JP6786225B2 - 画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像により得られた画像を用いて被写体の法線情報を取得する技術に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置で被写体を撮像して得られた撮影画像から、被写体の形状情報として面法線の情報(以下、法線情報という)を取得する方法が知られている。法線情報を取得する方法としては、レーザ光を用いた三角測量や2眼ステレオ法等の方法で取得した距離情報から求めた三次元形状を法線情報に変換する方法や、非特許文献1にて開示された照度差ステレオ法がある。照度差ステレオ法は、被写体の面法線と光源方向に基づいた反射特性を仮定し、複数の光源位置での被写体の輝度情報と仮定した反射特性とから面法線を決定する方法である。被写体の反射特性としてはランバートの余弦則に従うランバート反射モデルが用いられることが多い。
一般に、物体での反射には、鏡面反射と拡散反射とがある。鏡面反射は、物体表面での正反射であり、物体表面(界面)においてフレネルの式に従うフレネル反射である。拡散反射は、被写体の表面を透過した後に物体内部で散乱されて光が返ってくる反射である。鏡面反射した光は上述のランバートの余弦則では表せず、撮像装置で観測される被写体からの反射光に鏡面反射光が含まれていると、照度差ステレオ法では面法線が正確に求まらない。光源からの光が当たらない陰影部においても仮定した反射モデルからのずれが生じ、被写体の法線情報を正確に取得することができない。さらに、表面の粗い被写体などでは拡散反射成分もランバートの余弦則からずれを生じる。
例えば、特許文献1には、4つ以上の光源を使用して得られた複数の法線候補から真の面法線を求める方法が開示されている。また、特許文献2には、光源から放射される偏光または光源位置を変化させた場合の偏光状態から拡散反射領域を分割し、拡散反射領域に対して照度差ステレオ法を用いる方法が開示されている。
特開2010−122158号公報 特許第4435865号公報
松下康之、"照度差ステレオ"、情報処理学会研究報告、Vol.2011−CVIM−177、No.29、pp.1−12、2011
照度差ステレオ法では輝度情報から法線情報を取得するため、輝度情報に含まれるノイズの影響によって法線情報に誤差(ノイズ)が生じる。さらに、輝度情報に含まれるノイズ量が同じであっても、撮像の際の光源条件によって法線情報に含まれるノイズ量が異なる。そして、この法線情報を用いて生成される画像(法線利用画像:例えば、仮想光源条件下での被写体の画像に相当するリライティング画像)にも法線情報のノイズの影響によるノイズが生じる。
しかしながら、特許文献1,2には、法線情報に含まれるノイズの低減処理については何ら開示されていない。特許文献1にて開示された方法では、鏡面反射成分が観測された場合と観測されない場合とで面法線の決定方法が異なる。このため、法線情報のノイズの大きさが画素ごとにばらついてしまう。この状態で全画素に対して一様なノイズ低減処理を行うと、残留ノイズやぼけが発生する。また、特許文献1,2にて開示された方法においては、光源からの被写体に対する光照射角度に依存して法線情報に含まれるノイズが変化することも考慮されていない。このため、適切なノイズ低減処理を行うことができずに、残留ノイズやぼけの発生を招く。
本発明は、ノイズの影響が低減された法線情報や法線利用画像を生成することができるようにした画像処理装置および撮像装置等を提供する。
本発明の一側面としての画像処理装置は、被写体を照明する光源の位置が互いに異なる複数の光源条件での撮像により生成された複数の入力画像を取得し、光源条件に応じた入力画像における輝度情報の変化に関する情報を用いて、被写体の表面の法線情報を生成する生成手段と、撮像時における光源に関する情報である光源情報を用いて、法線情報または処理対象画像に対するノイズ低減処理の強度を設定するために用いる情報であるノイズ低減処理情報を取得する取得手段とを有し、光源情報は、光源からの被写体への光照射方向に関する情報または光源条件の数に関する情報であることを特徴とする。
なお、上記画像処理装置を含む撮像装置やコンピュータを上記画像処理装置として動作させる画像処理プログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、光源情報を用いてノイズ低減処理情報を取得することで、ノイズの影響が低減された法線情報や法線利用画像を生成することができる。
本発明の実施例1の撮像装置で行われる画像処理を示すフローチャート。 実施例1の撮像装置の外観図。 実施例1の撮像装置の構成を示すブロック図。 実施例1における撮像素子と撮像光学系の瞳との関係を示す図。 上記撮像素子の模式図。 実施例1の他の撮像装置の例を示す外観図。 実施例1におけるノイズ量のデータテーブルの例を示す図。 近い被写体および遠い被写体を撮像する際の光源照射角度を示す図。 本発明の実施例2である撮像装置で行われる画像処理を示すフローチャート。 鏡面反射成分を説明する図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず具体的な実施例の説明に先立って、各実施例に共通する事項について説明する。各実施例は、被写体の表面の面法線に関する情報である法線情報を取得する画像処理装置およびこれを搭載した撮像装置であり、法線情報に含まれるノイズの影響を効果的に低減することができる。
