JP6807297B2 - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機、無段変速機、遊星歯車機構及び差動機構を備える車両用動力伝達装置に関する。
従来、車両用動力伝達装置において、装置のコンパクト化のため、動力源としての電動機(回転電機)と、無段変速機と、ディファレンシャル機構を同一軸線上に配置するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、回転電機が発生した回転動力で入力軸を回転させ、当該回転を無段変速機にて変速する。そして、無段変速機に伝達された回転動力は、遊星歯車機構や差動機構(ディファレンシャル機構)を介して駆動軸及び駆動軸に配置される駆動輪に伝達される。これにより、駆動輪が回転する。一方、減速時等、回転電機を駆動しない場合においては、駆動輪の回転動力を用いて回転電機による回生(発電)が行われる。
しかしながら、特許文献1の構成において、車両の走行時に回転電機による回生を行う場合、駆動輪から回転電機の間には遊星歯車機構や無段変速機が介在するため、駆動輪の回転動力から回転電機に至るまでに回転動力の一部が消費され、回生効率が悪いという問題があった。
また、特許文献1では、より大きな動力が必要な場合に回転電機を大型化する必要があるが、この場合、装置が大型化するという問題があった。
特許第3000820号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、回転電機を駆動源とした車両用動力伝達装置において、装置を大型化することなくより大きな動力を得ること且つ効果的に回生を行うことにある。
上記課題を解決するため本発明にかかる車両用動力伝達装置は、動力源としての第一回転電機(MG1)と、第一回転電機(MG1)が配置される入力軸(IS)と、入力軸(IS)と接続される無段変速機(TM)と、入力軸(IS)と接続される第一回転要素(31)、無段変速機(TM)と接続される第二回転要素(32)、及び第一回転要素(31)と第二回転要素(32)とが接続される第三回転要素(33)、を有する遊星歯車機構(PG)と、遊星歯車機構(PG)と接続される出力軸(OS)と、出力軸(OS)と駆動軸(WS)との間に接続される差動機構(DF)と、を備え、出力軸(OS)には、第二回転電機(MG2)が配置されることを特徴とする。
このように、入力軸に第一回転電機を配置するとともに、出力軸に第二回転電機を配置することとすると、第二回転電機と駆動軸との間に、遊星歯車機構や無段変速機が介在しないこととなる。このため、車両の走行時に第二回転電機による回生を行う場合、回転動力の一部が遊星歯車機構や無段変速機によって消費されることがなくなり、出力軸の動力から直接回生を行うことができるため、回転電機による回生効率が良い。そして、第一回転電機及び第二回転電機の双方で回生を行うことができ、回生量も確保できる。また、動力源として2つの回転電機を有することで、走行に必要な動力をそれぞれの回転電機に分散することができる。このため、例えば、ある大きな動力を発生させる場合に、第二回転電機による発生動力の分だけ、第一回転電機による発生動力を小さくすることができる。回転電機では、回転電機の体格が大きくなるほど発生動力も大きくなるため、第二回転電機があることにより、第一回転電機の体格を小さくすることができる。これにより、第一回転電機の大型化を抑制することができる。すると、動力源として1つの回転電機を有する構成と比較して、回転電機の大型化をすることなく大きな動力を得ることができる。よって、回転電機を駆動源とした車両用動力伝達装置において、装置を大型化することなくより大きな動力を得ること且つ効果的に回生を行うことができる。
また、上記車両用動力伝達装置において、第一回転電機(MG1)は、磁石埋込型モータであり、第二回転電機(MG2)は、かご形誘導モータであることとしてもよい。
かご形誘導モータは、磁石埋込型モータと比較すると、引き摺り損失がなく回転変動が少ないという特性があることから、かご形誘導モータを出力軸に配置することで、駆動や回生を円滑に行うことができ、応答性の良い、円滑な走行性を得ることができる。また、磁石埋込型モータは、かご形誘導モータと比較すると効率が高く動力を発生させやすいという特性があるため、入力軸に磁石埋込型モータを配置することで、走行のための動力を効率よく発生することができる。このように、入力軸に配置される第一回転電機を磁石埋込型モータとし、出力軸に配置される第二回転電機をかご形誘導モータとすることで、双方のモータの特性を生かし、効率的な走行が可能となる。
