JP6804360B2 - 骨密度測定システム及び骨密度測定装置用台車 - Google Patents

骨密度測定システム及び骨密度測定装置用台車 Download PDF

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Description

本発明は骨密度測定装置システムに関し、特に、前腕の骨密度を測定する骨密度測定装置用の台車に関する。
骨密度測定装置は、X線を利用して骨密度(骨塩量)を測定する装置である。骨密度を測定する部位として前腕があげられ、具体的には、前腕における橈骨等があげられる。前腕用骨密度測定装置は、一般に、前腕が差し込まれる測定溝(測定空間、収容空間)を有する。測定溝の一方側にX線発生器が設けられ、測定溝の他方側にX線検出器が設けられている。X線発生器からのX線が前腕に照射され、前腕を透過したX線がX線検出器で検出される。それにより得られたX線検出データに基づいて、DEXA(Dual Energy X-ray Absorptiometry)法に従って骨密度分布が演算される。必要に応じて、骨密度測定装置が支持装置によって支持される。骨密度測定システムは、骨密度測定装置と支持装置とからなるものである。
特許文献1には、従来の骨密度測定システムが開示されている。同システムは、測定溝を有する骨密度測定装置と、その骨密度測定装置を支持する脚体と、により構成されている。骨密度測定装置においては、底面に対して並行に測定溝が形成されている。一方、脚体の上面は傾斜しており、その上面に骨密度測定装置が設置される。その結果として、測定溝の傾斜姿勢が生じている。その上で、測定溝の中に前腕が差し込まれる。測定溝内には、骨密度測定をアシストするための機構が設けられている。その機構は、着脱式グリップ及び一対の肘当て片を含む。着脱式グリップは、不使用の肘当て片に対して取り付けられる。肘当て片は、スライド運動可能に設けられた部材であって、前腕長を計測するためのものである。
特許文献2には、上記同様の骨密度測定システムが開示されている。特許文献3には、X線マーカーを備えた骨密度測定装置が開示されている。特許文献4には、被検部位が載せられる台の位置を可変することが可能な骨塩量測定装置が開示されている。
特開2008− 22960号公報 特開2008− 22958号公報 特開2009−106425号公報 特表2008− 44439号公報
前腕の骨密度測定において、水平姿勢を有する測定溝に対しては前腕を差し込み難いので、測定溝を傾斜姿勢(斜め上向き姿勢)とすることが望まれる。もっとも、被検者の体格、姿勢、状態は様々であり、傾斜姿勢を有する測定溝を構成するだけでは不十分である。被検者の体格等に応じて、あるいは、被検者が座っている椅子の高さに応じて、あるいは、被検者の希望に応じて、斜め上向き姿勢を有する測定溝の高さを調整することが望まれる。高齢者や車椅子利用者において骨密度測定時の負担を軽減する観点からも、測定溝の高さを簡便に調整できることが望まれる。
なお、上記特許文献1乃至3に記載された骨密度測定システムは、上記要請を満たす機能を備えていない。特許文献4に記載された骨塩量測定装置は、手前側よりも奥側が低くなった傾斜姿勢を有する測定溝を有していない。
本発明の目的は、骨密度測定時において、被検者の負担を軽減することにある。あるいは、本発明の目的は、上向き姿勢にある測定溝の高さを被検者に応じて調整できるようにすることにある。あるいは、本発明の目的は、測定溝の高さ調整時において、作業負担を軽減することにある。
(1)実施形態に係る骨密度測定システムは、手前側よりも奥側が低くなった傾斜姿勢を有する測定溝を備え、前記測定溝に差し込まれた前腕に対してX線測定を行う骨密度測定装置と、前記骨密度測定装置が載置される台座と、前記台座を昇降可能に支持する機構であって前記測定溝の傾斜姿勢を維持したまま前記骨密度測定装置の高さを可変するための支持機構と、を有する支持装置と、を含む。
骨密度測定装置において傾斜姿勢を有する測定溝が構成されているので、骨密度測定装置を台座上に載置すれば、傾斜姿勢を有する測定溝が自然に生じる。その上で、台座の高さを変更することにより、測定溝の高さを調整できる。その際において、測定溝が有する傾斜姿勢は維持される。被検者の身長、体格、姿勢その他に応じて、上向き姿勢を有する測定溝の高さを調整できるから、被検者の負担を軽減でき、あるいは、骨密度測定中において楽な姿勢をとることが可能となる。支持装置の概念には、移動機能をもった台車の他、そのような機能を有しない脚体等が含まれる。
実施形態において、前記支持機構は、固定柱と、前記台座を支持する柱であって、前記固定柱により昇降可能に保持される可動柱と、前記台座の上昇端高さを設定するための操作子と、前記台座の高さが前記設定された上昇端高さを超えないように前記可動柱の上昇運動を制限する制限機構と、を含む。台座の高さ変更範囲に上限を設けておくことにより、つまり、台座の高さ調整時にその高さが上昇端高さを超えないように制限機構を働かせることにより、高さ調整時の作業性が良好となる。例えば、専ら高齢者を測定対象とする場合、上昇端高さを低めに設定すればよい。高さ調整時のストローク範囲を狭めておけば、調整作業を迅速に行える。
骨密度測定装置は、一般にかなりの重量を有する。このため、台座に対して上方への付勢力を及ぼすガススプリング等の押し上げ手段の設置が望まれる。そのような態様においては、押し上げ手段をアンロック状態にした時点で、骨密度測定装置を含む可動体が自然に上昇運動することも想定される。そのような場合において、上記制限機構が効果的に働く。
実施形態において、前記操作子によって複数の上昇端高さ候補の中から前記上昇端高さが選択される。この構成によれば、選択によって上昇端高さを設定できるから非常に簡便である。もちろん、上昇端高さを連続的に可変設定できる構成を採用してもよい。
実施形態において、前記支持機構は押し上げ機構を含み、前記押し上げ機構は、アンロック状態において前記台座に対して上方への押し上げ力を与える機能と、ロック状態において前記台座の高さを固定する機能と、有する。
この構成によれば、押し上げ機構により、骨密度測定装置及び台座を含む可動体に対して押し上げ力が与えられるから、可動体を上昇させる作業が容易となる。アンロック状態において、自然にゆっくりと可動体が浮上するような押し上げ力、あるいは、可動体の荷重に拮抗する押し上げ力、が生じるようにしてもよい。ロック状態においては、可動体に対して被検者の全体重がかかっても可動体が沈み込まないように、十分な高さ保持力が求められる。