法線情報(面法線情報ともいう)とは、面法線の1自由度の候補を少なくとも1つ以上決定する情報、面法線の複数の解候補から真の解を選択するための情報および求めた面法線の妥当性に関する情報である。
光源位置(光源条件)による被写体(撮影画像)の輝度に関する情報である輝度情報の変化に基づいて被写体の法線情報を取得する方法としては照度差ステレオ法を用いるとよい。照度差ステレオ法は、被写体の面法線と光源方向とに基づいた反射特性を仮定し、互いに異なる複数の光源位置での被写体の輝度情報と仮定した反射特性とから面法線を決定する方法である。仮定する反射特性は、ある面法線と光源位置が与えられたときに反射率を一意に定めるものである。被写体の反射特性が未知の場合は、ランバートの余弦則に従うランバート反射モデルで近似すればよい。
また、鏡面反射成分は、図10に示した光源ベクトルsと視線方向ベクトルvの2等分線と面法線nのなす角に反射率が依存するようなモデルで表現することができる。したがって、前述した反射特性は視線方向にも基づく特性としてもよい。照度差ステレオ法に用いる輝度情報は、既知の光源が点灯している場合と消灯している場合のそれぞれの撮影画像を取得し、これらの差分をとることで環境光等、既知の光源以外の光源による影響を除いてもよい。以下では、ランバート反射モデルを仮定した場合を説明する。
反射光の輝度をiとし、物体のランバート拡散反射率をρdとし、入射光の強さをEとし、物体から光源への方向を示す単位ベクトル(光源方向ベクトル)をsとし、物体の単位面法線ベクトルをnとする。このとき、ランバートの余弦則から、
と表せる。ここで異なるM個(M≧3)の光源方向s1,s2,・・・,sMで得られた輝度をi1,i2,・・・iMとすると(1)式から以下のように表せる。
ここで左辺はM行1列の輝度ベクトルであり、右辺の[s1T,・・・,sMT]はM行3列の光源方向を示す入射光行列Sである。また、nは3行1列の単位面法線ベクトルである。M=3の場合は入射光行列Sの逆行列を左から乗じることで、Eρdnが下記のように求まる。
左辺のベクトルのノルムがEとρdの積であり、正規化したベクトルが物体の面法線ベクトルとして求まる。ここから分かるように、Eとρdは積の形でのみ条件式に現れるので、Eρdで1つの変数として見ると、単位面法線ベクトルの2自由度と合わせて未知の3変数を決定する連立方程式とみなせる。よって、3つの光源条件で輝度情報を取得することで方程式が3つ得られ、解を決定することができる。なお、入射光行列Sが正則でない場合は逆行列が存在しないため、光源方向s1〜s3をSが正則となるように選択する必要がある。つまり、s3をs1とs2に対して線形独立に選ぶことが望ましい。
一方、M>3の場合は求める未知変数より多い条件式が得られる。このときは任意に選択した3つの条件式から上記と同様の方法で面法線ベクトルを求めることができる。4つ以上の条件式を用いる場合は入射光行列Sが正方行列ではなくなるため、例えば、Moore-Penrose疑似逆行列を使って近似解を求めればよい。
また、行列計算を用いなくとも、既存のフィッティング手法や最適化手法によって解を求めてもよい。特に、被写体の反射特性をランバート反射モデル以外のモデルで仮定した場合は条件式が単位面法線ベクトルnの各成分や反射特性モデルの未知係数に対する線形方程式でなくなることがある。この場合は、行列計算ができず、既存のフィッティング手法や最適化手法によって解を求めることとなる。前述のように反射特性モデルfは、光源ベクトルs、視線方向ベクトルv、面法線nおよび未知係数Xに依存し、以下のように表される。
ここで、Xは反射特性モデルの係数ベクトルであり、係数の数と等しい次元を持つ。このうちm個の係数が未知であるとすると、(4)式は面法線ベクトルと合わせてm+2個の未知変数を含む。このとき、光源位置の条件数だけ方程式が得られ、既知のフィッティング手法や最適化手法を用いることができる。例えば、
を最小化すればよい。
また、反射特性モデルfが視線方向ベクトルvに依存する場合は、視線方向を変化させることによっても方程式の数を増やすことができる。
また、M−1以下の条件式から解を得られる場合は、条件式の組み合わせの数だけ解を得ることができ、複数の面法線候補を求めることもできる。この場合は、特許文献1の方法や後述の方法によって解を選択するとよい。
照度差ステレオ法による法線情報の取得(推定)が正しくできない画像領域として、光源からの光が遮蔽されて当たらない陰影領域や、拡散反射成分の観測を想定した反射特性モデルに対して鏡面反射成分や相互反射成分が観測されてしまう領域が挙げられる。このような場合は、陰影領域や想定以外の反射成分が観測される領域を発生させる光源位置で得られる輝度情報を除外して法線情報を推定するとよい。ある輝度情報を取得した際の光源位置が不適当であるかは、既存の陰影領域や鏡面反射領域の抽出法を用いればよく、例えば輝度情報の閾値処理をすればよい。
