JP6797315B2

JP6797315B2 - 車両の内装トリムに対象物を保持する装置ならびに車両

Info

Publication number: JP6797315B2
Application number: JP2019553627A
Authority: JP
Inventors: ズィーグラーフィリップ; シュタンペトーマス; クラインローラント
Original assignee: Volkswagen AG
Current assignee: Volkswagen AG
Priority date: 2016-12-20
Filing date: 2017-11-14
Publication date: 2020-12-09
Anticipated expiration: 2037-11-14
Also published as: RU2719093C1; JP2020501989A; US20190308561A1; EP3558751B1; CN110087952B; DE102016225658A1; US11414023B2; KR102195056B1; CN110087952A; WO2018114146A1; EP3558751A1; KR20190085058A

Description

本発明は、請求項１の上位概念部に記載の、車両、特に自動車、の内装トリムに対象物を保持する装置に関する。本発明はさらに、請求項１０に記載されているように、このような装置を備えた車両、特に自動車、に関する。

独国実用新案第２０２０１５００１４３７号明細書（DE 20 2015 001 437 U1）には、三角停止表示板を収容するための凹部を備えた自動車用のテールゲートトリムが記載されている。三角停止表示板は、複数の部分から成る取付け手段によって前記凹部内に着脱自在に取り付けられている。具体的にどのように取付けが行われているのかについては、同独国実用新案明細書には記載されていない。

独国特許出願公開第１０２００６０２０９５３号明細書（DE 10 2006 020 953 A1）には、自動車において使用される対象物、たとえば三角停止表示板、救急箱またはこれに類するものを収容するための装置が記載されている。前記装置は、自動車のトランクリッドのトリム部分に設けられた切欠きを有し、この切欠きは前記対象物を収納するために設けられている。切欠きの縁領域には、切欠きの一方の端部のところで互いに向かい合って位置するように、弾性的に支持された鉤の形の第１の保持エレメントが配置されており、これにより対象物との係止によってこの対象物は切欠き内にロックされる。さらに、切欠きの他方の端部には、互いに向かい合って位置するように第２の保持エレメントが設けられており、第２の保持エレメントは、切欠きの壁に設けられた突出部として、切欠きの装入開口を越えて突出している。切欠きに前記対象物が装入される間、まずこの対象物の一方の端部が、両突出部の下へ押し込まれる。その後に、対象物の他方の端部を切欠き内へ旋回させる旋回運動が続き、これにより、鉤と対象物との係止が生ぜしめられる。

独国特許出願公開第１０２０１４２０７３６２号明細書（DE 10 2014 207 362 A1）には、冒頭で述べた形式の装置が記載されている。この装置は、自動車の内装トリムの所定の壁区分に設けられた、保管容器を収容するための凹部を備えている。この場合、凹部の両端部は、内装トリムの、装入開口を覆う、画定された領域を有する。凹部への保管容器の装入ならびに凹部からの保管容器の取出しは、旋回運動と組み合わせて、凹部の覆われた端領域に配置されたばねのばね力に抗して、またはたとえば発泡材サイコロの形の緩衝エレメントに抗して、長手方向に保管容器を移動させることにより行われる。保管容器を、保管容器の移動方向に対して直交する方向で遊びなしに凹部内に保持するためには、この凹部がスペーサリブを有する。

本発明の課題は、公知先行技術に鑑みて冒頭で述べた形式の装置を改良して、簡単な取扱いで、かつ僅かな手間をかけるだけで、内装トリムに設けられた凹部内に着脱自在に保持されるべき対象物の確実な保持を保証するような装置を提供することである。さらに、本発明の課題は、このような装置を備えた車両を提供することである。

