JP6799908B2 - 感温素子 - Google Patents

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Description

本発明は、感温素子に関する。
従来、温度が所定値まで上昇すると、急激に電気抵抗が上昇するPTC特性(Positive Temperature Coefficient)を有する感温抵抗体が知られている。このような感温抵抗体としては、例えば、ポリエチレン又はポリプロピレンなどの結晶性重合体に金属微粉末やカーボンブラックなどを分散させたものが知られている(特許文献1を参照)。
例えば、感温抵抗体に電極を配した感温素子が、高温に達すると電流が流れなくなる温度センサ(スイッチ)などとして使用されている。この温度センサは、所定温度に達するまでは電気抵抗が小さく電流が流れるものの、所定温度に達すると電池抵抗が急激に大きくなり電流が流れなくなる感温抵抗体の特性を利用したものである。
特開平5−47503号公報
前述の通り、従来、感温抵抗体を用いた感温素子は、感温抵抗体の温度が所定値に達すると電気抵抗が急激に大きくなる特性が利用されていた。このような感温素子は、被検体が当該所定値に達したことを検出する温度センサ(スイッチ)などとしては有効であったものの、例えば30℃〜200℃といった広い温度範囲において、被検体の温度を精度高く測定できるものではなかった。
本発明は、このような従来の温度センサとは異なり、広い温度範囲にわたって被検体の温度を精度高く測定できる感温素子を提供することを主な目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、第1の電極と、第2の電極と、第1の電極及び第2の電極に電気的に接続された感温抵抗体とを備え、感温抵抗体が、導電性粒子及び樹脂を含んでおり、200℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の1.2倍以上である感温素子は、広い温度範囲にわたって被検体の温度を精度高く測定できることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 少なくとも1つの第1の電極と、
少なくとも1つの第2の電極と、
前記各第1の電極及び前記各第2の電極に電気的に接続された、少なくとも1つの感温抵抗体と、
を備え、
前記感温抵抗体が、導電性粒子及び樹脂を含んでおり、
200℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の1.2倍以上である、感温素子。
項2. 30℃〜200℃の温度範囲における体積抵抗率が、10Ω・cm〜100KΩ・cmの範囲にある、項1に記載の感温素子。
項3. 前記感温抵抗体は、前記導電性粒子の含有量が15質量%未満である、項1または2に記載の感温素子。
項4. 前記感温抵抗体の厚みが100μm以下である、項1〜3のいずれかに記載の感温素子。
項5. 100℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の5倍以下である、項1〜4のいずれかに記載の感温素子。
項6. 30℃〜200℃の温度範囲における電気抵抗値の変化率が0.12〜2.4%/℃の範囲にある、項1〜5のいずれかに記載の感温素子。
項7. 基材をさらに備え、
前記基材上に、前記第1の電極、前記感温抵抗体、及び前記第2の電極が、配置されている、項1〜6のいずれかに記載の感温素子。
項8. 前記第1及び第2の電極は、線状に形成されており、
前記基材上に、複数の前記第1の電極と、複数の前記第2の電極とが配置され、
前記複数の第1の電極は第1の方向に延びるように平行に配置され、
前記複数の第2の電極は前記第1の方向と交差する第2の方向に延びるように平行に配置され、
前記第1の電極と前記第2の電極とが交差する箇所である温度検出部に、前記感温抵抗体がそれぞれ配置されている、項7に記載の感温素子。
項9. 前記温度検出部同士の間に絶縁材料が設けられることで、前記第1の電極から前記第2の電極にかけての厚みが均一にされている、項8に記載の感温素子。
項10. 前記温度検出部が絶縁材料で被覆されている、項8または9に記載の感温素子。
項11. 導電性粒子と、樹脂と、溶剤とを含み、
200℃での電気抵抗値が30℃での電気抵抗値の1.2倍以上となる感温抵抗体を形成するためのインク。
項12. 請求項11に記載のインクを電極の表面に塗布する工程を備える、感温素子の製造方法。