照度差ステレオ法では輝度情報から面法線を決定するため、輝度情報に含まれるノイズの影響によって取得される法線情報にも誤差、すなわちノイズが生じる。さらに、輝度情報に含まれるノイズ量が同じであっても、複数の撮影画像を取得する撮像の際の光源条件によって法線情報に含まれるノイズ量が異なる。したがって、法線情報を用いて生成される法線利用画像(後述するリライティング画像等)にもノイズが生じる。
面法線ベクトルの解の候補が複数求まる場合、さらに別の条件から解を選択するとよい。例えば、面法線ベクトルの連続性を条件として用いることができる。面法線を撮像装置の1画素ごとに算出する場合、画素(x,y)での面法線n(x,y)として、n(x−1,y)が既知であれば評価関数である、
が最小となる解を選択するとよい。n(x+1,y)やn(x,y±1)も既知であれば、
が最小となるような解を選択するとよい。既知の面法線がなく、全画素位置で面法線の不定性があるとすれば、全画素での総和である、
が最小となるように解を選択してもよい。
上記は一例であり、注目画素の最近傍以外の画素での面法線情報を用いたり、注目画素の位置からの距離に応じて重みをつけた評価関数としたりしてもよい。
複数候補から解を選択する場合には、奥行き情報を利用してもよい。奥行き情報は前述のレーザ光を用いた三角測量や2眼ステレオなどの方法で取得できる。奥行き情報から求めた三次元形状を面法線情報へ変換することで面法線ベクトルが算出できる。前述したように、この方法で求めた面法線ベクトルは精度が十分ではない。しかし、複数の面法線ベクトルの解候補が既に求まっている場合は、1つの解に決定するための参考情報とすることができる。すなわち、複数の面法線ベクトルの解候補のうち、奥行き情報により求めた面法線ベクトルに最も近い候補を選択するとよい。
また、任意の光源位置での輝度情報を用いてもよい。例えば、ランバート反射モデルでは、面法線ベクトルと光源方向が近いほど反射光の輝度が大きくなる。このため、複数の光源方向での輝度値を参考にすることで、輝度が小さいときの光源方向よりも輝度が大きいときの光源方向に近くなるような面法線ベクトルを選択することができる。また、鏡面反射モデルでは、物体からカメラへの方向の単位ベクトル(カメラの視線ベクトル)をvとして、
が滑らかな表面で成り立つため、光源方向ベクトルsとカメラの視線ベクトルvが既知であれば面法線nを算出することができる。表面に粗さがある一般の物体の場合は鏡面反射も射出角の広がりを持つが、平滑面として求めた解の付近に広がるため、複数の解候補から最も平滑面に対する解に近い候補を選択することができる。また、複数の解候補の平均によって真の解を決めてもよい。
各実施例の画像処理装置は、被写体を照明する光源の位置が互いに異なる複数の光源条件での撮像により生成された複数の入力画像(撮影画像)を取得する。そして、光源条件に応じた入力画像における輝度の変化に関する情報である輝度変化情報を用いて、被写体の表面の法線情報を生成する。さらに、撮像時における該光源に関する情報である光源情報を用いて、法線情報または処理対象画像に対するノイズ低減処理に用いる情報であるノイズ低減処理情報を取得する。ノイズ低減処理情報は、例えばノイズ低減処理の強度を設定するための情報である。
光源位置(光源条件)が異なる複数の入力画像を取得することで、前述した方法により、光源位置に応じた輝度変化情報から法線情報を取得することができる。法線情報は、面法線の少なくとも1自由度の値である。また、光源情報を取得することで、光源情報に依存した法線情報の取得時のノイズの違いを得ることができる。このため、このノイズの違い(言い換えれば光源情報)に応じたノイズ低減処理情報を取得することで、法線情報に含まれるノイズの影響を効果的に低減することができる。
各実施例において、光源情報を、光源からの被写体への光照射方向に関する情報としてもよい。具体的には、光照射方向に関する情報として、撮像を行う撮像装置から被写体に向かう撮像方向と光照射方向とがなす角度の情報や、複数の光源からの光照射方向同士がなす角度の情報を用いてもよい。以下の説明において、これらの角度をまとめて光源照射角度という。
前述した通り、照度差ステレオ法での光源方向は線形独立に選択することが望ましいが、線形独立であるだけではなく、異なる光源方向同士がなす角度が大きいほど輝度情報の変化も大きくなり、法線取得の精度が向上する。反対に、異なる光源方向同士のなす角が小さいほど輝度情報の変化が小さくなり、入力画像に含まれるノイズの影響を受けやすくなる。このとき、取得した法線においても誤差が大きくなってしまう。したがって、入力画像における光源照射角度に応じたノイズ低減処理情報を取得することで適切なノイズ低減処理を行うことができる。なお、光源方向同士のなす角度を大きくとろうとすると、装置が大型化し、また陰影部が生じやすくなる。さらに、光源照射角度は、被写体と光源位置との関係にも依存する。このため、これらの要因によって決まった光源照射角度に対して適切なノイズ低減処理を行うことが必要となる。
