JP6798123B2 - 送電装置及び非接触給電システム - Google Patents

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Description

本開示は、送電装置及び非接触給電システムに関する。
非接触(ワイヤレス)で電力を伝送する非接触給電システムが知られている。非接触給電システムは、送電コイルを含む送電装置と受電コイルを含む受電装置とを備え、コイル間の電磁誘導又は磁界共鳴等を利用して、非接触での電力伝送を実現している。この非接触給電システムの適用先としては、例えば、電気自動車の充電システムが挙げられる。この場合、非接触で伝送された電力がバッテリに供給される。
バッテリには、直流信号が供給される必要がある。しかし、非接触給電システムにおける信号変換及び信号処理によって、直流信号にリップル(変動)が発生してしまうことがある。このようなリップルは除去されることが望ましい。例えば、特許文献1には、受電コイルによって受け取られる電力に発生するリップルを、送電コイルの電圧を制御することにより低減する技術が記載されている。特許文献1に記載の技術では、送受電コイルの周囲に発生する電磁界の強度を抑制するために、送電コイルに供給される電力の周波数を拡散することによって生じたリップルを除去対象としている。
また、非接触給電システムにおける伝送電力の制御として、特許文献2に記載されているように、第1フィードバック制御(第1特性値に基づくフィードバック制御)と指令値補正制御(第2特性値に基づく補正フィードバック制御)とを組み合わせることが知られている。
特開2015−33316号公報 特開2015−89221号公報
ここで、送電装置は、送電コイルに供給される高周波交流電力を商用系統等の交流電力から生成する場合がある。この場合、送電装置では、交流電圧を全波整流し、全波整流された電圧を昇圧することにより、直流電圧が生成される。しかし、交流電圧のゼロクロス点付近では、電圧は昇圧されにくいので、一時的に直流電圧が低下し、直流電圧にリップルが生じてしまうおそれがある。直流電圧にリップルが生じることにより、負荷に供給される直流電流(直流信号)が一時的に低下し、負荷に供給される直流電流(直流信号)にもリップルが生じることがある。
本開示は、交流電力の電圧のゼロクロスに起因して負荷電流に生じるリップルを低減可能な送電装置及び非接触給電システムを提供する。
本開示の一側面に係る送電装置は、受電装置に非接触で電力を供給するための装置である。この送電装置は、交流電源から供給される第1交流電力を直流電力に変換する電力変換器と、直流電力の電流を検出する第1検出器と、上記電流に基づいて、フィードバック信号を生成するフィードバック信号生成器と、フィードバック信号に基づいて、受電装置に供給する電力のフィードバック制御を行う制御器と、を備える。フィードバック信号生成器は、第1交流電力の電圧のゼロクロスに起因して電流に生じるリップルを低減するためのキャンセル波形を生成し、上記電流、及びキャンセル波形に基づいて、フィードバック信号を生成する。
この送電装置では、電力変換器によって第1交流電力が直流電力に変換される。この直流電力の電流には、第1交流電力の電圧のゼロクロスに起因するリップルが生じ得る。送電装置では、直流電力の電流が検出され、直流電力の電流のリップルを低減するためのキャンセル波形が生成され、検出された電流、及びキャンセル波形に基づいて、フィードバック信号が生成される。このため、フィードバック信号では、リップルが低減され得る。そして、リップルが低減されたフィードバック信号に基づいて、受電装置に供給する電力のフィードバック制御が行われる。これにより、直流電力の電流の変更に伴う受電装置に供給される電力の変化がなくなり、負荷に供給される負荷電流の電流量を安定化することが可能となる。その結果、交流電力の電圧のゼロクロスに起因して負荷電流に生じるリップルを低減することが可能となる。
フィードバック信号生成器は、電流を反転することによってキャンセル波形を生成してもよい。この場合、キャンセル波形の生成処理を簡易化することができる。
フィードバック信号生成器は、第1交流電力に基づいてキャンセル波形を生成してもよい。この場合、検出された直流電力の電流に対して、ギャップ変動及び過渡応答等の周波数成分に影響を与えることなく、リップルを低減することが可能となる。
フィードバック信号生成器は、電流を反転することによってキャンセル波形を生成する第1生成部と、第1交流電力に基づいてキャンセル波形を生成する第2生成部と、第1生成部によって生成されたキャンセル波形及び第2生成部によって生成されたキャンセル波形のいずれかを選択して出力する選択部と、を備えてもよい。この場合、キャンセル波形の生成方法を選択することができる。
フィードバック信号生成器は、ゼロクロスに起因して直流電力の電圧に生じるリップルに応じた補正用波形に基づいて、キャンセル波形を補正してもよい。直流電力の電圧には、第1交流電力の電圧のゼロクロスに起因するリップルが生じ得る。このリップルによって、受電装置に供給する電力にリップルが生じ、さらに負荷電流にもリップルが生じる。これに対し、直流電力の電圧に生じるリップルに応じた補正用波形によってキャンセル波形が補正され、フィードバック信号が生成される。このフィードバック信号に基づいて、受電装置に供給する電力のフィードバック制御が行われることにより、受電装置に供給する電力のリップルを低減することが可能となる。その結果、第1交流電力の電圧のゼロクロスに起因して負荷電流に生じるリップルをさらに低減することが可能となる。
上述の送電装置は、負荷に供給されている負荷電圧、負荷電流又は負荷電力のリップルに関するリップル情報を受電装置から受信する第1通信器をさらに備えてもよい。フィードバック信号生成器は、リップル情報に基づいて、キャンセル波形を補正してもよい。この場合、負荷に供給されている負荷電圧、負荷電流又は負荷電力のリップルに関するリップル情報に基づいて、キャンセル波形が補正される。このように、実際に負荷に供給されている負荷電圧、負荷電流又は負荷電力のリップルに応じて、キャンセル波形を補正できるので、第1交流電力の電圧のゼロクロスに起因して負荷電流に生じるリップルをさらに確実に低減することが可能となる。
本開示の別の側面に係る非接触給電システムは、上述の送電装置と、受電装置と、を備える。受電装置は、負荷電圧、負荷電流又は負荷電力を検出する第2検出器と、第2検出器によって測定された負荷電圧、負荷電流又は負荷電力に基づいてリップル情報を生成する第2制御器と、リップル情報を送電装置に送る第2通信器と、を備える。
