JP6810579B2 - 免震用ダンパ - Google Patents

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Description

この発明は、免震用ダンパに関する。
免震装置は、地盤と構造物との間に介装されるボールアイソレータや積層ゴム等といった免震支承装置を備え、構造物を地盤に対して変位可能に支持しており、地震動の構造物への伝達を絶縁するようになっている。免震装置には、上記のような免震支承装置の他に、地盤と構造物との間に介装される免震用ダンパを備える場合があり、構造物の振動を免震用ダンパが発生する減衰力で減衰させて構造物の振動を抑制するようになっている。
免震装置は、地震が発生した場合に緩衝器の減衰力が小さければ小さいほど、地盤の振動の建物へ伝達しにくくなり、高い振動絶縁性を確保できる。しかしながら、構造物が地盤に対して大きな振幅で変位するような大規模地震動に対しては、免震用ダンパが発生する減衰力によって構造物の変位を抑制して、免震支承装置からの構造物の脱落や構造物の擁壁への衝突を回避する必要がある。
よって、免震装置では、小振幅の振動に対しては免震支承装置の振動絶縁性を阻害しないように免震用ダンパに減衰力を発揮させず、大振幅の振動に対しては免震用ダンパに積極的に減衰力を発揮させるのが好ましい。
このような要求に応えるべく、地盤と免震用ダンパとを連結する連結装置が提案されている。この連結装置は、通常時では地盤と免震用ダンパとを連結せず、構造物の地盤に対する振幅が大きくなると、ロックピンで免震用ダンパと地盤とを連結して免震用ダンパを有効に機能させるようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2013−87853号公報
このような連結装置を利用すれば、免震支承装置の振動絶縁性を損なうことなく大規模地震に対して免震用ダンパの減衰力の発揮で構造物の変位を抑制できる。しかしながら、大規模地震の発生によって免震用ダンパを地盤に固定する機構が必要で、一度、大規模地震が発生して免震用ダンパと地盤とが連結された状態となると、ロックピンを抜かなければ免震用ダンパと地盤との連結を解除できない。よって、その後の小規模地震に対して振動絶縁性を担保できない。
そのため、大規模地震が終息した後にロックピンを引き抜くメンテナンス作業が必要であり、このメンテナンス作業を手動で行う場合には作業負担が大きく、また、電動で行う場合にはロックピンを駆動する駆動装置と制御装置が必要でシステムが高価となってしまう。
そこで、本発明は、大規模地震発生後のメンテナンス作業が不要でコストの増大を招かずに、小規模地震に対しては減衰力を発揮せず大規模地震に対しては減衰力を発揮可能な免震用ダンパの提供を目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の免震用ダンパは、シリンダと、第一ロッドと第一ロッドに対して径方向にずらして配置される第二ロッドとを有して前記第一ロッドが前記第二ロッドに対して軸方向に移動可能であって第二ロッドの一端がシリンダ内に移動可能に挿入されるとともに第二ロッドの他端がシリンダ外へ突出するピストンロッドと、第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、第二ロッドに設けられて伸側ストッパと圧側ストッパとに対向して伸側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに圧側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材と、圧側ストッパに設けられて地盤または構造物に連結可能なアイ型ブラケットとを備えている。このように、構成された本発明の免震用ダンパは、大規模地震の発生によって免震用ダンパを地盤に固定する機構を備えずとも、小振幅の振動に対しては減衰力を発揮せず、大振幅の振動に対しては減衰力を発揮できる。
さらに、免震用ダンパは、シリンダと、第一ロッドと第一ロッドの径方向に配置される第二ロッドとを有し、第一ロッドが第二ロッドに対して軸方向に移動可能であって第二ロッドの一端がシリンダ内に移動可能に挿入されるとともに第二ロッドの他端がシリンダ外へ突出するピストンロッドと、第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、第二ロッドに設けられて伸側ストッパと圧側ストッパとに対向して伸側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに圧側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材とを備え、伸側ストッパに対向する伸側対向部材と、伸側対向部材から第二ロッドの軸方向に離間した位置に設けられて圧側ストッパに対向する圧側対向部材とを有し、第一ロッドが伸側対向部材と圧側対向部材により第二ロッドに対する軸方向移動が案内されるようになっていてもよい。このように免震用ダンパが構成されると、第一ロッドは軸ぶれせずに円滑に第二ロッドに対して軸方向へ相対移動できる。