本発明によれば、広い温度範囲にわたって被検体の温度を精度高く測定できる感温素子を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る感温素子の断面図である。 図1Aの平面図である。 本発明の一実施形態に係る感温素子他の例を示す断面図である(抵抗値及びその変化率の測定に使用したもの)。 図2Aの平面図である(抵抗値及びその変化率の測定に使用したもの)。 本発明に係る感温素子を温度分布センサーに適用した分解斜視図である。 図3の温度分布センサシートの平面図である。 図4の一部断面図である。 図4の要部Cの拡大図である。 図4の一部斜視図である。 図4の温度分布センサシートの製造方法の一例である。 図4の温度分布センサシートと外部機器との構成図である。 本発明に係る感温素子の他の例を示す断面図である(体積抵抗率の測定に使用したもの)。 図10の平面図である(体積抵抗率の測定に使用したもの)。 実施例1で得られた感温素子の電気抵抗値と測定温度との関係を表すグラフである。 実施例2で得られた感温素子の電気抵抗値と測定温度との関係を表すグラフである。 実施例3で得られた感温素子の電気抵抗値と測定温度との関係を表すグラフである。 比較例1で得られた感温素子の電気抵抗値と測定温度との関係を表すグラフである。 実施例1で得られた感温素子の電気抵抗値の逆数と測定温度との関係を表すグラフである。 実施例2で得られた感温素子の電気抵抗値の逆数と測定温度との関係を表すグラフである。 実施例3で得られた感温素子の電気抵抗値の逆数と測定温度との関係を表すグラフである。 比較例1で得られた感温素子の電気抵抗値の逆数と測定温度との関係を表すグラフである。 実施例及び比較例で得られた感温素子の電気抵抗値の変化率と測定温度との関係を表すグラフである。
以下、本発明に係る感温素子の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1Aは本実施形態に係る感温素子の断面図、図1Bは図1Aの平面図である。図1A及び図1Bに示すように、本実施形態に係る感温素子10は、シート状の基材4を備えており、この基材4上に、シート状に形成された、第1の電極2、感温抵抗体1、及び第2の電極3がこの順で積層されている。この感温素子10は、一定の温度に保持されると、その温度の高低に応じて感温抵抗体1の電気抵抗が変化する。そして、その電気抵抗は第1の電極2と第2の電極3とを通じ、図示を省略する電源に伝達され、これによって抵抗値が測定される。こうして測定した抵抗値から、この感温素子10の温度を検出することができる。以下、この感温素子10を構成する各部材について詳細に説明する。
(1.感温抵抗体)
本発明に係る感温抵抗体1は、温度の上昇と共に、電気抵抗値が上昇する特性を備えており、具体的には、少なくとも30℃〜200℃の範囲においては、温度が上昇すると電気抵抗値が高くなり、温度が低下すると電気抵抗値が低くなる特性を備えている。また、この感温抵抗体1は、導電性粒子と、樹脂とを含んでいる。
感温抵抗体1に含まれる導電性粒子としては、導電性を備える粒子であれば特に制限されず、公知の感温抵抗体に含まれる導電性粒子を用いることができる。導電性粒子の具体例としては、カーボンブラック、グラファイト、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、カーボンナノファイバー、カーボンナノコイルなどの炭素系粒子(繊維状物も含む);鉄、ニッケル、銅、アルミニウム、マグネシウム、プラチナ、銀、金、及びこれらの金属のうち少なくとも1種を含む合金などの金属粒子;酸化スズ、酸化亜鉛、ヨウ化銀、ヨウ化銅、チタン酸バリウム、酸化インジウム錫、チタン酸ストロンチウムなどの導電性無機材料粒子などが挙げられる。これらの中でも、広い温度範囲にわたって被検体の温度を精度高く測定できる感温素子とする観点からは、導電性カーボンブラックが特に好ましい。導電性粒子は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
導電性粒子の粒子径としては、特に制限されないが、好ましくは1μm以下、より好ましくは100nm以下、さらに好ましくは50nm以下が挙げられる。
感温抵抗体1に含まれる導電性粒子の含有量としては、特に制限されず、所望の電気抵抗値や体積抵抗値となるように設定すればよいが、広い温度範囲にわたって被検体の温度を精度高く測定できる感温素子とする観点からは、好ましくは15質量%未満、より好ましくは2〜9質量%程度が挙げられる。例えば、導電性粒子として、オイルファーネス法で製造された導電性カーボンブラックを用いる場合、同様の観点から、好ましくは10質量%未満、より好ましくは1〜8質量%程度、さらに好ましくは2〜6質量%程度が挙げられる。また、アセチレン分解法で作製された導電性カーボンブラックを用いる場合であれば、同様の観点から、好ましくは15質量%未満、より好ましくは4〜12質量%程度、さらに好ましくは6〜9質量%程度が挙げられる。
