JP6787706B2 - 蓄電制御装置、蓄電池システム及び蓄電制御プログラム - Google Patents

蓄電制御装置、蓄電池システム及び蓄電制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、蓄電に関する処理を行うための、蓄電制御装置、蓄電池システム及び蓄電制御プログラムに関する。
電力を利用する需要家が、自身の敷地内等に太陽光発電や風力発電等の発電設備を設置し、かかる発電設備により発電された電力(以下「グリーン電力」と呼ぶ。)を利用することが広く行われている。
この点、グリーン電力は、気象条件に依存して出力電力が変動する発電量が不安定な機器である。そのため、需要家に比較的安定して所定の電力を供給するために、更に蓄電池システムを併用することが好ましい。
このような蓄電池システムの普及をより促進するためには、蓄電池システムを利用した場合に高い経済的効果が得られることが望まれる。
高い経済的効果を得るためには、例えば、太陽光発電等で発電したグリーン電力や蓄電池システムに蓄積したグリーン電力を、需要家が備える負荷である電気機器へ優先的に供給することが考えられる。このようにすれば、商用電源である配電系統の電力料金を抑制できるので経済的効果を高めることができる。また、このようにした場合に、発電したグリーン電力のうち、需要家の負荷で使用されない余剰電力については、電力会社へ売電して、売電電力料金を得られるようにすると、より高い経済的効果を得ることもできる。
ただし、これはあくまで一般論に過ぎず、需要家によっては、経済的効果を重視するのではなく、グリーン電力を優先して使用することを重視する場合もある。この場合には余剰電力を電力会社に売電することよりも、蓄電池へ充電することの方を優先するモードに蓄電池システムを設定すればよい。このように、優先して蓄電池へ充電するモードは、例えば、「グリーンモード」等の名称で呼ばれている。グリーンモードに設定をする技術については、例えば特許文献1に開示されている。
特開2015−159726号公報
ここで、余剰電力の蓄電池への充電は、自家の発電装置で発電した余剰電力を蓄電池に充電するものであり、本来は、蓄電池への充電について系統電力は介在しない。しかしながら、現実には、充電中は介在しないはずの系統電力との間で不足分の入力(すなわち、系統電力からの買電)、または余剰分の出力(すなわち系統電力への売電)が発生することがあり問題となる。なぜ問題になるかというと、買電電力量によっては充電中の買電電力料金が充電中の売電電力料金を上回ることになり、経済的に損失が発生しうるからである。この点、上述したようにグリーンモードは経済的効果を重視するものではない。しかし、そうであったとしても余剰電力が存在する状態であるにも関わらず買電電力料金が発生する、という意図していない事態が発生することは望ましくない。
このように、本来発生するべきではない、系統電力との入出力が発生してしまう理由について説明をする。余剰電力の蓄電池への充電においては、発電量と負荷はそれぞれ変動する、そのため余剰電力の値は一定ではなく、不安定に変化する。かかる変化に対応するため、一度決定した充電電力の値のまま充電を継続するのではなく、余剰電力の値に変化に追従するように充電電力の値を変更する必要がある。この点を考慮して、一般的には、システムコントローラが電力測定と演算を行い、演算結果に基づいてパワーコンディショナを制御して充電電力の値を変更する。もっとも、システムコントローラによる充電電力の値の変更は、余剰電力の変化が発生する都度、即時に行われているのではなく、一定時間間隔で行われていることから、余剰電力の値の変化に対して遅延が発生する。
そして、かかる遅延があることから、余剰電力の変化時は、余剰電力と充電電力とが一致しないこととなり、上述したように系統電力との入出力が発生してしまう。
つまり、システムコントローラによる充電電力の変更が一定時間間隔で行われている以上は、上述した「余剰電力が存在する状態であるにも関わらず買電電力料金が発生する。」という事態の発生が避けられず、これにより経済的損失が発生し得るため問題となる。
そこで本発明は、買電電力料金により発生し得る経済的損失を補填することが可能な、蓄電制御装置、蓄電池システム及び蓄電制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の観点によれば、配電系統及び発電装置から供給される電力を負荷に供給すると共に、前記負荷に供給する電力を超えて前記発電装置から供給される電力である余剰電力については蓄電をするシステム、に対する制御をする蓄電制御装置であって、第1の時点の余剰電力の電力値にて前記蓄電を所定時間行い、前記第1の時点よりも前記所定時間が経過した時点である第2の時点の余剰電力の電力値に基づいて、前記所定時間の間に行った蓄電のために前記配電系統からの買電が行われたか否かを判定し、買電が行われたと判定したならば、該買電により発生した料金を補填するために前記配電系統に対して売電を行う制御手段、を備えることを特徴とする蓄電制御装置が提供される。
本発明の第2の観点によれば、上記本発明の第1の観点により提供される蓄電制御装置と、前記発電装置と、蓄電池を備えた蓄電池システムであって、前記発電装置は太陽光発電を行う太陽光発電装置であり、前記蓄電制御装置は、該太陽光発電により得られた電力を前記負荷に供給させると共に、前記負荷に供給する電力を超えて供給される電力である余剰電力については前記蓄電池に前記蓄電させることを特徴とする蓄電池システムが提供される。
本発明の第3の観点によれば、配電系統及び発電装置から供給される電力を負荷に供給すると共に、前記負荷に供給する電力を超えて前記発電装置から供給される電力である余剰電力については蓄電をするシステム、に対する制御をする蓄電制御装置としてコンピュータを機能させるための蓄電制御プログラムであって、第1の時点の余剰電力の電力値にて前記蓄電を所定時間行い、前記第1の時点よりも前記所定時間が経過した時点である第2の時点の余剰電力の電力値に基づいて、前記所定時間の間に行った蓄電のために前記配電系統からの買電が行われたか否かを判定し、買電が行われたと判定したならば、該買電により発生した料金を補填するために前記配電系統に対して売電を行う制御手段、を備える蓄電制御装置として前記コンピュータを機能させることを特徴とする蓄電制御プログラムが提供される。