実施形態において、前記台座についての全ストローク範囲の全部又は一部において、前記押し上げ力が前記骨密度測定装置及び前記台座を含む可動部の荷重よりも大きい。全ストローク範囲は、調整可能な最低高さと最高高さの間に相当する。例えば、最低高さを基準として、全ストローク範囲の8割に相当する高さに到達した場合に、押し上げ力と可動部の荷重とが均衡するようにしてもよい。残り2割については、引き上げ力が必要となるとしても、その際に必要となる力は一般に小さく済む。残り2割の使用頻度が小さいなら、そのようなセッティングを利用した方が寧ろ合理的である。アンロック状態で、可動体を下降させる際に必要となる力を小さくするためにも、適度の押し上げ力にしておく方がよい。
実施形態において、前記押し上げ機構のロック状態を解除してそれをアンロック状態にするロック解除機構を含み、前記ロック解除機構は、前記台座の右側に設けられた右側レバーと、前記台座の左側に設けられた左側レバーと、を含む。この構成によれば、台座における右側及び左側でレバーを操作することが可能となる。
実施形態において、前記台座は、それに載置された前記骨密度測定装置よりも水平方向に突出する複数の取っ手を有し、前記複数の取っ手は、前記左側レバーの操作時に前記左側レバーと垂直方向に重なり合う左側取っ手と、前記右側レバーの操作時に前記右側レバーと垂直方向に重なり合う右側取っ手と、を含む。この構成によれば、レバー操作を行いながら、取っ手に対して体重をかけることが容易となる。
(2)実施形態に係る骨密度測定装置用台車は、骨密度測定装置が載置される台座と、前記台座を昇降可能に支持する機構であって前記骨密度測定装置の測定溝の傾斜姿勢を維持したまま前記骨密度測定装置の高さを可変するための支持機構と、前記台座の上昇端高さを設定するための操作子と、前記台座の高さが前記設定された上昇端高さを超えないように前記台座の上昇運動を制限する制限機構と、を含む。この構成によれば、高さ調整とは別に、上昇端高さを設定しておけるので、使い勝手がよくなる。
本発明によれば、骨密度測定時において被検者の負担を軽減できる。あるいは、本発明によれば、上向き姿勢にある測定溝の高さを被検者に応じて調整できる。あるいは、本発明によれば、測定溝の高さ調整時における作業負担を軽減できる。
実施形態に係る骨密度測定システムを示す斜視図である。 実施形態に係る骨密度測定システムを示す他の斜視図である。 実施形態に係る骨密度測定装置を示す斜視図である。 実施形態に係る骨密度測定装置を示す側面図である。 測定溝の高さの可変を説明するための図である。 実施形態に係る台車を示す斜視図である。 上昇端高さを設定する際の操作を示す図である 上昇端高さの段階的な可変を示す図である。 制限機構の構成例を示す図である。 取っ手とレバーの関係を示す図である。 ロック解除機構を示す断面図である。 骨密度測定システム及びそれに近接した車椅子を示す図である。 骨密度測定装置の概略的な断面図である。 測定アシスト機構を示す上面図である。 載置面上に前腕が載せられた状態を示す上面図である。 測定アシスト機構を示す斜視図である。 倒れ込み状態にあるグリップを示す図である。 起立状態にあるグリップを示す図である。 右腕用アセンブリの構成を示す図である。 規制状態を示す図である。 非規制状態を示す図である。 センサの配置例を示す図である。 骨密度測定装置を示すブロック図である。 2つのグリップ状態に応じた判断、制御を示す図である。 ファンビームとマーカーとの位置関係を示す図である。 X線透過像と平均値プロファイルとを示す図である。 骨密度測定過程を示す流れ図である。 骨密度測定装置の制御例を示す流れ図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)骨密度測定システム及び骨密度測定装置
図1には、実施形態に係る骨密度測定システム10が示されている。この骨密度測定システム10は、病院等の医療機関において、被検者の骨密度(骨塩量)を測定する医療用の装置である。骨密度はDEXA法に基づいて演算される。測定対象となる部位は被検者の前腕であり、より詳しくは、前腕中の橈骨である。尺骨又は他の骨が測定対象とされてもよい。
骨密度測定システム10は、骨密度測定装置12と、支持装置としての台車14と、により構成される。骨密度測定装置12がそれ単体で使用されてもよく、また、骨密度測定装置12が他の支持装置に搭載されてもよい。骨密度測定装置12は、傾斜姿勢(斜め上向き姿勢)を有する測定溝18を有する。測定溝18内には、前腕(右手の前腕又は左手の前腕)が差し込まれる。測定溝18は、前側開口、右側開口及び左側開口を有する。
なお、図1において、X方向は前後方向又は奥行き方向である。Y方向は左右方向である。Z方向が垂直(鉛直)方向である。X方向において、被検者に近い側が手前側であり、被検者から遠い側が奥側である。測定溝18の前面開口は手前側に開いた開口である。図2には、骨密度測定システム10の背面側が示されている。
図3には、骨密度測定装置12だけが示されている。骨密度測定装置12は、ハウジングとしての筐体16を有する。筐体16は、大別して、下部20、上部22及び中間部24からなる。下部20と上部22との間に測定溝18が構成されている。測定溝18の底面(つまり下部20の上面)が載置面26を構成する。測定溝18の中には、測定アシスト機構28が設けられている。その詳細については後述する。
図4には、骨密度測定装置の概略的な側面が示されている。上記の測定アシスト機構については図示省略されている。上記のように、筐体は、下部20、上部22及び中間部24からなる。下部20は前側部分30と後側部分32とからなる。前側部分30の中にはX線発生器が設けられている。その前側部分30を下側中空構造体30と呼ぶことにする。上部22は前側部分34と後側部分36とからなる。前側部分34の中にはX線検出器が設けられている。その前側部分34を上側中空構造体34と呼ぶことにする。下部20の後側部分32と上部22の後側部分36との間が中間部24を構成する。
下側中空構造体30と上側中空構造体34との間に測定溝18が構成されている。測定溝18は傾斜姿勢(斜め上向き姿勢)を有する。下部20は水平面としての底面37Aを有する。その底面37Aに対して測定溝18が傾斜している。測定溝18の底面つまり下側中空構造体30の上面は、載置面26を構成しており、その載置面26は、手前側から奥側にかけて下がっており、それは傾斜面である。下側中空構造体30における垂直方向(Z方向)の厚みは、手前側から奥側にかけて(X方向に沿って)、徐々に小さくなっている。例えば、手前側の厚みT1よりも奥側の厚みT2の方が小さい。ちなみに、厚みT1は、底面37Aを水平方向に延長した面37Bから載置面26までの距離として定義される。