また、免震用ダンパは、シリンダと、第一ロッドと第一ロッドの径方向に配置される第二ロッドとを有し、第一ロッドが第二ロッドに対して軸方向に移動可能であって第二ロッドの一端がシリンダ内に移動可能に挿入されるとともに第二ロッドの他端がシリンダ外へ突出するピストンロッドと、第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、第二ロッドに設けられて伸側ストッパと圧側ストッパとに対向して伸側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに圧側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材とを備え、第一ロッドの第二ロッドに対する軸方向の相対移動を妨げる摩擦力と第二ロッドのシリンダに対する軸方向の相対移動を妨げる摩擦力との合力よりも大きい附勢力を発揮して、ストッパ対向部材を伸側ストッパと圧側ストッパの間であって軸方向中央に位置決める中立復帰ばねを備えていてもよく、このように構成すると、地震発生後に自動的にストッパ対向部材を中立位置に復帰させ得る。よって、地震発生後にストッパ対向部材と中立位置へ移動させる必要がなく、小規模地震の入力時に免震用ダンパの減衰力の発揮を効果的に防止できる。
さらに、免震用ダンパは、シリンダと、第一ロッドと第一ロッドの径方向に配置される第二ロッドとを有し、第一ロッドが第二ロッドに対して軸方向に移動可能であって、第二ロッドの一端がシリンダ内に移動可能に挿入されるとともに第二ロッドの他端がシリンダ外へ突出するピストンロッドと、第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、第二ロッドに設けられて伸側ストッパに対向する伸側対向部材と伸側対向部材から第二ロッドの軸方向に離間した位置に設けられて圧側ストッパに対向する圧側対向部材とを有して伸側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに圧側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材と、第一ロッドの第二ロッドに対する軸方向の相対移動を妨げる摩擦力と第二ロッドのシリンダに対する軸方向の相対移動を妨げる摩擦力との合力よりも大きい附勢力を発揮してストッパ対向部材を伸側ストッパと圧側ストッパの間であって中立位置に位置決める中立復帰ばねと、伸側対向部材に設けられて第一ロッドの挿通を許容する伸側ロッド挿通部と、圧側対向部材に設けられて第一ロッドの挿通を許容する圧側ロッド挿通部と、第一ロッドの外周に摺動自在に装着されるとともに伸側ロッド挿通部に軸方向移動可能に挿入されて伸側ブッシュ規制部を有する伸側ブッシュと、第一ロッドの外周に摺動自在に装着されるとともに圧側ロッド挿通部に軸方向移動可能に挿入されて圧側ブッシュ規制部を有する圧側ブッシュとを備え、第一ロッドが伸側対向部材と圧側対向部材により第二ロッドに対する軸方向移動が案内され、中立復帰ばねが伸側ブッシュと圧側ブッシュとの間に介装されて伸側ブッシュと圧側ブッシュとを離間させる方向へ附勢するように構成されてもよい。このように免震用ダンパが構成されると、第一ロッドの第二ロッドに対する軸方向の円滑な移動を長期間に亘って保証できる。
そして、免震用ダンパは、シリンダと、第一ロッドと第一ロッドの径方向に配置される第二ロッドとを有し、第一ロッドが第二ロッドに対して軸方向に移動可能であって第二ロッドの一端がシリンダ内に移動可能に挿入されるとともに第二ロッドの他端がシリンダ外へ突出するピストンロッドと、第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、第二ロッドに設けられて伸側ストッパと圧側ストッパとに対向して伸側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに圧側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材とを備え、第一ロッドが並列配置されるとともにストッパ対向部材によって軸方向へ移動が案内される複数の軸を備えていてもよい。このように免震用ダンパを構成すると、第一ロッドが回り止めされて第一ロッドの第二ロッドの軸周りの回転が阻止され、別途に回り止めを設ける必要が無くなる。また、高い曲げ剛性を発揮できるので、強度面でも有利となる。