本発明によれば、買電電力料金により発生し得る経済的損失を補填することが可能となる。
本発明の実施形態である蓄電池システム全体の基本的構成を表すブロック図である。 本発明の実施形態である蓄電池に含まれるシステムシステムコントローラの構成について表すブロック図である。 本発明の実施形態におけるシステムコントローラの基本的動作について示すフローチャート(1/2)であり、特に充電中の買電電力量と売電電力量の蓄積とについて示すフローチャートである。 本発明の実施形態におけるシステムコントローラの基本的動作について示すフローチャート(2/2)であり、特に電気料金低減のための差額分の売電動作について示すフローチャートである。 本発明の実施形態である蓄電池システムの処理を説明するための余剰電力と時間の関係の例を示すグラフ図である。
まず、本発明の実施形態の概略を説明する。本発明の実施形態は、グリーンモードにおいて、余剰電力値の変動にシステムが追従する遅延時間に起因して発生する系統電力売買により生じる経済的損失を自動的に補填するために、余剰電力充電中の系統電力売買を記録し、一定のタイミングで意図的に売電を行い、精算を図るというものである。
より具体的には、本実施形態では、太陽光発電の発電量を計測する発電電力センサ、負荷で消費される電力を計測する負荷電力センサ、配電系統へ出力する電力を測定する系統入出力電力センサを備えており、システムコントローラは所定周期でこれらの電力値を取得し、パワーコンディショナに指示を送り充放電電力を制御する。余剰電力充電中は所定周期で系統電力を正負に分けて累積し、これらを買電電力量と売電電力量とする。買電電力料金と売電電力料金の差額が損失となる場合に、余剰電力から、相当分の電力量を充電せず、売電を行う。差額分の売電は、日単位や月単位で予め期日を設けておき、実施する。
以上が本実施形態の概略である。
次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明をする。
まず、図1を参照すると、本実施形態である蓄電池システム1は、システムコントローラ100、蓄電池サブシステム200、発電電力センサ310、負荷電力センサ320及び系統入出力電力センサ330を含む。また、蓄電池サブシステム200は、パワーコンディショナ210及び蓄電池220を含む。更に蓄電池システム1には、負荷2、太陽光発電装置3、及び配電系統4が接続される。
システムコントローラ100は、蓄電池システム1全体を制御する部分である。システムコントローラ100は、発電電力センサ310、負荷電力センサ320及び系統入出力電力センサ330のそれぞれの電力センサが、測定した電流値を変換することにより算出した電力値に基づいて、パワーコンディショナ210を制御することにより充放電制御等を行う。例えば、太陽光発電装置3や配電系統4から負荷2に対して供給される電力の制御を行う。これに伴い、余剰電力を、売電するか蓄電池220へ充電するかに関しての制御を行う。例えば、それぞれの電力センサが測定した電力値を用いて演算を行い、演算結果に基づいてパワーコンディショナ210を制御して充電電力を変更したりする。なお、システムコントローラ100に含まれる機能ブロックについては、図2を参照して後述する。
蓄電池サブシステム200は、パワーコンディショナ210及び蓄電池220を含む。
パワーコンディショナ210は、システムコントローラ100の制御に基づいて、配電系統4から供給される交流電力を蓄電池220に蓄電可能な直流電力に変換し、変換後の交流電力を蓄電池220に蓄電させる。また蓄電池210から放電された直流電力を負荷2や配電系統4へ供給可能な交流電力に変換し、負荷2や配電系統4へ供給させる。
蓄電池220は、蓄電を行う電池であり、例えば、リチウムイオン充電池、ニカド(Ni−Cd)電池、ニッケル水素(Ni−MH)電池等の二次電池により実現される。
発電電力センサ310は、太陽光発電装置3による発電量を測定する電力センサである。また、負荷電力センサ320は、負荷2で消費される電力の電力値を測定する電力センサである。
系統入出力電力センサ330は、配電系統4に出力する電力(すなわち、売電する電力)の電力値と、配電系統4から入力する電力(すなわち、買電する電力)の電力値を測定する電力センサである。系統入出力電力センサ330は、配電系統4に出力する電力(すなわち、売電する電力)の電力値を正、配電系統4から入力する電力(すなわち、買電する電力)の電力値を負として測定する方向で取り付けられている。
負荷2は、蓄電池システム1を利用する需要家の電気機器であり、蓄電池システム1が供給する電力により動作をする。例えば、蓄電池システム1を一般家庭で利用するのならば、需要家が利用する家電製品が負荷2となる。
太陽光発電装置3は、太陽電池を用いて太陽光を電力に変換し、変換した電力を蓄電池システム1に対して供給する装置である。
配電系統4は、電力会社が設置する商用の配電系統である。蓄電池システム1は、配電系統4に対して電力の供給を受けたり(すなわち、買電をしたり)、配電系統4に対して電力を供給したり(すなわち、売電をしたり)する。この場合、当然ことながら、買電をしたならば電力会社へ支払う買電電力料金が発生する。また、売電をしたならば電力会社から支払を受ける売電電力料金が発生する。
次に、図2を参照してシステムコントローラ100に含まれる各機能ブロックについて説明をする。
システムコントローラ100は、電力センサ測定値取得部110と、プログラム制御により動作する制御部120と、経済的損失の補填用の処理を行うための情報を記憶する補填用情報記憶部130と、日時をカウントするカレンダー時計140とを含む。
