JP6790249B2 - 空調装置、空調システム、空調方法及びプログラム - Google Patents

空調装置、空調システム、空調方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、空調装置、空調システム、空調方法及びプログラムに関する。
空調対象の空間における空気を調和するのには一般的に時間がかかる。そこで、空気調和の時間を短縮するための技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1には、異なる温度の吹出空気を同時に送出することで短時間に空気調和を行う天井吊り下げ型の空気調和機が開示されている。
特開平11−118175号公報
特許文献1に記載の技術は、室内全体を均一な温度にするものであった。このため、室内に居る複数のユーザからの異なる温度の要求に応えることはできなかった。したがって、複数のユーザすべてが快適に感じるような空調を行うことは難しく、ユーザの快適性を向上させる余地があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ユーザの快適性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の空調装置は、第1領域における第1目標温度を入力するための第1端末と、第2領域における第2目標温度を入力するための第2端末と、に接続されて、第1領域空気を有する第1領域と第2領域空気を有する第2領域とを含む室内空間の空気を調和する空調装置であって、第1目標温度と第2目標温度とに関する温度情報を受信する受信手段と、第1領域空気の温度を第1目標温度に変化させるための第1空調空気を第1領域に吹き出す第1の孔と、第2領域空気の温度を第2目標温度に変化させるための第2空調空気を第2領域に吹き出す第2の孔と、を有する吹出口と、熱画像を撮影するカメラと、第1端末に第1目標温度を入力した入力者の位置を熱画像に基づいて検出する検出手段と、入力者が室内空間のうち第1領域の外に移動すると、第1空調空気が吹き出される方向を入力者の方向に調整する調整手段と、を備え、第1空調空気は、第2空調空気とは異なる温度を有し、第1端末は、可動の端末であって、受信手段は、第1端末の位置を測定する測定手段から、測定された位置を示す端末位置情報を受信し、検出手段は、第1端末に第1目標温度が入力されたときの端末位置情報によって示される位置の近傍にある熱源を入力者の位置として検出する
本発明によれば、第1空調空気が第1領域に吹き出されるとともに、第1空調空気とは異なる温度の第2空調空気が第2領域に吹き出される。これにより、ユーザからの異なる温度の要求に応えることができる。したがって、ユーザの快適性を向上させることができる。
実施の形態1に係る空調システムの概略的な構成を示す図 空調装置の外観を示す図 吹出口に取り付けられたフラップを示す図 吹出口に取り付けられたルーバを示す図 吹出口から4つの方向に吹き出される空調空気を示す図 空調装置の内部構成を示す図 空調装置のコンピュータとしての構成を示す図 空調装置の機能的な構成を示す図 実施の形態1に係る操作情報の一例を示す図 実施の形態1に係る端末位置情報の一例を示す図 入力者位置情報の一例を示す図 対応情報の一例を示す図 室内空間における端末と吹出口の孔との位置関係を示す図 実施の形態1に係る空調処理を示すフロー図 空調空気の吹き出しについて説明するための第1の図 空調空気の吹き出しについて説明するための第2の図 空調空気の吹き出しについて説明するための第3の図 実施の形態2に係る空調システムの概略的な構成を示す図 制御装置のハードウェア構成を示す図 室内空間を鉛直上方から見たときの配置を示す図 制御装置と空調装置との機能的な構成を示す図 実施の形態2に係る端末位置情報の一例を示す図 端末位置特定部による位置の特定について説明するための図 実施の形態3に係る操作情報の一例を示す図 実施の形態3に係る空調処理を示すフロー図
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
実施の形態1.
図1には、本実施の形態に係る空調システム100の構成が示されている。空調システム100は、例えば病院、治療施設、及び福祉施設に代表される建物に設けられた室内空間200の空気を調和するシステムである。ただし、室内空間200が設けられる建物は、これに限定されず、オフィスビルディング、工場、倉庫、又は住宅であってもよい。
室内空間200は、病院の部屋又は多床室であって、複数の利用者によって利用される。この利用者は、例えば、病人、患者、被介護者、又はその家族、近親者、保護者である。利用者による室内空間200の利用は、室内空間200に在室することを意味し、例えば、1時間以上の滞在、休息、又は、室内空間200に設置されたベッドに就寝して睡眠をとることである。
室内空間200は、利用者それぞれに割り当てられた領域を有する。詳細には、室内空間200は、図1に示されるように、第1領域201及び第2領域202を有する。第1領域201は、後述の目標温度を端末に入力する入力者U1に割り当てられたベッドとその周辺とを含む。第2領域202は、入力者U2に割り当てられたベッドとその周辺とを含む。入力者U1,U2はいずれも、室内空間200の利用者である。以下では、入力者U1,U2を総称して単に入力者という。また、第1領域201及び第2領域202はいずれも、ベッドを囲むように設置されたキュービクルカーテンを閉じたときに当該キュービクルカーテンによって仕切られる領域に相当する。なお、本実施の形態では、室内空間200が2つの領域を有する例を用いて説明するが、室内空間200が3つ以上の領域を有してもよい。
空調システム100は、図1に示されるように、室内空間200の空気を調和する空調装置10と、第1領域201における第1目標温度を入力するための第1端末21と、第2領域202における第2目標温度を入力するための第2端末22と、空調装置10と冷媒配管を介して接続される室外機31と、空調装置10を操作するための操作端末32と、第1端末21及び第2端末22の室内空間200における位置を測定する測定装置33と、を有している。
空調装置10は、室外機31、操作端末32及び測定装置33と通信線を介して接続され、互いに信号を送受信することにより有線通信を行う。この有線通信は、専用線を介した通信であってもよいし、室内空間200に設けられたLAN(Local Area Network)を介した通信であってもよい。また、空調装置10と第1端末21及び第2端末22とは、互いに無線信号を送受信することにより例えば無線LANを介した無線通信を行う。図1では、空調装置10と他の装置との間における通信路が、空調装置10につながる実線で示されている。なお、通信方式は任意に変更してもよい。例えば、空調装置10は、第1端末21及び第2端末22とケーブルを介して有線通信を行ってもよい。