この非接触給電システムにおいても、フィードバック制御を安定化することができ、負荷に供給される負荷電流の電流量を安定化することが可能となる。また、非接触給電システムでは、負荷に供給されている負荷電圧、負荷電流又は負荷電力のリップルに関するリップル情報に基づいて、キャンセル波形が補正される。このように、実際に負荷に供給されている負荷電圧、負荷電流又は負荷電力のリップルに応じて、キャンセル波形を補正できるので、第1交流電力の電圧のゼロクロスに起因して負荷電流に生じるリップルをさらに確実に低減することが可能となる。
本開示によれば、交流電力の電圧のゼロクロスに起因して負荷電流に生じるリップルを低減することができる。
一実施形態に係る送電装置及び非接触給電システムの適用例を示す図である。 一実施形態に係る非接触給電システムの回路ブロック図である。 フィードバック制御に関する概略図である。 リップルを説明するための図である。 第1実施形態に係る非接触給電システムにおける第1検出器及びFB信号生成器の構成を示すブロック図である。 図2の非接触給電システムの動作を説明するための図である。 第2実施形態に係る非接触給電システムにおける第1検出器及びFB信号生成器の構成を示すブロック図である。 第1変形例の非接触給電システムの動作を説明するための図である。 第1実施形態に係る非接触給電システムの第2変形例における第1検出器、第1制御器及びFB信号生成器の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る非接触給電システムの第2変形例における第1検出器、第1制御器及びFB信号生成器の構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る送電装置及び非接触給電システムの適用例を示す図である。図1に示されるように、非接触給電システム1は、送電装置2と受電装置3とを備えており、送電装置2から受電装置3に電力を供給するためのシステムである。送電装置2及び受電装置3は、例えば上下方向に離間している。送電装置2は、例えば駐車場等に設置されている。受電装置3は、例えば電気自動車EVに搭載されている。非接触給電システム1は、駐車場等に到着した電気自動車EVに対し、磁界共鳴方式又は電磁誘導方式等のコイル間の磁気結合を利用して、電力を供給するように構成されている。なお、非接触給電方式は、磁気結合を利用したものに限らず、例えば、電界共鳴方式であってもよい。
送電装置2は、非接触給電のための電力を供給する装置である。送電装置2は、電源PS(図2参照)によって供給された電力から所望の交流電力を生成し、受電装置3に送る。送電装置2は、例えば駐車場等の路面Rに設置される。送電装置2は、例えば駐車場等の路面Rから上方に突出するように設けられた第1コイル装置4(送電コイル装置)を備えている。第1コイル装置4は、第1コイル21(図2参照)を含み、例えば扁平な錘台状又は直方体状をなしている。送電装置2は、電源PSから所望の交流電力を生成する。生成された交流電力が第1コイル装置4に送られることによって、第1コイル装置4は磁束を発生させる。
受電装置3は、送電装置2から電力を受け取り、負荷L(図2参照)に電力を供給する装置である。受電装置3は、例えば電気自動車EVに搭載される。受電装置3は、例えば電気自動車EVの車体(シャーシ等)の底面に取り付けられた第2コイル装置5(受電コイル装置)を備えている。第2コイル装置5は、第2コイル31(図2参照)を含み、電力供給時において第1コイル装置4と上下方向に離間して対向する。第2コイル装置5は、例えば扁平な錘台状又は直方体状をなしている。第1コイル装置4で発生した磁束が第2コイル装置5に鎖交することによって、第2コイル装置5は誘導電流を発生させる。これにより、第2コイル装置5は、非接触(ワイヤレス)で第1コイル装置4からの電力を受け取る。第2コイル装置5が受け取った電力は、負荷Lに供給される。
図2を参照して、一実施形態に係る非接触給電システム1の回路構成を詳細に説明する。図2は、一実施形態に係る非接触給電システム1の回路ブロック図である。図2に示されるように、非接触給電システム1は、電源PSから交流電力Pac1(第1交流電力)を受け、負荷Lに負荷電力Poutを供給するシステムである。電源PSは、商用電源等の交流電源であり、送電装置2に交流電力Pac1を供給する。交流電力Pac1の周波数は、例えば50Hz又は60Hzである。負荷Lは、バッテリ等の直流負荷であってもよく、モータ等の交流負荷であってもよい。
送電装置2は、電源PSから交流電力Pac1を供給される。送電装置2は、第1コイル21と、第1変換器22と、第1検出器23と、第1通信器24と、第1制御器25と、FB信号生成器28(フィードバック信号生成器)と、を備えている。
第1変換器22は、電源PSから供給される交流電力Pac1を、所望の交流電力Pac2に変換し、変換した交流電力Pac2を第1コイル21に供給する回路である。第1変換器22は、例えば、後述の周波数制御、位相シフト制御、及び直流電力Pdcの電圧制御によって交流電力Pac2の大きさを変更することができる。第1変換器22は、電力変換器26と、直流交流変換器(DC/AC converter)27と、を備えている。
電力変換器26は、電源PSから供給された交流電力Pac1を直流電力Pdcに変換する交流直流変換器(AC/DC converter)である。電力変換器26は、例えば整流回路である。整流回路は、ダイオード等の整流素子で構成されてもよいし、トランジスタ等のスイッチング素子によって構成されてもよい。電力変換器26は、PFC(Power Factor Correction)機能及び昇降圧機能をさらに有していてもよい。第1変換器22は、電力変換器26の出力に設けられた直流直流変換器(DC/DC converter)をさらに備えていてもよい。電力変換器26は、第1制御器25によって直流電力Pdcの電圧Vdcの大きさを変更するように制御される。電力変換器26は、例えば、パルス幅変調で直流電力Pdcの電圧Vdcの大きさを変更する。電力変換器26は、変換した直流電力Pdcを直流交流変換器27に供給する。
直流交流変換器27は、電力変換器26によって変換された直流電力Pdcを交流電力Pac2に変換する。交流電力Pac2の周波数は、例えば81.38kHz〜90kHzである。直流交流変換器27は、例えばインバータ回路である。第1変換器22は、直流交流変換器27の出力に設けられたトランスをさらに備えていてもよい。直流交流変換器27は、第1制御器25によって交流電力Pac2の大きさを変更するように制御される。直流交流変換器27は、変換した交流電力Pac2を第1コイル21に供給する。
第1コイル21は、受電装置3に非接触で給電するためのコイルである。第1コイル21は、第1変換器22から交流電力Pac2が供給されることによって、磁束を発生する。第1コイル21と第1変換器22との間には、キャパシタ及びインダクタ(例えば、リアクトル)が接続されていてもよい。