以上のように、本実施形態の骨密度測定装置においては、自然状態で傾斜姿勢を有する測定溝18が構成されている。よって、水平の台座上に骨密度測定装置を設置すれば、測定溝18の傾斜姿勢が自然に生じる。骨密度測定装置を、傾斜した載置面を有する特別な脚体に設置する必要はない。測定溝18が斜め上向き姿勢を有するので、載置面26上に前腕を載せた状態において、その前腕を測定溝18の奥側へ自然に導くことが可能となる。上側中空構造体34の下面は、載置面26に対向する天井面38を構成している。載置面26と天井面38は並行である。骨密度測定装置の内部構造については後に詳述する。
(2)台車
図5には、台車14に備えられた支持機構(昇降機構)40の作用が示されている。骨密度測定装置12の高さを低くした状態が符号10Aで示されている。骨密度測定装置12の高さを高くした状態が符号10Bで示されている。いずれの場合においても測定溝の傾斜角度θ1は同じである。つまり、骨密度測定装置12を昇降運動させても、測定溝の傾斜姿勢は不変である。ちなみに、θ1は、例えば、6度から14度の範囲内に設定され、例えば10度である。台車14は、支持機構40を有する。支持機構40は、固定部材としての固定柱42と、上下可動部材としても可動柱44と、を含む。固定柱42によって可動柱44が昇降可能に保持されている。
図6に基づいて、台車について更に詳しく説明する。台車は、台座46、支持機構40及び脚部49を有する。台座46は、水平面としての台座面を有し、そこに骨密度測定装置が載置される。支持機構40は、固定柱42、可動柱44及びガススプリング50を有する。ガススプリング50は、固定柱42及び可動柱44の内部において、それらに跨がって設けられている。固定柱42の下端が脚部49に固定されており、固定柱42によって可動柱44が昇降可能に保持される。可動柱44の上端は台座46に連結されている。脚部49は旋回運動可能な4つのキャスタ51を備えている。
ガススプリング50は、台座46に対して上方への押し上げ力を及ぼす押し上げ機構として機能する。具体的には、ガススプリング50はロック機能(アンロック機能)を備えており、そのロック状態では、ガススプリング50の全長が保持され、そのアンロック状態では、上方への押し上げ力が発揮される。本実施形態では、台座46の全ストローク範囲において、最下高さ(基底高さ)から凡そ8割に相当する高さにおいて、可動部の総荷重(上からの力)と押し上げ力(下からの力)とがバランスするように、ガススプリング50の働きが調整されている。ここで、可動部は、昇降運動する部分の全体であり、総荷重には、骨密度測定装置の荷重、台座46の荷重及び可動柱44の荷重が含まれる。更に、前腕等の被検者に関わる荷重が考慮されてもよい。
全ストローク範囲の最高点又は中間点で上記バランスが成立するように、設定又は調整を行うことも可能である。ガススプリング50は、後述するように、筒体と軸体とを有し、筒体内のガスの圧力によって軸体を押し出す弾性力が生じる。軸体の先端部には、前方へ付勢されたピンが設けられている。そのピンが突出した状態でロック状態が形成され、そのピンを押し戻すことによってアンロック状態が形成される。
台座46は、水平方向に広がった4つの取っ手54a,54b、54c,54dを有する。それらは、台座面の周囲に形成されており、骨密度測定装置を搭載した状態において、それよりも外側に突出し且つ露出する。台座46にはロック解除機構52が設けられている。ロック解除機構52は、アーム56a,56b及びレバー58a,58bを有する。ロック解除機構52の詳細については後述する。取っ手54aの下方にレバー58aが存在しており、レバー58aを引き上げると、取っ手54aに対してレバー58aが近接し、上方から見て、それらが重合した状態となる。同様に、取っ手54bの下方にレバー58bが存在しており、レバー58bを引き上げると、取っ手54bに対してレバー58bが近接し、上方から見て、それらが重合した状態となる。このような構成によって、手の指でレバー58a,58bを引き上げた状態(アンロック状態)を形成しながら、同時に、取っ手54a,54bに対して手の平を当てて、それらに対して体重をかけることが可能となる。
支持機構40は、制限機構48を備えている。制限機構48は、複数の(本実施形態では3つの)上昇端高さ候補の中から上昇端高さが選択された場合に、その上昇端高さを超える上昇運動を制限する機構である。ここで、上昇端高さは、台座46(特に台座面)についてのものであるが、台座46と骨密度測定装置は一体的に昇降運動するので、上昇端高さは、骨密度測定装置あるいは測定溝についてのものでもある。
図7には、上昇端高さの設定時又は選択時において操作されるつまみ60が示されている。つまみ60は、固定柱42の背面側に設けられている回転操作子である。それを利用して、検査者は、3つの上昇端高さ候補の中から、いずれかの上昇端高さを選択し得る。上昇端高さが設定されると、最下高さ(基底高さ)から上昇端高さまでがその時点で有効なストローク範囲となる。制限機構48は、つまみ60の操作によって設定された上昇端高さを超える可動体(直接的には可動柱)の上昇運動を禁止する。つまみ60は検査者によって操作されるものであって、被検者によって操作されるものではなく、寧ろ被検者による安易な操作又は接触を回避すべきことから、固定柱42の背面側につまみ60が設けられている。つまみ60付近には、3つの上昇端高さ候補を識別するための3つの数値が表示されている。
図8には、3種類の上昇端高さが例示されている。左側に示す状態において、台座46Aの台座面の上昇端高さがH3で示されている。中央に示す状態において、台座46Bの台座面の上昇端高さがH2で示されている。右側に示す状態において、台座46Cの台座面の上昇端高さがH1で示されている。H0は基底高さつまり最下高さを示している。上昇端高さとしてH3が選択された場合、H0からH3までの範囲(大範囲)が有効なストローク範囲となる。上昇端高さとしてH2が選択された場合、H0からH2までの範囲(中範囲)が有効なストローク範囲となる。上昇端高さとしてH1が選択された場合、H0からH1までの範囲(小範囲)が有効なストローク範囲となる。例えば、H3とH2の間の距離は4〜6cmの範囲内にあり、同様に、H2とH1の間の距離は4〜6cmの範囲内にあり、H1とH0の間の距離は2〜5cmの範囲内にある。各数値は例示に過ぎないものである。いずれの状態でも、基底高さH0は同じであり、上昇端高さが選択的に変更される。上昇端高さの段階的な切り換え方式に代えて、連続的な切り換え方式を採用してもよい。可動柱44には、目盛62が設けられており、目盛62上における固定柱42の上端レベルとの関係において、有効ストローク範囲を認識することが可能である。
