JP6800380B1 - 液流発生装置および熱交換器 - Google Patents

液流発生装置および熱交換器 Download PDF

Info

Publication number
JP6800380B1
JP6800380B1 JP2020536282A JP2020536282A JP6800380B1 JP 6800380 B1 JP6800380 B1 JP 6800380B1 JP 2020536282 A JP2020536282 A JP 2020536282A JP 2020536282 A JP2020536282 A JP 2020536282A JP 6800380 B1 JP6800380 B1 JP 6800380B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
heated
straight line
heating
virtual straight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020536282A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021130934A1 (ja
Inventor
直 廣重
直 廣重
基史 鈴木
基史 鈴木
今日子 名村
今日子 名村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6800380B1 publication Critical patent/JP6800380B1/ja
Publication of JPWO2021130934A1 publication Critical patent/JPWO2021130934A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F13/00Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing
    • F28F13/14Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing by endowing the walls of conduits with zones of different degrees of conduction of heat

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

液流発生装置(100)は、液体を内部に保持し、かつ液体と接する第1面(11)を有する基体(10)と、第1面を局所的に加熱してマイクロバブルを形成するための加熱部(3a,3b,4a,4b)とを備える。加熱部は、X方向に並んで配置された複数の被加熱領域(6d、6e)を形成し、複数の被加熱領域の各々内に、相対的に高温となる第1領域(3d,3e)と、第1領域と隣接しておりかつ相対的に低温となる第2領域(4d,4e)とを形成し、かつ第1面に沿っておりかつX方向と交差するY方向において、複数の被加熱領域の各々の第1領域が第2領域に対して同じ側に配置されるように、設けられている。