第1端末21及び第2端末22は、例えば、第1領域201及び第2領域202に予め設置されたパーソナルコントローラ又はタブレット端末である。第1端末21及び第2端末22は、入力者によって保持される携帯端末である。ただし、これには限定されず、第1端末21及び第2端末22は、入力者に割り当てられたベッド又はベッドサイドテーブルに固定されて設置されてもよい。ただし、ベッド等に固定された端末は、ベッド自体を移動することが考えられるため、携帯端末と同様に可動の端末といえる。入力者が第1端末21又は第2端末22を操作すると、操作された端末は操作内容を空調装置10に送信する。この操作内容には、目標温度の設定が含まれる。
操作端末32は、室内空間200の入口付近の壁に部分的に埋設されて設置されたり、壁に掛けられた状態で設置されたりする。操作端末32は、利用者からの入力操作を受け付けて、当該入力操作によって示される操作内容を空調装置10に送信する。第1端末21及び第2端末22が可動の端末であるのに対して、操作端末32は、固定端末となる。なお、操作端末32には、空調装置10が室内空間200全体の空気を調和するための指示が入力される。このような操作端末32への指示の入力と空調装置10の稼働とに関する技術は一般に知られているため、以下では、この技術に関する詳細を適宜省略する。ただし、操作端末32は、第1端末21及び第2端末22に相当する機能を有していてもよい。例えば、第1領域201における目標温度が操作端末32に入力されてもよい。
測定装置33は、第1端末21及び第2端末22の位置を測定するための測定手段として機能する装置であって、これらの端末の位置に関する情報を空調装置10に出力する。本実施の形態に係る測定装置33は、第1端末21及び第2端末22から送信される電波を、室内空間200の複数の位置に設置された不図示のアンテナで受信し、受信した電波の強度から第1端末21及び第2端末22の室内空間200における位置を推算して、推算の結果を空調装置10に送信する。ここで、端末の位置は、室内空間200の床面から1m上の、床面と平行な面における位置を、ユークリッド座標系で表した位置を意味する。室内空間200に予め原点を規定して、端末の位置は、例えば単位をメートル(m)とした(2,3)という座標で示される。
なお、第1端末21及び第2端末22は、空調装置10と有線通信を行う場合には、位置を測定するための電波を定期的に発信する。この場合には、ベッド又はベッドサイドテーブルが移動したときにも、ベッド等に固定された第1端末21及び第2端末22の位置が測定装置33によって測定される。
空調装置10は、本実施の形態では、図2に示されるように天井埋め込み型の室内機である。空調装置10は、室内空間200の天井に予め設けられた凹部に配置される。空調装置10は、室外機31との間に形成される冷媒回路を利用して、室内空間200の空気と冷媒との熱交換を行う。空調装置10は、この熱交換により室内空間200の空気を冷却したり加熱したりする。そして、空調装置10は、室内空間200の空気を調和するための空調空気を生成して室内空間200内に送風する。
空調装置10は、直方体状の本体部101の下面に正方形状の前面パネル102が取り付けられることで構成される。前面パネル102の中央部には、室内空間200の空気を吸い込む吸込口103が設けられている。前面パネル102の周縁部には、空調空気を吹き出す吹出口104が設けられている。前面パネル102の端部には、室内空間200を撮影するカメラ105が取り付けられている。前面パネル102の他の端部には、室内空間200における空気の温度を検知する温度センサ106、及び室内空間200における空気の湿度を検知する湿度センサ107が取り付けられている。
図3,4には、吹出口104から吹き出される空調空気の方向が示されている。図3に示されるように、吹出口104には、空調空気が吹き出される上下方向の角度を調整する風向調整板としてフラップ108が取り付けられている。フラップ108は、不図示のモータによる動力で軸を中心に回転して、一定の角度で固定される。空調空気が吹き出される方向は、鉛直下方に相当する90°から水平方向に相当する0°までの間で段階的に定められる。図3には、90°と約45°と約0°との3段階のそれぞれの角度で空調空気が吹き出される方向が白抜きの矢印で示されている。なお、図3に示される例では、前面パネル102の下面が水平面と平行であるため、吹出口104から0°の方向に空調空気を吹き出すことはできない。ただし、前面パネル102の下面の形状を変更したりフラップ108の位置又は形状を変更したりすることで、空調装置10は、0°の方向に空調空気を吹き出すことができる。
また、図4に示されるように、吹出口104には、空調空気が吹き出される水平方向の角度を調整する風向調整板としてルーバ109が取り付けられている。ルーバ109は、不図示のモータによる動力で回動軸110を中心に回転して、一定の角度で固定される。空調空気が吹き出される方向は、吹出口104の正面方向を0°として、-45°から+45°までの間で段階的に定められる。図4には、-45°と0°と+45°との3段階のそれぞれの角度で空調空気が吹き出される方向が白抜きの矢印で示されている。
図3,4では、上下方向と水平方向とのそれぞれについて3段階に風向調整板を調整する例を示したが、これには限定されない。例えば、風向調整板を4つ以上の段階のいずれかに調整してもよいし、任意の角度に調整してもよい。また、説明の理解のため、図3ではルーバ109及び回動軸107を省略しており、図4ではフラップ108を省略している。
図2に示されるように、本実施形態に係る吹出口104は、4つの孔を含んで構成される。そして、吹出口104を構成するそれぞれの孔に、図3,4に示されたような風向調整板が取り付けられているため、吹出口104からは、図5中の白抜き矢印に示されるように、空調空気による4つの気流が独立に生成される。
図6には、空調空気を生成するための空調装置10の内部構成が簡略的に示されている。図6に示されるように、空調装置10は、冷媒と空気との間で熱交換を行う熱交換器112と、熱交換により生成された空調空気を送風するための送風機113と、熱交換器112を通る冷媒配管を外部に接続するための接続部114と、開度可変の弁115と、を有している。
熱交換器112を通る冷媒配管は、吹出口104の4つの孔それぞれの近傍を通るように配置される。熱交換器112は、この冷媒配管の内部の冷媒と吸込口103(図5参照)から吸い込まれた空気との間で熱交換を行う。送風機113は、4つのクロスフローファンによって構成される。弁115は、任意に指定された開度で冷媒を膨張させる膨張弁である。例えば、図6中の右上に配置された弁115の開度が適当な値に設定され、左上及び右下の弁115の開度が全開に設定されることで、図6中、上方向及び左方向に吹き出される空調空気の温度が21℃となり、右方向及び下方向に吹き出される空調空気の温度が18℃となる。
なお、接続部114は、冷媒が流れる方向を変更してもよい。冷媒が流れる方向が変更されれば、図6中の上方向及び左方向に18℃の空調空気を吹き出すとともに、右方向及び下方向に21℃の空調空気を吹き出すことができる。また、不図示の風路の形状を適当に設計したり風路を切り替えるための切替部を用いたりすることで、図6中の上方向及び下方向に18℃の空調空気を吹き出すとともに右方向及び左方向に21℃の空調空気を吹き出すことができる。さらに、冷媒配管の形状を適当に設計したり冷媒の流れを制御したりすることで、4つの方向にそれぞれ異なる温度の空調空気を同時に吹き出すことができる。
