JP6806583B2 - クライオポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、クライオポンプに関する。
クライオポンプは、極低温に冷却されたクライオパネルに気体分子を凝縮または吸着により捕捉して排気する真空ポンプである。クライオポンプは半導体回路製造プロセス等に要求される清浄な真空環境を実現するために一般に利用される。クライオポンプのアプリケーションの1つに、例えばイオン注入工程のように、排気すべき気体の大半を例えば水素等の非凝縮性気体が占める場合がある。非凝縮性気体は極低温に冷却された吸着領域に吸着させることによって初めて排気することができる。
特開2012−237262号公報 特表2008−514849号公報
一般にクライオポンプの吸気口には第1冷却温度に冷却される高温クライオパネルが配置されている。高温クライオパネルの1つの役割は、第1冷却温度より低い第2冷却温度に冷却される低温クライオパネルへの入熱を抑制することにある。非凝縮性気体の排気を主たる用途とするクライオポンプには、比較的小型の高温クライオパネルが採用される。その場合、高温クライオパネルに覆われた吸気口面積が比較的小さく、それにより、吸気口を通じて低温クライオパネルへと入射する非凝縮性気体の流量が増加され、非凝縮性気体の排気速度を高めることができる。その反面、高温クライオパネルの小型化は、低温クライオパネルへの入熱を増加させうる。高温クライオパネルには典型的にルーバーが用いられるが、羽板間の隙間を通じた低温クライオパネルへの入熱も無視できない。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、低温クライオパネルの熱負荷を低減しつつ低温クライオパネルによる排気速度を向上することにある。
本発明のある態様によると、クライオポンプは、高温冷却ステージおよび低温冷却ステージを備える冷凍機と、前記高温冷却ステージに熱的に結合され、クライオポンプ吸気口から軸方向に筒状に延在する放射シールドと、前記低温冷却ステージに熱的に結合され前記放射シールドに囲まれた低温クライオパネル部であって、前記クライオポンプ吸気口に最も近接して配置されたトップクライオパネルを含む軸方向に配列された複数のクライオパネルを備える低温クライオパネル部と、前記高温冷却ステージに熱的に結合され、前記クライオポンプ吸気口に配置されトップクライオパネル収容区画を形成するトップクライオパネル収容クライオパネルと、を備える。
なお、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、低温クライオパネルの熱負荷を低減しつつ低温クライオパネルによる排気速度を向上することができる。
実施の形態に係るクライオポンプを概略的に示す上面図である。 図1に示されるクライオポンプのA−A線断面を概略的に示す。 実施の形態に係るクライオパネル配列の一部を示す概略斜視図である。 図3に示すクライオパネル配列の一部におけるガス分子の挙動を説明するための概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。説明および図面において同一または同等の構成要素、部材、処理には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。図示される各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。実施の形態は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、実施の形態に係るクライオポンプ10を概略的に示す上面図である。図2は、図1に示されるクライオポンプ10のA−A線断面を概略的に示す。図3は、実施の形態に係るクライオパネル配列の一部を示す概略斜視図である。
クライオポンプ10は、例えばイオン注入装置、スパッタリング装置、蒸着装置、またはその他の真空プロセス装置の真空チャンバに取り付けられて、真空チャンバ内部の真空度を所望の真空プロセスに要求されるレベルまで高めるために使用される。クライオポンプ10は、排気されるべき気体を真空チャンバから受け入れるためのクライオポンプ吸気口(以下では単に「吸気口」ともいう)12を有する。吸気口12を通じて気体がクライオポンプ10の内部空間14に進入する。
なお以下では、クライオポンプ10の構成要素の位置関係をわかりやすく表すために、「軸方向」、「径方向」との用語を使用することがある。クライオポンプ10の軸方向は吸気口12を通る方向(すなわち、図において中心軸Cに沿う方向)を表し、径方向は吸気口12に沿う方向(中心軸Cに垂直な方向)を表す。便宜上、軸方向に関して吸気口12に相対的に近いことを「上」、相対的に遠いことを「下」と呼ぶことがある。つまり、クライオポンプ10の底部から相対的に遠いことを「上」、相対的に近いことを「下」と呼ぶことがある。径方向に関しては、吸気口12の中心(図において中心軸C)に近いことを「内」、吸気口12の周縁に近いことを「外」と呼ぶことがある。なお、こうした表現はクライオポンプ10が真空チャンバに取り付けられたときの配置とは関係しない。例えば、クライオポンプ10は鉛直方向に吸気口12を下向きにして真空チャンバに取り付けられてもよい。