なお、光源照射角度は、入力画像を取得するための撮像における被写体距離に関する情報から取得することができる。この場合、例えば、撮像において被写体距離を計測したり、撮像光学系のフォーカスレンズの位置から被写体距離を推定したりしてもよい。また、互いに視差を有する複数の視差画像を取得し、該視差画像から被写体距離を推定してもよい。視差画像は、撮像光学系の瞳のうち互いに異なる領域を通過した複数の光束を撮像素子における互いに異なる画素に導いて光電変換を行うことで取得することができる。ここにいう「互いに異なる画素」は、画素ごとに1つのマイクロレンズと複数のサブ画素とが設けられている撮像素子における該複数のサブ画素であってもよい。
また、各実施例において、光源情報は、法線情報の推定に用いることができる光源条件の数に関する情報としてもよい。ここにいう光源条件の数に関する情報として、例えば、該光源条件の数に対応する入力画像の数の情報としてもよい。照度差ステレオ法による法線情報の推定を正しく行うために、前述したように陰影領域や鏡面反射領域が観測された入力画像(つまりは光源条件)を除外した残りの入力画像から法線情報を推定することがある。このような場合、除外した光源条件の有無やその数によって法線情報の推定に用いることができる入力画像の数が変わる。これは法線情報の推定に用いることができる条件式の数が変わることに等しい。法線情報の推定に用いる条件式、つまりは入力画像の数が少ないほど、入力画像の取得がノイズの影響を受けやすく、結果として得られる法線情報のノイズが大きくなる。したがって、法線情報の推定に用いる入力画像の数(つまりは光源条件の数)によってノイズ低減処理情報を取得することで、適切なノイズ低減処理を行うことができる。
なお、上述した光源照射角度や法線情報の推定に用いる入力画像の数が被写体の部分領域(画素)ごとに異なる場合には、ノイズ低減処理情報を被写体における部分領域ごとに取得してもよい。
各実施例の画像処理装置または撮像装置において、ノイズ低減処理情報を用いて法線情報または処理対象画像に対してノイズ低減処理を行うようにしてもよい。法線情報に対してノイズ低減処理を行うことで、入力画像から法線情報を推定する際の方法や条件を加味しつつノイズを低減することができる。法線情報に対するノイズ低減処理は既存の方法で行えばよく、例えば法線情報の各自由度の値を画像の輝度値と同等とみなして、既存のノイズ低減処理を行えばよい。また、処理対象画像としての入力画像に対してノイズ低減処理を行うことで、一次データである入力画像の輝度値に基づいたノイズ低減処理を行うことができる。さらに、処理対象画像として、法線情報を用いた画像処理によって生成された法線利用画像に対してノイズ低減処理を行ってもよい。法線利用画像としては、例えば、仮想光源条件下での被写体の画像として法線情報を用いた画像処理によって生成されたリライティング画像がある。出力画像としてのリライティング画像に対してノイズ低減処理を行うことで、法線情報の推定方法およびその条件やリライティング画像の生成方法およびその条件によらず、良好にノイズが低減された法線利用画像を得ることができる。
図2には、本発明の実施例1である撮像装置300の外観を示す。撮像装置300は、不図示の被写体を撮像する撮像部100を備えており、さらに撮像部100の光学系である撮像光学系101の周囲には複数(16個)の光源200を備えている。16個の光源200は、撮像光学系101の光軸からの距離が等しく、かつ光軸に関して上下左右斜め方向にて対称となるように配置された8個の光源200を1組の光源とするとき、光軸からの距離(光源位置)が互いに異なる2組の光源200を含む。16個の光源200のうち1または2個以上の光源200を選択的に点灯させることで、被写体に対する複数の光源位置を得ることができる。
なお、図2に示した光源200の数および配置は例であり、16より少ない又は多い数の光源を図2に示した配置とは異なる配置となるように設けてもよい。ただし、照度差ステレオ法を行う場合は最低3つの光源が必要であるため、3個以上の光源を設ける必要がある。また、単一の光源の位置を変更することで複数(3以上)の光源位置を選択できるようにしてもよい。さらに、本実施例では、光源を撮像装置300に内蔵する構成としているが、撮像装置に対して外付け可能な光源を用いてもよい。
図3には、撮像装置300の内部構成を示している。撮像部100は、撮像光学系101と撮像素子102とにより構成されている。絞り101aを含む撮像光学系101は、不図示の被写体からの光を撮像素子102上に結像させる。撮像素子102はCCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成され、撮像光学系101により形成された光学像としての被写体像を光電変換(撮像)する。
撮像素子102から出力されたアナログ信号はA/Dコンバータ103によってデジタル信号に変換され、該デジタル信号としての撮像信号は画像処理装置としての画像処理部104に入力される。画像処理部104は、撮像信号に対して一般的な画像処理を行って撮影画像を生成する。また、画像処理部104は、被写体に対する点灯する光源200の位置が互いに異なる撮像により生成された複数の撮影画像を入力画像とし、該入力画像を用いて被写体の法線情報を推定(生成または取得)する法線情報推定部(生成手段)104aを有する。さらに、画像処理部104は、光源情報に応じてノイズ低減処理情報を決定(取得)するノイズ低減処理情報決定部(取得手段)104bと、該ノイズ低減処理情報を用いてノイズ低減処理を行うノイズ低減処理部(処理手段)104cとを有する。また、画像処理部104は、後述する状態検知部107からの情報に基づいて光源情報を取得する光源情報取得部104dと、撮像時の被写体までの距離(被写体距離)を推定する距離推定部104eとを有する。