Description

本開示は、液流発生装置および熱交換器に関する。
特開2007−263491号公報には、複数のマイクロチューブを備える熱交換器内に溜まったオイルを円滑に排出するために、下方に位置するマイクロチューブ内の冷媒流路の数が上方に位置するマイクロチューブ内の冷媒流路の数よりも多くされた熱交換器が開示されている。
特開2007−263491号公報
一般に、特定の流路を流れる液体の流速は、液体の粘性に起因して、流路の内周面に近づくにつれて低下する。この効果は、流路の内径が小さいほど、大きくなる。
そのため、上記熱交換器のマイクロチューブの各冷媒流路の内周面近傍を流れる冷媒の流速は、マイクロチューブの各冷媒流路の中央を流れる冷媒の流速と比べて、顕著に低下する。その結果、上記熱交換器では、マイクロチューブの内部を流れる冷媒とマイクロチューブの外部を流れる空気との間の熱交換が行われるため、冷媒流路の内周面近傍を流れる冷媒の流速低下により熱交換器の熱交換性能の低下が引き起こされる。
本開示の主たる目的は、流路の内周面近傍での流速低下を抑制するために、当該内周面近傍に液体の流れを生じさせる液流発生装置、およびそれを備える熱交換器を提供することにある。
本開示に係る液流発生装置は、液体を内部に保持し、かつ液体と接する第1面を有する基体と、第1面を局所的に加熱してマイクロバブルを形成するための加熱部とを備える。加熱部は、第1面に沿った第1方向に並んで配置された複数の被加熱領域を形成し、複数の被加熱領域の各々内に、相対的に高温となる第1領域と、第1領域と隣接しておりかつ相対的に低温となる第2領域とを形成し、かつ第1面に沿っておりかつ第1方向と交差する第2方向において、複数の被加熱領域の各々の第1領域が第2領域に対して同じ側に配置されるように、設けられている。
本開示によれば、流路の内周面近傍に液体の流れを生じさせる液流発生装置、およびそれを備える熱交換器を提供することができる。
実施の形態1に係る液流発生装置の部分断面図である。 図1に示される液流発生装置の第1面を平面視した部分平面図である。 図2に示される第1被加熱領域の第1仮想直線C1上での温度分布を示すグラフである。 図1に示される液流発生装置によって生じるマイクロバブルおよび液流を示す部分平面図である。 実施の形態1に係る液流発生装置の変形例の部分断面図である。 実施の形態1に係る熱交換器の部分斜視断面図である。 実施の形態2に係る液流発生装置の第1面を平面視した部分平面図である。 図7に示される液流発生装置によって生じるマイクロバブルおよび液流を示す部分平面図である。 実施の形態2に係る熱交換器の部分斜視断面図である。 実施の形態2に係る液流発生装置の変形例の第1面を平面視した部分平面図である。 実施の形態3に係る液流発生装置の部分断面図である。 実施の形態4に係る液流発生装置の部分断面図である。 図12に示される液流発生装置の第1面を平面視した部分平面図である。 実施の形態5に係る液流発生装置の第1面を平面視した部分平面図である。 実施の形態5に係る熱交換器の部分斜視断面図である。 実施の形態5に係る液流発生装置の変形例の第1面を平面視した部分平面図である。 実施の形態1〜5に係る液流発生装置の他の変形例の第1面を平面視した部分平面図である。
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
実施の形態1.
<液流発生装置の構成>
図1〜図3に示されるように、実施の形態1に係る液流発生装置100は、基体10と、加熱部としての複数の第1レーザ光源3a〜3cおよび複数の第2レーザ光源4a〜4cとを備える。
図1に示されるように、基体10は、内部に液体LQを保持する。液体LQは、液相の流体を有する任意の流体であればよく、例えば冷媒(液相冷媒または気液二相冷媒)である。
基体10は、液体LQと接する第1面11と、第1面11とは反対側に位置して液体LQと接しない第2面12とを有している。第1面11は基体10の内面であり、第2面12は基体10の外面である。第1面11は、例えば平面である。基体10は、例えば第2面12を有する基板1と、第1面11を有する薄膜2とを含む。
各第1レーザ光源3a〜3cから照射される第1レーザ光L3a〜L3cおよび各第2レーザ光源4a〜4cから照射される第2レーザ光L4a〜L4cについて、基板1の透過率は薄膜2の透過率よりも高く、薄膜2の吸収率は基板1の吸収率よりも高い。
基板1を構成する材料は、第1レーザ光および第2レーザ光を透過する材料である。好ましくは基板1を構成する材料の熱伝導率は、薄膜2を構成する材料の熱伝導率よりも低い。基板1を構成する材料は、例えばガラス(SiO2)である。
薄膜2を構成する材料は、第1レーザ光および第2レーザ光を吸収して、各レーザ光のエネルギーを熱エネルギーに変換(以下、光熱変換という)する任意の材料であればよいが、例えば金(Au)を含む。薄膜2は、例えば主な構成材料がAuでありかつ粒径がnmオーダーであるAuナノ粒子が凝集した膜である。なお、薄膜2は、Auナノ粒子が任意の結合剤を介して結合した膜であってもよい。Auナノ粒子の薄膜は、局在表面プラズモン共鳴により、その膜厚が薄い場合にも近赤外光をよく吸収して光熱交換作用を呈するため、薄膜2に有用である。この場合の薄膜2の厚みは、例えば0.001μm以上0.05μm以下である。薄膜2は、例えばスパッタリング法により成膜される。
図1に示されるように、複数の第1レーザ光源3a〜3cおよび複数の第2レーザ光源4a〜4cは、基体10の外部に配置されている。複数の第1レーザ光源3a〜3cおよび複数の第2レーザ光源4a〜4cは、基体10の第2面12と対向するように配置されている。複数の第1レーザ光源3a〜3cおよび複数の第2レーザ光源4a〜4cは、第1面11内の複数の被加熱領域6d〜6f(図2参照)をそれらの周囲の領域よりも局所的に高温として、各被加熱領域上にマイクロバブル5a〜5cを発生させるように、設けられている。
被加熱領域6d〜6fは、第1レーザ光L3a〜L3cのそれぞれを、面内に透過率分布を持つ光学フィルターを透過させることで設けてもよい。非加熱領域6d〜6fは、第1レーザ光L3a〜L3cをそれぞれ空間光変調器(SLM)に入射させてレーザ光強度を空間的に変調させることで設けてもよい。
各第1レーザ光源3a〜3cは、第1レーザ光を第1面11内の微小領域である第1領域3d〜3f(図2参照)に照射し、かつ第1レーザ光を第1領域3d〜3fに集光するように設けられている。各第2レーザ光源4a〜4cは、第2レーザ光を第1面11内の微小領域である第2領域4d〜4f(図2参照)に照射し、かつ第2レーザ光を第2領域4d〜4fに集光するように設けられている。各第1レーザ光源3a〜3cおよび各第2レーザ光源4a〜4cは、例えば半導体レーザである。各レーザ光の集光には、例えばレンズが用いられる。
第1レーザ光および第2レーザ光の各波長は、薄膜2に吸収されやすい波長とされる。好ましくは、第1レーザ光および第2レーザ光は近赤外線である。好ましくは、第2レーザ光の波長は、第1レーザ光の波長と等しい。一方で、第2レーザ光の強度は、第1レーザ光の強度よりも弱い。
図1に示されるように、第1レーザ光源3a〜3cから照射された第1レーザ光L3a〜L3cが第1面11に入射する角度は、0度超え90度以下であり、例えば90度である。第2レーザ光源4a〜4cから照射された第2レーザ光L4a〜L4cが第1面11に入射する角度は、例えば0度超えであって、第1レーザ光L3a〜L3cが第1面11に入射する角度未満である。第2レーザ光源4a〜4cと第1面11との間の距離は、例えば第1レーザ光源3a〜3cと第1面11との間の距離よりも短い。
図1および図2に示されるように、第1レーザ光源3aにより第1レーザ光が照射される第1領域3dは、第2レーザ光源4aにより第2レーザ光が照射される第2領域4dと、Y方向において隣接する。本明細書にて用いられる用語「隣接」には、第1領域および第2領域の各外縁が接している状態、第1領域および第2領域の各一部が重なっている状態、ならびに第1領域3dと第2領域4dが互いにY方向について離隔している状態が含まれる。第1領域3dと第2領域4dが互いにY方向について離隔している距離は、好ましくは第2領域4dの直径の2倍以下であり、より好ましくは、第2領域4dの直径以下である。第1領域3dと第2領域4dとの位置関係は、液体LQに生じさせたいマイクロスケール流れ7(図4参照)の向きに応じて、設定される。
第1領域3dおよび第2領域4dは、第1領域3dおよび第2領域4dの周囲の領域よりも局所的に高温とされる。つまり、第1領域3dおよび第2領域4dは、1つの被加熱領域を構成している。以下では、第1領域3dおよび第2領域4dにより構成される被加熱領域を第1被加熱領域6dとよぶ。第1被加熱領域6dは、マイクロバブルを発生させる温度以上に加熱される。第1被加熱領域6dの周囲の領域は、マイクロバブルを発生させる温度以上に加熱されない。
図1および図2に示されるように、第1レーザ光源3bにより第1レーザ光が照射される第1領域3eは、第2レーザ光源4bにより第2レーザ光が照射される第2領域4eと、Y方向において隣接する。第1領域3eと第2領域4eとの位置関係は、液体LQに生じさせたいマイクロスケール流れ7(図4参照)の向きに応じて、設定される。第1領域3eおよび第2領域4eは、第1領域3eおよび第2領域4eの周囲の領域よりも局所的に高温とされる。つまり、第1領域3eおよび第2領域4eは、1つの被加熱領域を構成している。以下では、第1領域3eおよび第2領域4eにより構成される被加熱領域を第2被加熱領域6eとよぶ。第2被加熱領域6eは、マイクロバブルを発生させる温度以上に加熱される。第2被加熱領域6eの周囲の領域は、マイクロバブルを発生させる温度以上に加熱されない。
図1および図2に示されるように、第1レーザ光源3cにより第1レーザ光が照射される第1領域3fは、第2レーザ光源4cにより第2レーザ光が照射される第2領域4fと、Y方向において隣接する。第1領域3fと第2領域4fとの位置関係は、液体LQに生じさせたいマイクロスケール流れ7(図4参照)の向きに応じて、設定される。第1領域3fおよび第2領域4fは、第1領域3fおよび第2領域4fの周囲の領域よりも局所的に高温とされる。つまり、第1領域3fおよび第2領域4fは、1つの被加熱領域を構成している。以下では、第1領域3fおよび第2領域4fにより構成される被加熱領域を第3被加熱領域6fとよぶ。第3被加熱領域6fは、マイクロバブルを発生させる温度以上に加熱される。第3被加熱領域6fの周囲の領域は、マイクロバブルを発生させる温度以上に加熱されない。
図2に示されるように、第1領域3d〜3fおよび第2領域4d〜4fの各平面形状は、例えば円形状である。第1領域3d〜3fの各面積は、例えば第2領域4d〜4fの各面積よりも大きい。第2領域4dは、例えば第1領域3dと外接していてもよく、互いに一部重なっていてもよく、互いに離隔していてもよい。互いに離隔する距離は、好ましくは第2領域4dの直径の2倍以下であり、より好ましくは、第2領域4dの直径以下である。
図2において点線で示される第1仮想直線C1は、第1レーザ光源3aおよび第2レーザ光源4aにより加熱されている第1面11を平面視したときに、第1被加熱領域6dの第1最高温部61dを通る仮想直線である。第1仮想直線C1は、第1仮想直線C1上で第1最高温部61dに対する一方の側に位置する第1部分65dの平均温度と第1最高温部61dに対する他方の側に位置する第2部分66dの平均温度の差が最大となるように設定される。第1最高温部61dに対する「一方の側」は、液体LQが流れるべき方向の下流側として設定される。第1最高温部61dに対する「他方の側」は、液体LQが流れるべき方向の上流側として設定される。第1最高温部61dの到達温度は、第1最高温部61d上にマイクロバブルを発生させる温度である。