さらに、免震用ダンパにあっては、シリンダと、第一ロッドと第一ロッドの径方向に配置される第二ロッドとを有し、第一ロッドが第二ロッドに対して軸方向に移動可能であって第二ロッドの一端がシリンダ内に移動可能に挿入されるとともに第二ロッドの他端がシリンダ外へ突出するピストンロッドと、第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、第二ロッドに設けられて伸側ストッパと圧側ストッパとに対向して伸側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに圧側ストッパに当接すると第一ロッドの第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材とを備え、伸側ストッパおよび第一ロッドが軸方向から見てシリンダと干渉しない位置に配置されていてもよい。このように構成された免震用ダンパにあっては、伸側ストッパおよび第一ロッドが免震用ダンパのストローク長に影響を与えないので、全長の長大化を招かずにストローク長を確保できる。
本発明の免震用ダンパによれば、大規模地震発生後のメンテナンス作業が不要でコストの増大を招かずに、小規模地震に対しては減衰力を発揮せず大規模地震に対しては減衰力を発揮可能となる。
一実施の形態における免震用ダンパの平面図である。 免震用ダンパを構造物と地盤との間に介装した状態を示した図である。 一実施の形態における免震用ダンパが収縮した状態を示した図である。 一実施の形態における免震用ダンパが最収縮した状態を示した図である。 一実施の形態における免震用ダンパが伸長した状態を示した図である。 一実施の形態の一変形例における免震用ダンパの平面図である。
一実施の形態における免震用ダンパDは、図1に示すように、シリンダ1と、第一ロッド3と第二ロッド4とでなるピストンロッド2と、第一ロッド3に設けられる伸側ストッパ5と圧側ストッパ6と、第二ロッド4に設けられるストッパ対向部材7とを備えて構成されている。
免震用ダンパDは、図2に示すように、ボールアイソレータや積層ゴム等といった免震支承装置Mとともに地盤Gと構造物Sとの間に介装される。具体的には、免震用ダンパDは、ピストンロッド2が地盤Gに設けたブラケットBgに取付けられ、シリンダ1が構造物Sに設けたブラケットBsに取付けられて、地盤Gと構造物Sとの間に介装される。そして、免震用ダンパDは、地盤Gに対する構造物Sの変位が所定値以上となると、減衰力を発揮して構造物Sの振動を抑制する。
シリンダ1は、図示はしないが、内部に軸方向へ移動可能であるとともにシリンダ1内に二つの作動室を区画するピストンを収容している。そして、ピストンロッド2は、シリンダ1内に挿入されて前記したピストンに連結されている。また、シリンダ1内には、作動室同士を連通する通路と、通路に設けた減衰弁が収容されている。そして、免震用ダンパDは、ピストンがシリンダ1内で移動する際に圧縮される一方の作動室から拡大される他方の作動室へ作動液体が移動する流れに減衰弁で抵抗を与えて減衰力を発揮する。また、シリンダ1内には、図示はしないが、ピストンロッド2がシリンダ1内に出入りする体積を補償するためのタンクが設けられる。なお、免震用ダンパDは、ピストンがシリンダ1内で移動する際に、ピストンの移動を抑制する減衰力を発揮できればよいので、シリンダ1内の構造については公知の種々のダンパ構造を採用できる。したがって、免震用ダンパDは、ユニフロー型のダンパとされもよいし、バイフロー型のダンパとされてもよく、シリンダ1内に設けられる通路、減衰弁等の構造も任意に設計できる。
そして、シリンダ1は、端部に設けられた環状のアイ型ブラケット1aを介して構造物Sに設けたブラケットBsに連結される。具体的には、アイ型ブラケット1aは、ブラケットBsに設けられるピンPsに装着されており、免震用ダンパDは、アイ型ブラケット1a内に挿通されるピンPsを中心として構造物Sに対して図2中手前奥行方向(紙面を貫く方向)となる水平横方向への揺動可能である。よって、免震用ダンパDは、伸縮によって構造物Sと地盤Gの免震用ダンパDの軸方向に沿う相対移動を許容するだけでなく、両端がそれぞれ構造物Sと地盤Gとに水平横方向に揺動可能とされているので、構造物Sと地盤Gの免震用ダンパDの軸方向に直交する方向の相対移動をも許容する。
ピストンロッド2は、図1に示すように、第一ロッド3と第二ロッド4とで構成されている。第一ロッド3は、一対の軸3a,3aを備えている。軸3a,3aは、共に円柱状であって、反シリンダ側端に装着される圧側ストッパ6によって互いに離間した位置に並列配置された状態で連結されている。また、各軸3a,3aのシリンダ側端には、それぞれ軸3aよりも大径の円盤状の伸側ストッパ5が取付られている。
なお、軸3a,3aは、第二ロッド4に設けたストッパ対向部材7による軸方向への移動の案内を容易とするため、円柱状或いは円筒状とされるとよいが、外周形状はこれに限られない。
圧側ストッパ6は、中央にアイ型ブラケット8を備えており、両端に第一ロッド3を構成する軸3a,3aが連結されている。よって、圧側ストッパ6は、本例では、軸3a,3aを連結する役割を果たしている。第一ロッド3が三つの以上の軸で構成される場合、圧側ストッパ6は、各軸が並列した状態でアイ型ブラケット8の取付位置を中心とする同一円周上で等間隔に配置されるように各軸に連結できる形状とされればよく、たとえば、円盤状等とされればよい。なお、第一ロッド3は、一つの軸のみで構成されていてもよい。