第1検出器23は、直流電力Pdcに関する測定値を取得するための回路を含む。直流電力Pdcに関する測定値を取得するための回路は、例えば、電圧センサ、電流センサ、又はその組み合わせである。第1検出器23は、直流電力Pdc、直流電力Pdcの電圧Vdc又は直流電力Pdcの電流Idcを測定する。第1検出器23は、取得した測定値をFB信号生成器28に出力する。
第1通信器24は、後述する受電装置3の第2通信器34と無線で通信を行うための回路である。第1通信器24は、例えば、電波を利用する通信方式用のアンテナ、光信号を利用する通信方式用の発光素子及び受光素子である。第1通信器24は、受電装置3から受信した情報を第1制御器25に出力する。
第1制御器25は、CPU(Central Processing Unit)及びDSP(Digital SignalProcessor)等の処理装置である。第1制御器25は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び送電装置2の各部と接続するインターフェース回路等を有してもよい。
第1制御器25は、第1フィードバック制御(フィードバック制御)として、第1電力測定値(後述)及び第1電力指令値(後述)に基づいて、第1電力測定値(交流電力Pac2)が第1電力指令値に近づくように第1変換器22を制御する電力制御を行う。第1制御器25は、FB信号生成器28によって生成されたFB信号(フィードバック信号)に基づいて、第1フィードバック制御を行う。第1フィードバック制御の詳細については後述する。
なお、第1制御器25は、第1フィードバック制御と併せて、第1電力指令値を補正するための指令値補正制御を行ってもよい。第1制御器25は、指令値補正制御として、第1通信器24を介して受電装置3から受信した第2電力測定値(後述)及び第2電力指令値(後述)に基づいて、第2電力測定値(負荷電力Pout)が第2電力指令値に近づくように第1変換器22を制御する電力制御を行う。指令値補正制御の詳細については後述する。
第1制御器25は、電力制御として、第1変換器22を制御することによって、交流電力Pac2の大きさを制御し、負荷Lに供給される負荷電力Poutの大きさを制御する。電力制御は、周波数制御、位相シフト制御、及び直流電力Pdcの電圧制御の少なくとも1つを用いて行われる。各制御において、交流電力Pac2の大きさを制御するための電力制御パラメータが変更される。
第1制御器25は、交流電力Pac2の周波数fを変更することによって、交流電力Pac2及び負荷電力Poutの大きさを変更する周波数制御を実施する。周波数制御における上述の電力制御パラメータは、直流交流変換器27(インバータ回路)の駆動周波数fである。交流電力Pac2の周波数とは、第1変換器22から出力される交流電流又は交流電圧の周波数である。
第1制御器25は、直流交流変換器27(インバータ回路)のオン期間を変更することによって、交流電力Pac2及び負荷電力Poutの大きさを変更する位相シフト制御を実施する。例えば、直流交流変換器27がインバータ回路である場合には、第1制御器25は、インバータ回路に含まれる複数のスイッチング素子への駆動信号の供給時間を調整して、各スイッチング素子のオン期間を変更する。位相シフト制御における上述の電力制御パラメータは、インバータ回路のオン期間である。
第1制御器25は、直流電力Pdcの電圧Vdcの大きさを変更することによって、交流電力Pac2及び負荷電力Poutの大きさを変更する電圧制御を実施する。直流電力Pdcの電圧Vdcの変更は、例えば上述の電力変換器26が有する昇降圧機能を利用して行われる。直流電力Pdcの制御における上述の電力制御パラメータは、直流電力Pdcの電圧Vdcの大きさである。昇降圧機能は、例えば、チョッパ回路で実現され得る。
FB信号生成器28は、第1検出器23によって検出された電流Idcの測定値に基づいて、FB信号を生成する。FB信号生成器28は、ハードウェアで実現される。ハードウェアとしては、例えば、積分回路、コンパレータ、単安定マルチバイブレータ、及びオペアンプ等の組み合わせ、並びに波形発生IC(Integrated Circuit)が用いられ得る。また、FB信号生成器28は、CPU及びDSP等の処理装置に所定のソフトウェアを読み込ませることによって実現されてもよい。FB信号生成器28の詳細構成については、後述する。
受電装置3は、第2コイル31と、第2変換器32と、第2検出器33と、第2通信器34と、第2制御器35と、を備えている。
第2コイル31は、送電装置2から非接触で供給される電力を受け取るためのコイルである。第1コイル21によって発生された磁束が第2コイル31に鎖交することによって、第2コイル31に交流電力Pac3が生じる。第2コイル31は、交流電力Pac3を第2変換器32に供給する。なお、第2コイル31と第2変換器32との間には、キャパシタ及びインダクタ(例えば、リアクトル)が接続されていてもよい。
第2変換器32は、第2コイル31が受け取った交流電力Pac3を負荷Lにとって所望の負荷電力Poutに変換する回路である。負荷Lが直流負荷である場合、第2変換器32は、交流電力Pac3を直流の負荷電力Poutに変換する交流直流変換器(整流回路)である。この場合、第2変換器32は、負荷Lにとって所望の負荷電力Poutを出力するために昇降圧機能を含んでいてもよい。この昇降圧機能は、例えばチョッパ回路又はトランスで実現され得る。第2変換器32は、交流直流変換器の入力に設けられたトランスをさらに備えていてもよい。
負荷Lが交流負荷である場合、第2変換器32は、交流電力Pac3を直流電力に変換する交流直流変換器に加えて、さらに直流交流変換器(インバータ回路)を含む。直流交流変換器は、交流直流変換器によって変換された直流電力を交流の負荷電力Poutに変換する。第2変換器32は、交流直流変換器の入力に設けられたトランスをさらに備えていてもよい。なお、第2コイル31から供給される交流電力Pac3が負荷Lにとって所望の交流電力である場合には、第2変換器32は省略され得る。
第2検出器33は、負荷Lに供給される負荷電力Poutに関する測定値を取得するための回路である。第2検出器33は、負荷Lに供給される負荷電圧Vout、負荷電流Iout又は負荷電力Poutを測定する。第2検出器33は、例えば、電圧センサ、電流センサ、又はその組み合わせである。第2検出器33は、取得した測定値を第2制御器35に出力する。負荷Lは、第2電力指令値を第2制御器35に出力する。第2電力指令値は、負荷Lに供給すべき所望の電力の大きさを示す。例えば負荷Lが蓄電池の場合には、第2電力指令値は、負荷LのSOC(State Of Charge)に応じて定められた電流、電圧、又は電力の指令値であってもよい。
第2通信器34は、送電装置2の第1通信器24と無線で通信を行うための回路である。第2通信器34により、受電装置3は、送電装置2と通信可能である。第2通信器34は、例えば、電波を利用する通信方式用のアンテナ、光信号を利用する通信方式用の発光素子及び受光素子である。第2通信器34は、第2制御器35から受信した情報を送電装置2に送信する。