また、軸方向を囲む方向を「周方向」と呼ぶことがある。周方向は、吸気口12に沿う第2の方向であり、径方向に直交する接線方向である。
クライオポンプ10は、冷凍機16、第1段クライオパネル18、第2段クライオパネルアセンブリ20、及び、クライオポンプハウジング70を備える。第1段クライオパネル18は、高温クライオパネル部または100K部とも称されうる。第2段クライオパネルアセンブリ20は、低温クライオパネル部または10K部とも称されうる。
冷凍機16は、例えばギフォード・マクマホン式冷凍機(いわゆるGM冷凍機)などの極低温冷凍機である。冷凍機16は、二段式の冷凍機である。そのため、冷凍機16は、第1冷却ステージ22及び第2冷却ステージ24を備える。冷凍機16は、第1冷却ステージ22を第1冷却温度に冷却し、第2冷却ステージ24を第2冷却温度に冷却するよう構成されている。第2冷却温度は第1冷却温度よりも低温である。例えば、第1冷却ステージ22は65K〜120K程度、好ましくは80K〜100Kに冷却され、第2冷却ステージ24は10K〜20K程度に冷却される。
また、冷凍機16は、第2冷却ステージ24を第1冷却ステージ22に構造的に支持するとともに第1冷却ステージ22を冷凍機16の室温部26に構造的に支持する冷凍機構造部21を備える。そのため冷凍機構造部21は、径方向に沿って同軸に延在する第1シリンダ23及び第2シリンダ25を備える。第1シリンダ23は、冷凍機16の室温部26を第1冷却ステージ22に接続する。第2シリンダ25は、第1冷却ステージ22を第2冷却ステージ24に接続する。室温部26、第1シリンダ23、第1冷却ステージ22、第2シリンダ25、及び第2冷却ステージ24は、この順に直線状に一列に並ぶ。
第1シリンダ23及び第2シリンダ25それぞれの内部には第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサ(図示せず)が往復動可能に配設されている。第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサにはそれぞれ第1蓄冷器及び第2蓄冷器(図示せず)が組み込まれている。また、室温部26は、第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサを往復動させるための駆動機構(図示せず)を有する。駆動機構は、冷凍機16の内部への作動気体(例えばヘリウム)の供給と排出を周期的に繰り返すよう作動気体の流路を切り替える流路切替機構を含む。
冷凍機16は、作動気体の圧縮機(図示せず)に接続されている。冷凍機16は、圧縮機により加圧された作動気体を内部で膨張させて第1冷却ステージ22及び第2冷却ステージ24を冷却する。膨張した作動気体は圧縮機に回収され再び加圧される。冷凍機16は、作動気体の給排とこれに同期した第1ディスプレーサ及び第2ディスプレーサの往復動とを含む熱サイクルを繰り返すことによって寒冷を発生させる。
図示されるクライオポンプ10は、いわゆる横型のクライオポンプである。横型のクライオポンプとは一般に、冷凍機16がクライオポンプ10の中心軸Cに交差する(通常は直交する)よう配設されているクライオポンプである。
第1段クライオパネル18は、放射シールド30とトップクライオパネル収容クライオパネル(以下では、「入口クライオパネル」ともいう)32とを備え、第2段クライオパネルアセンブリ20を包囲する。第1段クライオパネル18は、クライオポンプ10の外部またはクライオポンプハウジング70からの輻射熱から第2段クライオパネルアセンブリ20を保護するための極低温表面を提供する。第1段クライオパネル18は第1冷却ステージ22に熱的に結合されている。よって第1段クライオパネル18は第1冷却温度に冷却される。第1段クライオパネル18は第2段クライオパネルアセンブリ20との間に隙間を有しており、第1段クライオパネル18は第2段クライオパネルアセンブリ20と接触していない。第1段クライオパネル18はクライオポンプハウジング70とも接触していない。
放射シールド30は、クライオポンプハウジング70の輻射熱から第2段クライオパネルアセンブリ20を保護するために設けられている。放射シールド30は、吸気口12から軸方向に筒状(例えば円筒状)に延在する。放射シールド30は、クライオポンプハウジング70と第2段クライオパネルアセンブリ20との間にあり、第2段クライオパネルアセンブリ20を囲む。放射シールド30は、クライオポンプ10の外部から内部空間14に気体を受け入れるためのシールド主開口34を有する。シールド主開口34は、吸気口12に位置する。