アイ型ブラケット8は、環状であって、地盤G側に取付けられたブラケットBgに設けられるピンPgに装着されており、免震用ダンパDは、アイ型ブラケット8内に挿通されるピンPgを中心として地盤Gに対して図1中上下方向となる水平横方向へ揺動可能である。
伸側ストッパ5は、本例では、各軸3a,3aよりも大径の円盤状とされているが、形状は任意である。
第二ロッド4は、一端がシリンダ1内に挿入されており、他端がシリンダ1外へ突出している。そして、第二ロッド4には、軸方向に見て伸側ストッパ5と圧側ストッパ6との間に配置されるストッパ対向部材7が設けられている。
ストッパ対向部材7は、第二ロッド4に設けられて伸側ストッパ5に対向する伸側対向部材9と、第二ロッド4の伸側対向部材9から軸方向に離間した位置に設けられて圧側ストッパ6に対向する圧側対向部材10とを備えている。つまり、伸側対向部材9と圧側対向部材10は、第二ロッド4に対して互いに軸方向に離間した位置に設けられている。
伸側対向部材9は、圧側対向部材10よりもシリンダ側に配置されており、中央が第二ロッド4に連結されて両端に第一ロッド3における軸3aの挿通を許容する孔を備えた伸側ロッド挿通部9a,9aが設けられている。また、伸側対向部材9は、伸側ストッパ5と軸方向で対向する部位にストッパゴム9bを備えている。そして、伸側対向部材9は、第二ロッド4に対して第一ロッド3が軸方向に図1中で右側である反シリンダ側へ変位していくと、やがては、ストッパゴム9bが伸側ストッパ5に衝合して第二ロッド4に対する第一ロッド3の反シリンダ側への移動を規制する。
圧側対向部材10は、伸側対向部材9よりも反シリンダ側に配置されており、中央が第二ロッド4に連結されて両端に第一ロッド3における軸3aの挿通を許容する孔を備えた圧側ロッド挿通部10a,10aが設けられている。また、圧側対向部材10は、圧側ストッパ6と軸方向で対向する部位にストッパゴム10bを備えている。そして、圧側対向部材10は、第二ロッド4に対して第一ロッド3軸方向に図1中で左側であるシリンダ側へ変位していくと、やがては、ストッパゴム10bが圧側ストッパ6に衝合して第二ロッド4に対する第一ロッド3のシリンダ側への移動を規制する。このように、第二ロッド4は、第一ロッド3に対して軸方向に移動可能であって、第一ロッド3に対して径方向に配置、つまり、並行に配置されている。
また、第一ロッド3の各軸3aには、それぞれ、筒状の伸側ブッシュ11と圧側ブッシュ12とが摺動自在に装着されている。伸側ブッシュ11は、軸3aの圧側ブッシュ12よりシリンダ側に装着されており、軸3aの外周に摺動自在に装着される筒部11aと、筒部11aの反シリンダ側となる図1中右端の外周に設けたフランジ状の伸側ブッシュ規制部11bとを備えている。また、伸側ブッシュ11における筒部11aは、伸側対向部材9における伸側ロッド挿通部9a内に摺動自在に挿入されており、伸側ブッシュ規制部11bは、伸側対向部材9よりも反シリンダ側となる図1中右方に配置されている。そして、伸側ブッシュ規制部11bの図1中左端が伸側対向部材9に当接すると、伸側ブッシュ11は、伸側対向部材9によって、それ以上、シリンダ側となる図1中左方への移動が規制され、圧側ブッシュ12からの離間が規制される。なお、伸側ブッシュ規制部11bは、伸側ブッシュ11の前記移動を規制できれば、フランジ状でなくともよく、形状および構造は任意に設計できる。
圧側ブッシュ12は、軸3aの伸側ブッシュ11より反シリンダ側に装着されており、軸3aの外周に摺動自在に装着される筒部12aと、筒部12aのシリンダ側となる図1中左端の外周に設けたフランジ状の圧側ブッシュ規制部12bとを備えている。また、圧側ブッシュ12における筒部12aは、圧側対向部材10における圧側ロッド挿通部10a内に摺動自在に挿入されており、圧側ブッシュ規制部12bは、圧側対向部材10よりもシリンダ側となる図1中左方に配置されている。そして、圧側ブッシュ規制部12bの図1中右端が圧側対向部材10に当接すると、圧側ブッシュ12は、圧側対向部材10によって、それ以上、シリンダ側となる図1中方への移動が規制され、伸側ブッシュ11からの離間が規制される。なお、圧側ブッシュ規制部12bは、圧側ブッシュ12の前記移動を規制できれば、フランジ状でなくともよく、形状および構造は任意に設計できる。
このように、伸側ブッシュ11が伸側対向部材9の伸側ロッド挿通部9a内に摺動自在位に挿入され、圧側ブッシュ12が圧側対向部材10の圧側ロッド挿通部10a内に摺動自在に挿入される。さらに、第一ロッド3における軸3aが伸側ブッシュ11および圧側ブッシュ12内に摺動自在に挿入されている。よって、第一ロッド3は、ストッパ対向部材7によって軸方向の移動が案内されて第二ロッド4に対して軸方向へ相対移動できる。また、本例では、ストッパ対向部材7が伸側対向部材9と伸側対向部材9から軸方向に離間した圧側対向部材10で構成されて、両者で第一ロッド3の軸方向の移動を案内するので、第一ロッド3は軸ぶれせずに円滑に第二ロッド4に対して軸方向へ相対移動できる。なお、軸3aの設置数に応じて、ストッパ対向部材7を構成する伸側対向部材9および圧側対向部材10にそれぞれ対応する数の伸側ロッド挿通部9aと圧側ロッド挿通部10aを設ければよい。