第2制御器35は、CPU及びDSP等の処理装置である。第2制御器35は、ROM、RAM及び受電装置3の各部と接続するインターフェース回路等を含んでいてもよい。第2制御器35は、第2検出器33から受信した測定値に基づいて第2電力測定値を計算する。第2制御器35は、第2電力測定値及び負荷Lから受信した第2電力指令値を第2通信器34を介して送電装置2に送信する。
なお、例えば、送電装置2に電源PSに代えて電気自動車の蓄電池が接続され、受電装置3に負荷Lに代えて電源PSが接続されることによって、受電装置3から送電装置2に電力を伝送することも可能である。
ここで、図3を参照して、第1フィードバック制御及び指令値補正制御を詳細に説明する。図3は、フィードバック制御に関する概略図である。図3に示されるように、第1制御器25は、測定値計算部51と、指令値計算部52と、比較部53と、比較部54と、電力補正部55と、を備えている。
測定値計算部51は、FB信号生成器28から受信したFB信号に基づいて第1電力測定値を計算する。第1電力測定値とは、直流交流変換器27の損失及び第1コイル21の損失等と、直流交流変換器27から第1コイル21に供給される交流電力Pac2とを含んだ測定値である。測定値計算部51は、計算した第1電力測定値を比較部53に出力する。
指令値計算部52は、第1通信器24を介して受電装置3から受信した第2電力指令値に基づいて、第1電力指令値を計算する。指令値計算部52は、電力補正部55から受信した補正値に基づいて、第1電力指令値を補正する。指令値計算部52は、第1電力指令値を比較部53に出力する。なお、指令値計算部52は、受電装置3から第2電力指令値を受信するまでは、予め設定された初期値を第1電力指令値としてもよい。
比較部53は、測定値計算部51によって計算された第1電力測定値と、指令値計算部52によって計算された第1電力指令値と、を比較する。そして、比較部53は、第1電力測定値を第1電力指令値に近づかせるための電力制御パラメータを計算する。比較部53は、計算した電力制御パラメータに基づいて電力変換器26又は直流交流変換器27を制御する。
比較部54は、第1通信器24を介して受電装置3から受信した第2電力測定値及び第2電力指令値を比較し、比較結果を電力補正部55に出力する。比較部54は、例えば、第2電力測定値から第2電力指令値を減算し、その減算結果を電力補正部55に出力する。
電力補正部55は、比較部54から受信した比較結果に基づいて、第2電力測定値を第2電力指令値に近づかせるための補正値を計算する。電力補正部55は、計算した補正値を指令値計算部52に出力する。
第1フィードバック制御では、第1制御器25は、測定値計算部51によって計算された第1電力測定値が、指令値計算部52によって計算された第1電力指令値に、近づくように、電力制御を行う。指令値補正制御では、第1制御器25は、受電装置3から受信した第2電力測定値が、受電装置3から受信した第2電力指令値に近づくように、第1電力指令値を補正する。
次に、図4を参照して、第1フィードバック制御を行う場合のリップルについて説明する。図4は、リップルを説明するための図である。
波形Wp2、波形Wv2及び波形Wi2はそれぞれ、第1フィードバック制御ではなく、従来フィードバック制御(第2フィードバック制御)が行われている場合の交流電力Pac2、電圧Vdc及び電流Idcの波形である。従来フィードバック制御は、送電装置2が、負荷電力Poutの情報を受電装置3から受信し、負荷電力Poutが所望電力になるように第1変換器22を制御することである。従来フィードバック制御は、例えば、特許文献2にも記載されている。
しかし、従来フィードバック制御は、送電装置2と受電装置3との間の無線通信を必要とするので、通信の遅延時間又は通信に途切れが発生した場合に、負荷電力Poutの制御が適切に行われない可能性がある。そこで、本実施形態では、送電装置2と受電装置3との間の無線通信を必要としない第1フィードバック制御が採用される。図4の波形Wp1、波形Wv1及び波形Wi1はそれぞれ、第1フィードバック制御が行われている場合の交流電力Pac2、電圧Vdc及び電流Idcの波形である。
上述のように第1フィードバック制御を行う場合、第1制御器25は、第1フィードバック制御によって、電流Idcに基づいて算出された第1電力測定値を、第1電力指令値に近づかせるように電力制御を行う。
送電装置2では、第1変換器22の電力変換器26が、電源PSから供給された交流電力Pac1を全波整流し、PFC機能及び昇降圧機能を用いて、全波整流された交流電力Pac1から直流電力Pdcを生成する。このようにして生成された直流電力Pdcでは、交流電力Pac1の電圧Vac1のゼロクロスタイミング近傍において、電圧Vac1のゼロクロスに起因して、電圧Vdcの電圧値が数V程度下がることがある。電圧Vac1のゼロクロスタイミングは、電圧Vac1の電圧値が正の値から負の値又は負の値から正の値に切り替わるタイミングである。つまり、電圧Vac1のゼロクロスタイミングは、電圧Vac1の電圧値が0Vとなるタイミングである。このようにして、図4に示されるように、電圧Vdcにリップルが生じる(波形Wv2参照)と、電流Idc及び交流電力Pac2にもリップルが生じる(波形Wp2及び波形Wi2参照)。
直流交流変換器27の入力にキャパシタが設けられていることから、電力変換器26から受電装置3側を見たインピーダンスは容量性となる。このため、電流Idcの位相は電圧Vdcの位相に対して90度進んでいる。このような状況で第1フィードバック制御が行われると、図4に示されるように、第1制御器25は、電流Idcに基づいて算出された第1電力測定値を、第1電力指令値に近づけるために、電流Idcのリップルを低減するような電力制御を行う(波形Wi1参照)。
この電力制御によって、電圧Vdcは影響を受けない(波形Wv1参照)。しかし、電流Idcの位相は交流電力Pac2の位相に対しても90度進んでいるので、電流Idcのリップルを低減する電力制御が行われた結果、電流Idcを小さくするように電力制御している期間では、交流電力Pac2が平均電力よりも低下され、電流Idcを大きくするように電力制御している期間では、交流電力Pac2が平均電力よりも増加される(波形Wp1参照)。これにより、交流電力Pac2が安定しなくなり、負荷電流Ioutのリップルが増大してしまう。
そこで、交流電力Pac2を安定化させるために、FB信号生成器28は、電流Idcのリップルが低減されたFB信号を生成する。以下、FB信号生成器28の構成について説明を行う。
(第1実施形態)
図5を参照して、第1実施形態に係る非接触給電システム1におけるFB信号生成器の構成を詳細に説明する。図5は、第1実施形態に係る非接触給電システム1における第1検出器23及びFB信号生成器28の構成を示すブロック図である。
