JP6785874B2 - 無人航空機用視野ベース較正システム - Google Patents

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Description

〔関連出願の相互参照〕
[0001] この特許協力条約の特許は、2016年3月28日に出願され、名称が「大量運転のための無人航空機システム」である米国仮特許出願第62/314,323号、および2016年8月4日に出願され、名称が「無人航空機用の視野ベースの較正システム」である米国特許出願第15/229,099号の優先権を主張し、これらの出願の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
[0002] 本開示は、信頼性が高い、大量運転向けに設計された無人航空機(UAV)用の視野ベースの較正システムに関する。
[0003] この数年、自律型航空機が人気を得ている。UAVは、希少であったがよく見かける光景になった。UAVは、趣味に熱中する人および娯楽の旅客に使用されるだけでなく、監視、地図作成、最近は空中投下などの目的で政府や企業によっても使用されている。
[0004] 無人航空機システム(UAS)を用いて大量動作を経済的に行うためには、UAVおよび地上設備は、航空機を容易に試験し、較正し、打ち上げおよび回収する方式で設計することが必要である。
[0005] 本明細書で検討する実施形態は、UAVを視野ベースで較正しおよび試験するための方法およびシステムに関する。1つの実施形態では、カメラが乗り物(例えば、UAV)に位置決めされ、結果として乗り物の基部基準および乗り物上の可動基準がカメラの視野内で視認できるように構成されている。次いで、カメラから基部基準および可動基準の画像を受け取るために、試験および較正コンピュータが使用される。画像は画像データを含む。次いで、コンピュータは、画像データに基づいて基部基準と可動基準との間の相対的方位を決定する。
[0006] 基部基準と可動基準との間の相対的方位、および乗り物の基部面に関する位置情報は、乗り物の可動部品の実際位置を決定するために使用される。可動部品の実際位置は、可動部品に関する報告位置と比較され、実際位置と報告位置との間の差が閾値量よりも大きい場合、通知が生成される。
[0007] 図面では、類似の要素を識別するために類似の参照番号が使用される。「100a」など参照符号の後の文字は、その特定の参照番号を有する要素を本文が具体的に参照することを示す。「100」など以下の文字を含まない本文中の参照番号は、各図中でその参照番号が付された任意のまたは全ての要素を指す。(例えば、本文中の「100」は、参照番号「100a」および/または「100b」を意味する)。
1つの例示的な実施形態による、UASの構成要素および構成要素とインターフェースすることができる存在物を示す線図である。 1つの例示的な実施形態によるUAV打上げプロセスを示す線図である。 1つの実施形態によるUAVの例示的デザインの上方斜視図を示す線図である。 1つの実施形態によるUAVの例示的デザインの下方斜視図を示す線図である。 1つの実施形態による、尾部フック延長ブームを備えたUAVの例示的デザインの下方斜視図を示す線図である。 1つの実施形態によるUAVの構成要素を示すシステム線図である。 1つの実施形態による物流センターの構成要素を示す線図である。 1つの実施形態による地球規模サービスの構成要素を示す線図である。 1つの実施形態による、例示的な試験および較正システムを上面図で示す線図である。 1つの実施形態による、例示的な試験および較正システムの実施例を、UAVをその上に載置して上面図で示す線図である。 1つの実施形態による、例示的な試験および較正システムの実施例を、UAVをその上に載置して側面図で示す線図である。 1つの実施形態による、カメラ、基部基準および可動基準を示す例示的な試験および較正システムを示す線図である。 1つの実施形態による例示的なカメラの拡大図を示す線図である。 1つの実施形態による、カメラベースのシステムを使用した試験および較正の例示的なプロセスを示す線図である。
[0022] 本開示は様々な実施形態を参照して記載されているが、これらの実施形態は例示的であり、本開示の範囲はそれらに限定されないことを理解されたい。多くの変形、修正、追加および改良が可能である。モジュールおよび手順は、様々な実施形態において異なる方式で分離しまたは組み合わせることができ、または異なる用語で記載することができる。これらおよび他の変形、修正、追加および改良は、以下の特許請求の範囲に定義される開示の範囲内に属することができる。
[0023] この文書では、大容量のUAS動作とともに使用するために設計された試験および較正システムが説明される。UASはUAVを含み、UAVは、地上オペレータ、試験および較正システム、UAV打上げ装置および回収システムから実質的に独立して動作するように設計されている。このシステムは複数ソフトウェア構成要素も含み、すなわちUAV上で実行される一部のソフトウェア構成要素、局地的にランするコンピュータサーバー上で実行される一部のソフトウェア構成要素、遠隔クラウドサーバー上で実行される一部のソフトウェア構成要素を含む。
[0024] 本明細書にて説明するUASは、様々な目的機能を実行するためのプラットフォームを提供し、目的機能は、限定されないが、小包の配達、データの収集、地図の作成、監視およびインフラストラクチャの提供を含む。本明細書には、UASシステムの特定の実施形態が説明されているが、一部の実施形態は、一般に、全ての目的機能には関連しないシステムおよび方法を含むことができる。当業者であれば、目的機能に関連して記述されたシステムまたは方法の関連性を容易に理解する。
無人航空機(UAS)
[0025] この文書で開示されたUASは、安全で、信頼性が高い大量運航向けに設計された無人航空機システムの例示的な実装である。この実施形態では、航空機は固定翼式UAVであるが、UASは、4人乗りヘリコプタ、軽飛行機(例えば、小型飛行船)、グライダー、ティルトローター航空機など、他の航空機デザインとともに使用することもできる。
さらに、本明細書で使用する場合、「自律型」という用語は、使用者の介入および/または制御なしで乗り物によって実行される無人乗り物の動作を指し、ならびにそれらの飛行任務の全部または一部に関する使用者の介入および/または制御なしで動作するように設計された乗り物を説明する。したがって、乗り物および/またはシステムは、人間オペレータが乗り物の自律的制御に優先することを選択し得るとしても、自律的であると説明することができる。
[0026] 図1Aは、UASおよびインターフェース接続する存在物の実施形態を示す。この実施形態では、UAS100は、サービス要求者104からサービス要求を受信し、その要求を満たすためにUAV102を配備する。UAV102に搭載された自動操作が認識または対処できない状況にUAV102が出会った場合(または人間オペレータが人間の介入を保証する状況に気付いた場合)、UAS100は、UAV102に命令を発行可能な遠隔の乗り物運転者108を選択することによって、人間を介入させることができる。この実施形態では、UAS100は、物流センター101、UAV102および地球規模サービス103を備えている。
[0027] サービス要求者104は、UAS100にサービス要求を発行する人間使用者または自律型システムである。サービス要求者104が人間使用者である場合、その使用者は、携帯電話、タブレットまたはパソコンなどの遠隔顧客装置を使用して、その要求を発行することができる。サービス要求は、宛先サイト105において何らかのサービスを提供するためのUAS100に対する命令である。宛先サイト105は、地面の一部、建物、郵便の宛先、全地球測位システム(GPS)座標または空域の一部など、任意の指定された場所とすることができる。一部の実施形態では、宛先サイト105は、ビーコン装置の場所である。ビーコン装置は、例えば、応答装置、携帯電話のような、場所を追跡または識別するために使用可能な信号を放出する任意の装置とすることができる。宛先サイト105はまた、特定の物体を識別することによって指定することもでき、物体は、例えば、サービスの目標位置を示すために追跡可能な指定された乗り物、郵便ポスト、配達パッドまたは他の目標物体などである。
別の実施形態では、宛先サイト105は、サービス要求者104の場所であるが、そうである必要はない。この実施形態では、一人のサービス要求者104および1つの宛先サイト105が図示されているが、実際には、多くのサービス要求者104および宛先サイト105が存在することができる。
[0028] 要求されたサービスは、空中プラットフォームから提供可能な任意のサービスとすることができる。例えば、1つの実施形態では、サービス要求者104によって発行されたサービス要求は、特定の有効搭載量を含む小包を宛先サイト105に配達するための要求である。別の実施形態では、サービス要求は、宛先サイト105にまたは宛先サイト105へのおよび宛先サイト105からの経路に沿って、UAV102上に取り付けたカメラを使用して画像データを取り込む要求である。さらに別の実施形態では、サービス要求は、宛先サイト105に、UAV102に搭載されたWi−Fiゲートウェーを使用してインターネットアクセスポイントを提供するための要求である。宛先サイト105でUAS100を使用すれば、UAV搭載機器を用いた小包集荷、監視、地図作成、データ収集など他の多くのサービスを提供することができる。
[0029] UAV102は無人航空機である。UAV102は、様々なシステムおよび機体を使用して実装することができる。UAV102向けの乗り物基地として、グライダー、飛行機、気球、ヘリコプタなどを含む、ほぼすべての実用的な空中プラットフォームが使用できる。1つの実施形態では、UAV102は、長距離飛行向けに最適化された冗長推進システムを備えた固定翼式航空機を用いて実施される。別の実施形態では、UAV102は、短距離飛行および垂直離陸向けに最適化された4人乗りローター航空機を使用して実施される。さらに別の実施形態では、UAV102は、ティルトローターを備えた、長距離飛行および垂直離陸の両方が可能な、ハイブリッド式固定翼航空機を用いて実施される。別の実施形態では、UAV102は、水平推進力を供給するように構成された固定水平方位モータと、垂直推進力を供給するように構成された別個の固定垂直方位モータとを有する固定翼式航空機を使用して実施される。UAV102はまた、気球、小型軟式飛行船または他の飛行船のような軽飛行機のプラットフォームを用いて実施することもできる。UAS100内にあるUAV102の1つの目的は、人間の関与を最小限に抑えて、オンデマンドで素早く展開できる可撓性のプラットフォームとして役に立つことである。
[0030] UAV102は、多くのシナリオにおいて、人間の援助なしに動作するように設計された自律型乗り物であるが、時々人間コントローラまたはパイロットの介入を必要とすることがある。例えば、地球規模システムのオペレータ106または物流センターのオペレータ107は、その飛行任務中に、悪天候、取り消しされた配達など何らかの外部的な問題のせいで、UAV102に回収命令を送信することができる。UAV102はまた、その飛行任務中に、人間の援助を積極的に要求することができる。例えば、UAV102は、その視野および/または運航アルゴリズムが高い信頼性で経路を生成できない環境に出会うことがある。そのようなシナリオでは、UAV102は、地球規模サービス103に援助の要求を送信する。地球規模サービス103は、状況を処理するための遠隔乗り物オペレータ108を選択し、そのオペレータは、UAV102に、UAV102がその環境を運航するのを助け得る1つ以上の命令を送信する。
[0031] UAV102は、サービス要求者104から受信したサービス要求の性質に応じて、任意の適切な有効搭載量を携行することができる。UAV102の構成要素は、図2A〜図2Dに関する説明とともにより詳細に説明する。図1Aには単一のUAV102が示されているが、UAS100内に複数のUAV102が存在することができる。
[0032] 物流センター101は、UAV102に関する打ち上げ、再充電、通信、修理および有効搭載量物流を容易にする固定されたまたは移動する施設である。物流センター101は、図3の説明でさらに詳しく説明する。図1Aには単一の物流センター101が示されているが、UAS100内に1つよりも多い物流センター101が存在することができる。1つの実施形態では、UAS100内の各UAV102は、単一の物流センター101に基づいており、その物流センター101で修理され、再積み込みされおよび再充電される。別の実施形態では、各UAV102は、UAS100内の任意の物流センター101で修理、再積み込みおよび再充電され、UAV102は、現在のサービス要求の物流要件および将来のサービス要求の予測要件に基づいて、物流センター101間で経路を決める。各物流センター101は、UAV102の自動化され、信頼性の高い、大量の打ち上げおよび回収が可能な打上げシステムおよび回収システムを有することができる。各物流センター101はまた、打上げ前および/または回収後に、UAV102を試験しおよび較正するための装置を含むこともできる。
[0033] 地球規模サービス103は、インターネットを利用してアクセス可能な1つまたは複数のコンピュータサーバシステム、ラン中のソフトウェアサービス(即ち、コンピュータソフトウェアプログラム)から構成され、それらは、物流センター101およびUAV102用の現地外のサポート、ネットワーク管理組織、航空交通管制、通信、データ保存および物流機能を提供する。1つの実施形態では、地球規模サービス103は、サービス要求者104から、宛先サイト105に地理的に隣接する(または地理上相対的に近接している)物流センター101にサービス要求を発送する。
[0034] 地球規模サービス103はまた、その飛行任務中に、UAV102からの支援要求を受信することもできる。そのような要求に基づいて、地球規模サービス103は、遠隔乗り物オペレータの集まりから1つの遠隔乗り物オペレータ108を選択し、その遠隔乗り物オペレータ108にUAV102の環境に関するデータを提供する。この提供されたデータに基づいて、遠隔乗り物オペレータ108は、UAV102に1つまたは複数の命令を供給して、UAV102がその搭載された知能では処理できない何らかの問題を克服するのを助けることができる。地球規模サービス103は、図4の説明とともにより詳細に説明する。
[0035] 地球規模システムオペレータ106は、システムの正確で効率的な機能を保証するために、UAS100を監視して動作させる人間使用者とすることができる。例えば、一部の実施形態では、地球規模システムオペレータ106は、地球規模サービス103のコンピュータサーバーを介してUAS100を監視して、物流センター101の有効搭載量がサービス要求者104からのサービス要求を満たすために適切となるのを保証することができる。1つの例示的な実施形態では、地球規模システムオペレータ106は、地球規模サービス103を用いて、消耗している有効搭載量の在庫を予測して、特定の有効搭載量の新しい在庫を配送センター101に発送することができる。
[0036] 2人以上の地球規模システムオペレータ106が存在することができ、地球規模システムオペレータ106は、多数の物流センター101、UAV102およびサービス要求者104向けのサービスを監視して提供することができる。