放射シールド30は、シールド主開口34を定めるシールド前端36と、シールド主開口34と反対側に位置するシールド底部38と、シールド前端36をシールド底部38に接続するシールド側部40と、を備える。シールド側部40は、軸方向にシールド前端36からシールド主開口34と反対側へと延在し、周方向に第2冷却ステージ24を包囲するよう延在する。
シールド側部40は、冷凍機構造部21が挿入されるシールド側部開口44を有する。シールド側部開口44を通じて放射シールド30の外から第2冷却ステージ24及び第2シリンダ25が放射シールド30の中に挿入される。シールド側部開口44は、シールド側部40に形成された取付穴であり、例えば円形である。第1冷却ステージ22は放射シールド30の外に配置されている。
シールド側部40は、冷凍機16の取付座46を備える。取付座46は、第1冷却ステージ22を放射シールド30に取り付けるための平坦部分であり、放射シールド30の外から見てわずかに窪んでいる。取付座46は、シールド側部開口44の外周を形成する。第1冷却ステージ22が取付座46に取り付けられることによって、放射シールド30が第1冷却ステージ22に熱的に結合されている。
このように放射シールド30を第1冷却ステージ22に直接取り付けることに代えて、ある実施形態においては、放射シールド30は、追加の伝熱部材を介して第1冷却ステージ22に熱的に結合されていてもよい。伝熱部材は、例えば、両端にフランジを有する中空の短筒であってもよい。伝熱部材は、その一端のフランジにより取付座46に固定され、他端のフランジにより第1冷却ステージ22に固定されてもよい。伝熱部材は、冷凍機構造部21を囲んで第1冷却ステージ22から放射シールド30に延在してもよい。シールド側部40は、こうした伝熱部材を含んでもよい。
図示される実施形態においては、放射シールド30は一体の筒状に構成されている。これに代えて、放射シールド30は、複数のパーツにより全体として筒状の形状をなすように構成されていてもよい。これら複数のパーツは互いに間隙を有して配設されていてもよい。例えば、放射シールド30は軸方向に2つの部分に分割されていてもよい。この場合、放射シールド30の上部は、両端が開放された筒であり、シールド前端36とシールド側部40の第1部分とを備える。放射シールド30の下部も両端が開放された筒であり、シールド側部40の第2部分とシールド底部38とを備える。シールド側部40の第1部分と第2部分との間には周方向に延びるスリットが形成されている。このスリットが、シールド側部開口44の少なくとも一部を形成してもよい。あるいは、シールド側部開口44は、その上半分がシールド側部40の第1部分に形成され、下半分がシールド側部40の第2部分に形成されてもよい。
放射シールド30は、第2段クライオパネルアセンブリ20を囲むガス受入空間50を、吸気口12とシールド底部38との間に形成する。ガス受入空間50は、クライオポンプ10の内部空間14の一部であり、第2段クライオパネルアセンブリ20に径方向に隣接する領域である。
入口クライオパネル32は、クライオポンプ10の外部の熱源(例えば、クライオポンプ10が取り付けられる真空チャンバ内の熱源)からの輻射熱から第2段クライオパネルアセンブリ20を保護するために、吸気口12(またはシールド主開口34、以下同様)に設けられている。また、入口クライオパネル32の冷却温度で凝縮する気体(例えば水分)がその表面に捕捉される。
入口クライオパネル32は、吸気口12において第2段クライオパネルアセンブリ20に対応する場所に配置されている。入口クライオパネル32は、吸気口12の開口面積の中心部分を占有し、放射シールド30との間に環状の開放領域51を形成する。入口クライオパネル32は、吸気口12の開口面積の多くとも1/3、または多くとも1/4を占めてもよい。このようにして、開放領域51は、吸気口12の開口面積の少なくとも2/3、または少なくとも3/4を占めてもよい。開放領域51は、吸気口12においてガス受入空間50に対応する場所にある。開放領域51はガス受入空間50の入口であり、クライオポンプ10は、開放領域51を通じてガス受入空間50にガスを受け入れる。
入口クライオパネル32は、入口クライオパネル取付部材33を介してシールド前端36に取り付けられる。入口クライオパネル取付部材33は、シールド主開口34の直径に沿ってシールド前端36に架け渡された棒状の部材である。こうして入口クライオパネル32は放射シールド30に固定され、放射シールド30に熱的に接続されている。入口クライオパネル32は第2段クライオパネルアセンブリ20に近接しているが、接触はしていない。