図9には、制限機構48の構成例が示されている。制限機構48は、固定柱42と可動柱44の間において作用するものであり、それは、ガイド機構64、ストッパ68、上昇制限用ブロック70,等を備えている。ガイド機構64は、固定柱42に固定されており、それはガイド66を有する。ガイド66によって、ストッパ68の水平運動が案内される。上昇制限用ブロック70は、可動柱44に固定されており、それと一緒に昇降運動する。上昇制限用ブロック70は、互いに異なる高さを有する2つの上向き面72,74を有する。
ガイド機構64は、つまみ60の回転運動をストッパ68の直線運動に転換する機構である。図9においては、上昇端高さH1(図8参照)が選択されており、ストッパ68が最も前進している。その状態では、ストッパ68の先端部下面に上向き面72が当たっており、上昇制限用ブロック70のそれ以上の上昇運動が制限されている。つまみ60の回転により上昇端高さH2(図8参照)が選択されると、ストッパ68が図中、右方向へ1段階移動する。これにより、上昇制限用ブロック70の上昇運動が許容され、上向き面74がストッパ68の先端部下面に当たった時点で、上昇運動が制限される。つまみ60の更なる回転により上昇端高さH3(図8参照)が選択されると、ストッパ68が図中、右方向へ更に移動し、ストッパ68と上昇制限用ブロック70との当たり関係は実質的に消失し、他の機構的上昇端に達するまで、可動柱44の上昇運動が許容される。このように、本実施形態によれば、非常に簡易な機構によって、複数の上昇端を形成することが可能である。固定柱42と可動柱44とに跨がって構成されたスライド機構については図示省略されている。
なお、台座が特定の高さにある場合にだけ、つまみ60の回転操作が許容され、それ以外の場合にはつまみ60の回転操作を行えないように構成してもよい。特定の高さは、例えば、上記H0又は上記H1であってもよい。そのような構成を採用する場合、例えば、可動柱44が特定の位置にある場合においてストッパ68のスライド運動を許容し、それ以外の場合にはストッパ68のスライド運動を禁止する機構を設ければよい。その機構が上記ガイド機構64に組み込まれてもよい。
図10には、取っ手54b、レバー58b及びアーム56bの三者の関係が拡大図として示されている。レバー58bは傾斜状態にある。上方から見て、取っ手54bとレバー58bとが重合関係にある。レバー58bを持ち上げることにより、それは水平姿勢となる。その状態では、レバー58bが取っ手54bに一定の隙間を介して近接する。これにより、片手で、レバー58bの持ち上げ状態を維持しながら、取っ手54bを操作することが容易となる。例えば、指でレバー58bを持ち上げながら、手の平を介して取っ手54bに体重をかけることが容易となる。
図11には、ガススプリング50及びロック解除機構52が例示されている。本実施形態では、ガススプリング50として、ロック機能付きガススプリングが用いられている。具体的には、ガススプリング50は、本体としての筒体77と、それに保持された軸体76と、を有する。筒体77の下端が固定柱又は脚部に取り付けられている。軸体76の上端部分が台座46に取り付けられている。軸体76の先端にはピン78が設けられている。ピン78には常時、突出方向への付勢力が及んでいる。その付勢力よりも大きな押圧力をピン78に与えることにより、ピン78が沈み込む。ピン78が突出した状態ではロック状態が形成され、筒体77が軸体76を保持し、両者が一体化される。ピン78が沈み込んだ状態ではロック状態が解除されつまりアンロック状態が形成され、筒体77から軸体76へ押し上げ力が伝達される。つまり、台座46を含む可動部を上方へ押し上げる力が生じる。
ロック解除機構52は、ピン78を押圧操作してアンロック状態を形成するための機構である。具体的には、ロック解除機構52は、水平軸80、その両端に連なる一対のアーム(図11には一方のアーム56bだけが示されている)、一対のアームの先端に設けられた一対のレバー(図11には一方のレバー58bだけが示されている)及び水平軸80に固定された押圧片84を有する。押圧片84の作用端部(図11において左側の端部)がピン78の頂部に当接している。
上記構成において、一対のレバーの両方又は一方を持って、一対のレバーを上方に引き上げると(符号86参照)、一対のアームが傾斜姿勢から水平姿勢に変化し、水平軸80が回転運動する(図11において時計回り方向に回転する)。これにより押圧片84がピン78を押し込み、アンロック状態が形成される。
一対のレバーの引き上げ状態を維持する限りにおいて、アンロック状態が維持される。そのアンロック状態では、ガススプリング50の押し上げ力が生じ、上方から下方への力を加えない限り、可動部が上方へ自然に運動し得る。その上昇運動を利用して高さ調整を行える。あるいは、アンロック状態において、可動部に対して、押し上げ力よりも大きな押し下げ力を与えることにより、可動部の高さを引き下げることが可能である。高さ調整後、一対のレバーを開放すれば、一対のアームが傾斜姿勢に復帰すると同時に、押圧片84が原姿勢まで戻り、ピン78が突出状態に復帰する。これにより、ロック状態が形成される。つまり、その時点での可動部の高さが強固に保持される。
ガススプリング50による押し上げ力F1は、軸体76の進出量に応じて変化する。全ストローク範囲内に、ガススプリング50の押し上げ力F1と可動部の総荷重F2とが均衡する高さ(均衡高さ)が存在している場合、アンロック状態になった時点での現在の高さが均衡高さよりも低ければ可動部は均衡高さまで自然に緩やかに浮上する。逆に、アンロック状態になった時点での現在の高さが均衡高さよりも高ければ可動部は均衡高さまで自然に緩やかに下降する。よって、使い勝手を良くするために、使用状況に応じて、均衡高さを適宜定めるのが望ましい。例えば、基底高さから見て、全ストローク範囲の4割、6割、8割又は10割のところに均衡高さを設定してもよい。また、個々の上昇端高さの使用頻度に従って均衡高さを設定してもよい。あるいは、ガススプリング50の経年変化等を考慮して均衡高さを設定してもよい。可動部の総荷重を計算する際に、前腕による荷重を含めてもよい。いずれにしても、高さ調整中、及び、骨密度測定中において、安全性及び作業性を高められるように、各種条件を定めるのが望ましい。押し上げ機構として上記ガススプリング50以外の設備(例えばガスダンパ)を利用してもよい。
図12には、車椅子利用の被検者について骨密度測定を行う状況が例示されている。但し、被検者の図示は省略されている。骨密度測定システム10は、上記のように、骨密度測定装置12と台車14とからなる。台車14においては、支持機構(固定柱、可動柱)の手前側が開放されている。支持機構の中心軸が可動部の重心にほぼ一致している。台車14における脚部の先端位置(X軸負方向の最大位置)がライン92で示されている。骨密度測定装置12における下部20の先端位置(X軸負方向の最大位置)がライン90で示されている。下部20の手前側部分における下側部分は丸みをもっており、それに対する外接線がライン94である。ライン90よりもライン92の方がX軸正側にある。なお、ライン93は、測定溝の傾斜角度又は中心軸を示している。