画像処理部104で生成された出力画像(例えば、ノイズ低減処理後のリライティング画像)は、半導体メモリや光ディスク等により構成される画像記録媒体108に保存される。また、出力画像を、表示部105に表示してもよい。
情報入力部109は、ユーザが所望の撮像条件(絞り値、露出時間、ISO感度、光源条件等)を選択して入力する情報を検知してシステムコントローラ110にそのデータを供給する。撮像制御部106は、システムコントローラ110からの指令に応じて、撮像光学系101内の不図示のフォーカスレンズを移動させて被写体に対する焦点調節を行い、さらに光源200、絞り101aおよび撮像素子102を制御して撮像を行う。
状態検知部107は、撮像光学系101の状態(フォーカスレンズの位置、絞り値、撮像光学系101が変倍可能である場合は変倍レンズの位置等)および点灯している光源200の位置や発光強度等の情報を検知し、その情報をシステムコントローラ110に送る。なお、撮像光学系101は、撮像素子102を含む撮像装置本体と一体に設けられていてもよいし、撮像装置本体に対して交換可能であってもよい。
図1のフローチャートには、システムコントローラ110および画像処理部104が行う法線情報の推定処理およびノイズ低減処理を含む画像処理の流れを示している。それぞれコンピュータとしてのシステムコントローラ110および画像処理部104は、コンピュータプログラムとしての画像処理プログラムに従って本画像処理を実行する。このことは、後述する他の実施例でも同じである。また、この画像処理を必ずしもソフトウェア上で行う必要はなく、ハードウェア回路によって行ってもよい。
ステップS101では、システムコントローラ110は、撮像光学系101および撮像素子102により構成される撮像部100を制御して複数の光源位置での被写体の撮像を行う。この際、システムコントローラ110は、撮像制御部106を介して点灯させる光源200(つまりは光源位置)を選択するとともに、該光源200の発光強度を制御する。画像処理部104は、複数の光源位置での撮像によって撮像素子102から出力された撮像信号から複数の撮影画像を生成する。そして、画像処理部104は、該複数の撮影画像(入力画像)の輝度情報を取得する。
次にステップS102では、画像処理部104(光源情報取得部104d)は、光源情報としての光源照射角度を取得する。この際、画像処理部104は、状態検知部107を通じて光源位置を取得し、撮像光学系101および撮像素子102と光源との相対位置も取得することができる。このため、被写体の位置を示す情報を取得することで光源照射角度を取得することができる。被写体の位置を示す情報は、撮影画像内での被写体の位置および撮像時における被写体距離から取得することができる。
図8(A),(B)にはそれぞれ、被写体OBJが近距離および遠距離に位置する場合の光源照射角度θ1,θ2を示している。光源が撮像装置300に内蔵されて撮像光学系101と光源200との相対位置が固定されていたとしても、これらの図に示すように被写体距離によって光源照射角度θ1,θ2が異なる。
被写体距離は、距離推定部104eが、ステップS101での撮像時にオートフォーカスまたはユーザによるマニュアルフォーカスにより被写体に対して合焦状態が得られたときのフォーカスレンズの位置から推定する。また、距離推定部104eは、異なる視点から撮像した互いに視差を有する複数の視差画像を取得し、これら視差画像から被写体距離を推定してもよい。具体的には、複数の視差画像における被写体の対応点間での視差量と各視点の位置情報と撮像光学系101の焦点距離の情報とから、三角測量法によって被写体距離(奥行き)を推定することができる。被写体の位置を示す情報を取得するために用いる被写体距離は、被写体の複数の対応点間で推定された被写体距離の平均値としてもよいし、被写体のうち特定点の被写体距離としてもよい。
複数の視差画像から被写体距離を推定する場合には、撮像光学系101の瞳のうち互いに異なる領域を通過した複数の光束を撮像素子102における互いに異なる画素(ここでは1つの画素ごとに設けられた複数のサブ画素)に導くようにしてもよい。図4には、1画素ごとに2つ(一対)のサブ画素を有する撮像素子102と撮像光学系101の瞳との関係を示す。図4において、MLはマイクロレンズであり、CFはカラーフィルタである。EXPは撮像光学系101の射出瞳を示す。G1,G2はそれぞれが1画素内に設けられた受光部(光電変換部)である一対のサブ画素である。以下の説明において、一対のサブ画素それぞれ、G1画素およびG2画素という。
撮像素子102には、このようなG1画素とG2画素が設けられた画素が複数配列されている。G1画素とG2画素は、共通の(つまりはサブ画素対ごとに1つずつ設けられた)マイクロレンズMLを介して射出瞳EXPと共役な関係を有する。以下の説明において、撮像素子102に配列された複数のG1画素をまとめてG1画素群ともいい、同様に撮像素子に配列された複数のG2画素をまとめてG2画素群ともいう。