さらに、本例では、第一ロッド3が複数の軸3aで構成されて、ストッパ対向部材7によって軸方向移動が案内されるとともに回り止めされるので、第一ロッド3の第二ロッド4の軸周りの回転が阻止される。
そして、軸3aの外周であって伸側ブッシュ11と圧側ブッシュ12との間には中立復帰ばね13が介装されている。中立復帰ばね13は、本例では、コイルばねとされており、伸側ブッシュ11と圧側ブッシュ12とを離間させる方向へ附勢している。なお、中立復帰ばね13の附勢力は、第一ロッド3の第二ロッド4に対する軸方向の相対移動を妨げる摩擦力と、第二ロッド4のシリンダ1に対する軸方向の相対移動を妨げる摩擦力との合力よりも大きくしてある。本例では、軸3aと伸側ブッシュ11との間、伸側ブッシュ11と伸側対向部材9との間、軸3aと圧側ブッシュ12との間、圧側ブッシュ12と圧側対向部材10との間のそれぞれで摩擦が発生する。また、シリンダ1に対して第二ロッド4が出入りする際にも、図示はしないが、第二ロッド4を軸支するロッドガイドとの間やピストンとピストンが摺接して作動室を形成する部品との間で摩擦が発生する。よって、中立復帰ばね13の附勢力は、前記各所で生じる摩擦力を考慮して設定される。
ここで、伸側ブッシュ規制部11bを伸側対向部材9に当接させるとともに、圧側ブッシュ規制部12bを圧側対向部材10に当接させると、筒部11aの図1中左端が伸側ストッパ5に当接し、筒部12aの図1中右端が圧側ストッパ6に当接するようになっている。そして、伸側ブッシュ規制部11bを伸側対向部材9に当接させるとともに圧側ブッシュ規制部12bを圧側対向部材10に当接させると、ストッパ対向部材7を伸側ストッパ5と圧側ストッパ6との間の中立位置に位置決めできるようになっている。ストッパ対向部材7が中立位置に位置決めされると、前記中立位置から伸側対向部材9と伸側ストッパ5とが接触するまでの距離と、前記中立位置から圧側対向部材10と圧側ストッパ6とが接触するまでの距離とが等しくなる。つまり、ストッパ対向部材7を両ブッシュ11,12でストローク中心である中立位置へ位置決めできる。
そして、中立復帰ばね13を伸側ブッシュ11と圧側ブッシュ12との間に介装すると、伸側ブッシュ11と圧側ブッシュ12とが離間する方向へ附勢される。さらに、中立復帰ばね13の附勢力は、前述のように設定されている。そのため、中立復帰ばね13は、弾発力を発揮して、伸側ブッシュ11を伸側ブッシュ規制部11bが伸側対向部材9に当接する位置へ位置決め、圧側ブッシュ12を圧側ブッシュ規制部12bが圧側対向部材10に当接する位置へ位置決める。よって、中立復帰ばね13は、ストッパ対向部材7を伸側ストッパ5と圧側ストッパ6との間で、ストローク中心である中立位置へ位置決めできる。
このように構成された免震用ダンパDは、以下のように作動する。まず、免震用ダンパDに地盤G側から第一ロッド3を図1中方へ移動させる振動が入力される場合について説明する。振動の振幅が小さく、ストッパ対向部材7における圧側対向部材10が圧側ストッパ6に当接しない場合、第一ロッド3の第二ロッド4に対するシリンダ側への移動が許容されるため、ピストンロッド2が収縮する。このような状況では、シリンダ1内のピストンが移動しないために、シリンダ1内の作動液体は減衰弁を移動しないために、中立復帰ばね13の圧縮による反力を発揮する他には免震用ダンパDは何ら減衰力を発揮しない。図3に示すように、入力振動の振幅が大きく、ストッパ対向部材7における圧側対向部材10が圧側ストッパ6に当接すると、第一ロッド3の第二ロッド4に対するシリンダ側への移動が規制される。このような状況では、第一ロッド3に第二ロッド4が押され、第二ロッド4がシリンダ1内に押し込まれて、シリンダ1内のピストンが移動して、シリンダ1内の作動液体が減衰弁を通過するため、免震用ダンパDは減衰力を発揮する。なお、図4に示すように、本例の免震用ダンパDでは、伸側ストッパ5および第一ロッド3が軸方向から見てシリンダ1と干渉しない位置に配置されており、免震用ダンパDが最収縮しても、伸側ストッパ5がシリンダ1と接触しないようになっている。