課せられた上記課題は、車両、特に自動車、の内装トリムに対象物を保持する装置であって、前記内装トリムが、前記対象物を収容するための凹部を形成しており、該凹部が、底部と、複数の壁区分と、前記対象物のための装入開口とを備えており、さらに前記内装トリムが、前記対象物を位置固定するための保持手段を有する、車両の内装トリムに対象物を保持する装置において、前記対象物が、長さ「ｌ」、幅「ｂ」および高さ「ｈ」を有し、幅「ｂ」は高さ「ｈ」よりも大きく設定されており、長さ「ｌ」および幅「ｂ」は前記対象物の広幅側を規定しており、長さ「ｌ」および高さ「ｈ」は前記対象物の小幅側を規定しており、互いに向かい合って位置するように配置された、第１の保持手段として働き、かつ前記装入開口を狭める少なくとも２つの突出部が設けられていて、かつ配置されており、該突出部は、保持されるべき前記対象物を前記凹部に装入する際に、前記対象物が、前記小幅側を前にして前記凹部内に導入された場合にのみ前記突出部の間を通って前記凹部内へ導入可能となるように、かつ前記対象物の長手方向軸線を中心とした後続の回転運動に基づいて前記凹部内で取り囲まれて把持されるように、または取り囲まれて把持可能となるように、特にあらゆる側で取り囲まれて把持されるように、またはあらゆる側で取り囲まれて把持可能となるように、設けられていて、かつ配置されていることにより解決される。

これにより、前記内装トリムに設けられた、対象物に対応する凹部内に対象物を確実に保持するために、特にあらゆる方向において確実に保持するために、特に単純でかつ廉価な保持装置が提供されている。別個に取付け可能な位置固定手段が不要となるので有利である。前記対象物は、線状の運動と、後続の、対象物の前記長手方向軸線を中心とした約９０°の回転運動とから成る組み合わせを実施するだけで、凹部内に位置固定され得るようになり、したがって片手操作をも可能にする。

従属項形式の各請求項には、本発明の好適な改良形または構成が記載されている。

本発明の好適な構成では、対象物が、直方体形の形状を有する。この直方体形の形状は、たとえば対象物自体によって規定されている。それに対して、前記の、好適には直方体形の対象物は、それ自体直方体形の形状を有している必要はない別の対象物、たとえば折り畳まれた三角停止表示板等、を収容するためのハウジングによって形成されていてもよい。

対象物を遊びなく、またはほぼ遊びなく、凹部内に保持するためには、この凹部が、第２の保持手段として働くリブ構造体を有し、該リブ構造体が、多数の個別リブを備えている。この場合、リブ構造体の個別リブは、剛性的にまたはフレキシブルに形成されていてよい。さらに、個別リブのフレキシブルな構成、特にばね弾性的な構成により、対象物に規定のプリロードをかけて対象物を凹部内に保持するための手段が提供されている。本発明のさらに好適な構成では、リブ構造体の個別リブの少なくとも一部が、少なくとも所定の領域に、凹部への対象物の装入時における、保持されるべき対象物の運動を助成する形状を有しており、この場合、該当する個別リブは、対象物の運動方向に延びている。これにより、前記装入過程の間でも、凹部からの対象物の取出しの間でも、対象物の取扱いが容易にされているので有利である。このためには、凹部の底部の領域に設けられた個別リブが、好適には、同方向に向けられた曲線状の凸面形状を有し、この曲線状の凸面形状は、特に対象物の前記回転運動を助成するか、もしくは対象物を所定の曲線軌道に沿って案内する。

凹部の内部での対象物の位置固定をなお一層改善するか、または剛性的またはフレキシブルに形成された個別リブを備えたリブ構造体に代わる択一的な別の構成を提供するためには、凹部の内部に、好適には、第３の保持手段として働き、かつばね弾性的にプリロードをかけられた少なくとも１つの保持エレメントが配置されており、この保持エレメントが、凹部内に挿入された対象物をばね弾性的に、すなわち対象物にプリロードをかけて、凹部の内側輪郭に押圧している。保持エレメントは、たとえばばね弾性的でかつ／またはばね付勢された押圧エレメント、エラストマ体またはこれに類するものによって形成されていてよい。保持されるべき対象物の、手による取扱いをなお一層改善するためには、凹部の少なくとも１つの壁区分が、有利には、指を係合させるための加工成形部を有する。