図5には、図4に示したマイクロレンズMLの代わりに、射出瞳EXPの位置に薄肉レンズがあると仮定した場合の撮像部100を模式的に示している。G1画素は射出瞳EXPのうちP1領域を通過した光束を受光し、G2画素は射出瞳EXPのうちP2領域を通過した光束を受光する。OSPは撮像する物点である。ただし、物点OSPには必ずしも物体が存在している必要はなく、この点を通った光束はそれが通過する瞳内での領域(位置)に応じてG1画素またはG2画素に入射する。瞳内の互いに異なる領域を光束が通過することは、物点OSPからの入射光が角度(視差)によって分離されることに相当する。すなわち、各マイクロレンズMLに対して設けられたG1およびG2画素のうち、G1画素からの出力信号を用いて生成された画像とG2画素からの出力信号を用いて生成された画像とが、互いに視差を有する複数(ここでは一対)の視差画像となる。以下の説明において、瞳内の互いに異なる領域を通過した光束を互いに異なる受光部(サブ画素)により受光することを、瞳分割ともいう。
また、図4および図5において、射出瞳EXPの位置がずれる等して上述した共役関係が完全ではなくなったり、P1領域とP2領域とが部分的にオーバーラップしたりしても、得られた複数の撮影画像を視差画像として扱うことができる。
さらに別の例として、図6に示すように、1つの撮像装置301にそれぞれの光軸が離間した複数の撮像光学系OSj(j=1,2)を設けることで、視差画像を取得することもできる。また、複数の撮像装置を用いて同一被写体を撮像することによっても視差画像を得ることができる。
次にステップS103では、画像処理部104(ノイズ低減処理情報決定部104b)は、ステップS102で取得された光源照射角度に基づいてノイズ低減処理情報を決定する。ここではノイズ低減処理情報として、法線情報に含まれるノイズ量としての法線情報ノイズ量σnを用いる。ノイズ量とはノイズ分布の標準偏差であり、法線情報ノイズ量σnは法線の各自由度の値のノイズ量を指す。
状態検知部107で取得される撮像条件のうち撮像装置(撮像素子102)のISO感度や入力画像の輝度レベル等の入力画像のノイズに関する条件をノイズ条件とする。このとき、図3に示したROM111には、あるノイズ条件での様々な光源照射角度に対する法線情報ノイズ量σnのデータが予め測定されて記憶されている。ノイズ低減処理情報決定部104bは、ノイズ低減処理情報を決定する際に、実際の光源照射角度に対応する法線情報ノイズ量σnをROM111から取得する。
また、様々なノイズ条件のそれぞれに対応する法線情報ノイズ量σnをROM111に記憶しておき、実際のノイズ条件と光源照射角度に対応する法線情報ノイズ量σnをROM111から取得するようにしてもよい。さらに、入力画像に含まれるノイズ量としての入力画像ノイズ量σiごとに法線情報ノイズ量σnをROM111に記憶しておき、撮像時の入力画像ノイズ量σiに対応する法線情報ノイズ量σnをROM111から取得するようにしてもよい。入力画像ノイズ量σiは、ノイズ条件ごとにROM111に記憶しておいてもよいし、MAD(Median Absolute Deviation)を用いて算出してもよい。
MADは、撮影画像をウェーブレット変換して取得した最も高周波なHH1のサブバンド画像のウェーブレット係数wHH1を用いて以下の(10)式により算出する。
MAD=median(|wHH1−median(wHH1)|) ・・・(10)
撮影画像に含まれる入力画像ノイズ量σiは、MADと標準偏差が(11)式の関係であることから推定することができる。
σi=MAD/0.6745 ・・・(11)
図7には、ノイズ量のデータを記憶するデータテーブルの例を示している。この例では、複数のノイズ条件および複数の光源照射角度のそれぞれに対して入力画像ノイズ量σiおよび法線情報ノイズ量σnが保持されている。状態検知部107で取得される撮像条件(ノイズ条件)とステップS102で取得される光源照射角度とに基づいてノイズ低減処理情報を決定することができる。
データテーブルのフォーマットは図7に示したものに限らず、入力画像ノイズ量を含まなかったり、光源照射角度の代わりに被写体距離に対する法線情報ノイズ量を保持したりしてもよい。また、法線情報ノイズ量σnおよび入力画像ノイズ量σiは撮影画像における部分領域(複数の画素を含む領域または1画素)ごとに取得してもよい。なお、ステップS103を次に説明するステップS104の後に行ってもよい。
ステップS104では、画像処理部104(法線情報推定部104a)は、ステップS101で取得された複数の撮影画像の輝度情報から得られる光源位置に応じた輝度情報の変化を用いる照度差ステレオ法により法線情報を推定(生成)する。
次にステップS105では、画像処理部104(ノイズ低減処理部104c)は、ステップS103で算出された法線情報ノイズ量σnを用いて、ステップS104で推定された法線情報に対してノイズ低減処理を行う。ノイズ低減処理としては、一般的な画像データに対するノイズ低減処理手法を用いて行えばよい。例えば、以下の(12)式に示すバイラテラルフィルタを用いてもよい。