感温抵抗体1に含まれる樹脂としては、特に制限されず、公知の感温抵抗体に含まれる樹脂を用いることができる。樹脂のガラス転移温度は、感温素子の使用態様に応じて適宜選択することができる。広い温度範囲にわたって被検体の温度を精度高く測定できる感温素子とする観点からは、樹脂のガラス転移温度は、感温素子の温度測定範囲の上限値以上であることが好ましい。すなわち、例えば、感温素子の温度測定範囲の上限値が200℃である場合には、樹脂のガラス転移温度は、200℃以上であることが好ましく、感温素子の温度測定範囲の上限値が100℃である場合には、樹脂のガラス転移温度は、100℃以上であることが好ましい。樹脂のガラス転移温度の調整法としては、例えば、樹脂の分子量や分子骨格などを調整する方法が挙げられる。樹脂のガラス転移温度としては、好ましくは80〜400℃程度が挙げられる。なお、感温抵抗体1に複数種類の樹脂が含まれる場合には、樹脂のガラス転移温度は、感温抵抗体に含まれる樹脂全体としてのガラス転移温度を意味する。
樹脂の具体例としては、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂;ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの中でも、広い温度範囲にわたって被検体の温度を精度高く測定できる感温素子とする観点からは、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂が好ましく、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂が特に好ましい。ガラス転移温度が200℃以上の樹脂は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明において、樹脂のガラス転移温度(Tg(℃))は、示差走査熱量測定(DSC)によって測定された値である。
感温抵抗体1に含まれる樹脂の含有量としては、導電性粒子の種類などに応じて設定するうことができ、特に制限されないが、広い温度範囲にわたって被検体の温度を精度高く測定できる感温素子とする観点からは、好ましくは85質量%以上、より好ましくは91〜98質量%程度が挙げられる。例えば、導電性粒子として、オイルファーネス法で製造された導電性カーボンブラックを用いる場合、同様の観点から、好ましくは90質量%以上、より好ましくは92〜99質量%程度、さらに好ましくは94〜98質量%程度が挙げられる。また、アセチレン分解法で製造された導電性カーボンブラックを用いる場合であれば、同様の観点から、好ましくは85質量%以上、より好ましくは88〜96質量%程度、さらに好ましくは91〜94質量%程度が挙げられる。
感温抵抗体1には、前述の導電性粒子及び樹脂に加えて、さらに添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、特に制限されず、酸化チタン、アルミナ、マイカなどのPTC特性を備える感温抵抗体に含まれる公知の添加剤を使用することができる。
本発明の感温素子は、200℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の1.2倍以上である。すなわち、感温抵抗体に電極を配して測定される200℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の1.2倍以上となり、感温抵抗体の電気抵抗値と温度との関係がこのような特定の関係になる。この感温素子においては、感温抵抗体が導電性粒子及び樹脂を含んでおり、かつ、電気抵抗値と温度とがこのような特定の関係を有することにより、広い温度範囲(例えば、30℃〜200℃の範囲)にわたって被検体の温度を精度高く測定できる。なお、本発明において、感温素子(感温抵抗体)の電気抵抗値の値は、後述する実施例に記載の方法により測定された値である。
30℃〜200℃の範囲で被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、感温素子(感温抵抗体)の200℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の1.5倍以上であることが好ましく、1.7倍以上であることがより好ましい。
また、例えば30℃〜150℃の範囲で被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、感温素子(感温抵抗体)の150℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の1.2倍以上であることが好ましく、1.5以上であることがより好ましく、1.7倍以上であることがさらに好ましい。さらに、例えば、30℃〜100℃の範囲で被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、感温素子(感温抵抗体)の100℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の1.2倍以上であることが好ましく、1.5倍以上であることがより好ましく、1.7倍以上であることがさらに好ましい。