第2段クライオパネルアセンブリ20は、クライオポンプ10の内部空間14の中心部に設けられている。第2段クライオパネルアセンブリ20は、軸方向に配列された複数のクライオパネル60と、第2段パネル取付部材62と、を備える。第2段パネル取付部材62は、第2冷却ステージ24から軸方向に上方および下方に向けて延びている。第2段クライオパネルアセンブリ20は、第2段パネル取付部材62を介して第2冷却ステージ24に取り付けられている。このようにして、第2段クライオパネルアセンブリ20は、第2冷却ステージ24に熱的に接続されている。よって、第2段クライオパネルアセンブリ20は第2冷却温度に冷却される。
複数のクライオパネル60が、シールド主開口34からシールド底部38へと向かう方向に沿って(即ち中心軸Cに沿って)第2段パネル取付部材62上に配列されている。複数のクライオパネル60は軸方向に互いに間隔をあけて配列されている。
説明の便宜上、複数のクライオパネル60のうち軸方向に最も吸気口12に近いものをトップクライオパネル60aと呼び、複数のクライオパネル60のうち最もシールド底部38に近いものをボトムクライオパネル60bと呼ぶことがある。また、2番目に吸気口12に近いクライオパネル60、すなわちトップクライオパネル60aの軸方向下方に隣接配置されたクライオパネル60を、隣接クライオパネル60cと呼ぶことがある。隣接クライオパネル60cは、軸方向にトップクライオパネル60aの直下に配置されている。トップクライオパネル60aは、入口クライオパネル32と隣接クライオパネル60cとに挟まれている。
トップクライオパネル60aは、平板であり、軸方向に垂直に配置されている。軸方向に見たときのトップクライオパネル60aの形状は、例えば円盤状である。トップクライオパネル60aの中心は、クライオポンプ10の中心軸C上に位置し、外周は円形状である。トップクライオパネル60aは、複数のクライオパネル60のなかで最小の径を有する。
隣接クライオパネル60cは、逆円すい台状であり、軸方向に見たとき円形状となるよう配置されている。隣接クライオパネル60cの中心は中心軸C上に位置する。隣接クライオパネル60cは、トップクライオパネル60aよりも大径である。なお、隣接クライオパネル60cは、トップクライオパネル60aと同様に、平板であり、例えば円盤状であってもよい。
図2に示されるように、隣接クライオパネル60cの軸方向下方に隣接配置された少なくとも1つのクライオパネル60は、隣接クライオパネル60cと同じ形状を有してもよい。
ボトムクライオパネル60bは、トップクライオパネル60aと同様に、平板であり、例えば円盤状である。あるいは、ボトムクライオパネル60bは、隣接クライオパネル60cと同様に、逆円すい台状であってもよい。ボトムクライオパネル60bおよびその他のクライオパネル60の中心もまた中心軸C上に位置する。ボトムクライオパネル60bは、トップクライオパネル60aよりも大径である。ボトムクライオパネル60bは、隣接クライオパネル60cよりも大径であってもよい。ボトムクライオパネル60bの軸方向上方に隣接配置された少なくとも1つのクライオパネル60は、ボトムクライオパネル60bと同じ形状を有してもよい。
トップクライオパネル60aおよび隣接クライオパネル60cは、軸方向において入口クライオパネル32と第2冷却ステージ24の間に配置されている。ボトムクライオパネル60bは、軸方向において第2冷却ステージ24とシールド底部38の間に配置されている。
第2段クライオパネルアセンブリ20においては、少なくとも一部の表面に吸着領域64が形成されている。吸着領域64は非凝縮性気体(例えば水素)を吸着により捕捉するために設けられている。吸着領域64は例えば吸着材(例えば活性炭)をクライオパネル表面に接着することにより形成される。吸着領域64は、吸気口12から見えないように、上方に隣接するクライオパネル60の陰となる場所に形成されている。例えば、吸着領域64はトップクライオパネル60aの下面(背面)の全域に形成されている。トップクライオパネル60aの上面(前面)には吸着領域64が設けられていない。吸着領域64は、ボトムクライオパネル60bおよび隣接クライオパネル60cなどその他のクライオパネル60の上面中心部及び/または下面全域に形成されていてもよい。
また、第2段クライオパネルアセンブリ20の少なくとも一部の表面には凝縮性気体を凝縮により捕捉するための凝縮領域が形成されている。凝縮領域は例えば、クライオパネル表面上で吸着材の欠落した区域であり、クライオパネル基材表面例えば金属面が露出されている。例えば、ボトムクライオパネル60bの上面外周部は凝縮領域であってもよい。
クライオポンプハウジング70は、第1段クライオパネル18、第2段クライオパネルアセンブリ20、及び冷凍機16を収容するクライオポンプ10の筐体であり、内部空間14の真空気密を保持するよう構成されている真空容器である。クライオポンプハウジング70は、第1段クライオパネル18及び冷凍機構造部21を非接触に包含する。クライオポンプハウジング70は、冷凍機16の室温部26に取り付けられている。