図5に示されるように、FB信号生成器28は、第1検出器23の電流センサ23iによって検出された電流Idcの測定値を受信する。この測定値には、上述の電圧Vac1のゼロクロスに起因するリップルが生じている。FB信号生成器28は、キャンセル波形生成部61と、合成部62と、を備えている。
キャンセル波形生成部61は、電流Idcの測定値におけるリップルを低減するためのキャンセル波形を生成し、キャンセル波形を合成部62に出力する。キャンセル波形は、電圧Vac1のゼロクロスに起因して、電流Idcに生じるリップルを低減するための波形である。キャンセル波形は、例えば、電流Idcに生じるリップルを反転した成分を有する。キャンセル波形生成部61は、波形生成部63と、反転部64と、キャパシタ65と、を備えている。
波形生成部63は、電流Idcの測定値を受信し、この測定値の波形に基づいて、リップル波形を生成する。リップル波形は、電流Idcに生じるリップルと同様の成分を有する。具体的には、波形生成部63は、電流Idcの測定値の波形をリップル波形とする。波形生成部63は、リップル波形を反転部64に出力する。波形生成部63は、ハードウェアで実現されてもよく、ソフトウェアで実現されてもよい。なお、キャンセル波形生成部61は、波形生成部63を備える代わりに、第1検出器23と反転部64とが直接接続され、電流センサ23iからの電流Idcの測定値が反転部64に直接入力される構成を備えてもよい。
反転部64は、波形生成部63によって生成されたリップル波形を反転する。反転部64は、反転したリップル波形をキャパシタ65に出力する。反転部64は、オペアンプ等のハードウェアで実現されてもよく、ソフトウェアで実現されてもよい。リップル波形が反転された信号は、例えば、波形生成部63からのリップル波形をオペアンプの反転入力端子に入力することにより、反転部64から出力される。
キャパシタ65は、カップリングキャパシタとして機能する。キャパシタ65は、反転部64によって反転されたリップル波形から直流成分(DC成分)を除去し、交流成分(AC成分)をキャンセル波形として合成部62に出力する。キャパシタ65に代えて、反転部64によって反転されたリップル波形から直流成分を除去する機能がソフトウェアによって実現されてもよい。
合成部62は、電流Idcの測定値と、キャンセル波形生成部61によって生成されたキャンセル波形と、を合成し、FB信号を生成する。合成部62は、例えば、電流Idcの測定値にキャンセル波形を重畳(加算)することによってFB信号を生成する。合成部62は、FB信号を測定値計算部51に出力する。合成部62は、オペアンプ等のハードウェアで実現されてもよく、ソフトウェアで実現されてもよい。
このように、FB信号生成器28は、第1検出器23によって検出された電流Idcの測定値を反転し、その交流成分を取り出すことによってキャンセル波形を生成する。そして、FB信号生成器28は、電流Idcの測定値、及びキャンセル波形に基づいて、FB信号を生成する。
次に、図5及び図6を参照して、非接触給電システム1の作用効果を説明する。図6は、非接触給電システム1の動作を説明するための図である。波形Wp2、波形Wv2及び波形Wi2はそれぞれ、従来フィードバック制御が行われている場合の交流電力Pac2、電圧Vdc及び電流Idcの波形である。波形Wp1、及び波形Wv1はそれぞれ、第1フィードバック制御が行われている場合の交流電力Pac2、及び電圧Vdcの波形である。波形Wcはキャンセル波形であり、波形WfbはFB信号の波形である。
図6に示されるように、電圧Vac1のゼロクロスに起因して、電流Idcにリップルが生じる(波形Wi2参照)。キャンセル波形生成部61は、電流センサ23iから電流Idcの測定値を受信し、電流Idcの測定値の波形を反転して、その交流成分を取り出すことによってキャンセル波形Wcを生成する。そして、合成部62は、電流Idcの測定値にキャンセル波形Wcを足し合わせることによってFB信号(波形Wfb参照)を生成する。これにより、電流Idcの測定値からリップルを除去したFB信号を用いて、第1フィードバック制御が行われる。この第1フィードバック制御では、FB信号のリップルを低減するような電力制御は行われないので、電流Idcの変更に伴う交流電力Pac2の変化がなくなり、交流電力Pac2のリップルの増大が抑制される(波形Wp1参照)。
以上の非接触給電システム1及び送電装置2では、電力変換器26によって交流電力Pac1が直流電力Pdcに変換される。この直流電力Pdcの電流Idcには、交流電力Pac1の電圧Vac1のゼロクロスに起因するリップルが生じ得る。送電装置2では、電流Idcが検出(測定)され、電流Idcのリップルを低減するためのキャンセル波形が生成され、電流Idcの測定値、及びキャンセル波形に基づいて、FB信号が生成される。キャンセル波形は、電流Idcの測定値を反転し、その交流成分を取り出すことによって得られる。このため、例えば、電流Idcの測定値にキャンセル波形が重畳されることによって、電流Idcの測定値のリップルが相殺されるので、FB信号では、電流Idcの測定値よりもリップルが低減される。そして、リップルが低減されたFB信号に基づいて、受電装置3に供給する交流電力Pac2の第1フィードバック制御が行われる。これにより、電流Idcの変更に伴う交流電力Pac2の変化がなくなり、負荷Lに供給される負荷電流Ioutの電流量を安定化することが可能となる。その結果、交流電力Pac1の電圧Vac1のゼロクロスに起因して負荷電流Ioutに生じるリップルを低減することが可能となる。
また、キャンセル波形の生成には、電流Idcの測定値が用いられる。このため、電流Idcの測定値に生じたリップルをそのまま利用することができるので、電流Idcの測定値からリップルを精度よく低減することが可能となる。また、交流電力Pac1の周波数及び負荷電力Poutの電力が変更された場合でも、電流Idcの測定値を反転した波形をキャンセル波形として用いるので、キャンセル波形を生成するために複雑な回路を用いる必要がなく、キャンセル波形の生成処理を簡易化することができる。
充電時に電気自動車EVに人が乗り降りしたり、電気自動車EVに荷物を出し入れしたりすると、電気自動車EVのサスペンションによって電気自動車EVが上下に揺動し、第1コイル21と第2コイル31との間のギャップが変動する。また、充電開始時及び充電停止時等の過渡時には、電圧Vdcが上昇又は下降する。これらの場合、電流Idcの測定値には、交流電力Pac1の電圧Vac1のゼロクロスに起因するリップルだけでなく、ギャップ変動及び過渡応答の周波数成分が含まれる。このギャップ変動の周波数は、例えば5Hz程度以下であり、過渡時における電圧Vdcの上昇又は下降の傾きに基づく周波数は、例えば30Hz程度以下である。一方、電流Idcの測定値に生じるリップルの周波数は、電源PSの交流電力Pac1の周波数の2倍の周波数であり、例えば100Hz程度の低い周波数である。