[0037] 物流センターオペレータ107は、物流センター101を監視して動作させる人間使用者である。物流センターオペレータ107は、物流センター101に局地的なUAS100の構成要素が正しく機能することを保証し得る。これは、物流センター101に基づくUAV102の他に、打上げ装置、回収システム、試験および較正システム、再充電器、有効搭載量など他の構成要素も含む。物流センター101は、物流センターオペレータ107の仕事を助長するシステムおよび方法を提供する。例えば、一部の実施形態では、物流センター101を動作させる物流センターオペレータ107に、オペレータインターフェースが設けられ、オペレータインターフェースにより、物流センターオペレータ107が、その物流センター101における各タイプの有効搭載量の在庫を決定するのが可能になるとともに、物流センターオペレータ107が、供給不足である何れかのタイプの有効搭載量を注文するのが可能になる。物流センターオペレータ107はまた、その物流センター101に位置する打ち上げシステム、回収システム、および試験/較正システムを、オペレータインターフェースを用いて動作させることができる。物流センターオペレータ107の作業を助長する物流センターシステムおよび方法は、図8の説明とともに詳細に説明する。
[0038] 遠隔乗り物オペレータ108は人間使用者であり、人間使用者は、地球規模サービス103からUAV102に関する情報を受信するとともに、UAV102に、UAV102がその飛行任務を完了するのを助けるための命令を送信することができる。システムの1つの実施形態では、システム内の任意のUAV102を援助できる利用可能な遠隔乗り物オペレータ108の集まりが存在する。地球規模サービス103は、UAV102から援助の要求を受信すると、利用可能な遠隔乗り物オペレータ108の中から選択し、そのオペレータに要求を発送する。遠隔乗り物オペレータ108は、UAV102の状況に関する情報を再検討し、1つまたは複数の命令をUAV102に送信する。これらの命令に基づいて、UAV102は、その飛行任務を完了するのを助けるための作用を始める。1つの実施形態では、地球規模システムオペレータ106および遠隔乗り物オペレータ108の役割が統合されている。
[0039] 図1Bは、UAS100によって実施されるUAV打上げプロセスの1つの実施形態を示す。最初の工程として、UAS100の地球規模サービス103は、サービス要求者104からサービス要求を受信する(150)。サービス要求は、サービスが配達される場所を指定する宛先サイト105を特定する。本明細書で説明するとき、サービス要求は、サービス要求者によって要求された有効搭載量に対応する有効搭載量情報も含むことができる。次いで、地球規模サービス103は、サービス要求を満たす適切な物流センター101を選択する(151)。一部の実施形態では、地球規模サービス103は、宛先サイト105の場所に最も近い物流センター101を決定することによって、サービス要求を満たす物流センター101を選択する(151)。別の実施形態では、地球規模サービス103は、物流センター101が宛先サイト105に近いこと、ならびにサービス要求において特定された有効搭載量の利用性を示す物流センター101での在庫の両方を考慮に入れて、サービス要求を満たす物流センター101を選択する(151)。例えば、サービス要求が、宛先サイト105に特定タイプの品目を配達する要求である場合、地球規模サービス103は、宛先サイト105の近くにありかつ要求された品目がその在庫にある物流センターから、ある物流センター101を選択する。物流センター101を選択するために、例えば、局地的な気象条件および物流センター101での航空交通量など他の要因も用いることもできる。
[0040] 物流センター101が選択されると(151)、サービス要求内の情報の少なくとも一部がその物流センター101に送信される(152)。宛先サイトの場所および有効搭載量情報に加えて、サービス要求は、物流センター101における有用なサービス要求を満たすために他の情報を含むことができる。例えば、一部の実施形態では、サービス要求は、これが宛先サイト105でいつ満たされる必要があるかの時間をさらに備える。
[0041] UAV102を選択して、物流センターでの選択プロセス中またはその後の何れかに、要求を満たす飛行任務を飛行させることができる(153)。飛行任務を飛行させるUAV102は、サービス要求および/またはシステム効率に関連する1つまたは複数の基準に基づいて選択することができる(153)。例えば、1つの実施形態では、UAV102は、そのバッテリの充電レベルおよび宛先サイト105までの距離に基づいて選択される(153)。別の実施形態では、UAV102は、その機体に搭載された機器およびサービス要求で特定されたデータ取込みのタイプに基づいて選択される(153)。さらに別の実施形態では、UAV102は、サービス要求において配達のために特定された小包に一致する有効搭載量で小包に基づいて選択される(153)。
[0042] 代替の実施形態では、UAS100は、所定の飛行任務のための予め構成されたUAVを選択しない。代わりに、物流センター101または地球規模サービス103の何れかは、サービス要求を完了するために必要な一連の構成要素を決定し、物流センター101は、飛行任務のために必要な構成要素を備えるUAVを組み立てる。例えば、宛先サイト105が物流センター101から所定の距離にある場合、飛行任務のためのUAVは、適切なバッテリパックおよびエンジンで構成され、その目的地への往復飛行を完了することができる。
[0043] UAV102の選択(153)は、物流センターを選択した(151)後に行うことができ、または物流センター101を選択する(151)際の要因として用いることができる。例えば、物流センター101は、特定のタイプのUAV機体、UAVバッテリまたはUAVエンジンを有する物流センターのみから、サービス要求によって要求される有効搭載量の重量に基づいて選択することができる(151)。
[0044] 飛行任務のためのUAV102が選択されると(153)、そのUAV102のための飛行任務データが生成される(154)。飛行任務データは、UAV102が宛先サイト105に飛行してサービス要求を満たすことが可能になる情報である。一部の実施形態では、飛行任務データは、宛先サイト105向けのGPS座標の他に、それらのGPS座標への飛行を助長する飛行回廊地帯情報も含む。飛行回廊地帯情報は、図2に関する説明とともにより詳細に説明する。飛行任務データに関連するさらなる詳細は、図2D、図3、図4に関する説明で検討する。飛行任務データは、生成された後(154)、UAV102上のデータベースにアップロードされる。
[0045] 飛行任務データを生成してアップロードすると(154)、UAV102が打ち上げられる(155)。UAV102が打ち上げられてから再び着陸するまで、サービス要求を完了する飛行任務は続いているとみなされる。1つの実施形態では、UAV102は、複数のサービス要求を満たす飛行任務を持って打ち上げることができる。別の実施形態では、UAV102を打ち上げた後、飛行任務データの少なくとも一部がアップロードされ、場合によっては生成される。
無人航空機(UAV)
[0046] UAV102は、ハードウェアモジュールおよびソフトウェアモジュールを備える航空機システムであり、両モジュールによりUAV102は、人間の監督が殆どまたは全くない状態でサービス要求を満たすことが可能になる。1つの実施形態では、UAV102は、ハードウェアモジュールおよびソフトウェアモジュールを含む機体から構成され、両モジュールによりUAV102は、自律的に飛行してサービス要求を完了することが可能になる。図2Aは、UAV102の例示的な実施形態の上方斜視図を示す。図示した実施形態は、翼211、尾部212および制御面213を含む。制御面213は、アクチュエータ(図示しない)に連結され、アクチュエータによって移動される。1つの実施形態では、アクチュエータは電気サーボモータである。別の実施形態では、アクチュエータは空気圧式である。UAV102は、推進に用いる1つ以上のエンジンも有する。エンジンは、図2Aに描いた説明図には示していないが、翼211、航空機の機首または胴体に取り付けることができる。エンジンの数および位置は、航空機の要求に基づいて変更可能である。エンジンは、軽航空機での使用に適した、ジェットエンジン、電力プロペラエンジン、ガソリン動力プロペラエンジン、または他のタイプのエンジンとすることができる。
[0047] 図示した実施形態では、UAVは、炭素繊維およびプラスチックで組み立てた固定翼式航空機であり、V字形尾部は二重の尾翼方向舵を備えている。UAV102には代替の機体構成および材料も使用することができる。例えば、UAV102は、4人乗りヘリコプタ、従来の尾部を持つ固定翼式航空機、翼および垂直離陸ローターの両方を有するハイブリッド航空機とすることができる。航空機に使用する材料は、炭素繊維、チタンおよびアルミニウム合金、プラスチック、あるいは他の任意の耐久性がある軽量材料とすることができる。
[0048] 図2Bは、UAV102の同じ実施形態の下方斜視図を示す。航空機のこの図は、較正基準214、有効搭載量室ドア215および尾部フック216を示す。較正基準214は幾何学的模様であり、これにより視野ベースの試験および較正システムが、制御面213の位置および移動を決定することが可能になる。較正基準ならびに試験および較正システムは、飛行前点検中に使用されて、UAV102の複数制御面213が、それらのサーボが作動されたとき、期待通りに移動することを保証する。
[0049] 有効搭載量室ドア215は、UAV102内の内部有効搭載量室への接近を許す。有効搭載量室は、配達用小包、監視飛行任務用の機器、通信機器などを運ぶために使用可能である。有効搭載量室ドア215は、UAV102の飛行中に開き、宛先サイト105で小包を空中投下するのを可能にする。内部有効搭載量室は、運ばれた小包を有効搭載量室から排出するために用いる機構を含むことができる。有効搭載量室から小包を排出するために用いる機構は、圧縮ばね、弾性バンド、サーボモータ、油圧機構または任意の他の装置とすることができ、それらは、有効搭載量を強制的に排出し、結果として航空機を配達中に確実に片づけることができる。
[0050] 1つの実施形態では、UAV102は、内部有効搭載量室の代わりに、航空機胴体の外部に直接取り付けた有効搭載量を担持する。外部に担持された有効搭載量の場合、航空機の胴体には、有効搭載量を解放するために作動し得る有効搭載量のための取付け点がある。
[0051] 尾部フック216は、UAV102の尾部または胴体に取り付けた耐久性があるフック状構造である。尾部フック216は、UAV102の回収を援助する。図示の実施形態では、尾部フック216は、UAV102の尾部212に直接取り付けているが、代替の実施形態では、図2Cに示すように、尾部フック216は、尾部212の端部を越えて延びる延長ブーム217の端部に取り付けることができる。延長ブームはブームヒンジ218に結合することができ、ブームヒンジ218は、UAV102の本体と尾部フック216との間の分離を可能にするために、尾部フック216が尾部212から離れるように枢動させる。この分離により、UAV102の安全な回収を援助することができる。
[0052] 図2Dは、1つの実施形態によるUAV102のシステムのブロック図である。図2Dに示すUAV102の実施形態は、飛行任務プラナー200、飛行制御装置201、センサーシステム202、通信システム203、アクチュエータ制御システム204、推進管理システム205、有効搭載量管理システム206および安全システム207を備える。共同して、これらのモジュールは、一緒にUAV102用の航空機制御システム210を構成する。UAV102の1つの実施形態では、複雑さを低減し、信頼性を向上させ、重量を軽減しおよび/または費用を削減するために、上述した2つ以上のモジュールを単一のハードウェア構成要素に組み合わせることができる。例えば、1つの例示的な実施形態では、飛行任務プラナー200および飛行制御装置201は、同じシステムオンチップ(SOC)ハードウェア上で動作するソフトウェアモジュールを使用して実装することができる。
[0053] 図示していないが、UAV102のモジュールは、少なくとも1つの通信バスを介して相互接続されている。バスにより、モジュール同士が互いに通信して、情報および命令を送受信することが可能になる。バスは、航空および乗り物技術に精通した者に既知の何れかの方法を用いて実施することができる。例えば、バスは、コントローラエリアネットワーク(CAN)規格を使用して実装することができる。システムの信頼性を向上させるために、実施形態は、追加の冗長バスを使用することができる。例えば、デュアルCANバスを実装して、UAVがバス故障により制御不可能になるのを防止することができる。
[0054] 飛行任務プラナー200は、UAV102の他のモジュールに高水準の指令および目標を提供するモジュールであり、これらの指令および目標の実行により、UAV102はサービス要求を満たす。飛行任務プラナー200によって生成された目標および指令は、UAV102の他のモジュールに連絡され、他のモジュールは、次いでシステムの他のモジュールに関する追加の指令および目標の生成を含む、飛行任務を完了するために他の作用を生じることができる。
[0055] 例えば、1つの実施形態では、飛行任務プラナー200は、UAV102が宛先サイト105に到達するために横切ることができる一連の中間地点を決定し、第1の中間地点の位置を、その場所へ飛行する指令とともに飛行制御装置201に目標として提供する。この実施形態では、すると飛行制御装置201は、次いで、UAV102を目標場所に向けて移動させるのに必要な向きおよび推進力を計算することができ、飛行制御装置201は、例えば、アクチュエータ制御システム204および推進管理システム205のような他のモジュールのために、さらなる指令を生成することもできる。アクチュエータ制御システム204および推進管理システム205は、これらに送信される指令によりUAV102の向きを変更し、UAV102を目標場所に向かって推進させる作用を生じさせ得る。飛行任務プラナー200の指令および目標に応答して、UAV102内の様々なモジュールが様々な作用を生じ、その結果としてUAV102は、指定された第1の中間地点に飛行する。その目標が達成されると、飛行任務プラナー200は、他のモジュールに新しい目標および指令を送信することができ、結果としてUAV102は、宛先サイト105に到達する高水準の目標が満たされるまで、第2の中間地点および第3の中間地点などに飛行する。
[0056] 移動指令に加えて、飛行任務プラナー200は、有効搭載量の低下、画像データの取り込み、データの送信などの作用を生じる他の指令を、UAV102のモジュールに発行することができる。飛行任務プラナー200はまた、地球規模サービス103から、人間オペレータからまたは第三者の制御装置(航空交通管制官のような)から命令を受信し、これらの命令に基づいて、UAV102モジュールに指令を出すことができる。例えば、1つの例示的な実施形態では、UAV102に搭載されている飛行任務プラナー200は、人間オペレータから、近づいている嵐のせいで物流センター101に引き返す命令を受信することができる。この命令に応答して、飛行任務プラナー200は、UAV102内の他のモジュールに送信される新しい目的地および指令を生成し、これらの新しい目的地および指令の結果として、UAV102は、航路を変更して物流センター101に引き返す。