図5に戻り、カメラ105は、赤外線を検出する素子を含んで構成される。カメラ105は、室内空間200の熱画像を撮影する。カメラ105によって撮影された熱画像は、室内空間200に在室する入力者の位置を特定するために用いられる。
図7には、空調装置10のコンピュータとしての構成が示されている。図7に示されるように、空調装置10は、プロセッサ11と、RAM(Random Access Memory)12と、ROM(Read Only Memory)13と、補助記憶部14と、通信部15と、を有している。RAM12、ROM13、補助記憶部14、及び通信部15は、内部バス18を介してプロセッサ11に接続されている。
プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)を含んで構成される。プロセッサ11は、補助記憶部14に記憶されるプログラム19を実行することにより、空調装置10の構成要素を統括的に制御する。また、プロセッサ11は、プログラム19を実行することで、室内空間200の温熱環境を調整する処理を実行して、室内空間200に居る利用者の快適な状態を実現する。温熱環境を調整する処理の詳細については、後述する。
RAM12には、プログラム19がロードされる。RAM12は、プロセッサ11の作業領域として用いられる。ROM13は、複数のファームウェアとこれらのファームウェアの実行時に使用されるデータを記憶する。
補助記憶部14は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)に代表される読み書き可能な不揮発性の半導体メモリを含んで構成される。補助記憶部14は、プログラム19の他に、プロセッサ11の処理に用いられる種々のデータを記憶する。補助記憶部14は、プロセッサ11によって利用されるデータをプロセッサ11に提供し、プロセッサ11によって出力されるデータを記憶する。
通信部15は、空調装置10が外部の装置と通信するための通信インタフェース回路を含んで構成される。通信部15は、プロセッサ11から出力されたデータを伝送するための信号を生成して外部の装置に送信したり、外部の装置から受信した信号によって伝送されるデータを生成してプロセッサ11に出力したりする。
空調装置10は、以上の構成が協働することにより種々の機能を発揮する。図8には、空調装置10の機能的な構成が示されている。図8に示されるように、空調装置10は、種々のデータを記憶する記憶部120と、第1端末21、第2端末22、操作端末32及び測定装置33から情報を受信する受信部121と、室内空間200における温度及び湿度を検知するセンサ部122と、室内空間200内における第1端末21及び第2端末22の位置を特定する端末位置特定部123と、室内空間200内における入力者の位置を検出する入力者位置検出部124と、空調空気を生成する空調空気生成部125と、空調空気を室内空間200に送風する送風部126と、を有している。
記憶部120は、主として補助記憶部14によって実現される。記憶部120は、空調装置10に対する操作の内容を示す操作情報131と、室内空間200内の環境の状態を示す環境情報133と、端末の位置を示す端末位置情報134と、端末に目標温度を入力した入力者の位置を示す入力者位置情報135と、室内空間200における位置と吹出口104との対応関係を示す対応情報136と、空調装置10の運転状態を示す運転情報137と、を記憶する。
受信部121は、主としてプロセッサ11と通信部15との協働により実現され、空調装置10の受信手段として機能する。受信部121は、第1端末21、第2端末22及び操作端末32から操作情報131を受信して、記憶部120に格納する。また、受信部121は、第1端末21及び第2端末22の位置を示す情報を測定装置33から受信して、記憶部120に格納する。
操作情報131は、第1端末21、第2端末22及び操作端末32に入力された入力者の空調装置10に対する操作内容を含むデータベースである。この操作内容には、目標温度の設定、風向及び風量の設定が含まれる。図9には、操作情報131の一例が示されている。図9に示されるように、操作情報131は、操作内容を、操作内容が入力された端末の識別子と、操作を受け付けた時刻とに関連付けたデータを蓄積したデータベースである。図9では、便宜上、端末の識別子は、端末の符号と同一のものとしている。例えば、第1端末21の識別子は「21」としている。なお、操作情報131は、第1端末21及び第2端末22に入力された目標温度を示す温度情報132を含んでいる。
センサ部122は、主としてカメラ105、温度センサ106、湿度センサ107によって実現される。センサ部122は、環境情報133を出力して記憶部120に格納する。環境情報133には、カメラ105によって繰り返し撮影された室内空間200の熱画像の履歴が含まれる。撮影は定期的に実行され、その周期は、例えば10秒間又は1分間である。熱画像は、室内空間200における温度の分布を示す情報として後述の処理に用いられる。
環境情報133には、温度センサ106及び湿度センサ107によって繰り返し検出された空気の温度及び湿度を示す情報の履歴が含まれる。検出は定期的に実行され、その周期は、例えば10秒間又は1分間である。検出結果は、熱画像の補正に用いられる。
端末位置特定部123は、主としてプロセッサ11と通信部15との協働により実現される。端末位置特定部123は、測定装置33から受信した情報に基づいて、空調装置10の位置を基準としたときの端末の室内空間200における位置を特定し、特定した位置を示す端末位置情報134を記憶部120に格納する。
詳細には、端末位置特定部123は、測定装置33から送信された情報により示されるユークリッド座標系の位置を、空調装置10を中心とする極座標系の位置に変換することで、空調装置10を基準とした位置を特定する。そして、端末位置特定部123は、端末からの操作を受け付ける度に端末の位置を特定し、端末位置情報134に特定した位置を示すデータを追加することで端末位置情報134を更新する。なお、端末位置特定部123は、定期的に、最新の情報に基づいて端末位置情報134を更新してもよい。この更新の周期は、例えば10秒間又は1分間である。
端末位置情報134は、図10に例示されるように、端末の識別子と、操作を受け付けた時刻と、端末の位置とを対応付けたデータが蓄積されたデータベースである。本実施の形態に係る端末の位置は、空調装置10の中央を基準点とし、一定の方向を基準方向として、極座標系に類似した手法で示される。基準方向は、例えば磁北であって、空調装置が有する磁気センサによって検出される。例えば、図10において、第1端末21は、空調装置10から見て磁北から時計回りに60度回転した方向にあり、空調装置10から3mだけ離れた位置にあることが示されている。なお、端末の位置を示す手法は、これに限定されず、南北方向と東西方向を軸としたユークリッド座標系で端末の位置が示されてもよい。
入力者位置検出部124は、主としてプロセッサ11によって実現され、空調装置10が入力者の位置を検出する検出手段として機能する。入力者位置検出部124は、環境情報133に含まれる熱画像の履歴と、端末位置情報134と、に基づいて、目標温度を入力した入力者の位置を検出して、検出した入力者の位置を示す入力者位置情報135を記憶部120に格納する。