上述のように、第1フィードバック制御では、電流Idcの測定値は、直流成分とギャップ変動及び過渡応答等の交流成分の変動分とで構成されていればよく、リップルは不要である。このため、電流Idcの測定値からリップルを除去するために、抵抗素子及びキャパシタ等によって構成されるローパスフィルタ(Low Pass Filter:LPF)を用いると、ギャップ変動及び過渡応答の周波数成分まで除去されてしまう。
これに対し、非接触給電システム1及び送電装置2では、抵抗素子及びキャパシタ等によって構成されるLPFを用いていないことから、周波数応答性が向上する。なお、電流Idcの測定値を反転して生成されるキャンセル波形を電流Idcの測定値に重畳すると、リップルだけでなくギャップ変動及び過渡応答の周波数成分の一部が除去されてしまうことがある。この場合、ギャップ変動及び過渡応答時に負荷電力Poutが変動することがあり、ギャップ変動及び過渡応答に対する負荷電力Poutの応答性(追従性)が低下する。しかし、ギャップ変動中に負荷電力Pout(交流電力Pac1、又は直流電力Pdc等)が変動するが、負荷電力Poutが所定の許容最大値を超えないような保護機能が設けられ得る。このようにすれば、負荷電力Poutの応答性の若干の低下は実用上問題とならない。
なお、ギャップ変動による第1コイル21と第2コイル31との結合係数の変化量が少ない場合には、ギャップ変動及び過渡応答の周波数成分の一部が除去されることによる影響はさらに少ない。上述のように、電流Idcの測定値から、ギャップ変動及び過渡応答の周波数成分の一部が除去されてしまうが、周波数の応答性は比較的良好で実用上問題ない状態にできる。その結果、電圧Vac1のゼロクロスに起因して負荷電流Ioutに生じるリップルを低減することが可能となる。
(第2実施形態)
図7を参照して、第2実施形態に係る非接触給電システム1におけるFB信号生成器の構成を詳細に説明する。図7は、第2実施形態に係る非接触給電システム1における第1検出器23A及びFB信号生成器28Aの構成を示すブロック図である。
図7に示されるように、第1検出器23Aは、電源PSから供給される交流電力Pac1の電圧Vac1のゼロクロスタイミングを検出するための回路をさらに含む点で第1検出器23と主に相違する。具体的には、第1検出器23Aは、電圧Vac1の電圧値に基づいて電圧Vac1のゼロクロスタイミングを検出する。第1検出器23Aは、電圧Vac1を測定する電圧センサ23vを含む。電圧センサ23vは、電圧Vac1を不図示の抵抗素子を介して下げた上で、下げられた電圧を監視することにより、ゼロクロスタイミングを検出する。電圧センサ23vは、ゼロクロスタイミングを示す同期情報をFB信号生成器28Aに出力する。電圧センサ23vは、同期情報として、例えば、電圧Vac1の電圧値が0Vになったタイミングでパルス信号を出力する。
FB信号生成器28Aは、交流電力Pac1に基づいてキャンセル波形を生成する。FB信号生成器28Aは、キャンセル波形生成部61に代えてキャンセル波形生成部61Aを備える点でFB信号生成器28と主に相違する。キャンセル波形生成部61Aは、波形生成部63に代えて波形生成部63Aを備える点でキャンセル波形生成部61と主に相違する。
波形生成部63Aは、リップル波形の生成方法において波形生成部63と相違する。電流Idcのリップルの周波数は、電圧Vac1のゼロクロスタイミングの周波数と同じであり、交流電力Pac1の周波数の2倍である。また、電流Idcのリップルの位相は、電圧Vac1のゼロクロスタイミングから、所定の遅延量だけずれる。このため、波形生成部63Aは、同期情報と、位相情報と、に基づいて、電流Idcのリップルの周期及び位相を決定する。位相情報は、電圧Vac1のゼロクロスタイミングに対する電流Idcのリップルの位相の遅延量を示す情報である。この位相の遅延量は、ゼロクロスの周期に対する所定の割合で表され、電力変換器26の回路構成によって定まる。位相情報は、実験等によって予め求められ、記憶されている。
電流Idcのリップルの振幅は、直流電力Pdcに略比例する。波形生成部63Aは、例えば、直流電力Pdcに関する測定値から直流電力Pdcを算出し、特性テーブルを用いて振幅を算出する。特性テーブルは、直流電力Pdcと電流Idcのリップルの振幅との関係を示すテーブルである。特性テーブルは、電流Idc又は電圧Vdcと電流Idcのリップルの振幅との関係を示すテーブルであってもよい。なお、振幅の算出には、直流電力Pdcに限らず、交流電力Pac1及び交流電力Pac2に関する測定値が用いられてもよく、第1電力指令値が用いられてもよい。また、振幅の算出に、直流電力Pdcではなく、電圧Vdcが用いられてもよい。
このように、波形生成部63Aは、同期情報と、位相情報と、直流電力Pdcに関する測定値と、に基づいて、リップル波形を生成する。具体的には、波形生成部63Aは、同期情報によって示されるゼロクロスタイミングから、位相情報によって示される遅延量だけ遅らせた位相において、直流電力Pdcに関する測定値から算出される振幅のリップルを含むリップル波形を生成する。このようなリップル波形は、例えば、矩形波を積分し、2次波形にさらに3次波形及び4次波形をそれぞれ所定のゲインで足し合わせることによって生成されてもよい。
以上の第2実施形態の非接触給電システム1及び送電装置2においても、第1実施形態の非接触給電システム1及び送電装置2と同様の効果が奏される。また、第2実施形態の非接触給電システム1及び送電装置2では、キャンセル波形は、電流Idcの測定値ではなく、交流電力Pac1に基づいて生成される。このため、電流Idcの測定値に対して、ギャップ変動及び過渡応答等の周波数成分に影響を与えることなく、リップルを低減することが可能となる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、非接触給電システム1は、電気自動車EVに限られず、プラグインハイブリッド車及び水中航走体等の移動体に適用されてもよく、移動体以外に適用されてもよい。
また、FB信号生成器28は、キャンセル波形生成部61(第1生成部)と、キャンセル波形生成部61A(第2生成部)と、選択部と、を備えてもよい。選択部は、キャンセル波形生成部61によって生成されたキャンセル波形、及びキャンセル波形生成部61Aによって生成されたキャンセル波形のいずれかを選択して出力する。選択部は、例えば、セレクタである。選択部は、例えば、初期状態においてキャンセル波形生成部61を選択してもよい。この場合、ギャップ変動等によって負荷電流Ioutの電流量が変化し、負荷電流Ioutのリップル量の絶対値が所定の値を超えた場合に、選択部は、キャンセル波形生成部61Aに切り替えてもよい。負荷電流Ioutのリップル量は、例えば、所望の電流量から負荷電流Ioutの電流量を減算することによって算出される。このように、ギャップ変動等の周波数成分への影響度に応じて、キャンセル波形の生成方法を選択することができる。
