JP6802025B2 - バルブ動作のモニタリング方法、及びバルブ動作異常予兆検知方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献1には、バルブ開放動作をモニタリングするための具体的な方途については明らかにされていない。
また、本願発明は、プラント設備に備えられたバルブの動作の異常予兆を容易かつ高精度で検知することができる、バルブ動作異常予兆検知方法を提供することを目的とする。
本発明のバルブ動作異常予兆検知方法によれば、プラント設備に備えられたバルブのバルブ動作の異常予兆を、容易かつ高精度に検知することができる。
図1は、本発明に従うバルブ動作のモニタリング方法を実施するためのモニタリング装置の一例の概略構成を示す平面図である。モニタリング装置10は、磁気センサ1、開位置磁石2A及び閉位置磁石2B、並びに制御装置3により構成されうる。さらに、モニタリング装置1は、任意で記録計4を有する。そして、モニタリング装置10は、磁気センサ1により、バルブ5に備えられた開位置磁石2A及び閉位置磁石2Bにより生じる磁場を検出し、開位置磁石2A及び閉位置磁石2Bのそれぞれに起因する磁場を検出した際に、異なる値を出力するセンシング工程を実施する。このようにして、モニタリング装置10は、バルブ5が開状態から閉状態へとシフトするまでに要する時間、及びバルブ5が閉状態から開状態へとシフトするまでに要する時間を計測することができる。
本発明のバルブ動作のモニタリング方法は、複数のバルブを含むプラント設備におけるバルブ動作のモニタリング方法である。本発明のバルブ動作のモニタリング方法は、上述したようなモニタリング装置を用いて実施することできる。そして、本発明のバルブ動作のモニタリング方法は、磁気センサにより、バルブが閉状態である場合と開状態である場合とで異なる値を出力するセンシング工程と、磁気センサの出力値に基づいて、バルブが閉状態から開状態になるまでの時間データ、及び/又は、開状態から閉状態になるまでの時間データをそれぞれ取得して蓄積する、データ蓄積工程とを含む。以下、図1に示すモニタリング装置を用いて、水処理プラントに本発明のモニタリング方法を適用したものとして、具体的に説明する。
本発明のバルブ動作のモニタリング方法は、センシング工程及びデータ蓄積工程に加えて、任意で、磁気センサ1を含むモニタリング装置10をプラント設備に含まれるバルブ5に対して取り付ける取り付け工程を含みうる。もちろん、かかる取り付け工程は、既存のプラント設備を改造する際、或いは、モニタリング装置を交換する際に行えばよい。そして、一度取り付け工程を行えば、その後の任意の期間にわたって、上述したセンシング工程及びデータ蓄積工程、並びに後述する各種工程等を繰り返し実施することができる。
センシング工程では、磁気センサ1により、バルブ5が閉状態である場合と開状態である場合とで異なる値を出力する。
ここで、データ蓄積工程は、図1を参照して説明した上述したような制御部3或いは記録計4により実現されうる。より具体的には、制御部3或いは記録計4は、有線又は無線接続を介して磁気センサ1から出力値を受信して、不揮発性メモリに記憶する。
本発明のバルブ動作異常予兆検知方法は、上述したデータ蓄積工程にて蓄積された時間データを、縦軸を時間データ、横軸をデータ番号とした二次元座標空間上でプロットするプロット工程を含む。さらに、本発明のバルブ動作異常予兆検知方法は、プロットした時間データを解析するための各種解析工程として、直線近似工程やバッファ設定工程を含みうる。そして、本発明のバルブ動作異常予兆検知方法は、これらの各種解析工程の結果を受けて異常予兆を通知する異常予兆通知工程を含みうる。以下、各工程について説明する。
プロット工程では、データ蓄積工程にて蓄積されたバルブ開閉に関する時間データをプロットして、図2A及び図2Bに示すようなプロットを得る。より具体的には、バルブ開閉に要した時間を縦軸に、取得されたデータ点のデータ番号を横軸に設定して、プロットする。ここで、「データ点のデータ番号」とは、モニタリング装置10により取得されたバルブ開閉に関する時間データを、取得した時系列に沿って並べた際のデータ番号である。ここで、図2Aに示すプロットでは、縦軸をマイナス値として示し、図2Bに示すプロットでは、縦軸をプラス値として示す。これは、本例にて、開動作に要する時間と、閉動作に要する時間とを明確に区別可能とするためにこのような表記としたにすぎず、実際に要した時間は、図2Aについては縦軸の絶対値に相当する時間である。
[直線近似工程]
直線近似工程では、プロット工程で得たプロット上にて、複数のデータ点を1本又は複数本の直線で直線近似する。直線近似の具体的な方法としては特に限定されることなく、最小二乗法や主成分分析法を用いることができる。本発明に係るバルブ動作異常予兆検知方法にて、上記特定の二次元座標空間上にプロットした時間データに対して、直線近似工程を行うことで、異常予兆検知の対象とするバルブの動作パターンを正確に把握することができるので、バルブ動作の異常予兆を一層容易に検出することができる。