本発明は、前で説明した形式の装置を備えた車両、特に自動車にも関する。

以下に、本発明を、図面に概略的に図示した実施例につき詳しく説明する。しかし、本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲により規定されたすべての構成を包含するものである。

対象物を保持するための本発明による装置を備えた内装トリムを有するテールゲートを備えた車両リアを、閉じられた作動状態ならびに開かれた作動状態で示す、概略的な断面図（いわゆるＹ０断面）である。テールゲートの開かれた作動状態における対象物の取扱いを概略的に示す、図１の「Ｚ」で示した範囲の詳細図である。図１に示したテールゲートの内装トリムを、保持された対象物とともに示す平面図である。図３の「Ｙ」で示した範囲を、前記対象物なしの状態で示す詳細図である。内装トリムを、装入位置に位置する、保持されるべき対象物とともに、所定の時点「ｔ_０」で示す斜視図である。図５の「Ｘ」で示した範囲を示す図である（Ａ側もしくは前側）。図５の「Ｘ′」で示した範囲を示す図である（Ｂ側もしくは後側）。内装トリムを、保持されるべき対象物とともに、装入過程の進行した時点「ｔ_１」で示す、図３のＩ−Ｉ線に沿った断面図である。内装トリムを、保持されるべき対象物とともに、装入過程の進行した時点「ｔ_１」で示す、図３のＩI−IＩ線に沿った断面図である。内装トリムを、保持されるべき対象物とともに、装入過程の進行した時点「ｔ_１」で示す、図３のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿った断面図である。内装トリムを、保持されるべき対象物とともに、装入過程のさらに進行した時点「ｔ_２」で示す、図３のＩ−Ｉ線に沿った断面図である。内装トリムを、保持されるべき対象物とともに、装入過程のさらに進行した時点「ｔ_２」で示す、図３のＩI−IＩ線に沿った断面図である。内装トリムを、保持されるべき対象物とともに、装入過程のさらに進行した時点「ｔ_２」で示す、図３のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿った断面図である。内装トリムを、保持されるべき対象物とともに、装入過程のさらになお進行した時点「ｔ_３」で示す、図３のＩ−Ｉ線に沿った断面図である。内装トリムを、保持されるべき対象物とともに、装入過程のさらになお進行した時点「ｔ_３」で示す、図３のIＩ−IＩ線に沿った断面図である。内装トリムを、保持されるべき対象物とともに、装入過程のさらになお進行した時点「ｔ_３」で示す、図３のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿った断面図である。対象物を保持するための装置の択一的な別の実施態様を示す、図３のＩ−Ｉ線に沿った断面図である。

図１には、まず、車両１のリア領域、本実施形態ではハッチバック式の乗用車のリア領域が図示されている。車両１はテールゲート２を有し、このテールゲート２は本実施形態では、閉じられた作動状態でも、開いた作動状態（破線で示す）でも、描かれている。テールゲート２は、外側金属薄板３と、好適にはプラスチックから成る内装トリム４とを有する。内装トリム４は、好適には、自体公知のプラスチック射出成形法により製造されている。

内装トリム４は、対象物６を収容するための凹部５を形成している。この凹部５は、底部７と、壁区分８ａ〜８ｄと、前記対象物６のための装入開口９とを備えている（図２〜図５参照）。テールゲート２の開かれた作動状態では、前記装入開口９が、少なくともほぼ車両下方に向けられている（図２参照）か、または択一的な別の構成では車両後方に向けられている。好適にはこの位置において、凹部５に対象物６が装入されるか、もしくは凹部５から対象物６が取り出される。