[0057] 1つの実施形態では、飛行任務プラナー200は有限状態機械208を含む。有限状態機械208はデータ構造であり、データ構造は、UAV102の飛行任務の過程において、飛行任務プラナー200がいつおよびどのような環境でUAV102の他の構成要素に目標および指令を発行するかを整理する。概念的には、有限状態機械208は、複数の乗り物状態と、それらの状態間の対応する有効な移行とから成る。乗り物状態の少なくとも1つは、UAV102の飛行任務中は常にアクティブである。飛行任務プラナー200は、現在の乗り物状態に基づいて、目標および指令を通信バスを介してUAV102の他のモジュールに同報通信する。有限状態機械208は、飛行任務が進行するにつれてある乗り物状態から別の乗り物状態に移行し、有限状態機械208が新しい乗り物状態に入ると、飛行任務プラナー200は、UAV102の他のモジュールに新たな目標および指令を同報通信することができる。例えば、1つの実施形態では、UAV102は、各種乗り物状態、即ち打ち上げ、計画通りの飛行、位置の保持、小包の配達、引き返しおよび着陸を含む。この実施形態では、飛行任務プラナー200は、打上げ状態で飛行任務を開始することができる。打上げ状態では、飛行任務プラナーは、飛行制御装置201にUAV102を離陸させる目標を与えることができる。その目標に基づいて、アクチュエータ制御システム204および推進管理システム205に指令を発行することによって、飛行制御装置201は、エンジンが供給する推進力を増加させるとともに、翼のフラップを下げることができる。乗り物が飛行中になれば、有限状態機械208は、計画通りの飛行状態に移行することができる。計画通りの飛行状態では、飛行任務プラナー200は、飛行制御装置201に、特定の宛先に飛行する旨の指令を送信することができる。UAV102が宛先に到達すると、有限状態機械208は、小包配達状態に移行することができる。小包配達状態に基づいて、飛行任務プラナー200は、飛行制御装置201および有効搭載量管理システム206の両方に、宛先サイトに安全に接近し有効搭載量を解放する指令を送信することができる。
[0058] 有限状態機械208は、様々な異なるデータ構造を用いて表現することができ、様々なハードウェア、ソフトウェアまたは混成ハードウェア−ソフトウェア方法を用いて実施することができる。1つの実施形態では、有限状態機械208は、乗り物状態および有効状態移行を定める技術仕様書を作成し、次いで、定まった状態および移行を表す実行可能コードまたは物体コードを生成するために技術仕様書を編集することによって実施される。この実施形態では、実行可能コードまたは物体コードは、UAV102内のランダムアクセスメモリ、ハードディスク記憶装置、フラッシュメモリなどのコンピュータ記憶媒体に記憶することができる。別の実施形態では、技術仕様書は、1つまたは複数のハードウェアモジュールを用いて実施可能なハードウェアデザインに変換することができる。
[0059] 飛行任務プラナー200は、UAV102の打上げ前に、物流センター101から飛行任務データが提供される。飛行任務データは情報を含み、情報により飛行任務プラナー200が宛先サイト105の場所を見つけ、その場所への適切な経路を決定し、およびサービス要求を完了するために要求されるあらゆる要求に特有の作用を生じることが可能になる。例えば、いくつかの実施形態では、飛行任務プラナー200は、宛先場所、宛先場所への経路、および搭載カメラを用いて画像を取り込む経路沿いに一連の地点を備えている。
[0060] 一部の実施形態では、飛行任務データは、動作領域に関する局地的な天空地図を含む。動作領域は、物流センター101および宛先サイト105を含む地理的領域である。局地的な天空地図は、飛行任務プランニングに有用な情報を含む編成されたデータであり、データは、宛先サイト105、飛行回廊地帯および制御された地帯の場所を含む。局地的な天空地図は、カスタムデータ構造に記憶することができ、またはそれは、MYSQL、POSTGRESSQL、MONGODB、COUCHDBなどの標準データベースソフトウェアを使用して保存することができる。データベースを地理的座標に基づいて編成および検索する能力があるスソフトウェアがあり、これは特に天空地図を保存するのに適している。
[0061] 飛行回廊地帯は、UAV飛行のためにUAS100によって指定された空域の領域である。飛行回廊地帯の局地的な状況はUAS100によって監視され、飛行回廊地帯は、UAV102によって使用されて、場所間で安全かつ効率的に進行することができる。局地的な天空地図は、複数の飛行経路の各々に関する情報を含む。各飛行回廊地帯に関する情報は、限定されないが、飛行回廊地帯の場所、高度、局地的な風の状態、局地的な航空交通(即ち、飛行回廊地帯内の他のUAVおよび航空機)、降水量、航空事故、地理的障害(例えば、山々)などを含む。複数飛行回廊地帯を所定の方式で細分化し、それにより複数飛行回廊地帯は、別々の航路を飛行する複数の航空機に、1つの飛行回廊地帯内で安全に適応するのが可能になる。例えば、多数の航空機は、各航空機に回廊地帯内の独特かつ排他的な航路を割り当てることによって、単一の飛行経路に適応することができる。1つの実施形態では、各飛行回廊地帯は、水平方向に薄く切って垂直方向に離れた複数層とされ、回廊地帯内の各層は、その飛行任務の間は特定のUAV102向けの航路として確保しておくことができる。例えば、飛行回廊地帯は、3つの航路に、即ち100m地上高さ(AGL)から110mAGLまでの1つの航路、110mAGLから120mAGLまでの別の航路、および120mAGLから130mAGLまでの第3の航路に薄く切ることができる。航空機は、これらの層(航路)に割り当てられ、結果としてたとえそれらが飛行回廊地帯内の通路と交差しても、複数層が割り当てられた航路にくっついている限り、それらの高度差により、衝突が起こらないことが保証される。物流センター101から離陸する前に、UAV102に情報を提供することができ、この情報は、その飛行任務の間に安全に占有し得る1つまたは複数の飛行回廊地帯スロットに取っておくことができる。飛行回廊地帯のこれらの取っておいた航路は、UAV102に、物流センター101から宛先サイト105への経路を提供することができる。
[0062] 飛行回廊地帯は、天空地図に、様々な異なる方式で表現することができる。1つの実施形態では、飛行回廊地帯は、コンピュータ記憶媒体に記憶された高度付きの地理座標のシーケンスとして表される。例えば、飛行回廊地帯は、緯度、経度および高度(即ち3次元)のシーケンスとして表すことができる。この実施形態では、点列は、飛行回廊地帯を形成する一連の接続された線分を定める。緯度および経度は、GPS座標として与えることができる。追加のメタデータはまた、点または線分に関連付けて、例えば局地的な気象条件などの飛行回廊地帯に関する追加情報を表すこともできる。別の実施形態では、飛行廊下は、特定の緯度、経度、および高度座標を通過するように曲線が定まる3次元曲線(ベジェスプラインなど)のシーケンスとして表される。
[0063] 制御地帯は、航空機が他の航空機と接近することがある地理的領域であるので、そこでは航空機間の衝突を避けるために調整が必要である。物流センター101および宛先サイト105の場所は、一般には制御地帯であり、その理由は、多数のUAV102がこれらの場所に同時に接近しようと試みることがあるためである。他の場所も制御地帯とすることができ、例えば、複数の飛行回廊地帯が交差する場所は、制御された地帯とすることができる。UAV102の飛行任務プラナー200は、制御地帯に近付き、入りまたはここから去るとき、特定の作用を生じて、UAV102が他の航空機から安全な距離を保つのを保証することができる。例えば、飛行任務プラナー200は、有限状態機械208を新しい乗り物状態に移行させることができる。同様に、飛行任務プラナー200は、UAV102の速度、高度および/または機首方位を変更する(新しい乗り物状態に移行した結果として、または乗り物状態を変更しないで)ことができる。
[0064] 制御地帯は、様々な方式で表現することができる。1つの実施形態では、制御地帯は、緯度座標および経度座標(制御地帯の中心点)と半径とによって表される。この実施形態では、制御地帯は円形状である。別の実施形態では、制御地帯は、一連の緯度地点および経度地点によって定まる多角形によって表される。例えば、制御地帯は、三角地帯を定める3つのGPS座標によって表わすことができ、または制御地帯は、矩形地帯を定める4つのGPS座標によって表わすことができる。飛行回廊地帯のような制御地帯は、その垂直境界を示すための高度値も含むことができる。例えば、制御地帯を定めるために用いる緯度座標および経度座標は、高度座標も含むことができる。
[0065] 一部の実施形態では、局地的な天空地図は、より広い地理的領域に関する情報を含む地球規模天空地図から生成され、生成は、動作領域に関連する地球規模天空地図内の情報を選択することによって行う。地球規模天空地図があまりに大きくない場合、天空地図全体は、動作領域に関連する局地的な部分集合の代わりに、UAV102に保存することができる。
[0066] 天空地図の情報を用いて、飛行任務プラナー200は、打上げ前または打上げ直後に、物流センター101から宛先サイト105への動的経路を生成する。動的経路は、飛行任務の目標の他に、UAV102がサービス要求を満たした後に物流センター101に引き返す必要性をも考慮する。一部の実施形態では、飛行任務プラナー200は、物流センター101または地球規模サービス103から予め生成された経路を受信し、飛行任務プラナー200がそうするための命令を受信した場合、または動作領域の状態が経時的に変化する場合のみ、その経路を変更する。
[0067] 動的経路は、UAV102がその現在場所からある目標場所まで飛行するために通過することがある一連の飛行回廊地帯である。UAV102がその飛行任務を飛ぶにつれて、UAV100は、天空地図への更新をUAS100から受信することができ、更新には、動作領域内の飛行回廊地帯の局地的な状況に関する更新が含まれる。更新は、地球規模サービス103から、物流センター101からまたは他のUAV102から受信することができる。一部の実施形態では、更新はまた、サービス要求者104から、または気象情報プロバイダ、通信社、航空交通管制官、衛星、民間航空局、法執行機関、軍事航空局などのような、第三者から受信することもできる。
[0068] 飛行任務プラナー200は、飛行廊下の更新が受信されると、飛行任務中に動的経路を変更することができる。例えば、一部の実施形態では、飛行任務プラナー200は、悪天候、飛行廊下に不法侵入する航空機などの飛行危険を回避するために、動的経路を変更することができる。動的経路が変更されると、飛行任務プラナー200は、目標位置に到達するために横断する飛行経路のシーケンスを再決定することになる。
[0069] 図2Dに示すように、UAV102は飛行制御装置201も含む。飛行制御装置201は、飛行任務プラナー200に案内機能、飛行機能および制御機能を提供する。例えば、飛行任務プラナー200は、飛行任務中の様々な時間にUAV102の位置、向き、高度および速度を知ることが必要であり、飛行制御装置201は、状態推定と呼ばれるプロセスを通じてこの情報を提供する。同様に、飛行任務プラナー200は、UAV102にある地点から別の地点へ移動することを要求するとき、飛行制御装置201に、その目的地を達成するための命令を送信する。飛行制御装置201は、案内機能、飛行機能および制御機能を提供するために、センサーシステム202、アクチュエータ制御システム204および推進管理システム205とバスを介して通信する。
[0070] センサーシステム202は、センサー機器からの情報を飛行制御装置201に提供する。一部の実施形態では、センサーシステム202は、例えばGPSユニット、慣性測定ユニット(IMU)、動圧センサー、静圧センサー、気温読取り器などいくつかの機器を備える。
[0071] アクチュエータ制御システム204は、機体上の制御面213を含む、UAV102の様々な可動部品を制御する各種アクチュエータを含む。アクチュエータは、機械的移動を可能にするために使用できる電気サーボ、油圧または他の技術から成ることができる。アクチュエータ制御システム204は、飛行制御装置201からの命令に基づいて、アクチュエータの状態を変更することができる。アクチュエータ制御システム204はまた、制御面213の位置および移動をフィードバック可能な測定手段(例えば、エンコーダ、リゾルバまたはポテンショメータ)も有することができる。制御面213の位置および移動は、飛行制御装置201へ折り返し報告される。
[0072] あらゆる移動する機械システムでは、製造プロセスの結果として、または使用の結果として、わずかな不正確さ、欠陥または「偏流」を生じることがあるため、制御面213、アクチュエータおよび測定手段は、制御面213の実際位置および移動は、アクチュエータ制御システム204が測定手段から受け取る位置および移動に密接に対応するように、定期的に較正される必要がある。この較正を実行するために使用するシステムおよび方法は、図5に関連してより詳細に説明する。
[0073] 推進管理システム205は、例えばプロペラ動力式UAVに搭載されたプロペラの速度を調整することによって、UAV102に搭載されたエンジンが与える力を制御するとともに、UAVに残っているバッテリ容量を監視する。飛行制御装置201は、推進管理システム205と通信することによって、UAV102の進行速度を調整することができる。推進管理システム205はまた、UAV102に搭載されたバッテリの物理的属性、例えばバッテリ電圧の経時的変化、バッテリによる電流出力の経時的変化、および飛行期間にわたるバッテリのセル化学の変化も監視することができる。監視情報は、物流センター101または地球規模サービス103に連絡することができ、連絡は、飛行任務中に通信システム203を介してまたはUAV102が物流センター101に引き返した後に行う。後者の場合、情報は、無線手段、有線手段、またはメモリカードのような記憶媒体の物理的な転送によって通信することができる。
[0074] 飛行制御装置201は、センサー管理システム202およびアクチュエータ制御システム204から情報を受信して状態を推定し、それによりUAV102の位置、方向および速度の最良の推測が飛行任務プラナー200に提供される。状態推定値は、UAV102の様々なシステムが新しい情報を提供すると、継続的に更新されかつ検査される。
[0075] 飛行任務プラナー200は、UAV102が進行する必要がある高レベルの目標場所を決定し、目標場所を飛行制御装置201に伝達する。飛行任務プラナー200は、任意の適切な技術を用いて、指令および目的地を飛行制御装置201に伝達することができる。例えば、1つの実施形態では、飛行任務プラナー200は、一連の中間地点を介して飛行制御装置201に移動目標を通知する。別の代替実施形態では、飛行任務プラナー200は、スプラインを介して飛行制御装置201に移動目標を通知する。
[0076] 飛行制御装置201は、移動目標を中間地点、スプラインまたは他の適切な形式として受け取り、ルールまたは物理モデルに基づいて、アクチュエータ制御システム204および推進管理システム205に伝達することが必要な命令を決定して、運動目標を達成する。例えば、一部の実施形態によれば、物理ベースのモデルは、現在の状態推定(即ち、UAV102の位置、向きおよび速度)ならびに風または気温を含む局地的な条件に基づいて、舵エレベーターおよび翼フラップ状態ならびにUAV102のための必要なエンジン推進力を出力する。
[0077] 通信システム203は送信機および受信機を備え、これによりUAV102が異なる通信プロトコルを使用して情報を送信および受信することが可能になる。通信システム203は、CDMA、GSM(登録商標)、3G/4G、LTEなどの標準的なセル方式の無線技術用の送信機および受信機の他に、UAV102が物流センター101または別のUAV102と直接通信することを可能にする、見通し線無線通信機を含むことができる。