また、感温素子(感温抵抗体)の温度測定範囲の最高温度での電気抵抗値が、最低温度の電気抵抗値の5倍以下であることにより、被検体の温度をより一層精度高く測定することができる。例えば、30℃〜100℃の範囲で被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、感温素子(感温抵抗体)の100℃での電気抵抗値は、30℃での電気抵抗値の5倍以下であることが好ましく、3.5倍以下であることがより好ましい。例えば、30℃〜150℃の範囲で被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、感温素子(感温抵抗体)の150℃での電気抵抗値が、20℃での電気抵抗値の5倍以下であることが好ましく、4.5倍以下であることがより好ましい。例えば、30℃〜200℃の範囲で被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、感温素子(感温抵抗体)の200℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の5倍以下であることが好ましい。
本発明の感温素子(感温抵抗体)において、30℃〜200℃の温度範囲における電気抵抗値の変化率としては、特に制限されないが、被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、0.12〜2.4%/℃の範囲にあることが好ましく、0.5〜1%/℃の範囲にあることが特に好ましい。なお、この感温素子(感温抵抗体)を30℃〜200℃よりも狭い温度範囲で使用する場合には、当該温度範囲における電気抵抗値の変化率が1〜2.4%/℃の範囲にあることにより、被検体の温度をより一層精度高く測定することができる。例えば、30℃〜150℃の範囲で被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、30℃〜150℃の温度範囲における電気抵抗値の変化率が上記の範囲にあることがましい。また、例えば、30℃〜100℃の範囲で被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、30℃〜100℃の温度範囲における電気抵抗値の変化率が上記の範囲にあることが好ましい。なお、本発明において、感温素子(感温抵抗体)の電気抵抗値の変化率の値は、後述する実施例に記載の方法により測定された値である。
本発明の感温素子(感温抵抗体)の30℃〜200℃の温度範囲における体積抵抗率としては、特に制限されないが、被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、好ましくは10Ω・cm〜100kΩ・cm、より好ましくは100Ω・cm〜50kΩ・cmが挙げられる。なお、本発明において、感温素子(感温抵抗体)の30℃〜200℃の温度範囲における体積抵抗率の値は、後述する実施例に記載の方法により測定された値である。
感温抵抗体1は、シート状(薄膜状)に形成されるが、その厚みは、特に制限されない。但し、被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、好ましくは100μm以下、より好ましくは10〜50μm程度、さらに好ましくは20〜40μm程度が挙げられる。
(2.インク)
次に、上記感温抵抗体1を形成するための本発明のインクについて説明する。本発明のインクは、前述の導電性粒子と、前述の樹脂に加えて、溶剤を含んでおり、導電性粒子と樹脂が溶剤中に分散した形態を備えている。本発明の感温素子は、例えば、本発明のインクを電極の表面に塗布し、溶剤を乾燥させることにより容易に製造することができる。
本発明のインクに使用される溶剤としては、導電性粒子と樹脂を分散させることができ、電極の表面に塗布した後に乾燥させることができるものであれば、特に制限されない。溶剤の具体例としては、トリエチレングリコールジメチルエーテル、N-メチル-2-ピロリドンなどが挙げられる。溶剤は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明のインクにおける溶剤の割合としては、特に制限されず、例えば20〜40質量%程度が挙げられる。また、導電性粒子及び樹脂の配合量等は、溶剤が乾燥した後に前述の感温抵抗体における含有量となるように調整すればよい。
本発明のインクには、溶剤に加えて、消泡剤などの公知の成分を加えてもよい。
