具84を固定する。そして、図12に示すように、付属具84を装着した注入ノズル50を注入孔32に挿通させたときに、付属具84の挿入部86を注入孔32に打ち込み、注入ノズル50を注入孔32に固定すると共に、挿入部86のテーパー面86aを注入孔32の開口周縁に当接させて注入孔32を閉塞する。そうすることで、地下水や土砂が注入口32を通してマンホール10内へ流入するのを抑制ないし防止する。
−変形例の特徴−
この変形例におけるマンホール10の管接続部12の改修方法によると、注入ノズル50を注入孔32に挿通させたときに、栓部82のテーパー面86aを当該注入孔32の開口周縁に当接させ、注入ノズル50の栓部82で注入孔32を閉塞するので、注入ノズル50から地盤100に注入した止水剤が地下水や土砂と共に注入孔32を通してマンホール10内へ流入するのを抑制ないし防止できる。これにより、地盤100に注入した止水剤を既設管14周りの所定の範囲に好適に浸透させることができる。このことは、マンホール10の管接続部12の改修工事を効率化するのに有利である。
この変形例におけるマンホール10の管接続部12の改修方法によると、注入ノズル50の栓部82が付属具84によって構成され、注入ノズル50に対する付属具84の固定位置が可変であるので、注入ノズル50に対する付属具84の固定位置を変えることにより、注入ノズル50の注入孔32に挿入される長さを、マンホール10の周壁28の厚さに応じて変えられる。それによって、マンホール10の周壁28が比較的厚い場合にも、既設管14周りの地盤100に注入ノズル50を到達させることができる。また、マンホール100の周壁28が比較的薄い場合にも、地下水や土砂が注入孔32を通してマンホール10内に流入するのを栓部82で抑制ないし防止できる。
《その他の実施形態》
上記実施形態において、第1工程では、注入孔32を2つ形成するとしたが、これに限らない。第1工程では、注入孔32を1つのみ形成してもよく、3つ以上形成してもよい。例えば、既設管14の内径が250mm以下であるなど比較的小さい場合、第1工程では、マンホール10の管接続部12のうち既設管14の真上の外周部分に注入孔32を1つだけ形成してもよい。また、既設管14の内径が500mm以上であるなど比較的大きい場合、第1工程では、図13に示すように、注入孔32を、既設管14の左半分の外周部分と、既設管14の右半分の外周部分と、既設管14の中心C上の外周部分とにそれぞれ形成してもよい。
上記実施形態において、第1工程では、2つの注入孔32をそれぞれ、インバートブロック24よりも上側に位置する上半箇所に形成するとしたが、これに限らない。例えば、既設管14がインバートブロック24から上方に間隔をあけた位置でマンホール10の周壁28に接続されている場合には、注入孔32を、既設管14の中心Cを挟むように左右両側の外周部分に形成してもよい。
上記実施形態において、第2工程では、注入具44としてY字状の機材を用い、主剤液と硬化剤液とを1.5ショット方式で混合して地盤100に注入するとしたが、これに限らない。例えば、第2工程では、注入具44として二重管構造の機材を用い、主剤液と硬化剤液とを2ショット方式で混合して地盤100に注入してもよい。
上記実施形態において、第2工程で用いる止水剤は、主剤として硅酸ソーダを用いた水ガラス系の止水剤であり、当該止水剤のゲルタイムは、5秒以上且つ15秒以下であることを例示したが、これに限らない。第2工程では、ゲルタイムが数十秒の止水剤を用いてもよく、地盤100への止水剤の浸透速度に応じてゲルタイムが設定された任意の止水剤を用いることが可能である。
以上のように、本開示の技術の例示として、好ましい実施形態について説明した。しかし、本開示の技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須でない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることを以て、直ちにそれらの必須でない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
以上説明したように、本開示の技術は、マンホールの管接続部の改修方法について有用である。
GL 地下水の水位
WK 作業員
10 マンホール
12 管接続部
14 既設管
16 舗装版
18 鉄蓋
19 蓋体
20 プレキャストコンクリートブロック
20a 躯体ブロック
20b 斜壁ブロック
22 底板ブロック
24 インバートブロック
26 インバート
28 周壁