詳細には、入力者位置検出部124は、第1端末21と第2端末22との少なくとも一方の端末に入力者によって入力された操作内容が受け付けられたときに、端末位置情報134によって示される当該端末の近傍にある熱源を入力者の位置として特定する。そして、入力者位置検出部124は、熱画像の履歴を参照して、特定した熱源を追跡する。本実施の形態では、カメラ105が熱画像を撮影するものとしているが、カメラ105が可視光領域の画像も撮影すれば、この画像の履歴から入力者を追跡することが容易になる。そして、入力者位置検出部124は、検出した位置を示すデータを追加することで入力者位置情報135を更新する。
入力者位置情報135は、図11に例示されるように、入力者の識別子と、操作を受け付けた時刻と、入力者の位置とを関連付けたデータが蓄積されたデータベースである。
入力者の識別子は、便宜上、入力者の符号と同一のものとしている。例えば、入力者U1の識別子を「U1」としている。入力者の識別子は、当該入力者が目標温度を入力した端末に対応するものであってもよい。すなわち、第1端末21に目標温度を入力した入力者に識別子「U1」を付与してもよい。この場合、複数の利用者に識別子「U1」が付与され得る。また、入力者の識別子は、利用者を識別する識別子と同等であってもよい。熱画像だけで利用者を識別することは一般に困難といえるが、カメラ105が可視光領域の画像も撮影すれば、顔認識技術を用いて利用者を識別することができる。
また、図11において、操作が受け付けられたときに特定された位置には、操作受付日時の値が関連付けられているが、その後に追跡された位置には、操作受付日時の値としてのデータがないことを示す「−−」が関連付けられている。
対応情報136は、室内空間200における位置と吹き出し口が有する孔との対応関係を示すデータである。すなわち、対応情報136は、空調対象の位置と、この位置に空調空気を吹き出す孔と、を対応付ける情報である。対応情報136は、空調装置10を設置する作業者によって設定されてもよいし、利用者によって適宜変更されてもよい。図12には、対応情報136の一例が示されている。本実施の形態に係る対応情報136は、空調装置10からの角度の範囲と、吹出口104の孔に付された識別子とを関連付けたデータである。図12に示される対応情報136は、例えば−45°から+45°までの範囲に含まれる位置は、「1041」という識別子が付された孔に対応していることを示している。
図13には、室内空間200において、空調対象となる位置と、対応情報136により当該位置に対応する孔との関係が模式的に示されている。図13に示される位置において入力者U1が第1端末21に空調の要望を入力すると、第1端末が空調装置10から見て−45°から+45°の範囲内にあるため、吹出口104のうち孔1041から空調空気が第1端末21及び入力者U1の方向に吹き出される。なお、図13において空調装置10の中央から北方向にのびる破線は、0°の方向を示している。また、図13における孔1041,1042,1043,1044の符号はそれぞれ、図12中の孔に付された識別子に等しい。
図8に戻り、運転情報137は、空調装置10が運転中であるか停止中であるかを示す情報、サーモオンであるかサーモオフであるかを示す情報、冷房、暖房及び送風に代表される運転モードを示す情報、並びに、目標温度、目標風向及び目標風量に代表される目標値を示す情報を含む。運転情報137は、室外機31に送信される。室外機31は、運転情報137を受信すると、この運転情報137により示される運転を室内機である空調装置10が実行可能となるように、室外機31を構成する圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器を動作させる。
空調空気生成部125は、主としてプロセッサ11、熱交換器112、接続部114、弁115、及び、室外機31に運転情報137を送信する通信部15の協働によって実現される。空調空気生成部125は、端末位置情報134及び対応情報136を参照して、目標温度が入力された端末の位置に対応する吹出口104の孔を決定して、決定した孔から吹き出される空調空気を生成する。
例えば、図13に示される例において第1端末に第1目標温度が入力されると、空調空気生成部125は、孔1041から吹き出される空調空気を生成する。ここで、生成される空調空気は、第1領域201における空気の温度を第1目標温度に変化させるための空調空気であって、空調空気の温度は、第1目標温度に等しいとは限らない。空調空気の温度は、環境情報133により示される現在の室温、他の孔から吹き出される空調空気、及び、端末位置情報134により示される空調装置10から第1端末21までの距離に応じて決定される。
送風部126は、主としてプロセッサ11、吹出口104及び風向調整板127の協働によって実現される。送風部126は、吹出口104と、空調装置10から吹き出す空調空気の風向を調整する調整手段として機能する風向調整板127と、を有している。風向調整板127は、上述のフラップ108及びルーバ109に相当する。風向調整板127は、空調空気生成部125によって生成された空調空気が、端末の位置に向かって吹き出されるように風向を調整する。詳細には、送風部126は、第1領域201における第1目標温度が第1端末21に入力された場合には、第1領域201における空気の温度を第1目標温度に変化させるための空調空気を第1領域201に向けて送出する。また、送風部126は、第2領域202における第2目標温度が第2端末22に入力された場合には、第2領域における空気の温度を第2目標温度に変化させるための空調空気を第2領域202に向けて送出する。
続いて、空調装置10によって実行される空調処理について、図14を用いて説明する。図14に示される空調処理は、空調装置10に電源が投入されることで開始する。
空調処理において、空調装置10は、温度情報132を含む操作情報131と、端末位置情報134と、を受信したか否かを判定する(ステップS1)。具体的には、空調装置10の受信部121が、操作情報131と端末位置情報134とを受信したか否かがプロセッサ11によって判定される。ここで、測定装置33は、端末が操作されたときに端末の位置を測定するため、端末位置情報134は、操作情報131と同時に受信される。
情報を受信していないと判定した場合(ステップS1;No)、空調装置10は、ステップS1の処理を繰り返して、情報が受信されるまで待機する。
一方、情報を受信したと判定した場合(ステップS1;Yes)、空調装置10は、受信した位置情報から、端末の極座標表現による位置を算出する(ステップS2)。具体的には、端末位置特定部123が、端末の位置を特定して端末位置情報134を生成又は更新する。
次に、空調装置10は、操作された端末の位置に対応する吹出口104の孔を決定する(ステップS3)。具体的には、空調空気生成部125が、端末の位置を空調空気の送風範囲に含む孔を選択する。
次に、空調装置10は、操作情報131に従って空調空気を生成して、ステップS3にて決定された吹出口104の孔から空調空気を吹き出す(ステップS4)。これにより、空調空気が、端末の位置に吹き出される。例えば、第1端末21が操作された場合には、第1端末21の位置を含む第1領域201に向けて空調空気が吹き出されることとなる。