クライオポンプハウジング70の前端によって、吸気口12が画定されている。クライオポンプハウジング70は、その前端から径方向外側に向けて延びている吸気口フランジ72を備える。吸気口フランジ72は、クライオポンプハウジング70の全周にわたって設けられている。クライオポンプ10は、吸気口フランジ72を用いて真空排気対象の真空チャンバに取り付けられる。
上記の構成のクライオポンプ10の動作を以下に説明する。クライオポンプ10の作動に際しては、まずその作動前に他の適当な粗引きポンプで真空チャンバ内部を1Pa程度にまで粗引きする。その後、クライオポンプ10を作動させる。冷凍機16の駆動により第1冷却ステージ22及び第2冷却ステージ24がそれぞれ第1冷却温度及び第2冷却温度に冷却される。よって、これらに熱的に結合されている第1段クライオパネル18、第2段クライオパネルアセンブリ20もそれぞれ第1冷却温度及び第2冷却温度に冷却される。
入口クライオパネル32は、真空チャンバからクライオポンプ10に向かって飛来する気体を冷却する。入口クライオパネル32の表面には、第1冷却温度で蒸気圧が充分に低い(例えば10−8Pa以下の)気体が凝縮する。この気体は、第1種気体と称されてもよい。第1種気体は例えば水蒸気である。こうして、入口クライオパネル32は、第1種気体を排気することができる。第1冷却温度で蒸気圧が充分に低くない気体の一部は、吸気口12から内部空間14へと進入する。あるいは、気体の他の一部は、入口クライオパネル32で反射され、内部空間14に進入しない。
内部空間14に進入した気体は、第2段クライオパネルアセンブリ20によって冷却される。第2段クライオパネルアセンブリ20の表面には、第2冷却温度で蒸気圧が充分に低い(例えば10−8Pa以下の)気体が凝縮する。この気体は、第2種気体と称されてもよい。第2種気体は例えばアルゴンである。こうして、第2段クライオパネルアセンブリ20は、第2種気体を排気することができる。
第2冷却温度で蒸気圧が充分に低くない気体は、第2段クライオパネルアセンブリ20の吸着材に吸着される。この気体は、第3種気体と称されてもよい。第3種気体は例えば水素である。こうして、第2段クライオパネルアセンブリ20は、第3種気体を排気することができる。したがって、クライオポンプ10は、種々の気体を凝縮または吸着により排気し、真空チャンバの真空度を所望のレベルに到達させることができる。
次に、実施の形態に係る入口クライオパネル32およびその周辺構造についてより詳細に説明する。理解の容易のために、図2において入口クライオパネル32および隣接クライオパネル60cについて断面を概略的に示す。図3には、入口クライオパネル32、トップクライオパネル60a、および隣接クライオパネル60cの位置関係を概略的に示す。
入口クライオパネル32は、トップクライオパネル収容区画74を形成する。トップクライオパネル収容区画74は、入口クライオパネル32の軸方向下方に形成される。トップクライオパネル60aがトップクライオパネル収容区画74に収容されている。こうして、トップクライオパネル60aが入口クライオパネル32によって覆われている。
入口クライオパネル32は、クライオポンプ10の外からトップクライオパネル60aへのガス分子の直接の入射を完全に遮蔽するようにトップクライオパネル60aに近接配置されている。ここで、トップクライオパネル60aへのガス分子の直接の入射とは、ガス分子がトップクライオパネル60a以外の他のクライオパネル(例えば、放射シールド30、入口クライオパネル32、およびクライオパネル60)で一度も反射されることなくクライオポンプ10の外から吸気口12を通じてトップクライオパネル60aに入射することをいう。換言すれば、入口クライオパネル32は、トップクライオパネル60a以外の他のクライオパネルで少なくとも一回反射されたガス分子のみがトップクライオパネル60aに入射するように配置されている。クライオポンプ10の外から来る輻射熱もガス分子と同様に直線的経路をとるから、入口クライオパネル32は、クライオポンプ10の外からトップクライオパネル60aへの輻射熱の直接の入射を完全に遮蔽することもできる。ガス分子および輻射熱の遮蔽のために、好ましくは、入口クライオパネル32は、スリットや穴など開口部をもたない。
第2段クライオパネルアセンブリ20の複数のクライオパネル60のうちトップクライオパネル60aのみが、トップクライオパネル収容区画74に収容されている。トップクライオパネル60aの全体がトップクライオパネル収容区画74に収容されている。隣接クライオパネル60cおよびその他のクライオパネル60は、トップクライオパネル収容区画74に収められていない。
入口クライオパネル32の中心は中心軸C上に位置する。入口クライオパネル32は、トップクライオパネル60aより大径であり、ボトムクライオパネル60bより小径である。入口クライオパネル32の径は、隣接クライオパネル60cの径にほぼ等しく、例えば入口クライオパネル32の径の90%から110%であってもよい。