また、上記車両用動力伝達装置において、第二回転電機(MG2)は、中空円筒状のかご形回転子(52)を有し、かご形回転子(52)の内径側には、差動機構(DF)が配置されることとしてもよい。
このように、出力軸に配置される第二回転電機のかご形回転子の内径側に、同じく出力軸に配置される差動機構を配置することで、かご形回転子の内径側の空間を有効利用することができ、軸方向に装置が大型化することを防ぐことができる。これにより、装置の大型化を抑制することができる。
また、上記車両用動力伝達装置において、無段変速機(TM)は、トロイダル型無段変速機であって、トロイダル型無段変速機は、入力軸(IS)の動力が伝達される入力ディスク(21)と遊星歯車機構(PG)へと動力を伝達する出力ディスク(23)とを一組有することとしてもよい。
このように、トロイダル型無段変速機において、入力ディスクと出力ディスクとを一組有する、いわゆるシングルキャビティの構成とすることで、入力ディスクと出力ディスクとを二組有するダブルキャビティの構成とするよりも、軸方向の大きさを抑制することができる。この結果、装置の大型化を抑制することができる。
また、上記車両用動力伝達装置において、第一回転電機(MG1)、第二回転電機(MG2)、入力軸(IS)、出力軸(OS)、駆動軸(WS)、無段変速機(TM)、遊星歯車機構(PG)、及び差動機構(DF)は、いずれも同一の回転軸線(L)上に配置されることとしてもよい。
このように、各部材を同一の回転軸線上に配置することで、径方向の大きさを抑制することができる。この結果、装置の大型化を抑制することができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる車両用動力伝達装置によれば、回転電機を駆動源とした車両用動力伝達装置において、装置を大型化することなくより大きな動力を得ることができ且つ効果的に回生を行うことができる。
車両用動力伝達装置のスケルトン図である。 車両用動力伝達装置の動力伝達を示す図であり、(a)が加速時の動力伝達を示す図であり、(b)が減速時の動力伝達を示す図である。 車両用動力伝達装置の発進時の動力伝達経路を示す図であり、(a)が通常発進時の図であり、(b)が高開度発進時の図であり、(c)が低開度発進時の図である。 車両用動力伝達装置の走行時の動力伝達経路を示す図であり、(a)が強い加速時の図であり、(b)が緩い加速時の図であり、(c)が減速時の図である。
以下、添付図面を参照して本実施形態を詳細に説明する。図1は、車両用動力伝達装置のスケルトン図である。図1に示すように、本実施形態の車両用動力伝達装置は、動力源としての第一モータジェネレータMG1(第一回転電機)と、第一モータジェネレータMG1が配置される入力軸ISと、入力軸ISの動力が伝達されるトロイダル型無段変速機TM(無段変速機)と、入力軸ISの動力とトロイダル型無段変速機TMの動力が伝達される遊星歯車機構PGと、遊星歯車機構PGの動力が伝達される出力軸OSと、出力軸OSの動力を駆動軸WSに伝達するディファレンシャル機構DF(差動機構)と、出力軸OSに接続される第二モータジェネレータMG2(第二回転電機)と、を有する。なお、本実施形態における回転電機とは、電動機であるモータと発電機であるジェネレータとの機能を併せ持つ部材をいう。
また、自動車の車幅方向に沿って、図中右方側から図中左方側に向かって、順に、第一モータジェネレータMG1、トロイダル型無段変速機TM、遊星歯車機構PG、ディファレンシャル機構DF、が配置される。また、ディファレンシャル機構DFの外径方向には、第二モータジェネレータMG2が配置される。これらの部材や各機構は、いずれも、車幅方向に延びる、同一の回転軸線L上に配置される。
また、入力軸ISと、出力軸OSと、後述する出力ディスク23に接続する変速機出力軸TSとは、いずれも中空軸である。そして、変速機出力軸TSの内径側には、入力軸IS及び出力軸OSが挿入され、さらに、この入力軸IS及び出力軸OSの内径側には、駆動輪Wに接続する駆動軸WSが挿入される。これにより、各回転軸も上記の機構と同様に、同一の回転軸線Lに配置されることになる。