[0078] 通信システム203はまた網形回線網を援助することができ、第1のUAV102は第2のUAV102が送信した信号を受信して再同報通信して、結果として第2のUAV102の有効な通信範囲を広げることができる。第3のUAV102は、第1のUAV102が再同報通信した信号を同様に受信して再同報通信し、通信範囲をさらに広げることができる。他のUAVのための信号を受信して再同報通信するこの方法は、システム内で動作する全てのUAV102の接続性を高めるために、UAS100の動作の全領域にわたって実施することができる。網形回線網、またはIEEE802.15.4、ZIGBEE(登録商標)、BATMAN、HWMP、IEEE802.11MESHなどの標準網形回線網プロトコルを実装するために、カスタムメッシュプロトコルが使用できる。システムの1つの実施形態では、網形回線網プロトコルを実装するために見通し線無線機のみが使用される。
[0079] 通信システム203は、飛行任務プラナー200によって使用され、UAV102の現在の状態に関する情報を含む状況伝達事項を定期的に同報通信する。同報通信された状況伝達事項の目的は、物流センター101、地球規模サービス103および他のUAV102にUAVに関する重要な情報を通知することである。例えば、状況伝達事項は、UAV102の現在の位置、現在の機首方位、現在の速度、現在の宛先などに関する情報を含むことができる。他の情報、例えばUAV102の有効搭載量、そのバッテリの状態および他の同様の情報なども同報通信することができる。航空管制に関するいくつかの特定の情報も、状況伝達事項において同報通信することができ、状況伝達事項のこの使用は、以下でより詳細に説明する。UAV102によって同報通信される状況伝達事項は、他のUAV102によって網形回路網プロトコルに基づいて再同報通信されて、状況伝達事項の有効範囲を広げることができる。
[0080] 有効搭載量管理システム206は、サービス要求の性質および有効搭載量に応じて、UAV102によって担持される有効搭載量に関する様々な機能を実行する。例えば、打上げ前にUAV102に有効搭載量を取り付けたとき、有効搭載量管理システム206は、取り付けが成功したことを飛行任務プラナー200および/または物流センター101に連絡する。サービス要求が小包配達である場合、有効搭載量管理システム206は、有効搭載量の状況、例えば、有効搭載量が腐敗しやすい場合の有効搭載量の温度を監視し、宛先サイト105における有効搭載量の解放を管理する。この実施例では、飛行任務プラナー200は、有効搭載量を宛先サイト105に安全に落とすために必要なUAV102の位置、高度、速度および向きを決定し、有効搭載量管理システム206に、有効搭載量を適切な時間に解放するための命令を連絡する。有効搭載量管理システム206は、命令を受信し、有効搭載量室ドア215を開いて、有効搭載量を落とす。
[0081] 有効搭載量管理システム206は、有効搭載量の性質に応じて他の機能を実行することができる。例えば、サービス要求が監視または地図作成に関連する場合、有効搭載量管理システム206は、有効搭載量に含まれるカメラシステムとインターフェースで接続し、飛行任務プラナー200から受信した命令に基づいて画像またはビデオを取り込むことができる。例えば、この実施形態では、飛行任務プラナー200は、UAV102がその経路内のどこか関心のある地点を飛行するとき、有効搭載量管理システム206に命令を送信して画像を取り込むことができる。
[0082] 安全システム207は、UAV102に取り付けた様々なフェイルセーフ構成要素を管理する。例えば、1つの実施形態では、安全システム207はパラシュートシステムを監視および制御し、パラシュートシステムは、飛行任務プラナー200から受信した命令に基づいて、あるいは飛行制御装置201またはセンサーシステム202から直接受け取った情報に基づいて展開することができる。例えば、UAV102が回収不可能な急降下に入れば、安全システム207は、センサーシステム202から受信したデータに基づいてパラシュートを展開することができる。別の実施形態では、飛行任務プラナー200は、安全システム207に指示して、地球規模サービス103または物流センター101から受信した伝達事項に基づいてパラシュートを展開することができる。パラシュート展開命令が役立つのは、航空交通が混雑してある地帯内の多数の航空機間に切迫した衝突の可能性があることを航空管制プロセスが検出した場合である。UAV102にそのパラシュートを展開させて降下させることにより、UAV102が他の航空機の飛行経路に進入するのが防止され得る。
[0083] 飛行任務プラナー200は、システム内で動作するUAV102間の衝突の危険を最小限に抑えるための航空交通管理プロトコルに従うように設計されている。航空交通管制プロトコルは、飛行任務における特定の時間におよび/または特定の条件下で、UAV102が実行する必要がある作用および同報通信する必要がある伝達事項を定める。
[0084] 航空交通管理プロトコルは、航空機が天空地図を横断する際に従う規則を提供する。この規則は、航空機の位置および周囲の事情の他に、他の航空機の位置および周囲の事情に基づいて同報通信する必要がある特定の伝達事項を定める。規則はまた、航空機が地帯内にある他の航空機の事情の他に、その航空機が他の航空機から受信した伝達事項に基づいて実行する必要がある作用を同様に特定する。航空管制プロトコルによって特定される規則は、飛行制御装置201、センサーシステム202および通信システム203などの上述したシステムを含む、UAV102内のソフトウェア/ハードウェアシステムおよび方法によって実行される。飛行任務プラナー200は、受信した通信、天空地図内の場所、飛行情報など、UAVの事情に関する情報が集約されたハブである。飛行任務プラナー200は、集約された情報および航空交通管理プロトコルに基づいて、UAV102の他のモジュールおよびシステムに命令を発行する。
[0085] UAV102は自律的に動作するように設計されているが、飛行任務プラナー200は、その飛行計画に優先する命令を、通信システム203を介して受信するように構成されている。例えば、UAV102は、物流センター101または地球規模サービス103からの指令を受信することができ、指令は、悪天候またはその地帯に進入する旅客機のためにUAV102が直ちに基地に戻るように命令するものである。このような命令を受信すると、飛行任務プラナー200は、UAV102の移動目標を変更して新しい指令を他のモジュールに発行し、その結果UAV102は、必要に応じてその飛行経路を調整する。UAV102は、その飛行に調整された経路に沿って、航空交通管理プロトコルを適用し続けることができる。上述したUAV102の構造および機能性は、1つの例示的な実施に基づいてモジュールに分割されているが、様々なモジュールの機能性を結合しまたはさらに分割し、結果として図2Dに示した構成要素よりも多いまたは少ない構成要素が存在するようにしても良い。様々なモジュールの機能性の一部を、UAV102のサーボ、センサーおよび他のハードウェア構成要素に直接委ねることも可能である。例えば、飛行制御装置201は、複数のサーボモータと直接通信することができ、各モータは、記載されたアクチュエータ制御システム204の機能性を有する。ハードウェア構成要素制御のそのような分散化は、いくつかの実装において故障許容の観点から有益なことがある。
物流センター
[0086] 物流センター101は、UAS100のための局地的な物流を取り扱う。地球規模サービス103は、サービス要求者104からサービス要求を受信すると、宛先サイト105の場所を含むサービス要求内の基準に従ってサービス要求を満たすために、物流センター101を選択する。地球規模サービス103は、次いで、サービス要求内の情報の少なくとも一部を、選択された物流センター101に送信する。
[0087] 物流センター101は、UAV102の打ち上げおよび回収と、有効搭載量、機器、バッテリおよびUAV102の在庫の維持および監視と、地球規模サービス103への局地的な情報の通信とに関与している。他の機能、即ち飛行任務のためのUAV、バッテリおよび有効搭載量の選択、飛行任務データの準備ならびに飛行任務中のUAVの監視および通信などは、実施および/またはシステム状況に応じて、物流センター101または地球規模サービス103の何れかによって実行することができる。物流センター101に、その動作を助長するために、物流センターオペレータ107が配置できる。
[0088] 図3は、1つの実施形態による物流センター101のブロック図である。前述したように、物流センター101のこの実施形態によって実行される機能の一部は、代わりに、地球規模サービス103によって実行することができる。同様に、地球規模サービス103の機能の一部は、物流センター101によって局地的に実行することができる。当該技術のシステム設計者は、地球規模サービス103および物流センター101の機能性を特定のUAS実施の要求に基づいて適切な方法で分割することができる。
[0089] この実施形態では、物流センター101は、バッテリ管理システム301、有効搭載量在庫管理システム302、UAV動作システム303、物流センター管理システム304、オペレータインターフェース312、およびUAV在庫管理システム313から構成される。
[0090] 物流センター管理システム304は、物流センター101のハブとして機能する。
この実施形態では、物流センター管理システム304は、飛行任務マネージャ305、センサーステーション306、通信ステーション307、物流システム308、天空地図データベース309、地形図データベース310、およびインターフェース処理装置311を備える。1つの例示的な実施形態では、物流センター管理システム304は、特殊なセンサーおよび通信周辺機器を有する1つまたは複数のコンピュータサーバーを用いて実施される。
[0091] 物流センター101の一部の機能は、人間物流センターオペレータ107の援助を必要とすることがある。例えば、UAVの組み立て、UAVの修理、有効搭載量の着脱、UAVの回収、バッテリの交換、UAV打上げ装置上へのUAV102の設置、および充電装置へのバッテリの設置は、それらが完全に自動化されていなければ、人間の関与が必要な作業である。オペレータインターフェース312により、物流センターオペレータ107が物流センター管理システム304および地球規模サービス103から情報および指令を受信する他に、情報および指令を物流センター管理システム304および地球規模サービス103に送り返すことも可能になる。物流センター管理システム304は、インターフェース処理装置311を介してオペレータインターフェース312と通信する。一部の実施形態では、オペレータインターフェース312は、スマートフォン、卓上コンピュータまたはパソコン上で動作するアプリケーションであり、インターフェース処理装置311は、IEEE802.11などの無線通信プロトコルを介してアプリケーションと通信する。
[0092] 飛行任務マネージャ305は、物流センター101における飛行任務動作の局地的な態様を管理するためのモジュールである。一部の実施形態では、飛行任務マネージャ305は、地球規模サービス103からサービス要求(またはサービス要求から得たデータ)を受信し、UAV102またはこれに組み立てるUAV構成要素を選択し、飛行任務中にUAV102によって利用される飛行任務データを準備し、飛行任務のための適切な有効搭載量を選択し、UAV102を試験しおよび打ち上げ、飛行任務中にUAV102および有効搭載量の状態を監視する。飛行任務マネージャ305は、飛行任務の様々な段階の間に、オペレータインターフェース312を介して物流センターオペレータ107と通信し、UAV102の準備、取り込み、打ち上げおよび回収を助長するために、飛行任務の状況ならびに生じる作用を表す指令の両方と通信する。
[0093] 飛行任務マネージャ305は、物流センター管理システム304の他の構成要素を利用して、UAV102、UAV動作システム303、バッテリ管理システム301、および局地的な在庫を含む、UAS100の局地的な事情および様々な局地的な構成要素の状況を監視する。
[0094] 飛行任務マネージャ305は、通信ステーション307によって、地球規模サービス103および局地的なUAV102との接触を保つ。サービス要求に関する情報は、地球規模サービス103から受信し、局地的な条件、進行中の飛行任務、在庫などに関する情報は、地球規模サービス103に送り返される。通信ステーション307は、限定されないが、GSM(登録商標)、CDMA、GSM(登録商標)、3G/4G、LTEなどを含む、いくつかの異なる標準電気通信プロトコル用の送信機および受信機を有する。これらの標準プロトコルに加えて、通信ステーション307はまた、見通し線またはメッシュプロトコルも援助して、UAV102および他の物流センター101との直接通信を可能にすることができる。最後に、通信ステーション307は、UAS100の他の構成要素および第三者の情報プロバイダと高速で通信する、インターネットへの有線接続も含むことができる。飛行任務マネージャ305は、通信ステーション307を介して受信した情報の一部をオペレータインターフェース312に送信し、その結果物流センターオペレータ107が、局地的な飛行任務に関連するUAV102またはUAS100の他の構成要素の状況を監視することができる。
[0095] センサーステーション306は、主に、物流センター101の場所のための局地的な気象データを収集するために使用する。センサーステーション306は、圧力センサー、温度計、風センサー、降水量検出器などを含むことができる。センサーステーション306はまた、レーダ、無線追跡機および光学物体認識システムなどの機器を用いて、UAV102を検出および追跡するために使用することもできる。飛行任務マネージャ305は、センサーステーション306からオペレータインターフェース312を介して物流センターオペレータ107に情報を提示することができ、結果として物流センターオペレータ107は、UAV102および物流センター101を悪天候から保護するために必要な作用を生じることができる。例えば、センサーステーション306が接近している嵐を検出すれば、飛行任務マネージャ305は、オペレータインターフェース312を介して物流センターオペレータ107に通知を表示し、オペレータ107は、既に打ち上げたUAV102を回収するために、打ち上げていない飛行任務を打ち切ることなどが含まれる。
[0096] 何れかの乗り物飛行任務を打ち上げる前に、飛行任務マネージャ305は、飛行任務のエネルギー要件を飛行任務情報に基づいて決定する。飛行任務情報は、サービス要求からの情報、局地的な状態(気温、風および降水量など)に関する情報、ならびに乗り物および有効搭載量の特性に関する情報を含む。例えば、1つの実施形態では、エネルギー要求は要因のコンピュータ分析によって決定され、要因は、宛先サイト105の場所、宛先サイト105への経路、宛先サイト105への経路に沿った風況、飛行特性(単位距離飛行当たりのその一般的な電力消費、空気力学的抗力など)、およびサービス要求を満たすために必要な有効搭載量の重量などである。飛行任務マネージャ305は、バッテリ管理システム301に飛行任務エネルギー要求を伝え、バッテリ管理システム301は、次いでバッテリ在庫から飛行任務のために十分な電力を供給できる1つまたは複数のバッテリを選択する。バッテリ管理システム301は、選択されたバッテリを、飛行任務を運ぶUAV102内へ自動的に設置することができ、またはバッテリ管理システム301は、特定のバッテリを設置する必要があることを物流センターオペレータ107に通知する、表示計器を使用することができる。バッテリ管理システム301の動作に関連するさらなる詳細は後述する。
[0097] 物流システム308は、物流センター101における様々な構成要素の在庫水準を追跡し、これらの在庫水準を地球規模サービス103および飛行任務マネージャ305に報告する。この在庫情報は、サービス要求を満たす特定の物流センター101を選択するときに使用することができる。