電力センサ測定値取得部110は、発電電力センサ310、負荷電力センサ320、及び系統入出力電力センサ330のそれぞれと接続され、これら各電力センサが測定した電力値を各電力センサから取得する部分である。電力センサ測定値取得部110は、取得した電力値を、制御部120に対して出力する。制御部120は、かかる出力を入力されることにより、各各電力センサが測定した電力値を把握することができる。
制御部120は、システムコントローラ100内の各機能ブロックの動作を制御する部分である。具体的には、制御部120は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置と、記憶装置とにより実現される。ここで、記憶装置とは、例えば、OS(Operating System)や各種の制御用プログラムを格納したROM(Read Only Memory)やHDD(Hard disk drive)、CPUがプログラムを実行する上で一時的に必要とされるデータを格納するためのRAM(Random Access Memory)等により実現される。
そして、制御部120では、CPUがROMからOSや各種制御用プログラムを読み込み、読み込んだOSや制御用プログラムをRAMに展開させながら、これらのOSや各種制御用プログラムに基づいた演算処理を行なう。そして、制御部120が、演算結果に基づいてシステムコントローラ100内のハードウェアを制御することにより、システムコントローラ100の機能は実現される。つまり、システムコントローラ100は、ハードウェアとソフトウェアが協働することにより実現することができる。
ここで、制御部120は、システムコントローラ100を動作させるための一般的な処理、例えば、グリーンモードに切り替えて動作させる処理に加えて、本実施形態特有の処理である経済的損失の補填用の処理を行う。かかる処理の内、前者については、特許文献1等に記載されており当業者にとってよく知られているので、その詳細な説明を省略する。一方で、後者については、図3及び図4のフローチャート等を参照して後述する。
補填用情報記憶部130は、制御部120が、後述する経済的損失の補填用の処理を行うために利用する各種の情報を記憶する部分である。これら情報は、制御部120により参照されると共に、適宜更新される。填用情報記憶部130が記憶する情報それぞれについて説明をする。
充電中の買電電力量131は、充電中の売電電力量132、差額分の売電目標電力量133、及び差額分の売電電力量134は、後述の経済的損失の補填用の処理の過程において更新される値である。これらの値は、蓄電地システム1の起動時や経済的損失の補填用の処理中の所定の段階で、ゼロに初期化される。そして、余剰電力の充電を開始するまでゼロのままである。その後、後述の経済的損失の補填用の処理の過程において値が更新される。これらの値の更新については、後述の経済的損失の補填用の処理と共に説明をする。
電気料金テーブル135は、単位電力量当たりの買電電気料金と、単位電力量当たりの売電電気料金とを記録したテーブルである。また、売電実施期日136は、経済的損失の補填用の処理の一環である差額分の売電を実施する期日である。これら2つの情報は、経済的損失の補填用の処理を行うに先立って、予め補填用情報記憶部130に記憶されている。
カレンダー時計140は、現在の日付及び時刻をカウントする時計である。カレンダー時計140は、カウントした現在の日付及び時刻を、制御部100に対して出力する。制御部120は、かかる出力を入力されることにより、現在の日付及び時刻を把握することができる。
次に、図3及び図4のフローチャートと、図5のグラフ図とを参照して、経済的損失の補填用の処理について詳細に説明を行う。なお、以下の処理は、特に言及のないかぎり、制御部120の制御により実現されるものとする。
ここで、ステップS12以後の処理は、余剰電力発生時に実行される処理である。そこで、まず、余剰電力が発生しているか否かを判定するために、発電電力の電力値が負荷電力の電力値を超えているか否かの判定を行う(ステップS11)。ここで、発電電力の電力値が負荷電力の電力値を超えているのであれば(ステップS11においてYes)、余剰電力が発生していることとなるので、ステップS12に進む。一方で、発電電力の電力値が負荷電力の電力値以下であれば(ステップS11においてNo)、余剰電力が発生していないこととなるので、本判定を繰り返して待機する(ステップS11)。
次に、ステップS12では、売電実施期日136と、カレンダー時計140からの入力とを比較して、現在、売電実施期日であるか否かを判定する。売電実施期日であるのであれば(ステップS12においてYes)、図4のステップS31に遷移する。一方で、売電実施期日でないのであれば(ステップS12においてNo)、ステップS13に進む。
ステップS12においてYesであり、ステップS31以降に進む場合の処理については、図4を参照して後述することとして、まずステップS12においてNoとなる場合について説明をする。
ここで、本実施形態の理解をより容易にするために、図5のイメージ図も更に参照して説明を行う。
図5は、発電電力センサ310の測定した電力値から負荷電力センサ320の測定した電力値を減算した電力値である余剰電力の電力値と、時間との関係を表したグラフである。本グラフでは、縦軸が余剰電力であり、横軸が時間である。
図5に示す、t0、t1、t2、t3及びt4は、所定周期で電力値の取得し制御を行うシステムコントローラ100が、かかる所定周期での電力値の取得及び制御を実際に行うタイミングを示す。t0、t1、t2、t3及びt4の、自身に隣接するtとの間隔は全て等しくΔtとする。ここで、本グラフは、日中に太陽光発電電力が増加したことを想定したグラフである。つまり、日の出に伴い太陽光発電による発電電力が増加して、負荷電力と均衡した時点を表すのがt0であり、その後、時間が経過していくに従い余剰電力が増加した時点を表すのがt1、t2であり、その後、時間が経過していくに従い余剰電力が減少した時点を表すのがt3であり、その後、時間が経過したが余剰電力が一定のままであった時点を表すのがt4である。