入口クライオパネル32は、中心平板76および下方傾斜部78を備える。中心平板76は、トップクライオパネル60aの上面に対向する。中心平板76は、トップクライオパネル60aと平行に配置されている。中心平板76は、軸方向に垂直に配置され、径方向に延びている。軸方向に見たときの中心平板76の形状は、例えば円盤状である。中心平板76の中心は、クライオポンプ10の中心軸C上に位置し、外周は円形状である。中心平板76の径は、トップクライオパネル60aの径にほぼ等しく、例えば入口クライオパネル32の径の90%から110%であってもよい。入口クライオパネル32の中心平板76からトップクライオパネル60aへの距離は、入口クライオパネル32の軸方向高さ(すなわち中心平板76から下方傾斜部78の最外周までの軸方向距離)より小さい。入口クライオパネル取付部材33は、中心平板76の上面に固定されている。
また、入口クライオパネル32の下方傾斜部78は、中心平板76に対し軸方向下向きかつ径方向外向きに傾斜して中心平板76の外周から延在する。下方傾斜部78は、中心平板76の全周に設けられている。下方傾斜部78の外周は、中心平板76と同心円である。こうして、下方傾斜部78は、トップクライオパネル60aの外周を全周にわたって囲む。下方傾斜部78は、中心平板76に対し30度から60度、例えば約45度傾斜していてもよい。下方傾斜部78は、スカート部と呼ぶこともできる。このように、入口クライオパネル32は、円すい台状の形状を有する。
トップクライオパネル収容区画74は、入口クライオパネル32の中心平板76と下方傾斜部78により定まる円すい台状の空間である。中心平板76がトップクライオパネル収容区画74のいわば天井に相当し、下方傾斜部78がトップクライオパネル収容区画74の側壁に相当する。
隣接クライオパネル60cは、クライオパネル中心部80および上方傾斜部82を備える。クライオパネル中心部80は、トップクライオパネル60aの下面に対向する。すなわち、クライオパネル中心部80は、トップクライオパネル60a上の吸着領域64に対向する。クライオパネル中心部80は、平板であり、トップクライオパネル60aと平行に配置されている。クライオパネル中心部80は、軸方向に垂直に配置され、径方向に延びている。軸方向に見たときのクライオパネル中心部80の形状は、例えば円盤状である。クライオパネル中心部80の中心は、クライオポンプ10の中心軸C上に位置し、外周は円形状である。クライオパネル中心部80は、中心平板76の径と異なっていてもよいし、同じであってもよい。図示の例においては、クライオパネル中心部80が中心平板76より小径である。
また、隣接クライオパネル60cの上方傾斜部82は、クライオパネル中心部80に対し軸方向上向きかつ径方向外向きに傾斜してクライオパネル中心部80の外周から延在する。上方傾斜部82は、クライオパネル中心部80の全周に設けられている。上方傾斜部82の外周は、クライオパネル中心部80と同心円である。こうして、上方傾斜部82は、トップクライオパネル60aの外周を全周にわたって囲む。上方傾斜部82は、クライオパネル中心部80に対し例えば30度から60度傾斜していてもよい。上方傾斜部82の傾斜角度は、下方傾斜部78の傾斜角度と異なっていてもよいし、同じであってもよい。図示の例においては、上方傾斜部82の傾斜角度は、下方傾斜部78の傾斜角度より小さい。このように、隣接クライオパネル60cは、逆円すい台状の形状を有する。
隣接クライオパネル60cの上方傾斜部82は、入口クライオパネル32の下方傾斜部78に沿って周方向に延在する。こうして、トップクライオパネル収容区画74へのリング状入口84が、上方傾斜部82と下方傾斜部78との間に形成されている。
上述のように、隣接クライオパネル60cは第2段クライオパネルアセンブリ20の一部であり、入口クライオパネル32は第1段クライオパネル18の一部である。両者は異なる温度に冷却されるから、隣接クライオパネル60cの上方傾斜部82は、入口クライオパネル32の下方傾斜部78と非接触に配置されている。こうして、リング状入口84は、周方向に全周にわたって形成されている。また、リング状入口84の軸方向高さ(すなわち下方傾斜部78の外周と上方傾斜部82の外周との軸方向距離)は、トップクライオパネル60aと隣接クライオパネル60cとの軸方向距離より小さい。
リング状入口84は、トップクライオパネル収容区画74に通じる唯一のガス通路である。クライオポンプ10の外から開放領域51を通じてガス受入空間50に進入したガス分子は、リング状入口84を通じてしかトップクライオパネル収容区画74に入ることができない。ガス分子はガス受入空間50において例えば放射シールド30で反射され、リング状入口84を通じてトップクライオパネル収容区画74に進入しうる。