他方、免震用ダンパDに地盤G側から第一ロッド3を図1中右方へ移動させる振動が入力される場合について説明する。振動の振幅が小さく、ストッパ対向部材7における伸側対向部材9が伸側ストッパ5に当接しない場合、第一ロッド3の第二ロッド4に対する反シリンダ側への移動が許容されるため、ピストンロッド2が伸長する。このような状況では、シリンダ1内のピストンが移動しないために、シリンダ1内の作動液体は減衰弁を移動しないために、中立復帰ばね13の圧縮による反力を発揮する他には免震用ダンパDは何ら減衰力を発揮しない。図5に示すように、入力振動の振幅が大きく、ストッパ対向部材7における伸側対向部材9が伸側ストッパ5に当接すると、第一ロッド3の第二ロッド4に対する反シリンダ側への移動が規制される。このような状況では、第一ロッド3によって第二ロッド4がシリンダ1内から引き出されて、シリンダ1内のピストンが移動して、シリンダ1内の作動液体が減衰弁を通過するため、免震用ダンパDは減衰力を発揮する。
このように本発明の免震用ダンパDは、小振幅の振動に対しては減衰力を発揮せず、大振幅の振動に対しては減衰力を発揮する。したがって、本発明の免震用ダンパDによれば、小規模地震に対しては減衰力を発揮せず免震支承装置Mの振動絶縁性を阻害せず、大規模地震に対しては減衰力を発揮して構造物Sの地盤Gに対する変位を抑制して構造物Sの免震支承装置Mからの脱落や擁壁への衝突を回避できる。
そして、本発明の免震用ダンパDは、大規模地震の発生によって免震用ダンパDを地盤Gに固定する機構を備えておらず、大規模地震が発生した後も何ら作業をせずとも小規模地震の入力に対して減衰力を発揮しない状態を維持できる。よって、大規模地震終息後に固定を解除するメンテナンス作業が不要であり、地震の発生を検知して電動で免震用ダンパDに減衰力を発揮させるシステムも要しない。以上より、本発明の免震用ダンパDによれば、大規模地震発生後のメンテナンス作業が不要でコストの増大を招かずに、小規模地震に対しては減衰力を発揮せず大規模地震に対しては減衰力を発揮可能となる。
また、本発明の免震用ダンパDでは、ピストンロッド2が第一ロッド3と第二ロッド4とで構成されており、構造物Sと地盤Gに対して揺動可能に連結されるため、ピストンロッド2に曲げ入力が作用しないから、強度面で有利となって第一ロッド3および第二ロッド4を軽量にしてコストを削減できる。
なお、本例の免震用ダンパDでは、ストッパ対向部材7は、伸側対向部材9と圧側対向部材10とで構成されているが、図6に示すように、一つのストッパ対向部材7を伸側ストッパ5と圧側ストッパ6の双方に対向させるようにしてもよい。このようにしても、ストッパ対向部材7が伸側ストッパ5と当接すると第一ロッド3の第二ロッド4に対する反シリンダ側への移動を規制でき、ストッパ対向部材7が圧側ストッパ6と当接すると第一ロッド3の第二ロッド4に対するシリンダ側への移動を規制でき、免震用ダンパDは、本発明の効果を発揮できる。また、伸側ストッパ5と圧側ストッパ6とは、同一軸線上に並べて配置されずとも良く、伸側ストッパ5とストッパ対向部材7との当接により第一ロッド3の第二ロッド4に対する反シリンダ側への移動を規制でき、圧側ストッパ6とストッパ対向部材7との当接により第一ロッド3の第二ロッド4に対するシリンダ側への移動を規制できればよい。
さらに、本例の免震用ダンパDでは、伸側ストッパ5に対向する伸側対向部材9と、伸側対向部材9から第二ロッド4の軸方向に離間した位置に設けられて圧側ストッパ6に対向する圧側対向部材10とを有し、第一ロッド3が伸側対向部材9と圧側対向部材10により二点支持されて第二ロッド4に対する軸方向移動が案内されるようになっている。このように免震用ダンパDが構成されると、第一ロッド3は軸ぶれせずに円滑に第二ロッド4に対して軸方向へ相対移動できる。
また、本例の免震用ダンパDでは、ストッパ対向部材7を伸側ストッパ5と圧側ストッパ6の間であって中立位置に位置決める中立復帰ばね13を備えているので、地震発生後に自動的にストッパ対向部材7が中立位置に復帰する。よって、地震発生後にストッパ対向部材7を中立位置へ移動させる必要がない。また、ストッパ対向部材7が中立位置から偏心した位置に停止して、そのままの状態となって小振幅の振動の入力でピストンロッド2の伸縮が規制されて免震用ダンパDが減衰力を発揮してしまう危惧もない。したがって、小規模地震の入力時には、免震用ダンパDの減衰力の発揮を効果的に防止できる。
そして、本例の免震用ダンパDは、伸側対向部材9の両端に設けられて第一ロッド3の挿通を許容する孔を備えた伸側ロッド挿通部9aと、圧側対向部材10の両端に設けられて第一ロッド3の挿通を許容する孔を備えた圧側ロッド挿通部10aと、第一ロッド3の外周に摺動自在に装着されるとともに伸側ロッド挿通部9aに軸方向移動可能に挿入されて伸側ブッシュ規制部11bを有する伸側ブッシュ11と、第一ロッド3の外周に摺動自在に装着されるとともに圧側ロッド挿通部10aに軸方向移動可能に挿入されて圧側ブッシュ規制部12bを有する圧側ブッシュ12と、伸側ブッシュ11と圧側ブッシュ12との間に介装される中立復帰ばね13とを備えている。このように免震用ダンパDが構成されると、伸側ブッシュ11および圧側ブッシュ12は、中立復帰ばね13とともにストッパ対向部材7を中立位置へ位置決めと第一ロッド3の第二ロッド4に対する軸方向移動の案内をする機能のみを担う。したがって、ストッパ対向部材7が伸側ストッパ5或いは圧側ストッパ6に当接してピストンロッド2の伸縮を規制する際に、伸側ブッシュ11および圧側ブッシュ12には大きな荷重が入力されず、変形などの心配がないので、第一ロッド3の第二ロッド4に対する軸方向の円滑な移動を長期間に亘って保証できる。