骨密度測定システム10が上記のように構成された結果、図示されるように、車椅子88を骨密度測定装置12にかなり近付けることが可能である。特に、下部20の下方に、車椅子88の車輪89を受け入れ可能な空間が生じている。しかも、傾斜した測定溝の高さを調整することが可能である。これにより、車椅子利用の被検者がその前腕を測定溝に差し込む際の負担が大幅に軽減される。測定溝の底面をなす載置面は手前側から奥側にかけて傾斜しているので、差し込まれた腕を自然に奥側へ導ける。椅子に座った被検者に対する測定を行う場合にも同様の利点を得られる。
なお、一対のレバーが設けられており、いずれのレバーを操作してもアンロック状態を形成することが可能であるから、特に図12に示すような状況(検査者がシステム手前側に回り込めない状況)において、作業性あるいは操作性を向上できる。
(3)骨密度測定装置の構造
図13には、骨密度測定装置の内部構造が概略的な断面図として示されている。既に図4を用いて説明したように、筐体16は、下部、上部及び中間部からなる。下部の手前側部分として下側中空構造体が構成され、上部の手前側部分として上側中空構造体が構成される。より具体的には、筐体16は、底板37、前面板100、天板102、奥壁103、天井板104、上面板106、及び、背面板108によって構成されている。底板37は、その手前部分を除いて水平板として構成されている。前面板100は、丸みをもった曲面板として構成されている。天板102は、手前側から奥側にかけて下がって傾斜しており、その傾斜角度はθ1である。奥壁103は、垂直軸(鉛直軸)から奥側へ傾斜した姿勢を有し、その傾斜角度はθ1である。天井板104は、天板102と平行に設けられている。天板102及び天井板104は、図13に示すように、奥壁103に対して直交している。上面板106は筐体上面を構成し、それは緩やかな曲面を構成している。背面板108は垂直に起立している。例えば、保管時等において、骨密度測定装置の背面全体を垂直の壁面に近付けるあるいは当てることも可能である。これにより無駄なスペースが生じにくい。
筐体16の内部は空洞である。その空洞は、大別して、下部の内部空間20A、上部の内部空間22A及び中間部の内部空間24Aからなる。内部空間20Aの中には内底板110が配設されている。内底板110は、手前側から奥側にかけて下がっており、つまり傾斜姿勢を有する。その傾斜角度はθ1である。下部から中間部を介して上部付近にかけて仕切板116が設けられている。仕切板116は奥壁103と同様に奥側へ傾斜しており、その傾斜角度はθ1である。
内底板110と底板37との間には、くさび状の形態を有する地下空間20Bが構成されている。地下空間20Bにおいては、手前側から奥側にかけて、その垂直方向の厚みが徐々に小さくなっている。仕切板116と背面板108との間には、奥側室24Bが構成されている。奥側室24Bの横幅(手前側から奥側への方向(X方向)の幅)は、概して、上方から下方にかけて徐々に広がっている。
内底板110には、スライド機構が配置されており、それは一対のレール機構120,122により構成される。個々のレール機構120,122は、例えば、内底板110に固定された左右方向(Y方向)に伸長するレールと、そのレールに係合して左右方向に運動するスライダと、からなる。スライド機構は、内部ユニット(内部運動体)118の左右方向の運動を案内する機構である。
内部ユニット118は、X線発生器126、フィルタ部128、連結フレーム130、サポート板132を含む。それらが一体化されており、筐体16の内部を運動する。X線発生器126は、X線発生管を有する。図示の構成例では、X線発生器126側に複数のスライダが取り付けられている。サポート板132にはX線検出器134が取り付けられている。X線発生器126は、X線ビームとしてファンビーム136を形成する。X線検出器134は、ファンビームの広がり方向に並んだ複数のセンサにより構成される。ファンビーム136を左右方向(Y方向)に機械的に走査することにより、二次元照射領域が構成される。符号136Aは、ファンビーム136の中心軸を示している。中心軸136Aは奥側へ倒れて、傾斜姿勢を有しており、その傾斜角度はθ1である。
地下空間20Bには冷却用のファン138が配置されている。具体的には、内底板110の下面における手前側にファン138が固定されている。地下空間20Bが狭い空間である場合、そこにファン138を配置することは困難である。本実施形態では、底板37と内底板110との間の距離が、手前側において増大しており、ファン138を設置でおきるスペースが生じている。ファン138の周囲には通気用の空間が確保されており、X線発生器126の手前側にも通気用の空間が確保されている。ちなみに、内底板110及び仕切板116は、多数の貫通孔を有しており、すなわち、通気性を有している。このような構成によって、ファン138を利用して、X線発生器126の温度上昇を効果的に抑制できる。
奥側室24Bの下部には電源ユニット140が配置されている。電源ユニット140は比較的に重い部材であり、それを奥側かつ下部に配置すれば、装置の重心を奥側かつ下方へ移動させることが可能となる。
地下空間20Bの手前側において、スペースの拡大が認められ、そこにファン138等の部材を設置できることから、X線発生器126の手前側にファン等を設置する必要がなくなる。これにより、X線発生器126と前面板100とを近付けることが可能となる。ファンビーム136を被検者に近付ければ、被検者の負担を軽減できる。
X線発生器126を収容している下側中空構造体(下部における前側部分)は、側面から見て、およそ台形のような形態を有する(図4の符号30を参照)。既に説明したように、下側中空構造体の垂直方向の厚みは、手前側から奥側にかけて徐々に小さなっている。なお、底板37には複数の脚部が設けられているが、図13においてはそれらが図示省略されている。また、筐体16の内部には、内部ユニット118を機械的に走査するための駆動源が設けられているが、それについても図示省略されている。
(4)測定アシスト機構