次に、空調装置10は、端末を操作した入力者が移動したか否かを判定する(ステップS5)。具体的には、空調装置10の送風部126が、記憶部120の入力者位置情報135を参照して、入力者の最新の位置が、空調空気を吹き出す目標位置から移動したか否かを判定する。なお、この目標位置は、ステップS2にて算出された端末の位置に等しい。
入力者が移動していないと判定した場合(ステップS5;No)、空調装置10は、ステップS1以降の処理を実行する。一方、入力者が移動したと判定した場合(ステップS5;Yes)、空調装置10は、風向を調整する(ステップS6)。具体的には、送風部126が、風向調整板127を制御することにより、空調空気が吹き出される方向を、移動後の入力者の方向に調整する。ここで、風向の調整には、空調空気が吹き出される孔の変更が含まれる。
その後、空調装置10は、ステップS1以降の処理を繰り返す。この繰り返しの周期は、例えば1分間である。ステップS1〜S6の空調処理が繰り返し実行されることにより、第1端末21が操作された後に第2端末22が操作されると、第2端末22の位置にも空調空気が吹き出されることとなる。ここで、第1端末21の位置と第2端末22の位置とがそれぞれ吹出口104の異なる孔に対応付けられていれば、図15に示されるように、空調装置10は、第1端末21の位置を含む第1領域201に第1空調空気41を吹き出し、第2端末22の位置を含む第2領域202に第2空調空気42を吹き出すこととなる。
図15において、第1空調空気41は、第1領域201の空気の温度を第1端末21に入力された第1目標温度に変化させるための気流であって、第2空調空気42は、第2領域202の空気の温度を第2端末22に入力された第2目標温度に変化させるための気流である。第1空調空気41の温度は、図15に例示されるように、第2空調空気42の温度と異なるものになり得る。
そして、図16に示されるように、入力者U1が、室内空間200のうち第1領域201の外に移動すると、第1空調空気41が吹き出される風向が入力者U1の方向に調整される。さらに、図17に示されるように、入力者U1がさらに移動すると、第1空調空気41が吹き出される孔が変更されて、第1空調空気41が入力者U1に向けて吹き出される。
以上、説明したように、空調装置10は、第1端末21及び第2端末22に接続されて、第1領域201及び第2領域202を有する室内空間200の空気を調和する。そして、空調装置10は、温度情報132を受信する受信部121と吹出口104とを備え、吹出口104から第1空調空気41は、吹出口104から吹き出される第2空調空気42と異なる温度を有していた。このため、第1領域201における第1領域空気の温度を第1端末21に入力された第1目標温度に変化させることと、第2領域202における第2領域空気の温度を第2端末22に入力された第2目標温度に変化させることとの双方が同時に達成される。したがって、空調装置10は、入力者U1,U2の要望に対して同時に応えて、室内空間200の利用者の快適性を向上させることができる。
また、第1領域201には第1端末21の位置が含まれ、第2領域202には第2端末22の位置が含まれた。このため、第1端末21及び第2端末22のそれぞれに目標温度を入力した入力者に向かって空調空気が吹き出されることとなる。このため、入力者は、空調の要望を入力するために移動する必要がない。したがって、空調システム100は、入力者が、移動の困難な病人或いは患者であるときに好適となる。
また、空調装置10は、目標温度を入力した入力者が移動した場合に、空調空気が吹き出される方向を、この入力者の方向に調整する。このため、入力者が移動した場合であっても、入力者の周囲には、当該入力者が要望する温熱環境が実現されることとなる。ひいては、室内空間200の利用者の快適性を向上させることができる。
実施の形態2.
続いて、実施の形態2について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。本実施の形態に係る空調システム100aは、2台の空調装置が制御装置によって制御される点で、実施の形態1に係る空調システム100と異なっている。
図18には、本実施の形態に係る空調システム100aの構成が示されている。空調システム100aは、空調システム100の空調装置10に代えて、空調装置10a,10bと、これらの空調装置10a,10bを制御する制御装置50と、を有している。
図18に示されるように、第1端末21、第2端末22、室外機31、操作端末32、及び測定装置33は、制御装置50と通信可能となるように接続されている。第1端末21及び第2端末22は、制御装置50と無線通信を行い、室外機31、操作端末32及び測定装置33は、制御装置50と有線通信を行う。なお、これには限定されず、通信方式は任意に変更してもよい。
制御装置50は、第1端末21及び第2端末22から送信された操作情報を受信する。また、制御装置50は、測定装置33から端末の位置を示す位置情報を受信する。そして、制御装置50は、空調装置10a,10b及び室外機31を制御する。
制御装置50は、空調装置10a,10bを統括的に制御する装置であって、実施の形態1に係る空調装置10によって実行される演算処理及び制御処理と同等の処理を実行する装置に相当する。制御装置50は、関係者以外が立ち入ることが許可されていない場所に設置される。この場所は、例えば室内空間200を有する建物の管理室又は機械室である。
図19には、制御装置50のコンピュータとしてのハードウェア構成が示されている。図19に示されるように、制御装置50は、図7に示されたハードウェア構成に加えて、入力部16と出力部17とを有している。
入力部16は、押しボタン、タッチパネル及びタッチパッドに代表される入力デバイスを含んで構成され、空調システム100aの管理者によって入力された操作を受け付けて、受け付けた操作を示す信号をプロセッサ11に送出する。
出力部17は、有機ELディスプレイ及び液晶ディスプレイに代表される表示デバイスを含んで構成され、プロセッサ11の制御の下、室内空間200の空調を管理するための情報を表示する。
空調装置10a,10bは、実施の形態1に係る空調装置10と同等の室内機である。ただし、空調装置10aは、操作端末32の操作と、制御装置50による制御と、のうち最新の指示に従って稼働する。空調装置10aは、操作端末32の操作内容を制御装置50に転送してもよい。また、空調装置10bは、制御装置50からの指示に従って稼働する。空調装置10a,10bは、操作端末32及び制御装置50から稼働指令を受信すると、当該指令に従った自機の運転状況を示す運転情報を制御装置50に送信し、制御装置50を介して室外機31に送信する。
操作端末32は、空調装置10aを直接操作するために用いられるが、操作端末32には、制御装置50に対する操作内容が入力されてもよい。
図20は、本実施の形態に係る室内空間200の平面図に相当する。図20に示されるように、室内空間200は、第1領域201、第2領域202、第3領域203、第4領域204、第5領域205及び第6領域206を有し、それぞれの領域には、目標温度を入力するための第1端末21、第2端末22、第3端末23、第4端末24、第5端末25及び第6端末26が設置されている。