第1仮想直線C1上の第1被加熱領域6dの上記一方の側の端部を第1端部63dとし、第1仮想直線C1上の第1被加熱領域6dの上記他方の側の端部を第2端部64dとする。第1端部63dは、第1領域3dの周囲の領域との境界部であり、第1領域3dにおいて周囲の領域に対する温度上昇が測定され得る最外周部分である。第2端部64dは、第2領域4dの周囲の領域との境界部であり、第2領域4dにおいて周囲の領域に対する温度上昇が測定され得る最外周部分である。第1部分65dは第1最高温部61dと第1端部63dとの間に位置する部分である。第2部分66dは第1最高温部61dと第2端部64dとの間に位置する部分である。
第1最高温部61dは、例えば第1被加熱領域6dのX方向およびY方向の中心を含む。この場合、第1仮想直線C1は、第1被加熱領域6dの中心を通る仮想直線である。第1部分65dは、第1仮想直線C1上で第1被加熱領域6dの中心に対する上記一方の側に位置する部分である。第2部分66dは、第1仮想直線C1上で第1被加熱領域6dの中心に対する上記他方の側に位置する部分である。
図3に示されるように、第1仮想直線C1上での温度分布は、第1最高温部61dに対して非対称となる。第1仮想直線C1上での温度分布は、第1被加熱領域6dの中心に対して非対称となる。第1部分65dの平均温度は、第2部分66dの平均温度よりも高い。
図2において点線で示される第2仮想直線C2は、第1レーザ光源3bおよび第2レーザ光源4bにより加熱されている第1面11を平面視したときに、第2被加熱領域6eの第2最高温部61eを通る仮想直線である。第2仮想直線C2は、第2仮想直線C2上で第2最高温部61eに対する上記一方の側に位置する第3部分65eの平均温度と他方の側に位置する第4部分66eの平均温度の差が最大となるように設定される。
第2仮想直線C2上の第2被加熱領域6eに対する上記一方の側の端部を第1端部63eとし、第2仮想直線C2上の第2被加熱領域6eの上記他方の側の端部を第2端部64eとする。第1端部63eは、第1領域3eの周囲の領域との境界部であり、第1領域3eにおいて周囲の領域に対する温度上昇が測定され得る最外周部分である。第2端部64eは、第2領域4eの周囲の領域との境界部であり、第2領域4eにおいて周囲の領域に対する温度上昇が測定され得る最外周部分である。第3部分65eは第2最高温部61eと第1端部63eとの間に位置する部分である。第4部分66eは第2最高温部61eと第2端部64eとの間に位置する部分である。
第2最高温部61eは、例えば第2被加熱領域6eのX方向およびY方向の中心を含む。この場合、第2仮想直線C2は、第2被加熱領域6eの中心を通る仮想直線である。第3部分65eは、第2仮想直線C2上で第2被加熱領域6eの中心に対する上記一方の側に位置する部分である。第4部分66eは、第2仮想直線C2上で第2被加熱領域6eの中心に対する上記他方の側に位置する部分である。
第2仮想直線C2上での温度分布は、第2最高温部61eに対して非対称となる。第2仮想直線C2上での温度分布は、第2被加熱領域6eの中心に対して非対称となる。第3部分65eの平均温度は、第4部分66eの平均温度よりも高い。
図2において点線で示される第3仮想直線C3は、第1レーザ光源3cおよび第2レーザ光源4cにより加熱されている第1面11を平面視したときに、第3被加熱領域6fの第3最高温部61fを通る仮想直線である。第3仮想直線C3は、第3仮想直線C3上で第3最高温部61fに対する上記一方の側に位置する第5部分65fの平均温度と他方の側に位置する第6部分66fの平均温度の差が最大となるように設定される。
第3仮想直線C3上の第3被加熱領域6fの上記一方の側の端部を第1端部63fとし、第3仮想直線C3上の第3被加熱領域6fの上記他方の側の端部を第2端部64fとする。第1端部63fは、第1領域3fの周囲の領域との境界部であり、第1領域3fにおいて周囲の領域に対する温度上昇が測定され得る最外周部分である。第2端部64fは、第2領域4fの周囲の領域との境界部であり、第2領域4fにおいて周囲の領域に対する温度上昇が測定され得る最外周部分である。第5部分65fは第3最高温部61fと第1端部63fとの間に位置する部分である。第6部分66fは第3最高温部61fと第2端部64fとの間に位置する部分である。
第3最高温部61fは、例えば第3被加熱領域6fのX方向およびY方向の中心を含む。この場合、第3仮想直線C3は、第3被加熱領域6fの中心を通る仮想直線である。第5部分65fは、第3仮想直線C3上で第3被加熱領域6fの中心に対する上記一方の側に位置する部分である。第6部分66fは、第3仮想直線C3上で第3被加熱領域6fの中心に対する上記他方の側に位置する部分である。
第3仮想直線C3上での温度分布は、第3最高温部61fに対して非対称となる。第3仮想直線C3上での温度分布は、第3被加熱領域6fの中心に対して非対称となる。第5部分65fの平均温度は、第6部分66fの平均温度よりも高い。
図2に示されるように、第1被加熱領域6dにおいて、平均温度が相対的に高い第1部分65dは、平均温度が相対的に低い第2部分66dに対して上記一方の側に配置されている。第2被加熱領域6eにおいて、平均温度が相対的に高い第3部分65eは、平均温度が相対的に低い第4部分66eに対して上記一方の側に配置されている。第3被加熱領域6fにおいて、平均温度が相対的に高い第5部分65fは、平均温度が相対的に低い第6部分66fに対し上記一方の側に配置されている。つまり、各被加熱領域において平均温度が相対的に高い部分は平均温度が相対的に低い部分に対して液体LQが流れるべき方向の下流側に配置されている。
第1仮想直線C1上において第2部分66dから第1部分65dに向かう方向と、第2仮想直線C2上において第4部分66eから第3部分65eに向かう方向とは、反転しない。第2領域4dから第1領域3dに向かう方向と、第2領域4eから第1領域3eに向かう方向とは、反転しない。第2仮想直線C2上において第4部分66eから第3部分65eに向かう方向と、第3仮想直線C3上において第6部分66fから第5部分65fに向かう方向とは、反転しない。第2領域4eから第1領域3eに向かう方向と、第2領域4fから第1領域3fに向かう方向とは、反転しない。
図2に示されるように、第1仮想直線C1、第2仮想直線C2、および第3仮想直線C3の各々は、互いに平行である。つまり、第1仮想直線C1が第2仮想直線C2に対して成す角度は0度である。第2仮想直線C2が第3仮想直線C3に対して成す角度は0度である。
なお、本明細書では、液体LQが流れるべき第2方向をY方向とし、Y方向と直交しかつ第1面11に沿った第1方向をX方向とし、Y方向およびX方向と直交する第3方向、すなわち第1面11に直交する方向、をZ方向とする。
図2に示されるように、第1仮想直線C1、第2仮想直線C2、および第3仮想直線C3は、X方向に間隔を隔てて並んで配置される。言い換えると、第1被加熱領域6d、第2被加熱領域6e、および第3被加熱領域6fは、X方向に間隔を隔てて並んで配置されている。第1仮想直線C1、第2仮想直線C2、および第3仮想直線C3は、互いに平行である。好ましくは、第1最高温部61dと第2最高温部61eとの間の距離δは、500μm未満である。第2最高温部61eと第3最高温部61fとの間の距離δは、500μm未満である。
<作用効果>
液流発生装置100の作用を、加熱部として複数の第1レーザ光源3a〜3cのみを備える液流発生装置(以下、比較例の液流発生装置とよぶ)の作用と対比して説明する。
まず、比較例の液流発生装置では、第1面11上には第1領域3d〜3fのみが形成される。この場合、第1領域3d〜3fの各最高温部を通るいずれの仮想直線においても、該仮想直線上の最高温部に対して一方の側の部分の平均温度と他方の側の部分の平均温度とは等しくなる。そのため、比較例に係る液流発生装置では、第1仮想直線C1は設定されない。つまり、第1面11に沿ったいずれの方向においても、第1領域3d〜3fの温度分布は最高温部を中心に対称に形成される。その結果、第1面11に沿ったいずれの方向においても、第1領域3d〜3fの各々に接する液体が第1領域3d〜3fによって加熱されて蒸発することにより形成された各マイクロバブルの表面の温度分布は最高温部を中心に対称に形成される。この場合、第1面11に沿ったいずれの方向においても各マイクロバブルの表面張力の分布が最高温部に対して一様に形成されるため、第1面11に沿った方向への液体の流れ(マイクロスケール流)は生じない。
これに対し、液流発生装置100では、第1面11上には第1領域3d〜3fに加えて第2領域4d〜4fが形成され、かつ第1領域3d〜3fの各々が第2領域4d〜4fの各々に対してY方向の同じ側に配置される。その結果、上述のように第1仮想直線C1、第2仮想直線C2、および第3仮想直線C3が設定される。つまり、第1仮想直線C1上での第1被加熱領域6dの温度分布は第1最高温部61dに対して非対称に形成される。第2仮想直線C2上での第2被加熱領域6eの温度分布は第2最高温部61eに対して非対称に形成される。第3仮想直線C3上での第3被加熱領域6fの温度分布は第3最高温部61fに対して非対称に形成される。
これにより、第1被加熱領域6dに接する液体が第1被加熱領域6dによって加熱されて蒸発することにより第1最高温部61d上に形成されたマイクロバブル5aに接する液体LQの表面の温度分布は、第1仮想直線C1上において第1最高温部61dに対して非対称に形成される。上記温度分布に起因して、マイクロバブル5aに接する液体LQの表面張力の分布も第1最高温部61dに対して非対称に形成される。具体的には、第1領域3dの温度が第2領域4dの温度よりも高いため、マイクロバブル5aに接する液体LQの表面張力は第1仮想直線C1に沿った方向において第1領域3dから第2領域4dに向かって増加する。
特に、第1仮想直線C1上の第1部分65dの平均温度と第2部分66dの平均温度との差は第1領域3d〜3fの各最高温部を通る任意の仮想直線の中で最大であるため、第1仮想直線C1上での第1被加熱領域6dの温度分布の非対称性は、第1領域3d〜3fの各最高温部を通る任意の仮想直線上での当該非対称性の中で最大となる。そのため、マイクロバブル5aに接する液体LQの表面張力の勾配は、第1仮想直線C1に沿った方向において最大となる。この表面張力の勾配により、マイクロバブル5aの周囲には、いわゆるマランゴニ対流7a(図4参照)が生じる。マランゴニ対流7aの向きは、第1仮想直線C1に沿ったY方向において第2領域4dから第1領域3dに向かう。
同様のメカニズムにより、マイクロバブル5bの周囲にはマランゴニ対流7b(図4参照)が生じ、マイクロバブル5cの周囲にはマランゴニ対流7c(図4参照)が生じる。すなわち、第2被加熱領域6e上に形成されたマイクロバブル5bに接する液体LQの表面の温度分布は、第2仮想直線C2上において第2最高温部61eに対して非対称に形成される。第3被加熱領域6f上に形成されたマイクロバブル5cに接する液体LQの表面の温度分布は、第3仮想直線C3上において第3最高温部61fに対して非対称に形成される。これにより、マイクロバブル5bに接する液体LQの表面張力は第2仮想直線C2に沿った方向において第1領域3eから第2領域4eに向かって増加し、マイクロバブル5cに接する液体LQの表面張力は第3仮想直線C3に沿った方向において第1領域3fから第2領域4fに向かって増加する。その結果、マランゴニ対流7bおよびマランゴニ対流7cが生じる。
さらに、各被加熱領域において、平均温度が相対的に高い部分は、平均温度が相対的に低い部分に対して液体LQが流れるべき方向の下流側に配置されている。
そのため、マランゴニ対流7a、マランゴニ対流7bおよびマランゴニ対流7cの各々は、液体LQが流れるべき方向の上流側から下流側に流れ、第1面11の近傍にはマイクロスケール流れ7が形成される。
さらに、第1仮想直線C1、第2仮想直線C2、および第3仮想直線C3は、互いに平行である。このようにすれば、マランゴニ対流7a、マランゴニ対流7bおよびマランゴニ対流7cの各々の向きは同一となる。
液流発生装置100では、第1最高温部61dと第2最高温部61eとの間の距離δは、500μm未満である。第2最高温部61eと第3最高温部61fとの間の距離δは、500μm未満である。このようにすれば、距離δが500μmよりも長い場合と比べて、マランゴニ対流7aとマランゴニ対流7bとが密に形成されるため、マイクロスケール流れ7が速くなる。