このように、余剰電力が推移した場合を例に取って説明をする。
まず、t0の時点であるが、余剰電力P0は、ちょうどゼロであるためステップS11においてNoとなる。その後、Δtが経過してt1のタイミングでステップS11の判定を行う。
すると、発電電力の電力値が負荷電力の電力値を超えており(ステップS11においてYes)、今回は売電実施期日になっていない場合を想定しているので(ステップS12においてNo)ステップS13に進む。ステップS13では、t1の時点での発電電力の電力値から、t1の時点での負荷電力値を減算することにより、t1の時点での余剰電力である余剰電力P1を算出する。これにより、システムコントローラ100はt1の時点での余剰電力である余剰電力P1を認識する(ステップS13)。なお、このとき、系統入出力電力センサ330はP1を正の値として示している。なぜならば、余剰電力P1の内、蓄電池220に対しての充電に利用されている電力はゼロのため、P1の全てが配電系統4に対して出力(すなわち、売電)されているからである。
そして、システムコントローラ100は、今回処理を行ったt1の時点の余剰電力であるP1から、前回処理を行った一定時間(すなわち、Δt)過去のt0の時点の余剰電力であるP0を減算することにより、t0からt1の間の系統入出力電力の変化であるΔP1を算出する。ここで、P0の値はゼロであるので、「ΔP1=P1−0」として算出する。
次に、算出したΔP1の値がゼロと等しいか否かを判定する。今回、ΔP1はゼロではないので(ステップS15においてYes)、ステップS16に進む。次に、ステップS16では、算出したΔP1の値がゼロよりも大きいか否かを判定する。
ここで、P1の値がゼロよりも大きいので、すなわち、前回のtの時点での余剰電力よりも余剰電力が増加しているので(ステップS16においてYes)、ステップS17に進む。この場合には、tの時点での余剰電力の値に基づいて蓄電池220に対して充電をしていたので、余剰電力が増加している分については、充電には使われずに売電されたことが分かる。今回の例では、t0の時点で余剰電力はゼロであるため、t1までの間蓄電池220に対しては充電されていない。それにも関わらず、実際は余剰電力が発生しているので、発生した余剰電力は売電されたであろうことが分かる。
そこで、t0からt1までに間に売電された電力量である電力量W1を「ΔP1×Δt/2」で求める。そして、電力量W1が、配電系統4に対して売電されたものとみなし、充電中の売電電力量132に、電力量W1を加算する(ステップS17)。今回の例では、t1の処理を行う前の時点では、売電電力量132はゼロであるので、売電電力量132は、W1となる。なお、この電力量W1は、図5において符号W1を付した三角形の面積で表される。つまり、本実施形態では、前回の処理時点tN−1(Nは自然数)での余剰電力の値PN−1から、今回処理時点tNでの余剰電力の値PNまで、時間Δtをかけて、一定の変化量で時間に比例して変化したものとみなす。
その後、パワーコンディショナ210を制御し、蓄電池220に対して、現在の余剰電力を充電電力として一定時間(すなわち、Δt)充電を行う(ステップS19)。今回の例では、現在の余剰電力P1を充電電力として、t2までの間、充電を行う。
次に、t2において、再度ステップS13からの処理を行う。この点、t1からt2の間に余剰電力はP1からP2に増加している。これは、t0からt1の間に余剰電力がP0からP1に増加している状態と同じ状態である。そのため、再度行われるステップS13からの処理は、上述したt1において行った処理の内容と同様に電力量Wを算出し、算出したWを充電中の売電電力量132に加算するものとなる。
具体的には、t2で余剰電力はP2であることを算出する(ステップS13)。次に、P2は、P1より増加していることを算出する(ステップS14、ステップS15においてYes、ステップS16においてYes)。
この場合には、前回のtの時点での余剰電力の値に基づいて蓄電池220に対して充電をしていたので、余剰電力が増加している分については、充電には使われずに売電されたことが分かる。今回の例では、t1の時点で余剰電力はP1であるため、t2までの間蓄電池220に対してP1で充電されている。それにも関わらず、実際は余剰電力がP2に増加しているので、増加した余剰電力は売電されたであろうことが分かる。
より具体的には、このとき電力P1で充電を行っているので、ΔP2=P2−P1としてΔP2を算出する。余剰電力が増加しているのでΔP2は正の値となる。なお、このとき、系統入出力電力センサ330はP2−P1である正の値を示している。を正の値として示している。なぜならば、余剰電力P2の内、P1は蓄電池220に対しての充電に利用され、差分のP2−P1の電力が配電系統4に対して出力(すなわち、売電)されているからである。
そして、ΔP2×Δt/2で求める電力量W2が、配電系統4に対して売電されたものとみなし、充電中の売電電力量132に、電力量W1を加算する(ステップS17)。今回の例では、t2の処理を行う前の時点では、売電電力量132はW1であるので、売電電力量132は、W1とW2を合算したものとなる。なお、この電力量W2は、図5において符号W2を付した三角形の面積で表される。
その後、パワーコンディショナ210を制御し、蓄電池220に対して、現在の余剰電力を充電電力として一定時間(すなわち、Δt)充電を行う(ステップS19)。今回の例では、現在の余剰電力P2を充電電力として、t3までの間、充電を行う。
次に、t3において、再度ステップS13からの処理を行う。この点、t2からt3の間に余剰電力はP2からP3に減少している。そのため、今回行われるステップS13からの処理は、上述したt1やt2において行った処理の内容と異なり、電力量Wを算出し、算出したWを充電中の買電力量131に加算するものとなる。