図21には、制御装置50及び空調装置10a,10bの機能的な構成が示されている。図21に示されるように、制御装置50は、実施の形態1に係る空調装置10と同様に、記憶部120、受信部121、端末位置特定部123、及び入力者位置検出部124を有している。さらに、制御装置50は、空調装置10a,10bに制御指令を送信することで空調装置10a,10bを制御する制御部128を有している。
受信部121は、空調装置10a,10bのセンサ部122から環境情報133を受信して記憶部120に格納する。また、受信部121は、空調装置10a,10bから運転情報137を適宜受信して記憶部120に格納する。
記憶部120に記憶される端末位置情報134は、図22に例示されるように、端末の識別子と、操作を受け付けた日時と、端末に最も近い空調装置と、端末の位置と、を対応付けたデータが蓄積されたデータベースである。端末に最も近い空調装置は、端末位置特定部123によって特定される。
詳細には、端末位置特定部123は、図23に第1端末21を用いて例示されるように、第1端末21と空調装置10aとの距離d1と、第1端末21と空調装置10bとの距離d2と、をそれぞれ推算して比較する。そして、端末位置特定部123は、距離が最も短い空調装置からの角度a1を、端末位置情報134に追加する。
制御部128は、主としてプロセッサ11と通信部15との協働により実現される。制御部128は、操作情報131、端末位置情報134、及び対応情報136を参照して、目標温度が入力された端末の位置に最も近い空調装置から、当該端末の位置に向けて空調空気が吹き出されるように、空調装置10a,10bを制御して稼働させる。制御部128は、空調装置10a,10bを制御した場合には、制御に従った空調装置10a,10bの運転状態を示すように運転情報137を更新する。
空調装置10a,10bの受信部129は、空調装置10a,10bが有する通信インタフェース回路によって実現される。受信部129は、空調対象となる端末の位置に関する情報と、空調空気の目標温度を含む情報と、を制御部128の制御指令として受信する。端末の位置に関する情報は、具体的には、吹出口104を構成する4つの孔のうち空調空気が吹き出されるものとして決定された孔を示す情報と、風向を示す情報である。
以上、説明したように、本実施の形態に係る空調システム100aによれば、複数の室内機が設置された室内空間200においても、これらの室内機を統括的に制御して、実施の形態1に係る空調システム100と同等の効果を得ることができる。
実施の形態3.
続いて、実施の形態3について、上述の実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、上記実施の形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。本実施の形態に係る空調システム100aは、空調の対象が端末と入力者とから選択されて、選択された対象に空調空気が吹き出される点で、実施の形態1に係る空調システム100と異なっている。
図24には、本実施の形態に係る操作情報131の一例が示されている。図24に示されるように、操作情報131は、端末の識別子と、操作を受け付けた日時と、目標温度、風向設定及び風量設定と、空調空気が吹き出される方向の追跡対象と、が関連付けられたデータが蓄積されたデータベースである。追跡対象は、初期値を「入力者」として、操作の受付時に入力者によって適宜「端末」に変更される。
続いて、空調装置10によって実行される空調処理について、図25を用いて説明する。図25に示されるように、空調装置10は、実施の形態1と同様のステップS1〜S4を実行する。ステップS4に続いて、空調装置10は、操作情報131に示される空調対象が移動したか否かを判定する(ステップS7)。
空調対象が移動していないと判定した場合(ステップS7;No)、空調装置10は、ステップS1以降の処理を繰り返す。一方、空調対象が移動したと判定した場合(ステップS7;Yes)、空調装置10は、空調空気が吹き出される方向を、空調対象の方向に調整する(ステップS8)。その後、空調装置10は、ステップS1以降の処理を繰り返す。
以上、説明したように、本実施の形態では、空調空気の風向が追跡する対象が、入力者と端末とから選択される。対象が選択可能であれば、例えば、端末の操作が困難な病人、要介護者の要望を、これらの病人等に代わって看護者が端末に入力した上で、端末を病人等が保持すれば、この病人等の要望する温熱環境を実現することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態によって限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、端末の位置を測定するために電波強度が用いられたが、これには限定されない。CCD(Charge-Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、TOFカメラ(Time of Flight camera)などのイメージセンサを用いて測定装置33を構成し、この測定装置33が画像認識によって端末の位置を測定してもよい。
また、空調システム100によって空調空気が吹き分けられる領域は、端末の位置に関わらず、予め設定された領域であってもよい。例えば、第1端末21が第1領域201の外に固定されて、第1領域201における空気の温度が、第1端末21に入力された目標温度となるように空調空気を吹き出してもよい。
また、上記実施の形態に係る空調装置は、天井埋込型の室内機であったが、天井吊り下げ型、或いは壁掛け型の室内機であってもよいし、これらの型の複合型であってもよい。例えば、空調装置の一部が天井に埋め込まれて、他の部分が天井から吊り下げられてもよい。
また、測定装置33は、空調装置の外部に設置されたが、空調装置に内蔵されてもよいし、実施の形態2に係る制御装置に内蔵されてもよい。
また、空調システム100は、センサ部122の出力から、入力者の活動量及び活動範囲を推定して、空調に利用してもよい。また、空調システム100は、インターネット上のサーバを含んで構成され、入力者の各々の温熱環境に対する嗜好を学習した結果をサーバに蓄積してもよい。
また、上記実施の形態に係る吹出口104は、4つの孔を有するものとして構成されたが、これには限定されない。例えば、1台の空調装置が有する吹出口104が、2つの孔を有し、それぞれの孔から空調空気の吹き出し可能な角度の範囲が180°であれば、空調装置は、室内空間200内の任意の位置に向けて空調空気を吹き出すことができる。また、孔の数はこれらに限定されず、1つであってもよいし、3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。さらに、1つの孔から吹き出される空調空気の気流は2つ以上であってもよい。
また、上記実施の形態2に係る制御装置50の機能を、空調装置10a又は空調装置10bが有していてもよいし、いずれかの端末が有していてもよい。
また、上記実施の形態に係る空調空気は、1つの冷媒回路によって生成されたが、2つ以上の冷媒回路によって生成されてもよい。