液流発生装置100では、基板1を構成する材料の熱伝導率が薄膜2を構成する材料の熱伝導率よりも低い。そのため、薄膜2の被加熱領域において光熱変換により生じた熱が基板1に拡散しにくく、レーザ光が照射された被加熱領域の温度が高く保持される。その結果、液流発生装置100では、基板1を構成する材料の熱伝導率が薄膜2を構成する材料の熱伝導率と同等以上とされている場合と比べて、マイクロバブルを発生するために必要とされるエネルギーが低減される。
(変形例)
図1に示される第1面11は平面であるが、これに限られるものではない。図5に示されるように、第1面11は曲面であってもよい。第1仮想直線C1および第2仮想直線C2と交差する断面において、第1面11の曲率中心は、例えば第1面11に対して基体10とは反対側に配置されている。異なる観点から言えば、基体10は管状に設けられており、第1面11はその内周面として構成されていてもよい。好ましくは、第1仮想直線C1と第2仮想直線C2とは、基体10の周方向において互いに間隔を隔てて配置されており、かつ基体10の軸方向に沿って延びている。
図2に示される第2領域4dは、第1領域3dと外接しているが、これに限られるものではない。第2領域4dの一部は第1領域3dの一部と重なるように形成されていてもよい。
図1および図2には、3つの第1レーザ光源3a〜3cと3つの第2レーザ光源4a〜4cとが図示されているが、第1レーザ光源および第2レーザ光源の数は特に制限されない。液流発生装置100は4つ以上の第1レーザ光源3a〜3cと4つ以上の第2レーザ光源4a〜4cとを備えていてもよい。また、液流発生装置100は、2つの第1レーザ光源3a,3bと2つの第2レーザ光源4a,4bのみを備えていてもよい。
また、図2に示される複数の被加熱領域6d〜6fの各々は、第1領域3d〜3fと第2領域4d〜4fとにより構成されているが、第1領域3d〜3fおよび第2領域4d〜4fに加えて他の領域を含んでいてもよい。当該他の領域は、例えば第2レーザ光よりも強度が低い第3レーザ光が照射される領域であり、第2領域に対して第1領域とは反対側に配置される。
<熱交換器の構成>
図6に示される熱交換器200は、液流発生装置100を備え、基体10がマイクロチューブ20として構成されている。マイクロチューブ20の内部には、冷媒が流通する複数の流路20a,20b,20cが形成されている。各流路20a,20b,20cの延在方向が、冷媒が流れるべき方向である。基体10の第1面11は、流路20a,20b,20cの内周面21として構成されている。基体10の第2面12は、マイクロチューブ20の外周面22として構成されている。各流路20a,20b,20cの内径はμmオーダーである。
好ましくは、液流発生装置100は、加熱部として、複数の第1レーザ光源3a〜3cから照射された各第1レーザ光を各第1領域3d〜3fに導く第1光ファイバー8a〜8cと、複数の第2レーザ光源4a〜4cから照射された各第2レーザ光を各第2領域4d〜4fに導く第2光ファイバー9a〜9cとをさらに備える。マイクロチューブ20の周囲において、1つの光ファイバーが配置されるために必要とされるスペースは1つのレーザ光源が配置されるために必要とされるスペースよりも小さくされ得る。そのため、上記構成によれば、レーザ光源から各被加熱領域に直接レーザ光を照射する場合と比べて、被加熱領域が密に配置され得る。
マイクロチューブ20の外部には、空気等の気体が流通する風路が形成されている。熱交換器200では、マイクロチューブ20の各流路20a,20b,20cを流れる冷媒とマイクロチューブ20の外部を流れる気体とが熱交換する。
図6に示される熱交換器200では、第1仮想直線C1が設定される第1被加熱領域と、第2仮想直線C2が設定される第2被加熱領域とは、互いに異なる流路上に形成されている。第1仮想直線C1は第1流路20aに配置される。第2仮想直線C2は第2流路20bに配置される。第3仮想直線C3は第3流路20cに配置される。第1仮想直線C1、第2仮想直線C2、および第3仮想直線C3は、各流路20a,20b,20cの延在方向に沿うように設定される。
このようにすれば、液流発生装置100により、マイクロチューブ20の各流路20a,20b,20cの内周面21の近傍にマイクロスケール流れが形成され得る。そのため、各流路20a,20b,20cの内周面21の近傍に形成されるマイクロスケール流れの流速は、液流発生装置100を備えない従来の熱交換器での各流路の内周面近傍の冷媒の流速よりも速くなる。その結果、熱交換器200の熱交換性能は、液流発生装置100を備えない従来の熱交換器の熱交換性能と比べて高くなる。
第1仮想直線C1は、例えば第1流路20aの内周面21のうち、外周面22との間の距離が最も短い領域上に配置される。第2仮想直線C2は、例えば第2流路20bの内周面21のうち、外周面22との間の距離が最も短い領域上に配置される。第3仮想直線C3は、例えば第3流路20cの内周面21のうち、外周面22との間の距離が最も短い領域上に配置される。このようにすれば、熱交換器200の熱交換性能が効果的に高められる。
なお、熱交換器200では、第1被加熱領域および第2被加熱領域がマイクロチューブ20の1つの流路20aの内周面21上に形成されてもよい。言い換えると、第1仮想直線C1および第2仮想直線C2は、1つの流路20aの内周面21上に設定されてもよい。この場合、第1被加熱領域および第2被加熱領域は、内周面21の周方向に並んで配置される。このようにすれば、1つの流路20a内に複数のマイクロスケール流れ7が形成されるため、1つの流路20a内に1つのマイクロスケール流れ7が形成される場合と比べて、当該流路20aを流れる冷媒の流速が速くなり、熱交換性能が高くなる。
(変形例)
なお、熱交換器200では、第1被加熱領域と第2被加熱領域とが1つの流路上に形成されていてもよい。第1被加熱領域と第2被加熱領域とが1つの流路の周方向において間隔を隔てて配置されていてもよい。
実施の形態2.
<液流発生装置の構成>
実施の形態2に係る液流発生装置は、実施の形態1に係る液流発生装置100と基本的に同様の構成を備えるが、図7に示されるように、第4被加熱領域6d2がY方向において第1被加熱領域6dと間隔を隔てて形成されている点で、液流発生装置100とは異なる。
実施の形態2に係る液流発生装置は、第1レーザ光源3a〜3cに加えて、第1領域3d2に第1レーザ光を照射する第1レーザ光源(図示しない)と、第2領域4d2に第2レーザ光を照射する第2レーザ光源(図示しない)とをさらに備えている。第1領域3d2に第1レーザ光を照射する第1レーザ光源は、第1領域3dに第1レーザ光を照射する第1レーザ光源3a(図1参照)と、Y方向に間隔を隔てて配置されている。上記第1レーザ光源は、第1レーザ光源3a〜3cと同様の構成を備えている。第2領域4d2に第2レーザ光を照射する第2レーザ光源は、第2領域4dに第2レーザ光を照射する第2レーザ光源4a(図1参照)と、Y方向に間隔を隔てて配置されている。上記第2レーザ光源は、第2レーザ光源4a〜4cと同様の構成を備えている。
図7に示されるように、第4被加熱領域6d2は、第1領域3d2および第2領域4d2により構成される。第1領域3d2および第2領域4d2は、第1領域3d2および第2領域4d2の周囲の領域よりも局所的に高温とされる。第1領域3d2は、第1領域3dと同様の構成を備えている。第2領域4d2は、第2領域4dと同様の構成を備えている。
第1被加熱領域6dと第4被加熱領域6d2との間のY方向の距離は、安定に生成するマイクロバブルの直径が約10μmであって、マイクロバブル同士の干渉を避けるため例えば10μm以上である。
図7において点線で示される第1仮想直線C1は、図2に示される第1仮想直線C1と同様の構成を備えている。
第4被加熱領域6d2の第4最高温部61d2は、第1仮想直線C1上に配置される。これにより、第1レーザ光源および第2レーザ光源により加熱されている第1面11を平面視したときに、第4被加熱領域6d2により生じるマイクロバブル5d2、および第1被加熱領域6dより生じるマイクロバブル5dは、第1仮想直線C1上に配置される。第1仮想直線C1上で第4最高温部61d2に対して上記一方の側に位置する第7部分65d2の平均温度は、第4最高温部61d2に対して上記他方の側に位置する第8部分66d2の平均温度よりも高い。第7部分65d2は、第4最高温部61d2に対して第1被加熱領域6dとは反対側に位置する。第8部分66d2は、第4最高温部61d2に対して第1被加熱領域6d側に位置する。
好ましくは、第1仮想直線C1上に位置する第7部分65d2および第8部分66d2の各平均温度の差は、第4最高温部61d2を通る任意の仮想直線上にて第4最高温部61d2に対して一方の側に位置する部分の平均温度と他方の側に位置する部分の平均温度との差のうち、最大である。
第4被加熱領域6d2の第4最高温部61d2は、例えば第4被加熱領域6d2の中心を含む。この場合、第4被加熱領域6d2の中心は、第1仮想直線C1上に配置される。第7部分65d2は、第1仮想直線C1上で第4被加熱領域6d2の中心に対して上記一方の側に位置する部分である。第8部分66d2は、第1仮想直線C1上で第4被加熱領域6d2の中心に対して上記他方の側に位置する部分である。
異なる観点から言えば、実施の形態2に係る液流発生装置では、第4仮想直線C4が設定される。第4仮想直線C4は、第1レーザ光源および第2レーザ光源により加熱されている第1面11を平面視したときに、第4被加熱領域6d2の第4最高温部61d2を通る仮想直線である。第4仮想直線C4上で第4最高温部61d2に対する上記一方の側に位置する部分の平均温度が第4最高温部61d2に対する他方の側に位置する部分の平均温度よりも高く、かつ両部分の平均温度の差が最大となるように引かれたものである。第4仮想直線C4は第1仮想直線C1と連なるように設定される。第4仮想直線C4は、例えば第1仮想直線C1と重なるように設定される。
<作用効果>
実施の形態2に係る液流発生装置は、実施の形態1に係る液流発生装置100と基本的に同様の構成を備えるため、液流発生装置100と同様の効果を奏することができる。
さらに、実施の形態2に係る液流発生装置では、第1仮想直線C1上での第4被加熱領域6d2の温度分布が第4最高温部61d2に対して非対称に形成される。そのため、図8に示されるように、第4被加熱領域6d2に接する液体が第4被加熱領域6d2によって加熱されて蒸発することにより形成されたマイクロバブル5d2に接する液体LQの表面の温度分布は、第1仮想直線C1上において第4最高温部61d2に対して非対称に形成される。マイクロバブル5d2に接する液体LQの表面張力の分布も第4最高温部61d2に対して非対称に形成される。
これにより、図8に示されるように、マランゴニ対流7a2がマランゴニ対流7aの下流に形成され、かつマランゴニ対流7a2はマランゴニ対流7aに逆らわない。その結果、実施の形態2に係る液流発生装置により生じるマイクロスケール流れ7は、実施の形態1に係る液流発生装置100により生じるマイクロスケール流れ7と比べて、Y方向に長くなる。
マイクロスケール流れ7の流速は、第1面11上での摩擦により、マイクロバブル5aから離れるほど減少する。第1被加熱領域6dと第4被加熱領域6d2とのY方向の距離が10μm以下であれば、マイクロスケール流れ7を液体LQが流れるべきY方向に延ばすことができる。
さらに、第4仮想直線C4が第1仮想直線C1と重なるように設定されれば、マランゴニ対流7a2がマランゴニ対流7aと同じ方向を向くため、液体LQが当該方向に効率的に流れる。
図7に示されるように、実施の形態2に係る液流発生装置では、X方向およびY方向において互いに間隔を隔てて配置された複数の被加熱領域6d3,6e2,6e3,6f2,6f3がさらに形成されてもよい。