図14乃至図22を用いて測定アシスト機構28について説明する。図14は、測定アシスト機構28の上面図である。測定アシスト機構28は、前腕姿勢を適正化し且つその姿勢を維持するための機能と、前腕長測定のための機能と、を有する。具体的には、測定アシスト機構28は、右手用のグリップ148、左手用のグリップ150、左手用の肘当て部材152、及び、右手用の肘当て部材154を有する。各グリップ148,150は、それぞれ、非着脱型のグリップであり、作動姿勢である倒れ込み姿勢と、退避姿勢である起立姿勢と、を選択的にとる。倒れ込み姿勢においては、グリップ148,150が載置面26に近接対向した状態が形成される。なお、図14においては、グリップ150と肘当て部材154の肘当て片との合体状態が示されている。
天板の一部を構成するパネル142はX線減弱をあまり生じさせない部材によって構成されている。ファンビームの走査によって二次元照射領域が形成される。その照射領域は被検体照射領域144とエアバリュー取得領域146とからなる。被検体照射領域144に対して前腕が正しく位置決められる必要がある。エアバリュー取得領域146はDEXA法に基づく骨密度演算を行う際に必要となるエアバリューを取得するための領域である。それは被検体を透過しないX線の検出値に相当するものである。
測定アシスト機構28はハウジング160を有する。ハウジング160には2つのスリット162,164が形成されており、それらのスリット162,164をマーカー166,168が貫通している。マーカー166,168の端部は、X線照射空間(特にエアバリュー取得空間)に入り込んでいる。マーカー168は、ロッド156のスライド運動に連動してスライド運動する。ロッド156の端部には肘当て部材152が取り付けられている。マーカー166は、ロッド158のスライド運動に連動してスライド運動する。ロッド158の端部には肘当て部材154が取り付けられている。それらの詳細については後に説明する。
図15には、載置面26上において前腕(左腕の前腕)が適正に位置決められた状態(測定状態)が模式的に示されている。左手によってグリップ150が握られている。左手の肘には肘当て部材152の肘当て片152Aが当接されている。ハウジングは、2つの張出部分180,182を有し、それらに対して前腕が突き当てられている。不使用のグリップ148は起立姿勢(但し若干ながら前傾した姿勢)となっている。その前面(傾斜面)148aも前腕に当たっており、前腕の位置決めにおいて機能している。肘当て部材154が有する肘当て片はグリップ150が有するスリット内に収容されており、つまり合体状態が構成されている。
図16は、測定アシスト機構28の斜視図である。既に説明した要素も含めて、測定アシスト機構28の構成を詳述することにする。なお、図16において、X’方向は、傾斜した載置面の前後方向であり、X方向から傾斜した方向である。Y’方向はY方向に一致する。Z’方向はファンビーム中心軸の方向であり、Z方向から傾斜した方向である。
測定アシスト機構28は、右腕用のグリップ148、左腕用のグリップ150、左腕用のアセンブリ176、右腕用のアセンブリ178、及び、ハウジング160を有する。グリップ148,150にはそれぞれスリット148A,150Aが形成されている。アセンブリ176は、肘当て部材152及びロッド156を有する。肘当て部材152の一部が肘当て片152Aである。アセンブリ178は、肘当て部材154及びロッドを有する。肘当て部材154の一部が肘当て片154Aである。
ハウジング160は斜面184を有し、そこにはY’方向に並んだ2つのスリット162,164が形成されている。それらのスリット162,164からマーカー166,168の一部が突出している。マーカー166,168はX線を大きく減弱させる部材で構成されている。ハウジング160は、手前側に膨らみ出た張出部分180,182を有する。斜面184はファンビームの斜辺に平行となる角度を有している。なお、個々のグリップ148,150が有する回転軸については図示省略されている。
図17には、倒れ込み姿勢にあるグリップ150が示されている。図17には、X方向とX’方向の関係、及び、Z方向とZ’方向の関係も示されている。倒れ込み姿勢において、グリップ150の中心軸がライン190で示されている。ライン192が載置面の傾斜角度を示している。ライン192とライン190との間には角度差が生じている。載置面に対してグリップ150はやや上向き姿勢にある。グリップ150のスリット内に肘当て片が収容されており、その収容状態では肘当て片の一部(下部)が露出する。肘当て片の長手方向(又は下辺)はライン192と並行である。図18には、起立姿勢にあるグリップ150が示されている。その状態では、肘当て片154Aが完全に露出している。
図19には、左腕用アセンブリ176の構成例が示されている。図19においてはハウジング160の背面側が示されている。ロッド156の端に肘当て部材152が取り付けられている。ロッド156はY方向にスライド運動するものである。ロッド156にはラック202が設けられている。ハウジング160の内部には変換部200が設けられている。変換部200は複数のピニオン204及びラック206を有する。ラック202とラック206との間で複数のピニオン204が移動量の変換を行う。具体的には、変換部200は、ロッド156が移動した分の例えば1/4だけマーカー168を移動させる機能を有する。これにより、マーカー168の位置から肘当て部材152の位置を特定することが可能となる。つまり、ロッド156の直線運動距離を検出するエンコーダ等を設けなくても、画像解析によって肘当て部材152の位置を特定することが可能である。これにより部品点数の削減という利点を得られる。図19において、グリップ148は起立状態にある。右腕用アセンブリは左腕用アセンブリ176と対称の構成を有する。本実施形態の測定アシスト機構は2つの規制機構を有する。
図20には規制状態にある規制機構210Aが示されている。図21には非規制状態にある規制機構210Bが示されている。規制機構210A,210Bは、アセンブリがホームポジション(最もハウジング内に引き込まれた位置)にある場合に限りグリップ148,150の倒れ込みを許容し、それ以外の状態においてグリップ148,150の倒れ込みを規制(禁止)する機構である。
図20において、グリップ148は起立姿勢を有している。グリップ148には開口212が形成されており、その開口212の中に回転体214の突起220が進入している。その係合により、グリップ148の倒れ込みが規制されている。回転体214は、溝216を有する。一方、肘当て部材152はフック218を有する。アセンブリがハウジング内に引き込まれ(図20においてB方向)、それがホームポジションに到達すると、フック218の先端が溝216に入り込み、回転体214を時計回り方向に回転させる。すると、回転体214の突起220が開口212から外れ、グリップ148の回転運動(倒れ込み運動)が可能となる。アセンブリを逆の方向(図20においてA方向)に動かすためには、グリップ148を起立状態に戻す必要がある。