上記実施形態では、電圧Vac1のゼロクロスに起因するリップルが第1フィードバック制御により増大することを抑える方法について説明した。以下、電圧Vac1のゼロクロスに起因するリップル自体(図6の波形Wp1及び波形Wv1参照)を低減し、負荷電流Ioutのリップルをさらに低減するための変形例について説明する。
(第1変形例)
第1変形例のFB信号生成器28,28Aは、電圧Vac1のゼロクロスに起因して電圧Vdcに生じるリップルの影響を低減するための補正用波形に基づいて、キャンセル波形を補正する。補正用波形は、電圧Vdcのリップルによって交流電力Pac2に生じるリップルを低減するための波形である。このため、例えば、波形生成部63,63Aが、電圧Vdcのリップルによって交流電力Pac2に生じるリップルと同様の周期及び位相を有する成分を含む補正用波形を生成する。なお、第1変形例では、同期情報が用いられることから、送電装置2は、第1検出器23Aを備えている。
交流電力Pac2のリップルの周波数は、電圧Vac1のゼロクロスタイミングの周波数と同じであり、交流電力Pac1の周波数の2倍である。また、交流電力Pac2のリップルの位相は、電圧Vac1のゼロクロスタイミングから、所定の遅延量だけずれる。このため、波形生成部63,63Aは、同期情報と、第2位相情報と、に基づいて、電圧Vdcのリップルによって生じる交流電力Pac2のリップルの周期及び位相を決定する。第2位相情報は、電圧Vac1のゼロクロスタイミングに対する交流電力Pac2のリップルの位相の遅延量を示す情報である。この位相の遅延量は、ゼロクロスの周期に対する所定の割合で表され、電力変換器26の回路構成によって定まる。第2位相情報は、実験等によって予め求められ、記憶されている。
波形生成部63,63Aは、直流電力Pdcの大きさと交流電力Pac2に生じるリップル量とを対応付けたリップルテーブルと、電流Idcの変更量と交流電力Pac2の変化量とを対応付けた変換テーブルと、を備えている。波形生成部63,63Aは、リップルテーブルを用いて、第1検出器23Aによって測定された直流電力Pdcの大きさから、交流電力Pac2に生じるリップル量を推定する。波形生成部63,63Aは、変換テーブルを用いて、推定したリップル量を低減するための電流Idcの変更量を算出する。
波形生成部63,63Aは、交流電力Pac2のリップルの周期及び位相において、算出した変更量の振幅の成分を有する波形を補正用波形として生成する。波形生成部63,63Aは、リップル波形と補正用波形とを重畳(加算)することによって、リップル波形を補正する。これにより、キャンセル波形が補正される。なお、キャンセル波形生成部61,61Aによって生成されたキャンセル波形に補正用波形が重畳されてもよい。この場合の補正用波形は、波形生成部63,63Aが生成した補正用波形を反転した波形である。
図8は、第1変形例の非接触給電システム1の動作を説明するための図である。波形Wp2、波形Wv2及び波形Wi2はそれぞれ、従来フィードバック制御が行われている場合の交流電力Pac2、電圧Vdc及び電流Idcの波形である。波形Wp1、及び波形Wv1はそれぞれ、第1フィードバック制御が行われている場合の交流電力Pac2、及び電圧Vdcの波形である。波形Wcbは補正前のキャンセル波形であり、波形Waは補正用波形であり、波形WfbはFB信号の波形である。ここでは、FB信号生成器28を用いて説明する。
図8に示されるように、電圧Vac1のゼロクロスに起因して、電流Idc、電圧Vdc及び交流電力Pac2にリップルが生じる(波形Wi2、波形Wv2及び波形Wp2参照)。波形生成部63は、電流センサ23iから電流Idcの測定値を受信し、電流Idcの測定値の波形をリップル波形とする。また、波形生成部63は、第1検出器23から同期情報及び直流電力Pdcの大きさを受信し、補正用波形Waを生成する。そして、波形生成部63は、リップル波形と補正用波形Waとを重畳し、反転部64に出力する。反転部64は、波形生成部63によって重畳された波形を反転して、キャパシタ65を介して合成部62に出力する。これにより、キャンセル波形生成部61は、リップル波形と補正用波形Waとを重畳して反転した波形から交流成分を取り出すことによって、キャンセル波形を生成する。
そして、合成部62は、電流Idcの測定値にキャンセル波形を重畳することによってFB信号(波形Wfb参照)を生成する。これにより、電流Idcの測定値からリップルが除去され、かつ、交流電力Pac2に生じるリップルを低減するための成分が加えられたFB信号を用いて、第1フィードバック制御が行われる。電流Idcに関するFB信号においてリップルが生じているタイミングで、交流電力Pac2のリップルが生じていることになる。FB信号と交流電力Pac2のリップル発生タイミングが同じであるので、FB信号におけるリップルを小さくするように電力制御が行われると、交流電力Pac2のリップルが小さくなる。よって、電圧Vdcのリップルに起因して交流電力Pac2に生じるリップルが低減される(波形Wp1参照)。
このように第1変形例の非接触給電システム1及び送電装置2では、交流電力Pac1の電圧Vac1のゼロクロスに起因して電圧Vdcに生じるリップルに応じた補正用波形によってキャンセル波形が補正され、FB信号が生成される。このFB信号に基づいて、受電装置3に供給する電力の第1フィードバック制御が行われることにより、交流電力Pac2のリップルを低減することが可能となる。その結果、交流電力Pac1の電圧Vac1のゼロクロスに起因して負荷電流Ioutに生じるリップルをさらに低減することが可能となる。
(第2変形例)
図9及び図10に示される第2変形例の非接触給電システム1では、第2制御器35は、第2検出器33によって測定された負荷電圧Vout、負荷電流Iout又は負荷電力Poutのリップルに関するリップル情報を生成する。第1制御器25は、第2通信器34及び第1通信器24を介して第2制御器35からリップル情報を受信し、リップル情報に基づいて、FB信号生成器28,28Aにキャンセル波形を補正させる。
具体的に説明すると、第2制御器35は、第2検出器33によって測定された負荷電圧Vout、負荷電流Iout又は負荷電力Poutの測定値から、所定期間ごとに負荷電流Ioutのリップル量を算出し、位相又はタイミングとリップル量との組み合わせをリップル情報として生成する。リップル情報におけるリップル量は、負荷電流Ioutの電流量から所望の電流量を減算した値である。所定期間は、第2制御器35に予め設定されている。第1制御器25は、リップル情報に基づいて、負荷電流Ioutのリップル量が許容値以下であるか否かを判定する。許容値は、非接触給電システム1の回路、及び負荷Lに対して予め定められており、動作に影響を及ぼさない値である。第1制御器25は、リップル情報に含まれるリップル量の絶対値が許容値よりも大きいと判定した場合、リップル量の絶対値が小さくなるように、FB信号生成器28,28Aにキャンセル波形を補正させる。