複数の被加熱領域6d3,6e2,6e3,6f2,6f3の各々は、第1被加熱領域6d、第2被加熱領域6e、第3被加熱領域6f、および第4被加熱領域6d2と同様の構成を備えている。
被加熱領域6d3の最高温部は、第1仮想直線C1上に配置される。第1被加熱領域6dの第1最高温部61d、第4被加熱領域6d2の第4最高温部61d2、および被加熱領域6d3の最高温部は、第1仮想直線C1上に並んで配置される。
被加熱領域6e2,6e3の各最高温部は、第2仮想直線C2上に配置される。第2被加熱領域6eの第2最高温部61e、および被加熱領域6e2,6e3の各最高温部は、第2仮想直線C2上に並んで配置される。
被加熱領域6f2,6f3の各最高温部は、第3仮想直線C3上に配置される。第3被加熱領域6fの第3最高温部61f、および被加熱領域6f2,6f3の各最高温部は、第3仮想直線C3上に並んで配置される。
第1被加熱領域6d、第2被加熱領域6e、第3被加熱領域6f、第4被加熱領域6d2、および複数の被加熱領域6d3,6e2,6e3,6f2,6f3の各々の第1領域に対する第2領域の相対的な位置関係は、同等である。
このようにすれば、マイクロスケール流れ7が、X方向のより広い範囲にかつY方向のより長い領域に形成される。
<熱交換器の構成>
図9に示される熱交換器201は、実施の形態2に係る液流発生装置101を備え、基体10がマイクロチューブ30として構成されている。マイクロチューブ30の内部には、冷媒が流通する少なくとも1つの流路が形成されている。マイクロチューブ30の当該1つの流路の延在方向が、冷媒が流れるべき方向である。基体10の第1面11は、当該1つの流路の内周面31として構成されている。基体10の第2面12は、マイクロチューブ30の外周面32として構成されている。当該流路の内径はμmオーダーである。
図9に示されるように、熱交換器201では、複数の被加熱領域が内周面31上に形成され、各被加熱領域は、マイクロチューブ30の周方向Rに並んで配置されているとともに、マイクロチューブ30の延在方向に並んで配置されている。
第1仮想直線C1、第2仮想直線C2、および第3仮想直線C3は、上記周方向Rに並んで配置されている。第1仮想直線C1、第2仮想直線C2、および第3仮想直線C3の各々は、複数の被加熱領域の最高温部を通るように設定される。
このようにすれば、液流発生装置101により、マイクロチューブ30の内周面31の近傍には、周方向に並んだ複数のマイクロスケール流れが形成され得る。そのため、内周面31の近傍に形成される複数のマイクロスケール流れの各流速は、液流発生装置101を備えない従来の熱交換器での内周面近傍の冷媒の流速よりも速くなる。その結果、熱交換器201の熱交換性能は、液流発生装置101を備えない従来の熱交換器の熱交換性能と比べて高くなる。
図10に示されるように、熱交換器201において、マイクロチューブ30は、湾曲した形状を有していてもよい。マイクロチューブ30は、順に直列に接続された、第1管部33、第2管部34、および第3管部35を含む。第2管部34の中心軸の曲率は、第1管部33の中心軸の曲率、および第3管部35の中心軸の曲率よりも大きい。
実施の形態2に係る液流発生装置は、第1管部33の内周面31を局所的に加熱する複数の第1加熱部と、第2管部34の内周面31を局所的に加熱する複数の第2加熱部と、第3管部35の内周面31を局所的に加熱する複数の第3加熱部とを備える。複数の第1加熱部、複数の第2加熱部、および複数の第3加熱部の各々は、第1レーザ光源および第2レーザ光源を含む。
複数の第1加熱部の各々は、第1管部33の中心軸に沿った方向において並んで配置されている。複数の第2加熱部の各々は、第2管部34の中心軸に沿った方向において並んで配置されている。複数の第3加熱部の各々は、第3管部35の中心軸に沿った方向において並んで配置されている。
複数の第2加熱部は、複数の第1加熱部よりも、冷媒が流れるべき方向において密に配置されている。言い換えると、第2管部34の中心軸に沿った方向における複数の第2加熱部間の最短距離は、第1管部33の中心軸に沿った方向における複数の第1加熱部間の最短距離よりも短い。同様に、複数の第2加熱部は、複数の第3加熱部よりも、冷媒が流れるべき方向において密に配置される。言い換えると、第2管部34の中心軸に沿った方向における複数の第2加熱部間の最短距離は、第3管部35の中心軸に沿った方向における複数の第3加熱部間の最短距離よりも短い。
図10に示される第1被加熱領域6d、第4被加熱領域6d2、および被加熱領域6d3,6d4,6d5,6d6,6d7,6d8,6d9,6d10(以下、第1群の被加熱領域という)の各々は、マイクロチューブ30の延在方向に並んで配置されている。第2被加熱領域6e、被加熱領域6e2,6e3,6e4,6e5,6e6,6e7,6e8,6e9,6e10(以下、第2群の被加熱領域という)の各々は、マイクロチューブ30の延在方向に並んで配置されている。
第1管部33には、第1被加熱領域6d、第4被加熱領域6d2、被加熱領域6d3、および第2被加熱領域6e、被加熱領域6e2,6e3が配置される。第2管部34には、被加熱領域6d4,6d5,6d6,6d7,6e4,6e5,6e6,6e7が配置される。第3管部35には、被加熱領域6d8,6d9,6d10,6e8,6e9,6e10が配置される。
第2管部34の被加熱領域6d4,6d5,6d6,6d7,6e4,6e5,6e6,6e7は、第1管部33の第1被加熱領域6d、第4被加熱領域6d2、被加熱領域6d3、および第2被加熱領域6e、被加熱領域6e2,6e3と比べて、冷媒が流れるべき方向において密に配置されている。言い換えると、第2管部34に配置される複数の被加熱領域のうち隣り合う2つの被加熱領域間の最短距離D2は、第1管部33に配置される複数の被加熱領域のうち隣り合う2つの被加熱領域間の最短距離D1よりも短い。
第2管部34の被加熱領域6d4,6d5,6d6,6d7,6e4,6e5,6e6,6e7は、第3管部35の被加熱領域6d8,6d9,6d10,6e8,6e9,6e10と比べて、冷媒が流れるべき方向において密に配置されている。言い換えると、第2管部34に配置される複数の被加熱領域のうち隣り合う2つの被加熱領域間の最短距離D2は、第3管部35に配置される複数の被加熱領域のうち隣り合う2つの被加熱領域間の最短距離D3よりも短い。
第1群の被加熱領域のうち隣り合う2つの領域間の間隔は、当該2つの領域間の曲率が大きいほど、短い。同様に、第2群の被加熱領域のうち隣り合う2つの領域間の間隔は、当該2つの領域間の曲率が大きいほど、短い。
第1管部33に配置される複数の被加熱領域のうち隣り合う2つの領域間の間隔は、例えば第2管部34に近づくにつれて徐々に短くなる。同様に、第3管部35に配置される複数の被加熱領域のうち隣り合う2つの領域間の間隔は、例えば第2管部34から遠ざかるにつれて徐々に長くなる。
第1群の被加熱領域は、例えば第2群の被加熱領域よりも第2管部34の曲率中心の近くに配置される。この場合、第1群の被加熱領域のうち第2管部34内において隣り合う2つの領域間の間隔は、例えば第2群の被加熱領域のうち第2管部34内において隣り合う2つの領域間の間隔よりも短い。
曲率が相対的に大きい第2管部34を流れる冷媒の圧力損失は、曲率が相対的に小さい第1管部33および第3管部35を流れる冷媒の圧力損失よりも大きくなる。そのため、第2管部34に配置される複数の被加熱領域のうち隣り合う2つの被加熱領域間の最短距離と第1管部33に配置される複数の被加熱領域のうち隣り合う2つの被加熱領域間の最短距離とが等しい場合には、第2管部34内のマイクロスケール流れ7の流速は第1管部33内のマイクロスケール流れ7の流速よりも減少する。
これに対し、図10に示されるマイクロチューブ30を備える熱交換器201では、冷媒が流れるべき方向において、第2管部34の複数の被加熱領域が第1管部33の複数の被加熱領域と比べて密に配置されている。そのため、マイクロチューブ30では、圧力損失に起因した第2管部34での冷媒の流速低下が抑制されている。
なお、実施の形態2に係る液流発生装置101および熱交換器201において、複数の被加熱領域のY方向の各配列数が2以上であればよく、複数の被加熱領域のX方向の配列数は特に制限されない。
実施の形態3.
図11に示されるように、実施の形態3に係る液流発生装置102は、実施の形態1に係る液流発生装置100と基本的に同様の構成を備えるが、薄膜2を構成する材料が化合物半導体を含む点で、液流発生装置100とは異なる。
薄膜2を構成する材料は、アンチモン化ガリウム(GaSb)、アンチモン化インジウム(InSb)、窒化インジウム(InN)、およびヒ化インジウム(InAs)から成る群から選択される少なくとも1つを含む。上記1群の化合物半導体の各エネルギーバンドギャップは、1eV以下である。そのため、液流発生装置102では、薄膜2において光熱変換を起こすために必要とされるレーザ光のエネルギーも、1eV以下とすることができる。その結果、液流発生装置102においてマイクロバブルを発生するために必要とされるエネルギーは、液流発生装置100と比べて低くなる。
さらに、上記1群の化合物半導体の各熱伝導率は、50W/m・K以下である。そのため、液流発生装置102では、薄膜2の被加熱領域において光熱変換により生じた熱が薄膜2における被加熱領域の周囲の領域に拡散しにくく、被加熱領域の温度が高く保持される。その結果、液流発生装置102においてマイクロバブルを発生するために必要とされるエネルギーは、液流発生装置100と比べて、さらに低くなる。
さらに、上記1群の化合物半導体の強度は、複数のAuナノ粒子が凝集または結合剤を介して結合して成る薄膜の強度よりも高い。上記1群の化合物半導体では原子間が共有結合しているためである。そのため、液流発生装置102における薄膜2の耐衝撃性は、液流発生装置100と比べて高い。
このことから、液流発生装置102では、溶存気体量が比較的少ない液体LQに流れを生じさせる液流発生装置に好適である。
マイクロバブルの発生過程は、液体中の溶存気体量に影響することが知られている。溶存気体量が比較的大きい液体が加熱された場合には空気を主成分とするマイクロバブル(以下、空気マイクロバブルとよぶ)が発生し、溶存気体量が比較的小さい液体が加熱された場合には水蒸気を主成分とするマイクロバブル(以下、水蒸気マイクロバブルとよぶ))が発生する。
水蒸気マイクロバブルの径は空気マイクロバブルの径よりも小さくなるため、水蒸気マイクロバブルに接する液体の表面張力の勾配は空気マイクロバブルでのそれと比べて大きくなる。その結果、水蒸気マイクロバブルにより生じるマランゴニ対流の流速は空気マイクロバブルにより生じるマランゴニ対流の流速よりも速くなり、水蒸気マイクロバブルにより生じるマイクロスケール流れの流速も空気マイクロバブルにより生じるマイクロスケール流れの流速よりも速くなる。
一方で、水蒸気マイクロバブルの発生時に薄膜2に加えられる衝撃は、空気マイクロバブルの発生時に薄膜2に加えられる衝撃よりも大きいことが確認されている。そのため、薄膜2がAuナノ粒子の薄膜とされた液流発生装置100を溶存気体量が比較的少ない液体LQに流れを生じさせる目的で使用し続けた場合、薄膜2が水蒸気マイクロバブルが発生する際の衝撃を受け続けて破損するおそれがある。これに対し、液流発生装置102であれば、溶存気体量が比較的少ない液体LQに流れを生じさせる目的で使用され続けた場合にも、薄膜2は水蒸気マイクロバブルが発生する際の衝撃に耐えることができる。
なお、液流発生装置102は、溶存気体量が比較的多い液体LQに流れを生じさせる液流発生装置にも好適である。
実施の形態3に係る液流発生装置102は、実施の形態2に係る液流発生装置と基本的に同様の構成を備え、薄膜2を構成する材料が化合物半導体を含む点でのみ実施の形態2に係る液流発生装置とは異なっていてもよい。
なお、実施の形態3に係る液流発生装置は、実施の形態1に係る液流発生装置100と基本的に同様の構成を備えるため、液流発生装置100と同様の効果を奏することができる。
実施の形態4.
<液流発生装置の構成>