具体的には、t3で余剰電力はP3であることを算出する(ステップS13)。次に、P3は、P2より減少していることを算出する(ステップS14、ステップS15においてYes、ステップS16においてNo)。
この場合には、前回のtの時点での余剰電力の値に基づいて蓄電池220に対して充電をしていたので、余剰電力が減少している分については、充電電力が足りないこととなるので、この不足分を補うために、不足分が買電されたことが分かる。今回の例では、t2の時点で余剰電力はP2であるため、t3までの間蓄電池220に対してP2で充電されている。それにも関わらず、実際は余剰電力がP3に減少しているので、減少した余剰電力は買電されたであろうことが分かる。
より具体的には、このとき電力P2で充電を行っているので、ΔP3=P3−P2としてΔP3を算出する。余剰電力が減少しているのでΔP3は負の値となる。なお、このとき、系統入出力電力センサ330は、P3−P2である負の値を示している。なぜならば、余剰電力P3の全ては蓄電池220に対しての充電に利用され、差分のP3−P2の電力が蓄電池220に対して充電するための不足分として配電系統4から入力(すなわち、買電)されているからである。
そして、ΔP3が、負の値であることからΔP3の絶対値を用い|ΔP3|×Δt/2で求める電力量W3を、配電系統4にから買電したものとみなし、充電中の買電電力量131に、電力量W1を加算する(ステップS17)。今回の例では、t3の処理を行う前の時点では、買電力量131はゼロであるので、買電力量131は、W3となる。なお、この電力量W3は、図5において符号W3を付した三角形の面積で表される。
その後、パワーコンディショナ210を制御し、蓄電池220に対して、現在の余剰電力を充電電力として一定時間(すなわち、Δt)充電を行う(ステップS19)。今回の例では、現在の余剰電力P3を充電電力として、t4までの間、充電を行う。
次に、t4において、再度ステップS13からの処理を行う。この点、t3からt4の間に余剰電力はP3からP4となっているが、P3とP4の電力値は同一である。つまり、余剰電力は変化していない。そのため、今回行われるステップS13からの処理は、上述したt1やt2において行った処理やt3において行った処理の内容と異なり、電力量Wはゼロとなる。そのため、充電中の売電電力量132に加算する処理や、充電中の買電電力量131に加算する処理は省いたものとなる。
具体的には、t4で余剰電力はP4であることを算出する(ステップS13)。次に、P4からP3を減算するとΔPはゼロであるので、t3からt4までの間の系統入出力電力は変化していないこととなる。次に、ステップS15においてNoとなるので、ステップS17やステップS18のような処理は行わず、ステップS19に進む。なぜならば、t3からt4までの間の系統入出力電力は変化していない以上、充電中の売電も、充電中の買電も発生していないとみなせるからである。なお、ΔPが完全にゼロであるという基準とすると、ステップS15においてNoと判定される場合がほとんどなくなるようであれば、基準を緩め、ΔPがほぼゼロである場合に、ステップS15においてNoと判定するようにしてもよい。つまり、P4とP3の差分がほとんどなく、両余剰電力がほぼ同等である場合に、ステップS15においてNoと判定するようにしてもよい。
なお、仮に電力量W4を、ΔP4×Δt/2で求めたとしても、電力量W4はゼロであり、この値を利用することはないので、電力量W4を求める必要はない。なお、この電力量W4は、図5においては面積として表すことはできない。
そして、ステップS19では、パワーコンディショナ210を制御し、蓄電池220に対して、現在の余剰電力を充電電力として一定時間(すなわち、Δt)充電を行う。今回の例では、現在の余剰電力P4を充電電力として、t5(図5ではt5以降の図示を省略する。)までの間、充電を行う。
そして、t5以降も、Δtが経過する毎にステップS13〜ステップS20までの処理を繰り返す。そしてこれにより、余剰電力と充電電力の差分が有る場合は売買された電力量を算出し、充電中の買電電力量131または充電中の売電電力量132に加算する。
そして、以上の処理を繰り返す過程で、余剰電力がゼロ以下となったならば(ステップS20においてYes)、充電を停止し(ステップS21)、再度余剰電力が発生するまで待機をする(ステップS11においてNo)。そして、再度余剰電力が発生したならば(ステップS11においてYes)、再度ステップS12以後の処理を行う。例えば、太陽光が照射される昼間の間に余剰電力が発生するならば、昼間の間にΔtが経過する毎にステップS13〜ステップS20までの処理が繰り返され、夜間の間充電を停止して待機を繰り返し(ステップS20においてYes、ステップS21及びステップS11においてNo)、翌日の昼間に再度ステップS12以後の処理を行う、ということが売電実施期日となるまで毎日繰り返される。
以上説明した処理により、売電実施期日となるまでの間は、一定時間間隔で余剰電力の電力値を取得し、この余剰電力と、前回処理時に取得した余剰電力との変化に応じて、系統入出力電力の変化を算出することができる。そして、算出した系統入出力電力の変化に応じて、充電中の買電電力量と、充電中の売電電力量とを記録することができる。また、充電中に買電も売電も発生していない場合には、このような記録を行うことなく充電のみを継続することができる。
次に、売電実施期日となった場合の処理について説明をする。上述の処理の繰り返しの過程において、カレンダー時計140の日時が、売電実施期日136と等しくなった場合(ステップS12においてYes)。図4に示すステップS31に遷移する。