また、上記実施の形態に係る温度情報132は、第1目標温度及び第2目標温度を示す情報であったが、これには限定されない。温度情報132は、生成すべき空調空気の温度を示す情報であってもよいし、熱交換器の状態、或いは弁の開度を指定する情報であってもよい。
また、吹出口104に取り付けられる風向調整板を省略して空調システム100を構成してもよい。風向調整板が省略される場合には、空調空気は、空調対象の位置に向かって空調空気を吹き出す吹出口の孔から吹き出されることとなる。
また、上記実施の形態では、温度が異なる2つの空調空気が吹き出される例を説明したが、温度が異なる3つ以上の空調空気が、それぞれ独立に空調対象に追従するように吹き出されてもよい。
上記実施の形態に係る空調装置10、及び制御装置50の機能は、専用のハードウェアによっても、また、通常のコンピュータシステムによっても実現することができる。
例えば、補助記憶部14に記憶されるプログラム19を、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラム19をコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行する装置を構成することができる。
また、プログラム19をインターネットに代表される通信ネットワーク上のサーバ装置が有するディスク装置に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロードするようにしてもよい。
また、通信ネットワークを介してプログラム19を転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
さらに、プログラム19の全部又は一部をサーバ装置上で実行させ、その処理に関する情報をコンピュータが通信ネットワークを介して送受信しながらプログラム19を実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
なお、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、コンピュータにダウンロードしてもよい。
また、空調システム100の機能を実現する手段は、ソフトウェアに限られず、その一部又は全部を、回路を含む専用のハードウェアによって実現してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本発明は、室内空間の空調に適している。
10 空調装置、 10a 空調装置、 10b 空調装置、 11 プロセッサ、 12 RAM、 13 ROM、 14 補助記憶部、 15 通信部、 16 入力部、 17 出力部、 18 内部バス、 19 プログラム、 21 第1端末、 22 第2端末、 23 第3端末、 24 第4端末、 25 第5端末、 26 第6端末、 31 室外機、 32 操作端末、 33 測定装置、 41 第1空調空気、 42 第2空調空気、 50 制御装置、 100 空調システム、 100a 空調システム、 101 本体部、 102 前面パネル、 103 吸込口、 104 吹出口、 105 カメラ、 106 温度センサ、 107 湿度センサ、 108 フラップ、 109 ルーバ、 110 回動軸、 112 熱交換器、 113 送風機、 114 接続部、 115 弁、 120 記憶部、 121 受信部、 122 センサ部、 123 端末位置特定部、 124 入力者位置検出部、 125 空調空気生成部、 126 送風部、 127 風向調整板、 128 制御部、 129 受信部、 131 操作情報、 132 温度情報、 133 環境情報、 134 端末位置情報、 135 入力者位置情報、 136 対応情報、 137 運転情報、 200 室内空間、 201 第1領域、 202 第2領域、 203 第3領域、 204 第4領域、 205 第5領域、 206 第6領域、 1041〜1044 孔、 U1,U2 入力者、 a1 角度。

Claims (11)

  1. 第1領域における第1目標温度を入力するための第1端末と、第2領域における第2目標温度を入力するための第2端末と、に接続されて、第1領域空気を有する前記第1領域と第2領域空気を有する前記第2領域とを含む室内空間の空気を調和する空調装置であって、
    前記第1目標温度と前記第2目標温度とに関する温度情報を受信する受信手段と、
    前記第1領域空気の温度を前記第1目標温度に変化させるための第1空調空気を前記第1領域に吹き出す第1の孔と、前記第2領域空気の温度を前記第2目標温度に変化させるための第2空調空気を前記第2領域に吹き出す第2の孔と、を有する吹出口と、
    熱画像を撮影するカメラと、
    前記第1端末に前記第1目標温度を入力した入力者の位置を前記熱画像に基づいて検出する検出手段と、
    前記入力者が前記室内空間のうち前記第1領域の外に移動すると、前記第1空調空気が吹き出される方向を前記入力者の方向に調整する調整手段と、を備え、
    前記第1空調空気は、前記第2空調空気とは異なる温度を有
    前記第1端末は、可動の端末であって、
    前記受信手段は、前記第1端末の位置を測定する測定手段から、測定された位置を示す端末位置情報を受信し、
    前記検出手段は、前記第1端末に前記第1目標温度が入力されたときの前記端末位置情報によって示される位置の近傍にある熱源を前記入力者の位置として検出する、空調装置。
  2. 前記第1領域には、前記第1端末の位置が含まれ、
    前記第2領域には、前記第2端末の位置が含まれる、
    請求項1に記載の空調装置。
  3. 記第2端末は、可動の端末であって、
    前記受信手段は、前記第1端末の位置と前記第2端末の位置とを測定する前記測定手段から、測定された位置を示す前記端末位置情報を受信する、
    請求項又はに記載の空調装置。
  4. 第1領域における第1目標温度を入力するための第1端末と、第2領域における第2目標温度を入力するための第2端末と、に接続されて、第1領域空気を有する前記第1領域と第2領域空気を有する前記第2領域とを含む室内空間の空気を調和する空調装置であって、
    前記第1目標温度と前記第2目標温度とに関する温度情報を受信する受信手段と、
    前記第1領域空気の温度を前記第1目標温度に変化させるための第1空調空気を前記第1領域に吹き出す第1の孔と、前記第2領域空気の温度を前記第2目標温度に変化させるための第2空調空気を前記第2領域に吹き出す第2の孔と、を有する吹出口と、
    前記第1空調空気が吹き出される方向を調整する調整手段と、
    前記第1端末に前記第1目標温度を入力した入力者の位置を検出する検出手段と、を備え、
    前記第1空調空気は、前記第2空調空気とは異なる温度を有し、
    前記第1端末は、可動の端末であって、
    前記受信手段は、前記第1端末の位置を示す端末位置情報と、前記入力者と前記第1端末とから選択された前記第1空調空気を吹き出す対象を示す対象情報と、を受信し、
    前記調整手段は、前記対象が移動すると、前記第1空調空気が吹き出される方向を前記対象の方向に調整する、空調装置。
  5. 前記第1目標温度は、前記第2目標温度とは異なる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の空調装置。