30 接続孔
32 注入孔
34 穿孔機
38 撹拌ミキサー
39 注入ポンプ
40 発電機
44 注入具
46 ホース
48 合流ヘッド
50 注入ノズル
51 吐出口
52 流入管部
54 合流管部
56 流出管部
58 流入口
60 ハンドル
62 切換弁
64 流出口
66 切削装置
68 水平フレーム
70 油圧シリンダ
72 回転駆動部
74 切削刃ユニット
76 切削刃
78 油圧シリンダ
80 穿孔部分
82 栓部
84 付属具
86 挿入部
86a テーパー面
88 直管部
90 取付孔
92 ホーローセット
100 地盤

Claims (6)

  1. マンホールの周壁のうち地中に埋設された既設管が接続されている管接続部を改修する方法であって、
    前記マンホールの内側から前記管接続部における前記既設管の外周部分に、前記マンホールの外側の地盤に通じる注入孔を、穿孔機を用いて局所的に形成する第1工程と、
    前記注入孔に注入具を挿入し、該注入具から前記地盤に液状の止水剤を注入して、該止水剤を前記既設管の周囲で固化させることにより止水する第2工程と、
    前記第2工程を行った後に、前記管接続部における前記既設管の外周部分を取り除く第3工程とを含み、
    前記第1工程では、前記注入孔を、前記既設管からの距離が200mm以上且つ350mm以下の位置に形成する
    ことを特徴とするマンホールの管接続部の改修方法。
  2. 請求項1に記載されたマンホールの管接続部の改修方法において、
    前記第1工程では、少なくとも前記既設管の左半分の外周部分と前記既設管の右半分の外周部分とに1つずつ前記注入孔を形成する
    ことを特徴とするマンホールの管接続部の改修方法。
  3. 請求項1または2に記載されたマンホールの管接続部の改修方法において、
    前記第1工程では、前記注入孔を、直径30mm以上且つ40mm以下に形成する
    ことを特徴とするマンホールの管接続部の改修方法。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載されたマンホールの管接続部の改修方法において、
    前記第2工程では、
    前記止水剤として、主剤液と硬化剤液とを混合してなる2液硬化型の止水剤を用い、
    前記注入具として、前記主剤液と前記硬化剤液とを合流させる合流ヘッドと、該合流ヘッドで合流する前記主剤液および前記硬化剤液からなる前記止水剤を吐出する注入ノズルとを有する注入具を用い、
    前記注入ノズルを前記注入孔に挿通させ、前記主剤液と前記硬化剤液とを1.5ショット方式で混合して前記地盤に前記止水剤を注入する
    ことを特徴とするマンホールの管接続部の改修方法。
  5. マンホールの周壁のうち地中に埋設された既設管が接続されている管接続部を改修する方法であって、
    前記マンホールの内側から前記管接続部における前記既設管の外周部分に、前記マンホールの外側の地盤に通じる注入孔を、穿孔機を用いて局所的に形成する第1工程と、
    前記注入孔に注入具を挿入し、該注入具から前記地盤に液状の止水剤を注入して、該止水剤を前記既設管の周囲で固化させることにより止水する第2工程と、
    前記第2工程を行った後に、前記管接続部における前記既設管の外周部分を取り除く第3工程とを含み、
    前記第2工程では、
    前記止水剤として、主剤液と硬化剤液とを混合してなる2液硬化型の止水剤を用い、
    前記注入具として、前記主剤液と前記硬化剤液とを合流させる合流ヘッドと、該合流ヘッドで合流する前記主剤液および前記硬化剤液からなる前記止水剤を吐出する注入ノズルとを有し、前記注入ノズルに、先細り側が前記止水剤の吐出口側に向くテーパー形状を有する栓部が設けられた注入具を用い、
    前記注入ノズルを前記注入孔に挿通させると共に、前記栓部のテーパー面を当該注入孔の開口周縁に当接させ、前記主剤液と前記硬化剤液とを1.5ショット方式で混合して前記地盤に前記止水剤を注入する
    ことを特徴とするマンホールの管接続部の改修方法。
  6. 請求項に記載されたマンホールの管接続部の改修方法において、
    前記第2工程では、前記注入具として、前記栓部が前記注入ノズルに挿通された筒状の付属具によって構成される注入具を用い、
    前記付属具は、前記注入ノズルに対する固定位置が可変である
    ことを特徴とするマンホールの管接続部の改修方法。
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