ステップS31では、補填用情報記憶部130を参照して、充電中の買電電力量131と充電中の売電電力量132と電気料金テーブル135とから、累積した買電電力量と売電電力量について、それぞれの電気料金を求める(S31)。充電中の買電電力の料金は、充電中の買電電力量131を単位電力量にした値と、電気料金テーブル135に含まれる単位電力量当たり買電料金を積算することにより求められる。同様に、充電中の売電電力の料金は、充電中の売電電力量132を単位電力量にした値と、電気料金テーブル135に含まれる単位電力量当たり売電料金を積算することにより求められる。
次に、このようにして算出した、充電中の買電料金と充電中の売電料金の何れが高額であるかを判定する(ステップS32)。充電中の売電料金の方が高額なのであれば(ステップS32においてNo)、補填を行う必要はないので、ステップS32〜ステップS37を行うことなく、ステップS38に進み、充電中の買電電力量131と充電中の売電電力量132の双方をゼロとすることにより初期化する。そして、図3のステップS13に遷移して、ステップS13以降の処理を行う。
一方で、充電中の買電料金の方が高額なのであれば(ステップS32においてNo)、補填を行う必要があるので、ステップS33に進む。
ステップS33では、差額分の売電目標電力量Wsを算出する。具体的には、(充電中の買電料金−充電中の売電料金)/単位電力量当たり売電料金、で売電目標電力量Wsを求める。求めた売電目標電力量Wsを、差額分の売電目標電力量133として補填用情報記憶部130に記憶させる。仮に以前求めた売電目標電力量Wsが記憶済みであれば、今回求めた売電目標電力量Wsで上書きをする。また、差額分の売電電力量134を、ゼロとすることにより初期化する(ステップS34)。
そして、余剰電力による蓄電池220への充電を行わず、余剰電力を配電系統4に対して売電する(ステップS35)。この場合、余剰電力量は、差額分を補填するための売電電力量と等しい。
そして、ステップS35における、一定時間(すなわち、Δt)の売電が終了したならば、売電した電力量を、補填用情報記憶部130に記憶されている差額分の売電電力量134に加算する(ステップS36)。そして、加算後の差額分の売電電力量134が、補填用情報記憶部130に差額分の売電目標電力量133として記憶されている売電目標電力量Wsに達したか否かを判定する(ステップS37)。そして売電目標電力量Wsに達していないならば、ステップS35に戻り一定時間(すなわち、Δt)の売電を再度行う。このようにして、差額分の売電電力量134が、売電目標電力量Wsに達するまで売電を継続し、差額分の売電電力量134が、売電目標電力量Wsに達したならば、売電を停止して、ステップS38に進む。そして、充電中の買電電力量131と充電中の売電電力量132との双方をゼロとすることにより、双方を初期化する。そして、図3のステップS13に遷移して、余剰電力の蓄電池220に対する充電を開始する。
以上図4を参照して説明した処理により、余剰電力が発生しているにも関わらず、買電をしてまで蓄電池220に対する充電を行ったように場合に、かかる充電中に生じた買電の料金を補填するために、売電を行うことが可能となる、という効果を奏する。そして、補填ができたならばそれ以上の売電を行うのではなく、蓄電池220への充電を行うことから、経済的効果を重視するのではなく、グリーン電力を優先して使用することを重視するというグリーンモードの本来の目的も達成することができる、という効果も奏する。また、これらの処理を需要家の操作を伴うことなく自動的に実行することができる。
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、太陽光発電装置3により、太陽光発電を行い、かかる太陽光発電にて発電したグリーン電力を蓄電池システム1に供給していたが、かかる太陽光発電に代えて又はかかる太陽光発電に加えて、他の発電方法により発電したグリーン電力を蓄電池システム1に供給するようにしてもよい。例えば、風力発電装置を設置し、かかる風力発電装置が風力発電により発電したグリーン電力を蓄電池システム1に供給するようにしてもよい。
また、太陽光発電であれば通常夜間に発電は行われないので、少なくとも一日に一回はステップS20でYesとなり、その後翌日の昼間にステップS12の判定を行うこととなる。そのため、売電実施期日になったにも関わらず、ステップS31に遷移しないということはない。
しかし、風力発電であれば、例えば、夜間であっても発電が可能であるため、夜間も継続して余剰電力が発生することとなり、ステップS13〜ステップS20の処理が複数日連続して継続する可能性がある。特に需要家が旅行等に不在の場合には負荷電力が低下するので、このようにステップS13〜ステップS20の処理が複数日連続して継続する可能性がある。このような場合には、数日間ステップS20でYesとならず、ステップS12の判定が実施されない可能性がある。そのため、風力発電とした場合等には、ステップS20でNoの場合に、ステップS13に遷移するのではなく、ステップS12に遷移して、ステップS12の判定を毎回行うようにするとよい。これにより、売電実施期日になったにも関わらず、ステップS31に遷移しないということを防止できる。
また、他の変形例として、余剰電力値の変動にシステムが追従する遅延時間に起因して売電や買電が発生するという考えを、ステップS35〜ステップS37に適用させてもよい。例えば、ステップS35において或る時点t10において余剰電力P10にて売電を開始したとして、ステップS36でΔtの間常に余剰電力P10にて売電したとして、売電した電力量を算出することが考えられる。しかしながら、実際には、Δtの間に余剰電力が減少していき、Δ11の時点では、余剰電力がP10よりも減少したP11しかなかったとする。この場合に、ステップS36でΔtの間余剰電力が変化せず、常に余剰電力P10にて売電したとして、売電した電力量を算出してしまうと誤差が発生する。そこで、ステップS36に上述した考えを適用し、P11―P10により、ΔP11を求め、ΔP11×Δt/2、により算出した電力量を売電した電力量とみなすようにするとよい。