  6. 第1領域における第1目標温度を入力するための第1端末と、
    第2領域における第2目標温度を入力するための第2端末と、
    前記第1端末と前記第2端末とに接続されて、第1領域空気を有する前記第1領域と第2領域空気を有する前記第2領域とを含む室内空間の空気を調和する空調装置と、
    を備える空調システムであって、
    前記空調装置は、
    前記第1目標温度と前記第2目標温度とに関する温度情報を受信する受信手段と、
    前記第1領域空気の温度を前記第1目標温度に変化させるための第1空調空気を前記第1領域に吹き出す第1の孔と、前記第2領域空気の温度を前記第2目標温度に変化させるための第2空調空気を前記第2領域に吹き出す第2の孔と、を有する吹出口と、
    熱画像を撮影するカメラと、
    前記第1端末に前記第1目標温度を入力した入力者の位置を前記熱画像に基づいて検出する検出手段と、
    前記入力者が前記室内空間のうち前記第1領域の外に移動すると、前記第1空調空気が吹き出される方向を前記入力者の方向に調整する調整手段と、を備え、
    前記第1空調空気は、前記第2空調空気とは異なる温度を有
    前記第1端末は、可動の端末であって、
    前記受信手段は、前記第1端末の位置を測定する測定手段から、測定された位置を示す端末位置情報を受信し、
    前記検出手段は、前記第1端末に前記第1目標温度が入力されたときの前記端末位置情報によって示される位置の近傍にある熱源を前記入力者の位置として検出する、空調システム。
  7. 第1領域における第1目標温度を入力するための第1端末と、
    第2領域における第2目標温度を入力するための第2端末と、
    前記第1端末と前記第2端末とに接続されて、第1領域空気を有する前記第1領域と第2領域空気を有する前記第2領域とを含む室内空間の空気を調和する空調装置と、
    を備える空調システムであって、
    前記空調装置は、
    前記第1目標温度と前記第2目標温度とに関する温度情報を受信する受信手段と、
    前記第1領域空気の温度を前記第1目標温度に変化させるための第1空調空気を前記第1領域に吹き出す第1の孔と、前記第2領域空気の温度を前記第2目標温度に変化させるための第2空調空気を前記第2領域に吹き出す第2の孔と、を有する吹出口と、
    前記第1空調空気が吹き出される方向を調整する調整手段と、
    前記第1端末に前記第1目標温度を入力した入力者の位置を検出する検出手段と、を備え、
    前記第1空調空気は、前記第2空調空気とは異なる温度を有し、
    前記第1端末は、可動の端末であって、
    前記受信手段は、前記第1端末の位置を示す端末位置情報と、前記入力者と前記第1端末とから選択された前記第1空調空気を吹き出す対象を示す対象情報と、を受信し、
    前記調整手段は、前記対象が移動すると、前記第1空調空気が吹き出される方向を前記対象の方向に調整する、空調システム。
  8. 室内空間に含まれる第1領域における空気の温度を、第1端末に入力された第1目標温度に変化させるための第1空調空気を吹出口の第1の孔から吹き出すとともに、前記室内空間に含まれる第2領域における空気の温度を、前記第1目標温度とは異なる温度であって第2端末に入力された第2目標温度に変化させるための第2空調空気を前記吹出口の第2の孔から吹き出す空調方法であって、
    カメラが、熱画像を撮影するステップと、
    受信手段が、前記第1端末の位置を測定する測定手段から、測定された位置を示す端末位置情報を受信するステップと、
    検出手段が、可動の端末である前記第1端末に前記第1目標温度が入力者によって入力されたときに測定された前記第1端末の位置の近傍にある熱源を前記入力者の位置として検出するステップと、
    調整手段が、前記入力者が前記室内空間のうち前記第1領域の外に移動すると、前記第1空調空気が吹き出される方向を前記入力者の方向に調整するステップと、を含む空調方法
  9. 室内空間に含まれる第1領域における空気の温度を、第1端末に入力された第1目標温度に変化させるための第1空調空気を吹出口の第1の孔から吹き出すとともに、前記室内空間に含まれる第2領域における空気の温度を、前記第1目標温度とは異なる温度であって第2端末に入力された第2目標温度に変化させるための第2空調空気を前記吹出口の第2の孔から吹き出す空調方法であって、
    検出手段が、前記第1端末に前記第1目標温度を入力した入力者の位置を検出するステップと、
    受信手段が、前記第1端末の位置を示す端末位置情報と、前記入力者と前記第1端末とから選択された前記第1空調空気を吹き出す対象を示す対象情報と、を受信するステップと
    調整手段が、前記対象が移動すると、前記第1空調空気が吹き出される方向を前記対象の方向に調整するステップと、を含む空調方法
  10. 空調装置を制御するコンピュータに、
    室内空間に含まれる第1領域における空気の温度を、第1端末に入力された第1目標温度に変化させるための第1空調空気を前記空調装置に吹出口の第1の孔から吹き出させるとともに、前記室内空間に含まれる第2領域における空気の温度を、前記第1目標温度とは異なる温度であって第2端末に入力された第2目標温度に変化させるための第2空調空気を前記空調装置に前記吹出口の第2の孔から吹き出させる、
    ことを実行させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記第1端末の位置を測定する測定手段から、測定された位置を示す端末位置情報を受信する受信手段、
    可動の端末である前記第1端末に前記第1目標温度が入力者によって入力されたときに測定された前記第1端末の位置の近傍にある熱源であって、カメラによって撮影された熱画像に写る前記熱源を前記入力者の位置として検出する検出手段、
    前記入力者が前記室内空間のうち前記第1領域の外に移動すると、調整手段を制御して、前記第1空調空気が吹き出される方向を前記入力者の方向に調整させる制御手段、として機能させるためのプログラム。
  11. 空調装置を制御するコンピュータに、
    室内空間に含まれる第1領域における空気の温度を、第1端末に入力された第1目標温度に変化させるための第1空調空気を前記空調装置に吹出口の第1の孔から吹き出させるとともに、前記室内空間に含まれる第2領域における空気の温度を、前記第1目標温度とは異なる温度であって第2端末に入力された第2目標温度に変化させるための第2空調空気を前記空調装置に前記吹出口の第2の孔から吹き出させる、
    ことを実行させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記第1端末に前記第1目標温度を入力した入力者の位置を検出する検出手段、
    前記第1端末の位置を示す端末位置情報と、前記入力者と前記第1端末とから選択された前記第1空調空気を吹き出す対象を示す対象情報と、を受信する受信手段、
    前記対象が移動すると、調整手段を制御して、前記第1空調空気が吹き出される方向を前記対象の方向に調整する制御手段、として機能させるためのプログラム。
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