インクの塗布法は、特に制限されず、例えば公知の方法を用いて行うことができ、例えば、キャスト法、ディップコート法、ダイコーター法、ロールコーター法、バーコーター法、スピンコート法などの塗布法;スクリーン印刷法、インクジェット法、グラビア印刷法、フレキソグラフィー印刷法、オフセット印刷法、マイクロコンタクト印刷法などの各種印刷法を採用することができる。
(3.電極)
次に、第1及び第2の電極2,3について説明する。本実施形態に係る感温素子では、これらのの電極2,3が互いに接触しないように、これら電極2,3の間に感温抵抗体1が配置される。これにより、各電極2,3と感温抵抗体1とが電気的に接続されている。第1及び第2の電極2,3は、それぞれ、導電性材料により構成されていればよい。導電性材料としては、例えば、銅、アルミニウム、銀、及びこれらのうち少なくとも1種を含む合金など金属、これらのうち少なくとも1種の金属粉を含む樹脂により形成された導電性ペーストなどが挙げられる。
第1及び第2の電極2,3の厚みとしては、特に制限されないが、被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、好ましくは20μm以下、より好ましくは1〜15μm程度、さらに好ましくは8〜10μm程度が挙げられる。
(4.基材)
基材4は、絶縁性のシート状材料で形成することができ、その材料は特には限定されないが、例えば、ポリイミド、PETなどの可撓性を有する材料で形成することができる。
(5.流動防止壁)
ところで、温度測定を行う際、融点の低い感温抵抗体1を用いると、その融点より高い温度の測定を行うと、感温抵抗体1が流動するおそれがある。これに対しては、感温抵抗体1の周囲に流動防止壁を設けることが好ましい。例えば、図2A及び図2Bに示すように、基材4上に帯状の第1の電極2を形成し、その端部を覆うように平面視矩形状の感温抵抗体1を形成する。より詳細には、第1の電極2の端部の上面及び両側面を覆うように感温抵抗体1を形成する。これに続いて、この感温抵抗体1の周囲を囲むように、流動防止壁7を形成する。この流動防止壁7は、基材4からの高さが、感温抵抗体1とほぼ同じ、またはそれよりも高くなるような厚さとし、これによって感温抵抗体1が流動防止壁7の外側へ流れ出るのを防止する。これに続いて、帯状の第2の電極3を形成する。第2の電極3は、第1の電極2と直交するように、感温抵抗体1の上面を基点とし、流動防止壁7を越えて、基材4へと延びるように形成する。なお、流動防止壁4は、例えば、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂材料で形成することができる。
(6.感温素子の製造方法)
次に、感温素子10の製造方法の一例について説明する。まず、基材4の上に第1の電極2をスクリーン印刷により形成する。次に、第1の電極2の上に感温抵抗体1をスクリーン印刷により形成する。続いて、感温抵抗体1を挟むようにして、第1の電極2の上に第2の電極3をスクリーン印刷により形成する。その後、各電極2,3には適宜配線を施すことができる。こうして、本実施形態に係る感温素子10が形成される。なお、図2A及び図2Bに示す流動防止壁7も、スクリーン印刷により形成することもできる。
なお、両電極2,3、感温抵抗体1、及び流動防止壁7は、スクリーン印刷以外の方法で形成することもでき、インクジェット法など前述の方法により形成してもよい。また、両電極2,3を、細線状に形成するには、基板配線技術(銅エッチングなど)により配線してもよい。これにより、非常に薄く(例えば0.1mm)、且つ、柔軟性のある感温素子10を成形することができる。
このように形成された本発明の感温素子10の厚み(基材4以外の感温抵抗体1、第1の電極2、及び第2の電極3が積層された方向の厚み)としては、特に制限されない。例えば、図1及び図2のような感温素子10の場合、被検体の温度をより一層精度高く測定する観点からは、好ましくは100μm以下、より好ましくは30〜80μm程度、さらに好ましくは40〜60μm程度が挙げられる。
(7.温度分布センサシート)
上述した感温素子10は、2つの電極2,3と1つの感温抵抗体1により形成されたが、多数の電極及び感温抵抗体により、複数の位置で温度を検知可能な感温素子を形成することもできる。以下では、本発明に係る感温素子を温度分布センサシートに適用した実施形態について、図3〜図7を参照しつつ説明する。図3はこの温度分布センサーの分解斜視図、図4は温度分布センサシートの平面図、図5は図4の一部断面図、図6は図4の要部Cの拡大図、図7は図4の一部斜視図である。
ここで、一例として挙げる温度分布センサシート100は、温度分布を測定するものである。この温度分布センサシートは、温度の高低に応じて抵抗値などの電磁気的特性が変化する複数の感温素子が二次元的に配列されたものである。