例えば、リップル情報に含まれるリップル量が正の値である場合、負荷電流Ioutを減少する必要がある。また、リップル情報に含まれるリップル量が負の値である場合、負荷電流Ioutを増加する必要がある。このため、FB信号生成器28,28Aは、キャンセル波形の振幅又は位相を調整することによって、交流電力Pac2の大きさを調整する。このリップル情報に基づくキャンセル波形の補正は、例えば、波形生成部63,63Aがリップル波形を補正することによって行われる。
このように第2変形例の非接触給電システム1及び送電装置2では、実際に負荷Lに供給されている負荷電圧Vout、負荷電流Iout又は負荷電力Poutの波形(リップル)に応じて、キャンセル波形が補正され、FB信号が生成される。このFB信号に基づいて、受電装置3に供給する電力の第1フィードバック制御が行われることにより、交流電力Pac1の電圧Vac1のゼロクロスに起因して負荷電流Ioutに生じるリップルをさらに確実に低減することが可能となる。
上記第1変形例及び第2変形例の両方が実施されてもよい。
1 非接触給電システム
2 送電装置
3 受電装置
21 第1コイル
22 第1変換器
23、23A 第1検出器
23i 電流センサ
24 第1通信器
25 第1制御器
26 電力変換器
27 直流交流変換器
28、28A FB信号生成器(フィードバック信号生成器)
31 第2コイル
32 第2変換器
33 第2検出器
34 第2通信器
35 第2制御器
51 測定値計算部
52 指令値計算部
53 比較部
54 比較部
55 電力補正部
61、61A キャンセル波形生成部
62 合成部
63、63A 波形生成部(第1生成部、第2生成部)
64 反転部
65 キャパシタ
Idc 電流
Iout 負荷電流
L 負荷
Pac1 交流電力(第1交流電力)
Pac2 交流電力
Pac3 交流電力
Pdc 直流電力
Pout 負荷電力
PS 電源(交流電源)
Vac1 電圧
Vdc 電圧
Vout 負荷電圧

Claims (8)

  1. 受電装置に非接触で電力を供給するための送電装置であって、
    交流電源から供給される第1交流電力を直流電力に変換する電力変換器を含む変換器と、
    前記直流電力の電流を検出する第1検出器と、
    前記電流に基づいて、フィードバック信号を生成するフィードバック信号生成器と、
    前記フィードバック信号に基づいて、前記受電装置に供給する前記電力のフィードバック制御を行う制御器と、
    を備え、
    前記フィードバック信号生成器は、前記第1交流電力の電圧のゼロクロスに起因して前記電流に生じるリップルを低減するためのキャンセル波形を生成し、前記電流の測定値に前記キャンセル波形を重畳することによって前記フィードバック信号を生成し、
    前記制御器は、前記フィードバック信号に基づいて第1電力測定値を計算し、負荷に供給すべき所望の電力の大きさを示す第2電力指令値に基づいて第1電力指令値を計算し、前記第1電力測定値が前記第1電力指令値に近づくように前記変換器を制御する送電装置。
  2. 前記フィードバック信号生成器は、前記電流を反転することによって前記キャンセル波形を生成する、請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記フィードバック信号生成器は、前記第1交流電力に基づいて前記キャンセル波形を生成する、請求項1に記載の送電装置。
  4. 前記フィードバック信号生成器は、
    前記電流を反転することによって前記キャンセル波形を生成する第1生成部と、
    前記第1交流電力に基づいて前記キャンセル波形を生成する第2生成部と、
    前記第1生成部によって生成された前記キャンセル波形及び前記第2生成部によって生成された前記キャンセル波形のいずれかを選択して出力する選択部と、
    を備える、請求項1に記載の送電装置。
  5. 受電装置に非接触で電力を供給するための送電装置であって、
    交流電源から供給される第1交流電力を直流電力に変換する電力変換器を含む変換器と、
    前記直流電力の電流を検出する第1検出器と、
    前記電流に基づいて、フィードバック信号を生成するフィードバック信号生成器と、
    前記フィードバック信号に基づいて、前記受電装置に供給する前記電力のフィードバック制御を行う制御器と、
    を備え、
    前記フィードバック信号生成器は、前記第1交流電力の電圧のゼロクロスに起因して前記電流に生じるリップルを低減するためのキャンセル波形を生成し、前記電流、及び前記キャンセル波形に基づいて、前記フィードバック信号を生成し、
    前記フィードバック信号生成器は、
    前記電流を反転することによって前記キャンセル波形を生成する第1生成部と、
    前記第1交流電力に基づいて前記キャンセル波形を生成する第2生成部と、
    前記第1生成部によって生成された前記キャンセル波形及び前記第2生成部によって生成された前記キャンセル波形のいずれかを選択して出力する選択部と、
    を備える、送電装置。
  6. 前記受電装置に非接触で給電するためのコイルをさらに備え、
    前記変換器は、前記直流電力を第2交流電力に変換し、前記第2交流電力を前記コイルに供給する直流交流変換器をさらに含み、
    前記フィードバック信号生成器は、前記ゼロクロスに起因して前記直流電力の電圧に生じるリップルによって前記第2交流電力に生じるリップルを低減するための補正用波形に基づいて、前記キャンセル波形を補正する、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の送電装置。
  7. 負荷に供給されている負荷電圧、負荷電流又は負荷電力のリップルに関するリップル情報を前記受電装置から受信する第1通信器をさらに備え、
    前記フィードバック信号生成器は、前記リップル情報に基づいて、前記キャンセル波形を補正する、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の送電装置。
  8. 請求項7に記載の送電装置と、
    前記受電装置と、
    を備え、
    前記受電装置は、
    前記負荷電圧、前記負荷電流又は前記負荷電力を検出する第2検出器と、
    前記第2検出器によって測定された前記負荷電圧、前記負荷電流又は前記負荷電力に基づいて前記リップル情報を生成する第2制御器と、
    前記リップル情報を前記送電装置に送る第2通信器と、
    を備える、非接触給電システム。
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