図12に示されるように、実施の形態4に係る液流発生装置103は、実施の形態1に係る液流発生装置100と基本的に同様の構成を備えるが、第1レーザ光源および第2レーザ光源に代えて、発熱体13を備えている点で、液流発生装置100とは異なる。
発熱体13は、基体10の第2面12に接するように配置されて、基板1を介して薄膜2の第1面11を加熱するように設けられている。発熱体13は、例えば第2面12に接する面の全体が発熱する。
薄膜2は、第1表面部15d〜15fと、第1表面部15d〜15fと、第3表面部17とを含む。第2表面部16d〜16fは、第1表面部15d〜15fと隣接して配置されている。第3表面部17は、第1面11内において、第1表面部15d〜15fおよび第2表面部16d〜16f以外の領域に配置されている。
第1表面部15d〜15fを構成する材料の熱伝導率は、第2表面部16d〜16fを構成する材料の熱伝導率よりも高い。第2表面部16d〜16fを構成する材料の熱伝導率は、第3表面部17を構成する材料の熱伝導率よりも高い。第3表面部17を構成する材料の熱伝導率は、第3表面部17のうち基板1と接している面から第1面11への伝熱を抑制するように設定される。第1表面部15d〜15fを構成する材料は、例えば銅(Cu)を含む。第2表面部16d〜16fを構成する材料は、例えばアルミニウム(Al)を含む。第3表面部17を構成する材料は、例えば炭素鋼、クロム鋼、またはステンレス鋼を含む。第1表面部15d〜15fの各々は、互いに同等の構成を備えている。第2表面部16d〜16fの各々は、互いに同等の構成を備えている。
発熱体13に生じた熱は、基板1を通って薄膜2に達する。第1表面部15d〜15f、第2表面部16d〜16f、および第3表面部17の熱伝導率の分布に起因して、第1面11のうち第1表面部15d〜15fおよび第2表面部16d〜16f上に位置する領域は、第1面11のうち第3表面部17上に位置する領域よりも局所的に高温に加熱される。さらに、第1面11のうち第1表面部15d〜15f上に位置する領域は、第1面11のうち第2表面部16d〜16f上に位置する領域よりも局所的に高温に加熱される。
つまり、液流発生装置103では、第1表面部15d〜15f、第1表面部15d〜15f、および第3表面部17を含む薄膜2と、発熱体13とが、第1面11を局所的に加熱する加熱部を構成している。
液流発生装置103では、第1領域3d〜3fが第1面11のうち第1表面部15d〜15f上に位置する領域として構成され、第2領域4d〜4fが第1面11のうち第2表面部16d〜16f上に位置する領域として構成される。第1面11のうち第3表面部17上に位置する領域は、第1被加熱領域6d、第2被加熱領域6e、および第3被加熱領域6fの周囲の領域を構成する。
第1被加熱領域6d、第2被加熱領域6e、および第3被加熱領域6fの各々は、マイクロバブルを発生させる温度以上に加熱される。第3表面部17上の第1面11は、マイクロバブルを発生させる温度以上に加熱されない。
図13において点線で示される第1仮想直線C1、第2仮想直線C2、および第3仮想直線C3は、実施の形態1に係る液流発生装置100におけるそれらと同様に設定され得る。
なお、液流発生装置103も、液流発生装置100と同様に変形され得る。例えば第1面11は曲面であってもよい。
<作用効果>
実施の形態4に係る液流発生装置は、実施の形態1に係る液流発生装置100と基本的に同様の構成を備えるため、液流発生装置100と同様の効果を奏することができる。
<熱交換器の構成>
実施の形態4に係る熱交換器は、実施の形態4に係る液流発生装置103を備え、基体10がマイクロチューブとして構成されている。このマイクロチューブは、実施の形態1に係る熱交換器200におけるマイクロチューブ20と基本的に同様の構成を備えていればよいが、発熱体13がマイクロチューブの外周面を覆うように設けられている点で、マイクロチューブ20とは異なる。
実施の形態5.
<液流発生装置の構成>
実施の形態5に係る液流発生装置は、実施の形態4に係る液流発生装置103と基本的に同様の構成を備えるが、図14に示されるように、第4被加熱領域6d2がY方向において第1被加熱領域6dと間隔を隔てて形成されている点で、液流発生装置103とは異なる。異なる観点から言えば、実施の形態5に係る液流発生装置は、実施の形態2に係る液流発生装置と基本的に同様の構成を備えるが、第1レーザ光源および第2レーザ光源に代えて、発熱体13を加熱部として備えている点で、実施の形態2に係る液流発生装置とは異なる。
図14に示されるように、薄膜2は、第1表面部15d〜15f、第1表面部15d〜15f、第3表面部17に加えて、第1領域3d2を形成するための第1表面部15d2と、第2領域4d2を形成するための第2表面部16d2とをさらに含む。
第1領域3d2を形成するための第1表面部15d2は、第1領域3dを形成するための第1表面部15dと、Y方向に間隔を隔てて配置されている。第1表面部15d2は、第1表面部15d〜15fと同様の構成を備えている。第2領域4d2を形成するための第2表面部16d2は、第2領域4dを形成するための第2表面部16dと、Y方向に間隔を隔てて配置されている。第2表面部16d2は、第2表面部16d〜16fと同様の構成を備えている。
図7に示されるように、第4被加熱領域6d2は、第1領域3d2および第2領域4d2により構成される。第1領域3d2および第2領域4d2は、第1領域3d2および第2領域4d2の周囲の領域よりも局所的に高温とされる。第1領域3d2は、第1領域3dと同様の構成を備えている。第2領域4d2は、第2領域4dと同様の構成を備えている。
第1被加熱領域6dと第4被加熱領域6d2との間のY方向の距離は、安定に生成するマイクロバブルの直径が約10μmであって、マイクロバブル同士の干渉を避けるため例えば10μm以上である。
図14において点線で示される第1仮想直線C1、第2仮想直線C2、および第3仮想直線C3は、実施の形態2に係る液流発生装置におけるそれらと同様に設定され得る。図14に示される複数の被加熱領域は、実施の形態2に係る液流発生装置におけるそれらと同様の構成を備えている。
<作用効果>
実施の形態5に係る液流発生装置は、実施の形態4に係る液流発生装置103と基本的に同様の構成を備えるため、液流発生装置103と同様の効果を奏することができる。
さらに、実施の形態5に係る液流発生装置は、実施の形態2に係る液流発生装置と基本的に同様の構成を備えるため、実施の形態2に係る液流発生装置と同様の効果を奏することができる。
<熱交換器の構成>
実施の形態5に係る熱交換器は、実施の形態5に係る液流発生装置101を備え、基体10がマイクロチューブ40として構成されている。マイクロチューブ40は、マイクロチューブ30と基本的に同様の構成を備えるが、マイクロチューブ40の内周面41が実施の形態5に係る基体10の第1面11として構成されており、かつマイクロチューブ40の外周面42が発熱体13によって覆われている点で、マイクロチューブ30とは異なる。
図15に示されるように、マイクロチューブ40では、1つの被加熱領域を形成するための1組の第1表面部および第2表面部が、複数組設けられている。各組の第1表面部および第2表面部は、マイクロチューブ40の周方向Rに並んで配置されているとともに、マイクロチューブ40の延在方向に並んで配置されている。これにより、マイクロチューブ40では、複数の被加熱領域が内周面41上に形成され、各被加熱領域は、マイクロチューブ40の周方向Rに並んで配置されているとともに、マイクロチューブ40の延在方向に並んで配置されている。
図16に示されるように、マイクロチューブ40は、図10に示されるマイクロチューブ30と同様に、湾曲した形状を有していてもよい。マイクロチューブ40は、順に直列に接続された、第1管部43、第2管部44、および第3管部45を含む。第2管部44の中心軸の曲率は、第1管部43の中心軸の曲率、および第3管部45の中心軸の曲率よりも大きい。
この場合、実施の形態5に係る熱交換器は、実施の形態2に係る熱交換器と同様に、第1管部43の内周面41を局所的に加熱する複数の第1加熱部と、第2管部44の内周面41を局所的に加熱する複数の第2加熱部と、第3管部45の内周面41を局所的に加熱する複数の第3加熱部とを備える。実施の形態5に係る熱交換器は、複数の第1加熱部、複数の第2加熱部、および複数の第3加熱部の各々が第1表面部、第2表面部、および第3表面部を含む薄膜と発熱体とにより構成されている点で、実施の形態2に係る熱交換器とは異なる。
複数の第2加熱部に含まれる複数の第1表面部および複数の第2表面部は、複数の第1加熱部に含まれる複数の第1表面部および複数の第2表面部よりも、冷媒が流れるべき方向において密に配置されている。言い換えると、第2管部44の中心軸に沿った方向において隣り合う2組の第1表面部および第2表面部のうち冷媒が流れるべき方向の上流側に位置する第1表面部15d4と、これよりも下流側に位置する第2表面部16d5との間の最短距離は、第1管部43の中心軸に沿った方向において隣り合う2組の第1表面部および第2表面部のうち冷媒が流れるべき方向の上流側に位置する第1表面部15dと、これよりも下流側に位置する第2表面部16d2との間の最短距離よりも短い。
図16に示されるマイクロチューブ40に配置される複数の被加熱領域は、図10に示されるマイクロチューブ30に配置される複数の被加熱領域と、同様の構成を備えている。その結果、実施の形態5に係る熱交換器は、実施の形態2に係る熱交換器と同様の効果を奏することができる。
なお、実施の形態5に係る液流発生装置および熱交換器において、複数の被加熱領域のY方向の各配列数が2以上であればよく、複数の被加熱領域のX方向の配列数は特に制限されない。
図1〜16に示される液流発生装置または熱交換器では、第1仮想直線C1は第2仮想直線C2と平行に設定されているが、これに限られるものではない。第1仮想直線C1が第2仮想直線C2に対して成す角度は、90度未満であればよい。好ましくは、第1仮想直線C1が第2仮想直線C2に対して成す角度は45度以下である。より好ましくは、図17に示されるように、第1仮想直線C1が第2仮想直線C2に対して成す角度は30度以下である。図17に示されるように、第3仮想直線C3は、第2仮想直線C2に対し、第1仮想直線C1と線対称の関係を成すように設定されてもよい。
以上のように本開示の実施の形態について説明を行なったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本開示の基本的範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本開示の基本的範囲は、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
1 基板、2 薄膜、3a,3b,3c 第1レーザ光源、3d,3d2,3e,3f 第1領域、4a,4b,4c 第2レーザ光源、4d,4d2,4e,4f 第2領域、5a,5b,5c,5d2,5d マイクロバブル、6d 第1被加熱領域、6e 第2被加熱領域、6f 第3被加熱領域、6d2 第4被加熱領域、7 マイクロスケール流れ、7a,7b,7c,7a2 マランゴニ対流、8a,8c 第1光ファイバー、9a,9c 第2光ファイバー、10 基体、11 第1面、12 第2面、13 発熱体、15d,15d2,15d4,15f 第1表面部、16d,16d2,16d5,16f 第2表面部、17 第3表面部、20,30,40 マイクロチューブ、20a,20b,20c 流路、21,31,41 内周面、22,32,42 外周面、33,43 第1管部、34,44 第2管部、35,45 第3管部、61d 第1最高温部、61e 第2最高温部、61f 第3最高温部、61d2 第4最高温部、63d,63e,63f 第1端部、64d,64e,64f 第2端部、65d 第1部分、66d 第2部分、65e 第3部分、66e 第4部分、65f 第5部分、66f 第6部分、65d2 第7部分、66d2 第8部分、100,101,102,103 液流発生装置、200,201 熱交換器。