なお、上記の蓄電池システムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の蓄電池システム に含まれる各機器により行なわれる補填方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1) 配電系統及び発電装置から供給される電力を負荷に供給すると共に、前記負荷に供給する電力を超えて前記発電装置から供給される電力である余剰電力については蓄電をするシステム、に対する制御をする蓄電制御装置であって、
第1の時点の余剰電力の電力値にて前記蓄電を所定時間行い、前記第1の時点よりも前記所定時間が経過した時点である第2の時点の余剰電力の電力値に基づいて、前記所定時間の間に行った蓄電のために前記配電系統からの買電が行われたか否かを判定し、買電が行われたと判定したならば、該買電により発生した料金を補填するために前記配電系統に対して売電を行う制御手段、
を備えることを特徴とする蓄電制御装置。
(付記2) 前記制御手段は、
前記第2の時点を新たな第1の時点とすると共に、該新たな第1の時点よりも前記所定時間が経過した時点を新たな第2の時点とすることにより、前記補填すべき料金の算出を繰り返し、繰り返しの過程における各前記第2の時点での余剰電力に基づいて、前記所定時間の間に行った蓄電に使用しなかった余剰電力を前記配電系統に売電したか否かについても判定し、
前記所定時間の間に行った蓄電のために前記配電系統から買電したことにより発生した料金から、前記所定時間の間に行った蓄電に使用しなかった余剰電力を前記配電系統に売電したことにより発生した料金を差し引き、該差し引き後の料金を前記補填の対象とすることを特徴とする付記1に記載の蓄電制御装置。
(付記3) 前記制御手段は、前記第1の時点の余剰電力の電力値よりも、前記第2の時点での余剰電力の電力値が高い場合に、前記所定時間の間に行った蓄電のために前記配電系統からの買電が行われたと判定することを特徴とする付記1又は2に記載の蓄電制御装置。
(付記4) 前記制御手段は、前記第1の時点の余剰電力の電力値よりも、前記第2の時点での余剰電力の電力値が低い場合に、前記所定時間の間に行った蓄電のために前記配電系統からの売電が行われたと判定し、
前記制御手段は、前記第1の時点の余剰電力の電力値と前記第2の時点での余剰電力の電力値が同等の場合に、前記所定時間の間に行った蓄電のために前記配電系統からの買電及び売電の双方も行われていないと判定することを特徴とする付記1乃至3の何れか1に記載の蓄電制御装置。
(付記5) 前記制御手段は、前記第2の時点での余剰電力の電力値から前記第1の時点の余剰電力の電力値を減算し、該減算した値又は該減算した値の絶対値の何れかを2で除した値に、前記所定時間を乗じた値を、前記所定時間の間に行った蓄電のために前記配電系統から買電を行った電力量又は前記所定時間の間に前記配電系統に対して売電を行った電力量とみなすことを特徴とする付記1乃至4の何れか1に記載の蓄電制御装置。
(付記6) 前記制御手段は、前記余剰電力が発生した場合に、該余剰電力による前記蓄電を行うことを取りやめて該余剰電力を前記前記配電系統に対して売電することにより発生した料金により、前記補填を行うことを特徴とする付記1乃至5の何れか1に記載の蓄電制御装置。
(付記7) 前記制御手段は、
前記第2の時点を新たな第1の時点とすると共に、該新たな第1の時点よりも前記所定時間が経過した時点を新たな第2の時点とすることにより、前記補填すべき料金の算出を繰り返し、
所定の期日となったならば、前記繰り返しにより算出した各料金を合算した料金を対象として前記補填を行うことを特徴とする付記1乃至6の何れか1に記載の蓄電制御装置。
(付記8) 前記制御手段は、買電により生じる料金及び売電により生じる料金を算出するための料金テーブルを参照し、該料金テーブルに記載の情報を利用して算出した料金に基づいて前記補填を行うことを特徴とする付記1乃至7の何れか1に記載の蓄電制御装置。
(付記9) 付記1乃至8の何れか1に記載の蓄電制御装置と、前記発電装置と、蓄電池を備えた蓄電池システムであって、
前記発電装置は太陽光発電を行う太陽光発電装置であり、
前記蓄電制御装置は、該太陽光発電により得られた電力を前記負荷に供給させると共に、前記負荷に供給する電力を超えて供給される電力である余剰電力については前記蓄電池に前記蓄電させることを特徴とする蓄電池システム。
(付記10) 配電系統及び発電装置から供給される電力を負荷に供給すると共に、前記負荷に供給する電力を超えて前記発電装置から供給される電力である余剰電力については蓄電をするシステム、に対する制御をする蓄電制御装置としてコンピュータを機能させるための蓄電制御プログラムであって、
第1の時点の余剰電力の電力値にて前記蓄電を所定時間行い、前記第1の時点よりも前記所定時間が経過した時点である第2の時点の余剰電力の電力値に基づいて、前記所定時間の間に行った蓄電のために前記配電系統からの買電が行われたか否かを判定し、買電が行われたと判定したならば、該買電により発生した料金を補填するために前記配電系統に対して売電を行う制御手段、
を備える蓄電制御装置として前記コンピュータを機能させることを特徴とする蓄電制御プログラム。
(付記11) 配電系統から供給される電力および太陽光発電装置の発電電力を充電し、負荷に電力を供給する蓄電池と、
前記太陽光発電装置の発電電力を前記負荷に対して供給可能とし、かつ、前記太陽光発電装置の発電電力のうち余剰電力を売電するモード、または前記太陽光発電装置の発電電力のうち余剰電力を前記電池に充電するモードで動作させることが可能なパワーコンディショナを有する蓄電サブシステムと、
前記太陽光発電の発電量を計測する発電電力センサと、
前記負荷で消費される電力を計測する負荷電力センサと、
前記配電系統から供給される電力および、配電系統へ出力する電力を測定する系統入出力電力センサと、