[0098] 物流システム308は、バッテリ管理システム301、有効搭載量在庫管理システム302およびUAV在庫管理システム313とインターフェースで接続して、それぞれバッテリ、有効搭載量およびUAV/UAV構成要素の在庫水準を決定する。物流システム308は、特定された期間内に、在庫水準が閾値を下回るときまたは在庫水準が閾値を下回ると予測されるとき、追加在庫の配達を要求することができる。
[0099] 地球規模サービス103は、物流システム308によって報告された在庫水準を監視し、現在の在庫水準または将来予測される在庫水準に基づいて、追加の在庫品目を事前に配送センター101に発送することができる。物流システム308はまた、物流センターオペレータ107に、在庫内の特定の品目に関する在庫の不足または誤りを、オペレータインターフェース312を介して直接通知することができる。これらの通知に基づいて、物流センターオペレータ107は、必要に応じて品目を補充または補修することができる。
[0100] 配送センター101にある各品目は、物流システム308によって監視可能な追跡タグを添付することができる。追跡を実施するために、バーコード、RFIDタグ、NFCタグなどを含む様々な技術が使用可能である。これらのタグは、物流センター101にあって追跡を必要とする全ての品目に添付することができ、品目は、UAV102、UAV構成要素、有効搭載量、バッテリ、スペア部品などを含む。タグは、物体識別子を、物流センターにおいて追跡された各物理的物体に関連付ける。例えば、物流センター101にある各有効搭載量は、それに付随するタグによって示されるそれに関連する物体識別子を有する。物体識別子は、タグをスキャンするように構成された読取り器によってタグから読み取ることができる。例えば、RFIDタグはRFID読取り器を用いて、NFCタグはNFC読取り器を用いて読み取ることができる。
[0101] 物体識別子が使用され、スキャンされた物体のタイプおよびその固有の識別情報を決定することができる。例えば、有効搭載量物体に添付されたタグにより、その物体は特定のタイプの有効搭載量であること、およびその物体は有効搭載量の特定の事例であり、在庫内の同じタイプの他の有効搭載量とは異なることが識別される。一部の実施形態では、物体識別子が使用され、在庫データベース内の物体に関連するデータベース照合を決定することができる。物流システム308は、各物体識別子に関連する物体の在庫水準を地球規模サービス103に報告する。
[0102] 図示した物流センター101の実施形態はまた、UAV102に搭載され得る様々な有効搭載量のための在庫水準および状況を追跡する、有効搭載量の在庫管理システム302も含む。有効搭載量の在庫管理システム302はまた、特定の有効搭載量に関する再充電、冷蔵および他の整備関連機能を提供することができる。例えば、有効搭載量がワクチンであれば、有効搭載量の在庫管理システムは、ワクチン用量用の冷蔵保存容器を提供し、保存容器内の温度および容器に保存された用量の数を監視して、物流システム308に報告することができる。飛行任務マネージャ305は、物流センター101に保存された様々な有効搭載量の状況を、物流センターオペレータ107にオペレータインターフェース312を介して通知することができる。例えば、一部の実施形態では、飛行任務マネージャ305は、通知をオペレータインターフェース312に送信して、物流センターオペレータ107に、有効搭載量の在庫管理システム302に保存された特定のワクチンが切れたことを通知することができる。この通知に基づいて、物流センターオペレータ107は、期限切れのワクチンを保管場所から取り出し、それを新しい在庫品と交換することができる。
[0103] UAV在庫管理システム313は、配送センター101に保存された組立てUAV102およびUAV部品を追跡し、この情報を物流システム308に報告する。飛行任務マネージャ305または地球規模サービス103は、物流システム308に問い合わせて、特定の物流センター101における飛行任務に利用可能なUAV供給源を決定し、UAS100が受信したサービス要求の要件に基づいてこれらの供給源を割り当てることができる。飛行任務を満たすために特定のUAV構成が必要なとき、飛行任務マネージャ305は、命令を物流センターオペレータ107にオペレータインターフェース312を介して送信し、UAV在庫管理システム313に保存された特定のセットの構成要素を組み立て、その飛行任務を完了するのに適したUAVを構築する。UAVまたはUAV構成要素が追加されて在庫から除去されるとき、UAV在庫管理システム313は、これらの供給源の利用可能性だけでなく、構成要素の状況、例えばその状態および交換の必要性などを追跡する。この情報は、飛行任務マネージャ305および地球規模サービス103によって使用されて、物流センター101のための新しいUAV102または構成要素の配達を注文することができる。
[0104] UAV102にアップロードされる飛行任務データは、地球規模サービス103から受信したサービス要求の要件に基づいて準備される。飛行任務マネージャ305による飛行任務データの準備について検討するが、代替の実施形態も可能であり、そこでは、UAV102に搭載された地球規模サービス103または飛行任務プラナー200の何れかが、飛行任務データを準備する。飛行任務データは、宛先サイト105の場所およびサービス要求を満たすために必要な有効搭載量だけでなく、宛先場所までの飛行経路を生成するために必要な情報も含む。経路の生成に必要な情報は、天空地図データベース309および地形図データベース310に局地的に保存されている。
[0105] 天空地図データベース309は、物流センター101によって供給される地理的領域内の複数の飛行回廊地帯に関するデータを含む。天空地図データベース309は、地球規模サービス103の一部である地球規模天空地図データベース400と少なくとも部分的に同期することができる。飛行回廊地帯のデータは、天候、航空交通などの飛行回廊地帯内のリアルタイムな状態に関する情報を含む。局地的な天空地図データベース309は、地球規模サービス103、他の物流センター101および第三者(気象サービスおよび航空交通管制官など)から受信した最新の情報に基づいて、飛行回廊地帯データを更新する。最近飛行回廊地帯内を飛行したUAV102はまた、物流センター101に、飛行回廊地帯内に存在する最後に監視された状態に関するデータを送信することができ、この情報を天空地図データベース309によって使用して関連する飛行回廊地帯データを更新することができる。物流センター101における局地的な天空地図データベース309が、飛行回廊地帯について地球規模天空地図データベース400よりも最新の情報を有するとき、地球規模天空地図データベース400は、通信ステーション307を介して更新される。その逆も真であり、地球規模天空地図データベース400からの最新の更新は、通信ステーション307を介して受信し、局地的な天空地図データベース309に組み込まれる。
[0106] 地形図データベース310は地形データを含み、地形データは、物流センター101によって供給される地理的領域における、地形障害物および地面障害物に関する情報である。この地形データは、限定されないが、未加工画像、高さマップ、三次元(3D)メッシュなど、さまざまな方法で保存することができる。地球規模サービス103はまた、地形図データベース310と少なくとも部分的に同期する地球規模地形図データベース401を含む。天空地図データベースの場合と同様に、地形図データベース310は、それらの飛行任務フライト中にUAV102から取り込まれたデータに基づいて更新される。例えば、UAV102が、場所上方を飛行し、地形地図データベース310中のその場所に存在しなかった新たな障害物に関する情報を取り込めば、地形地図データベース310は、飛行任務中またはUAV102が物流センター101に戻った後の何れかに、UAV102から受信したデータを介して新しい情報で更新される。
[0107] 天空地図データベース309からの飛行回廊地帯に関する情報は、UAV102を宛先サイト105に送るのに十分であり得るが、UAV102が飛行している地面に関する情報もまた、飛行任務の様々な段階中に有用であり得る。例えば、UAVの打ち上げおよび回収の間に、打上げ地および回収用地の近くの地形および障害物が関係している。さらに、サービス要求が小包配達を必要とすれば、UAV102の飛行任務プラナー200は有効搭載量を落とす場所を決定する必要があるので、有効搭載量がアクセス可能な場所に着陸し、局地的な構造、物体または人を傷つけることがないように、宛先サイト105における地形および障害物が関係する。
[0108] 地形図データベース310からの情報は、監視または地図作成を必要とするサービス要求を満たすためにも有用である。一部の実施例では、地形図データベース310からの地形データは、UAVを打ち上げることなく、監視要求または地図作成要求を満たすために使用可能である。例えば、UAV102が、特定の場所における宛先サイト105で画像を最近取り込み、その後の何れかのサービス要求が同じ場所である閾値時間内に画像取込みを要求するとき、宛先サイトから来た最近の情報地形図データベース310に保存された地形図105をサービス要求者104に送信することができる。
[0109] 飛行任務データを局地的に準備するために、飛行任務マネージャ305は、まず地球規模サービス103から受信したサービス要求情報から宛先サイト105の場所を決定する。この宛先場所と、一般的に物流センター101の場所である打上げ場所とに基づいて、任務マネージャ305は、飛行任務のための動作領域を決定し、この地理領域に関連するデータを天空地図データベース309および地形図データベース310から抽出する。抽出された情報は、飛行任務データの一部としてUAV102に送信される。一部の実施形態では、飛行任務マネージャ305は、宛先サイト105への最安の費用経路を、飛行任務データの一部としてUAV102に提供する。実施に応じて、経路は、地球規模サービス103、UAV102内の飛行任務プラナー200、および/または飛行任務マネージャ305によって動的に更新することができる。飛行任務フライト中にUAV102への接続性が保証されないとき、UAV102に搭載された飛行任務プラナー200により、経路を動的に更新することが許される。
[0110] 一部の実施形態では、UAV102は、天空地図データベース309および地形図データベース310の完全なコピー保存を、データベース内の情報の部分集合のみのコピー保存の代わりに保存する。これは、データベースのサイズが十分に小さく、UAV102上の保存供給源がデータセット全体を保存するのに十分であるときに行うことができる。これが当てはまらないときは、前述したように、情報の部分集合はUAV102に保存することができる。同様に、局地的な天空地図データベース309および局地的な地形図データベース310が十分な保存容量を有する場合、地球規模天空地図400全体および地球規模地形図401は、物流センター101に部分的に保存することができる。地球規模データの部分集合は、地球規模データセットが大きすぎて完全な局地的ミラーリングが経済的でないときにのみ、局地的に抽出して保存することができる。
[0111] UAV動作システム303は、UAV102の試験および較正、UAV102の打ち上げ、ならびにUAV102の回収に関与している。UAVオペレーションシステム303は、3つの別個の構成要素、即ち試験および較正システム、UAV打ち上げ装置、ならびにUAV回収システムを含むことができる。しかしながら、速度および効率を向上させるために、これらの構成要素の2つ以上を1つの統合した装置に組み合わせることができる。例えば、試験および較正システムは、UAV打上げ装置と組み合わせることができ、結果として航空機は、それが打ち上げ装置に載るとき点検されて試験される。
[0112] 試験および較正システムは、UAV102の構成要素を試験して、それらが飛行任務中に達成することを保証する。故障した構成要素は、試験中に識別され、オペレータインターフェース312を介して物流センターオペレータ107に知らせる。試験および較正システムはまた、組み立てたUAV102内の各構成要素が、現在の飛行任務のため飛行任務マネージャ305によって割り当てられた構成要素であることを、取り付けたタグを介して点検する。例えば、試験および較正システムは、UAV102に取り付けたバッテリおよびエンジンを検出し、それらが打上げ前に飛行任務にとって適切な充電および性能状態であることを保証する。食い違いは、配電センターオペレータ107に知らせて訂正される。同様に、試験および較正システムは、UAV102に取り込まれた有効搭載量が現在の飛行任務にとって正しい有効搭載量であることを点検する。最後に、試験および較正システムはまた、UAV102の制御面および他の可動部品を試験して、これらの部品が、飛行任務プラナー200および飛行制御装置201によって送信された命令に期待された方式で応答することを保証する。試験および較正システムは、図5の説明に関連してより詳細に説明する。
[0113] UAV打上げ装置は、UAVを効率的でかつ信頼できる方式で打ち上げるために使用される自動システムである。UAV打上げ装置ならびに試験および較正システムは、組み合わせて単一の装置にすることができる。
[0114] UAV回収システムは、UAV102を、その胴体の摩損を最小限に抑える方式で回収する一方、近辺にいる人間オペレータへの危険を最小化するために使用する自動化されたシステムである。
[0115] UAVオペレーションシステム303は、物流センターオペレータ107により短期間に多くの航空機を確実に打ち上げおよび回収できるように設計されている。
[0116] UAV102を打ち上げた後、飛行任務マネージャ305は、飛行任務フライト中に航空機の監視を継続する。飛行任務マネージャ305は、UAV102から状況更新を受信し、これらの状況更新により、飛行任務マネージャ305は、飛行任務の進行を少なくとも断続的に追跡することができる。飛行任務マネージャ305は、UAV102の状況に関連する情報を、物流センターオペレータ107にオペレータインターフェース312を介して提示することができる。例えば、接近する嵐のような、飛行任務の終了が必要となる局地的な事象があれば、飛行任務マネージャ305または物流センターオペレータ107の何れか(またはその両方)は、UAV102に、命令をオペレータインターフェース312を介して送信し、UAV102に物流センター101に戻るように通信局307を介して指示する。
地球規模サービス
[0117] 地球規模サービス103は、1つまたは複数のコンピュータサーバー上で動作するソフトウェアサービスの集合体であり、インターネットまたは別の通信プロトコルを介してアクセス可能である。1つの例示的な実施形態では、地球規模サービス103は、Amazon Web ServicesまたはGoogle Cloudなどの第三者データセンターの仮想記憶装置上で動作するソフトウェアモジュールである。
[0118] 地球規模サービス103の1つの目的は、多数の物流センター101、サービス要求者104およびUAV102を調整し、援助しおよび管理するための地球規模インフラを提供することである。しかしながら、一部の実施形態では、地球規模サービス103の機能性が、ローカルコンピュータサーバーによって提供され、サーバーは、UAV102、物流センター101およびサービス要求者104の局地的なセットに、おそらく各々の1つのみで役立つことが考えられる。