本発明の好適な実施形態では、対象物６が、直方体形の形状を有していて、折畳み式の三角停止表示板（図示しない）用の収容ハウジングによって形成されている（ただし例示的に挙げたに過ぎない）。一般に、三角停止表示板は常時、車両１に車載されていなければならない。しかし、本発明は、上に挙げた対象物６の具体例に限定されるものではなく、車両１内に収容されるべき多数の対象物６、たとえば救急箱をも包含する。しかし、いずれの場合でも、対象物６が長さ「ｌ」、幅「ｂ」および高さ「ｈ」を有し、この場合、幅「ｂ」は高さ「ｈ」よりも大きく設定されており、したがって、長さ「ｌ」および幅「ｂ」は対象物６の広幅側１０を規定しており、長さ「ｌ」および高さ「ｈ」は対象物６の小幅側１１を規定していることが前提条件となる（特に図５参照）。

凹部５は、できるだけスペース節約的な収容を可能にするとともに、凹部５内での対象物６の取扱いを可能にするような寸法を有する。本実施形態では、凹部５は、凹部５の底部７の凸面状の構成は別として、十分に直方体形の形状を有する。凹部５の装入開口９の両端部には、互いに向かい合って位置するように配置されかつ装入開口９を狭めている各２つの突出部１２が設けられて配置されている。これにより、保持されるべき対象物６を、その小幅側１１を前にして凹部５内に導入した場合にのみ対象物６が両突出部１２の間を通って凹部５内へ導入されることを可能にする寸法を有する装入開口９が提供されている。それと同時に、突出部１２は本発明によれば、第１の保持手段としても働くが、これについては下で詳しく説明する。

以下に、本発明をさらにその機能に関して説明する。すでに上で述べたように、前で挙げた種類の対象物６を凹部５に手で装入する間、対象物６はまず時点「ｔ_０」で、狭められた装入開口９の手前で小幅側１１を前にして位置決めされる（図５参照）。これに続いて、対象物６は時点「ｔ_１」（図７ａ〜図７ｃ）で、方向矢印１３で示した方向で凹部５内に導入される。その後に、すなわち進行した時点「ｔ_２」（図８ａ〜図８ｃ）で、対象物６は、横方向に延びる対象物６の長手方向軸線１５、つまり本実施形態では内装トリム４のＹ方向に延びる対象物６の長手方向軸線１５、を中心にして、方向矢印１４で示した方向に回転させられ、その結果、時点「ｔ_３」では、広幅側１０が、装入開口９を狭める突出部１２の背後に位置するようになるか、または突出部１２の背後に当て付けられるようになる（図９ａ〜図９ｃ）。回転角度は約９０°である。対象物６のこの位置は、凹部５内部での対象物６の保持位置に相当する。したがって、対象物６は前後左右上下のあらゆる側で取り囲まれて把持されており、つまり第１には底部７と壁区分８ａ〜８ｄとによって、第２には保持手段として働く突出部１２によって、取り囲まれて把持されている。したがって、突出部１２は、対象物６が装入開口９をすり抜けて外部へ抜け出てしまうような、意図しない抜け落ちを阻止している。内装トリム４の凹部５からの対象物６の取出しは、逆の順序で行われる。

対象物６を遊びなく、またはほぼ遊びなく、凹部５内に保持するために、凹部５は、底部７と壁区分８ａ〜８ｄと突出部１２との領域に、第２の保持手段として働くリブ構造体を有している。このリブ構造体は、凹部５の内部に向けられた多数の個別リブ１６を備えている（特に図４、図５および図６ｂ参照）。リブ構造体の個別リブ１６は、好適には剛性的に、または十分に剛性的に、かつ内装トリム４と一体に形成されている。択一的な別の構成では、個別リブ１６がフレキシブルに、特にばね弾性的に形成されていてもよい。これにより、規定されたプリロードをかけて対象物６を凹部５内に保持する手段が提供されている。このようなリブ構造体を備えた内装トリム４は、たとえば２成分射出成形法または多成分射出成形法により製造され得る。さらに、前記リブ構造体は、有利には、内装トリム４の、凹部５を形成する領域の補剛を生ぜしめる。

さらに図４、図５および図６ｂから判るように、個別リブ１６は、凹部５への対象物６の装入時に、保持されるべき対象物６の運動を助成するように配置されていて、かつ構成されている。図面から判るように、個別リブ１６は前記装入過程の間、対象物６の運動方向に延びている。これにより、有利には、装入過程の際でも、凹部５からの対象物６の取出しの際でも、対象物６の取扱いが容易にされている。