第一モータジェネレータMG1は、第一ステータ11と第一ロータ12とを有する。本実施形態の第一モータジェネレータMG1は、永久磁石を埋め込んだ磁石埋込型(IPM:Interior Permanent Magnet)モータを用いた回転電機である。磁石埋込型モータは、かご形誘導モータと比較して、効率が高く、トルクや出力が出しやすいという特徴がある。
第二モータジェネレータMG2は、第二ステータ51と中空円筒状との第二ロータ52(かご形回転子)とを有する。本実施形態の第二モータジェネレータMG2は、永久磁石を埋め込んでいない構成であり、かご形の誘導モータ(IM:Induction Motor)を用いた回転電機である。かご形誘導モータは、磁石を具備しないため構造が簡単でコストが安い。また、回転変動が少ないという利点がある。
トロイダル型無段変速機TMは、入力軸ISに接続される入力ディスク21と、遊星歯車機構PGに対し、変速機出力軸TSを介して接続される出力ディスク23と、入力ディスク21と出力ディスク23との間に配置され入力ディスク21と出力ディスク23との間で動力を伝達するパワーローラ22と、を有する。本実施形態では、入力ディスク21と出力ディスク23とを一組有する、いわゆるシングルキャビティの構成である。この構成により、トロイダル型無段変速機TMは、パワーローラ22の傾斜角を変化させ、パワーローラ22と入力ディスク21とが当接する位置の回転軸線Lからの距離と、パワーローラ22と出力ディスク23とが当接する位置の回転軸線Lからの距離とを増減する。これにより、駆動時においては、入力ディスク21の回転を無段階に変速して出力ディスク23に伝達する。
遊星歯車機構PGは、入力軸ISの動力が伝達されるサンギヤ31(第一回転要素)と、リングギヤ32(第二回転要素)と、キャリア33(第三回転要素)とを有し、キャリア33にはピニオンギヤ34が付帯する、シングルピニオン型のプラネタリギヤである。キャリア33のピニオンギヤ34は、内径側がサンギヤ31に噛合い、外径側がリングギヤ32に噛合う。また、本実施形態では、サンギヤ31は、入力軸ISに接続され、リングギヤ32は、出力ディスク23の内径に配置される変速機出力軸TSに接続され、キャリア33は、出力軸OSに接続される。この構成により、駆動時においては、入力軸ISからの動力が、サンギヤ31、ピニオンギヤ34、キャリア33を介して出力軸OSに伝達されるとともに、変速機出力軸TSからの動力が、リングギヤ32、ピニオンギヤ34、キャリア33を介して出力軸OSに伝達される。
ディファレンシャル機構DFは、出力軸OSに固定配設され、回転軸線L周りに回転するディファレンシャルケース41と、ディファレンシャルケース41の内部に固設されたピニオンシャフト42と、ピニオンシャフト42に回転自在に支持された一対のディファレンシャルピニオン43と、ディファレンシャルピニオン43に噛合う一対のディファレンシャルサイドギヤ44と、を有する。一対のディファレンシャルサイドギヤ44は、それぞれ、左右の駆動軸WSの一端に配置される。駆動軸WSは、ディファレンシャルサイドギヤ44から回転軸線Lに沿って左右方向(車幅方向)に延びるように配置される。駆動軸WSにおいて、ディファレンシャルサイドギヤ44が配置される端部と反対側の端部には、駆動輪Wがそれぞれ配置される。
また、ディファレンシャル機構DFの外径方向には、出力軸OSを回転中心として、第二モータジェネレータMG2が配置される。第二モータジェネレータMG2の第二ロータ52は、ディファレンシャル機構DFのディファレンシャルケース41に接続されるため、第二モータジェネレータMG2の動力は、他の機構を介さず、ディファレンシャル機構DFに直接伝達される。
この構成において、駆動時と回生時の動力伝達について説明する。図2は、車両用動力伝達装置の動力伝達を示す図であり、(a)が加速時の動力伝達を示す図であり、(b)が減速時の動力伝達を示す図である。