(12)式において、i,jは注目画素の位置であり、f(i,j)は入力画像である。g(i,j)はノイズ低減処理後の画像であり、wはフィルタサイズである。σは空間方向分散値であり、σは輝度値方向分散値である。このσ(フィルタにおける変数)としてノイズ低減処理情報である法線情報ノイズ量σnを用いることで、法線情報に含まれるノイズ量に応じたノイズ低減処理を行うことができ、法線情報の取得時に発生したノイズの影響を効果的に低減することができる。
なお、本実施例では、光源照射角度が小さいほど法線情報ノイズ量σnが大きくなり、この結果σも大きくなってノイズ低減処理の強度が強くなる。逆に言えば、光源照射角度が大きいほど法線情報ノイズ量σnが小さくなり、この結果σも小さくなってノイズ低減処理の強度が弱くなる。このように、ノイズ低減処理情報としての法線情報ノイズ量σnは、ノイズ低減処理の強度を設定する情報である。
ここでは、法線情報に対してノイズ低減処理を行ったが、入力画像に対してノイズ低減処理を行ってもよい。この場合、入力画像自体のノイズ量は法線情報ノイズ量σnではなく入力画像ノイズ量σiであるため、σ(つまりはノイズ低減処理情報)として入力画像ノイズ量σiを用いる。ただし、同じ入力画像ノイズ量σiに対して法線情報ノイズ量σnは光源情報である光源照射角度に依存して異なる値となるため、光源照射角度に応じてσを変えることで、法線情報ノイズ量σnに応じたノイズ低減処理を入力画像に対して行うことができる。この場合、入力画像ノイズ量σiおよび光源照射角度に対してノイズ低減処理後に所望のノイズ量となるようなσもノイズ低減処理情報として保持しておくとよい。
また、リライティング画像でのノイズ量を基準として、リライティング画像に対してノイズ低減処理を行ってもよい。この場合には、法線情報の推定処理だけでなく、法線情報からリライティング画像を生成する処理までを含めた一連の処理で発生するノイズ量である、リライティング画像ノイズ量σrを算出する。この際、リライティング画像ノイズ量σrを、法線情報ノイズ量σnと同様に、リライティングする光源条件ごとに測定してROM111に記憶しておいてもよい。リライティング画像に対してノイズ低減処理を行う際のσ(つまりはノイズ低減処理情報)としてリライティング画像ノイズ量σrを用いることで、リライティング画像に含まれるノイズ量に応じたノイズ低減処理を行うことができる。
さらに、法線情報ノイズ量σnに応じたノイズ低減処理を入力画像に対して行ったように、リライティング画像ノイズ量σrに応じたノイズ低減処理を入力画像や法線情報に対して行ってもよい。もちろん、入力画像と法線情報に対してともにノイズ低減処理を行うといったように、複数の処理対象に対してノイズ低減処理を行ってもよい。
ノイズ低減処理手法の例としてバイラテラルフィルタを用いる例を挙げたが、光源情報に依存する法線情報ノイズ量σnやリライティング画像ノイズ量σrに応じてノイズ低減処理を行えば、他のノイズ低減処理手法を用いてもよい。
また、ノイズ低減処理を行う入力画像やリライティング画像は、撮影画像そのものでなくともよい。例えば、デコンボリューション処理、エッジ強調、Richardson‐lucy法のような超解像処理等の高解像度化処理、デモザイキング処理等、ノイズ低減処理以外の画像処理がなされた画像であってもよい。また、特定の偏光成分や拡散反射、鏡面反射等の反射成分を抽出した画像でもよい。
次に、本発明の実施例2について説明する。図9のフローチャートには、本実施例においてシステムコントローラ110および画像処理部104が行う法線情報の推定処理およびノイズ低減処理を含む画像処理の流れを示している。本実施例の撮像装置の構成は実施例1にて説明した撮像装置300と同じであり、本実施例において実施例1と共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。また、本実施例の画像処理は、光源情報として、法線情報の推定に用いる撮影画像(入力画像)の数を取得する点で実施例1と異なる。ステップS101、S104およびS105は、実施例1(図1)におけるステップS101、S104およびS105と同じである。
ステップS101で複数の光源位置での撮影画像から輝度情報が取得された後、ステップS201では、画像処理部104(法線情報推定部104a)は、各撮影画像中の陰影領域および鏡面反射領域を判定する。前述したように照度差ステレオ法による法線情報の推定を正しく行うために、陰影領域や鏡面反射領域を含む撮影画像の輝度情報を用いない方が良い。したがって、取得した全ての撮影画像のうち陰影領域または鏡面反射領域を含むと判定された撮影画像を除いた撮影画像の数を法線情報の推定に用いることができる撮影画像の数(以下、法線推定用画像数という)として決定する。
なお、ステップS201において法線推定用画像数を決定する場合に、陰影領域や鏡面反射領域を含む撮影画像を除くだけでなく、意図しない環境光源による光やゴーストが写り込んだ画像を除外してもよい。また、法線情報の推定処理を高速化するために、意図的に法線推定用画像数を減らしてもよい。
次にステップS202では、画像処理部104(ノイズ低減処理情報決定部104b)は、ステップS201で取得された法線推定用画像数に基づいてノイズ低減処理情報を決定(取得)する。本実施例でも、実施例1のステップS103と同様に、法線情報ノイズ量σnやリライティング画像ノイズ量σrを法線推定用画像数ごとに予め測定してROM111に記憶しておく。そして、ノイズ低減処理情報を決定する際に実際の法線推定用画像数に対応するノイズ量をROM111から取得する。