図21には、非規制状態にあるグリップ150が示されている。図示の例では、回転体230が反時計回り方向に回転し、回転体230の突起228が開口226から外れている。グリップ150が載置面側へ倒れ込むと、グリップ150に形成されたスリット内に肘当て片が自然に入り込む。この合体により、グリップ150が構造的に強化される。
図22に示すように、グリップ150の姿勢を検出するための検出器231が設けられている。検出器231は発光器と受光器とを有し、両者間に遮光板が入り込むと、光出力信号が変化する。これにより遮光状態が生じたか否か(つまり倒れ込み姿勢か起立姿勢か)を検出するものである。遮光板はグリップ150の基部に取り付けられた運動片として構成される。もう一方のグリップにも同様の検出器が設けられている。検出器231としてマイクロスイッチ等を利用してもよい。
以上のように、各規制機構によれば、不使用の肘当て片がグリップのスリット内に収容されて、両者の合体状態が自然に形成される。使用したいグリップを倒すには、使用しないアセンブリの押し込みが求められることになるから、使用しないアセンブリが中途半端に飛び出ている状態で骨密度測定が行われてしまう事態の発生を防止できる。使用するアセンブリについては、当然ながら、そのスライド運動が許容される。但し、その場合、不使用のグリップについてはその起立姿勢が強制されるので、不使用のグリップが測定の邪魔になることはない。
(5)データ処理及び制御
図23は骨密度測定装置のブロック図である。内部ユニット237は、X線発生器234とX線検出器236と含む。内部ユニット237は走査機構238によって機械的に走査される。X線に対して作用するフィルタの切り換え等により、低エネルギーX線と高エネルギーX線とが交互に生成される。メモリ240内には、画素単位で、低エネルギーX線検出値と高エネルギーX線検出値が格納される。プロセッサ242は、マーカー位置演算部244、測定部位演算部245、骨密度画像形成部246、制御部247等を有する。なお、図23においては入力部及び表示器が図示省略されている。
マーカー位置演算部244は、例えば、複数の低エネルギーX線検出値により構成される二次元画像(透過画像)に基づく画像解析によりマーカーの位置を演算するものである。複数の高エネルギーX線検出値により構成される二次元画像が解析対象となってもよい。測定部位演算部245は、上記二次元画像に基づいて基準位置を特定する機能、基準位置及びマーカー位置から前腕長を演算する機能、基準位置及び前腕長に基づいて測定部位を演算する機能、等を有する。基準位置は、例えば、尺骨茎状突起である。基準位置から前腕長の1/n(nは例えば3,6,10)だけ離れた位置を中心として、測定部位(平均骨密度演算部位)が定められる。
骨密度画像形成部246は、メモリ240内のデータに基づいて画素単位でDEXA法に従って骨密度を演算し、これによって骨密度画像を形成するものである。平均骨密度を演算する際に、骨密度画像が参照される。制御部247は、走査機構238、X線発生器234等の動作を制御するものである。
図24には、上記制御部による制御内容が示されている。列300は右腕用グリップ状態を示している。列302は左腕用グリップ状態を示している。各グリップ状態は2つの検出器の出力信号から判断される。列304は判断結果又は制御内容を示している。
行306に示すように、右腕用グリップの起立姿勢、かつ、左腕用グリップの倒れ込み姿勢が検出された場合、左腕が測定対象として判断され、左腕に対する骨密度測定が実行される。行308に示すように、右腕用グリップの倒れ込み姿勢、かつ、左腕用グリップの起立姿勢が検出された場合、右腕が測定対象として判断され、右腕に対する骨密度測定が実行される。行310に示すように、右腕用グリップの起立姿勢、かつ、左腕用グリップの起立姿勢が検出された場合、測定が禁止される。行312に示すように、右腕用グリップの倒れ込み姿勢、かつ、左腕用グリップの倒れ込み姿勢が検出された場合も、測定が禁止される。このような制御により安全性を高められる。
図25及び図26を用いて、マーカー位置の演算方法について説明する。図25において、ファンビーム領域250は、端部のエアバリュー領域254を含む。符号251は全受信チャンネル(センサ列)を示している。その内の一部252がエアバリュー取得用のチャンネル群となる。ファンビーム領域250内にマーカー166、168が進入した場合、エアバリュー取得用のチャンネル群の一部にその影響が現れる。
図26には、二次元画像(透過像)256と平均値プロファイル265が示されている。二次元画像256は、例えば、複数の低エネルギーX線検出値により構成されるものである。X’方向の全範囲251Aの内で、端部領域がエアバリュー取得領域252Aである。そのエアバリュー取得領域252Aにマーカー像262,264が現れる。具体的には、細い帯状の領域257A内にマーカー像262,264が現れる。その領域257AにおけるY座標ごとの平均検出値(平均値)をプロットしたものが平均値プロファイル265である。図示されるように、2つのマーカー像262,264に対応して2つの谷266,268が生じる。各谷の中心270,272を特定することにより、各マーカーの位置(Y座標)が特定される。
実際には、測定対象となった腕が左腕であれば、マーカー像264のY座標が演算され、測定対象となった腕が右腕であれば、マーカー像262のY座標が演算される。ちなみに、マーカー像262,264の移動範囲が符号258,260で示されている。上記以外の方法で各マーカーの位置が演算されてもよい。なお、エアバリューの演算に際しては、2つのマーカー像が除外される。
(6)測定プロセス
図27には、骨密度測定過程が流れ図として示されている。S10では、必要に応じて、検査者により上昇端高さが選択(再設定)される。例えば、対象となる被検者集団に応じて上昇端高さが選択される。S12では、検査者により、被検者に合わせて測定溝の高さが調整される。その際にはアンロック状態が形成され、その状態において高さ調整が行われる。高さ調整後、ロック状態が形成され、調整後の高さが保持される。S14においては、検査者により、使用するグリップが倒される。その際、そのグリップ内に不使用の肘当て片が収容される。S16では、検査者により、使用する肘当て片を遠方へスライドさせる操作がなされる。その上で、S18において、測定対象となった腕の手によりグリップが把持され、同時に、その腕が張出部分に突き当てられる。これにより腕が位置決められる。その後、検査者により、測定対象となった腕の肘頭に、肘当て片が当てられる。S20では骨密度測定が実行される。