Claims (10)

  1. 液体と接する第1面を有する流路が形成され、前記流路の中央を前記液体が第2方向に流れるように設けられた基体と、
    前記第1面を局所的に加熱してマイクロバブルを形成するための加熱部とを備え、
    前記加熱部は、
    前記第1面上に複数の被加熱領域を形成し、
    前記複数の被加熱領域の各々内に、相対的に高温となる第1領域と、前記第1領域と隣接しておりかつ相対的に低温となる第2領域とを形成し、かつ
    前記第1面に沿った前記第2方向において、前記複数の被加熱領域の各々の前記第1領域が前記第2領域に対して同じ側に配置されるように、設けられており、さらに、
    前記加熱部は、前記第1面を加熱しているときに、前記流路の中央に前記第2方向に沿った前記液体の流れを形成するとともに、前記第1面の近傍に前記第2方向に沿った前記液体の流れを形成するように、設けられており、
    前記加熱部は、前記基体に吸収される波長の第1レーザ光を前記第1領域に照射する第1レーザ光源と、前記第1レーザ光と比べて波長および強度の少なくともいずれかが異なる第2レーザ光を前記第2領域に照射する第2レーザ光源とを含み、
    前記第1面を構成する材料は、アンチモン化ガリウム(GaSb)、アンチモン化インジウム(InSb)、窒化インジウム(InN)、およびヒ化インジウム(InAs)から成る群から選択される少なくとも1つを含む、液流発生装置。
  2. 前記加熱部は、前記第1レーザ光を前記第1領域に照射する第1光ファイバーと、前記第2レーザ光を前記第2領域に照射する第2光ファイバーとをさらに含む、請求項1に記載の液流発生装置。
  3. 液体と接する第1面を有する流路が形成され、前記流路の中央を前記液体が第2方向に流れるように設けられた基体と、
    前記第1面を局所的に加熱してマイクロバブルを形成するための加熱部とを備え、
    前記加熱部は、
    前記第1面上に複数の被加熱領域を形成し、
    前記複数の被加熱領域の各々内に、相対的に高温となる第1領域と、前記第1領域と隣接しておりかつ相対的に低温となる第2領域とを形成し、かつ
    前記第1面に沿った前記第2方向において、前記複数の被加熱領域の各々の前記第1領域が前記第2領域に対して同じ側に配置されるように、設けられており、さらに、
    前記加熱部は、前記第1面を加熱しているときに、前記流路の中央に前記第2方向に沿った前記液体の流れを形成するとともに、前記第1面の近傍に前記第2方向に沿った前記液体の流れを形成するように、設けられており、
    前記加熱部は、前記液体と接しない領域に配置された発熱体と、前記第1面に表出している第1表面部、第2表面部、および第3表面部とを含み、
    前記第2表面部は、前記第1表面部と隣接して配置されており、
    前記第3表面部は、前記第1表面部および前記第2表面部以外の領域に配置されており、
    前記第1表面部を構成する材料の熱伝導率は、前記第2表面部を構成する材料の熱伝導率よりも高く、
    前記第2表面部を構成する材料の熱伝導率は、前記第3表面部を構成する材料の熱伝導率よりも高く、
    前記加熱部は、前記第1面のうち前記第1表面部上に位置する領域に前記第1領域を形成し、かつ前記第1面のうち前記第2表面部上に位置する領域に前記第2領域を形成する、液流発生装置。
  4. 前記加熱部により加熱されている前記第1面を平面視したときに、前記複数の被加熱領域のうちの1つである第1被加熱領域の第1最高温部を通る第1仮想直線と、前記複数の被加熱領域のうちの他の1つである第2被加熱領域の第2最高温部を通る第2仮想直線とが設定され、
    前記加熱部は、
    前記第1仮想直線上で前記第1最高温部に対して一方の側に位置する第1部分の平均温度が他方の側に位置する第2部分の平均温度よりも高く、かつ前記第1部分の平均温度と前記第2部分の平均温度との差が最大となり、かつ
    前記第2仮想直線上での前記第2最高温部に対して前記一方の側に位置する第3部分の平均温度が前記第2最高温部に対して前記他方の側に位置する第4部分の平均温度よりも高く、かつ前記第3部分の平均温度と前記第4部分の平均温度との差が最大となり、かつ、
    前記第1仮想直線が前記第2仮想直線に対して成す角度が0度以上90度未満となるように、設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液流発生装置。
  5. 前記加熱部は、前記複数の被加熱領域のうちのさらに他の1つである第3被加熱領域を
    さらに形成するように設けられており、
    前記加熱部により加熱されている前記第1面を平面視したときに、前記第3被加熱領域の第3最高温部を通る第3仮想直線がさらに設定され、
    前記加熱部は、
    前記第3仮想直線上で前記第3最高温部に対して前記一方の側に位置する第5部分の平均温度が前記第3最高温部に対して前記他方の側に位置する第6部分の平均温度よりも高く、かつ前記第5部分の平均温度と前記第6部分の平均温度との差が最大となり、かつ
    前記第1仮想直線と、前記第2仮想直線と、前記第3仮想直線とが、互いに平行となるように、設けられている、請求項に記載の液流発生装置。
  6. 前記加熱部は、前記第1最高温部と前記第2最高温部との間の距離が500μm以下となるように、設けられている、請求項4または5に記載の液流発生装置。
  7. 前記加熱部は、前記複数の被加熱領域のうちのさらに他の1つである第4被加熱領域をさらに形成するように設けられており、
    前記加熱部は、前記第4被加熱領域の第4最高温部が前記第1仮想直線上に配置され、かつ前記第1仮想直線上で前記第4最高温部に対して前記一方の側に位置する第7部分の平均温度が前記第4最高温部に対して前記他方の側に位置する第8部分の平均温度よりも高くなるように、設けられている、請求項4〜6のいずれか1項に記載の液流発生装置。
  8. 前記第1面は曲面である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の液流発生装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の液流発生装置を備え、
    前記基体は、前記液体が内部を流通するマイクロチューブとして構成されており、
    前記マイクロチューブの内部を流れる前記液体と、前記マイクロチューブの外部を流れる熱媒体とが熱交換し、
    前記マイクロチューブは、第1管部と、前記第1管部と直列に接続されている第2管部とを含み、
    前記第2管部の中心軸の曲率は、前記第1管部の中心軸の曲率よりも大きく、
    前記加熱部は、前記第1管部の前記第1面を局所的に加熱しかつ前記第1管部の中心軸に沿った方向に並んで配置された複数の第1加熱部と、前記第2管部の前記第1面を局所的に加熱かつ前記第2管部の中心軸に沿った方向に並んで配置された複数の第2加熱部とを含み、
    前記マイクロチューブの延在方向において、前記複数の第2加熱部は、前記複数の第1加熱部よりも密に配置されている、熱交換器。
  10. 液流発生装置を備え、
    前記液流発生装置は、
    液体と接する第1面を有する流路が形成され、前記流路の中央を前記液体が第2方向に流れるように設けられた基体と、
    前記第1面を局所的に加熱してマイクロバブルを形成するための加熱部とを備え、
    前記加熱部は、
    前記第1面上に複数の被加熱領域を形成し、
    前記複数の被加熱領域の各々内に、相対的に高温となる第1領域と、前記第1領域と隣接しておりかつ相対的に低温となる第2領域とを形成し、かつ
    前記第1面に沿った前記第2方向において、前記複数の被加熱領域の各々の前記第1領域が前記第2領域に対して同じ側に配置されるように、設けられており、さらに、
    前記加熱部は、前記第1面を加熱しているときに、前記流路の中央に前記第2方向に沿った前記液体の流れを形成するとともに、前記第1面の近傍に前記第2方向に沿った前記液体の流れを形成するように、設けられており、
    前記基体は、前記液体が内部を流通するマイクロチューブとして構成されており、
    前記マイクロチューブは、第1管部と、前記第1管部と直列に接続されている第2管部とを含み、
    前記第2管部の中心軸の曲率は、前記第1管部の中心軸の曲率よりも大きく、
    前記加熱部は、前記第1管部の前記第1面を局所的に加熱しかつ前記第1管部の中心軸に沿った方向に並んで配置された複数の第1加熱部と、前記第2管部の前記第1面を局所的に加熱かつ前記第2管部の中心軸に沿った方向に並んで配置された複数の第2加熱部とを含み、
    前記マイクロチューブの延在方向において、前記複数の第2加熱部は、前記複数の第1加熱部よりも密に配置されており、
    前記マイクロチューブの内部を流れる前記液体と、前記マイクロチューブの外部を流れる熱媒体とが熱交換する、熱交換器。
JP2020536282A 2019-12-25 2019-12-25 液流発生装置および熱交換器 Active JP6800380B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/050985 WO2021130934A1 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 液流発生装置および熱交換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6800380B1 true JP6800380B1 (ja) 2020-12-16
JPWO2021130934A1 JPWO2021130934A1 (ja) 2021-12-23