さらに、図面から詳しく判るように、壁区分８ａ〜８ｄの個別リブ１６は同方向に向けられており、すなわち互いに対して平行な間隔を置いて、初期の線状の導入運動に対応して延びており、それに対して、底部７の個別リブ１６は、底部７の凸面状の構成に応じて、互いに対して平行な間隔を置いて、同方向に向けられた曲線状の凸面形状を有しており、したがって、対象物６の、線状の導入運動の後に実施される回転運動に適応している（図４および図５）。突出部１２の個別リブ１６も、互いに間隔を置いてかつ互いに平行に配置されており、それに対して、曲線状の凸面形状は不要となる。なぜならば、突出部１２の個別リブ１６は、主として、最終位置もしくは保持位置に位置する対象物６を支持するために用いられるからである。

凹部５内部での対象物６の位置固定をさらに一層改善するために、本実施形態では、凹部５の両端部に、第３の保持手段として働く、ばね弾性的にプリロードをかけられた各１つの保持エレメント１７が配置されている。この保持エレメント１７は、第１には、装入過程の間、この保持エレメント１７のばね弾性的な変位による退避を可能にし（図８ｂ、図９ｂ参照）、第２には、凹部５内に挿入されかつ最終位置もしくは保持位置に位置する対象物６に、規定のばね力「Ｆ_Ｆ」を加えて、すなわちプリロードをかけて、対象物６を凹部５の内側輪郭に押圧する。

本実施形態では、保持エレメント１７が、たとえば内装トリム部分４と一体に形成された、ばね弾性的でかつ／またはばね付勢された、いわば片持ち式に支持された押圧エレメントにより形成されている（ただし例示的に挙げたに過ぎない）。後者の変化形に関しては、図６ｂに内装トリムの該当領域の背面図が示されている。この領域には、内装トリム４にばね弾性的に支持された保持エレメント１７と、内装トリム４に設けられた、剛性的に形成されたばね収容部１８とが設けられている。ばね収容部１８には、板ばね（図示しない）がねじによって取付け可能である。その場合、この板ばねの一方の端部は内装トリム４に支持され、他方の端部は保持エレメント１７の自由端部に支持される。

しかし、本発明は、前で説明した好適な保持エレメント１７に限定されるものではなく、たとえば、たとえば弾性的なプラスチックフォームから成る発泡体のようなエラストマ体により形成されていて、取付け部分として内装トリム４に取り付けられているか、もしくは取り付けられる１つ、２つまたはそれ以上の保持エレメント１７をも包含する。この点に関しては、図１０に、このような保持エレメント１７の配置が極めて概略的に図示されている。この保持エレメント１７は、凹部５の壁区分８ｃに設けられた孔２０内に、保持エレメント１７に結合された係止エレメント１９を係止させることによって、この壁区分８ｃに取り付けられている。

保持されるべき対象物６の、手による取扱いを簡便に行うようにするために、もしくは取扱いのために十分な自由スペースを提供するために、凹部５の壁区分８ａは、指を係合させるための加工成形部２１を有する（特に図２〜図４、図７ａ、図８ａ、図９ａ、図１０参照）。本実施形態では、取扱い領域が、壁区分８ａの真ん中の領域である。

前で説明した実施形態は、自動車のテールゲート２の内装トリム４に配置されている、対象物６を収容する凹部５に関する。しかし、本発明は、このような具体的に説明した内装トリム部分に限定されるものではなく、車両１のあらゆる別の内装トリム部分をも包含する。すなわち、前記内装トリム４は、ドア内装トリム、ルーフ内装トリムまたはこれに類するものによって形成されていてもよい。