さらに、本例の免震用ダンパDでは、第一ロッド3が列配置されるとともにストッパ対向部材7によって軸方向へ移動が案内される複数の軸3aを備えているので、第一ロッド3が回り止めされて第一ロッド3の第二ロッド4の軸周りの回転が阻止され、別途に回り止めを設ける必要が無くなる。また、ピストンロッド2に曲げ荷重が作用しても、第一ロッド3が複数の軸3aで構成されているので、高い曲げ剛性を発揮でき強度面でも有利となる。
また、本例の免震用ダンパDでは、伸側ストッパ5および第一ロッド3が軸方向から見てシリンダ1と干渉しない位置に配置されているので、免震用ダンパDが最収縮しても、伸側ストッパ5がシリンダ1と接触しない。そのため、このように構成された免震用ダンパDにあっては、伸側ストッパ5および第一ロッド3が免震用ダンパDのストローク長に影響を与えないので、全長の長大化を招かずにストローク長を確保できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱しない限り、改造、変形、および変更が可能である。
1・・・シリンダ、2・・・ピストンロッド、3・・・第一ロッド、3a・・・軸、4・・・第二ロッド、5・・・伸側ストッパ、6・・・圧側ストッパ、7・・・ストッパ対向部材、9・・・伸側対向部材、10・・・圧側ストッパ、11・・・伸側ブッシュ、11a・・・伸側ロッド挿通部、11b・・・伸側ブッシュ規制部、12・・・圧側対向部材、12a・・・圧側ロッド挿通部、12b・・・圧側ブッシュ規制部、13・・・中立復帰ばね、D・・・免震用ダンパ

Claims (6)

  1. シリンダと、
    第一ロッドと前記第一ロッドに対して径方向にずらして配置される第二ロッドとを有し、前記第一ロッドが前記第二ロッドに対して軸方向に移動可能であって、前記第二ロッドの一端が前記シリンダ内に移動可能に挿入されるとともに前記第二ロッドの他端が前記シリンダ外へ突出するピストンロッドと、
    前記第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、
    前記第二ロッドに設けられ、前記伸側ストッパと前記圧側ストッパとに対向し、前記伸側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに、前記圧側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材と
    前記圧側ストッパに設けられて地盤または構造物に連結可能なアイ型ブラケットとを備えた
    ことを特徴とする免震用ダンパ。
  2. シリンダと、
    第一ロッドと前記第一ロッドの径方向に配置される第二ロッドとを有し、前記第一ロッドが前記第二ロッドに対して軸方向に移動可能であって、前記第二ロッドの一端が前記シリンダ内に移動可能に挿入されるとともに前記第二ロッドの他端が前記シリンダ外へ突出するピストンロッドと、
    前記第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、
    前記第二ロッドに設けられ、前記伸側ストッパと前記圧側ストッパとに対向し、前記伸側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに、前記圧側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材とを備え、
    前記ストッパ対向部材は、前記伸側ストッパに対向する伸側対向部材と、前記伸側対向部材から前記第二ロッドの軸方向に離間した位置に設けられて前記圧側ストッパに対向する圧側対向部材とを有し、
    前記第一ロッドは、前記伸側対向部材と前記圧側対向部材により前記第二ロッドに対する軸方向移動が案内される
    ことを特徴とする免震用ダンパ。
  3. シリンダと、
    第一ロッドと前記第一ロッドに対して軸方向に移動可能であって前記第一ロッドの径方向に配置される第二ロッドとを有し、前記第二ロッドの一端が前記シリンダ内に移動可能に挿入されるとともに前記第二ロッドの他端が前記シリンダ外へ突出するピストンロッドと、
    前記第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、
    前記第二ロッドに設けられ、前記伸側ストッパと前記圧側ストッパとに対向し、前記伸側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに、前記圧側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材とを備え、