図2(a)に示すように、加速時においては、第一モータジェネレータMG1又は第二モータジェネレータMG2の回転動力が駆動輪Wに伝達される。第一モータジェネレータMG1の動力は、入力軸ISを介して、遊星歯車機構PGのサンギヤ31とトロイダル型無段変速機TMの入力ディスク21に伝達される。ここで、トロイダル型無段変速機TMでは、入力ディスク21の動力が、パワーローラ22を介して回転を変速しつつ出力ディスク23に伝達され、出力ディスク23の動力は、変速機出力軸TSを介してリングギヤ32に伝達する。一方、遊星歯車機構PGでは、ピニオンギヤ34に対し、サンギヤ31からの動力とリングギヤ32からの動力とが伝達される。そして、リングギヤ32の動力は、ピニオンギヤ34と一体的に配置されるキャリア33を介して出力軸OSに伝達され、出力軸OSからディファレンシャル機構DFに入力した動力は、左右の駆動軸WSを介して駆動輪Wに伝達される。一方、第二モータジェネレータMG2にて加速を行う場合、第二モータジェネレータMG2の動力は、直接ディファレンシャル機構DFに伝達され、この動力は、ディファレンシャル機構DFと左右の駆動軸WSを介して、駆動輪Wに伝達される。
図2(b)に示すように、回生時においては、駆動輪Wの回転動力が各機構に伝達される。駆動輪Wの動力は、駆動軸WSを介してディファレンシャル機構DFに伝達される。ここで、第二モータジェネレータMG2は、ディファレンシャル機構DFと接続しているため、ディファレンシャル機構DFに伝達された動力にて回生が行われる。一方、ディファレンシャル機構DFから遊星歯車機構PGに伝達された動力は、キャリア33からピニオンギヤ34に伝達され、さらに、サンギヤ31とリングギヤ32とに伝達される。サンギヤ31に伝達された動力は、入力軸ISに伝達される。また、リングギヤ32に伝達された動力は、トロイダル型無段変速機TMの出力ディスク23、パワーローラ22、入力ディスク21を介してから、入力軸ISに伝達される。このように、入力軸ISに伝達された動力は、第一モータジェネレータMG1に伝達され、この動力によって、第一モータジェネレータMG1による回生が行われる。
次に、本実施形態の車両用動力伝達装置において、発進時と走行時に分けて、具体的な動力伝達経路を説明する。まず、発進時の動力伝達経路を示す。図3は、車両用動力伝達装置の発進時の動力伝達経路を示す図であり、(a)が通常発進時の図であり、(b)が高開度発進時の図であり、(c)が低開度発進時の図である。なお、図3では、入力軸ISの上半分のみを示し、一方の駆動輪Wへの動力伝達経路を省略している。ここで、高開度発進時とは、アクセルペダル等の操作子の運転者による操作量が大きい場合や制御部からスロットル弁開度を大きくするような指令が出た場合に、スロットル弁開度が大きい状態で発進をすることをいい、低開度発進時とは、操作子の運転者による操作量が小さい場合や制御部からスロットル弁開度を小さくするような指令が出た場合に、スロットル弁開度が小さい状態で発進をすることをいう。
図3(a)に示すように、通常発進時においては、第一モータジェネレータMG1の動力のみを用いて発進する。この場合、第一モータジェネレータMG1の動力は、トロイダル型無段変速機TMや遊星歯車機構PGを介してディファレンシャル機構DFに入力され、駆動軸WSを介して駆動輪Wに伝達される。
図3(b)に示すように、高開度発進時においては、第一モータジェネレータMG1の動力と第二モータジェネレータMG2の動力とを用いて発進する。この場合、第一モータジェネレータMG1の動力は、トロイダル型無段変速機TMや遊星歯車機構PGを介してディファレンシャル機構DFに入力され、駆動軸WSを介して駆動輪Wに伝達される。これに加えて、第二モータジェネレータMG2の動力は、直接、ディファレンシャル機構DFに入力され、駆動軸WSを介して駆動輪Wに伝達される。
図3(c)に示すように、低開度発進時においては、第二モータジェネレータMG2の動力のみを用いて発進する。この場合、第二モータジェネレータMG2の動力は、直接、ディファレンシャル機構DFに入力され、駆動軸WSを介して駆動輪Wに伝達される。
次に、走行時の動力伝達経路を示す。図4は、車両用動力伝達装置の走行時の動力伝達経路を示す図であり、(a)が強い加速時の図であり、(b)が緩い加速時の図であり、(c)が減速時の図である。なお、図4でも、入力軸ISの上半分のみを示し、一方の駆動輪Wへの動力伝達経路を省略している。