図4は、図3に示すクライオパネル配列の一部におけるガス分子の挙動を説明するための概略図である。非凝縮性気体の場合、トップクライオパネル60aと隣接クライオパネル60cの間の領域(すなわちトップクライオパネル収容区画74の下半分74b)に進入したガス分子86は隣接クライオパネル60cの上面で反射され、トップクライオパネル60aの下面に入射することができる。よってガス分子86は吸着領域64に吸着される。
一方、トップクライオパネル60aと入口クライオパネル32の間の領域(すなわちトップクライオパネル収容区画74の上半分74a)に進入したガス分子88は、入口クライオパネル32の下面またはトップクライオパネル60aの上面で一回または複数回反射され、トップクライオパネル収容区画74の下半分74bへと再び入射しうる。一部のガス分子はリング状入口84から再放出されうるが、リング状入口84は狭いので、そのようにトップクライオパネル収容区画74から脱出するガス分子は少ない。このようにして、トップクライオパネル収容区画74に進入した大半のガス分子が吸着領域64に吸着される。
上方から入口クライオパネル32に向かうガス分子90は、入口クライオパネル32によって遮蔽され、トップクライオパネル60aに到達しない。
仮に入口クライオパネル32が無かったとすると、クライオポンプ10の外から来るガス分子および輻射熱といった熱負荷は、その多くが第2段クライオパネルアセンブリ20の最上部に位置するトップクライオパネル60aに作用する。ところが、実施の形態に係るクライオポンプ10によると、入口クライオパネル32がトップクライオパネル収容区画74を形成する。こうして、トップクライオパネル60aがトップクライオパネル収容区画74に収容され入口クライオパネル32によって覆われている。したがって、第2段クライオパネルアセンブリ20の熱負荷を低減することができる。
入口クライオパネル32は比較的小型であり、吸気口12の開放領域51を比較的大きくとることができる。そのため、入口クライオパネル32は、クライオポンプ10の内部空間14への非凝縮性気体の進入を顕著には妨げない。したがって、クライオポンプ10は、高い排気速度で非凝縮性気体を排気することが可能となる。
また、入口クライオパネル32は、トップクライオパネル60aへのガス分子の直接入射を完全に遮蔽するようにトップクライオパネル60aに近接配置されている。したがって、第2段クライオパネルアセンブリ20の熱負荷を顕著に低減することができる。
トップクライオパネル60aの上面が入口クライオパネル32の中心平板76で覆われるとともに、トップクライオパネル60aの全周が入口クライオパネル32の下方傾斜部78で囲まれている。入口クライオパネル32すなわちトップクライオパネル収容区画74が円すい台状である。このようにして、トップクライオパネル60aへの上方からの熱入射だけでなく、側方からの熱負荷の回り込みも完全に抑えることができる。また、吸気口12の開放領域51における非凝縮性気体の流量を増加することができる。例えば入口クライオパネル32が円筒状である場合に比べて、非凝縮性気体の流量が増加される。
入口クライオパネル32の下方傾斜部78と隣接クライオパネル60cの上方傾斜部82との間にトップクライオパネル収容区画74へのリング状入口84が形成されている。リング状入口84は、周方向に全周からトップクライオパネル収容区画74に非凝縮性気体を受け入れることができる。リング状入口84を通じてトップクライオパネル収容区画74に進入した非凝縮性気体は、トップクライオパネル60aの吸着領域64で捕捉することができる。
トップクライオパネル60aのみがトップクライオパネル収容区画74に収容されている。本発明者の検討によると、この場合に、第2段クライオパネルアセンブリ20の熱負荷低減と非凝縮性気体の排気速度の向上を最もバランスよく実現することができる。
トップクライオパネル60aは平板であるので、軸方向高さが小さい。よって、入口クライオパネル32の軸方向高さも小さくすることができる。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態においては、トップクライオパネル収容クライオパネルは、クライオポンプの外からトップクライオパネルへのガス分子の直接の入射を完全に遮蔽するようにトップクライオパネルに近接配置されている。しかしながら、トップクライオパネル収容クライオパネルは、クライオポンプの外からトップクライオパネルへのガス分子の直接の入射を部分的に遮蔽するようにトップクライオパネルに近接配置されていてもよい。
トップクライオパネル収容クライオパネルは、円すい状に限られず、例えば円筒状であってもよい。トップクライオパネル収容クライオパネルは、トップクライオパネルの上面に対向する中心平板と、中心平板に対し軸方向下向きに垂直に前記中心平板の外周から延在し、トップクライオパネルの外周を全周にわたって囲む外周部と、を備えてもよい。トップクライオパネル収容区画は、中心平板と外周部により定まる円筒状の空間であってもよい。