    前記第一ロッドの前記第二ロッドに対する軸方向の相対移動を妨げる摩擦力と前記第二ロッドのシリンダに対する軸方向の相対移動を妨げる摩擦力との合力よりも大きい附勢力を発揮して、前記ストッパ対向部材を前記伸側ストッパと前記圧側ストッパの間であって中立位置に位置決める中立復帰ばねを備えた
    ことを特徴とする免震用ダンパ。
  4. シリンダと、
    第一ロッドと前記第一ロッドの径方向に配置される第二ロッドとを有し、前記第一ロッドが前記第二ロッドに対して軸方向に移動可能であって、前記第二ロッドの一端が前記シリンダ内に移動可能に挿入されるとともに前記第二ロッドの他端が前記シリンダ外へ突出するピストンロッドと、
    前記第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、
    前記第二ロッドに設けられ、前記伸側ストッパに対向する伸側対向部材と、前記伸側対向部材から前記第二ロッドの軸方向に離間した位置に設けられて前記圧側ストッパに対向する圧側対向部材とを有して、前記伸側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに、前記圧側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材と、
    前記第一ロッドの前記第二ロッドに対する軸方向の相対移動を妨げる摩擦力と前記第二ロッドのシリンダに対する軸方向の相対移動を妨げる摩擦力との合力よりも大きい附勢力を発揮して、前記ストッパ対向部材を前記伸側ストッパと前記圧側ストッパの間であって中立位置に位置決める中立復帰ばねと、
    前記伸側対向部材に設けられて前記第一ロッドの挿通を許容する伸側ロッド挿通部と、
    前記圧側対向部材に設けられて前記第一ロッドの挿通を許容する圧側ロッド挿通部と、
    前記第一ロッドの外周に摺動自在に装着されるとともに前記伸側ロッド挿通部に軸方向移動可能に挿入される伸側ブッシュと、
    前記第一ロッドの外周に摺動自在に装着されるとともに前記圧側ロッド挿通部に軸方向移動可能に挿入される圧側ブッシュと、
    前記伸側ブッシュに設けられて前記伸側対向部材に当接すると前記伸側ブッシュにおける前記圧側ブッシュから離間する方向への移動を規制する伸側ブッシュ規制部と、
    前記圧側ブッシュに設けられて前記圧側対向部材に当接すると前記圧側ブッシュにおける前記伸側ブッシュから離間する方向への移動を規制する圧側ブッシュ規制部とを備え、
    前記第一ロッドは、前記伸側対向部材と前記圧側対向部材により前記第二ロッドに対する軸方向移動が案内され、
    前記中立復帰ばねは、前記伸側ブッシュと前記圧側ブッシュとの間に介装されて前記伸側ブッシュと前記圧側ブッシュとを離間させる方向へ附勢する
    ことを特徴とする免震用ダンパ。
  5. シリンダと、
    第一ロッドと前記第一ロッドの径方向に配置される第二ロッドとを有し、前記第一ロッドが前記第二ロッドに対して軸方向に移動可能であって、前記第二ロッドの一端が前記シリンダ内に移動可能に挿入されるとともに前記第二ロッドの他端が前記シリンダ外へ突出するピストンロッドと、
    前記第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、
    前記第二ロッドに設けられ、前記伸側ストッパと前記圧側ストッパとに対向し、前記伸側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに、前記圧側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材とを備え、
    前記第一ロッドは、並列配置されるとともに前記ストッパ対向部材によって軸方向へ移動が案内される複数の軸を有する
    ことを特徴とする免震用ダンパ。
  6. シリンダと、
    第一ロッドと前記第一ロッドの径方向に配置される第二ロッドとを有し、前記第一ロッドが前記第二ロッドに対して軸方向に移動可能であって、前記第二ロッドの一端が前記シリンダ内に移動可能に挿入されるとともに前記第二ロッドの他端が前記シリンダ外へ突出するピストンロッドと、
    前記第一ロッドに軸方向に離間して設けられる伸側ストッパと圧側ストッパと、
    前記第二ロッドに設けられ、前記伸側ストッパと前記圧側ストッパとに対向し、前記伸側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対する反シリンダ側への移動を規制するとともに、前記圧側ストッパに当接すると前記第一ロッドの前記第二ロッドに対するシリンダ側への移動を規制するストッパ対向部材とを備え、
    前記伸側ストッパは、軸方向から見て前記シリンダと干渉しない位置に配置される
    ことを特徴とする免震用ダンパ。
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