図3〜図7に示すように、この温度分布センサシート100は、シート状の基材4と、この基材4の上に設けられた第1の配線電極群20と、第1の配線電極群5の上に設けられた第2の配線電極群30と、第1の配線電極群20と第2の配線電極群30との間に設けられた複数の感温抵抗体1と、を有している。また、基材4と同様の大きさのシート状の保護材8が、第2の配線電極群30を覆うように配置されている。以下、詳細に説明する。
図4に示すように、第1の配線電極群20は、複数の線状の第1の電極2がA方向(第1の方向)に平行に配置されたものである。また、図5及び図7に示すように、各感温抵抗体1は、帯状に形成されており、第1の電極2の各々を覆うように配置されている。また、第2の配線電極群30は、複数の線状の第2の電極3がB方向(第2の方向)に平行に配置されたものである。この例では、A方向とB方向とは直交しているが、それ以外の角度で交差していてもよい。そして、図6に示すように、第1の電極20と第2の電極30とが交差する箇所が、温度検出部21を構成し、その1つ1つが感温センサとして機能する。また、図5に示すように、温度検出部21同士の間には、絶縁材料9が設けられている。これにより、第1の電極2から第2の電極3にかけての厚みが均一にされている。
このように、第1の電極2から第2の電極3にかけての厚みを均一にすることで、温度分布の計測時に、被検体による押圧力が温度検出部21に集中するのを防止することができる。その結果、温度検出部21に設けられた感温抵抗体1に歪が生じないので、測温誤差の発生を防止することができる。また、温度分布センサシート100が押し付けられた被検体に凹凸圧痕が発生するのを防止することができる。なお、感温抵抗体1は、帯状に形成されていなくてもよく、第1の配線電極20と第2の配線電極30との間の、少なくとも温度検出部21に設けられていればよい。
図5及び図7に示すように、第2の配線電極群30の上に配置された保護材8は、絶縁材料で形成されている。これにより、第2の配線電極3の表面が保護されているとともに、第2の配線電極3同士の短絡が防止されている。なお、保護材8を設ける代わりに、温度検出部21を絶縁樹脂材で被覆してもよい。また、温度検出部21を保護材8や絶縁樹脂材といった絶縁材料で被覆することで、吸湿により温度検出部21の電磁気的特性が変化したり、加水分解により感温抵抗体1が劣化して変質したりするのを防止することができる。
このような温度分布センサシート100は、上述した製造方法により製造することができる。すなわち、図8に示すように、基材4上に、第1の配線電極群20を形成した後、第1の配線電極群20の各第1の電極2をそれぞれ覆うように、感温抵抗体1を形成する。その後、各感温抵抗体1と90度交差するように、第2の配線電極群30を形成する。これらは、上述したスクリーン印刷などで形成することができる。その後、第2の配線電極群30を覆うように、保護材8を配置する。
また、図9に示すように、上記のように温度分布センサシート100は、コネクタ81を介してパーソナルコンピュータ等のコンピュータ82に接続され、温度分布センサシート100上の温度分布を算出することができる。コネクタ81には、例えば、複数の温度検出部21に順番に電圧の印加等を行うために、マルチプレクサという電子素子が組み込まれており、温度検出部21における電磁気的特性の変化を出力値として取得する。
そして、コネクタ32は、複数の温度検出部21に順番に電圧を印加することで、複数の温度検出部21の各々から順番に出力を得ることができる。具体的には、第1の配線電極2と第2の配線電極3のうち、一方をドライブ電極、他方をレシーブ電極とすると、コネクタ32は、複数のドライブ電極に順番に電圧を印加し、印加された状態で複数のレシーブ電極の抵抗値を順番に測定することにより、それぞれの温度検出部21の出力を得る。レシーブ電極の抵抗値は、オペアンプで反転増幅し、電圧値として取得する。印加電圧や出力の増幅率を設定することで、出力を任意に増幅することができる。
こうして、コネクタ32は、温度分布センサシート100の各温度検出部21から出力された温度値を示すアナログ信号をデジタル信号に変換してPC82へと出力する。そして、複数の温度検出部21の各々で得られた出力値から温度分布を算出することで、被検体の温度分布を測定することができる。
以上のような温度分布センサシート100は、半導体、セラミックコンデンサ、液晶、ガラス、プリンター、フィルム等の製造工程において加熱加工する際や、ホットプレートやパソコン、電池等の電子機器類の発熱部分、及びこれらと接触する金属や樹脂材料の熱伝播や放熱状態、人体や動物の体温等、あらゆるものの温度分布を計測するのに使用することができる。そのため、材料加工の効率化、材料設計、機械設計、改良、商品開発、治療、療養の分析判断等に利用することができる。