図4(a)に示すように、強い加速時においては、第一モータジェネレータMG1の動力と第二モータジェネレータMG2の動力とを用いて走行する。この場合、第一モータジェネレータMG1の動力は、トロイダル型無段変速機TMや遊星歯車機構PGを介してディファレンシャル機構DFに入力され、駆動軸WSを介して駆動輪Wに伝達される。これに加えて、第二モータジェネレータMG2の動力は、直接、ディファレンシャル機構DFに入力され、駆動軸WSを介して駆動輪Wに伝達される。
図4(b)に示すように、弱い加速時においては、第二モータジェネレータMG2の動力のみを用いて走行する。この場合、第二モータジェネレータMG2の動力は、直接、ディファレンシャル機構DFに入力され、駆動軸WSを介して駆動輪Wに伝達される。
図4(c)に示すように、減速時においては、駆動輪Wの動力を用いて、第一モータジェネレータMG1と第二モータジェネレータMG2によって回生する。この場合、駆動輪Wの動力は、駆動軸WSを介してディファレンシャル機構DFに入力する。ディファレンシャル機構DFに接続される第二モータジェネレータMG2は、ディファレンシャル機構DFの回転動力によって、回生をする。一方、ディファレンシャル機構DFに伝達された動力は、遊星歯車機構PGやトロイダル型無段変速機TMを介して入力軸ISに伝達され、入力軸ISに伝達された動力により、第一モータジェネレータMG1が回生をする。
以上説明したように、本実施形態の車両用動力伝達装置によれば、入力軸ISに第一モータジェネレータMG1を配置するとともに、出力軸OSに第二モータジェネレータMG2を配置する。この場合、第二モータジェネレータMG2と駆動軸WSとの間に、遊星歯車機構PGやトロイダル型無段変速機TMが介在しない。このため、車両の走行時に第二モータジェネレータMG2による回生を行う場合、回転動力の一部が遊星歯車機構PGやトロイダル型無段変速機TMによって消費されることがなくなり、出力軸OSの動力から直接回生を行うことができるため、回生効率が良い。そして、第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2の双方で回生を行うことができ、回生量も確保できる。また、動力源として、第一モータジェネレータMG1及び第二モータジェネレータMG2の2つの回転電機を有することで、走行に必要な動力をそれぞれの回転電機に分散することができる。このため、例えば、ある大きな動力を発生させる場合に、第二モータジェネレータMG2による発生動力の分だけ、第一モータジェネレータMG1による発生動力を小さくすることができる。回転電機では、回転電機の体格が大きくなるほど発生動力も大きくなるため、第二モータジェネレータMG2があることにより、第一モータジェネレータMG1の体格を小さくすることができる。これにより、第一モータジェネレータMG1の大型化を抑制することができる。すると、動力源として1つの回転電機を有する構成と比較して、回転電機の大型化をすることなく大きな動力を得ることができる。よって、回転電機を駆動源とした車両用動力伝達装置において、装置を大型化することなくより大きな動力を得ることができ且つ効果的に回生を行うことができる。
また、本実施形態では、第一モータジェネレータMG1は、磁石埋込型モータであり、第二モータジェネレータMG2は、かご形誘導モータであることとしている。かご形誘導モータは、磁石埋込型モータと比較すると、引き摺り損失がなく回転変動が少ないという特性があることから、かご形誘導モータを出力軸OSに配置することで、駆動や回生を円滑に行うことができ、応答性の良い、円滑な走行性を得ることができる。また、磁石埋込型モータは、かご形誘導モータと比較すると効率が高く動力を発生させやすいという特性があるため、入力軸ISに磁石埋込型モータを配置することで、走行のための動力を効率よく発生することができる。このように、入力軸ISに配置される第一モータジェネレータMG1を磁石埋込型モータとし、出力軸OSに配置される第二モータジェネレータMG2をかご形誘導モータとすることで、双方のモータの特性を生かし、効率的な走行が可能となる。