図28には、骨密度測定装置の制御方法の一例が流れ図として示されている。その制御方法は図23に示した制御部によって実行されるものである。S30では、2つの検出器の出力信号に基づいて特定対象(右腕か左腕か)が特定される。この段階で、測定対象を適切に特定できない場合、S31に示すように、測定が禁止される。S32では、内部ユニットが測定対象に対応した走査開始位置まで搬送される。右腕用の走査開始位置(装置左側の走査原点)と左腕用の走査開始位置(装置右側の走査原点)の内で、測定対象に応じて走査開始位置が選択される。通常、前腕の遠位端側から反対側への走査が求められるためである。
S34では照射及び走査が開始される。S36においては、リアルタイムで、つまりデータ取得と並行して、マーカー検出処理が実行される。このマーカー検出処理では、その時点までに形成された透過像にマーカー像全体が含まれるのか否かが判断され、それが含まれる場合にはマーカー位置が演算される。そのマーカー位置に基づいて測定部位が演算される。測定部位をカバーする範囲として必要走査範囲(ファンビーム走査が必要となる範囲)が決定される。なお、測定部位にかかわらず全範囲の走査が求められる場合には全範囲が必要走査範囲となる。
S38では、必要走査範囲に対する走査が完了しているか否かが判断され、それが完了していなければS36以降の各工程が繰り返し実行される。S38において、必要走査範囲に対する走査が完了していると判断された場合、S40において照射及び走査を終了させるための制御が実行される。
(7)変形例
骨密度測定装置を上記台車以外の支持装置に搭載してもよい。あるいは、骨密度測定装置と台車とを一体化してもよい。被検者ごとに調整後の高さを記録しておき、同じ被検者について再度の骨密度測定を行う際に、記録されている高さを利用してもよい。例えば、その高さを表示してもよい。記録された高さを自動的な高さ調整で利用することも考えられる。被検者についての情報(年齢、性別、身長等)から、目安又は標準となる高さを求め、それを表示するようにしてもよい。
上記実施形態においてはファンビームが利用されていたが、それに代えてペンシルビーム又はコーンビームを利用してもよい。前腕長の演算に際しては尺骨茎状突起が利用される。画像処理による尺骨茎状突起の位置の特定に代えて、レーザーマーカーを尺骨茎状突起に手作業で合わせることにより、その位置が特定されるようにしてもよい。
2つのグリップが両方とも倒れ込み姿勢となっている場合、内部ユニットを左右方向の中央に位置決めるようにしてもよい。これによれば、測定再開に際し、内部ユニットをいずれの走査開始位置に移動させる場合でも移動時間が同じとなる。また、そのような制御によれば、搬送時において、装置の重量バランスを良好にできる。肘当て部材を含むアセンブリを自動的に動かすことも考えられる。また、グリップの姿勢変化を自動化することも考えられる。
上記実施形態では、マーカー位置がリアルタイムで検出されていたが、プレスキャンにより仮の透過画像を取得し、それに基づいてマーカー位置を特定してもよい。あるいは、全範囲スキャンの実行後に透過画像に基づいてマーカー位置を特定してもよい。
10 骨密度測定システム、12 骨密度測定装置、14 台車、16 筐体、18 測定溝、20 下部、22 上部、24 中間部、26 載置面、28 測定アシスト機構、40 支持機構、48 制限機構、50 ガススプリング、52 ロック解除機構、110 内底板、118 内部ユニット、120,122 スライド機構、126 X線発生器、134 X線検出器、148,150 グリップ、152,154 肘当て部材、176 左腕用アセンブリ、178 右腕用アセンブリ、166,168 マーカー、201A,210B 規制機構。

Claims (4)

  1. 手前側よりも奥側が低くなった傾斜姿勢を有する測定溝を備え、前記測定溝に差し込まれた前腕に対してX線測定を行う骨密度測定装置と、
    前記骨密度測定装置が載置される台座と、前記台座を昇降可能に支持する機構であって前記測定溝の傾斜姿勢を維持したまま前記骨密度測定装置の高さを可変するための支持機構と、を有する支持装置と、
    を含み、
    前記支持機構は、
    固定柱と、
    前記台座を支持する柱であって、前記固定柱により昇降可能に保持される可動柱と、
    前記台座の上昇端高さを設定するための操作子と、
    前記台座の高さが前記設定された上昇端高さを超えないように前記可動柱の上昇運動を制限する制限機構と、
    を含み、
    前記操作子によって複数の上昇端高さ候補の中から前記上昇端高さが選択される、
    ことを特徴とする骨密度測定システム。
  2. 手前側よりも奥側が低くなった傾斜姿勢を有する測定溝を備え、前記測定溝に差し込まれた前腕に対してX線測定を行う骨密度測定装置と、
    前記骨密度測定装置が載置される台座と、前記台座を昇降可能に支持する機構であって前記測定溝の傾斜姿勢を維持したまま前記骨密度測定装置の高さを可変するための支持機構と、を有する支持装置と、
    を含み、
    前記支持機構は押し上げ機構を含み、
    前記押し上げ機構は、アンロック状態において前記台座に対して上方への押し上げ力を与える機能と、ロック状態において前記台座の高さを固定する機能と、有し、
    前記支持機構は、更に、前記押し上げ機構のロック状態を解除してそれをアンロック状態にするロック解除機構を含み、
    前記ロック解除機構は、前記台座の右側に設けられた右側レバーと、前記台座の左側に設けられた左側レバーと、を含む、
    ことを特徴とする骨密度測定システム。
  3. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記台座は、それに載置された前記骨密度測定装置よりも水平方向に突出する複数の取っ手を有し、
    前記複数の取っ手は、
    前記左側レバーの操作時に前記左側レバーと垂直方向に重なり合う左側取っ手と、
    前記右側レバーの操作時に前記右側レバーと垂直方向に重なり合う右側取っ手と、
    を含む、
    ことを特徴とする骨密度測定システム。
  4. 骨密度測定装置が載置される台座と、
    前記台座を昇降可能に支持する機構であって前記骨密度測定装置の測定溝の傾斜姿勢を維持したまま前記骨密度測定装置の高さを可変するための支持機構と、
    前記台座の上昇端高さを設定するための操作子と、
    前記台座の高さが前記設定された上昇端高さを超えないように前記台座の上昇運動を制限する制限機構と、
    を含み、
    前記操作子によって複数の上昇端高さ候補の中から前記上昇端高さが選択される、
    ことを特徴とする骨密度測定装置用台車。
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