前記3つの電力センサからそれぞれ得られる電力情報を一定時間毎に収集し、この収集された電力情報に基づいて、前記蓄電サブシステムを制御するシステムコントローラを有する蓄電池システムにおいて、前記太陽光発電装置から供給される電力のうち、前記負荷で消費しきれない余剰電力を蓄電池へ充電する手段を有し、
前記余剰電力値の変動にシステムコントローラが追従する時間差によって生じる系統電力入出力量を累積し、買電電力料金と売電電力料金の差額が損失となる場合に、余剰電力の一部を差額相当の売電に充てることで経済的損失の低減を図ることを特徴とする太陽光発電電力の蓄電池システムへの充電制御方法。
1 蓄電池システム
2 負荷
3 太陽光発電装置
4 配電系統
100 システムコントローラ
110 電力センサ測定値取得部
120 制御部
130 補填用情報記憶部
140 カレンダー時計
200 蓄電池サブシステム
210 パワーコンディショナ
220 蓄電池
310 発電電力センサ
320 負荷電力センサ
330 系統入出力電力センサ

Claims (9)

  1. 配電系統及び発電装置から供給される電力を負荷に供給すると共に、前記負荷に供給する電力を超えて前記発電装置から供給される電力である余剰電力がある場合に、所定量の蓄電を行うと共に、余剰電力の前記所定量に対する残余分の前記配電系統への売電、又は前記所定量の余剰電力に対する不足分の前記配電系統からの買電を行うシステム、に対する制御をする蓄電制御装置であって、
    第1の時点の余剰電力の電力値にて蓄電を所定時間行い、前記第1の時点の余剰電力の電力値と、前記第1の時点よりも前記所定時間が経過した時点である第2の時点の余剰電力の電力値との差分に基づいて、前記買及び前記売電が行われた電力を算出し、
    所定のタイミングにおいて、前記買電及び前記売電が行われた電力の料金を算出し前記買電が行われた電力の料金を補填するために前記売電を行う
    制御手
    備える蓄電制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第2の時点を新たな第1の時点とすると共に、該新たな第1の時点よりも前記所定時間が経過した時点を新たな第2の時点とすることにより、前記買電及び前記売電が行われた電力の算出を繰り返し、繰り返しの過程における、各前記第1の時点の余剰電力の電力値と、各前記第2の時点の余剰電力の電力値との差分に基づいて、前買電及び前記売電が行われた電力を算出し、
    前記所定のタイミングにおいて算出した、記買が行われた電力の料金から、前記売が行われた電力の料金を差し引き、該差し引き後の料金を補填の対象とす
    求項1に記載の蓄電制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1の時点の余剰電力の電力値よりも、前記第2の時点の余剰電力の電力値がい場合に、前記買電が行われたと判定す
    求項1又は2に記載の蓄電制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の時点の余剰電力の電力値よりも、前記第2の時点の余剰電力の電力値がい場合に、前記売電が行われたと判定し、
    前記制御手段は、前記第1の時点の余剰電力の電力値と前記第2の時点の余剰電力の電力値が同等の場合に、前記買電及び前記売電の双方も行われていないと判定す
    求項1乃至3の何れか1項に記載の蓄電制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記第2の時点の余剰電力の電力値から前記第1の時点の余剰電力の電力値を減算し、該減算した値又は該減算した値の絶対値の何れかを2で除した値に、前記所定時間を乗じた値を、前記買われた電力量又は前記売われた電力量とみな
    求項1乃至4の何れか1項に記載の蓄電制御装置。
  6. 前記制御手段は、余剰電力が発生した場合に、該余剰電力による蓄電を行うことを取りやめて該余剰電力を前記配電系統に対して売電することにより発生した料金により、前記買電が行われた電力の料金の補填を行
    求項1乃至5の何れか1項に記載の蓄電制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記買電が行われた電力の料金及び売電が行われた電力の料金を算出するための料金テーブルを参照し、該料金テーブルに記載の情報を利用して算出した料金に基づいて前記買電が行われた電力の料金の補填を行
    求項1乃至の何れか1項に記載の蓄電制御装置。
  8. 請求項1乃至の何れか1項に記載の蓄電制御装置と、前記発電装置と、蓄電池を備えた蓄電池システムであって、
    前記発電装置は太陽光発電を行う太陽光発電装置であり、
    前記蓄電制御装置は、該太陽光発電により得られた電力を前記負荷に供給させると共に、前記負荷に供給する電力を超えて供給される電力である余剰電力がある場合に、前記蓄電池に前記所定量の蓄電を行う
    蓄電池システム。
  9. 配電系統及び発電装置から供給される電力を負荷に供給すると共に、前記負荷に供給する電力を超えて前記発電装置から供給される電力である余剰電力がある場合に、所定量の蓄電を行うと共に、余剰電力の前記所定量に対する残余分の前記配電系統への売電、又は前記所定量の余剰電力に対する不足分の前記配電系統からの買電を行うシステム、に対する制御をする蓄電制御装置としてコンピュータを機能させるための蓄電制御プログラムであって、
    第1の時点の余剰電力の電力値にて蓄電を所定時間行い、前記第1の時点の余剰電力の電力値と、前記第1の時点よりも前記所定時間が経過した時点である第2の時点の余剰電力の電力値との差分に基づいて、前記買及び前記売電が行われた電力を算出し、
    所定のタイミングにおいて、前記買電及び前記売電が行われた電力の料金を算出し前記買電が行われた電力の料金を補填するために前記売電を行う
    制御手
    備える蓄電制御装置として前記コンピュータを機能させる蓄電制御プログラム。
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