また、本実施形態では、第二モータジェネレータMG2の第二ロータ52は、中空円筒状のかご形回転子であり、かご形回転子の内径側には、ディファレンシャル機構DFが配置されることとしている。このように、出力軸OSに配置される第二モータジェネレータMG2のかご形回転子の内径側に、同じく出力軸OSに配置されるディファレンシャル機構DFを配置することで、かご形回転子の内径側の空間を有効利用することができ、軸方向に装置が大型化することを防ぐことができる。これにより、装置の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、トロイダル型無段変速機TMを用いているが、入力ディスク21と出力ディスク23とを一組有する、いわゆるシングルキャビティの構成としている。これにより、入力ディスク21と出力ディスク23とを二組有するダブルキャビティの構成とするよりも、軸方向の大きさを抑制することができる。この結果、装置の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、第一モータジェネレータMG1、第二モータジェネレータMG2、入力軸IS、出力軸OS、駆動軸WS、トロイダル型無段変速機TM、遊星歯車機構PG、及びディファレンシャル機構DFは、いずれも同一の回転軸線L上に配置される。このように、各部材を同一の回転軸線L上に配置することで、径方向の大きさを抑制することができる。この結果、装置の大型化を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。上述の実施形態においては、トロイダル型無段変速機TMをハーフトロイダル型のCVTの構造を例示して説明したが、これに限るものではなく、フルトロイダル型のCVTであってもよい。
MG1…第一モータジェネレータ(第一回転電機)
MG2…第二モータジェネレータ(第二回転電機)
IS…入力軸
OS…出力軸
TS…変速機出力軸
PG…遊星歯車機構
TM…トロイダル型無段変速機(無段変速機)
DF…ディファレンシャル機構(差動機構)
WS…駆動軸
W…駆動輪
L…回転軸線
11…第一ステータ
12…第一ロータ
21…入力ディスク
22…パワーローラ
23…出力ディスク
31…サンギヤ(第一回転要素)
32…リングギヤ(第二回転要素)
33…キャリア(第三回転要素)
34…ピニオンギヤ
41…ディファレンシャルケース
42…ピニオンシャフト
43…ディファレンシャルピニオン
44…ディファレンシャルサイドギヤ
51…第二ステータ
52…第二ロータ(かご形回転子)

Claims (5)

  1. 動力源としての第一回転電機と、
    前記第一回転電機が配置される入力軸と、
    前記入力軸と接続される無段変速機と、
    前記入力軸と接続される第一回転要素、前記無段変速機と接続される第二回転要素、及び前記第一回転要素と前記第二回転要素とが接続される第三回転要素、を有する遊星歯車機構と、
    前記遊星歯車機構と接続される出力軸と、
    前記出力軸と駆動軸との間に接続される差動機構と、を備え、
    前記出力軸には、第二回転電機が配置される
    ことを特徴とする車両用動力伝達装置。
  2. 前記第一回転電機は、磁石埋込型モータであり、
    前記第二回転電機は、かご形誘導モータである
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用動力伝達装置。
  3. 前記第二回転電機は、中空円筒状のかご形回転子を有し、
    前記かご形回転子の内径側には、前記差動機構が配置される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用動力伝達装置。
  4. 前記無段変速機は、トロイダル型無段変速機であって、
    前記トロイダル型無段変速機は、前記入力軸の動力が伝達される入力ディスクと前記遊星歯車機構へと動力を伝達する出力ディスクとを一組有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用動力伝達装置。
  5. 前記第一回転電機、前記第二回転電機、前記入力軸、前記出力軸、前記駆動軸、前記無段変速機、前記遊星歯車機構、及び前記差動機構は、いずれも同一の回転軸線上に配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の車両用動力伝達装置。
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