バッファ設定工程では、直線近似工程にて得られた1本又は複数本の直線のうち、縦軸切片の値の絶対値が最大又は最小である少なくとも1本の直線について、バッファ領域を設定する。バッファ領域の幅は、直線近似工程で得られた複数本の直線の相互間の距離や、時間データのばらつきに応じて、任意に決定することができる。バッファ設定工程では、例えば、縦軸切片の値の絶対値が最大である直線について、最大バッファ領域を設定することができる。或いは、バッファ設定工程では、例えば、縦軸切片の値の絶対値が最小である直線について、最小バッファ領域を設定することができる。このようなバッファ設定工程を実施することで、新たに得られたデータ点が異常予兆に相当するか否かを容易に判定することができるようになり、結果的に、異常予兆の検知が容易となる。
そして、異常予兆通知工程では、バッファ設定工程で設定したバッファ領域と、新たに取得された1又は複数のデータ点との位置関係に基づいて、異常予兆を検出し、そして通知する。より具体的には、最大バッファ領域よりも縦軸座標値の絶対値が大きいデータ点が存在する場合には、異常予兆として検出及び通知しうる。これにより、バルブの可動機構の動きが悪くなり、バルブ開閉に係る動きが鈍くなるような態様の故障の予兆の検出精度を向上させることができる。或いは、最小バッファ領域よりも縦軸座標値の絶対値が小さいデータ点が存在する場合に、異常予兆として検出及び通知しうる。これにより、バルブの可動機構が緩み、過剰に高速にバルブが切り替わるような態様の故障の予兆の検出精度を向上させることができる。
解析パターン2では、まず、プロット工程にて、データ蓄積工程にて蓄積された時間データに加えて、さらに、新たに取得された一つ又は複数のデータ点も同じ座標空間上にプロットする。そして、直線近似工程にて、特に、直線近似方法として最小二乗法を採用する。かかる最小二乗法による直線近似により、二次元座標空間上の全データ点を対象として1本又は複数本の直線による直線近似を行うとともに、該直線近似により得られた各直線について決定係数値を算出する。そして、異常予兆通知工程にて、直線近似工程で得られた1つ又は複数の決定係数値のうちの最小値が、所定の閾値以下となった場合に異常予兆として通知する。かかる異常予兆検知方法によれば、既に取得済みの複数のデータ点により得られているバルブ開閉パターンから外れたデータ点が取得された場合に、異常予兆として検出することができるため、一層高精度にバルブ動作の異常予兆を検出することができる。
本発明のバルブ動作異常予兆検知方法によれば、プラント設備に備えられたバルブの動作の異常予兆を、容易かつ高精度に検知することができる。
2A 開位置磁石
2B 閉位置磁石
3 制御装置
4 記録計
5 バルブ
6 配管
7 ステム
10 モニタリング装置
Claims (4)
- バルブを含むプラント設備におけるバルブ動作のモニタリング方法であって、
磁気センサにより、前記バルブが閉状態である場合と開状態である場合とで異なる値を出力するセンシング工程と、
前記磁気センサの出力値に基づいて、前記バルブが閉状態から開状態になるまでの時間データ、及び/又は、開状態から閉状態になるまでの時間データをそれぞれ取得して蓄積する、データ蓄積工程と、
前記データ蓄積工程にて蓄積された時間データを、縦軸を時間データ、横軸をデータ番号とした二次元座標空間上でプロットするプロット工程と、
前記プロット工程で得たプロット上にて、複数のデータ点を1本又は複数本の直線で直線近似する直線近似工程と、を含み、さらに、
前記プロット工程にて、さらに、新たに取得された一つ又は複数のデータ点もプロットし、
前記直線近似工程にて、最小二乗法により、前記二次元座標空間上の全データ点を対象として1本又は複数本の直線による直線近似を行うとともに、該直線近似により得られた各直線について決定係数値を算出し、
前記直線近似工程で得られた1つ又は複数の前記決定係数値のうちの最小値が、所定の閾値以下となった場合に異常予兆として通知する、異常予兆通知工程と、を含む、
バルブ動作のモニタリング方法。 - 前記直線近似工程にて得られた1本又は複数本の直線のうち、縦軸切片の値の絶対値が最大又は最小である少なくとも1本の直線について、バッファ領域を設定するバッファ設定工程と、
前記バッファ設定工程で設定したバッファ領域と、新たに取得された1又は複数のデータ点との位置関係に基づいて、異常予兆を検出し、そして通知する異常予兆通知工程と、を含む、請求項1に記載のバルブ動作異常予兆検知方法。 - 前記バッファ設定工程において、縦軸切片の値の絶対値が最大である直線について、最大バッファ領域を設定し、
前記異常予兆通知工程において、前記最大バッファ領域よりも縦軸座標値の絶対値が大きいデータ点が存在する場合に、異常予兆として検出及び通知する、
ことを含む、請求項2に記載のバルブ動作異常予兆検知方法。 - 前記バッファ設定工程において、縦軸切片の値の絶対値が最小である直線について、最小バッファ領域を設定し、
前記異常予兆通知工程において、前記最小バッファ領域よりも縦軸座標値の絶対値が小さいデータ点が存在する場合に、異常予兆として検出及び通知する、
ことを含む、請求項2又は3に記載のバルブ動作異常予兆検知方法。
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