[0119] 1つまたは複数の地球規模システムオペレータ106および遠隔乗り物オペレータ108は、地球規模サービス103につながり、完全に自動化できない(または一時的な人間援助を必要とする)システムのための人間の介入を提供する。地球規模システムオペレータ106および遠隔乗り物オペレータ108は、通常、制御装置を介して地球規模サービス103につながる。制御装置は、ネットワークを介して地球規模サービス103と通信可能なコンピュータワークステーション、パソコン、タブレット装置、スマートフォンまたは他のコンピュータ装置とすることができる。例えば、1つの例示的な実施形態では、地球規模システムオペレータ106は、インターネットに接続されたラップトップコンピュータを使用して、地球規模サービス103につながり、同様にインターネットに接続されたコンピュータサーバー上で達成される。
[0120] 図4に示す例示的な実施形態では、地球規模サービス103は、複数の物流センター101、UAV102およびサービス要求者104に役立つように構成されている。この実施形態では、地球規模サービス103は、地球規模天空地図データベース400、地球規模地形図データベース401、データマネージャ402、サービス要求処理装置403、地球規模物流マネージャ404、航空交通管制システム405、システムインターフェースマネージャ406、および遠隔乗り物マネージャ407を含む。
[0121] 前述したように、地球規模天空地図データベース400および地球規模地形図データベース401は、UAS100内における天空地図および地形図データのための地球規模倉庫である。これらのデータベースの局地的バージョンの場合と同様に、これらのデータベースの情報は、UAS100の必要性に応じて様々な方式で表現することができる。図示した実施形態では、これらのデータベースは、単一のユニットとして表されるが、実際には、データベースは、複数のコピー保存されたデータ蓄積を用いて実施し、読取り速度、冗長性および誤差回復を改善することができる。
[0122] データマネージャ402は、地球規模データベースへのデータ書込みおよび地球規模データベースからのデータ読出しを管理する。例えば、局地的な天空地図データベース309および局地的な地形図データベース310への更新が地球規模サービス103に伝達されると、データマネージャ402は、情報が適切なデータベースに保存され、最新の情報が常に利用可能であり、古い情報で上書きされないことが保証される。データマネージャ402はまた、UAS100の外部から受信した情報を管理し、この情報を地球規模データベースに統合する。例えば、第三者の気象情報提供者、航空局および外部航空管制から受信した情報は、地球規模天空地図データベース400に統合することができる。同様に、第三者の地形データ、地図画像および監視データは、地球規模地形図データベースに統合することができる。
[0123] データマネージャ402はまた、各物流センター101においてローカルデータベースに送信された更新を管理する。1つの実施形態では、地球規模天空地図データベース400および地球規模地形図データベース401が更新されると、データマネージャ402は、それらの最新情報が関連する領域を監視し、それらの最新情報の少なくとも一部を、関連する領域にある物流センター101に送信する。別の実施形態では、特定の領域にある物流センター101における飛行任務マネージャ305は、その領域に関する情報を地球規模サービス103から定期的に要求し、データマネージャ402は、その領域に関連する一連の情報を地球規模データベースから決定してその情報を物流センター101に送信し、そこで情報はローカルデータベースに統合することができる。同様に、飛行中のUAV102は、その現在位置に関する情報を地球規模サービス103から要求することができ、データマネージャ402は、UAV102の場所に基づいてUAV102に送り返す必要がある関連情報を同様に決定することができる。
[0124] サービス要求処理装置403は、サービス要求者104によって送信され地球規模サービス103が受信したサービス要求を管理する。サービス要求が地球規模サービス103によって受信されるとき、サービス要求処理装置403は、地球規模物流マネージャ404と通信して、サービス要求を局地的に処理するのに適した物流センター101を決定する。前述したように、物流センター101の選択は、サービス要求で特定された宛先サイト105の場所だけでなく、有効搭載量、UAV能力などの要求の物流要件も考慮に入れることができる。例えば、サービス要求は、要求を完了するのに必要な有効搭載量のタイプを特定する情報を含むことができ、物流センター101は、様々な物流センター101におけるそのタイプの有効搭載量の利用可能性に基づいて選択することができる。
[0125] 有効搭載量のタイプは、有効搭載量のタイプに関連付けられた有効搭載量識別子によって直接特定することができ、または有効搭載量タイプは、関連によって特定することができる。例えば、カメラの有効搭載量は、サービス要求が宛先サイト105における画像データのための要求であれば、関連によって特定することができる。
[0126] 一部の実施形態では、サービス要求処理装置403は、地球規模システムオペレータ106からの入力を受信して、サービス要求を満たすために使用する物流センター101を決定する。
[0127] サービス要求を満たすための物流センター101およびUAV102が識別されて予約されると、サービス要求処理装置403は、サービス要求者104に、サービス要求が処理中である旨を通知することができる。サービス要求処理装置403はまた、物流センター101および/またはUAV102から情報を受信することもでき、情報により予測される飛行任務の完了時間が推定されてサービス要求者104に送信することが可能になる。
[0128] サービス要求処理装置403は、サービス要求者104とシステムインターフェースマネージャ406を介して通信することができる。人間サービス要求者104は、サービス要求を、地球規模サービス103に、携帯電話、卓上コンピュータまたはパソコンなどのある遠隔顧客装置を用いて一般的に送信する。システムインターフェースマネージャ406は、情報をサービス要求者104によって動作されるクライアント装置に送信することができ、情報は、顧客装置に表示されるように構成されている。例えば、1つの実施形態では、システムインターフェースマネージャ406はウェブサーバとして機能し、クライアント装置は、ウェブサーバにつながってシステムインターフェースマネージャ406からダウンロードされたウェブページを表示する。この実施例では、サービス要求者104は、地球規模サービス103に、表示されたウェブページを介して情報を送受信することができる。別の実施形態では、システムインターフェースマネージャ406は、インターネットを利用してアプリケーションインタフェースを見せて(表現状態転送または「REST」インターフェースなど)、クライアント装置上で動作するアプリケーションは、地球規模サービス103から受信した情報をサービス要求者104上に表示し、サービス要求者104によって入力された情報を地球規模サービス103に送り返すように構成することができる。
[0129] サービス要求処理装置403はまた、UAV102がサービス要求を完了するための飛行任務を引き受ける経路を決定する際に、能動的な役割を果たすことができる。例えば、サービス要求処理装置403は、システムインターフェースマネージャ406を使用して、宛先サイト105の正確な場所をサービス要求者104に問い合わせ、サービス要求者104によって提供された情報は、飛行経路を定める際にUAV102によって使用することができる。
[0130] 上述した地球規模サービス103の構造および機能性は、1つの例示的な実施に基づいてモジュールに分割されているが、様々なモジュールの機能性は、結合されまたはさらに分割され、結果として図4に示した構成要素よりも多いまたは少ない構成要素が存在する。たとえば、天空地図データベースおよび地形地図データベースは、1つのデータ蓄積に結合することができる。例示するサービスの一部は、UAS100の外部へ移動可能であり、例えば航空管制システム405および地球規模物流マネージャ404は、UAS100の外部でアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を介してアクセス可能な独立したサービスとして、動作することができる。構造に対するこれらの変更および他の変更は、システムの全体的な基本設計概念を変更せず、そのような変更を持つシステムは、開示されたシステムと同じまたは類似の方式で動作することができる。
[0131] サービス要求処理装置403は、地球規模物流スマネージャ404を利用して、物流センター101およびUAV102の選択に必要な情報を取得する。地球規模物流マネージャ404は、各物流センター101にある各局地的な物流システム308における在庫情報を追跡する。地球規模物流マネージャ404は、在庫品目の供給が、なくなり、ある閾値以下であり、またはある閾値時間内になくなると予測されるとき、追加の在庫を局地的な配送センター101に積極的に送ることができる。地球規模物流マネージャ404はまた、物流センター101で在庫不足が発生した場合に、地球規模システムオペレータ106に通知することもできる。地球規模システムオペレータ106は、UAS100の外部で作用を生じて、例えば、第三者の倉庫から品目を発注しおよび出荷するなど、新しい在庫品目を配送センター101に送ることができる。
[0132] 1つの実施形態では、地球規模物流マネージャ404は、UAVが過剰である第1の物流センター101からUAVが不足している第2の物流センター101にUAV102を再配置する。この実施形態では、地球規模物流マネージャ404は、サービス要求の毎日、毎月または毎年の模様を監視して、一定期間にわたって各物流センター101における推定UAV要件を決定することができる。これらの推定されたUAV要件に基づいて、地球規模物流マネージャ404は、UAVをある物流センター101から、別の物流センター101に先制して、再配置することができる。UAV102の再配置は、第三者の荷送人を用いて行うことができ、または再配置は、物流センター101に、他の物流センター101に設定された宛先サイト105を持つUAV102を打ち上げるための要求を送信することによって行い得る。最適化として、これらの再配置飛行は、深夜または休日など、サービス要求量が少ない時間帯に予定に入れることができる。
[0133] 航空交通管制システム405が関与するのは、UAS100によって施設されている領域内で飛行中であることが既知のUAV102および航空機を追跡するときである。航空管制システム405は、物流センター101、飛行中のUAV102、および第三者の航空交通情報提供者からの情報を受信する。航空管制システム405が受信する情報は、UAS100の領域における航空機の既知位置の他に、システムによって登録された飛行経路を含む。物流センター101および/またはUAV102は、航空管制システム405とともに、飛行任務のための空路を登録することができる。航空交通管制システム405により、第三者によって動作されるUAVおよび航空機は、その飛行経路を登録することが可能になる。
[0134] 航空交通管制システム405は、航空機およびUAVの場所に関するリアルタイムの最新情報を、飛行している飛行任務であるUAV102に提供する。この情報を使用して、UAV102に搭載された飛行任務プラナー200は、他の航空機との衝突を避けるためにその空路を修正することができる。航空管制システム405は、UAVおよびUAS100の外部で動作している他の航空機に全ての航空機運航にとってより安全な空域を維持するために、同様の最新情報を与えることができる。
[0135] 航空交通管制システム405はまた、サービス要求処理装置403および地球規模物流マネージャ404に情報を提供する。航空交通管制システム405からの情報を使用して、サービス要求のための物流センター101の選択およびUAV102の再配置に影響を及ぼすことができる。例えば、サービス要求は、周辺に過剰な航空交通がある物流センター101から遠ざけて経路を決めることができ、UAV再配置は、航空交通が最も多い時間を避けるように時刻を選ぶことができる。
[0136] 遠隔乗り物マネージャ407は、必要に応じて、UAV102などの自律型乗り物に人間オペレータを提供する。飛行任務の過程で、UAV102は、その飛行任務プラナー200または飛行制御装置201が認識できないまたは安全に対処できない状況に出会うことがある。例えば、都市環境の自律型乗り物は、そのような複雑な環境において経路決定および物体回避を処理するために必要な経路決定および視野システムを有するのが不要なことがある。したがって、UAV102などの自律型乗り物は、市外の比較的単純で整然とした環境にある間は、その搭載された飛行任務プラナー200および飛行制御装置201に制御されて飛行することができるが、都市に入ると人間の援助を要求することができる。
試験および較正システム
[0137] 試験および較正システムは、UAV102の打上げ前に複数の点検機能を実行する自動システムである。試験および較正システムはUAV102の可動部品を較正して、UAV102のモジュール(アクチュエータ制御システム204、飛行制御装置201など)によって命令されたとき、部品が期待通りに移動することを保証する。試験および較正システムはまた、UAV102が、正しい有効搭載量を含む飛行任務に必要であると予測される構成要素を備えることを点検する。最後に、試験および較正システムは、エンジンおよび他の構成要素を試験して故障および欠陥を検出し、可能であれば将来の故障および欠陥を予測することができる。
[0138] 図5Aは、試験および較正システム500の実施形態を示す。図示した実施形態では、試験および較正システム500は、支持台501、数個のカメラ502、胴体支持支柱503および尾部支持支柱504を備える。
[0139] 図5Bは、UAV102が試験のために設置された、同じ実施形態の試験および較正システム500を示す。図5Cは、UAV102が設置された、試験および較正システム500の実施形態の側面図を示す。
[0140] 支持台501は、耐久性材料から成り支持体として働くフレームであり、その上に試験および較正システム500の他の構成要素が取付け可能である。支持台501により、試験および較正システム500の他の構成要素が、多数のデューティサイクルの後、互いにおよびUAV102に対して一定の位置を維持することが保証される。以下で説明するように、試験および較正システム500は、様々な試験作業および較正作業のために視野ベースのシステムを使用することができ、これらの作業のために、UAV102およびカメラは、互いに対して予測可能な位置にあることが有益である。
[0141] 胴体支持支柱503および尾部支持支柱504は、UAV102を、それが試験および較正システム500上に設置されたとき直接支持する。図示した実施形態では、UAV102は、支持台501上に反転位置で配置され、その結果UAV102の制御面213は、試験および較正システム500のカメラ502に近接している。別の実施形態では、支持台および支持支柱は、物理的寸法が異なるUAVを収容するために、異なる物理的構成に配置することができる。支柱503および504により、UAV102は、試験および較正システム500上に設置されたとき、安定した、予測可能および反復可能な方式で載ることが保証される。支柱503および504は、UAV102が試験および較正システム500上に設置されたとき、UAV102上の各較正基準214がカメラ502の少なくとも1つの視野内に位置するように位置決めされている。
[0142] カメラ502は、UAV102の較正基準214のデジタル画像を取り込むために使用可能なデジタル画像センサーである。図5Dは、支持台501上に位置決めされて取り付けたカメラ502aおよび502bを持つUAV102の翼211を図示する。図5Eは、カメラ502の拡大図を示し、レンズ開口部510および光源511を示す。光源はカメラ本体に取り付けて示すが、別の実施形態では、光源は、カメラ502とは別個に取り付けることができる。