隣接クライオパネルは、逆円すい台状に限られず、例えば円筒状であってもよい。隣接クライオパネルは、トップクライオパネルの下面に対向するクライオパネル中心部と、クライオパネル中心部に対し軸方向上向きに垂直にクライオパネル中心部の外周から延在する外周部と、を備えてもよい。隣接クライオパネルの外周部は、トップクライオパネル収容クライオパネルの外周部に沿って周方向に延在してもよい。トップクライオパネル収容区画へのリング状入口が、隣接クライオパネルの外周部とトップクライオパネル収容クライオパネルの外周部との間に形成されていてもよい。
トップクライオパネル収容クライオパネルは、複数のクライオパネルを収容してもよい。例えば、トップクライオパネル収容クライオパネルは、トップクライオパネルと、軸方向にトップクライオパネルの直下に隣接配置されたクライオパネルとを収容してもよい。
トップクライオパネルは、平板とは異なる形状を有してもよい。トップクライオパネルは、円盤とは異なる形状を有してもよい。
10 クライオポンプ、 12 吸気口、 16 冷凍機、 20 第2段クライオパネルアセンブリ、 30 放射シールド、 32 入口クライオパネル、 60 クライオパネル、 60a トップクライオパネル、 60c 隣接クライオパネル、 74 トップクライオパネル収容区画、 76 中心平板、 78 下方傾斜部、 80 クライオパネル中心部、 82 上方傾斜部、 84 リング状入口。

Claims (6)

  1. 高温冷却ステージおよび低温冷却ステージを備える冷凍機と、
    前記高温冷却ステージに熱的に結合され、クライオポンプ吸気口から軸方向に筒状に延在する放射シールドと、
    前記低温冷却ステージに熱的に結合され前記放射シールドに囲まれた低温クライオパネル部であって、前記クライオポンプ吸気口に最も近接して配置されたトップクライオパネルを含む軸方向に配列された複数のクライオパネルを備える低温クライオパネル部と、
    前記高温冷却ステージに熱的に結合され、前記クライオポンプ吸気口に配置されトップクライオパネル収容区画を形成するトップクライオパネル収容クライオパネルと、を備え、
    前記トップクライオパネル収容クライオパネルは、前記トップクライオパネルの上面に対向する中心平板と、前記中心平板に対し軸方向下向きかつ径方向外向きに傾斜してまたは前記中心平板に対し軸方向下向きに垂直に、前記中心平板の外周から延在し、トップクライオパネルの外周を全周にわたって囲む外周部と、を備え、
    前記トップクライオパネル収容区画は、前記トップクライオパネル収容クライオパネルの前記中心平板と前記外周部により定まる円すい台状または円筒状の空間であることを特徴とするクライオポンプ。
  2. 前記トップクライオパネル収容クライオパネルは、前記クライオポンプの外から前記トップクライオパネルへのガス分子の直接の入射を完全に遮蔽するように前記トップクライオパネルに近接配置されていることを特徴とする請求項1に記載のクライオポンプ。
  3. 前記トップクライオパネル収容クライオパネルの前記外周部は、前記中心平板に対し軸方向下向きかつ径方向外向きに傾斜して前記中心平板の外周から延在し、前記トップクライオパネルの外周を全周にわたって囲む下方傾斜部であり、
    前記トップクライオパネル収容区画は、前記中心平板と前記下方傾斜部により定まる円すい台状の空間であることを特徴とする請求項1または2に記載のクライオポンプ。
  4. 前記低温クライオパネル部の前記複数のクライオパネルは、前記トップクライオパネルの軸方向下方に隣接配置された隣接クライオパネルを含み、前記隣接クライオパネルは、前記トップクライオパネルの下面に対向するクライオパネル中心部と、前記クライオパネル中心部に対し軸方向上向きかつ径方向外向きに傾斜して前記クライオパネル中心部の外周から延在する上方傾斜部と、を備え、
    前記隣接クライオパネルの前記上方傾斜部は、前記トップクライオパネル収容クライオパネルの下方傾斜部に沿って周方向に延在し、
    前記トップクライオパネル収容区画へのリング状入口が、前記上方傾斜部と前記下方傾斜部との間に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のクライオポンプ。
  5. 前記低温クライオパネル部の前記複数のクライオパネルのうち前記トップクライオパネルのみが、前記トップクライオパネル収容区画に収容されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のクライオポンプ。
  6. 前記トップクライオパネルは、平板であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のクライオポンプ。
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