１車両
２テールゲート
３外側金属薄板
４内装トリム
５凹部
６対象物
７底部
８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄ壁区分
９装入開口
１０広幅側
１１小幅側
１２突出部
１３方向矢印
１４方向矢印
１５長手方向軸線
１６個別リブ
１７保持エレメント
１８ばね収容部
１９係止エレメント
２０孔
２１加工成形部
「ｌ」長さ（対象物６）
「ｂ」幅（対象物６）
「ｈ」高さ（対象物６）

Claims

車両（１）、特に自動車、の内装トリム（４）に対象物（６）を保持する装置であって、前記内装トリム（４）が、前記対象物（６）を収容するための凹部（５）を形成しており、該凹部（５）が、底部（７）と、複数の壁区分（８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄ）と、前記対象物（６）のための装入開口（９）とを備えており、さらに前記内装トリム（４）が、前記凹部（５）内に前記対象物（６）を位置固定するための保持手段を有する、車両（１）の内装トリム（４）に対象物（６）を保持する装置において、
前記対象物（６）が、長さ「ｌ」、幅「ｂ」および高さ「ｈ」を有し、幅「ｂ」は高さ「ｈ」よりも大きく設定されており、長さ「ｌ」および幅「ｂ」は前記対象物（６）の広幅側（１０）を規定しており、長さ「ｌ」および高さ「ｈ」は前記対象物（６）の小幅側（１１）を規定しており、互いに向かい合って位置するように配置された、第１の保持手段として働き、かつ前記装入開口（９）を狭める少なくとも２つの突出部（１２）が設けられていて、かつ配置されており、該突出部（１２）は、保持されるべき前記対象物（６）を前記凹部（５）に装入する際に、前記対象物（６）が、前記小幅側（１１）を前にして前記凹部（５）内に導入された場合にのみ前記突出部（１２）の間を通って前記凹部（５）内へ導入可能となるように、かつ前記対象物（６）の長手方向軸線（１５）を中心とした後続の回転運動に基づいて前記凹部（５）内で取り囲まれて把持されるように設けられていて、かつ配置されていることを特徴とする、車両の内装トリムに対象物を保持する装置。
前記対象物（６）が、直方体形の形状を有することを特徴とする、請求項１記載の装置。
前記凹部（５）が、前記底部（７）と前記複数の壁区分（８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄ）と前記突出部（１２）との領域に、第２の保持手段として働くリブ構造体を有し、該リブ構造体が、前記凹部（５）の内部に向けられた多数の個別リブ（１６）を備えていることを特徴とする、請求項１または２記載の装置。
前記リブ構造体の前記個別リブ（１６）が、フレキシブルに形成されていることを特徴とする、請求項３記載の装置。
前記リブ構造体の前記個別リブ（１６）が、剛性的に形成されていることを特徴とする、請求項３記載の装置。
前記リブ構造体の前記個別リブ（１６）の少なくとも一部が、前記凹部（５）への前記対象物（６）の装入の間に、前記対象物（６）の運動方向に延びていることを特徴とする、請求項３から５までのいずれか１項記載の装置。
前記凹部（５）の前記底部（７）の領域に設けられた前記個別リブ（１６）が、同方向に向けられた曲線状の凸面形状を有することを特徴とする、請求項６記載の装置。
前記凹部（５）の内部に、第３の保持手段として働き、かつばね弾性的にプリロードをかけられた少なくとも１つの保持エレメント（１７）が配置されており、該保持エレメント（１７）が、前記凹部（５）内に挿入された前記対象物（６）をばね弾性的に前記凹部（５）の内側輪郭に対して押圧していることを特徴とする、請求項１から７までのいずれか１項記載の装置。
前記保持エレメント（１７）が、ばね弾性的でかつ／またはばね付勢された押圧エレメント、エラストマ体またはこれに類するものによって形成されていることを特徴とする、請求項８記載の装置。
前記凹部（５）の少なくとも１つの壁区分（８ａ）が、前記対象物（６）を手で取り扱うために指を係合させるための加工成形部（２１）を有することを特徴とする、請求項１から９までのいずれか１項記載の装置。
請求項１から１０までのいずれか１項記載の装置を備えた車両（１）、特に自動車。