[0143] 較正基準214には2つのタイプがある。可動基準506は、UAV102の可動部品、例えば制御面213、有効搭載量室ドアなどに配置される。基部基準505は、UAV102のうち移動しない近位部分上に、可動基準506の近くに設置されている。例えば、図示した実施形態では、基部基準506は、翼211上の可動基準506が制御面213を取り付けた場所の近くに配置される。
[0144] 各基部基準505は、対応する可動基準506と対になっており、逆もまた同様であり、カメラ502は、各対の較正基準がカメラ502の視野内にあるように設置されている。
[0145] 基準の目的は、デジタル画像内でコンピュータアルゴリズムによって容易に識別できる、明確な模様を提示することである。図示した実施例では、基準は明確な白黒模様であり、白黒模様は、UAV102に、移し絵またはステッカー(または他の可視の塗料、インク、模様、生地など)として貼ることができる。図示した実施例では、模様は、追加の記号(内側の基準模様)を含む中空内部を持つ、外側の黒色正方形(外側の基準模様)である。黒い四角形(あるいは任意の四角形または他の適切な形状)は、基準の位置を決定するために使用する一方、内部記号により基準を一意に識別してその向きを与えるのに役立つ。
[0146] 他の実施形態も基準として使用することができる。例えば、1つの実施形態では、基準は、ステッカー、塗料、インク、生地または移し絵のような、UAV102上の明確な色模様とすることができる。別の実施形態では、基準は、別個の集合の一部としてUAV102に直接組み込み、またはUAV102に取り付けた、小さな光源の明確な模様である。さらに別の取り組みでは、小さな円の独特の模様が各表面上で使用されている。
[0147] 試験および較正システム500は、各図に示さない追加の構成要素を有することができる。追加の構成要素は、試験および較正プロセスにとって必要な計算を実行するための試験および較正コンピュータと、UAV102に貼り付けたRFIDタグを検出するためのRFIDセンサーと、基準を均一に照明するための光源と、UASの他の構成要素、例えばUAV102および流通管理システム304などと通信するためのWiFiまたはETHERNET(登録商標)モジュールとを含むことができる。試験および較正コンピュータは、別個のコンピュータサーバー、ひざ載せ型コンピュータ、パソコン、手持ち式コンピュータ、試験および較正システム500に統合された組込み型コンピュータ、または物流センター管理システム304の一部であるソフトウェアモジュールとすることができる。
[0148] 図5Fは、試験および較正システム500によって使用されて、UAV102の可動部品(制御面など)を試験しおよび較正するプロセスの1つの実施形態を示す。UAV102のうち試験および較正を必要とする全ての可動部品は、基準(可動基準)をUAVのうち移動する部分に貼り、別の基準(基部基準)をUAVのうち移動しない隣接する表面に貼ることによって準備する。これらの基準は、製造プロセスの一部としてUAV102に一般に適用される。基準は、UAV102に適用されると航空機上に比較的長期間留まり、基準の特徴が損傷しまたはさもなければ摩耗した場合にのみ交換が必要となる。
[0149] UAV102上の基準ならびに試験および較正システム500のカメラは、UAVの可動部品を試験および較正するために一緒に使用する。既存の拡張現実感システムは、仮想ビデオ物体をライブビデオストリームに設置するのを補助するために基準を使用するが(例えば、ビデオベースの拡張現実感会議システムのための目印追跡およびHMD較正、ヒロカズカトウおよびMark Billinghurst、情報学施設、広島市立大学、2ヒューマンインターフェース技術実験室、ワシントン大学、これは参照により本明細書に組み込まれている)、試験および較正システム500は、制御面の向きを決定するために同様の技術を使用する。
[0150] プロセスの第1の工程は、UAV102を試験および較正システム500上に設置することである。これにより、カメラ502の少なくとも1つが、可動基準506および基部基準505がカメラの視野内にあるように位置決めされる(530)。カメラ502と基部基準505との相対位置は、試験および較正システム500によって取り込みまたは計算することが必要であり、これに代えて、基部基準および可動基準の相対位置は、試験および較正システム500によって画像データから計算可能なことが必要であり、画像データは、カメラの視野およびカメラ固有のパラメータ(焦点距離、レンズ歪みなど)から取り込まれる。
[0151] 図示した実施形態では、支持台501は、基準がカメラ502の視野内にあることを保証するために使用することができ、相対位置は、後の処理の一部として決定される。しかしながら、代替の実施形態では、支持台501は、カメラを基部基準に対して既知の位置に固定するために使用することができる。別の代替の実施形態では、カメラおよび基部基準の相対位置は、カメラの視野原点と基部基準との間の距離、ならびにカメラ視野軸線および基準面の角度を測定する機器を用いて決定することができる。
[0152] 試験および較正の間に、UAVの制御面の実際位置が測定され、アクチュエータ制御システム204によって報告されたそれらの制御面の位置と比較することができる。1つの実施形態では、これらの位置を有意義な方法で比較するために、UAV102のアクチュエータ制御システム204は、試験および較正システム500から命令を送信され(WiFi、イーサネット(登録商標)または他の手段を介して)、後の工程において測定の基礎として使用することができ、各制御面(または較正されている他の任意の可動部品)を設定された位置に移動させる。例えば、1つの実施形態では、UAV102の各補助翼は、複数翼に対して、あるいは中立位置または休止位置に対して、45度の偏向角に移動するように命令されることができる。
[0153] 位置決め工程530の後、カメラ502は作動されて、基部基準および可動基準の両方を含む画像を取り込む(535)。図示した実施形態では、取込み画像は、白黒画像であり、これは、この実施形態における基準は白黒模様であるので十分である。基準が色を含めば、取込み画像はカラー画像とすることができる。取込み画像データは、次いで、試験および較正コンピュータに転送されて処理される。
[0154] 試験および較正コンピュータは、取込み画像を処理して、画像内の基準特徴を決定する(540)。これは、多くの異なる技術を使用して行うことができる。図示した実施形態では、基準特徴は、多段階プロセスを用いて決定される。この実施形態では、取込み画像は白黒であり(例えば、画像の画素はグレースケールであり)、基準は白黒模様である。第1の工程は、閾値化アルゴリズムを用いて取込み画像をバイナリデータに変換することであり、閾値化アルゴリズムは、Davies, E Roy著、Machine vision : theory, algorithms, practicalities, Elsevier、2004年、119頁に記載され、それは参照により本明細書に組み込まれている。
[0155] 閾値化アルゴリズムによって出力として生成されるバイナリデータは、全ての画素がバイナリである画素データ(例えば、純粋な黒または純粋な白、中間値画素なし)である。これらのバイナリ画素は輪郭検出アルゴリズムを使用して処理され、輪郭検出アルゴリズムは、Fu Chang および Chun-jen Chen および Chi-jen Lu 著、2004年に記載されたアルゴリズム、例えば輪郭追跡技術、コンピュータ視野および画像認識を用いた線形時間成分ラベル付けアルゴリズムに記載され、それは参照により本願明細書に組み込まれている。輪郭検出アルゴリズムは、閉じた曲線形状を形成する線を生成する。最大の最外部で閉じた形状は、基準505および506の外側基準模様に対応する。この最外部で閉じた形状は、取込み画像における主要な基準特徴であり、それは、画像内の基準の位置を決定するために使用することができる。
[0156] 基準特徴が試験および較正コンピュータによって決定された後(540)、カメラ視野における基準の二次元方位が基準特徴に基づいて決定される(545)。「向き」という用語は、物体の回転姿勢のみを意味するために時々使用するが、本明細書では、「向き」は、画像内の回転姿勢およびカメラによって取り込んだ基準の位置の両方を指すことができる。この実施形態では、基準の二次元方位を決定するために、画像データ内の基準形状が基準特徴に基づいて決定される。
[0157] 内側基準模様の形状は、基準の外側形状に関係しないので、基準特徴の全てが基準幾何学形状を決定するために必要なわけではなく、そのためにプロセスのこの部分は無視することができる。輪郭検出アルゴリズムからの外側基準模様の曲線形状近似は多角形化され、結果として取込み画像からの形状は、外側基準模様の真っ直ぐな辺の多角形状(例えば、図示した実施例のような四辺の多角形)にほぼ適合する。この工程を実行するために、 Ramer-Douglas-Peucker アルゴリズムなどのアルゴリズムが使用できる。デジタル化された線またはその戯画を表現するために必要な地点の数の減少については、参照により本願明細書に組み込まれている、 David Douglas & Thomas Peucker 著、 Algorithms, The Canadian Cartographer 10(2)、112-122 (1973) を参照されたい。この地点では、矩形の基準は画像内で識別されているが、それがカメラの視野に対して回転しているかどうかは分からない(例えば、矩形は、基準の頂点が取込み画像内で検出された矩形の右辺として現れるように回転可能である)。
[0158] 予測される外側基準模様にほぼ適合するポリゴンが、試験および較正コンピュータによって見出されると、多角形の角を表すかどの頂点の二次元座標は、近似多角形状を形成する線と交差することによって決定される。基準の内部の模様は、非対称であり、画像内の基準の二次元方位に関連する何らかの曖昧さを解決するために使用することができる(例えば、内側基準模様は、基準が意図されまたは予測される向きにあるかどうか、あるいは90度回転され、180度回転されまたは270度回転され、あるいは他の任意の角度量だけ回転されたかどうかを判断するために使用し得る)。
[0159] 二次元方位が決定されると(545)、実際空間における基準の三次元方位を決定するために、基準のかど頂点の二次元座標が、カメラ位置に関する既知の情報と一緒に使用される(550)。前述したように、「向き」という用語は、実際空間における物体の回転姿勢および基準の三次元場所を指すことができる。
[0160] 図示した実施形態では、実際空間における三次元方位は、カメラ座標系においてかど頂点の三次元座標によって表され、三次元座標系は、例えば、原点にカメラ、カメラ視軸に沿った正のz軸線、右側への正のx軸線(図5Dに基づく)、および下方へのy軸線(図5Dに基づく)を有する座標系である。カメラ座標系において基準のかど頂点の3次元座標で決定することは、投影N地点アルゴリズム(PNPアルゴリズム)の修正形態を適用することによって達成できる。PNPアルゴリズムは、三次元実際空間におけるいくつかの固定の参考地点の既知の位置と、カメラの画像視野におけるそれらの固定の参考地点の二次元表現とに基づいて、カメラの向きを決定するために使用し得る。しかしながら、この場合、PNPアルゴリズムは、カメラ座標系における基準のかど頂点の未知の三次元座標を、カメラの既知の固有パラメータと以前に決定されたかど頂点の二次元座標とに基づいて、代わりに決定するために使用し得る。この場合に適用できる多くのタイプのPNPアルゴリズムが存在する。例えば、遠近法3点アルゴリズムが使用できる。
[0161] 実際空間における基準の三次元方位が決まると、基部基準と可動基準との間の相対的方位を決定することができる(555)。図示した実施例では、実際空間における各基準方位は、その基準のかど頂点の三次元座標によって表される。それらの基準の相対的方位は、それらのかど頂点によって形成される複数平面の向きの差を、標準の三次元幾何学的手法および行列演算を用いて計算することによって決定可能である。
[0162] 基準方位間の差を決定するプロセスに単純化も導入可能であり、その際可動部品のデザインに起因する、それらの移動に関する物理的制約を考慮に入れる。例えば、図示した実施形態では、制御面は、基部面(例えば、UAV102の翼または尾部)に固定されたヒンジの周りに回転することによって移動するので、それらは、一定の曲がった円弧内を移動するように制約されている。したがって、この実施例では、基準面間の角度の差だけを決定することも、空間におけるそれらの相対位置を決定するのに十分であり得る。1つの実施形態では、基準面間の角度の差は、プロセスの他の工程を単純化するために、角度−軸の形態で表すことができる。実際空間における任意の回転について2つの可能な軸−角度表現が存在するので、2つの表現間のこのあいまいさは、何らかの任意の慣例を強要実施することによって解決可能である。例えば、基部基準の法線に対して正のドット積を与える軸線を選択することが強要実施されることがある。他の軸線またはスキームが、各基準に対してスキームが一貫して使用される限り選び得る。
[0163] 可動部品の実際位置は、基部基準と可動基準との間の向きの差に基づいて決定することができる(560)。基部基準は移動しない面上に設置され、可動基準は可動面(制御面など)上に設置されるので、可動面の実際位置は、基部基準と可動基準との間の相対的方位に基づいて、試験および較正コンピュータによって決定可能である(560)。
[0164] 図示した実施形態では、試験および較正コンピュータは、可動面および基部面が「ゼロ位置」にあるとき、基部基準および可動基準の相対位置に対応する「ゼロオフセット」を保存する。ゼロ位置は、表面が測定される開始点である。例えば、図示した実施例では、制御面は翼に結合された補助翼であり、ゼロ位置は、補助翼が翼に対して偏りなしの位置に命令されたとき、その位置とすることができる。ゼロオフセットは、制御面がゼロ位置にあるときの、基部基準と可動基準との間の向きの差である。
[0165] 各UAV102における各制御面に関するゼロオフセットは異なることができ、試験および較正システム500は、各UAV102の各制御面につき別個のゼロオフセットをデータベース内に保存することができる。UAV102が試験および較正システム500上に設置されるとき、較正システムは、どのUAVが試験されているかを検出することができ、これに基づいて、試験および較正システム500は、そのUAVの各制御面に関するゼロオフセットの適切な値にアクセス接続可能である。
[0166] 試験および較正コンピュータは、制御面の位置を計算する際にゼロオフセットを利用し、その理由は、基準間の角度がゼロ位置でゼロでないことがあり、また測定面に対する基準の適用が不正確であることにより、制御面と基部面とが互いに対してゼロ角であっても、それらに適用される基準は、表面の歪みのために非ゼロ角になり得るあるためである。較正の間、基部面に対する可動面の実際位置は、基部基準と可動基準との間のあり得る初期の不整合を考慮するために、基部基準と可動基準との間の測定された相対的方位を取り出し、それをゼロオフセットによってずれせることによって決定される。
[0167] ハードウェア誤差およびソフトウェア誤差、機械的スリップ、ならびに部品の摩損は、試験および較正コンピュータによって検出され、その際UAV102のアクチュエータ制御システム204によって報告された可動部品の位置(「報告位置」)に対する比較する可動部品の実際位置を比較する(565)。