(8.変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は適宜組合せが可能である。
上記実施形態では、感温素子として、基材4に、第1の電極2、感温抵抗体1、及び第2の電極3をこの順で積層した例を示したが、本発明の感温素子の態様はこれに限定されない。例えば、図10及び図11に示すように、基材4上に、第1の電極2と第2の電極3とを所定間隔をおいて配置し、これら電極2,3の間に感温抵抗体1を配置した態様とすることができる。
また、温度分布センサとしては、基材4の上に第1の配線電極群20と第2の配線電極群30とを互いに離隔して設け、第1の配線電極群20の端部と第2の配線電極群30の端部とを含む領域の上に、感温抵抗体1が設けられたものであってもよい。この場合であっても、感温抵抗体1に加えられた圧力が所定値以下であれば、第1の配線電極群20と感温抵抗素子1との接触面積、および、第2の配線電極群30と感温抵抗体1との接触面積が変化しないようにすることで、感温抵抗体1において変化する電磁気的特性に外乱が生じないようにすることができる。
上記実施形態では、基材4、第1の電極2、感温抵抗体1、及び第2の電極3を矩形状に形成しているが、これに限定されるものではなく、矩形状、円形、多角形状など種々の形状に形成することができ、また電極2,3については、上述した温度分布センサーシートで例示したような、細線状に形成することもできる。また、感温素子を構成する各電極2,3及び感温抵抗体1の数も特には限定されない。さらに、流動防止壁7の形状も、感温抵抗体の形状に合わせて適宜変更することができる。
また、上記実施形態では、基材4としてシート状の材料を用いたが、硬質の基板上に設けることもでき、両電極2,3及び感温抵抗体1を配置する基材は特には限定されない。さらに、基材を用いず、両電極2,3及び感温抵抗体1により本発明の感温素子を構成することもできる。また、保護材8、絶縁材料9は必ずしも必要ではないが、感温素子の用途に応じて適宜採用することができる。
以下、実施例を挙げて、本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1−3及び比較例1)
表1に記載の導電性粒子、樹脂、フィラー、溶剤、及び消泡剤を遊星式攪拌脱泡装置(クラボウ社製のマゼルスターKK−V1000)を用いて混合して感温抵抗体を形成するためのインクを調製した。各成分の詳細は、後述の通りである。
次に、得られたインクを用いて、図2A及び図2Bに示されるような構成を備える感温素子10を製造した。具体的には、図2A及び図2Bに示されるように、ポリイミドシート4(東レ・デュポン社製のカプトン300V)の上に、第1の電極2(ポリイミドの銀フィラー分散体、サンワ化学工業社製のSAP−15、厚みxa=8μm、幅ya=2mm、長さza=7mm)をスクリーン印刷により配置した。次に、電極2の端部を覆うようにして、前述のインクをスクリーン印刷により塗布し、感温抵抗体1(電極の上面に位置する部分の厚みxb=28μm、幅yb=5mm、長さzb=3mm)を形成した。次に、感温抵抗体1の周囲を囲むように流動防止壁7(サンワ化学工業社製のIRP−1407、厚みxb=28μm、外形幅yc=6mm、外形長さzc=4mm)をスクリーン印刷により形成した。これに続いて、感温抵抗体1を覆うようにして、第2の電極3(ポリイミドの銀フィラー分散体、サンワ化学工業社製のSAP−15、厚みxd=8μm、幅yd=7mm、長さzd=2mm)をスクリーン印刷により形成した。
(電気抵抗値及びその変化率の測定)
上記で得られた感温素子10を用いて、次の条件で表1に記載の各温度における電気抵抗値及び電気抵抗値の変化率を測定した。すなわち、感温素子10を恒温槽(ヤマト科学株式会社製 DF612)に配置し、感温素子10の傍らに熱電対(アズワン株式会社製、被覆熱電対(Dg−K-5m-Y端子))を設置する。そして、熱電対の温度を温度レコーダ(株式会社キーエンス製 NR−1000)でモニターしながら、テスター(日置電機株式会社製 デジタルハイテスタ3805−50)にて各温度における電気抵抗値及び電気抵抗値の変化率を測定した。結果を表1に示す。また、実施例1〜3及び比較例1における測定温度と電気抵抗値との関係を示すグラフを図12〜15に、測定温度と電気抵抗値の逆数との関係を示すグラフを図16〜19に、測定温度と電気抵抗値の変化率との関係を示すグラフを図20に示す。
(体積抵抗率の測定)