Family

ID=73740946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020536282A Active JP6800380B1 (ja) 2019-12-25 2019-12-25 液流発生装置および熱交換器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6800380B1 (ja)
WO (1) WO2021130934A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023223556A1 (ja) * 2022-05-20 2023-11-23 三菱電機株式会社 液流発生装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05107186A (ja) * 1991-04-10 1993-04-27 Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp 固体発光分光分析装置
JP2001062285A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Japan Science & Technology Corp 気泡搬送方法およびその装置
JP2002113698A (ja) * 2000-10-05 2002-04-16 Japan Science & Technology Corp 液膜内気泡利用型移動方法およびその装置
JP2007263491A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Sanyo Electric Co Ltd 冷媒サイクル装置
JP2008116381A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology マイクロポンプ
US20180207641A1 (en) * 2017-01-25 2018-07-26 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Structured surface comprising a shape memory polymer for manipulating liquid droplets

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05107186A (ja) * 1991-04-10 1993-04-27 Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp 固体発光分光分析装置
JP2001062285A (ja) * 1999-08-30 2001-03-13 Japan Science & Technology Corp 気泡搬送方法およびその装置
JP2002113698A (ja) * 2000-10-05 2002-04-16 Japan Science & Technology Corp 液膜内気泡利用型移動方法およびその装置
JP2007263491A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Sanyo Electric Co Ltd 冷媒サイクル装置
JP2008116381A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology マイクロポンプ
US20180207641A1 (en) * 2017-01-25 2018-07-26 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Structured surface comprising a shape memory polymer for manipulating liquid droplets

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021130934A1 (ja) 2021-07-01
JPWO2021130934A1 (ja) 2021-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kim Enhancement of critical heat flux in nucleate boiling of nanofluids: a state-of-art review
JP6800380B1 (ja) 液流発生装置および熱交換器
WO2010150877A1 (ja) 多重管を用いた熱交換器
Riofrío et al. State of the art of efficient pumped two-phase flow cooling technologies
US8933860B2 (en) Active cooling of high speed seeker missile domes and radomes
KR20110082411A (ko) 열 교환기
WO2010070216A1 (fr) Échangeur de chaleur comprenant des tubes a ailettes rainurées
JP2006250412A (ja) 熱交換器
CA2843850A1 (en) Nanotube based device for guiding x-ray photons and neutrons
US20200096264A1 (en) Heat exchanger and corrugated fin
WO2019235552A1 (ja) 装置、熱交換器、および蒸発体収容器
JP5775971B2 (ja) 空気熱交換器
JP5381770B2 (ja) 熱交換器
CA3036460A1 (en) Heat exchanger fin
JP2012186469A (ja) Euvリソグラフィ用斜入射集光器の熱管理システム、アセンブリ、方法
JP6810101B2 (ja) 積層型熱交換器
JP2016102643A (ja) 熱交換器
JP2017106648A (ja) 熱交換器
JP4680696B2 (ja) 熱交換器および熱交換器の製造方法
JP2001304719A (ja) モジュール形多重流路扁平管蒸発器
KR20160144204A (ko) 열교환기
Kuwano et al. Motion of submicrometer particles in micrometer-size channel measured by defocusing nano-particle image velocimetry
JP2008185297A (ja) 給湯用熱交換器
JP2019020068A (ja) 熱交換器
JP2022189543A (ja) 熱交換器用ピンフィンおよび熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200626

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200626

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200626

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6800380

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250