[0168] 可動部品の実際位置と、アクチュエータ制御システム204からの報告位置との差は、「アクチュエータ変動」と呼ばれる。アクチュエータ変動が閾値を超えれば、試験および較正コンピュータは、通知を生成することができる(570)。そうでなければ、試験および較正コンピュータは、試験に合格したことを示す(575)。
[0169] 前述したように、1つの実施形態では、UAV102の可動部品は、試験および較正プロセスに備えて、アクチュエータ制御システム204によってある位置に命令され、この場合、可動部品の報告位置は、ちょうど以前に命令された位置である。別の実施形態では、試験および較正システム500は、アクチュエータ制御システム204に命令して、UAV102の可動部品を一連の個別工程を介して移動させて、各工程の後に較正プロセス全体を実行することができる。プロセスをこのように繰り返し実行すれば、可動部品の固定された設定点の代わりに、可動部品の移動範囲全体にわたる可動部品の移動の精度を試験することによって、可動部品の較正が改善可能である。
[0170] アクチュエータ変動が閾値を超えると、この情報により人間オペレータに対する通知の送信または提示がトリガされ、試験されている部品に修理または再較正が必要であることを示し得る。例えば、アクチュエータ変動が閾値を超えると、信号をオペレータインターフェース312に送って、試験された制御面は修理または再較正する必要があることを、物流センターオペレータ107に知らせることができる。
[0171] 制御面を再較正するために、人間オペレータは、物理的調整を行って、制御面の実際位置と報告位置との間の不一致を修正することができる。調整の正確さを点検するために、人間オペレータは、試験および較正システムを使用して制御面を再度試験することができる。較正または修理が十分であれば、アクチュエータ変動は許容可能な閾値を下回るはずである。
[0172] 通知を生成するかどうかを決定するために用いる閾値は、アクチュエータ変動が特定の乗り物および制御面にとってどの程度の重要であるかに基づいて選択できる。大きなアクチュエータ変動が問題でなければ、閾値は、UAV飛行に大きな影響を及ぼすことなく、かなり高く設定する(例えば、5%変動、10%変動、15%変動または任意の適切な変動)ことができる。しかしながら、制御面によっては、アクチュエータ変動は、乗り物を安全に保つために、非常に低く維持する(例えば、1%変動、2%変動、3%変動または任意の適切な変動)ことが必要である。このような制御面につき通知が生成されると、UAV102は、報告位置と制御面の実際位置との間の不一致を修正するために、制御面を移動させるアクチュエータが較正または修理されるまで、サービス便を一時的に中止することが必要である。
[0173] 試験および較正システムはまた、アクチュエータ変動を使用して、制御面を移動させるアクチュエータを含む機械機器の将来の故障を予測可能であり、その際過去のアクチュエータ変動測定値に基づいて機器の故障を予測するモデルを使用する。
[0174] 特定の制御面における将来の故障を予測するためにアクチュエータ変動を使用するには、例えば、まず制御面の故障に関連するデータセットを、試験および較正システムまたは同様の装置を用いて収集する。
[0175] 制御面の故障に関するデータセットを収集するにあたり、試験期間中に制御面を移動させるためにアクチュエータ制御システムが使用され、アクチュエータ変動は試験期間にわたって変化するので、制御面が機械的な欠陥をこうむるまで、アクチュエータ変動を測定して保存するために試験および較正システムが使用される。これは、同じタイプの制御面を用いて何度も行なう。データセットは、アクチュエータ変動のパターンを含み、機械的障害の直前に発生するこれらのパターンの一部は、それらの機械的障害を予測する。
[0176] 予測コンピュータモデルは、アクチュエータ変動模様を使用して、制御面の機械的故障を予測することができる。この予測コンピュータモデルは、アクチュエータ変動の模様を観察することによって手動で開発することができ、または予測コンピュータモデルは、機械学習および人工知能技術を用いて自動的に開発または生成することができる。
[0177] 何れにせよ、開発された予測コンピュータモデルは、ある期間にわたって測定された制御面に関するアクチュエータ変動を入力として取り出し、技術者が飛行中の故障を防ぐために制御面をいつ点検する必要があるかを予測することができる。
[0178] 例えば、UAV102の可動部品の故障を予測する方法は、以下のように実施することができる。最初に、試験および較正システムは、データ収集プロセスを実行することができる。データ収集プロセスは、UAV102が飛行任務で動作するにつれて、ある期間にわたって実行することができる。このデータ収集プロセスでは、各飛行の後に、特定の可動部品のアクチュエータ変動を決定するために試験および較正システムが使用される。例えば、試験および較正システムは、故障を予測することが望まれる特定の制御面上で使用することができる。データ収集プロセスのために、試験および較正システムは、各飛行の後に図5Fに記載したプロセスを制御面上で使用することができ、その際以下のこと、すなわちプロセスによって決定されたアクチュエータ変動を、通知を生成するための閾値と比較する代わりに、データ収集プロセスは、代わりにデータベースに生成された各アクチュエータ変動測定値を、アクチュエータ変動測定値が取り出される制御面に関連する性能データとともに保存することは除かれる。この性能データは、制御面の誤差および故障に関する情報を含む。
[0179] 時間とともに、試験および較正システムは、多くのアクチュエータ変動を、誤差および故障に関連する対応する情報とともにデータベースに保存する。このデータベースは、モデル開発プロセス用の訓練データとして役立つ。モデル開発プロセスでは、訓練データおよび機械学習アルゴリズムは、予測モデルを生成するために使用することができる。
予測モデルは、次いで、故障および誤差を制御面の過去のアクチュエータ変動に基づいて予測するために使用することができ、その際、制御面は、データ収集プロセスにおいてデータを収集し制御面と同じまたは類似のタイプの制御面であること(または過去のアクチュエータ変動が、試験されている制御面での使用にその他の方法で適していること)が前提となる。
[0180] 予測モデルが開発されると、試験および較正システムは、動作しているUAVにおける将来の失敗や誤差を予測するために、モデルと一緒に使用する。これを行うにあたり、データ収集プロセスを実行してUAVを一定期間にわたり動作させるために試験および較正システムが使用される。ここでもまた、一定期間にわたる各飛行の後に、UAVの制御面でのアクチュエータ変動が保存される。これらの過去のアクチュエータ変動は、モデル開発プロセスから予測モデルに送られる。予測モデルが、過去のアクチュエータ変動に基づいて、制御面における故障または誤差の発生可能性を判断したとき、試験および較正システムは、オペレータインターフェース312に通知を送信し、それにより物流センターオペレータ107に、その特定の制御面を点検する時間である旨が通知される。
102 UAV
500 試験および較正システム
501 支持台
502 カメラ

Claims (23)

  1. 自動化された較正のシステムであって、
    乗り物と相対的に位置決めされ、結果として前記乗り物上の基部基準および可動基準がカメラの視野内で視認可能となるように構成されたカメラと、
    試験および較正コンピュータであって、
    前記カメラから前記基部基準および前記可動基準の画像を受け取り、前記画像は画像データを含み、
    前記基部基準と前記可動基準との間の相対的方位を前記画像データに基づいて決定し、
    前記乗り物の可動部品の実際位置を、前記基部基準と前記可動基準との前記相対的方位および前記乗り物の基部面の位置に基づいて決定し、
    前記可動部品の前記実際位置を前記可動部品に関する報告位置と比較し、
    前記実際位置と前記報告位置との間の差が閾値量よりも大きければ通知を生成するように構成された試験および較正コンピュータとを備えることを特徴とするシステム。
  2. 前記基部基準と前記可動基準との間の前記相対的方位を前記画像データに基づいて決定することは、
    前記基部基準の二次元方位および前記可動基準の二次元方位を前記画像データに基づいて決定することと、
    前記基部基準の三次元方位および前記可動基準の三次元方位を、前記可動基準および前記基部基準の前記二次元方位と、前記カメラに関する既知の一連の固有パラメータとに基づいて決定することと、
    前記基部基準と前記可動基準との間の前記相対的方位を、前記両基準の前記三次元方位に基づいて決定することとをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記基部基準の前記二次元方位および前記可動基準の前記二次元方位を決定することは、前記画像データにて、前記基部基準および前記可動基準の基準特徴を識別することをさらに含む、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記基部基準の前記三次元方位および前記可動基準の前記三次元方位を決定することは、前記基部基準および前記可動基準の基準幾何学形状を前記両基準特徴に基づいて決定することをさらに備える、請求項3に記載のシステム。
  5. 前記画像データはグレースケール画素を備える、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記基部基準および前記可動基準は、白黒の矩形模様を備える、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記可動基準は、前記乗り物の前記可動部品に固定され、前記基部基準は、前記乗り物のうち前記可動部品に隣接する表面に固定され、前記表面は、前記可動部品と相対的に固定されている、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記報告位置は、前記乗り物のアクチュエータ制御システムによって報告される値である、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記乗り物は無人航空機であり、前記可動部品は前記無人航空機の制御面である、請求項1に記載のシステム。
  10. 自動化された較正のための方法であって、
    基部基準および可動基準の画像をカメラを用いて取り込み、前記画像は画像データを含む工程と、
    前記基部基準と前記可動基準との間の相対的方位を前記画像データに基づいて決定する工程と、
    乗り物の可動部品の実際位置を、前記基部基準と前記可動基準との前記相対的方位および前記乗り物の基部面の位置に基づいて決定する工程と、
    前記可動部品の前記実際位置を前記可動部品に関する報告位置と比較する工程と、
    前記実際位置と前記報告位置との間の差が閾値量よりも大きければ通知を生成する工程とを備えることを特徴とする方法。
  11. 前記基部基準と前記可動基準との間の前記相対的方位を前記画像データに基づいて決定する工程は、
    前記基部基準の二次元方位および前記可動基準の二次元方位を前記画像データに基づいて決定する工程と、
    前記基部基準の三次元方位および前記可動基準の三次元方位を、前記可動基準および前記基部基準の二次元方位と、前記カメラに関する既知の一連の固有パラメータとに基づいて決定する工程と、
    前記基部基準と前記可動基準との間の前記相対的方位を、前記両基準の前記三次元方位に基づいて決定する工程とをさらに備える、請求項10に記載の方法。
  12. 前記基部基準の前記二次元方位および前記可動基準の前記二次元方位を決定する工程は、前記画像データにて、前記基部基準および前記可動基準の基準特徴を識別する工程をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記基部基準の前記三次元方位および前記可動基準の前記三次元方位を決定する工程は、前記基部基準および前記可動基準の基準幾何学形状を前記両基準特徴に基づいて決定する工程をさらに備える、請求項12に記載の方法。
  14. 前記画像データはグレースケール画素を備える、請求項10に記載の方法。
  15. 前記基部基準および前記可動基準は、白黒の矩形模様を備える、請求項10に記載の方法。
  16. 前記可動基準は、前記乗り物の前記可動部品に固定され、前記基部基準は、前記乗り物のうち前記可動部品に隣接する表面に固定され、前記表面は前記可動部品と相対的に固定されている、請求項10に記載の方法。
  17. 前記報告位置は、前記乗り物のアクチュエータ制御システムによって報告される値である、請求項10に記載の方法。
  18. 前記乗り物は無人航空機であり、前記可動部品は前記無人航空機の制御面である、請求項10に記載の方法。
  19. 乗り物の可動部品の故障を予測する方法であって、
    データ収集過程を備え、前記データ収集過程は、
    乗り物のうち可動部品に隣接する表面に固定された基部基準および前記可動部品に固定された可動基準の画像をカメラを用いて取り込み、前記画像は画像データを備える工程と、
    前記基部基準と前記可動基準との間の相対的方位を前記画像データに基づいて決定する工程と、
    乗り物の可動部品の実際位置を、前記基部基準と前記可動基準との間の前記相対的方位および前記乗り物の基部面の既知の実際位置に基づいて決定する工程と、
    前記可動部品の前記実際位置と前記可動部品に対する報告位置との間の差に基づいてアクチュエータ変動を生成する工程とを含み、
    モデル開発過程を備え、前記モデル開発過程は、
    第1の乗り物の第1の可動部品について前記データ収集過程を第1の期間中に第1の複数回実行し、前記データ収集過程によって前記第1の期間中に生成された第1の複数のアクチュエータ変動を保存する工程と、
    前記第1の可動部品の第1の故障条件検出する工程と、
    前記保存された第1の複数のアクチュエータ変動に基づいて予測モデルを開発する工程とを含み、
    診断過程を備え、前記診断過程は、
    第2の乗り物の第2の可動部品について前記データ収集過程を第2の期間中に第2の複数回実行し、前記データ収集過程によって前記第2の期間中に生成された第2の複数のアクチュエータ変動を保存する工程と、
    前記予測モデルを前記第2の複数のアクチュエータ変動に適用して前記第2の可動部品が故障条件を満たすかどうかを決定する工程と、
    前記第2の可動部品が前記故障条件を満たすという決定に応答して、故障条件通知を生成する工程とを含むことを特徴とする方法。
  20. 前記基部基準と前記可動基準との間の相対的方位を前記画像データに基づいて決定する工程は、
    前記基部基準の二次元方位および前記可動基準の二次元方位を前記画像データに基づいて決定する工程と、
    前記基部基準の三次元方位および前記可動基準の三次元方位を、前記基部基準および前記可動基準の前記二次元方位と、カメラに関する既知の一連の固有パラメータとに基づいて決定する工程と、
    前記基部基準と前記可動基準との間の前記相対的方位を、前記両基準の三次元方向に基づいて決定する工程をさらに備える、請求項19に記載の方法。
  21. 前記予測モデルは、機械学習アルゴリズムを用いて生成される、請求項19に記載の方法。
  22. 前記第2の可動部品の故障の可能性が高いことを、前記保存された第2の複数のアクチュエータ変動に基づいて前記予測モデルが判定したとき、前記通知が生成される、請求項19に記載の方法。
  23. 前記第1の可動部品および第2の可動部品は制御面であり、前記第1の乗り物および第2の乗り物は無人航空機である、請求項19に記載の方法。
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