上記で得られたインクを用い、図10及び図11に示される構造の感温素子10を製造して、表1に記載の温度における体積抵抗率を測定した。具体的には、図10及び図11に示されるように、ポリイミドシート4(東レ・デュポン社製のカプトン300V)の上に、第1の電極2(ポリイミドの銀フィラー分散体、サンワ化学工業社製のSAP−15、厚みx=8μm、幅ya=2mm、長さz=5mm)及び第1の電極3(ポリイミドの銀フィラー分散体、サンワ化学工業社製のSAP−15、厚みx=8μm、幅yb=2mm、長さz=5mm)を間隔y1を空けてスクリーン印刷により形成した。次に、両電極2、3との間を埋めるようにして、前述のインクをスクリーン印刷により塗布し、感温抵抗体1(厚みx=28μm、幅y1=5mm、長さz=5mm)を形成した。
得られた感温素子10を用いて、表1に記載の各温度における体積抵抗率を測定した。結果を表1に示す。
表1において、各成分の詳細は以下の通りである。
カーボンブラック:キャボット・スペシャリティ・ケミカルズ・インク社製のXC−72R
ポリイミド樹脂/エポキシ樹脂、酸化チタン、及びトリエチレングリコールジメチルエーテル、N-メチル-2-ピロリドンの混合物:サンワ化学工業社製のIRP−1407
アクリル系重合物:楠本化成社製のディスパロン1970
10、100 感温素子(温度分布センサシート)
1 感温抵抗体
2 第1の電極
3 第2の電極
4 基材

Claims (12)

  1. 少なくとも1つの第1の電極と、
    少なくとも1つの第2の電極と、
    前記各第1の電極及び前記各第2の電極に電気的に接続された、少なくとも1つの感温抵抗体と、
    を備え、
    前記感温抵抗体が、導電性粒子及び樹脂を含んでおり、
    前記樹脂は、ガラス転移温度が200℃以上であり、
    前記感温抵抗体は、前記導電性粒子の含有量が15質量%未満であり、
    200℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の1.2倍以上である、感温素子。
  2. 30℃〜200℃の温度範囲における体積抵抗率が、10Ω・cm〜100KΩ・cmの範囲にある、請求項1に記載の感温素子。
  3. 前記感温抵抗体は、前記導電性粒子の含有量が2〜9質量%である、請求項1または2に記載の感温素子。
  4. 前記感温抵抗体の厚みが100μm以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の感温素子。
  5. 100℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の5倍以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の感温素子。
  6. 30℃〜200℃の温度範囲における電気抵抗値の変化率が0.12〜2.4%/℃の範囲にある、請求項1〜5のいずれかに記載の感温素子。
  7. 基材をさらに備え、
    前記基材上に、前記第1の電極、前記感温抵抗体、及び前記第2の電極が、配置されている、請求項1〜6のいずれかに記載の感温素子。
  8. 少なくとも1つの第1の電極と、
    少なくとも1つの第2の電極と、
    前記各第1の電極及び前記各第2の電極に電気的に接続された、少なくとも1つの感温抵抗体と、
    を備え、
    前記感温抵抗体が、導電性粒子及び樹脂を含んでおり、
    前記樹脂は、ガラス転移温度が200℃以上であり、
    200℃での電気抵抗値が、30℃での電気抵抗値の1.2倍以上である感温素子であって、
    基材をさらに備え、
    前記基材上に、前記第1の電極、前記感温抵抗体、及び前記第2の電極が、配置されており、
    前記第1及び第2の電極は、線状に形成されており、
    前記基材上に、複数の前記第1の電極と、複数の前記第2の電極とが配置され、
    前記複数の第1の電極は第1の方向に延びるように平行に配置され、
    前記複数の第2の電極は前記第1の方向と交差する第2の方向に延びるように平行に配置され、
    前記第1の電極と前記第2の電極とが交差する箇所である温度検出部に、前記感温抵抗体がそれぞれ配置されている、感温素子。
  9. 前記温度検出部同士の間に絶縁材料が設けられることで、前記第1の電極から前記第2の電極にかけての厚みが均一にされている、請求項8に記載の感温素子。
  10. 前記温度検出部が絶縁材料で被覆されている、請求項8または9に記載の感温素子。
  11. 導電性粒子と、樹脂と、溶剤とを含み、
    前記樹脂は、ガラス転移温度が200℃以上であり、
    200℃での電気抵抗値が30℃での電気抵抗値の1.2倍以上となり、前記導電性粒子の含有量が15質量%未満である感温抵抗体を形成するためのインク。
  12. 請求項11に記載のインクを電極の表面に塗布する工程を備える、感温素子の製造方法。
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