光源情報として、法線推定用画像数と実施例1で説明した光源照射角度とを併せ用いてノイズ低減処理情報を決定してもよい。さらに、光源強度の安定性等、入力画像のノイズに影響を与える他の光源情報を用いてもよい。
本実施例によれば、法線推定用画像数に応じたノイズ低減処理情報を取得することで、適切なノイズ低減処理を行うことができる。
上記各実施例では、画像処理装置としての画像処理部104が撮像装置300に内蔵されている場合について説明したが、パーソナルコンピュータ等の撮像装置とは別装置としての画像処理装置でも各実施例で説明した画像処理を行うことができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
100 撮像部
200 光源
104 画像処理部
104a 法線情報推定部
104b ノイズ低減処理情報決定部
104c ノイズ低減処理部
104d 光源情報取得部

Claims (11)

  1. 被写体を照明する光源の位置が互いに異なる複数の光源条件での撮像により生成された複数の入力画像を取得し、前記光源条件に応じた前記入力画像における輝度情報の変化に関する情報を用いて、前記被写体の表面の法線情報を生成する生成手段と、
    前記撮像時における前記光源に関する情報である光源情報を用いて、前記法線情報または処理対象画像に対するノイズ低減処理の強度を設定するために用いる情報であるノイズ低減処理情報を取得する取得手段とを有し、
    前記光源情報は、前記光源からの前記被写体への光照射方向に関する情報または前記光源条件の数に関する情報であることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記光照射方向に関する情報は、前記撮像を行う撮像装置から前記被写体に向かう撮像方向と前記光照射方向とがなす角度または複数の前記光源からの前記光照射方向同士がなす角度の情報であることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記光源情報として前記光源条件の数に関する情報を用いる場合、前記入力画像の数の情報を前記光源条件の数に関する情報として用いることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記取得手段は、前記ノイズ低減処理情報を前記被写体における部分領域ごとに取得することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記ノイズ低減処理情報を用いて前記法線情報または前記処理対象画像に対する前記ノイズ低減処理を行う処理手段を有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記処理対象画像は、前記入力画像であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記処理対象画像は、仮想光源条件下での前記被写体の画像として前記法線情報を用いて生成されたリライティング画像であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 被写体の光学像を光電変換する撮像素子と、
    該撮像素子からの出力を用いて生成された撮影画像を前記入力画像として取得する請求項1からのいずれか一項に記載の画像処理装置とを有することを特徴とする撮像装置。
  9. 前記画像処理装置は、撮像光学系の瞳のうち互いに異なる領域を通過した複数の光束を前記撮像素子における互いに異なる画素にて光電変換して得られた信号を用いて前記被写体までの距離に関する情報を算出し、該距離に関する情報に基づいて前記光源情報を取得することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  10. コンピュータに画像処理を実行させるコンピュータプログラムとしての画像処理プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    被写体を照明する光源の位置が互いに異なる複数の光源条件での撮像により生成された複数の入力画像を取得させ、
    前記光源条件に応じた前記入力画像における輝度情報の変化に関する第2の情報とを用いて、前記被写体の表面の法線情報を生成させ、
    前記撮像時における前記光源に関する情報である光源情報を用いて、前記法線情報または処理対象画像に対するノイズ低減処理の強度を設定するために用いる情報であるノイズ低減処理情報を取得させ
    前記光源情報は、前記光源からの前記被写体への光照射方向に関する情報または前記光源条件の数に関する情報であることを特徴とする画像処理プログラム。
  11. 前記コンピュータに、前記ノイズ低減処理情報を用いて前記法線情報または前記処理対象画像に対する前記ノイズ低減処理を行わせることを特徴とする請求項10に記載の画像処理プログラム。
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